ざく、、ざく、


仁奈「こーよーもどっかに行っちまったです」ｻﾞｸｰ

あやめ「落ち葉も枯れ葉ばかりで、なんだか寒々しいですね」

美玲（…年寄り臭い会話だなぁ）


ｻﾞｧｱｱｱｱ…


あやめ「おおっ！？か、枯れ葉が舞い――これはまるで忍法！？」ﾆｰﾝ!

仁奈「おおっ！」ﾓｰﾌ

美玲（子どもか）

あやめ「う」ﾌﾞﾙ
あやめ「さ、寒い、ですね。遊んでおらずに事務所へ急ぎましょうか」

美玲（遊びだったのか）

仁奈「分かりやがりました！」ﾓﾌｼｬｷｰﾝ

あやめ「ふふ。仁奈殿は素直でえらいですね。」
あやめ「いいですか？遊びで忍法を使ってはなりませんよっ。自分の思うより体力を使いますからね！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

仁奈「分かりやがりました！」ﾓﾌｼｬｷｰﾝ

美玲（そっちかよ）

仁奈「えへへ」ﾓﾌﾓﾌ

仁奈「でも、今度また、みんなで公園で遊びたいですよ。」
仁奈「今日はお仕事終わりだしもう夜だし我慢です！」

美玲「…」
美玲「…」ﾎﾟﾝ

仁奈「？う」

美玲「…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

仁奈「…、へへー…」ﾆﾍｰ…

あやめ「…」ﾌﾌ

あやめ「そうですね。ではまた今度、遊びに参りましょう」ﾆｺ

仁奈「はい！」ﾆﾊﾟｰ

仁奈「今日は我慢のモードです！」ｺﾛﾓﾌﾝｯ

あやめ「おお、丸々ことでなお暖かそうです！」

美玲（じつは拗ねてるだけじゃないか？）

仁奈「…」ﾖﾁﾖﾁ

美玲「歩き辛そうだな」

仁奈「否定はしねーです。あう」ｺﾛﾝ

あやめ「…」

あやめ「…まあ…遊ぶのはまた今度、ですが。えいっ」ﾎﾟﾁ


ｶﾞｺﾝ


仁奈「？」

あやめ「せっかくですので…温かい飲み物でも口にしながら、のんびりもふもふ帰りましょうか」

仁奈「…」

あやめ「ね」ﾆｺ

仁奈「…」ｴﾍﾍ
仁奈「それがよいかと思うです！」ﾊｲｯ

あやめ「はい」
あやめ「美玲殿も、はいどうぞ」

美玲「オウ、…あっ、……アリガト…」

あやめ「いえいえっ」

美玲「……でもちょっとおしるこの気分ではないかな…」

あやめ「あれっ」

・
・
・


ｶﾞﾁｬ


あやめ「戻りましたー」

仁奈「こたつへれっつごーです！」ｺﾛﾓﾌｺﾛﾓﾌ

美玲「行儀が悪いぞー」ﾊﾟﾀﾝ



Ｐ「おう。お疲れさま」

あやめ「はい。プロデューサー殿も、お勤めご苦労様でございます」ﾍﾟｺ

Ｐ「相変わらずかたいな」

あやめ「ふふ。普段かたいくらいに見せておくのが、殿方を魅了する秘訣なのです♪」

Ｐ「…」

美玲「鼻の下が伸びてるぞ」ﾓﾌﾓﾌ

Ｐ「う、うるさいなぁ」

あやめ「ふふふっ」

仁奈「おねーさん、くすぐってーですよー♪」ｷｬｯｷｬｯ

美玲「ふん。行儀の悪いやつはこうだ」ﾓﾌﾓﾌｯ

Ｐ「…」ﾊﾊ…

Ｐ「そ、そっか。まああれだ」
Ｐ「あやめはくの一の心得もあるんだな」

あやめ「ふふー、いえいえっ」
あやめ「これはくの一の教えにあらず。」

あやめ「いまのあやめはアイドルでも！ありますので！」ﾊｯ

Ｐ「…うん。そうだな」

あやめ「はいっ」ﾆﾝﾆｰﾝ

Ｐ「とにかくお疲れさま。今日は仁奈たちの面倒も見てくれて、大変だったよな。ちょっとこたつでのんびりするといいよ」

あやめ「はい。お言葉に甘えます」

あやめ「…？あの」

Ｐ「ん？」

あやめ「プロデューサー殿は入らないのですか？」

Ｐ「え、いや俺は」

あやめ「なりませんよっ。あやめは主のお側にひかえておらねばならぬのです！プロデューサー殿がお側にいて下さらなければ…」ｸﾞｲｸﾞｲ

Ｐ「その言い方だとお前が俺の側に来るのが筋じゃないか？」

あやめ「優先度はこたつがなににも優ります」

Ｐ「まず寒さを忍べよ」

あやめ「一緒に入りましょうよー」ｸﾞｲｰ

Ｐ（子どもか）

Ｐ「…」

Ｐ「じゃあ、えっと…休憩の間くらいは」

あやめ「はいっ。えへへ」ﾆﾍｰ

Ｐ（喜んでもらえてなにより）

ﾊﾟｻ


あやめ「…」



美玲「きぐるみのまま入ると暑くないか？」

仁奈「こたつの気持ちになれば火もまた涼しですよ」ﾓﾌﾓﾌ

美玲「こたつは火は使ってないけどな」

仁奈「あちーです」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

美玲「いや脱げよ」



Ｐ「はい。お茶と、あとおせんべいがあったから、よかったら」ｶﾞｻ

あやめ「あ、かたじけないです」ﾍﾟｺ

あやめ「…」ｽﾞｽﾞ…ﾊﾌ…

あやめ「…」ｶﾞｻ、ﾊﾞﾘ…

あやめ「……ふふ」

Ｐ「？」

あやめ「あ、いえ…その」
あやめ「事務所は暖かくてよいですね」

Ｐ「そうだな」

仁奈「そうでごぜーますね」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗｰ

美玲「だから脱げって」ﾓﾌｰ

仁奈「あー」

あやめ「…」ｸｽ

あやめ「それに」

Ｐ「？」


ｺﾃﾝ


あやめ「こたつだとこうして、主のお側にひかえるのが至極かんたんですので、あやめはとってもよいかと思うのです。ふふ」

Ｐ「…」

Ｐ「そっか」

あやめ「はいっ」

美玲「鼻の下ー」

Ｐ「気のせいだ！」

美玲「はッ」



あやめ「ふふふ…よいですなー…♪」ｺﾞﾛｺﾞﾛ




・・・・おしまい