杏子「そしてあたし達は走りだした」(182)

ほむホーム

ほむら「暇ね…」

ほむら「………たまにはインターネットでもしようかな」

ほむら「えぇーと…か、ん、あ、め、ま、ど、a、k…」

ほむら「あっ、違う!」

ほむら「か、な、め、ま、ど、か…よし検索!」

ほむら「ほむっ!いろんな画像があるじゃない!」

ほむら「何時の間にこんな…とりあえず保存しなないと」

3時間後

ほむら「ほむ…とりあえず今日はこの辺にしときましょう」

ほむら「今から……ん?」

ほむら「こ、これは…!」

ほむら「2月7日…昨日じゃないの!」

ほむら「しまった…出遅れた」

ほむら「こんなことしてる場合じゃないわ!」

某コンビニ

ほむら「ついたわ」

ほむら「さて、飲み物のコーナーは…ここね」

ほむら「えーっと……あった!」

ほむら「後はまどかを…!」

ほむら「………」キョロキョロ

ほむら「ふぅ…」

ほむら(知り合いは誰も…いないわね)

ほむら(こんな所見られたらやっぱり不味い…わよね?)

ほむら(特にまどかに見られたら……)

まどか「あっ、ほむらちゃん」

ほむら「ほむっ!?」

まどか「奇遇だねっ」

ほむら「か、鹿目まどか…!」

さやか「転校生じゃん、何してんの?」

ほむら「美樹さやか…」

さやか「ん?何かいっぱいお茶買ってるじゃん」

ほむら「そ、それはっ!」

まどか「あれ?オマケがついてるんだ」

さやか「何これ?携帯ストラップ」

ほむら「あ…!」

まどか「可愛いー!って…あれ?」

まどか「え…?これ、わたし……?」

ほむら「たっ、たまたま!たまたま手に取ったのがそれだったのよ!」

まどか「そうなんだ」

さやか「…たまたまかぁ、たまたまねぇ」

ほむら「な、なによ…」

さやか「ん?たまたま、まどかだけ10個も手に取ったんだなぁーって」

ほむら「あ…!」

まどか「ほ、ほんとだ…これ全部わたしだよ」

ほむら「あ…あはは…偶然って怖いわね…」

さやか「いや、まどかのことが好きなんでしょ?」

ほむら「ほむっ!?」

まどか「…ほんとなの?ほむらちゃん……」

ほむら「え……あ…えぇーと…」

まどか「…気持ちは嬉しいけど、わたし……」

まどか「女の子同士はちょっと……」

さやか「あーあ」

ほむら「…あ……」

まどか「ごめんね、暁美さん」

ほむら「ま、まどか…?」

まどか「もう話しかけないで」

ほむら「ほぬうぅぅぅぅぅぅ!!」

ほむら(なんてことになったら…)

ほむら(そうなる前に、早くまどかを確保するのよ!)

店員「らっしゃーせー」

ほむら「早く見つけなきゃ」

「あったあった」

ほむら「ん……」ガサゴソ

ほむら「これは…インキュベーター…違う、まどかは……」

「これじゃねぇよ…これ…もキュゥべえか、これも違う…」

ドンッ

ほむら「きゃっ?」

「うわっ?」

ほむら「あ…ごめんなさい…!?」

「いや、あたしこそ…って!?」

ほむら「さ、佐倉杏子!?」

杏子「ほむら!?」

ほむら「………」ジィー

杏子「………」ジィー

ほむら「っ!」バッ

杏子「っ!」バッ

杏子「き、奇遇じゃん!」

ほむら「そ、そうね!」

杏子「あ、あたしさー、喉乾いてさー…その…」

杏子「お、お茶うめぇよな!」

ほむら「そうね!わ、私も何か飲みたかったのよ!」

杏子「そ、そっか!」

ほむら「え、ええ!」

杏子「………」

ほむら「………」

ほむら「……買わないの?」

杏子「え?あぁー!えっ…とさ!やっぱ金殆ど持ってねぇから勿体ねぇなって!」

ほむら「へぇ…?」

杏子「あ、あんたも何か飲みたかったんだろ?」

ほむら「そっ、そうよ?えーっと…こ、このジュースで良いわ!」

杏子「そうか!なら早く買って来いよ!」

ほむら「え、ええ…」

ほむら(危なかった…なぜ佐倉杏子がここに…)

ほむら(それに、お金持ってたの?)

店員「っおかっけー150円になりやっす」

ほむら「…」チラッ

杏子「……」ニコニコ

ほむら(早く退きなさいよ…!)

店員「ありやっしたー」

ほむら「………」スタスタ

杏子「ん?な、なにさ?」

ほむら「何も買わないなら帰りなさい」

杏子「あ…か、帰るさ!あんたも買ったなら帰れよ!」

ほむら「も、もちろんよ!」

ほむら「………」スタスタ

杏子「………」スタスタ

ほむら「………それじゃあ、さようなら」

杏子「あ、ああ!またな!」

ほむら「………」スタスタ

杏子「……行ったか」

杏子「ふぅ…ったく、脅かせやがって」

杏子「金殆ど持ってねぇんだから、出来の良いさやか1つだけ買いたかったのにさ」

杏子「さーて、そんじゃ選別すっかな!」

ほむら(…佐倉杏子は帰った…のよね?)

ほむら(よし、今度こそまどかを…)

店員「らっしゃーせー」

ほむら「……!」

杏子「あれ?なんでキュゥべえしかないんだ…?」

杏子「不自然だよな…どうなってやがる…」

杏子「くそっ、やっぱ昨日買っときゃよかったなぁ…」

杏子「さやか…」

ほむら「…何をしているの?」

杏子「いっ!?」

ほむら「……」ジィー

杏子「えっ?ああ!…えーと、な?」

杏子「やっぱ喉乾いたなって!」


ほむら「…ふぅん」

杏子「あ、あんたこそ、帰ったんじゃ無かったのかよ?」

ほむら「…や、やっぱりこっちのジュースが飲みたかったのよ!」

ほむら「さっき買ったのはあなたに譲るわ、だから帰りなさい」

杏子「さ、さんきゅー」

ほむら「………」

杏子「………」

ほむら「…帰りなさいよ」

杏子「早く買ってきなよ」

ほむら「……そうね」スタスタ

杏子「ふぅ……なんで戻ってくるんだよ」

杏子「しかもキュゥべえしか残ってないし…仕方ねぇ、別のコンビニ行くか」

一時間後

杏子「くそっ、全然残ってないぞ?」

杏子「残っててもキュゥべえだけだし…次のコンビニが最後か…」

杏子「キュゥべえしか残ってないのも不自然なんだよな…もしかしてキュゥべえしか売ってないのか?」

杏子「…とにかく探すしかねぇよな」

店員「いらっしゃいませぇー!」

杏子「…ん?」

ほむら「違う…これも違う…これじゃない…」

ほむら「なんで…?なんでキュゥべえだけが?」

ほむら「まどかぁ…」

杏子「…何やってんだ?」

ほむら「ほむっ!?」

ほむら「さ、佐倉杏子…?あなたまた…!」

杏子「お前こそ!何回コンビニ来てんだよ!」

ほむら「だって仕方ないじゃない!まどかがないのよっ!」

杏子「あたしだって、さやかがないんだよっ!」

ほむら「………」

杏子「………」

ほむら「えっ?」

杏子「えっ?」

ほむら「……仲間?」

杏子「……みたい…だな」

ほむら「…」ジィー

杏子「…」ジィー

ほむら「杏子……!」ギュッ

杏子「ほむら……!」ギュッ

公園

杏子「なるほどな、ほむらはまどかストラップを探し回ってたのか」

ほむら「そう言う杏子はさやかストラップを…ね」

杏子「あ…あははっ!まぁあれだね、あたしとあんたは同類ってやつか!」

ほむら「…ふふっ、そうみたいね」

杏子「あはは…」

ほむら「……へ、変じゃないわよね?」

杏子「えっ?」

ほむら「私がまどかストラップを買っても変じゃないわよね?」

ほむら「おかしくないわよね?」

杏子「あ…ああ、そうだな」

杏子「…うん、変じゃねぇよ!だからあたしもさやかを買うんだ!」

ほむら「…良かった…そうよね、おかしくないわよね」

杏子「うん、おかしくない…おかしくないぞ」

杏子「別にさやかが好きだからとかそんなんじゃないからな」

ほむら「私だってまどかが好きだからじゃないわ、ただのコレクションよコレクション」

杏子「うんコレクションだな」

ほむら「そうね」

杏子「そうだな」

ほむら「………」

杏子「………」

ほむら「…と、ところで、コンビニは何軒回ったの?」

杏子「ここら辺のは全部だな」

ほむら「…状況は?」

杏子「ほとんど売りきれ、あってもキュゥべえだけだね」

ほむら「やっぱり…あなたもそうなのね」

杏子「ってことは…ほむらもか?」

ほむら「…ええ、私も同じよ」

ほむら「やっと見つけても残っているのはキュゥべえだけ…ね」

ほむら「キュゥべえは出荷が多かったのかしら?」

杏子「かもな…あいつ何気に人気あるし、でも出荷が多かったとしてもさ」

杏子「さやかはともかく、なんであたしまでないんだ?」

ほむら「そうよね…まどかは無くても不思議ではない…むしろ当然だけど、可愛いから」

杏子「ああ、さやかも可愛いからな。無くても不思議じゃねぇよ」

ほむら「まどかの方が可愛いけどね」

杏子「いやいや、さやかの方が可愛いから」

ほむら「まどかよ」

杏子「さやかだ」

ほむら「杏子…やっぱり、さやかが好きなのね」

杏子「ち、ちげぇよ!」

ほむら「そうかしら?」

杏子「そっ、それよりも、何であたしらも無いのかだよ!」

ほむら「…そうね、私まで無いのは……」

杏子「そうなんだよなぁ…ついでにマミも」

ほむら「何で無いのかしら」

杏子「そうだよな」

ほむら「欲しいね」

杏子「欲しいよ」

ほむら「あはは……はぁ」

杏子「ははっ……はぁ」

ほむら「…まどか……」

杏子「…さやか……」

ほむら「……まだ行ってないコンビニはあるわ、こうなったらとことん行くわよ」

杏子「…ああ、そうだな!」

ほむら「きっとあるはずよ!」

杏子「うん、さやかがあたしを待ってる!」

ほむら「まどかぁー!」

杏子「さやかぁー!」

数時間後

ほむら「………なかったね」

杏子「………うん」

ほむら「はぁ………」

杏子「……なあ、ほむら」

ほむら「…なによ」

杏子「あんたさぁ、時間巻き戻せるんだろ?」

杏子「だから7日の夜中に時間戻して買いに行こうぜ?」

杏子「それなら…!」

ほむら「…それができたら苦労はしないわ」

杏子「えっ?」

ほむら「もう時間を巻き戻せないのよ、私」

杏子「…マジかよ」

ほむら「……あなた、幻術が使えたはずよね」

ほむら「ロッソなんとか?それで…」

杏子「いや、無理だろ」

ほむら「なんで?やってみなきゃわからないでしょ?」

杏子「だってお前…幻だぞ?」

ほむら「私は例え幻でもまどかと会いたい!」

杏子「いや、えっ?何言ってんだよ?」

ほむら「まどかぁー!」

杏子「お、落ち着けって!な?」

ほむら「まどかぁー!」

杏子「そんな姿まどかに見られたらどうすんだよ?」

ほむら「っ?…そ、そうね…ごめんなさい、取り乱してしまって」

杏子「いや、分かればいいんだよ」

杏子「それに…あたしも頭痛くなってきた」

杏子「なんで無いんだよ…普通あるだろ?1つくらい……」

杏子「くそっ…さやか…!」

ほむら「……でも、まだ諦めるわけにはいかないわ」

杏子「…うん、あたしだってそうさ」

杏子「何としてもさやかを…!」

杏子「でも何処にも無いんだよっ…」

ほむら「ねえ、杏子…」

杏子「ん?」

ほむら「私たち、魔法少女よね?」

杏子「え?そりゃあそうだけど」

ほむら「……信じるのよ」

杏子「えっ?」

ほむら「だって魔法少女は、夢と希望を叶えるんだから」

杏子「!」

ほむら「本当の奇跡だって起こせるかもしれないわ」

杏子「……ふっ。そっか、なるほどね」

杏子「あたし達の夢と希望…つまりさやかストラップだ」

杏子「出るって信じれば出てくるかもしれないんだ!」

杏子「奇跡も魔法もあるんだよ!」

ほむら「ええ、そう信じる…!信じるの!」

ほむら「まどかを!」

杏子「さやかを!」

まどか「もうすっかり夜になっちゃったね」

さやか「そだねぇー」

まどか「でも、やっとコンプリートできて良かったね!」

さやか「うん!良かった良かった!」

まどか「これでやっとお家に帰れるよ、てぃひっ」

さやか「ほんとほんと、大変だったわ」

さやか「でもこれで満足できたよ」

まどか「そうだね」

マドカ…

まどか「?」

さやか「ん?どうかした?」

マドカ…ボクヲ…

まどか「…声が聞こえたような」

さやか「声?」

まどか「うん」

さやか「んー?」

マドカァー

さやか「あっ!」

まどか「ほらっ、聞こえたでしょ?」

さやか「うん!聞こえた!」

サヤカァー

さやか「あれ?こんどはあたし?」

まどか「誰かが読んでるのかな?」

マドカァー

サヤカァー

さやか「よし、行ってみよう!」

まどか「うんっ」

ほむら「まどかぁー!」

杏子「さやかぁー!」

ほむら「まどかぁー!」

杏子「さやかぁー!」

ほむら「まどかぁー!」

杏子「さやかぁー!」

まどか「えっ…と……」

さやか「な、何してんの?あんた達…」

>>82
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむら「まど…!?」

杏子「さや…!?」

まどか「………」

さやか「………」

ほむら「………」

杏子「………」

ほむら「杏子」

杏子「ああ」

ほむら「さようなら」スタスタ

杏子「また今度な」スタスタ

さやか「待て待て待て」ガシッ

まどか「あはは…」

ほむら「あ、あら?美樹さやかじゃない、偶然ね」

杏子「あ、あははっ!元気してた?」

さやか「うん、元気だよ」

杏子「そっか、んじゃまたな!」

ほむら「さようなら」

まどか「ほ、ほむらちゃん…杏子ちゃん…」

さやか「いやいや、帰さないよ?」ガシッ

杏子「は、離せよ!あたしらは行かなきゃいけない所があるんだ!」

ほむら「そうよ、だから…」

さやか「うん、ここで何をしてたか話したら離してあげるよ」

まどか「話したら離す…てぃひひっ!」

さやか「………」ジトー

杏子「………」

ほむら「ま、まどか…」

まどか「あ、あれっ?…うぅ」カァッ

さやか「…で、ここで何をしてたの?」

杏子「えっ?んっと…その…な?」

杏子「ほ、ほむらとちょっと話してただけだよ、なっ?」

ほむら「そっ、そうよ!」

まどか「ほむらちゃん…」

さやか「ふーん?ちょっと話してたら、あたしとまどかの名前を叫ぶことになったんだ?」

杏子「えっ?あー、えー…っと…」

さやか「あんた達バカじゃないのぉ?なんで公園で人の名前叫んでんのよ?」

杏子「ははっ…」

さやか「少しは恥ずかしいとか思わなかったわけ?」

ほむら「そ…それは、その……」

ほむら「…ま、魔法の特訓…そう、魔法の特訓をしていたのよ!」

さやか「嘘ね」

ほむら「っ…」

さやか「誤魔化しきれるもんじゃないよ、そういうの」

ほむら「………」

まどか「あ、あの…ほむらちゃん…」

ほむら「まどか…」

まどか「その、何をしてたのか教えてくれないかなって…ダメ、かな?」

ほむら「………万事休すね」

杏子「ああ、もう素直に話すしかないな…」

さやか「うんうん、それでいいのよ」

まどか「そうだったんだね」

さやか「お茶のオマケのストラップが欲しかったから叫んでたぁ?」

ほむら「そ、そうよ…」

さやか「いやいやいや!なんでそうなるの?」

さやか「そんなの絶対おかしいって!」

杏子「だ、だってさ!魔法少女は夢と希望を叶えるんだぜ?」

杏子「だったら!」

さやか「えっ?なにその理屈?」

さやか「しかもどんだけ小さい夢と希望なのよ?」

杏子「だって売ってないんだからしょうがないじゃんかー!」

さやか「それは…そうだけどさ」

まどか「さやかちゃん」

さやか「…うん」

ほむら「1つだけでいい、1つだけでいいから欲しかったのよ!」

ほむら「私の分を…!」

ほむら(私の分のまどかを!)

まどか「ほむらちゃん…!」

杏子「あたしもだ!1つだけで良かったのに…なのに…!」

杏子「なんで何処にも売ってないんだよ…畜生っ…!」

さやか「…そんなに欲しかったの?」

杏子「欲しいよ!あたしの…あたしの…」

杏子(さやか…!)

さやか「…そっか」

まどか「ほむらちゃんも、欲しいんだよね?」

ほむら「…うん、欲しい…凄く欲しかった……!」

ほむら「なのに…もう、売ってないのよ」

ほむら「だから、私と杏子は信じるしかなかったのよ…」

まどか「ほむらちゃん、わたし…」

まどか「…ね、さやかちゃん」

さやか「うん、わかってる」

まどか「はい、ほむらちゃん」

ほむら「えっ?」

さやか「杏子、受けとりなよ」

杏子「さやか…?」

さやか「あるんだよ」

杏子「えっ?」

さやか「夢も希望もあるんだよ」

杏子「さやか…!」

さやか「ってこと!まぁ、ちっちゃな夢と希望だけどさ」

さやか「欲しかったんでしょ?あんたの分をさ!」

杏子「うん…!」

さやか「だから、杏子にあげるよ!」

杏子「さやか…ありがとう!」

さやか「ふふっ、見てらんないしね」

まどか「わたしも、わたしの分をほむらちゃんにあげるね」

まどか「特別だよ?」

ほむら「まどか…!」

まどか「実はわたし達もこれを探してたんだ」

まどか「それでさっきやっと全部揃ったの」

さやか「うん、何処行っても何故かキュゥべえばっかでさ」

さやか「あたしら5人揃えるのにどんだけ苦労したんだか」

まどか「さっきのお店もわたし達が買ったのが最後だったもんね」

さやか「あははっ!人気者は大変だね!」

杏子「ははっ、なんだ、さやか達もそうだったのか」

さやか「そーゆーこと、でもあたし達は公園で叫んだりなんかしてないけどね」

杏子「あはは…」

さやか「ほんとやめてよね?さっきみたいのはさ」

さやか「近所迷惑だし、恥ずかしいし」

杏子「わかったよ、もうしねぇって」

さやか「ならばよし!」

まどか「ほむらちゃん、大切にしてね!」

ほむら「ええ、もちろんよ!」

まどか「わたしも頑張って探したんだ」

まどか「やっと買えた、わたしのお気に入りなんだ」

ほむら「お気に入り…?なら、やっぱり…」

まどか「ううん、いいの。ほむらちゃんだから特別だよ?」

ほむら「まどか…!」

まどか「えへへ」

ほむら「ありがとう!」

まどか「うんっ!」

ほむら「やったぁ…!」

さやか「あたしも、何気にお気に入りだったんだけどなぁ」

さやか「でもいいよ、杏子にあげる」

杏子「さやか…いいのか?」

さやか「いいってば、あたしがあげるって決めたんだから!」

杏子「へへ…そっか、ありがとね、さやか!」

さやか「うん!」

さやか「よっし、そんじゃあたしらは帰るわ」

さやか「あんた達も早く帰りなよ?」

杏子「ああ!」

まどか「ばいばい、ほむらちゃん!」

ほむら「ばいばい、まどか」

さやか「ばいばーい」

杏子「またなー!」

ほむら「…杏子、やったわね!」

杏子「うん!やっぱり信じたかいがあったぜ!」

ほむら「そうね!」

杏子「あははっ!」

ほむら「ふふっ」

ほむら「さっそく……あれ?」

杏子「ん?…えっ?」

ほむら「杏子…私が貰ったのって…」

杏子「…あたしもだ」

まどか「ほむらちゃん、喜んでくれて良かった」

さやか「うん、杏子も喜んでくれたみたい」

まどか「一番のお気に入りだったんだけどなぁ」

まどか「でも、ほむらちゃんが喜んでくれたから良いかな」

さやか「あたしもー、何気にって言うか、一番のお気に入りなんだよね」

まどか「ほむらちゃんストラップ」

さやか「杏子ストラップ」

ほむら「杏子、確認するわ」

杏子「うん」

ほむら「まどかの髪って黒じゃないわよね?」

杏子「ピンクだな」

ほむら「まどかの髪って私より短いわよね?」

杏子「そうだな」

ほむら「まどかって私より可愛いわよね?」

杏子「知らねぇよ」

ほむら「可愛いわよ」

杏子「はいはい、次はあたしだ」

杏子「さやかの髪って真っ赤じゃないよね?」

ほむら「ええ、美樹さやかは青よ、真っ赤の髪と言えば杏子よね」

杏子「だれがあんこだ」

ほむら「えっ」

杏子「えっ」

ほむら「?」

杏子「ま、まぁいいや…次いくぞ」

杏子「さやかの髪って短いよな?」

ほむら「ええ、そうね」

杏子「さやかはあたしより可愛いよな」

ほむら「知らないわよ」

杏子「可愛いんだよ」

ほむら「そう」

杏子「以上だ」

ほむら「これによって導かれた答えは1つね」

杏子「うん」

ほむら「これ、ほむらストラップ」

杏子「これ、杏子ストラップ」

ほむら「………」

杏子「………」

ほむら「…で、でも!でもよ?」

杏子「うん」

ほむら「逆に良かったんじゃない?」

杏子「逆に?」

ほむら「そうよ、まどかから、ほむらストラップが貰えたのよ?」

ほむら「しかも一番のお気に入りだって!」

ほむら「つまり、まどかのお気に入りは私ってことなのよ!」

杏子「でも、まどかのこと好きじゃないんだろ?」

ほむら「ほむっ!?そ、それは…」

杏子「それに、お気に入りってもストラップの出来とかじゃないの?」

ほむら「そ、そう…ね…私のことなんて…」

ほむら「で、でもっ!このほむらストラップは大切にするわ!」

杏子「ははっ!ああ、あたしも同じだよ」

杏子「さやかが杏子ストラップをくれたんだ!大切にしないわけないだろ!」

ほむら「うん、そうね!」

杏子「そうだよ!」

ほむら「……でもやっぱり」

杏子「…うん」

ほむら「まどかストラップ欲しい」

杏子「さやかストラップ欲しい」

杏子「…なあ、ほむら」

ほむら「なに?」

杏子「明日も学校休みだろ?ならさ」

ほむら「…ええ、そうね」

杏子「見つけるまで行くしかねぇ…行くしかねぇよ!」

ほむら「うん!」

杏子「よっし!それじゃあ善は急げだっけ?」

杏子「とにかく行くぞ!ほむら!」

ほむら「ええ、行くわよ!杏子!」

杏子「そしてあたし達は走りだした」

ほむら「コンビニへ」

おわり

マミ「マダ・フィナーレ!」

マミ「♪」ニコニコ

キュゥべえ「きゅっ…きゅっぷい……」

マミ「キュゥべえ、美味しかった?」

キュゥべえ「う、うん…」

マミ「うふふっ、良かった♪」

キュゥべえ「い…今ので最後かい?」

マミ「ううん、まだまだあるわよ♪」

キュゥべえ「ええっ?」

マミ「ティー・サムゲタン、パヴェ・ド・ショコラ、シフォンケーキ…いろいろあるわ♪」

マミ「全部お茶を使った料理よ?美味しく食べてね♪」

キュゥべえ「で、でも僕…もう…」

マミ「美味しく食べてね♪」

キュゥべえ「…も、もう満腹…」

マミ「美味しく食べてね♪」

キュゥべえ「はい、食べます、はい」

マミ「うふふっ、ありがとう、キュゥべえ♪」

キュゥべえ(ま、まさかマミがこんな風になるだなんて…)

キュゥべえ(僕があんなことさえ言わなければ…)

昨日

マミ「~♪」ルンルン

キュゥべえ「やあ、マミ!」

マミ「あら、キュゥべえ。いらっしゃい」

キュゥべえ「今日はご機嫌だね」

マミ「ええ、今日から私たちのストラップがお茶のオマケでついてくるの」

キュゥべえ「うん、知ってるよ」

マミ「ふふ、私のストラップは誰と一緒になるのかしら?」

キュゥべえ「どういう意味だい?」

マミ「みんながみんな6種類買うとは限らないでしょ?」

キュゥべえ「そうだね、1つや2つだけって人も大勢いるだろうね」

マミ「そう、そこで私は誰と一緒に買われるのか気になるの!」

マミ「やっぱり鹿目さんかしら?それとも美樹さん?」

キュゥべえ「…」

キュゥべえ(マミは僕とだよ!)

マミ「佐倉さんとの師弟関係もいいし、暁美さんとも意外性があっていいわ」

マミ「とにかく、誰と一緒でも楽しみだわ」ニコニコ

キュゥべえ「マミ…」

キュゥべえ(なんで僕じゃないんだ!)

キュゥべえ(マミキュゥ良いよマミキュゥ)

キュゥべえ(なのに何で僕はないんだよ…)

キュゥべえ(わけがわからないよ)

キュゥべえ「…マミ、僕は見てきたよ、売れ行きを」

マミ「えっ?本当?どうだったの?」

キュゥべえ「まどかとほむら、さやかと杏子…他にはまどかとさやか」

キュゥべえ「…こんな感じだったかな?」

マミ「えっ」

キュゥべえ「………」

マミ「キュゥべえ、私は?」

キュゥべえ「残念だけど…」

マミ「そ…そんな……」

キュゥべえ(嘘だけどね、マミが売れないわけないじゃないか)

キュゥべえ(僕が嘘をつかないと思った?残念、今の僕は嘘つきでした!)

マミ「………」

キュゥべえ「マミ、残念だけど君は他の4人とのカップリングは…」

キュゥべえ「だから、僕と」

キュゥべえ(マミキュゥ!マミキュゥ!)

マミ「……じゃない」

キュゥべえ「一緒に…えっ?」

マミ「みんな買うしかないじゃない!」

マミ「私が余るなら!」

キュゥべえ「なんで倒置法?」

マミ「私が!全部!」

キュゥべえ「えっ?ちょっと、マミ!」

マミ「キュゥべえのばかぁ」

マミ「うわぁぁぁぁぁぁん」

キュゥべえ「マミー!?」

キュゥべえ(その後、マミは見滝原の全部のコンビニで買ってきたんだ)

キュゥべえ(5人のストラップを…しかも何故か僕のストラップだけ買ってくれなかった)

キュゥべえ(おまけに大量に残ったお茶の処理は僕がしなきゃいけないだなんて…)

キュゥべえ(こんなのってないよ…ひどいよ、あんまりだよ…)

キュゥべえ(でも、食べなきゃ…飲まなきゃ…)

マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

キュゥべえ(今のマミは怖い…初めてわかったよ)

キュゥべえ(これが恐怖なんだね?)

キュゥべえ「き…きゅっぷい…」

マミ「はい、次はこれよ♪」

きゅっぷい「う…」

マミ「召し上がれ♪」

きゅっぷい「ま、マミ…もう…」

マミ「召し上がれ♪」

きゅっぷい「い、いただきます」

マミ「まだまだたくさんあるからね♪」

キュゥべえ「うう…」

マミ「ふふっ♪」

キュゥべえ(さっきからまどかに助け呼んでるのに反応してくれない…)

キュゥべえ(殺される…お茶に殺される…!)

マミ「うふふっ♪」

キュゥべえ(こんなのマミじゃないよ!)

キュゥべえ(彼女は…お茶の魔女だ!)

キュゥべえ「助けて…」

キュゥべえ「誰か僕を助けてぇぇぇぇ!」

マミ「残さず食べてね♪」

フィナーレ!

きゅっぷい化してるの気づかなかった…

>>174
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

わかりづらかったかな

おわり

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