まどか「私人間をやめるねほむらちゃん」ほむら「」 (1000)

違うわやめとく

ほむら「 あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ ~~~~ッ!!!!」

人類は…日常においてその脳のパワーのわずか数%しか発揮していないと言う

老若男女全ての人間が神秘の力をその身に秘めるというのなら、年若い少女にその素質があるのもまた道理である!


柱の一族は滅びた!!吸血鬼はひとしく太陽に敗れ去ったッ!!

ならば最早!!人間が限界を突破するすべは失われたというのだろうか!?



否!!


遥か太古ッ!!超越者を夢見、大地を追放された『究極生命体』の夢の名残はッ!!


ココッ!!ミタキハラ・シティになお息づいていたッ!!




ド  ッ  ギ  ャ  ァ  ――-―  ン  !!!!

『そんな!こんなの酷いよ…あんまりだよっ!!』

『契約だ!まどか!!君の”素質”は彼女を救うに十分だ!!あァ間違いないッ!僕が保証する!』


『こんな私でも…誰かを救えるって言うんなら…!』

『お願い…!キュゥべえッ!私を魔法少女にしてェ――ッ!!』




『まどかああああァァ――-ッ!!!だめえええェ――-ッ!!!』




チュン… チュン…

まどか「…ハッ」

まどか「…」


まどか「ゆ…夢ぇ~…!?」

まどか「ふぁあぁ…あふぅ」

タツヤ「まろかー!まろかー!」スッタンバッタン

まどか「おはよ。タツヤは朝から元気だね」


トントン… ジュウゥ~ッ

知久「おはようまどか、丁度良かった…朝ご飯が出来てる」

まどか「ん、おはようパパ」

知久「ママを起こしてきてくれるかい?」

まどか「は~い」


タツヤ「ママ!マァマ~ッ!」トタトタ

まどか「あっ!こら待ってタツヤッ」



詢子「おはよう…」フラフラ

知久「おはよう。…ンン、調子でも悪いのかい?なんだか顔色が良くない」

詢子「だんだんタツヤもまどかも容赦がなくなってきてね…あ~イテテ腰が痛いわ~…」

まどか「ごめんねママ。でもいつまでも起きてこないママも悪いんだよ?ねぇタツヤ」

タツヤ「まぁま!おきるー!!」

詢子「はいはいもう起きてますってェの…よっこいしょ」


知久「ほら、出来たての…」

ジュウゥ~… ペシャッ

詢子「ありゃッ」

知久「…目玉焼きだったんだがね…パンに勢いよく落としすぎちゃったかな。裂けてしまった」

まどか「…パパも疲れてるんじゃない?ママのこと言えないよ。ふらふらしてる」

知久「そうかな…?っと、はい、まどかの分だよ」ベシャア

まどか「…」

詢子「知久、最近熱中してる趣味のケンキュー…なんだったかな、あれ」

知久「…」

知久「”石仮面”だろう?」

詢子「…そう、それだ。どうせまーた夜遅くまでパラパラ文献でもめくってたんだろ~?」

知久「ん~まぁ…いや、これがなかなか面白くてね」

知久「ただのありふれた出土品にしちゃあ多すぎる文献の数…しかも飛び飛びではあるが世界中に記録がある…」

知久「しかも、その多くが…」

詢子「…そっからは聞き飽きたよ知久!結局その多すぎる文献っつーのを読んでて気付いたら『夜が明けてましたァ~!』ってわけだろう?」

詢子「夢中になれるものがあるのはいいけどさ、体を壊したら元も子もないって」

知久「うん、その通りだね…その通りだ…」カチャカチャ

詢子「ど~せモノホンの研究者には敵いっこないんだからさ、ほどほどにね」

知久「ああ…分かってる分かってる」カチャカチャ

詢子「ほんとかねー、タツヤもまどかも心配してるってのにねー」

まどか「パパ~…」

タツヤ「おー」

知久「う…うん、本当さ。今日は早寝するさ…うん…」




まどか「…でね、パパったら。ママだけじゃなくてタツヤまで心配してるのに…」

仁美「あらあら~」

まどか「ぜぇーったい今夜も起きてるよ!あれ!私にはわかるもん」

さやか「へェ~、まどかん家も色々フクザツだねェ~」

まどか「複雑…っていうか、私はもうちょっとパパに…」

さやか「ああもうわかったわかった!朝から重たい話はなしなし!」

さやか「んなことよりむしろッ!私は今日のまどかのパンティのカラーに興味があるねッ!!」

まどか「!?」

さやか「ドラァッ!いっちょ見せてみんかい!!」

まどか「り、理解不能だよォ!待って!さやかちゃ…待っ、ちょアァ~~ッ!?」バオーッ

仁美「あらァ…仲がよろしいのねェ…」



和子「で、あるからして…生徒の皆サンは…目玉焼きは半熟でないと食べれられないなどと…」


さやか「今日も荒れてるね~…センセェ」ボソボソ

まどか「…」ツゥ~ン

さやか「…もぉ~いい加減機嫌直してって!」

まどか「…」

さやか「スカート捲くりあげたことは謝るからさァ!まさか男子生徒が後ろに居るとは思わないじゃん?」

まどか「…やだよ、今日は口きいてあげないもん」

さやか「アッララァ…」



和子「と!いうわけで転校生を紹介します。暁美ほむらさん!ドウゾ」

ガララ――-――-ッ!!


ほむら「…」カツッ カツッ…

ざわッ…!ざわざわ…


さやか「うわッ!すっげェ美人!」

まどか「わあ…」

まどか(…?あの子…)


ほむら「…」ジロリ

まどか「…!?」ギョッ


さやか「…おっ!こっち見た!まどか今目ェ合わなかった!?」

まどか「エ、ぁ…うん…」


まどか(”夢の中”で会った…ような…)

ドドドドドドド…



ドドドドドド…


知久「…………」パラ…パラ…

知久「高校時代の親友が…死んだ…」パラ…

知久「何とか言う財団の派遣隊の…下っ端をやっていた彼は…”事故”で死んだ…」

知久「事故が起こったのは外国…詳しい状況も何もわからない。財団はダンマリで葬式は密葬…」

知久「喪失感で眠れない僕の元に届いたのは、死んだ彼からの一通の”手紙”と石でできた”仮面”…」

知久「全てが綴られていた…財団がひた隠しにする、仮面にまつわる”謎”の話…」

知久「中南米の極奥地開発事業の折に、彼はまったくの偶然で”仮面”を手にする…」

知久「人知を越えたパワーは、オカルトだが…確実に存在する。彼はそれを解き明かしたかった」

知久「…下っ端のまま海外に飛ばされ、財団に飼殺されそうだった彼は、功に焦ったのだ…」

パラ…

ほむら「これは嘘をついている味ね」ペロッ

まどか「…!」

ほむら「…」ペロペロペロペロペロペロペロペロ

まどか「」

知久「結果は…失敗だった。コソコソと文献を集めて回っていたことが財団に割れ、不幸にも”仮面”を彼が所有していることも知れることとなった」

知久「本社に召集をかけられた彼は、ささやかな彼の研究結果から導き出した”着用法”を試したという…」

知久「…もしそれが間違っていた場合は…”仮面”により彼の自我は失われ…」

知久「生ける屍となり…財団に始末されるだろうとも…」

知久「…」


ドドドドドドドド…


知久「この手紙は…僕に届くべきではなかった…」

知久「彼が死んだ時…!この手紙と仮面は僕の下に届く手はずになっていると…!!そう書かれていたッ…!!」

知久「クソッたれがこんなものは不幸の手紙だッ!!こんな紙切れなんかじゃあない…僕は…僕はッ!!」

知久「…君に…ただ生きて帰ってきてほしかった…」

知久「………」

知久「ああ…心配するな、君の遺志は必ず僕が受け継ぐ」

知久「この研究が実ったら…公表してやるさ。フフ…君と僕の名でね…」

知久「…そうなれば…全てが明るみになるだろう…」

知久「破滅さ…君を死に陥れた財団は…フフ…ンッフフフフ…」

知久「…」


ゴゴゴゴゴ…



キーンコーンカーン…


さやか「ほうれ!まどか教えなさいよ!あの時気分悪くなった転校生を保健室まで連れてったんでしょ~ッ!?」

さやか「ふたりで!たったふたりで!な~んも聞き出さなかったとは言わせなイィーッ!!」

まどか「え、えっとね…」

さやか「出身は?彼氏は?バストウエストヒップのデカさは!?ほら知ってる限り語りなさいな!ヘッヘッヘ~」

まどか「う、ううん…そんなことはほとんど聞かなくて…ていうかさやかちゃんなんか変だよぉ…」

仁美「さやかさん…そういうことはやはりご自分で聞いた方がよろしいのでは…?」

さやか「うぬ…ひ、仁美までぇ…」

さやか「チェ、いいよォ明日自分で聞き出しちゃうから…」ブツブツ


まどか(…)

『奇跡を騙り…貴方を変革しようとするものが現れる…』

『あなたは…今の自分の居場所が大事…と言ったわね』

『さっきの言葉、嘘でないというのなら…』

『拒絶なさい。キッパリとね。さもなくばあなたは――』



まどか「…全てを失うことになる…」ボソォ



さやか「あァ~!?!?なんだってェ!?」

まどか「!? あ、いや!何でもない!なんでも…」

さやか「…?? 変なヤツ」

まどか「…」

ギャイイン…バタン


まどか「ただいま~」ヌギッ

詢子「おーう、おかえりまどか」

まどか「ママ?今日は早かったんだね」ポイィ

詢子「まあね…知久が煩くてね~」

詢子「なんかさ、『今日は早く帰ってきてくれ!絶対に!』ってよォ、えらい熱こめて強調するもんだから…」

まどか「ふゥン…何だろ?何かの記念日…とかじゃないよね?」

詢子「記憶にないねえ…」

まどか「…あ、そういえばパパは?」

詢子「? 見てないけど…どうせまた地下室で本読んでんじゃないのかねー」

まどか「そう…」


ドドドドド…

まどか(それでも…いつもなら…あとひと手間加えたらアラ晩御飯ッ!ってくらいには料理の下準備を終えてるはずの時間なのに…)

まどか(それが”ない”……何?この…)

まどか「」ブルッ



詢子「…まどか?」

まどか「ハッ!?」

まどか「…あ、ママ、そろそろ晩御飯の時間…だし…」

まどか「私…ちょっとパパを呼んでくるね…?」

詢子「ああ、頼むよ。私はもうくたくただ」

まどか「ウェヒヒ…」

詢子「ついでにタツヤも頼むよ。知久と一緒に居るはずだから」

まどか「…うん」

詢子「…子守とは言え、知久もタツヤをあの部屋に入れるのはやめてくれないもんかねー」

詢子「カビ臭い上にあんな趣味の悪い仮面やら道具だらけの光景、絶対教育によろしくないわァ、ウン。間違いない」

まどか「…」スタスタ

ゴゴゴゴゴゴォ~…


まどか「…」カツーン… カツーン…

まどか(私は…この地下室へと続く階段が、嫌いだ)

まどか(一歩ごとに下がる気温…すえたカビの匂い)

まどか(何より…だんだんと自分が…取り返しのつかない”異世界”のようなものに迷い込んでしまうような気がして…)

まどか(…)

まどか(本当は、パパがここに入り浸ること自体、私はやめてほしいのだ)

まどか(なんなら本棚くらい貸しちゃうし…)


まどか「あ、でもあの変な仮面だけはイヤ、かも・・」





ムォオオオオ~ン…

まどか「…!?」

まどか「な、ナニこの臭い…ッ!!」

まどか(く…”クサイ”ッ!!生ごみとか体臭とかそういうのじゃあない…!)

まどか(もっと危険ッ!!絶対に家庭からは漂ってこないレベルの…これは…ッ!)


まどか「血…血の臭い…!」ブルッ…


ルオオオオォ…


まどか「その全てが…あ、ああ…ぱ、パパのいる…パパとタツヤのいる”地下室”から!あの扉の先から漂ってきている!」


まどか「うっ…うう、う…」


まどか(い、嫌な予感がする…途方もなく…!私の十余年の人生の中でも、とびっきりの嫌な予感が!)

まどか「…」

まどか「い、いやいや~、あはは…そんなまさか」

まどか「ま、また、パパの悪いけんきゅう…ってやつなのかな?た、タツヤまで巻き込んで…」

まどか「…カエルの解剖でもしてるのかな…」

まどか「…」

まどか(ドア、ノブだ…)


ドドドドドドド…


まどか(…)スゥ

まどか(・・おちつけ、おちついて。私…)

まどか(私はこの”ドアノブ”をちょいと捻って…中に居るパパとタツヤをご飯に呼んで…階段を上る。ただそれだけ)

まどか(ドアの先には、なんのこっちゃない日常が続いているだけ、だよ)

まどか(…)グッ


ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ…

ガチャッ…

ウジュル… ウジュル…


まどか「暗…」

まどか(なんだろう、この音…)


ジュルルル… ゴトォ!

まどか(ひぅっ…)

まどか「パ…パパ…いるの…?」


シィ~~~ン…


まどか「たっ、タツヤも…ご、ごはんの時間…だけど…」



ドドドドドドドド…

まどか「音したもんね…いるよね!中に…」

まどか「か、かくれんぼでもしてるのかな~…なんて、てぃひひ…」

シィイ~~~ン…

まどか「う、うう…!!」

まどか「かくれんぼはもうおしまいだよ!電気ッ!!電気つけるから!!」

まどか(スイッチ…これだ!)


パチィ


ピカァッ!

ジュルゥ…  ボタボタボタ…


まどか「…」


まどか「…」


まどか「ぁ、え?」


??「…」ウジュル


まどか「…?…あ、う…あ…」

まどか「なっ、あ、ひっ……!!」ガタガタ


まどか「な、なんっ…なん…!血…!死…ああ、あぁああああ」ガタガタ


まどか「タッ…!た…!」ガタガタ




??「HUUUUU…フンッ!」ポイッ


ゴトリッ!!

タツヤ「……」ボタボタボタ




ドオオオオォ――-――-ーンッ!!!


まどか「タツヤァアアアア――---――---ッ!!!!!」

吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!
なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!!
自分の利益だけのために利用する事だ…
宇宙人がなにも知らぬ『少女』を!!
てめーだけの都合でッ!
ゆるさねえッ! あんたは今 再び オレの心を『裏切った』ッ!

まどか「うああああ――-ッ!!!なんで、なんで、何で!なんでなんでェ!!うううあああぁあぁ」ボロボロ


??「フウウウウウウ…OHHHAAA…」ガシィ

タツヤ「…」ズルッ…


まどか「ひっ…!!ひいいっ!ば、化け物…!!」ペタン


??「WRYYYAAAA!!!」

タツヤ「」バギベキバギベギィ!!

ブチン!!ブチンブチン!!


まどか「た、タツ…ああぁあ”…うっ、ぷ……!!」


ベロン…   ドジュゥ~… ボタボタボダボダ…



まどか「―――うええええ”ッ!!ごっ…ぼ!お、おえ”っ!!う、ぐゥエエエエッ!!」ボタボタ

タツヤがなにしたってんだよ……

??「ハアアアァ~~~ッ…」 ゴグンッ ゴグンッ…


まどか「うええ、うえええぇ~ッ… …っ、はぁ、ハッ…うう、うううううううううぅう」ポロポロ

まどか「わ、わ”がらないよぅ…うう、なんで…何…なんなの…うっ、ううう」ポロポロ


??「………」ポタ… ポタ…

グルンッ!!


ニヤァ~~ッ…



まどか「・…・・・・ひっ、ひ」


??「KUAAAAAAAAAAAAA-----ッ!!!!」バァ―ッ!


まどか「い、いや、嫌ああああァ――!!!!」

まどか「来ないでェ!!やだぁ、嫌だぁあああ!!ひっひいっああああッ!!!」ブンッブンッ

??「………」ビタァ


まどか「……うッ…う……?」プルプル


ゴゴゴゴゴゴ…

??「……」ニタァ~

まどか「――――――――」


まどか(目…とおぼしきものが合った刹那、私は…その化け物が笑ったのだと”理解”した…)

まどか(羽をもいで、嬲って踏みにじってぐちゃぐちゃにして蝶を殺す様を想像しているワルガキのような…)

まどか(食べるでもなく、何をするでもない。ただ捨て置くだけ。…ただ娯楽でイキモノを殺して楽しむ…あれはそういう目だった…)


??「………」ベチャッ ベチャッ


まどか(…もうひとつ。私は)

まどか(すぐに玩具のように抗いようもなく殺されて…あそこに転がる弟…タツヤのような肉塊になってしまうのだと)

まどか(そう…やつの眼を見て”理解”してしまった)

まどか「…………あ」チョロロ…

まどか「…ぁ………」


??「ジャオオッ!!!」ビュオッ



ブッシュウゥ――--――-ッ!!!




??「!?SYYYAAA―---ッ!!!!!」

まどか「!? …しょ。消火液!?これはッ!?」

詢子「まどかァアア――-ッ!!」

まどか「マ、ママッ!!」

>>1 まどか劇場版、公開二日目にして初回推移が下落率6割 絶望の超初動型ならぬ超初日型か
    さいたま 宇都宮  仙台  日吉津  亀有   川口   倉敷  伊勢崎  八尾   京都   つくば   三好   周南  柏の葉
土曜 504/504 504/504 383/383 *38/310 250/460 239/427 456/456 244/508 174/260 383/451 381/471 457/519 143/451 371/473
日曜 274/502 225/504 182/284 *20/310 *96/234 *55/427 178/456 *31/508 *72/260 108/451 *82/471 198/332 *59/452 153/473
合計 4527/6177 1733/5664 38%

二日目にして、この有り様 果たして累計であの花に勝てるかどうか… まどマギのスレを見にいったら「まどマギの本スレがけいおんスレ抜きそう!!!!」って  大騒ぎしてたわ…w これが現実逃避か
 パート数自慢はアニプレックス公式だからね  売り豚を広げたのも化物語の時に他のアニメ叩きまくったからだし
マジでまどかオタは他の作品の事ばっかり気にしてるんだよな  けいおんとかどうでも良いだろ
 流出騒動で運営()がけいおんスレとまどかスレ行き来して対立煽ってるのがバレてたな
なんかつぶれ大福みたいなキャラでほんわかアニメと思わせて実はエグイ内容でギャップでびっくりさせるってだけのアニメ
 ストーリーなんて分かりやすく言えば友達いない妄想ストーカー女が魔法を手に入れたので自分の思い通りにしようというだけ アホ信者がそいつに自分を重ねて感動してる

魔法少女まどか☆マギカ 前編
・動員ランキング
 1位『アウトレイジ ビヨンド』、2位『踊る』、3位『ツナグ』、4位『神秘の法』、5位『バイオV』、6位『ロラックス』、
 7位『まどか☆マギカ前編』、8位『ボーン・レガシー』、9位『新しい靴』、10位『ハンガー・ゲーム』、11位『最強のふたり』
・10/8の入り(数字は1館当たり 土日平均との比較
 [ツナグ - 99.7%]  [ロラックスおじさん - 131.7%]  [アウトレイジ - 78.4%]  [神秘の法 92.4%]  [新しい靴をかわなくちゃん - 95.5%] [あなたへ - 169.7%]
[魔法少女まどか - 56.9%] ←←←←←←←←←←←←←←←
 [TIGER & BUNNY - 88.5%] [バイオハザード - 99.7%] [天地明察 - 128.0%] [ボーン・レガシー - 86.0%] [踊る大捜査線 - 91.3%] [るろうに剣心 - 92.7%]
・MOVIX予約状況

さいたま 8日 10:15_168/502  13:05_*91/502  15:50_*87/502  18:30_*45/502  21:10_*50/502
三好 8日 10:30_*78/332  13:20_*54/332  16:10_*33/332  18:20_*13/228  21:00_*30/228
仙台 8日 10:10_*13/284  13:00_*25/284  15:50_*10/284  20:40_*10/284
つくば 8日 09:30_*26/471  12:15_*27/471  15:00_*29/471  20:20_*17/471
宇都宮 8日 10:30_125/504  13:10_*41/504  15:50_*15/504  18:30_*17/504  21:10_*17/504
倉敷 8日 09:20_*60/310  12:05_*43/310  14:45_*27/310  20:20_*32/310


ちょっと仮眠をとったら朝だった…何を言ってるのかわかんねーと思うがいっぺん書き貯めて立て直した方が宜しいか…?

ブシュウウ――… プスンッ


詢子「液切れ!チィ…意気地のない消火器だ!」


まどか「あ…ああっ…!」

まどか「マ、ママぁ…うあああんママァ~!!」ガシッ

詢子「よーしよしよしよし…怖かったな…」ナデナデ

詢子「すんごい絶叫が聞こえてきたから、ドロボーでも居たのかと思ってあわてて駆け付けたはいいが…」

詢子「…何だい、こりゃあ」チラ


??「GUUUUUURRRRRR・・・・」ギチギチ


詢子「”血だまり”…と”怪物”…」

詢子「まどか…タツヤと知久は…」


まどか「…!……うっ…うううぅ~」ポロポロ

詢子「…そう、か…」

詢子「…」ギュウウゥ~ッ

詢子「おい…あんた…」フラァ

??「…URRRRRRRゥ…!!」ビキビキビキィ!!

詢子「…フンッ!青筋立てちゃってさァ~…たのちいお遊びを邪魔されて逆切れしちゃうおこちゃまって感じだねえ」


??「…」ググググ…


詢子「――ふざるんじゃあないッ!!」

詢子「あんたが『何』で『何処』からきて何が『目的』かなんて分からんッ!」

詢子「だがッ!!出来の悪いSF小説から湧いてきたようなシミッたれたバケモンにッ!!」

??「シャアアアアア――--ッ!!!」ババァッ!!

詢子「食い殺されて良いような人間じゃあないだろうがッ!!私の家族はよぉ――ッ!!くらえぇエ”空の消火器”ィ!!」

ブーンッ!!

??「…ヌフゥンッ!!!」ビュワッ!!


ガッコオォオ~ン!!


詢子「…なにィ―ッ!!?」

カラララァ~ン…


詢子(素、素手の一振りで!鉄製の消火器を八つ裂きにしちまったッ!!)

詢子(なんて鋭い”爪”!!強力な”パワー”!!)



??「……クッ…ククククゥ!KUAAAAA!!!!」バッ!!


ガブゥウ   ブチブチブチィ!!

詢子「…う、うおおおおおあああああアアア――ッ!!」ブシュ~

まどか「…ああっ!!マ、ママァ!!」


詢子(そ…そして…”スピード”…!!)

詢子(早い…野生の肉食動物…!!そう、チーターか何かのような…ッ!!)

ガクゥ~ッ

詢子「逃…げろ…まどか…!」ポタポタ

まどか「で、でも…でもッ!ママが、ママがぁ!」


??「グッチャグチャ…ベキベキ…」ウジュルウジュル

詢子「…グ、グゥ…食ってやがる…胸糞悪くなる光景…ってか…」フラァ


詢子(か、肩の筋肉…だけじゃあない…鎖骨…その下の太い動脈まで…やられてる…かもしれない…)ドクン ドクン

詢子(か…”勝てない”…!!理屈じゃない!!本能で分かる!)

詢子(私が女だからとかいうわけじゃない…私たち”人類”はッ!この怪物には絶対服従するしかないッ!!こいつは我々より高次の存在だッ!見た目はともかく)

詢子(……)ドクン

詢子(私とまどか…ふたりとも…生き残ることはきっと不可能…)ドクン ドクン

詢子(…そう…”ふたりとも”なら…ね…!)

ドクン!ドクン!

詢子「…まどか…」

まどか「マ…ママ…?」エグッ…

詢子「こんないつ食われるともわからん状態でも親を見捨てない…なんて、ね…血縁だからといって…滅多にできることじゃあない…」

詢子「いい娘に…育ってくれた…フフ…私たちみたいな、碌でもない夫婦から生まれたっていうのにね…」

まどか「ま、ママ…!何…こんなときに!何言ってるの…!?」

詢子「…あんたは”誇り”だ…!私たち家族の…ッ!だから生き延びなきゃいけない!」

詢子「こいつの足は素早いッ!二人じゃ逃げきれない!どっちも食われて死んじまうッ!」

まどか「そんな…そんなのって…ダメだよママ…!!」

詢子「わたしがコイツを何とかするッ!!まどか!あんたは逃げろォ―ッ!!」

スッ…

ババアアアァ――~~!!!


詢子が取り出したのはッ!!”スプレー缶”!!そして!”ライタァ――-”ッ!!


詢子「フン…若いころ、こいつで馬鹿やってよかったと初めて思えたね…」

詢子「護身…もとい!!何かを『ぶっ殺す』ために使うなんてことは思いもしなかったがッ!」グググ…

??「グッチャ…グッチャ…」ウジュル

詢子「いいねェ~…そのままのんきに後ろを向いていなッ!!」


まどか「ダメェ…ダメだよっ…!いけない!こっちに走ってきてよぉ!ママァ――ッ!!」


詢子「『スプレー』と『火』!!この世にこれほど相性のいいものがあるだろうかッ!!?」

詢子「食らえェエエエ――ッ!!」

ブッシュウゥゥ――ッ!!    …シュボッ!!

グオオオオオオオ――-―---ッ!!!!!!


??「!?!?…ググゥオオオOHHHAAAAAAAAAAAA―――ッ!!!!」


左手に可燃性のスプレー缶!!右手にライターの炎!!

30cmにも満たない小さな缶から吹き出すガスのジェットはッ!!噴出の瞬間”点火”されるッ!!

日常生活に使ッてる程度のもので何を?と侮るなかれ!!即席の火炎放射器となった缶より繰り出される火炎はッ!!命を焼き尽くす悪魔となりッ!!


目の前の怪物に躍りかかったア――ッ!!


詢子「ウヌヌッ…!!」グオオオオオッ


加えて!あたりには知久が集めたカラッカラに乾いた古びた本!カーペット!なんだか分からない用紙の数々がちりばめられている!!

特に!長期保存に特化せしめんと油を染みた一部の文献は烈火の如く燃え上がり!その身に化け物を抱き込んだのだ!!


??「―――――SSYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAA――-ッ!!!!!!!!」

ゴオオオオ――--ッ


??「グウウオ…オオッ!!」

詢子「…おい」

??「!?」

ガシィッ!!

詢子「…捕まえたッ!!もう離さねーぜッ!」

??「ウガアッ――ッ!?」


まどか「な…なにを…何をしてるの…ママ…!!」

まどか「早く…その化け物を離して!!こ、こっちに、こっちに走ってきてよぉ!!焼け死んでしまうっ!」ブルブル


詢子「こいつのスピードなら…こんな炎程度突っ切って外に出ればそれで終い!」

詢子「ここでッ!!!私がこいつを抑えるッ!!」

詢子「まどかァ――ッ!!じき部屋は火にまかれる!!早く逃げろォーッ!!」


まどか「――嫌ァ!馬鹿なこと言わないでよママっ!」

??「GUAAAAAAAA!!」ビュンッ!!

ドズゥ!!ズンッ!!

詢子「グ…ボッ…ッ!!」ゴボッ


まどか「あ、ああ…ッ!!」ジワッ

まどか「マ、ママ…ママ…!!」ポロポロ


詢子「行…け…まど…ブボッ…がッ…!」


まどか「――――」


詢子「」パクパク

あ、 い、 し、 て、 る、 ぜ



まどか「うっ、ああうううぅッ…!!」ブルブル

まどか「うわあああああああああああアアアア――っっ!!!」

ダダッ!

ゴオオオ… ブオオオ…



詢子(幸………わせ…に……まどか…)



??「GYAAAAAAAAAAAAAッ!!!!!」





ガラララララ――---ッ!!!

ズッズゥウウゥウウン…



ビュゴオォ~~…


ほむら「…」

ほむら(塔の上、崖の上…私は、高い所ってやつが好き…)

ほむら(馬鹿だからってわけじゃない。こうして一歩上の目線で、人々の命が息巻く街の姿を見降ろすことで…)

ほむら(ようやく、私は私を見つめなおすことができる…地に足付いた『時間』の流れの中に居ると、実感することができる…)

ほむら(時を巻き戻すたび、私はこれをしている)

ほむら(…そう)

ほむら(私は…同じ時を繰り返す…前回もまた、わたしはまどかを救えなかった…)


ほむら(…)


ほむら(だが…今日街を散策し、ここにたどり着いたのには…理由がもうひとつ…)

ドドドドドドドド…

ほむら(今日もまた…”運命”がめぐる…)

ほむら(…何度時を巡ろうが、大差ない”運命”というものは存在する)

ほむら(たとえば魔女の出現のタイミング…ワルプルギスの夜やお菓子の魔女…)

ほむら(今日もまた…魔女が一匹…現れるはず…”だった”…)


ドドドドドドドドド…

ほむら(それが今日は…どういうわけだか居ない…影も形もない)

ほむら(ただの偶然…だといいけれど…)

ほむら(何かしら、この違和感は…?)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ほむら(まるで…着替えの時ボタンを一つかけ違えたような…”左手”だと思っていたものが”右手”だったかのような…)

ウウ~ウウウゥウゥ… ウウウゥーウウ~ンン…


ほむら「…火事かしら…」

ほむら(『物騒ネ』なんて気の利いた感想も出てこなくなってしまったわ…)

ほむら(大抵のことでは驚けないってのもつまらないものね)


ウウウ~…

ほむら「煙…あそこが目的地かしら」

ほむら「……」

ドドドドドドドド

ほむら「”まどかの家”が…ある方向…!」

ほむら「そんな、まさかね…」ビュワァアア~ン!

ほむら(『変身』して魔力を両眼に疾走させる!これで視力は常人の数倍!)

ほむら「…」ジィイ――…ッ

ゴオオオォォ…


ほむら「そ、んな…!!」フラッ

ほむら「ま、まどかっ!!」ビュンッ


ドウッ! タタタタタ…  ドウンッ! 


ほむら(この時間軸ッ!!一体何がどうなっているというの…!?)

ほむら(ループを繰り返したことで何かが『ずれた』とでも…!?いや、そんなバカなことが!)

ほむら(あれこれ考えるのは後!!ともかく今はまどかの無事を確認することが先決ッ!)


ほむら(…魔力を足に一点集中!人知を超えた跳躍力!)ググゥ!  …ドウンッ!!

ほむら(加えてッ!!『盾』ッ!!)


ギュワアアァア――----ン!!!!!!


ほむら「――ここが私の『世界』だッ!!時間よッ!止まれェッ!!!」


ドギュウウウウゥ――---ン!!

メラメラァァア  グオオオオオォオオ~ン…


まどか「…」

まどか「……」ペタリ

まどか「…は、は…」

まどか「………」


ゴオオオオオォ…

まどか「……」ジワァ~ッ

まどか「…う、あ……あああァ…」ポロポロ

まどか「あぁあぁぁぁ…っひ…ひっあああぁぁぅぅぅ、あぁぁああ…」ポロポロ



グオオオオッ… ゴゴゴォ!ガラガラガラ…


まどか「…あああぁーん…うあぁーーん……」ポロポロ

ほむら(…まどか!見つけた!燃え盛る家の外に居るッ!)

スタッ!!

ほむら「”時は動き出す”…」

ほむら(同時に『変身』を解除…)

ギュウウゥーン…  ブワアア―ッ

ほむら「何が何だかわからない…ともかく、詳しい状況が分からない以上私がとるべき行動は『観察』…」

スタッ… スタッ… ソロォーリ


まどか「…ひっく…ひっく…」ポロポロ

ほむら(……まどか?あれは…うずくまって…?)


まどか「……うっ、うううぅ……」ポロポロ


ほむら「………!!」

ズキイィーン…

ほむら「あ…あれは…ッ!あの”まどか”の姿は…!」



『魔法少女が…魔女になるっていうんなら…』

『皆!皆皆みんなみんなミンナ皆!!!死ぬしかないじゃなイイイィ――--ッ!!!!!!』


パッキィーン!




『もういやだぁ…嫌だよぉ、こんなのぉ…』

『あああァ~… うあああ…』


鹿目さん… っしょに …の夜を …そう?



『……っふ、ううぅ、う……ッ』

『……うん……』

まどか「ほむらちゃんだっけ?お茶でも飲んで……話でもしようよ……」ジョボジョボ

マミ「……」

杏子「……」

ほむら「いただきます」グイィ

杏子「うわぉ!?バッチィッ!飲みやがったこいつ!」

さやか「違う飲んでるわけじゃない」

マミ「なぁ私にだけどうやったか教えてくれない」

飲む瞬間時間を止め体積の98%を水分で構成するクラゲを口の中に突っ込み吸い取った

と見せかけて飲んだ

ほむら「『そっくり』だ…ッ!!ああ、あのッ!目の前の現実に絶望してッ!!うずくまって泣いていた哀れなあの子の姿にッ…!」

ほむら「そ、そして…思い出す!!そんなまどかを…励まそうなんて…!2人ぽっちでは到底勝てもしないだろうワルプルギスの夜に『勝とう』などと!」

ほむら「浅はかに!場当たり的にッ!ひな鳥にすりこむように自己犠牲を強いてッ!!まどかを死なせた愚かな私をッ!!」


ほむら「う、ううっ…!!」フラァ…


まどか「うっううううう…?……ずずっ、ほむら、ちゃん…っ?」ポロポロ


ほむら「…!?」

ほむら(で、出てしまった!一歩ッ!!)

ほむら(無意識だった!今ここで!あの過ちを清算しようとでも言うのかッ!?

ほむら(…愚かだわ!なんて愚かで忌々しい…!この暁美ほむらよッ!!)

ゴオオオオォ…――ッ!!


まどか「…ほむらちゃん…なんで、こごッ…ずず…ここに…?」ポロポロ

ほむら「……!」

ほむら「わ、私は…で、出歩いていたら…遅くなって…」

ほむら「あなたこそ…ひどい顔よ、”まどか”。これはあなたの家…よね…」


ゴゴゴゴゴオオ…

ほむら「…一体、何が有ったって言うの…?」

まどか「……あ、はぁ」ヘラ

ほむら「…!?」ギョッ

ほむら「ま、まどか…?」


まどか「ほむらちゃあん…わた、わたし…ぜんぶ…全部なくしちゃった…あは…」ポロポロ

ほむら「な、んですって…?」

ほむら(無くした?全部?どういうこと…?契約とは全く関係ない!まどかはまだ『契約していない!)

ほむら(この火事と関係が…ないわけないわよね…ッ!!まさかッ!)


ドドドドド…

ほむら「この炎の中に…あなたの家族が…ッ!?」


まどか「…!…あ、あはは…あひ、あははは」ポロポロ


ほむら「ぐ、く…!」

ほむら(ううっ!み、見ていられないッ!!ち、畜生!涙まで出てくる…!!こんなまどかッ!見ていられない!放っておけるはずがない!!)



ほむら「――待ってて!私が見てくるから!あなたはここにいなさい!」

ダッ!!

まどか「あは…あは…」ポロポロ

グウウォオオオ――--ン!!!メラアアア~~!!


ほむら「くっ…凄い炎…!この距離でも髪の毛がチリッチリになってしまいそうだわ…!」

ほむら(これでは…まだ中に人がいたとしても!もう…ッ!!」

ほむら「…ダメよ!何を弱気になっているの!」

ほむら「…炎は上に昇っていく!たとえばまどかの家に”地下室”があったとして、家族みんなでその中に避難していたとしたら!」

ほむら「助かって、生きているかもしれないッ!煙に巻かれていなければッ!」


ほむら「――誰かッ!!誰かいませんかァ――ッ!!返事をしてッ!助けに行くッ!」



――-・・・れか…    ませんか  ァ…ッ!! …―――-



「………」ピクゥウウーーン…

ガラ… ゴオオオゥ…


ほむら「くっ…やはりダメなの・・!?」


ロロロロ――ン…

ほむら「…!」ピクッ!

ほむら「…今ッ!確かに捉えた!!これは人の声帯から出る音声!!」

ほむら「…場所は…!!」


ガラガラガラ… 

ほむら「そこねッ!!そこから声がした!そこに”入口”があるのね!!」

ほむら「今行――-―」


「UUHHHHHOOOOOOOOOOOO!!!!!!!」バッ


ボウッ!!

えっさほいさ

ほむら「…!?」

ほむら(飛び出してきたッ!?何だコイツは…!?)

ほむら(炭の塊ッ!?いや違う!!)


「GYAAAAAA―――ッ!!」

ほむら(表面は確かに焼けてはいるがッ!!この動き!このしなりッ!!)

ほむら「――”生物”ッ!!それもヒト型の何か!!」


「SYUッ!!!!!!!」ジャッ!!

ほむら「グウゥッ…!?」ズバァ!

ブシュウゥ―ッ!!

ほむら「ぐあッ…痛ッ…!」フラッ

「グアアアッ!!」ダンッ!!ズダダーッ!!


ほむら(爪!!今ッ!!脇をすれ違いざまに一撃ッ!ズバァっと切られたッ!!)

ほむら(そして切られた刹那に分かったッ!!直感で理解した!!『あれ』は爪を!!人を殺せる武器を持っている!)

ほむら(加えて!最悪なことに奴には『殺意』があるッ!!)


ほむら「くっ…!!」クルッ!


「ウオオオオオ!!」ダダダーッ!!


ほむら「……なッ!!」

ほむら(そして、奴は今!最早私からは興味を失っている!背を向けている!!)

ほむら(ああ…なんということだ!!奴が今!矛先を変えッ!向かっている先にはァ――ッ!!!)


ほむら「…まどかアアアアァ――-―ッ!!!!!」

ゴオオオ…

まどか「あは、あ……え……?」

ドドド …ドドドドド ドドドドド!!!!

「WRYYYYYYYY!!!!!」ドオオオォーーーン!!!


ほむら「うああああアア――-ッ!!!」


ほむら(――は、早いッ!!もうあんな所にッ!まどかの眼の前だ!そして迫る『爪』をまどかが避ける気配はないッ!!)

ほむら(『変身して時を止める』!?ダメだッ!!変身は一瞬で出来ても、そこから時を止めるには『盾』を動かす時間が要るッ!!)

ほむら(『変身して『アレ』を撃つ!?…どうだ!?しかしアレは生きている…魔力の気配はない!魔女の類ではない!)

ほむら(今撃てば私は正体のわからない何か生きているモノを『殺す』ことになる…!!あれはまどかの家から出てきた!まどかのこの状況に関係する何かである可能性もある!)

ほむら(殺すことで後々状況が好転するか否か!!その可能性は未知数ッ!出来ればそのリスクは避けたい…だ、だが、迷っている時間もないッ!!)

ほむら(ぐ、ぐううううッ!!)

ほむら(覚悟を決めろ!殺すことを厭うなッ!!私はッ!!何があっても!自分がどんなに傷つこうともッ!!どんな障害があろうともッ!!!)


ほむら「―――まどかを守ると誓ったたんだアアアァ――-―ッ!!!!『変身』ッ!!!」ギュウウンン!!!

ほむら「うおおおオオオオォオオ――--ッ!!!!」


メギャンッ!!!


ほむら「間に合えエエエエエエエェ――-ッ!!!!」


ドフッ!  ドフッ!  ドフッ!  ドフッ!!


ギュウウーーーー―ンッ!!!!!


「…………ッッ!!」

ボゴッ!!ボゴッボゴッ!!ボゴオオオ!!


「ブッギャアアアアアァ――――!!!」

ドシューッ!! ドシャアアァアアーン!!!


ほむら「あ…”当たった”!!奴は横に吹っ飛んだッ!!」

まどか「ひっ…あ、あれ…?」

まどか「ま、幻…?うっ…」


ピシュンッ!

ほむら「――まどかッ!無事!?怪我はない!?」ガシッ

まどか「!? ほ、ほむらちゃん!?今何もないところから…!?」

まどか「う、ううん、それより…」


ゴゴゴゴゴ…


まどか「そ、その”格好”と何…それ…?銃…?」

ほむら「……!!」


ほむら(し、しまったッ!!つい冷静さを欠いて!わずかな距離だというのに時を止めてまで接近したのはいいけれど!)

ほむら(へ、変身を!解くのを忘れていた…!!)


まどか「…ほむらちゃん…?さっき、何か乾いた音がしたけど…!まさかそれ…本物の…!?」

まどか「う…ううう~っ…」ポロッ

ほむら「…!?」

まどか「も、もうやだ…嫌だぁ…わけわかんないよっ…怖い…ううう…」ポロポロ


ほむら(ま、まどかを怖がらせてしまった…!しかも、これは”ヤバイ”感じに…!)

ほむら(この”まどか”は魔法少女じゃあない…!おそらくはまだ自分に自信もなく、戦いの苦きも知らない…!!)

ほむら(おまけにこの状況!いきなり異世界に放り込まれたと言っても過言ではないショックを受けているのは間違いない…!)

ほむら(くっ…”崩れてしまう”!まどかが!それだけはいけない!!)


ほむら「お…落ち着いて、落ち着いてまどか…私は敵じゃないわ、なにもしない、何もしないから…!」オロ

まどか「やだ、嫌イヤ、いやだよ…もう何も信じたくない…!うううっ…!」ポロポロ

ほむら「ま、まどか…!まどかっ!私は…!」



「………」

ズズズズズズオオオオオォ~ッ

ムクゥ!

ほむら「……ッ!!」ピキイイィーン!


「SYUAAA…!!」ズシッ… ズシッ…


まどか「―――ッヒ!ひいいいっ!!」ズザァッ!

ほむら「…しつこいわね…まどか、私の後ろから出ないで」スウッ

ほむら(奴は…少量とはいえ魔力を込めた銃弾を4発…もろに受けたはず…)

ほむら(熊だろうが何だろうが即死するレベルの攻撃を叩き込んだ。なのに奴は平然と”立っている”…)

ほむら(…そう、立っている!2足歩行をしている!まるで『人間』のようにッ!)

ほむら(相変わらず魔力は感じない…が、油断できる相手でもなさそうね)ズズズズズ…


まどか「あ、あいつっ!あいつがぁっ…!!ああア――っ!!」ガクガク

ほむら「!? まど…!?」

まどか「あいつが!う、っぷ…ぱっ、パパもママも、うううぅ!!」ブルルッ

まどか「お、弟もっ!!タヅヤ”も”ッ!みんなごろじで…ッ!!ころざれでえ…っ!!うううあああっ…!」ガクガクガク

ほむら「………」

ゴゴゴゴゴ…

まどか「ひっひいいぃっ!逃げてェ!皆!みんな殺されちゃう―ッ!!」ガタガタ

ほむら「まどか…もう一度聞くわ」 ドドドドド

まどか「ひっ!?ほ、ほむらちゃ…?」


ほむら「あいつが…あのヤローが…貴方の家族を殺して家を焼いて…」

ほむら「あなたを”こんな”にした…犯人ってわけね?」

ゴゴゴゴゴ…

まどか「ッう、うんっ!だから早く――!!」


ほむら「そう…『良かったわ』」

ほむら「じゃあ、あの時!私がこいつを撃ったのはッ!間違った判断ではなかったッ!!」


ギュイイイィーン!!

ほむら「そして!すなわちッ!!こいつだけををブッ殺せばッ!!」

ほむら「まどか!あなたの家族の型機は撃てるということだァ―ッ!!」

敵です

ズシンッ!ズシンッ!

「WRRRRRRRR…!!!!」



ほむら「…フンッ!これだけ距離があれば、時を止めるまでもないッ!!」

ジャコンッ!!

まどか「ダメェ―ッ!!逃げてェえほむらちゃんっ!!あなたまで殺されちゃうッ!!」ガクガク

ほむら「いいやッ!逃げないわね!」

まどか「な、なん…!」ガタガタ


ほむら「まどか…あなたはまだ何も知らない…いや、『もう』というべきかしら…!」

ほむら「しかし私は知っているッ!!私はかつて!あなたに救われたッ!」

ほむら「そしてッ!!たったひとつの願いの為!私はこの命を過酷な戦いに捧げたッ!!」


まどか「わかんない…ほむらちゃんが何言ってるか…!私全然分かんないよ…!」

ほむら「分からんで結構ッ!でも、これだけは信じて頂戴!」

ジャキッ!!

ほむら「私は今!!あなたを助けるためにここに居るのだァ――ッ!!」


「WRYYYYYYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAA!!!!!!」

ダンッ!!


ほむら「食らえイッ!!」

ズギュウウウゥウ――――――ンッ!!

「ギャアアアアアァ―――ッ!!」ドッポオオォーーーン!!!


ほむら「ほぅら、大口径のショットガンは痛いでしょう!?」

ほむら「しかしッ!!まどかを傷つけ苦しめた罪ッ!!こんなもので済むと思うな――ッ!!」

ジャコン!!ジャコン!!

ほむら「お前がッ!!」

バンッ!!

ほむら「死ぬまで!!」

ボッガオオォン!!


ジャコン!!

「W…RR…ウウウゥ――――ッ!!!」ボダボダボダァ!!



ほむら「撃つのをやめないッ!!」

ズバアアアァ―――ン!!


ビッシィーン!!ドクチァッ!!

「……R…RRRR・・・・…ゥゥーン…」


ドサアアァ――ッ!!

ほむら「フウウゥ――ッ…」

ガシャンッ!

ほむら(『点』ではなく『面』での攻撃…魔力マシマシで貫通力も抜群…)チョンチョン

ほむら(やはり効果的だったようね…フン)ゲシッ

ほむら(ふざけやがるわ…『どこ』からきた『ナニ』なのかは知らないけど…)


ほむら「あんたの敗因はたった一つ…『まどかに手を出したこと』…やれやれだわ」 バァーン


ウウウゥウウゥ~ウウウンンン…   ファウ!ファウ!ファウ!ファウ…!


ほむら「ようやく消防隊のお出ましってわけね…パトカーのサイレン…警察も居るようね」

ほむら(何にせよこの状況はまずいわ)

ほむら(…まどかの命の危険は…去った。弾痕も残ってるし、私はスタコラサッサと姿をくらますべきね)

ほむら「…まどか」

まどか「…!」ビクゥッ!

ほむら「…警察が来たわ。私は…この姿を見られたら…ちょっとまずいことになる」

まどか「…」

ほむら「あなたは警察に保護してもらいなさい。もう安心よ。きっと悪いようにはならないでしょう」

ほむら「できたら私のことも秘密にしてもらうと助かるんだけど…そこは強制しないわ。出会ってすぐの…『転校生』なんぞに義理立てする必要はあなたにはない」

ほむら「それじゃあ…」スッ

グイィ…

ほむら「…ン?」

ほむら「…」チラッ


まどか「……」ギュウウゥ~ッ…


ほむら「…」

ほむら「あの…まどか…」

ドドドドド…

ほむら「”スカートの裾”を…離してもらえると助かるんだけど…」

ドドドドドド…

まどか「……」フルフル

ほむら「…えっ、と…まどか…?」

まどか「い…いっ…」

ほむら「…ンン?何ィ?胃…?」


まどか「いっちゃ嫌…だよ…」

ガシィッ

ほむら「ま、まどか…!?」

まどか「お、お願い、お願い…だから…!」ガタガタ

ほむら「……ッ!!」

ほむら(ま、まどか…!震えているの…!?)

まどか「ひ、一人にしないでッ…お願い…!!」ガクガク


ほむら「……」

まどか「…うっ、ううっ…」ガクガク

ほむら「…フゥ・・」    ギュウウゥ―――ンン…

ゴウオオオオ~~ッ!!

消防士「うげえエッ!!すげえ火じゃねえか!!こりゃあ手間だぜ!だれも死んでなきゃいいんだがなア~ッ!!

消防士「…ンッ!?あそこに居るのは…!?」


消防士「おおおおオオオ―――イィ!!何やってんだァそんなところでッ!!!」

消防士「そこはあぶねえ野次馬ならさっさとどきな…ってェ…!?ありゃアッ!?!?」


消防士「消、消えたッ

ゴウオオオオ~~ッ!!

消防士「うげえエッ!!すげえ火じゃねえか!!こりゃあ手間だぜ!だれも死んでなきゃいいんだがなア~ッ!!

消防士「…ンッ!?あそこに居るのは…!?」


消防士「おおおおオオオ―――イィ!!何やってんだァそんなところでッ!!!」

消防士「そこはあぶねえ野次馬ならさっさとどきな…ってェ…!?ありゃアッ!?!?」


消防士「消、消えたッ!?霞みてーにッ!!なんじゃあこりゃあああ~~ッ!?!?」

消防士「お親方ァ~!!見たでしょ今のッ!?え?あれ?見てない?」

消防士「っかしいなァ…クソッ!や、ヤベエ~ッ!…俺ってば”見ちまった”のかァー!?」

消防士「ひ、ヒエエエおっかネエエェ~~!!さっさと消化しておうちかえりてえよオ~~ッおかあちゃ~んッ!!!」



バサッ!バササァッ!! スタッ… トォオオ~~ン!!

まどか「う、うわっ…す、すごいよほむらちゃん…!わたし達ッ!と、飛んでるよぉっ!!」

バタッ バタタタタ…  

ほむら「”飛んでる”ってより…”跳んでる”といった方が正しいわね…ジャンプしてるだけよ。力任せにね」

スタアッ!  タタタタタ…ッ! トォオオ~~ン!!


まどか「…み、みんな動かない…!”時間”でも止められたみたいに…!」

ほむら「……」

まどか「あ、あの…これも、その…ほむらちゃんのフシギな”能力”なの…?」

ほむら「まぁ、ね…折って全部話すわ」

まどか「そ…そっか…」

ほむら(ここまで見せてしまったら…もう魔法少女のことを誤魔化すのは不可能…)

ほむら(観念して…全て話して理解してもらった方が『得策』ね、ここは)


スタッ!!  トオオォ~~ン!!

ガチャッ!

ほむら「ここが私の家よ…上がって」

まどか「お、お邪魔します…」オズッ


ズラアアア――ッ!

まどか「す、すごい量の資料…何かな、これ…?わる、ぷる…?」


ほむら「…まどか。客間は”こっち”よ。」

まどか「えひっ…」ビクゥ

ほむら「その資料は…別に『何でもない』…あなたには、あまり関係のないものよ。さあ、こっちへ来て」スタッ スタッ

まどか「う、うん…」オドオド

フオオオォ――ン…

まどか「て、天井が…高いっ」

ほむら「…お待たせ。ココアくらいしか碌な飲み物がなかったけど…構わないわよね?」

まどか「あ…うん、ありがとうほむらちゃん…私、ココア好きだから」

ほむら「…それは…」

ほむら「…”知っている”…」ボソッ

ドドドドドド…

まどか「…え?」フゥー フゥー

ほむら「…いいえ…何でもないわ…」ズズゥーッ



カチャンッ!

まどか「ごちそうさま」

ほむら「お粗末さま…ね。さて…と、何から話したものかしら…」

き…きれた… 決定的な何か…集中力みたいなのが…

他のまどマギSSは盛り上がってるのに
ここと来たら…

ほむ「もうすぐクリスマス。まどかにプレゼント何をあげようかしら?」
ほむ「はぁ、いつも頭を悩ますイベントよね、誕生日とクリスマス…」
ほむ「アマに何か良さげなモノ売ってないかしら?」カチカチ…

いかにも面白くない奴がいるけど保守

ほむ「仕事中にアマ見てたら上司に見つかって、ホントにリアルで怒られたわ…」w

ほむ「続きは家に帰ってからにしようかしら保守…」

>>525
ほむ「1字カキコで保守なんて芸がなさすぎと思っただけ…」

ほむ「今やってたことをセリフ仕立てで書いてみただけなの。期待ハズレでごめんなさい保守」カチカチ

まどか「……え、えっと…いきなり色々なことがありすぎて…」

まどか「…変なセリフだけど…正直何が分からないのかも、分からないよ…」

ほむら「無理もないわね」ズズーゥッ

ガッコン…    ガッコン…

ほむら「”運命”は…時に人知を超えて荒れ狂う…さも、それが当然と言わんばかりに…」

ほむら「残念だわ…まどか。あなたを…この残酷な潮流に巻き込むことは嫌だった…」

ほむら「…平穏無事に…!ただ大切な日々を噛みしめていてほしかった…ッ!」ググゥ

ギリィイ~…

まどか「ほむらちゃん…?」


カチャンッ!

ほむら「…しかし、こうなってしまった以上話は別!!」

ほむら「いいわ。では、私たち”魔法少女”が一体何者であるか、というところから始めましょう」

まどか「…!」ゴクリ

どうせなら、面白い方が良くなくて?
2ちゃんですもの。
あら、主さまがお戻りね。私は失礼するわ保守。
プレゼント探さなきゃ…



まどか「け、契約は魂を捧げる儀式…!”魔法少女”の魂は…無機物”ソウルジェム”っ!」

ほむら「…”その通り”よ」

まどか「希望から生まれた”魔法少女”の行く末は…!”グリーフシード”…つまり”魔女”…!?」

まどか「祈りは嘆きに変わって…!希望を振りまく存在である魔法少女は!『絶望』してっ!!」

まどか「最期は災厄を振りまく魔女になる…なんて…!酷いよ…酷すぎるよ…!そ、そんなの!私なら”死ぬより辛いッ”!!」


まどか「…ハッ!」

ほむら「…」


まどか「ほ、ほむらちゃんも…”魔法少女”の人…なんだよね…それじゃあ…っ!!」

ほむら「…お察しのとおりよ」

ほむら「私もいずれ…自分が何者であったかも、何を守りたかったかも忘れ果てる…」

ほむら「そうして”魔女になる”…いずれ別の魔法少女に滅ぼされるまで絶望の因果に追われ、守ってきた大切なものたちにまで牙をむく…!」


ほむら「絶望と希望は表裏一体!どちらも等しく訪れるッ! …”奇跡”にはふさわしい”代償”をッ!これこそが私たち!哀れな魔法少女という存在の全てよッ!!」

ドォオオオォ~~~ン…!!

まどか「…う、ううぅ……っ!」

まどか「ほ、ほむらちゃんは…優しい…!」

ほむら「……?」

まどか「あ、あの火事のとき…!私を背中に…化け物に立ち向かってくれたとき…!」

まどか「ほむらちゃんのセリフを聞いて…私はとっても安心したんだよ…?」

まどか「理屈じゃない…!でも分かった!あなたの台詞には”心”があった!!」ポロポロ

まどか「ウウッ…『何が何でも守り抜く』『自分が犠牲になろうとも』って…覚悟が伝わってきた!言外に語る”凄み”があったっ!」ポロポロ

まどか「なんでほむらちゃんが”出会って間もない”私なんかに…そこまでしてくれるのかは知らない…!でもッ!!」


ポロッ…  ポロポロォ~…

ほむら「ま、どか…」

まどか「そ、そんな…自分を投げ打つまでして人を守ろうとするような…優しいほむらちゃんが…ッ!そんな、そんな辛い未来しかつかめないなんて…ううう~っ!!」ポロポロ

まどか「そんなの…あんまりだ…あんまりだよ…ううううっ!」ポロポロ



まどか「――うッ!うああアアァあああん…!!あ、あ!あアァァんまりだァァァ~~っ!!!うわあああ~~~んっ!!」ポロポロ

まどか「理屈じゃない…!でも分かった!あなたの台詞には”心”があった!!」ポロポロ

まどか「ウウッ…『何が何でも守り抜く』『自分が犠牲になろうとも』って…覚悟が伝わってきた!言外に語る”凄み”があったっ!」ポロポロ



まどか「理屈じゃない…!でも分かった!あなたの台詞には”心”があった!!」

まどか「ウウッ…『何が何でも守り抜く』『自分が犠牲になろうとも』って…覚悟が伝わってきた!言外に語る”凄み”があったっ!」

ほむら「…まどか、涙を止めて」

スゥ…  グイッ

まどか「ううう~っ…うう…?ほむらちゃん…?」ポロポロ

ギュウゥ~…

まどか「あ…だ、ダメ…だよ…!抱きつくなんて…!私は今火事の『煤(スス)』とかで汚れて……」


ほむら「”優しい”のは…私じゃない…」

まどか「え…?」

ほむら「本当に”優しい”はあなたよ…!まどか…私じゃない…!」

ほむら「私が『たった一人』を助けるためにどれ程の想いを…祈りを犠牲にしてきたか…あなたはただ知らないだけなのよ…」


まどか「…わからない…けど…」

まどか「でも、私は…ほむらちゃんみたいに強くない…犠牲になる覚悟なんて…ない…」

ほむら「やはり気づいていないのね…しかし、あなたにとってその方が幸せであるのかもしれない」

ほむら「本当に嫌なことでも、あなたは…それで人が救えるとわかったなら、受け入れてしまう”勇気”がある…」


ほむら「”黄金の精神”と言い換えてもいいでしょう…あなたが持つそれは、私の”執着”なんかよりずっと素晴らしくて尊いモノよ…」

ほむら「しかし…”だからこそ”あなたは契約してはいけない」

ほむら「その強すぎる勇気は…願いは、反転してしまえば史上最強の”魔女”を生む」

ほむら「…あなたの魔法少女としての素質は高いわ。とてつもなく…ゆえに、あの『悪魔』があなたに接触してくる日も遠くないでしょう」

まどか「……」

ほむら「今ここで、これだけは約束してほしい。あなたが一番強く信ずるモノに誓ってほしい」

ほむら「”契約”しないで。まどか…」


まどか「…私はまだ魔法少女になってもいないのに…」

まどか「まるで『見てきた』みたいに言うんだね…ほむらちゃん」


ほむら「………ッ!」

ガッコン…    ガッコン…


まどか「…分かった。私、誓うよ」

まどか「”契約”はしない。私の…家族に誓って!」

ほむら「…!…まどか…!」

ほむら(まだ油断はできない…!ワルプルギスの夜の悲惨な災厄にかこつけて、奴が迫ってくる可能性も高い…!)

ほむら(――し、しかしこれはっ!今度こそ!今度こそ今度こそッ!守れるかもしれない…!叶うかもしれないッ!私のたった一つの願いっ!)


ほむら(ああ…あ、あなたを…あなたを…っ!ようやく…この破滅のループから救うことが…!!)


まどか「フシギなんだ…ほむらちゃん」

ほむら「……?」

まどか「こうしてるとね…安心するんだ。会ってすぐなのに変な話だけど…」

まどか「まるで…ずっと一緒に過ごしてきた…大事な”友達”と抱き合ってるみたいで…」


ほむら「…………!!」

ポロ…


ほむら(うっ、ううっ…涙…!?なぜっ!)グシッ

スッ!  クルッ!!


まどか「わっ…ほ、ほむらちゃん…?」

ほむら「…は、話の続きはシャワーでも浴びてからにしましょう…!」スッ

まどか「え…あの、ほむ……!?」

ほむら「私もあなたもすごーく汚れている…色々あったから仕方がないけど…」

ほむら「ほら、シャワールームはあっちよ。遠慮なく入って」スゥッ

まどか「う、うん…そうだよね。でも、家主さんより早く浴びるわけにはいかないよ。ほむらちゃんが先に…」

ほむら「それには及ばないわ。あなたは客人よ…”もてなさない”のは私の主義に反する」

ほむら「それに……」

ほむら「………」ジィー…

まどか「…?」


ほむら「とても…とッても言いにくいことなんだけれど…あなたは私よりほんのすこし…少しばかりが汚れが多い…」

まどか「え、あ……?…ハッ!?」バァ―ッ!!


ほむら「…”洗濯機”は…シャワールームの眼の前よ…使い方はわかるわよね」

まどか「…うッううう!!うわァアアア―――ン!!」

ピュ―――ッ!!  バタァアアン!!

ほむら「ふう~……!」

ドッカリ!

ほむら(トモダチ…友達…か)

ほむら(…一体いつぶりになるだろう…まどかに、友達だと…面と向かって言ってもらえたのは…)

ほむら(……ああ……)

フラァ~  ポスンッ

ほむら(”そう”なのよ…まどか…いつもそう)

ほむら(心の時も、体の時もある…しかし、私はいつだって…結局どんな世界であろうとも…)


ほむら「私は…あなたの存在に救われるんだ…」 ボソッ


ガチャッ!

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「――WOOOOッ!!!まッ!まどか!?」バッ!!

まどか「あの、ゴメンナサイ…私着替えがなくって…」

ほむら「洗濯機の脇にッ!着替え入れがあるわ!パジャマでも何でも適当に見繕って頂戴!」

まどか「う、うん…あ、でも…ぱ、ぱんつ…」

ほむら「それも同じところにあるから貸し…いや、いいわ!もうイイ!もうあげちゃうわッ…服ッ!そしてあたしのパンティー!」

まどか「…てぃひひ、ありがと!ほむらちゃんはやっぱり優しいね」

ほむら「い、良いから早く入ってしまいなさいッ」


バタンッ…



ホッカホカッ!


まどか「…それじゃ、パパやママを…殺、したアレの正体は…ほむらちゃんでも分からないってこと?」

ほむら「そうなるわね…私も魔法少女になってそえrなりに長いけれど…あんなバケモノは見たこともないわ」

まどか「そっか…ううッ…!」フラァ

ほむら「大丈夫?思い出してしまった?…少し横になるといいわ。気分が楽になる…」

まどか「ううん、へ、平気だから…」シパシパ

まどか「…それより、聞きたいことがもうひとつ有るんだ」

ほむら「…何かしら」

まどか「ほむらちゃんは今…”魔法少女”なわけだよね」

ほむら「ええ、そうね」

まどか「…私は、今日だけでいろんな経験をした」

まどか「思い出すのも嫌で、まだ少し…というかかなり…現実と向き合えていないところも…ある」

ほむら「……」

まどか「でも、そんな最悪に”マイナス”な一日のなかで…!ほむらちゃん!…あなたと出会えたことだけは、最高に”プラス”な出来事だったと私は思う!」

まどか「これは"直感”…ただ守ってもらうだけの身で何を言ってるの?と思うかもしれないけど…」

まどか「…私は!ほむらちゃんと私はきっととても深い仲の…親友になれると思う!」

ほむら「……まどか、あなた…」

まどか「お互いを深く知る、とか親睦を深める…という目的だけじゃない…この質問は未来の為っ!」

まどか「これを知ることで、今は…何も出来ないよわっちい私だけど、きっとなにかのお手伝いができる…『ほむらちゃんのために』『私が』出来ることを考えれると思うから…!」

まどか「言いたくないなら、言わなくていいの。でも、私は教えてほしい…」


ドドドドド…

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「………」

まどか「あなたは…何を祈って魔法少女になったの…?」


ドドドドドドド…

ドドドドドド…

ほむら「”今”は…」

ほむら「答えられない…その質問には…」


まどか「…!… そ、そう、だよね…私ってば軽々しく…」

ほむら「…しかし勘違いしないで、まどか」

ほむら「ちょっとした…下らない事情でね、まだ言えないというだけよ」

ほむら「あなたが嫌いだとか信用できないとか、そういうわけじゃあないわ…」

まどか「…そっか…うん、わかった。ゴメンね、変なこと聞いて」

ほむら「いいえ。あなたが謝ることではないわ」

ほむら「…いずれ必ず伝える。その時まで、もう少し待って」

まどか「うん…うん!わかったよ!」


ほむら「…」ニコッ

まどか(……!)

ほむら「ちょっと…おトイレに行ってくるわ」スッ…

まどか「ハッ…うん、行ってらっしゃい」


まどか(ほむらちゃん、今…笑った…よね?)




ガチャッ… バタァアーン…



ほむら「……………」


ドドドドドドドド…


ほむら「どこまでも…空気の読めない害獣だわ」


ほむら「居るんでしょう…『キュゥべえ』…いや、インキュベーター」

ほむら「…出てきなさい!場所は分かってるッ」

「やれやれ…『その名前』まで知られているとはね…本当に、君は一体何者なんだい?」

ドドドドドドドド


ほむら「その質問に…私が答える必要が?」

ド ド ド ド ド ド ド ド ド 



「『不可解』なんだ…君の存在そのものが…実に『不可解』…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!



ほむら「…フン、お出ましってわけね…!」

「見知ったような口調だ…君と僕とは『ハジメマシテ』の筈じゃあないのかい…?」

ゴオオォオ~~ッ!!!


ほむら「―――インキュベーターッ!!」

キュゥべえ「―――暁美ほむら……!!」


バアアアァァ―――――ンン!!!

ドドドドドドド

キュゥべえ「君の…鹿目邸での戦いは見事だった…」

ほむら「……その時からずっと盗み聞きしてたというわけかしら…趣味の悪い」


パチ…  パチ…

キュゥべえ「よくぞ『鹿目まどか』を危機から救ってくれたね…私が”代表して”お礼を言う…」

ほむら「…!インキュベーターッ!」

ほむら「あなたが救われてうれしいのはまどかの『素質』でしょう…白々しいッ…!!」


キュゥべえ「おいおい、そう激昂するんじゃあないよ…暁美ほむら。人間の感情というのは…ンン、やはり難しいな…」

ほむら「……」ギィリギィリ

私→僕

キュゥべえ「ま…それはそうとしてだね、暁美ほむら。出てきてくれて丁度良かったよ」

キュゥべえ「君にはいくつか聞きたいことがあるんだ…」

ほむら「………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

キュゥべえ「君は…”一体何だ?”魔法少女であることは間違いないようだが…”なぜ僕たちが君の存在を知らない?”」

キュゥべえ「君の祈った内容に関係があるのかい…?鹿目まどかにはそのうち話すと言っていたようだが…僕たちには教えてくれないのかな?」


ほむら「………」

キュゥべえ「こういうのは君たちの価値観で…仲間外れというんじゃあないのかい…? まったく、酷いじゃ…」


ド!!ガッコォオオォーン!!!!

ガラァアアアン…   カラカラカラ~ッ…


キュゥべえ「……」

ほむら「あまり…癪に触ることを言わないで貰いたいものだわ…」

ググググ…!!

ほむら「…”仲間”ッ!!お前たちが…!?このドグサレが…!反吐が出る…ッ!!」

キュゥべえ「…やれやれだね、嫌われたものだ…」

キュゥべえ「まあ、いい…それはまあ、良いとするよ…」


キュゥべえ「イレギュラーである君…『不自然に』類まれな素質に恵まれた鹿目まどか…」

キュゥべえ「そして…鹿目邸の地下より現れた…あの謎の”バケモノ”…」


ほむら「…・……ッ!!」


キュゥべえ「この全てが、このタイミングで『偶然』重なりあったとは…少しばかり考えづらいからね…」

キュゥべえ「僕らは…”見ている”…そう、目の届く範囲で君たちを”観測”し続ける…」

キュゥべえ「いずれ真実が白日の下にさらされる時も来るだろう…」

キュゥべえ「その結果が宇宙の為に役立たせることができる事象であるなら…ンン~…実にスバラシイのだがね…」

ゴゴゴゴゴゴ…


ほむら「今すぐ…回れ右して巣に帰りなさい…インキュベーター…」

ほむら「でなければ…お前たちはここで…ッ!個体の一つを無為に失うことになるッ!」

キュゥべえ「おお…『怖い怖い』……」

キュゥべえ「帰るさ…帰るとも… ああ、待ってくれ。だがもうひとつ…」

ほむら「……?」

キュゥべえ「君は、頑なに鹿目まどかが魔法少女になることを拒んでいたね…」

ほむら「…………」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

キュゥべえ「彼女の行く末である強大な魔女を懸念していると言ったね…その回答、僕らにはどうにも…ンン」

キュゥべえ「”裏”があるように思えてならない…」


ほむら「…………」


キュゥべえ「…これだけは教えてもらいたい…」

キュゥべえ「彼女の”契約”ッ…譲るつもりはないのかい」

ほむら「…愚問ね」


バサアアアアァー――!!

ほむら「”あり得ないわ”。たとえ世界が一巡しようとも」

キュゥべえ「…フン、ならばしょうがない」

ドドドドドドドドド

キュゥベえ「敵になるしかないね。暁美ほむら…!」


ドドドドドドドド…!!


ほむら「分かりきったことを抜かす…!」



キュゥべえ「…フウ~…」

キュゥべえ「今日のところは”さようなら”だ。僕と君と…鹿目まどかは…また会うことになるだろう」

キュゥべえ「…きゅっぷい」

スウウウゥー――ッ……


ほむら「……」

ほむら「”お手洗い”って、用事…『未』完了…これ以上はまどかに怪しまれる」

ほむら「戻ろう…」

スタッ スタッ スタッ…    ガチャッ



ゴソッ… ゴソゴソ~…

ほむら「1人で寝ているときは大きいと思っていたんだけど…2人だと、流石にちょっと手狭ね」

まどか「ごめんねほむらちゃん…わがまま言っちゃって」

ほむら「いいえ、構わないわ…それより、本当にいいの?」

ほどか「今頃あなたの家の火事も収まっている筈。…それは、近いうちにあなたが”何処にも居ない”ことが判明して、色々と騒ぎになることも意味するわ…」

まどか「…そうだね」

ほむら「そうなれば友達も心配するでしょう?日常に戻ることを考えるなら…まどか、あなたはできるだけ早いうちに病院なり、警察なりに…」

ギュゥ…

ほむら「? …まどか?」

まどか「分かってる、分かってるよ…でもっ…!」ガタガタ…

ほむら「……ッ!」

まどか「こ…怖いの…私、怖いよっ…ほむらちゃん…!」ガタガタ

  ∧_∧    
 //(・ー・)ヽ n

  ⌒`γ´⌒`ヽ( E)  きゅっぷい
  ( .人 .人 γ ノ
  ミ(こノこノ `ー´
  )にノこ(

まどか「ご、ごめんね…さっきは『ほむらちゃんのために』とか偉そうに言っておきながら…私は…やっぱりダメな子だ…!」ガタガタ

ほむら「…まどか、手を」

ガシッ ガシィッ…

まどか「く、暗いところとかね、広いところとかにね…ひっ、一人でいると…」ガタガタ

まどか「潰されたり、引きちぎられたりしてっ…ひっく…っう!し、死んでしまいそうな気分になっちゃうの…!」ポロポロ

まどか「さ、さっきもっ!シャワーの時とか…トイレにほむらちゃんが行ってるときだって本当はすごく怖くて…ううっ…!」ポロポロ

ほむら「大丈夫、大丈夫よ。私はここに居るわ…」ギュ

まどか「…ごめん、ごめんなさい…!意味分かんないよね…気持ち悪いよね…うう…ううううっぐ…」グスグス

ほむら「絶対に居なくなったりしない…あなたを1人にしたりしないわ…大丈夫、大丈夫よ」

まどか「ほむらちゃん…ほむらちゃんっ…」グスン


ほむら(やっぱりだわ…まどかは”耐えている”…!彼女の心は今!!必死にこの困難を乗り越えようとしているッ…!)

ほむら(…守って見せる!!このまどかはッ!)

ほむら「私が…必ずッ!」

明日…はぜったい頑張る…
”埋まった” ”落ちた”なら立て直す… この…遅筆を… 許してほしい…

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

ドラァッ!

『保守した』

どうせなら、面白い方が良くなくて?
2ちゃんですもの。
あら、主さまがお戻りね。私は失礼するわ保守。
プレゼント探さなきゃ…

どうせなら、面白い方が良くなくて?
2ちゃんですもの。
あら、主さまがお戻りね。私は失礼するわ保守。
プレゼント探さなきゃ…

どうせなら、面白い方が良くなくて?
2ちゃんですもの。
あら、主さまがお戻りね。私は失礼するわ保守。
プレゼント探さなきゃ…

このかわいそうなネタ保守は永遠にコピペとして使われ続けるのだろうか…

>>792
ほむ「1字カキコで保守なんて芸がなさすぎと思っただけ…」

ほむ「今やってたことをセリフ仕立てで書いてみただけなの。期待ハズレでごめんなさい保守」カチカチ



朝ッ!!

朝は生きている限り何者にも等しく訪れる…!

その日差しを全体で浴びた時ッ!暖かい太陽の温もりに!誰もが予感する!!輝かしい『今日』をッ!!

当然現実は違う!私たちの毎日には常にッ!辛いことや苦しいことが絶えないだろう!

朝は”キッカケ”に過ぎない!!待つだけのものに女神は微笑まない!!私たちが自らの力で歩き出すキッカケ…朝日はその後押しをしてくれるに過ぎないのだ!

例えどんな困難や災厄が降りかかろうとも、いつかは道が開ける!!”闇夜”を越えれば必ず”朝日”が指すようにッ!


少なくともこの少女!『美樹さやか』はそう考えているッ!!


朝一番!おろしたてのパンツを履いた元旦の朝のような爽やかな気分で登校した彼女は、まず待ち合わせ場所に親友の一人が来なかったことに腹を立てる!

彼女のグッドな一日のスタートはここで少し調子が狂う…!違和感とともに彼女はそこはかとない”嫌な予感”を覚えた…!

…そして朝のHR!!予感的中ッ!!陰鬱なツラした教師から!!

その親友の家が”全焼し”!!家族とともに親友が”行方不明”であると聞かされて!!


彼女はッ!!自分の日常がいとも簡単に崩れ去っていくのを感じたッ!!

どうせなら、面白い方が良くなくて?
2ちゃんですもの。
あら、主さまがお戻りね。私は失礼するわ保守。
プレゼント探さなきゃ…



タッ! タッタッタッ…  ピタァ~

さやか「…っふ、フウウゥ~…!さ、流石に疲れたわ…」ペタン

さやか「あんな話を聞かされて黙って授業受けてろッていう方がどだい無理な話だっつーの…」

さやか「…ちくしょう…」


さやか(まず駆けていったのはまどかの家…そこにあったのはわけわかんない炭と灰の山だけ…)

さやか(そこには何もなかった…!まどかの家も、まどかの父さんの菜園も、キレーなガラス張りの壁も…まどかもタッくんもその父さんも母さんも…”何も”!)


さやか「……!」ギュッ


さやか(状況から確定的…!で、でもッ!私は”信じたくない”…!!あの優しいまどかとまどかの家族が『死んだ』なんてことは!絶対に!)

さやか(…ヌウッ!!)

パッシィイ~~ン!!

さやか「…何を弱気になっとるんだ!ワタシッ!!それを否定するために授業を抜け出してまで市内の病院巡りをしとるんだろうがッ!!」

ダンッ!!

さやか「しかし…”恭介”が入院してるこの病院…ここにもまどかが来たって痕跡はなかった」

さやか(本当は見舞いついでに買っておいたCDも渡したいんだけど、そんな場合じゃあ流石にない…クゥ~ッ!すまん恭介!)

さやか「市内にもう病院は…ない。つまり…まどかが運ばれている可能性のある病院は、これで”市外”に限られる」

さやか「…親には遅れるって連絡入れた方が良さそーね…」


キラッ キラキラキラッ

さやか「…ンン?」



ゴゴゴゴゴゴゴ…



さやか「なんだこの…”アクセサリー”は?病院の壁にくっ付いている…?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

さやか「お…おかしい…っ!おかしいよ…!この”アクセサリー”…!!」

さやか「微かに瞬いている…ッ!いや、それならいい、それだけなら問題はない!でもッ」



キラッ キラキラ…ッ!!

さやか「”黒い”ッ!!こいつは”黒く”光っている!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ

さやか「『黒い』!『光』!矛盾だわッ!!そんな物体有り得ない!そ、そして!それ以上に!」

さやか「…かっ…!感じる!!またしても凄く嫌な予感ッ!!なんだかわかんないけどこれはまずいわ!今すぐ離れろと本能が警鐘を鳴らしているッ
!!」

さやか「きょ、距離を…ハッ!?」



チカッ!!チカチカッ!!ドワワァ!!


さやか「なッ!!なんだァ~~~~ッ!?!?」



ドワワァアアアア―――ン!!!

来てた

ドロロロロロ――――…

ロオオオオオォード…


さやか「な、なに…なんなのよオ~…ッ!この空間っ!!」ブルブル

さやか(さ、さっきまで私は『病院の前』にいた…!あの”アクセサリー”から噴き出したナニカにのまれた瞬間ッ!気付いたら私はここに居た!)


さやか「ほ、本当に…意味不明…!私の中の”常識”ってやつがぶっこわれそう…!」

さやか「ドッキリ…じゃあないわよね…私なんかをハメる意味も分かんないし…それに…」

さやか「…人ひとりのみこむなんていう超常現象!そしてこのツギハギされたような違和感に満ち満ちた空間!…”人間”が用意できるわけがないっ!」


ロオオオオオーーード…   オオオオオーン…


さやか(う、うう…!居るだけで魂でも吸われてるみたい…!この甘ったるい空間!確実に私の何かを蝕んでいるッ…!!)

さやか「で、出口…そうよ、この空間の”出口”を探さないと…!」ブルブル


カリカリカリ…  ギギイイィ――…! 


さやか「ッ!?」クルッ!!

?「………キイィイイ――クワァアアッ…!!」

さやか「ひっ…!?な、なんだこいつ!あの尻尾…!でっかいネズミ!?」


?「……」

ガサッ!ゴソッ     バリッ バリバリッ!!

さやか(た、体長50?60ッ!?いやもっと大きいッ!!ネズミじゃないッ!!少なくとももっとおぞましい何かだわッ!!)ブルブル

ズドドドドドド…


?「グククククゥ…」

バギッ! ガリッ!


さやか(く、食っている…!”何か”をっ!!)ゾクゥ!

さやか(か…関わる必要はないッ!!逃げなくては!あいつが夢中で何かを食らっているこの隙に!!)スッ…

カラァン

さやか(!?…なにか踏んだ!硬いもの…!振り向いた拍子に…)

ドドドドドドド

さやか「白い…棒!?イヤッ!こ、これは!これはァア―――ッ!!」

ドオォーーン!!

さやか「…じ、人骨ウ――ッ!!ひっひいいっ!!」ズザッ!

さやか「…ハッ!」


クルッ!

?「…・…」

ドドドドドドドドド

さやか(渦巻の紋様の…かっ、仮面みたいな顔!!)

さやか(有り得ないッ!やっぱり普通のイキモノじゃあない!…いや、そんなことより!)


?「グルルッ…フシュルルルル」

さやか(グレート…目と目が…合ってしまった…)

ズゴゴゴゴゴ

さやか「……!!」

さやか「あ、あいつの後ろ…!あいつが食っていたものッ!あれは…!」


「……」

ド――――ン


さやか「”ケーキの生クリーム”みたいに表面がドロッドロに溶けている…!」ブルブル

さやか「全身ぐっちゃぐちゃ…!で、でもわかる!顔が有る!目が有る!手が有る足が有るっ!」ブルブル

さやか「間違いない・・!こいつが今の今まで食べていたのはッ!!」


?「シャアアアア―――ッ!!!」

ブワァッ!!!


さやか「”人間”だアアアア――ッ!!うわああああっ!!!人食いのバケモノォッ!!」

ドドオオオオオン

?「キキキキキキイイイイイ―――ッ!!!」

スタタタタタタ――――ッ!!

さやか「うああああアアッ!!あっち行けェエ―――ッ!!」ブンッ ブゥンッ!


?「キキッ!!!」

ピョオオォ~~ン!


?「ギキャキャキャキャ~~~~~~ッ!!」

ブワッ!!


さやか「あ、あああああッ…!!」ヘナ

さやか(だ、ダメだ…私はっ!ここで…死…!)

「――――そこまでよッ!!」

ドバァアン!!


?「ギャアアァァァァァァ―――スッ!!」

ドシャアアアン…


さやか「…ハッ?はえッ!?な、なに!?」

さやか(黄色い…”光の弾”が!私に飛びかかるヤツに空中でヒット!明後日の方向にぶっ飛ばしたッ!)



「フウ~…危機一髪ってところね…」

フゥウワアアアァア~~!!スタッ!


さやか「…!?(黄色い…メルヘンチックな衣装!あの”弾”は…この人が!?)」


さやか「あ、あなたは!?貴方は一体!…さっきのは私を助けてくれたの!?」

「…説明と…”自己紹介”は後ね」

「私の魔力に惹かれて『集まってしまった』ようだから…」


「キ!!!キキィ!!」「キエエエッ!!」「キキャキャキャアア!!」「フッシュウウゥ!!」

ゾロゾロゾロ…  ジュルッ! ガサ!ガサガサッ


さやか「ひえっ…!」タジッ


「――先にサッサと片付けてっ!!それからゆっくりお話しましょうっ!!」バッッ!!

ドワワン!! ズラズラズラ~~ッ!!


さやか「オオッ!? な、何もないところから!数えきれない古風な銃が!!」

さやか「…知っている!!あれは”マスケット銃”ッ!!」

「”マスケット銃”…単発式で、威力も弱い…再装填には『戦闘』という視点でいえばとんでもない時間がかかる」

「そうっ!玄人好みとすら言えない時代遅れの銃!」

「しかしッ!!”単発”がダメなら数をそろえれば良い!!”威力”がないなら魔力で補えばいい!」

「短所を長所に!最弱から最強に!魔力はこの武器に無限の可能性を与えてるっ!」


「シャシャッ!シャァアアアア―――ッ!!」「キキキャオオオオォ――ン!!」

バババッババッ!!


「何より…この武器は私によく”馴染む”!!」


グル!グル!グルルン!

さやか「じゅ、銃が浮いた!?そして砲口を外に…な、なんだ!?あの人を中心に回転を始めたっ!!」

「使い魔共ッ!!私のマスケット銃は一味違うわよッ!!くらってくたばりなさいッ!!」

シルシルシルシルシル!!



「『怪焔砲大車獄の射法』オオオオッ―――ッ!!」


ドウッ! ドウッ ドゥ! ドワドワッ!! ドッバァアアアァ――ンッ!!




「ギャ…ギャアアアアアア~~~ッス!!」「ギエエエ~~ッ!!」


ド!ドドドドドドッ!!ドッグォオオオオォ――…ン!!



ブワ――ッ!

さやか「う、うわあああッ!!」コケッ!

さやか「…こ、これは!ひょろ長い銃の形からは想像できない凄まじい破壊力!!あの化け物の大軍を…!ナント『ひと薙ぎ』でッ!!」


さやか「ぜっ!全滅させたァ―――ッ!!」 バーン

シュウウウ~~…


「ふう…ひと段落ってところね。そこのあなた!怪我はない?」

さやか「わ、私を助けてくれたん…ですよね!あ…ありがとう!本当に…!」


「フフ、礼には及ばないわ。これが私たち”魔法少女”の使命ですもの」


さやか「ま、魔法少女?ソリャまたずいぶんメルヘン…」

さやか「…ではなく!”魔法少女”!?”使命”!?ま、まるでマンガやゲームじゃんッ!一体何がどうなってるの…!?」

さやか「ううっ!ホントにホントに『なんだこりゃあ』!頭がどうにかなっちゃいそうだよォ~ッ」ガシガシ!


「こらこら…気持ちはわかるけど落ち着いて?ひとまず冷静になりましょう」

さやか「ふう~…スッキリした。やはりひと通り喚いたら頭が冷静になるね」 スッキリ

「…もういいかしら?」

さやか「ハイ」


さやか「まずいくつか聞きたい…ですッ!この空間は?あのバケモノは?あなたの言う”魔法少女”とは?私は今…一体どういう状況にあるんですかッ!?」


「OK!答えるわ!」

ゴゴゴゴゴゴゴ


「ここは『魔女の結界』!!あの化け物たちは魔女の手下『使い魔』ッ!あなたは『餌』として決壊に誘い込まれた無実の被害者!!」

「そして!人に仇なし!絶望をまき散らすそれらを撃ち砕き!『希望』を祈り!『希望』を守護する正義の戦士っ!!」


「それが私たち!!”魔法少女”なのよッ!!」


バァアアアアァァン!!!

さやか「な、なんとォ―――ッ!?!?」

さやか(正直何言ってるか半分も理解できないッ!!しかし分かった!この人は『正義』!自分の信じる正義の為に戦っている!)

さやか(そうだ…きっと私の様な人々を救うために!)


「ちなみに私の名は巴マミ。あなたと同じ見滝原中の3年生よ」

さやか「ん?何でわたしの学…ハッ!制服か」


さやか「私の名前は…美樹。美樹さやか!お察しの通り見滝原中の2年生です!」ピシッ


マミ「うふふ…じゃ、美樹さんって呼ぶことにするわね」

マミ「さて、だいぶ端折って説明したからわからないことだらけでしょう?詳しいことは”奥”に進みながら説明するわ」

さやか「ギョッ!?お、奥?…今”奥”ッて言いましたか? 悪い奴はさっき…えっと、マミさんがやっつけちゃったんでしょう?」

さやか「あ、あとはもう帰るだけじゃないのかな~…なんて?あはは…」

マミ「『結界』はまだ残っている…さっき言った通り今のは単なる"使い魔”…本体である魔女は最奥にまだ潜んでいる」

マミ「そいつをつぶさない限り犠牲者は増え続けるでしょう…ならば、このまま決戦を挑むまで!」


さやか「そ…それって私は生きて帰れるんですかね…」

マミ「私が結界を張ってここに居て貰ってもいいんだけど…”念のため”よ」

マミ「どっちかっていうと、私と一緒に居る方が安全だから、ね」

スゥッ…

マミ「…安心して。あなたは何が有っても私が守るわ」

さやか「…! う、うおお!キュンと来たアァ――ッ!超頼もしいっスよォ~!マミさんッ!」

さやか「わっかりました!不詳美樹さやか!マミさんに付いていきます!」ピッシィイーン

マミ「ふふ、面白いのね。美樹さんって」クスクス


マミ「さーて、行きますか!」ザンッ!

さやか「ハイッ!」ザザンッ!

←― TO BE CONTINUED... ――・・・

土日に終わったらいいな!ッて感じで書いてたけど
『書き貯めて』から立て直すべきかしら…?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月26日 (木) 16:59:27   ID: tJhxpzsF

クロスじゃないこんなのが欲しかったうえに中身も好み
つづき無いの?

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