亜美「高須くんちに行ったら、美乃梨ちゃんが首輪で繋がれてた…」(327)

亜美「……なんなのこれは」

竜児「や、これはだなぁ……」

美乃梨「あ、あーみん何か用があって来たんじゃないの?」

竜児「そ、そうだよ(便乗)。ノックも無しに人のうちにあがるなんてお里が知れるぞ!」

亜美(……ノック程度で、この状況を収集できる時間が作れたとは、亜美ちゃん思えねーけどな)

亜美(用なんて忘れちゃったわよ……。何か適当に瑣末事こさえて遊びに来たような気がしたけど……)__ツカツカツカ(足音)

美乃梨「え、えへへっ見られちまったなぁ。こりゃいかんぜぇ……」

亜美「……何この服?」

美乃梨「あははは、これはご主人様特製のメイド服だぜぇ。似合わないよね」

亜美「……似合ってるんじゃないの」

美乃梨「おっ? それはみのりんに奴隷気質があるって言いたいのかなぁ? それはそれでやだなぁ。あははは」

亜美「……話になんないわね。高須くん、説明してくれる? 興味があるんだけど」

竜児「ま、まぁ見たまんまだよ」

亜美「……ご、ごめん、視覚情報がなぜか上手く脳で処理できない」

亜美(服の素材は……ちゃんとした生地を使ってる。その辺のコスプレ衣装みたいにペラペラじゃない。お手製って言うのは本当みたいね)さわさわ

実乃梨「すごいよねぇ、高須くんは、なんでも作れちゃうんだもんねぇ」

亜美(それに引き換えこの首輪……。ゴツゴツしていて、機能的で。これは明らかに市販の、その辺のペットショップで買ったものだわ。いや、それにしては毛羽立ってる。使い古し? なんで)

実乃梨「雰囲気出てるっしょ? 三丁目の田中さんちのお嬢ちゃんが亡くなったって言うから、形見分けにもらってきたんだ」

亜美「田中さんに、謝れ!」

実乃梨「名前が偶然ミノリちゃんだったんだよ。ほらプレートに刻印が……」

亜美(田中さん……!)

亜美「……まさか鎖もミノリちゃんの遺品じゃないわよね?」

実乃梨「まさかぁ、違うよぉ。これは本当にその辺で拾ってきたんだよ。あ、ちゃんと洗ったから汚くないと思うよ?」

亜美「……サビが手についたんだけど」

実乃梨「ご主人様は磨くことを主張なさったんだけど、私がお止めしたの。なんかツルピカだと奴隷っぽくないっしょ?」

亜美「……メイドは奴隷じゃないわよ」

実乃梨「あ、違う違う。これはあくまでコスチュームだから、だって私よりご主人様の方が家事なんて全然得意だし、気分だよぉ」

亜美「なるほどね……」








亜美「って、納得できるわけないっしょおおお!! ああああああああっっっ!!! 亜美ちゃん頭おかしくなりそうよぉ!!」

竜児「川嶋、ご、ご近所迷惑だから」

亜美「自宅にクラスメイト囲ってるあんたに常識を問われたくないわよ!!」

実乃梨「ちょいちょいお二人さん、お二人さんよ。あまりそっちの方で喧嘩をしなさんな。あっしの鎖の半径は1.5メートルですからにて」

亜美「ベッドの足に繋がれてるけど、それじゃあ本当トイレにも行けないじゃないの……」

実乃梨「いやぁトイレは」

亜美「聞きたくない」

実乃梨「それに位置的に、一番重要なお仕事に不便は」

亜美「あああああああああっっっつ!!!!」

竜児「川嶋! うるさい! うるさいから!」

亜美「ストレスで禿げたらあんたのせいだからね!!」

竜児「なんでだよ!?」

実乃梨「あーみんも大げさだなぁ。こんなの遊びっしょ?」

亜美「あんたの脳みそがどうかしてんのよ……」

実乃梨(あんた呼ばわりとは恐れ入ったね)

実乃梨「なんか間違ってるかい?」

亜美「なんでそんなカッコで、首輪までつけて、繋がれて」

実乃梨「この格好? 別に大したことないっしょ。しょせん衣服や格好なんてどうでもよくねぇ? 高須くんの場合、別に痛いことしてくるわけでもねーしさぁ。格好や態度で満足してくれるなら私は楽チンだぁよ」

亜美「そんな……」

実乃梨「まぁ私にマゾっ気が皆無って言ったら嘘になるけどさぁ。ご主人様も別にサドじゃねえもんな?」

竜児「全然だな」

実乃梨「だべ? 二人の間柄は至って静かなもんさね」

亜美「納得しそうで亜美ちゃん軽く死にたいわ」

亜美「実乃梨ちゃんは、いつもそれで体鈍ったりしないの?」

実乃梨「あ、やっぱり軽く勘違いしてるっぽいですぜ。ご主人様」

竜児「いや、今はご主人様はいいよ櫛枝」

実乃梨「まーじで? せっかく他人がいるんだから、むしろ絶好のチャンスじゃね?」

竜児「うーん、そうかぁ?」

実乃梨「あーみんは口ではぎゃあぎゃあ騒いでるけど、割と俯瞰で私たち見てるっぽいから、ここは私たちもプレイの一環として楽しまなきゃ損損!」

亜美「プレイって言った! 今この人プレイって言ったよ!」

竜児「それもそうかなぁ」

実乃梨「ほらほらほーら、ご主人様、みのりんをいっぱい可愛がってくだせぇ」

竜児「よしよしいいこだな、ミノリ」なでなで

実乃梨「あーー、極楽……」

亜美「ミノリって呼んでんのかよ! マジ田中さんに謝れよ!!」

実乃梨「うーー、それでさぁ、さっきのあーみんの質問のーーー答えなんだけどさぁ」撫でられ、撫でられ

亜美「そ、そうよ! 実乃梨ちゃんソフト部なんだから、こんなとこに捕まってたら身体鈍っちゃうじゃない!」

竜児「なんか、えらく現実的な意見が出たな」

実乃梨「新鮮ーー」ナデラレ、ナデラレ

亜美「何がワリーーんだよ!!! さっさと答えろコルルァ!!」

実乃梨(可愛いなぁこの人。あれだよね、必死に自分保ってる感がヒシヒシだよね)

亜美「ちょ、高須くんに熱烈愛撫されながらこっち見つめないで!! 死にたい!」

高須「別に四六時中繋いでるわけじゃねーんだよ。お互い暇な時だけ」

実乃梨「とか言ってーー、ご主人様はいつも暇じゃーん。ぶっちゃけ私が空いてる時間を基準にしてるくせにー」

高須「俺だって、家事やら虎の世話やら色々あるだろ」

実乃梨「あーー、ご主人様は毎日暇があるけど、毎日忙しいんだよねーー」

亜美「あ、そうだ! それだっ! 逢坂大河は!!?」

実乃梨「知ってるに決まってんじゃーーん」

亜美「やばい! 本格的に死にたい!!」

亜美「チビトラは知ってたってことは私またハブにされてたってこと!? 何それ! ありがとう!! でも知らないなら知らないままが亜美ちゃん良かったなぁ! 死にたい!」

竜児「だから川嶋うるさいって」

亜美「ごめん! 今日は亜美ちゃん叫ぶわ! だってこのまま消化不良で帰ったらきっと亜美ちゃん泣いちゃうもん!!」

竜児「なんで泣くんだよ」

実乃梨「羨ましいか? なぁあーみんよ、羨ましいか?」

亜美(ぶっちゃけ羨ましいっす先輩!!! あああああああっっっ!!! 死にてーーーー!!!)

竜児「そこを黙るなよ……」

大河「あ……まだやってる。飽きないわねぇ。あんたらも」

実乃梨「ゴメンね、大河。気ぃ使わせちゃって」

亜美「おい! どういうことだよ、手乗り!! お前この状況見て何も思わねーーとは言わせねーーぞ!!!」

大河「うっさいわねぇ……。竜児、昼ごはん」

竜児「まだだ。少し来るのが早いぞ。大河」

大河「あーーー、確かに、私中心で回ってたころよりは不便かしら。でもそれだけね」ゴロン

亜美「そ、そこ高須くんのベッドでしょ!? なんでそう気軽に寝っころがれるの!?」

大河「あーー、竜児とみのりんの匂いがするわ」

亜美「マジで?」ヨロヨロ

大河「………」ゲシッ(蹴)

亜美「………」

竜児「川嶋が無言で吹っ飛ばされた!」

実乃梨「大河ダメだよ。見ての通りあーみんだいぶ弱ってるんだよ?」

大河「あんたらのせいでしょう」すーーはーーー、すーーーはーーー

竜児「ベッドの匂いを嗅ぐな馬鹿」ぺしっ

大河「った、うるさい。早くごはん、さっさとごーーはーーんーー!」

竜児「もう、勝手にしてろ」スタスタ

実乃梨「優しいねぇ。私のご主人様は」

大河「………」

亜美「う、うぅ……」ヨロヨロ

大河「あんたのせいで私のごはんが遅れてるのよ。少しは手伝ってきたら?」

亜美「た、高須くんのお手伝い!」チラッ

___竜児「うーーん、今日は麻婆にすっかなぁ」ジューー、ジャッジャッ

亜美「……やめとく。亜美ちゃんのキャラじゃねぇし……」ヨボヨボ

大河(なんか懐かしい気分になるわね)

大河「ごはんできるまでちょっとチワワの散歩行ってくるわ」

竜児「すぐできるぞ」

亜美「すぐ出来るって」

大河「……いいから来い」

亜美「ヤダヤダ! チワワは室内駆けずり回るだけで十分なんだもん!! (高須くんとごはん!)」ズリズリ

大河「……っち、チワワの為を思って連れ出してやろうと思ってんのに」

実乃梨「じゃあ私とお散歩行く? 大河さま」ジャラ…

大河「え、遠慮しとく……」

竜児「できたぞー」

亜美「わーいできた!」

大河(できてしまった……)

実乃梨「さて、お仕事じゃな」

亜美「………!」ザワッ

実乃梨「一人でつけるのにも、慣れたなぁ」カチャリ

亜美「うわっ、手錠だ。ゴッツーーイ。ねぇみのりん、その手枷、亜美ちゃんと半分こしようぜ」

実乃梨「は? なんで?」カチャリ

亜美(え、ナニコレ、亜美ちゃん睨まれてるの? あの実乃梨ちゃんに? 死にたい)

大河(デジャブ)

実乃梨「大河は止めようとしてたけど、あーみんは資質あんのかもねぇ」ヨロヨロ

亜美「マジで? ヤバイ、亜美ちゃん人格崩壊の危機だわ。マジ迷う」

大河「……私には無理」

亜美「えーー、手乗りちゃんはぁ、この程度のこともできないのん?
そんなんじゃ高須くんとられても仕方ないんじゃねぇのーー? 亜美ちゃんは余裕だけどさぁ、流石にただでやるにはちょっとぉ、みたいなぁ? 亜美ちゃんがこんなことしたらそれこそ億単位の金が動くっつうかぁ」

大河「……黙って見てろよ。さもなきゃマジで殺すぞ」

亜美「いやーーーん、コワーーいけど弱ーーーい。昔の大河はこんな時大人しく」

実乃梨「ご主人様、哀れな雌奴隷にごはんお世話をお願いいたしまする……」深深ぁ……

竜児「おぅ」

亜美「……おぇっ」

大河「えずくな。これ以上飯を不味くするな」

竜児「さて、いつもならここでアレするわけだが、今日は川嶋もいるし」

実乃梨「竜児様……。なればこそ、竜児様の威厳を保つためにも、いつも通りなさるべきかと」チラッ

亜美「………」放心

竜児「ははっ、俺に威厳なんてねぇよ」

実乃梨「もう! 高須くん! 気分だぜ気分!」

竜児「お、おぅっ」

大河(私の時は(初回は)しなかったよな。やっぱり川嶋亜美は警戒されてんのかしら)もぐもぐ

実乃梨「それでは、奴隷はごはんのお世話をしていただく代わりに、竜児様のお下の
お世話をさせていただきたく……」カチャカチャ

亜美「おう!!? ちょっ、待て待て待て待てぇぇぇい! いや、さっきまでの流れからして、あと大河の悟りっぷりを見ても、待つとは亜美ちゃん一毫も思ってないよ!? けどっ! 待って! 待ってって言わせて欲しい!」

竜児「川嶋はああ言ってっけどぉ?」

実乃梨「ほれでは、ひつれいひまふ」ぱくっ

竜児「おぅっ……!」ブルッ

亜美「亜美ちゃん麻婆食えねーーだろこの状況!! て言うか普通食った後だろ!」

大河「いつもは後よ」

亜美「そうなの!? なんで今日!?」

大河「(途中で喋るのをやめんなよ)……今日は麻婆だからみのりんがアドリブ入れたの」

亜美「マジかよ! こいつら極まってんな! 亜美ちゃん無駄に感動!」

大河(いつもなら歯磨きプレイも挟むんだけどね。やっぱり今日は攻めてるなぁみのりん)

実乃梨「ごふじんはまのにふぼうふぉ、たっふりきへいにはへていふぁふぁひまふね」ジュルジュル

竜児「お、おおぅっ!」ビクビクッ

亜美「くそっ! 何て言ってっか亜美ちゃんにはわかんねぇ! 大河! どうせ定型分なんだろ!? 教えろよ! あぁっ! エロいな畜生!!」

大河「ワイルドギースみたいな悪態ついてんじゃないわよ……」もぐもぐ

亜美「ファック! 教える気皆無! いいもんね! 亜美ちゃんだって高須くんの為にエロいの、結構勉強してんだもんね! 聞き取って見せるもんね!!」

実乃梨「………」ニュルッニュルッ

亜美「何か言えよ! ボサノバビッチ!!」

竜児「うっ、川嶋、料理が冷める。早く食え……!」

亜美「いやーーーん! こんな状況でも高須くんったら、やーーーさーーーしーーーいーーーー!!! 亜美ちゃん惚れそう!!」

実乃梨「……竜児様、こちらに集中してください」ガジ…

高須「おぅっ! わ、悪い櫛枝」びくっ

亜美(局部甘噛みは婦女子の妄想って学習したんですけどーーー!?)ボソボソ

大河「知らないわよそんなこと……」

実乃梨(噛んだのは、根元の方っさー。ここら辺だった甘噛みでも少し捻りを入れれば強弱が調節できるし)ニュルッニュルッ

竜児「うっ、うっ」

亜美「いやーーん、こ、この麻婆美味しいーー。亜美ちゃん普段はコンビニに置いてある赤い箱のやつだからぁ、手作りの味って新鮮ーーー!」

大河「……ご馳走さま」

亜美「もうっ、逢坂さんってば! せっかく高須くんが作ってくれたんだから、もっと味わって食べないと!」

大河「あんた、さっき勉強してるって言ったわよね。早く食べないと不味いとは思わないの?」

亜美「いやーーん、この状況で冷静な判断が出来るほどーー亜美ちゃんは世間擦れしてないかもーー!」

竜児「……くっ! ミノリ! 俺はもうっ」

実乃梨「どうぞ、いっはいらひてふらはい」ぐちゅっぐちゅっ

竜児「ううっっ!!」ガクガクッ

実乃梨「んっ」ジュポッ

竜児「……おぅっ!」びゅっびゅっびゅぅぅぅ!!

実乃梨「………ん、温かいです。竜児様」ビシャッビシャッ

大河(………くっ)フイッ

亜美「なによもう! 逢坂大河がもったいぶるからてっきり亜美ちゃんはぁ、高須くんがーー麻婆豆腐にぶっかけてーー実乃梨ちゃんがパクパク食べるのかもーーって思っちゃったじゃないーー。って、ただの顏射かよぅ! 脅かすない!」

大河「!?」

実乃梨「…………」

竜児「えーーっと、ティッシュティッシュ」ジタバタ

亜美「それともなーに? このまま本番はじめちゃったりするのかなーー? でもそれは無いっぽいよねーー?
だってさぁ、さっき逢坂大河は気をつかって部屋をあけてたんでしょーー? つまりそれってぇーー、このチビトラ追い出して、いっぺんヤったってことじゃん? 流石に三回はキツくねぇ? それにその顔」

実乃梨「……顔がなに?」べっとり…

亜美「ダメよダメよ! そんな顔してちゃ! ご主人様のミルクかけてもらったらもっと恍惚としてなくちゃ! 憮然としてたら、二回目なんだもん! 高須くんだって萎ーえーちゃうぞーー?」

大河「なっ……なっ……!」

実乃梨「………」

竜児「ほら、顔ふくぞ、櫛枝」

実乃梨「ねぇ……高須くん、このまま本番……しよぅ?」

竜児「えっ!!?」

大河「」

亜美(にやり)

実乃梨「ねぇ、いいっしょー? あーみん見ててくれるってぇ。ミノリは高須くんとえっちしたいよ……」

竜児「と、とりあえず顔ふけって」

実乃梨「ん……拭いて拭いてっ」にじり

竜児(うっ……)ふきふき

亜美「ねぇ高須クン、そんなさっきやヤった上に精液臭い雌奴隷は『取り敢えず』置いて置いてさぁ……。純潔なお姫様を強引に手篭めにしたいと思わない?」

実乃梨(こいつ……)

竜児「い、いやでも……」チラッ

実乃梨「………」

大河「あ、あんた、さっきから何言って、ひゃっ!」

亜美「ほーら、町娘だけど、綺麗で手付かずの逸材もいるわよぉ? キョーミ無い? カナ?」

大河「やんっ、バカチワワ! どこ触ってんのよ!」イヤイヤッ

亜美(いいから合わせなさいよ)ボソボソ

竜児「…………」

大河「りゅ、竜児………助けてよ」

竜児「………」

亜美(よし)

亜美「じゃあこうしよ! 私がこの奴隷をお風呂にいれてきてあげるわ!」

実乃梨「は、はぁ!? じ、じゃなくてっ! 私はご主人様に綺麗にしていただいているので!」

亜美「私もいっしょに身体磨いてくるからさ、そうしたら後で、三人でしよう?」

竜児「ぐっ……」

実乃梨(お、お前にはプライドがないんか!?)

亜美(あんたにだけは言われたくない!)

大河「へ……わたしは?」

亜美「あんたはその間、王様に可愛がって貰いなさいよ」

大河「……えっ!? ムリムリムリムリ!! 私もお風呂入る!!!」

亜美「あんたねぇ」

亜美「よく考えなさいよ大河。私達と、あんたじゃジャンルが違うのよ」ボン

実乃梨(……)キュッ(それなり)

大河「ちょっ」チーーーン

亜美「そんなナリじゃ溢れるわよ。四人じゃベッドも手狭だし、私達がお風呂でくんずほぐれつしてる間は、あんたが王様を楽しませなさいよ」

亜美(どうせ逢坂大河じゃ、高須くんを射精まで導けっこないから、回数には入んないし)

実乃梨「……勝手に決めないで欲しいぜー」

亜美「奴隷は王様やお姫様の命令には逆らえるないっしょーー?」

実乃梨「………奴隷は怒らせると、王様にとって一番怖いんじゃないかなぁ?」

亜美「………」ペロッ
実乃梨「ひゃっ、やめろばか!」ビクッ

竜児「!?」

亜美「じゃあ私達お風呂してくるからぁ、ごゆっくり~」カチャ

実乃梨「……高須くん!」

竜児「………」

亜美「うふっ。ハイハイ、行きましょうねぇー」引

実乃梨「くっ……」ズリズリ

亜美「……」ズリズリ

実乃梨「………」

亜美「飽きれた。お風呂張ってあるわ。用意周到過ぎっしょ……」脱ぎ脱ぎ

実乃梨「……最悪だよ」

亜美「なんでー? いいじゃん。愛が分散した分、長く付き合えっかもよぉ?」

実乃梨「………」

亜美「今だって、高須くんの意を汲んで、嫌々ながら素直に付いて来たんっしょ? いやー亜美ちゃんキミタチの関係にはマジ舌巻きっぱだわ」

実乃梨「まだ早いって思っちゃ悪いわけ?」

亜美「いやーーん、この奴隷ってばすっかり服の脱ぎ方も忘れてるーーー! 優しいお姫様が手伝っちゃうかもーー!」

実乃梨「……じゃあ手伝ってよ」

亜美「……ぶっちゃけ、亜美ちゃんにはそんなこと関係無いから。そもそもこんな付き合い方始めたのは実乃梨ちゃんの方でしょ」脱がし脱がし

実乃梨「仕方がなかったのだよーー!」

実乃梨「大河は恨めねーーし! かと言って、側で見ているのも辛かったんだぜぇ!」

亜美「へーだから、高須くんが好色そうな目で見てるのにつけこんだわけか」

実乃梨「まぁ、そういうこったな」

亜美「すげーゲス。亜美ちゃんあんたを見損なった」

実乃梨「へー、人のこと言えんのー?」ニヨニヨ

亜美「亜美ちゃんは元からゲスだもーーん」

実乃梨「それは嘘だよ」

亜美「嘘じゃねぇし」

実乃梨「やーめーよーうーぜーー。結局あたしら二人揃って負け犬がキャンキャン吠えてるだけなんだからさーー。あーみんが言うとおり少しでも長く高須くんに構って貰おうぜーー」

亜美「………なにやってんだろ、私」

実乃梨「嫌なら帰れよ」

亜美「………そうだよね。帰れるはずないもんね」

実乃梨「………」

亜美「せめて逢坂大河にバレ無いようにはできなかったわけ?」ワシャワシャ

実乃梨「あーーーンギモッヂィ! あーみん高級ソープ嬢になれるわぁ」

亜美「絶対今よりマシだったっしょ」

実乃梨「そしたらあーみんにだって知らせねーだろ常識的に考えてーー」

亜美「いーや。亜美ちゃんはおかしいって気付いてたね。あ、思い出した。今日高須くんちにお邪魔した理由それだわ」

実乃梨「マジか。遅かれ早かれこうなる運命だったわけかぁ。残念極まるぜ」

亜美「もう十分楽しんだクセに」

実乃梨「………十分なんてもんがあったらさ、こんなに苦しくなんねーべさぁ」

亜美「………」

実乃梨「ぶっちゃけ、あーみんが来てくれた時はヤッタって思ったんだよねぇ。正直マンネリしてたし、このままじゃ別れ話を告げられるのも時間の問題だったんだよねーー」

亜美「………」

実乃梨「あ、そもそも付き合ってねーだろってツッコミは無しダゼ! 拙者面倒臭い女故、一発ヤったら勘違いしちまうんでござるよぉ。たはは」

亜美「………」

実乃梨「やめろ、触んな抱きしめんな」

亜美「………」

実乃梨「やめろっつってんだろ!!」

亜美「本当、馬鹿な女ね」

実乃梨「やめろって………」ぐしゃっ

亜美「お風呂で泣くと響くわよ……」

実乃梨「うっ、うっ……~~~~~っっ…っ!!」

竜児(二人は今頃ナニしてんだろう……)

大河「は、歯ぁ磨き終わった!」

竜児「お、おぅっ」

大河「………宜しくお願いしします!」

竜児「……いいのか?」

大河「…………」

___亜美「あんた、逃げてもいいけど、そしたらもう二度と高須くんちの敷居跨いじゃだめよ。邪魔だから」ボソボソ

___大河「は、はぁ!? あんたにそんなこと言われる筋合い」

___亜美「本人は絶対に言わないだろうけどね、実乃梨ちゃんだってずっとそう思ってたわよ」

___大河「…………」

___亜美(馬鹿大河。そんなわけないじゃん)

___亜美「私に感謝しなさい。あんたの入り口も作ってあげたんだから」

大河「……いい! 本当はお風呂入りたいけど、昨日ちゃんと入ったもん」

竜児(昨日かよ……)

大河「だから、今回は私が、ほら、いつものみのりんみたいにするね!」

竜児「え、いいよ……。大河にそんなことさせられない」

大河「じ、じゃあどうするのよ! 二人だって一時間くらいであがっちゃうんだよ」

竜児「そ、そうだな……。と言うか、その……お前、もう帰らない?」

大河「かっ帰らない!!」

竜児「で、でも……」

大河「なんでそんなこと言うの……。うっうぅ……」

竜児「さ、さっき川嶋に何言われたんだよ? お前がそんなこと言い出すなんて、相当だぞ」

大河「わたしっ、私だって、竜児といっしょにいたいもん……!」

大河「ほ、本当は、みのりんと竜児がそういうことするの見てるのだっていやだったけど」ボソボソ

竜児「えっ?」

亜美「お姫様準備完了ーー!」ガバッ

竜児「おぅっ!?」

実乃梨「あーみん、声が高いぜ」

亜美「もう亜美ちゃんとしっとりしたくって仕方なかったんじゃないのぉ? 町娘タイムしゅーーーりょーーーー。今からは高貴なお時間でーーす」

実乃梨「大河、大河もほら、後に備えてお風呂入ってきなよ」

大河「え、う、うん……」

竜児「た、大河っ、さっきなんか言いかけてむぐっ」

亜美「チュッチュッ。高須くん大好きぃ」

大河「お、お風呂入ってくるね」タッ(駆け)

実乃梨(ごめんね大河。ごめんね……)

俺も大河と風呂入ってくるわ

マジレスすると犬用の首輪を人間がするとダニ防止加工してあるからカブれてヤバイ

>>92
マジレス返すと、犬が死ぬまでつけてた首輪なんで、防虫剤なんてとっくに抜け落ちてる

風呂で念入りに足の裏洗ってて新しいネタを思いついた!

亜美「よーし、亜美ちゃん今日もこっそり、高須くんの靴磨いちゃうぞぉ!」

亜美「ゴシゴシ!」キュッキュ

亜美「ゴシゴシ!」キュッキュ

亜美「ゴシゴシ!」キュッキュ、ポロポロ…

なんか、風呂上がりに筋トレすると捗るんだってさ

実乃梨「でもさぁ、ぶっちゃけ、大河を入れたのはマズくなかったっぺ?」ゴシゴシ

亜美「いやーーん! 実乃梨ちゃんこそ背中流すのウマーーイ! これならいつ極道の妻として嫁入りしても平気ね!」

大河「言いたかないけどさ、私大河に勝てる気しないんだよね。だってさ高須くん大河のこと大好きだもんさぁ」

亜美「あらあら、他称手乗りタイガーの親友がそのタイガーを邪魔者扱いするなんて、世も末ね」

実乃梨「………言わないでよそれは。あーみんだってさっき大河をダシにつかったんだべさ」

亜美「別に亜美ちゃんとタイちゃんは宿敵であって、お友達じゃないもんね」

実乃梨「ずるいなぁあーみんは。私も、大河となんて友達にならなきゃ良かった……」

亜美「………」

実乃梨「あ、これ私もずるいわ。こんなこと誰に言っても胸糞バッドやけぇ。たはたはっ」

亜美「どうせあのチビトラじゃ高須くんに手も足もでないっしょ」

実乃梨「そうかなぁ」

亜美「それにダシに使うのは今回だけだもん。もう絶対高須くんとタイガーを二人っきりにしてやんないもん」

実乃梨「えー……私は?」

亜美「嫌ならソフト辞めれば?」

実乃梨「手厳しいなぁ……」

亜美「今まで独り占めしてきたんだからそのくらいいいでしょ」

実乃梨「あーーあ。三日天下だったぜ」

亜美「三日ぁ?」

実乃梨「三週間くらいだったかな? その間休み取れたの3日くらいだったし」

亜美「どっちにしろ、亜美ちゃん知ったこっちゃねーわ」

実乃梨「ま、いっか……」

亜美「高須くんだってきっとタイガーに手なんてだせないよ」

実乃梨「そーかもね、高須くん優しいもんね。でもさぁ、もし大河が女の武器使ってきてたらどうすんの?」

亜美「……あの手乗りトラちゃんにそれ程似合わない言葉もないわね」

実乃梨「だね、あはは……。でもさ、そうしたらきっと高須くんこんな爛れた関係やめちゃうよ」

亜美「だからその前にお風呂出るわよ」


______

亜美(しかしマジでギリギリセーフだった)

実乃梨(もう少しだけ、もう少しだけだから大河……)

竜児「び、びっくりしたぞ、川嶋」

亜美「んー? 亜美ちゃんだってヤキモキしてたんだよぉ? 大河とどんな風に仲良くしてのカナってさ」チュッチュッ

竜児「おおぅっ、何にもしてねーよ」

亜美「ホントカナァ? ほら奴隷、ご主人様の服を脱がしなさい」

実乃梨「別にあーみんの奴隷じゃねんだけどな」脱がし脱がし

竜児「……おお、すまん」

実乃梨「いいっていいって」ヘラヘラ

実乃梨「さぁご主人様、ベッドにご案内です」

亜美「奴隷の首輪は付けないの?」

実乃梨「ご主人様はお風呂入ってすぐは汚らしい首輪を着けるのを嫌うんでさぁ。温かいうちに召しあがっていただきましょうぜ」

亜美「ふーん(マジでミノリちゃん化けて出ないかしら……)」

亜美(しかしどうしよう……。今日は焦らすベキかな?)

実乃梨(私的にはあーみんに先イって欲しいかも)

亜美「だよね」

竜児「お前らさっきから仲良いいよな」

亜美「王さまっ、姫は身体はこの通り、王様好みのド淫乱なんですが」

竜児「おぅっ…」

亜美「いかんせん、面倒臭い処女にござりまして、お手本見たいなぁなんて?」

実乃梨「……ちょっ! あーみん!? 話が違う!」
亜美(ごめーんみのりん、その調子で使い古されちゃって★)

竜児「俺はいいぜ」

実乃梨「あうっ……」

亜美(にやにや)

竜児「じゃ、じゃあ櫛枝……」

実乃梨「う、うん……」

亜美「もー今更恥ずかしがる関係でもないんでしょ?」

実乃梨「だ、だって、いつも大河にはちょっと外してもらってたしさ……」

亜美(なんかあのチビトラに少しだけ同情するわ……)

亜美「……じゃあ亜美ちゃん実乃梨ちゃんの後まわってぇ、特等席で見ちゃおっかなぁ」

実乃梨「ちょっ、なっなに!?」

亜美「ほーらみのりんギューっ」抱きっ

実乃梨「ひゃっ、もう、あーみん!」

亜美「ほら、亜美ちゃんも見ててあげるから、高須くんはこの雌奴隷めちゃくちゃにしちゃってよ」

竜児「……」ギロ

亜美「ほら、実乃梨ちゃん。高須くんは怒ってるんじゃなくて興奮してるんだよー。おねだりおねだり!」

実乃梨「うぅ。……き、きて?」

亜美(なんだそりゃ)

竜児「!!!!」

竜児「い、いくぞ! 櫛枝!」

実乃梨「んっ、やぁ……竜児のが入ってくるくる……」ビクッ

亜美(……先譲ったのは失敗だったかも)ギュッ

実乃梨「んー? あーみんなぁにぃ?」

亜美「なんでもっ。みのりん可愛いよ」

実乃梨「えへへぇっ、んっ、ありあと……」ギシギシ

竜児(ナニこの、この世の極楽は)

亜美「ねぇ竜児、キスしよ」

実乃梨「んっ、んっ、あん……」ギシギシ

竜児「へっ」

亜美「実乃梨ちゃんを犯しながら亜美ちゃんと無茶苦茶ディープなキスするの。絶対気持ちいいよ」

竜児「うっ、ええっと、むぐっ」

亜美「んっ、ちゅっ、れろ……」クチュ

実乃梨「あっ、んんっ、ずるい……。ご主人様みのりんにもチューしてぇ……」

亜美「してあげて……」

実乃梨「えへっ、うれしい。ちゅっ」

亜美「………」ぎゅっ

実乃梨「ん~~!」
竜児「ふっ、かわひまっ、ちょっ」

実乃梨(あーみんありがとうっ。しあわせだよぅ)チュッチュッ

竜児「はぁっはぁ……」

実乃梨「ご主人様、いきそぉ?」

竜児「もっ、ヤバイ」

亜美「中に出しちゃだめだよ。高須くん」

竜児「だ、出さねーよ」

実乃梨「んっ、みのりんは、構わないぜぇ……。高須くんのっ、好きなトコ出してよ。どこでもい……」ビクンッ

竜児「うっ……」

亜美「……こーら」ぺしっ

実乃梨「あいてっ」

亜美「だめだからね。もし中に出したら亜美ちゃん高須くんのこと軽蔑しちゃうな」

実乃梨「高須くんはあーみんに軽蔑されてもいいってさぁ……」

亜美「えー、そんなことないよねぇ? 高須くんはぁ、あみちゃんともこの後いっぱいエッチするんだもんねぇ」

竜児(今俺死んでもいいや……)ギシギシ

竜児「いっ、いくっ! 出る!」

亜美「………」ジーー

竜児「……くっ!」抜きっ

実乃梨「んっ……!」

竜児「うぅぅっ……!!」ビュッビュッ……

亜美「ちゃんと外に出せたね。偉いぞ、高須くん」ヨシヨシ

竜児「ふぅ…ふぅ…」ビクッビクッ

実乃梨「はぁはぁはぁっ」グッタリ

亜美「流石に三回目って感じ、なのかな? ちょっとしか出なかったね」スリスリ

実乃梨「んっ、ちょっ、あーみん……!」

亜美「中に出してたらこの辺に出てたのかなぁ?」スリスリ

実乃梨「そ、そうかもね……やんっ」

亜美「……いいなぁ」

竜児「っ!!」ガバッ

亜美「やっ、もう、そんなにがっつかなくても、亜美ちゃんはもう高須くんの物なんだからぁ」

実乃梨(一発済んだ私は自分で精液をティッシュで拭く悲しさよ……)

亜美「ここからは、高貴な物同士のセックスだからね、奴隷はベッドから降りて、ただ見てるのよ」

実乃梨「はいはい、控えますよぅ」イソイソ

竜児「………」

実乃梨「……後でまたしようね」チュッ

竜児「お、おぅっ!」

亜美(実乃梨ちゃんは本当すげーや……)

亜美「もうっ、押し倒しておきながらいつまでも未練たらしく奴隷見てないの! こっちみてっ、りゅーじ」

竜児「お、おうっ」

亜美「亜美ちゃんは全然平気だからねっ、りゅーじの好きにしちゃっていいよ」

竜児「で、でも、お前初めてなんだろ?」

亜美「ん。亜美ちゃんの初めてが竜児で良かったよ」

竜児「川嶋……」ウルッ

亜美「ん……ねっ、じゃあゆっくり入れて?」

竜児「お、おおぅっ!」

亜美「そ、そうっ、ゆっくり、だよ? さきっぽで、擦ってから、ちょっとずつね?」

竜児「…………」

亜美「………あ」

竜児「ご、ごめん川嶋。流石に四度目だし……」

亜美「う、うん、平気だよ!」

亜美(み、実乃梨ちゃん!)

実乃梨「えー……どうしよっかなぁ」

実乃梨「奴隷は控えてるんじゃないだべかぁ?」

亜美「と、特別に許可します!」

実乃梨「なんだいなんだい、がっついてるのはどっちだいほんと。よっこらしょ」

竜児「すまん、櫛枝……」

実乃梨「いーよいーよ。あーみんは流石にまだこういうことは無理だもんね。でも私だってそんなに得意じゃないんだぜ? 四回目を立ち直すとなると、これは逆境ナインレベルの難題だぜ」

亜美「じゃあ、私上乗ってあげる! ほら、高須くんっ、横になってなって!」

実乃梨(あーみんマジ必死だな)ぱくっ

亜美「ほら、高須くん、私のことも触って欲しいな……」

竜児「えっと、じゃあ……」さわっ

亜美「えーっ、よりにもよって頬っぺなの? もぅ、可愛いなぁ、高須くんは。でも嬉しいよ。亜美ちゃんは、高須くんに触られるならどこだって嬉しい」

竜児「川嶋……」

亜美「でもでもっ、もしも高須くんに、私が本当に触って欲しいところを当てられちゃったら、どうしよどうしよっ! なーんて考えちゃってたり?」

竜児「そ、そうだなぁここかなぁ」唇

亜美「ぶー! 不正解です」アヒル口

実乃梨(今土方の気分でチンコ吸ってます。どうもみのりんです)チュッチュッ

亜美「ね……焦らしちゃやーよ」

竜児「……」さわっ

亜美「んっそこ、正解……」

竜児「や、柔らかい」

亜美「奴隷のおっぱいとどっちがやらかい……?」

奴隷(………)クチュックチュッ

竜児「奴隷」

亜美()

竜児「でも、川嶋のおっぱいはすげえ綺麗だ……こんなの見たことねぇよ」もみもみ

亜美「んっありがとう」

竜児「まるでAVみてーだ……」

亜美「うふふっ、この後亜美ちゃんも、AVみたいに、無茶苦茶におちんちん出し入れされちゃうのかな?」

竜児「あ、あれは気持ち良く無いらしいぞ」

亜美「いーよ、どうせ初めてだもん。亜美ちゃんはキモチ良くなれないよ。だから竜児がしたいようにしてっ? ねっ?」

竜児「川嶋……そんな」

実乃梨(………なんか私が泣きそうになってきたぜ。健気過ぎたろあーみん……)

亜美「実乃梨ちゃん、ありがとう、竜児はもういいってさ」

実乃梨「ご主人様の役に立てたかな?」

竜児「あぁ。もう十分だ」

亜美「ねっ、じゃあ、きて?」

竜児「おぅっ」

実乃梨(……十分なんだってさ)

亜美「い、痛くないよっ! りゅーじ! き、きもち、いっ、い、よ!」

竜児「川嶋っ! 川嶋っっ」

亜美「やっっ、もう、こんな、亜美ちゃん、おかしくなりそっ……」

竜児「ご、ごめん、川嶋、暫く逝けそうにない、長くなりそうなんだけど」

亜美「いっ、いい。亜美ちゃん、この位平気だもんっ。竜児の好きにしてぇ……!」

竜児「亜美っ!!」

亜美「やぁっ、そんなの、ずるいよぉ!」

竜児「亜美っ! 亜美!」

亜美「はぁっはぁっはぁっ……」ビクッ

実乃梨(うわっ、イタソー……あ、これデジャブだ……。……そういや大河まだ風呂入ってんのかな、のぼせてないといいんだけど。大河ドジだし)

実乃梨「たーいが」ガラガラッ

大河「みのりん? すごいカッコ」

実乃梨「別に寒くないぜ! みのりんは風の子ですだべさ! 大河こそそんなとこで何してんの? 服着ちゃってんじゃん。見にこないからちょっと心配してたぜ。主にワシがな」

大河「りゅーじは?」

実乃梨「……さぁ」

大河「そっか……」

実乃梨(高須くんにそんな気なんて一瞬でも回させ無いように、私達がどんだけ苦労してるかこいつは知らんのよねー。知ったらどんな気持ちになんだろ。ぶっちゃけどうでもいいけど)

大河「みのりんはさ、竜児のこと好き?」

実乃梨「は?」

大河「いや、えっと、その、うぅ……」ジワッ

実乃梨(い、いかんいかん、なんで最近大河と話す時こんな喧嘩ごしなんだ……)

実乃梨「……す、き、か、な」

大河「そう……なんだ」

実乃梨(好きだよ。大好きだよ。高須くんの為ならなんでも出来るよ。高須くんに捨てられない為ならなんだって許せるよ)

大河「すごいよね、バカチーだって初めてだのに……。私あんな風に出来ないよ。勇気、出せないよ」

実乃梨(高須くんが望むなら、あーみんと一緒に高須くんとエッチしたり、あーみんに高須くんのおちんちん突っ込ませるために、高須くんのチンチンだってしゃぶるよ)

大河「みのりんだって凄い。私みのりんみたいにも出来ないよ……」

実乃梨(大河は出来るの? 私達みたいに高須くんになんでも許せるの? 捨てられない為に必死になれるの? 他人とエッチさせる為に手伝いできるの?)

大河「まだ、お風呂も入ってないんだ……。怖くって。私に出来るのはせいぜい、メイド服着て、ドジするくらい、かな」

実乃梨「またまたぁ、大河にはメイド服ないじゃーん。欲しいなら高須くんに頼んで、大河のも作って貰おうぜ」

大河「い、いいのかな……?」

実乃梨(いいわけねーだろクソがっ)

大河「なんかね、変なんだ。竜児のこと、好きだったはずなのに、最近どうでもいいみたい」

実乃梨(でも違うんだろうね。きっと大河なら、高須くんのために
なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんにも
しなくてもいいんだろうね。高須くんに好きだって言えば、はい、それで終了、めでたしめでたし。それまでの有象無象なんてぶっちぎってハッピーエンドなんだろうね)

大河「ちょっと前まではね、四六時中竜児のこと考えてたし、竜児がいないと生きてるだけで、不安になってたりしてたんだけど……あはは、変なの。昔は1人で生きてられたのにね。竜児のせいだ。あいつのせいで私は弱くなった」

実乃梨(そんなの、私は許さないから)

大河「私は、1人で大丈夫だから、ちゃんと竜児にそう言わないとね!」

実乃梨「…………」ギリッ

大河「みのりんと竜児が、ちゃんと幸せになれないもんね!」

実乃梨(のび太みてーなこと言ってんじゃねぇよ殺すぞ)

大河「私は、みのりんの味方だよ」

実乃梨「そう」

大河「私のせいで、みのりんと竜児が不安定なって、あの馬鹿チワワに付きまとわれて、迷惑してるって言うならさ」

実乃梨(へぇ。自分のせいって自覚はあるんだ)

大河「あんなやつ、私が追い払ってあげるから!」

実乃梨「そう」

大河「み、みのりん……?」

実乃梨「あ、えーーっと、別にそれはいいかなーーっなんちってぇ」

大河「いいって、どういうこと? みのりんの言いたいこと、わかんないよ」

実乃梨(だろうね)

大河「だ、だって、みのりんは、さっき、竜児が好きだって言ったよ?」

実乃梨「うん!」

大河「じゃあ、二人で幸せになりたいのが当たり前じゃん!」

実乃梨「うーーーん……あははっ」ギリギリッ

大河「な、なんで笑うの?」

実乃梨「だって、おかしい! あはは」

大河「えっ、えっ?」

実乃梨(だってさ、高須くんはね、ちがうんだよ)

大河「みのりん……?」

実乃梨「えぇっとさぁ、大河、うーーん、気持ちは嬉しいんだけださぁ。放っておいてくんないかなぁ?」

大河「なんで?」

実乃梨(なんでときたか! それなら)

実乃梨「なんでもだよ~!」

大河「えっ、えっ、わからないよ……」

実乃梨「わからなくても、そうしてくれるとみのりんうっれしいなぁ」

大河「えっ、えっなんで?」

実乃梨(なんでじゃねぇっつってんだろ)

実乃梨(2人で幸せにー? なーーーんて、なーにをあっっったりまえなことを、ばっかばかしい。ばっかばかしいぜーー)

大河「み、みのりん?」

実乃梨「ん、きっと大河が大丈夫って言っても、高須くんには信じて貰えないよ」

大河「そ、それは私が頑張るから!」

実乃梨「んー? まぁ無理しなさんなって、大丈夫大丈夫。私だって、大河の味方だよ?」

実乃梨(そう、言って欲しいんだろ? さっきからそうにしか聞こえねーんだな、これが!)

大河「あう……」

実乃梨(高須くんに捨てられそうって勘違いして、私にだけはって、そういうことっしょ? いーよいーよ。とりあえず斑紋立ててくれないならなんだってするよ。だって私は高須くんが大好きだからさ)

大河「そ、それなら……」

実乃梨(あんたと私たちはね、決定的に違うんだよ。わからない? そりゃあわからないだろうさ。だってさ)






実乃梨(高 須 く ん は 、 私 た ち のこ と な ん て 、 ち っ と も 好 き じ ゃ な い も ん)

____亜美「………っっ」ガクッガクッ

____竜児「はぁはぁっ」ギシギシ

実乃梨(あーみん死にそうじゃん、助けに行かねば)

大河「でも、みのりんはそれでいいの?」

実乃梨「え?」



実乃梨「(い) い (い) い (わ) よ (け) ー (な) ー。気 (い) に (だ) し (ろ) な (!?) い!!」

実乃梨「お姫様、大丈夫でござるか」

亜美「むっ……り、限界……!」

実乃梨「多少やらかくなってたとは言え、流石に生娘に四度目のお相手は無茶で御座ったようですぜ?」

竜児「亜美、すまん……まだいけそうにない」

亜美「はぁっはぁはぁっ………うぅ。ごめん、み、のりちゃん、パス……」ビクッ 手↑

実乃梨「任されたぜぇ」パシッ 手↓

竜児「じ、じゃあゆっくり抜くな……」ズル…

亜美「かはっ…………!!」ガクガクッ!

実乃梨「もう、あーみんは馬鹿だなぁ、今時エロ同人でもカハッ! だなんて言わないぜ?」ヨシヨシ

竜児「す、すまん川嶋、なんとか中でイこうと思って、無茶し過ぎた……」

亜美「………」ビクッビクッ ふりふり(手)

実乃梨(ほら、そうやって辛そうにしてるとこ、大河に見せつけてやんな)

亜美「………あんたって、も、いーや。亜美ちゃんはちょっと寝てるね……」

実乃梨「おやすーでござるー」

実乃梨「どうする高須くん? 今日はおしまいかなぁ、僭越ながらお姫様の代わりを奴隷で済ませちゃうのも良いかと」

竜児「そういや大河は?」

実乃梨「実はねー、高須くんがあーみんに夢中になってるスキに帰っちゃったんだぁ。窓から」


____実乃梨「今日はもう、帰りなよ」

____大河「うん、そうする……。明日も来ていいのかな」

____実乃梨「もちろんだぜ!」


実乃梨「なんか、飽きれてた(嘘)」

竜児「だよなぁ……」

実乃梨「でも怒ってはいなかったぜ?」

竜児「そ、そうか」

実乃梨(残念だったね)

実乃梨「じゃ、しよっか」

竜児「おぅっ」

亜美「いたたた……タイガー?」

大河「!!?」

亜美「帰ったんじゃ……」

亜美(ってそれなら見て貰えなんて実乃梨ちゃん言わねーか)

大河「みのりんには帰れって言われたんだけど……」

亜美「あー、なんかそんなこと(高須くんには帰ったって断定してたけど)言ってたわ」

大河「バカチーと話してから帰れって」

亜美「亜美ちゃんと? 何?」

大河「え、えっと、その……」

亜美「………?」

大河「ば、バカチーは、凄いね」

亜美「あ、ありがとう?」

大河「や、ちがくて、その……」

亜美「あー、亜美ちゃんこれからシャワー浴びたいから……」

大河「じ、じゃあ私も入る」

亜美「……えっ!? あんたが!? 亜美ちゃんとぉ!!?」

大河「悪い?」

亜美「い、いや、つーか、あんたさっき入ったんでしょ?」

大河「実はまだなの。踏ん切りがつかなくて……」

亜美「あーーーー……」

亜美(そりゃ実乃梨ちゃんも目ぇ据わるわ)

大河「ほら、早くしなさいよ」ガラガラッ

亜美「……仕方ねーか」

亜美「……ちょっとジロジロ見ないでよ」シャーー

大河「………」

亜美「というか、あんた身体洗ってなくない?」

大河「大事なところは流したから汚くないわよ」

亜美「ちょ、ちょっと信じらんないんだけどーーー! 亜美ちゃんもう湯船入れねーーじゃん!」

大河「失礼ね! あんたと違って私は汚れてないから!」

亜美「……へぇ」カチン

亜美「そのおかげで高須くんと初H出来たからぁ、亜美ちゃん得しちゃったのかなぁ」

大河「あんたねぇ、さっきみのりんには止められたけど、我慢ならないわ! もう竜児にちょっかい出すのはやめなさいよ!!」

亜美「止められた? 実乃梨ちゃんに? なんて?」

大河「みのりんは優しいから放っておけって言ったけど、そんなのやっぱりおかしいわよ! あんたが後出しなんだから引っ込んで身を引くべきなの!」

亜美「後出し、後出しねぇ……」

亜美(後出しってったら、それこそ私と実乃梨ちゃんのことよねー。当のタイガーがそんなこと言うなんて、おっかしー)

大河「もしも引っ込まないって言うなら……」

亜美「出て」

大河「はぁ!?」

亜美「出て身体洗いなさいよ。亜美ちゃん洗ってもいないやつと一緒に寄り添って湯船に入りたくないもん」

大河「ちっ」ザブザブ

亜美(蹴っ飛ばしてやろうかしら……)

亜美「放っておけって言われたなら放っておくべきじゃないのー?」

大河「それはあんたはそれでいいかもしれないけどねぇ!」ジャブジャブ シャーーー

亜美「ちょ、それ全然洗えてないから、あんた持て余すくらいならその非常識な長さの髪切りなさいよ」

大河「うっさいうっさい!」ワシャワシャ

亜美「だから……もうっ」ザバァッ

大河「………」

亜美「なんで私があんたの髪洗わなきゃいけないのよ」

大河「私だって! ……前は竜児がやってくれてたのに」ボソ

亜美「はぁ? マジかよ。信じらんねぇ」

マジかよ信じらんねぇ

亜美(よくこいつらの仲に取り入る気になったわ、実乃梨ちゃんは……)

大河「………」

亜美(これは、潮時かも……ね)シャーーー

亜美(一回エッチして満足しちゃうなんて、亜美ちゃんってば安い女~。ん? 逆か?)

亜美「はい、身体くらい自分で洗いなさいよ」

大河「……背中は?」

亜美「………あーもう、わかったわかった」

>>191
九時間かかるんだぞ!!

亜美「と言うわけで、亜美ちゃんはもう満足したんで、イーチ抜ーけた」

実乃梨「……へぇ」

亜美「あんたも本当に死にたくなる前に早くこんなお遊び辞めた方がいいわよ」

実乃梨「ふーーん」

亜美「じゃ、亜美ちゃんはそういうことでーー」

実乃梨「………」ボソ



________



亜美「逃がさないよって、ホラー映画かよ。ばっかみてぇ」

亜美「ん、いや、違ったかな」





________


実乃梨(逃げられっこないよ……)

____一週間後

……♪

亜美「………あ、電話。高須くんからか」

亜美「週末なのに、この亜美ちゃんが暇してるわけないじゃーーん。ノーテンキなやつ。あのおんもたぁぁいセフレとイチャついてろよなーー」

……♪

亜美「………もしもし? あ、高須くん? え、う、うん、奇跡的に空いてるよーー?」




ende

時に今日までにバイトの合格通達が電話で来るはずなんだが、一向に来る気配が無い件

時にとらドラは三巻までしか読んでないんだけど、この後面白くなんの?

その前にごはん!

北村「逢坂」

大河「なに?」

北村「おう、なんか最近亜美がマンションに電話しても出ねーって、あいつの母親からな。何か知らないか?」

大河「さぁ? そこまで親しいわけでもないしね。というか、電話ならケータイにすればいいんじゃないかな?」

北村「照れるなよ。昨日の話だよ。なんかさ、伝えたいことがあって昼間にケータイに電話したのに出なくて、夜にもう一回、今度はマンションにも電話したんだけど、やっぱり出なかったことがあったんだってさ。お、櫛枝。お前は何か知らないか?」

実乃梨「あの時は電池切れてたの気づいてなかったんだっけ。困るなぁ亜美くん!」

亜美「ごめん! つい、うっかり!」

大河「………」

竜児「もう、お前ら泊まっていくのは辞めろよ。おふくろになんて言えばいいんだよ……」

実乃梨「そうだよね。流石に失礼かな。それに明け方こっそり抜け出すのは肌に悪いかもだしなー」

亜美「………」

大河「………」

実乃梨「大河はどうするのかな?」

実乃梨「………」

麻耶「なんかさ、最強みのりん暗いよね」

菜々子「うん、暗いというか、話かけたら普通にいつも通りのみのりんなんだけど、口数がめっきり減ったというか……」

亜美「ふーん、そうかな? あまり気にならないや」

麻耶「つわりだったりして」

大河「!」ガタッ

麻耶、菜々子「「!!?」」ビクッ

亜美(んなわけないでしょ、あの馬鹿……)

亜美「逢坂さん、どうしたの? え、足が痺れて? あぁ、膝によっかかって漫画読むからよぉ」

大河「はっ? しびれて」

亜美「……」

大河「は、う、うん……」

実乃梨「………」

実乃梨「う、う、お二人さん……余り心配しないでおくれやす……。みのりんは、今闘っているのだよ……」

菜々子「た、闘ってる? 何と?」

実乃梨「呪われし七つの大罪がうち一つ、そう、グラトニー!」

麻耶「あ、なーーんだ。またダイエットしてるんだ。だめだよみのりん。スポーツマンなんだから。いっぱい食べなきゃ!」

亜美(グラトニーでわかる女子ってなんかいやだわ)

実乃梨「あーみん、最近は金髪の小僧が出てるアニメとかで、七つの大罪ネタはわりとポピュラーになっているんだぜ?」

北村「それはそれで別のアニメになってるな」

竜児「?」

北村「いや、女子の会話に聞き耳を立てるのはあまり大和男としていかがなものかってお前の意見もわかる」

竜児「は? 別にそんなこと言ってねーけど」

北村「最近さ、亜美が電話に出ないってあいつの母親に相談されてさ、俺は彼氏でもできたんじゃないかと答えたんだが。お前なんか知らないか?」

竜児「……いや? それがなんで聞き耳を立てることに繋がるんだ? もしそうだとして、あいつがボロを出すとは思えないけどな」

北村「……そうかぁ? お前はあいつを相当信頼してるんだな。でも亜美の話を聴いていたんじゃないんだ。櫛枝だよ」

竜児「櫛枝? それこそなんで?」

北村「さっきな……」

北村「さっき櫛枝と逢坂にも亜美の件を聞いたんだ。そしたら、何故か櫛枝の歯切れが良過ぎた。知らない。こう、きっぱりと答えたんだよ。あいつらしくない」

竜児「………」

北村「もっと言うなら、逢坂は歯切れが悪い気がしたな。でも逢坂はいつもあんな感じだし、ハッキリしてるようでいて読めないところもあるやつだから俺にはちょっとわからん。お前はどう思う?」

竜児「何が?」

北村「言わなきゃわからんか?」

竜児「…………」

北村「お前も、今日はハッキリしないな。いや、いつもか? まぁいいや。まさかお前が女を泣かすようなやつだとは思えないけど、ハッキリはした方がいい」

竜児「………」

北村「検討違いならいいんだ。そう言ってくれよ。土下座して誤る。俺は時々、自分の考えを人に押しつけるきらいがある。もしもそうなら言ってくれ」

竜児「…………」

北村「………そうか。ほどほどにしろ。それだけだ」

実乃梨「竜児! いっしょにかーえろ!」

竜児「は? お前部活は?」

実乃梨「体調がすぐれないって言ってフケてきてやったぜ!」

竜児「具合、悪いのか?」

実乃梨「少し」

竜児「それなら家に帰って休んでた方がいいんじゃ」

実乃梨「私はさぁ、高須くんちでちょっと休みたいな……?」

実乃梨「えへへぇ、もう準備万端っぽい?」チュルッ

竜児「櫛枝、あのさ」

実乃梨「おう、わかってる。わかってるぜぇ、竜児の言いたいことはみのりん何でもわかっちゃう! 私の鞄とって?」

竜児「お、おうっ」

実乃梨「今日からはちゃんと着けてしよう。そっちの方が安心だよね?」

亜美「……で、何で私があんたと帰ってるわけ?」

大河「…………」

亜美「はぁ、これ本来ならそっちの台詞じゃないの? もう亜美ちゃん調子狂い過ぎーー」

大河「……みのりん、妊娠してるのかな?」

亜美「………いいんじゃない? 別にそれでも」

大河「は!? 良いわけないじゃん! 何言ってんのあんた!」

亜美「それがこのお遊びの結末なら妥当な顛末でしょ」

大河「遊びのつもりでいるのはあんただけよ!!」

亜美「……そうかもね」

亜美「じゃあさ、こういう話はどうよ?」

大河「あによっ!」

亜美「私ね、来ないんだ」

誠「いつから高須だと錯覚していた?」ビリビリ

実乃梨「んっ、んっ、きもちぃよっ」

竜児「はぁはぁっ……」

実乃梨「……あ、あれ、萎えちゃった? なんで?」

竜児「もう、やめようぜ櫛枝……」

実乃梨「やだ」

竜児「櫛枝……」

実乃梨「やだやだやだやだ!! なんで!? なんでそんなこと言うの!? 私なんでもしたじゃん! 高須くんの為だったらなんだってしたのに! これからもそうするつもりなのに!! 高須くんは私のこと飽きたからって捨てるの!!?」

竜児「なぁ、櫛枝……」

実乃梨「みのりんだよ……。あーみんのことは亜美、大河のことは大河なのに、なんでいつまでたっても私だけは櫛枝なの?ねぇ竜児、実乃梨って、呼んでよ……」

竜児「………」

実乃梨「呼べよ!! このジゴロ!! お前のせいでみんな死にたいくらい辛いんだぞ!!! なんでそれがわかんないわけ!!? お前っ、お前のっせいで……」

竜児(櫛枝……)

北村「これは酷いな。まさか本当にお前が女を泣かせていたとは。見損なったよ高須」

実乃梨「北村くん……? ははは、なんでここにいるのかな。今取り込んでるんだ。見ればわかるっしょ?」

北村「あぁ。わかるな。正直見るもおぞましいと言える状況だよ」

竜児「………」

北村「ほら、萎え切った糞野郎にいつまでも跨がってたって仕方ないだろ。退けよ」

実乃梨「………大河がチクったんだ。あいつは、本当最後まで、目障りなやつだ」

北村「あいつ!? ほう、逢坂のことをあいつときたか。お前達の関係はかくも壊れきっていたんだな。なんで気づかなかったんだろうな。僕も」

実乃梨「高須くんは悪くない」

北村「不思議なことを言うやつだな。さっき散々お前が悪いと罵倒していたばかりじゃないか」

実乃梨「おぼっちゃまくんにはわかんないよ。これもプレイの一環なの、野暮なことを言ってるのわかんない?」

北村「……見ていて痛々しいぞ、櫛枝」

実乃梨「そういうプレイだから」

北村「………」

実乃梨「高須くんをぶん殴るつもりなら私を倒してからいけって

____!!!!

実乃梨「………いった」

大河「みのりん、もうやめようよ」

北村「……ほら服を着ろよそこの糞野郎。そんで少しツラを貸せ」

実乃梨「竜児にっ、さわんなっ!!」

大河「みのりん!!」

実乃梨「くそっ、離せよ! お前がっ、お前なんて、いなければよかったんだ!! お前なんて、友達じゃない!! 離せよぉ!!」

亜美「あーあ、みっともないな。往生しなさいよ。というか、今まさに、往生してるのかな」ヒョコ

大河「みのりん……」

北村「亜美、お前にも後で話があるからな」
亜美「こっわーーい。後と言わずに今聞いてあげるわよ」
北村「後 で だ」
亜美「うるせぇよ眼鏡、私だってそこのみっともない女と同じ気持ちなんだ。高須くんを離せとは言わねーけど、ちょっとは中間点を見繕う努力をしろ」

北村「………」

亜美「なーーんちって! それじゃあ、手乗りタイガーと実乃梨ちゃんは親友同士仲良く語りあっててねぇ! 亜美ちゃんたちは亜美ちゃんたちでぇ、楽しくお話してくるから!」

実乃梨「川嶋ぁ!!」

亜美「いやーん、怖ーい、たいさーん」

実乃梨「くっ………」

鳴らない、電

俺も数日後に電話しますって言われて10日経ったけどまだワンチャンあるよな

>>258
あるわけねぇだろ!
採用だったらなぁ!
その場で言うんだよフツー!

北村「……亜美」

亜美「なーにー?」

北村「お前は、うまいこと立ち回ってるつもりだろうけどな、俺はお前が一番情けない女だと思ってるからな」

亜美「……はっ」

北村「もう帰れ。どうせ逢坂に話したことも嘘なんだろ」

亜美「えーー? 何のことー?」

北村「……良かったな高須。亜美も櫛枝も妊娠なんかしちゃあいないよ」

竜児「そ、そうなのか。というか、それ初耳だわ……」

北村「だろうな。お前はハッキリしないだけのやつだもんな。陰性陽性もハッキリしないでくれて良かったよ」

亜美「それはハッキリしてないとヤバイんじゃないの?」

北村「お前がついていたならどうせ大丈夫だろ。フリンジでコンドーム付けてても避妊率は100パーセントじゃないって言ってたけれど、あんなの射精寸前につける馬鹿が確率引き上げてるだけだ。普通は妊娠なんてしない」

亜美(まぁ、妊娠してないことも間違ってはいないし、今日まではゴム無しでヤってたことは黙っとこーっと)

VIPで度々言ってるけど、本屋さん!

北村「とりあえず、高須、歯ぁ食いしばれ」

竜児「……ぐっ」バキッ

北村「いってぇ……人なんて初めて殴ったよ」

亜美「あーあ。大丈夫? 高須くん」

北村「……」パンッ

亜美「ったぁ……」

北村「お前もだ。おふくろさんに心配かけるな。なんで俺がお前らのために嘘つかなくちゃいけないんだ。くたびれるだろ」

亜美「………」

北村「便乗して美味いとこだけ食って、収集がつかなくなってきたんだか、めんどい臭くなってきたんだか知らんが、逢坂を巻きこんでお終いにしようだなんてムシが良すぎるんだよ。
お前は俺に直で話すべきだったのにそうはしなかった。この話で一番情けない女だ。恥を知れ」

亜美「……だって、仕方ないじゃん!」

北村「あーー、ヒスるなら俺のいないとこでやれ。ぶっちゃけもう関わりたくない」

亜美「うう……」

竜児「川嶋……」

北村(かと言ってこいつに任せたくもない。どうすっかなぁ)

大河「みのりん、あのね」

実乃梨「大河、あのね」

大河「あ、み、みのりんからでいいよ?」

実乃梨「は? 話すことなんてあるわけないじゃん。なにがあのねーー? だよ。あんたなんかと一言も話したいわけないじゃん。自惚れんなクソガキ」

大河「っ、はははははははははははは!」

実乃梨「………」

大河「あはははははははは。おっかしい」

実乃梨「………」

大河「へぇ、そうなんだ。ふーーん。みのりんってそうだったんだ。なるほどなるほどなるほどなー」

実乃梨(ハラシニの真似すんな死ね)

大河「……今みのりんが何て思ったが当ててあげよっか?」

実乃梨「死ね」

大河「……あんだとコラ?」

実乃梨「はっ、やだなぁ、怖いなぁ。大河ってばいっつもそうだわ。私、ずっと怖かったんだ。凄いね、怖いね、あーやだやだやだやだやだやだ。怖い怖い怖い怖い。ずっと怖くて堪らなかった」

大河「…………」

実乃梨「今私をクラスの皆みたいにかべで遮ろうとしたんでしょー? ATフィールドは心の壁ですか? 怖いですね。本当嫌だなぁ、怖いなぁ」

大河「………」

実乃梨「早く高須くん帰って来ないかなぁ。大河となんて一秒でもいっしょにいたくないんだよ」

大河「………」

実乃梨「ほら、私は心の内を晒したぞ。一番言いたくなかった大河への本当の気持ちを言った。お前はどうなんだ? そうやってまた、私達に迷惑をかけるのか?」

大河「わたしは、私は……」

大河「私は、竜児が好きだ」

実乃梨「だろうね。だから私は大河がずっと嫌いだったんだから」

大河「でも、みのりんのことも……」

実乃梨「みのりんのこともぉっ(裏声)、何?」

大河「………」

実乃梨「大河さぁ、いい加減にしようぜ? いい加減気づこうぜ? 正直ウザいよ。いいですか? 私達が友達同士だったことなんてね、一瞬たりとも無かったんだよ。ユーコピー?」

大河「………知ってるもん」

実乃梨「ほう、知ってる? 知っててたか、そいつはすげーや。あとね、これからオトモダチ始めるって案も無しよん。だって無理だもんね。だってさ、大河は私の敵だもん」

大河「なんでよ……なんでよ!」

実乃梨「高須くんが、お前のことを好きだからだよ」

亜美「祐作は、とりあえず帰って」

北村「……俺が帰るならお前もいっしょだ」

亜美「ごめん、高須くんと2人でお話させて……お願いだから」

北村(……俺も甘いな)

北村「わかった。高須」

竜児「お、おぅっ」

北村「信じてるなんて一毫も思っちゃあいないことは言えないけど、俺はまだお前の友達でいたい。天秤にかけてどちらに傾くかはお前が決めろ。じゃーな」

亜美「……最後までおしゃべりなやつ。……ねっ、高須くん! これから2人でホテルでもいこ?」

竜児「……お前なぁ」

亜美「冗談だと思ってるでしょ? 違うからね」

竜児「………」

亜美「高須くん、私は高須くんのことが好き。大好き。高須くんの為ならなんでもできる。そう、文字通り。なんでも、だよ」

竜児「……嘘だろ」

亜美「うん、何でもは嘘。だって高須くんの為には死ねないし、高須くんの為に人殺しも出来ないし、高須くんの為にお仕事だってやめられない」

竜児「………」

亜美「でもね、好きなのは本当だよ。大好きなのも本当。それも嘘にしたい?」

竜児「俺は……」

亜美「今更大河が好きとか言わないでよ。そんなのズルいからね。今まで散々私と実乃梨ちゃんの身体を自由にしてきたくせに。自分から誘ったわけじゃないとも言わせないから」

竜児「俺に、どうしろって言うんだよ……」

亜美「うん! じゃあ亜美ちゃんと、今からホテルいこ? それもこの街よりもぉぉぉっっと遠くのホテル!旅館でもいいよ! 竜児は亜美ちゃんと、駆け落ちするの!」

竜児「無理だよ……」

亜美「じゃあ妥協するしかないね。高須くんが、出せる妥協点はどこ? きっと亜美ちゃんと駆け落ちするよりぜーんぜん楽チンなところを見つけだせるよ。そうしよう。それを2人で決めよう」

竜児「………」

亜美「じゃ、そこのホテルでいいよね」

実乃梨「あーなんか嫌な予感がしてきた。北村くんに任すんんじゃなかったなぁ」イソイソ

大河「みのりん、最後に一つだけ教えて」

実乃梨「なにかな? 杉山大河くん」

大河「みのりんが友達だと思ってる人っているの?」

実乃梨「いないよ。大河だけが無二の、親☆友! じゃそゆことでーー!」

大河「…………うっ、うっ、うぅぅ」

実乃梨「川嶋ぁ!! 抜け駆けとはいい度胸してんじゃねぇか! 殺すぞコルルァ!!」

亜美「お、遅かったじゃん。もう親友との魂の語らいは済んだ?」

実乃梨「済んだ。……竜児~~~! 好きだぁぁ!! もうどうせみのりんじゃ立たねぇってんだろ!? それでもいいから一緒にいさせてくれぇ! と言うか彼女にしてくれぇ! 頼む! 後生だぁ!」ギューーッッッ

亜美「ちょっ、せっかく待っててあげたのにそっちこそ抜け駆けじゃん……」

実乃梨「どうせ、竜児をホテルに連れ込んだはいいけど、賢いチワワなあーみんは、みのりんの逆襲が怖くってブルっちまってたんだろ? いいじゃーーん、命あってのモノダネよぉ?」

亜美「あーー本当に抜け駆けしなくてよかったわ」

実乃梨「竜児、大河が好きだとか今さら言わせねーかんな! 今からは、竜児が私達の奴隷だから!」

亜美「………はぁ、聞いてるのかしら」





竜児「…………勘弁してくれ」

実乃梨、亜美「「だが、断る!!」」





めでたしめでたし

これ以上どうにもならん。電話もこないしな
はなから来るとは思ってるねーが

その後大河は、会長にフられた北村と付き合った
お終い

眠いからもうムリ
落として
バイトは浮かして

けっきょくなぁなぁで三人の関係は続くのでした。大河も含めて

竜児の子供「パパはどこにいるの?」

大河「パパは遠い所へお勤めにいったのよ」

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