P「765プロを全寮制に?」社長「うむ」(577)


P「またえらく唐突で突飛な発想ですね、今度は何に影響されたんですか?」

社長「別に何に影響されたというわけではないさ。確かに、アイドル個人の力量というものも大切ではあるが、

   十人以上のアイドルグループとして売り出している以上は団結力も必要だと思い立ったのだよ」

P「だから同じ環境に住まわせて、仕事だけでなくプライベートでも手と手を取り合わせることにより・・ですか?」

社長「そういうことになるね」

P「理には適ってるとは思いますが・・少し非現実的すぎませんか、予算とかスケジュールの面から見て」

社長「はっはっは、何を言っておるのかね、君は?」

P「え?」

社長「本日からこの企画は既に始まっていてね、もうアイドル諸君には入寮してもらっているよ」

P「い、いやいやいや・・住居とか親御さんの許可とかその他諸々の手続きとかは、」

社長「無論、すべて円滑に済ませてある。後は君の引越しが済めば『765荘』完成、といったところだね」

P「・・水面下でこんなに派手な企画が進行されていたなんて」

社長「サプライズだろう?」

P「ドヤ顔しないでください」


社長「ああ、でも流石にずっとというわけにはいかなくてね。一ヶ月だけの期間限定企画なのだよ」

P「・・たった一ヶ月のために引越しさせられるんですか」

社長「引越し費用なんなりはこちらで持つから安心したまえ。君だけ、家賃は払ってもらうがね」

P「鬼畜の所業だ」

社長「あまり浮かない顔をしないでくれたまえよ。アイドル諸君はこぞって賛成してくれたんだがなあ」

P「そうなんですか?やよいなんか兄弟の世話とかもあって、大変そうですが」

社長「彼女は特例としていつでも帰宅して良いようになっているよ。どうしても、という日は私が彼女の家に出向くさ」

P「不審者に間違われないようにしてくださいね・・」

社長「何を言う、私はこう見えても子ども好きなのだよ?」

P「なのだよ?とか言われましても・・」

社長「ちなみに寮は親御さん、家族以外は男子禁制。だから、私も住むわけにはいかないんだ」

P「俺も男なんですが」

社長「まあ、君はアイドル諸君にとってお兄さんみたいなものだからね」

P「(・・ごまかした)」


社長「とりあえず、君には明日から入寮してもらうよ」

P「あ、明日からですか!?」

社長「ダメかね?」

P「あ、いや・・心の準備とか、っていうか荷物も整理してませんし」

社長「問題ないさ。既に君の今の住居はすっからかんになっているはずだからね」

P「横暴だ・・!」

社長「あぁ、あと、明日一日、アイドル諸君の部屋の点検を頼みたいんだが・・」

P「て、点検?俺がですか?」

社長「うむ。コミュニケーションも兼ねて、ね」

P「そんな・・女の子の部屋に入り込むなんてできませんよ」

社長「大丈夫大丈夫、君ならやれるさ。何せ、君は765プロのプロデューサーなんだからね」

P「(良いオチをつけて、投げやがった・・)」


~AM09:00~


P「ここか・・こうして見ると割と良い建物だな、小綺麗だし」

P「そこそこ金かかってそうだし、アパートとマンションの中間って感じかな」

P「急拵えっぽいけど、耐震構造とか大丈夫なんだろうか」

P「えーと、俺の部屋は・・うぇっ、四階か。確かここ経費削減でエレベーターないって聞いたぞ」

P「・・ま、とりあえず、一階から順々に点検していくとするかな」


ガーッ


P「うお、入っていきなり大広間があるのか。ホテルみたいだ」

P「この絨毯とか・・どこの国の紋様だこれ」

P「うわ、照明はシャンデリアか」

P「・・なるほど。暇なときは一堂に会して話したり遊んだりするわけか」


P「大きいテレビがあるわ、高そうなソファーがあるわ・・金のかけ方にそつがないな、社長は」

P「・・エレベーターは外したくせに」


P「うわ、このテレビ、何インチだろ・・」ジーッ

P「フハハ!ふかふかだ、このソファー」ボインボインッ


シーン


P「・・・」

P「・・さて、気を取り直して」


P「一階の部屋は二つだけか・・まあこれだけの広間があるんじゃ部屋のスペースが足りなくなるもんな」

P「じゃあ、本格的に点検開始といくか」


P「あれ、表札が取られてる・・まあ、こっちの方が楽しめるか。誰が出てくるか分からないし」

P「よし、じゃあ一人目だ」


ピンポー、ガチャッ!


響「はいさい!」

P「うお、びっくりした。一番手は響か」

響「待ってたぞ、プロデューサー!」

P「ん、待ってた?」

響「うん。社長から、プロデューサーが今日、点検訪問に来るって聞いてたからねっ」

P「へぇ、じゃあ皆知ってるわけか。不意を突けないのは残念だな」

響「午前中に来るって話だったから、自分、朝の7時から正座して待ってたんだよ?」

P「お、おう・・それは待たせてすまなかったな」

響「おかげで足の痺れが酷いんだ・・」

P「・・それは俺のせいじゃない」


響「なんくるないさー。それより、真っ先に自分の部屋に来てくれたんだね、プロデューサー」

P「まあ、一階から順番に見ていこうと思っただけなんだが・・ん、響は朝飯の最中か?」

響「うん」

P「・・俺を待つために玄関で正座しながら飯食ってたのか」

響「あと、皆にも朝ご飯あげてたところなんだ」


バウアウッ ピーッ ウッウー グルルゥッ チチチッ ポポポポーン


P「うおっ!?・・あ、あぁ、そうか。ペットたちも同居してるんだな」

響「当然だぞー。だから、自分は一階に住むように言われてるんだし」

P「ああ、確かに。動物がベランダから落ちたりしたら大変だもんな」

響「そんなことないと思うけど・・それでも、一階は色々と勝手が良いから自分は満足してるさー」

P「なら良いが・・でも響は引っ越し前とあんまり変わってないんじゃないか?」

響「まーね。自分、元々一人暮らしだから、基本的に環境は変わってない気がするぞ」

P「だろうな。でも、一人暮らしの先輩として、皆に色々と教えてやってくれよ」

響「うん、任せてっ」


ガチャッ


あずさ「ただいま~・・ってあら?」

響「あれ?」

あずさ「あらー・・ここ、響ちゃんの部屋だったのね、間違えちゃったわ」

響「もう~、これで三回目だぞっ」

あずさ「ごめんなさいね~、まだ新居に慣れてなくって」

P「(慣れた頃にはこの企画が終わってるんだろうな、一ヶ月限定だし)」

あずさ「ところで、どうしてプロデューサーさんが響ちゃんの家に?」

P「点検訪問って奴ですよ。俺もここに住むんで、皆の部屋くらいは知っておこうと思って」

あずさ「ここに住む・・って響ちゃんの部屋に?」

響「うええええぇぇぇっ!!??プ、プロデューサー、自分と・・どどど、どーせーするのか!?」

P「ち、違います!この寮にって意味ですよ、響も勘違いしないでくれっ」

響「・・だ、だよね。自分、ちょっとびっくりしちゃったぞ」

P「俺は響のびっくり具合にびっくりしたぞ」


響「って、プロデューサーが入寮することも点検訪問に来ることも、みんな知ってるはずだぞ?」

あずさ「そういえば、昨日社長がそんなことを言っていた気が・・、」

P「(道に迷うだけでなく、部屋を間違う上に、物忘れも酷くなっている・・)」

あずさ「それじゃあ、私の部屋にも・・?」

P「まあ、女の子の部屋ですから無理には・・」

あずさ「いえいえ。ぜひ私の部屋にも来てください、響ちゃんと同じ一階にありますから」

P「分かりました、すぐに伺いますね」

あずさ「あっ、でも少しだけ時間をください。色々と整えておきたいので・・」

響「むっ、プロデューサーには有りのままの自分の部屋を見てもらうべきだと思うぞっ、点検だからね!」

P「(そもそも、これって何を点検すべきなんだろう)」

あずさ「あらあら、でも引っ越したばかりであまり綺麗じゃ・・」

P「別に構いませんけど、引っ越したばかりですから整理の機会は必要ですね。どうぞ、時間はたくさんありますから」

あずさ「良かった、じゃあ十分くらいしたら来てくださいね」

P「はい、分かりました」


響「うー・・自分はプロデューサーが来るからって、朝の五時に起きて掃除してたのに」

P「なに塞ぎ込んでるんだ、まだ足が痺れるのか?」

響「な、何でもないよっ。ところで、プロデューサーは朝ご飯もう食べた?」

P「そういえば、まだ食べてないな・・近くにコンビニがあったし、あずささんの部屋に行く前に朝飯でも買っていくかな?」

響「あ、あの、朝ご飯ならウチで食べていくと良いよ!」

P「いや、でも作ってもらうんじゃ悪いだろ?」

響「じ、自分、朝ご飯を作りすぎちゃったんだ。だから、プロデューサーが食べてくれれば自分、助かるんだけどなー」チラッ

P「作りすぎちゃったなら、その分を昼に食べれば良いんじゃないか」

響「う、うぐ・・でも、昼まで置いといたらいぬ美たちに食べられちゃうかもしれないし(嘘」

P「うーむ、作り置きもできないなんて難儀だな…まあ、せっかくだし、頂くとするか」


響「ホント!?」

P「そんなに喜ぶほど困ってたなら、次からはちゃんと分量考えろよ。一人暮らしの先輩なんだからな」

響「う、うん。自分みたいな完璧な人間も間違うことはあるさー」

P「ははっ、孔法も筆の誤りって奴だな」

響「河童も木から落ちる、とも言うよね」

P「・・・、沖縄の河童は木登りするのか?」

響「んぇ?」


4F|??|プロ|??|??|
3F|??|??|??|??|
2F|??|??|??|??|
1F|あず| 響 | 広 間 |


P「ふぅ、美味かった。朝からゴーヤチャンプルー食わされるとは思わなかったけど・・」

P「次は約束通り、あずささんの部屋だな・・掃除は終わってるだろうか」


ピンポーン


あずさ「は~い」


ガチャ


P「お邪魔しまー、」

あずさ「おかえりなさい、プロデューサーさん♪」

P「ふぉうっ!?」


あずさ「なーんて、びっくりしました?」

P「は、はい。エプロンですか、それ」

あずさ「ふふっ、おかしなプロデューサーさん。これがエプロン以外の何に見えますか?」

P「ですよね。何というか、訪問二人目にもかかわらず、気絶して一日を終えるところでした」

あずさ「あ。ちなみにこれ、ついさっき亜美ちゃんと真美ちゃんが電話をしてきて、こういうお出迎えをすればプロデューサーさんが喜んでくれるって、」

P「あの悪ガキども・・(後でお礼を言っとかないと」

あずさ「それじゃあ、どうぞ」

P「ああ、はい、すみません・・そういえば、響は動物のこともあってですけど、あずささんはどうして一階なんですか?」

あずさ「あ~、それはですね、部屋が四階とかになると、その部屋に辿り着く前に私が迷子になるんじゃないかって律子さんが・・」

P「・・寮の中で、ですか?」

あずさ「失礼しちゃいますよねぇ・・」

P「(さっき、間違えて響の部屋に入ってきたのはどこの誰だよ!)」

いいねぇ・・・・(羨望)


あずさ「あ、ごめんなさい。亜美ちゃんたちと電話していたので、掃除が中途半端になってしまっていて・・」

P「いえいえ。とても綺麗な部屋じゃないですか、女性らしいというか何と言うか」

あずさ「そうですか、ありがとうございます~」

P「それに、綺麗かどうかより、居心地が良いかどうかの方が大事だと思いますよ」

あずさ「ですね。それを聞いたら、プロデューサーさんのお部屋を見るのが楽しみになってきました」

P「そ、それはほどほどに楽しみにしておいてください」

あずさ「あら、プロデューサーさんは整理整頓は苦手なんですか?」

P「まあ、それほど・・最近は仕事でなかなか身の回りに手が付けられなかったので」

あずさ「それなら、お掃除が必要なときにいつでも呼んでください、私で良ければお手伝いしますから」

P「毎日じゃダメでしょうか」キリッ

あずさ「え?」

P「な、何でもないです・・お金を払ってでも週1くらいで来てほしいですね」

あずさ「うふふ、お仕事に支障が出ないくらいなら、いくらでも・・♪」

P「(か、通い妻・・!)」


P「そういえば、そのエプロン、あずささんのですよね?」

あずさ「ええ。クローゼットの中にもたくさんありますよ?」

P「服がですか?」

あずさ「いえ。エプロンが」

P「!?」

あずさ「冗談ですよ、冗談。そんなにエプロンがあっても仕方ないじゃないですか」

P「・・ですよね」

あずさ「あ、でもそのクローゼットの中は開けちゃダメですよ?」

P「へぇ、どうしてですか?」

あずさ「・・・」

P「あずさ、さん?」

あずさ「・・知りたいんですか?」

P「め、滅相もございません!」

あずさ「うふふ・・」

P「(何だ、今の無言の圧力は・・)」


〔三部屋目〕


P「あずささんの部屋、居心地良かったなあ・・」

P「・・さて、一時間ちょいで二人消化か。まあまあのペースだな」

P「二階は四部屋あるらしいし、二階を見回ったら昼飯にしようかな」

P「ん、あれは?」


伊織「ちょっと、遅いじゃない!」

P「何だ、どうしていきなり怒ってるんだ、伊織?」

伊織「何だもどうしてもないわよっ、あんたが点検訪問に来るっていうからこうやってわざわざ部屋の前で・・、」

P「つまり、出迎えてくれたのか」

伊織「あっ、いや、違うのよっ、ちょっとお手洗いに行こうと思ってただけよっ」

P「はは、何言ってんだか。だいたい、トイレなら各部屋にあるはずだろう」

伊織「う、うくゅ・・じゃ、じゃあ、」

P「何にせよ、失礼致しました。伊織お嬢様にわざわざお出迎えしていただけるなんて、ワタクシ、感無量でございます」

伊織「だ、だから、違うって言ってるでしょっ!!」


伊織「ほら、ちゃんと靴の裏の泥を落としてから上がりなさい」

P「脱ぐんだから別に良いだろ」

伊織「何、文句があるなら上がらせないわよ」

P「すみません」

伊織「よろしいっ・・ようこそ、伊織ちゃんの秘密のお部屋へっ」

P「・・お、随分と良い匂いがするな」

伊織「ふふん、でしょう?」

P「なるほど、アロマキャンドルか。朝から洒落てるな」

伊織「言っておくけど、そんじょそこらで売ってるのと一緒にしちゃダメよ?」

P「ほー、見た目はあんまり変わらないように見えるけどな」

伊織「見た目じゃなくて匂いで判断するものよ。ま、あんたみたいな駄犬の鼻に高い安いの判断ができるとは思ってないけど♪」

P「ボロクソだ・・」


P「しっかし、所々キラキラしてはいるものの、伊織にしては控えめな部屋模様だな」

伊織「んー、実家から家具とかインテリアとか色々持ってきたかったんだけど、」

P「持ってくれば良かったじゃないか」

伊織「家具もインテリアも大きすぎて、この部屋はスペースが足りないのよ」

P「・・さいですか」

伊織「こんなことなら、水瀬家に寮そのものを用意させれば良かったのに」

P「でも広間とかは結構金かかってる感じのつくりだったぞ?」

伊織「あれくらい、私の家じゃ玄関より低コストよ」

P「おふぅ・・だ、だいたい、一ヶ月限定なんだから、大豪邸みたいな寮は必要ないぞ」

伊織「分かってるわ。作らせるにしても、東京ドームくらいの広さには留めるわよ」

P「待て。その広さに『留める』いう言葉は合わないぞ」


伊織「あ、ちょっと、勝手にベッドに座らないでよ」

P「おっと、すまん。伊織が使ってるベッドならさぞふかふかなんだろうなって思ってさ」

伊織「・・そう言うなら、まあ、別に良いけど」

P「寝て良いか?」

伊織「ダメに決まってるでしょっ、この変態」

P「何だ、水瀬さんちの伊織ちゃんは意外とケチなんだな」

伊織「う。何よ、その目は」

P「いや、別に」

伊織「・・わ、分かったわよ、少しだけね」

P「ひゃっほぉーう!」ボッスンッ

伊織「ダイブしてんじゃないわよっ!」


P「い、痛た・・何もぶつことないだろ」

伊織「ったくもう、シーツまでぐしゃぐしゃにして・・」

P「直したんだから良いだろ」

伊織「うっさい。気が済んだでしょ、ほら、さっさと次の部屋行きなさいよ」

P「はいはい・・」

伊織「あ、ちょっと待って」

P「ん?」

伊織「ほら、アロマ。ひとつだけあげるわ」

P「お、くれるのか。ありがとな」

伊織「お礼なんて良いわよ。あんたの部屋、辛気臭そうだからね」

P「はは、助かるよ」

伊織「なくなったらまた言いなさいよね、いくらでもあるから」

P「おう。ありがとう、伊織」


伊織「・・・」


バタン


伊織「ったくもう、何であいつはああも甲斐性がないのよっ」

伊織「・・・」

伊織「あいつが寝転んでたのは・・大体この辺だったかしら」

伊織「・・・」クンクン

P「あ、言い忘れてたんだが」ガチャッ

伊織「わひゃあぁっ!?ちょ、ちょっと、ノックなりチャイム鳴らすなりしなさいよっ!」

P「おお、悪い悪い」

伊織「で、何よ」

P「・・・」

伊織「・・・」

P「すまん、忘れた」

伊織「・・・」プチンッ


〔四部屋目〕


P「痛て・・さすがに鳩尾は効いたな」

P「さて、次は・・」


ピンポーン


?「はーい!」


ガチャッ


やよい「うっうー!お待ちしてましたっ、プロデューサー!」

P「ん、お邪魔するよ。伊織の隣はやよいか、良い部屋割りだな」

やよい「はいっ。私は、部屋はどこでも良いって思ってたんですけど、そうしたら伊織ちゃんが隣にって」

P「なるほど、伊織の計らいか・・そういえば、この企画の部屋割りってどんな風に決められたんだ?」

やよい「んー、基本的にはじゃんけんでしたよ」

P「じゃ、じゃんけん?」


やよい「はい。響さんとあずささんは一階に、ってくらいしか予め決まってなかったと思います」

P「ふぅん。低い階の方が良いよな、階段上がるの面倒だし・・なぜかエレベーターがないからな、ココ」

やよい「でも、春香さんや美希さんとか・・ほとんどの人は四階の部屋が良いって言ってましたよ?」

P「何でまた・・女の子は高いところの方が好きなのか?」

やよい「少なくとも伊織ちゃんは高いところ・・四階が良いって言ってました」

P「そりゃまあ金持ちは高いところに部屋を構えるもんだけどさ」

やよい「伊織ちゃんの場合は、それだけが理由じゃなかったみたいですけど・・」

P「まあ何にせよ、二階に伊織の部屋があったってことは、伊織はじゃんけんで負けたわけか」

やよい「はい。私なんかは高いところが苦手だから、むしろこれで良かったですけど・・」

P「ふぅん・・俺は勝手に四階に決められてたからげんなりしたけどなあ」

やよい「プロデューサーの部屋は四階なんですか?」

P「ああ。あれ、やよいは知らなかったのか。四階の監視役として、俺の部屋は一番最初に決められてたらしいんだ」

やよい「・・そっかぁ、プロデューサーは四階だったんですね。だから、春香さんたちはあんなに、」

P「ん?」

やよい「あ、いえ。何でもないですっ」

期待してるよ

春香あたりがPの夕飯作ろうとか考えそうだな


P「あれ、やよいの部屋は伊織たちの部屋と違って少し広くないか?」

やよい「あ、はいっ。弟たちが遊びに来るかもってことを考えて、少しだけ広くしてもらったんです」

P「ま、待て待て。アイドル組は寮を建ててから部屋を決めたんじゃないのか?」

やよい「いえ、随分前に住む階数と部屋だけ決めて、それを元に寮を建てたんですよっ」

P「まあ俺の部屋はそれよりも前に決められてたわけだし、そんな前から企画が進んでたんだよなぁ・・まったく気付かなかったよ」

やよい「はいっ。プロデューサーにばれないように、律子さんがかんこーれー?を敷いてたって」

P「箝口令な」

やよい「かんこうれい・・お、お化けか何かですか?」

P「・・後で自分で辞書を引いてみてくれ」


P「しかし、やよいは寮に入ってていいのか、弟たちの世話があるんだろう?」

やよい「だから、私はいつも居るわけじゃないんですよ。とくれい?で私はいつでも実家に帰っても良いって」

P「ああ、社長がそんなこと言ってたな」

やよい「はい。私がこっちに居る間は社長が弟たちの世話をしてくれるとか・・」

P「あ、あぁ、社長がそんなこと言ってたな・・あれ本気だったのか」

やよい「この間、ウチに来てくれたんですけど・・社長、意外と弟たちと打ち解けてましたよ?」

P「それはそれは・・」

やよい「『アイドルたちの団結のためなら、いくらでもお世話しよう』って嬉しそうにしてましたっ」

P「あの人、社長としての仕事はちゃんとやってるんだろうか・・」

やよい「社長にしてベビーシッター・・すごいですよね」

P「型破りだよな」


P「あれ、これは・・」

やよい「あ、もやしですっ、昨日育て始めたばかりなんですけど」

P「ほー、たくさんあるなぁ」

やよい「はいっ、しっかり育ててあげれば、そんなに日がかからなくても食べられるようになるそうですっ」

P「なるほどな・・自家栽培とは、一人暮らしならではだな」

やよい「そうですねー、でも、こまめに水をあげなきゃいけないから、お仕事で忙しいときは世話が大変かもしれません・・」

P「まあ、手が回らないときは俺も手伝うよ」

やよい「はいっ、私の家は毎週木曜日がもやし祭りの日なので、

    寮では毎週日曜日をもやし祭りにしますねっ、皆を誘ってっ」

P「しゅ、週に二回ももやし祭りをやると・・やよい自身が腹ペコににならないか?」

やよい「大丈夫ですっ。もやしの栄養価をなめちゃダメですよ、プロデューサーっ」

P「たくましいな、やよいは・・」


〔五部屋目〕


P「~♪」

P「さてさて、何だか楽しくなってきたぞ、点検訪問」

P「次は誰が出てくるかなー…」

ピンポーン

P「…」

ピンポーン

P「…」

ピンポーン

P「気分が乗ってきたところでこれか・・」

P「でもおかしいな、今日は全員オフだって聞いてたけど」

P「まあ、鍵もかかってるみたいだし、後にするか」


〔六部屋目〕


P「二階の一番奥の部屋・・よし、気を取り直して、」


ピンポーン


P「・・・」


ピンポーン


P「おいおい、ここも誰も居ないのか」

P「もしかして、さっきの部屋の奴と一緒に出掛けてるのか?」


ガチャ


P「あれ、でもこの部屋は鍵がかかってないな」


P「ちょっと覗いてみるか・・」

P「失礼しまー・・、」


パアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!

パアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!


P「おうわああああああっ!?」

亜美「ようこそ、兄ちゃんっ!」

真美「待ってたよ、兄ちゃんっ!」

P「び、びっくりした。何だ、クラッカーかよ」

亜美「うっしっし→、びっくりした?」

P「ああ、心臓が尻から出るかと思ったぞ」

真美「で、出なくて良かったね・・」


P「ここは亜美と真美の部屋か・・あれ、何かこの部屋も少し広くないか?」

亜美「あ、そうだよ。亜美たちの部屋とやよいっちの部屋は少し広くしてもらってるんだ→」

真美「真美たちは二人でひとつの部屋だかんね、だから、少しだけ広くできないかなって社長にジカパンパンしたんだ」

P「直談判な・・しかし、それだとやよいと亜美、真美の間の部屋に住んでる人は肩身が狭そうだな、物理的な意味で」

亜美「ああ、そこは無理強いしたからね→」

真美「うんうん。文句のひとつも言わせなかったよ」

P「おい、雪歩辺りに無理言ったんじゃないだろうな」

亜美「違う違う、ゆきぴょんにそんなことしないよぉ」

真美「あれ。ってか、兄ちゃんはまだ隣の部屋は訪問してないの?」

P「ああ、チャイム鳴らしても返答ないし、鍵もかかっててさ」

亜美「あ、そうなんだ」

真美「多分、まだ寝てるんだと思うよ?」

P「もう正午近いのに寝てるのか、誰だか知らんがオフとはいえ、だらしないな」

亜美「クスクス・・」

真美「ニヤニヤ・・」


P「しかしあれだな、よく親御さんが一人暮らしを許してくれたな」

亜美「あ、うん。まあアイドルの皆と一緒の寮だから許してもらえたんだと思うよ」

真美「兄ちゃんみたいな人たちばかりだったらとても無理だったって思うよ」

P「俺みたいな人ばっかりの寮ってどんな寮だよ・・」

亜美「まあでもこの歳で一人暮らしってのも斬新じゃん?」

真美「うんうん、自立能力?も備わるだろうしねぇ」

P「斬新なのはともかく、亜美と真美は二人暮らしなんだから自立能力つくのか怪しいけどな」

亜美「親元を離れてるわけだし、つくんじゃない?」

真美「まあ、つかなくても楽しければ良いよっ」

P「まあ確かに二人くらいの歳ならまだ焦ることもないか」

亜美「もし何かあっても、その度に隣の人呼ぶし」

真美「そだね」

P「隣の人・・ねぇ」


亜美「・・むしろお姫ちんとかは自立能力つけた方が良いよ」

P「自立能力は知らないが、少なくとも常識は備えた方が良いかもな」

真美「一ヶ月で備わると思う・・?」

P「いや・・」

亜美「亜美は四半世紀はかかると見たね」

P「あぁでも、やっぱり常識人の貴音なんて見たくないかな、俺は」

真美「あ、分かる!税金対策が完璧なお姫ちんとか、」

亜美「大好きなラーメンを月①に留めるお姫ちんとかねっ」

P「後者が常識人の行動なのかどうかは知らんが、そっちの方が非現実的なところがまた貴音らしいな・・」

亜美「って、どうして亜美たちの部屋に来てまでお姫ちんのことを熱弁してるのさ!」ペチンッ

P「い、痛ぇっ、亜美が言い始めたんだろうが!」


P「おっ、二段ベッドがあるじゃないか、何か良いなぁ姉妹らしくて」

亜美「そうそう、それが問題なんだよね」

P「問題?空間を縦に使ってるわけだから、スペースを節約できて良いじゃないか」

真美「それはそうなんだけど。・・真美と亜美、どっちが上で寝るかって争ってるんだよ」

P「ああ・・」

亜美「兄ちゃん、何で微笑ましい目で亜美たちを見てるの」

P「そりゃ、見てて二人が微笑ましいからに決まってるだろ」

真美「もうっ、真美たちにとっては死活問題なんだよ、サバイバルプロブレムなんだよっ!」

亜美「略してサバプロ!」

P「何だそりゃ・・ってまさか、どっちが上で寝るかを俺に決めろって言うんじゃないだろうな」

亜美「言うんだよ!」

真美「言ったよ!」


P「そんなこと言われてもなぁ・・大体、そんなに上の方が良いのか?」

真美「そうだよ、高いところで寝てる人の方がお偉いさんだって聞いたことあるし!」

P「そんなこと言ったら、三階と四階で寝てる奴・・この俺すらも亜美と真美より偉いってことになるぞ」

亜美「あぁっ、確かに!」

真美「兄ちゃんのくせに生意気だぞっ!」

P「どこのジャイ○ンだ・・っていうか、それなら昨日の夜はどうしたんだよ。確かアイドルは昨日入寮したんだろ?」

亜美「ああ、昨日は二人して上で寝たんだ」

真美「うん。真美と亜美、二人して身を寄せ合って」

P「・・、それならもうずっと二人で上で寝ろよ」

真美「無理だよぉ、狭いもん」

亜美「それに真美ったら亜美の顔を蹴ってくるんだよ!」

真美「亜美なんて真美の鼻の穴に足の指を突き刺してくるんだよ!」

P「・・寝相がアクロバティックすぎる」

ミキミキに期待


P「ああもう、それなら一日ごとに交換すれば良いだろうが。

  今日亜美が上なら、明日は真美が上。んで明後日が亜美が上で、明明後日は真美が上。

  こうやっていけば平等だし、どっちが上だったか忘れることもないだろ」

亜美「すごい・・兄ちゃんって天才?」

真美「さっき生意気って言ってごめんね」

P「・・・」

亜美「じゃあ、今日は亜美が上ね!」

真美「え、ズルいっ、真美が今日!」

亜美「だって、兄ちゃんが今『今日は亜美が上』って言ってたもん!」

真美「あれは例え話だよっ!」

亜美「もう兄ちゃんに決めてもらおうよ!」

真美「そうだねっ、兄ちゃん、今日はどっちが上!?」

・・・

亜美「・・あれ」

真美「居ない・・」


〔五部屋目〕


P「やれやれ、ついていけん・・」

P「今日はどっちが上かなんて、じゃんけんで決めれば良いだろうに」


ガヤガヤ・・


P「あれ・・さっきの部屋からテレビの音がする・・起きたのか?」

P「よーし、お邪魔しまーす」


ガチヤッ


小鳥「わ、わひゃあっ!プロデューサーさん!?」

P「お、音無さん!?」

誰が一番最初に夜這いを掛けるんですかね(すっとぼけ)


小鳥「もうっ、チャイムくらい鳴らしてください!」

P「あ、うっかりしてました・・っていうかどうして音無さんが?」

小鳥「どうしても何も、私も入寮するように言われたんですよ」

P「そうなんですか。まあ俺と律子を含めても部屋の数がひとつ余るな、とは思ってましたけど・・まさか、音無さんが最後の刺客だったとは」

小鳥「あはは。まあ、各階ごとに管理者的存在が居た方が良いって社長が言ってましたし・・」

P「ああ、なるほど。俺は四階の管理役ですし」

小鳥「はい。そして、三階が律子さんの担当ですからね」

P「・・じゃあ、一階は?」

小鳥「あずささんじゃないですか、最年長ですし?」

P「・・自分の部屋を間違う人ですよ?」

小鳥「一階は響ちゃんとあずささんしか居ませんし、大丈夫ですよ」

P「まあ、響はしっかりしてますからね」

小鳥「・・そうですか?」

P「動物たちが」

小鳥「なるほど」


P「っていうか、今の今まで寝てたんですか、音無さん?」

小鳥「あ、あぁっ、どうして知ってるんですか!?」

P「だって、さっき来たらドアに鍵かかってるし、亜美たちに聞いたらまだ寝てるんじゃないかって言ってたので」

小鳥「うぅ・・だって、今日は完全オフって聞いたから、夜中までお笑いのDVDを見ていて・・、」

P「それに、見るからに寝起きって感じですもん」

小鳥「・・・」

P「音無さん?」

小鳥「・・ちょ、ちょっとあたし今すっぴんじゃないですか!?」

P「いまさらですか?」

小鳥「もうっ、プロデューサーさんは甲斐性がなさすぎです!」

P「(もう知るか・・)」

ぐう~・・

小鳥「・・・」

P「・・・」


小鳥「プロデューサーさん、お腹減ってるんですか?」

P「い、今のお腹の音は明らかに音無さんでしょう!」

小鳥「ち、違いますっ、寝起きとすっぴんを見られた上にお腹の音まで聞かれるなんて、スーパーウーマンのあたしに限ってそんなことっ!」

P「往生際が悪いっ!」

小鳥「ぐぬぬ・・」

P「・・まあ、もう正午になりますしね」

小鳥「プロデューサーさんもお昼ご飯食べますか?」

P「良いんですか?」

小鳥「あ、ごめんなさい。引っ越したばかりで食材買ってなくて、カップ麺しかないんですけど」

P「・・・」

小鳥「じ、自炊してますからね、いつもは!」

P「まだ何も言ってないじゃないですか!」


小鳥「・・きつねとたぬき、どっちにします?」

P「じゃあ、赤い方で」

小鳥「はい、じゃあお湯入れますね」

P「どうも」

小鳥「そういえば、朝ご飯は食べたんですか?」

P「ええ。最初に点検訪問した響がゴーヤチャンプルーをくれましたよ」

小鳥「へぇ、それは良かったですね」

P「はい。何でも朝ご飯を作り過ぎちゃった上に、ペットに食べられちゃうから取っておくこともできないんだって・・」

小鳥「ほぉ~、それはそれは」

P「何で口元緩んでるんですか」

小鳥「何でもないですよ」

P「また良からぬ妄想ですか・・」

小鳥「ち、違いますっ・・違いませんけど」

P「どっちだよ」


P「それにしても、二階の監視役は大変ですね」

小鳥「はい、年少組が集まってますから・・」

P「おまけにやよいと亜美、真美の部屋の拡大の皺寄せで部屋も狭い」

小鳥「・・言わないでください」

P「でも、どっちにしろ炬燵と大量のDVDでスペースがほとんどないじゃないですか」

小鳥「まあ、元々大したところには住んでませんから、ここでも大して文句は出ませんよ」

P「はあ・・」

小鳥「でも、強いて言うなら・・たまに天井がミシミシ言うくらいでしょうか」

P「ミシミシ?」

小鳥「・・昨日から度々軋んでるんですよねぇ」

P「音無さんの上の部屋・・か」

ミキミキはよ


P「あっという間に五分ですね」

小鳥「あ、プロデューサーさん、油揚げとかき揚げ、交換しません?」

P「何だ、赤が良かったなら言ってくれれば良かったのに。はい、どうぞ」

小鳥「ありがとうございます」

P「・・あと、俺が言うのも何ですけど、あんまり不摂生な生活は、」

小鳥「き、昨日今日だけですっ」

P「ふぅん・・?」

小鳥「うぐ・・ぷ、プロデューサーさんは午後からまた点検を?」

P「はい。一応、社長命令ですし・・、」

小鳥「皆のプライベートにも興味がある・・と?」

P「ないと言えば嘘になりますかね・・」

小鳥「・・面白い発見があったらご報告をお願いします」キリッ

P「はい」キリッ


P「・・じゃあ音無さん、昼飯、ありがとうございました」

小鳥「いえいえ。カップ麺で良ければいつでもどうぞ」

P「いつでもって、やっぱり自炊してないんじゃないですか!」

小鳥「ひ、非常食ですよっ!」

P「怪しいですね・・まあ、良いか。それじゃあ、」

小鳥「はい、点検頑張ってくださいね」

P「・・あ、そうだ。音無さん」

小鳥「はい?」

P「音無さん、すっぴんでも結構イケると思いますよ」

小鳥「・・・」

P「じゃあ、また晩飯のとき辺りにでも」


バタン


小鳥「・・・」

小鳥「・・年上をバカにして」

響はぼっち
はいさーい!


〔七部屋目〕


P「ふぅ、昼飯も済ませたところで三階に行くとするか」

P「しかし、まだ折り返しか。せめて晩飯どきくらいには終わってくれよ・・」

P「でも、ここまで来ると部屋割りを予想したくなるな」

P「四階の面子に至っては俺と同じ階の住人なわけで、俺がこの一ヶ月監視しなきゃいけないわけだし」

P「残りは春香に千早、美希、雪歩、真、貴音に律子か」

P「律子が三階に居るって音無さんにさりげなくネタバレされたのは痛かったな・・まあ良いか」

P「それにしても、ここまで来て誰一人として『女の子の部屋に入ってこないでよ!』みたいな人が居ないのはどういうわけだ」

P「チャイム鳴らせ、みたいなのはあったけど・・」

>>87 屋上


P「まあ良いや。よし、後半戦にいくとするか」


ピンポーン


?「どうぞ」


ガチャッ


P「お邪魔しまーす、点検訪問でーす」

律子「あ、プロデューサー。お疲れさまです」

P「ああ。まあ、お疲れさまって言っても、特に何かしてるわけじゃないんだけどな」

律子「社長の思いつきに付き合わされてる時点でお疲れさま、ですよ」

P「・・何か怒ってないか?」

律子「別に怒ってはいませんけど・・コーヒー飲みます?」

P「ああ。ありがとう」

http://i.imgur.com/3QuZ2.jpg


律子「まったく、社長は・・」

P「今回の件、色々手続きとか大変だったろうな」

律子「はい。プロデューサーはハブ・・もとい、秘密にされてましたから詳しい経緯を知りませんよね」

P「わざとか、わざとなのか?」

律子「ふふ、まさか」

P「・・何にせよ、既に一人暮らしだった千早や響、音無さんとかの住まいの管理者の方とは話がついたってことだよな」

律子「えぇ、そこらへんは抜かりないですよ」

P「どんな交渉をしたんだか知らないが、どこからもクレームが来てないみたいだから大丈夫なんだろうけどさ」

律子「そこはもう私の手腕と、社長の笑顔で」

P「(社長、何もしてねぇ)」


律子「アイドルの団結力の育成・・社長の言うことにも一理ありますけどね」

P「まあな。というか、団結云々言うならルームシェアさせれば良いのに・・現状、亜美と真美だけじゃないか」

律子「あ、それ提案してみたんですけど・・『一人ぼっちになるアイドルが出たらどうするのかね』って社長が」

P「誰への配慮なんだそれ・・強制的に三人ずつ同室、とかしちゃえば良いのに」

律子「でも、響のペットたちとかプライベートを明かそうとしない貴音とか・・大なり小なり、各々問題を抱えてますし」

P「ああ・・いつも一緒に居る亜美と真美でさえ、どっちが二段ベッドの上で寝るかって喧嘩してたな」

律子「同室にしちゃうと団結が限定的になっちゃいますし、年齢差とかもありますから」

P「あずささんと亜美、真美とじゃ八歳も差があるわけだしなぁ。色々生活面でジェネレーションギャップもあるかもしれないな」

律子「管理役としてはひとつの部屋に押し込んじゃったほうが楽なんですけどねぇ・・」

P「何げに酷いこと言ってないか、律子?」


律子「名づけて、765プロアイドル・サラダボウル作戦!」キリッ

P「作戦って何だ、作戦って」

律子「・・まあ、一ヶ月の辛抱ですから」

P「何だ、律子にとってはこの企画は苦痛なのか?」

律子「あ、いえ、そんなことはないんです。

   彼女たちのプライベートが今まで以上に垣間見えることになるでしょうし、プロデュースする側としては色々得るものもあるでしょうから」

P「それなら律子と同じ階の面子は竜宮小町にすれば良かったんじゃないか?」

律子「あー、部屋割りを決める前にそれを提案したんですけどね・・」

P「却下されたのか?」

律子「それに関しては社長にじゃなくてあの子たちに反対されちゃって・・特に伊織と亜美、それとなぜか亜美と同室の真美にも」

P「へぇ」

律子「その原因の一端はあなたが背負ってると言っても過言ではないんですけど」

P「は?俺?」

律子「・・。自覚がないってが一番怖いですよね」

P「はぁ・・?」


P「しかし、律子の部屋はシンプルだな」

律子「シンプルイズベスト。シンプルが一番ですよ」

P「デスクにパソコンに本棚に・・必要そうなものしか置いてないな」

律子「あ、あんまりじろじろ見ないでくださいよ」

P「人を部屋に入れておいて部屋を見るなとはこれいかに・・これは点検訪問だぞ」

律子「だからって、タンスの中とか開けないでくださいよ」

P「失礼な。さすがに本人が居るときは開けないさ」

律子「・・・」

P「じょ、冗談です。本人が居なくても開けません」

律子「冗談に聞こえません。これだから前科二犯は・・」

P「人を勝手に前科持ちにするな!しかも二犯かよっ!?」

律子「何にせよ、プロデューサーの部屋も後で漁りに行きますからね」

P「おおぅっ、べ、別にやましいものはないからなっ」

律子「それが当然です。あったら没収後即処分しますから」

P「WHY!?」


律子「当たり前です、美希辺りに漁られて見つかったら大変じゃないですか」

P「美希たちのガサ入れの防止には努めるので、何卒ご容赦を・・」

律子「ダメです。公序良俗上、アイドルの教育上よろしくありません。

   本のカバーまで外して確認しますし、CDやDVDの中身も拝聴、拝見させてもらいます」

P「ぬ、抜け目ないな」

律子「プロデューサーのその動揺ぶりから考えて、ブツがあることは確信しましたからね」

P「恐ろしい観察眼だ・・」

律子「処分されたくなかったら、元の住まいか実家にでも返送することです」

P「ぐぬぬ・・だがな、律子。俺よりも注意すべき人が居るぞ」

律子「え?」

P「二階の監視役とか・・」

律子「あぁ、アレは・・」

アレ呼ばわりされるピヨ子ww


P「あ、律子。コーヒーのおかわりもらえるか?」

律子「はい、ちょっと待っててください」

P「・・・」ガサガサ

律子「それにしても、プロデューサーも大変ですね・・全員の部屋を点検なんて・・、」

P「・・・」ゴソゴソ

律子「まあ、これも何かの縁と思って、観念して・・、」


P「うお、すげぇ。本当にロー○ンの従業員服がある」


律子「ちょ、ちょっと、何漁ってるんですか!?」

P「すごいな。インテリアとして部屋の壁にかけといても良いんじゃないか、ほら見ろよこの鮮やか青と白のライン」

律子「ぷ、プロデューサーっ!!!」


〔八部屋目〕


P「くそ、あのロー○ンの回しもんめ・・よし、気を取り直して」

P「ってあれ、この部屋、ドアが半開きになってる・・」

P「無用心だな・・この部屋の主は誰だ?」ソーッ


真「う、うわっ、プロデューサー!?」


P「ま、真!?って何でおまえ 半 裸 なんだっ、服を着ろ服を!」

真「まずはドアを閉めてくださいっ、プロデューサー!」

P「お、おおおう、すまんっ!」


P「ふぅ・・びっくりした」

真「それはこっちの台詞ですよ・・入るならチャイムくらい鳴らしてください」

P「いや、だってドアが半開きになってたんだよ」

真「ドアが?・・きっとそれ、亜美と真美の仕業ですよっ。

  ついさっき、『そろそろ兄ちゃんが来るよっ』って二人が教えに来てくれたんですけど」

P「そのときにドアをちゃんと閉めなかったんだな」

真「でしょうね・・あ、あと、ボクは食後の筋トレの後で少し汗をかいてたから、

  シャワーを浴びて、そしてちょうど出たところだっただけなんですからね!」

P「別に誰も真を裸族扱いなんてしてないだろう・・」


P「お、少女漫画にファッション雑誌がたくさん・・キャピキャピしてるな」

真「はいっ、実家だと常に父さんの目が光ってますから」

P「なるほどな。765プロ全寮制計画は真にとって渡りに船みたいなものだったわけだ」

真「そうですね、願ったり叶ったりでした」

P「でも、これ一ヶ月限定だろ?実家に戻った後はどうするんだ?」

真「・・ハッ、そういえば」

P「おいおい・・」

真「どどどどうしましょう、プロデューサーっ、昨日衝動買いで何十冊も買っちゃって・・実家じゃ隠しきれませんっ」

P「そんなこと言われてもな・・」

真「そ、そうだ、企画が終わった後はプロデューサーの元の住まいに置いてください!」

P「バカ言うなっ、俺にそんな趣味はないぞっ!?」

真「お願いしますっ、プロデューサー!後生ですから!」


P「なら、事務所に置けば良いんじゃないか。探せばスペースくらいあるだろ」

真「あ、あぁ、そうですね。どうせなら皆の共有物にしちゃいますか」

P「俺は読まないけどな」

真「読まないんですか?・・結構面白いですよ。最近のは男の人でも楽しめる内容ですし」

P「ふぅん・・なら、オススメはどれだ?」

真「例えば・・そうですね、十三人の女の子がトップアイドルを目指す漫画とか」

P「どこかで聞いたような内容だな・・」

真「まあ、色々ありますけど、男の人から見ればどれも似たような内容かもしれませんね」

P「でも、最近の少女漫画は色々・・内容がえぐくなってるって聞くけど」

真「えぐい?」

P「いや・・何というか、読者の年齢層に合わない過激な内容・・というか」

真「か、過激・・ボクが読んでるのにそんなえっちなものはないですからねっ!」

P「どうだかなぁ・・どれ、ちょっと目を通してみるか」

真「だ、ダメですっ、プロデューサーはこういうのに興味ないって言ってたじゃないですか!」


P「興味はないが・・これは点検訪問だからな、嫌でも一通り読んでおかないと」

真「プロデューサーはボクのことが信用できないんですかっ、ボクがそんなもの読むわけないじゃないですか!」サッ

P「ふぅん・・なら、今、後ろに隠したのは何だ?」

真「な、何のことです?」

P「真、バンザイしてみろ」

真「ば、ばんざぁい・・」ニヘラッ

P「どうした、肩しか上がってないぞ?」

真「プロデューサー・・そろそろ許してもらえませんか?」ヘタッ

P「許すも何も別に怒ってるわけじゃない、ただちょっとそれを読ませてもらえば良いんだ」

真「・・イヤです」

P「どうしても?」

真「はい・・!」

支援


P「そうか・・そこまで言うんじゃ仕方ないな」

真「・・、ほっ」

P「それなら、力ずくだッ!!!」


真「わ、わああああああああっ!!??」


ドンガラ ドンガラ


P「ぐぐぐ・・往生しろ、真っ!」

真「イ・ヤ・で・す・・っ!」

P「ぬう・・それなら、」

真「う、あ、ひゃっ!?」

P「うははははっ、くすぐりをやめてほしくば、今すぐそのブツを寄越せっ!」

真「や、ひ、ひゃああぁぁぁっ!?」


P「観念しろ、真っ・・これ以上抵抗するって言うのなら、」

真「ひ、卑怯ですっ、プ、プロ・・うひゃあんっ!」


ギィーッ


P「ん?」

真「え?」


雪歩「・・・」


P「ゆき、」

真「ほ・・」


雪歩「プ、・・」


P「プ?」


雪歩「プロデューサーが真ちゃんを襲ってますぅぅぅっ!!?」


〔九部屋目〕


雪歩「そ、そういうことでしたか・・」

P「ああ、だからそのスコップを仕舞ってくれないか」

雪歩「は、はい」

P「(助かった・・!)」

真「(助かった・・!)」

P「ここ、雪歩の部屋だよな?」

雪歩「はい。真ちゃんのお部屋の隣で良かったですっ」

真「(そんなに良かったのかな・・まあボクも嬉しいけど)」

パンツはいつ脱げば良い?


真「ボクは四階の部屋が良かったんですけどねー・・」

P「じゃんけんで負けたのか」

真「はい、残念ながら」

P「伊織とかもそうだったらしいが、どうして四階が良いんだ?階段で上まで上がるの面倒じゃないか」

雪歩「ああ、それはプロ、」ングッ

真「ゆ、雪歩?そういうことは言わなくて良いんだよ?」

雪歩「むぐむぐ・・う、うん」

P「何だよ、もったいぶって」

真「ほ、ほら、四階までの階段の上り下りがトレーニングになるじゃないですか」

P「一理あるけど、仕事帰りでくたくたなときとか辛いだろ」

真「そういうときこそ鍛えるべきなんですよっ、プロデューサー」

P「ふぅん・・足が太くなっても知らないぞ?」

雪歩「でも、プロデューサーも四階ですよね?」

P「知らず知らずのうちに企画が進んでたからさ・・、足が太くなるな」


真「あ。ボク、ちょっと部屋の整理し直してくるので、戻りますね」

雪歩「えっ」

P「(隠しに行ったな・・)」

真「じゃ、じゃあ、またっ」


バタンッ


雪歩「・・・」

P「・・・」

雪歩「・・・」

P「・・・」

雪歩「・・プロデューサー、お茶飲みますか?」

P「あ、ああ。頂くよ」


P「うん、美味い。適度な苦味がこれまた良い味出してる、流石だ」

雪歩「そ、そうですか?」

P「素人感想で申し訳ないけどな」

雪歩「いえいえ、お茶出し冥利に尽きますぅ」

P「そ、そうか、それはよく分からんが・・ん、おかわりもらえるか?」

雪歩「どうぞ」

P「は、早いな」

雪歩「あ、お煎餅もありますよ」

P「おう、ありがとう」パリッ

雪歩「・・・」パリッ

P「・・穏やかな午後だ」パリパリ

雪歩「そうですねぇ」パリパリ


雪歩「あの、プロデューサー」

P「ん?」

雪歩「私の部屋も・・点検するんですか?」

P「ああ、別に嫌なら良いんだぞ。女の子の部屋を無理に漁るのも気分が悪いからな」

雪歩「でも、さっき、真ちゃんには無理やり・・、」

P「アレは・・売り言葉に買い言葉というか何というか」

雪歩「?」

P「・・あれ、雪歩。ここだけ何か軋んでないか?」ギイッ

雪歩「あ、それ・・昨日の夜にちょっと失敗しちゃって、穴を掘ったところです。ちゃんと埋めたんですけど」

P「ちょ、ちょっと待て、ここは三階なんだから穴を掘るのだけは絶対に止めてくれ!」

雪歩「あ、はい。穴堀りの音に気づいた真ちゃんに止められて、私もハッとして、」

P「(なるほど・・雪歩の部屋の下は音無さんの部屋。天井がミシミシ言ってた理由はこれか)」


P「あれ・・これ、犬か!?」

雪歩「ふふっ、よく見てください、プロデューサー」

P「おぉ、何だ。ぬいぐるみか」

雪歩「はい。私の犬嫌いを少しでも緩和するためにって、真ちゃんが引越し祝いにプレゼントしてくれたんです」

P「ほー、よく出来てるな・・何だ、このボタン?」ポチッ

いぬ「ワンワン!」

P「うお、鳴くのかこいつ」

雪歩「はい。リアリティを追究した結果、そのぬいぐるみを選んでくれたそうで・・、」

P「へぇ、何種類くらい泣き声があるんだろうな」ポチッ

いぬ「バウアウッ!」

雪歩「どうなんでしょう・・あ、100回に1回くらいしかでないレアな鳴き声もあるらしいですよ」ポチッ

いぬ「ワオーン!」

P「へぇ、そりゃ面白いな」ポチッ

いぬ「クゥゥ~ン・・」


雪歩「私はまだ聞いたことないんですけど・・すごく特徴的だからすぐ分かるそうですぅ」ポチッ

いぬ「キャンキャンッ!」

P「ほー、もしそれっぽい鳴き声が出たら後で教えてくれよ」ポチッ

いぬ「ガウウウッ!」

雪歩「はいっ、すぐに教えに行きますねっ」ポチッ


いぬ「まっこまっこりーん♪」


雪歩「・・・」

P「・・・」

雪歩「・・さ、最近の犬って、真ちゃんみたいな鳴き声するんですね」

P「正気に戻れ、雪歩!どう考えても今のがレア声だ!」


〔十部屋目〕


P「あと四人か・・春香に千早、美希、貴音」

P「このうち三人が俺の監視下に置かれるわけか・・誰が来るにしても手を焼きそうな面子だな、はは」

P「それじゃ、3階の最後の住人へ・・と」


ピンポーン


P「・・・」


ピンポーン


P「ふーむ・・」


ガチャガチャ


P「また鍵がかかってる・・」

P「やれやれ、どうしてこんなに不在者が多いんだ?」


貴音「プロデューサー?」

P「うおぉっ!?た、貴音か、いつの間に背後に居たんだ、びっくりしたぞ?」

貴音「驚かせてしまって申し訳ありません・・ですが、女性の部屋だと知っておきながら、返事もないのに扉を開けようとするのは感心できませんよ?」

P「ああ、すまん。鍵がかかってるかどうかだけ確かめようと思ってな」

貴音「それなら良いのですが・・」

P「でも、ちょうど良かった。点検訪問だ、鍵、開けてくれるか?」

貴音「それは・・できない相談です」

P「え?」

貴音「残念ながら、私の部屋は誰にも見せることはできません。ぷらいべーとですので・・企業秘密です」

P「プライベートなのに企業秘密なのか・・まぁ、貴音に関しては何となく予想はついたが」

貴音「申し訳ございません・・」

この展開じゃお姫ちんか。。。。


P「いや、良いんだ。無理して点検するつもりはないからな」

貴音「はい・・ちなみに、他の方は既に点検を?」

P「ああ。割とすんなり入れてくれたよ、だからこんなに時間がかかっちゃってるんだけどな」

貴音「そうですか・・私は皆に遅れを取っている、ということですね」

P「ん?」

貴音「何とも・・もどかしく、歯がゆい想いです」

P「どうした、そんなにシュンとして」

貴音「何でもありません・・では、私はやることがありますので」

P「ああ、忙しいところ悪かったな。じゃ、また」

魔の4階・・・・・ぷぷっ


貴音「はい・・あっ、あの、プロデューサー」

P「ん、何だ?」

貴音「点検を断ってしまったお詫びとして・・近いうちに私と共にらぁめんを食べに行きませんか、私がお支払いしますから」

P「お。さすが貴音だな。もう、この寮の近辺で美味しいラーメン屋を見つけたのか?」

貴音「はい。まこと、美味でしたので、是非プロデューサーも・・、」

P「そりゃ良いな。今日は無理かもしれんが、早ければ明日にでも行こうか。

  あと、別に奢ってくれなくて良いからな。むしろ俺に奢らせてくれ、引っ越し祝いだ」

貴音「本当ですか?・・楽しみに待っております」

P「ああ、俺もだ。じゃ。また後でな」

貴音「はい、また」


バタン


貴音「・・・」

貴音「・・ふふっ♪」


P「さて・・いよいよ、四階か」

P「春香に千早、美希・・奇しくも生っすか?の司会組か」

P「そして、俺がこの一ヶ月、目を光らせていないといけない三人・・、」

P「千早はまあ良いとして・・注意すべきは春香と美希か」

P「春香はことあるごとに何かドジってそうだし、美希に関しては毎晩夜這いをかけられかねない・・」

P「気を取り直して・・よーし、」


ピンポー、ガチャッ!


美希「ハニー、やっと来てくれたのーっ!」ガバッ

P「うぉわぁぁっ、飛びつくな!倒れる倒れる!」

美希「昼になっても来ないから、ミキ、スルーされちゃったのかと思ったの」

P「すまんすまん。それより一旦離れてくれないか・・美希の部屋に入ることすら出来ない」

美希「あ、うん」


〔十一部屋目〕


美希「でも、今度はちゃんとハニーが来てくれて良かったの」

P「どういう意味だ?」

美希「さっきね、千早さんが来たんだけど・・ミキ、てっきりハニーが来たんだと思ってドアを空けた瞬間に飛びついちゃってたの」

P「それはそれは・・千早も動揺しただろ」

美希「うん。すっごいあわあわしてたの」

P「っていうか、そういう失敗があったにもかかわらず、さっきも間髪入れずに飛びついてきたよな」

美希「うん。でも、チャイムが鳴った後、覗き穴で一回確認してからドアを開けて、ハニーの胸にダイブしたんだよ?」

P「(チャイムが鳴り終わる前にドアを開けてた気がするが・・どんなスピードだ)」

やっと俺の嫁か


P「しかし、美希が千早の胸にダイブか。それは是非リアルタイムで見たかったな」

美希「どうして?」

P「あ、いや、ほら、微笑ましいだろ」

美希「ふーん・・多分、監視カメラで見れるんじゃないかな?」

P「え、そんなのあるのか?」

美希「うん。寮の入り口と各階の部屋の前の通路に監視カメラがあって、全部で五台っ」

P「(なるほど・・広間にカメラがついてたら、ソファーではしゃいでた俺の様子とか撮られてたんだろうな)」

美希「防犯設備もバッチリ、らしいの。一応、大人気アイドルの寮だもん、ねっ☆」

P「・・自分で言うなよ」

美希「でも、事実なの」

P「まあな」

美希「♪」


美希「で、ハニーはミキの部屋、点検しに来てくれたんだよね?」

P「まあ、そういう名目にはなってるが・・嫌なら、」

美希「ううん、むしろドンと来いなの!ミキ、ハニーのために朝から一生懸命整理整頓してたんだよっ!」

P「(整理整頓した・・か。うーん、やっぱり不意をついた点検の方が良かったなぁ、半分くらいは心構えができてる奴ばかりだったし」

美希「ハニー?」

P「(でも、引っ越したばっかりじゃ部屋の綺麗・汚いの判断は当てにならないか?)」

美希「ちょっと、ハニー、聞いてる?」

P「ああ、すまん。じゃ、始めるか」


P「うん、美希の部屋は真以上に女の子女の子してるな」

美希「そうかな?このくらい、普通だよ」

P「あんまりゴテゴテにすると、一ヶ月後に戻すとき、大変だぞ」

美希「あはは、そーだね」

P「ん・・っていうかこのベッド、少し大きくないか?」

美希「理由・・知りたい?」

P「んー、そりゃまあ友達が遊びに来たとき、流れで一緒に寝ちゃったりしたときのためだろ?」

美希「『友達』が遊びに来たとき、『流れで一緒に寝ちゃったり』したときのため・・うん。半分アタリなの」

P「半分?」

美希「うん、半分」

P「(・・どこが間違ってたんだ?)」


P「しかし、美希の部屋は物がたくさんあって、点検が大変だな」

美希「うん。物がいっぱいあれば、ハニーも点検のために長くミキの部屋に居てくれるかなーって」

P「ははっ、なるほど。こりゃしてやられたな」

美希「うん、だから、夜まで居て良いんだよ?」

P「そうだな、夜まで居たいのは山々なんだが、俺も自分の部屋の整理をしてなくてさ」

美希「えー、じゃあミキがハニーの部屋、整理してあげるのっ」

P「ありがとな。でも、気持ちだけ受け取っておくよ」

美希「むー・・」

P「そんな顔するな、まだあと一ヶ月もあるんだからな」

美希「一ヶ月じゃ・・足りないの」

P「うん?」

こりゃもう夜這い確実ですね


美希「・・でねー、この指輪、ミキのすっごいお気に入りでー、」

P「・・お、おう」

美希「あっ、あとあと、このブレスレッドが~、」

P「美希、あの・・そろそろ春香と千早の部屋に行かないと」

美希「えっ、もう言っちゃうの?」

P「もうも何も、かれこれ二時間は美希の話を聞いてるぞ」

美希「ご、ごめんなさいなの・・ミキ、ハニーに色々知ってほしくて」

P「あ、いや、責めるつもりはないんだ。こんなに詳しく教えてくれたの、美希が始めてだぞ」

美希「そうなんだ・・じゃあ今度はミキがハニーの部屋を点検してあげるのっ」

P「い、いや・・だから、それもまあほどほどにしておいてくれ」

美希「うんっ、隅々まで点検してあげるのっ!」

P「(そこかしこにマーキングされそうだな・・)」


P「よし、じゃあそろそろお暇するかな」

美希「・・ねぇ、まだ点検してないモノ、あるよ?」

P「ん、あらかた点検し終えたと思ったが・・見落としがあったか?」

美希「・・ミキ」

P「何?」

美希「ミキのこと、まだ点検してないよっ!」

P「・・なっ」

美希「・・・」

P「本気、なのか?」

美希「本気だよ・・」


P「そうか・・やれやれ、仕方ないな」


美希「!」パァッ

春香さんあたり、監禁とかしかねない


P「一瞬だけだぞ」

美希「うんっ」

P「美希、ちょっとお辞儀してみろ」

美希「?・・うん」

P「・・えい」ニギッ

美希「ひゃあっ!」

P「よし、アホ毛の角度、硬度、感度、すべて良好。問題ないな」

美希「・・は、ハニー?」

P「これにて美希の点検終了。じゃ、また後でな」

美希「・・・」


バタンッ


美希「・・なかなか手強い、なの」


〔十二部屋目〕


P「とりあえず、俺の部屋は後回しにして・・次はこの部屋か」


ガチャッ


春香「プロデューサーさん、点検ですよ、点検!」

P「・・チャイムを鳴らす前にドアを開けられたのは初めてだよ、春香」

春香「あ、あぁっ、私、つい逸っちゃってっ・・!」

P「ちなみに春香。言っておくが、点検するのは俺で、されるのは春香だぞ」

春香「わ、分かってますっ」

P「最初の言い方はまるで逆だったが・・まあ良いか。入っても大丈夫か?」

春香「はいっ、ウェルカムです!」


春香「もうほとんど点検は終えたんですか?」

P「ああ。後は春香と千早だけだ」

春香「もう五時近いですね・・もしかして、一日がかりで?」

P「そうだな。皆思ったより素直に受けて入れてくれたから、点検に時間がかかっちまってさ」

春香「素直に・・なのに、時間がかかったんですか?」

P「いやほら、拒否されれば点検しなくて済むだろ?」

春香「なるほど・・あ、じゃあもしかして、」

P「ああ、貴音の部屋は俺をもってしても入れなかったよ」

春香「ですよね。私たちも聞いてみたんですけど、ダメでした」

P「まあ、人には秘密のひとつや百個はあるもの・・だからな、無理強いは良くない」

春香「ですが、その点、私はプロデューサーさんにはオープンですよ!オープン!オープンザルーム!」

P「な、何言ってんだ・・」


P「そうだ、ひとつ聞いても良いか?」

春香「はいっ」

P「この寮の部屋割りはじゃんけんで決めたって聞いたんだが・・」

春香「そうですよっ、私、勝ち抜けじゃんけんでトップだったんですっ!」

P「へぇ、じゃあこの部屋は自分で選んだってことだよな?」

春香「はい。それが、何か?」

P「いや、四階の部屋って上り下りが大変だろ?どうしてわざわざ四階にしたのかなーって」

春香「あ、あぁっ・・そ、それは・・あのー・・そのー・・」

P「しかも競争率高かったらしいじゃないか。伊織や真とかも四階が良かったって」

春香「そ、そうですね・・何ででしょう?」

P「どうしていきなり消沈してるんだ・・俺、何か変なことでも聞いたか?」


春香「えーと・・そうですね。四階なら夜空により近くて良いかなーって・・ほら、ベランダから見えるじゃないですか、空」

P「この寮、屋上あるんだから、屋上に行けば皆関係ないんじゃないか?」

春香「あ、え、えっと・・じゃあ、階段の上り下りで足腰を鍛えたかったから・・とか

P「真と同じこと言ってるな・・春香にそんなに運動意識があったとは驚きだ」

春香「わ、私だって日頃からこまめに運動してるんです、アイドルには体力も必要ですからっ」

P「ふぅん・・なるほどな」

春香「そういえば、プロデューサーさんは部屋の整理はできたんですか?」

P「それが、まだ自分の部屋にすら入ってないんだ」

春香「えぇっ!?じゃあ私たちの点検を優先して?」

P「まあ、そうだな。自分の部屋の整理なんて夜でもできるし・・」

春香「はぁ・・大変なんですね」

P「でも、皆の色々な一面を見れるから楽しいよ」

春香「ふふ、ポジティブ!ですね、プロデューサーさんっ」

P「春香に言われるとは・・相当なんだな」

春香「はい?」


ぐぅ~・・


春香「ふぇ?」

P「・・すまん、俺だ」

春香「・・プロデューサーさん、晩御飯はもう決まってるんですか?」

P「いや、実はまだ食材の買出しにすら行けてなくてな」

春香「本当ですかっ!?」

P「何でそんな嬉々としてるんだ・・」

春香「あ、間違えましたっ・・「本当ですか・・?」シュンッ

P「それはそれで違うと思うが」

春香「本当ですか?」キリッ

P「春香、ちょっとキャラおかしくなってるぞ」


春香「単刀直入に言いますっ、私にプロデューサーさんの晩御飯、作らせてくださいっ」

P「い、いや、飯が余ってるとかならまだしも、作ってもらうのは悪いんじゃ、」

春香「だって、プロデューサーさんにはいつもお世話になってますから!」

P「・・俺の分まで作ってもらうのは申し訳ないっていうか」

春香「いえいえ、一人分も二人分も変わりありませんからっ」

P「でも、だな・・」


チェンジ イン マイ ワーッ カワール セッカーイー~♪


春香「・・あれ、メール?」

P「誰からだ?」

春香「・・千早ちゃんが『良かったら今日、晩御飯一緒に作らない?』って」

P「千早、あんまり料理得意じゃないらしいからな。良い機会だし、手伝ってあげたらどうだ?」

春香「・・そうですね。千早ちゃんがわざわざ頼んできてくれたわけですし」

P「うん。それでこそ春香だ」

春香「何か・・複雑です」

続きはよ


春香「・・あ、そうだ」ピコーン

P「うん?」

春香「あの、プロデューサーさんも一緒に作りません?」

P「作るって・・晩飯をか?」

春香「はいっ」

P「い、いや、さっきも言ったとおり、食材が・・」

春香「大丈夫ですっ、私が今から買出しに行ってきますから!」ズイッ

P「わ、悪いだろ・・!」

春香「いえいえ、その間に千早ちゃんの部屋の点検をしていてもらえれば、そのうちにちゃちゃっと買って来ちゃいますから!」ズズイッ

P「し、しかしだな・・」

春香「遠慮しないでくださいっ、プロデューサーさん!」ズズズイッ

P「・・春香」

春香「はい?」

P「顔が近い」

春香「・・ご、ごめんさない」


〔十三部屋目〕


ピンポーン


P「宅配便でーす」


ガチャッ


千早「お疲れさまです、プロデューサー」

P「何だ、バレてたのか」

千早「覗き穴がありますから」

P「はは、確かに。・・遅くなって悪かったな、千早」

千早「はい、あまりにも遅いので来ないのかと思いました」

P「すまん、美希のところで思いの外、時間を取ってな」

千早「・・美希の部屋、そんなに念入りに点検したんですか?」

P「まあ、そうだな・・本体まで点検させられた」

千早「本体?」

覗き穴って・・・・あぁそっちか

やっぱり春香さんが一番かわいいなあ
ババアとかいらねえよなあ

続き期待

【審議中】
    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ

 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'
【結果発表】

パッ   パッ   パッ    パッ   パッ    パッ

 [ゴミ]   [カス]  [池沼]  [厨房]  [氏ね]  [終了]
  ∥∧∧  ∥∧∧ ∥∧,,∧ ∥∧,,∧ ∥∧∧  ∥,∧∧
  ∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)∩・ω・`)

   (    ). (    ). (    ) (    ) (    ) (    )
   `u-u´  `u-u´   `u-u´  `u-u´  `u-u´  `u-u
【審議結果】

 ババ        バババ  ババババ
    バババ ∧_,∧  ババ ∧_∧ バババ
  ∧_∧バ( ´・ω・∧_∧ (・ω・` ) ∧_∧
 (´・ω・)=つ≡つ);;)>>215(;;(⊂≡⊂=(・ω・`)
 (っ ≡つ=つ  (っ  ⊂)  ⊂=⊂≡ ⊂)
 /   ) バ∧_∧| x |∧_∧ バ (   \
 ( / ̄∪バ (  ´・) ∪ ̄∪(・`  )ババ ∪ ̄\ )
  ババババ/    )  バババ (   \ ババババ
 バババ  `u-u'. バババ ババ `u-u'

てか続きはよ。。。。。

え。。。。終わり!?


千早「どうぞ、何もありませんが・・」

P「どうも。・・いきなり聞くのもアレだが、間違って美希に抱きつかれたらしいな、千早」

千早「なっ、どうして知って・・美希が話したんですね?」

P「ああ。あの千早があたふたしてたって聞いてな」

千早「あの、って何ですか・・だいたい、私はそんなにあたふたしてません」

P「まあ真偽は四階通路の監視カメラの映像を確認しに行けば分かることだな」

千早「なっ・・だ、ダメですっ、絶対!」

P「何でだよ、減るもんじゃないだろ?」

千早「あ、いや・・と、とにかくダメです」

P「分かったよ、やめとく」

千早「・・ほっ」

P「(・・今日のところはな)」


P「ほう、千早の部屋も律子に負けず劣らずシンプルだな」

千早「はい。デスクと本棚とCDラックと・・そのくらいですね」

P「悪いけど、今だに段ボールが積み重なってるんじゃないかと思ったよ」

千早「ふふっ、一ヶ月間だけですからそれほど必要なものはありませんでしたし、同じ階の春香や美希が私の部屋の整理を手伝ってくれましたから」

P「ほほう」

千早「特に不満はありませんが、防音完備にしてもらえれば良かったですね」

P「ああ・・ここだと少し口ずさむだけでも春香の部屋に聞こえちゃうかもな、壁も薄そうだし」

千早「春香は『壁越しでも千早ちゃんの歌が聞けるのは嬉しい』って言ってくれてましたけど、やっぱり申し訳ないですから」

P「まぁ、そうだな・・」


P「これ、千早と弟さんの写真か・・可愛いな」

千早「そ、そうですか?」

P「嘘言ってどうする。横にあるのは・・1stライブのときのか」

千早「はい、思い出の一枚です・・って少し恥ずかしいですね、写真を見られるのは」

P「ははっ、飾ってある写真なんだから良いだろ・・ん?」

千早「あ、それはっ・・」

P「やよいの写真?」

千早「・・・」

P「千早、これは・・?」

千早「は、はい・・見ての通りです」

P「見ての通りではあるが、何でまた?」

千早「特に・・意味はありません」

P「意味がないはずはないだろ、こんな満面の笑みのやよい・・いつ撮ったんだこれ?」

千早「・・・」ツーン

P「意識を籠城させやがった・・」


P「うん、さっぱりしてて良い部屋だな」

千早「・・ありがとうございます」

P「そういえば、千早も自分からこの部屋に決めたのか?」

千早「え?あ、はい」

P「春香にも聞いたんだが、どうして四階にしたんだ、上り下り疲れるだろうに」

千早「えっと、春香が真っ先に部屋を決めて、次に私がじゃんけんで勝ったので・・」

P「うん?」

千早「春香が・・隣の部屋を勧めてくれて・・」

P「何か目が泳いでないか?」

千早「あ、う・・!」

P「千早?」


千早「ほ、本当は・・えっと、プ、」

P「プ?」

千早「プ・・、」

P「プ?」

千早「・・プリン、食べますか?」

P「え?」

千早「この間、水瀬さんに美味しいプリンを教えてもらって、昨日のうちに買ってきてたんです」

P「ああ、ありがとう。せっかくだし晩飯前だけど頂こうかな・・あれ、千早って甘いもの好きだったっけ?」

千早「は、はい。最近はそこそこですね」

P「まあ、喉のことがあるから辛いものは食べられないしな」


P「うぷ・・思ったよりも甘くてボリュームあったな」

千早「そうですね・・夕食前に食べるものではなかったかもしれません、うぷ」

P「(なら、どうして勧めたんだ・・)」

千早「(誤魔化すために無理矢理勧めるんじゃなかった・・)」

P「ってもう六時か、そろそろお暇するよ」

千早「あっ・・、そうですね」

P「悪いな、点検しに来たのにプリンなんかもらっちゃって」

千早「えっと、夕食作りは誰の部屋でしますか?」

P「そうだな・・俺の部屋はまだ整理すらしてないし」

千早「春香の部屋が一番良いかもしれませんね、調理器具も揃っていそうですし」

P「そうだな。今買出しに行ってる春香にメールしておくよ」

千早「はい、お願いします」

P「・・っていうか、今日何作るんだ?」

千早「えっ、プロデューサーも知らないんですか?」

P「・・まあ、春香ならまっとうな食材買ってくるだろ」


千早「それでは、また後で」

P「ああ。・・悪かったな。点検訪問、こんな時間になっちゃって」

千早「いえ、こちらこそ・・あの、私の部屋、見ての通り何もないですけど」

P「うん?」

千早「・・また、来てくださいね」

P「うん、千早も気が向いたらウチに来てくれよ」

千早「ふふ、言いましたね」

P「言ったぞ。男に二言はない」

千早「分かりました。・・私、頻繁に通いますよ?」

P「ははっ、ほどほどにしてくれよ」


バタンッ


千早「・・・」

千早「・・美希や春香たちには負けていられないわね」


P「もう11時か・・荷物整理ごときに思ったより時間をかけちまったな」

P「晩飯のイカスミパスタが尻から出ちまいそうだ・・って、それは正常だよな」

P「・・しかし、今日は疲れた」

P「さっさと風呂入って明日の予定確認して寝るとするか」


ガサッ


P「ん?」


ガラッ


P「・・・誰も居ない」

P「確かにベランダの方から物音がしたんだが・・気のせいか」

P「・・さーて、風呂風呂っと」

P「チェンジ イン マイ ワーッ カワール セッカーイー~♪」


一旦終われ

いつのまにか再開してた。。。期待ダナ


度々消えてたのは申し訳ない、その間の保守には感謝。
あと、水を差すようで悪いけど、前のスレの>>1とは無関係です。
発想は良いのに中途で終わっていて勿体無いなと思ったので。
続きは近いうちに投下できれば良いな、と。
また暇なら読んでやってください、以上。

終わるのか・・・・・・

美希「ハニーに夜這いを仕掛けようと思うの」

美希「ハニーに夜這いを仕掛けようと思うの」

春香「えぇっ!・・・・美希、それ本気で言ってる?」

美希「美希、本気だよ。」

春香「でも、何で私たちを?」

美希「美希ね、春香たちだったら良いかなって思ってるの。だから今回は特別に参加許可なの」

春香「そうなんだ・・・・・わかった。私行くよ。」

こんなのできた

美希「それでこそ、春香なの!」

春香「千早ちゃんももちろん行くよね?」

美希「千早さんずっと黙ったままなの」

千早「はぁ・・・・こんな夜中に呼び出されるから何かと思えば、夜這いだなんて。もう、いいわ」スタスタ

春香「ちょ・・・千早ちゃん!そんな怒らなくても・・・・って・・・え?」


美希「そっちベランダなの」

千早「分かってるわ」ガラガラガラ

春香「じゃあ、何してるの?」

千早「はぁ?夜這いするんでしょ。だったら玄関よりベランダからのほうが侵入しやすいでしょ。」

美希「意外とノリノリだったの・・・」

Pの部屋の中

春香「すごーい、千早ちゃん、窓の鍵一瞬で開けちゃったよ!」

千早「これくらい常識よ春香」

美希「さっそく寝室へGO!なの。」

 寝室

P「zzzzzz」

春香「へぇー・・・プロデューサーさんって結構寝顔かわいいね」

美希「早く、襲うの!」

千早「待って!」

美希「なんで止めるの、千早さん。美希ね、我慢できないの」

千早「美希、あなたさりげなく一番にやろうとしてるけど、だめよ。」

春香「そうだよ。ちゃんと順番を決めないと」

美希「むぅー。わかったの。」

千早「それでいいわ。じゃとりあえず胸の小さい順に」

美希「それじゃ千早さんが余裕で一番になっちゃうの」

千早「くっ・・・・」

 春香「まぁまぁ、ここは公平にじゃんけんで決めよ」

美希「それが妥当なの」

千早「じゃ、行くわよ最初はグー・・・じゃんけん」

三人「ポンっ」

美希「やったーー、美希の一人勝ちなの!」


千早「ナンデ・・・パーを・・・」

春香「ちっ・・・」

千早「さ、春香次の勝負行きましょ」

春香「千早ちゃん、私チョキをだすよ」

千早「え?・・・・」

春香「いくよ、じゃんけーん・・・」

千早「ちょっと、待って春香!」

春香「なに?」

つまんないなら、やめるよ。

正直、忍法帖レベルが低くて満足に書けないのが現状

乗っ取りはやめろ、つまらん

じゃ、やめるわw

>>314

後は任せたわ。一番面白いのを頼む

千早(今、春香はチョキを出すといったわ。だったら私が出すべきはグー)

千早(ダメダメっ・・!あんなのあからさまな罠じゃない)

千早(でも、万が一春香が良心で言ってくれてたら・・・・)

千早(くっ、どうすればいいの。)

春香「あのさぁ」

>>1には期待してたんだけどねぇ・・・・

千早「ごめんなさい、再開しましょ」

春香「はいはい、じゃんけーん・・・」

2人「ポンっ」

千早「チョキ!」

春香「パー・・・へ?(バカな!千早ちゃんが私を裏切った!?)」

美希「ねぇ、まだなの?美希もう、xxxがxxxxなの」

千早「ごめんなさい、もう終わったわ」

どうでもいいけど、美希って千早にさん付けだったっけ?

千早は尊敬してるからさん付け
律子は付けろと数時間に渡って説教されるからそれが嫌で……さん付け
真はカッコいいからくん付け

>>355-356
へ~、ゲームだとお互いに呼び合う場面って少ないから知らんかった。
律子にはやたら不自然に「さん」付けしてたのは覚えてるが。

早くアニメも一通り見なきゃな。

>>358
CD聞きゃキャラ同士の会話大量にあるぞ

>>361
去年の暮れまでは「アイマスにハマってるやつとかマジできめぇ」とか思ってたくらいだからな。
まだまだにわかなんだ。友人に洗脳されてとりあえず千早のCDは聞きまくってる。
でも、トークをずっと聞いてると恥ずかしくなっちゃう俺、まだまだにわか。

全く関係ないけど障害を書いてたやつはもう書くな
書いてる奴がキモ過ぎ

続きは今度という話の区切りも理解出来ない池沼が居ると聞いて

>>374
中坊丸出しだよな。しまいにはコテつけるし
話は面白かったのにどうしてああなっちゃったのかねぇ

コテが悪いとは言わんがやるならせめて酉くらいつけたらどうだ。経緯も含めて何もかも中途半端すぎる

まだ残ってるとか

亜美「あずさお姉ちゃん!今日も絵本読んでYO→!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328331795

亜美「あずさお姉ちゃん!今日も絵本読んでくれるんっしょ?!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328536662



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