男「はぁ？　ぶつかってきたのはそっちだろ！」

同僚男「なっ、ムカつく！　初対面の人にその口の利き方はどうなの！？」

男「知るかよ！　お前こそ人に責任なすりつけて！」

同僚男「なによ！」
男「なんだよ！」

シュタッ

同僚男「あんたみたいな男、二度と会いたくないわ！」

タタタッ！

男「こっちだって願い下げだ！」

会社

同僚男「まったく、今日は最悪だわ」

上司「今日から一緒に働く男君だ」

男「皆さんよろしくお願いします」

同僚男「あっ！　あの時の！」

男「あ！」

上司「おや？　二人は友達かね？」

「「違います！」」

上司「ちょうど良かった。じゃあ、同僚男くん、男くんに仕事を教えてあげなさい」

同僚男「え、ええ！？」

上司「わかったね」

同僚男「……は、はい」

同僚男「まったく、新入社員があなただなんて最悪だわ」

男「俺だって、アンタみたいな奴が先輩なんて、最悪だよ」

同僚男「ふんっ、とにかく仕事はちゃんとやってもらうわよ」

男「言われなくたってやってやる」

カタカタ

同僚男「今日は大事なプレゼンがあるんだから、あんまり細かく教えてあげられないからね！」

男「マニュアルがあるのでいーでーす」

同僚男「む、むかつくー！」

上司「仲がいいな、二人とも」

「「良くありません！」」

　
男「ふーやれやれ。やっとコツがつかめてきた……ん？」

上司「なんだこのプレゼン資料は！　全然データが違うじゃないか！」

同僚男「す、すみません」

上司「明日までに全部直せバカヤロー！」

同僚男「はい……」

派遣「うわーかわいそー」
派遣「あの量だと夜中までかかるよねー。仕事振られる前に早めに帰ろ」

男「……ふん、いいざまだ」