ラボ 開発室
岡部「いつまで経っても、今日は誰もラボに来ないではないか…」
岡部「皆、最近少し弛んでいるのではないか?」
岡部「これは灸をすえてやらねばならんな」
岡部「というわけでDメールでも送ってやらねばなるまい」
岡部「問題は誰に送るか、だが…」
岡部「>>4だ!」
ダル
岡部「ここは頼れる右腕(マイフェイバリットライトアーム)ことダルだな」
岡部「最も最近はメイクイーンニャンニャンに入り浸ってばかりで禄にラボに顔を見せていないが」
岡部「頼れる右親指ぐらいに格下げしてもよかろう」
岡部「さて、肝心のメールの内容だが…」
岡部「どういった内容にしようか…」
岡部「>>7でいこう」
死ねよ
岡部「死ねよ…っと」カチカチ
岡部「うむ、簡潔明瞭。俺の怒りが時を越えて伝わるだろう」
ヴィーン バチバチバチ
岡部「送る時間はまぁ適当でいいだろう。安価だしな」
岡部「どの世界線だとかなんだとか」
岡部「そんな細かいことはいいんだよ!」
岡部「エル!プサイ!コングルゥ!!」ポチ
グニョーン ワーッ
岡部「…っ」
岡部(リーディング・シュタイナーが発動した…ということは)
岡部(過去の改変が行われたようだな…)
まゆり「…」
紅莉栖「…」
岡部(うむ、さっきまで姿の無かったこの二人がいることが何よりの証拠だな)
岡部(だがなぜ肝心のダルがいないのだ!)
まゆり「…」ウルウル
紅莉栖「…」
岡部「…?」
岡部(しかもなんだかラボの雰囲気が重苦しいような…)
岡部「な、なぁ二人とも…ダルはどうした?」
まゆり「…オカリン?」ウルウル
紅莉栖「…はぁ?」
岡部「な、なんだ助手よ。どうしたというのだ…?」
紅莉栖「…アンタ、マジで言ってんの?」
まゆり「ダルくんなら…さっき出てっちゃったよ…?」
岡部「何!?さっきまでここにいたのか!?出て行ったって…どこに行ったんだあいつは!」
紅莉栖「知らないわよ!さっきまで二人で大喧嘩してたんでしょうが!!」
岡部(なんてこった)
岡部(二人の話を聞くに、俺とダルはさっきまで大喧嘩をしていたらしい)
岡部(メールを送った送らないだの言いたい事があるならはっきり言えだの知らんだの大変だったようだ)
紅莉栖「岡部…アンタ、橋田に何したのよ?」
まゆり「ケンカはダメだよ~…」
岡部(簡潔明瞭すぎたか…致し方ない…)
岡部「ここはDメールだ!!」
紅莉栖「いや普通に謝りに行けよ…」
岡部(しかし、送信先は>>16、内容は>>19だ!)
フェイリス
愛してる
岡部「送信先はフェイリスだ!」
紅莉栖「は!?なんで?」
岡部「やかましい!俺には考えがあるのだ!」
紅莉栖「あぁもう!知らないわよどうなっても!!」カタカタ
岡部「うむ、何の問題もない!」
紅莉栖「はい、設定できたわよ」
ヴィーン バチバチバチ
岡部(愛してる、っと…)ポチポチ
岡部「うむ、今回も簡潔明瞭」
岡部「時を越え、俺の熱き魂よ!」
岡部「届け!フェイリスの元へ!!」
紅莉栖「え、ちょおm」
岡部「フェイリス!愛してる!」ポチ
紅莉栖「」
岡部「…」
紅莉栖「」
まゆり「ふぇ~…オカリン、ダイタンだねぇ」モグモグ
岡部「…?」
紅莉栖「」
岡部「あれ?」
岡部「なっ…リーディングシュタイナーはどうした!」
ポッピーポロロンポッポッポッポー
ポッピーポロロンポッポッポー
岡部「む、メールか」
form:フェイリス
sub:うれしいニャ!
でもごめんニャ…
フェイリスはみんなの
フェイリスなのニャ!
誰か一人のフェイリスに
なるなんてことは
できないのニャ…
フェイリスに会いたかったら
メイクイーンニャンニャンで
待ってるから、いつでも
会いにきてニャ!
岡部「くそっ…あの猫娘め、やはり一筋縄ではいかんか…!」
まゆり「フェリスちゃんはお店のNo.1メイドさんだからねぇ~」
紅莉栖「」
岡部「ふむ…だがこれしきで挫ける鳳凰院凶真ではない。次なる策を…」
紅莉栖「」
岡部「助手よ。いつまで固まっておるのだ!」
紅莉栖「…はっ、え、いや…Dメールで告白する男の人って…」
まゆり「そうだよオカリ~ン。女の子はね、やっぱり直接言ってもらったほうがうれしいと思うな~」
岡部「お前達のスイーツ脳からあふれ出る感想などどうでもいい!
さっそく次のDメールの準備だ!」
紅莉栖「だからそれも直接行けってばよ…」
岡部「送信先は>>38!内容は>>41だ!」
クリスタル
クリスタルってだれぞ
st
岡部「送信先はクリスティーナ!内容は>>46だ!」
岡部「送信先はクリスティーナ!」
紅莉栖「はいはいクリスクリス…は?私!?」
岡部「内容は、『お前の処女という名のクリスタルを永遠に俺のモノにしたい』っだ!!」
紅莉栖「それこそ目の前にいるんだから直接…は!?」
まゆり「しょじょ?くりすたる?」
岡部「聞こえていなかったのか?
『お前の処女という名のクリスタルを永遠に俺のモノにしたい』っだ!」
紅莉栖「…はあああああああぁぁぁ!?本人の前で何言ってんの!?バカなの!?死ぬの!?」
岡部「俺は死なん!お前の処女という名のクリスタルを俺のものにするまではな!!」
紅莉栖「かっ…なっ…うっ…」
岡部「さぁクリスティーナよ。Dメール送信先を己のアドレスに設定するのだッ!」
紅莉栖「なっ…あぁぁ…///」
岡部「そもそも、直接言えといったのは、助手よ。お前ではないか」
紅莉栖「だからってそんなっ…///」
岡部「そしてこの鳳凰院凶真に処女を捧げるがいい…」
紅莉栖「あああぁぁっ!!とっ…トンファーキック!(相手は死ぬ)」ドゴォ
岡部「おごあっ!?」
紅莉栖「そ、そう!フられたからって次は私ってか!?
そもそも文字数オーバーよ!ばっかじゃないの!///」
まゆり「トンファー?クリスちゃん今トンファーもってなかったよ?」
紅莉栖「様式美よ!帰りましょまゆり!このHENTAI野郎と一緒にいたら処女膜根こそぎ持ってかれるわよ!」
まゆり「え?あ~…うん…オカリ~ン、お大事にね~」
ガチャバタン
岡部「なっ何故だ…ッ」
岡部「おのれ、クリッスティーナめっ…本気で蹴りおって…」
岡部「ククッ…だがな、この鳳凰院凶真の手から逃れられると思うな…!」
岡部「フゥーハハハハハhっぶごばああぁッ!!」ビシャビシャビシャ
岡部「血…フフ、血錆びた刃の様に汚れた白衣を纏うというのもまた一興か…」
岡部「ん?いや薬くさいなコレ。ドクペか」
・
・
・
岡部「内臓のダメージも治まったし、フフ、そろそろ件の内容のDメール送信といこうか」
岡部「お前の処女は永遠に俺のモノっと…多少短くなったが意味は伝わるだろう」ポチポチ
ヴィーン バチバチバチ
岡部「クリスティーナよ!貴様の!処女は!」
岡部「この鳳凰院!凶真の!もの!」
岡部「だッ!」ポチ
グニョーン ワーッ
岡部「…くっ」
岡部(…くくくっ、来たぞ…リーディングシュタイナーだ…!)
岡部(さて…状況確認を)
紅莉栖「…」ペラッ
岡部(助手一人…か、好都合ではないか…)
紅莉栖「…」ペラッ
岡部「ん、んー、あー、んあー」
紅莉栖「…」ペラッ
岡部「そうだー喉がかわいたかなードクペでも飲もうかなー」
紅莉栖「…」チラ
岡部「どうだー助手も飲むか?」
紅莉栖「ん、もうらうわ」
岡部「うむ」
紅莉栖「サンクス」
岡部「…」ゴクゴクゴク
紅莉栖「リーディングシュタイナーは?」ペラッ
岡部「…!?」
紅莉栖「発動しましたか?鳳凰院凶真さん?」パタン
岡部「」
岡部「は、ハハ。なんのことだ助手よぉ…?」
紅莉栖「その様子だと、発動したみたいね」
岡部「だからなんのことかわからんなぁー!?」
紅莉栖「あんた、馬鹿でしょ」
岡部「いきなり何だ!失礼な!」
紅莉栖「だって私がまゆりとラボを出た後に届いたもの。Dメール」パカ
岡部「」
紅莉栖「昨今の自称マッドサイエンティストさんは時間の計算もできないのかしら…」
岡部「…」
紅莉栖「興味深いわね。開頭して脳を食品サンプルの中に陳列したいぐらいよ」
岡部「…くっ」
紅莉栖「それとも培養液に付けて無駄に沢山のケーブルを繋いで、このラボの自称マザーブレインとして…」
岡部「クッ…クククッ…」
紅莉栖「…?」
岡部「ハーッハッハッハッハ!」
紅莉栖「なっ…何がおかしいのよ?」
岡部「クリスティーナよ…そのDメールを見て、お前はわざわざ一人で戻ってきてくれた…そういうことだな?」
紅莉栖「…!?」
岡部「そう、まゆりを家に帰し…」
岡部「俺と二人きりになれる環境を作り出した上で…」
紅莉栖「…なっ!?」
岡部「わざわざこのラボに帰ってきてくれたというわけだな?」
紅莉栖「…なっ、そんな分けっ///」
岡部「この俺に、処女を捧げるためにな!!」
紅莉栖「…ち、違うわよ!そ、その…///」
岡部「どう違うというのだ?」
紅莉栖「…だって、その…あんな状態で、まさか本当にDメール送ってくるとは思わなかったし…///」
紅莉栖「どういう…つもりなのかな、とか…まさか本気なのかなって…///」
岡部「」
岡部「んっんんーっ…無論、本気だ」
紅莉栖「えっ///」
岡部「えっ」
紅莉栖「い、いやその…そう!そもそもあの文面は何なのよ!
私の処女を永遠に岡部のものにされたら、私は永遠に処女のままじゃないの!!」
岡部「そ、それは違うぞクリスティーナ!」
紅莉栖「ど、どう違うのよ…」
岡部「お、俺が俺のものをどう扱おうが勝手ということだ!」
紅莉栖「わ、私の処女が…岡部のもの…?///」
岡部「う、うむ…お前の処女はこの俺のものなのだ」
紅莉栖「私…岡部のもの…///」
岡部(…恥ずかしいなこれ!)
紅莉栖「岡部ぇ…///」スリ
岡部「うむ…助手よ…///」
紅莉栖「…助手じゃない」
岡部「ぐ…くりすっ…てぃー…」
紅莉栖「クリスティーナでもない…」グス
岡部「わ、わかった…」
紅莉栖「…」
岡部「紅莉栖…///」
紅莉栖「おかべぇ…///」スリスリスリスリ
岡部(なんだこれかわいいなおい!)
紅莉栖「おかべ、おかべぇ…その、ね…///」
岡部「どうした、紅莉栖…」ナデナデ
紅莉栖「ちゃんと…聞きたいな…」
岡部「何をだ?」ナデナデ
紅莉栖「その、岡部は…私のこと…その…///」
岡部「…」ナデナデ
紅莉栖「ど、どう…想って…///」
岡部「…」ナデナデ
紅莉栖「…///」
岡部「フゥーハハハハ!この鳳凰院ky
紅莉栖「おかべぇ…」ジワ
岡部「はわわわわ」ナデナデナデナデ
紅莉栖「厨二病は禁止…」グスグス
岡部「す、すまん…」
紅莉栖「私は…鳳凰院より…岡部の方が、その…」
紅莉栖「す………き……だから///」
岡部「…」
岡部「…紅莉栖好きんむう!?」
紅莉栖「っ…おかべぇ///」チュチュチュチュチュ
紅莉栖「おかべぇ///」チュッチュ
岡部「紅莉栖…」チュッチュ
紅莉栖「おかべっ…///」チュッチュ
岡部「紅莉栖っ…」チュッチュ
・
・
・
5時間後
チュンチュン チチチ…
紅莉栖「おかべ…///」スリスリ
岡部「紅莉栖…」ナデナデ
紅莉栖「おかべ…んっ、ん///」チュッチュ
岡部「紅莉栖…」チュッチュ
岡部「紅莉栖…そのだな…」
紅莉栖「んっ…ん~?///」チュッチュ
岡部「ちゅっちゅしてるだけで朝を迎えてしまったわけだが…」
紅莉栖「ん…おかべ…」スリスリ
岡部「そろそろ他のラボメンが来る可能性が…だなっんむぅ」
紅莉栖「おかべ…やっぱりその、私の、処女…?///」チュッチュ
岡部「いや、まぁそれは既に俺の管理下に置かれている訳だから…」
紅莉栖「ん…///」スリ
岡部「今更焦る必要もないのではないか…?」
紅莉栖「おかべぇ///」チュッチュ
岡部(さっきからタイムリープしている気分だ…)
岡部(が、まったく飽きないのは何故だ)チュッチュ
岡部(こうして俺は紅莉栖とちゅっちゅし続けることによって
永遠の処女を手中に収めることができた)
紅莉栖「おっかべ、おっかべっ///」チュッチュチュッ
岡部(だが…それはダルという尊い犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない)
紅莉栖「おかべ…おか…り、倫太郎…」スリスリ
岡部(紅莉栖はすでに忘れているかもしれないが…)
ガチャ
ダル「オカリンいるー?昨日のメール、よく見たら送信日時が」
紅莉栖「りんたろ、りんたろうぅ…」チュッチュチュ
岡部「紅莉栖…紅莉栖…」チュッチュチュ
ダル「…なんぞこれ。死ねよ。氏ねじゃなくて死ねよ。マジで」
おわり
落ちなかった
スレも、ネタも
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