赤沢「あふぅ…恒一くんの歯ブラシ//」ワッシワッシ
小椋(oh…)
小椋(よもや先客がいようとは…遅れをとってしまったようね…)
赤沢「んん…恒一きゅんの味がするよぅ//」ワッシワッシ
赤沢「ふぅ…美味しかった」
赤沢「……虚しい。寝るか」
小椋(よ、よしっ、邪魔者は消えたわね)
SSのアカザーさんのキャラ固定されてきてるよね
>>9
赤沢「恒一くんとちゅっちゅしたいよぉ…」
多分こいつのせい
小椋「洗濯機の中にまだ残ってるはず…」ガサゴソ
小椋「あった…恒一くんのパンツ…!!」
小椋「あれ?何か湿ってる…」
小椋「クンクン…この匂い…ザーメンじゃないわね」
小椋「ま、まさか泉美のやつ…」
小椋「…いや、でも泉美は歯ブラシだけだったわよね…?」
小椋「一体誰が…」
小椋「この合宿所にいる女子は私、泉美、杉浦、綾野、見崎さん、怜子さんの6人」
小椋「私と泉美は省くとして、残り4人…その中に犯人がいるはず」
小椋「クソッ…せっかく楽しみにしてたのに…誰なのよ!」
杉浦「うるさいわねー。何なのよ」
小椋「杉浦」
杉浦「え?恒一くんのパンツに…?」
小椋「ええ。ひどいと思わない?」
杉浦「…て言うか、あんた何で恒一くんのパンツなんか…」
小椋「それはそれとして、犯人をとっ捕まえなきゃ!」
杉浦「わかった、協力するわ」
綾野「何かあったの?」
小椋「綾野」
綾野「あっ!これってこういっちゃんの歯ブラシ!?」
杉浦「みたいね」
綾野「んふふっ」ハムッ
杉浦「え…」
小椋「あ…」
綾野「はぁぁ…恒一くぅん//」ワッシワッシ
杉浦「うわ…」ドンビキ
小椋「あ、綾野、えっと…あのね、それ…」
綾野「んー?」ワッシワッシ
小椋「それ、さっき泉美も同じことしてたんだけど…」
杉浦「え…」
綾野「…え?…うげーっ!ぺっぺっ!」
小椋「ハァ。やっぱ皆考えることは同じか…」
杉浦「え…?」
綾野「最悪!泉美とディープキスした気分…オエッ!」
綾野「えっ、こういっちゃんのパンツに!?」
小椋「そう。何者かの愛液が付着してたのよ」
綾野「何それ許せない…」
小椋「でしょ?」
杉浦(頭が痛くなって来た…)
恒一「皆何してるの?」
小椋「恒一くん」
綾野「こういっっちゃん」
恒一「さてと歯でも磨くか」
小椋「えっ?」
恒一「さっき見崎と怜子さんと3人でお菓子食べちゃったから」ワシワシ
綾野「…//」
小椋(クソッ!こんな事なら私もしゃぶっておけば良かった)
杉浦「oh…」
恒一「ガラガラ、ペッ」
恒一「じゃあ僕は寝るね。おやすみ」
綾野「お、おやすみ//」
小椋「…」ソーッ
綾野「小椋さん、何恒一くんの歯ブラシに手伸ばしてるの?」
小椋「ギクッ」
サッ
小椋「!?」
鳴「ふふっ。これが榊原くんの歯ブラシかぁ」
小椋「見崎さん」
綾野「あなたまさか…ずっとこの瞬間を待ってたんじゃ…」
鳴「当たり前でしょ」
小椋「くっ…」
鳴「あなたたちは手際が悪い。私を見習うべき」
綾野「うるさい!いいからその歯ブラシこっちに渡しなさいよ!」
鳴「やーだよ」ハムッ
小椋「!!」
綾野「あぁぁぁぁぁ…こういっちゃんの使いたて歯ブラシが……」
鳴「んー美味しい」ワッシワッシ
小椋「こ、この卑怯者!」
鳴「アッカンべー」
赤沢「うるさいわねー。何事?」
小椋「あ、泉美」
鳴「♪」ワシャワシャ チラッ
赤沢「ちょ、ちょっとそれ…」
鳴「…」ニヤッ
赤沢「何してんのよ見崎さん……サイテー…」
小椋(あんたもしてたでしょうが…)
綾野「さっき恒一くんが使ったばかりの歯ブラシを…」
赤沢「えっ」
鳴「ちなみに、私も榊原くんと同じ歯ブラシだから、こっそり交換しておく」
赤沢「えっ」
鳴「これで榊原くんは知らない内に私とディープキスする事になる」
小椋「ぐぬぬ」
綾野「そんな事より聞いてよ!こういっちゃんのパンツに…」
赤沢「えぇ!?」
鳴「許せない」
赤沢「なるほどね…犯人はこの中にいる…」
杉浦「私は除外してよね?恒一くんに興味ないんだし」
赤沢「あんた…それ本気で言ってる?」
小椋「えっ、杉浦さん恒一に興味ないの?」
綾野「信じられない…そんな人いるんだ」
鳴「万死に値する」
杉浦「ひどい言われようね…」
赤沢「とりあえず、戦利品出し合わない?」
杉浦「戦利品…?」
小椋「私は恒一くんのアンダーシャツ」
綾野「私は恒一くんのリップクリーム」
赤沢「へぇ…なかなかやるわね」
杉浦「いやいやいや…何よこれ」
赤沢「見崎さんは?」
見崎「榊原くんの着替え盗撮写真」
赤沢「ああ…隣の部屋だものね…」
見崎「赤沢さんは?」
赤沢「恒一くんが抜いた後に使用したティッシュよ」
小椋「ちなみに、その時のおかずとか分かる?」
赤沢「そこまではさすがに…」
鳴「私、知ってるよ」
綾野「本当!?」
鳴「隣の部屋だから。聞こえてきたの」
赤沢「誰だったの?」
綾野「ゴクリ」
鳴「水野くんのお姉さん」
赤沢「水野沙苗に1ポイント追加か…」カキカキ
鳴「ちなみに今のポイント順はどうなってるの?」
赤沢「1位は変わらず見崎鳴の172ポイントよ」
鳴「フッ…」
赤沢「2位は水野沙苗、159ポイント」
赤沢「3位は私で、157ポイント」
綾野「私は?」
赤沢「81ポイントで7位ね」
小椋「私は?」
赤沢「11位。45ポイントよ」
杉浦「何それ…オナニーの回数?ち、ちなみに…私もいたりするの?」
赤沢「あんたは2ポイント」
杉浦(少なっ……でも2回は私をおかずにしてくれてるんだ…//)
赤沢「ま、それはともかく」
小椋「犯人探しね!」
杉浦「どうやって探すのよ…」
鳴「…眠い」
赤沢「そうね。今日はもう寝ましょう」
小椋「ちょっと待って…綾野がいない!」
鳴「!」
赤沢「しまった…!」
赤沢「きっと恒一くんの部屋だわ!」
小椋「恒一くん救出作戦発令!」
鳴「これは厳戒令」
杉浦「えっ、それ私も参加しなきゃいけないの?」
ガラッ
赤沢「恒一くん!!」
恒一「zzz」
望月「榊原くん…//」
赤沢「望月…てめぇ…」
望月「ひっ!?」
鳴「望月くん…やはりあなた…」
小椋「恒一くんと同じ部屋なのをいい事に…」
赤沢「この野郎!この赤沢泉美が成敗してくれる!」
望月「うわー!」
杉浦「一本背負い…!?」
赤沢「ふんっ…って何でアンタちゃっかり恒一くんに添い寝してるのよ!」
小椋「へ?」
鳴「これは殺すしかない」
小椋「お、落ち着いてよ」
望月「ずるいよ小椋さん!」
中尾「赤沢さん好きだ!」
鳴「覚悟」
小椋「ちょっと!包丁振り回さないでよ!」
赤沢「ったく…恒一くんが起きちゃうじゃない」
恒一「んー?何か騒がしいなー」
赤沢「言わんこっちゃない」
恒一「ん?…え?何で小椋さんが僕の横に…」
小椋「お、おはよう恒一くん」
恒一「おはよう……え?」
望月「榊原くん気をつけて!そいつはビッチだよ!」
小椋「テメェ望月ぶっ殺すぞ!」
鳴「殺されるのはあなたよ、小椋さん」
中尾「榊原てめぇ!」
赤沢「みんな夜中に騒ぐのはやめなさい」
勅使河原「どうしたサカキ」
恒一「ごめん、今日だけお前の部屋で寝させてくれ」
勅使河原「別にいいけど…何かあったのか?」
恒一「…まぁ、色々とね」
コンコンッ コンコンッ
勅使河原「ん?誰か窓の外にいる…」
ガラララッ
綾野「やっほー」
勅使河原「綾野?何してんだお前?」
綾野「あんたに用はないから、早くこういっちゃんを出しなさい」
榊原「綾野さん…」
綾野「ほら、早くこっちに来て!靴はもう用意してあるから」
榊原「な、何だ?」
綾野「盗んだバイクで走り出そうよ!」
榊原「えぇー?ゆく先も分からぬままに?」
綾野「そうよ。暗い夜の帳の中へね!」
榊原「誰にも縛られたくないとか思ってるの…?」
綾野「逃げ込んだこの夜に自由になれた気がするかもよ!?」
榊原「これが15の夜か…よし、行こう」
ブロロロロロッ ブォーーーーーーッ
赤沢「外がうるさいわね」
小椋「暴走族かしら?」
杉浦「ちょっと、あれよく見たら恒一氏と綾野氏じゃない!?」
鳴「…ぬかったか」
赤沢「彩…いないと思ってたら…そういう事だったか」
望月「僕らも追おう!」
恒一「綾野さん、どこに行くのさ?」
綾野「いいからいいからっ!それよりしっかり私に捕まってて、飛ばすから!」
恒一「う、うん!」ギュッ
綾野(あ…最高//)
恒一「こ、ここは…」
綾野「ホテルよ」
綾野「恒一くん…私、今だけは悲しい歌聴きたくないよ」
恒一「逃れ逃れたどり着いたこの部屋でそんな事言われても…」
綾野「何もかも許された恋じゃないから、私たちまるで捨て猫みたいだね」
恒一「うん…。そしてこの部屋は落ち葉に埋もれた空き箱みたい……え?恋って何?」
綾野「だから恒一くんは子猫のような鳴き声で…」
恒一「ウーウーウー」
バンッ
鳴「軋むベッドの上で優しさ持ち寄らせないっ!」
恒一「見崎…それに皆…?」
赤沢「きつく体抱きしめあわせない!」
小椋「それから、また二人に目を閉じさせない!」
中尾「悲しい歌に愛がしらけてしまわぬようにな」
赤沢「いけっ、なかお!はかいこうせんだ!」
中尾「うすっ!……できないっす!」
望月「ならぼくが、こういちくんのあなをほる!」
小椋「ヤメロ」
綾野「邪魔しないでよ!」
恒一「どういう事?状況が把握できない…」
綾野「こういっちゃんは渡さない!」
赤沢「わがまま言うんじゃありません!」
鳴「榊原くんは私と結ばれる運命にある」
小椋「どさくさに紛れて何言ってるのよ!」
中尾「赤沢さん好きだ!」
望月「見崎さん、それは聞き捨てならないな!」
杉浦「もう私帰っていいかしら?」
恒一「みんな静にしてくれ!!」
シーン
恒一「校舎の影、芝生の上、吸い込まれる空…幻とリアルな気持ち感じていた」
赤沢「ごめん、ちょっと言ってる意味が良く分かんないんだけど」
中尾「チャイムが鳴り教室のいつもの席に座り、何に従い従うべきか考えていたってわけか…」
恒一「うん。ざわめく心、今僕にあるもの。意味無く思えてとまどっていたんだ」
鳴「榊原くん…」
勅使河原「放課後街をふらつき、俺たちは風の中で孤独を瞳に浮かべて寂しく歩いた」
中尾「ああ…。笑い声で溜め息の飽和して店で、ピンボールのハイスコア競い合ったっけな…」
赤沢「あなた達…その退屈な心も刺激さえあれば、何でも大げさに喋り続けたってことなの?」
恒一「あーああ」
中尾「あーあー」
勅使河原「行儀よく真面目なんて出来やしなかった!」
赤沢「だからって夜の校舎窓ガラス割っていいと思ってるの!?」
恒一「逆らい続けあがき続けた!早く自由になりたかった!!」
鳴「信じられぬ大人との争いの中で、許しあい一体何分かり合えたの?」
恒一「分かり合えなんかしなかったさ!うんざりしながらそれでも過ごした!」
勅使河原「でもなぁ…一つだけ分かったことがある…」
中尾「こーの支配からのっ!!」
恒一「卒業」
綾野「…というミュージカルを文化祭で皆にやってもらいます!」
赤沢「…」
恒一「…」
鳴「…」
小椋「…」
杉浦「…」
望月「…」
勅使河原「…」
中尾「…」
綾野「えっ?」
赤沢「…こんな意味の分からないお芝居できるわけないでしょうが!」
中尾「俺の役バカみたいじゃねーかよ!」
勅使河原「台詞覚えられねぇ!」
恒一「僕はここまでモテないけどなぁ」
綾野「えっ?」
恒一「えっ?」
赤沢「…それはさておき、この話、支離滅裂じゃない」
杉浦「途中から話の内容ぶっ飛んでるし。まぁ最初からぶっ飛んでるけど…」
鳴「起承転結がない」
小椋「ミュージカルとしてもちょっとね…」
中尾「俺がロミオで赤沢さんをジュリエットにしろ!」
望月「同性愛の話とかどうかな?」
勅使河原「走れメロンやろうぜ!」
恒一「シャイニングをミュージカルでやるって言うのはどうかな」
赤沢「ざ、斬新ね…」
綾野「そんな…徹夜して書き上げた大作だったのに…」
鳴「現象とか、初恋とか、友情とか」
恒一「そういうの、全部ひっくるめて…」
鳴「たった一度の」
恒一・鳴「たった一度の、あの夏が始まる」
恒一「映画?」
綾野「うんっ!演劇はやめて、映画にしようよ!」
赤沢「でも機材とか色々揃えないといけないんじゃない?」
綾野「まぁ何とかなるよ」
鳴「じゃあヒロイン役は私で」
赤沢「何勝手に決めてんのよ!」
中尾「ヒロインは赤沢さんがいいと思う!」
赤沢「あら、たまには良い事言うじゃない中尾くん」
中尾(そして主役は俺さ☆)
小椋「まぁ、主役は恒一くんで決まりとして…」
杉浦「ヒロインをどうするかね…」
中尾「えっ!?」
赤沢「恒一くんは誰をヒロインにしたいの?」
恒一「え?いや…僕は別に誰でもいいけど。…ていうか僕が主役なのは確定なんだ…」
鳴「私こそふさわしいと思う」
小椋「私よ!」
望月「僕だよ」
赤沢「はっきりしないさい恒一くん!誰がいいの!?」
鳴「榊原くん、私だよね?」
綾野「私よね?ね?」
中尾「榊原てめぇ!一発殴らせろ!」
恒一(困ったなぁ…)
ガラガラッ
多々良「忘れ物忘れ物~っと…」
多々良「…ん?皆何してるの?」
恒一「……じゃあ、多々良さんで」
赤沢「えっ」
多々良「ん?何が?」
多々良「え?映画?ヒロイン?……私が?」
恒一「うん」
多々良「い、いいよ//」
鳴「赤沢さん、アイツ消したい」
赤沢「許可するわ」
杉浦「するなするな許可するな!」
多々良「えっと…じゃあどうすればいい?とりあえず、脱ぐ?//」
恒一「えっ」
杉浦「脱ぐ必要ないから…」
赤沢「ていうかまだ脚本すらないじゃない」
綾野「撮りながら考えて行こう」
小椋「ざっくりしてるわね…」
綾野「どんな感じで進めて行こうか?ジャンルとか決めといた方がいいよね」
赤沢「無論、ラブストーリーよ」
鳴「異議なし」
中尾「カンフー映画がいい。アチョー!ホワーッ!」
小椋「私はサイコサスペンスがいいわ」
杉浦「ミヒャエル・ハネケみたいな映画は?」
望月「同性愛をモチーフにした淡く切ない男の友情なんてどうかな」
勅使河原「ダイ・ハードみたいにこう、ドガーンってなってガシャーンみたいなやつ撮ろうぜ!」
恒一「ホラーがいいなぁ。リングみたいな」
多々良「私、失楽園みたいなのがいい」
赤沢「これじゃ埒があかないわね…」
鳴「そうだ、あの人に相談してみよう」
~図書室~
千曳「映画?」
赤沢「はい、何かいい案ください」
千曳「ふむ…映画ね…」
多々良さんって誰と仲いいの?
多々良「みんな行っちゃったね…」
恒一「うん…」
多々良「…何で私をヒロインに指名してくれたの?」
恒一「いや、それは…」
多々良「?」
恒一(たまたま教室に来たから、とは言えないよな…)
多々良「…ま、いいや」
恒一「はは…」
多々良「でも、ありがとう。私を選んでくれて」
恒一「え?」
多々良「すごい嬉しい//」
赤沢「とりあえず、今日は解散しましょう」
杉浦「時間も時間だしね」
勅使河原「うーし、かえろかえろ!」
多々良「じゃあね榊原くん//」
恒一「うん、また明日ね」
鳴「…」
~多々良の部屋~
多々良「ふー…疲れた」バフッ
多々良「…榊原くん何で私を選んだのかな」
多々良「も、もしかして私のことを…//」
多々良「や、やだもぉ!私ったら!//」
多々良「榊原くん……こ、恒一くん…………恒一//」
多々良「やはぁ…//」ゴロゴロ
多々良「本当に私のこと好きだったらどうしよう…」
多々良さんの下の名前って何?
~その頃・喫茶店~
赤沢「こんな時間に呼び出して何?」
鳴「うん。多々良さんのことでね」
赤沢「…やはりか」
小椋「え?多々良ちゃんがどうかしたの?」
望月「まさか…あのメス!」ガタッ
綾野「落ち着いて望月くん」
鳴「そう、彼女もまた榊原くんに惚れた確立が高い」
杉浦「惚れた?恵が?まさか…」
鳴「さっきの様子から察して、間違いないと思う」
望月「あいつ!」ガンガンッ
赤沢「つまり、多々良恵…彼女もまたSKLの仲間入りってわけね」
杉浦「SKL?」
小椋「榊原恒一ラヴァーズの略称よ」
綾野「早い話がファンクラブみたいなものよ。つまり、この集まりもそう」
杉浦「えっ、じゃあ何で私も呼び出されたの?」
赤沢「逆に惚れてないとか何なの?」
鳴「死ぬの?」
杉浦「えっ?」
綾野「いい?恒一くんの魅力はね…」
杉浦「あれから4時間半にわたって恒一くんの事を語られた…」
~多々良の部屋~
多々良「…」ゴロゴロ
ぬいぐるみ『…』
多々良『多々良さん、いきなり呼び出しちゃってごめん』
多々良「別にいいよ、それで話って何?」
多々良『僕、多々良さんのことが…好きなんだ!』
多々良「え…」
多々良『だから君を相手役に選んだのさ!』
多々良「榊原くん…」
多々良『恒一って呼んでくれよ、恵…』
多々良「こ、恒一//」
多々良「やはぁっ!もぉ~!//」
多々良「…恒一、今何してるのかなぁ」
多々良「そう言えば連絡網に…!」
多々良「えーと…あ、あった!恒一の住所!」
多々良「よし行くか」
多々良「あ、ここね!」
多々良「んー…来たのは良いけど、どうしよう?」
多々良「何も考えてなかった…」
多々良「…!2階の窓に見えるのって…恒一!//」
多々良「電柱に隠れて見ていよっと!~♪」
恒一「ん?誰かいるな…?暗くてよくわからないけど…」
多々良(あ、こっち見た…//)
恒一「何か気味悪いなぁ…。もう寝よう」
多々良「あ、電気が消えた…」
多々良「…寝たのかな?」
多々良「ま、家の場所は把握したし…私もそろそろ家に戻ろうかな」
~翌日~
恒一「行ってきます」
怜子「いってらっしゃい。気をつけてね」
ガララッ
多々良「おはよう…//」
恒一「えっ?」
多々良「ずっと待ってた//」
恒一「え…多々良さんが何で僕の家の前に?」
多々良「一緒に登校しようと思って。えへへ//」
恒一(か、かわいい……じゃなくて)
恒一「いつからここに?」
多々良「ん?んー……4時ぐらいかな」
恒一「は、早いね…」
多々良「そうかな?」
恒一「とりあえず…行こうか」
多々良「うんっ//」
恒一(何なんだこの子…)
多々良「榊原くん…手、つないでもいい?」
恒一「え…?」
多々良「うわぁ、榊原くんの手あったかいね」
恒一「そ、そう…」
鳴「…」
赤沢「何ですって?多々良さんが!?」
鳴「うん」
小椋「先手を取られたか…」
赤沢「こうなるだろうって分かっていながら…くそっ!」
鳴「やっぱり多々良さんはSKLの中でも反乱分子だったみたい」
綾野「まさに掟破りね…」
杉浦「どうするの泉美」
赤沢「彼女にはSKLの決め事を教えておく必要があるわね…」
小椋「あっ、二人が来たみたいよ?」
ガラガラッ
多々良「榊原くん//」
榊原「た、多々良さん…もう手放してよ…」
赤沢「…」イラッ
鳴「…」ギリッ
望月「…」ガンガンッ
赤沢「多々良さん、ちょっといいかしら?」
多々良「何?赤沢さん」
赤沢「あなた何か勘違いしてるみたいだけど、恒一くんとあまりイチャつかないでくれる?」
多々良「は?何言ってんの?」
鳴「SKLの掟は守って貰わなきゃ」
多々良「SKL…榊原恒一ラヴァーズ?」
杉浦(よく瞬時に理解できたわね…)
赤沢「とにかく抜け駆けは許さないから」
多々良「何言ってるの?榊原くんは…恒一は、私のことが好きなのよ?」
小椋「え…ウソでしょ?」
多々良「話が終わったなら、もう私席に戻るから」
赤沢「これは重症ね…」
鳴「危険すぎる」
綾野「こういっちゃんが取られるなんて嫌だよぉ!泉美ぃ!」
赤沢「よしよし…」
恒一「朝礼の前にトイレでも行っておくかな」
恒一「…」
多々良「…」
恒一「あ、あのさ…」
多々良「ん?」
恒一「何でついてくるの?」
多々良「ダメ?」
恒一「…いや、トイレだし」
多々良「外で待ってるよ」
恒一「…ま、いいや」
恒一「一時間目は美術か」
望月(よぉし、榊原くん描くぞぉ!)
赤沢「…」カキカキ
小椋「…」カキカキ
綾野「…」カキカキ
勅使河原「…何でお前らサカキの似顔絵書いてるんだ?」
多々良「榊原くーん、みてみて、これ。榊原くんを描いてみましたっ」
恒一「へ、へぇ…上手だね…」
鳴(私の方が上手)イライラ
恒一「二時間目は国語か」
多々良「先生!教科書忘れちゃいました…」
先生「じゃあ隣の人に見せてもらえ」
多々良「榊原くんに見せてもらいます」トコトコ
先生「こらこら」
多々良「榊原くん、見せて?」
榊原「え…う、うん」
多々良「ふふっ//」
先生「仕方ない…榊原、頼んだぞ」
赤沢「…」イライラ
恒一「三時間目は社会か」
先生「じゃあ班になって調べてくれ」
多々良「んふふっ。榊原くんと同じ班♪」
恒一「いや多々良さんはあっちの班でしょ…?」
望月「そうだよ!自分の班に戻ってよ!」
多々良「恒一くん…望月くんがいじわる言う…」
恒一「望月くん、今日のところは我慢しよう」
望月「…」イライラ
恒一「四時間目は体育か…」
勅使河原「サカキは見学か?」
恒一「うん」
多々良「私も見学なのっ!一緒だね♪」
恒一「そ、そうなんだ…」
多々良「一緒に見学しようね♪」
先生「次、綾野さん飛んで」
綾野「ええいっ!」ズサッ
多々良「あぁ…めまいが」
恒一「大丈夫?」
多々良「うん// ごめんね、抱きついちゃって」
綾野「…」イライラ
恒一「放課後か…何か今日はやけに疲れたなぁ」
多々良「榊原くん」
恒一「何?」
多々良「好き」
恒一「……え?」
多々良「榊原くんのことが好き//」
恒一「多々良さん…」
「ちょっと待ったぁ!!」
赤沢「いい加減にしなさいよ!」
恒一「赤沢さん」
鳴「この際だからはっきりしておきましょう」
恒一「見崎…何を?」
小椋「恒一くんが誰を好きなのか!」
恒一「えっ僕が?」
綾野「今ここで決着をつけてやる!」
望月「榊原くんは僕のものだ!」
杉浦「何で私までここに…」
多々良「面白い…まとめてかかって来なさい!」
赤沢「さぁ恒一くん、私たちの中から選びなさい」
恒一「えっ?」
杉浦(え、選ばれたらどうしよう…// それも悪くはないわね//)
恒一「僕は…僕の好きな人は……」
恒一「多々良さんかな」
赤沢「…フッ。分かったわ、恒一くん」
鳴「無念」
綾野「うわぁぁぁぁん!」
小椋「さよなら、私の初恋…」
望月「ちくしょう!ちくしょう!」
杉浦「なかなかお似合いだと思うわ」
多々良「榊原くん…私、信じてた//」
恒一「多々良さん…」
多々良「あれ…?どうしてだろ…嬉しいはずなのに、涙が出ちゃうよ…」
恒一「多々良さん」ギュッ
多々良「恒一…//」
恒一「恵…って呼んでもいい?」
多々良「いいよ?//」
赤沢「…幸せそうね、二人とも」
小椋「うん…悔しいけど、確かにお似合いかもね」
鳴「榊原くんが幸せなら、まぁいいかも」
~後日~
多々良「私は恒一の彼女なんだから、ヒロインやるのは私に決まってるでしょ!」
赤沢「映画の中ぐらい譲りなさいよ!」
多々良「嫌よ!大体もとから私がヒロインだったじゃない!」
鳴「配役の変更を求める」
多々良「恒一は誰にも渡さないんだから!たとえ映画であっても!いこ、恒一!」
恒一「あ、ちょ、ちょっと、引っ張るなよ恵っ」
多々良「さぁ行こう恒一、私たちの輝ける未来へ♪//」
恒一「うん、まだ見ぬ明日が僕らを呼んでる!」
完
お前綾野さんENDじゃなくていいのか
>>273
たまには趣向を変えて…ね
このSSまとめへのコメント
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