雪ノ下雪乃「起きたら胸がDカップに成長している・・・」 (54)

雪乃「歓喜と困惑の気持ちが混在しているわ・・・」

雪乃「けれども手放しに喜べないわねこれ・・・」

雪乃「人間が一晩でこんなに胸が肥大するなんてあまりに非現実的すぎるわ」

雪乃「周りの人間から見たら私はどう映るからしら・・・」

雪乃「・・・」

雪乃「考えただけで悶絶死しそうだわ・・・」

雪乃「特にあの男なんて胸中どう思うかしら・・・」

雪乃「いきなりパッとを詰めて来たりしてこの女はどうしたのだろう?頭でも打ったのか?」

雪乃「そんなみえすいた虚栄と欺瞞にすがりたくなるほどにこの女は胸の小ささに気を病んでいたのか?」

雪乃「こんな感じかしら?」

雪乃「これは耐えられないわね・・・そんな勘違いの哀れみを持たれるくらいなら胸をはだけて証明した方がマシよ」

雪乃「・・・」

雪乃「・・・なんだが凄く疲れてきたわ・・・立ってるだけだというのに」

雪乃「微妙にバランスも取りづらいし・・・」

雪乃「・・・由比ヶ浜さんはこれの比ではないのよね・・・」

雪乃「そう考えるといつも元気な彼女の評価を改めて然るべきね・・・これは」

雪乃「・・・」ピョン

プルン

雪乃「・・・」ピョン

プルン

雪乃「揺れている・・・私の胸が・・・揺れている」

雪乃「なんてやってる場合ではないわ・・・」

雪乃「真面目な話今日これからどうしようかしら・・・」

雪乃「手持ちのブラでは・・・」

雪乃「うぐ・・・きつ・・・」

雪乃「・・・まあ当然無理よね物理的に」


雪乃「物理的に」

雪乃「だからこんなことをしている場合ではないのよ」

雪乃「のろのろとしていては学校に遅れてしまう・・・」

雪乃「ブラがダメならタンクトップで・・・」

雪乃「あら?・・・いける・・・かしら・・・?」

雪乃「・・・」

雪乃「やっぱりきついけれど・・・耐えられなくもない・・・」

雪乃「煮えきらない圧迫感ね・・・なんだか不安が煽られるばかりだわ・・・」

雪乃「・・・これで行って大丈夫かしら・・・」

雪乃「制服を着てみたけれど・・・」

雪乃「分かりきってはいたけれども・・・やはり明らかに違うわね・・・」

雪乃「昨日までと胸の・・・でっぱり具合が」

雪乃「変わりなければ今日一日乗り切る覚悟が出来たのだけれど」

雪乃「やはりこうも違っては登校が躊躇われるわ・・・」

雪乃「・・・」

雪乃「休もうかなぁ・・・」

雪乃「いやいや待ちなさい私・・・それは安直過ぎるわ」

雪乃「休んでどうなるというの・・・ここにDカップがある限りなんの解決にもならないわ・・・」

雪乃「Dカップのブラを買いに行く猶予が出来るというだけよ」

雪乃「私の悩みの根本的解決にはなんらなっていないわ」

雪乃「明日になればまた元に戻るわけじゃなし・・・」

雪乃「・・・」

雪乃「・・・まさか戻ったりしない・・・よね・・・?」

雪乃「まったく人とは不思議なものね・・・」

雪乃「あれほど夢を妄り望んでいたものだというのに」

雪乃「いざ手に入ると戸惑い持て余し」

雪乃「また新たな要らぬ悩みを背負ってしまうなんて・・・」

雪乃「・・・」

雪乃「だからダメだって達観気取っている場合ではないのよ悠長にお茶を飲んでいる場合ではないのよ」

雪乃「今一度状況を整理しましょう」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月11日 (木) 22:40:49   ID: Va7SEDzn

いいぞ!もっとやれ!!

2 :  SS好きの774さん   2015年12月13日 (日) 17:18:13   ID: XFcq-fLU

良作の予感

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