恒一「さ、さぁ?どうだろうねっ?」
見崎「…知らないの?」
恒一「う、うん。そういう話あんまりしないから…ね」
見崎「…ふーん」トコトコトコ
恒一(えっ勅使河原の好きな人って…え、えええ!?見崎、勅使河原のこと好きなのか!!?)
恒一(ま、待て、落ち着け…まだ決まったわけじゃないんだ)
恒一(勅使河原か…顔は結構かっこいい部類に入るよな…馬鹿だけど)
(身長も高いし、運動もできる…馬鹿だけど)
(性格は…いつも明るいな…誰とでもよく喋るよな)
(…まさにムードメーカーって感じ…馬鹿だけど)
(見崎にも普通に話しかけてるし…)
(いない者にされた僕のこともすごく気にかけてて…いいやつ…馬鹿だけど)
(あれっ?…馬鹿なとこ以外モテる要素ばっかりだ…)
(え、ええっ!見崎ホントに勅使河原のこと…ううっ…)
見崎(…ふふっ…焦ってる焦ってる…)
見崎(勅使河原君のことは好きでも何でもない…)
(私が好きなのは恒一君よ…でも告白するのは恥ずかしいから)
(危機感を煽って告白させようって作戦)
(…でもここまで焦るとは思ってなかった…嬉しい///)
恒一(見崎…なんだかニヤニヤしてる……ま、まさか勅使河原のことを考えて!!)
(だ、ダメだ!!…考えないようにしよう…はぁ…)
翌日
恒一(う、ううっ…結局考えすぎてあんまり寝られなかった…)
勅使河原「おはよぉーっす、サカキ」
恒一「うわっっ!!! おおおっおはよっ!!」
勅使河原「ちょっwww驚きすぎだろwww」
恒一「は、はははっびっくりしちゃった」
見崎「おはよう 勅使河原君、榊原君」
勅使河原「おう!おはよー」
恒一「お、おはよう見崎」
恒一(て、勅使河原のほうが先……ああああああっ考えるな考えるな!!)
赤沢「おはよう」
恒一(すごく小さなことまで気になってしまう…)
赤沢「おはよう、恒一君」
恒一(はぁどうしたらいいんだ)
赤沢「ちょっと!!無視しないでよ!!」
恒一「えっ!!?な、なに?」
赤沢「だから…おはようっ」
恒一「ごっごめん、ちょっと考え事してたんだ!!お、おはよう赤沢さん」
赤沢「そうなの?…なんか顔色悪いけど…もしかして悩み事とか?」
恒一「えっ!?えっと…まぁ…うん…ちょっと…ね…」
赤沢「よかったら相談に乗るけど…あんまり人には言い難いこと?」
恒一「…うーん…そう、だね、ちょっと言い難いかも…」
赤沢「そっか、いつでも相談とかのるから気軽に声かけてね、誰かに聞いてもらうだけでも楽になるかもしれないし」
恒一「うん、ありがとう赤沢さん」
恒一(考え過ぎてボーッとしちゃった…気をつけなきゃ…)
見崎(…焦ってる恒一君かわいい…)
恒一(……あれっ?そういえば僕って見崎のこと好きなのかな?)
(いない者同士で結構二人きりでいること多かったし)
(勅使河原のこと見崎が好きなのかもって考えると胸が苦しくなるし)
(これが恋なのかな…うーん…よくわかんないや)チラッ
見崎 ぽーっ… (!!!恒一君がこっちチラ見したああああああああああ!!)
見崎 ぽーっ… (ふぅ…ふぅ…変なテンションになっちゃった…顔に出てないわね…よし…)
見崎 ぽーっ… (ふふっ…いつ告白してくれるのかな?)
お昼
見崎「榊原君…屋上行く?」
恒一「!!えっ!あっ!う、うん」
見崎「…なに焦ってんの?…」
恒一「べ、別に焦ってないよ!!」
見崎「…ふーん」(はぁ…かわいい…)
勅使河原「おっ屋上で昼飯食べんの?俺も行くー」
恒一「!?」
望月「僕も行ってもいいかな?」
恒一「も、もちろんいいよ!見崎も…いいよね?」
見崎「…うん」(…チッ)
赤沢「あんたたち屋上で御飯食べるの?」
勅使河原「おうっ!そうだz」
赤沢「お前には聞いてない」
勅使河原「」
赤沢「私も行くわ 多佳子ーっお昼屋上で食べるからあなたも来なさいっ!」
屋上
恒一「なんかすごい人数になっちゃったね」
見崎「…そうね」
勅使河原「みんなで食べるほうが楽しいじゃん!!見崎はもしかしてこうゆうの苦手だったり?」
見崎「そんなことないよ…たまには…いい」
勅使河原「じゃあよかった!!見崎はいつもパンなのかぁ?」
見崎「うん…たまにしか作ってくれないから…」
勅使河原「自分で作ったらいーじゃん!」
見崎「料理は…できないから…」
勅使河原「確かに見崎が料理してるとこ想像できねーwwww」
見崎(こいつウゼー)
恒一(…仲良さそうに喋ってる…)
杉浦 ヒソヒソ「…榊原君なんか暗くない?」
赤沢 ヒソヒソ「…朝もちょっと様子がおかしかったわ…」
恒一(ふたりが話してるの見ると…辛い気がする…好き…なのかな…)
望月(…誰も僕にかまってくれない…)
放課後
恒一(見崎帰っちゃたのかな…第2図書館にもいなかったし)
ガラガラ
恒一「あれっ?赤沢さんまだ残ってたの?」
赤沢「恒一君こそ」
恒一「見崎探してたんだけど…たぶん帰っちゃったみたいなんだ」
赤沢「…そう……ところで…悩みは解決した?」
恒一「えっ?…あー…まだ…かな…」
赤沢「…無理はしないようにね、じゃあね」
恒一「…」
ガラガラ
恒一「…あ、あのっ!」
赤沢「んっ?」
恒一「もし、その…迷惑じゃなかったら…相談しても…いいかな?」
赤沢「ふふっ、もちろんいいわよ」ニコッ
ガラガラピシャ トコトコ ガタッ
赤沢(これはチャンスよ…ビシッとアドバイス出来れば好感度UP間違いなし!!)
恒一「あの…実は…僕…見崎のことが好きなんだ!!」
赤沢「」
恒一「あっ!違う違う!!ま、まだ好きというわけじゃ…」
赤沢「」
恒一「えっと…あ、赤沢さん?」
赤沢「えっ?あっそう…なの…?」
恒一「うん…昨日見崎がすごいこと聞いてきて…それで見崎のこと考えてたら…気になって…好きなのかなって…」
赤沢「…そのすごいことって…なに…?」
恒一「えっと…言ってもいいのかな…」
赤沢「大丈夫、誰にも言わないから」
恒一「じゃあ…」
恒一「勅使河原に好きな人いるのかなって…見崎が」
赤沢「えっ?」
赤沢(えっ?なに?勅使河原の好きな人?見崎さんが?えっ…見崎さんあんなのが好きなの?え、え?)
(てか恒一君は見崎さんが好き…三角関係!? あれっ私は!?)
恒一「赤沢さん、だ、大丈夫?」
赤沢「!え、ええ…大丈夫よ!ちょっとびっくりしちゃった」
恒一「それでね…見崎は勅使河原のこと好きなのかなって考えたら…辛くなって…」
赤沢(!!なるほど…そういうことね…これならまだ挽回のチャンスがあるわ…ふふっ)
赤沢「んーたぶんそれは好きってことじゃないと思うわ」
恒一「えっ?どっちが?」
赤沢「恒一君が見崎さんのことは好きじゃないってこと」
恒一「…でも胸が苦しくなるし…これって恋じゃn」
赤沢「違うわ」
恒一「で、でも」
赤沢「だって私も胸が苦しくなるもの」
恒一「えっ?」
赤沢「見崎さん勅使河原のことが好きなのよ?あの勅使河原よ?」
恒一「まだ好きと決まったわけじゃ…」
赤沢「決まりよ、確定よ」(全然確定じゃないけどね)
「なんとも思ってない人の好きな人の有無なんて普通は聞かない」
恒一「た、確かに」
赤沢「それでね、恒一君が辛いと思うのは見崎さんが好きになったのがよりにもよって勅使河原だからよ」
「あんな馬鹿のこと好きになったなんて聞いたら誰だって辛くなるわ」
「大丈夫かしら?ってね」
恒一「た、確かに、でも…」
赤沢「でも?」
恒一「初めてあった時から見崎のこと気になるような…」
赤沢「それは…あれよ…眼帯よ、そう眼帯」
「眼帯が珍しいからよ、それに見崎さんちょっと変わってるから…それでよ!」
恒一「た、確かに」
赤沢「じゃあ結論!」
「見崎さんは勅使河原のことが好き」
恒一「見崎は勅使河原のことが好き」
赤沢「そして恒一君は見崎さんのことはただの友達と思ってる!!」
恒一「見崎は…ただの友達…」
赤沢「うんっ!悩み解決したねっ!」(うまくごまかせたわ…)
恒一「そう…だね」
赤沢「そうだ!見崎さんの恋…応援しちゃいましょう!ふふふっ…」
恒一「えっ?でも…」
赤沢「勅使河原に見崎さんがあんたのこと好きかもって伝えましょう」
恒一「ええっ!!それはいくらなんでも」
赤沢「大丈夫よ!!あの馬鹿はそれ聞いただけでその気になるから」
「ねっ?見崎さんが幸せになるんだよ?」
恒一「うーん…うん…そうだね、やろう」
赤沢(ふふっうまく行ったわ…)
恒一(あれっ?これでよかったのか?…まぁいいか…)
夜
勅使河原「赤沢から電話とか珍しいなー」
「なんだ?愛の告白か?wwww」
赤沢 「違うわよ!馬鹿!私じゃないわ」
勅使河原「えっ?私じゃない?」
赤沢 「そう…実はね…見崎さんがあんたのこと好きかもしれないらしいのよ…」
勅使河原「へぇぇぇ!?み、見崎が!!?」
赤沢 「それでね…どう思ってるのかなって」
勅使河原「見崎が…俺のことを好き…」
赤沢 「でどうなの?…ねぇ……ちょっと!」
勅使河原「マジかー…好きなのかー俺のこと…へへへっ」
赤沢 (聞いてないわ、こいつ)プチッ
(ふふっこれで邪魔な見崎さんを排除できるわ、ふふふふふっ)
翌日
見崎(お母さんがすぐ帰って来いって言うから恒一君と帰れなかった…今日こそは)
恒一「おはよう!見崎」
見崎「…おはよう」(恒一君元気になってる…もしかして告白する決心がついt)
勅使河原「みみみみ、見崎!!おはよー!!」
見崎「!!?お、おはよう…」(び、びっくりした…何なの…?)
勅使河原「き、今日は来るの早いね!?」
見崎「…チャイムギリギリだよ…」
勅使河原「えっ?あっ!ホントだ!!じ、じゃあまた後で!!」
見崎「なんなの…?」ボソッ
恒一・赤沢 ニヤニヤ
お昼屋上
勅使河原「今日もパンなのか?」
見崎「…うん」(なんで私の隣に…)
勅使河原「何パンが好き?飲み物は?甘いものは?辛いもの食べられる?犬派?猫派?本好きなの?」ペチャクチャ
見崎「えっえっえっ」
杉浦「勅使河原どうしたの?見崎さんにベッタリだけど…」
赤沢「ふふっ、ちょっとねぇ」
杉浦「知ってるなら教えてよ、さっきから二人でニヤニヤしながら見て…ずるい」
恒一「それは言えないんだ、ゴメンね」
杉浦「えーっ…」
望月「…」
数日後
見崎(おかしい…)
(馬鹿がずっと私に絡んでくる…)
(恒一君は、私に告白どころか最近ずっと赤沢さんといる…)
(もしかして私が馬鹿を好きだと勘違いして)
(それを馬鹿に伝えて私とくっつけようと…)
(でも恒一君は私のことが好きなはず…)
(……赤沢さんと最近ずっと…!!もしかしてあいつが!!!)
(まずい…誤解を解かなきゃ!!)
その日の放課後
ガラガラ
恒一「あれっここにいたの?勅使河原が探してたよ?」
見崎「ば、馬鹿のことはいいの…」
恒一「馬鹿って、ひどいなぁはははっ」
見崎「…あの…恒一君に聞きたいことがあるの」
恒一「えっ?…なに?」
見崎(私が勅使河原のこと好きだって思ってるのなら誤解を解かなきゃ)
見崎「今日気が付いたんだけど…もしかして…わt」
恒一「あっ…そのことか!!」
見崎「えっ?あっそう…そのこと…」
(よかった…誤解が解ける…)ホッ
恒一「へへっそうなんだ」
見崎「あのねっ別に好きじゃ」
恒一「僕、赤沢さんと付き合ってるんだ」
見崎「ないんだよ、てしが、えっ?」
恒一「んっ?」
ガラガラ
見崎「!!」ビクッ
赤沢「あっ恒ちゃんここにいたんだ!!一緒に帰ろ!!」
見崎「こ、恒ちゃん!!!?」
恒一「あっいずみん!」
見崎「いい、いずみん!!!?」
恒一「そういうことだから先帰るね、バイバイッ」タタタッ
赤沢「見崎さんwwwwさよならwwww」プゲラッ
見崎「」
ガラガラ
勅使河原「やっと見つけたwww」
見崎「」
勅使河原「サカキたちとすれ違ったけど校内で腕くんで歩いてやがったwww」
見崎「」
勅使河原「リア充爆発しろwwwあっwwwオレもリア充だwww
」
見崎「」
勅使河原「鳴帰ろwwwほらほらwww腕くんでwww」
見崎「」
勅使河原「はやくぅぅぅwwww」
見崎「うるせぇぇぇっ!!クソがあああああああ!!!」ダァーッ
勅使河原「ちょっwwwどしたwwww待ってよwww鳴いいwww」ダァーッ
終わり
アカザーさんと付き合うとき
付き合ってからイチャイチャも書こうと思ったけど
疲れたのでやめた
え?
見崎に振られた勅使河原とかわいそうな望月が…
てのを考えたとは言えない
じゃあ続き誰かよろしく
俺は寝る
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません