さやか「桃太郎?」ほむら「えぇ」(215)
ほむら「貴女には桃の役をやってもらうわ」
さやか「桃太郎じゃなくて? 桃?」
ほむら「貴女のその桃尻ならば、見事に桃を演じられると思うの」
さやか「花の乙女に何させようとしてるんだ!」
さやか「なんで桃!? なんで私!?」
まどか「桃といえばさやかちゃんの桃尻だもん」
さやか「親友にセクハラされた!」
まどか「……」ジィー
さやか「あ、すいません。普段セクハラしてホントすいません」
まどか「クラス一の桃尻のさやかちゃんにぴったりの役だと思うなー」
ほむら「さやかの唯一の良いところだしね。それは私も認めるわ」
まどか「さやかちゃんからお尻を取ったら何も残らないもんね」
さやか「え? 尻以外全否定?」
さやか「冗談じゃないよ! あたしは絶対やらないからね!」
ほむら「どうして!?」
さやか「むしろその反応がどうして!? だよ!」
ほむら「何が不満なの!?」
さやか「全部だよ全部!」
ほむら「そもそも貴女が言い出したことじゃない」
さやか「へ?」
ほむら「どうしても人前で桃尻を披露したいって」
さやか「それじゃあたし変態じゃん!」
ほむら「変態……」プッ
さやか「あんたにだけには言われたくないわ変態」
まどか「さやかちゃん、大丈夫」
さやか「なにが?」
まどか「私はそんなさやかちゃんも受け入れるよ」
さやか「言ってないから! あたし変態じゃないから!」
ほむら「……変態」プッ
さやか「殴るよ? 殴っていいんだよね?」
仁美「ええ、大丈夫。私も受け入れますわ」
さやか「誤解だから! 受け入れなくていいから」
恭介「たとえキミが変態だとしても、さやかはボクの大事な幼馴染だよ」
さやか「恭介まで!?」
ほむら「良かったわね……変態を受け入れてもらえて」プッ
さやか「お前ホントぶっ飛ばすぞ」
まどか「仁美ちゃん、上条君……ありがとう」
まどか「親友のさやかちゃんに代わってお礼を言うよ」
仁美「いいえ、お礼を言われるようなことじゃありませんわ」
恭介「ああ。当然のことさ」
ほむら「良い友人を持って、あなたは幸せね」ホロリ
さやか「その友人の中にあんたは入ってないけどね」
さやか「ところで仁美はともかく、恭介はなんでここに?」
恭介「さやかのお尻が見られると聞いて病院を抜け出してきたんだ」ニコッ
さやか「恭介……最低だよ……」
恭介「最低……? さやかのお尻は最低なんかじゃない!」
さやか「!?」ビクッ
恭介「さやかのお尻だよ? 見るものを惑わす魔性のお尻だよ?」
恭介「見たくないわけないじゃないか! むしろ誰だって見たいんだよ!」
さやか「あの……恭介……?」
恭介「もちろん、見たいだけじゃない! 触りたいんだ! 嗅ぎたいんだ!」
さやか「」
恭介「見た目、触り心地、匂い、どれを取っても一級品のさやかのお尻を!」
さやか「見せても触らせても嗅がせてもないんですけど!?」
恭介「誰が最低なんて言うだろうか! むしろ最高と言うべきじゃないか!」
さやか「いや別に最低って言ったのはあたしのお尻じゃなくて、そもそもそういうことじゃ……」
まどか「長くなりそうだからお手洗いに行って来るね」
ほむら「あ、私の分もお願い」
まどか「うん」
さやか「恭介相手につっこむので手一杯だからそっちまで同時にボケないで!」
仁美「さやかさんは律儀につっこみますわね」
恭介「このお尻になら人生を賭けてもいい、と断言できるさやかの桃尻だよ!?」
さやか「賭けないで! そんなものに人生賭けないで!」
恭介「そんなもの……? キミはまだそんなことを言っているのかい?」
さやか「だって……」
恭介「キミのお尻に……いったいどれだけの人が人生を狂わされてきたか……」
さやか「あー、恭介の人生が狂ったのはわかったよ」
恭介「下着の上から見えるそのラインの美しさは、日の出の富士の裾野のように美しく!」
さやか「流された上に比較対照がえらい荘厳なんですけど!?」
恭介「その手に吸い付くような至高の触感は、熟達した職人が仕立てた最高級のシルクにも劣ることなく!」
さやか「だから触らせたことないし、表現が大げさ過ぎるよ!?」
恭介「そしてその芳香は……」
さやか「嗅がせてないけど匂いだけはホントにやめて!」
恭介「そんなお尻がすぐ近くにありながら、見ることのできない苦悩をさやかはわかるかい!?」
恭介「服の上から見たお尻から想像するしかないんだよ! 何度も、何度も目に焼き付けて!」
恭介「長年培ってきた妄想力を全開にして、さやかのお尻を想像するしかないんだよ!」
恭介「こんなに望んでいるのに、さやかの生尻を見ることができないなんて……」
恭介「さやかは、ボクをいじめてるのかい?」
さやか「」
恭介「くっ……ボクの貧相な語彙ではさやかのお尻の魅力を全然伝えられない……」
さやか「いや十分すぎると言うか……行き過ぎというか……」
恭介「……わかってくれたのかい?」
さやか「えっと……恭介があたしのお尻を見たいっていうのはわかったよ///」
恭介「それじゃあ……」
さやか「ちょ、ちょっと待って。でもそれはなんか順番をいろいろと飛ばしてるっていうか……」
ほむら「ごちゃごちゃ言ってないで早く尻出しなさいよ」
さやか「いいところに割り込んできた。一発殴るけど文句は言わないよね?」
さやか「さやパンチ!」ゴスッ
ほむら「――っ! な、殴ったわね! まどかにも殴られたことないのに!」
まどか「あれ? 昨日殴ったような気がするんだけど」
ほむら「あれは調教だもの」ファサ
まどか「そうだったね、えへへ」
さやか「え? 何? え?」
恭介「しかし驚いたよ……さやかが自分のお尻の価値に気づいていなかっただなんて……」
仁美「仕方ありませんわ。さやかさんにとっては生まれたときから身近にあるんですもの」
さやか「身近って言うかあたしの身そのものなんだけどね」
恭介「くっ……ボクがもっと早くさやかのお尻の魅力を伝えていれば……」
さやか「伝えられても困ったと思うよ、っていうか今も困ってるよ」
ほむら「……上条恭介。それは間違ってるわ」
さやか「ここまでの流れ全部間違ってると思うのはあたしだけかな?」
恭介「どういうことだい?」
ほむら「もしさやかが早くにさや尻の価値に気づいてたら、きっと自分一人で独占してしまう」
ほむら「今回のように、公衆の面前に触れさせようなんて思わなかったでしょうね」
さやか「最初から見せないって言ってるのが聞こえてないのかなー?」
ほむら「でもその価値を知らなかったからこそ! さや尻がみんなで分け合えるのよ!」
さやか「さやかちゃんのお尻はさやかちゃんのものですよ!?」
恭介「さやかはまだそんなことを言ってるのかい?」
さやか「言いますー、ずっと言い続けますー!」
仁美「そんなワガママを……」
さやか「至極まっとうな意見だとさやかちゃんは思うんですけど!?」
まどか「減るもんじゃないのにー」
さやか「じゃあまどかがやればいいじゃん! お尻で桃の役を!」
ほむら「ダメよ! まどかのお尻は私が守る!」
まどか「ほむらちゃん!」ダキッ
ほむら「まどかぁー!」ダキッ
さやか「……何この小芝居」イラッ
仁美「そもそもさやかさんがお尻を披露したいと……」
さやか「いやだから誤解なんだってば」
ほむら「そう。実はそれは私が言い出したことなの」
さやか「ほら、ほむらもそう言って……」
ほむら「そういうことにしておけばいいのね」ボソッ
さやか「なんでみんなに聞こえるように耳打ちしてるんだ、おい」
ほむら「ご、ごめんなさい! 何でも言うことを聞くから……!」
さやか「被害者ぶるなぁー! なんであたしを悪者にしようとしてんだ!」
恭介「まあ、さやかが嫌がるならしょうがないね」
仁美「ええ。本人の同意無しで無理やりは良くないですもの」
さやか「……誤解は解けてないような気もするけど、一段落ってことかな」
ほむら「それじゃ私たちのクラスの演劇はどうするの?」
まどか「また作品から考えないとダメかな?」
さやか「あ、いまさらだけどそういう話だったんだ」
まどか「金太郎じゃダメかな? あの衣装ならさやかちゃんの桃尻がお披露目できるよ」
さやか「なんでさやかちゃんのお尻を出すのが前提になってるの!?」
ほむら「ダメよ。保護者からクレームが来るわ」
ほむら「桃なら自然に表現できるけど、金太郎では……ね」
まどか「そうだよね……」
さやか「あんたらのアウトとセーフのボーダーラインはどこなんだよ」
恭介「人魚姫じゃお尻は出ないし……」
さやか「そこは絶対譲らないんだ。あたしも絶対譲らないけど」
仁美「シンデレラもダメですわね……」
まどか「あ、シンデレラは面白そう」
ほむら「じゃあ私がシンデレラやるから、まどかは継母の役ね」
まどか「罵倒しながらお尻を鞭で叩けばいいんだね」
ほむら「ええ、お願いするわ」
さやか「あんたら二人は原作者に土下座しろ。いますぐ」
恭介「ダメだ! お尻を出す劇が思いつかない!」
さやか「うん、普通そうだと思うよ」
仁美「いえ、まだ……そう、たとえばサルの役なら……」
恭介「なるほど、主役じゃなくてもお尻を出す方法が……」
さやか「なんでサルの役ならお尻が出せるのさ」
ほむら「むしろ何の役でもお尻を出せばいいんじゃないかしら」
さやか「ホントにあんたはあたしをどうしたいんだ」
ほむら「こういうときはあれよ、あれに頼むのよ」
さやか「あれじゃわかんないって」
まどか「あ! あれに頼むんだね」
恭介「なるほど、あれなら……」
仁美「そうですわね。あれなら解決策を……」
さやか「え? なんでみんなわかるの? わかんないのあたしだけ?」
まどか「で、ほむらちゃん。あれって何?」
さやか「あー、わかった。あんたらあたしをいじって楽しんでるんだ。そうなんだ」
ほむら「あれっていうのは巴マミのことよ」
さやか「あのさ、マミさんは上級生なんだから『さん』くらいつけなよ」
まどか「巴さんマミのことだったんだ」
恭介「ああ、巴マさんミのことか」
仁美「ともさんえマミのことだったんですのね」
さやか「……マミさん、あたしだけはマミさんの味方ですからね」
ほむら「早い話が、去年何の劇をやったのか巴マミに聞こうというわけよ」サン
さやか「さっきもひどかったけどあんたの『さん』が一番ひどい」
まどか「同じのをやるの?」
ほむら「あくまでも参考にするだけよ」
さやか「でもマミさんのクラスの演劇……地雷臭が半端じゃないよね」
ほむら「そういうことを言うものじゃないわ。巴マミに聞かれたら大変よ」ピッピッ
さやか「おい待て。今どこに電話しようとしてる?」
ほむら「……き、キュゥべえのところに」
さやか「なんですぐばれる嘘をつくんだよ」
ほむら「あ、巴先輩。今私の家でさやかが……」
さやか「うわぁ! 待った待った!」
ほむら「ん? そんなことより――? ――ええ、私は遠慮するわ。代わりにさやかを――」
さやか「……あんた今なんか面倒ごとを人に押し付けたでしょ……」
ほむら「ええ、じゃあまた――ピッ。ありがとうさやか、貴女のおかげで助かったわ」ニコッ
さやか「あんた今あたしを売ったでしょ」
ほむら「売ったなんて人聞きの悪いことを言わないで欲しいわ」
ほむら「ただ厄介ご……巴マミの要求に応えるのに貴女がふさわしいと判断しただけよ」ファサ
さやか「思いっきり本音が漏れてんだけど」
まどか「やめて! ほむらちゃんを責めないで!」
ほむら「まどかぁー!」ダキッ
まどか「ほむらちゃん!」ダキッ
さやか「……え? 何かあるたびにこの小芝居を見せられなきゃならないの?」
ほむら「残念ながら巴マミから情報を得ることができなかったわ」
恭介「しょうがないさ。全力を尽くした結果なんだから」
さやか「無駄に電話して無駄に厄介ごとをあたしに押し付けただけだよね」
仁美「さやかさん……あまり暁美さんを責めるのは……」
まどか「やめ(ry」
さやか「……なんで今日は完全アウェーなんだろうね。さやかちゃんわからないよ」
ほむら「ここは文字通り私のホームだからよ」
さやか「それはあんたがあたしの敵ってことなんだよね?」
恭介「今思いついたんだけど……」
ほむら「何かしら?」
恭介「人魚姫の魚部分、あれを――例えば足ひれにするのはどうだろうか」
仁美「! なるほど! それは名案ですわ!」
まどか「そうだね、足ひれ以外全裸だったらお尻を出すことも――」
さやか「お尻以外にも見えちゃいけないものが出ちゃってるよ! お尻もダメだけど!」
ほむら「そうよ。中学生でへそ出しは教育上良くないわ」
さやか「そこじゃない、そこじゃないよ」
さやか「シンデレラにしようよ、無難にさ!」
まどか「じゃあシンデレラはほむらちゃんで、私が継母?」
さやか「あ、普通の役だとさやかちゃんを主役にしてくれないんだね親友」
ほむら「義姉二人もまどかで」
さやか「おい」
ほむら「だってまどか以外の人に調きょ……いじめられるなんて」
まどか「あと魔女と王子様も私かなー」
ほむら「ええ、それならOKね」
さやか「もう二人だけでやってなよ……」
ほむら「決まらないわね」
さやか「もう一回マミさんに電話してみたら?」
ほむら「……」
さやか「……そう露骨に嫌そうな顔しないでよ」
ほむら「その必要はないわ。どうせあれのことだもの、オリジナルの劇でもやったんでしょう」
恭介「その手があったか! じゃあ、ボクの考えた尻出し姫を――」
さやか「もうタイトルの時点でNGだよ」
まどか「そういえば私もオリジナルの劇を考え――」
ほむら「このお菓子美味しいわ。まどかもどう?」
まどか「わーい、ありがとー」
ほむら「私の食べかけだと間接キスになっちゃうけどいいかしら?」
まどか「えー、キスは直接の方がいいな」
ほむら「しょうがないわね――ん、ちゅ……」
まどか「んー……ぷぁ……」
ほむら「お菓子は新しいのがあるわ。はい」
まどか「いただきまーす」
さやか「……おい待て、そこの二人」
ほむら「何かしら」
さやか「何自然に変なことしてんのさ」
まどか「自然だったら変じゃないよ?」
ほむら「ええ、自然だもの」
さやか「何その理屈……ねえ、仁美たちもなんか言ってやってよ!」
仁美「私はたまたまそこにいた地球外生命体に目を奪われて見てませんでしたわ」
恭介「ボクも見てなかったよ。窓の外に見える黒い人影が気になって」
さやか「待って、つっこみどころが多いよ! 誰か一人くらいつっこみやってよ!」
杏子「呼ばれた気がしたからお邪魔するぜ」
ほむら「邪魔よ」
杏子「わかった。じゃあな」
ほむら「それで話の続きだけど……」
さやか「今の流すの!?」
ほむら「私とまどかは自然な行動をしてた」
まどか「さっきさやかちゃんがそう言ったもんね」
仁美「私は地球外生命体の目撃」
恭介「ボクは窓の外の黒い人影の目撃」
ほむら「……どこから処理したいの?」
さやか「何もかもほったらかして帰りたい」
さやか「あー、もう! なんでこんな時だけ誰も見てないのさー!?」
ほむら「じゃあ、もう一回再現しましょうか」
まどか「そだね」
さやか「やらなくていいよ!」
恭介「純粋な好奇心としてもう一度お願いしたいね」
仁美「後学のためにもぜひお願いしますわ」
さやか「あんたらホントは見てただろ」
さやか「もう言っちゃうけど、なんであんたらいきなりキスしてたの!?」
ほむら「まどかがキスして欲しいって顔してたから」
まどか「ほむらちゃんがキスしたいって顔してたから」
ほむら「逆でもいいのだけど」
まどか「うん」
さやか「私が聞きたいのはそうじゃないってわかってるよね?」
仁美「禁断の愛ですわ」キマシタワー
ほむら「愛? 私たちの間にそんなものあると思ってるの?」
さやか「……え? 何言ってんの、あんた?」
ほむら「もちろんあるんだけど」
まどか「ねー」
さやか「今すっごくほむらに腹パンしたいなー。やっちゃおうかなー」
さやか「で、あんたらいつから付き合ってたの?」
まどか「うーん、一年くらい前かなー」
ほむら「まどか、その頃はまだ私たち出会ってないわ」
まどか「じゃあ昨日からかな」
ほむら「キスするにはちょっと早くないかしら?」
まどか「うーん、さやかちゃんはどれくらいがいいと思う?」
さやか「うん、親友だけど殴っていいかな? グーで」
さやか「はい、この話はおしまい!」
ほむら「……ホントに腹パンされるとは思わなかったわ」
まどか「さやかちゃんがぶったー」
さやか「これくらいですんだんだから感謝してよね!」
ほむら「なによ。私たちが何したって言うの!?」
さやか「ああいうのは人前でやるもんじゃないでしょ!」
まどか「だからこっそりやったのに」
さやか「いや、堂々とやってたから。言い訳できないくらい」
まどか「で、何の話だったっけ?」
ほむら「あと地球外生命体と窓の外の人影ね」
さやか「それはもういいよ……劇の話に戻ろう」
恭介「尻出し姫」
さやか「それはない」
仁美「むしろ尻出され姫を……」
さやか「それ公開処刑だよね、どう考えても」
ほむら「思ったより話が長引いたわね」
さやか「誰のせいとは言わないけどね」
ほむら「ええ。さやかに責任を押し付けるのもかわいそうだし」
さやか「確実にあたしのせいじゃないと思うんだけど」
まどか「じゃあ杏子ちゃんだね」
ほむら「そうね」
さやか「出番をカットした挙句このひどい仕打ち。かわいそうな杏子……」
ほむら「ちょっと小腹が空いて来たわね」
ほむら「何か簡単なものでよければ用意するけど、何かリクエストはある?」
まどか「私味噌がいいなー」
仁美「私は塩で」
恭介「ボクはとんこつを貰おうかな」
さやか「え? なんで全員迷わずラーメンをオーダーしてるの?」
ほむら「さやかは?」
さやか「あ、ラーメンでいいんだ。じゃあしょう油で」
ほむら「了解よ。作ってくるわ」
さやか「ふー、ボケ役が一人減れば少しは楽かなー」
まどか「あー、ひどいんだー。ほむらちゃんをボケ扱いしてー」
さやか「……あえて言うなら今日はあたし以外みんなボケだよね」
恭介「さやかはボクをボケだって言うのかい?」
さやか「あ、えっと……そういうつもり……ではあるんだけど」ゴニョゴニョ
恭介「……ボクとボケをかけたんだけどね。さやかは僕をいじめてるのかい?」
さやか「やっぱりボケだよねぇ」
仁美「私は……」
さやか「?」
仁美「やっぱり尻出され姫が良いかと」
さやか「まだそのネタ引っ張るのか! それはもう終わっておこうよ!」
恭介「それじゃ……もう……どうしようも……」
さやか「ネタがなさ過ぎるだよ恭介」
ほむら「お待たせ」
まどか「味噌ラーメン久しぶりー」
仁美「いい匂いですわ」
恭介「この濃厚なとんこつの香り」
さやか「……おい」
ほむら「なにかしら?」
さやか「……このしょう油の小瓶はなんだ」
ほむら「え? だってしょう油って……」
さやか「わかっててやってるよな? な?」
さやか「もー、ちゃんと作ってあるなら早く言ってくれれば良かったのに」
ほむら「……まさかマウントポジションから拳を振り下ろされるとは思わなかったわ」
さやか「ちゃんと手加減したよー?」
ほむら「こっちはちょっとした冗談だったのに」
さやか「ほむらだったら本気でやりそうなんだもん」
ほむら「……そうね」
さやか「?」
さやか「さーて、腹ごしらえもすんだし! 続きといきますか!」
まどか「さやかちゃん急に元気が出たね」
さやか「お腹いっぱいになったら疲れも吹き飛んだよ!」
まどか「さやかちゃんらしいね」
ほむら「さやばからしいわね」
恭介「さやからしいね」
仁美「さやかさんらしいですわ」
さやか「まさか聞き逃すと思ってないよね、そこの黒いの」
まどか「あと劇でできそうなのって何があるかな?」
さやか「いっぱいあると思うんだけどね。お尻を出さなきゃ」
恭介「……いや、もうお尻はあきらめよう」
仁美「え!?」
恭介「やっぱり、さやかのお尻をみんなの前で披露するなんて間違ってるよ」
さやか「何でその当たり前の結論に行くまでにこんなに時間がかかったんだろうね」
ほむら「わたしのせいね」
さやか「いや、全員おかしいと思うんだけど。あたし以外」
さやか「定番だけど白雪姫とかどうかな?」
まどか「ダメだよさやかちゃん」
さやか「なんでよ。登場人物も多いしいいじゃない」
ほむら「白雪姫は王子様のキスで目を覚ますのよ?」
さやか「ほら、そこは配役に気を遣って……」
まどか「中学生でキスはまだ早いよ」
ほむら「その通りね」
さやか「正論かもしれないけどあんたら二人には言われたくないなー」
QB「――――」
ほむら「――――」
QB「――――」
ほむら「――――」
QB「――――」
ほむら「――――」パンッ!
QB「」
ほむら「いっそ漫才はどうかしら?」
さやか「切り替えが斬新過ぎるよ。劇がどっか行っちゃったよ」
ほむら「だって貴女、今日はずっとつっこみばっかりじゃない」
さやか「私がつっこまなきゃ誰がやるのさ」
ほむら「……杏子とか?」
さやか「自分で追い払ったのに! ほんの数秒で追い払ったのに!」
ほむら「貴女お笑い芸人でも目指してるの?」
さやか「誰のせいでつっこみやらされてると思ってるんだ!」
ほむら「杏子がボケなのね」
さやか「なぜかここにいるあたし以外の全員がボケだよ!」
ほむら「……そうね」
さやか「?」
ほむら「私はどちらかというとつっこむ方よ」
まどか「私がつっこまれる方だね」
さやか「うん、ちょっと待とうか」
ほむら「たまに逆転するけどね」
まどか「同時にやったりね」
さやか「待て。本気で待て。それ以上はダメな気がするから待て」
ほむら「さやか、貴女なにか勘違いしてないかしら?」
さやか「え? あはは、そうだよね。勘違いだよね///」
さやか「もー、さやかちゃんってば思春期真っ盛り」
ほむら「私が言ってるのは指の話よ」
さやか「油断した! 油断した! 私のバカ! バカ! バカ!」
ほむら「もちろん冗談よ」
さやか「嘘でもホントでもそう言ってくれると助かるよ……」
まどか「嘘かホントかは――」
さやか「言わなくていいから! そういうのはまださやかちゃんには早いのです!」
ほむら「同じ歳なのに」
まどか「ねー」
さやか「あんたらがおかしいんだよ……」
ほむら「……そうね」
さやか「?」
まどか「さやかちゃん、疲れない?」
さやか「え? 別に座ってるだけだし」
仁美「でもいつもは常に四つんばいですよね……」
さやか「してないよ!?」
ほむら「四つんばいで桃尻を誇らしげに掲げてるイメージしか……」
さやか「だからやってないっての!」
恭介「まさか僕の中の妄想(イマジン)が暴走して(スタンピード)して溢出(オーバーフロー)したというのか……」
さやか「恭介が何言ってるのかわかんないよ」
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン――
さやか「誰か来たよ?」
ほむら「ほうっておきなさい。そのうちいじけて帰るわ」
QB「……」
さやか「あれ? キュゥべえじゃん。何の用?」
QB「……」
さやか「?」
QB「……」
さやか「ねえ」
――――パァン!
QB「」
さやか「?」
さやか「うーん、なかなか劇が決まらないねぇ」
恭介「さやかのお尻にこだわりすぎてたね」
仁美「しょうがないですわ。これだけ素敵なお尻なのですもの」
まどか「見惚れちゃうよね」
さやか「まじまじと見ながら言われると恥ずかしいんですけど///」
ほむら「ホント引っぱたきたくなるお尻だわ」
さやか「違うよね。それは褒めてないよね」
まどか「ほむらちゃんの気持ち、少しわかるよ」
さやか「そこは理解しないでおいて欲しいな!」
まどか「私も……さやかちゃんのお尻を踏んでみたいもん」
恭介「ボクは頬擦りしたいね」
仁美「私はカンチョーしたくなりますわ」
さやか「さやかちゃんのお尻が虐待される予感!?」
まどか「大丈夫だよ、思ってるだけでやらないから」
さやか「いやいやいや、思われてるのも結構アレなんだけど!?」
仁美「……」スッ
さやか「構えた! 今構えたよね!」
仁美「な、なんのことだか……」プイッ
さやか「バレバレだよ! 露骨に視線をそらしたし!」
恭介「ボクは頬擦りだから大丈夫だね」
さやか「無理無理無理、恥ずかしすぎてさやかちゃん死んじゃうよ!」
まどか「さやかちゃん、がんばれ!」
さやか「がんばるとかそういう問題じゃないって!」
仁美「……」スッ
さやか「なんか妙に攻撃的な仁美が怖い! 絶対にチャンス狙ってるって!」
恭介「冗談だよ。無理やりしようなんて思ってないさ」
まどか「えへへ、さやかちゃん本気にしちゃうんだもん」
さやか「ほ、本気になんてしてないよ! みんな悪ふざけが過ぎるぞー!」
恭介「ごめんごめん」
まどか「てへへ」
仁美「……」スッ
さやか「仁美だけなんで本気なのかなー」
仁美「冗談ですわ。必死にお尻を隠すさやかさんが面白くて、つい」
さやか「いや、あの目は本気だった。確実にさやかちゃんのお尻を狙ってたね」
仁美「もう、ひどいですわ。私そんな趣味はありませんのに」
さやか「……狙ってたかはともかく、お尻については本気だったよね?」
恭介「さやかのお尻は最高だからしょうがないよ」
まどか「魔性のお尻だもんね」
さやか「人のお尻をなんだと……」
さやか「あれ? そういえばほむらは?」
まどか「?」
恭介「?」
仁美「?」
さやか「?」
ほむら「……何言ってるの。さっきからここにいるじゃない」
さやか「え?」
さやか「……」ジィー
ほむら「どうしたの?」
さやか「え? ううん、なんでもない」
ほむら「……それより早く劇を決めましょう。時間がないわ」
さやか「あ、うん、そうだね。時間が……」
恭介「あ、いけない。もうこんな時間だ」
さやか「そういえば恭介は病院を抜け出してきてるんだよ……ね」
恭介「うん、どうしてもさやかのお尻が見たくてね」
さやか「それはもういいから///」
恭介「じゃあ、ボクは病室に戻るよ」
さやか「……うん、気をつけて……」
さやか「……」
仁美「私もそろそろお家に帰らないと……」
さやか「……仁美の家は門限厳しいんだっけ」
仁美「はい、遅くなるとお父様に叱られてしまうので」
さやか「道、わかる?」
仁美「ええ、大丈夫ですわ。それでは」
さやか「……うん、またね」
さやか「……」
まどか「私もそろそろ帰ろうかな」
さやか「……あんまり遅くなるとまどかのパパもママも心配するからね」
まどか「うん。じゃあお先に、さやかちゃん」
さやか「……送っていかなくて大丈夫?」
まどか「心配いらないよ、さやかちゃん。じゃあ、またね」
さやか「……また、ね……」
さやか「……ねえ、ほむら」
ほむら「なにかしら?」
さやか「恭介はどうやって病院に帰ったのかな」
ほむら「それは……来た時と同じじゃないかしら」
さやか「じゃあ、恭介はどうやってここに来たんだろうね」
ほむら「……歩いてきたんだと思うけど」
さやか「ここまで歩けるなら、なんで恭介はまだ病院にいるんだろうね」
ほむら「……」
さやか「仁美はほむらの家に来たことはなかったはずだよね」
ほむら「……さあ、そうだったかしら?」
さやか「仁美は……恭介を見送りもしなかったね」
ほむら「……心配なかったんでしょう」
さやか「本当にそう思ってる?」
ほむら「……」
さやか「まどかが帰るとき、ほむらは声もかけなかったよね」
ほむら「……かけたわ。聞こえなかったかもしれないけど」
さやか「あんたが見送らないなんて、そんなことあるわけないよね」
ほむら「……たまには、そういうこともあるわ」
さやか「……ほむらは嘘が下手だよね」
ほむら「……」
さやか「ほむら」
ほむら「……なにかしら?」
さやか「あたし、いつから転校生って呼ばなくなったんだっけ?」
ほむら「…………」
さやか「あたし、あんたに名前で呼ばれたことあったっけ?」
ほむら「…………」
さやか「あたし、あんたとこんなに仲が良かったっけ?」
ほむら「…………」
さやか「あたし、ほむらの家に来たことないんだよね」
さやか「だからほむらの家の内装とか、全然わかんないんだ」
ほむら「…………」
さやか「思えば、最初からなんかみんな変だったしね」
ほむら「……そうかしら? 私は気づかなかったけど」
さやか「……あたし、こういう荒唐無稽でめちゃくちゃな世界、知ってる」
さやか「夢、って言うんだよね」
QB「気づいてしまったね。まあ、元々無理があったからしょうがないんだけど」
さやか「……キュゥべえも一枚かんでたんだ」
ほむら「……消えなさい、インキュベーター」
QB「消えてもいいけどね。さやかはボクに聞きたいことがあるんじゃないかい?」
さやか「……そんな必要ないから。消えていいよ、キュゥべえ」
QB「やれやれ。せっかくキミのために来てあげたのに――」スッ
さやか「……代わりに、ほむらに答えてもらうよ」
ほむら「……いいわ、答えてあげる」
さやか「この夢は、何?」
ほむら「インキュベーターの話だと、テレパシーの応用らしいわ」
さやか「ふーん。見せたい夢を見せられるって感じの?」
ほむら「見てる夢に多少干渉するだけって言ってたけど」
さやか「……多少、ね」
ほむら「……えぇ」
さやか「……それで、あんたは私の夢にどんな干渉をしたの?」
ほむら「それは――」
ほむら「呼び方や接し方、これまでの関係の調整」
ほむら「平たく言えば貴女の私に対する好感度を上げた、とでも言えばいいかしら」
さやか「……まあ、あんたへの質問でなんとなくわかってたけど。何でそんなことをしたの?」
ほむら「…………」
さやか「言いたくないんだ。じゃあもう一つ。あたしは無事に目を覚ませるの?」
ほむら「…………」
さやか「……それも言えないんだ」
ほむら「…………」
さやか「あと――」
ほむら「――時間よ」
さやか「――――」
ほむら「――――」
ほむら「――それじゃ――」
さやか「……んぁ? あぁっ!?」
さやか「ここはっ!? どこっ!? あたしは誰!?」
マミ「あら、起きたのね美樹さん……まずはよだれを拭きなさい」
まどか「……さやかちゃん、女の子なんだから……」
杏子「バカ口開けて寝てるなよなあ」
さやか「はっ」ゴシゴシ
ほむら「まったく愚かね、美樹さやか」ファサ
さやか「え? あれ?」
さやか「あたし……?」
杏子「まーだ寝ぼけてんのかよ」ケタケタ
まどか「さやかちゃん、ここがどこだかわかる?」
さやか「え? ここほむらの家だよね……?」
杏子「なんでだそうなるんだよ」
マミ「ここは私の部屋よ」
まどか「さやかちゃん寝惚けすぎだよー」
さやか「あ、あれ? えへへへ……」
ほむら「まったく、貴女が私の家に来るとか、いったい何の冗談かしら?」
さやか「む。そんな言い方ないだろー」
まどか「もー、仲良くしなきゃダメだよー」
ほむら「私は別に喧嘩するつもりはないんだけど」
さやか「そう言うくせに喧嘩売ってきてるのはそっちだよね」
マミ「犬猿の仲、って言葉がぴったりよね、貴女たち」
さやか「あー、思い出した。マミさんの家でケーキご馳走になって……」
マミ「そのまま横になって寝ちゃったのよね」
さやか「えへへへ、テスト勉強やら何やらで疲れてたもんで」
まどか「ぐっすり寝てたよー。全然起きる気配もなかったし」
杏子「食ってすぐ横になるとマミみたいになるぞー」ケケケ
マミ「……佐倉さん、それどういう意味かしら……」ゴゴゴゴゴ
杏子「……ま、待て。話せばわかる」アトズサリ
さやか「いやー、恥ずかしいところを見せちゃったね」
ほむら「貴女の場合、その程度ならいまさら恥ずかしがるほどでもないでしょう?」
さやか「ぐっ……いちいちいちいち人の神経逆なでしおって……」
まどか「もー、喧嘩はダメだってばー」
さやか「わかってるって」ムスー
まどか「ほら、ほむらちゃんも謝って」
ほむら「……悪かったわね」ボソッ
さやか「……ほむらが謝った?」
ほむら「う、うるさいわね! 私だってたまには……」
ほむら「さやかごときに謝るのは癪だけど、まどかが言うから……」
さやか「へー、ほむらはまどかに言われなきゃ頭も下げられないんだー」
ほむら「ふん。さやか相手に頭を下げる必要なんてないもの」ファサ
さやか「まるっきり反省してないよなー。まどか、ほむらにもう一回謝るように……」
まどか「?」キョトン
マミ「?」キョトン
杏子「?」キョトン
ほむら「?」
さやか「?」
ほむら「え? なに? どうしたの?」
まどか「え? ううん、気にしないで?」
さやか「なんだよ、気になるぞー」
マミ「……二人とも気づいてないの?」
ほむら「さやかのバカさ加減には気づいてるけど?」
さやか「ほむらの人でなし加減には気づいてるよ」
ほむら「……なによ」
さやか「……なんだよ」
杏子「……お前ら、いつから名前で呼び合うようになったんだ?」
まどか「あ、杏子ちゃん! 言っちゃダメだよ!」
ほむら「え? あ!」
さやか「……あ!」
マミ「仲が悪いとばかり思ってたけど、案外そうでもなかったのかしら」ウフフ
ほむら「そんなことないわ! なんでさやかなんかと!」
さやか「あたしだってほむらとなんか仲良くなんて!」
杏子「また名前で呼んでるじゃん」
まどか「仲良しさんだね」
ほむら「そんなんじゃ///」
さやか「違うってば///」
さやか(そういえばほむらが夢の中で好感度上げた理由って……)
さやか(おーい、ほむらー)テレパシー
ほむら(……なによ)テレパシー
さやか(ねえ、夢の中でさ……)テレパシー
ほむら(うるさいうるさいうるさい! なんで夢の中のことを覚えてるのよ///)テレパシー
さやか(ふーん、じゃあ忘れよっか? 呼び方転校生に戻っちゃうけどー)テレパシー
ほむら(……好きにしたらいいじゃない)テレパシー
さやか(ほーむらっ♪)テレパシー
ほむら(なによ、なんなのよ///)テレパシー
まどか「今度は二人でニヤニヤしてるよ」
杏子「テレパシーでも使ってるんじゃねえの?」
マミ「キュゥべえ、あの二人のテレパシーを中継してもらえないかしら?」
QB「それをやるとまたボクの個体が減るから勘弁して欲しいな」
杏子「いいじゃん、減るもんじゃないし」
QB「減るんだよ。確実に一体分減るんだよ」
さやか(素直に仲良くしてくれって言えばいいのに)
さやか(って、そう言えなかったあたしも同じようなもんだけどさ)
さやか「急に名前呼びなんて、さやかちゃんは愛されちゃってますなぁ」
ほむら「貴女調子に乗るのもいい加減にしなさい!」
さやか「ふっふっふ、今調子に乗らずしていつ調子に乗るんだっていうものさ」
ほむら「それに名前呼びはさやかだって同じじゃない!」
さやか「私はほむらなんて言ってないよ? ほーむらーんって言っただけで」
ほむら「なによそれ! バカじゃないの!」
さやか「はーい、さやかちゃんは愛されちゃうバカですよー」
ほむら「~~~~~~!」
杏子「なんか急に仲良くなったよな、あいつら」
マミ「お互いにいい夢でも見たんじゃないかしら?」
まどか「ほむらちゃんも寝てたもんね。もしかして同じ夢を見てたりして……」
杏子「いや、それにしてもこの変わりようは……まさか洗脳とかじゃ……」ジロッ
QB「? 心外だね。感情のわからないボクにそんなことできるわけないじゃないか」
まどか「んー、でもそんなに不思議でもないよ?」
マミ「どうして? だって二人はあんなに仲が悪かったのに」
まどか「さやかちゃんもほむらちゃんも、本当は仲良くしたかったんだよ」
杏子「そうかあ?」
まどか「うん、きっとね」
さやほむ「そんなことないよ(わ)!」
さやほむ「そんなことないよ(わ)!」
杏子「おーおー、息もぴったりで」
マミ「後輩の仲が良いのは微笑ましいことよね」
まどか「みんな仲良しが一番だよ!」
さやか「ほら、まどかもそう言ってんだから意地を張るのはやめたら?」
ほむら「意地を張ってるのはどっちかしらね」
さやか「あ、そうだ! 今度うちのクラスで劇やるよね!」
まどか「え? うん、急にどうしたの?」
さやか「劇の内容ってまだ決まってなかったと思ったけど……」
ほむら「明日のHRで決めるって話になったじゃない。忘れたの?」
さやか「よし、じゃあさやかちゃんはやりたいものが決まったよ!」
まどか「え? なに?」
さやか「浦島太郎!」
ほむら「そこは桃太郎でしょ!」
さやか「いやー、だってあたしお尻出したくないしさー」
ほむら「そういう願望があったくせに何を言ってるのかしら?」
さやか「は? あれはあんたが見せた夢でしょ?」
ほむら「私が干渉したのは私に関する部分だけよ」
ほむら「夢の中身は貴女が見てた夢……つまり、心の奥底では……」
さやか「言わないで! 違う! あたしは変態じゃない!」
杏子「今度は夫婦漫才始めたぞ」
まどか「さやかちゃんもほむらちゃんも楽しそう」
マミ「さっきまでの態度が嘘みたいね」
さやか「くっそー……ほむら!」
ほむら「な、なによ」
さやか「呼んでみただけー」
ほむら「わけわかんないわよ///」
おしまい
おつかれさまでした
支援&保守ありがとうございました
最後の最後でさるさん&水遁で心が折れました
もうちょっと綺麗に締めたかった
さやほむは仲良しまでが良い
これでしばらくスレ立てできないなあ……
乙乙
ところでいまだにすいとんのシステムがよくわからんのだがされるとどうなるんだ?
今週はひたすら書き溜めておくかな……
それでは皆様おやすみなさい。
またどこかのスレでお会いしましょう。
次は何を書こうかな。
>>211
忍法帖がリセットされる
Lv1になるのでスレ立て不可&字数制限が痛い……
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