春香「プロデューサーさんのお仕事」 (51)

――――――



春香「プロデューサーさんの……浮気者っ!」




春香「……」




春香「いきなり何なんだ、って顔ですね……。何って、最近のプロデューサーさんのお仕事のことですよ」





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春香「確かにプロデューサーさんが忙しいのは知っています。……というか、働きすぎですよ! プロデューサーさんは」

春香「私たちのプロデュースだけでなく、CGプロのプロデューサーまでやっているんですから……しかたないかもしれないですけど……」


春香「でも! もっと765プロに顔を出してくれてもいいじゃないですかっ!」

春香「いつもいつも凛ちゃんたちばっかり……ずるいです……」


春香「……え? 浮気って言い方はおかしい? 俺はプロデュースしているだけだ?」


春香「……ふーん……そうですか……」



春香「……」



春香「……まあ、いいです。そういうことにしておきます」

春香「こうやって忙しい中、私たちの様子を見に来てくれたんですから。ふふっ♪」

春香「どうなんですか? CGプロの方は?」



春香「……はい……はい……えっ、温泉!? 凛ちゃんたちと行ってきたんですか!?」



春香「……混浴じゃない? 別々に入った? そ、そんなの当り前ですよ! 何言ってるんですかっ///」


春香「もうっ! 変なこと言ってると、美希たちに教えちゃいますよ? CGプロのみんなと温泉旅行に行ってきたみたいだよー、って」


春香「……じょ、冗談ですよ? そんなにあわてなくても……」




春香「と、とにかくっ! あんまりおかしなことはしないでくださいっ!」


春香「事務所が違うといっても、凛ちゃんも、卯月ちゃんも、未央ちゃんも、みんな大切な後輩ですし。しっかりプロデュースしてあげてくださいね? プロデューサーさん!」




春香「……」





春香「……プロデュース、だけですからね?」


――――――




春香「プロデューサーさん……やっぱり浮気者ですね」




春香「何のことだ……って? とぼけないでください! この写真! 何なんですかこの娘はっ!?」ピラッ



春香「……初音、ミク。いやっ、名前を聞きたいんじゃなくてっ! というか知ってますよ、ミクちゃんのことは! 前、いっしょにフェスしたじゃないですか!」


春香「そういうことじゃなくて、なんで一緒に写ってるんですか! しかもツーショットって!」




春香「……一緒に……お仕事? ミクちゃんと? ……プロデューサーさん、ボーカロイドのプロデュースまで始めたんですか? さすがに倒れちゃいますよ……」


春香「……ん? そういえばプロデューサーさんって、作曲とかできましたっけ? ボーカロイドのPさんは、音楽の知識がないとダメなんじゃ……」



春香「え? 知識がなくても大丈夫?」



春香「……ディーバ計画? な、なんだかすごいプロジェクトに関わってるんですね……。あ、だからまた最近忙しかったんだ」



春香「……」



春香「……ごめんなさい。お仕事の写真だったんですね。せっかく会えたのに、嫌なこと言ってしまって……」



春香「……許してくれますか? ……え? やきもち焼いてもらえるなんて……うれしい!? なっ、また変なこと言わないでくださいっ!///」



春香「……ふふ♪ やっぱり、やさしいですね。プロデューサーさんは」




春香「あ、もう行くんですか? ……またお仕事? へえ、ミクちゃんの新曲PVですか。きっとすごくカワイイんでしょうね! それともカッコいい曲かな? 私も楽しみですっ!」




春香「がんばってください! プロデューサーさんっ!」



――――――




春香「プロデューサーさん……今度は言い逃れできませんよ……」




春香「……違いますよっ! 今度は勘違いじゃありませんっ! しっかり現場を目撃したんですから!」




春香「何の現場って……プロデューサーさんが告白されてる所ですよ! 私、しっかり見てたんですから!」



春香「し……しかも……一人じゃなくて何人も……それに全員、女子高生だったじゃないですかっ! そんなのだめです! 高校生となんてっ!」




春香「……え? 私?」



春香「……い、今は私のことはいいじゃないですかっ! そんなことより答えて下さいよっ、誰ですかあの娘たちは!? 緑のジャージの娘は!? 赤いカーディガンの娘は!? ツインテールの娘は!? 帽子の娘は!? どこ高なんですかっ!?」


春香「……仲間? 仲間って何の……。 へ? 自称特別捜査隊? な、何なんですかそれ?」



春香「……連続で、変死体? この辺でそんな物騒な事件ありましたっけ。……稲羽市?」



春香「そこで事件の真相を突き止めた……一緒に戦った? ……それってもう、プロデュース業と全然関係ないですよね……」




春香「……でも……なるほど……それなら……」



春香「……って、ちょっと待ってください! 仲間だってことと、告白されてたことは関係ないですよねっ!? ……絆を深めてたら……つい親密に!? ついじゃないです、当り前ですよ! それ確信犯じゃないですかっ!!」


春香「どういうことなんですかっ! ちゃんと説明をっ……」


春香「……? プロデューサーさん?」




春香「……!? な、なんで泣いて……」




春香「……本当は、奈々子を攻略するコミュも欲しかった?」




春香「……」




春香「……コミュってなんです?」




――――――




春香「あっ、プロデューサーさ……っ!?」



春香「ちょ、ちょっとどうしたんですか!? 傷だらけじゃないですか!? 包帯までして……今度はどんなお仕事を……」




春香「……格闘大会? プロデューサーさん、格闘技もやってたんですか!? ……知らなかった……」





春香「ちなみにどんな格闘技を? 空手とかですか?」



春香「……風間流、古武術? す、すごそうな名前ですね。あんまり聞いたことはないですけど……え!? 他にもやってるんですか!?」



春香「……柔道に……草薙流古武術に……暗器を使った我流剣術に、短刀の暗殺術に、『剣の望むがまま』に、愛の鉄拳ぱんちに、波紋に、ガイアメモリに、Cグルーヴに……昔は太陽学園にも入学してた?」



春香「……プロデューサーさん、結構鍛えてたんですね」



春香「……意外か? 意外ですよー。全然気づきませんでした」


春香「その、なんというか……プロデューサーさんって、そんなに鍛えてなさそうというか……正直、体格もあまり強そうじゃないというか……ああっ!? へこまないでください! ちょっと言い過ぎました!」



春香「そっ、それに……私はそんなプロデューサーさんが……っ。や、やっぱりなんでもないですっ! ……なんでもないですってば!!」




春香「……っ!///」




春香「……いじわる。えへへ///」




春香「……」




春香「……ところでこの、金髪の女の子が二人でクレープ食べてるポスターはなんです? なんだかちょっと……え、Hなポスター……///」




春香「……予約特典? 意味がわからないんですけど……あっ!! なんで逃げるんですかっ!! ……新作が出たばかりだから許してくれ? どういうことですかっ!? ちょっと!! プロデューサーさんっ!!」




――――――




春香「……プロデューサーさんの初恋の人って、どんな人です?」




春香「……そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。ちょっと気になっただけですっ。教えてくださいよ」



――――――




春香「……プロデューサーさんの初恋の人って、どんな人です?」




春香「……そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。ちょっと気になっただけですっ。教えてくださいよ」




春香「……小学生の時? へえ、同級生の子だったんですか?」



春香「……ちがう? ……学校も違ったんですね。どんな子でした?」



春香「運動神経がよくて、チアリーディング部で、インラインスケートが得意で……お菓子も作れる……すごく一生懸命で……。無敵の、呪文……武蔵丸の悲劇?」




春香「最後のはよく意味がわかりませんけど……でも、どういう子かはわかりました。ありがとうございます。……ふふっ」



春香「なんで笑うのか、って……その子の話をしてる時のプロデューサーさん、すごく楽しそうでしたよ。自分で気づかなかったんですか?」 



春香「……ふふ。すごく好きだったんですね~」




春香「今はその子はどうしてるんですか? ……ちょっと前にBD-BOXが出た? ……すみません、やっぱり意味がわかりません」






春香「まあでも……プロデューサーさんの好みのタイプを探るのには役立ちそうですね」



春香「……そんなの調べてどうするんだ、って? なんでもいいじゃないですか♪」



春香「ええと、今までのリサーチでわかったのは……」




春香「……放課後ティータイムのキーボードの娘に、銀髪のホムンクルスの娘に、エンジェル隊の黒髪の子に、紅い吸血鬼に、ウラノス国テンペスト領第19代当主に……論理・非論理認識装置……」




春香「……なんだか、調べてたら余計にわからなくなってきました……なんです? 好みのタイプが装置って……」





春香「……あれ? もう行くんですか? もうちょっとお話……お仕事? そうですか。残念です……」




春香「……いえ、大丈夫ですっ! プロデューサーさんは765プロの事以外にも、色々忙しいんですから!」





春香「またお仕事がんばってきてくださいね♪」





――――――




春香「お久しぶりです! プロデューサーさんっ! 今日はどうしたんですか?」



春香「……へえ! 他のお仕事はひと段落ついたんですか! じゃあ久々に私たちのプロデュース、お願いしますね!」



春香「……な、なまってなんてないですよっ! しっかりアイドルしてましたっ! 私よりもプロデューサーさんこそ、だいぶ腕がなまってるんじゃないですかぁ?」




春香「……あ、ちなみに昨日まではなんのお仕事してました?」




春香「……」



春香「……また宇宙に行ってたんですか。こんどはどんなことを? ……宇宙海賊の、ロボットに乗って……2対2でロボットファイト?」



春香「プロデューサーさんって、いろんな運転免許持ってますよね。大抵の乗り物は運転できるみたいですし」




春香「……え? 驚かないのか、って? もう慣れましたよー。ちょっと前なんて、サイボーグになって刀で戦うお仕事してたじゃないですか」




春香「その次はアメリカの隔離地域で女の子とサバイバルしたり、銃を使って時空越境作戦に参加したり……」



春香「運転のお仕事の方だって、傭兵になってロボットで戦ったり、蒼い死神っていうのに乗ったり、熊本城攻防戦に、百年戦争に、封印戦争、オペレーション・ムーンゲート……」




春香「……」



春香「……プロデューサーさんって本当に、ただの日本人ですか? 経歴が謎過ぎるんですけど」








春香「……? 実は……王国民? どこですか、王国って……」






――――――




ガチャ



春香「あ、プロデューサーさん! 来てたんですね!」



春香「本当に久しぶりですね! 元気にしてましたか? こんどのお仕事は長かったみたいなので心配しましたよ」




春香「……え? はい! 私は元気ですよっ! ……でも、ちょっとさびしかったかな? なんて……えへへ」



春香「……そうですね! 久しぶりなんですから、いっぱいお話しましょう!」





春香「……という感じで、765プロは変わりないです。他のみんなプロデューサーさんに会いたがってましたから、あとで会いにいってあげてくださいね!」



春香「……え? それは浮気にならないのか、って? それは……みんな仲間ですから! 私だけっていうのは、ちょっとずるい気がするので……」


春香「プロデューサーさんのほうは、変わりなかったですか? 最近は何を? プロデュース業……じゃないですよね、やっぱり」





春香「……高校生になって? ……はい……学園に、閉じ込められて……えっ!? コロシアイ学園生活!? た、大変じゃないですかっ!? ……しかもそのあと、南の島でも!?」


春香「……あ、あいかわらず、すごい目にあってますねー……ここにいるってことは、無事に戻ってこれたってことなんでしょうけど……」



春香「でも無事でなによりです! それに765プロに戻ってきたということは、しばらくはここでプロデュースのお仕事してくれるってことですよね!」




春香「……え? ちょっと事務所に寄っただけ? また次の仕事に行かなきゃならない? あ……そうなんですか……」




春香「……謝らないでくださいよ。プロデューサーさんが忙しいのは昔からですもんね。仕方ないです」






春香「……」




春香「……ふっふっふっ……でーもー……」







春香「―――じゃじゃーんっ! なんとプロデューサーさんに重大発表がありまーすっ! 聞きたいですか!? 聞きたいですよねっ!?」


春香「なんとっ! また私たちの新しい舞台が決定しましたっ!」



春香「さあ、お聞きください! その名もー……『アイドルマスター ワンフォーオ……へ? し、知ってたんですか!?」




春香「なーんだ……せっかく驚かせてあげようと思ったのに……」





春香「……ふふっ。まあサプライズは失敗しちゃいましたけど、やっぱりうれしいですね! また前みたいに……いえ! 前以上にたくさんお仕事がんばりましょうね! いっしょにっ!」



春香「……はいっ! そう言ってもらえるとうれしいです! 今から楽しみだなー……」





春香「……あ、でも……」



春香「……それまでは、またしばらくお別れですね」





春香「ちなみにプロデューサーさんの次のお仕事ってなんです?」



春香「……神様を、食べる仕事? それってどういう……か、怪物退治ですか!? またロボットを運転して……ちがう? 生身で戦う!? またすごいお仕事を……」




春香「……」



春香「でも、そんなお仕事なら、浮気の心配はなさそうですね。そこは安心……」



春香「あ。今、目をそらしましたね? あやしい……そのお仕事、同僚に女性って……」



春香「……いるんですね。……アリサはそういうのじゃない? アリサって誰です?



春香「……あ。今、余計なこと言っちゃった、って顔してましたよ」




春香「隠してもだめですよ~。プロデューサーさんのことならなんでも分かっちゃいますから」




春香「……」




春香「……はあ。分かりました。そういうことにしておいてあげます」



春香「……同僚の方と仲良くするのはいいことですけど、あんまり仲良くしすぎないでくださいね?」



春香「あと、もちろん無事に帰ってきてくださいね? 新しい舞台が待ってるんですから! 約束ですよっ、約束っ!」




春香「……? あ、そろそろ帰るんですか?」




春香「……あの、プロデューサーさん……もうひとつ約束してほしいんですけど……」




春香「……ちょっとだけ。ちょっとだけの時間でもいいんです。その……やっぱり次の舞台まで待ちきれないので……ちょっとだけでも時間が空いたら……」




春香「また、会いにきてくださいね。プロデューサーさん♪」





春香「それじゃあ……」





春香「―――おつかれさまでした!」








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  おわり


「さくら! しずね! ちとせ! トトリちゃん! クスハ! イリヤ! 薫! ドロッセルお嬢様! シャロ! 凛子!
 
 アリサ! 森野! アティ先生! 奈々子! ミク! ALICE! クラン大尉! なのは! 風子! レイチェル姫様!
 
 小毬ちゃん! 飛鳥! ムギ! ムチ子! ADA! ゆかりん! メルセデス! 小桃! 舞園さん! 赤セイバー!

 
 リプレママ! ホリィ! あきら! 蒼星石! 凜々蝶様! 秋葉! 夕子さん! 長門! AGRS! 八九寺! 
 
 愛ちゃん! イエロー! えりりん! ネプギア! ルキ! わたしちゃん! カグヤ! チェインバー!  

 罪木! 森さん! アルル! 梨花ちゃん! フィーネ! 桐乃! 深紅! ティアーユ博士! 祝ちゃん! ザビ子! 
 
 あむちゃん! 千反田! レミリアお嬢様! キノ!




  はぁーーーるぅーーーかぁーーー!!!」




っていうくらいに、春香が大好きです

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