P「お前らには演技力こそ足りない!」(241)
律子「小鳥さん、収入印紙下さい」
小鳥「あ、私貼っておきますからそこに置いといて下さい」
P「…」
春香「雪歩、そのスカート可愛いね!」
雪歩「ホントに?えへへ。ありがとう春香ちゃん」
P「聞けよぉぉぉぉぉ!!!!!」
伊織「っ…うるっさいわねぇまったく!」
律子「もはや嫌な予感しかしないんですけど」
千早「まさかまた漫才を!?」ガタッ!
P「いや、それはもう勘弁してくれ…」
亜美「じゃあ何なのさ→?」
響「これで三回目だぞ!」
P「今回はズバリ、"演技力"だ!」
真「最初にやりませんでしたっけ、それ?」
P「いや、あれはあくまで新しい"萌え要素"を発見するのが目的であって、演技力の向上はついでだ」
貴音「ならば今回は?」
P「純粋に"演技力"を養うことが目的となる」
律子「ふむ…」
あずさ「どうしたんですか、律子さん?」
律子「私の知り合いの業界人が言っていたんですけど、アイドルには4つの柱があるんだそうです」
真美「4つの柱?」
律子「えぇ。"歌""ダンス""グラビア"そして"演技"よ」
春香「あぁ、確かにどれも大事ですね」
千早「その中で私たちに最も足りないものは…」
P「そう、"演技"だ」
真「いや、どう見ても律子の説明に便乗してますよね?」
伊織「アンタ、スそんなこと考えてもいなかったんでしょ?」
P「そ、そんなことはない!」
響「プロデューサー、わっかりやすいぞ」
P「というわけで!」
伊織「どういうわけよ」
P「今回は二種類のクジを用意した。一つは"場所"もう一つは"役柄"だ」
律子「2つを組み合わせたシチュエーションを自分で思い描き、そして演じろと」
P「その通り!さすが律子!」
千早「いつもご苦労様、律子…」
小鳥「あの…プロデューサーさん?」
P「何ですか?」
小鳥「愚問かもしれませんけど…律子さんと私は?」
P「ハハハ、何だそんなことですか!小鳥さん!!!」
小鳥「は、はい!」
P「愚問です」
小鳥「…」
律子「わかってたわよ…」
やよい「順番はどうするんですかぁ?」
P「そうだなぁ…今回は、下の名前の五十音順にするか」
あずさ「あら~、では、私が最初ですね?」
雪歩「わ、私が最後ですぅ…」
P「では、あずささん。クジを引いて下さい!」
あずさ「は~い。うふふ、何が入っているのかしら?」
P「いや、クジですけど…」
美希「ねぇハニー?役柄ってどんなのがあるの?」
P「まぁ、いろいろだな。だけどそんなに難しいのは無いハズだ。お婆ちゃんとかだとお前らには難易度が高いだろ?」
春香「変なところで気を使いますよね、プロデューサーさんって」
あずさ「引きました~」
P「では、読み上げてみて下さい」
あずさ「【公園(昼下がり)】と【ナース】さんです~」
律子「プロデューサー」
P「はい」
真「趣味ですよね?」
P「違います」
千早「演技の相手をするのは?」
P「僕です」
伊織「そりゃあ、"お婆ちゃん"とか入れないわけよね、まったく」
P「う、うるさいな!俺は真面目に考えたんだぞ」
美希「真面目にねじ曲がってるの」
P「ほら、早く観覧席に着け!あずささんが待ってるんだから!」
律子「はいはい」
あずさ「うふふ。では始めますね?よろしくお願いします」
P「はい。よろしくお願いします」
あずさ「いい、お天気ですね、プロデューサーさん」
P「ええ、三浦さん」
あずさ「だいぶ足の具合も良くなりましたね~」
P「はい。三浦さんの看護のおかげかな?」
あずさ「あらあら~、誉めても何も出ませんよ?うふふ」
響「あー。いるいる、こういう感じのナースさん」
P「だけど…」
あずさ「どうかしましたか?」
P「俺、いつ退院できるんでしょうか?」
あずさ「もう少しですよ、きっと」
P「3年前から同じこと言われ続けてるんですけど!もう少しもう少しって!」
律子「またそうやって難易度を上げる…」
あずさ「そ、それは…えぇっとぉ…」
P「俺はもうダメなんです…一生このままで…」
美希「ってか、いっそのことハニーが俳優になればいいと思うな、ミキ」
千早「確かにこの演技力は…」
あずさ「そ、そんなことありません!プロデューサーさんが早く良くなるように、私ももっともっと頑張りますから!」
真美「いいナ→スさんだねぇ」
真「ボクもこういうナースさんに看護されたいな」
P「もう放っておいて下さい…」グスッ
あずさ「あ、あの…」
やよい「2人ともかわいそうですぅ…」
あずさ「プ、プロデューサーさん!」
P「…何ですか?」
あずさ「えぇっとぉ…そんなことを言う弱虫さんは…」
P「…」
あずさ「『めっ!』ですよ~!」
P「めっ?」
あずさ「はい。うふふ。めっ、です」
P「…ハハ」
あずさ「…うふふ。私、叱っちゃいました~」
P「叱られてしまいました」
あずさ「またいつでも叱っちゃいますから、だから…」
P「だから?」
あずさ「いつでも吐き出して下さいね?一人で抱え込んではダメですよ?」
P「…はい。ありがとうございます…あずさん」
あずさ「…うふふ、そろそろ戻りましょう」
P「はい」
あずさ「肩、お貸ししますね~」
P「ありがとうございます」
伊織「…2人ともやるじゃない」
春香「お疲れ様です、あずささん」
あずさ「私、上手く演じられたかしら?」
真美「ばっちしだよ、あずさお姉ちゃん!」
あずさ「あらあら~」
P「いいお手本になったと思います。よし、次は亜美!」
亜美「りょ→かい!」ガサガサ
真「職場とかもあるってことかぁ」
亜美「よし、コレにする!」バッ!
真美「何引いたの→?」
亜美「えっとねぇ【部屋(彼の)】と…んっふっふ~【彼女】だよ→ん!」バーン!
美希「亜美、それはミキに譲るべきなの!」
亜美「やっだよ→だ!」
春香「…」
千早「…」
律子(ま、予想通りの反応ね)
小鳥「……………………」
律子「小鳥さん…」
P「よし、じゃあ始めるぞ!」
P「さ、上がってくれよ」
亜美「おっじゃまっしま→す!けっこうキレイにしるんだね→!」
P「ハハハ。亜美が来るから片付けたんだよ」
亜美「んっふっふ~。そういえば兄ちゃ」
P「おっと、亜美」
亜美「へ?どったの?」
P「恋人通し、だろ?」
亜美「う、うん」
P「"兄ちゃん"はおかしいよな?」
亜美「そ、そっか、アハハ…」
響「珍しく亜美が押されてるぞ!」
亜美「じゃ、じゃあ…えっとねぇ…」
P「好きに呼んでいいぞ?」
亜美「じゃあ…p君…」※
P「なんだ、亜美?」
亜美「あ、あはは、ははは…」
律子「ふふ、亜美ったら顔真っ赤」
美希「下の名前で呼ぶなんてズルいの!」
伊織「役柄なんだから仕方ないでしょ」
※p=プロデューサーの下の名前と解釈して下さい
P「何だ亜美、熱いのか?」
亜美「な、なんでさ?」
P「いや、顔赤いからさ」
亜美「だ、大丈夫!」
春香「亜美が一方的に攻められてるね」
真美「レアな場面だねぇ」
P「ハッハッハ!可愛いやつだなぁ」
伊織「相変わらず憎たらしいわねぇ、アイツ」
亜美「そ、そういえばp君」
P「どうした?」
亜美「エッチな本とか隠してないよね?」
P「隠してないさぁ」
亜美「ホントかなぁ?普段はどんなの読むの?」
P「は、はい?」
亜美「ねぇねぇ、どんなの→?彼女としては気になるんだよねぇ」
真「逆襲が始まったね」
P「そ、そんな物に興味は無い!俺には亜美が」
亜美「うん、それはこっちに置いといて。んで、どんなのが好きなの?ねぇねぇどんなの→?」
P「ひ、人妻など!」
やよい「白状しちゃいましたぁ」
伊織「ダメねコイツ…」
春香「人妻…」
千早「そういうのが…」
律子(はぁ…こっちはこっちでめんどくさい…)
P「もう勘弁して下さい…」
亜美「んっふっふ~!亜美の勝ちだねぇ!」
貴音「勝ち負けを争うものだったのですか、これは?」
伊織「もうほっときなさい…」
真美「亜美→!ナイス勝利!」
亜美「兄ちゃんなんてラクショ→だよ→!」
P「はぁ…伊織、次よろしく」
伊織「はいはい、やればいいんでしょ、やれば」ガサガサ
P「お前らには萌え要素が足りない!」
P「お前たちにはお笑いスキルも足りない!」
雪歩「彼女があるってことは、お姉ちゃんや妹もあるのかなぁ?」
響「あるって考えた方がよさそうだぞ」
伊織「…」
やよい「あれ?どうしたの伊織ちゃん?」
伊織「【車の中】…」
P「役柄は?」
伊織「…【娘】」ボソッ
真「…ふふっ」
伊織「な、なに笑ってんのよ!」
真「いや、別にー」
律子「車の中っていうと、会話もかなり限定されるわね」
やよい「伊織ちゃんならきっと大丈夫ですぅ!」
伊織「ぜんぜん大丈夫じゃないんだけど…」
P「よし、さっさと始めるぞ!」
P「さて。ウチに帰るか、我が娘よ」
伊織「…」
P「帰り道が渋滞してなければ良いな」
伊織「…」
P「どうした伊織?眠いのか?」
伊織「…別に」ボソッ
P「ハッハッハ!いまどき沢尻の真似か。伊織は時代遅れだなぁ」
美希「また憎たらしい顔になってきたの」
伊織「ア、アンタねぇ」
P「こらこら伊織。パパに向かってなんだ、その口のきき方は」
千早「パ、パパ?」
春香「パパと呼びなさい、ってことだよね、これは」
伊織「ぐ…パ…」
P「パ?」
伊織「パ…パ…」ホゾボソ
P「伊織、パパちっとも聞こえないなぁ」
伊織「パ、パパ!ちゃんと前見て運転してよねっ!」
あずさ「伊織ちゃん、よく頑張りました~」パチパチ
P「うんうん。ちゃんと前見ないと危ないからな」
伊織「と、鳥肌が…」ボソッ
P「ん?何か言ったかい?」
伊織「な、何でもないわ、パ、パパ…」
貴音「まだ受け入れることが出来ぬ様子…」
真「そりゃあ…ねえ?」
P「はぁ…伊織ももう10歳か」
伊織「は、はぁ?」
律子「何言ってんのよこの人…」
P「10歳だよな?な?」
伊織「…そ、そうよパパ。私、10歳になったわ!」
P「うーん。パパ的には、自分のことは"伊織"って呼ぶべきだと思うな」
美希「そんなことでミキの真似しないでほしいの」
伊織「…伊織、10歳になったの」
やよい「私より年下になっちゃいましたぁ」
律子「あとで頭撫でといてあげなさい…」
P「そのうち、一緒にお風呂に入ってくれなくなるんだろうな…」
響「だから、何言ってんだこの人?」
伊織「そ、そんなことない!ずっと…その…パパと一緒に入って…あげてもいいわよ?」
春香「こんなときまでツンデレなんだね…」
真美「悲しいねぇ…」
P「ハハハ、ありがとう伊織」
伊織「う、うん…」モジモジ
小鳥「伊織ちゃんを見ていると、何かこう…」
律子「ニヤニヤしてきちゃいます?」
小鳥「はい…」
P「でも、いつかは伊織もお嫁さんに…」
千早「誘導尋問に入ったわね…」
雪歩「あのセリフを言わせるつもりだよね、ぜったい…」
伊織「い、伊織…お嫁さんさんになんか、行かないから…」
P「いや、やっぱり女の子の幸せはお嫁さんになることだよ」
小鳥「………………」
律子「だーかーらー!いい加減空気読んで下さい!」
伊織「じゃ、じゃあ…伊織は…その…」
P「何だい伊織?ん?ん?」
美希「さすがのミキも、あの顔にはご立腹しちゃうの」
伊織「い、伊織は…パパの…」
P「パパの?」
伊織「伊織はパパのお嫁さんになるんだからねっ!!!」
やよい「おめでとう伊織ちゃん!」
真「そのリアクションはおかしいからね、やよい」
P「そうか!じゃあパパ、伊織の旦那さんになってあげるからな!ハハハ」
伊織「す、好きにすれば?」プイッ
春香「良かったよ、伊織」
あずさ「とっても上手でしたよ~」
伊織「なによ!みんなしてニヤニヤしちゃって!」
P「いやぁ、娘もいいもんだなぁ」
律子「誤解を生むような言い方をしないで下さい」
響「次は…ピヨコだぞ!」
小鳥「わ、私?はい!」ガサガサ
真美「何が出るかな、何が出るかな♪」
小鳥「えっと…【夜の砂浜】と…【友達】…」
真「あぁ…」
貴音「まぁ…」
小鳥「…」
P「…」
小鳥「キレイな海だね…」
P「夜だけどね」
小鳥「…」
P「…」
律子「いたたまれない…」
P「他のみんなは?」
小鳥「えっ?えっと…みんな寝ちゃったみたい。飲みすぎたのかしら?」
P「そっか」
小鳥「うん…」
P「小鳥さんは眠くないの?」
小鳥「…うん、平気。p、p君は?」
P「俺もまだ平気」
亜美「おや?何やらよい感じに…」
P「小鳥さんは…」
小鳥「なぁに?」
P「好きな相手とかいないの?」
小鳥「…内緒…ふふ、内緒だよ」
P「そっか、内緒か」
小鳥「うん!なーいーしょっ!!」
真美「真美、ぴよちゃんがすっごく可愛く見えてきたんだけど」
律子「そういうものなのよ、女って」
小鳥「p君は?」
P「俺も内緒」
小鳥「そっか」
P「うん」
響「なんか、波の音が聞こえてきそうだぞ…」
P「小鳥さんみたいな人かな?」
小鳥「え?」
P「好きなタイプは」
小鳥「え?え?えっ!?」
真「リアルにテンパってるね、小鳥さん…」
下の名前の50音順なら律っちゃんがトリじゃねーの?
P「さて、俺も寝ようかな」
小鳥「…も、もう一回!もう一回言って!」
美希「リアルにお願いしてるの」
律子「触れないでおいてあげなさい…」
P「もう言いません!ハハハ!」
小鳥「ズルい~!もう一回言って下さいよ~!」
響「素に戻ってるぞピヨコ」
亜美「切ないねぇ…」
小鳥「うふふ…ふふ…」
やよい「小鳥さん旅立っちゃいましたぁ」
千早「しばらく浸らせておいてあげましょう…」
P「いやぁ、青春だなぁ」
律子「自覚がないってホントに罪よね…」
雪歩「次は貴音さんですね!」
貴音「はい。演じ易い役柄を引けると良いのですが…」ガサガサ
P「さて、何が出るかな?」
貴音「【公園(夕暮れ)】と…【めいど】?」
春香「貴音さんのメイドかぁ!」
律子「新鮮ね」
貴音「はて…めいど、とやらは如何なるものなのでしょう?」
伊織「そうねぇ…西洋の女中、かしら?」
貴音「女中?主人に仕えて身の回りの世話などをする?」
伊織「まぁ、そんな感じよ」
真美「お姫ちんとは正反対な役柄だねぇ」
亜美「楽しみだねぇ」
P「夕暮れの公園ってのが難しいかもしれないけど、とにかくやってみよう!」
貴音「ご、ご主人様!」
P「…良い」ボソッ
伊織「何がよ」
響「だけど、これは確かに…」
雪歩「ド、ドキドキするね…」
貴音「ご主人様、ここにいらっしゃいましたか」
P「どうしたんだ、貴音?」
貴音「夕餉の支度が整っておりますので、お屋敷にお戻り下さいませ」
P「うん、そうか」
貴音「何を見ていらしたのですか?」
P「散りゆく桃の花を」
貴音「直に咲き始める桜ではなく?」
P「うん。みんなは桜ばかり見ているからね。俺ぐらいは桃を見ていても良いんじゃないかって」
貴音「…ふふ。ご主人様らしゅうございます」
春香「なんか…すっごいマトモだね」
律子「貴音の雰囲気にプロデューサーが引っ張られてるのよ」
貴音「ですが…弥生も終わりに近づいたとはいえ、夕涼みにはまだ早ようございますよ?」
P「風邪を引いてしまうかな?」
貴音「真に」
P「心配してくれているのかい?」
貴音「わたくしは…めいど、でございますから。ご主人様のお身体を気遣うのは、当然の務めだと心得ております」
P「そうか…あくまでメイドとしてなんだね」
雪歩「恋愛要素も入ってきたね…」
響「普通にお金取れそうだぞ、これ…」
貴音「わたくしは…自らの"分"も心得ておりますから…」
P「俺は…」
貴音「なりません!」
P「貴音…」
貴音「それ以上は仰らないで下さい…わたくしは貴方様にお仕えできるだけで…ただそれだけで幸せなのですから」
やよい「うぅ…貴音さん…」グスッ
P「わかったよ、貴音。これ以上言うのは止しておくよ。ただ」
貴音「ただ…何でございましょう?」
P「これからもよろしく頼むと、それだけ言っておくよ」
貴音「…はい、ご主人様。貴音は貴方様にお仕え致します」
P「帰ろうか、貴音」
貴音「お供いたします、ご主人様」
響「貴音ぇ…」グスッ
雪歩「切ないですぅ…」グスッ
春香「普通に見入っちゃった…」
貴音「めいどらしく振る舞えたでしょうか…」
響「メイドらしいかどうかは分かんないけど、すっごく良かったぞ!」
真美「うん!真美、ちょっと泣きそうになったよ!」
雪歩「泣いてましたぁ…」
やよい「私もですぅ…」
P「よしよし。今のはかなり良かったな。次は千早だ。お前も頑張れよ!」
千早「は、はい!」ガサガサ
春香「可愛いのが出るといいね、千早ちゃん」
千早「…【部屋(自分の)】と…【妹】です」
春香「妹の千早ちゃんかぁ」
美希「楽しみなの!」
律子「どんな妹っぷりを見せつけてくれるのかしらね」
千早「くっ…これはやはりプロデュースの趣味なのですか?」
P「違うよ!全然違うよ!」
真美「パ→ク・マンサ→だっけ?」
亜美「サ→ク・パンサ→じゃなかったっけ?」
伊織「どっちも違うわよ…」
P「よし、始めるぞ!」
P「ノックノック」
千早「な、何?」
P「入るぞー」
千早「ちょ、ちょっと待って、あの…お…」
P「え?最後聞き取れないぞ?」
千早「ちょっと待って、お…お…お兄ちゃん!」
春香「きゃー!」
あずさ「あらあら~、可愛い妹ちゃんね~」
P「もういいかーい」
千早「えっと…まーだだよー」
小鳥「うふふ…」
律子「伊織のときとは違う意味でニヤニヤしちゃいますね」
伊織「…ふんっ」
P「もういいかーい」
千早「も、もういいよー」
P「お邪魔しまーす」
千早「ど、どうぞ…お兄ちゃん…」
P「で、相談事って何?」
千早「え?そ、相談事…えっと…」
P「分かった、あの事だろ!」
千早「あ、あの事?その…」
P「な?」
千早「…う、うん!あの事よ!さすがお兄ちゃん!」
響「プロデューサーに乗せられちゃったぞ…」
P「ハハハ。テストの点数が悪くて、父さんに怒られないか心配してるんだろ?」
千早「そ、そうなの!」
P「まったく。ちゃんと勉強しないとダメじゃないか」
千早「う、うん…ごめん…」
律子「自分のことじゃないのに、何故か釈然としないわ」
伊織「気にしたら負けよ」
P「仕方ない。俺が一緒に謝ってやるよ」
千早「ほ、本当に?」
P「ああ!それも兄の務めだからな!」
千早「あ、ありがとう…お兄ちゃん。ふふ…」
春香「ひょっとして千早ちゃん、こういうタイプに弱いのかなぁ?」
P「よし、じゃあ俺はこれで」
千早「え?」
響「ん?やけにあっさりしてるぞ」
真「何か狙いがある気がする」
雪歩「うん、間違いなく…」
亜美「兄ちゃん、信用0だね…」
P「言いたいことがあれば言っておきなさい」
千早「と、特には…」
P「千早!」
千早「はい!」
P「優しいお兄ちゃんだろう?」
千早「ま、まぁ…」
P「…」ジーッ
千早「えっと…」
小鳥「あからさまに発言を促してる…」
貴音「言うまで終わりませんよ、如月千早…」
千早「わ、私はその…お兄ちゃんが…」
P「俺が?」
千早「お兄ちゃんは優しくて…たまに変な人だけど…」
伊織「たまにってレベルじゃないわよ」
千早「わ、私は…」
P「千早は?」
千早「お、お兄ちゃんが大好き!」
響「誰が喜ぶんだ、これ?」
春香「たまに変な人じゃないかな…」
やよい「…お兄ちゃんって呼んでみたいなぁ」ボソッ
美希「お兄ちゃんが大好き!なの」
千早「な、なによ美希」
美希「なんでもないの!」
やよい「お兄ちゃんかぁ…」ボソッ
響「どしたの、やよい?」
やよい「な、なんでもないですぅ!」
P「よし、満足だ。次は春香だな」
春香「はい!頑張ります!」ガサガサ
律子「いまのところ結構いい流れで来てるわね」
春香「えっと…【図書室】と【後輩】です!」
P「お、春香に合いそうな役柄だな。それじゃあやってみよう!」
春香「せ、セーンパイっ!」
P「おお、天海か。どうした?」
春香「いえ、センバイの姿が見えたから…ご迷惑でしたか?」
P「いや、ぜんぜん。座ったら?」
春香「はい!天海春香、座っちゃいます!」
P「一応図書室だから、声を控えめにな」
春香「あ、ごめんなさい。えへへ」
P「天海っていつも元気だよな」
春香「はい!元気だけが取り得です!」
P「いや、声大きいから」
春香「あ、ごめんなさい…」
P「悩みとかあるのか?」
春香「悩み…うーん、そうですね…」
千早(無さそうだわ)
真(なさそうだな)
響(なさそうだぞ)
やよい「なさそうですぅ」
伊織「何で声に出すのよ!」
P「無いなら無理に答えなくてもいいぞ?」
春香「いえ…えっと…あり…ます」
P「ん?俺で良ければ相談にのるぞ?」
春香「センバイがですかぁ?どうしよっかなぁ」
P「言ってみ言ってみ」
春香「えっと…もしも親友と」
P「親友と?」
春香「同じ人を好きになったら、どうすればいいですか?」
律子「…え?」
P「うーん。難しいなぁ。親友を取るか恋愛を取るか、ってことか」
春香「そこまで深刻ではないですけど…」
P「でも天海なら、親友のために身を引きそうだよな」
春香「はい…たぶん親友も」
P「じゃあ、痛み分けってことで良いんじゃないか?」
律子「この人は一体どこまで…あぁ、もう!」
千早「春香の演技、やけにリアルね」
真「…うん。そうだね」
春香「痛み分け…ですか」
P「ああ」
春香「…ふふ。それが、私たちらしいかもしれませんね」
P「そうなのか?」
春香「たぶん、ですけどね!」
P「まぁ、納得したならそれでいいけどさ」
伊織「毎度毎度甘酸っぱいわねぇ、まったく…」
春香「さてと、私は教室に戻りますね」
P「ん、頑張ってな」
春香「はい。では失礼しまーす」タタタ
亜美「これで終わりなのかな?」
真美「いや、はるるん立ち止まったよ?」
春香「スゥー…センパーイ!!!」
P「な、なんだいきなり!」
響「春香うるさいぞ!」
春香「センパイなんて、大嫌いでーす!!!!!」
P「なんだなんだ!?」
律子「…やれやれ」
千早「春香、最後のは何?」
春香「…んーん、何でもない」
P「ビックリしたじゃないかよ」
春香「えへへ、ごめんなさい。でも、ちょっとだけスッキリしました」
P「なにがだ?」
春香「何でもないでーす」
律子「はいはい、次々。響」
響「オッケー!自分もこの流れにのるぞ!」ガサガサ
P「お!響、もう引いたのか。何が出た?」
響「えーっとね。【リビング】と…」
貴音「…おや?響が固まってしまいましたね?」
真美「どったの、ひびきん?」
律子「代わりに読むわね。えっと…」
P「何て書いてあるんだ、律子?」
律子「…なるほど。固まるのも無理ないわね」
伊織「勿体ぶらずにさっさと言いなさいよ!」
律子「【新妻(新婚ホヤホヤ)】だそうです」
美希「ダメ!それはぜったいダメなの!」
真「仕方ないじゃん、クジ引いたんだから」」
春香「あはは…」
千早「…」
律子「…ほら、響!シャンとしなさい!」
響「…え?あれ、自分、意識が飛んでたぞ」
律子「うん、飛んでたわね」
響「あ、そうだ!クジを引いてから…」
律子「【リビング】と【新妻(新婚ホヤホヤ)】よ」
響「…」
伊織「もう、面倒くさいわね!さっさと始めなさい!」
P「ただいまー」
響「お、おおおかえり!」
真美「メッチャテンパってるね」
P「いやー、今日も疲れたよ」
響「お、お疲れさま…」
P「風呂は沸いてるか?」
響「う、うん…」
P「…」
響「…」
小鳥「この展開はやっぱり"あれ"ですよね?」
律子「ええ、"あれ"ですね」
響「えっと…」
P「ん?」
亜美「…」ドキドキ
真美「…」ドキドキ
やよい「…?」
響「ご飯にする、お風呂にする?それとも…」
P「それとも?」
響「じ、自分…?」
美希「お風呂お風呂!早くお風呂に入るの!!」
真「演技だからね、これ?」
P「響って言ったらどうする?」
響「え!そ、それは…こ、困るぞ…自分、そういうの平気そうだって思われてるかもしれないけど、自分だってその…お、女の子だし…」ウルッ
伊織「何の話よ」
P「じゃあ…」
響「じゃ…じゃあ?」ウルウル
亜美「ひびきん泣きそうになってるし…」
P「やっぱり響で!」
律子「はい終了ー!!!」
美希「異議なし、なの!!!」
P「何だよ!勝手に終わらすなよ!」
響「ウワーン!プロデューサーのバカー!!」グスッグスッ
貴音「よしよし」ナデナデ
律子「やり過ぎです!」
P「俺はただ人妻…じゃなくて響のために」
伊織「語るに堕ちてるわねコイツ」
美希「ミキなら、最後まで」
律子「アンタはいいの!」
美希「むー」
雪歩「次は真ちゃんだね!」
真「う、うん!」
やよい「うっうー!真さん頑張ってください!」
真(今回こそは…今回こそは!!!)ガサガサ
春香「あんな真剣な顔初めて見たかも」
千早「何かあったのかしら?」
小鳥(大半は千早ちゃんの…)
真「これだぁ!」バーン!
P「わ、悪かったって」
響「バカァ!」グスッ
律子「あっちは放っておいて、真は何を引いたの?」
真「えっとね…場所は【公園(夜)】」
春香「なかなか良さげだね」
千早「役柄は?」
真「えっと…【魔法少女】…」
真美「あぁ…」
亜美「今回も…」
P「…」
真「…」
P「…」
真「…来る」
P「はい?」
真「闇が」
P「いや、すでに辺りは暗いですけど」
真「深い闇が」
春香「付け足した…」
P「あの、俺は帰っても?」
真「動かないで!」
P「な、何でですか?」
真「…来る」
P「深い闇が?」
真「月の光に導かれて」
伊織「闇なのか光なのかハッキリしてよね…」
貴音「…ほう。月について何かご存知のようですね」ボソッ
P「あ、あなたは一体何者?」
真「それは言えません…」
P「でも、闇がどうとか」
真「魔法の力です」
P「魔法が使えるんですか!?」
真「それはまだ言えません」
やよい「さっき自分で言っちゃいましたぁ」
真「危ない!伏せて!ドカーン!」
P「え?え?ドカーンって何?」
真「敵の攻撃です!早く逃げて!」
P「だってさっき動くなって」
真「うわぁ!」バターン!
P「ど、どうしました!?」
真「敵の魔法を喰らいました…ゲホッ…」
律子「真もメンタルが強くなったものね…」
伊織「そりゃあ…ね」
真「大丈夫です…だけど、あの敵を倒すにはボク一人じゃ厳しい…」
P「どうすればいいんですか?」
真「…」チラッ
一同「」ビクッ
亜美(や、やめてよねまこちん)
真「…」ジーッ
一同「…」
伊織(勘弁してよね…)
真「小鳥さんの助けが必要です…」
小鳥「わ、私!?なんで?」
P「小鳥さん、早くこちらへ!」
小鳥「え、えっと…」
美希「任せたの」ボソッ
響「頼んだよピヨコ」ボソッ
小鳥「は、はい…」
真「ありがとうございます、小鳥さん」
小鳥「あの…何をすれば…」
真「ボクがこれから呪文を唱えます」
P「ちゃんと聞いといてください」
伊織「何者よアイツ」
真「それを大きな声で繰り返して下さい」
P「分かりましたね?」
小鳥「は、はぁ…」
雪歩「大丈夫…真ちゃんならきっと大丈夫だよぅ…」
真「月の光よ」
P「ちゃんとポーズも取って下さいね」ボソッ
小鳥「つ、月の光よ!」バッ!
春香「これは恥ずかしいパターンだね…」
真「私を愛で満たして!」
小鳥「私を…愛で満たして!」サッ!
あずさ「小鳥さん…可哀想に…」
真「私は魔法少女」
小鳥「私は魔法、しょ、少女?」ハバッ!
美希「少女じゃないの」
真「届け、あなたに」
小鳥「届けあなたに!!!」ササッ!
真「ムーンラブ・レーザー!」
小鳥「ムーンラブ・レーザー!!!!」ババーン!!!
P「レーザーなのかよ」
真「…」
小鳥「…」
P「…」
一同「…」
真「勝ちました」
小鳥「お、おめでとうございます…」
P「…」
一同「…」
真「…」パチパチ
小鳥「あ…えっと…」パチパチ
P「…」パチパチ
一同「…」パチパチ
全員「…」パチパチパチパチパチパチパチパチ
雪歩「真ちゃん…とっても格好良かったよ…」パチパチ
真「…」
小鳥「…」
春香「ふ、2人ともお疲れさまです!」
真美「ま、真美、飲み物買ってくるよ!」
亜美「あ、亜美もいくよ!」
P「次は美希だけど…」
美希「さすがにあれの後すぐにはできないの…」
P「じゃあ、少し休憩するか」
6時30分まで休憩させていただきますの
次は真美だった…
眠気ざましにコーヒー飲んだからもう大丈夫なハズ!
真美「兄ちゃんヒドいよ→!次は真美の番じゃんか!」
P「あっ」
美希「なの」
真美「ぶ→!」
P「す、すまん真美!今度甘いもん奢るからさ」
真美「約束だかんね?」ガサガサ
律子「自業自得ですよ、セーンパイ」
P「ぐぬぬ…」
真美「じゃ→ん!【事務所】と【別れた恋人】だよ→!」
春香「社内恋愛だね…」
千早「しかも破局後…」
真美「おはよ→ございま…」
P「おはようご…」
真美「…」
P「…よう」
真美「おはよ→」
P「早いんだな」
真美「朝一の仕事があるから…」
P「そっか。頑張ってな」
真美「うん…」
響「真美の方がまだ引きずってる感じだぞ」
P「なぁ、真美」
真美「…なに、兄ちゃん」
春香「プロデューサーさんと真美が実際に付き合ってたって設定なんだ…」
P「いい加減吹っ切れろよ」
真美「もい吹っ切れてるもん!」
P「いやいやいや!まったく仕事に集中できてないじゃないか」
真美「そ、そんなことないもん!」
律子「アイドルに手を出したのね?」
亜美「サイテ→」
真美「なにさ!真美のこと弄んだくせに!」
千早「どこでそんな言葉覚えたのかしら?…」
やよい「ねぇねぇ伊織ちゃん。"もてあそぶ"ってどんな遊び?」
伊織「あと3年くらいしたら教えてあけるわ」
P「ひ、人聞きの悪いこと言うなよ!お互いに合意の上だろ!」
春香「どっちにしろ問題ですよね?」
美希「ミキなら構わないの!」
真美「なにさなにさ…事務所の中で真美が一番で可愛いとか言ったくせに」グスッ
P「えっと…」
真美「そんな甘い言葉で真美のことたぶらかして」
律子「ホントにどこで覚えたのかしら、そんな言葉…」
亜美「ぴよちゃんに借り薄っぺらいマンガだよ」
律子「そこか…そこだったのね…」
真美「何も知らない真美を部屋に連れ込んで」
P「ストップ!ストーップ!!!」
真美「なに?」
P「そういう展開は止めようぜ」
真美「何でよ?」
P「いや、真美はアイドルだし」
伊織「どの口が言ってんのよ」
響「何をいまさらだぞ」
真美「リアルっぽい方が盛り上がるじゃんか!」
P「そう…かな?」
真美「続けてもいい?」
P「ど、どうぞ」
真美「真美がシャワーを浴びてる間にコーヒーに睡眠薬を」
P「し、知らないなぁ」
千早「それは恋愛じゃない気がするのだけれど…」
真美「そして…ぐっすり眠った真美の服を」
P「ストーップ!!!」
真美「またぁ?」
P「俺を何年間ブタ箱に入れるつもりだよ」
律子「どうせなら3年くらい入ってて下さい」
真美「途中で目覚めた真美が暴れたもんだから、ビニール紐でキツく」
律子「ストーップ!!!それ以上はダメ」
真美「え→!ここからが盛り上がるのに」
春香「そういう盛り上げかたはちょっと…」
やよい「ビニール紐で何するの?古新聞紙を束ねるのかなぁ?」
伊織「そうそう、それで正解」
真美「つまんない→!」
律子「後で小鳥さんにはキツく言っておきます」
小鳥「…ムーンラブ」ブツブツ
春香「十分罰は受けてるように思えますけど…」
美希「よし、今度こそミキの番なの!」ガサガサ
伊織「やっと先が見えてきたわね」
美希「えっと…【病室】と【ニート】なの!えっ、ニート!?」
響「…似合うぞ」
P「入るぞ」
美希「ど、どうぞ、なの」
P「調子はどう?」
美希「ボチボチかなぁ」
P「栄養バランス悪すぎだよ。だから何もしてないのに倒れるんだよ」
美希「ミ、ミキ、倒れても困らないもん!」
P「お前は困らなくても家族は困るんだよ。入院費用とかさぁ」
美希「お兄ちゃん払ってよ。けっこう稼いでるんでしょ?」
律子「あ、そういう関係だったのね」
P「退院したらちゃんと働けよ?もう何年仕事してないんだよ」
美希「た、たったの3年なの!」
響「うわぁ…」
美希「病室は退屈なの!だからPSP買ってほしいの!」
亜美「ヒドいね…」
P「またそうやって人の金を当てにする!」
美希「家族のお金はミキのお金なの!!」
伊織「最低ランクのニートね」
P「もう我慢の限界なんだよ!お前に寄生されることにこれ以上耐えられない!!」
美希「お兄ちゃんのケチー!」
律子「あれだけ言われて返す言葉が"ケチ"…」
あずさ「美希ちゃん、将来大丈夫かしら~?」
美希「ミキ、いまはやりたいことを探してるところなの!いつかきっとミキの才能を活かせる仕事が見つかるの!」
春香「典型的なニートだね…」
P「いい加減にしろ!」
美希「むー、お兄ちゃんの分からず屋!」
P「どっがだよ」
美希「…あっ!ミキ、いいことを思いついたの!」
やよい「しーろーいー、ドレースをー」
伊織「続きを歌わないの!」
美希「お兄ちゃん、女の子にモテないでしょ?」
P「な、なんだよいきなり」
美希「アハッ。だからね、ミキ、チューくらいならしてあげてもいいよ?」
P「は?な、何を言って」
美希「ほら!チューしよ、お兄ちゃん!」カバッ
P「わっ!コラ!離れろミキ!」バタバタ
春香「は、離れなさい!」バタバタ
美希「チューするのー!」ジタバタ
律子「またこのパターン…」
春香「はぁ…はぁ…まったく…」
美希「ぜぇ…ぜぇ…あと5センチだったのに…」
P「勘弁して下さい」
律子「はいはい、次は私ですね。さくさくいきますよ」ガサガサ
美希「チュー!」
伊織「うるっさいわねぇ!」
律子「なになに…【校庭】と【保育士】…」
雪歩「その組み合わせは…」
律子「考えたくない考えたくない…」
律子「…」
P「…」
律子「…どっちでいきます?」
P「…何が?」
律子「園児とお父さん」
P「さすがの俺も園児はきつい…」
律子「じゃあお父さんで」
P「スマンな…」
伊織「アイツにも羞恥心はあったのね」
>>177はこっちに訂正して下さい…
春香「はぁ…はぁ…まったく…」
美希「ぜぇ…ぜぇ…あと5センチだったのに…」
P「勘弁して下さい」
やよい「次は私ですぅ!」
伊織「そうねやよいね」
やよい「引いちゃいますね」ガサガサ
律子「まともなのお願いね」
やよい「えっと…【デパート】と【婦警さん】ですぅ!」
春香「やよいの婦警さんかぁ」
響「楽しみだぞ!」
やよい「こらぁ!」
P「な、なんですか?」
やよい「ここは駐車しちゃいけない場所ですよぉ!」
千早「デパートよね?」
律子「外の道路?」
春香「そういうこと?」
P「5分くらい構わないじゃないですか!」
やよい「ダメでーっすぅ!!逮捕します!」
P「えっ!」
P「路駐で逮捕っすか?」
やよい「ろちゅう?」
P「道路に勝手に駐車しとくこと」ボソッ
やよい「そうです!ろちゅうは逮捕です!いまは私がガイドブックですよぉ!」
春香「何を案内するの?」
伊織「たぶんだけど…ルールブックって言いたかったんじゃないかしら?」
千早「ああ、なるほど…」
P「厳しいっすよ!勘弁して下さいよ!」
やよい「ダメれす!手錠をかけさてもらえますか?」
P「いや、お願いされても困るんだけど…」
やよい「うっうー!手錠かけまーっすぅ!」
P「…」
やよい「…プロデューサー」
P「え、なに?」
やよい「少ししゃがんで下さい…」
P「あ、ごめん」スッ
やよい「やりましたぁ!逮捕完了ですぅ!」
伊織「おめでとう、やよい」パチパチ
千早「お見事だわ、高槻さん」パチパチ
響「やよいはカッコいいぞ!」パチパチ
亜美「いおりんもやよいっちには甘いんだよね→」
真美「一種の親バカだねぇ」
やよい「うっうー!」
あずさ「お疲れさま、やよいちゃん」
やよい「ありがとうございますぅ!」
響「次は雪歩だぞ」
雪歩「う、うん…」
真「…」チラッ
雪歩「はうぅ…」
律子「ほら、クジを引いて」
雪歩(今回こそは…今回こそは…)ガサガサ
真「オイデーオイデー」チョイチョイ
真美「まこちんがあちらの世界へ手招きしてる…」
雪歩「はわわ…えっと…【キッチン】【姉】ですぅ!やったぁ!!!」
真「…」ガクッ
雪歩「こーすもーすこっすもっす♪」
P「姉ちゃんご機嫌だね」
雪歩「うん!やっと普通にできるから!」
律子「雪歩も散々だったからねぇ…」
千早「前回もスベってたものね。私たちと違って」
春香「…」
伊織「…」
響「…そうだね」
雪歩「極彩色はらりー♪」
P「…姉ちゃんさ」
雪歩「なぁに?」
P「泣いてるより笑ってる方が可愛いよ、やっぱり」
雪歩「え!?ななな…」
P「いや、そんなに驚かなくても…」
貴音「私も同感です」
P「落ち込んでるより姉ちゃんより、楽しんでる姉ちゃんの方が俺は好きだな」
雪歩「おおおお姉ちゃんをからかわないの!まままったくこの子は…」プルプルプル…
春香「人間ってあんなに動揺できるものなんだね」
P「姉ちゃん料理も上手いんだね」
雪歩「え?えっと…そ、それなりにね」
P「姉ちゃんぜったいにモテるはずなんだけどなぁ。勿体無いよなぁ」
雪歩「…男の人怖いんだもん…仕方ないよ…」
P「俺は怖くないだろ?」
雪歩「それは…慣れてるから…」
P「他の人にも慣れるよ」
雪歩「そう…かなぁ?私、変われるのかなぁ?」
P「本気で変わる気があればね」
律子「たまにマトモなこと言うのよね」
美希「それがまた憎たらしいの」
P「料理はこれで完成?」
雪歩「あ、うん…一応」
P「じゃあ運ぼうか」
雪歩「うん!」
P「コースモースコッスモッス♪」
雪歩「…ふふ」
律子(…まさか雪歩まで?)
雪歩「あの…p、p…君…」
P「どしたの?」
雪歩「えっと…お姉ちゃん…もっともっと頑張るから!」
P「…うん。期待してるよ、姉ちゃん」
雪歩「…えへへ。はい!」
伊織(やれやれ。ますます甘酸っぱくなりそうね、これは)
貴音「雪歩姉上様…などと」ボソッ
律子「お疲れさま」
雪歩「お疲れさまですぅ」
春香「いい笑顔だね、雪歩!」
雪歩「えへへ」
P「さて、いよいよ次で最後か」
響「キレイに締めてよね、律子」
律子「それはクジ次第ね」ガサガサ
あずさ「最後は何かしら~」
律子「…【会議室】と【新人】」
P「よし、いってみよう!」
P「おいっ!」
律子「は、はい!」
P「秋月君、こんなことも出来ないのか。しっかりしてくれ!」
あずさ「あらあら~、聞いたことのあるセリフね~」
律子「す、すみません…」
P「まったく。近頃の新人は口ばかり達者なんだから」
律子「…」
P「おや?何かねその目は?」
律子「いえ、何でもありません…」
春香「演技とはいえ…」
千早「とてもレアな光景ね」
P「だいたいだねぇ、会社のパソコンでゲームをするなど言語道断だよ!」
小鳥「…」ピクッ
伊織「放心状態なのに反応してるわね」
律子「ゲ、ゲーム?」
P「なんだねこのアンジェリークというのは!」
律子「し、知りませんよ!」
P「言い訳をしない!」
小鳥「…」ピクピクッ
律子「ぐぬぬ…」
美希「ミキ、お腹減っちゃったの」
春香「私も~」
伊織「食べに行きましょうか。あの2人はほっといて」
響「賛成だぞ!」
貴音「わたくし、身体がこってりした物を求めているのですが」
亜美「じゃあ中華?」
真美「いいね→!」
雪歩「真ちゃんと小鳥さんは…」
千早「そっとしておいてあげましょう」
やよい「うっうー!みんなでご飯ですぅ!」
あずさ「うふふ、女子会ね~」
ゾロゾロ
バタン
律子「お言葉ですが!その件はあーなってそーなってこーなるんです!お分かりですか!」
P「あ、秋月君、落ち着いて…」
律子「お・わ・か・り・で・す・か!!!」
P「はい、すみません…」
小鳥「はい、すみません…」
真「オイデーオイデー」チョイチョイ
お し ま い
終わり→
何回も順番間違えて申し訳ない…
読み返してきます
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