響「『新ジャングルの王者ヒビキちゃん』?何それプロデューサー?」 (10)

P「お前にオファーが来た映画のタイトルだ。しかも主演だぞ?」

響「えっ!?ほ、ホントに自分が主演なの!?嘘言ってないよな!?」

P「嘘なもんか。受けるよな?」

響「もちろんだぞ!自分、精一杯頑張るさ!それでどんな映画なんだ?タイトル聞いただけじゃ全然わかんないぞ」

P「えーと…人気漫画を原作にした映画だそうだ」

響「漫画原作か!ファンがいっぱいだな!」

P「ただし原作の主人公は男だが女に変更し、ストーリーも完全オリジナルなんだとさ」

響「…なんか一気に地雷臭くなったぞ…」

P「主人公は赤ん坊のころにアフリカのジャングルに捨てられ、チンパンジーに育てられた女の子」

響「アフリカかぁ」

P「ヒビキちゃんと名づけられ強くたくましく成長した彼女は密猟者から動物たちを守るスーパーヒロインとなった!」

響「動物を守るヒロイン!うおお!かっこいい!すごくかっこいいぞ!」

P「今日もヒビキちゃんは腰巻一枚だけ身に付けたほぼ全裸の姿で悪と戦うのであった!…と、こんな感じの作品だってさ」

響「ちょっと待ってプロデューサー…い、今…ほ、ほぼ全裸って言わなかったか…?」

P「言ったよ?野性児だから基本ほぼ素っ裸なんだろうな」

P「撮影でアマゾンに行くことになったぞ!切符は片道でいいからな!」

響「え?それってどういう……」

真「響ならアマゾンでもやっていけるよ」

美希「すぐ現地人と仲良くなれると思うの」

小鳥「ペットは既に空輸しておきましたから。多分死んでると思うけど」

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