鈴「一夏を振り向かせるわ! 安価で!」(380)
鈴「…このままではいけない!」
鈴「クラス対抗戦以降、あたしの立場がどんどんなくなってる気がする…!」
鈴「セシリアと2人がかりで山田先生とラウラにボコボコにされるし」
鈴「自分がどんどん噛ませ犬臭くなってる…。
キャノンボール・ファストでもイベント自体がなしになって見せ場も消えちゃったし…」
鈴「一夏とのやりとりも…林間学校の時とか家に行った時とか学園祭の時とか、
機会にしてみれば結構な数があったかもしれないけど…」
鈴「でも2人きりのイベントなんてあんまないわ! 箒やシャルロットとかセシリアとはあったのに!」
鈴「ていうかそもそも、あたしだけクラスが違うって時点で…旗色が悪いわよね」
鈴「このままじゃいけないわ! 今こそ、変革を求められるとき!!」
鈴「だからあたし、>>5で一夏にアプローチをするって決めたの!!」
酢豚
鈴「…焦ることはないわ。こういう時こそ初心に帰ることも大事よ」
鈴「まずは着実な基礎作りから! 変革は、確固たる基盤の上でこそ行うべき!」
鈴「というわけで、酢豚を作るわ!!」
鈴「……」
鈴「うーん…けどやっぱりただ酢豚を作って持っていくのもどうなのかしら?」
鈴「というか、前にそれで失敗をしてるし…同じ轍は踏めないわ」
鈴「そうね…」
鈴「何かないかしら?」
>>12
1.酢豚に何か入れる(入れる具材指定)
2.酢豚を渡す際に何かする(渡す際の行動を指定)
1 媚薬
鈴「………」
鈴「……」
鈴「…」
鈴「ここは…」
鈴「既成事実、でいこうかしら…」
鈴「…」ゴクリ
………
……
…
鈴「…というわけで普通に酢豚を作ってみたわけだけど」
鈴「そして今、手元にあるのは中国4000年の歴史を持つ漢方から調合した秘伝の媚薬…」
鈴「これを…!」サッ
鈴「……」
鈴「…怖いから数滴だけにしておきましょう」ポタポタ
鈴「…よし、これでいいわ」
《昼休み、二組の教室》
ガラガラ
一夏「鈴ー。飯にいくぞー」
鈴「(来たわね!)うん、今行くわ!!」ガタッ
一夏「早く来いよ。皆待ってるからな」
鈴「分かってるわよ、そんなの。ん…?」
鈴(はッ!? し、しまったわ! 皆がいるところで、媚薬入りの酢豚なんて渡せるはずがない!)
鈴(確かあの敏一本で、像でも3日は連続で交尾をしていられるほどの強力な催淫作用を持ってるはず…!)
鈴(誰彼構わず襲われたらまずいわ!! 何とかしないと…!)
鈴(ここは…>>24しかない!!)
昼に屋上に呼び出して食わす
鈴「い、一夏! 今日って、皆は食堂で食べるの!?」
一夏「ああ。その予定だな」
鈴(これだわ!)
鈴「あたし今日は弁当なんだけど、どうせなら屋上で食べない?」
一夏「ん? 俺は作ってきてないんだけど?」
鈴「購買で何か買えばいいでしょ…い、いや! 何も買わないで!」
一夏「え?」
鈴「じ、実は今日お弁当作りすぎちゃって! なななな何なら分けてあげてもいいからっ!」
一夏「お、助かるなー。食費が浮いて助かるぜ」
鈴(理由はなんかむかつくけど、とりあえずやったわ!)
一夏「じゃあ皆を呼んでくるな」
鈴「あ、いいわよ! あたしが言っておくから、一夏は先に言って場所取りしておいて!」
一夏「え? うーん…分かった。そうするな」スタスタ
鈴「…ふぅ。危ない危ない」
鈴「…しかしこうして一夏を呼ぶことには成功したけど」
鈴「これってやっぱり抜け駆けよね…」
鈴「なんか…皆に悪い気がするわ…」
鈴「…でも、あたしの酢豚のせいで迷惑かけたくないし」
鈴「……」
鈴「どう、しようかな…」
>>31
1.皆には黙って2人きりになる
2.素直に皆を呼ぶ
↑
鈴(…皆)
鈴(ごめん…!)
鈴(許してなんて言わないわ…でも、あたしだって一夏が好き…大好きなの!)
鈴(今日だけにするから…本当に、これだけにするから…!)
鈴(だから、ごめん…!)タッタッタ…
………
……
…
《屋上》
一夏「おぉ、来たか。あれ、鈴だけ?」
鈴「う、うん…皆、用事が出来たって」
一夏「そっか。まぁ皆、何かと忙しいしな」
鈴「うん…」シュン
一夏(? なんか気のせいか、鈴に元気がないように見えるぞ?)
一夏「まぁいいや。早速食おうぜ。腹が減ってんだ」
鈴「あ、うん…これ」スッ
一夏「酢豚か。そういえば、お前の酢豚をゆっくり食うのって久しぶりかもな」
鈴「そ、そうね」
一夏「……」
鈴「早く食べましょうか。ご飯もちゃんと持ってきているから、大丈夫
一夏「鈴」
鈴「な、何?」
一夏「何かあったのか?」
鈴「…ッ」
一夏「何かお前、元気ないぞ?」
鈴「…分かる?」
一夏「まぁ付き合い長いしな」
鈴「そっか…」
一夏「俺でよければ、相談に乗るぜ?」
鈴「……」
鈴(どうしよう…)
>>39
1.元気を取り繕って、さっさと酢豚を食わす
2.元気のない理由を適当にでっちあげる(理由指定)
3.屋上で食べることを皆に黙っていたことを正直に話す
3
鈴(…やっぱり、こういうのは良くないわね)
鈴「…ごめん、一夏」
一夏「ん?」
鈴「あたしね、嘘ついてたの?」
一夏「え?」
鈴「皆に用事が出来て、屋上に来れないって事」
一夏「へ?」
鈴「あたしが…皆に、黙っていたからなの。きっと、まだ皆は食堂にいるわ」
一夏「は?」
鈴「……」
一夏「な、なんでそんな事したんだよ?」
鈴「な、何でって…だって…」
一夏「皆を呼びたくない事情でもあったのか?」
鈴(ど、どうしよう…正直にあんたと居たかったから、なんて言える訳ないし…適当に誤魔化す…? それとも…)
鈴「そ、それは……>>49だから、よ…」
二人っきりで話したいことがあるから
一夏「へ…?」
鈴「…///」
一夏「俺と、2人きりで?」
鈴「…うん///」
一夏「相談したいことでもあったのか、やっぱり?」
鈴「へ?」
一夏「何かお前、思いつめていたようだったし」
鈴(し、信じられない! こんな状況で2人きりで話したいことって、大抵は1つしかないのに!?)
鈴(…でもまぁ、これはある意味で自業自得なのかもね。
あたしの柄でもないことをしたから、ボロを出しちゃった結果だし)
鈴(……)
鈴(…こ、ここで言うべきかしら…? ちゃんと言わなきゃ、このバカは分かんないだろうし)
鈴(それとも適当に理由をつけて、もう一度アプローチの手段を考えるのもアリだけど…)
一夏「おい、鈴?」
鈴「え、ええと…話したいことって言うのは……>>58」
鈴「…一夏」
一夏「ん?」
鈴「落ち着いて…きいてくれる?」
一夏「なんだよ?」
鈴「あたしね…」
一夏「うん」
鈴「あんたが好き」
一夏「―――」
鈴「ずっとずっと好き」
一夏「へ…?」ドキッ
鈴「かっこよくて…ちょっとバカだけど…でも、あんたが好き」
一夏「え、あの、えぇ…」マギッ
鈴「だからあたしは…ここに来た」
一夏「あ…」
鈴「あたしは……一夏のことが好きなの」
一夏「……」
鈴(……)
鈴(言っちゃ……た)
一夏「え、ええと…」
鈴「……」
一夏「と、友達として
鈴「……」ギロッ
一夏「うッ…な、わけ、ないよな…」ジト…
鈴「…///」
一夏「え、ええと…///」
鈴「……」
一夏「な、何だよこれ…告白なんてされたの、生まれて初めてだぞ…しかも相手が幼馴染なんて…」
鈴「一夏は…」
一夏「ん?」
鈴「あたしがこういう風に思うのって…嫌?」
一夏「えっ…」
鈴「……」
一夏「いや、決してそういうわけじゃ…」
鈴「……」
一夏「た、確かにお前といういるときは楽しいっていうか、何ていうかその…すごく親友みたいで落ち着くって言うか…」
鈴「……」ズキッ
一夏「いや、違うな…ええと、あぁもう、わけわかんねぇよ…頭がこんがらがりすぎだ、俺…」
鈴「……」
一夏「…その、さ」
鈴「……」ビクッ
一夏「…少し、考えさせてくれないか?」
鈴「え…?」
一夏「だって俺には…まだ好きとか、そういうのってよく分からないし…」
鈴「……」
一夏「…確かにお前の事は決して嫌いじゃない。好きか嫌いで言えば、即答で好きって言えるけどな」
一夏「でも…これが恋愛かどうかは、俺はまだよく分からないんだ。好きな奴なんかいないし、出来たこともないから」
鈴「…そっか」
一夏「…もう少し、自分の気持ちを向き合ってみるよ」
鈴「…うん」
一夏「…でも」
鈴「?」
一夏「お前がそういう風に思ってくれて…その…恥ずかしいとか、驚いているっていうのが強いけどさ」
一夏「その…なんか、悪い気はしないな」
鈴「―――ッ!!」ドクン!
一夏「って、何言ってんだ俺…ははは」
鈴「……」
一夏「と、ともかくそういうわけだから。皆のところ、行こうぜ」
鈴「…あたしは、いいや」
一夏「え?」
鈴「だって…恥ずかしくて、あんたの顔見ながらご飯食べるなんて…無理」
一夏「そ、そっか///」
鈴「///」
一夏「じゃ、じゃあ俺行くわ。あんまり待たせるのは悪いしな」
鈴「うん…」
一夏「ええと…告白なんてされたことないから、こういう返事とかは分かんないけど」
鈴「?」
一夏「あ、ありがとな…///」
鈴「~~~~~ッ!!」カァァァァ…
一夏「じゃ、じゃあな!」タッタッタ…
鈴「……」
鈴「行っちゃった…」
鈴「……」
鈴「言っちゃった…///」
鈴「一応は成功、なのかな…?」
《次の日》
鈴「昨日作った酢豚は無駄になっちゃったけど…取り合えず一夏はあたしを意識し始めてるわね」
鈴「挨拶しても、変に慌てたりすぐ目を背けたり」
鈴「何か複雑だけど…ちゃんとあたしの気持ちと向き合ってくれて嬉しい気がするわ」
鈴「……」
鈴「結局これも、抜け駆けみたいだけど…」
鈴「でも、我慢できなくなっちゃった…ごめんね、皆…」
鈴「さ、さて! 気持ちを切り替えるわ! とにかくあたしの酢豚大作戦は成功!
これより、次のフェイズに移るわ!」
鈴「次は……>>90でアプローチを図ってみようかしら」
夜這い
鈴「うーん…といっても、やっぱりすぐには思いつかないわね。何か参考になるものでもあればいいんだけど…」
鈴「ん? これは、ティナのティーン誌? まったくだらしないわね…しかもお菓子の食べかすがすごくついてるし」
鈴「やれやれしょうが…ん、このページって…?」ペラッ
~男が女を落すに必要なこと~
・褒める
・欲求を満たしてあげる
・ユーモアがある
・ルックスに気を使う
・定期的に祝い事をする
・清潔感溢れる
・あまり甘やかしすぎず、たまに突き放す
・約束を守る
………
(以下、3ページに渡り項目が続く)
………
~女が男を落すのに必要なこと~
・目の前で裸になる
鈴「」
鈴「ちょちょちょちょちょちょ! こ、これって…え!? つまりはそういうこと!?」
鈴「で、でも…それってつまり…」
鈴「……」ゴクリ
鈴「ラ、ラウラだって似たようなことするんだし…あたしだって別に…」
鈴「…///」
………
……
…
《一夏の部屋》
鈴「と、とりあえずティナには今晩は帰れないって伝えてあるけど…」
鈴「部屋に来てしまった…」
鈴「こ、こういうのって…どうやって入ればいいのかしら…?」
>>105
1.普通にノックして入る
2.寝静まった頃にこっそり入る
2
間違えた。部屋の前な
鈴「だ、だめ! 起きている一夏を相手に出来る自信なんてないわ!」
鈴「こういうのは…こっそり…」
鈴「こ、これっていわゆるよb
鈴「~~~~~~~~ッッッ!!」ガシッガシッガシッ
一夏(…何か部屋の外で音がするな…頭を壁にぶつけているような)
………
……
…
《深夜》
鈴「千冬さんが見回りに来てるかもしれないから、あまり目立ったことはできないわね」
鈴「ここは、中国4000年の太極拳を応用して…」
鈴「破ッ!!」シェンロン!!
ドゴッ
鈴「よし、鍵の部分だけ破壊に成功したわ」
鈴「お、お邪魔しま~す…///」キィ…
一夏「すぅ…すぅ……」
鈴「うわぁ…一夏、ぐっすり眠っちゃってる…。無理もないか。生徒会の仕事とかで忙しいし」
一夏「くぅ…くぅ…」
鈴「……」
鈴「ちょ、ちょっとだけ…」
チュッ
鈴「…///」
鈴「あの時は出来なかったし…えへへ///」
鈴「と、とにかく! 次の段階に移るべきね!」
鈴「ここは…>>118をするべきよ!!」
いっしょにねる
鈴「い、いきなりその…あ、あれはまだ怖いし…」
鈴「だからここは…一緒に寝るところから…」
鈴「……」
鈴「し、失礼しま~す」イソイソ
一夏「んん…」
鈴(一夏、暖かいなぁ…男の子の匂いがする)
鈴(正面は恥ずかしかったから背中見てるだけだけど…何か、背中が広くて…逞しくなったわね)
鈴(……)
鈴(み、見えてないなら…)
ギュッ
一夏「ん~?」
鈴「…///」
鈴(はぅ…す、すごい…一夏の身体、大きい…大きすぎて、腕を回しきれない…)
鈴(っていうか…これ、かなり密着してるけど…む、胸とか当てちゃってるけど…)
鈴(いや、それよりも…)
バックン…バックン…
鈴(あたしの心臓…一夏の背中を叩いちゃってるのが分かる…ば、バレてないわよね?)
一夏「むぅ…」モゾモゾ
鈴(うわ、ちょっとモゾモゾしてる!? 距離をとらなきゃ!)ササッ
一夏「んん…」ゴロン
鈴「きゃっ!?」
一夏「うぅ…」
鈴(こ、こっちの方を向いちゃった!?)
一夏「くぅ…くぅ…」
鈴(一夏の顔…近い。やっぱり、かっこいいわね…)
鈴(なんか…ちょっと突き出したら…届きそうなくらい…)
鈴(本当に…ほんの少し、近づいただけで…)スッ
鈴(って、バカ!? いくら何でもそれは
ガシッ
鈴「ひゃわ!?」
一夏「……」
鈴(あわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ…)
一夏「……」ギュゥゥ
鈴(あぅ…え…ま、抱き枕がわりにされちゃった…)
一夏「…♪」
鈴(あ、心なしか嬉しそう…何かあたしまで嬉しくなっちゃうわ…)
鈴(一夏の腕の中…すごく落ち着く…)
トクン…トクン…
鈴(一夏の心臓の音が聞こえて…なんか、癒されるわ…)
鈴(一夏…)
一夏「…ん」ボソッ
鈴「え…?」
一夏「……」
鈴「い、一夏…いま、呼んだ…?」
一夏「……」
鈴「いち、か…?」
一夏「……」
鈴「きのせい、かな…」
鈴「なんか…このままでもいいわ」
鈴「あたしも…色々とテンパって眠いし…」
鈴「何よりすごく…落ち着く…」
鈴「でも…せめて最後に、何かしようかしら?」
鈴「そうね…最後くらい…>>135してもいいわよね?」
※コンマ判定
安価レスのコンマが偶数なら安価の行動通り
奇数なら強制的に寝る
キス
鈴(本当はさっきやったようなキスじゃない…本当のキスとかしてみたかったけど…でも、それはもっと後…)
鈴(どうせなら、一夏からして欲しい)
鈴(だから今は…これでいいわ)
鈴「お休み、一夏…」ギュッ
一夏「……♪」ギュッ
鈴「…ありがとう。嬉しい」
………
……
…
《翌朝》
鈴「……ん?」パチッ
一夏「くぅ…くぅ…」
鈴「あさ、か…一夏に抱き疲れてたから、体の節々が痛いわ」
鈴「ラウラは確か、もう朝には一夏の部屋には来ないんだっけ。千冬さんに怒られたから」
鈴「…もうちょっとだけ、居たいわ」
>>153
1.一夏が起きるまで待ってみる
2.バレたら面倒なので、早朝のうちに部屋に戻る
1
鈴「…一夏」
鈴「もう少しだけ、いさせて?」ギュッ
鈴「…///」
………
……
…
《しばらくして》
一夏「ん…あ、朝か」
一夏「何かやけに今日はよく眠れたんだよな。何でだろ」
鈴「い、一夏。おはよう…///」
一夏「おう。おはよう鈴。あぁそっかぁ。寝つきが良かったのは、鈴を抱きしめながら寝ていたからなのかー」ファァァ…
鈴「…///」
一夏「……」
一夏「はわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!??」ガババッ
鈴「…///」
一夏「お、お前…鈴! な、何して…」
鈴「なんか、ごめん…来ちゃった」
一夏「え?」
鈴「一夏のこと…気になっちゃって…」
鈴「それで、我慢できなくて…ごめんね」シュン
一夏「あ、いや、ええと、その…(そんなしおらしくなるなよ! 何も言えなくなるだろ!?)」
鈴「……」
一夏「え、ええと、その…お、俺もよく眠れたし…ええと…」
一夏「と、とにかくこういう事は
コンコン
鈴「!!」
一夏「ま、まずい! 誰か来たか!?」
>>165
1.誰が来た?
2.気のせい
1 ラウラか千冬姉
千冬「何だこれは…?」
ラウラ「はっ! どうやら、鍵が壊れている模様です!」
千冬「まぁそのようだな(しかし気のせいか…?若干溶けているように思えるのだが)」
千冬(…怪しいな。問いただしてみるか)
一夏「わわわわわわま、まずい! 千冬姉とラウラが来た!」
鈴「え!?」
一夏「と、とりあえずお前はこん中入れ!」ガバッ
鈴「へ…きゃっ!?」グイッ
キィ…
ラウラ「邪魔するぞ嫁」
一夏「ぐーぐー」
ラウラ「む…まだ寝ているのか。危機意識が足りてないぞ」
千冬(…明らかに狸寝入り)
鈴(…何か勢いで一夏のかけ布団の中に引っ込んじゃったけど)
鈴(こ、これは…何か、ドキドキするわ…怒られるのが怖いってのも勿論あるけど…)
鈴(…ていうか)
グニグニ
一夏「ッッ!」ビクッ
鈴(ひゃっ…!? や、やっぱりこの硬いのって…そういうことよね…)
鈴(一夏ってば…///)
ラウラ「おい嫁。起きろ」ユサユサ
一夏「ぐー…お、ラ、ラウラかー。なんだ、あさかー」
ラウラ「そうだぞ。朝食に行くぞ嫁。朝こそしっかりと栄養を取るべきだ」
一夏「そ、そうかー。じゃあ、支度するから、2人とも出てってくれよー」
ラウラ「そういうわけにもいかん。嫁の朝支度に付き添うのも夫の役目ではないか」
一夏「いや、それは、困るって言うか、その…」オロオロ
千冬「おい一夏。ちょっと待て」
一夏「い…」ビクッ
鈴(…!)ギクッ
ラウラ「教官、どうかされたのですか?」
千冬「いや…ちょっとな」
ラウラ「?」
千冬「……」スンスン
一夏「……」ダラダラ
鈴「……」ドキドキ
千冬(…やましいことはしてないようだな)
千冬「分かったもういい。とっとと身支度を整えろバカ者。ボーデヴィッヒ、行くぞ」スタスタ
一夏「へ?」
ラウラ「は、はい!」トテトテ
千冬(まぁあいつだけクラスが違うことで、一夏と会う機会は限られているからな。
今回は見逃してやるが、これっきりだ)
一夏「……」
鈴「……」
一夏「…鈴。もういいぞ」
鈴「あ、うん…」モソモソ
一夏「……」
鈴「……」
一夏「じゃ、じゃあそういうわけだから…また、食堂でな」
鈴「あ、うん…。何か、急に、ゴメンね…」
一夏「い、いや…まぁ、これからは自重してくれ」
鈴「うん…気をつけるわ」
一夏「あ、あぁ…」
鈴「じゃあね…」
パタン
一夏「……」
一夏「絶対朝勃ちバレたな…死にたい…」
《その日の放課後》
一夏「り、鈴…」
鈴「ひゃっ!? な、何よ!」
一夏「そ、そんな驚くなよ! 周りから勘繰られるだろ!?」
鈴「あ、うん…ごめん。で、何よ?」
一夏「あ、あのさ…放課後、空いてるか?」
鈴「へ?」
一夏「その…ISの訓練に付き合ってもらいたくて」
鈴「え…あぁ、そ、そうよね…」
一夏「楯無さんが、たまには相手を変えてやるべきだって言うからな」
鈴「なるほどね…(何かあの人だと、事情知ってでも不自然じゃなさそうで怖い…)」
一夏「お、お願いできるか?」
鈴「勿論よ。今のところ、あんたには勝ち越してるしね。今日も白星あげてやるわ」
一夏「…ははっ。こいつめ」
鈴(…まぁ、取りあえずは一夏の緊張をほぐしてあげないとね。
訓練に邪念を持ち込まれても一夏のためにはならないし)
《第3アリーナ》
鈴「よし! お手並み拝見よ!」
一夏「勿論だ。今までの俺とは一味違うぜ!」
鈴「ふん! 威勢だけがいいのは変わってないじゃない!」
一夏「へっ、言ってな! 絶対に勝ってやるからな! 何なら…」
鈴「ん? 何よ?」
一夏「い、いや…忘れてくれ」
鈴「言いかけてやめないでよ。気になるじゃん」
一夏「ええと…」
鈴「……」
一夏「クラス対抗戦で言ったこと、覚えてるか?」
鈴「あー。負けた方が買った方の言うことを1つだけ何でも聞くって奴?」
一夏「あぁ。それを今やってもいいと思ったんだけど」
鈴「いいわよ。やってやろうじゃん」
一夏「へ?」
鈴「負けたらアンタは一日下僕になってもらうから! マッサージやパシリなんて当たり前!
何なら全校生徒の前でヌードモデルにでもさせてあげてもいいわよ!!」
一夏「……」
一夏「言ったな! 俺だって負けねぇからな! 絶対に勝って…お前に赤っ恥かかせてやる!」
鈴「上ッ等!! 行くわよ!!」
一夏「応! 来い!!」
勝者は?
>>185
一夏さん
鈴「うぅ…負けちゃった…」
一夏「よっしゃぁ!! 勝ったぜ!!」ガッツ!
鈴「あの人もいい人選をしたわね。一夏の成長具合の試金石にあたしを選んだのは」
一夏「はっはっは!! ついにお前に吠え面かかせたぜ!」
鈴「きいてない…まぁいいけど」
鈴(本当に…逞しくなっちゃったわね)
鈴「で、約束は約束ね。何が望みよ」
一夏「へ? あぁー…(どうしよう、全然考えてない…)」
鈴「約束は守るけども、エロ系なんか出したら後が怖いわよ?」
一夏「え、ええっとぉ…」
一夏「じゃあ、>>191でもしてもらおうかな…なんて」
「俺の手作りの料理を食べて貰う」
一夏「うーん…じゃあ、俺の料理でも食ってもらおうかな」
鈴「へ?」
一夏「お前にはいつも何か作ってもらってるし。お礼の意味も込めて、たまには俺の方から」
鈴「何それ。そんなんでいいの?」
一夏「しょ、しょうがないだろ。思いつかなかったんだから…」
鈴「…ま、あんたらしいっちゃ、らしいわね」
一夏「そうか?」
鈴「…別に一夏なら、その……か、過激のでも良かったのに」ボソッ
一夏「ん?」
鈴「な、何でもないわよ!(何か最近、思考がシャルロットに似てきた気がするわ…)」
一夏「そうか? まぁいいや」
鈴「で、何を食べさせてくれるの?」
一夏「そうだな。>>199とかどうだ?」
酢豚
鈴「…あんた、何考えてんの?」
一夏「え? やっぱりいつも酢豚食わしてもらうから、お礼も酢豚で返すのが筋かなって」
鈴「いや、それってどうなのよ…。菓子を菓子で返すみたいな、バレンタインデーか何かと勘違いしてんじゃないでしょうね?」
一夏「変か?」
鈴「まぁいいわ。あたしの舌を唸らせることができるかしらね!」
一夏「よしっ。ちょっと待っててくれ。このまま家庭科室を借りてやろう」
………
……
…
一夏「おいお待ち」コトッ
鈴「ふむふむ…見た目と匂いは及第点ね」
一夏「お褒めに預かり光栄」サッ
鈴「まだよ。問題は…こっちだからね」パクッ
一夏「どうだ?」
判定は?
>>205
鈴「…トロトロの餡に包まれながらも、衣はサクサク…中はジューシーな豚肉」
パクッ…
鈴「均等に切り分けられているおかげで、満遍なく火が通っている野菜…」
鈴「そして…」
パクッ…
鈴「…このパイナップルの絶妙な酸味と甘み。しつこすぎず、酢豚独特の風味を壊すことなく、
むしろ深さをひきたててる…。軽く塩を振ったのかしら」
一夏「ああ。塩チョコレートと同じ考えだ。上手くいったようで良かった」
鈴「この酢豚は…星3つです!」パンパカパーン
一夏「はっはっは似てねー。欽ちゃんと鈴ちゃんでもかけたつもりかよ」
鈴「え」
一夏「…ごめんなんでもない」
鈴「そ、そうね! どこに出しても文句はないわ! あたしが主夫で欲しいくらいよ!」
一夏「え」
鈴「え? …あ!」
鈴「ご、ごめん! 今のは、その…!」
一夏「え、ええと…」
鈴(うぅ…あたしばか…また気まずい雰囲気に戻っちゃったじゃない)
一夏「……」
鈴(…でも、一夏が主夫か。悪くはないかもね)
鈴(あたしの作った酢豚と、同じくらい美味しいし。ちょっと悔しいけど)
鈴(酢豚か…そう言えば)
鈴「ね、ねぇ一夏」
一夏「へ? な、なんだよ!?」ブンブン
鈴「あのね…あの時の…酢豚の約束、覚えてるわよね?」
一夏「あ、あぁ…。毎日、俺に酢豚を作ってくれるって約束だろ?」
鈴「うん…」
一夏「…あの意味、今にして分かったよ。あれは、『俺のために毎朝暖かい味噌汁を作ってくれ』
って感じの意味だろ?」
鈴「う、うん…///」
一夏「そ、そっか…やっぱりな…あはは///」
鈴「うん…で、でも…あたし、あの約束…変えてもいい」
一夏「え?」
鈴「ねぇ一夏」ズイッ
一夏「…!」ドキッ
鈴「あたしのために…毎晩、美味しい酢豚、作ってくれる?」
一夏「う…ッ!?」バクン…
鈴「///」
一夏(そ、そんな暖かいような…何か、いつもの鈴のはずなのに…まったく、違って見える…)
一夏(って、ていうか…鈴の奴…あの時から、ずっと俺の事を…)
一夏(俺のために…そこまで…)
一夏「……その、ごめん」
鈴「…ッ」ズキッ
一夏「酢豚なら…鈴の作ったものを食いたい」
鈴「え…?」
一夏「ええと…け、結婚までは考えてないけど…その…も、もししたら、ええと…
り、鈴の作った酢豚が食いたい」
鈴「へ!?」
一夏「か、仮定の話だ! 今は、まだ、そんな…」アタフタ
鈴「…ふふっ」
一夏「へ?」
鈴(今は、かぁ…)
鈴「えへへ♪」
一夏「?」
一夏「うぅ・・・あたまが・・・頭がいだい・・・」
鈴「い・・・一夏!?どうしたの?大丈夫!?」
一夏「顔が熱くて・・・はぁ、はぁ、はぁ」
鈴「顔が赤くなって・・・え、うそ・・・でしょ・・・?一夏!ねぇ一夏!!」
一夏「血がぁああああああああ血が溢れて・・・い゛だい゛・・・ばぁああああああああああああああああああ」
鈴「一夏!一夏!!やだよぉ、誰か!誰か助けてぇええええええ」
一夏「ぁあああああああああ・・・ふぅ・・・」バリバリ
鈴「いち・・・か・・・そんな・・・顔が破けて・・・?血が・・・血が・・・」
俺「やっと出られた。一夏スーツなんて着るんじゃなかったな」
鈴「俺君////」
《その日の夜》
鈴「…なんか、着実に一夏との距離が近づいていってるのを感じるわ」
鈴「まだ不安はあるけど…告白してくれて良かった」
鈴「…一夏」
鈴「一夏が誰を好きでも構わないけど…あたしは一夏が好きだから」
鈴「一夏…」
>>232「…なんか最近、一夏と鈴の様子がおかしい気がする…!」
>>232「これは調査が必要!」
kskst
弾
できる>>1だと信じてるが
最安価したきゃすればってレベル
弾「…ったく一夏の奴、ここんとこ最近全然連絡取れねぇや。今度の休みに遊びにでも誘おうかと思ってんだが」
弾「数馬たちもバンドとか私用で最近忙しいし…」
弾「候補としては蘭ぐらいだけど、流石に休みに妹すごすってのも寂しいよな」
弾「そうだ。久しぶりに鈴に連絡してみるか」ピッ
………
……
…
鈴『何よバカ』
弾「いきなり挨拶だな…元気かって訊く暇もねぇよ」
鈴『あっはは。久しぶりね。どうかしたの?』
弾「いやな、暇だから今度の休日に遊ばないかと思ってな」
鈴『あのバカども誘えばいいじゃない』
弾「誘えるならお前に連絡しねぇって。一夏も誘おうと思うんだけど、どうだ?」
鈴『い、一夏!?』ビクッ
弾「ん? どうかしたか?」
鈴『ご、ごめん何でもないわ! ちょっと今手が離せないから切るわね!』ブツッ
弾「え? あ、おい…」ツー…ツー…
弾「…そう言えば最後に一夏と話したときも何かおかしかったな…。鈴のことを訊いても変に話を逸らそうとしたし…」
弾「あの鈍感オブ鈍感キングの名を欲しいままにする奴に限ってまさか、とは思ってたが…。
これは、ひょっとするとひょっとするか?」
弾「…調べてみる価値はありそうだな」ピッ
一夏『もしもしー』
弾「お、一夏か。やっと捕まったぜ」
一夏『ごめんな、最近忙しくてな』
弾「そっか。今度の休日、空いてそうか?」
一夏『ん? 一応空いてるけど?』
弾「いやな。うちのじーちゃんが新メニューを考案したから、お前の意見をききたいんだってさ」
一夏『厳さんが!? 行く! 行きたい!』
弾「そっか。じゃあ空けておいてくれ。特別に貸切にしておいてやる」
一夏『ありがとな! 厳さんの料理は毎回楽しみにしてるんだ!』
弾「おう。待ってるぜ。時間は…
………
……
…
弾「さて、次は、と…」ピッピッピッ
《次の休日、五反田食堂前》
鈴「おぉー弾。相変わらず冴えないわね」
弾「万年ちんちくりんのお前に言われたくねぇーよ」
鈴「何ですって…」ゴゴゴゴゴゴゴ
弾「ちょ…一般人にIS使うのはマジで勘弁してくれ…」
鈴「まぁいいわ。それにしても、ここに来るのも久しぶりね」
弾「ああ。うちのじーちゃんが、お前の意見もききたいんだとさ」
鈴「ふっふっふ…中々目があるわね」
弾「じゃあ中に入ってて待っててくれ。俺は用事があるからここで」スタスタ
鈴「分かったわ。さて…創作料理か。楽しみね」
ガララッ
一夏「え」
鈴「え!?」
も
鈴「い、一夏!? 何でここに!?」
一夏「い、いや…弾の奴に呼ばれて…厳さんの新作って言うから…」
鈴「えぇ!? 何もきいてないわよ!?」
一夏「ていうかまさか…お前も?」
鈴(弾のバカ…! 謀ったわね!!)
弾「さて…どうなることやら」←裏口から入って観察中
一夏「え、ええと…とりあえず、座れよ。厳さん、そろそろ来るらしいし」
鈴「え…あ、そうね…」
………
……
…
一夏「…かれこれ15分は待ってるのに一向に来る気配がないな」
鈴「そうね…(やっぱりこれは…あのバカのセッティングね…!)」
一夏「……」
鈴「……」
弾「ちくしょう! 何か喋れよ!」
一夏「……」
鈴(き、気まずいわ…ていうか、ちょっと気を抜いた私服にしちゃった…弾のアホ…)
一夏「ここも…久しぶりだな」
鈴「え?」
一夏「中学の頃とかさ。よく、お前と弾でここに来て、厳さんの料理を食べてよな」
鈴「…そうね」
一夏「……」
鈴「……」
弾「だぁー!! 拉致が明かねぇー!」
弾「…しかし2人きりであの反応は怪しい…。これは、黒に限りなく近いグレーだな…」
弾「確信を持つには…>>251でもしてみるか!」
↓
弾「…あまりしたくないが、蘭を呼ぶしかない!」
弾「今日は友達とショッピングしてるって言っていたが、一夏がいるとなれば間違いなく来るよな」ピッ
弾「すまない妹よ…おそらくお前には辛いかもしれないが、これも人生経験だ…」
………
……
…
一夏「…来ないな」
鈴「そうね…」
一夏「…腹減ったな」
鈴「うん…」
一夏「…何か作るか?」
鈴「え、いいの?」
一夏「まぁちょっと厨房と食材を勝手に借りることになるけどな。厳さんにはちょっと悪いけど」
鈴「大丈夫よ。いざとなったら弾のバカのせいだって言うわ」
一夏「ん? 弾が何か悪いことしたのか?」
鈴「気にしないで。じゃあお願いしようかしらね」
一夏「ほいよ。取りあえずチャーハンだ」コトッ
鈴「おぉー! パラパラの黄金チャーハン! いただきまーす! うん、美味いわ!」
一夏「そりゃ良かった。じゃ俺も、いただきます」モグモグ
鈴「ったく本当にあんたは器用ねー(こういう所だけはだけど…)」
一夏「そんなんじゃねって。それに、料理だったらお前もだろ」
鈴「んー…あたしはレパートリーが偏ってるしね」
一夏「そうか? 俺はお前の料理、好きだぜ?」
鈴「…あはは、ありがと」
一夏「お、おう…(最近、鈴の奴素直というか何と言うか丸くなったから…いまいち反応に困っちまうな…)」
鈴「…ねぇ一夏」
一夏「ん?」
鈴「その、さ…も、もし結婚するとしたら、あたしの料理、食べたいって言ってたわよね?」
一夏「お、おう…」
鈴「ええと…も、もし、そうなら…一夏よりは、美味しく作れないと、ダメだと思うから…」
一夏「ん?」
鈴「あ、あたしに…料理を、教えて、くれないかし
蘭「一夏さーん!」バーン!!
鈴「!?」
一夏「ら、蘭!?」
蘭(え…な、何で鈴…さんまでここにいるの!?)
一夏「ど、どうしたんだよ蘭? 何か、すごく急いで走ってきたみたいだぞ?」
蘭「へ? あ、いやいやいや! これは、ですね…その…」オロオロ
一夏「?」
鈴(このタイミングで…あのバカが噛んでるんでしょどうせ…)ギリリッ
蘭「そ、それより一夏さん! 何で今日はウチに!?」
一夏「え? あぁいや…厳さんの新作が食えるって弾からきいたから」
蘭「え? おじいちゃん、今日は老人会の旅行ですよ? お店だって定休だし」
一夏「え」
鈴「…バカに嵌められたのよ」
蘭「え…?」
弾「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!? しまった…あとで蘭にバレた時の殺される可能性を考慮してなかった!」
弾「ま、まぁその心配は後でするとして…蘭のときとは一夏の奴、普通の反応だよな…?」
眠すぎて吐き気してきた…朝に再開でいいか?
絶対完結させると約束してくれるなら
>>261
落ちてなけりゃ
ちょっと寝るお
保守ありがと
蘭「な、なるほど…そういうことでしたか…うちの愚兄がすみません…」
一夏「いや…でも変な話だよな。何であいつがこんなことを?」
鈴(…アンタよりは色々と勘が働けてるってことよ)
一夏(ずっと鈴と2人きりだったから、色々と気まずかったってのに…)チラッ
鈴「…ッ///」プイ
一夏「…///」
蘭(え、ちょ、何この2人の空気)
一夏「……」
鈴「……」
蘭(な、何なのよこの付き合い始めで互いの距離感すらもまだ掴めてない初々しいカップルみたいな雰囲気…)
蘭(う、うそ…私が知らない間に、2人ってそういう関係に…!?)
蘭(…けど、それならそうと早く紹介ぐらいしてくれてもいいはず…。
むしろこの2人ってカップル成立後というよりはその直前…)
蘭(はっ…!? 冷静に分析してる場合じゃないわ! 非常にまずいということには変わりないんだから!)
蘭(…とにかく、確かめるには…!)
蘭「あ、あの…!」
一夏「!?」
鈴「!」
蘭「え、ええと…お2人は…>>293!?」
キター!
安価なら恋人
蘭「お、お2人は…恋人かなんかですか!?」
一夏「!?」
鈴「…ッ」
一夏「こ、恋人、だなん、て、お前…あははは…」
蘭「だ、だってお2人の様子見てたら、すごく気になって…!」
一夏「よ、様子って何だよ…いいいいいつも通り、だよな?」チラッ
鈴「……」
一夏(うぉぉぉぉぉいいぃぃぃぃぃぃ!? そこは合わせてくれよぉぉぉぉぉ!?)
鈴「……」
一夏「え、あ、あぁー、それは、だな、そのぉ…」ダラダラ
蘭「ど、どうなんですか!?」
一夏「こ、これはなんちゅーか、ええと…」
鈴「…別にそんなんじゃないわよ」
一夏「そうそう、俺たちは…って、え?」
鈴(…隠し立てしたり誤魔化しても、いずれはボロが出ることだしね)
鈴(というか…蘭とは一番付き合い長いから、嘘つくような真似はしたくないわ)
蘭「なんだぁ…良かったぁ…」ホッ
一夏「り、鈴…」
鈴「……」
一夏「……」
蘭(は!? あまりホッともしていられないわ…とにかく、こんなドギマギとした空気なんか耐えられない!)
蘭(2人がまだそういう関係になってないというのなら…私だってまだチャンスはあるってこと!)
蘭(ここで一気に進展するわ! 五反田蘭!)
蘭「せ、せっかく集まったんですし! 何かしません!?」
一夏「あ…うーん、そう、だな…」チラッ
鈴「…いいわよ」
一夏「あ、うん…(…何でこんなに気にしてんだ俺)」
鈴(何でそんなに気にかけてくれるのよ、バカ…)
鈴「(…まぁいいわ)そうねぇ。3人だから…>>300でもする?」
蘭「ちょうどツイスターゲームがあるんですよ」
一夏「うわー…懐かしいな」
鈴「定番といえば定番だけどね」
蘭(よし…ここで色々とスキンシップでアピールしていく作戦でいきましょう!)グッ
一夏「じゃあまずは俺だな。このボタンを押せばいいのか」ポチッ
一夏「げ…いきなり頭を赤に、かよ…」
蘭「次は私ですね。左手を黄色に」スッ
一夏「お、おい蘭…なんで俺の隣にするんだよ…危ないじゃないか」
蘭「何言ってんですか。真ん中を押さえるのは基本ですよ(ふふふ…一夏さんの近く♪)」
一夏「それもそうか」
鈴「(ぐ…! 小賢しいわね!)次は私よ!! 303>>を>>306色に!!」
黄色
鈴「右足を……黄色に…」グイッ
鈴「よし! 届いたわ!」
一夏「お、おい鈴! 俺の頭の上を跨いでんのか!?」
鈴「しょうがないじゃん。中央付近の黄色ってそこしかないし」
一夏「いや、だからってまたぐ必要ないだろ…あぶねぇじゃねぇか」チラッ
一夏「!?」
鈴「? 何ビクッとしてんのよ?」
一夏「い、いや…」
一夏(やばい…この体勢から視線を上げたら…鈴の奴、丈の短いハーフパンツだから…
裾から見えちゃいけないもんまで見えてる気がする!?)
鈴「なら早くしてよ。次はあんたじゃん」
一夏「あ、ああすまん…ええと、右手を緑? 緑、緑は、と…」
ピトッ
鈴「ひゃあ!? どこ触ってんのよ!?」ゲシ
一夏「いって!? しょうがねぇだろ! この体勢だとうまく見えないんだよ!」
蘭(……私、絶賛空気中)
《しばらくして》
一夏「うぉぉぉぉ…こ、これは…辛い! 結構辛いぞこれ…!」
蘭「か、間接がぁ…痛いぃぃ…」
鈴(う、うわぁ…一夏、近い! 近いってば!)
蘭「次は私…あ、やった当たりだ! 1つ外せる…」パッ
鈴「うぅ…運がいいわね…。次はあたし…げ!? 頭を黄色に!?」
鈴「ぬぉぉぉ…一番近い黄色は…そ、そこね…」グググ…
蘭(あ、あれ…そう言えば今外した所って、一番最初に…)
鈴「な、何とか届い…」
一夏「!?」
鈴「ひゃ!?」
鈴(ち、近ッ!? 一夏の顔、近ッ!?)
一夏「……ッ」ドキドキ
鈴「~~ッ」バクバク
蘭「ちょ、ちょっと2人とも! 何見つめ合ってんですか!?」
一夏「あ、あぁ…すまん」
蘭「ほら! 次は一夏さんの番ですよ!」
一夏「そ、そうだな…」またスイッチを足で…」グイッ
鈴「きゃ!? ば、バカ! 近いって!」ズイッ
一夏「お、おま、こ、この体勢で暴れられたら…うわぁ!?」ズテッ
チュッ
一夏「―――!?」
鈴「―――!!」
蘭「」
一夏(う、うそだろ…!? 俺、今、鈴と…キスしてる!?)
一夏(り、鈴の顔がこんな近くに…すごく目ぇ見開いて、めっちゃ驚いているのに…)
一夏(どんどん茹で上がるみたいに、顔が耳まで赤くなっていってる…)
鈴(……)
グイッ
一夏(!? ひ、引き寄せられた!?)
鈴(は…な、何してんのあたし!?)
一夏(何やってんだよ鈴! いつものお前なら、突き放して俺をボコ殴るとか、そういうことを…)
一夏(いつもの、鈴なら…)
一夏(でも、今の鈴は…いつもと違って…)
蘭「ストップストォォォォォォップ!!」グイィィィ
一夏「は…!?」
鈴「あ…」
蘭「な、何考えてんですか!? 何で2人でき、きききききききききキスなんてしたまま固まっちゃって!」
一夏「あ、いや、なんつーか…」
蘭「ビックリしましたよ! 恋人でもないのに…ていうか、なんで一夏さん抵抗しないんですか!?」
一夏「え?」
鈴「ッ」
一夏「え、ええと…なんとなく、かな?」
蘭「はぁッ!?」
鈴「…え?」
一夏「ん? 俺、今、何て言った…?」
蘭「ど、どういうことですか…? ただ何となくで…キスされてもいいって言うんですか…?」
一夏「い、いや…別にそういうわけじゃ…」
蘭「だっておかしいじゃないですか! なら何でそんなホイホイ唇を許せるんですか!!」
一夏「うッ…(なんでこんな剣幕で怒られなきゃならんのだ…?)」
蘭「一夏さん、見損ないました! そんな…一夏さんがキス魔みたいな人だったなんて!」
一夏「ひ、人聞きの悪い言い方すんな! ただ…」
蘭「ただ、何ですか…!?」
一夏「う…」
鈴「……」
一夏(な、何でかは知らんけど、鈴相手だったから良かった、なんて…恥ずかしくて言えない…)
蘭「…やっぱりそういう人だったんですね…誰でも、いいんですね!」
一夏「え?」
蘭「なら…私だって!」ガバッ
鈴「!?」
一夏「うわぁ!? ちょ、ちょっと、蘭!?」
鈴「ば、バカ! 何やってんのよ!!」グイッ
蘭「だって…ずるい…鈴さんばっかりズルいです! こんな事故みたいな形とはいえ、一夏さんとキスするなんて…!」
一夏「え…?」
蘭「私だって…もっと一夏さんと一緒にいたいのに…! 傍にいたいのに…! なのに、何で…鈴さんだけ、こんな…」
一夏「お、おい、蘭…?」
鈴(こ、これは…!)
蘭「だって私…い、一夏さんのこと
鈴「だめぇ!!!」
一夏蘭「「!!??」」ビクッ
鈴「そ、それは…それを言うのはだめ!!」
一夏「お、おい…鈴…?」
蘭「…何でですか」
鈴「だめったらだめ! それだけは、だめなのぉ!!」
蘭「何ですかそれ…自分だけ、一夏さんとそういうことしようって…」
鈴「ち、違う…別にそんなつもりじゃ…」
蘭「何が違うんですか! だってこんなの、見せ付けられて…気持ち、抑えるなんて…我慢できるわけなんてない!」
鈴「!」
一夏「…?」
蘭「なのにそれでも…そんなことも、させてくれないなんて…ひどすぎます! 卑怯すぎますよ!」
鈴「あ、あたしは…その…」
蘭「何ですか! ちゃんと答えて下さいよ! 私を黙らせるに足りる、理由があれば!」
鈴「あ…あぁ…」
鈴(あたし…)
鈴(最低だ…)
鈴「…ッ」ダッ
一夏「お、おい!? 鈴!?」
バタン
タッタッタ…
一夏「何だあいつ…」
蘭「……」
一夏「…ごめん蘭。ちょっと行って来るわ」
蘭「…心配なんですか?」
一夏「…ああ。幼馴染だからな。じゃあな」
パタン
蘭「……」
蘭「…嘘つき」
蘭「そんな理由じゃ…絶対、ないくせに…」
蘭「うぅ…」
鈴(バカだ…! あたし、本当にバカだ!)
鈴(自分はさっさと告白したのに…他人がやりそうになると、怖くなって止めるなんて…)
鈴(一夏がまた告白されることで誰かに靡いちゃうのが怖くて…それで、見ていられなくて…!)
鈴(最低だあたし…こんなの、ただの臆病者じゃない…!)
鈴(こんなのあたし…あたしぃ…!)
一夏「くっそ見失っちまった…鈴の奴、ドコに行ったんだ?」
一夏「ええと、あいつの行きそうな場所は……学園もあるけど…」
一夏「…とりあえず、>>328に行ってみっか」
箒の実家の神社
一夏「篠ノ之神社なら見晴らしがいいし…探すにはもってこいだな」
一夏「よし! そうと決まれば…行くぞ!」
………
……
…
《篠ノ之神社》
一夏「はぁ…はぁ…はぁ…さ、流石に急いでだとキツいな…」
一夏「ん…? あそこ、誰かいるのか…?」
一夏「あれは…」
>>333
1.誰かいた?(キャラ名指定)
2.気のせい
りん
一夏「あ…」
鈴「え…」
一夏「り、鈴…ここに、いたのか…」
鈴「…うん」
一夏「…そっか」
鈴「……」
一夏「な、なんでここに?」
鈴「…バカと煙はなんとやらって言うじゃない」
一夏「あ、はは…」
鈴「…探してくれたのね」
一夏「…当たり前だ」
鈴「…ありがと」
鈴「…前にも、こんなことあったわよね」
一夏「え?」
鈴「パパとママが喧嘩して…あたし、我慢できずに飛び出して…」
鈴「遊園地で1人で震えていたとき…真っ先に見つけてくれたのがあんただった」
一夏「…そう言えばそんなことあったな」
鈴「うん…すごく、嬉しかった」
一夏「……」
鈴「それでまた見つけてくれて…ありがとう…一夏」
一夏「…別に。たまたまだ」
鈴「それでもよ。やっぱり嬉しいわ。あたしを最初に見つけてくれたのが一夏で…本当に嬉しい」
一夏「鈴…」
一夏「…なんで、急に出て行っちまったんだよ」
鈴「なんか…何もかもが、すごく嫌になったの」
一夏「え…?」
鈴「一夏にもっと積極的に見てもらおうって決めてから…あたし、すごく頑張ったわ」
鈴「酢豚の時もそうだし、告白の時もそう。夜に部屋に行ったときも、とても勇気を振り絞った」
鈴「だってあたしは一夏が好きで…もっと、一夏に見てもらいたかったから」
一夏「……」
鈴「でもね…理由はそうでも、やってることは目茶苦茶。結局は皆から抜け駆けをして、
出し抜かれそうになったら邪魔して…それで、都合が悪くなったら逃げる。本当に最低よ」
一夏「は?」
鈴「自分でやるのは構わないのに、自分がやられるとなると途端に嫌になる。
そんなの、勇気でもなんでもないわ。ただの、卑怯者の打算って言うのよ」
鈴「何かそういう自分が…本当に嫌になった。結局は素直になれない臆病者の自分が…」
一夏「り、ん…?」
一夏「ま、待てよ鈴…話が見えないぞ? 抜け駆けとか、出し抜かれるとか、何のことだよ?」
鈴「…うん、そうだよね。やっぱりこういう所もあたしはズルいんだと思う」
一夏「へ…?」
鈴「こんなことって…するべきじゃないのよ。必死に自分を売り込むような真似なんかせずにね。
一夏がちゃんと自分自身で気付いて、自分の意志で選ばなきゃいけないのに」
一夏「お、おい…」
鈴「でもあたしはそれも分からないようなバカで…こんなことしか出来ない不器用な女ってことなのよ」
一夏「…だ、だから話を進めるな。何の話か全然検討つかないぞ」
鈴「教えないわよバカ一夏。それまで言ったら、皆の名誉に泥を塗ることになるもの。
これ以上、あたしを汚れ役にしないで」
一夏「りん…?」
鈴「…でも、結構ショックだったのは蘭のことかな。
だってあの子の気持ちを分かってあげられるのはあたしくらいなもんなのに」
一夏「?」
鈴「同じなのよ。あの子とあたしは。一緒にいたのに離れられない。傍にいたいのにいられない。
だから、あの子の辛さや寂しさや悲しさは、あたしが一番よく理解してるはずだった」
鈴「なのにあの子の気持ちを蔑ろにして自分だけ蜜を啜ろうって言う自分がいたってことが…許せないの…」
一夏「……」
鈴「…ごめん。何か湿っぽくなっちゃったわね。もう大丈夫よ。整理がついたから」
一夏「え?」
鈴「流石にでしゃばり過ぎたわ。これからはちゃんといつも通りに戻る」
一夏「?」
鈴「普通に皆とはしゃいで、普通にあんたとド突きまわって…普通の生徒に戻るの」
鈴「あんたが誰を選んでも、誰といても関係ない。そう、思うことにする」
鈴「だから、大丈夫だから…」
一夏「……」
一夏「そういうことは…」
鈴「…?」
一夏「ちゃんと、俺の目を見て話せよ」
鈴「…ッ!」
一夏「…今のお前、何か屋上のあの時みたいだ。すごく嫌なことなのに、必死に押し殺してさ。
何ていうか…見てて痛々しそうな…辛そうな顔してる」
一夏「お前…そんな、無理すんなよ。見過ごせねぇよ…」
鈴「…じゃあどうしろって言うのよ」
一夏「……」
鈴「無理してないって言えば確かに嘘になるわよ。でも、どうしようもないじゃない…。
これ以上皆を裏切るような真似して迷惑をかけるくらいなら…あたしが逃げるしかないじゃん」
鈴「これ以上…どぉしろっていうのぉよぉ…ばがいぢがぁ…」ポロポロ
一夏「……」
一夏「やっぱお前、変わってないんだな。最近のお前、何か違う風に見えたけど、俺の勘違いだったよ」
一夏「本当は優しいくせに…でも恥ずかしがり屋で、すごく不器用で、それを上手く表現できなくて」
一夏「でも、泥だらけになってもちゃんと前を向いて走ろうとしてる」
一夏「そんな清清しいほどひた向きな奴が、俺の親友だったんだな」
鈴「……」
一夏「…なぁ鈴。俺、最近思ったんだよ」
一夏「告白してくれたとき、嬉しかったって言ったろ?」
鈴「…うん」
一夏「…あの時は友情と愛情をごっちゃにした時に出た台詞かと思っていたんだけど…違うと思うんだ」
鈴「え…?」
一夏「なんか、さ…夜にお前に抱きつかれて落ち着いていたのも、酢豚を作っていたとき家庭の話をしたのも…
俺、そういうの、いいなって思ってた。お前となら、いいかも、って思ってた」
鈴「え…えッ…?」
一夏「こんな気持ち、持ったことないから、よく分かんなかったんだよ。でも、確信持ったのはさっきだ。
それでさっき…キスしちゃっただろ?」
鈴「…///」
一夏「あの時はなんとなく、って答えたけど…きっと俺は、お前だったから良かったんだと思う」
鈴「そ、それって…」
一夏「…でも、やっぱりまだ確信には程遠い。だから…ちゃんとした、証明が欲しい」
鈴「え…」
一夏「ちょっとジッとしててくれ」
鈴「え
ダキッ
鈴「きゃっ…」
一夏「……」
鈴「いち、か…」
一夏「…あったかい」
鈴「そ、それは、まぁ、暑いし…」
一夏「違うよ」
鈴「え?」
一夏「なんつーか…心が暖まる。すごく落ち着いて…心臓はバクバクいって、頭が熱くなってるのに…
でもなんか…すごく満たされてる感じがするんだよ。本当に安心するんだ」
鈴「あ…あぁ…」ギュゥゥ…
一夏「なぁ…これって…そういうことなんだよな? 間違ってないよな?」
鈴「いち、か…」
一夏「鈴…俺、お前の事、好きでいいんだよな…?」
鈴「…ッ」
鈴「……」
一夏「…鈴?」
鈴「そういうのは…」
一夏「?」
鈴「ちゃんと男から言いなさいよ、バカ!!」
一夏「!!」
一夏「……」スゥゥ…
一夏「俺は…お前が好きだ!! 鈴!!」
鈴「―――!!」ドクン!!
一夏「あっはは…い、言ったぞ…言えた…ははは…やっと、分かった…」
一夏「あぁそっか…これが、好きってことなのか…俺、何を…今まで…バカだ、俺…」
鈴「……ど?」
一夏「え…?」
鈴「ほんど?」ボロボロ
一夏「お、お前…何泣いてんだよ…?」
鈴「だ、だっで…あだし、ごんな、ぶぎっぢょで…ばがなのに、いいの…?」
一夏「…お前じゃなきゃダメだ。お前以外に、こんな気持ちになったりしない。それが、分かったよ」
鈴「いぢ、がぁ…いぢかあああああああ…うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」
一夏「ごめんな鈴…待たせちまって、ごめん…」
………
……
…
一夏「…大丈夫か?」フキフキ
鈴「へ、平気よ!」ババッ
一夏「いやだって…まだ涙の痕が」
鈴「う、うっさいわね!」
一夏「…良かった。戻ってくれて安心したぞ」
鈴「…まぁね。だって、これでいいんでしょ?」
一夏「ん?」
鈴「別に一夏はあたしが告白してきたから好きなんじゃなくて、元々のあたしが好きだっただけ」
一夏「あ、あぁ…まぁ、な…///」
鈴「…だから、あんたが好きでいてくれたあたしらしさは…絶対に崩しちゃいけない気がするの。
これからはちゃんと…こ、恋人、ってことになるんだろうけど…でも、これからもあんたはあたしの親友」
一夏「…そうだな」
鈴「うん…」
一夏「親友で恋人か。なんか、最強って感じがするな」
鈴「な、何言ってんのよ!」バッチーン
一夏「いってぇ!?」
一夏「いてて…まぁそういうことなら分かったけどさ…でも、やっぱりそれはそれで寂しい気もするな」
鈴「え?」
一夏「まぁだって…せっかくこういう関係になれた訳だし」
鈴「…///」
鈴「じゃあ…」
一夏「ん?」
鈴「今日だけ…そういう関係、全力でいってみる?」
一夏「あ…///」
鈴「…///」
一夏「お、おぅ…の、望むところ…いや、違うな…こ、こちらこそ、お願い、します?」
鈴「……」コクッ
一夏「じゃあ…デ、デートでもしないか?」
鈴「…うん。で、でも!」
一夏「ん?」
鈴「その前に…して欲しいことがある」
一夏「何?」
鈴「いいいいい言わせんじゃないわよ! 見当くらいつきそうなもんでしょ!」
一夏「?」
鈴「ささささささささっきのは事故だから! カウントなんて絶対にしないんだから!」
一夏「…?」
一夏「あ、あぁー…あれ、か…///」
鈴(本当に鈍感こいつ!!)
一夏「わ、分かったよ…ドキドキ
鈴「わ、分かればいいのよ…///」バクバク
一夏「じゃ、じゃあ、いくぞ?」
鈴「う、うん…」
一夏「……」
鈴「……」
チュッ
一夏「―――」
鈴「―――」
スッ
鈴「あ…」
一夏「…好きだ、鈴」
鈴「うん…あたしもよ、一夏」
鈴(一夏から…してもらえた…嬉しい…)
鈴「え、ええと! もう行くわよ! 時間が惜しいわ!」
一夏「そ、そうだな…でも、蘭には何て言おうか?」
鈴「あぁー…そうね。まずは蘭のところに戻ってからにしようか」
鈴(そうえいば弾のバカの半殺しもちゃんとやっておかないと…)
鈴(…いや、何かとあいつもあいつで気を利かせてくれた訳だし…3割殺しで勘弁してやろう)
鈴「そ、そうと決まれば! 行くわよ!!」
ギュッ
一夏「お、おい! 引っ張るなよ!」
鈴「今更何言ってんのよ!! ほら、置いていくわよ!」ダッ
一夏「うわぁ!? いきなり走るなよ!?」
鈴「ちゃんと着いてこなきゃ、置いてっちゃうからね!」
一夏「やれやれ…猛進さは変わらず、か…。しっかり握ってやらないとな」ギュゥ
鈴「今日はとことん付き合ってもらうから! 覚悟しなさい、バカ一夏!!」
~おしまい~
やっと鈴ちゃんSS書けた。セカン党員の俺大満足
じゃあの
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません