パパ「おお……大丈夫だよー、こういう朝のニュース占いの奴は逆のパターン何だから」
ママ「そうよ幼ちゃん、ママの子供ならきっと今日も大吉よ」
幼女「うー?」
パパ「ほら、そのジュース飲んだら三輪車出してあげるから保育園に行っておいで?」
幼女「うん♪」キャッキャ
パパ(可愛い)
ママ(今日も可愛い…)
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幼女「ぱぱー、ままー、いってきまーす!」
パパ「気を付けてね」
ママ「こわーい人や、知らない大人に会ったらブザーを鳴らしてやっつけるのよ?」
幼女「うん♪ 」タッタ
パパ「…買って良かったなぁ、三輪車 」
ママ「保育園まで徒歩5分しかないから、安心だものね」
パパ「それでもあの子の足じゃ10分の大冒険さ、だから防犯ブザーを持たせてるんだし」
ママ「そうね、それでも心配だけれど」
パパ「大丈夫さ、あの子はしっかり者だよハニー」
ママ「そうね♪ ダァーリン♪」
チリンチリン♪
幼女「♪」シャーッ
家の玄関を出ると、家の横にある駐車場の脇に置かれた三輪車に跨がり、走り出す。
元々、幼女の家は高台にあるらしく緩やかな下り坂が広がる地形ではとても幼女の体躯に優しい仕組みになっていた。
ふわふわと柔らかな風に揺られる髪の毛を楽しそうにぺしぺしすると、ペダルを漕ぎながら走り抜けていく幼女。
男「……」
それを、舐めるように見ながら物陰から飛び出そうと待ち構える、息を荒くする男。
その手には果物ナイフと黒いごみ袋。
幼女「~♪」キーコキーコ
何も知らぬ、否、何も知ることが出来ない幼女は幼い見た目でも確かな…逞しくペダルを漕ぐ足を進めていく。
流行りの子供向けアニメのテーマソングだろうか、呑気に鼻唄すら歌っている。
その姿に最早、勃起すら隠せなくなった男が隠れるのは僅か数m先にある曲がり角だ。
男「……」ぬっ
物陰から、出る。
幼女「…?」キーコキーコ
目の前から表れて、しかもこちらへ歩いてくる男を見て幼女は訝しげに小首を傾げた。
そこへ、男が全力で走り出すまでは………。
パガンッッッ!!!
男「!!?」
幼女の凄まじい握力によってブレーキがかけられるのとほぼ同時に、
右足によるペダルの踏み込みによって…小さな三輪車に跨がる幼女ごとその姿は男の頭上を舞う。
男は太陽を背にした幼女を見上げるまでもなく、
目の前から炸裂したアスファルトをチタン合金製の三輪車が砕いた音に気をとられていた。
ピュンッッッ!!!
小さなポケットからプラスチック製の防犯ブザーが耐えられる、ギリギリの遠心力を以てして振るわれる鞭打。
明らかな風切り音が鳴るのよりも数瞬速く男のレバーに……
幼女「ヌ、ゥウウウンッッ!!!!」
ボゴォオオオッッ・・・!!
男「っ……ッ…--?!!………」
抉り込むように、削り、貫き、破壊の限りを一撃に乗せてプラスチック製防犯ブザーが深々とダイレクトアタックした。
男「ッッ~~~!!、・・…ッ、ぁ、カフッ…ヒュゥッ…うッ…」グルンッ
ドシャッ・・・カランッカラッ………
内臓破裂、肋骨7本粉砕、肺の中の空気どころか肺がそのまま飛び出さなかったのは奇跡か。
白目を向き、ガクガクと一回転した男は路上へそのまま倒れ伏せ、動かなくなる。
そこへ、幼女が僅かに遅れて着地する。
幼女「あぅっ! びっくりしたー」ガシャッ
幼女「またね、おにーさんっ」キーコキーコ
幼女は何事もなかったかのように、三輪車を進める。
プリキュア見てくるんで休憩オチ
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