ネリー「サトハ、お金!」 (70)

智葉「は?」

ネリー「お願い!」

智葉「……これはアレか、強請でもされるのか」

ネリー「違うよ! お金が欲しいからサトハにお願いしてるの!」

智葉「お願いか……」

ネリー「うん、学校にバレないところを紹介して欲しいの」

智葉「……ん?」

ネリー「メグに聞いたら、そういうバイト先はサトハに聞くのがいいって!」

智葉「なるほどな、そういうことだったのか」

智葉「っていってもなぁ、なんで金が必要なんだ? 何か欲しいものでもあるのか?」

ネリー「お金が欲しいんだよ?」

智葉「いや、そういうことじゃなくてな……」

ネリー「兵器とお金はいくらあってもいいんだよ?」

智葉「…………」

ネリー「私に出来ることならなんでもするから、バイトを紹介して、ね?」ウワメ

智葉「っ……」ドキッ

智葉「そういうことならまぁ……ひとつやふたつ斡旋してもいいか」

ネリー「うわー! やったー!」

ネリー「サトハ大好き!」ギュ

智葉「っ! っ!」

ネリー「サトハ?」

智葉「あ、ああ……そうだな、なんのバイトがいいか……」

智葉「……そうだ、>>4のバイトが募集をしてたはずだ」

松実館

ネリー「マツミカン?」

智葉「旅館のバイトだな。土日短期でのバイトを募集してる」

ネリー「何をすればいいのかな?」

智葉「布団敷とか掃除とかじゃないか?」

ネリー「わかった! じゃあやってみるよ!」

智葉「交通手段は用意しておいてやる」

ネリー「ありがとうサトハ!」

智葉「頑張ってこい」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ネリー「ここでいいんだよね……」

玄「あの、もしかしてネリーさんですか?」

ネリー「え? はい、そうです」

玄「松実館の従業員で、松実玄と申します。ネリーさんを迎えに来ました」

ネリー「はじめまし……て、あれ? もしかして阿知賀の人?」

玄「はい、決勝で智葉さんと打たせてもらいました」

ネリー「なるほどー、それでサトハが紹介してくれたんだ!」

玄「そういうことです、じゃあ車を用意してありますから、こちらへ」

ネリー「はーい」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


玄「つきましたよ」

ネリー「うわー、温泉だー!」

玄「ネリーさんは温泉は初めて?」

ネリー「ううん、サトハが一回連れて行ってくれたよ」

玄「よし、じゃあ今からネリーさんの部屋に案内して、荷物を置いてもらってから業務の説明をしますね」


##########


玄「よし、では早速説明をば」

玄「ネリーさんには>>11のお仕事をしてもらいます」

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  '://:′::/斗:十 |::.::.::.:.:.:.: :}}ハ ::ハ:{:≧ト|:::/  な       な な  ぅ
 {//::{: /|i:八::{=从:{ i::::: :N孑弐{ミト∨:::|::′  る.     る .る (
.  i :从 ::::{イァ:う{ミト爪ト::::. ! ん):::::ハヽト、:{:|    ほ      ほ ほ  )
.  |.::| : \《 { ::::::: }  ヽ\{ { ::::::::: リ | :::ヽ!   ど     ど ど む
.  | ::!::|ハト.乂__ノ       ー '  | :::<    |
 八::| :|::::i /i, ,     ,     /i/ , }:::}i::人   __ ノ\
  (__):::l:::::.                 i.:/::::::::厂「{:::::::{    ` ー― ´
 / :{ | :V:入     { ̄`ソ      }/}::::}/::::::l.|:::::::|
 { ::|人::∨::::>...   `      . ィ升|:::/::::::::八::::::{

ネリー「配膳?」

玄「厨房から料理を運んで、お客様の部屋や宴会部屋に並べる仕事です」

玄「並べ方や細かい指示は私が出しますから、それに従って動いてくださいね」

玄「今日はちょうど、地元の商店組合の方から宴会の予約が入っているので、今から会場のスタンバイをしてもらいます」

ネリー「ご飯を並べる仕事だよね、頑張るよ!」

玄「期待してますね、あとネリーさんは敬語はできますか?」

ネリー「はい、一応できます」

玄「お客様に何か聞かれたら敬語で受け答えしてくださいね。細かい注文とかは私が受けるから心配しなくてもいいですけど」

ネリー「分かりました!」

玄「じゃあまずはこっちに……」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ネリー「玄さん、ビール持ってきたよ」ガラガラ

玄「ありがとう、あとこの注文書をまた厨房へ持って行って頂戴」

ネリー「うん!」タッタッタ

オヤジ「新しいバイトの娘雇ったん?」

玄「はい、今日明日の短期なんですけど」

オバサン「外国の娘? よく働くわねぇ」

玄「おかげで助かってます」

穏乃母「そういえば娘がそんなこと言ってたような……」

玄「最初は穏乃ちゃんも誘ったんですよ」

穏乃母「あぁ、でもあの娘に和装は似合わないわよねぇ……年中ジャージだし」

玄「そんなことないと思いますよ?」

##########


ネリー「じゃあ持っていきます」

板さんA「おっと、これも一緒に頼むよ」

ネリー「はい! わかりました」

板さんB「よく働いてくれますね、要領もいいし、愛嬌もある」

板さんA「な、本格的にうちに来てくれないかな」

松実父「はぁ……宥もあれくらい働いてくれたらいいんだけどな」

板さんA「ははは……」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

~バイト終了~


玄「短い間だったけど助かったよ、お疲れ様」

ネリー「うん、大変だったけど楽しかったよ!」

玄「じゃあこれ、お給料ね」

ネリー「わーい!」

玄「もしよかったら、今度は長期休暇の時に働きに来てくれると嬉しいな」

ネリー「うん、わかった。玄も今度遊びに来てね」

玄「うん、また会おうね」

ネリー「バイバイ、玄!」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


智葉「お、帰ってきてたのか」

ネリー「うん、楽しかったよ!」

ダヴァン「サトハ、ネリーがお土産を買ってきてくれマシタよ」

明華「はむはむ」モグモグ

智葉「おいおい、せっかくのバイト代使っていいのか?」

ネリー「お金は使わなきゃただの紙切れなんだよ?」

智葉「…………」

郝「まぁ……ネリーがいいならいいんじゃないでしょうか」

智葉「うん……そうだな」

ネリー「それで、次はなんのバイト紹介してくれるの?」

智葉「は?」

ネリー「次のバイトはどんなお仕事なの?」

智葉「これは予想外だったな……」

ネリー「わくわく」キラキラ

智葉「そうだな、>>28なんてどうだ」

マグロ一本釣り

ダヴァン「What!?」

ネリー「マグロってあの赤いお刺身の?」

智葉「そうだ」

郝「智葉……冗談ですよね?」

智葉「稼ぎはものすごくいいぞ」

ネリー「やる!」

智葉「そうか、じゃあ連絡しといてやる」ピッピ

ネリー「わーい、楽しみだなー」

明華「楽しそうですね……私もこんどご一緒させてもらおうかしら」

ダヴァン「やめておいたほうがいいデスよ……」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

―港―


ネリー「…………」

誠子「うんうん、ツナギにあってるじゃないか」

ネリー「可愛くないよ……」

誠子「グダグダ言うんじゃない、マグロを舐めてると死ぬぞ?」

ネリー「うぅ……」

誠子「よし、じゃあ船内での生活について説明するから」

船長「おぉ、それが新入りか?」

誠子「はい、どうしてもお金が必要みたいで」

船長「うっし、かなりキツいけど、頑張ってくれよ! 代わりに金は期待していいからな!」

ネリー「! うん、私頑張るよ!」

誠子「じゃ、行こうか」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


誠子「いよっしゃあああああああ!」

ネリー「うわあああああああああああ!!」

マグロ「うわあああああああああああ!!」ビターンビターン

誠子「おっちゃん!」

おっちゃん「おう!」ドス

ビチャチャー

ネリー「血があああああ!!」

誠子「邪魔邪魔! ああもうそっちで見てろって言ったろ!」

おっさん「こっちも釣れたぞおおおおおお!!」

誠子「今行きます!」

ネリー「うぅ……サトハぁ……メグぅ……」メソメソ

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

~2週間後~


ネリー「ロオオオオォォン!!」ザバァ

誠子「いいぞネリー!」

おっさん「よし、じゃあ……」

ネリー「大丈夫だよ! フン!!」ズボッ

おっちゃん「ぬ、抜き手で血抜きを……」ゴクリ

船長「こいつぁ……期待以上だな」

誠子「よし! この調子でもっと釣り上げるぞ!」

ネリー「おー!!」

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ネリー「ただいまー!」

ダヴァン「おぉ! 無事に……え?」

郝「ネ、ネリー?」

明華「なんかこう……体つきが」

ネリー「なんかすっごくたくさんお金もらったよ!」

智葉「そうか、良かったな」

ネリー「うん! また今度来て欲しいって言われた!」

智葉「よし、じゃあそろそろ……」

ネリー「次のバイトだね!」

智葉「…………」

ダヴァン「ネリー、そろそろ麻雀に集中しなくてハ……」

ネリー「大丈夫だよ! 行く先々で麻雀の練習もしてるから!」

郝「そうは言っても……」

智葉「はぁ……わかった、>>43のバイトを紹介してやる」

治験

ネリー「チケン?」

智葉「実は私が知り合いに頼まれてたんだ。断るつもりだったが、お前がそこまでバイトをしたいというなら紹介してやろう」

ダヴァン「サトハ……それはまさかとは思いマスが……」

ネリー「お給料はいいの?」

智葉「ああ、はっきり言って破格だ」

ネリー「よぉし、私頑張るよ!」

智葉「あぁ、行ってこい!」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


憩「あらー、あなたが辻垣内さんの紹介の?」

ネリー「うん! ネリーだよ」

憩「荒川憩ですぅ、よろしくお願いしますねー」

ネリー「よろしくおねがいします!」

憩「じゃあ早速ウチの病院に行こか?」

ネリー「はーい」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


憩「内容は簡単ですよーぅ、こちらの用意した薬を定期的に飲んでもらって、一定時間ごとに簡単な検査をするだけやから」

ネリー「それだけでいいの?」

憩「この建物の中で過ごしてもらうことになるんやけど、ゲームも本もあるし、楽にしてもらってええですから」

ネリー「わぁ、すごいね!」

憩「じゃあここに用意してあるお薬をのんでもらいますよーぅ」

ネリー「これはなんのお薬なの?」

憩「>>55のお薬ですよーぅ」

豊胸

ネリー「ホウキョウ?」

憩「おっぱいが大きくなるお薬やね」

ネリー「うわぁ! すごいね!」

憩「個人差がありますけど、効き目のある人だと2カップくらいの上昇が見込めるんですよぅ」

ネリー「飲む飲む!」

憩「はい、じゃあどうぞー」

ネリー「ゴクゴク」

憩「…………」

ネリー「ぷはぁ」

憩「じゃあ次の時間になったらまた持ってきますから、それまでゆっくり過ごしとってくださいね」

ネリー「はーい」

憩(といっても、この薬には>>61の副作用があるんですけどねー)

エロくなる

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

~3日後~

ネリー「はぁ……」

ネリー(ずっと一人きりなのはさみしいなぁ……)

ネリー(せめて誰かとお話ができれば……)

ネリー(……サトハ、今何してるかなぁ)

ジュン

ネリー(ん……今の……)

ネリー(あれ……どうしちゃったんだろ……)

ネリー「ん……」スリスリ

コンコン

憩「はいりますよーぅ」

ネリー「あっ、は、はーい!」ガバッ

憩「これで最後の薬になりますよーぅ、明日の朝検査して、終わりということで」

ネリー「うん……」

憩「どうしたん? 元気ないように見えるけど」

ネリー「ううん……なんでもないよ」

憩「そう、ならええんやけど……」

ネリー「ん……」ゴクッ

憩「じゃあ今日はこれで。お休みなさーい」

ネリー「お休み……憩」

ガチャン

憩「……」ニヤリ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月14日 (月) 20:26:59   ID: 3aubuSA1

これ完結してるので続きが気になったら過去ログ倉庫へ

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