橘純一「コ、コスプレ!コスプレして!?ね!?」(461)

橘「コスプレっていいよね!」

梅原「お、おう。急にどうした?」

橘「梅原?コスプレっていいよね?」

梅原「あ、あぁ……二度も聞くもんじゃないぜ?」

橘「……コ、コスプレっていいよね!?」

梅原「わ、わかった!わかったから!」

梅原「……つまり、あれか?」

梅原「みんなにコスプレさせたいから、背中を押せっていいたいわけだな?」

橘「さすが梅原!話が早くて助かるよ!」

梅原「……大将?」

梅原「写真……ちゃんと撮ってこいよ?」

橘「勿論だよ!写真NGなんていわせないぞ!!」

橘「僕、行ってくるよ!」

橘「うぉぉぉぉぉぉ!」


梅原「……バカな男だぜ、本当に」

橘「……というわけなんだけど」

絢辻「バ、バカなんじゃないの!?」

橘「え?絢辻さんはコスプレしてくれないの?」

絢辻「す、するわけないでしょ!?そういうのは私以外に頼んでよ?」

橘「……だよね」シュン

橘「ノリが悪いことで有名な絢辻さんだもんね」

橘「ごめん、僕がどうかしてた……」

絢辻「少し棘がある言われようだけど、わかって貰えて嬉しいわ」

橘「絢辻さんに似合うと思って頑張って用意した衣装なんだけどなぁ……」

絢辻「え?」

橘「仕方ない……田中さんにでも着せてお茶を濁すよ……」

橘「はぁ……田中さんじゃ着こなせないよなぁ……田中さんじゃなぁ」

橘「衣装の泣き声が聞こえてくるよ……うぅっ」

絢辻「ま、待って!待ってよ!」

絢辻「そ、そんな……泣くほどのことなの?」

橘「当たり前だよ!僕がこの衣装を買う為にどれだけの犠牲を払ったと思う!?」

橘「貯金を崩すだけじゃ足りなくて、プレミアがついてるお宝本まで売り払ったんだ!」

絢辻「う、嘘!?嘘でしょ!?」

橘「我が子を売るような気持ちになったよ……心にポッカリ穴が空くって、ああいう状態なんだね」

橘「それもこれも今この瞬間!この瞬間の為のことだったんだ!」

橘「なのに……田中さんに着せることになるなんて……」グスン

橘「これじゃあ身売りされたお宝本達も報われないよ!」

絢辻「……わかった」

橘「え?」

絢辻「着る!あなたが用意した衣装着るから!」

橘「ほ、本当に!?」

絢辻「勘違いしないでね?べ、別に……コスプレしたいわけじゃないのよ!?」

絢辻「橘君がそこまでして準備した服を着ないのは、流石に悪いと思っただけなんだからね!?」

橘「わーい!さすが絢辻さんだ!!」

~ポンプ小屋~

絢辻「なるほど、ね」

絢辻「ここなら人の目を気にしないでコスプレできるわね」

橘「う、うん!でしょ!?」

絢辻「それで……私はどんな格好をすればいいの?」

絢辻「あ、あんまりエッチなのは……ね?」

橘「え~とね」ゴソゴソ

橘「これを着て欲しいんだ!」

絢辻「……あら?これって女性もののスーツ?」

絢辻「私はてっきりメイド服とか出てくると思ったのに」

絢辻「本当にいいの?これで?」

橘「こ、これがいいんだ!」

橘「むしろこれ意外に考えられないよ!」

橘「まずそのタイトなライン!絢辻さんのスレンダーな体型にぴったりだ!」

橘「え?タイトなラインの服ならもっとエッチな体型な子に着せた方がいいだろって?」

橘「この素人め!エッチな体型の子は何を着てもエッチなんだよ!!スーツならではのエロスが生かされないじゃないか!?」

橘「次にそのイメージ。スーツを着てるとそれだけでデキる女って感じだよね!絢辻さんなら尚更だ!」

橘「でも……いくらデキる社会人でも会社帰りに飲んだくれる日があったり、家に帰ったら疲れてスーツを着たままベッドに倒れこんだりする日があると思うんだ」

橘「そのギャップ!そのギャップを妄想できる余地があるのが素晴らしいんだ!」

橘「思わず『お疲れ様です』っていいたくなっちゃうよね!」

橘「そうそう、スーツといえばね……」

絢辻「わかった!スーツの魅力はよくわかったから!」

絢辻「へぇ、ご丁寧にハイヒールまで準備してあるのね」

絢辻「それと……メガネ?」

橘「メガネ!それはッ!!」

絢辻「はいはい、メガネもかけろってね」

絢辻「あなたの考察を聞いてたら日が暮れちゃうわ」

絢辻「じゃあ、早速着替えるから……」

橘「うん」

絢辻「……表に出てくれる?」

橘「……えっ?」

絢辻「え?じゃないわよ!?ほら、さっさと出て行きなさいよ!」

橘「だ、だよね。ははっ」

絢辻「……これでよし、と」

絢辻「橘君?もう入っていいわよ?」

橘「う、うん。失礼しまーす」

橘「……あっ」

絢辻「ど、どうかな?あなたのいってた通りデキる女をイメージして髪型も変えてみたんだけど……」

橘「い、いい!最高じゃないか!!」

橘「その少し社会に揉まれてやさぐれてる感がとってもいい!!」

絢辻「……はぁ。素直に『綺麗だよ』とか言えないわけ?」

絢辻「ま、いいわ」

絢辻「それで……やっぱり、その……ね?」

橘「うん。撮影するよ」

絢辻「構わないけど……悪用したら怒るからね?」

橘「あ、悪用なんてしないよ!」

橘「せいぜい僕のイマジネーションがはち切れんばかりになるくらいさ!」

絢辻「それで?どんなポーズとればいいの?」

橘「僕さ……ベタだけどどうしても外せないと思うポーズがあるんだ!」

絢辻「へぇ?どんなの?」

橘「しょ、書類!書類を地面に落として拾う姿をファインダーにおさめたい!!」

絢辻「……あぁ、あれね。わかったわ」

バッサァ

絢辻「や、やだ!私ったら書類を!」

絢辻「す、すみません!すぐに拾いますんで!」イソイソ

橘「こ、ここだ!シャッターチャンス!」

パシャッ!

絢辻「も、もう!本当にすみません!」

パシャッ!

絢辻「いい絵撮れた?」

橘「うん!バッチリのはずだよ!」

絢辻「ま、そりゃそうよね。被写体が私だもの」

橘「はははっ、そうだね」

絢辻「あのね?お願いがあるんだけど……」

絢辻「写真できたらさ、焼きまししてくれる?」

絢辻「こんなバカなことなんて二度としないと思うから、記念にとっておこうかなって」

絢辻「写真を見る度に思い出して枕に顔を埋めることになるかもしれないけど、それもありよね」

橘「うん、楽しみに待ってて?」

絢辻「ふふっ、遅くなったら承知しないからね?」


橘「次はあの子がシャッターチャンス!」

森島「コスプレ?」

橘「してみませんか!?」

森島「もちろんするわ!私がしないで誰がするのよ!?」

森島「……でも、何の格好をするのかが問題なのよねぇ」

橘「先輩?ここは定番でいってみませんか?」

森島「定番?」

橘「えぇ、定番です!奇をてらわないのが一番ですよ!」

森島「で、気になる定番とは!?」

橘「白衣の天使!ナースです!」

森島「わぉ!お注射しちゃうぞ!!」

~ポンプ小屋~

森島「白衣の、っていうわりにはピンクだったり」

橘「あ、それは僕の好みです」

森島「当然のようにスカートにタイツ、と!」

橘「パンツルックも機能的でいいんですけどね」

森島「うんうん、ロマンよね!!!」

森島「これさ、本物だよね?どうやって準備したの?」

橘「それはですね……」

橘「全力で頭を下げました」

森島「え?」

橘「クラスメイトのお姉様が看護師だったので!全力で頭を下げて借りてきました!!」

橘「みっともないことこの上なかったですが、僕の誠意が伝わったみたいですね!!」

橘(森島先輩に着てもらうってことで、クラスメイトの彼にも協力してもらったのは内緒の話だよ!)

橘「そうそう、白衣の天使って言われると普通は美人をイメージしますよね?」

橘「ですが、実際は年配の女性が多いこと多いこと!彼女達は天使というより天使長!中には熾天使も!?」

橘「……僕、入院したときに思ったんですが」

橘「白衣の天使が本当に天使ちゃんだったら、三倍の早さで身体が治る気がするって!」

森島「あ、それはわかるかも!!」

森島「やっぱりキュートな子の方が治すモチベーション上がるわよね!」

森島「『よくなってきましたね』って笑顔がみたいもの!」

橘「でも治って欲しくない!治ったらサヨナラしなくちゃならない!!」

橘「……そんな切ない思いがありますよね」

森島「橘くん……」

橘「わざわざ再入院するわけにもいきませんしね」

森島「も、もしかして!?そこで!?」

橘「そう!コスプレですよ!!」

橘「せめて形だけでも!形だけでいいから看病されたいんです!」

橘「弱っていることをいいことに、天使のお姉さんに甘えたいわけですよ!」

森島「わかったわ!橘くん!!」

森島「お姉さんに……甘えていいのよ?」

橘「ほ、本当ですか!?」

森島「こら!病人がそんなにはしゃがないの!!」

橘「す、すみません」

森島「……あ、これは提案なんだけどね?」

森島「どうせならここじゃなくてさ?」

森島「保健室のほうが雰囲気出るんじゃないかな?」

~保健室~

森島「うん!この時間だとやっぱり誰もいないわね!」

橘「なんてことだ……ご都合主義最高じゃないか……」

森島「じゃあ、着替えるからさ」

森島「……覗いちゃダメだよ?」

橘「は、はい!」

森島「前フリとかじゃないからね!?覗いたらコスプレはなし!」

森島「わかった?」

橘「わかりました……覗きません」

森島「グッド!」

森島「じゃあ、早速」ヌギヌギ

橘「…………」

森島「早く出て行ってよ!もう!!」

橘「すみません!今出ていきます!」

森島「入っていいよ~」

橘「し、失礼します!」

森島「ど、どうかな?天使できてる?」

橘「……後光がさして見えます……僕生きてて良かった!」

森島「も、もう!大袈裟なんだから!!」

森島「……あ、撮影もするんだよね?」

橘「あ、はい。お願いしていいですか?」

森島「せっかくだし。やっぱり記録に残さなきゃね」

森島「さて、患者さんはベッドに横になってもらおうかな?」

橘「優しくしてくださいね……」

森島「ふふっ、お姉さんに任せて……」

森島「はーい、お熱を計りますよー?」

橘「シャッターチャンス!」

パシャッ!

森島「わぉ!凄い熱よ!これはお注射しなきゃ!!」

パシャッ!

森島「す、すみません!……まだ新米なもので上手くお注射できなくて……」

森島「も、もう一度!えい!」

パシャッ!

森島「橘さん?汗を沢山かいたみたいですね?お身体お拭きしますね?」

パシャッ!

森島「採血しますね。こ、今度は上手く刺しますから!動かないで下さいね?」

パシャッ!

森島「こんなところかな?」

橘「ありがとうございました!僕……何だか身体が軽くなった気がします!」

森島「ふふっ、それはよかった♪」

森島「あのさ、勿論写真はくれるんだよね?」

橘「は、はい!写りがいいのを厳選して……」

森島「あ、写りが悪いのももらえるかな?」

森島「例え写りが悪くても……思い出は思い出だからね。なかったことにしたくないの」

森島「だからお願いね?」

橘「わかりました!」


橘「シャッターチャンス……まだあるのかな!?」

橘「七咲?あのさ?」

七咲「嫌です」

橘「……まだ何も言ってないのに酷いじゃないか」

七咲「ふふっ、取り敢えず拒否してみただけですよ」

七咲「で、何ですか?」

橘「ランドセル……背負ってみないか?」

七咲「…………はいっ!?」

橘「ら、ランドセルを背負ってみないか!?」

七咲「ど、どういうことなんですか!?説明して下さい!」

橘「えーとね……」

七咲「ふむふむ……」

七咲「コスプレ、ですか」

橘「うん。コスプレなんだ」

七咲「別にそれくらいは構わないのですが……」

橘「うん?」

七咲「先輩ってそういう趣味をお持ちだったんですね」

橘「え?そういう趣味って?」

七咲「ですから……若い子が好きというか、ロリコンというか」

橘「ロ、ロリコン!?僕が!?」

七咲「え?違うんですか?」

橘「し、失礼な!!僕はロリコンじゃない!!!」

橘「大体、昨今の風潮は何なんだ!?」

橘「子どもが好き、と胸を張っていえないのは何なんだよ!?」

橘「僕は決して抵抗できない幼い子どもに自分の歪んだ性をぶつけたいわけじゃない!!」

橘「『子どもが好き』と言われて真っ先にそっちを連想する人達は、自分の薄汚れた心を恥じるべきだ!」

橘「僕は……そう!ポジションでいうなら近所のおばちゃん!」

橘「近所のおばちゃん的な感じで登下校している子ども達を見守りたい!」

橘「ただそれだけなんだ!!」

橘「微笑ましい日常を通して、平和を噛み締め感謝したい!!」

橘「ただそれだけが望みなんだよ!」

橘「なのに……どいつもこいつも……」グスン

七咲「わ、わかりました!わかりましたから!」

七咲「つまり実際に小学生に近付こうものならお縄になってしまうので」

七咲「その代わりにランドセルを背負った私と戯れよう」

七咲「そういうことですね?」

橘「さすが七咲だね!僕のいいたいことを理解してくれる!」

七咲「この学校から逮捕者を出したくないですし……」

七咲「しかも、それが橘先輩だなんて……耐えられませんからね」

七咲「……決めました」

七咲「背負いましょう、ランドセル!」

橘「やったね!」

~ポンプ小屋~

七咲「……先輩?」

七咲「えぇ、少しは予想してましたよ?」

七咲「黄色い通学帽くらいはあるんだろうなって」

七咲「ですが……何で小学生っぽい洋服まであるんですか!?」

橘「だってさ、高校の制服にランドセルってのも変じゃないかな?」

橘「あ、サイズは大丈夫だと思うんだけど」

七咲「いえ、そういう問題ではなくてですね?」

七咲「……はぁ、やっぱりいいです」

七咲「追求するのも野暮ってもんですよね」

七咲「では着替えるので」

七咲「……出て行って下さい」

橘「わっ!そんなに押さないでよ!」

橘「自分で出て行く!自分で出て行くから!」

七咲「着替え終わりましたよー」

橘「は、入るよ?」

橘「!?」

七咲「さすがに……恥ずかしいですね」

橘「……くくっ」プルプル

七咲「な、何ですか!?笑わないで下さいよ!?」

橘「あははっ!だってさ普段クールな七咲が、どう見てもおませさんな小学生にしか見えないし!」

七咲「くっ……反論できないのが悔しいですね」

七咲「それで?おませな私を写真におさめるわけですか」

橘「こ、これは撮らないわけにはいかないよ!」

七咲「弱みを握られてるみたいで少し不愉快ですが……そうですね、折角ですし」

七咲「か、可愛く撮って……下さいね?」

橘「うん!任せて!!」

七咲「そうですね……あざとくいきましょう、あざとく」

橘「あざとく?」

七咲「歩くの早いよ~!お兄ちゃん?」

橘「み、美也とは全然違うぞ!これはシャッターチャンスだ!」

パシャ!

七咲「あのね!今日学校でね!」

パシャッ!

七咲「む~、クラスではわたしが一番うまくリコーダー吹けるんだよ?」

パシャッ!

七咲「見て見て!テスト100点!」

パシャッ!

七咲「今日の晩ごはんは何かな!?楽しみだね!」

パシャッ!

七咲「……うぅ」

橘「な、七咲?」

七咲「……ノリノリでやってしまいましたが、さすがに恥ずかしいですね」

七咲「あ、写真下さいね?」

橘「うん、出来上がったら七咲に焼きましで渡すよ」

七咲「絶対に!絶対に美也ちゃんにも見せちゃダメですよ!?」

七咲「先輩一人で楽しんで下さいね!?」

橘「う、うん……約束するよ」



橘「さぁて!次もフォトジェニックかな?」

橘「薫?腕を見込んでの頼みがあるんだ」

棚町「え?なになに?」

橘「ぼ、僕にとり憑いてくれないか!?」

棚町「……いや~、さすがに意味不明なんだけど」

橘「薫みたいな幽霊がいたら世の中楽しくなりそうだよねって思ってさ」

棚町「ん?どういうこと?詳しく説明してよ?」

橘「実はね……」

棚町「へ~」

棚町「コスプレ、か」

橘「メイド服とかも考えたんだけど、バイト先のと大差ないだろ?」

棚町「確かにそうねぇ。あれもある意味コスプレっちゃコスプレといえるわね」

橘「だからさ、色々考えてみたんだけど……」

棚町「それで出た結論が幽霊、なの?」

橘「うん。そうなんだ」

橘「和服似合いそうだろ?薫ってさ」

棚町「ま、まぁね」

橘「ただ和服を着てもらうってのもつまらないしね」

棚町「でもさ、幽霊って辛気臭いでしょ?あたしとは正反対じゃない?」

橘「いや、僕は思うんだけどさ」

橘「幽霊って……意外とノリがいいヤツらなんじゃないかって」

橘「ほら、幽霊ってさ、基本的に人を驚かせたり怖がらせることに全力だろ?」

棚町「う~ん、それもそうね」

橘「その為の雰囲気作りもかかさないしさ」

棚町「わざわざジメジメしていかにもな所でしか出ないし……あれって演出だったんだ」

橘「ある意味身体を張ったエンターテイナーだよね!」

橘「僕、正直超常現象の類は信じてないけど、話としては幽霊は面白いと思うんだ!」

橘「そう!むしろ幽霊はいるべきだ!」

橘「例えば幽霊の女の子が僕の部屋にいたとするだろ?」

橘「でも、僕は霊感とかないから彼女の存在に気付けないわけだ」

橘「だから気を遣わずに目の前で着替えちゃったり、裸を見せちゃったり……お宝本でムフフなことになってるところを見せつけちゃったりしちゃうよね!」

橘「これは事故!事故は仕方ないよね……」

橘「それでね、そういう事故が起きる度に顔を真っ赤にして部屋から出て行くの!何それ可愛い!」

橘「あとさ!幽霊なのに夜怖くて一人て寝れないこととかあってさ!」

橘「こっそり僕の布団に忍び込んでくるの!うん、そっと抱きしめてやりたいよね!僕には見えないけど!!」

橘「それとね、ポルターガイストを起こしたりして、僕の反応を見ながらニヤニヤしてる姿も可愛げがあっていいね!」

橘「うん!幽霊って素晴らしい!」

棚町「あんた……頭おかしいんじゃないの?」

棚町「ま、ジメジメして辛気臭い幽霊も見方を変えればそんなに悪いものじゃないってことね」

橘「そういうことだね、うん」

棚町「う~ん、和服ってあまり着る機会ないし」

棚町「幽霊の格好なんてもっとすることないわよね!」

棚町「うん、いいわ……コスプレやっちゃいましょっか!」

橘「よし!そうとくれば……」

~ポンプ小屋~

棚町「へぇ、意外としっかりした生地なのね」

棚町「これなら、ちゃんとした着方できるかな?」

橘「ちゃんとした着方?」

棚町「そうそう、下着をつけないヤツ」

橘「えぇ!!そ、そんな……それは……」

棚町「あははっ!な~に顔を真っ赤にしてんのよ!?」

棚町「ちゃんと下着つけて着るから安心して?」

棚町「それとも純一は……下着ない方がお好み?」

橘「わ、わかった!僕は外に出るから!」

橘「着替え終わったら言ってね!」

棚町「着替え終わったわよ?」

橘「は、入るぞ?」

棚町「どう?似合う?……って死装束が似合うってのもおかしな話か、ははっ」

橘「か、薫?下着は……?」

棚町「さぁ?どっちでしょ~?」

ヒラヒラッ

橘「や、やめろよ!」

棚町「あんたって意外と純情なところあって面白いわよね」

棚町「……で、撮るんでしょ?」

橘「もちろん!拒否権はないからな?」

棚町「はいはい、拒否なんてする気ないから」

棚町「でも、撮るならちゃんと撮ってね?」

棚町「……うらめしやぁ~」ドロドロドロ……

橘「な、何だかゾクゾクッときたぞ!シャッターチャンスに違いない!」

パシャッ!

棚町「この恨み……晴らさずでおくべきかぁ!」

パシャッ!

棚町「別パターン!」

橘「別パターン?」

棚町「あ、あんた!?あたしが見えてるの!?」

橘「こ、これは!?」

パシャッ!

棚町「うぅ……よかった!あたし一人ぼっちなのかと!」

パシャッ!

棚町「こ、怖がらないでよ!?……ちょっとショックだからさ……」

パシャッ!

棚町「あ~!撮られた、撮られた!」

橘「お疲れ、薫」

棚町「あ、絶対にあたしに撮った写真見せなさいよ!?」

橘「それは勿論だよ」

棚町「ふふっ、もしかすると……ホンモノが写り込んでるかもよ!?」

橘「な、なんだって!?」

棚町「……楽しみね、現像されるのが」

棚町「あ、あたしの分も焼きまししとくよーに!忘れたら承知しないわよ!?」



橘「うん、次のシャッターチャンスが僕を待ってるんだ!」

ちょっと寝かせて下さい
落ちてたら立て直します

すみません、日本語間違えました
このスレ落として下さい。保守とか不要なので……

>>45
>中には熾天使も!?
漫画かラノベかゲームか覚えてないんだけどルビが熾天使《セラフ》
だったせいでそうとしか読めなくなった
熾天使これホントはなんて読むの?

>>130
 文字面では「熾天使(してんし)」。
 天使の階級で一番上の、第一位のこと。
 英名が「セラフ」、または「セラフィム」。

 『熾』は「火をおこす」って意味の字で、実際に“おこす”で検索すると“熾す”となる。

 熾天使は神を代行して天使の頂点に立つもので、「神の火」は神様の権力そのものをあらわす。

 熾天使は有名な天使ばかりで、「火のミカエル」、「風のラファエル」、「水のガブリエル」、「地のウリエル」。
 あと堕天した「ルシフェル」と「ベルゼバブ」も元はこの階級にいた。

美也には何が似合うかな

>>139
 チャイナドレスとかどうでしょ
 巫女とか

塚原先輩はやっぱりブラジル水着でしょ

ラブリー先輩は塚原先輩の「背中からお尻のラインが魅力的」って言ってるんだから、
ここはブラジル水着一択だろ?

ブラジル水着を着た状態でエビ反ると、肩と尻を繋ぐ水着がピンと張ってるのがよくわかるんだよ。

エビ反ることで肩から背中、腰、尻への美しい曲線が強調され、
そこに、しなやかな弓に張られた弦の如き水着が主張をみせる。
まさに肉体美。これこそ芸術。

さらにこのポーズは胸を前に突き出す姿勢になるから、少ない布面積に圧迫された塚原先輩のおっぱい、おっぱいが拝める!!

しかも胸を張ることで股部分の水着が食い込んじゃったりなんかして、ただでさえ恥ずかしがってるひびきちゃんが内股をモジモジさせたりしちゃう!!

わぉっ! ベリーグーね!!


落とさせるかっ!!

裡沙ちゃんはボンテージとか

いっそみんなでボンテージ着て紳士をイジメてあげてください

梨穂子のラブハンドルぺろぺろ

橘「梨穂子!」

梨穂子「あ~じゅんいちだ~、どうしたの~?」

橘「アイドルになってくれないか!?」

梨穂子「えっ、アイドルってあのアイドルの事~?」

橘「そうだよ!ふりふりの可愛い衣装を着て歌って踊る」

橘「僕たちに生きる喜び、希望を与えてくれるあのアイドルさ」

梨穂子「それは無理だよ~、だって私アイドルみたいな体系じゃn」

橘「違う!最後まで話を聞いてくれる梨穂子!」

橘「梨穂子には僕だけのアイドルになってほしいんだ!」

梨穂子「え、それってどういうこと~?」

橘「梨穂子には僕の心希望になってほしいんだ」

橘「梨穂子ににもっと輝いてほしいんだよ!」

橘「このカメラのシャッターでね!」

梨穂子「へ?」

信じるものはすくわれた

ずんいち~(ドスドス)

メビウスの輪のことかな?

http://beebee2see.appspot.com/i/azuY4oXiBQw.jpg

わおっ(^q^)wwwチキチキwwwわおっwww

橘「伊藤さんはうちの学校における夏みかんだよね」

香苗「ちょっと何をいってんのかわかんないわね」

橘「キャラの濃い面子の中できらりと光る溌剌としたかわいらしさ……」

橘「それでいて甘酸っぱい感覚も与えてくれるそのキャラクターはまさに夏みかんだよ!」

香苗「ほめられてるのよね、私?」

橘「だから伊藤さん! 何も言わずにこれをきてほしいんだ!」

香苗「これは……白ワンピに麦藁ぼうし?」

香苗「嫌よ。こういうのは桜井に頼めばいいじゃない」

橘「お願いします。りほこじゃ……りほこじゃだめなんだ!」

橘「お願いします」

香苗「しょうがないわね……でも今回だけよ?」

~ポンプ小屋~


香苗「着てみたけど……そのカメラはなんなの?」

橘「まるで夏休みにおじいちゃんの家の近所で出会った女の子みたいじゃないか……!伝えられなかったもどかしい恋心!」

橘「そんな思い出、僕にはないけど、なんでだろう。あぁ、あの頃に帰りたい!」

香苗「頭沸いてるわね」

橘「この写真にタイトルをつけるなら……まさにあの夏の思い出」パシャパシャ

香苗「どうでもいいけど写真は他の人には見せないでよね」

橘「当たり前じゃないか!こんなきれいな思い出は僕の胸の中だけで永久保存だよ!」

橘「さぁ伊藤さん!次はお日様をバックに、目を細めて笑ってみようか!」

橘さんは「香苗さん」って呼んでた

>>328
だったな……
書いた後しまったと思った

上崎「本当に……この服を着たら橘君のこと諦めてくれるんですか?」

絢辻「ええ、もちろんよ」

>>337

上崎「こっ、これ透けてるじゃないですか!!」

絢辻「それはそうよ、シースルー浴衣だもの」

上崎「しし、下着が見えちゃいますけど!?」

絢辻「それは私の関与するところじゃないは。たしかに普通は見えてもいいものを下に着るものだけど」

上崎「うぅ~」

>>1の失踪はアマガミSSスレでよくあること

美也「こんなの着せてよろこぶなんて……にぃにの変態さんっ!」

棚町「ひ、ヒモ水着はちょっとやりすぎじゃない?」

橘「紗江ちゃんはコスプレ禁止ね」

中多「そ、そんな……何で……ですか?」

橘「ソエン的な物を感じちゃうからね……」

塚原「……これは、なに?」

橘「塚原先輩に着てほしいコスプレの衣装です」

塚原「…なんなのこれ…ボディコン?」

橘「未来で流行るゲームのキャラクターですよ」

塚原「未来って」

橘「ライダーのコスチュームです。塚原先輩にぴったりですよね」

このスレの何がそこまで保守させるのか……

橘「はい、絢辻さん」

絢辻「…? なにこれ、どこかの制服? それに金髪のウィッグって…」

橘「うん、『だぁ!だぁ!だぁ!』だよ!」

絢辻「遠慮しておくわ」

橘「金髪つながりで『瓶詰妖精』でもいいよ!」

絢辻「遠慮しておくわ!」

ここまで保守されると逆に恐縮して書き辛いレベルだろ……

なんてことだ……本当に裏表がないなんて……

橘「森島先輩と薫にはこれね」

森島「なにかしら?」

棚町「コレ…制服?」

橘「そう、ToHeartだよ!!」

森島「赤いウィッグに…」

棚町「黒髪ロングのウィッグ…」

橘「きっと2人に似合うと思うんだ!」

森島「でもコレって…」

棚町「なんであたしら2人なの?」

橘「タマ姉たまんねぇ! 運命的な人たまんねぇ!」

田中「私もコスプレしたいな!」

橘「……う~ん、ローアングルとハイアングルはどっちが至高だろうか」ブツブツ

田中「橘君?」

橘「ローアングルもハイアングルもチラリズム的には……」ブツブツ

田中「橘君!?聞いてるの!?」

橘「た、田中さん!?いたの!?」

田中「私も!コスプレしたい!」

橘「え?コスプレ?」

橘「……ごめんね?今は衣装を持ってなくてさ」

橘「今あるのはこんなのしか……」スッ

田中「ね、猫耳と尻尾!?」

田中「これでよし、と」

田中「……どうかにゃ?」

橘「なんてことだ……早速語尾を変えてくるなんて……」

田中「橘君?私……可愛くないかにゃ?」

橘「……あー、もう!」

橘「田中さんが可愛くて辛い!拾って帰りたいよ!」

田中「えへへ、ありがとだにゃ」

橘「田中さん?早速だけど撮るよ?」

田中「わかったにゃ♪」

田中「にゃんにゃん!ごろにゃ~ん!」

パシャッ

さえちゃんには三角木馬にまたがってもらいたい

うさピースは流行らないって何回言わせるんだ

そろそろだれか森島先輩に犬耳と犬尻尾つけてニャンニャンフィーバーする紳士を

梅原には何着せるんだい

>>431
 フンドシにハッピでも着せてりゃいいんじゃないっすかね

>>431
ルパン三世の格好でもさせとけばいいんじゃないですかね。緑ジャケットの

わぉ!

りほっち

梨穂子はThe・Oだなぁ!

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