【ダンガンロンパ】安価でキャラ作る【安価進行】 (1000)

・ネタバレ有り
・舞台は希望ヶ峰学園
・皆さんの安価でキャラが誕生
・基本ルールは原作1と同じ
・展開次第でバッドエンドも
・オリキャラ苦手な人は注意

よろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383925062

まずは登場キャラの才能決めからします
コメント欄に才能のご記入をお願いします
そのレスのコンマ一の位を交友力
さらに十の位を精神力とします(これらはキャラのステータスのようなもの)

では登場キャラ16人の才能が出揃うまで安価します
性別の方はこちらで均等になるよう配分いたします

さっそくミス……

才能はここから15人でお願いします。最後一つは幸運枠で

暗殺者

男装麗人(二重人格枠ありならストーカーも)

超高校級のロックスター

副会長

【超高校級のレスキュー隊員】
【超高校級の男装麗人】
【超高校級のロックスター】
【超高校級の演劇部】
【超高校級の神主・巫女】
【超高校級の探偵】
【超高校級の建築家】
【超高校級の騎手】
は確定採用です

他の才能は作者の力量で厳しいものがあると判断し、再安価。トレーダーはどういったものなのか説明してもらえれば内容次第で採用

↓以下幸運除く七人の才能安価

漫画家

クリエイター

男の娘
(十神がデイトレードしてましたし超高校級のデイトレーダーとしてみては?)

【超高校級の漫画家】
【超高校級の発明家】
【超高校級の相撲取り】
【超高校級のデイトレーダー】
こちらは確定採用です

クリエイターは発明家と類似しており、暗殺者は最初の判定で不採用。他は先程同様作者の力量で厳しいものがあると判断しました

なお、一人一つでお願いします
こちらの見落としにより同一人物の投稿による才能があったばあいは指摘お願いします

不採用ばかりで申し訳ございません
以下幸運除く三名の才能安価

司書

辻きりは剣道家と酷似していると判断し、不採用
よって
【超高校級の司書】
【超高校級の剣道家】
【超高校級のプリマドンナ】
確定採用です。以降才能安価は締め切りとなります


続いて幸運枠のタイプ安価
苗木君タイプ(主人公の味方になり、基本的には協力的)
狛枝君タイプ(場を撹乱するトリックスター的役割)
どちらかを選ぶことにより幸運枠の大まかな性格もきまります。
↓2
どちらか選んでください

苗木

【超高校級のレスキュー隊員】8・4(女)
【超高校級の男装麗人】 1・0(女)
【超高校級のロックスター】 3・1
【超高校級の演劇部】 5・0(女)
【超高校級の巫女】 1・2(女)
【超高校級の探偵】 5・2(女)
【超高校級の建築家】 9・9(男)
【超高校級の騎手】 3・3(女)
【超高校級の漫画家】4・8(男)
【超高校級の発明家】 1・1(男)
【超高校級の相撲取り】 0・3(男)
【超高校級のデイトレーダー】 7・5(男)
【超高校級の剣道家】 5・5(男)
【超高校級のプリマドンナ】 2・8(女)
【超高校級の司書】2・5(女)
【超高校級の幸運】1・4(男)

性別を均等になるよう配分した結果このようになりました。

↓3で主人公判定
幸運枠以外でお好きな才能をコメントしてください。そのキャラ視点で物語を進めます

夜遅いですが人はいますかな……

すいませんsageてました。
ここから↓3です

そして発明家がひどい

不手際ばかりで申し訳ございませんが、主人公はそのキャラ故に出番が多く、才能についての描写も多いと思い、デイトレーダーについては作者が描写仕切れないと思います
ですので安価下、ではなく安価上のレスキュー隊員で対応しようと思うのですが、よろしいですかね?
安価スレにあるまじき我が儘連発ですいません……

ロックスターは男?

なお、あまりにも弱い才能(今回多すぎですね)についてはステータス安価のし直しを検討してます

>>48
ミスですね。男です

貴方に委ねる

やはり安価は絶対ということで主人公はデイトレーダーにします。

では名前判定
↓3までで男の名前に相応しいものをコメントしてください。そこから作者が選びます

あー、なんかすみません。
主人公変更してもいいと思います

川瀬 疋人、採用します

【超高校級のデイトレーダー】
川瀬 疋人(カワセヒキト) 精神力7 交友力5

すいませんあとスキル判定だけお付き合いください……
↓2まででそれぞれ一つずつ、スキルの名前に相応しいようなキーワードをコメントしてください。
それに見合う効果を考え、主人公のスキルとして扱います。

超直感

>>58
そうですか? それなら一応……


↓3までで多数決
男主人公の場合この時点で決めたステータスとスキルになります
女主人公(レスキュー隊員)だと申し訳ありませんが名前判定から……

この多数決は必要ないですかね? 余計な手間を取らせてすいません

トレーダー案の人から許可が出たので真に申し訳ないですが女主人公の名前判定から行います
↓3までで女の名前に相応しいような名前をどうぞ

本当にすいません……スキル判定は男のものから引用しますので、今回だけお許しください……

御陵 書乃(みささぎ ふみの)

【超高校級のレスキュー隊員】
御陵 書乃(みささぎ ふみの)
精神力・交友力
8 4
スキル
勝負師→反論ショーダウン時、現れるウィークポイントが一つ減少(常時発動型)
超直感→精神力を一消費してコトダマ等の選択肢の数を一つ減らせる(ノンストップ議論・証拠品提示時使用可能/任意発動型)

長らくお待たせしました。主人公はこんな感じになります


先程各才能のステータスであまりにも弱い才能はもう一度ステータス安価を行うと言いましたが、どうですかね?
1 しない。現実はこんなもん
2 弱いのは全員する。これは酷い
3 弱いのからいくつかする。誰をやるかは作者任せ
↓3くらいで多数決です

【超高校級の男装麗人】 1・0(女)
【超高校級のロックスター】 3・1(男)
【超高校級の演劇部】 5・0(女)
【超高校級の巫女】 1・2(女)
【超高校級の探偵】 5・2(女)
【超高校級の騎手】 3・3(女)
【超高校級の発明家】 1・1(男)
【超高校級の相撲取り】 0・3(男)
【超高校級の司書】2・5(女)
【超高校級の幸運】1・4(男)

こんなものですかね? しかし多いな……
チャンスは一回です。↓10までで上から順番に更新していきます

わわ

最高値は9で最低値は0です

夜で人も少ないのでこのレスも適応内にします
なお各自かそくしてもらっても構いません。コンマなら大丈夫ですよね

合計4以下の人だけでいい気が

>>94
指摘ありがとうございます

というわけでこの意見も踏まえて
【超高校級の男装麗人】 9・0(女)
【超高校級のロックスター】8・4(男)
【超高校級の巫女】3・2 (女)
【超高校級の発明家】 3・0(男)
【超高校級の相撲取り】 0・4(男)
【超高校級の幸運】5・4(男)
に変更します。それ以外は初期のままで
男装麗人、ロックスターが凄まじく化けましたね……

ではとりあえずここまで。まとめに入ります

主人公
御陵 書乃(みささぎ ふみの) 【超高校級のレスキュー隊員】
精神力・交友力
8 4
スキル
勝負師→反論ショーダウン時、現れるウィークポイントが一つ減少(常時発動型)
超直感→精神力を一消費してコトダマ等の選択肢の数を一つ減らせる(ノンストップ議論・証拠品提示時使用可能/任意発動型)

各才能ステータス
【超高校級の男装麗人】9・0(女)
【超高校級のロックスター】8・4(男)
【超高校級の巫女】3・2 (女)
【超高校級の発明家】 3・0(男)
【超高校級の相撲取り】 0・4(男)
【超高校級の幸運】5・4(男)
【超高校級の演劇部】5・0(女)
【超高校級の漫画家】4・8(男)
【超高校級の建築家】9・9(男)
【超高校級の剣道家】5・5(男)
【超高校級のプリマドンナ】2・8(女)
【超高校級の司書】2・5(女)
【超高校級のデイトレーダー】7・5(男)
【超高校級の探偵】5・2(女)
【超高校級の騎手】3・3(女)

こんなものですかね
抜けてるところがあれば指摘してください。次回更新時に修正いたします

プロローグは17時以降投下予定
一応昼頃に少しだけ投下するかも
本編で名前やスキル判定も行うので、ある程度考えといていただけると幸いです

では作者は9時からバイトなのでこれにてドロン
朝からバイトなのに何してんだろね自分……


了解です
主人公の容姿とか性格、能力とかは決めないの?

>>102
寝る前にチラ見したら質問が出てきてたので答えます

精神力・交友力の数値とスキルの名前の印象から主人公の性格は明るいよりはクール系。容姿も可愛いよりは美人系になります。背も高くなりそう
その他細かい設定は本編で明らかにしていきます

では今度こそさらばです



プロローグ ようこそ絶望学園


私立希望ヶ峰学園。
あらゆる【超高校級の才能】を育て、次世代の希望として世に送り、ここを卒業すれば成功は約束されたも同然とまで言われる学校。
その校舎の前に、私--御陵書乃(みささぎふみの)は立っていた。

【超高校級のレスキュー隊員】。それが私の希望ヶ峰学園での肩書きだ。
まあ、肩書きどおり私はとあるレスキュー隊員に所属していて、すでにレスキュー隊員としていくつもの人命を救ってきた。高校生ということであまり頻繁に行かせてはもらえなかったものの、おそらくそのレスキュー隊員としての実績を希望ヶ峰学園に見込まれ、こうして入学するに至ったのだろう。


御陵「しかし……本当に大きいところだな」


さすがは世界的に有名な学園。その校舎の大きさも並大抵ではない。
聞けば今年の新入生には【超高校級のプリマドンナ】という人がいるそうだ。おそらく、どこかの王族か貴族か……そんな人を招くくらいだ。そう考えるとこれくらいの規模はあって当然なのかもしれない。

御陵(こんなところでいつまで立ってても仕方ない。時間はまだ早いけど、校内見学でもして時間を潰すかな)


レスキュー隊での癖で、今日はなんと集合時間の約一時間も前に来てしまっていた。……まあ、レスキュー隊でもここまで早めに集まることはなかなかないのだけれど。
とにかく、私は校内見学をしようと思い(ここの生徒なんだし問題はないはず)校門を通り、さらに玄関ホールに足を踏み入れる。






グニャリと、視界が歪んだ。体がふらついた。


御陵(……な……? なんだ、いったい……!?)


立ち眩みなのか、はたまた別の要因なのか。
私がその判断をする間もなく、私の意識は闇に落ちていった。



□■□■□


次に目を覚ますと、そこは教室だった。
……ん? 教室? 私は玄関ホールで意識を失ったはずなのに、何故教室に? 誰かが運んでくれたのか?
覚醒しきらない頭をなんとか覚醒させようとしつつ、視界を巡らせる。


御陵(なんだ、これ……鉄板? 監視カメラ?)


そこにあるのは窓に打ち付けられた鉄板と、教室に設置された監視カメラ。
何故こんなものがここにあるのか……まだ覚醒しきることのない頭で困惑していると、足元からかさりと紙が擦れる音がした。


御陵「これは……」


それは一枚の紙切れだった。そこには子供のような汚い字で入学案内と書かれ、八時に体育館に来るよう書かれていた。
壁時計を見る。時間は八時三十分前。
……体育館に行けば少しでも情報が集められそうだ。今は山ほど募る疑問があるけど、行くしかない。


□■□■□


??「あ」


廊下を出てすぐ。ばったりと誰かに遭遇した。

↓2
その生徒の才能と、その性別に相応しい名前のレスお願いします

とりあえず朝はここまで。バイト行ってきます

交友力0の男装麗人……

御陵「あなたもここの新入生……ってことでいいんですよね?」


??「そうだ。神代真琴(かみしろまこと)だ」


その端正な顔立ちの男の人は小さくそう言った。


御陵「私は御陵書乃。超高校級のレスキュー隊員としてここに来たの」


??「……私は【超高校級の男装麗人】としてだ」


へぇ、男装麗人……。
………………ん? 男装麗人?


↓2
1 女の人なんですか?
2 ……嘘ですよね?

スキル判定忘れてました。
今回は特例として上記の選択肢と共に主人公同様スキルのキーワードをお願いします
なお才能判定の際の要望によりスキル【ストーカー】は決定済みです。性格付けにも使うのでよろしくお願いします

1

1 ナンパ癖

御陵「女の人なんですか?」


神代「くっ……ああそうだ。私はれっきとした女だ。文句あるのか」


御陵「ああいや、そんなことはないですけど」


すると件の神代さんはぶつぶつと何かを呟き始める。


神代「くっ……私だって好きでこんな顔で生まれたわけじゃないのに。なんで寄ってくるのは女ばかりなんだ……」


……何かいろいろありそうな人だなあ。


【超高校級の男装麗人】
神代真琴(かみしろまこと)
精神・9
交友・0
スキル
恥ずかしがりや→他人からの接触を避け、好感度もあがりにくい
ストーカー→真に自分を好いてくれる人に出会った場合、その交友力の無さが災いして歪んだ愛情・友情表現をしがち

こんなものですかね? 何か意見あればお願いします
では作者はバイトに戻ります。再開時刻は17時以降で

よし、真琴ちゃんと仲良くしようぜ!

精神9だしまだいい方だよ
というか女子組の交友力がプリマ以外低い(汗)

おそらく最初は神代さんと仲良くなるには運任せかなあ……ほら、恥ずかしがりやってことは会話する前に逃げられる可能性もあるわけで……つまりはコンマ判定的な←

更新再開は18時頃かな
それまでの間どのキャラをキチガイ風味にするか考えといてください!

やっぱり発明家がキチガイかな
マッドでも違和感ないし
唯一精神0の相撲も有りか?

見れば見るほど女子生徒交友力低いな……プリマドンナさんマジ癒しになりそう

少し早いけど再開しまーす

御陵「えーっと……神代さんも体育館に行くところなんですよね?」


神代「眼を合わせるな。……まあ、そのつもりだよ。少なくともそこに行けば他の生徒や教員もいるだろうし……」


御陵「……なら、一緒に行きます?」


神代「………………」


御陵「? あの--」


何かおかしなこと言ったかなと思い再度尋ねようとすると--


神代「なっ!? わ、私と共に行こうというのか!?」


御陵「へっ? あ、はい」


視線は泳いでるし何をそんなに慌ててるのか……まさかとは思うけど、この人人付き合い苦手なのかな。私もそんなこと言える立場じゃないけど。

↓2
1 もう一度強く誘ってみる(ただしコンマ25以上で神代は御陵の言葉を聞かず先に行ってしまう)
2 無理させるわけにもいかないし、やめとこう。

とりあえず1

……まあ、あまり無理に誘うのも良くないか。


御陵「あ、別に無理にとは--」


神代「そうか! それなら私は先に行かせてもらう! じゃあな御陵さん!」


私の言葉の頭部分を聞き取ると神代さんは咄嗟に体育館(があるであろう方向に)向かって走り出した。
……男装していて端正な顔立ちなのに、恥ずかしがりや……なんとも勿体ない人だ。


【神代真琴と知り合いました】


□■□■□


そんなこんなで私は神代さんが走り去った方向に向けて足を進める。
そしてようやく体育館らしき部屋の前にたどり着くと、またも誰かに声をかけられた。

↓2
御陵に話しかけた生徒の才能・その生徒の性別に相応しい名前・スキルキーワード一つどうぞ

デイトレーダー
蒼依 剣人(あおいけんと)
冷静沈着

巫女

葉隠 暦(ハガクレ コヨミ)

性格は暗くて社交的な方ではない。が・・。
実は女好き・・。「こ・・これは信仰的なアレが・・!」
が言い訳。お兄ちゃんはいるかどうか不明。

??「あの……キミもここの新入生だよね?」


その声の主である男子生徒はなんというか、平凡な雰囲気を纏っていた(直前に見た神代さんがインパクトありすぎただけともいう)。


御陵「そうね。私は御陵書乃。超高校級のレスキュー隊員ってことで入学したの」


??「レスキュー隊員!? すご……」


??「あ、ボクは声伽 学(ことえぎまなぶ)。毎年の抽選枠の【超高校級の幸運】としてここに来ることになったんだ」


御陵「へぇ……運、良いんだね」


声伽「ボクの運なんかそんな大それたものじゃないよ。なんていうかな……たまたま、とでも言うべきかな? 神様の気まぐれでここに来ることになったくらいの感覚」


御陵「でもそのたまたまで希望ヶ峰学園に来れたんなら、もっと喜んで然るべきだと思うけど」


なにせここへの入学条件は【学園からスカウトされること】だけなのだ。それをたまたま程度で勝ち取ったのだから、普通なら喜んで当然のはず。

とりあえず>>137はss速報初めてみたいだからここ行ってこい
http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs

>>140
URL貼れてないけどこれかな

■ SS速報VIPに初めて来た方へ
■ SS速報VIPに初めて来た方へ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382282036/)

>>140 あれ・・?何かやらかした・・?

声伽「ボクの取り柄ってね、運の良さでも前向きさでもないんだよ。それは【平常心】。どんなときでも慌てず騒がず、ね。超高校級の平常心とかでスカウトされてたら、ボクも嬉しかったんだけどね」


御陵「学園長に直訴したら? ボクは超高校級の平常心だって」


声伽「それはいいかもね」


はははと笑う声伽につられ、私も無意識に頬が緩む。
人付き合いは決して得意ではない私だが、こういう人畜無害な感じの人は好きだ。好感が持てる。


↓2
コンマが35以上で声伽は何かを見つけます
それ以外で二人で体育館に

>>142
メール欄

>>144こうか。ご迷惑おかけしました・・。

>>141
本当だ、偉そうに言ってて恥ずかしいなw
ありがとう

そうして二人で体育館に入る。するとそこにはすでに何人かの生徒が集まっていた。当然先程の神代さんもいた。……なんで隅っこ?


御陵「もう結構いるみたいだね」


声伽「だね。まだ時間まで少しあるのに、皆真面目だね」


御陵「そういうアンタもね」


さて。誰に話しかけてみよう。
↓3
・巫女
・発明家
・デイトレーダー
・プリマドンナ
・探偵
・相撲取り
いつも通り名前とスキル判定です


【超高校級の幸運】
声伽学(こえとぎまなぶ)
精神・5
交友・4
スキル
平常心→どんな状況でも取り乱すことはせず、冷静に物事を分析する

司書
浮翌裏 笹(うきうら ささ)
空想好き

相撲取り 春風ぽん太 (はるかぜぽんた)
癒し系

巫女

葉隠 暦(ハガクレ コヨミ)

性格は暗くて社交的な方ではない。が・・。
実は女好き・・。「こ・・これは信仰的なアレが・・!」
が言い訳。お兄ちゃんはいるかどうか不明。
コピペすんません

御陵「ねぇ」


??「ん? あ、どうも。佐倉梢(さくらこずえ)です」


佐倉「ここには【超高校級の探偵】として来ました」


御陵「私は御陵書乃。超高校級のレスキュー隊員」


佐倉「レスキュー隊員!? 凄いですね!」


御陵「佐倉さんの探偵も相当凄いけどね。……やっぱり事件の捜査とかは手慣れたものなの?」


佐倉「当然だよ。例えば--」


↓1のコンマが大きければ大きいほど佐倉の関わった事件の規模が大きくなります

へい

>>154
安価の内容は名前とスキルキーワードだよ

大規模だな

飯のため離脱します
コンマ高いなおい……


ゆっくり噛んで食べるんじゃぞ

乙です。>>158そうだったのかー。ミスばっかで恥ずかしい・・。

コンマ判定により佐倉梢のとあるフラグが成立しました。


佐倉「まあ、簡単に言えば麻薬ルートを特定したり警察を狙った犯罪を起こした人物・組織を特定したり……」


……は? 麻薬ルートの特定? 警察を狙った犯罪を起こした人物・組織の特定?


佐倉「もちろん普通の一般の人からの依頼もあるけど、警察からの依頼もたくさんあったっけ。ここだけの話、警察が解決した事件の大半って私が絡んでるんだよね」


御陵「す、凄いんだな……ホントに」


私がそんなことを言っていると、佐倉さんは不意ににっこりと笑ってみせた。


佐倉「なーんて、ホントは私だけの成果じゃないんですけどねそれ。私ともう一人……探偵仲間と、二人で解決したんです」


御陵「探偵仲間?」


佐倉「はい。私とは正反対の性格なんですけど、頭もよくって、私の自慢の友達なんです!」


切磋琢磨しあえるライバル、そして志を同じくする親友か。
私にはそんな人はいないから、なんだか羨ましく思えた。


【佐倉梢と知り合いました】


□■□■□


さて。まだ時間はあるし誰と話してみよう?

↓2
以下の才能からお選びください
・巫女
・発明家
・デイトレーダー
・プリマドンナ
・相撲取り
・ロックスター
・演劇部
さらに名前・スキル判定もします

発明家
首括(くびくくり) くるり
スーパーマッド

コマエダ枠かな・・?

いい感じの名前だね>発明家

御陵「あの、すいません」


??「…………」


御陵「? あの、すいません!」


よく聞こえなかったのかと思い、改めて声をかけるとその男子はようやくこっちを向いた。
気だるげな瞳。顔立ちは中性的だが、その瞳が顔に影を落としているように見えた。


??「……声なら聞こえてる。大きい声を出すな、耳障りだ」


御陵「……なら何かしらの反応をしてくれないと」


??「生憎僕はお前みたいなのに話す話題はない。黙って失せるかなんかしろ」


カチン。続けざまに浴びせられる言葉に私は頭にくるのを感じた。
いきなり喧嘩沙汰はよくないけど、こいつのこの態度は……!

↓2
1 思わず喧嘩腰に
2 冷静に自己紹介だけ済ませて退散



御陵「あのさ……初対面の人に対する態度じゃないよねそれ。礼儀の欠片もないよ」


??「むしろ僕としては何故初対面のお前に気を使う必要があるのかが疑問だ」


しばしのにらみ合い。すると向こうが不意に舌打ちをあからさまにして、息を一つ吐いた。


??「……首括(くびくくり)くるり。【超高校級の発明家】だ。これでいいか?」


御陵「……御陵書乃。超高校級のレスキュー隊員」


お互いそう言うと、私が踵を返してここから離れる。
少し喧嘩腰になっちゃったけど、それは仕方ない。そう割り切ろう。






首括「…………より素晴らしい発明を行うに必要なのはなにより刺激だ。退屈な日々を送るより刺激的な日々を送ることで、インスピレーションを高めることができる」


首括「それを求めてここに来たんだが……いやいや、いきなり面白そうなのに会えたな」


首括「ふふっ……御陵書乃、か。あの女は面白そうだ。“いろいろとな”」


【首括くるりと知り合いました】


□■□■□


さて。あと話せて一人かな? 誰と話そう。
↓2
まだ話したことのない生徒の才能とスキルキーワードをお願いします

演劇部
御神門(みかみかど)御門(みかど) ごしんもんではない
名前が合わない場合は御神門ノノ
無貌の仮面 
無理なら、無我

交友が0なのは演技していない素のとき限定なイメージ
あるいは、演じているにすぎないから、本当に交友できてるわけじゃないみたいな
関係ないけどロリでイメージしてました。

巫女
葉隠 暦(ハガクレ コヨミ)
毒舌



御陵「あの……」


なんだかボーッとしてる、背の小さい女の子に話しかける。するとその子は私に気づくとパアッと明るい顔になった。


??「はい? あっ! もしかしてお姉ちゃんもここの新入生?」


御陵「一応そうだけど……というか、お姉ちゃん?」


??「そ! あ、私は御門(みかど)ノノです! 【超高校級の演劇部】で入学しました!」


そうして屈託なく笑う御門ちゃんはなんというか、幼い妹のオーラを放っていた。
でも御門ちゃんがこっちを向くその一瞬。まるで能面のような顔だったけど……気のせいだよね?


↓2
1 追究する?
2 追究しない?

1

御陵「さっき、なんかつまらなさそうな顔してたけどどうかした?」


私の見間違いはありえない。間違いなく彼女はつまらなさそうな--それどころか、無という漢字が相応しいくらいにのっぺりとした顔をしていた。
だからこれは図星を突いた質問のはず。なのに御門ちゃんは屈託ない笑みのまま、返事をした。


御門「? 何言ってるんですか?」


御陵「いや、でも--」


御門「? 何言ってるんですか?」


あくまで表情を崩さず再度そう言われ、なんて答えるか迷っていると不意にガー、ガーという音の後で可愛らしい声がした。


??『えー、皆さん。今から入学式を執り行うので舞台に注目してください』


御門「ほら! 先生来たみたいだよ!」


御陵「そうだね……」


先生が来たとなればこれ以上話をしているわけにもいかない。私は視線を舞台に移した。
そして、絶句した。何せそこにいるのは人間ですらなく--






モノクマ「ボクはモノクマ! この学園の学園長です!!」


--白と黒で彩られた、クマのぬいぐるみだったのだから……。


プロローグ ようこそ絶望学園 完
To Be continued

みかどちゃんこええええええ

プロローグ終わりです。今のところ主人公・男装麗人・幸運・探偵・発明家・演劇部が出てきましたね
なにやら初っぱなからさい先の悪いスタートですが、大丈夫ですかね。まあこれからの展開で被害者やクロは変動しますけど

では次からは現在判明したキャラのステータスとスキル(一部よりよいキャラ付けのため作者によるスキル増加あり)を改めて公開します

これでプロローグ終わりか、これからどうなっていくのか楽しみ
ていうか安価とれてうれしすぎて泣きそう

その前にまだ公開されてないキャラの判定もやっちゃいます
あとここからは多少やり方変える……

【超高校級のロックスター】(男)

↓3くらいまでで名前・スキルキーワード二つまでお願いします
そこから作者が選出し、決めます

おつかれさま~。>>1さんに質問。
トリックとかってもうかんがえてるんですか?

ゲリラライブ

>>188
トリックというか、できるだけ惨いことはしたいですね
現場がトラッシュルームだとしたら死体の下半身焼却炉突っ込んで燃やすとか


作者は今判明したキャラのステータスまとめつつここ来てるから少し更新遅いのよ……

【超高校級の巫女】(女)

↓3くらいまでです。どうぞ

巫女
葉隠 暦(ハガクレ コヨミ)
毒舌

名前とスキルキーワード二つですすいません

渦ヶ瀬 鶉 (うずがせ うずら) 天然

作者の絶望指数がヤバイな・・。>>195

幸運キャラが狛枝タイプだったらやってた


皆はえぇよ……

【超高校級のデイトレーダー】(男)

↓3くらいまでです。どうぞ

地獄谷 天国(じごくだに あまくに)
前向きな引きこもり

羅塚 当夜(らづか とうや)
高速思考
利益至上主義

一条雅
世話焼き オカマ

で、幸運キャラに「ボクは死体を燃やしただけだよ? それなのに人殺し扱いされてもなぁ」とか言わせたかった。ちなみに愉快犯


【超高校級の相撲取り】(男)
↓3くらいまでです。どうぞ

春風ぽん太 (はるかぜぽんた)
癒し系 春風駘蕩

本庄 春馬
男気 涙もろい

>>1が明らかに絶望の残党な件について

【超高校級の騎手】
↓3くらいまでです。どうぞ

狛枝タイプならこれくらいしとこっかなって

【超高校級の漫画家】
どんどん行きます。↓3くらいまでで

岸辺 露漫(キシベ ロマン)
厨二病
ポジティブ

荒木 比ろし(あらき ひ-)
超絶技巧 好奇心

まだまだいくよ!
【超高校級の建築家】↓3くらいまでで

フロイラインまゆき(ペンネーム)
少女漫画家 真面目一徹

はええよっwリロミスったわwww

>>222今更だけど名前が酷いwwww

ふむ楽しみだ

面倒だから残り三人一気にやるね

【超高校級の剣道家】
【超高校級のプリマドンナ】
【超高校級の司書】

各名前とスキルキーワードお願いします
これが終わり次第通信簿作成に取りかかるのでドロンしますね

撫斬 村正(なでぎり むらまさ)
もしくは、撫斬 血祭(なでぎり ちまつり)
長身痩躯
殺人剣士

>>233
あ、剣道家です

プリマドンナ
瑠璃囲炉裏 里留佳(るりいろり りるか)
ツンデレ 面倒見がいい

司書
凉川 氷(スズカワ コオリ)
クーデル
無感情

司書
本名 本音 (ほんな もとね)
公正公平 真面目

締め切ります

まとめ次第主人公から通信簿投下しますねー

おつかれ&がんばれー。
採用されてますように・・・。ざわ・・。

楽しみです!

プリマドンナってスケート?

プリマドンナは
オペラの主役、第一位の女性歌手のこと
銀盤のプリマドンナ(フィギュアスケート)ではない

ありがとう

欲を言うと主人公のキャラ付けをもうちょっとしたいな
スキルも当初のデイトレーダーからの流用だし、
設定の仕方的に、他のキャラに個性の面で劣る
いや別にこれでもいいんですけどね、
主人公としてはこれぐらいのほうが動かしやすいだろうし
ガチガチに決めると制限されちゃうからな

その辺はあれだよ、みんなで動かしてるうちに自然とキャラ固まっていくんじゃないかな

>>244
クーデルってクーデレの間違いで合ってますか?

>>260
まあ、そうだよね
余計なこと言ってごめん

通信簿

【超高校級のレスキュー隊員】
御陵書乃(みささぎふみの)
精神・8
交友・4
身長 165cm
体重 51kg
スキル
勝負師→反論ショーダウン時、精神力一つ消費して相手のウィークポイントをその学級裁判の間一つ消す(一度の学級裁判で一回だけ使用可能)
超直感→人物指名と証拠品提示時、精神力一つ消費して選択肢を一つ消す(一度の学級裁判で一回だけ使用可能)
人助け→日常パート時、仲間が怪我をした場合率先して治療をする

【超高校級の男装麗人】
神代真琴(かみしろまこと)
精神・9
交友・0
身長 171cm
体重 52kg
スキル
男装の風格→そこらの男よりも顔立ちは整っているので女生徒がよく集まる(女生徒との新密度は上がりやすい)
恥ずかしがりや→一定の新密度になるまでは話しかける際にコンマ判定。失敗すると話しかけることもできずに終わる
ストーカー→新密度を上げすぎると交友力の無さが災いして歪んだ愛情・友情表現をする。さらにクロになりやすくなる

【超高校級の幸運】
声伽学(こえとぎまなぶ)
精神・5
交友・4
身長 171cm
体重 64kg
スキル
幸運→コンマ判定時に補正
平常心→取り乱すことなく状況を見極める心の強さを持つ

超高校級の探偵
佐倉梢(さくらこずえ)
精神・5
交友・4
身長 162cm
体重 49kg
スキル
見極め→必要のない情報の取捨選択がしやすくなる
気配り上手→仲間の心労を第一に考え、それを和らげることを得意とする

超高校級の発明家
首括くくる(くびくくりくくる)
精神・1
交友・1
身長167cm
体重56kg
スキル
発明→アイテム二つを消費して別アイテムに変化させる(コンマ判定あり)
スーパーマッド→発明のためなら手段を選ばないようになる
無気力とやる気→興味のないことにはとことん関心はないが、一度興味を示すとどこまでも追究する

超高校級の演劇部
御門ノノ(みかどのの)
精神・5
交友・0
身長148cm
体重40kg
スキル
仮面の演技→本音と嘘を使い分ける達人。その演技は並大抵では見きれない
声帯模写→老若男女様々な声色を使い分けれる
無我→演技していないときは無表情

超高校級の巫女
神原陽菜(かんばるはるな)
精神・3
交友・2
身長152cm
体重45kg
スキル
お日様少女→ほわほわとした雰囲気で場を和ますことが可能。ただし効果ないときは邪険にすら扱われる
誠実→常に誠心誠意を尽くして行動する

超高校級の相撲取り
多和良伍(たわらあつむ)
精神・0
交友・4
身長190cm
体重103kg
スキル
一心不乱→やることを決めたらとにかく目的を達成するまで全力
男気→仲間を助けることを第一に考える

超高校級の漫画家
神楽栄吉(かぐらえいきち)
精神・4
交友・8
身長177cm
体重69kg
スキル
ポジティブ→常に明るく前向きに物事を考えられる

超高校級の建築家
有府修二(ありふしゅうじ)
精神・9
交友・9
身長187cm
体重68kg
スキル
秀才→建築業に必要なのか、勉学はかなりできる
努力家→努力を忘れず常に高みを目指す
リーダーシップ→皆をまとめる力を持つ

超高校級の剣道家
撫斬村正(なでぎりむらまさ)
精神・5
交友・5
身長180cm
体重69kg
スキル
終わりの美学→命が尽きる瞬間を常に求め続ける
本性→交友にマイナス補整。精神にプラス補整
殺しの剣→人を痛ぶる目的で剣道家に

超高校級のプリマドンナ
香澄伊里亜(かすみいりあ)
精神・2
交友・8
身長164cm
体重46kg
スキル
美声→全員の新密度上昇率アップ
ゆるゆる系→ゆるい。小動物系なオーラを持ち、クロ候補次第では被害者になったりならなかったり

超高校級の司書
涼川氷(すずかわこおり)
精神・2
交友・5
身長166cm
体重47kg
スキル
クーデレ→最初は新密度が上がりにくいが、とあるフラグが成立すると軒並み上がりやすくなる
無表情→御門には劣るが表情が読みにくい

超高校級のデイトレーダー
花笠千景(かりゅうちかげ)
精神・7
交友・5
身長179cm
体重64kg
スキル
守銭奴→モノクマメダルを入手しやすい
駆け引き→コンマ判定時有利になる

超高校級の騎手
荒巻凪沙(あらまきなぎさ)
精神・3
交友・3
身長165cm
体重45kg
スキル
俊敏→行動力が高く常に先頭に立ちたがる
勝ち気→どんな人が相手でも強気な態度。悪気はなくても反感を買う場合も

不採用なんて絶望的ィ・・!!

超高校級のロックスター
玄鐘忌壱郎(くろがねきいちろう)
精神・9
交友・4
身長180cm
体重70kg
スキル
ゲリラライブ→突飛な行動を取りやすい
破天荒→行動に粗が目立つ
音楽家の耳→どんな細かな音でも性格に聞き分ける

>>262
>>263
>>264
>>265
>>266
>>267
>>268
>>269
>>270
>>271
>>272
>>273
>>274
>>275
>>276
>>278

とりあえずまとめ。スキルはまあ無視しても構いません
必要なかったらすまぬ

漫画家スキル足りなくね?

撫斬くん採用されて嬉しすぎて昇天しそう
御門ちゃん絶対、裁判強い

漫画家さんのスキル数は仕様です。二つまでとは言いましたが二つ入れるとは言ってない!←


冗談はさておき、続き投下してってもよろし?
書き溜めないんで遅いけど

OK!



神原「ぬ、ぬいぐるみが喋りましたぁ!?」


香澄「あれだよ! あれは俗に言うラジコンで先生がどこかで操縦を……!」


モノクマ「ぬいぐるみでもなければラジコンでもない! ボクはモノクマなの! 学園長!」


神原・香澄「「すいませーんっ!」」


モノクマ「素直でよろしい」


唐突に現れたそのぬいぐるみは女子生徒二人にそう一喝するとクルリと私たちの方に向き直った。


モノクマ「えーと、ボクはぶっちゃけかなり忙しい身なんで単刀直入に言うね」


モノクマ「オマエラにはここで一生過ごしてもらいます!!」


……、

…………、

………………、


御陵「……は?」


その唐突でありえない言葉に私は唖然とする。
ここで、一生? ありえない。ありえなさすぎる。


神楽「はあっ!? どういうことだよそれ!」


多和良「意味のわからんこと言わんで欲しいッス!」


涼川「…………」


当然、そんな意味のわからないことを言われれば反発する人たちも出てくる。

モノクマ「あのね。オマエラは次世代の希望って言われてるんだよ? そんな大事なオマエラをあんな危険な世界に出せるわけないじゃん」


有府「……つまり俺たちをここに閉じ込めるのは【俺たちを危険から守るため】。そう言いたいのか?」


モノクマ「ビンゴだよ! 有府クン! いやぁボクって優しいクマだよねー!」


鼻唄でもせんばかりに上機嫌なモノクマに思わず私は言葉を投げる。


御陵「だがそれは誘拐と同義なんだよ? そんなことして外の人たちが黙ってるわけ--」


モノクマ「外の人たち? もしかして御陵さん、そんなの期待してんの?」


声伽「どういうことかな?」


モノクマ「うぷぷ……さあ、どういう意味だろうね?」


両手を口に当て、バカにしたように笑うモノクマ。

そのとき、凛とした声が響いた。


撫斬「くだらない前置きはそこまでにしろ。おい、モノクマとかいうの。お前の本当の目的はなんだ」


モノクマ「んん? 教えて欲しい?」


撫斬「ここに真剣が無いのが残念だ。あればお前のその体を真っ二つにしたものを」


モノクマ「おお怖い怖い!! あー、もうわかったよ。なら外に出るための条件を教えてあげるからさ」


涼川「話の主導権があっちに握られてるのは不愉快だわ」


モノクマ「えーとですね。外に出たいのなら--」








モノクマ「この中の誰かを殺しなさーい!! それが外に出る条件だよー!!」


ケラケラケラと笑うモノクマを見て、私は今の言葉を頭の中で反芻する。

ここから出たければ、
誰かを、
殺す……?

撫斬くんカッコいいな

御陵「ふざけないで!!」


モノクマ「あー……やっぱり御陵さんはそういう反応するよね。なんたって超高校級のレスキュー隊員。人を助けるのが仕事なのに殺しちゃ本末転倒だもんねー!!」


御陵「こ、のっ……!」


有府「やめろ」


グッと拳を握ったところで背の高い男子に制される。


佐倉「よく考えてみてよ。あのモノクマの言ってることはでたらめだよ。常識からかけ離れてる」


モノクマ「はぁ……探偵が聞いて呆れるなあ。わかったよ。証拠見せればいいんだよね?」


そう言ってモノクマはとことこと舞台から下りて私たちのところにやって来た。
だがそこから何もしない。身動き一つしない。


神楽「おい! お前何がしてぇ--」


玄鐘「っ!! どけ!!」


その瞬間、一人の男子生徒がモノクマを持ち上げて誰もいない方向に投げる。

何をしてる。とは言えなかった。




ドガァァァァァンッッッ!!


神原・香澄「「ひいっ!?」」


なんと、モノクマの体が爆発したのだ。
あの男子が反応に遅れていたら、見事に私たちの体は吹っ飛んでただろう。


首括「ちっ……つまらん。解体してみたかったのに爆発なんかしやがって」


荒巻「空気読みなさいよ! でも、これであのぬいぐるみも死んで--」


モノクマ「ないよ?」


視線を舞台上に戻す。すると間違いなく先程爆発したはずのモノクマが当然のごとくそこにいた。


モノクマ「ま、でもこれでわかってくれたよね。ボクは本気だよ。オマエラにコロシアイさせることも、なにもかも」


御陵「コロシアイ……」


モノクマ「そう、コロシアイ。当然人殺しした生徒にはちゃんと外に出してあげるから安心して殺しちゃいなよ!」


おかしい。人殺しという禁忌をなぜこのぬいぐるみはこうも肯定するのか。
もはや私の耳には何も届かない。誰も一言も喋らないからだ。
シーンと静まる空気。だからこそ、この声は私の耳に鮮明に届いた。







「…………くくっ」





それはまるで玩具を与えられたような無邪気さすら感じさせる笑い声。
この状況を楽しむような、そんな笑い声--。


chapter1 イキキル(非)日常編


【現在新密度】
神代 2
声伽 2
佐倉 3
首括 2
御門 2
神原 1
多和良 1
神楽 1
有府 1
撫斬 1
香澄 1
涼川 1
花笠 1
荒巻 1
玄鐘 1


あのあとモノクマは電子生徒手帳を皆に配り、体育館から消えた。
残された私たちは何をすることもなく、呆然としていた。私は--とにかく、誰かと話したかった。

↓2
誰と話しますか?

撫斬

みんな魅力あるキャラだから
だれと話したらいいのかわかんねえぜ
みんなと仲良くしたい



御陵「ねぇ……」


撫斬「……ああ、御陵とかいうのか」


御陵「うん……。超高校級のレスキュー隊員」


撫斬「そうか。俺は撫斬村正。超高校級の剣道家だ。……ふっ、よろしく頼むぞ。いろいろと、な」


最初モノクマを問い詰めたときは頼もしい人かなと思いもした。けど、今は違う。
周りは重苦しい雰囲気。あの最悪印象だった首括ですら、口を開こうとしない。
なのに、この男は今--笑った。それにさっきの笑い声。もしかして……?


↓2
1 なんでそんなに楽しそうなの?
2 いろいろって?



御陵「……いろいろって?」


撫斬「なんだ。俺の口から言わせたいのか?」


くくっと笑い、撫斬は続ける。


撫斬「あの話が本当だと仮定しよう。外に出るためには誰かを殺す必要があるんだぞ? そんな状況でよろしく頼むとなれば……一つしかないだろ?」


撫斬「機会が来たら俺に殺されないか?」


御陵「は、はぁ……!?」


わけがわからない。なぜ私が殺されないといけないのか。
いや、何故撫斬はあっさりと人殺しを肯定してるのか。


御陵「本気で言ってるの……?」


撫斬「本気も本気だ。むしろ何か悪いのか? 自分が生き残るために誰かを犠牲にする。弱肉強食なだけだ」


撫斬「……まあ、今のはすべて脱出経路がなかった場合の話だ。そうじゃないと合法的に殺せないからな」

御陵「っ……!!」


撫斬「おいおい、そんな怖い目で見ないでくれ。殺したくなるだろ?」


どこまで本気なのか私にはわからない。
だけど、これ以上こいつと話すのは嫌だった。


【撫斬村正との新密度がダウンしました!】


□■□■□


さて。まだ皆は全員ここにいるけど……どうする?

↓2
1 誰かと話す(名前も)
2 皆に校内の探索を促す

撫斬「……なんだ。まだ何か言いたいのか?」


やっぱりダメだ。こんなのと話なんてする気になれない……。


□■□■□


うーん……どうしようか?

↓2
1 誰かと話す(撫斬以外)
2 皆に校内の探索を促す

……あの小さな子に話しかけてみよう。ひどく怯えてるし。


御陵「あの、」


香澄「ひっ……」


急に声をかけられ、怯えるが相手が私だと気づけば慌てて向き直る。


香澄「あのっ……えっと……誰、ですか?」


御陵「まあ、そうなるよね。私は御陵書乃。超高校級のレスキュー隊員だよ」


香澄「レスキュー隊員さんですか!? なら、助けてくれるんですか!?」


御陵「……ごめん。私も巻き込まれた側だから助けれないんだ」


香澄「あ……ですよね。すいません……」


なんだろう。怯えが限界に来てこんなことになってるのか、それとも元からこういう子なのか。
……でも今のはどうかと思う。

御陵「それで、えーっと……」


香澄「あ、申し遅れました。私は香澄伊里亜。【超高校級のプリマドンナ】ですっ」


最後にペコリとお辞儀をする香澄ちゃん。
この子が超高校級のプリマドンナか。とてもそうには見えないけどなぁ……。


御陵「へぇ……香澄ちゃんが超高校級のプリマドンナか。ちょっと意外かも」


香澄「な、なんでですかっ?」


御陵「だってプリマドンナって……王族? とかそういう感じの意味でしょ?」


香澄「…………え?」


ポカンとした声を出す香澄ちゃん。
あ、れ? 字面的にそれに近い意味かと思ってたんだけど……間違えた? 勘違い?


↓2
1 じょ、冗談だよ冗談!
2 ごめん……プリマドンナって何?

作者はこれをリアルに勘違いしてたんだぜ……
あと安価から十分くらいしても更新されなくなったら寝落ちと捉えてください



御陵「ごめん……プリマドンナって何?」


香澄「へっ? し、知らないんですか?」


くぅ……その純真な瞳が痛い……!


香澄「ええとですね。プリマドンナっていうのは……」


そうして香澄ちゃんからプリマドンナについて簡単に説明される。
なるほど……オペラ歌手? ってやつなのか……そういうのには疎いからわからなかった……。


御陵「ごめん、もっと勉強しとけばよかった……」


香澄「いえ、気にしないでください」


何がおかしいのかクスクスと笑う香澄ちゃん。
……少し恥ずかしい思いもしたけど、結果的には良しとしておこう……。


【香澄伊里亜の新密度アップしました】


□■□■□


有府「おいお前ら! いつまでも落ち込んでる暇はないぞ!」


突然そんな大きい声が響き渡る。見るとあのとき私を制してくれた男子が前に立っていた。


神楽「で、でもよぉ。いったいどうすりゃいいんだ?」


涼川「……脱出経路を探すしかない」


神原「そ、そのとおりです!」


有府「そうだ。さっきモノクマから受け取った電子生徒手帳、その校内見取り図を見てみろ。大きく分けて今行ける場所は体育館・校舎一階・寄宿舎の三ヶ所だ。俺たちは十六人。一班だけ六人になるが、三班に別れて探索しよう」


多和良「そ、そんなんでなんとかなるんすか!?」


有府「不安なのはわかる。だがこれが俺たちに今できる最善の手のはずだ!」


その凛とした声に反論する人はいない。
私もその意見には賛成だ。気がかりなのは……撫斬のことだけ。

↓2
1 撫斬のことをここで言う?
2 撫斬を気遣いあえて言わないでおく?

先に宣言しとくべ。もう寝るべ。
>>1に質問あったら受け付けます。誰が動かしやすそう? とかでも歓迎。むしろ読者側は誰が気になってるのかが気になる

撫斬とは仲良くなって、殺人を起こさせないようにしたい

>>1の更新は何曜日?

質問です。
いろんな意味で特に危険なのは首括、御門、撫斬の三人であってる?
一番好きなキャラ、動かしやすいキャラは?あと御陵と最も相性の良いキャラは?

有府はぜひ仲良くなりたいな(というか両方5以上あるキャラクターは全員)

首括は興味を保ってればそこそこに協力してくれそう
飽きられたら危ないけどキャラもいいし関わっていきたいな

提示される動機は原作通りですかね?
主人公の容姿を詳しく教えてください

風呂上がりにチラ見したら以外と質問きてたんでお答えします

>>320
現状撫斬は人殺しにノリノリなのでよほどのことがない限りクロ候補からは外れません
だからといって他を疎かにすると意外な組み合わせで事件が起きるかも……ほら、神原や香澄が焼却炉に突っ込まれるなんて嫌でしょ?

>>321
作者の更新はどちらかというと時間で決まります
一応更新するときは前もって今日の○○時に更新するよーと書き込むのでそれを見てもらえれば良いかと
でも人が多そうな夜がメインになるかなぁ

>>322
目に見える爆弾は今のところそれくらいですかね
長い目で見ると爆弾候補はさらに二人おりますが
好きなキャラは御陵、涼川、御門、撫斬かな。動かしやすいのは神原・香澄ペア。すでに癒しなわけよ

>>323
リーダーシップのある人って生き残りそうで生き残らないのよね。どっかの詐欺師みたいに

>>324
飽きられて殺されないようにね……主人公補正? なにそれ?

>>325
動機は今のところDVD、秘密、お金は出したいお思ってる。
個人的には御陵のとこに来て「君が死んだら皆助けてあげるよ!」とか煽っても効果あるかなとか思ってたり
容姿は黒髪ショートで背の高いクール系な感じを思い浮かべてくれれば間違いないかと

あと御陵さんと相性良さそうな人ね
明言はしないけど御陵さんはレスキュー隊員として人命を救う仕事しててそれ誇りに思ってるからそれに近い信念持ってる人とか

アイス食ったらまたチラ見しに来ます

人いますかな?
とりあえず3時頃になったらある程度更新しますよ

……やめておこう。撫斬がどこまで本気なのかわからないし、ここで場を乱すようなことは言いたくない。


玄鐘「待てよ! お前のその意見には賛成だけど、一つ言わせてくれ!」


有府「なんだ?」


玄鐘「俺は音楽やってっから、耳は良いんだ。どんなざわめきの中でも正確に聞き分ける自信がある」


香澄「だからモノクマの爆発もいち早く察知できたんですね」


玄鐘「だからこそ言うけどよ、モノクマが立ち去ってったとき誰か笑いやがったよな!? 人殺しなんて話が出やがったのに!」


あの男子も気付いていたのか。


玄鐘「こういうことはあんま言いたくねぇけどよ! そんな頭おかしい奴と一緒に行動なんてこっちから願い下げだぜ!」


神楽「……つーかよ。結局のところそいつって誰なわけ? それがわからねぇことには……」


佐倉「……御陵さん、何か知ってるんじゃない?」


不意に、私に話が振られる。


御陵「なに?」


佐倉「私、こう見えても観察眼には自信あるの。探偵には必要なことだからね」


↓2
1 正直に言う
2 誤魔化す

御陵「……撫斬村正。あいつだよ、その笑い声」


撫斬「おやおや。言いふらされてしまったな」


荒巻「……認めるの?」


撫斬「虚言ではないからな」


花笠「……なんでそこで笑ったんだ?」


撫斬「笑いとはその本人が心の底から『楽しい』『面白い』と感じたときに起こる感情だ。そんなこともわからないのか?」


声伽「……つまりキミはこの状況を楽しんでるわけだ」


その言葉に一同がざわめく。


撫斬「当然だ。むしろこんなスリルのあるゲームをお前らは何故楽しまない? 与えられるスリルの見返りとして最後には快感と外に出る権利が得られるんだぞ?」


神楽「なんだよゲームって……お前、どうかしてるぞ!」


撫斬「俺をどうかしてると思うのは、逆にお前らがどうかしてるからだ」

撫斬「……まあ、価値観の相違をとやかく言うつもりはない。おい、リーダーもどき。俺は別行動を取らせてもらう」


有府「……わかった。一応探索後に食堂で報告会をする予定だから、始める頃にはお前も呼びに行く」


撫斬「勝手にしろ。応じるかどうかは別問題だがな」


そうして撫斬は体育館から立ち去っていく。その背中を呼び止める者は誰もいなかった。


涼川「これで、十五人。探索するなら五人ずつの三班が理想的」


有府「……そうだな。よし、じゃあお前ら五人ずつの班を作ってくれ!」


気を取り直しそう指示する男子に従い各々行動を開始する。
私は……どうしようか。

↓2
1 神代さんを誘おうか。……大丈夫だよね?
2 声伽を誘ってみよう。
3 香澄ちゃんなら安心だ。

御陵「声伽、よかったら一緒に行かない?」


声伽「ボクなんかでよかったらもちろん大歓迎だよ。正直誰と組もうか悩んでたんだ」


さて。これで一人確保。あと三人なんだけど、どうしようかな……。


声伽「残りのメンバーはどうしよう? 希望がなければボクが集めるけど……」


↓2
1 じゃあこの人たちで(名前も三人)
2 誰でもいいよ


とりあえず夜まで離脱。リロード買ったからやってくる

少し戻ってきた


声伽「……えぇ? よりによってそのメンバー?」


声伽「ボクは一応全員と自己紹介済ませてあるからその三人とも面識あるけど……もの好き、だね」


何故なんとなく言ってみた名前を挙げただけでここまで言われなきゃならないのか。


声伽「ま、とりあえず行ってくるよ。ちょっと待ってて」


そうして声伽は私が挙げた三人のところに向かった。……少なくとも神代さんは悪い人ではないと思うんどけどなぁ。


↓2のコンマが30以下で神代がメンバーに加わります

↓3のコンマが45以下で首括がメンバーに加わります

なお御門はメンバー確定です

声伽「ごめんね。神代さんには逃げられちゃったよ。でも他の二人は大丈夫だって」


御門「よろしくお願いしますね!」


首括「…………ふん」


…………なんでこの二人を選んだんだろ。我ながら変な人選したなぁ。


声伽「残り一人だね。どうする?」


↓3
現在フリーなのは玄鐘・涼川・神楽・佐倉です。この四人からお選びください

ここからの更新は19時頃で



声伽「……というわけで神楽クンに来てもらったよ」


神楽「神楽栄吉だ。ま、よろしく」


これで私・声伽・御門・首括・神楽の五人が揃った。
……自分で言っといてなんだけど、大丈夫かなこの班。


有府「よし、班は作り終えたな? じゃあ次はそれぞれの探索場所を決めるぞ」


そうして皆で話し合った結果、私たちの探索場所は--


↓2のコンマで判定
33以下で寄宿舎
66以下で校舎一階
99以下で体育館

声伽「じゃ、ボクらは体育館だね。広さも結構あるし、なかなか骨が折れそうだけど頑張ろうか」


神楽「だな」


御門「りょうかーい!」


首括「…………」


他の班がそれぞれ体育館から出ていき、私たちの調査が始まった。


□■□■□


さて。それぞれ思い思いの場所を調べてるけど、私はどこを調べようか。

↓2
1 舞台上を声伽と調べる
2 神楽・御門と舞台袖を調べる
3 首括と周囲の壁を調べる

ゲームは中断してさっきまで飯食ってました


舞台袖を調べてみよう。何かあるかもしれない。


神楽「……おう、御陵か」


御門「御陵お姉ちゃんだ!」


そこには神楽と御門ちゃんがいた。御門ちゃんはにこにこと笑顔である。
……やはり、最初に見た能面のような顔が忘れられない。そもそも、あの表情は見間違いではなかったのか?


御門「?」


にこにこと笑う御門ちゃんの視線が揺らぐことなか私に注がれる。
……やめよう。このことは今考えても仕方ない。


御陵「私もここを調べに来たんだ。いいかな?」


神楽「断る理由はねぇよ」


御門「ノノもー!」


二人の了承を得て私は舞台袖の捜査に入る。
……とはいえ無言のままじゃ居心地が悪い。何か話題でもないかな……?


↓2
1 二人の才能について話す
2 この状況について尋ねてみる

御陵「二人は……漫画家と演劇部、だったよね?」


神楽「おう。そっちの世界じゃそれなりに有名だぜ」


御門「ノノもかな!」


お互いあちらこちらを調べながらそんな会話をする。幸い二人も乗っかってくれた。


神楽「御陵はレスキュー隊員だったよな? やっぱあれか? 山で遭難した人とかを助けたりするのか?」


御陵「それもあるし、他にもいろいろな場面で人助けするのが私の主な仕事だね。警察とかに何度かお呼ばれするし」


神楽「そうなのか?」


御陵「事件一つにも警察が対処しきれないこともある。そういうのを私みたいなレスキュー隊員がカバーするわけ」


御門「へぇー……」


御陵「おかげで私が助けた人--特に小さな子供とかからはたまにビデオレターとかもきてね。そういうのを見て『頑張ろう』って気持ちになるんだよ」


御陵「っと……そういう神楽はどうなの?」


神楽「俺か?」


↓2のコンマが大きいと神楽の話が大きくなります

神楽「ま、そこそこだな。有名っちゃ有名だけど、海賊漫画のあの人みたいに荒稼ぎしてるわけでもない」


神楽「のわりにはたまに俺を訪ねてくるのもいるしな。なんつったかな……一番最近だと眼鏡かけた超絶ダルマ体型の男が来たぜ。『僕にあなたの技術を授けてくれー!』とかなんとか言って」


神楽「俺弟子取らないから門前払いしたけど」


御陵「そうなんだな……。でも、そういうのが来るのもなかなか凄いと思うけど」


神楽「ちなみにそいつ自分とこの学園祭で同人誌一万部売ったんだぜ? 俺から教わること何もねぇだろ」


御門「それは確かにね……」


やはり超高校級となれば様々なことが起こるのだなと痛感する。


神楽「それで? 御門はどうなんだ?」


↓2のコンマが大きいと御門の話も大きくなります

コンマ判定により御門ノノにとあるフラグが成立しました


御門「私は、コンクールで賞取ったりしてるだけだよ」


神楽「さも当然のように言ったけどそれって普通に凄いんじゃねぇの?」


御門「あ、あともう将来劇団に入ることも決まってるかな!」


御陵「十分凄いじゃん……」


この歳ですでに将来が約束されている。そこに希望ヶ峰学園卒業の経歴まで付くとなると、御門ちゃんはやはり将来的にも凄い人だ。


神楽「でもあれだな。そこまで熱中するってことはやっぱ演劇が好きなんだな!」


神楽の言葉は至極全うなものだったはず。
なのに御門ちゃんは一瞬だけ眉をしかめ--すぐに笑顔に戻った。


御門「当然だよ! ……? どうかした御陵お姉ちゃん?」


御陵「……なんでもない」


その笑顔に私は何も言うことができなかった。


【調査中にモノクマメダル2枚ゲット!】



□■□■□


食堂


有府「……よし。全員揃ったことだし早速報告会を始めようか」


探索後、約束どおり食堂に集まった私たち。そこにはなんと撫斬も来ていた。
おそらくは有府がなんとか連れ出したんだろう。


有府「ちなみに撫斬からの報告はさっき聞いた。こいつの方は手がかりなしらしい」


有府「というわけで今日の報告会は俺たちがメインとなる! じゃあ始めるぞ!」


↓3
どこの報告から聞きます?
1 寄宿舎から
2 校舎一階から
3 自分達から報告

有府「まずは校舎一階を探索した奴等から頼む」


その言葉に五人、立ち上がる。


玄鐘「校舎一階を探索したのは俺、花笠、多和良、荒巻、佐倉だ」


花笠「二階に続く階段はシャッターにより封鎖されていた。今現在調べられる場所は間違いなく校舎一階までだな」


多和良「最初に玄関ホールを調べたんすけど……最初来たときとは明らかに様変わりしてて、外への扉が鉄の扉に変わってました」


有府「なにっ!?」


多和良「無理に開けようと試みたんですが……すいません、無理でした」


多和良の力でも無理となると、力任せに開けることは難しそうだな……。


荒巻「他には購買部と視聴覚室があったね。……手がかりはなかったけど」

佐倉「あともう一つ……赤い扉があったんだ。学校には似つかわしくないくらいに赤い扉が」


佐倉「なんとなくだけど、あの扉は嫌な予感がする。皆もできるだけ近づかない方がいいよ」


玄鐘「……こんなとこだ。悪いな、外への手がかりは何もなかった」


有府「いや、仕方ない。ご苦労だったな」


最後にそう労い、有府は続ける。


有府「次に寄宿舎の報告だ。メンバーは俺、神原、香澄、神代、涼川」


涼川「個室は全員分きちんと用意されてた。シャワー室もあったし、清潔面の心配はなさそう」


神代「監視の心配はあるけどな……」


有府「他にはトラッシュルーム、ランドリー、食堂があったな。風呂と倉庫は封鎖されていた」


神原「で、ですね。私と香澄ちゃんで食堂の奥にある厨房を調べたんです」

香澄「食材はたくさんあったよ。食事の心配もなさそう」


神楽「つっても16人もいるんだぜ? 何日もつことやら……」


有府「それについては心配なさそうだ。食材は随時補給されてくらしい。モノクマの奴が言っていたそうだ」


荒巻「え、会ったの!?」


香澄「う、うん……。それだけ言ったらどこか行っちゃったけど」


有府「俺たちからはそれくらいだな。……悪い、俺たちも手がかりは何もなかった」


声伽「気にしないでよ。じゃ、最後にボクらだね。……もっとも、吉報は何もないんだけど」

そうして声伽を中心に私たちの報告も済ませる。そうして皆の報告を纏めた結果--


御陵「……結局、わかったことは何もないのか」


場の空気は重苦しくなるだけだった。
そしてその空気を壊す人がいた。


撫斬「……ふっ、俺からしたら吉報でしかないがな」


神楽「んだと!?」


撫斬だ。まるで空気を読まない発言に神楽が突っかかる。


多和良「ま、待つっすよ! 脱出経路がないってことは撫斬君……!!」


花笠「俺たちをいつ殺しにかかるかわからないわけか」


ざざっと撫斬の近くにいた人たちが立ち上がり、距離を置く。


撫斬「そう言いたいところだがな、さっき電子生徒手帳の校則のところを調べたんだ。そしたら気が変わった」


神楽「信用できるか!」


有府「待て神楽。……撫斬、お前の言ってる校則とはなんのことだ?」


その言葉に撫斬は生徒手帳を起動させ、あるページを表示させるとその画面を私たちの方に向けた。





【仲間の誰かを殺したクロは卒業となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはなりません】




撫斬「この欄の後半部分。このことがもっとはっきりするまでは俺はアクションを起こすつもりはないさ」


神楽「本当か!?」


御門「……嘘は言ってないみたいだよ」


撫斬「さすがは超高校級の演劇部。これくらいのことなら見抜くのは容易いか」


撫斬「つまりそういうことだ。この状況でアクションを起こしたところで俺が怪しまれるのは明白。機会を待つさ」


御陵「……自業自得じゃんか」


撫斬「そうだな。俺としたことがつい凡ミスをしてしまった」


そうとだけ言って撫斬は食堂から出ていく。
その背中を止める者は誰もいなかった。


有府「……今日のところはこれで解散だ。何かあったらお互い連絡を取り合い、報告。それでいいな?」


その言葉に反対する者は誰もいなかった。



□■□■□


御陵書乃の個室


(自由行動・昼)


一応割り振られた個室に来たけど……どうしよう?

↓2
1 部屋の中を調べる(場所も)
2 誰かと話す(名前も)
3 購買部に行ってみる

すいません、連投はお控えください。一度の安価に一人一回でお願いします

↓2で再安価



とりあえず、まだ話したことのない人と話してみよう。
そう思い私は部屋を出る。すると--


荒巻「あ」


なんと荒巻さんと遭遇した。どうやら荒巻さんもどこかに行くみたいだ。


荒巻「ええと……御陵さん、だっけ?」


御陵「うん。そっちは荒巻さんだったよね? どこ行くの?」


荒巻「お腹空いたし、食堂行こうかなって。あ、よかったら御陵さんも来る? せっかくだし何か話そうよ!」


御陵「わかった。じゃあ行こうか」



□■□■□


食堂でお互いサンドイッチのような軽食を作り、一緒に食べる。


荒巻「料理は自給自足かぁ……料理できる人はいいけど、できない人--特に男子にとっては大変かもねぇ」


御陵「そうだね。一応冷凍食品の類いはあったけど……それじゃあ栄養も偏るし」


荒巻「ってなんかここでの生活を受け入れる感じになっちゃってるね……ホント、なんでこんなことになったのかなぁ」


もぐもぐとサンドイッチを頬張る荒巻さんの言葉には覇気がない。見た目の印象から活発な人かと思ってたのだけど、やはり今のこの状況を不安に思っているようだ。


↓2
1 諦めなければなんとかなるよ。前向きに行こう?
2 大丈夫。殺し合いなんて起きない
3 自由安価。ただしあまりにも流れを無視した場合安価下

御陵「諦めなければなんとかなるよ。前向きに行こう?」


こういったことは言われた側は気休め程度にしか思わない場合が多い。
でも、それでもよかった。気休めでも。


荒巻「……そうだよね。ははっ、ありがとう慰めてくれて」


一応気休めにはなったのか、荒巻さんの顔にはいくらかの元気が戻っていた。


【荒巻凪沙との新密度が上昇しました】


□■□■□


(自由行動・夕)


今日はまだ時間があるけど、どうしよう?

↓2
誰かと話す(名前も)
部屋を調べる
購買部に行ってみる

このメダル……何に使うのだろう? 購買部があるらしいし、そこで使うのか?
一先ず私はそう思い購買部へと足を運んだ。


□■□■□


モノクマ『うは! まさかそんなものを引き当てるなんて君はなかなかの運の持ち主だねぇ!』


??『ふざけるな。こんなもの誰がいるか。返品だ返品』


モノクマ『残念ながら返品は受け付けません。ちゃんと持ちかえってよね』


購買部の前まで行くとそんな会話が聞こえてきた。
片方はモノクマ。もう片方は……花笠かな?


花笠「ちっ……って、なんだ。御陵か」


モノクマ「おっと初日から二人目のお客さんですか! 大繁盛ですなぁ!」


御陵「なにしてるの?」


花笠「探索のときにメダルを見つけてな。何となく購買部に来たらモノクマがいたからその用途について聞いてたんだ」

花笠「で、どうやらこのメダルはこのガチャガチャ……モノモノマシーンとかいうのをやるために使うらしくてな。俺も試しに回してみたんだ。そしたらこんなものが出た」


そう言って花笠が差し出したのは小さなこけしだった。


御陵「こけし……いや、確かに微妙なところだけど、あっても困るものじゃないんじゃ」


花笠「」カチッ




こけし「」ウィィィィン




…………さて。今の光景は忘れるとして私も回してみようかな。

【所有枚数2枚】

↓2
何回回す?(一枚につき一回です)

なおアイテム判定は作者がリアルタイムでモノモノマシーンを回して出た物にします。


御陵「……まあ、堅実に一回でいいよね」


ガチャガチャ……ポン!
【みどりの着ぐるみ】ゲット!


なんとも可愛らしいデザインの着ぐるみが出てきたけど……こんなのどうすれば?


□■□■□


キーン……コーン……カーン……コーン……


『えー、ただいまより夜時間となります。食堂は立ち入り禁止となりますので、ご注意ください。ではでは、良い夢を……』


モノクマのアナウンスでもう夜時間になったんだと思うと、どっと疲れが出てきた。 私はばふっとベッドに倒れ込む。
この異常の続き具合に心労が溜まっていたんだろう……眠さがかなり来ている。
このまま眠って、目が覚めたらすべて夢というオチならいいのに……。そう無駄なことを思いながら、私の意識は落ちていった。


【一日目、終了】
新密度一覧
友人
佐倉

顔見知り
神代・首括・声伽・御門・神楽・荒巻・香澄

他人
有府・多和良・神原・玄鐘・涼川・花笠

険悪
撫斬

所持アイテム
【みどりの着ぐるみ】

所持メダル
1枚

【モノクマげきじょう】


モノクマ「一日目が終わりましたが、皆さんどんな感じですかね? 気になる子との交流は終わりましたか?」

モノクマ「まだまだ話せてない! というお方は自由行動の安価時に頑張るんだ! プレゼントもすればなおよし!」

モノクマ「まあでも動機公開フェイズまでにはなんとか頑張るのをオススメするよ。新密度を上げれば被害者にもクロにもなりにくくなる……かもしんないしね!」

モノクマ「しかし今年の新入生は爆弾がたくさんありますねぇ……モノクマぶるっちまう!」

モノクマ「そうそう。新密度といえば表記の仕方を変更しました。数値ではなくこれからは大まかな関係性を表記していきますね」

モノクマ「うぷぷ……まだコロシアイ学園生活は始まったばかりだよ! クロ・首括 被害者・香澄なんて最悪の組み合わせで最初の事件が起きないよう頑張ってね!」

モノクマ「ではでは、良い夢を……」

乙です。次回の更新前には予告しますんでそれまで待っといてください
仮に質問等あれば受け付けます。しかしホント大丈夫かこの新入生たち……

乙!
御門ちゃんは生き残ってほしいな
最優先で仲良くなるべきなのは誰だと思いますか?>>1の主観でいいです

乙。レスキューとしての才能を活かしていきたいが、その時はくるのだろうか

>>413
うーん……やっぱリーダーの有府は仲良くなっといた方がいいかも
クロや被害者にならない限りやっぱリーダーと仲良くなるといろいろ助けてくれるしね
御門ちゃんは……なんだろ。フラグが成立してるし

>>414
レスキューの才能ってようは人助けのための才能だと思うわけよ。心臓マッサージ、人工呼吸、その他人命救助のための方法……
だけどこれはダンガンロンパ。コロシアイ学園生活。
まあ、生かす機会はあっても報われる機会はなさそうだよね

本日最初の更新は15時頃となりますのでお願いします

少し遅れましたがそろそろ再開したいと思います
人いるかな……?



二日目


キーン……コーン……カーン……コーン


『オマエラ、おはようございます。朝です、七時になりました! 起床時間ですよ! さあ、今日も張り切っていきましょう!』


朝。そんな不愉快な声で目が覚める。
そこは当然監視カメラによって見張られた、個室。夢オチを期待していた自分がバカらしくなる。
……ともかく、ご飯を食べよう。食堂に行こう。


□■□■□


食堂に行き朝食を作る。
この場にはすでに何人か来ているみたいだけど……どうしよう?

↓2
1 涼川と食べる
2 香澄・神原と食べる
3 一人で食べる



御陵「涼川さん。相席いいかな?」


涼川「……どうぞ」


無愛想にそう言って彼女は自分の朝食が乗ったトレイをずらす。


御陵「ありがとう」


涼川さんの隣に座り、お互い朝食を食べていく。
のだが……


御陵「…………」


涼川「…………」


会話が一切ない。私は会話を自分からしていくのはあまり得意じゃないんだけど、どうやら涼川さんもそんなタイプのようだ。
さて、どうしたものか……?


↓2
1 そのご飯自分で作ったの?
2 もしかして、低血圧?
3 その他自由安価。御陵の言葉をどうぞ

御陵「絶対にここから救いだしてあげるから、元気出してよ」


てっきり涼川さんもこの状況に参っていて口数が少ないんだと思い、励ますつもりでそう言う。


涼川「……私は十分元気。元からこういう性格なの」


だけど涼川さんはきっぱりとそう言ってみせた。顔は無表情。


涼川「それと、根拠もないのにそんなこと軽々と言わない方がいい。少なくともそういうの、私は嫌い」


涼川「……ご馳走さま。一応気持ちだけは受け取っておくけど、余計な心配はいらないから」


そう言って涼川さんはすたすたと食器を片付けに行く。
……怒らせたのかな。難しい子だ……。


【涼川氷との新密度、変化無し】


□■□■□


自由行動・午前

さて。どうしよう?

↓2
1 誰かと話す(名前も)
2 探索する(場所も)
3 購買部へ

撫斬……あいつの言ってたことは本当なのかな?
本当に……人殺しをなんとも思ってないのか……?


□■□■□


ピンポーン……


撫斬「……何の用だ」


個室から出てきた撫斬は見るからに不快そうに舌打ちをして開口一番にそう言った。


↓2
自由安価です

撫斬で自由安価は難しかったですかね

1 あんたの言ってたこと本当なの?
2 あんたって何で剣道やってるの?
3 その他自由安価

これで↓2で再安価します
もちろん上の安価でも大丈夫ですので

飯のため離脱します

あ、質問考察感想はむしろやっちゃって構いませんよ
スレ主の投下が延々と続いてても寂しいもので……

あれは花笠を出すための演出的な意味合いだったので誰かからプレゼントを貰うのは基本的にはありません

では投下再開!

御陵「……あんた、いつから人を斬りたくなる……そういう衝動に駆られるようになったの?」


その問いに撫斬はポカンとしたかのように思えば、不意に小さく笑った。


撫斬「……なんだ。そんなことを聞いてどうするんだ?」


御陵「答えてよ。あんた、意味わかんないことしか言わないから……だから少しでも、あんたを理解したい。した上で正当な判断をしたい」


撫斬「……呆れるほどにはた迷惑な正義感だな。そのうえお前はとある勘違いをしている」


御陵「勘違い?」


撫斬「ああ。俺は何も人を斬りたいわけじゃない」


撫斬「……生き物の命が終わる様、それを見てみたいんだ」


その言葉は私の想像を遥かに--悪い方向に越えていた。

撫斬「殺す過程に興味はない。斬ろうが殴ろうが潰そうがな。重要なのはその先にある命の輝きだ」


撫斬「生命が尽きるその寸前、僅かな希望にすがって命乞いをするその瞬間……俺はそれが見たいだけだ」


撫斬「まあ、わかりやすく言うなら……ただの知的好奇心だ。それ以上でもそれ以下でもない」


そんなことを平然と言い切る撫斬に私は確信する。
……やっぱり、異常だ。


撫斬「とはいえ、お前たちには少なからず同情もしているんだぞ? こんな状況で俺のような爆弾をいくつも抱えてるだなんてな」


御陵「それってどういう--」


撫斬「話は終わりだ。精々自滅しないよう頑張ることだな。……俺としても、殺しの候補は多い方が助かる」


そうして撫斬は部屋の奥に引っ込む。
結局私は何一つ撫斬のことが理解できなかった。


【撫斬村正との新密度変化無し



自由行動・昼


お昼過ぎ……まだ時間はあるけど、どうしよう?


↓2
1 誰かと話す
2 どこか探索する
3 購買部へ



□■□■□


校舎一階。そのとある教室で私はある人と鉢合わせした。


多和良「ぬぐぐぐぐ……!! ……はぁ、やっぱびくともしないなぁ……」


一際大きい体の男子。名前は……多和良伍だったか。


御陵「何してるの?」


多和良「ひっ!? ……って、なんだ御陵さんですか。驚かせないでくださいっす」


御陵「いや、そんなつもりはなかったんだけど……」


普通に声かけただけだし。

指摘ありがとうございます


多和良「えーっとですね。僕は一応窓の鉄板をどうにかできないか試してたわけで……」


御陵「なるほど」


多和良「頭使う仕事はできませんし、やっぱ力仕事となると僕がやるべきだと思いまして……まあ、無駄骨でしたけど」


多和良「はぁ……どうすればいいんですかね」


その大きな体を小さくして多和良がそんなことを言う。


↓2
1 でもそうして率先して動いてるところは凄いと思うよ
2 多和良でも無理なのか……
3 自由安価

御陵「でもそうして率先して動いてるところは凄いと思うよ」


それは正直な感想だった。こういう非常時は手懸かりが見つからなくてもこうして率先して動くことが大事なのだ。


多和良「へっ? は、はは。そうですかね?」


多和良「そう言ってくれると嬉しいです。ありがとうございます」


そうして多和良は笑みを浮かべた。


多和良「あ! そういえばさっきこんなの見つけたんですよ。僕には必要ないものなんであげます」


そう言って渡されたのはモノクマメダル。枚数にして二枚。
まあ、ありがたく受け取っておこう。


【多和良伍との親密度が上昇しました。関係が『顔見知り』になりました。
モノクマメダル二枚ゲット! 所持枚数1→3枚】


□■□■□


イベントパート


ピンポーン。多和良と分かれ部屋に戻ると、不意にインターホンが鳴った。

誰だろう? そう思い扉を開ける。


佐倉「御陵さん。少し良いかな?」


御陵「佐倉さん……どうかした?」


佐倉「えーっと……有府くんの提案でね。今夜食堂でパーティーをするらしいの。で、そのお誘い」


……パーティー? こんな状況で?


佐倉「ほら、私たちってまだ知り合って二日の関係じゃん? だからここで仲良くなるべきなんだって。探索も大事だけど、そういう交流も大事って言ってた」


佐倉「あ、もちろん強制参加じゃないよ? 無理なら参加しなくていいし、食事はあとで部屋に持ってくるからさ」


なるほど……みんなの交流を深めるためのパーティーか。
確かにこういう状況でパーティーなんてと思うかもしれないが、有府の言うことも一理ある。皆と交流して結束を深めるのも悪くない。


↓2
1 わかった行くよ
2 ごめんやめとこうかな


御陵「わかった行くよ」


佐倉「御陵さんならそう言ってくれると思ってたよー! さ、行こう行こう!」


そうして私は佐倉さんに手を引かれ食堂に向かった。


【info】
有府・佐倉の親密度が大きく上昇しました
有府との関係が『顔見知り』になりました


□■□■□


有府「おお! 御陵も来てくれたんだな!」


食堂。そこではせっせとテーブルに料理を並べる有府の姿が。


御陵「断る理由がなかったからね。……にしても結構な量だねこの料理。誰が作ってるの?」


有府「神原と香澄の二人だ。ああ見えてあの二人料理上手くてな。俺はこうして料理を運んでるんだ」


佐倉「人は見かけによらないよねぇ」


有府「……佐倉、それ本人に聞かれたら泣かれるぞ」


佐倉「それもそうか……ふふっ」

そんな話をしていると次第にどんどん人が集まってきた。


神楽「うおーい、一応全員誘ってきたぞー。男子は撫斬、首括以外来るってよー」


荒巻「女子は全員だってさ」


有府「そうか。てっきり神代は来ないもんかと思ってたが……」


荒巻「ま、なんとかなったよ」


あの神代さんをパーティーに来させるとは……荒巻さん恐るべし。


有府「じゃ、全員揃うまでこっちの手伝いだな。神楽と俺で料理運ぶから女子は二人の手伝いに行ってくれ」


神楽「えぇー? 面倒なんだけど」


有府「働かざる者食うべからずだ」


神楽「喜んで協力しまっす!」


□■□■□


有府「……つーわけで、全員集合とはいかなかったがこういう非常時こそ気分転換が大事だ。今日は目一杯楽しんでくれ!」


その合図と共にパーティーが始まった。撫斬と首括は来ていないけど、それは仕方ないと割りきろう。

↓2
誰と話す?(名前をどうぞ)

御陵「有府」


有府「御陵か。どうだ楽しんでくれてるか?」


唐翌揚げの乗った食器を持つ有府に話しかける。


御陵「バカ。まだ始まったばかりでしょうが」


有府「そうだったな。ははっ、すまんすまん」


有府「ま、なんだ。御陵はこの状況を他の誰よりも思うところあるだろうし、楽しんでくれよな」


御陵「……どういう意味?」


有府「人助けが仕事のレスキュー隊員としてはこの状況は誰よりも苦しいもんだろ?」


的確に私の心を貫く有府の言葉に私は返事ができなかった。

有府「まあ、俺も人殺しなんか起きないって信じたいけどな。……撫斬っつー存在のせいでどうも楽観視はできないと思うんだ」


御陵「それは……確かにね」


有府「だからって俺はあいつを見捨てる気はないぜ。話せばわかってくれるはずだ。俺は絶対に無傷でここから全員出させてやる」


そう決意する有府の目は頼もしくも、何故だか脆くも見えた。


↓2
1 私も協力するよ
2 あんまり無理しないようにね
3 自由安価

御陵「……私も協力するよ」


有府「……そうだな。本当なら大丈夫だーってカッコつけたいところだけど、他ならぬレスキュー隊員の言葉だ。断る理由がないな」


御陵「ははっ……よろしく」


【Info】
有府の親密度が上昇しました


□■□■□


さて。まだパーティーは始まったばかり。誰と話そうか?

↓2
誰と話す?

神代さん……せっかくの機会だし、話しかけてみよう。


御陵「あのー……神代さん」


神代「っ!?」


本当に話しかけただけなのに大袈裟に肩を震わせる神代さん。


御陵「ごめんなさい……隣いいですか?」


↓2のコンマが35以下で承諾しますがそれ以上で神代は逃げます

神代「ご、ごめん! 私向こうの料理食べてくるから……!」


御陵「あっ!」


そうしてそそくさと逃げてしまう神代さん。
いくらなんでも恥ずかしがりやすぎでしょ……嫌われてるわけじゃないよね?


□■□■□


神代さんに逃げられ少し傷つきつつもパーティーはまだ続く。さあ誰と話そうか?

↓2
誰と話す?

あそこにいる玄鐘に話しかけてみよう……というか、なんかそわそわしてるから気になるんだけど。


御陵「ねぇ玄鐘」


玄鐘「あ? なんだ御陵か。何か用か?」


料理を口に運びつつもそわそわと体を動かしてる玄鐘。


御陵「いや、なんかそわそわしてるから気になって……どうかした?」


玄鐘「なんでもねぇよ。……いや、なんでもなくはないんだけど……やっぱなんでもないっつーか……」


……ダメだ。さっぱり要領を得ない。


↓2
1 体調でも悪いの?
2 何か気になることでもあった?
3 自由安価

御陵「何か気になることでもあった?」


玄鐘「いや、気になることっつーかほら、こういう雰囲気だとロックスターの性かな、歌いたくなるんだ……」


どんな性だよ、なんてツッコミは野暮なのだろう。
でも歌か……ロックスターの歌となれば聴いてみたいけど、マイクもないしなぁ……。


玄鐘「……っし! マイクがねぇならアカペラだ! おい御陵! デュエットすんぞ!」


御陵「は!? 唐突!?」


玄鐘「全員注目! 今から俺と御陵で歌歌うぞ!!」


有府「お、いいな! そういうのする奴を待ってたんだ! やったれ玄鐘!!」


香澄「御陵さんも頑張ってー!」


てっきりシラケるかなと思いもしたけどなんと場の空気はノリノリに。そして隣の玄鐘はすでに歌い始める体勢になってる。
……し、仕方ない。やるしかなさそうだ。


↓2のコンマが大きければ大きいほど御陵の歌も上手くなります

……、

…………、

………………、


玄鐘「……お前、意外と歌下手なのな」


御陵「ほっといて……」


玄鐘のフォローで盛り上がりはしたものの、私は酷い辱しめを受けた気分だった。


玄鐘「ま、なんつーの? 俺的には楽しかったし問題ねぇよ! 歌なんて楽しむことが第一だしな!」


とはいえ玄鐘はそうして笑ってみせた。
……まあ、たまにはこういうのも悪くないかな。


【Info】
玄鐘の親密度が上昇しました
玄鐘との関係が『顔見知り』になりました

そうしてパーティーも盛り上がっているなか、そそくさとプラスチックのタッパーを手に食堂を出ようとする人が二人。
神原さんと香澄ちゃんだった。


御陵「? どうしたの二人とも?」


神原「あっ、えっとですね。今から首括さんに料理のお裾分けしてくるところです」


香澄「撫斬さんのところには有府さんと神楽さんで行くみたいなので、首括さんには私たちで運んでくことになったんです。首括さん、怖い人ですけど撫斬さんみたいに危なくはなさそうですし」


御陵「まあ、撫斬よりはまともかもしれないけど……」


首括のところにこの二人だけで行かせるのも心配だ。無性に心配だ。


↓2
1 心配なので同行する
2 同行しない

御陵「心配だし、私も行くよ」


そう決めて私は近くにいた涼川さんにそのことを伝え、二人で首括の部屋に向かった。


□■□■□


ピンポーン。


首括「……なんだ、お前らか。パーティーの招待なら断ったはずだが?」


扉を少し開け、機嫌悪そうに首括が言う。


神原「ええと……料理持ってきました。私たちで作ったんで食べてください」


首括「興味ない。帰れ」


御陵「ちょっと、そんな言い方ないと思うよ」


きっぱりと断る首括に思わずそう口を挟むと、首括は舌打ちをしてそのまま--


↓2のコンマで判定
30以下で首括は料理を受け取りますが、それ以上で険悪な空気に

首括「……まあ、いいだろう。ここに居座られても迷惑だしな」


そうして僅かな隙間から料理の入ったタッパーを受け取る首括。


神原「ありがとうございます! 感想聞かせてくださいね!」


首括「……よほど美味ければ明日聞かせてやらんこともない。だから早く帰れ」


最後にそう言って扉を閉める首括。
素直に受け取るのはなんだか意外だったな……ちょっと認識を改めるべきかな?


□■□■□


そうしてパーティーは幕を閉じた。
心配していたことは何も起きず、まさしく平和的に終わった。
最後に有府が『夜時間の出歩き禁止』を提案していたが、それに反対する人もいなかった。多だの口約束なんだけど、もしもの防衛策になることだろう。
大丈夫……不安要素もあるけど、きっとなんとかなる……なんとか……。


そうしてその日は幕を閉じた。


【二日目終了】
友人
佐倉

顔見知り
神代・首括・声伽・御門・神楽・荒巻・香澄・有府・多和良

他人
神原・玄鐘・涼川・花笠

険悪
撫斬

所持アイテム
【みどりの着ぐるみ】

所持メダル
3枚


【モノクマげきじょう】

モノクマ「二日目も終わりましたね。呑気にパーティーなんかしてたみたいですが、オマエラ的にはまだ話したことのない人とも話せてよかったことでしょう」

モノクマ「まだ二日目が終わったばかり。時間はありますのでじっくりと親密度を上げてくといいでしょう」

モノクマ「まあ、爆弾は未だ解除されてませんがね! ぶひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

三日目


キーン、コーン……カーン、コーン……


『オマエラ、おはようございます。朝です、七時になりました! 起床時間ですよ! さあ、今日も張り切っていきましょう!』


……朝だ。昨日なんだかんだではしゃぎすぎたのか、まだ疲れが残ってる気がする。
でもいいか。とにかく朝御飯……。


□■□■□


食堂にはすでに何人かの人が来ていた。どうしよう?


↓2
1 佐倉と食べる
2 涼川と食べる
3 花笠と食べる

御陵「佐倉さん、相席いい?」


佐倉「おはよ御陵さん。もちろん歓迎だよ」


佐倉「それにしても昨日のパーティーは楽しかったね。有府くんも良いこと考え付いたもんだよ」


御陵「だね。さすがはリーダーだよ」


パクパクと朝御飯を食べながらそんな会話をする。


佐倉「でも、脱出のためにも探索はしっかりしないとね」


御陵「そうだね。レスキュー隊員に探偵……お互い人助けの仕事してるんだし、こんなところで何日も時間浪費するわけにはいかない」


佐倉「うん……ホント、早く出ないとね……」


そうして佐倉さんは僅かに顔を俯かせた。
……? どうしたんだろう?

↓2
1 ごめん、外のこと思い出させちゃった?
2 体調でも悪い?
3 自由安価

御陵「……ごめん、外のこと思い出させちゃった?」


佐倉「あ……いや、大丈夫だよ!」


御陵「ならいいけど……少し無神経だったかも、ごめん」


佐倉「もー! だから気にする必要ないって! ほら食べよ食べよ!」


そうして朝御飯を食べていく佐倉さんの顔は僅かに沈んでいた……。


□■□■□


自由行動・朝


そういえば男子は工具セット、女子は裁縫セットがそれぞれ配られてるんだっけ……部屋の中あんまり調べてなかったから気づかなかった。

↓2
1誰かと話す
2どこか探索する
3購買部へ

なお探索するとモノクマメダル入手判定とランダムで誰かに遭遇しますよ



神原「あ、御陵さん」


御陵「神原さん。洗濯物洗ってるの?」


散歩ついでに何気なくランドリーを覗いてみると、雑誌を読みながら洗濯機の前に座っている神原さんを見つけた。


神原「はい。巫女服は清潔第一ですからね。予備もあまりありませんし、こまめに洗わないと」


確かに神原さんがいつも着てる巫女服は常に新品同様だ。なるほど、それでなのか。
さて、せっかく会ったんだし何か話そうかな……。


↓2
1 首括から料理の感想聞けた?
2 昨日のパーティー、楽しかったね
3 自由安価

御陵「首括から料理の感想聞けた?」


神原「首括くんから? はい、聞けましたよ」


神原「『なかなか美味かった。お前たちの料理は僕に新しい刺激を与えてくれる。暇があればまた作ってくれ』って言われました」


御陵「……大好評だったんだ」


神原「はい! 嬉しかったです!」


んん……ますます首括のことがわからない。
……料理=発明ってこと? いや、まさかね……。


↓2
プレゼントを渡しますか?
1渡す
2渡さない

御陵「じゃ、私は部屋に戻るよ」


神原「わかりました。さよならです」


【Info】
神原の親密度が上昇しました
神原との関係が『顔見知り』になりました


□■□■□


自由行動・昼


お昼か……さあ、何しよう?


↓2
1 誰かと話す(名前も)
2 探索する(場所指定とそのコンマ下一桁の数だけメダルゲット)

すいません購買部入ってないんで3購買部へも追加

場所指定無いので安価下で涼川さんになります


御陵「涼川さん」


涼川「……御陵さんですか。何かご用ですか?」


その顔は御門ちゃんには負けるけどなかなか無表情で、考えが読み取れない。
でもここで会ったのも何かの縁。なんでもいいから話をしてみよう……


↓2
1どこか行くところだった?
2昨日のパーティー楽しかったね
3自由安価

御陵「どこか行くところだった?」


涼川「時間も時間ですので、お昼ご飯を食べに食堂へ行こうかと」


御陵「なら、一緒に行ってもいい?」


涼川「……構いませんよ」


こうしてお昼ご飯を涼川さんと共にした。
……サンドイッチを少量ずつ頬張る涼川さんを見て不覚にも可愛いと思ったのは秘密だ。


↓2
プレゼントを渡しますか?
1渡す
2渡さない

御陵「あ、待って涼川さん。これあげる」


食事が終わり食堂を立ち去ろうとする涼川さんを呼び止める。


涼川「……なにこれ。着ぐるみ?」


御陵「うん。恐竜の着ぐるみかな? 私が持ってても仕方ないし、あげるよ」


そうして涼川さんは無表情のままじっとその着ぐるみを見つめる。


涼川「……可愛い」


御陵「へ?」


涼川「ありがとう。大事にする」


御陵「あ、うん。喜んでくれてなによりだよ」


意外にも涼川さんは喜んでくれたようだ。僅かにだが頬も緩んでる気がする。


涼川「今日からはこれをパジャマにする」


御陵「そこまで気に入ったんだ……」


恐竜の着ぐるみを着て寝る涼川さん……シュールだ。


【Info】
涼川の親密度が上昇しました
涼川との関係が『顔見知り』になりました



□■□■□


自由行動・夕


そういえば荒巻さんって神代さんをパーティーに誘ったんだよね……どんな手段を使ったんだろう?
さて、時間は夕暮れくらいかな?


↓2
1誰かと話す(名前も)
2探索する(場所指定とそのコンマ下一桁の数だけメダルゲット)
3購買部へ


キャラの掛け合い少なくてすいません……

……購買部行こうかな。


□■□■□


今日はモノクマも花笠もいないみたいだった。
さて。何回回そうか……いい物が出ればいいんだけど。

↓2
何回回しますか?(所持枚数3枚)

二枚使ってみよう。さて、何が出るかな……?


ガチャガチャ……ポン!
【スカラベのブローチ】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【最速カップラーメン】ゲット!


なんだろう、このなんとも言えない組み合わせは……?


【Info】
メダルを二枚消費しました


□■□■□


ピンポーン


夜時間の少し前。不意に部屋のインターホンが鳴った。


御陵(こんな時間に誰だろう?)


立ち上がり、扉を開ける。


涼川「こんばんは」


そこには涼川さんが当然のように立っていた。
……私がプレゼントしたあの着ぐるみを着て。しかも少しどや顔で。

御陵「……えーっと……」


涼川「どう?」


御陵「え?」


涼川「似合ってる?」


ああ、似合ってるかどうかの意見を聞きに来たのか……。
……いや、だとしても夜時間前にこんな姿で廊下を歩くことはないんじゃないかな……?


↓2
1似合ってるよ、可愛い
2というよりそれ、暑くないの?
3自由安価

御陵「似合ってるよ、可愛い」


涼川「ありがとう」


御陵「……もしかして、そういうの好きだった?」


涼川「大好き。家の自室はぬいぐるみがたくさんあるくらい」


なんと。実は涼川さんは可愛いもの好きだったのか。これは意外だ。


涼川「いざ着てみたらさらに気に入ったから、お礼を言いに来た」


御陵「お礼だなんて……気にしなくていいよ」


それでもまさかここまで気に入ってくれるとは……嬉しい。



『えー、ただいまより夜時間となります。食堂は立ち入り禁止となりますので、ご注意ください。ではでは、良い夢を……』


と、ここで夜時間のアナウンスが流れる。つまりは出歩き禁止の時間だ。


御陵「夜時間だね。部屋戻ったら?」


涼川「うん。……ばいばい御陵」


そう言い残して涼川さんは恐竜の着ぐるみを着たままぺたぺたと歩き、部屋に戻っていく。
まさか涼川さんが可愛いもの好きだったなんて……意外な一面を垣間見た気がした。


神楽『うおっ!? ば、化け物!?』


涼川『……失礼』


…………まあ、多少ずれてるところもあるみたいだけど、可愛い子だな。
さて、夜時間は出歩きも禁止だしもう寝ようかな……。明日で四日目だけど、この調子なら人殺しなんて起きないよね……。


【Info】
涼川の親密度が大きく上昇しました
涼川との関係が『友人』になりました


【三日目終了】
友人
佐倉・涼川

顔見知り
神代・首括・声伽・御門・神楽・荒巻・香澄・有府・多和良 ・神原

他人
玄鐘・花笠

険悪
撫斬

所持アイテム
【スカラベのブローチ】
【最速カップラーメン】

所持メダル
1枚

【モノクマげきじょう】

モノクマ「クーデレ枠は可愛いもの好き。それが作者の主観なのよね」

モノクマ「当初の予定では涼川さんは『普通のプレゼントではあまり喜ばないけど可愛いものなら上がりやすい』って設定なのに、さっそく露見してしまいましたね」

モノクマ「そんなことはさておき、三日目も終わってしまいました……ボクはね、思うんですよ。なかなか仲良くしてるこの子らを見てると絶望させたくなるなって。首括クンも行動起こすかなーと思ってたら起こさないし。撫斬クンは様子見だし」

モノクマ「でも爆弾抱えまくってるこの子らだからこそ、揺さぶれば大きく揺れ動くと思うのです。てなわけで……動機公開フェイズ入りまーす!」

モノクマ「えー、作者がこれまでの御陵さんの行動・各生徒との親密度・ボクが翌日公開する動機によるダメージを計算した結果……クロと被害者の組み合わせを二通り作りました! なのでその組み合わせを判定します!」

モノクマ「↓2のコンマが50以下でルートA、それ以上でルートBとなります」

モノクマ「そんじゃスタート!!」

モノクマ「ルートBっすね、把握しました」

モノクマ「余談だけど作者はこういうミステリートリックは初の試みなのです。なので構想が練り上がるのもかなり時間がかかります」

モノクマ「被害者の発見までは進めますが、それ以降は更新スピードが落ちます。すいません」

モノクマ「生ぬるいトリックに生ぬるい学級裁判に生ぬるいおしおき……ちゃんと皆さんを絶望させることができるのか。とても不安なのです」

モノクマ「それでは本日はここまで。次回の更新は火曜日(今日ですね)の夜です!」

モノクマ「ではばいなら!」

てなわけで乙でした。物凄く単純な事件になりそうなのであしからず……

すいません、やはりもう一日自由行動時間を設けようと思うので今日の投下は自由行動となります

四日目。


キーン、コーン……カーン、コーン……。


『オマエラ、おはようございます。朝です、七時になりました! 起床時間ですよ! さあ、今日も張り切っていきましょう!』


……なにやらとてつもないほどに不愉快な夢を見てた気がする。なんだろう、やってはならないことをやってしまったときのような変な気分だ……。
それはさておき朝だ。ご飯ご飯……。


□■□■□


やはり同じくらいの時間帯だと来てる人たちも似たような顔ぶれだな……。

↓2
誰と食べる?
1 涼川と食べる
2 佐倉と食べる
3 玄鐘と食べる

なお今日の作者の携帯は調子が悪いらしく、更新が遅れぎみです

御陵「相席いい?」


玄鐘「……おお、御陵か。座れ座れ。デュエットした仲じゃねぇか」


御陵「正確にはさせられた仲だけどね」


そんな会話をしつつ玄鐘の正面に座る。


御陵「……でも、あんたがこの時間にいるなんて珍しいね」


玄鐘「んー? まあ、たまにはな」


そうして朝御飯を食べる玄鐘の瞳には隈が見える。
……寝不足、か?


↓2
1 寝不足なの?
2 ……ま、早起きなのはいいことだよ
3 自由安価

御陵「寝不足なの?」


玄鐘「……まあな。ほら、ここに閉じ込められてから三日くらいだろ? 残してきたメンバーたちどうしてっかなって……あいつら、技術はあるくせに俺がいないとてんでバラバラなんだよ」


玄鐘「熱意の差についてはとやかく言うつもりはないんだけどよ、やっぱ同じメンバーとしては仲良くやってきたいんだ。だから俺がリーダーとしてなんとか今まで纏めてたんだけど……」


そうして語る玄鐘の瞳には隈とは別の、濁った何かがそこにあった。


御陵「……それならなおさら、早く脱出の手がかりを見つけないと」


玄鐘「そう、だな。……脱出しねぇと……早く……」


ぶつぶつと呟く玄鐘にこれ以上何も言えなかった。


□■□■□


自由行動・朝


玄鐘……大丈夫かな。やっぱり外のことが心配なんだろうか……。
私も……同じ隊員の皆とか、家族とか……なにしてるかな……?

↓2
1 誰かと話す(名前も)
2 購買部



花笠「……なんだ。御陵か」


御陵「花笠……」


花笠千景。【超高校級のデイトレーダー】。
デイトレードという株のやり取りのようなもの(そのあたり私はよくわからない)で個人資産としてかなりの額を稼いでいると言われてる。
そんな男と私は--購買部の前で遭遇した。


花笠「お前もモノモノマシーンをやりに来たのか?」


御陵「そんなところかな。花笠はその帰り?」


花笠「そうだ。生憎モノクマメダルなら有り余るほどに持ってるからな。あそこしか使い道がないのなら使うしかないだろう」


花笠「前はふざけた物だったが……今回はなかなかの物が手に入った。水晶で作られたドクロだ」


そこまでハマったんだ……。
さて、まだ話したこともないし何か話そうかな……?


↓2
1 そんなにハマったんだね
2 ちょっと聞きたいんだけど……デイトレードでどれだけ稼いだの?
3 自由安価

御陵「そんなにハマったんだね」


花笠「少ない対価でより良い物を手に入れもすればそりゃな。負けたときは腹ただしいことこの上ないが、こうして勝ったときはかなりの得をした気持ちになる」


花笠「そもそも俺がデイトレードを始めたきっかけもそんなところだ。あれは普通よりは少額だが、それでも金が増えてく感覚は確かにある」


御陵「へぇ……」


花笠「……まあ、世の中にはそのデイトレードで四百億以上稼ぐ人間もいるみたいだがな」


その言葉に私は思考がフリーズした。
四百億……? 個人資産で?

花笠「……その反応はわからなくもない。一応超高校級のデイトレーダーとして入学した俺ですらその百分の一なんだからな」


百分の一……? ってことは花笠の個人資産は四億?


御陵「そ、それでも充分稼いでる気がするんだけど……?」


花笠「まあ、そうだな。……っと、せっかくだからお前もやっていけ。メダルなら二枚くれてやる」


そうしてメダルを二枚受け取る。


花笠「今やるのも後でやるのも、それは自由だけどな」


↓2
1やる?(現在三枚)
2今はやらない

二枚使おう。何が出るかな……?


ガチャガチャ……ポン!
【レーション】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【希望ヶ峰の指輪】ゲット!


指輪はいいんだけどレーションは……なんていうか、こんなものを入れるとか残念だなモノクマ……。


花笠「……まあ、まずまずじゃないか?」


↓2
プレゼントを渡しますか?
1渡す
2渡さない

ksk

御陵「……ま、いいや。ありがとねメダル」


花笠「気にするな。機会があればまたくれてやる」


【Info】
花笠の親密度が上昇しました
花笠との関係が『顔見知り』になりました


□■□■□


自由行動・昼


さて。これで一通り全員と一回は話したことになるのかな。
時間は昼過ぎ……まだまだ行動は可能だ。


↓2
1 誰かと話す(名前も)
2 購買部へ

有府「……おお、御陵じゃないか。なんだ、散歩か?」


御陵「そんなところかな。有府は?」


有府「俺? 俺は探索しつつ撫斬と首括……いや、主に撫斬についていろいろとな」


御陵「撫斬について?」


廊下でする話題でもないかなと思うが、思わずそう尋ねてしまう。


有府「ああ……ほら、あいつってすでに孤立してんじゃん? だからどうしたものかなーって」


有府「脱出の手がかりは今のところなし、メンバーの中で孤立してるやつも何人かいる。……はぁ、やっぱ物事そう上手くいかないもんだな」


いつの間にか皆を先導していた有府。それは軽い気持ちで行ったわけではなく、心から皆を心配していたからこそのようだ。
……でも、皆を心配するのは構わないけど自分のことはどうなんだろう?


↓2
1何か協力することある?
2あんまり抱え込むことないよ3ゆ自由安価

御陵「協力できることがあればいつでも言って、一人で抱え込まないでね。あと有府自身も気を付けて」


有府「おいおい……ずいぶんたくさん注文するな御陵。でも、ありがとよ。お前なら信用できる」


有府「まだここに閉じ込められてから日は浅いけど、お前は皆と積極的に関わりを持とうとしてる。やり方は違っても、俺たちの目指す目的は一緒みたいだ」


御陵「みたいだね」


有府「お互い頑張ろうぜ。誰一人欠かすことなく脱出だ!」


御陵「今さらだね」


↓2
プレゼントを渡しますか?
1渡す(何を渡すかも)
2渡さない

@

有府「じゃあまたな」


そうして有府と話をし、私は個室へと戻った。


【Info】
有府の親密度が大きく上昇しました
有府との関係が『友人』になりました


□■□■□


自由行動・夕


有府……頑張ってるなあ。頼もしい限りだ。
さて、そろそろ夕暮れ時……なのかな?


↓2
1誰かと話す(名前も)
2購買部へ

有府「じゃあまたな」


そうして有府と話をし、私は個室へと戻った。


【Info】
有府の親密度が大きく上昇しました
有府との関係が『友人』になりました


□■□■□


自由行動・夕


有府……頑張ってるなあ。頼もしい限りだ。
さて、そろそろ夕暮れ時……なのかな?


↓2
1誰かと話す(名前も)
2購買部へ

有府「じゃあまたな」


そうして有府と話をし、私は個室へと戻った。


【Info】
有府の親密度が大きく上昇しました
有府との関係が『友人』になりました


□■□■□


自由行動・夕


有府……頑張ってるなあ。頼もしい限りだ。
さて、そろそろ夕暮れ時……なのかな?


↓2
1誰かと話す(名前も)
2購買部へ

有府「じゃあまたな」


そうして有府と話をし、私は個室へと戻った。


【Info】
有府の親密度が大きく上昇しました
有府との関係が『友人』になりました


□■□■□


自由行動・夕


有府……頑張ってるなあ。頼もしい限りだ。
さて、そろそろ夕暮れ時……なのかな?


↓2
1誰かと話す(名前も)
2購買部へ

重すぎて書き込めてないかと思ってたらめっちゃ連投なったごめんなさい

昨夜はすいません、寝落ちしておりました
今から再開しても人はいないと思うので本日21時頃から最後の自由行動の続きを投下していきたいと思いますのでよろしくお願いします

http://mup.2ch-library.com/
貼れてるかな……


61157が主人公かな
関係ないがその下TOTOBIGかwwww

>>590
あ、すいませんそれ誤爆っただけなんでまったく関係ない絵です……

では本日21時30分頃再開しますのでよろしくお願いします
次からはもっと丁寧に自由行動やその他の描写を致しますので……



御陵「……神楽」


神楽「ん? おお、御陵か。こんなとこで会うなんて奇遇だな」


御陵「ここ、ランドリーだけど。そんなにここで会うのが奇遇?」


神楽「そうでもねぇな」


どっちなの……?
呆れつつ持ち運んだ洗濯物を洗濯機に入れる。すると神楽はじーっと私の方を見てきた。


御陵「……女の子の洗濯物をじろじろ見るとか最低だよ」


神楽「ちげーよ! 俺はそこまで変態じゃねぇ!」


怪しいものだけれど……。


↓2
1なら何か用事だった?
2神楽はまだ洗濯終わらないの?
3自由安価

御陵「じーっ」


神楽「疑いの視線を向けるな! ちょっと考え事してただけだから!!」


御陵「じーっ……って、考え事?」


神楽「そうだ。ほら、俺って漫画家じゃん? こんな密閉された空間に何日も閉じ込められたらインスピレーションというか……そういうヒラメキが衰えるわけよ」


確かに漫画家に限らずそういった創作を行う職業によく聞く話だ。


神楽「俺は様々なジャンルを描いていてな。冒険・ミステリー・オカルト・ギャグ……」


御陵「多種多様だね」


神楽「そんな俺に足りないものは何かと考えていた。そしたら一つの結論に至ったんだ」

御陵「足りないもの?」


神楽「そうだ。それは有り体に言えば漫画に出てくる登場人物、その女キャラをどうやって魅力的に描けるのかということだ」


御陵「……つまりさっきの視線は私を観察して自分の漫画のキャラの参考にしようってこと?」


神楽「そういうことだ!」


何故胸を張るかはわからないが、なるほどそういう理由だったのか。それなら少し悪いことを--


神楽「決してお前の服やスカートが気になったわけじゃぐへっ!? ちょ! 雑誌投げるのやめろ!」


御陵「やっぱあんた変態だよ!」


……こうして洗濯物が終わるまでの数分。途中で駆けつけた有府に止められるまで私は雑誌を神楽に投げつけていた。
……下着類を見られてなくて本当によかった。次からは男子のいないときに洗濯しよう。


【Info】
神楽の親密度が少し下がりました



『えー、ただいまより夜時間となります。食堂は立ち入り禁止となりますので、ご注意ください。ではでは、良い夢を……』


夜時間か……今日も脱出の手がかりはなかったなぁ。
でも誰も人殺しはしそうにないし、大丈夫だよね……まだ不安な点はあるけど。
…………まあいいや。寝よう……。


□■□■□


???

モノクマ「うーん……こいつらゆとり世代の割りにはガッツあるなあ。なかなかコロシアイしてくんないや」

モノクマ「一応撫斬クンと首括クンが頼りだけど……何が足りないんだろ?」

モノクマ「…………あ! そうかそうか! 何が足りないのかわかったよ! うぷぷぷぷ……」


【四日目終了】

友人
佐倉・涼川

顔見知り
神代・首括・声伽・御門・神楽・荒巻・香澄・有府・多和良 ・神原 ・玄鐘・花笠

険悪
撫斬

所持アイテム
【スカラベのブローチ】
【最速カップラーメン】
【レーション】
【希望ヶ峰の指輪】

所持メダル
1枚


【日常パート終了。次からは事件パートです】

五日目。


玄鐘「あーっくそ! 探せど探せど手がかりなんか一つも見当たらねぇじゃねぇか!」


朝の食堂。有府により集められた私たちは皆で朝食を共にしていた。相変わらず撫斬は孤立--かと思いきや、なんと食堂の隅のテーブルで黙々と朝食を食べている。


神原「これで四日くらいですか……私たち、帰れるんですかね……」


香澄「だ、大丈夫だよ! 今ごろ外で警察が私たちを探してくれてるよ! だから元気出して!」


すっかり仲良くなったらしい神原さん、香澄ちゃんがそんなことを言い合う。
だがそんな光景を、一つの存在がぶち壊しにした。


モノクマ「うぷぷぷぷ! 警察? 香澄さん、もしかしてそんなの頼りにしてるの?」


香澄「ひゃ、ひゃあ!?」


神楽「てめぇどっから出てきやがった!?」


モノクマの突然の登場に二人を筆頭に多くの人が混乱を露にする。


モノクマ「なんだよー、先生も話に混ぜておくれよー」


声伽「それは無理な相談だよね」


御門「用事があるならそれだけ済ませて早く帰ってよせんせー」

モノクマ「うう……せっかくプレゼントを持ってきたのにこんな反応されると渡したくなくなっちゃうじゃないか……」


神代「プレゼント……?」


御陵「何の話?」


モノクマ「これだよこれ」


そうしてモノクマはDVDを人数分取りだし、机に並べていく。
そこにはそれぞれの名前が書かれていた。私のものも当然ある。


佐倉「……これは?」


モノクマ「さあて、なんだろうね! うぷぷぷぷ……」


モノクマ「でも見ておいて損はないんじゃないかな? オマエラも気になるでしょ? 外の様子」


その言葉にぴくりと多くの人の眉が動く。


涼川「……外の、様子」


玄鐘「ってことはこれに外の様子が……?」


モノクマ「そういうことだね」


そう言われて視線は自然にDVDへと集まる。
気になる。気になるのだけれど……怪しい気もしてならない。

モノクマ「校舎一階に視聴覚室があるのは知ってるよね? そこの機材なら見れるから見てみなよ……うぷぷぷぷ……」


そうとだけ言い残してモノクマは食堂を出ていく。
残された私たちは机の上に並べられたDVDのケースを見つめていたが……やがて、一人の生徒がそのケースを手にした。


有府「佐倉、見に行くのか?」


それは佐倉さんだった。


佐倉「……逆らったら何されるかわからないし、それに外の様子なんて言われたら……やっぱね」


御門「でもこれって明らかにモノクマの罠な気がするんだけどなぁ……」


玄鐘「……でも気になるのは確かだし、うーん……」


と、それぞれが思案するなか私もケースを手にした。


御陵「私も行くよ。モノクマの罠だとしても、そんなのに負けるはずない」


佐倉「御陵さん……」

有府「……二人がそこまで言うのに男の俺が逃げるわけにもいかないな」


神楽「ま、下手に逆らって殺されるのも嫌だしな……」


それに続き続々とDVDのケースを手に取る皆。そしてそのまま件の視聴覚室へと足を動かす。
さて……鬼が出るか邪が出るか……?


□■□■□


モノクマ「うぷぷぷぷ! やっと来たね? 待ちくたびれたよー!」


有府「律儀に待っててくれてありがとよ」


多和良「ええと……これで見ればいいんですよね?」


首括「…………」


それぞれ席に座りDVDのディスクを入れ、再生を始める。
ジジジと耳障りな音を数分鳴らし、不意に映像は始まった。


御陵父『書乃。希望ヶ峰学園での生活はどうだ?』


御陵母『せっかくだし、ビデオレターを送っておくわ。学園の了承も得たから安心して』


そこにいたのはもう何日も顔を見ていないお父さん、お母さんだった。
思わず涙を流しそうになるけど、グッと堪えて続きを見ていく。

そこからはまさに家族からの応援メッセージと呼ぶに相応しい、親からの励ましの言葉だった。
これが普通の状況なら照れ隠しに苦笑いをしつつ、この学園での生活を新たに決意してたかもしれない。でも今は--


御陵母『それで、今日はスペシャルゲストがいるの。いいわよー』


母のそんな合図で途端に騒がしくなる画面。するとカメラ端から何人もの小さな子供たちが現れた。
……この子達……まさか……。


男の子『お姉ちゃーん! 見てますかー!』


女の子『きぼーがみねがくえんへの入学、おめでとうございまーす!』


間違いない。この子達は私がレスキュー隊の活動で助けた子達だ。


男の子『不安なこともあるだろーけど、頑張ってねー!』


女の子『私たちも応援してまーす!』


その数人の子達……中には怪我の後遺症か車イスの子もいたけれど、皆が笑顔を見せてくれていた。
……そうだ。私はこの笑顔があるから、レスキュー隊に入ったんだ。この可愛い笑顔を守りたくて……それで……



ザザザザザッ!!


御陵(!? 何が……!?)


突如砂嵐の音と共に画面が暗転。
涙でぼやけていた視界をクリアにしようと目を擦ると--画面が元に戻った。




御陵「なっ……!?」


思わず声に出してしまうほど、画面の中は大きく変わっていた。
ボロボロに荒れた私の家。そこに確かに今までいたはずのお父さん、お母さん、さらにあの子達。今では見る影もなかった。
何が起こった……? お父さん……お母さん……あの子達に何をした……!?
その私の疑問を掻き消すように耳にあの声が届く。


『超高校級のレスキュー隊員として様々な人たちを救ってきた御陵書乃さん。そんな御陵さんをご両親は誇らしく思い、今まで御陵さんに助けられた人たちも感謝が尽きなかったことでしょう』

『ああそれが! まさかあんなことになってしまうなんて!』

『果たして御陵さんのご両親は? そして御陵さんが今まで助けてきた子供たちのあの可愛い笑顔はどうなったのでしょうか?』




『正解は”卒業“の後で!』


……、

…………、

………………、

嘘だ……こんな映像、嘘だ……。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……嘘だ!


御陵「嘘だぁぁぁぁぁっ!!」


佐倉「そんなっ! 嘘でしょ!?」


玄鐘「っざけんな! どういうことだよこれ!!」


涼川「こん、なの……!!」


皆も同じような映像を見たのか、あの涼川さんですら明らかに動揺してみせた。


モノクマ「うぷぷぷぷ……!! どうだった? ボクからのささやかなプレゼントは?」


有府「何がプレゼントだ!」


モノクマ「やれやれ……リーダーのくせにまだボクの意図を理解してくれないの……? そっちの二人は理解したみたいだけどなぁ……そうでしょ? 撫斬クンに首括クン?」


撫斬「……俺たち全員に『何が何でもここから出たい。人殺しをしてでも外に出たい』という気持ちを植え付けたかったわけか」


首括「つまりこのプレゼントは『動機』というわけだ。僕たちが自分からコロシアイをするための、な」

モノクマ「そういうこと! さすが二人は話が早いなぁ!」


首括「……だけど、僕にこういう心理戦を挑むのは愚の骨頂だったな。はっきり言って、あんな映像を見せて『真実が知りたければ殺せ』なんて……幼稚だ」


モノクマ「おろ?」


撫斬「ふっ……そいつの言うとおりだ。少なくとも俺に殺しをやらせたいならこの百倍は無惨な映像を持ってこい。それが無理なら黙って静観してろ」


モノクマ「ええーっ!? ま、まさか二人がここまで異常クンなんて……テンション下がるなぁ」


モノクマ「まあでも二人の他に動揺してくれた子もいるし……まあ、満足かな」


そうしてモノクマは視線をゆっくりと部屋中に動かしていく。

モノクマ「うぷぷぷぷ……」


最後にそうして笑いモノクマは私たちを残して立ち去っていった。


□■□■□


場所は変わり食堂。私たちは重苦しい空気に包まれたままだった。


有府「……これが俺たちの動機ってわけか」


神楽「た、確かにこれは気になるけど……でもだからって人殺しなんてするわけねぇだろ! だよな?」


神楽がすがる思いで視線を皆に移す。
すると御門ちゃんがそんな神楽に返事をした。


御門「あまり自分の価値観で物事を捉えない方がいいよ神楽お兄ちゃん」


撫斬「そいつの言うとおりだ。少なくとも視聴覚室を出てからも明らかに様子のおかしいのが何人かいるしな」


神楽「うっせー! 撫斬は黙ってろ!」


涼川「そもそも、撫斬はどんな映像を見せられたの」


花笠「そうだ。あの口ぶりからするとたいしたことなさそうだったが……」


撫斬「ああ。取るに足らんくだらない内容だった。知りたいなら教えてやるが?」


↓2
1 やめよう……今はそんな場合じゃない
2 ……どんな映像だったの?

御陵「……どんな映像だったの?」


撫斬「実に陳腐な映像だった。期待外れもいいところだな」


撫斬「最初は俺の親と兄貴、姉貴が映ってた。俺への応援メッセージみたいな内容を言っていた」


撫斬「直後画面が暗転。元に戻ったと思えばそこにはボロボロに荒れた俺の家が映ってた。それだけだ」


有府「お、おい! それってお前の親や兄弟は……!」


撫斬「捏造なら死んではないだろうが、あの映像が本物なら死んでるだろうな」


さらりと、撫斬はそう言った。

荒巻「な、なんでそんなに平然としてられるの!? 家族に何があったか心配にならないの!?」


撫斬「まったく。微塵も興味ないな」


荒巻「なっ……!?」


撫斬「というか、俺は昔からあの家庭が嫌で仕方なくてな。これをきっかけに皆まとめて死に絶えてくれと思うくらいだ」


御陵「そんなのっ……!」


撫斬「言ったはずだぞ。自分の価値観で物事を捉えない方がいいと。俺や首括、御門みたいになんとも思わない奴もいれば、そうとは思わない奴もいる」


撫斬「ふふふ……あれだけ俺のことを危険視していたくせに、今となってはお前らの方が危ないように思えるが?」


有府「俺たちが人殺しをするってのか……!?」


撫斬「あくまで俺の主観だ。そう思いたくないなら思わなければいい。忠告だけはしておいてやる」


撫斬「……だがまぁ、少しは面白くなりそうだな」


こうしてこの場は解散となった。
心を立ち直らせることもままならないまま……。


□■□■□


自由行動・昼

気がつけばもうお昼だ……どうしよう。とにかく、誰かと話したい……。

↓2
誰と話す?



御陵「神代さん……」


廊下。そこで神代さんとばったり遭遇した。
普段なら一目散に逃げられるのだけど……今は状況が状況だからか、逃げるようなことはしなかった。


神代「……御陵さん、どうかした?」


御陵「…………」


神代「御陵さん……?」


普段は話しかけても逃げるのに、今はこうして心配してくれている。
そんな神代さんを見て私は--

↓2
御陵の台詞をどうぞ。自由安価です

御陵「……神代さんは大丈夫?」


神代「…………私は、なんとか。動揺しなかったわけじゃないけど……まあ、捏造ってことで割りきってなんとか頑張ってるところかな……」


御陵「……ですよね。やっぱりあれは捏造……捏造……捏造……」


自分に言い聞かせるように何度も繰り返し呟く。
すると神代さんはバツが悪そうに視線を逸らしつつ、口を開いた。


神代「私は御陵さんが何を見たのか知らないからあまり偉そうなこと言えないけど……でも、今言えることを言うとしたら、」

神代「御陵さんは自分を見失ったらダメだよ。私は御陵さんのこと、あまり知らないけど……超高校級のレスキュー隊員なら早まったことはしちゃダメだ」


神代「人助けが仕事のレスキュー隊員が人殺しなんて、しちゃダメ。そんなの私ですら簡単にわかることだから」


御陵「……神代さん」


私が思わず神代さんを見上げる。
すると神代さんはかあっと顔を赤くして続けざまにこう言った。


神代「そういうわけだから! 私が言えるのはこれだけ! じゃあね!」


御陵「あっ……!」


そそくさと逃げる神代さんの背中を見て密かに『ありがとう』と言う。
気持ちはもう幾分楽になっていた。


【Info】
神代の親密度が上昇しました



□■□■□


自由行動・夕

さて、私はどうしよう。今日はあまり時間ないし、特に動揺してた佐倉さんか玄鐘と一度話しておきたいところだけど……? まあ、私も恥ずかしいくらい動揺してたんだけどさ。

↓2
佐倉と玄鐘、どちらと話しますか?

……玄鐘が気になる。この前外のメンバーの心配もしてたし、たぶんそれに関する映像だろう……。


□■□■□


ピンポーン。


玄鐘「……なんだ、御陵か」


玄鐘「何か用か? もしかして俺を……殺しに来たのか?」


御陵「ち、違う!」


ダメだ。予想以上にダメージが大きいみたいだ。これはどうしたらいいんだろう……?


↓2
自由安価です。御陵の台詞をどうぞ。

kskしときます

御陵「さっき撫斬も言ってたけどさ、あの映像は捏造の可能性もあるんだ」


御陵「だから、その可能性を信じようよ。あんな映像が本物なわけがないって」


玄鐘「……頭ではわかってんだよ。あんなもんは捏造なんだって」


玄鐘「でもよぉ……やっぱりそう簡単に割り切れねぇっつーか……」


そうして玄鐘は少し目を附せて、ゆっくりと扉を閉める。


玄鐘「わりぃな……男のくせにこんなうじうじしてて。でも、少し気分が軽くなった。ありがとうよ……」


パタン。そうして玄鐘は部屋の奥に行ってしまう。


『えー、ただいまより夜時間となります。食堂は立ち入り禁止となりますので、ご注意ください。ではでは、良い夢を……』


そうして私は部屋に戻った。
大丈夫。何も起きない。誰も早まったことはしない。そう願って--

六日目。


朝。七時のアナウンスが鳴ると同時に私は食堂に向かった。
とにかく誰かの顔が見たかった。


神原「御陵さんおはようございます」


涼川「……おはよう御陵」


神原さんに涼川さん。その他にも何人かの人が食堂に来ていた。


御陵「皆早いね……」


いないのは佐倉さん、玄鐘、有府、御門ちゃん、首括、撫斬か……。


涼川「今有府がまだ来てない人を呼びに行ってる」


そっか……やっぱり有府ならそれくらいやるよね。

数分後。ぞろぞろとまだ来てない人たちが集まってきた。
首括。
玄鐘。
撫斬。
そして、有府。


神楽「あれ? 佐倉と御門のやつは?」


神楽が最後にいた有府に尋ねると、有府は首を振った。


有府「ダメだ。インターホンを鳴らしても反応がない。よほど怯えているのか……」


撫斬「誰かに殺されたか、とかな」


荒巻「ちょっと!」


撫斬「このタイミングだぞ? むしろそう思って当然だと思うがな」


その言葉に私の胸の中で不安が募ってきていた。


御陵「私、捜してくる」


有府「待て! 俺も行く。手分けして捜した方が早い」


涼川「有府はともかく御陵一人は危険。女の子だし、もしものときがあるかも。私も御陵に着いてく」


御陵「わかった。じゃあ私たちは--」


↓2
どっちを捜す?
1佐倉
2御門

御陵「私たちは御門ちゃんを捜すよ!」


有府「じゃあ俺が佐倉だな。行くぞ!」


そうして私たちは残りの人たちに二人を捜しに行くと伝え、食堂を後にした。


□■□■□


ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン。


有府がすでに来たとは思うけど、私は今一度御門ちゃんの個室に来ていた。インターホンを何度も鳴らす。


涼川「御門さん……」


隣の涼川さんも祈るような声を出す。
すると不意にガチャリと扉が開いた。


御門「もー、朝から何のよう? 騒がしいなぁ」


御陵「御門ちゃん! 無事だったんだね!」


ようやく目覚めたのか、御門ちゃんが呑気に顔を覗かせる。
そうして安堵するのもつかの間--今度は有府の悲鳴が聞こえてきた。




有府『うわあああああ!!?』


御門「な、なに!?」


涼川「今の……トラッシュルームの方からだよ!」


慌ててる御門ちゃんとは裏腹にあくまで冷静な涼川さん。


御陵「私が行くから涼川さんは御門ちゃんを!」


そうして私はトラッシュルームに向けて走り出していた。
背中にまとわりつく嫌な予感を振り払うように。



□■□■□


御陵「有府……っ!?」


トラッシュルームに入るとまず私を襲ったのは悪臭。あたり一面に広がる、まるで肉を焼いたような臭い。
思わず顔をしかめながらも有府を探すと、焼却炉の前で座り込んでいた。


御陵「有府! どうかし……た……!?」


その有府の視線の先にあったもの、それは--

頭から血を流し、
あの元気な瞳を灰色に濁らせ、
胸から下を今もなお稼働してる焼却炉の炎で焼かれている、
--佐倉梢さんだった。


御陵「…………は?」


一瞬頭が追い付かなくなる。
だけどそのフリーズもやがて元に戻り、私の頭は現実を受け入れる。すると、私の口からは叫び声が出てきていた。




御陵「わあああああああああ!!?」


『ぴんぽんぱんぽーん! 死体が発見されました! 一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!』


それは起こらないと信じてた事態。
絶対に起こらないと信じてた絶望。
でもそれは、起きてしまった。
私はそれを場違いなほどに明るい声で流されたアナウンスを聞きながら、思うのだった--


生き残りメンバー
16人→15人。

chapter1 イキキル(非)日常編 完
To Be continued

【モノクマげきじょう】

モノクマ「やっと始まった事件に嬉しさマックス! どうもモノクマです」

モノクマ「死んでしまいましたねぇ佐倉さん。しかも焼却炉の中にぶちこまれて」

モノクマ「作者は推理物は初めてなんでね。やっぱりトリックとかは陳腐になりやすいんですよ」

モノクマ「ならインパクトで勝負じゃい! ってことで女の子を燃やしました(物理的な意味で)」

モノクマ「ちなみに今回佐倉さんの他にもう一名被害者候補はいましたが……見事助かりましたね!」

モノクマ「人気高そうな子から死んだらダンガンロンパらしいよなーとか思ってましたが、はたして佐倉さんが死んで絶望した人はいるのですかね? 作者の致命的な描写不足もあってあんまいなさそうですが

モノクマ「まあでも探偵って最後まで生き残りそうだし、そういう意味では裏をかけたんじゃないかな?」

モノクマ「そんな前置きもほどほどに次回の更新予告ですが……未定です。少なくとも致命的に不足してる推理物の描写テクニックにより丸一日は構想練る時間欲しいです」

モノクマ「そんなわけでおそらく事件は陳腐極まりないものになりますが、おしおきで挽回しますのでそこはご勘弁を! トリックも当然見直しますが!」

モノクマ「詳しい更新日が決まり次第また来ます。それではモノクマでしたっと」

そんなわけでお付き合いいただきありがとうございました
次回の更新日の目安は金曜の夜です。遅れる場合もありますが、そのときは連絡します

作者への質問は大歓迎。まだまだキャラの特徴が描写しきれてないですが、そこは許してくださいませ……

安価を取る捜査開始までのところを今から投下します
それまでは安価はないのでご了承ください



涼川さんが皆を連れてくるまで、時間はそうかからなかった。


神原「さ、佐倉さん!?」


香澄「こ、こんなのって……!!」


神原さんと香澄ちゃんが佐倉さんの遺体を見て唖然とする。今もなお稼働してる焼却炉の音だけが鳴り響く。


有府「ちくしょう……起きちまったのか……!」


多和良「あわわわわ……!!」


玄鐘「なんなんだよこれ……!?」


男子たちもさすがにこの光景を見て冷静にはなれなかったのか、そんな反応を示す。
すると不意にこんな言葉が耳に届いた。


首括「ついに始まったな」


荒巻「始まったって……なにがよ」


首括「見ての通りだ。佐倉梢は誰かに殺されたんだ」

荒巻「そんなのモノクマが……!」


御門「その可能性はないんじゃないかな?」


御陵「御門ちゃん……?」


不意に会話に加わる御門ちゃんに私は思わず怪訝な視線を送る。


神代「その子の言う通りだ……。モノクマの目的が私たちを殺すことなら、とっくに行動に移していてもおかしくは、ない」


撫斬「……そうなると話は早いな。佐倉梢を殺した犯人は俺たちの中の誰か、ということになる」


撫斬のその一言でお互いがお互いの顔を見合わせる。
この中の誰かが佐倉さんを殺した?
そんなこと、あるわけが--



モノクマ「おやおや? ボクの登場前にさっそく疑心暗鬼ですか? うぷぷぷぷ……ご苦労さまだよ!」


有府「モノクマ……!!」


とてとてと荷物を手に現れたモノクマを有府が睨む。


御門「ちょうどいいや。モノクマさんに一つ聞きたいことがあるんだけど」


モノクマ「はいはい? スリーサイズ以外のことなら受け付けるよ」


御門「さっきのアナウンスにあった学級裁判って、なに?」


モノクマ「あ、それね。安心して、それを説明するために来たんだから」


モノクマ「えー、皆さん生徒手帳の校則はすでにご覧になってますよね? その中にクロは自分が犯人だと知られてはなりません、みたいなことが書かれてたと思います」


撫斬「確かにそんなことが書かれてたな。それで?」


モノクマ「そのところを学級裁判で見極めるのです!」

声伽「なるほど……だいたいの想像はできたよ。その学級裁判でクロを突き止めればいいわけだ」


モノクマ「そうですね! 学級裁判では捜査により手に入れた様々な証拠を皆で議論しあい、最後の投票タイムで見事クロを突き止めてもらいます!」


モノクマ「正しいクロを突き止めればクロだけがおしおきとなります。しかしもしクロを突き止めることができなければ……クロ以外の全員がおしおきとなりまーす!!」


お腹を抱えて愉快そうに大笑いするモノクマ。だけど私は一つ気になることがあった。


御陵「待って。おしおきって何の事?」


モノクマ「ん? おしおきはおしおきだよ。しょ・け・い」


多和良「しょ、処刑!?」


モノクマ「ま、細かい内容は言わないでおくけど……皆が想像してる内容で間違いないと思うよ」


それはつまり、クロを当てればクロが殺され、逆にクロを外せばクロ以外の全員が殺されてクロは外に出られる……ということか。

神楽「な、なんつーゲスなことをしやがる……!!」


モノクマ「ただで外に出られると思うなよゆとり世代! 死にたくなければ死に物狂いでクロを見つけろ! クロは頑張って疑われないよう言い訳考えとけ!!」


モノクマ「えー……では、皆さんにこれを渡しておきます。モノクマファイルです」


そうしてモノクマは冊子のようなものを皆に配っていく。


首括「これは?」


モノクマ「オマエラこういうことにはど素人だろうしね。唯一得意そうな佐倉さんは今回死んじゃったし……だから事件の状況をボクがまとめたんです!」


モノクマ「これを手がかりにして捜査しなよ! じゃあね!!」


そうしてモノクマはうちひしがれる私たちを置いてこのトラッシュルームを出ていった。



□■□■□


首括「さて……それじゃあ捜査を始めないとな」


撫斬「そうだな。いつまでもそんな汚物を気にかける必要はない」


御陵「そんな言い方……!!」


撫斬「学級裁判でクロを外せば俺たち全員が処刑されるんだぞ? 無駄なことをするのは得策じゃないと思うけどな」


御陵「撫斬が殺したんじゃないの!?」


撫斬「お前には言ったはずだぞ。俺が興味を示すのは生き物が死ぬその瞬間。それ以降の死体になんて興味はない」


撫斬「そもそも、今は俺よりも怪しいのが何人かいる気がするんだがなあ?」


愉快そうに視線を巡らせる撫斬。


花笠「……昨日のDVDの話か」


撫斬「昨日のDVDで明らかに動揺してたのが何人かいたな。御陵、お前もだ」


御陵「私は……!!」


撫斬「これだけでお前を断定するつもりはないが、覚えておけ。お前にだって佐倉を殺しかねないと思われる動機はあるんだ」



有府「もうやめとけ。御陵の気持ちもわかるが、撫斬の言葉も無視はできない。今は佐倉を殺した犯人を突き止めるのが先だ」


神楽「そうだな……っつーか、俺ら素人に何ができるのか……」


涼川「でも、やるしかない」


有府の言葉で皆がなんとか心を固める。

……そうだ。やるかやらないかじゃない。やるしかないんだ。

死んでしまった佐倉さんのためにも……この事件の真相を暴かないと……!






chapter1 イキキル 非日常編


まずはモノクマファイルの確認をしておこう。


【モノクマファイル01】
被害者は佐倉梢。死亡時刻は午前0時。死因は頭部への殴打。即死だった模様。
死体はトラッシュルームにて発見。胸から下を焼却炉にて焼かれ、焼け焦げたところは損傷が激しい。
焼却炉に入れられたのは佐倉梢の生命活動が停止してからだと考えられる。

とりあえずここまで。次回は明日の夜になりそうです
質問は引き続き募集してますよー

学級裁判で反論ショーダウンとかはあるの?

佐倉のゲット可能だったスキルは?やっぱり観察眼や右脳解放?
また効果抜群なプレゼントはなんだったか

>>654
現在学級裁判でやろうと考えてるのはノンストップ議論、反論ショーダウン、人物指名、コトダマ提示の四つです

>>655
観察眼で

途中で送信してまった……

佐倉と獲得スキルは観察眼やその他捜査時に補整がかかるのを予定してました
プレゼントはやはり蝶ネクタイは喜んでましたかね

えー、現在捜査パートの展開を練ってるんですが、行動力(捜査パートで行動する毎に減ってく)という設定はあった方がよろしいですかね……
作者の好きにしろと言われたらそれまでですが、ご意見お願いします

本日20時頃から捜査パート始めたいと思いますのでよろしくお願いします
グダクダですいませんが安価の際もお願いします

【捜査パート】

ここからは捜査パートとなり、学級裁判までの間捜査を行ってもらいます。
基本行動は【聞き込み】と【捜査】の二つです。聞き込みならば誰に何を聞くか。捜査ならばどこを捜査するのかを書き込んでください。
なお今回はチュートリアル的な意味も含め、行動力という概念を加えます。
基本的に何をしても行動力は1減少し、行動力が尽きるか必要なコトダマを集め終えると学級裁判へと進みます。
なおコトダマの中には学級裁判に使わないダミーもありますのでご注意ください。
それでは捜査パート開始です。


トラッシュルーム

まずは基本の現場の捜査から始めるべきだろうか……

行動力 20
↓2
1聞き込み(現在トラッシュルームには有府・涼川・首括・神楽・声伽がいます)
2焼却炉周辺の捜査
3その他トラッシュルーム内の捜査



御陵「有府……」

有府「おお、御陵か」

現場の保全係となったうちの一人、有府に声をかける。

有府「……起きちまったな」

御陵「……うん。でも、今は感傷に浸ってる余裕はないんだよね」

有府「……ああ。佐倉を殺したクロを突き止めないと俺ら全員が処刑されちまう。それだけは避けないと……」

絶対に誰一人欠けることなく脱出しようと誓いあった私たち。だけど今はやはりどうしても話すトーンが暗くなってしまう。
……もう、無傷で生還なんてできないんだ。

何を聞く?
↓2
1アリバイについて
2昨日の佐倉について
3その他 自由安価

御陵「昨日、佐倉さん何かおかしい様子とかなかった?」

有府「……昨日か。例のDVDの件以降だと……」

有府「そうだな……おかしい様子、とは違うが食堂でなにやら神原と話し込んでたな。外を通りかかったときに中をチラッと見ただけだから何を話してたかわからないが……」

御陵「神原さんと話し込んでた?」

有府「ああ」

事件前日に神原さんと話し込んでいた……何を話してたのだろう?

【Info】
・ コトダマ 【有府の証言】GET!
昨日、佐倉は食堂で神原と何かを話し込んでいたらしい。

↓2
1引き続き有府から聞き込み
2別の人物から聞き込み
3焼却炉周辺の捜査


やっぱり焼却炉の周辺の捜査はするべきだよね……そう思っていると不意に声が聞こえてきた。

神楽「お、おいお前何やってんだよ!」

首括「なにって? 死体の捜査をしようと思ってるんだ。そのためには死体を中から引っ張り出さなきゃダメだろ?」

神楽「だからってんな乱暴に……」

御陵「二人とも何をして……」

私が会話に入ろうとしたその瞬間、首括が焼却炉の中に入ったままの佐倉さんの死体を引きずり出した。
ドサリ、と嫌な音がする。

神楽「ひいっ!?」

声伽「これは……」

首括「ようやく出せたな。さて、早いところ済ませるとするか」

言うや否や首括は床に乱暴に放られた佐倉さんの死体を調べ始める。
……私はその迷いのない様子にしばし唖然とした。

↓2
1首括が死体を調べ終えるまで待つ
2首括と一緒に死体を調べ始める



首括「……なんだ。お前も死体を調べるのか?」

御陵「……邪魔はしない。いいでしょ?」

首括「まあ、僕に断る権利もないが……」

そんなことを話ながら私は慣れない手つきで死体を調べていく。
頭の傷はモノクマファイルに書いてあったとおり。おそらくこれが致命傷になったんだろう。
胸から下は……焼け焦げていて調べるのは不可能のようだ。

御陵「でも、なんで死体を焼却炉に……?」

首括「可能性は二つ。死体の焼け焦げた部分に犯人に繋がる手がかりがあったか……はたまた、理由なしの愉快犯か」

私の言葉に首括がそんな反応をする。

首括「おそらく凶器は近くに落ちてた鉄パイプだ。血も付着してる。間違いないな」

首括「あとは佐倉の昨日の様子を調べあげるのが優先か……くくっ、面白くなってきたな」

御陵「何を言って……!」

首括「無駄口を叩く暇があるなら捜査をしたほうがいいぞ? 死にたくなければな」

そう言い残して首括はさっさとトラッシュルームを出ていった。

【Info】
・コトダマ 【鉄パイプ】をGET!
焼却炉の近くに落ちていた。先の方に血痕も付着している。
・コトダマ 【首括の見解】をGET!
死体が焼却炉の中にあったのは証拠隠滅か愉快犯のどちらかと推測。

行動力 18
↓2
1まだトラッシュルーム内の捜査をする
2別の場所を捜査する
3誰かに聞き込みをする

……有府の言ってたことが気になる。神原さんを捜そう。


□■□■□


食堂

御陵「神原さん、ここにいたんだ」

食堂。そこで神原さんを見つけた。隣には香澄ちゃんも一緒だ。

神原「御陵さん……何かご用ですか?」

当然と言えば当然のことで、神原さんは泣きそうなくらい震えた声だった。
こんな子に佐倉さんのことを聞くのは酷かもしれないけど……仕方ないよね。他にもいろいろ聞いておきたいこともあるし。

↓2
1昨日佐倉さんと何を話してたの?
2昨日の夜時間頃、何をしてた?

御陵「昨日佐倉さんと何を話してたの?」

神原「昨日……話してたというよりは、励まされてたって感じですかね。ほら、私あのDVDで怯えちゃってたんで……」

神原「とても気配り上手な人でした。自分だって辛いはずなのに、私の心配をしてくれて……うぅ……」

すると神原さんの瞳からポタポタと涙がこぼれ落ちる。
……悪いこと聞いちゃっただろうか……。

香澄「神原さん……」

隣に座っていた香澄ちゃんが落ち着かせるようにぎゅっと抱き締める。
そんな二人を見て私はずきんと心が痛む感覚に陥った。
そうして私が立ち去ろうとした瞬間、神原さんは興味深いことを言ってくれた。

神原「……佐倉さん、私の他にも玄鐘さんと御門さん、あと撫斬さんにも話を聞いてみるって言ってました……。話の内容も、たぶん私と同じような感じだと思います……」

御陵「……わかった。ごめんね辛いこと聞いちゃって」

神原「いえ……私は捜査なんてできませんから……」

…………でも、神原さんの他に玄鐘・御門ちゃん・撫斬とも話してたのか。
気になる……少なくともその三人とは話をしておいた方がよさそうだ。

【Info】
・コトダマ 【神原の証言】をGET!
昨日佐倉にDVDの件で励まされたという。その後佐倉は玄鐘・御門・撫斬にも話を聞いてみると言っていたとのこと。

行動力 17
↓2
1聞き込み(名前も)
2捜査(場所も)



□■□■□


寄宿舎廊下

御陵「御門ちゃん」

御門「あ、御陵お姉ちゃん。どうかした?」

彼女は佐倉さんが殺された今もなお、にこにこと笑顔を浮かべていた。

御陵「昨日、佐倉さんと会ってるよね? そのとき何の話をしてたの?」

御門「あー……たいしたことじゃないよ。DVDの件でいろいろ言われてただけ。辛いと思うけど頑張ってね、とか。何かあったら私に言ってね、とか」

やっぱり根本的な話の内容は神原さんと同じなのか--




御門「ほんっと、バカみたい」

御陵「……え?」

背筋がヒヤリと冷たくなる感覚に陥るほどに、その呟きは冷たく思えた。

でもそんな御門ちゃんは一瞬で元の--明るい口調に戻った。

御門「? どうかした御陵お姉ちゃん?」

にこにこと明るく屈託のない--それなのに背筋がヒヤリとするような笑顔を向けてくる御門ちゃん。

御陵「……いや、なんでもない」

御門「そう?」

御門ちゃんのことはひとまず置いておこう。
あと何か御門ちゃんに聞いておくことはないかな……?

↓2
1昨日の佐倉さん、何かおかしな様子はなかった?
2昨日の夜時間頃、何をしてた?

御陵「昨日の佐倉さん、何かおかしい様子とかなかった?」

御門「うーん……おかしな様子、とは違うと思うけど気になるところならあったかな」

御門「私って演劇部だから、人を見る目には自信があるんだ。だからこそ言うけど……」

御門「佐倉お姉ちゃん、本当に私を心配してくれてたのかなぁ?」

御陵「……どういうこと?」

御門「だからー、佐倉お姉ちゃんだってDVDを見せられてたんだよ? 人を殺す動機はあったわけじゃん?」

……何が言いたいのかなんとなくわかった。つまり……

御陵「本当は誰を標的にするかが目的だった……そう言いたいわけ?」

御門「どうだろうね。あくまで勘だよ」

御門「……もういいよね? 捜査頑張ってね御陵お姉ちゃん!」

そうして底抜けに明るい声で御門ちゃんはそう言った。
……ダメだ。御門ちゃんのことがまったく読めない……。


【Info】
・ コトダマ【御門の証言】GET!
昨日佐倉と話している最中に、佐倉は本当に自分を心配してくれてたのか? と疑問に思ったらしい。
真の目的は誰を標的にするか探りを入れてたのでは? とのこと。

行動力16
1聞き込み(名前も)
2捜査(場所も)

↓2でしたね



□■□■□


玄鐘忌一郎の個室

御陵「玄鐘ー!」

インターホンを鳴らし、声をかける。
するとガチャと扉が開き、中から玄鐘が顔を覗かせた。

玄鐘「なんだよ?」

御陵「玄鐘……一つ聞きたいんだけど、いいかな?」

玄鐘「……別にいいけど」

トーンは低い。やはり佐倉さんの死が酷くダメージが大きかったのだろう。
あまり長居するのも悪いし、手短に用件だけ済ませようか。さて--

↓2
1昨日佐倉さんと何を話してたの?
2何か気になることはない?

御陵「何か気になることはない? どんな些細なことでもいいから、教えてほしいんだけど」

玄鐘「……悪い。そもそも昨日はほとんど部屋に引きこもっててな。お前くらいとしか話してないんだ」

その言葉に私は強い違和感を覚えた。

御陵「え? それって……佐倉さんとも?」

玄鐘「ああ。佐倉とは例のDVDの件以降一度も会ってない」

それは妙な話だ。今までの話からすると、佐倉さんは玄鐘とも会っているはず。
……隠してる? まさか、ね。


【Info】
・コトダマ【玄鐘の証言】GET!
昨日の例のDVDの件以降、佐倉とは一度も会ってないとのこと。


行動力15
↓2
1聞き込み(名前も)
2捜査(場所も)



トラッシュルーム

再びトラッシュルームに来ると、そこには現場の保全係となった有府と神楽だけがただ黙って立っていた。

神楽「……おお、御陵か。どうかしたか?」

神楽のトーンはいつになく低い。

御陵「ちょっと神楽に聞きたいことがあってね」

神楽「……俺に?」


↓2
1昨日の夜時間頃何してた?
2あれから何か変わったことあった?

御陵「あれから何か変わったことあった?」

神楽「変わったこと……やっぱあれかな。入口からこの焼却炉まで伸びてる血かな。さっき気づいたんだけど、微妙に見えるんだよ」

そうして神楽が指差す方向に視線を送ると、確かにそのような血の跡が見えた。

神楽「だから多分犯人は入口んとこで佐倉を殴って、そのあとで焼却炉に入れたんだろうけど……だからこそなんつーか、ちょっと気になることがあるんだよ」

そうして神楽はもごもごと口を動かすものの、肝心のその気になることについて言おうとしない。

↓2
1追求する?
2追求しない?

御陵「何かあったの?」

神楽「あー……ほら、トラッシュルームのシャッターって掃除当番しか開けることができないんだよ。で、俺はその掃除当番に昨日任命されたわけ」

ふむふむ……ん? ということは……!?

御陵「……自白した?」

神楽「ちげーよ! ……昨日のDVDの件があって少ししたあと、俺その掃除当番に渡される鍵を無くしちまったんだ。ランドリーで」

ランドリーで掃除当番の鍵を無くした? これ、さっきの血のことも踏まえると重要なことなんじゃ……?

【Info】
・ コトダマ【焼却炉に続く血痕】GET!
入口付近から焼却炉にまで続く血痕。このことから犯人は入口で佐倉を殺し、その後焼却炉まで運んだと思われる。
・コトダマ【神楽の証言】GET!
昨日ランドリーで掃除当番の鍵を紛失したとのこと。

↓2
1聞き込み(名前も)
2捜査(場所も)


……そうだ。佐倉さんの部屋に行こう。
何か手がかりがあるかも……。


□■□■□


佐倉梢の個室 前


首括「……なんだ、お前か」

佐倉さんの部屋に行こうとすると、その目的の部屋から出てくる首括と鉢合わせした。

御陵「あんたも、ここの捜査?」

首括「今しがた終えたところだ。……お前、神楽から掃除当番の話は聞いたか?」

御陵「一応聞いたけど……」

首括「そうか。なら念入りに佐倉の部屋を捜査しておけ。面白い物があるぞ」

そうとだけ言い残して首括はそそくさと立ち去ってしまった。

? 何が言いたかったんだ……?
そう思いながら私は佐倉さんの部屋に入っていく。


□■□■□


佐倉梢の個室


佐倉さんの部屋はなんていうか、シンプルだった。
ごめん佐倉さん……調べさせてもらうね。

↓2
どこを調べる?
1机の引き出し
2ゴミ箱
3シャワー室

机の引き出し。開けるのは少し躊躇われたが、私は再度心の中でごめんと謝り中を確認した。


御陵「……? 手帳?」

佐倉さんの私物であろう、手帳がそこにあった。何か手がかりがないかと思い最近のページを確認する。


【今日、モノクマから外の映像を見せられた。そこにいたのは私の親友の響子ちゃん。……映像の詳しい中身は記さないでおく。
とにかく、私はこの映像を見て誰かを殺してでも外に出たいと思ってしまった。考えてしまった。
でも、そんなことをしたら響子ちゃんは私を許さないだろう。だから私は忘れないようこの手帳に深く記す。
私は人殺しなんてしない。絶対に】


…………佐倉さん。やっぱり佐倉さんもあのDVDを見て追い詰められてたんだ。
それなのに他の人を心配するなんて……。

【Info】
・コトダマ【佐倉の手帳】GET!
中には佐倉の筆跡で殺人をしないということを誓うような内容が書かれていた。

↓2
どこを調べる?
1ゴミ箱
2シャワー室

シャワー室を調べてみよう……。
そう思い中を確認する。だけど中には何もなかった。私の部屋のシャワー室と同じ間取りだ。

御陵「うーん……」

他に調べるところはないかと視線を巡らせると、不意にゴミ箱の中で光る物を見つけた。

御陵「これは……」

それはあの忌まわしいDVD。さらに小さな鍵だった。持ち手の部分には清掃用と書かれてある。
そうなるとこれは……トラッシュルームの鍵?
それにこのDVD……気になるな。視聴覚室で見ることもできるけど……

【Info】
・コトダマ【トラッシュルームの鍵】GET!
佐倉の部屋のゴミ箱から発見。
・アイテム【佐倉のDVD】GET!

↓2
1聞き込み(名前も)
2捜査(場所も)

時間も時間なので今回はここまで!
まあここでおおかたの予想してる方もいますでしょう。今回はチュートリアルなんで簡単ですしね
お疲れさまでしたー

ああ、無論>>1への質問や雑談はやっちゃって構いませんよー。答えられる範囲でしたら答えます
あと忘れてましたが次回の更新は土曜日夜20時頃です
では今度こそお疲れさまでした

それでは本日20時30分頃から再開します
学級裁判手前まで行けたらいいな……

……そういえば多和良は何か事件について知ってることはないだろうか。


□■□■□


多和良伍の個室 前


多和良「ななななな、なんすか! 何か用っすか!?」

個室を尋ねると多和良はその大きな体をガタガタと震わせ、そんなことを言った。
……仮にも相撲取りなのにここまで怯えるとは。


↓2
1事件について知ってることはない?
2掃除当番の鍵が昨日無くなったらしいんだけど何か知らない?
3その他自由安価

御陵「掃除当番の鍵が昨日無くなったらしいんだけど何か知らない?」

多和良「ええと……それは神楽さんが昨日ランドリーで無くしたという話のことですかね」

御陵「知ってたの?」

多和良「はい……僕は昨日午後はほとんどランドリーに入り浸っていて……」

多和良「昨日ランドリーに来たのは神楽さん・僕・首括さん・御門さん・玄鐘さんの五人だけです。夜時間ギリギリまでいたので間違いないかと……」

……そうなるとその五人の誰かがランドリーで紛失した鍵を盗んだということになる……んだよね?


【Info】
・ コトダマ【多和良の証言】GET!
多和良は午後はほとんどランドリーに入り浸っていたらしい。その際ランドリーを訪れたのは多和良の他に神楽・御門・玄鐘・首括の四名とのこと。


↓2
1他に何か聞いておく(何を聞くのかも)
2場所を変える


撫斬には聞き込みしとかんと(首括もだが)

裁判には関係ないですけどDVDは見れますよー


寄宿舎廊下


御陵「撫斬」

撫斬「……お前か。なんだ、何か用か?」

廊下ですれ違った撫斬を捕まえると、撫斬は舌打ちでもせんばかりの顔で私を睨んできた。

御陵「撫斬って昨日佐倉さんと会ってるよね? 何か話した?」

撫斬「ああ……一応会うにはあったな。部屋にまで押し掛けてきたが、追い返したぞ」

撫斬「生憎俺は自分から危険に挑むような果敢な勇気は持ち合わせてなくてな」

御陵「……それ、本当?」

撫斬「間違ったことを言ってお前らと心中なんてしたくないからな。嘘は言わんさ」

その言葉とは裏腹に楽しそうに笑みを浮かべる撫斬。
……どうだろう? この言葉、信用するべきか。

撫斬「戯れ言ついでにもう少し話してやる。俺のところに佐倉が訪ねてきたのは夜時間前。そのとき佐倉は確かに『じゃあ次は玄鐘のところに行く』といっていた」

撫斬「さらにトラッシュルームのシャッターだが……佐倉が訪ねてくる少し前に確認したとき、確かにシャッターは閉まっていた」

御陵「それがどうしたってのさ……」

撫斬「さて、どうしたんだろうな。まあ頭の片隅にでも置いておくといいさ」


【Info】
・コトダマ【撫斬の証言】GET!
昨日佐倉が撫斬を訪ねたのが夜時間前。そのとき佐倉は確かに『次は玄鐘のところに行く』と言っていたらしい。

・コトダマ【トラッシュルームのシャッター】GET!
昨日の夜時間少し前。トラッシュルームのシャッターは閉まっていたとのこと。


↓2
1他に撫斬に何かを聞く?(何を聞くかも)
2場所を変える(聞き込みならその相手の名前、捜査ならその場所も)


「犯人にとって都合の悪い物ってなんだとおもうか(首括の話を使って)」

御陵「犯人にとって都合の悪いものってなんだと思う?」

撫斬「……何故俺がそんなことまで教えなければならない? 少しは自分で頭を使え」

撫斬「そもそもだ。お前はまだ調べる場所があるんじゃないのか?」

撫斬「トラッシュルームの鍵を誰が盗んだか……とかな」

そうとだけ言い残して撫斬はさっさと立ち去ってしまった。
トラッシュルームの鍵を誰が盗んだか……やっぱりさっきの多和良の証言にあった、玄鐘か御門ちゃんか首括なんだよな……。
でも正面から聞いて答えるわけもないだろうし……。

↓2
1どこを調べる?(場所も)
2誰かに聞き込み(名前も)

残り行動力10

2 首括

うーん……コトダマ集まりきるのかこれ


首括「どうだ御陵。捜査は進んでるか?」

ランドリー近くの廊下で首括と鉢合わせた。
時間も残り少ない。聞きたいことだけ聞こう。


↓2
1トラッシュルームの鍵について何か知らない?
2 捜査は進展した?

御陵「トラッシュルームの鍵について何か知らない?」

首括「ああ、神楽の奴がランドリーで無くしたとか言ってたな」

首括「僕も昨日ランドリーには行きはしたけど……悪いな、実物を目にしたことはないからなんとも言えない」


【Info】
コトダマ【首括の証言】GET!
首括はトラッシュルームの鍵を見たことはないらしい。

さて。時間も残り少ないだろうし、あとはどこを捜査するべきだろう?
犯人に繋がる確たる証拠があればいいんだけど……


↓2
1聞き込み(名前も)
2捜査(場所も)

1で御門だな (犯人自体はある程度絞れたんだが……)



食堂

御陵「御門ちゃん」

御門「……また御陵お姉ちゃん? 何か用事?」

御門「まあ、事件について聞きたいんだよね?」

少しうんざりしたようなトーンになりつつも、彼女は逃げずに対応してくれた。


↓2
自由安価。聞きたいことをどうぞ

トラッシュルームの鍵について知らない?
何故か佐倉さんの部屋にあったの
神原がランドリーで無くしたのは聞いたんだけど


神楽と間違えた(汗)

御陵「トラッシュルームの鍵について何か知らない? 何故か佐倉さんの部屋にあったんだよね。神楽がランドリーで無くしたのは聞いたんだけど……」

御門「うーん……私も昨日ランドリーには行ったけど、鍵は見てないなぁ」

御門「ていうか、そんなの誰が盗んだかなんて明白じゃん?」

御陵「それって……」

すると御門ちゃんはずいっと身を乗り出し、言ってみせた(イメージ立ち絵はセレスさんのあれ)


御門「佐倉お姉ちゃんが盗んだんじゃないの?」

御陵「で、でも佐倉さんは昨日ランドリーには行ってないみたいなんだ。ほとんど一日中入り浸っていた多和良がそう言って……」

御門「ほとんど、だよね?」

御陵「っ……でも!」

御門「ほとんど、だよね?」

表情ひとつ変えずに繰り返しそう言う御門ちゃん。
ダメだ……話を聞いてくれない。


↓2
1聞き込み(名前も)
2捜査(場所も)

残り行動力・8

場所はどこ行きゃいいか分からん……
涼川に聞き込みするか……



トラッシュルーム


涼川さんはトラッシュルームにいた。

御陵「涼川さん、何か進展あった?」

涼川「御陵。……一つ、気になるものがあった」

涼川「トラッシュルームの入口。おそらくは佐倉さんが殴られたと思われる場所。そこにこんなものが落ちていた」

そうして涼川さんが差し出してきたのは希望ヶ峰学園の校章バッチだった。
制服に付けていたり持ち物として携帯していたりとそのあたりは人によって違うが、私を含め必ず全員が持っているもの。
そしてそれにはなんと、血が付着していた。

御陵「これ……!」

涼川「声伽にも話したけど、おそらく犯人が佐倉さんと揉み合った際に落ちたものだと思う。つまり、佐倉さんは犯人と揉み合った後で頭を殴打されて即死になった」

これ、学級裁判で上手く使えばかなり有利になるんじゃ……!?

涼川「こんなものを残すなんて杜撰。……もっとも、学級裁判の存在を知らなかったんだから当たり前だけど」


【Info】
・コトダマ【希望ヶ峰学園の校章バッチ】GET!
トラッシュルームの入口付近に落ちていた。血が付着していて、おそらく犯人の物だと思われる。
なおこれを知っているのは御陵以外に涼川と声伽だけの模様。



キーン、コーン……カーン、コーン……。


『えー、ボクも待ちくたびれたし始めますか! お待ちかねの学級裁判を!』


『ではオマエラ! 校舎一階にある赤い扉の中にお集まりください!』


涼川「……赤い扉だって」

御陵「行くしかない……んだよね」


□■□■□


指示された場所に行くと、そこにはすでに皆揃っていた。


モノクマ「遅いよ! 待ちくたびれたよ!」

モノクマ「遅刻は許さないんだけど……まあ最初だしね! でも次は気をつけてよ!」

モノクマ「それではオマエラ! 奥にあるエレベーターに入ってね! そしたら裁判場に着くから!」

モノクマ「ボクは一足先に行ってるよー!」

言うだけ言って消えるモノクマ。
残された私たちは少しの間身動きすらできなかったが……やがて有府が一歩踏み出した。

有府「行くしかねぇなら……行ってやる! 佐倉を殺した犯人を必ず暴く!」

玄鐘「そう、だな……やるしかないんだよな。もしミスれば……」

御門「犯人以外は全員、処刑」

ポツリと御門ちゃんが呟き、背筋が冷える。
でも、私はもう迷わない。一歩前へ踏み出す。


--佐倉梢さん。超高校級の探偵ながらもその気配りの良さで皆を気遣っていた。
そんな彼女はこの中の誰かに殺された。
私は暴かないといけない。佐倉さんのためにも、自分達のためにも。
失敗すれば全員処刑。間違えるわけにはいかない。皆の命が懸かってるんだから。


ガタン! そんな音を鳴らしてエレベーターは停止した。その後扉が開き、光が差し込む。

モノクマ「ひゃっほーう! どう? なかなか良い感じじゃない?」

神楽「どこがだよ……胸くそ悪い空間だぜ」

撫斬「御託はどうでもいい。早いところ始めようじゃないか。学級裁判とやらをな」

モノクマ「あーもう慌てなさんな! じゃあオマエラ、自分の名前が書かれた席に着いて下さいな! ハリーアップ ハリーアップ!」

モノクマに促され、私たちは各自の席に向かう。
私の右は香澄ちゃん。左は花笠。
そして目の前には空席。その向こう側にモノクマがいた。


--始まる……

命がけの裁判……

命がけの騙し合い……

命がけの裏切り……

命がけの謎解き……

命がけの言い訳……

命がけの信頼……


命がけの、学級の……!!


学級裁判 開廷!!

モノクマ「ひゃっほーう! どう? なかなか良い感じじゃない?」

神楽「どこがだよ……胸くそ悪い空間だぜ」

撫斬「御託はどうでもいい。早いところ始めようじゃないか。学級裁判とやらをな」

モノクマ「あーもう慌てなさんな! じゃあオマエラ、自分の名前が書かれた席に着いて下さいな! ハリーアップ ハリーアップ!」

モノクマに促され、私たちは各自の席に向かう。
私の右は香澄ちゃん。左は花笠。
そして目の前には空席。その向こう側にモノクマがいた。


--始まる……

命がけの裁判……

命がけの騙し合い……

命がけの裏切り……

命がけの謎解き……

命がけの言い訳……

命がけの信頼……


命がけの、学級裁判……!!


学級裁判 開廷!!

【モノクマげきじょう】

モノクマ「皆さん絶望してますか? モノクマです」

モノクマ「さあいよいよ始まりました学級裁判。最初の事件だけあってめちゃんこ簡単ですが、仕方ないですよね。本人たちからすれば学級裁判なんて初耳ですし、やはり最初の事件は簡単になってしまうものです。トリックを複雑にしたくても今行ける範囲じゃ難しいですしね!」

モノクマ「すでに犯人を絞れてる人もいるでしょう。だからといって油断しないように! こういう描写は初の作者なので、何が起きるかわかりませんよー!!」

モノクマ「ではでは本日はこのあたりで。さよなら」

そんなわけでお疲れさまでした。
モノクマさんも言ってたとおりめちゃんこ簡単ですので、おそらくノーミスでクリアできるかと思われます

次回の更新は一日空けての月曜日の夜予定。書き溜めいい加減しなきゃならんのでね
雑談・質問・感想は大歓迎。雑談はともかく質問や感想はされた瞬間モチベが上がりますので!←

ではそういうことでー。お疲れさまでした。

なーんで死亡フラグ席に千景とイリア置いたかな……(滝汗)

(ダンロンでもスーダンでも主人公の隣は死亡する)

>>765
死亡フラグは必ず誰かが背負う運命なのです

本日21時頃から学級裁判したいと思います
トリックもあったもんじゃない裁判ですが、雰囲気だけでも楽しんでいただけたら幸いです
ではよろしくお願いします

【コトダマリスト】

>>652
【モノクマファイル01】

>>669
【有府の証言】

>>675
【鉄パイプ】
【首括の見解】

>>682
【神原の証言】

>>690
【御門の証言】

>>698
【玄鐘の証言】

>>708
【焼却炉に続く血痕】
【神楽の証言】

>>718
【佐倉の手帳】

>>721
【トラッシュルームの鍵】

>>731
【多和良の証言】

>>736
【撫斬の証言】
【トラッシュルームのシャッター】

>>745
【首括の証言】

>>758
【希望ヶ峰学園の校章バッチ】

御陵書乃のステータス
発言力5
精神力6
スキル
勝負師→反論ショーダウン時、精神力一つ消費して相手のウィークポイントをその学級裁判の間一つ消す(一度の学級裁判で一回だけ使用可能)
超直感→人物指名と証拠品提示時、精神力一つ消費して選択肢を一つ消す(一度の学級裁判で一回だけ使用可能)

こんなもんですかね

モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めます!」

モノクマ「学級裁判の結果はお前らの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおきですが……」

モノクマ「間違った人物を指摘した場合は、クロ以外がおしおきとなり……」

モノクマ「みんなを欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」

円を囲むように並べられた席に着く私たちを見てモノクマはそんなことを言った。

神原「あのー……モノクマさん? 一つ聞きたいんですけども……」

モノクマ「ん? なにかな神原さん?」

神原「あの写真は……なんですか?」

その視線の先には佐倉さんの遺影とも呼べる物が飾られている席があった。

モノクマ「ああ、死んだからって仲間はずれは可哀想でしょ? せめて雰囲気だけでもあの世の佐倉さんにも味わってもらいたくてさ!」

有府「……ゲス野郎が」

涼川「ともかく、犯人がこの中にいるのは間違いないんだよね?」

モノクマ「無論です! ボクが監視カメラを仕掛けたのもそのため! じゃないと公平なジャッジを下せないからね!」

花笠「ジャッジは公平なんだな。それを聞いて少しは安心したぞ」

モノクマ「じゃ、前置きはそのあたりでいいよね? 議論を始めてくださいな!」

神楽「議論を始めろって言われても……」

玄鐘「何から話せばいいんだっての」

御門「まずは現場の状況の確認からやっておくべきじゃない?」

涼川「一理ある。何事も情報の共有はしておくことが第一」

現場の状況……あの現場に何か不審な点はなかったか?

【ノンストップ議論 開始!】
>>768 コトダマリスト
コトダマ
・【モノクマファイル01】
・【焼却炉に続く血痕】
・【佐倉の手帳】


花笠「殺害現場は【トラッシュルーム】だったな」

御門「その焼却炉に佐倉お姉ちゃんは入れられてたんだよね」

玄鐘「なら【焼却炉んとこで殺された】ってことか?」

首括「トラッシュルームのシャッターを開けることが可能なのは掃除当番だけ……」

首括「普通に考えればその意見で正しいだろうな」

↓2
論破してください

正解!

御陵「それは違うね」Break!

御陵「いや、それはおかしいよ。佐倉さんはおそらくトラッシュルームの入口付近で殺されたはずなんだ」

玄鐘「なんでだ?」

御陵「入口付近から焼却炉に続く血痕……あれは撲殺された佐倉さんを焼却炉まで運んだときに付いた血痕なんだよ」

有府「つまり、佐倉を殺した犯人はそのシャッターを開けることができた人間ってことか……」

御門「それなら、犯人は掃除当番ってこと?」

花笠「なら話は早い。おい、モノクマ。掃除当番とは誰のことを指す? どうせお前が任命したんだろう?」

モノクマ「掃除当番? 確か神楽クンだったよね?」

その言葉に皆の視線が神楽に集まる。

神楽「ま、待てよ……」

多和良「ひいっ!? か、神楽さんが犯人なんですか!?」

神楽「だから待てっての! 確かに俺は掃除当番だったけど、昨日の時点で鍵を無くしてんだって! つーか多和良なら知ってんだろ!?」

多和良「はっ……そうでした」

神代「はは……」

モノクマ「鍵を無くしちゃったの? もー、今回は見逃すけど次したらおしおきだかんね!」

撫斬「とのことだ。よかったな神楽、初犯で」

神楽「はは……ははは……」

香澄「結局、どうなったんですか……?」

声伽「犯人はトラッシュルームの入口付近で佐倉さんを撲殺。その後トラッシュルームのシャッターを開けて焼却炉まで死体を運び、焼却炉の中に入れたんだ」

御門「そもそもシャッターが最初から開いてた可能性はないの?」

撫斬「それはあり得ん。少なくとも夜時間前に俺が確認したところ、シャッターは閉まっていた」

荒巻「ホントなの……?」

撫斬「まだお前らと心中する気はないんでな。嘘は言わんさ」

撫斬「つまり犯人は一度トラッシュルームのシャッターを開けている以上、掃除当番という可能性が一番高かったのだが……」

御陵「神楽が鍵を無くしている以上、ランドリーを訪れた人物が怪しいってことになる……」

花笠「そういうことだ。……ついでに聞いとくが多和良、お前は神楽がランドリーで鍵を無くしたことを知っているみたいだったな?」

多和良「はい……昨日僕はほとんど一日中ランドリーにいましたので」

多和良「僕や神楽さんを除けばランドリーに来たのは首括さん、御門さん、玄鐘さんでした」

涼川「そうなると、鍵を盗んだ可能性が高いのはその四人」

玄鐘「神楽が嘘をついてなければだけどな」

神楽「嘘なんてついてねー!」

声伽「とにかく、次はそのあたりを議論するべきだろうね」

昨日ランドリーを訪れた人物……鍵を盗んだ可能性が高いのはその人たちで間違いない。
そしてその人は少なくとも事件に関与しているはず!

【ノンストップ議論 開始!】
コトダマ
・トラッシュルームの鍵
・首括の証言
・撫斬の証言

多和良「昨日ランドリーに来たのは御門さん、玄鐘さん、首括さんでした」

花笠「さらにそこに多和良を含めた四人」

花笠「この四人が【現在最も怪しい】だろうな」

御門「私は鍵なんて【盗んでないよ】」

玄鐘「俺だって【盗んでねぇよ!】」

首括「僕に至っては【あんな掃除当番と書かれた鍵】、見たこともない」

多和良「ぼ、僕だって【盗んでないっすよ!】」

神代「このままじゃ堂々巡りだぞ……」

香澄「どうするんですかぁーっ!?」

↓2
少し無理矢理気味ですが、論破してください

「四人が怪しい」に「トラッシュルームの鍵」かな

不正解!

花笠「神楽がランドリーで鍵を無くし、そこに訪れたのは多和良たち四人だけ……」

花笠「これの何がおかしいんだ?」

御陵(くっ……ダメだ、この議論の矛盾は別にある……!)

発言力5→4

↓2
再安価。トラッシュルームの鍵をコトダマ選択肢に入れたのは失敗だったかな……

「首括の証言」を「掃除当番の鍵なんて知らない」
後ついでに超直感試しに使いたい

正解!

御陵「それは違うね」Break!

御陵「待った。首括、あんた本当に一度も鍵を見てないの?」

首括「そうだ。なんだ、何か問題でもあったのか?」

御陵「問題というか……少し、気になることがね」

御陵「一度も見たことがない。それなのになんで首括は【掃除当番と書かれた鍵】なんて断言できたの?」

神原「あっ……」

首括「…………」

御陵「さっきモノクマも言ってたけど、掃除当番に任命したのは神楽なんだ」

御陵「掃除当番の存在ならまだしも、その鍵の見た目まで断言できるのは少しおかしくない?」

御陵「神楽。首括にこのことは言ってあった?」

神楽「……いや、鍵を無くしたことは言ったかもしれないけど」

神楽「その鍵がどういうものかまでは言ってないぞ……」


有府「で、でもそれだけじゃ根拠として弱いんじゃないのか?」

涼川「掃除当番の鍵だからそう連想しただけかもしれないしね」

御門「というかさ、単純なこと聞いていい?」

御門「その掃除当番の鍵……どこで見つけたの?」

神楽「そ、そうじゃねぇか! その鍵がどこで見つかったかで誰が盗んだかわかるじゃねぇか!」

御陵「……佐倉さんの部屋、だけど」

私が言うと場が一瞬ざわりとする。

荒巻「ってことは……鍵を盗んだのは佐倉さん?」

御陵「い、いや待って! 確かに鍵は佐倉さんの部屋から見つかったけど、だからといって佐倉さんが盗んだとは--」

御門「ダメなお姉ちゃんだね」反論!

御陵「な、何が……」

御門「鍵は間違いなく佐倉お姉ちゃんの部屋で見つかった」

御門「ならトラッシュルームの鍵を盗んだのは佐倉お姉ちゃん。目的は……そうだね、証拠隠滅をしやすくするためじゃないかな?」

御門「そうでなくてもこのタイミングで鍵を盗むなんて……まるで加害者として動いてたみたいじゃない?」

つまり、佐倉さんが盗んだと言えないような証拠を出せばいいわけだ……。

【反論ショーダウン 開始!】

コトダマ
・鉄パイプ
・モノクマファイル01
・佐倉の手帳

御門「佐倉お姉ちゃんはランドリーで鍵を盗んだ」

御門「その目的は誰かを殺したあとの証拠隠滅をしやすくするため……」

御門「佐倉お姉ちゃんは探偵さんなんだし、それくらいの警戒心は持ってるはずだよね?」

御門「そのうえ私たちには全員、殺しをするための【動機があった】」

御門「私や御陵お姉ちゃんはもちろん、佐倉お姉ちゃんにもね」

御門「つまり、佐倉お姉ちゃんが【誰かを殺そうとしてた可能性は大いに有り得る】んだよ」

↓2

「殺そうとした可能性」に「佐倉の手帳」
(反論ここ以外ないなら勝負師使ってよろし?)


正解!

御陵「その言葉、斬らせてもらうね!」

御陵「佐倉さんが人殺しを企んでた……それはあり得ないんだよ」

御門「なんで?」

御陵「この手帳……これを見てよ。ここには佐倉さんの思いが綴られてるんだ」

花笠「見せてみろ」

促され、私は隣の花笠に手帳を渡す。

花笠「……なるほど。ここには確かに佐倉の【人殺しはしない】という決意が書かれているな」

御門「で、でもそんなものどうとでも細工できるんじゃ……」

撫斬「バカを言え。少なくとも佐倉は学級裁判の存在を知らなかったんだぞ? 証拠隠滅の手段の確保すら疑問なのになんでこんな予防線を張る必要がある?」

声伽「これは驚きだね。まさか撫斬クンが信用するなんて」

撫斬「……そもそも、この際佐倉が加害者として行動していたか否かなんてどうでもいいんだ」

撫斬「そこを突き詰めたところで収穫はない。俺たちが暴くべきポイントは佐倉を殺した人間なんだからな」

涼川「……確かにね」

香澄「で、でもそれなら御門さんは何のためにあんなことを……?」

有府「さあな……御門は何か議論が進展すると思ったんじゃないのか?」

御陵「どうなの……?」

御門「…………」





御門「何も意味はないよ?」


そうして彼女はにこりと屈託のない笑顔を浮かべた。

花笠「……なんだと?」

玄鐘「どういうことだよ!」

神原「わ、わけがわかりません!」

御門「あー……ごめんね。意味ならあったよ」

御門「そうして皆が混乱するところ。それが意味かな?」

御陵「な、にを……!!」

御門「ほらほら! 無駄なことしてる暇はないよ御陵お姉ちゃん!」

御門「鍵を盗んだのは佐倉お姉ちゃんじゃないのなら、誰が盗んだのかな? 教えてよ!」

……ランドリーの鍵を盗み、さらに佐倉さんの部屋に置いた人物……。
怪しいのは間違いなく……!

↓2
人物を指名しろ!

正解!

御陵「首括……じゃないの?」

荒巻「く、首括なの!?」

首括「……根拠を言ってみろ」

御陵「さっきまでの話の流れと、もう一つ。捜査のときだよ」

御陵「あんた、佐倉さんの部屋から出てきたとき意味深なこと言ってたよね?」

御陵「面白くなりそうだ。部屋を念入りに捜査しろ……みたいなこと」

首括「言ったな。それで?」

神代「……まさか、そのときに佐倉さんの部屋に鍵を置いた?」

御陵「そういうこと。……どう? 反論があるなら聞くけど……」

首括「随分と弱々しい根拠だ……」

首括「だが、別段隠す必要もない。そうだ。トラッシュルームの鍵を盗んだのもそれを佐倉の部屋に置いたのも、僕の仕業だ」

有府「なら、佐倉を焼却炉に入れたのも……!」

首括「当然、僕だ」

隠すつもりなど微塵も感じさせない態度に、私たちは唖然とする。
首括は確かに、佐倉さんを焼却炉に入れたのを自白した……。

神楽「な、なんでんなことしやがった!?」

首括「おいおい……お前もジャンルは違えど僕と似たような才能の持ち主だろ?」

首括「こんな退屈な日々は創作意欲を削ぎ落とす……つまり、そういうことだ」

ということは、首括の行った行為の真意は--

↓2
1佐倉のため
2発明のため
3快楽のため


正解!

御陵「発明のため……ってこと?」

首括「そうさ。僕は超高校級の発明家。素晴らしい発明を行うには刺激が必要なのさ」

有府「そんなもののために佐倉を殺したってのか……!?」

首括「おいおい、勘違いをするなよ」

首括「僕がやったのは死体を燃やしたことだけだ」

神楽「一緒のことじゃねーか!」

多和良「や、やっぱり首括さんが犯人なんすか!?」

御門「…………」

神代「……何を笑ってる?」

御門「いや、凄く面白いなって」

花笠「やめとけ神代。今は首括のことが先決だ」

首括は佐倉さんの死体を燃やしたことは自白した。
なのに今の発言……どういうことだ?

これは狛枝+Chaputa-2の十神か?
流石キチガイ枠

【ノンストップ議論 開始!】
コトダマ
・佐倉の手帳
・トラッシュルームの鍵
・モノクマファイル01


首括「僕がやったのは死体を燃やしたことだけだ」

首括「【それ以外のことはしていない】」

玄鐘「何が違うってんだよ!」

有府「トラッシュルームの鍵を盗んだのはお前」

有府「【佐倉の死体を燃やしたのもお前】」

神楽「ほら見ろ! 【死体を燃やしたことまでが犯人の犯行】なんだから、間違いなくお前が犯人だ!」

神原「ひ、ひいーっ!?」

↓2
論破してください

【モノクマファイル01】で 【死体を燃やしたことまでが犯人の 犯行】を論破

>>807

>>808
まさかの誤爆(汗)

>>808の間違いだと信じて……

正解!

御陵「それは違うね」Break!

御陵「皆……少しいいかな? 首括を庇うわけじゃないけど、モノクマファイルを確認してほしいんだ」

神楽「モノクマファイルだぁ?」

御陵「そこにはっきり明記されてるんだ。死体を燃やしたのは佐倉さんが死んでからだって」

神代「確かに……」

撫斬「……なるほど? つまりこういうことか」

撫斬「首括はトラッシュルームで佐倉の死体を見つけ、あらかじめ盗んでいたトラッシュルームの鍵でシャッターを開ける」

撫斬「そうして死体を焼却炉まで運び、死体を燃やす……」

神楽「ま、まさかそんな屁理屈で自分は人殺しじゃないとか言うつもりか!?」

首括「屁理屈も何も、それが真相だ。俺はすでに死んでいた佐倉を燃やしただけ。そこに自分の欲望はあっても、人殺しの理屈はない」

首括「そうだよな、モノクマ」

モノクマ「そうですね。学級裁判で暴いてもらうのは佐倉さんの命を奪ったクロです」

モノクマ「なので仮に佐倉さんを殺した人と佐倉さんを燃やした人が別々にいた場合……クロとなるのは佐倉さんを殺した人だけでーす!!」

首括「……と、いうわけだ。別に俺を犯人にしたてあげるならそれでもいいさ」

首括「その瞬間、真のクロ以外はまとめて処刑だけどな」

玄鐘「…………ゲス野郎が」

首括の余裕ある態度から何かを察したのか、玄鐘が忌々しげに吐き捨てる。
でも首括はそんな言葉を受けてもなお平然とした態度を崩さず、


首括「いやいや、本当にゲスなのはモノクマでも僕でもないだろう?」

首括「本当にゲスなのは、佐倉を殺したクロだ」

首括「だって……人殺し、なんだからな」


と言ってみせた。

学級裁判 中断!

てなわけで本日はここまでー
温い事件を御門・首括・撫斬の三人でできるだけ絶望な雰囲気にしたかったのですが……いかんせん作者は絶望には不馴れでしてね。なんとも甘ったるい展開ですわ。キチガイらしさが目立たない……

ここまで来たらもう皆さん解決してますよね
では次回の更新……明日の夜になりますので、よろしくお願いします
質問・考察・雑談。残りレス数とも相談ですがまあ遠慮せずにどうぞー

誰が一番キチ外なの?
撫斬?


御門ちゃんが思ってたより重症ぽい

乙です
御門ちゃんけっこうヤバかったんだな…意外

>>814
ネタバレしない程度に三人を分けるなら……
・撫斬→生き物の死ぬ瞬間に興味有り。コロシアイには積極的だが死ぬ気もない
・首括→撫斬とは反対に生き物の死んだ後に興味有り。コロシアイも死体の偽装・破壊も積極的(特に後者)
・御門→???
って感じ。誰が随一のキチガイかは次の更新が終われば判明するかなーと

>>815
>>816
そこまで重症っぽくなってましたか……

学級裁判 再開!

首括「さてどうしたものかね」

首括「鍵を盗んだ人間を突き止めはしたものの、蓋を開ければ犯人でもなんでもなかった」

荒巻「ここまで来て議論が一歩も進んでないなんて……」

花笠「と、いうよりだ。何故首括が犯人でない流れになっている?」

花笠「確たる証拠があるわけでもないのに、それを簡単に信じるのか?」

神原「で、でもあそこまで堂々と言われたら……」

花笠「全部ハッタリの可能性もあるんだぞ。命がかかってる以上、一人の言葉をそう簡単に信用できるか」

声伽「でも、それは首括クンも同じだよ」

花笠「……なに?」

涼川「つまり、命がかかってる以上少なくとも首括も嘘は言わないってこと」

首括「そうだな。まあ僕としてもこんなところでそう簡単に死ぬ気はない」

首括「じゃあそもそもな話なんだが……佐倉はなんでトラッシュルームで殺されたんだと思う?」

玄鐘「そんなの……犯人に呼び出されたんだろ?」

玄鐘「そのまま頭を殴られて……」

首括「犯人に呼び出されたというのは間違いだ。正確に言うなら……犯人を呼び出したんだよ。佐倉が自らな」

御門「あれれ? もしかして私の言ったこと正しかったの?」

首括「黙っていろ」

御門「…………」

神楽「で、でもよぉ……御門を庇うわけじゃないけど、どうしてんなことわかるんだよ?」

首括「それに基づく根拠があるからだ。……そうだよな神原?」

神原「へっ?」

いきなり話を振られ驚く神原さん。

首括「昨日神原は食堂で佐倉と話をしていたらしいな。間違いないか?」

神原「あ……はい! 間違いありません!」

神原「例のDVDのことで少し……いろいろと励まされたりして……」

首括「そのことを詳しく話してくれ。そうすれば僕の無実も立証されるし、おのずと真犯人も明らかになる」

神原「そ、そうなんですか? なら……頑張りますっ!」

神楽「えらい気合いの入りようだな……」

昨日の佐倉さんの様子。そこを突き詰めれば真犯人も明らかになる……?

【ノンストップ議論 開始!】
コトダマ
・撫斬の証言
・トラッシュルームの鍵
・鉄パイプ

神原「昨日佐倉さんは私や他の人と話をしていたんです」

神原「内容まではわかりません……私との話は【例のDVDのこと】でした」

荒巻「佐倉さんは他の人とも話したんだよね?」

神原「はい。私の他には【御門さん・玄鐘さん・撫斬さんと話をする】と言ってました」

御門「私は【廊下ですれ違ったときに】少し話しただけだよ」

撫斬「【夜時間頃に部屋に訪ねてきたな】」

撫斬「無論、追い出してやったから話などしていないが」

玄鐘「俺は昨日ほとんど部屋に引き込もってたから……」

玄鐘「少なくとも昨日は【佐倉とは顔も合わしてない】ぜ……」

↓2
論破してください

正解!

御陵「それは違うね」Break!

御陵「待った。……玄鐘、正直に答えてほしいんだけどさ」

玄鐘「あ、なんだよ?」

御陵「……本当に昨日佐倉さんと顔も合わしてないの?」

玄鐘「そ、そうだ。たぶん夜時間に部屋を訪ねるのはどうかと思って明日にしようと思ったんじゃないのか?」

御陵「それはおかしいんだよ……そうだよね、撫斬?」

撫斬「……そうだな。あいつは夜時間頃に俺を訪ねてきた際、確かにこう言っていた」

撫斬「次は玄鐘のところに行く……とな」

玄鐘「うぐっ……!?」

花笠「なるほどな。つまり夜時間だからといって佐倉が遠慮した可能性は低いというわけだ」

涼川「ほとんど同じ時間に佐倉さんは撫斬を訪ねてるし、さらには撫斬の証言……」

首括「まあ、物的証拠じゃなくあくまで証言だから……それが本当か否かは定かではないがな」

玄鐘「ま、待てよ! 他の奴等はともかく、首括がなんで容疑者から外れてるような感じになってんだよ!」

首括「そりゃもちろん、僕の無実が立証されたからさ」

玄鐘「ああ!?」

首括「いいか? 今の話の流れだと佐倉が犯人を呼び出したんだよな。何故場所をトラッシュルームにしたかは不明だが……」

声伽「おそらく人目につきたくなかったんだろうね。夜時間前ならともかく、夜時間以降の出歩きを禁止してる今となっては廊下で話し合うわけにもいかないし」

首括「つまりだ。佐倉をトラッシュルームで殺すには少なくとも昨日の佐倉の様子を知らなくちゃならない」

首括「僕は昨日佐倉が四人と話をしていることすら知らなかった……そんな状況で佐倉がトラッシュルームを訪れることなんかわかるはずもない」

玄鐘「そ、そんなの首括が佐倉を呼び出したんだろ!?」

首括「深夜に僕にトラッシュルームに呼び出されたと?」

神代「……佐倉さんは仮にも探偵」

神代「それは警戒心が無さすぎるんじゃないか……?」

玄鐘「で、でもそんなのただの推測じゃねぇかよ! 証拠がなけりゃそんなもんただのでっち上げだ!!」

そうだ。今まで私たちが並べ立てたのは全て推測でしかない。
でもここまで取り乱してるということは、そういうことなんだ……! なにか、証拠はないのか……!?

声伽「……少し、いいかな?」

御門「どうしたの声伽お兄ちゃん?」

声伽「いや、よく考えたらね……あったんだよ。犯人の致命的なミス」

玄鐘「なっ……!?」

声伽「そうだよね、御陵さんに涼川さん?」

犯人の致命的なミス……? それって……まさか……

花笠「どういうことだ! 詳しく話せ!」

神原「お願いしますーっ!」

声伽「もちろん、話すよ。これで詰めになる」

声伽「それじゃあ……始めようか」

【ノンストップ議論 開始!】
コトダマ
・佐倉の手帳
・希望ヶ峰学園の校章バッチ
・トラッシュルームの鍵

声伽「そもそもこれは【学級裁判を知らない時点で起こった】事件……」

声伽「犯人の決め手が残ってて当たり前だったんだよ」

花笠「ご託はいい! 早く答えろ!」

涼川「皆は知らないのかな? トラッシュルームに落ちてたあの手がかりに……」

神原「トラッシュルームに落ちてた……?」

神楽「それって【鉄パイプ】のことか?」

多和良「【血痕】……とは違いますでしょうしね」

玄鐘「【校章バッチなら俺はちゃんと持ってるぜ!】」

声伽「これでわかったよね?」

声伽「【誰が犯人】なのかがさ……」

↓2
論破してください

正解!

御陵「それは違うね」Break!

御陵「玄鐘……今の言葉、本当なの?」

玄鐘「あ、ああ! そうだ! 俺は確かに校章バッチを持って--」

声伽「違うよ玄鐘クン。今の御陵さんの言葉は『本当にバッチを持ってるの?』じゃなくて……」

声伽「『どうしてそのことを知ってるの?』って意味だよ」

玄鐘「あっ……!」

御陵「このことは私と声伽、涼川さんしか知らないはずなんだ……」

玄鐘「そ、それは……俺も捜査したときに気づいて……」

撫斬「お前は捜査のとき、一目散に部屋に逃げ込んだよな?」

有府「俺は現場の見張りだったけど……玄鐘はそれ以降一度もトラッシュルームに来てないぞ……」

玄鐘「あ、ああ……!!」

首括「佐倉と会っていたことを隠そうとし、さらに御陵たち三人しか知らないはずの情報を知っていた……」

神代「間違いない……佐倉さんを殺したのは、玄鐘くんだ……」

首括「反論があるなら話は聞くが……」

玄鐘「あああああ……!!?」

首括「……聞くまでもなさそうだな」

撫斬「くだらん茶番だったな……」

撫斬「モノクマ。投票タイムを始めろ」

モノクマ「あいあいさー! そんじゃオマエラ! お手元のスイッチで投票してくださーい!」

モノクマ「今回佐倉梢さんを殺したのは誰なのか!? はたしてそれは正解なのか!?」

モノクマ「どうなんだー!?」





モノクマ「ひゃっほーう! 見事大正解!」

モノクマ「今回佐倉梢さんを殺した犯人は……」

モノクマ「玄鐘忌一郎クンでしたー!!」

玄鐘「っ……あ、あ……!?」

御陵「玄鐘……」

有府「マジ、なのか……!」

けたけたと腹を抱えて笑うモノクマとは裏腹に当然ながら私たちの空気は重い。

神楽「なんでだよ……なんでんなことしたんだ!」

花笠「計画的犯行とは思えん……おそらく、突発的な犯行だろうな」

玄鐘「…………そう、だよ。俺はもともと佐倉を殺すつもりはなかったんだ……」

玄鐘「あいつにトラッシュルームに呼び出されて……話をしているうちに口論になって……」

御門「佐倉お姉ちゃんって気配り上手だったかもしれないけど、今回に限っては逆効果だったんだね」

御門「まさか励ましてるつもりだったのに殺されるなんて、予想外だったんじゃないかな?」


玄鐘「っ……!!」

有府「御門……悪いけど、黙ってろ」

御門「はいはーい」

玄鐘「すまねぇ……謝って済む問題じゃないけど、すまねぇ……!」

玄鐘「あんなDVD見せられて……それで、気が動転してて……!」

膝をつき、虚ろな目をしつつ謝罪を繰り返す玄鐘。
謝って済む問題じゃない。でも、私は玄鐘を責めることはできなかった。
だって、本当に悪いのはモノクマ--黒幕なんだから。

撫斬「……茶番はそこまでにしろ」

ふと、撫斬が言った。

有府「茶番ってお前……!!」

撫斬「俺はこんな茶番を見たいわけじゃない。そもそも、謝罪をするくらいならモノクマに命乞いの一つや二つしてみたらどうだ?」

撫斬「最初にあった説明通りなら、玄鐘は今から処刑されるんだ」

その言葉に場が一瞬で凍りつく。

モノクマ「そのとおりだよー! ここからがお楽しみのおしおきタイムなんだからね!!」

玄鐘「ま、待てって! 俺だって学級裁判のこと知ってたら殺しなんてしなかった!」

玄鐘「だから、今回だけは……!!」

モノクマ「言い訳無用! ここではそれがルールなんだから、おとなしく従うこと!!」

有無を言わさない口調のモノクマ。
そもそもモノクマが本気なのは私たちは知っている。だから……誰も反論はしなかった。

撫斬「ふふ……そんなんじゃ足りないみたいだぞ? もっと生きることに執着してみせろ」

モノクマ「っていっても免除なんかしないけどねー! ぶひゃひゃひゃひゃ!!」

玄鐘「嫌だ……嫌だぁぁぁぁぁっっっ!!!」

突如、玄鐘は脱兎のごとく駆け出し裁判場の壁をがむしゃらに叩く。
叩く。
叩く。
叩く。
叩く。

玄鐘「出せよ! ここから出せよぉぉぉっ! 死にたくねぇよぉぉぉっ!!」

モノクマ「今回は超高校級のロックスターである玄鐘忌一郎クンのために、」

モノクマ「スペシャルな!」

モノクマ「おしおきを!」

モノクマ「用意しましたぁっ!!」

玄鐘が壁を叩く音が聞こえる中、モノクマの前にスイッチのような物がせり上がってくる。




玄鐘「嫌だぁぁぁぁぁっっっ!!!」


ピコンッ!

【クロガネ くんが クロにきまりました
おしおきを かいしします】

今回はここまでです
神代さん空気疑惑はすいませんでした……15人を捌ききる技量はまだ足りなかったようです
でも神代さん活躍の場は考えてあるから安心--できないだろうけど安心してください!

ちょっと玄鐘クンのおしおき思案してきます
音楽関連だから舞園さんのがダブりそうなんだよなぁ……



【超高校級のロックスター 玄鐘忌一郎処刑執行】
【涙腺崩壊! 玄鐘主演、渾身のミュージックビデオ!】

そこはライブステージのような場所だった。
センターに玄鐘。周りに数体のモノクマ。

玄鐘がマイクを手に歌を歌う。無理矢理やらされてるため、その顔には覇気がない。
周りのモノクマもそれぞれギターやドラムといった楽器を演奏する。

不意に、モノクマの一人がギターで玄鐘を殴る。でも玄鐘は歌うのをやめない。否、やめれない。
まだ叩く。玄鐘は歌い続ける。
さらに叩く。それでも玄鐘は歌い続ける。

楽器で殴られ続けながらも歌は続く。すると不意に周りのモノクマが玄鐘から離れていった。
何事かと思った瞬間、玄鐘の上にあった照明機具が落下した。重力に従いそれは玄鐘を押し潰す。

ガシャァァァンッッッ!!

照明機具に押し潰され、辺りに血が撒き散らされる。
そんな光景を先程のモノクマとは別の、新たなモノクマが動画として撮影していた……。



モノクマ「ひゃっほーう! エクストリームッ!!」

モノクマ「いやー、アドレナリンが染み渡りますなぁ!」

裁判場の奥で行われた玄鐘の処刑。
それを見て私たちは身動き一つ取れなかった。

モノクマ「これで玄鐘クンもあの世の佐倉さんに謝れるね! うぷぷぷぷ!!」

モノクマ「……って、そっか。玄鐘クンが天国に行けるわけないか。佐倉さんは別として」

モノクマ「だって玄鐘クンって人殺しだもんねー!!」

御陵「っ……!!」

神原「玄鐘さん! 玄鐘さぁぁぁん!!」

多和良「あわわわわ……!!」

目の前で行われた残虐な処刑に混乱する私たち。

モノクマ「うぷぷ……そうだ。せっかくだし今のミュージックビデオいる? 特別に焼き増しして後日あげるけど?」

神楽「んなもんいるわけねぇだろ!」

涼川「ふざけないで……!!」

モノクマの皮肉めいた言葉に声を荒げて反論すると、その空気にそぐわない声がした。

首括「はは……ははははは!!」

それは首括の狂ったような笑い声。

有府「な、なんだよ……どうしたんだ?」

首括「くくく……悪いな。つい今の光景を見て興奮してしまった」

首括「音楽に心酔していた玄鐘をその音楽を使って殺す……」

首括「そしてそれをミュージックビデオと称して僕たちに配布しようとするその根性……」

首括「素晴らしすぎる! モノクマ! 今までの無礼を許してくれ!」

御陵「なっ……!?」

モノクマ「……なるほど、首括クンはなかなか見所があると思ってたけどまさかここまでとはね」

首括「他人の発明から得る刺激もある……モノクマ、お前のくれる刺激はとても素晴らしい」

首括「コロシアイが行われる度にこの刺激を味わえるなら、むしろ嬉しい限りだ! 俄然やる気が出てきたぞ!」

モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃ!! まさかそんなにやる気を出してくれるとはね! 先生嬉しいよ!!」

香澄「な、なんですかこれ……頭痛くなってきましたよ……!」

神代「……変態揃いなのか、ここは」

首括「そんなに怖い顔をするなよ。撫斬だってまんざらでもなさそうだったじゃないか」

撫斬「お前と一緒にするな。俺はあくまで死ぬときの輝きを見たいだけだ」

撫斬「今回の玄鐘の泣きわめく姿……俺の求めてるものとは違った」

撫斬「俺の求めるものとお前の求めるものは根本的に違う」

神楽「わけのわかんねぇこと言うな!」

神原「もう嫌です……帰りたい……!!」

声伽「…………」

モノクマ「帰ることは無理だけどさ、これが嫌なら外への未練を断ち切りなよ」

モノクマ「そうすれば学級裁判もおしおきも起きないから」

モノクマ「もっとも……これだけ爆弾を抱えてる君たちとしては難しいだろうけどさ」

有府「っ……!」

モノクマ「ねぇねぇ! 有府クン今どんな気持ち?」

モノクマ「御陵さんと一緒になって全員死ぬことなくここから出るみたいなこと言ってたけどさ!」

御陵「あんた……!」

モノクマ「この世は綺麗事だけじゃ渡り歩けない……それを痛感してくれたなら、先生は嬉しいよ」

御陵「うるさい! あんたが……あんたが玄鐘を追い詰めさえしなければ!!」

モノクマ「でもボクは背中を優しく押しただけだよ? 結果的には玄鐘クンの意思で殺したんじゃーん!!」

モノクマ「ま、そういうわけだから。せいぜい清く正しい共同生活を送りなよ」

モノクマ「できるものなら、ね……」


□■□■□


モノクマが立ち去った裁判場。残された私たちは何をするわけでもなく動かなかった。

声伽「……ねぇ、一ついいかな? 嫌な記憶を掘り起こすようで気が引けるんだけどさ」

神楽「な、なんだよ……」

声伽「今回の裁判で御門さん……明らかに場を引っ掻き回してたよね? 犯人でもなければ関係者でもないのに」

声伽「その理由はなんで?」

神代「確かに……あの場面で場を引っ掻き回したところで得することは何もない……」

声伽「これはボクの憶測だけどさ。もしかして御門さん……クロを外せば自分が処刑されるルールを利用して、そのためにあんなことしたんじゃないの?」

神代「なっ……!?」

御門「…………」

神楽「つまりは自殺志願者ってことか……!? 」

神楽「っざけんな! 死にたきゃ一人で死んでろ!」

花笠「どうなんだ御門!」

御門「……そうだね、似たようなものだけどより正確に言うなら……」

御門「私は皆と死にたかったんだよ」

御陵「…………は?」

その予想の斜め上を行く答えに、私はそんな間抜けな声を出した。

花笠「つまり俺たちと心中しようとしたってことか……?」

涼川「なんでそんなことを?」

御門「理由まで言う必要はないよね。とにかく私は皆と死にたかっただけだよ」

にこにこと笑顔を浮かべ、その笑顔からは想像もできないおかしなことを言う御門ちゃん。

多和良「な、なんなんすかそれ!?」

花笠「ふざけるな! 勝手な自己満足に巻き込むくらいなら一人で死ね!」

御門「でもさ、やっぱり一人で死ぬのって寂しいと思うんだよね」

御門「私は一人で死ぬ勇気も、誰かを殺してそれを暴かれて死ぬ勇気もない……」

御門「でも、皆一緒なら怖くないんだ!」

御門「わかりやすく言うなら……赤信号、皆で渡れば怖くないってところかな?」

御門「あはは! なんてね!」

御門「今回は失敗に終わったけど……私は諦めないよ」

御門「次の裁判でも」

御門「その次の裁判でも」

御門「さらにその次の裁判でも」

御門「……絶対に、諦めない」

首括「せっかくやる気を出したところにこれか……世の中は不条理なことばかりだな」

撫斬「ただの仮面女かと思えば……なるほどな、とんだ爆弾が仕込まれてたものだ」

神楽「な、なんなんだよぉ……!!」

花笠「イカれ発明家に人殺し剣道家……さらには心中希望者の演劇部……」

多和良「こんなのどうすれば……!?」

全員で必ず脱出する。
そんな綺麗事は仮に今回の裁判が無くても叶わなかったんじゃないだろうか……。
目の前の三人の顔を見ていると、そう思わずにはいられなかった……。

【寄宿舎 御陵書乃の個室】


裁判が終わり、寄宿舎へと戻ってきた私たち。
お互い一言も話すことはなく、それぞれの個室に戻ってきた。

ぼふっとベッドに顔からダイブする。
頭の中では様々な出来事が甦っていた。
あの処刑を見て興奮気味にあんなことを言っていた首括。
今もなおコロシアイに積極的な撫斬。
無理心中を堂々と宣言した御門ちゃん。
おしおきという名の処刑で死んでった玄鐘。
そして……せっかく友達になれたと思ったのに、死んでしまった佐倉さん。

御陵「う……うぅ……」

ダメだ。泣くな。泣いてしまったら歯止めが利かなくなる。
心が折れる。立ち直れなくなる。


ピンポーン


すると不意にインターホンが鳴った。
こんな時間に……誰だろう?

↓2
誰が来た?(現在友人関係の涼川か有府でお選びください)



御陵「……涼川さん?」

扉を開けるとそこには涼川さんがいた。

涼川「……御陵、泣いてた?」

御陵「なっ……何を言って……」

涼川「目、濡れてるから」

よく見ている。素直にそう思えた。

御陵「っ……な、なにか用だった?」

目に溜まった涙を拭い、そう尋ねる。

涼川「個室に戻る御陵……一番元気がなかったから」

涼川「御陵はレスキュー隊員……たぶんこの状況で一番ダメージが大きいはず」

御陵「そんなことない……私は人の死ぬところは何度も見てきたから……」

涼川「それでも、御陵は泣いてた」

御陵「それは……」

涼川「私は口下手だから……どうすれば慰められるのか、わからない」

涼川「だから今日は私が側にいる。それくらいしかできない」

いつものクールな表情でそんなことを言って心配してくれる涼川さん。

涼川「これは校則違反にもならないから、モノクマについて心配することは何もない」

御陵「……なんで、そこまでしてくれるの?」

涼川「私は御陵の友達……。友達はこういうとき、支え合うべき」

その言葉に私は我慢してた涙をこれ以上堪えることができなかった。

御陵「氷……ちゃん……!」

涼川「諦めないで、頑張ろう? 書乃」


【Info】
・涼川氷との新密度が大きく上昇しました
・涼川氷との関係が『親友』になりました

【学級裁判 リザルト】
ノンストップ議論→ミス一回
反論ショーダウン→ノーミス
人物指名→ノーミス
その他選択肢→ノーミス

モノクマメダル 11枚ゲット!

【五日目終了】

親友
涼川

友人
佐倉(Dead)・有府

顔見知り
神代・首括・声伽・御門・神楽・荒巻・香澄・有府・多和良 ・神原 ・玄鐘(Dead)・花笠

険悪
撫斬

所持アイテム
【スカラベのブローチ】
【最速カップラーメン】
【レーション】
【希望ヶ峰の指輪】

所持メダル
12枚

てなわけで今度こそここまで!

……はい。まさか自分も撫斬が爆弾組の中で一番まともになるとは思ってませんでした
首括はこんなもんかなーとか思ってましたが、御門さんが自殺志願者をスキップして心中希望者になったという……

神原・香澄ペアに続いて涼川さんも癒しになりつつありますが、どうなることやら
次回の更新は今日の夜21時頃。chapter2へと入ります。次は秘密か……。
質問あれば寝る前に答えますのでよろしければどうぞー

涼川さんマジ天使
御門ちゃんの爆弾は解除可能なの?

御門ちゃんかわいい!
なんか理由あるんかねぇ

>>864
時間はかかるけど少なくとも心中希望者脱却は可能
それまでは捜査・裁判の二つで場を乱しまくりますが

>>865
もちろん理由はありますよー


風呂ってきます
質問等あればまだまだどうぞ! キャラに対しての意見もあれば今後の参考にしますので

撫斬はともかく首括の爆弾解除は頑張ればできそう……なのかな?
解除する前にクロか被害者になって退場しそうな気もしますが……

声伽クン幸運枠のくせに確かに空気でしたねすいません……

そろそろ寝ますね。お疲れさまでしたー

【六日目】


『オマエラ、おはようございます。朝です、七時になりました! 起床時間ですよ! さあ、今日も張り切っていきましょう!』

朝。私はいつものように目を覚まし--隣で寝ている氷ちゃんの顔を見てそういえばと思い出す。
ああ……昨日は氷ちゃんが泊まりに来たんだっけ……。

涼川「むぅ……」

御陵「あ、起きた。おはよう氷ちゃん」

涼川「……おはよう」

眠そうに目を擦りながら返事をする氷ちゃん。
……低血圧、なのかな?


□■□■□


【食堂】

今日は氷ちゃんと一緒に食堂に来た。
既に食堂には何人かの人が集まっていた。さて……どうしよう?

↓2
1荒巻を含めた三人で食べる
2声伽を含めた三人で食べる
3むしろ二人で食べる

バイト前にここの安価だけ取ります



御陵「声伽、相席いい?」

声伽「……御陵さんに涼川さん」

声伽「もちろんいいよ。断る理由もないしね」

なんとなく声伽の隣に座る私と氷ちゃん。

御陵「…………」

涼川「…………」

声伽「…………」

パクパクとそれぞれの朝食を食べるも、会話はない。
……当たり前か。昨日あんなことがあったんだ。おいそれと会話をする気にはなれない。

声伽「……昨日の裁判、だけどさ。どうだった?」

御陵「……どうだったって?」

数分が経ち、人もそれなりに集まってきたところで声伽が切り出す。

声伽「えーっと……玄鐘クンの犯行についてだよ。正直首括クンや御門さんの介入がなければあっさり解決してたと思うんだけど……」

その言葉の真意は図りかねるけど、私としては……

↓2
1 そうだね、と同意する
2 ……何が言いたいの? と尋ねる

今から飯食べるんで食い終わり次第投下していきまーす

去り際に作者の今のところ一番好きなキャラは御門とだけ言い残します



御陵「何が言いたいの?」

声伽「いやね、単純な話だよ」

声伽「御陵さん、もしかするとまだ『これ以上犠牲者を出さない』って身構えてるんじゃない?」

御陵「……何か悪いの?」

声伽「悪くはないけど……前にも言ったよね? ボクは物事を冷静に見るのが唯一の取り柄って」

声伽「気を悪くするようなら謝るけど……もう、そんな理論は通用しないと思うんだ」

涼川「…………」

声伽「モノクマの動機はもちろん、撫斬クンたちという不確定要素の存在……」

声伽「夢を見る時代は終わったんじゃないのかな」

御陵「……それでも、私は諦めないよ」

御陵「夢物語かもしれないけど……それでも、諦めない。絶対、もう誰も死なせない」

こんなことで誰かが死ぬなんて間違ってる。
だから私は改めて決心するように、そう断言した。

声伽「……そっか。それが超高校級のレスキュー隊員である御陵さんの答えなんだね」

声伽「なら、もうボクが口出しする必要もなさそうだね。ごめんね試すようなことして」

先程までの真剣な顔を一変させてそんなことを言う声伽。

涼川「……試してた?」

声伽「そう。でも御陵さんは心折られることなくまだ決意を鈍らせてなかった」

声伽「安心したよ。何かあったら遠慮なく言ってね。微力ながら助太刀するから」

……食えない男だよ、ホント。

【Info】
声伽との新密度が上昇しました



『えー、オマエラに朗報があります!』

全員が食堂に集まったところを見計らうかのようにそんなアナウンスが聞こえてきた。

有府「こりゃ……モノクマの声か?」

花笠「みたいだな」

『この学園は学級裁判を乗り越えるごとに新しい世界が広がるようになっています! 刺激、欲しいもんね?』

『詳しくは生徒手帳の学内見取り図を見てよ! 行ける範囲を更新しといたからさ!』

『まあ、そんなわけだから探索はどうぞご自由に!』


有府「……なるほど。確かに行ける範囲が広がってるみたいだな」

モノクマのアナウンスが終わるとほぼ同時に生徒手帳を確認していた有府が言う。

御陵「行ける範囲は2階の図書室・更衣室・プール……」

神楽「あとは寄宿舎の倉庫と大浴場か」

花笠「探索についての制限は課せられないのなら……ここは探索するべきじゃないか?」

香澄「そ、そうですね……」

有府「……よし、なら今から探索だ」

有府「今ここにいるのは十四人。増えた範囲はおおまかにわけて四ヶ所……」

有府「二階に行くのは四人ずつの二班。寄宿舎の方は三人ずつの二班だ」

神楽「ま、待てよ! それってつまり撫斬や首括も頭数に入ってんのか!?」

神楽「じょ、冗談じゃねぇ! そんなイカれ野郎と一緒に探索なんて俺は嫌だぜ!」

首括「おやおや……ずいぶんと嫌われたものだ」

神楽「ったりめーだ!」

有府「……なら、首括と撫斬、御門の三人は別グループになってもらう」

有府「それなら、問題はないだろう?」

……確かにそれなら仮に問題が起こることになっても対処できそうだ。

さて。私はどこを探索しようか……?

↓2
1図書室
2更衣室・プール
3大浴場
4倉庫



【図書室】

二階に上がり、図書室に向かう。

御陵「うわ……凄い量の本」

神代「……埃臭い」

荒巻「こりゃ凄いね……いろいろと」

花笠「……だがこれだけの本があれば何か手がかりの一つや二つ、見つけられそうだ」

図書室に割り振られた神代さん・荒巻さん・花笠の三人と一緒に私もそんなことを言う。

荒巻「そうだね。吉報を持って帰れるよう頑張ろうか!」

荒巻さんのそんな言葉を合図に私たちは図書室を徹底的に調べていく。
本棚は神代さんと荒巻さん。それ以外の気になるところを私と花笠で調べていくことになった。





花笠「なんだこれは……パソコンか?」

数分後。花笠が机の上に置いてあったパソコンを見つけた。

荒巻「うそっ! パソコン!?」

神代「それならネットに繋げれば外の情報を手に入れることができるんじゃ……?」

荒巻さんたちも本棚の捜査をやめ、花笠のところに集まる。

花笠「……ダメだ。どうやら壊れてるらしい」

花笠「さっきから電源を入れようとしてるんだが、まったく動かん」

荒巻「そっか……」

御陵「花笠、直せたりしないの? デイトレーダーってパソコン使うだろうし……パソコンの知識もありそうだけど」

花笠「確かにそれは正論だが……俺のパソコンの知識なんて専門家に比べれば大きく見劣りする。直すのも確実に成功するとは言えない」

花笠「首括……超高校級の発明家と呼ばれるあいつなら、パソコンを直すことくらい余裕だろうが」

荒巻「あ、あんなのの力を借りろっての!?」

花笠「俺だってヘドが出るほどに嫌さ。……だが、そっちの方が確実なんだ」

神代「……複雑な気分だな」

確かにパソコンを直すのなら首括以上の適任者はいないだろう。
でも、果たして首括がそんなことをしてくれるのだろうか……?


【Info】
壊れたパソコンを見つけました



さらに数分後。何気なく開けた机の引き出しからあるものが見つかった。

これは……封筒?

花笠「今度はなんだ。何か見つかったのか?」

御陵「これ……学園長の書いた手紙? みたい」

神代「学園長の……?」

荒巻「どれどれ?」

今度は私の元に集まる皆。私はそのまま手紙を広げ、視線を落とす。

御陵「……希望ヶ峰学園は閉鎖されたって書いてある」

御陵「とある問題で閉鎖を余儀なくされたけど、近いうちに必ず復活させるって……」

花笠「なんだと?」

荒巻「なら私たちが今ここにいるのはどこなわけ……?」

神代「……閉鎖されたはずの希望ヶ峰学園?」

荒巻「で、でも私たちがここに来たときそんな感じまったく無かったけど……?」

花笠「……考えられる可能性は二つ。この手紙がモノクマによる俺たちを混乱させるための罠か」

神代「……黒幕が無人の学園を乗っとったか」

その可能性はどちらも考えうる可能性だった。

荒巻「……ん? 御陵さん、もう一枚何か入ってない?」

御陵「ホントだ……」

荒巻さんに言われ、もう一枚紙が入ってることに気づく。
そこには先程までの文体とは一変して急いで書いたかのような文体でこう書かれていた。


【今年の新入生たちは何かおかしい。次世代の希望であるはずの彼らなのに……絶望の種がいくつか混じっている気がしてならない】


……、

…………、

………………、

御陵「……は?」

その脈絡のない文面に私はポカンとするしかなかった。
それは他の人たちも同じようで、似たような反応をしていた。

花笠「これは……どういう意味だ?」

荒巻「わけわかんない……絶望の種ってなに?」

神代「これこそ……黒幕の罠なんじゃ?」

答えは、出なかった。


【Info】
学園長の手紙を見つけました


□■□■□


さらに数分後。奥にある扉を見つけた私たちは手分けして調べることにした。
一応奥の部屋へは今のところ神代さんが行ってるけど……私はどうしよう?

↓2
1神代と一緒に奥の部屋を調べる
2花笠・荒巻とこのあたりを調べる



私も奥にある部屋を調べてみよう……。

御陵「ってうわ……ここも凄い本の量だなあ……」

その部屋は図書室には劣るものの、書庫のような作りで本の量もなかなかだった。

神代「……凄いのは量じゃなくて、その中身だと思う」

御陵「? それって……?」

神代「論より証拠だ。まずは見てみるといい」

神代さんに言われ、私はとりあえず適当に本を一冊読んでみることにした。

↓2
どの棚から取る?
1真ん中
2右
3左

私は右の棚から本を一冊取る。

神代「それは……警察の非公開資料だったな」

神代「あまり多くは見ない方が良さそうだぞ」

御陵「……そういうのはもっと早く言ってくれないかな……?」

なんて会話をしながらページを捲る。

御陵「うわっ……!?」

そのページにはなんとハサミで磔にされた男の人の死体の写真が載っていた。

御陵「な、なにこれ……!?」

神代「【ジェノサイダー翔】……」

神代「巷で有名な猟奇的殺人鬼の名前だ」

神代「その本には今までジェノサイダー翔が起こした事件のまとめが載ってるみたいだ」

私から本を取り、ペラペラとページを捲る神代さん。

御陵「よく、平気で読めるね……」

神代「そりゃもちろん……」

神代「……いや、なんでもない」

? 何か言いかけたけど、どうしたんだろ……?

さて。ここでの調査はこれくらいかな?

御陵「じゃ、私は向こうの方行ってみるね」

今もなおジェノサイダー翔のファイルを見ている神代さんに言うが、返事はない。
……仕方ない。とりあえず放っておこう。
そう思い私は図書室に戻ろうとし……




「素敵だ……」




という声を耳にした気がした。


chapter2 週刊少年絶望マガジン (非)日常編




□■□■□


有府「よし、これから報告会を始めようと思う」

お昼頃。食堂に再び集まった私たちは報告会を行っていた。

有府「まずは俺、多和良、撫斬、神原の四人だ。俺たちは2階の更衣室とプールを調べた」

有府「まず更衣室だが、入るためには生徒手帳を使う必要があるらしい。扉のところに専用の機械があるから、そこに生徒手帳を翳せばいいそうだ」

多和良「男子は男子更衣室、女子は女子更衣室にしか入れないみたいで、もし異性の更衣室に入ろうとしたらガトリングで蜂の巣ってモノクマに言われました……」

撫斬「その際のやり取りで【他人への生徒手帳の貸与禁止】という項目が校則に追加されたな」

神原「プールは凄く広かったです! 泳ぐのにはうってつけでした!」

神楽「プールだしな」

有府「こんなところか……じゃあ次は大浴場班頼む」

涼川「大浴場を調べたのは私と御門さん、香澄さん、声伽さんです」

神楽「……ロリが勢揃いしたのか」

涼川


神楽「プールだしな」

有府「こんなところか……じゃあ次は大浴場班頼む」

涼川「大浴場を調べたのは私と御門さん、香澄さん、声伽さんです」

神楽「……ロリが勢揃いしたのか」

涼川「何か言いました?」

神楽「なんでもないです!」

そんな神楽のバカな発言を混ぜつつ、報告は続く。

声伽「えーっとね、まあそのまま大浴場って感じだったよ。お風呂も大きいし、脱衣所には監視カメラもなかった」

声伽「さすがにそのあたりの配慮をしてくれたみたいだね」

神楽「んな配慮をするくらいならこんなことすんなっての……」

荒巻「同感……」

声伽「以上。脱出の手がかりは何もなかったよ」

有府「そうか……なら倉庫班、頼む」

首括「倉庫は僕と神楽で調べた」

御陵「……え? 二人?」

有府「悪い……俺のミスでそうなっちまった」

神楽「おかげで俺は調査中ヒヤヒヤしてたぜ……」

要するに有府の指示ミスということか? しっかりしてあげてよ……。

神楽「えーっと、倉庫にはジャージとか軽食類が置いてあったな」

神楽「あとは日用品か? 生活に役立ちそうなものはたくさんあったぜ」

首括「反対に、脱出の手がかりは皆無だったがな」

首括「どうやら黒幕はまだ僕たちにしばらくここで暮らしてもらうつもりらしい」

有府「……なら最後に図書室班頼む」

御陵「任せて。いろいろ手がかりになりそうなのは仕入れてきたから」

花笠「……もっとも、それが生かされるかどうかは怪しいものだがな」

最後に私たちが報告をしていく。
パソコンのこと。学園長の手紙のこと。この二つを話した。

神楽「学園は既に閉鎖してた? 俺たちの中に絶望の種がいくつか混じっている?」

神楽「意味わかんねーよ!」

有府「いや、今重要なのはそっちじゃなくてパソコンの方だ」

有府「……首括、修理の方頼めるか?」

首括「……まあ、部品があればなんとかなるかもしれないな。現物を見ないことにはなんとも言えないが」

首括「だけど、それを僕が引き受けるとでも?」

やはりそう簡単に引き受けるわけなく、首括はきっぱりとそう言ってきた。

花笠「……まあ、そうなるだろうな」

花笠「首括が引き受けないのなら仕方ない。俺がなんとかしてみる」

有府「花笠……すまないな」

花笠「気にするな。元よりそのつもりだったからな」

神楽「そんじゃ、結局手がかりらしい手がかりはそのパソコンだけってわけか?」

神代「そうなるな……だが、何もないよりはマシなはずだ」

有府「そうだな。よし、じゃあ報告会は終わりだ!」

そうしてパソコンは花笠に預け、今回の報告会は解散となった。
唯一の手がかりであるパソコン……花笠には悪いけど、その件は一任するしかなさそうだった。


□■□■□


自由行動・昼

報告会も終わったし部屋に戻ってきたけど……どうしよう?


↓2
1誰かと話す(名前も)
2探索する(場所も)
3購買部へ



有府「……御陵か」

御陵「有府……」

何気なく立ち寄った食堂。そこでは有府が椅子に座ってなにやら沈んだ顔をしていた。

御陵「どうかした? 元気ないみたいだけど」

有府「……そりゃ、な。報告会ではあんな態度してたけど……昨日の件がちょっとな」

有府「あれだけ誰も死なせないとか言ってたくせに、結果は……」

御陵「……気持ちはわかるけどさ、リーダーがいつまでも悔やんでちゃ仕方ないよ」

御陵「忘れろとは言わないけど……乗り越えることも必要なんだよ」

有府「リーダー……か」

有府「なあ御陵……俺、今までリーダーとしてちゃんとやれてたか?」

有府「そもそも、俺にリーダーの真似事なんて無理だったんじゃないか……?」

↓2
御陵の返答。自由安価

誰か書けよチクショウ
以下セリフ

有府はよくやってると思う。
こんな状況だからしっかりした人がまとめないともっと酷い事態になってたよ、ありがとう。
でも、前言ったように有府自身も無理しないで欲しい。
どんな立派な人でも一人で何でもできるわけじゃない、もっとみんなを頼っていいんじゃないかな。

自由安価のみの選択肢はやめといた方がいいのかな……意見お願いします

あと加速

今回は>>912を採用しますね
あと自由安価のみの選択肢はこれから重要箇所以外はやめておきます……すいません

御陵「有府はよくやってると思う」

有府「……そう、か?」

御陵「うん。こんな状況だからしっかりした人がまとめないともっと酷い事態になってたよ、ありがとう」

御陵「でも、前言ったように有府自身も無理しないで欲しい。 どんな立派な人でも一人で何でもできるわけじゃない、もっとみんなを頼っていいんじゃないかな」

有府「……そうか……はは、悪いな。情けないとこ見せちまって」

有府「皆を助けようとしてばかりで……皆を頼ること忘れてたらしい」

有府「俺はここに誓うぜ! もう弱音は吐かねぇ! 絶対これ以上の犠牲は出さない!」

有府「だから……御陵、これから宜しくな」

御陵「当然」

よかった。これで有府は大丈夫そうだ。

↓2
プレゼントを渡しますか?
1渡す(何を渡すかも)
2渡さない

御陵「それじゃあね」

有府「おう。サンキューな御陵」


【Info】
有府との親密度が大きく上昇しました
有府との関係が『相棒』になりました


□■□■□


自由行動・夕

まだ時間はあるけど……どうしよう?

↓2
1誰かと話す(名前も)
2購買部へ

【購買部】

なんだかんだでここは結構来るなぁ……意外とモノモノマシーンにハマっちゃってるのかも。
さて、何回回そうかな?


↓2
何回回します?(現在12枚。最大5回)

どうせ他に使い道もないだろうし、五枚使おうかな……。
……他に使い道ないんだよね?

ガチャガチャ……ポン!
【ローラースリッパ】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【新品のサラシ】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【ミレニアム懸賞問題】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【子猫のヘアピン】ゲット!

ガチャガチャ……ポン!
【愛蔵リアクション芸集】ゲット!


なんだろう……最後のリアクション芸集とかなんで入ってるのかよくわからない……。
帰ろう……。

↓2
コンマ判定。コンマが50以下で花笠、それ以上で御門と鉢合わせます

では身長148cmのミニマム御門さんと鉢合わせが確定したところでここまでです。小柄なくせして心中希望者……

質問・キャラに対する意見等は大歓迎! お気軽にどぞ


前に御門ちゃんに立ったフラグとやらが気になってる
これ下手したら回収されないままとかありえます?
それと、他のキャラにもこんな風にフラグ成立したりするのかな?


御門、撫斬、首括の全員と仲良くなることは可能?


神代はまだ大丈夫だよな…な?
あとパソコンは首括の助けないとキツい?

自由安価は難しいからドンマイとしか

玄鐘のスキルは美声や早弾き?(舞園さんや澪田と同じ音楽系だし)
神代ちゃんジェノさんのファンなのかな(汗)
でもなんか似合う不思議

首括は面白いし能力自体は高そうだから協力させたいけど改心したらすぐに殺されそう

更新はまだですが質問に答えていきます

>>929
あのフラグは成立すると大なり小なり規模は変わりますがなにかしらストーリーに深く関わることを示します
佐倉さんしかり、御門さんしかりね

>>930
一応可能ですよ。変にフラグ成立しない限りは

>>931
神代さんに関してはノーコメントで←
パソコンは花笠任せでも問題ないですよ。ただ展開次第では修理ミスして壊す可能性ありますが

>>932
スキルはそんなところですね
ジェノサイダーについてはまぁ……路線は違えど同じストーカー同士ですしね。神代さんも一歩間違えればジェノサイダー化する可能性も

>>933
首括の将来は僕にもわかりません

本日は少し早めに19時頃から再開したいと思います
よろしくお願いしますです

19時だと飯と被るんで少し早いけど今から再開しますね


御門「あ、御陵お姉ちゃん」

購買部を出て寄宿舎の方に戻ろうとした矢先、なんと御門ちゃんと鉢合わせした。

御陵「……御門、ちゃん……」

御門「どうしたの? そんな暗い顔してさ」

御門「あ! もしかして変なアイテムでも出ちゃったとか?」

クスクスと笑う御門ちゃん。その可愛らしい笑顔も、昨日の学級裁判を経た今となっては薄気味悪くさえ思えた。

↓2
1御門ちゃん……何がしたいの?
2……御門ちゃんも、モノモノマシーンをやりに?
3自由安価

御陵「……御門ちゃんも、モノモノマシーンをやりに?」

御門「まあ、そんなところかな」

御門「ほら……このメダルって結局のところ購買部でしか使えなさそうだし」

御門「使えるものは使っとこうかなって」

【Info】
御門との親密度、変化なし


↓2
1プレゼントを渡す
2プレゼントを渡さない

御陵「そっか。ま、頑張ってね」

御門「頑張るも何も運任せだけどね……」

御門「ばいばーい」

こうして私は御門ちゃんと別れた。


□■□■□


キーン、コーン……カーン、コーン……

『えー、ただいまより夜時間となります。食堂は立ち入り禁止となりますので、ご注意ください。ではでは、良い夢を……』

夜時間……外への外出は基本的に禁止されてるし、起きてても仕方ない。……寝よう。


【六日目終了】

親友
涼川

相棒
有府

友人
佐倉(Dead)

顔見知り
神代・首括・声伽・御門・神楽・荒巻・香澄・有府・多和良 ・神原 ・玄鐘(Dead)・花笠

険悪
撫斬

所持アイテム
【スカラベのブローチ】
【最速カップラーメン】
【レーション】
【希望ヶ峰の指輪】
【子猫のヘアピン】
【愛蔵リアクション芸集】
【ミレニアム懸賞問題】
【ローラースリッパ】
【新品のサラシ】

所持メダル
7枚

飯のため離脱
てかプレゼント多すぎぃ!

【七日目】


……、

…………、

………………、

……………………今、何時だ?
そう思い私は眠い目を擦りながら時計を確認する。

【AM 7:30】

…………寝坊したのか。


□■□■□


いつもより遅い時間での朝御飯。食堂に向かうとそこにはいつもとは違う顔ぶれが揃っていた。

↓2
誰と食べる?
1神代(コンマ30以上で逃亡します)
2花笠
3香澄

御陵「おはよう花笠」

花笠「…………」

花笠「…………ああ、御陵か」

声をかけてみると花笠は不機嫌そうに返事をした。
いや……不機嫌そうというより、眠そう?

御陵「寝不足?」

花笠「……まあ、そんなところだ」

寝不足……やっぱりあれのせいだよね?

↓2
1パソコン直りそう?
2ちゃんと寝ないとダメだよ……

御陵「ちゃんと寝ないとダメだよ……」

花笠「……それくらいは理解している」

花笠「だが首括があてにならない以上、俺がやるしかないんだ」

花笠「こればかりはパソコンの知識がある俺にしかできない。素人に任せたところで壊すのは目に見えている」

花笠「……まあ、俺も専門家というわけではないんだがな」

そうして味噌汁をすする花笠。
怒らせた……わけではなさそうだけど。何かミスしたかな……?


【Info】
花笠の親密度が僅かに減少しました


□■□■□


自由行動・朝

さて。今日は何をしようか……?

↓2
1誰かと話す(名前も)
2購買部へ

【図書室】

何気なく訪れた図書室。そこに神代さんはいた。

神代「…………」

薄暗い図書室で本を読む神代さん。手元の明かりにはどこからか持ってきた電気スタンドで照らしていた。
……さて、話しかけてみよう。

↓2
コンマ判定。50以上で会話が成立しますがそれ以下で失敗します

御陵「神代さん?」

神代「…………」

返事なし。

御陵「神代さーん?」

神代「…………」

またも返事なし。

御陵「神代さん!?」

神代「っ!?」

少し大きめに声をかけると神代さんはよほど驚いたのか体をビクリと震わせ、さらに連鎖式に椅子から転げ落ちた。
……そこまで驚かなくても。ていうか熱中しすぎ……

御陵「驚かせたつもりはないんだけど……すいません」

謝りながら落ちた本を拾おうとする。
……あれ? この本は……

私が一瞬手を止めた隙に神代さんはその本を奪い取ってしまう。

神代「……読書の邪魔だ。帰ってくれ」

御陵「え、でも……」

神代「帰ってくれ……」

御陵「……すいませんでした」

そこまで拒否されては仕方ないので私は仕方なく引き下がる。
でもあの本……見間違いじゃなければ【ジェノサイダー翔のファイル】だった気がするんだけど……?


【Info】
神代との親密度、変化なし


□■□■□


イベント発生!

ピンポーン!

不意に部屋のインターホンがなる。誰か訪ねてきたみたいだ。

御陵「はいはーい……って、香澄ちゃん?」

扉を開けるとそこには香澄ちゃんがいた。何か用なのかな?

香澄「どうも。少しいいですか?」

御陵「構わないけど、どうかした?」

香澄「えっとですね、今晩御陵さんお暇ですか?」

香澄「女子同士で交流を深めるべく、一緒にお風呂に入ろうと思いまして。今各部屋に訪ねてるところです」

御陵「……裸の付き合いってこと?」

香澄「有り体に言えばそんな感じです。あ、もちろんタオル装備はオーケーですよ!」

でも確かに皆でお風呂は仲良くなるいい機会だろうけど……全員集まるのかな? 神代さんとか来なさそうだけど。

↓5までで多数決
香澄の誘いを了承すると自由行動・夕が無くなる代わりにお風呂イベントになります。さらに了承した時点で全員の親密度が僅かにですが上昇します

御陵「うん、わかった行くよ」

香澄「御陵さんならそう言ってくれると思いました! じゃあまた夜にです!」

そうしてとてとてと立ち去る香澄ちゃん。
お風呂か……楽しみと言えば楽しみだな。

【Info】
女子生徒全員との親密度が僅かに上昇しました
自由行動・夕が消え、代わりにお風呂イベントとなります


□■□■□


自由行動・昼

お風呂までは時間もあるし……どうしよう?

↓2
1誰かと話す(名前も)
2購買部へ

そろそろ次スレかなぁ……

皆有府好きすぎ……


【倉庫】

有府「ふんふん……確かにここにはいろいろ置いてあるな」

御陵「有府、何やってんの?」

有府「お、御陵か。これといったことはしてないけど、強いて言うなら倉庫の調査だな」

これといったことしてるじゃん……。


↓2
1男子の方は仲良くやってる?
2何か気になるものはあった?
3自由安価

御陵「倉庫にある危険物を処理しようよ」

有府「危険物っつってもなぁ……さすがにそんなこと勝手にしたら反感買うだけじゃないか?」

有府「そりゃリーダーの仕事じゃなくて、もはや暴君の域だ。気持ちはわかるけどな」

……まあ、確かに。

有府「ま、ここにあるのは生活用品がほとんどだし、危険物なんてそうそうないだろ」

御陵「……そうだよね」

【Info】
有府との親密度が僅かに減少しました


↓2
プレゼントを渡しますか?
1渡す
2渡さない



御陵「そうだ、これあげるよ」

有府「なんだこれ……ミレニアム懸賞問題?」

有府「……まあ、一応貰っとくよ。これくらいの問題なら簡単そうだ」

そうして苦笑いしながらも受け取ってくれる有府。
うーん……あんまり喜んでなさそうだな。

【Info】
有府との親密度、変化なし

てわなけで次スレ立ててきます

次スレの>>1にこのスレのリンク載せようとしたけど貼り方わからへん誰か教えて!
ちなみに携帯です

わりと真面目にわからない……誰か教えて……
最悪貼らずにたてるけど

【 超高校級の発明家】
首括くくる(くびくくりくくる)
精神・1
交友・1
身長167cm
体重56kg
スキル
発明→アイテム二つを消費して別アイテムに変化させる(コンマ判定あり)
スーパーマッド→発明のためなら手段を選ばないようになる
無気力とやる気→興味のないことにはとことん関心はないが、一度興味を示すとどこまでも追究する

【超高校級の演劇部】
御門ノノ(みかどのの)
精神・5
交友・0
身長148cm
体重40kg
スキル
仮面の演技→本音と嘘を使い分ける達人。その演技は並大抵では見きれない
声帯模写→老若男女様々な声色を使い分けれる
無我→演技していないときは無表情

【超高校級の巫女】
神原陽菜(かんばるはるな)
精神・3
交友・2
身長152cm
体重45kg
スキル
お日様少女→ほわほわとした雰囲気で場を和ますことが可能。ただし効果ないときは邪険にすら扱われる
誠実→常に誠心誠意を尽くして行動する

【ダンガンロンパ】安価でキャラ作る【安価進行】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383925062/)

次スレ立てましたー
お風呂イベントから再開しますよー

もうすぐ>>1000ですし適当に消費して構いませんよ

>>1000なら癒し系コンビ死亡

>>1000ならクライマックスで葉隠登場

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