杏子「なんだよ強制撤去って!!」
杏子「なんだよ!?なんなんだよ…」
杏子「あたしがどんだけ苦労してこの家を立てたと思ってんだ!」
作業員「家を立てた?」
作業員「はっ…ゴミを集めたの間違いだろ」
杏子「なっ!?…ゴミなんかじゃねえ!」
杏子「あたしが…必死で…何年もかけて…」
作業員「ほんと、何年も人の迷惑考えず居座ってくれたよ」
杏子「迷惑だと…?」
杏子「あたしがここに住んでて誰に迷惑かけたって言うんだよ!?」
作業員「わかんねーのかよ」
作業員「景観をそこなう、ひどい悪臭、子供が遊ぶ公園に身元もわからないホームレスがいる」
作業員「全てが迷惑なんだよ」
杏子「くっ…」
作業員「わかったか?ゴミ屑」
杏子「…んな……るか…」
作業員「は?」
杏子「んなもんしるかああああ!!!」ダッ
作業員「なっ!?」
杏子「離せよ!それはあたしの大切なお家なんだ!」ガシッ
作業員「お、おい!」
杏子「あたしのもんだ!お前なんかが触るんじゃねえ!」
作業員「くそっ…やめろ!」ググッ
杏子「うるせえ!離せって言ってんだろ!」
作業員「いい加減にしろ!」ドンッ
杏子「うっ…く…」ズザ
作業員「これはなわただのゴミだ。お前の家なんかじゃない」
杏子「くそっ!」ダッ
作業員「おいおい近付くなよ」ドンッ
杏子「なっ…」
作業員「くっせぇ臭いがうつるんだよ、クズ野郎」
杏子「ぇ…」
作業員「はぁ?気付いてなかったのか?」
作業員「お前は臭いんだよ、他人の迷惑になるぐらいな」
杏子「そんな…」
作業員「ふんっ、これだから底辺の屑は」
作業員「おい、出してくれ」ブロロロ…
杏子「ぁ…」
杏子「持ってかれちまった…」
杏子「あたしのお家…」
杏子「一生懸命つくったのに…」
よし、俺が洗ってあげよう
杏子「親父の形見もあったのに…」
杏子「…」
杏子「ま、いっか…」
杏子「…うん」
杏子「形見は残念だったけど…家はまた作れば…いいもんな…」
杏子「よし!じゃあまずはダンボールだな!」
杏子「それにビニールも欲しい…」
杏子「となるとスーパーが狙い目だな」
杏子「いくか!いつまでも落ち込んでられないもんな!」
杏子「…」
杏子「ぅ……うぅ…」グズ
杏子「どうして…あたしの…」ポロポロ
杏子「お父さん…」ポロポロ
作業員槍で突き刺しちゃえ(提案)
杏子「……」
杏子「な、泣いてちゃダメじゃないか…」グイ
杏子「あたしのお家はもうなくなっちまったんだ」
杏子「泣いたって戻ってこないもんな…」
杏子「へへっ…あたしが泣くなんてバカみたいだ」
杏子「…」
杏子「とりあえずスーパーだな…」
杏子「…せっかくだ、この際もっとすんげーお家にしてやろう!」
杏子「この前の2倍3倍…いやもっと!…そんでもって便利なモノもたくさん集めて…」
杏子「よっしゃあ!俄然やる気が出て来たぜ!」
杏子「スーパーへ向かってしゅっぱーつ!!」
杏子「へっ…しゅっぱーつ……」
杏子「…」トボトボ
保守
スーパー
ウィン
杏子「今日はいいダンボールあるかな~?」スタスタ
杏子「なんか今日は人が多いか?…ダンボールなくなってなきゃいいけど…」
杏子「…」スタスタ
ざわざわ
杏子「ん…?」
杏子「(なんかチラチラ見られてる気がするな…)」
杏子「ははっ…気のせいだろ…」
ざわざわ
杏子「(いや…)」
杏子「(見られてるどころか避けられてないか…?」
杏子「…」
杏子「もしかして…」
杏子「…」クンクン
杏子「臭くなんてない…よな…」
杏子「(でもこの周りの反応は…)」
杏子「(あたしの鼻がいかれちまったのか?)」
杏子「…考え過ぎか!」
杏子「んなことよりダンボールダンボール…」
子供「ねーママ!あの人くちゃい!」
杏子「なっ…!?」
子供「くちゃい!くちゃーい!」
母親「こ、こら!ダメでしょ!」
子供「だって~…」
杏子「や、やっぱり…」
杏子「ご、ごめんな!ボウズ!」
杏子「臭いヤツはすぐ出てくからよ!」ダッ
杏子「(くっ…やっぱり臭いんじゃねえか…)」タッタッタッ
杏子「(鼻が慣れちまってたんだろう…)」
杏子「(きっとあたしの身体はゴミみたいな臭いがするんだ…)」タッタッタッ
杏子「ハァハァ…あの作業員の言う通りだった…ハァハァ」トボトボ
杏子「あたしは…あたしはゴミ屑なんだ!」
杏子「周りに迷惑ばかりかける…ハァハァ…ゴミ屑…」
杏子「はっ…ははっ…ははは…」
杏子「ゴミ屑か…」
杏子「そうか…」
マミさーん来てー
ポツポツ…
杏子「ぁ…」
杏子「雨か…」
ザアアアアアア
杏子「いきなり降ってきやがった…」
杏子「…」
杏子「へへっ…ちょうどいいな…」
杏子「このくっせぇ身体を洗ってやろうじゃねえか」
杏子「このくっせぇ…」ゴシゴシ
杏子「くっせぇ…くっせぇ…」ゴシゴシ
杏子「生ゴミみてえに…くせぇ身体を…」ポロポロ
杏子「うう…ぅ…」ポロポロ
ホテルに侵入して風呂入ってるんじゃなかったか?
杏子「…」ゴシゴシ
杏子「…」
杏子「こんなんで匂いがとれるわけ無いよな…」
杏子「あたし自身ががゴミ屑なんだ…」
杏子「そりゃあとれるわけねえよ…はは…は…」
杏子「…」
杏子「このままじゃ冷えちまう…」
杏子「とりあえず今日はあの橋の下で休もう…」
杏子「よいっ…しょ」ドサッ
杏子「…」
杏子「な、なかなかいいとこだな!このままここに住んじまうか?」
杏子「あは…あははは………なんつって…」
杏子「はぁ…」
杏子「家は無くなるし…スーパーじゃ子供に臭いとか言われちまうし…」
杏子「今日は散々だったな…」
杏子「…」
杏子「ま、明日はいいことあるだろ!」
杏子「い、生きてりゃ…あ、あたしにだって…」
杏子「なんか…」グズッ
杏子「いいこと…か…」ポロポロ
杏子「うわあああああああああああ!!!!!」
杏子「いやだ…いやだ!!」ポロポロ
杏子「お父さん!お母さん!モモ!」
杏子「なんで!!…なんであたしだけ…」
杏子「どうして…こんな…」
杏子「うう…う゛ぅ…ぁぁ…」ポロポロ
杏子「う…っく…」
杏子「…」
杏子「嫌になっちまったなぁ…」
杏子「全部…なにもかも…」
杏子「…」
杏子「死のう…」
杏子「あたしみたいなのが死んでも悲しむ人はいないしな…」
杏子「むしろ迷惑被る人が減っていいだろ!ははっ」
杏子「…」
杏子「よしっ…」
杏子「みんな…今そっちに行くからさ…」チャキッ
杏子「そろそろあたしを赦してくれよ…」グッ
杏子「んっ…!」
?「ダメ!」ドンッ
杏子「なっ…」ドサッ
杏子「お、お前は…」
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
杏子ちゃんなら俺の隣でご飯食べてるよ
>>58
は?(威圧)
そういやPSPに杏子×知久があるらしいな
いやわて今から一時間ほど用事あんねん
せやから誰かつつぎ書いてくれてもええで
どこまで行けるか分からんが俺が引き継ごう。
杏子「お、お前は……QB!」
QB「杏子、そのまま死んじゃダメだよ!」
QB「今の君からは凄まじいエントロピーを感じる。そのまま死んだら持ったいな――ぐへっ」
さやか「こんな奴まで勧誘するな!」
杏子「さ、さやか……」
さやか「やっほう。元気? ……って感じでもなさそうだけど」
杏子「う、うるせー! 悪いかよ!」
さやか「いや、別に悪くは無いけどさ。で? 何でこんなとこいんの?」
杏子「そ、それは」
さやか「……ふーん。ねぇ杏子、うちに遊びに来ない?」
杏子「え?」
さやか「いや、今日うち暇なんだよねー。まどかが家族旅行でいないし」
さやか「お父さんとお母さんは出張中だし。一人じゃ寂しいぜ」
杏子「さ、さやか……」
杏子「で、でもあたし臭いし、迷惑かかりそうだから」
さやか「ん~。えい」
杏子「うわっ、お前いいなり抱きついて来るな。離れろ」
さやか「そうだなぁ、ちょっと臭うかな」
杏子「……」
さやか「よし、お風呂入ろう。お風呂! 背中あらいっこしよう」
さやか「あらっちゃうぞー、杏子のあらっちゃうぞー」
杏子「……」
さやか「あれあれ、どうした? 急に静かになっちゃって。」
さやか「ほら行くよー杏子」
杏子「……しょ、しょうがねえな。そこまで言うならいってやるよ」
俺「なにやってんだお前ら。俺も仲間に入れてくれよ~(マジスマ)」
さやか宅到着
さやか「たっだいまー」
杏子「お、お邪魔します」
さやか「よし、それじゃあ早速、お風呂にする? ご飯にする? それとも」
杏子「お風呂で!」
さやか「ちょ、最後まで言わせてよー」
杏子「お、お風呂で!」
さやか「臭い気にしすぎだと思うよ」
杏子「お風呂でお願いします!」
さやか「分かったよ。今沸かしてくるから、だいたい三十分後くらいかな」
すまん力尽きた。
ていうかキャラが分からなくなってきた。
三十分後
さやか「お風呂沸いたよー」
杏子「!」
さやか「これ、バスタオルね、着替えは洗面所に置いてあるから」
杏子「さやか……」
さやか「あ、脱いだのは洗濯機に入れちゃってね」
杏子「……」
さやか「? どうしたの?」
杏子 グシグシ
さやか「?」
杏子「ありがとな…」
さやか「ちょっ、何泣いてんの!?」アセアセ
杏子「うっ、うっせー、泣いてないよ!じゃあ、風呂、借りるぞ」
さやか「あ、うん、ごゆっくり~」
さやか(なんだ、杏子、可愛いトコあるじゃん)
ほら、さっさと続けろ
ガラッ
QB「やぁ」
ピシャ
おいwwwww
杏子「・・・なんてあるわけねーよな…こんな臭いあたしに…」
杏子「う、うう…グスッ」
おっさん集団「へへへどうしたんだいお嬢ちゃん」
杏子「!?」
ごめん無理
杏子「さ、さやか! 白いのいた! 白い営業マンいた!」
さやか「へっ? え……ちょ、何?」
カオスだな
俺「俺も仲間に入れてくれよ~(マジスマ)」
杏子「なんだこのおっさん!?」
さやか「ほらほら杏子早く服脱ぎなって!お風呂冷めちゃうよ!」グイグイ
杏子「わ、わかったから押すなって!」
さやか「んもー女の子同士なのに何恥ずかしがってんのさ、エイっ!」ズサッ
杏子「う、うわ!!い、いきなり何しやがんだ!!///」
さやか「ズボン下ろしただけでこの慌てよう、なかなか可愛いとこあるじゃん。」
杏子「ふ、ふざけんなよ!」
さやか「あ、そんな事言っちゃうんだ・・・お風呂貸すの辞めよっかなー」チラ
杏子「わ、分かったよ・・・その・・・悪かった。で、でも服は自分で脱げるから!」
さやか「なにマジ謝ってんのよwww分かったから早く下着も脱ぎなよ。」
杏子「お、おう」ヌギヌギ
さやか(杏子ってば意外とスタイルいいのね・・・)ジィー
杏子「!?な、なんだよ!ジロジロみんな恥ずかしい!!」
さやか「い、いやべつにあんたの身体見てた訳じゃないから!!///さ、私も服脱ごっと」
杏子「私もって、マジでさやかも入んのか!?」
さやか「あったりまえじゃん、別々に入ったらお風呂冷めちゃうでしょ?今更なに言ってんのよww」
>>88
がんばって
はよしろ
ほ
全体的に杏さやの流れか
>>1
待ってるぞ
>>85の続き
おっさんA「うへへ……中学生にしてはいい体してんじゃねぇの」
杏子「くくく、あはは」
おっさんB「あん?何だ、突然笑いはじめて」
おっさんC「いいからとっとといれちまおうぜ」
杏子「……もうやめだ」
おっさんD「あん?」
杏子「家もねぇし、臭ぇし、あたしがどうなっても悲しむ奴なんかいねぇ……でもさぁ。だからってあんたらに好き勝手やられていいかって言われたらそりゃ違うよねぇ!」
おっさんE「な、何だこいぶぼぁ!!」
杏子「いいじゃん。おっぱじめようか。あんたらはこの汚物に殺されるんだよ!」
おっさん共「ひぃ!!」
マミ「待ちなさい!」
杏子「あん?何で今あんたが出てくるんだよ。まさかあたしを止めようってのかい?」
マミ「えぇ、今のあなたを好きにさせるわけにはいかない。……でもね」
マミ「この人達の事は殺さない程度なら痛めつけてもいいと思っているわ」
というあんマミの流れを一つ投入してみる
杏子「ちっ…こんな時に…」
杏子「よりによっててめぇかよ」
ほむら「久しぶりに会ったというのにそれはないんじゃない?佐倉杏子」
杏子「うるせぇ!」
杏子「もうお前らの顔なんて見たくねえんだよ!」
ほむら「ずいぶん嫌われたものね」
杏子「ああそうだよ…」
杏子「お前ら魔法少女なんてもう…」
ほむら「あなた自身も魔法少女のはずだけど」
杏子「くっ…!」
杏子「何なんだよ、てめえは!」ガシッ
杏子「ケンカでも売りにきたのか!?」
ほむら「ええ、そうかもね」
杏子「じゃあ風呂入るぞ!」
さやか「いちいち言わなくていいから早く!」
ガラガラ
フィッシュ竹中「佐倉・・・あんこ。」
ガラガラ
杏子「・・・ごめん、扉の開け方間違えて魔女の結界に繋がったみたい。」
ガラガラ
フィッシュ竹中「・・・」
ガラガラ
杏子「お風呂に変な人が!!!!!」
さやか「あぁ、フィッシュ竹中さんお風呂に居たんだ~。そんな事より早くお風呂に入るよ。」
杏子「いやいや、そんな事じゃねーよ!どういう事だよ!説明しろよ!フィッシュ竹中さんって誰だよ!」
さやか「大丈夫だよ、杏子の事は教えてあるから!」
杏子「駄目だよ!今思いっきり名前間違えられたよ!せめて名前ぐらいちゃんと覚えとけよ!」
杏子「ぐ…」
杏子「があああああ!!!」ドッ
ほむら「くっ…」ドサッ
杏子「殺されてえか、暁美ほむら!!」グッ
ほむら「…」
ほむら「手荒なマネはやめてくれない?」
杏子「うるせえ!そんなにあたしが嫌いなら…」
杏子「何で…何で止めたんだよ!」
杏子「なんで死なせてくれなかったんだ!」
ほむら「…」
杏子「なんで…」
杏子「どうして止めるんだよ…」ポロポロ
杏子「死ねると…思ったのに…」ポロポロ
杏子「もう…もう死なせてくれよ!!!」
ほむら「いいえ、死なせはしないわ」
杏子「…!」
ほむら「あなたは…私の大切な人が全てを犠牲にして絶望から救い出した…」
杏子「…?」
ほむら「あの子によって救われた魔法少女の内の一人だもの」
杏子「あの子…?お前何を言って…」
ほむら「だから私はあなたがそんな死に方をするなんて許せない」
杏子「…」
ほむら「それにいくらあなたといえ、昔共に戦った仲間が目の前で死ぬのは気分が悪いわ」
杏子「う、うるせえ!」
杏子「あたしはもう…死にたいんだ」
杏子「早く家族に会いたい…それに…」
ほむら「…」
杏子「…」
ほむら「美樹さやかにも?」
杏子「なっ…!」
ほむら「忘れられるわけないわよね、当然だわ」
杏子「くそっ…!」
ほむら「あなたは美樹さやかに会いたいと言ったけれど、彼女がそれを望んでいるかしら?」
杏子「うるせえ!そんなことわかるかよ!」
杏子「それにあいつのことなんかもう…」
ほむら「嘘ね」
杏子「嘘なんかじゃねえ!てめえに何がわかる!!」
ほむら「わかるわ」
杏子「っ…!?」
ほむら「あなた、今日あの公園の家…強制撤去されてたわね」
杏子「なっ!?見てやがったな!」
ほむら「ええ、気分を悪くしたなら謝るわ」
ほむら「でも、あなたどうしてあんなことになったのかしら?」
杏子「な、何がだよ?」
このSSまとめへのコメント
何もかも中途半端。