佐天「麻雀で天和しかでない能力かぁ」(182)

空白

房州「…嬢ちゃん、イカサマはよくないぜ」


佐天「(しかも能力の制御ができないなんて)」

黒子「ほら、佐天さん。さっさと切って下さいな」

佐天「アハハーッ、あのー、そのー・・・ツモです」

黒子「佐天さん、冗談も程々にしてくださいまし。二連続天和なんて」

パラッ

黒子「なっ!?」

佐天「アハハーッ・・・すいません」

初春「何で謝るの佐天さん、運がいいだけ何だから気にしないで」

美琴「そうそう、そうだよ。たまにはこういうこともあるって」

佐天「そ、そうですよね。じゃあ点棒を頂戴しますねー」

初春・美琴「(んなわけないだろ、このイカサマ野郎)」


美琴「(チラッ)」

黒子「(わかってますわお姉さま。既に壁に鏡をテレポートさせておりますわ。これで佐天さんのイカサマを見破れますの)」

初春「(コクッ)」

佐天「(何か空気が重い・・・)あのー、みんな飛んじゃったことですしお開きにしませんか?」

黒子「何を言ってますの佐天さん?10分もしないうちに飛ばされてお開きだなんて冗談じゃありませんわ」

初春「そうですよー。私ももっと遊びたいです」

美琴「そうよー。ほらっさっさとサイ振り、サイ振り」

佐天「えっ、でも」

美琴「いいから早く振りなさい」

佐天「は、はいっ」


コロコロッ

佐天「えっと5ですね」

黒子「(これなら)」

美琴「(燕返しはない!)」

初春「ほら佐天さん、さっさと取って下さい」

佐天「あ・・・うん」

スチャッスチャッスチャッスチャッ

美琴「これでみんな揃えたわね(チラッ)」

黒子「(わかってますわ、お姉さま。さてさてどんな配牌なのかしら・・・)」

黒子「んなっ!!?」

美琴「あらあら、どうしたの黒子」

黒子「・・・な、何でもありませんわ」

初春「(もしかして、また?)」

黒子「ほら佐天さん、早くツモ切りしてくださいな」

佐天「えっ・・・は、はい」

アカギ「ククク…2回連続天和…面白い…狂気の沙汰ほど面白い…っ!」


佐天「(どうしようこれ。上がるわけにはいかないし)」

黒子「ほらほら、早くしてくださいな」

佐天「じゃ、じゃあ」

タンッ

佐天「はい、次初春の番よ」

初春「えっ?は、はいっ(また天和だったんじゃないの?)」

黒子「初春、ちょっとお待ちになって」

初春「はい?」

黒子「佐天さんにお話しがありますの」

佐天「えっ?な、何ですかー?」

黒子「何ですかじゃありませんの?このツモ切りは一体何のつもりですの?」

佐天「何のつもりって私が何を切ろうと私の勝手じゃないですか」

黒子「私、勝負で負けるのは嫌いですが、手加減されるのは更に嫌いですの」


佐天「えっと、何のことですか」

美琴「佐天さん、後ろを見てみなさい」

佐天「えっ?あーっ、鏡なんてさっきなかったのに。さては白井さんの仕業ね」

黒子「ええ、そうですわ」

佐天「こんなことしてイカサマじゃないですか?」

黒子「そんなの仕方ありませんわ。二回連続で天和なんて上がられたらこうするのは当然ですの」

佐天「うっ」

黒子「いえ、二回ではなく三回連続でしたわね」

佐天「ううっ」

美琴「やっぱり上がってたのね」

初春「でも、私も手の動きをちゃんと見てましたけどイカサマなんてしてる様子はなかったですよ?」


黒子「そうですの。私も鏡でチェックしてましたがイカサマなんてしておりませんでしたわ」

美琴「それってつまり」

黒子「佐天さん、あなた何か能力を使ってますわね?」

初春「ええーっ?だって佐天さんはレベル0のはずじゃあ」

黒子「ええ、確かに。でもこれは何らかの能力である以外に説明が付きませんわ」

美琴「確かに、三連続天和何て普通じゃないわ」

黒子「で・・・実際のところはどうなんですの、佐天さん?」

佐天「実は・・・私能力者になっちゃったみたいなんです」


黒子「なっちゃったみたいなんですー、じゃありませんの。一体どういうことですの?」

初春「そうですよ佐天さん。それならそうと私たちに教えてくれたって」

佐天「いやー、私もさっき知ったっていうか、まだ半信半疑だったというか」

美琴「さっき知ったってどういうことなの?」

佐天「実はですね、みんなで麻雀することになったんで集まる前にネット麻雀で練習してたんですよ」

初春「そういえば私が来たときにやってましたね」

佐天「うん。でね、そしたら出るわ出るわ天和を上がりまくっちゃうわけよ。もう、イカサマだの死ねだの言われたい放題だったわよ」


美琴「それで?」

佐天「はい。所詮はネット麻雀、コンピューターなんでもしかしたらバグか何かだと思ってたんですけど」

黒子「やってみた結果がこの惨状という訳ですのね」

佐天「はい・・・バグじゃなくて私の能力だったみたいなんです」

初春「でもスゴイですよ、佐天さん。こんな能力他に聞いたことありませんよ」

佐天「スゴイことなんてないわよ。別に天和を上がれるからって運自体が上がってる訳じゃないみたいだし」

美琴「それってどういうことなの?」


佐天「私も何かおかしいと思って色々試してみたんですよ。サイトを廻っておみくじやったりガチャガチャ引いたり。でも結果は散々。それでこれも」
コトッ

黒子「なんですのコレ?」

初春「知らないんですか白井さん?今流行りのロシアンシュークリームですよー。
とっても美味しいって評判なんですけど、店長の趣味で必ず一個だけ激辛ハバネロ味が入ってるんですよ」

黒子「へぇー、で、これがどうかしましたの?」

佐天「さっき食べたらものの見事に一発でハズレを引いちゃったんです」


初春「じゃあこれ当たりしかないんですね。それじゃあ一個」

黒子「じゃあ私も頂きますわ」

美琴「わ、私もいい?」

佐天「どうぞ、どうぞ。私の屍を越えて行ってください」

初春「はむはむはむ。うんっ、やっぱり美味しいです」

黒子「確かにこれはいけますわね」

美琴「本当、すごい美味しい」

佐天「でしょう?そう言ってもらえたら犠牲になった甲斐があるってもんですね」

黒子「はむはむはむ、ごっくん・・・ご馳走様ですの」

初春・美琴「ご馳走様でしたー」

佐天「いえいえ、お粗末様でした」


黒子「でも佐天さん、色々試してみたと言っても肝心なことを忘れていませんか?」

佐天「肝心なこと?それって何のことですか?」

黒子「あらあら、もしかして他の皆さんもお気付きになっておりませんの?」

美琴「何なのよ黒子?何か気付いたんならもったいぶらずに言いなさい」

初春「そうですよー。私たちにも教えてください」

黒子「んもーっ、仕方ありませんわねー。それじゃあ佐天さん、麻雀以外でどんなもので試したかもう一度言ってみてください」


佐天「え、えーっと、おみくじにガチャガチャにロシアンシュークリーム。あと他にも某コンビニのアニメフェアの懸賞も全部ハズレちゃいました」

黒子「フフフッ、やっぱりですの」

初春「これで何かわかるんですか白井さん?」

黒子「わかるといいますか、まだ試してないことがあるといいますか」

美琴「さっさと言いなさい」

佐天「白井さん、早く教えてください」

黒子「フフフッ、実は佐天さんが試してみたことと麻雀には決定的な違いがありますの」


美琴「決定的な違い?何かわかる初春?」

初春「いえ、私にはさっぱり」

佐天「私も何のことかわかりません」

黒子「みなさん鈍いですわねー」

美琴「いいからさっさと説明しなさい」

黒子「はいはい、わかってますの。それではまず佐天さんが能力に気付いたのは何がきっかけでしたか?」

佐天「麻雀で天和を上がりまくったことですけど」

黒子「そう、それでその能力を確認するためにやったことは?」

佐天「おみくじ、ガチャガチャ、ロシアンシュークリームに懸賞」

黒子「そうっ、それですの」


美琴「だから何なのよ」

黒子「佐天さんが能力に気付いた麻雀とその他に試したものの違い。それは勝負事か否かですの」

初春「勝負事か否か?」

黒子「そう、佐天さんは運が上がったと思って色々と運試しをされたようですがそれは見当違いだったんですの。
実際は『運が上がった』ではなく『勝負事で勝てるようになった』に違いありませんの」

美琴「なるほど、確かにそう考えるとしっくりくるわね。麻雀で天和を上がれるだけの能力なんて変だものね」

黒子「そうでしょう、そうでしょう。ただしこれも飽くまで推測。実際に試してみないとわかりませんの」


初春「それじゃあ早速試してみましょうよ。トランプならありますし、ネット対戦なら他にも色んなゲームがありますよ」

佐天「そうですよ。私の能力がそんなにスゴイものなら早く試してみたいです」

黒子「そうですわね。それじゃあやってみますか」

――――――
――――
――

佐天「・・・」
初春「・・・」
黒子「・・・」
美琴「・・・」

黒子「本物ですわね」

初春「はい、そうですね」

美琴「ポーカーに神経衰弱、ババ抜き。ネット対戦でも一部のゲームでは全戦全勝だわ」

佐天「はい」


黒子「流石にみなさんも気付きましたわよね」

初春「もちろんです」

美琴「一部のゲームでは必ず勝つ。そのゲームとは」

佐天「運の要素が絡むものすべて、ですね」

全員「・・・」

佐天「アハハ、これってもしかしてスゴイ能力なんじゃないかなー、なんて」
初春「スゴイなんてもんじゃないですよ。こんな能力他にだれも持ってませんよ」

美琴「そうよ佐天さんスゴイは」

佐天「アハハッ、ありがとうございます」

初春「ほらほら、白井さんも何か言ったらどうですか?」

すみません、スレタイに乗って適当に書き始めましたが仕事の時間なので落ちます

~ 新宿 ~

ガチャッ

店長「いらっしゃ…おぉ哲さん!助けてくだせえ!」

哲也「どうした?」

店長「えらく強いやつがきちまったんですよ…」

ダンチ「なにィー!? よっしゃ、いっちょやったりましょうぜ哲さん!」

哲也「どんなやつなんだ?」

店長「それが…毎回かならず天和を引き当てるんですよ…」

ダンチ「はぁ!? あきらかにイカサマだろ!」

哲也「…」

店長「そ、それが、怪しい動きは一切ないんです」

ダンチ「チッ、これだからトーシロは駄目なんだよ。俺らに任せろってんだ!」

哲也「その卓に案内してくれ」

佐天「あのぉ…また天和です…」パタン

軍人「シィーット!嬢ちゃん、ちょっと来てもらうぜ!!」グイッ

佐天「キャッ!」

哲也「ちょっと待ってくれ」ガシッ

ダンチ(はわわ!て、哲さん!)

軍人「あぁ?ジャップ、離さないと痛い目みるぜ」

哲也「今度は俺が打つ、それまで待ってくれ」

軍人「ハハン?相手はイカサマ野郎だぜ?」

哲也「あぁ、俺が負けたらお前の負け分も俺が払おう」

軍人「チッ…約束は守れよ」

哲也「さぁ、やろうか」ガタッ

ダンチ「へへ、俺らは簡単にやられねえぜ?」

佐天「は、はい!あの、ありがとうございました」

哲也「ふん、このまま始めよう」

ダンチ「え゛、もう一回あがられちゃってるんですよ!?」

哲也「いいから始めろ」

佐天「わ、わかりました」

ー 東2局 【親:佐天涙子】 ー

ガチャガチャガチャガチャ

哲也(ダンチ、変な動きしないか見ておけ)

ダンチ(は、はい!)

カシャッ

佐天「えっと…皆さん積むの速いですね…あはは……」

哲也(明らかにド素人だ、この手つきじゃ積み込みはない)

ダンチ(マ、マジで運が良いだけだったりして…)

カシャッ

佐天「お待たせしましたぁ~(うぅ、こんなところ来るんじゃなかった…)」

佐天「サイコロ振りますね」ヒョイ

コロコロ

佐天「えっと、【3】だからリーゼントさんの山ですね」

軍人「Why?」

哲也「山は自分から数えるんだ」

佐天「あ、すみません。ではえっと…お名前は…」

哲也「哲也だ」

佐天「哲也さんの山からですね」

哲也「あぁ (…ブラフか?)」

カチャ…カチャ…カチャ…カチャ…

哲也(俺の山はメンツが揃わないように積み込んだ、天和はない)

ダンチ(さぁ、あがれるもんならあがってみろ!)

佐天「すみません…天和です…」パタン

哲也「なに!?」ガタッ

ダンチ「どうなってんだこりゃあ!?」ガタッ

佐天「え、えへへ… (超能力だなんて言えない…)」

哲也(俺の積み込みは完璧だった!ダンチの山からの配牌で天和が出来たのか!?)

ダンチ(ど、どうしましょう哲さん!)

哲也「…まだだ。今日はとことん付き合ってもらうぜ」

佐天「あ、あはは…」

ー 2戦目 親決め ー

哲也「親決めだ、サイコロでいいか?」

佐天「確かサイコロを2つ振って出目が大きい人ですよね?」

哲也「そうだ」

哲也(親じゃなければ天和は出せない、房州さん仕込みのサイ振りをみせてやるぜ)

哲也「俺から振らせてもらうぜ」シュッ

コロコロ…

佐天「!」

哲也「出目は【6・6】だ」

ダンチ(ひょー!相変わらずすげえぜ!)

ダンチ「じゃ、次は俺だな!」パッ

出目【1・2】

佐天「…クスッ」

ダンチ「お、俺はいいんだよ!ほら、お前だぞ」

佐天「あ、はい!振ります!」ヒョイ

哲也(さぁ、どうする?)

コロコロ…

佐天「私も【6・6】ですね」

ダンチ「はァー!?」

軍人「ククク、こいつは絶対に親になるのさ…」

出目の大きい人が親?

哲也「まだ決まったわけじゃない」

ダンチ(そ、そうだ!哲さんがサイコロで負けるはずない!)

軍人「俺はパスだ。ほら、振りな坊や」

哲也「あぁ」シュッ

コロコロ…

佐天「また【6・6】…」

哲也「お前の親が崩れるまで付き合ってもらうぜ」

佐天「っ! (やっぱりこの人サイコロの目を自由に出せるんだ!)」

佐天「わ、わかりました」ヒョイ

出目【6・6】

哲也(なんだ…どうなってる…?)

>>86
俺の地方ではそうだったんだ
他にも東・南・西・北から東をとった人とか一人がサイコロ振ってその出目の人がもう一回振るってやり方もある

佐天(大丈夫、私の親は崩れないっ!)

佐天「次は哲也さんですね」スッ

哲也「そのサイに触るな!」

佐天「!?」ビクッ

軍人「!」

ダンチ(ついに哲さんが仕掛けた!)

哲也「…そのサイ、改めさせてもらうぜ」

佐天「ど、どうぞ (何言ってるんだろ、この人?)」

哲也(あの手つきで出目操作は無理だ、となればこれしかない!)

ガリッ!

佐天(ひっ!サイコロを食べた!!)

ダンチ「そうか!グラサイか!!」

佐天「グラサイ?」

ダンチ「とぼけたって無駄だぜ!」

佐天「??」

哲也「ペッ…」

佐天(あ、吐いた)

哲也「!」

ダンチ「ど、どうだったんだよ哲さん!」

哲也「グラサイじゃない…だと…?」

佐天「あ、あのぉ…」

哲也(バカなッ!俺はサイコロの振り方を知っている!あんな振り方じゃ無理なはずだ!)

ダンチ(サイのすり替えがなかった、この駆け引きは哲さんの負けだ!)

佐天(こ、ここは勇気を出して仕掛けてみよう!)

佐天「あ、あの!これどうしてくれるんですか!!」

ダンチ「ちょ、ちょっとカマかけただけじゃねえか!」ガタッ

佐天「ひぃ!」

哲也「ダンチ!!」

ダンチ「哲さん!?」

哲也「…すまなかった」

佐天(ここだ!)

佐天「じゃ、じゃあ親をください」

哲也「……あぁ、いいだろう」

佐天「ありがとうございます」

佐天(よかった~!私の能力は役が天和になる能力…親じゃないとどうなるかわからない…)

ダンチ(追い詰められちゃいましたね)

哲也(…いや)

ダンチ「!!」

ダンチ(じゃ、じゃあ何か策が?)

哲也(いや、策はない)

ダンチ(じゃあダメじゃないっすか!)

哲也(今の場面、この女は俺から点棒を奪うこともできた…にも関わらず彼女は親を選んだ)

ダンチ(ど、どういうことですか?)

哲也(こいつ、天和以外は何もできないってことだ)

ダンチ(な、なら親を流しさえすれば…!)

哲也(勝負はここからだ)

哲也「おい、席を変わってくれないか?」

軍人「あん?いいぜ、好きにしな」

哲也「いいか?」

佐天「ど、どうぞ (何かする気かな?)」

佐天(どうせ私が天和あがって終わりだし何しても無駄無駄無駄無駄ァ!ってね♪)

ダンチ「チッ、浮かれやがって」

哲也「…」

ー 2戦目 東1局 【親:佐天涙子】 ー

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

佐天(わ、やっぱり積むの速いなぁ…)

ダンチ「はぁー…本当に素人臭いから嫌んなるぜ…」

佐天「す、すみません」

哲也「サイコロを振れ」

佐天「はい」ポイッ

コロコロ…

佐天「えっと【10】だから…」

哲也「俺の山だ」

佐天「あ、はい (哲也さんのか…嫌だなぁ…)」

カチャ…カチャ…カチャ…カチャ…

ダンチ(哲さん、何かしたのかな?)

哲也「…」

佐天(さて、哲也さんが何かしたみたいだけどあがってるかな?)

…チラッ

佐天(えっと…よし、ちゃんとあがってる!!)

佐天「天和です!」バンッ

ダンチ「なにィー!?」ガタタッ

軍人「Hey!終わりみたいだなジャップ!」

佐天「私の勝ちですね!」



「おい、どういうことだ?」

佐天「え…どういうことって…」

ダンチ「そうだよ哲さん!どう見たってあがって……あれ?」

軍人「おいおい、2ピンと3ピンを見間違えてるぜ嬢ちゃん」

佐天「そ、そんなはずは!」ガバッ

佐天「!?」

佐天(な、なんで…どうして…!?)

ダンチ(あ…あ…て、哲さんの左手芸だッ!!)

ダンチ(俺や軍人のオーバーリアクションで気を取られてるうちにすり替えたんだ!)

哲也「チョンボだな。8000点、支払ってもらおう」

佐天「そ、そんな…」

ダンチ(これならあがってようが関係ない!)

佐天(そ、そうだ!)

佐天「すり替えましたね!? イカサマです!」

哲也「…証拠は?」

佐天「え…」

哲也「いいか…覚えておくんだ…」

哲也「イカサマはバレなきゃイカサマじゃない。技って言うんだ」

佐天「そんな… (でも証拠がなきゃ何もできない…)」

佐天「わ、わかりました!続けましょう!」

佐天(次は気をつければいいだけ!私の勝ちに揺るぎはない!!)

ー 東2局 【親:哲也】 ー

哲也「サイを振るぜ」ヒョイ

佐天「はい… (な、何かしてくるに違いない…!)」

哲也「出目は【3】。ダンチの山だ」

ダンチ「はいはーい」

カチャ…カチャ…カチャ…カチャ…

佐天(うわ、やっぱりバラバラだ…普通に麻雀するの初めてかも…)

佐天(あぁ…役とかわかんないよぉ…)

哲也「終わりだ」

佐天「…え?」


………パタンッ…





哲也「天和・大四喜・字一色・四暗刻。5倍役満だ」

軍人「What's!?」

佐天「あ…あ……そ、それ………」

ダンチ(うお、哲さん!まさか燕返しを…!)

哲也「1人8万点、いただこうか」

佐天「は、払えるわけないじゃないですか! イカサマも大概にしてください!」

哲也「…この世界は甘くないんだぜ」

哲也「確かに俺はサマをした。だがもうあがった事実はなくならない」

佐天「…」

哲也「これに懲りたら二度と賭場にはくるな、賭場で稼いだ金を置いていけ。それで見逃してやる」

ダンチ(あ…勿体ない…身体で……)

佐天「ほ、本当ですか!? ありがとうございます!ありがとうございます!!」

哲也「早くいけ」

佐天「し、失礼します!」

軍人「Hey!なかなか痺れたぜ!!」

哲也「何を言ってる?」

軍人「はん?」

哲也「8万点、さっさと払えよ」

軍人「えっ」

ダンチ(うわ、哲さんえげつねえ…)

哲也「まさか払えないとか言うんじゃねえだろうな」

軍人「シィーーーーーーーット!!!」


ー 終わり ー

保守がてらに書いたつもりだから繋がってないです
俺は疲れたから誰か天・アカギ・カイジバージョンを頼む

タコス「新入部員連れてきたじょー!!」

佐天「あの・・・こんにちは」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月26日 (木) 19:04:21   ID: PoR6-gyO

タコスwwwww

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