阿良々木「スロット?」扇「ええ」 (33)
扇「あ、阿良々木先輩、こんなところで出会うなんて奇遇ですね」
阿良々木「おう扇ちゃん、こんなところと言っても、直江津高校の昇降口だから、奇遇ってほどでもないけどな」
扇「所で阿良々木先輩、受験勉強は順調に進んでいますか?」
阿良々木「おう、扇ちゃん、受験生に受験のことを思い出させるなよ・・・まあ、ぼちぼちかな。羽川も戦場ヶ原も、手塩にかけて僕に勉強を教えてくれてるよ」
扇「手のかかる子どもみたいですね」
阿良々木「ほっとけ」
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扇「所で所で阿良々木先輩は、趣味などございましたっけ?」
阿良々木「趣味というほどの趣味はないけれど、まあ、サイクリングは好きかな。一台、お気にの自転車を壊してしまって以来、そこまで乗り回してはいないけれど。どうしたんだ急に?」
扇「いえいえ、別に大したことはない理由なんですけれど・・・受験勉強に日々勤しんでいる先輩の身からしたら、趣味に興ずる暇もないんだろうと、哀れんだだけです・・・憐れんだだけです」
阿良々木「そこまで勉強に身を入れてはいねぇよ、扇ちゃん・・・まあ、でも、以前よりは自転車に乗る機会も減ったかな。だけど、戦場ヶ原の家に行ったり、羽川と図書館に
行く時とかには自転車に乗ったりするし・・・登下校も乗るし。そんなにストレスにはなってないかな」
扇「さすが阿良々木先輩、日々の日常まで楽しく過ごせてしまうとは、いやはやお見それしました。私が趣味を提案させて頂くなんておこがましいにもほどがありました、ちょっと切腹してきます」
阿良々木「どんだけ僕を崇拝してるんだ、お前は神原か!・・・で、なんだよ、僕に提案したい趣味って」
扇「おお、阿良々木先輩、聞いてくださるのですか、それではこの忍野扇、僭越ながら阿良々木先輩に提案させて頂きます趣味は」
扇「パチスロです」
阿良々木「パチスロ?」
阿良々木「パチスロって、パチンコの仲間みたいなものだろ?ぶっちゃけていうと、ギャンブルだろ?」
扇「そうですよ阿良々木先輩、パチスロは大雑把にいえばパチンコの仲間、小雑把に行ってもパチンコの仲間です、どうでしょう」
阿良々木「どうでしょうって・・・いやいや、扇ちゃん、可愛い可愛い後輩からの提案だから、大体のことは飲むつもりだったんだけれど、ギャンブルときたら別だ。悪い印象しかないし、何よりあれ、お金をたくさん使うんだろ?負けたら怖いじゃないか」
扇「愚か者ですねぇ阿良々木先輩は。負けることにしか頭がいかないなんて。勝つことだってありますよ、勝ったらうはうはですよ。これだから受験生はネガティブで困ります、全く愚か者です阿良々木先輩」
阿良々木「あげたり落としたり、激しすぎだよ扇ちゃん・・・いやでも、ギャンブルにたいしてネガティブな感情を持つっていうのは、誉められはしても、決して怒られる事ではないと思うんだけれど」
扇「いいですか阿良々木先輩。何事も経験です。やらずに嫌いなんて、愚かの骨頂ですよ。それに、私がいればそこまでの大損をこく事はないですよ。優しく、やんわりと諦めるように諭します、それ以上の諭吉さんをつぎこむことを止めます」
阿良々木「負けることを前提に言うなや!」
扇「そして阿良々木先輩、もしも阿良々木先輩がやらなかったら、私は一人でパチスロをしに行きますよ」
阿良々木「えっ?」
扇「か弱い女の子が一人、煙草の煙が立ち込める怪しい妖しい店内にいこうとしてるのに、正義の味方の阿良々木先輩は止めないのですか?」
阿良々木「正義の味方とか、家の妹じゃあないんだから・・・いやでも、まあ、女の子が一人でそんなところに行くのは見過ごせないな」
扇「さっすが阿良々木先輩、それじゃ行きましょ、とっととあるけ愚か者」
阿良々木「いや、待て、行くとは言ってないけど!」
扇「つきましたよ阿良々木先輩!」
阿良々木「いつの間に・・・てか、ちょっとまて扇ちゃん、パチンコ屋なんて、高校生は入れないだろ。ましてや制服だぞ、入ったら警察を呼ばれるに決まってる」
扇「阿良々木先輩、ここを見てください。『18才未満入場禁止』とあります。阿良々木先輩は何歳でしたっけ?」
阿良々木「・・・18だけど」
扇「なら、なんの問題もないですね。行きましょう入りましょう。阿良々木先輩」
阿良々木「ちょっとまて、扇ちゃんは18じゃないだろう!」
扇「ここが店内です」
阿良々木「流されてる気がする・・・」
扇「気にしすぎですよ、愚か者ですねぇ全く・・・ほら、見てください阿良々木先輩。このたくさんの台が並んだホールを」
阿良々木「うわ、本当だ、たくさんあるなぁ。思っていたよりも煙草の臭いなんてないし、店内も綺麗だ。印象と少し違ったな」
扇「ほらほら、実際来るのと来ないとでは、全然違うでしょう、社会勉強になるでしょう。私が連れて来なければ、阿良々木先輩は店内をネガティブなイメージだけで捕らえながら生きて行くことになったでしょう」
阿良々木「まあ、僕がしたいのは、社会勉強じゃなく受験勉強なんだけどな」
扇「さて、こちらがパチスロコーナーですよ」
阿良々木「へぇ、パチンコと変わらず、たくさんあるなぁ。・・・ふぅん、5円スロットと20円スロットがあるのか。どういうものなんだ?」
扇「スロットは、大体の台がコイン3枚で一回回せる・・・コイン3枚で一回のチャンスが得られるんですね。5円スロットはそのコイン1枚が5円、20円スロットだったら1枚が20円になります」
阿良々木「ということは、5円スロットは一回のチャンスが15円、20円スロットだったら一回のチャンスが60円ってことだな」
扇「さすが阿良々木先輩、数学の計算だけは速いですね、さすが受験生、お見それしました。」
阿良々木「バカにしてないか?・・・ということは、今日は値段が安い5円スロットを打つのか」
扇「えっ?なにいってるんですか阿良々木先輩。好きなものには金に糸目をつけないと日々豪語しているあの阿良々木先輩が、20円スロットを打たなくてどうするんですか」
阿良々木「いや、好きじゃないし!豪語もしたことないし!」
扇「神原先輩がいってました」
阿良々木「あの野郎」
扇「あれあれ、見てください阿良々木先輩、ちょうど『パチスロ 化物語』が空いていますよ、座りましょう」
(所詮パチスロにわかなんで、知識はあんまりないまま書いてるんで、ここおかしいだろ!とか、多々あると思いますが、よろしく)
阿良々木「・・・今日の積極的な扇ちゃんには、不覚にもドキドキを押さえきれないぜ、よしやってやる、僕も男だ」
扇「そのいきですよ、さあ、まずは台に座って、そこにお金をいれてください」
阿良々木「財布のなかに虎の子が二匹もいるから、余裕だろうな」
扇「甘いですね」
阿良々木「えっ?」
扇「あまあまです、あまちゃんですよ。あまらぎさんと読んでもいいですか」
阿良々木「それは八九寺の特権だ!」
扇「良い台を掴んだとしても、二万円で利益が出ない、なんてざらです。プロはその四倍は持っていきますよ」
阿良々木「普通の高校生をプロとくらべんなや!」
扇「まあ、この台は初当たりが軽い台ですからね。そこまで投資しなくても大丈夫でしょう」
阿良々木「大体、どのくらい回せば、あたるんだ?」
扇「うーん、まあ、目安は、この台は120回とみてもいいかもしれませんね」
阿良々木「120回!?それくらい回すとなると、ええと、一回60円で、それに120をかけるから、7400円!?それで、当たるとどれくらい出てくるんだ?」
扇「少なくて150枚です」
阿良々木「三千円しかでないじゃないか!どうなってんだ!僕は帰るぞ」
扇「まあまあ、慌てないでください、慌良木さん」
阿良々木「だからそれは八九寺の特権だ!」
扇「お金が水のあわ、とのダブルミーミングです」
阿良々木「ニヤニヤするな!」
扇「計算間違ってますね」
阿良々木「・・・やっぱ帰る・・・」
扇「台を回していけばわかりますけれど、ゲームにはリプレイやベルなどで、チャンスが増えたりすることがあります。四千円あれば、百は回せますよ」
阿良々木「それでも損してるじゃないか」
扇「全く、阿良々木先輩、少し考えればわかるじゃないですか。目安が120です、それよりも早く当たったりもしますよ。それに、最低で150枚が当たれば貰えるんです。ゲーム中にコインの上乗せができたりもするんですよ」
阿良々木「それじゃあ、120過ぎても当たらないことだってあるじゃないか」
扇「これを見てください、阿良々木先輩」
阿良々木「ん?過去最高出枚数・・・12000枚!?おい、どういうことだこれ!」
扇「過去にこの台でそれくらい出した人がいるんですよ」
阿良々木「マジか」
扇「まあ、それ出したの、私なんですが」
阿良々木「マジか!?」
扇「そうなんです。これがパチスロです、どうですか。最初の投資の一万円なんて、屁でもないでしょう」
阿良々木「屁でもないな!」
扇「やってみましょう!」
阿良々木「うおおおおお!」
扇(ちょろいな)
阿良々木「それじゃあ、回してくか」
扇「あ、阿良々木先輩、注意事項が二つだけ。必ず、左リールからとめてください、他のリールから止めればペナルティがあります。そして、左リールにはバーを狙ってください」
阿良々木「バー?」
扇「はい、このチャラいおじさんが書いてある黒いやつです」
阿良々木「どっかでみたな」
扇「気のせいじゃないですか?」
阿良々木「おし、それじゃあ、回してくか。・・・ええと、コインをいれたら、マックスベットを押して、レバーをポン、と」ポンッ
阿良々木「回った回った、あれ、このバーって二つあるのか?怪異って書いてるやつ」
扇「それはチャンス目といって、まあ、出たら当たりやすくなる目です。焦らずにバーを狙いましょう」
阿良々木「昨日忍に血を吸わせてきてよかったぜ。よく見える」
テーレッ
阿良々木「ん?なあ扇ちゃん、バーが滑っていったぞ」
扇「チャンスです。この台には、チェリー、スイカ、チャンス目があってですね、今はスイカか滑りチャンス目がでます、ほら左上にスイカがあるでしょう」
阿良々木「ああ、ホントだ。それじゃあ、真ん中と左にもスイカを狙えばいいんだな。」
扇「一応右リールは怪異図柄を狙ってください。スイカではなく、怪異図柄でとまったら、滑りチャンス目といって、一気に当たりが近くなります」
阿良々木「わかった・・・お、ここは斜めにスイカが揃ったな。」
扇「斜めにスイカが揃ったら弱スイカです。上段や中断にスイカが揃ったら、強スイカといって、弱スイカよりも良い目なんです。」
扇「ちなみに左リール下にチェリーがでたら、それだけでも弱チェリーという役になってチャンスですが、他のリールに怪異がでると、強チェリー、最強チェリーになるので、狙ってくださいね。」
阿良々木「わかった」
扇(中段にもチェリーがでますが、まあ出ないだろうから言わなくても良いですよね)
プッシュ
阿良々木「ん?なんだ」
扇「そこのプッシュボタンを押してください。チャンスか、発展になります」
阿良々木「わかった」
オカアサンガシンコウシュウキョウニハマッテ…プッシュ
扇「これは発展ですね、ほら、プッシュボタンを押して押して」
阿良々木「ほいっと」ポチッ
マテヨセンジョウガハラ!
阿良々木「誰かに似てるんだよなぁ」
扇「気のせいです。ほら、この場合、主人公が彼女の手を掴んだら、『解呪の儀』が始まります」
阿良々木「なんだ、それ」
扇「解呪の儀は、15ゲームの、当たりになるかの抽選みたいなものです。そのゲーム中に怪異図柄が1つでも出ればチャンスアップになります。稀に30ゲームか、当たるまで続く、なんていうのもあるらしいです」
パシッ
サア,イコウ
扇「おっ、発展しましたね、流石です」
阿良々木「こんなの、誰がやっても同じだろ」
扇「まあ、そう謙遜なさらず。」
ネラエッ!
扇「おや、さっそくでましたね。今度は右リールから、順に怪異図柄を狙ってください」
阿良々木「ん?左リールじゃなくてか?」
扇「普通は左からですが、ボーナスゲームやこういうチャンスは、押し順ナビや矢印がでます。今、右から左に矢印が向いていますよね。臨機応変に対応してください」
阿良々木「わかった」
マダダッマダダッデデーン
阿良々木「あれ、でなかった」
扇「そういうこともあります。ちなみに、主人公のカットインやヒロインのカットインが出れば、もっと怪異図柄が出やすいです。・・・いってるそばからでましたね」
阿良々木「主人公の方か・・・ヒロインがよかったが、まあ、頑張るぞ・・・」
マダダッヨシッヨシップッシュ!
阿良々木「二個揃って、プッシュボタンを押したら、青い背景から緑の背景になっな」
扇「背景の色も重要なポイントです。レインボー、赤、緑、青の順でチャンスが上がります」
阿良々木「レインボーまでいったら、どうなるんだ?」
扇「ボーナス確定ですね。赤でも大体当たりますが、緑は、演出としてはまだ弱いです。ちなみに、レア役・・・スイカやチェリーが出てもチャンスアップです、頑張ってください」
阿良々木「今更だが、運ゲーを頑張れって言われてもな」
扇「それでは、目押し頑張れ」
阿良々木「それもなんだかな・・・」
阿良々木「残りニゲームか」
扇「背景は緑色のままですね。これじゃ少し弱いですね」
阿良々木「もう一段階あげときたいな」
扇「そうですね。まあ、一回解呪を失敗しても、また15ゲーム上乗せされたりしますので、まだ諦めるには早いです」
ピュリリン
モウイイダロウ,イッテクル
扇「おっ、熱いですね」
阿良々木「熱い?なにがだ?」
扇「演出が、ですよ。普通はこんな演出は入らないんです。パチスロ全体にいえますが、普通と違う演出は全部熱いんですよ」
阿良々木「そうなのか。なんか、極論っぽいけどな・・・それより、かわいかったなさっきの幼女、名前はなんだろう」
扇「・・・さぁ」
オモミヲカエシテクダサイ,オネガイシマス!
阿良々木「どうなる!?」
テレーン
扇「おっ!プッシュボタンです!」
阿良々木「オラァッ!」ポチッ
ブルブルブル
アリガトウ
阿良々木「うお、プッシュボタンがブルブルしてる!」
扇「おめでとうございます、当たりました」
ハッピータイム
阿良々木「よし、はやかったな」
扇「投資三千円ですか。よかったですね」
阿良々木「主人公、全く見せ場なかったな。なにやってんだこいつ」
扇「そうですね、愚かです」
阿良々木「これは、この1、2、3の順に押せばいいんだな?」
扇「ええ、そうです。しかし阿良々木先輩、チャンスといわれたら、いつも通りバーを狙ってください。狙え、といわれたら、右リールから怪異図柄です」
阿良々木「わかった」
チャンスアップ
阿良々木「ん?なんだこの『萌』ってのは」
扇「ボーナスゲーム中に、また新しいゲームに入ることがあるんですよ。この『萌』の状態は、それに当たりやすくなってる、ということです。」
阿良々木「ふぅん・・・あ、なんだ、発展したぞ」
扇「自転車レースに発展しましたね。この主人公の相手、今は白いですが、様々な色がありまして、虹や赤などの他にキリン柄なんてものもありますね。その場合、ほぼ確定です」
ウオオオオ
阿良々木「それじゃ、白じゃ演出が弱いのか・・・って、あたった!勝ったぞ!」
扇「・・・こんなに阿良々木先輩を凄いと思ったことはありません」
阿良々木「よくやった主人公!不細工だけどよくやった!」
扇「そうですね?」
ヤッタァー
バイバイチャンス
阿良々木「なんだこれ?」
扇「左に枚数、右に倍数って書いてありますよね?最初は5×2なので、10枚の上乗せが確定しています。これからそれらの数を上乗せしていって、最終的な枚数と倍数をかけて、勝ち取った分だけ元の150枚にプラスされます。」
阿良々木「たぶんわかった、やればできるはずだな」
扇「リプレイ、リプレイ、ベルが揃ったら、チャンスゲーム終了です。俗に言うリリベです。この間に揃ったコインは、もともと150枚あった枚数とは別にもらえるので、安心して回してください」
阿良々木「ずっと続け!」
阿良々木「あっ、終った」
扇「早いですね、なんでこっちの運は悪いんですか」
阿良々木「僕が知るかよ」
6×4
6×4
扇「ショボいですね、24枚の上乗せです」
阿良々木「ま、まあ五百円もプラスだし…」
扇「物は言い様ですね。まあ、まだチャンスはあります。頑張りましょう」
阿良々木「わかった」
カクトク404マイ
阿良々木「終わったな」
扇「あれから倍々チャンスが一回あって、この枚数ですか。まあ、いいでしょう。このあとは、3ゲームの引き戻し抽選があります」
阿良々木「なんだそれ」
扇「平たく言えば、レア役がでたらまた150枚からボーナスゲームスタートです」
阿良々木「おお、揃えば良いな」
扇「そうですね」
マッテクレ!
マッテクレ!
マッテクレ!イテッ
阿良々木「ダメだったな。終わるか」
扇「待ってください阿良々木先輩、もう少しチャンスは続きます」
阿良々木「えっ」
扇「このステージ、見てください。チャラいおっさんと幼女のステージ。ここは普通のステージよりも高確立のステージなんです」
阿良々木「当たりやすいってことか?」
扇「そういうことです。ほとんどの台は、ボーナスが終わってから少しだけチャンスが続きますので、このまま帰るのは得策じゃないです」
阿良々木「それじゃあ、少しだけ」
扇「頑張りましょう」
後日談というか、今回のオチ
扇「はい、実践終了です!」
阿良々木「なんだそれ」
扇「こっちの話です。よかったですね、投資150枚から、終わって少しだけ打って、300枚の獲得なので、プラス150枚です」
阿良々木「プラス三千円か。一時間位打ってただろうから、時給三千円のバイトをしてたと思えば、おいしいな」
扇「もう、可愛い女の子見てるだけでお金貰えるなんて、大学行かないで、パチプロに転向したほうが良いくらいですよね」
阿良々木「受験生にそんなこというなや!」
扇「冗談ですよ。ところで阿良々木先輩、このあとの用事は?」
阿良々木「まあ、帰って勉強だな」
扇「勝った三千円を、他のパチンコ屋でつぎ込む、なんてバカなことはしないで、真っ直ぐ帰ってくださいね」
阿良々木「・・・わかってるよ」
扇「それじゃあ、私はこれで。いやー、楽しかった。また明日、阿良々木先輩」
阿良々木「ああ、またな」
阿良々木(・・・ウズウズ)
阿良々木「負けた・・・」
扇「あらあら、阿良々木先輩、真っ直ぐ家に帰ったんじゃないんですか?」
阿良々木「うわ!扇ちゃん!?」
扇「全く、息抜きに教えただけなのに、そんなにボロボロになるまで何してるんですか」
阿良々木「・・・いや、負けたのはさっきの三千円と、プラス五千円位だったよ」
扇「まあ、まだ軽症ですね」
阿良々木「途中で忍に殴られて目が覚めたよ。夜でよかった。あー、あそこでやめればな、あああ」
扇「ほらほら元気だして愚か者、そういうこともあります。社会勉強料だとおもって割りきりましょう」
阿良々木「そう言われても…高校生にとっての五千円は、でかいよ」
扇「やれやれ、それでは愚かな阿良々木先輩、社会勉強プラス、不肖私めから、一つ教訓を」
阿良々木「教訓?」
扇「今日阿良々木先輩が学ぶべき教訓は、『粘るな、勝ち逃げ、さすれば与えられん』です」
阿良々木「貝木みたいな言い方で他の作品のパロディを持ってくるな!」
扇「交響詩編エウレカセブン2、絶賛稼働中!」
阿良々木「ステマするな」
扇「同じサミーですし」
阿良々木「うるさい」
終わり
くぅ?w疲れましたw
初めてのSSでしたが、説明ばかりで驚くほどつまらなかったので反省します。
イチャイチャさせたかった。
ありがとうございました
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