八幡「アイドルだと」雪乃「ええ、そうよ」 (94)
奉仕部部室
八幡「もう一度問おう。汝が我がアイドルか?」
雪乃「そうといったはずよ」
八幡「・・・・・・・」
雪乃「さっさと私をアイドルとして成功へ導きなさい比企谷くん・・・」
雪乃「違ったわ、プロデューサー(以下P)」
八幡「たしかに俺は魔方陣を床に油性マジックで描いた」
八幡「しかし、しかしまだ魔術を発動させるほど魔力がないはずだ」チラッ
雪乃「な、なにかしら。その腐った目で見ないでくれるかしら」
八幡「なるほど、その性格、その真っ平らな胸!」
雪乃「なっ!」
八幡「どうやらアイドルとして成功の見込みがない英霊を呼び出してしまったようだ」
八幡「今回も俺には聖杯戦争(アイドルマスター)は無縁みたいだな」
雪乃「聖杯!手に入れれば願い事が叶うといわれているアレかしら?」
八幡「ああ、そうだ」
雪乃「それなら話が早いわ。私もあなたに協力するわ」
八幡「今の聖杯戦争は見てくれと歌だけじゃ勝ち抜けないことを知らないのか!」
雪乃「かなり失礼な物言いね。あなたが戦いたくないなら、私は一人でも聖杯戦争を戦うわ」
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ガラッ
結衣「やっはろー」
雪乃「・・・・・・」
八幡「よっ」
結衣「ねーヒッキーこのきれいな人誰だし!」
結衣「ま、まさか浮気!?ヒッキーの浮気者!」
八幡「ち、違う!だいたいなんだその浮気者って!」
結衣「ヒッキーには関係ないし」
雪乃「P、この騒がしい女は誰かしら?」
八幡「奉仕部の部員だよ、由比ヶ浜結衣」
雪乃「そう。この子も聖杯戦争で戦うのかしら?」
八幡「由比ヶ浜は戦わない。裏方に徹してもらう。事務員みたいなもんだ」
雪乃「それを聞いて安心したわ」
雪乃「私より劣る人間と戦っても得るものが何もないものね」
結衣「失礼だし。私だってあなたより・・・ヒッキーこの人の名前は?」
八幡「雪乃だ」
結衣「名字は?」
雪乃「英霊にとって、本名は弱点になるのよ。だから信用出来ない人物には教えられないのよ」
八幡「そういうことらしい。俺も名字は知らない」
結衣「二人とも信用されてないしー」
・CCCとのクロスなのか?
違います
・スレタイにfateの関連用語と一目で分かる単語が入っていない
・にも関わらずいきなり聖杯戦争のワードが登場し、
・しかも雪乃がサーヴァントであり結衣とは知り合いでない
fateの設定2つだけです、聖杯戦争と英霊システムの二つ
あとはアイドルマスターみたいに英霊をアイドルにさせていく感じです
雪乃は英霊だから結衣とは知り合いじゃない
知り合いじゃないから結衣が誰なのか分からないし、本名を知らないのです
・投下終了したら一言くらいはそうと宣言して欲しい
一気に投稿しないといけないルールなのですか?
雪乃「信用?あなたおもしろいことをいうのね」
雪乃「初対面の人を信用なんて出来るわけないでしょ」
結衣「ひどい、ヒッキー!何か言い返してよ!」
八幡「なんで俺なんだよ」
雪乃「自分で言い返せないから、その男に頼るなんて最低ね」
結衣「うーひどすぎるし」
八幡「まーその、なんだ、気にするな」
結衣「気にするよ」
八幡「雪乃!」
雪乃「何かしらP?」
八幡「これからおまえを売り出して行くにあたって一つ言っておきたいことがある」
結衣「おーついにヒッキーが立ち上がった、かっこいいかも」
雪乃「・・・・・・・・・」ジッー
八幡(なんでコイツ俺のこと睨んでんの、ちょー怖いんですけど)
結衣「ヒッキーのヘタレ」
ガラッ
平塚「やっているかね、おっ八幡、ついに召喚したのか」
平塚「我が校のアイドル一号を!」
八幡「昨日ネットで調べていたら魔方陣のjpgを見つけまして」
平塚「その魔方陣で成功したのか、相変わらず無茶苦茶な男だ」
結衣「いやー照れるし」
八幡「なんで、おまえが照れるんだよアホの子」
結衣「いいじゃん!ヒッキーが誰かに褒められると嬉しくなっちゃうんだから」
八幡「・・・・・・・・・」
平塚「相変わらずだな、おまえたち」
雪乃「お話中申し訳ないんだけど、紹介してくれるかしら、その・・・・」
雪乃「とんこつくさい女を」
平塚「お、女!おい比企谷聞いたか!私のことを女扱いしてくれたぞ!」
八幡「ほんと、よかったすねー」
結衣「そこで喜ぶんだ」
雪乃「おい、とんこつ女。貴様何者だ」
八幡「たしかにとんこつくさいかもしれない、酒臭いかもしれないが女はないだろ!」
結衣「そうだよ!女じゃひどいし」
八幡「一応これでも教師兼顧問兼ラーメンブロガーやっていて近所のラーメン屋には顔が利く人だ!」
結衣「教師と顧問しかあってないし」
結衣「この人は平塚静先生、私たちの顧問だよ」
雪乃「顧問?」
八幡「俺たちの責任者みたいなもんで上司みたいなもんだ」
結衣「あまり当てにならないけどね」
雪乃「とりあえず私の視界に入るときはそのとんこつ臭をさせないようにしてくれるかしら」
平塚「ほほー比企谷、君の英霊(アイドル)はなかなかおもしろそうじゃないか」
平塚「私がこの臭いを好きで漂わせてるとで言いたげだ」
八幡「実際そうでしょ、いつもラーメンの臭いしてますよ」
結衣「ラーメンかお酒だよね」
平塚「このラーメンの臭いとはいわば私の戦歴!この臭いを否定することは私の軌跡を否定すること」
平塚「かかってこい、小娘」
平塚「私もかつては名を馳せた戦士の一人だ」
八幡「もう年なんだから無理しないでくださいよ」
雪乃「P!邪魔しないでいただこうかしら。私は売られた喧嘩からは逃げない」
結衣「英霊(アイドル)まで火が付いちゃったし」
ポカポカ!ポカポカ!
平塚「ふっ、さすが英霊(アイドル)だかなりの力量」
雪乃「ゼーゼーぜー私と互角にやり合えるなんてゼーゼーたいしたものだわ」
結衣「ただの猫パンチの応酬だったよね」
八幡「ああ、それも一分もたなかった、一体どういう体力してんだこの二人」
平塚「比企谷!この英霊(アイドル)の名前はなんだ」
八幡「雪乃です」
平塚「雪乃か、名前からも実力がうかがい知れるいい名前だ」
雪乃「私にそんなに賞賛を送っても何も出ないわよ」
平塚「出るさ、これからな」
結衣「そうだよ!」
平塚「ここにいる比企谷八幡が君をアイドルとして魅力を引き出してくれるさ」
結衣「うんうん、ヒッキー人を煽るのだけは得意だから」
八幡「それって褒めてねんじゃねえ、逆にけなしてんでしょ」
結衣「ち、違うよ、ちゃんと褒めてるんだって!」
中断
平塚「英霊(アイドル)の呼び寄せが成功したことだし、活動を始めるか」
八幡「アイドル活動が目的ですからね、行動しないといけませんからね」
結衣「でも何から始めたらいいのかな、私たちアイドルのことなんて何も知らないし」
平塚「そうだな、手始めに地道に営業からしてみるか」
八幡「ま、そんなところからでしょうね」
結衣「歌を歌ってレコーディングしてCDにしたりしないんだ」
雪乃「レコーディング、それは無理ね」
結衣「今、雪乃さんが無理だって言い切ったよ」
八幡「おいおい、俺がおまえを何のために召喚したのか分かってんの?」
雪乃「そのぐらい分かってるわ。でも、無理なものは無理よ」
八幡「それだけ言い切れるんだから、それなりの理由があるんだろうな」
雪乃「だって・・・・・・恥ずかしいじゃない」
結衣「ほへ?」
雪乃「人前で歌うのって恥ずかしいじゃない。あとレコーディングされて後まで残るのはちょっと」
八幡「おまえ、本当に英霊(アイドル)なのか?」
雪乃「もちろんそうよ。あなたに呼ばれた英霊(アイドル)よ、キャルーン」
八幡「うわ!似合わねえ」
平塚「君には歌ってもらわなければならない。これは英霊としての責務だ」
雪乃「責務・・・」
八幡「ま、あまり使いたくないんだが令呪使うことになる」
雪乃「それはあまりいい判断だとは思えないのだけれども」
八幡「雪乃が歌ってくれれば使わずにすむ」
雪乃「考えておくわ」
八幡「・・・・・・・・」クイクイ
結衣「私もアイドルやろうかな・・・」
八幡「アホの子にはアイドルは勤まらん」
結衣「ぶー何よそれ、私だってアイドルできるし」
八幡「・・・おまえが他の男に色目使うのはどうもな」
結衣「うん、やめておくね」
ガッシャーン!
結衣「キャッ!窓がいきなり割れてビックリ!」
八幡「驚くか説明するかどちっかにしろよ」
雪乃「どうやら敵のようですP」
八幡「ああ、そうみたいだな」
モクモク
平塚「誰だスモーク炊いてるバカは!」
八幡「くそ!スモークが目に染みる」
**「ごめんなさい」
八幡「そ、その声は」
戸塚「僕だよ!」
八幡「こいも英霊(アイドル)なのか!?」
雪乃「ええ、そうよP」
戸塚「へー驚いたな。ちゃんとした女の子の英霊(アイドル)だね」
戸塚「見てるだけで壊したくなってきたよ」
結衣「あの英霊(アイドル)雪乃さんに嫉妬してるし!」
雪乃「壊されるのはどちらかしらね」
八幡「ちょっと待て!」
雪乃「P、邪魔しないでもらえると嬉しいのだけども」
戸塚「英霊(アイドル)同士は戦うのは必然だからね、邪魔するなら君も殺しちゃうかも」
八幡「女の子同士が戦っていいわけないだろ!」
雪乃「・・・・Pそれはなんの冗談かしら」
平塚「ほほー、君はさっき私たちの戦いを止めなかったが、私のことを女の子だと認識してないようだね」
八幡「ひ、平塚先生、ちょ、ちょっと待ってください、言葉のあやですよ」
戸塚「・・・僕のこと女の子だって」キュン
結衣「ねー雪乃さん」
雪乃「何かしら由比ヶ浜さん」
結衣「あの戸塚って英霊(アイドル)ってどう見ても・・・」
雪乃「ええ、男にしか見えないわ」
結衣「女装してもバレバレだよね」
中断
RPGでいえば八幡の目の前以外暗転してるような特殊な世界観かんじ
人間関係としては八幡、結衣、平塚、材木座、葉山以外は知らないと考えてください
戸塚「じょ、女装なんかじゃないやい!僕は女の子たそ!」
雪乃「そう、あなたがそう思うならそうなんでしょ、気持ち悪いわ」
結衣「ちょっといいすぎだし、ほら、涙目になってるし」
雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん、あなたは私とあの男、どっちの味方なのかしら」
結衣「そりゃ、ねえ」チラッ
八幡「雪乃下がれ。ここは俺が相手する」
雪乃「P!危ないわ、あなたが死んだら私はどうすればいいか分からない」
八幡「戸塚!ここは引いてもらえないか?俺はおまえとは戦いたくない」
戸塚「え?どうして?僕は君たちの敵だよ」
八幡「それでもだ。俺は誰も傷つけたくない!それが俺の・・・」
八幡「アイドル道だ!」ドドーン
結衣「ヒッキーかっこいい」ポワン
雪乃「私のPはバカなのかしら」
平塚「実に比企谷らしい答えだ。さすが私のだん・・・・だ」
結衣「先生、今何かいいました?」
平塚「いいやなにも」
戸塚「アイドル道・・・」キュンキュン
八幡「ま、アイドルは笑顔が基本だからな」
戸塚「そ、そうだね!うん、分かったよ!」
八幡「おう、ありがとな」
戸塚「僕は戸塚彩加。君は?」
雪乃「私は雪乃よ。真名はお答えできないわ」
戸塚「違うよ、そっちの彼の方だよ」
八幡「俺?俺は比企谷八幡だ」
戸塚「比企谷八幡か、いい名前だね」エヘ
結衣「ヒッキー浮気したらダメだからね」
戸塚「君とはいい友達になれそうかな」
戸塚「そろそろ、僕のPが怒り出すから帰るね」
シュタタン
八幡「ふう、帰ったか。手強い相手だったぜ」
平塚「意外に早くに接触してきたな」
八幡「ですね、予想外でした」
結衣「今の戸塚って子も英霊(アイドル)なの?」
八幡「そうだ。おそらくこの校内に俺以外のPがいる」
平塚「他のPか・・・考えていなかったわけでもないが・・・」
結衣「どうするの?なんか怖いし」
八幡「心配するな、由比ヶ浜に魔翌力はない、襲ってはこないはずだ」
結衣「それはそれで仲間はずれみたいでムカつくし」
雪乃「ちょっといいかしら、私、そろそろお茶の時間にしたいのだけれど」
平塚「お茶?休憩のことか、すまないここにはお茶セット置いていないんだ」
雪乃「そ、そんな!私から紅茶を奪う気ね!」
結衣「私、ちょっとペットの紅茶買ってこうようか?」
平塚「頼めるか由比ヶ浜」
結衣「はい!」
中断
ガラッ
結衣「翌日の紅茶買ってきたよ、はい」
雪乃「ありがとう、由比ヶ浜さん」
雪乃「ごくごくごくごくごく」
八幡「一気飲みかよ、愛の手いれちゃう?」
雪乃「ぷはぁー!まずい、もう一本」
結衣「あっ!私のだけどあげるね」
雪乃「ごくごくごくごくごく」
平塚「君はよっぽど喉が渇いていたんだな」
雪乃「ぷはぁー!ごちそうさまでした」
平塚「飲み終えたことだし、どさまわ・・・いや営業にいってくれたまえ」
八幡「今、どさまわりっていいましたよね?」
平塚「営業先なら、私の顔が利く店に話を通してあるから、そこへいくといい」
八幡「話をそらした」
結衣「うーん?」
八幡「どうした由比ヶ浜、雪乃をじっくりねっとり観察して」
結衣「なんか言葉がエロいしキモっ」
結衣「雪乃さん!」
雪乃「なにかしら由比ヶ浜さん」
結衣「にーって笑ってみて」
雪乃「ちょっと言ってる意味が分からないわ」
結衣「いいからやってみて、にーって」
雪乃「・・・・にっー」
結衣「うん!その顔忘れないで、アイドルは笑顔じゃなくちゃね」
平塚「にーっ」
八幡「見てはいけないものをみてしまったようだ」
駅前・ラーメン屋の店先
八幡「ここみたいだな」
結衣「ここが平塚先生の顔が利く店なの?」
八幡「ああ、間違いない。先生の描いた地図だとここだ」
結衣「CD屋とか本屋かと思ってた」
八幡「とりあえず俺が話してくるから、ここで待っていてくれ」
結衣「うん、分かった」
八幡「雪乃も待っていてくれ」
雪乃「いやだわ。ここトンコツ臭いわ。早く帰りましょう」
結衣「帰っちゃだめだし、ここからアイドル活動スタートだし」
八幡「そういうことだ、ちょっと待っていてくれ」
結衣「いってらっしゃい」
八幡「どうも」
バイト「いらっしゃい!まず食券買ってください」
八幡「あ、食べに来たんじゃないんです、店長いますか?」
バイト「あ?店長に用事?店長!お客さん!」
店長「・・・・・」ズン
八幡(イメージ通りの黒Tシャツに白タオルではちまきしてる)
八幡「えっと、平塚先生から紹介いただいた者ですが」
店長「平塚?おう!静ちゃんの知り合いか!」
八幡「ええ、それだと思います」
店長「話は聞いてるよ、アイドル目指してる子がいるから場所を貸してやってほしいって」
店長「静ちゃんの頼みだから、断れねえから貸してやるよ」
八幡「すみません」
店長「店先でいいんだろ?」
八幡「そこで十分ですよ」
店長「がんばりな!」
再びラーメン屋店先
結衣「あ、ヒッキーだ、どうだった?」
八幡「好きに使っていいってよ」
結衣「やったー!さすがヒッキーだね!」
八幡「なんで俺、褒められてんのよ。話通したの平塚先生だし」
結衣「それでもだよ」
八幡「というわけで、雪乃、ここから第一歩が始まる」
雪乃「ねえP、どうしてもここじゃないといけないのかしら?」
八幡「他に借りられそうな場所の目安がないんでな、ここからだ」
雪乃「分かったわ、何からしたらいいのかしらね」
八幡「そうだな、何をしたらいいんだ、由比ヶ浜」
結衣「へ?そこでいきなり私なの?」
八幡「おまえならアーティストっていうの?実際には歌手のイベントにいったことありそうなのおまえだけだしな」
結衣「私だって数回しかなし」
結衣「とりあえずお客さんと握手かな」
八幡「握手か、それなんとなくアイドルっぽい、採用ってことで」
八幡「雪乃、今からこのラーメン屋に来た客と握手してくれ」
雪乃「いやよ。なんで私がラーメン屋の客と握手しないといけないのかしら?」
八幡「おまえはまだ無名アイドルだからな、そうやって小さなことを積み上げて名前を覚えてもらってだな」
雪乃「覚えてもらわなくて結構よ」
結衣「いやいや、覚えてもらおうよ」
雪乃「アイドルって思ったより大変なのね」
八幡「おまえがいうなよ、英霊(アイドル)だろ」
雪乃「とんんだ無能Pに呼び出されたものね、やればいいんでしょ」
八幡「おう、頼むぞ」
結衣「雪乃さん!さっき教えたにー忘れないで頑張って!」
雪乃「見知らずの男と握手、さらに笑顔を要求するとは、あなたはなかなか冷酷な女なのね」
中断
二時間後・夕方
雪乃「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・疲れたわ」
結衣「そうだね、なぜか私まで握手させられてたし」
八幡「じゃ、帰るか」
結衣「だね、一度学校へ戻って平塚先生に報告してから解散だね」
八幡「俺も戻るの?ちょっと小町のやつと約束が」
結衣「ほらヒッキーお店の人に挨拶してきて」
八幡「はきりいってPの仕事しんどいです」
学校・奉仕部部室
平塚「お帰り、調子はどうだったかね」
八幡「先生がラーメン屋に顔が利くとは思いもよりませんでしたよ」
平塚「ラーメン屋に通ってるうちにな、仲良くなってしまってな」
雪乃「報告よろしいかしら」
平塚「ああ、頼むよ」
雪乃「ラーメン屋の店先でゲリラ握手会二時間おこなってきました」
結衣「はい!はい!私も握手したし、手べとべとになってキモかった」
平塚「それで手応えはどうだったかね」
雪乃「無名アイドルが売り出すには地味な活動の繰り返しなことがよくわかりました」
結衣「地味すぎて、ヒッキーなんて途中でずっと本屋に行ったきりだったし」
八幡「握手会なのに俺いらんでしょ」
結衣「それでも近くにヒッキーがいると安心出来るっていうか」
雪乃「それはいえるはね、こんな腐乱Pでも警備ぐらい出来るでしょうから」
八幡「それ小、中と殴り合いの喧嘩したことない俺への嫌み?」
雪乃「普通の男の子だったら友達と殴り合いの一度や二度したことあるものね」
結衣「もー二人とも止めようよ」
平塚「どうやらPと英霊(アイドル)の仲もよくなったようだし、今日の活動は成功みたいだな」
雪乃「あなたの目は節穴ですか、こんなPと仲良くなるなんてありえません」
八幡「それじゃ、今日は解散ってことで、おつかれー」
由比ヶ浜「え?帰っちゃうの?」
平塚「おい、比企谷、雪乃を連れて帰ってやれ」
八幡「は?何言ってんですか、連れて帰れるわけないでしょ」
平塚「君は彼女のPなのだよ。彼女の面倒を見るのは当然じゃないのかね」
八幡「何いってるんですか、こんな年頃の女連れて帰ったら小町に怒られちゃいますよ」
平塚「なら君は、彼女をこの部室に放置したまま帰るというのかね」
八幡「それは、先生が由比ヶ浜が連れて帰れば」
由比ヶ浜「うちは無理無理!」
平塚「私の家でもかまわんのだが、生憎今は部屋がちょっとごちゃごちゃしていてな」
八幡「おい、雪乃。おまえ二人から嫌われてるぞ」
雪乃「そう、いつものことだから気にしてないわ」
八幡「いつものことなのか?」
雪乃「ええ、いつものこと、もうどこでも寝れるようになったわ」
八幡「かなりドン引きなんですけど、一応、女の子がどこでも寝れるようになっちゃだめでしょ」
八幡「猫と妹がいるけど、それでもいいか?」
雪乃「ね、猫!お世話になるわP!」
八幡「お、おう。いきなり態度が豹変したな」
平塚「引取先が決まったことだし、気をつけて帰れよ」
中断
比企谷家
八幡「ただいま」
小町「お帰り、お兄ちゃん」
結衣「やっはろー」
小町「あー結衣さんだ!やっはろー」
小町「ウチに来るなんて珍しいですね、どうしたんですか?」
結衣「えっと・・・・」チラッ
八幡「えーとだな、これから家族が増える」
小町「!」
結衣「家族っていうより兄妹?」
小町「ま、まさか、いつかはそうなるとは思っていましたが、こんなに早くにそんな関係になるとは」
小町「兄を見くびっておりました」
小町「お兄ちゃんやったね!嫁GETだよ!」
八幡「おまえ、何か勘違いしてないか?」
雪乃「ゴホン!こんばんわ」
小町「お兄ちゃん、この人誰?」
結衣「えっと、ヒッキーが呼び出したサーヴァントというか英霊(アイドル)?」
八幡「俺がプロデュースしてるアイドルだ」
小町「おーさすがお兄ちゃん、わかりやすい」
結衣「え?え?それだけで分かるの?この兄妹キモっ」
雪乃「疲れたから休ませてもらいたいのだけれども」
小町「はいはーい、こっちですよ、どーぞー」
雪乃「おじゃまするわね」
八幡「なんとか小町をごまかせたな」
結衣「あれで誤魔化せたんだ」
八幡「ところで、なんで由比ヶ浜まで俺んちに来てるの?」
結衣「うーそれは、ヒッキーが心配で」
八幡「俺なら心配いらないでしょ、雪乃から嫌われてるぜ」
結衣「そうかな、口は悪いけど嫌っては、ね?」
八幡「そうなの?俺勘違いしちゃうよ?」
結衣「あー嘘、嘘、絶対に嫌ってるし、さっきもキモいの連呼だったし」
小町「結衣さんも上がってください」
結衣「あ、私はこれで帰るし」
小町「せっかくだからお茶でもしていってくださいよ」
結衣「ごめんね、私も疲れたから帰るよ」
小町「そうですか、分かりました」
八幡「気をつけて帰れよ」
結衣「うん」ジッー
小町「お兄ちゃんに結衣さんを送らせたいのはやまやまなのですが」
小町「なにせあの方と二人っきりだと・・・」
小町「小町でよければ駅まで送りますよ?」
結衣「さ、さすがにそれは悪よ」
結衣「それじゃ帰るね、バイバイ」
比企谷家・リビング
小町「雪乃さんでしたっけ」
雪乃「ええ、雪乃よ。真名は言えないのごめんなさいね」
小町「えっと真名ってなんですか?」
雪乃「私の本名みたいなものかしらね」
小町「へーそうなんですか」
八幡「小町悪いけど、雪乃はおまえと同じ部屋にだな」
小町「いや!お兄ちゃんの嫁候補の一人なんだから、お兄ちゃんの部屋に決まってるでしょ」
八幡「いやいや、それありえないでしょ」
雪乃「私なら湯船に毛布持ち込んでそこで寝るのでおかいまいなく」
八幡「なんだその、ウニっちくな髪型少年がやってそうな寝方は」
雪乃「前回の聖杯戦争の時に知り合った少年から教わった寝方よ」
小町「そ、そうなんですか。それはちょっとどうかなと思うので、客間を使ってください」
雪乃「そう、小町さんがすすめるなら、無碍に出来ないわね」
八幡「なんでこいつ、いつも上から目線なんだ」
小町「お兄ちゃん、女の子に向かってそれはないよ」
こうして夜が更けていった
奉仕部部室
八幡「今日は歌のトレーニングだ」
結衣「うん!歌なら得意だよ!」
雪乃「由比ヶ浜さん、あなたは英霊(アイドル)の仕事を取る気なのかしら?」
結衣「ご、ごめん。そんな気じゃ・・・」
雪乃「それなら少しは自重してちょうだい、目立つのは私だけでいいのよ」
結衣「昨日より態度が増長してるし」
雪乃「昨晩、小町さんとじっくりねっとり朝方まで話し合ったから」
結衣「そんなに仲良くなれたんだ、で、なんの話したの?」
雪乃「小町さんが私のことをお義姉さんと呼ぶように話し合ったのよ」
雪乃「最後は喜んで呼んでくれるようになったわ」
八幡「とりあえず歌の練習をだな」
結衣「ヒッキー・・・」
雪乃「あまり彼に近づかないでくれると嬉しいのだけれど」
八幡「雪乃、この歌を歌ってみてくれ」
雪乃「あなたのお願いじゃ聞かないわけにはいかないわね、よくてよ」
雪乃「♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
雪乃「♪ーーーーーーーーーーーーー」
雪乃「♪」
八幡「予想以上にうまかった」
結衣「えっぐえっぐ、涙が止まらないし」
雪乃「ちょっと喉の調子が完全じゃないからこんなものかしらね」
結衣「今ので完全じゃないって、完全になったらどうなっちゃうの」
八幡「・・・・・・・・違う!うまいけど違う」
雪乃「何が違うのかしら?」
八幡「雪乃、おまえはアーティスト気取りの歌手なのか?」
八幡「おまえはアイドルだ、アイドルなら歌に魂こめてどうする」
八幡「アイドルの歌はな、聞いてる人間を明るくするものなんだ」
八幡「雪乃みたいな重い歌じゃだめだと俺は思う」
結衣「また、無茶苦茶俺論だし」
雪乃「そうね、私もそこは薄々気付いていたわ、でも私一人だとどうしても直すことが出来なかったの」
雪乃「今の私には比企谷八幡がいるものね、あなたさえいてくれたら向かうところ敵なしね」
雪乃「これから一生、一緒にいてくれると嬉しいのだけれど」
結衣「わーわーわー雪乃さん何いってんのいきなり!」
雪乃「Pにプロデュースのお願いしているのだけれども、何か間違っていたかしら」
八幡「それじゃ次は、踊らせてみるか」
雪乃「今なんて言ったのかしら?」
結衣「踊ってほしいって」
雪乃「踊り・・・ダンスのことかしらね」
結衣「うん、ダンスだね。アイドルは歌ってダンスしないと」
雪乃「昔のアイドル全盛期だとマイクを両手に挟んで歌うだけだったわ」
結衣「今は過激にダンスしないとお客さん食いつかないし」
雪乃「そう、私、ダンスはちょっと・・・」
八幡「そう思って教材を持ってきた」ババーン
結衣「なにこのDVD?えっと、アイカツ!」
八幡「このアニメのED見ればダンスなんて余裕でしょ」
結衣「さすがにキモいし」
雪乃「私のPが私のために選んでくれた教材の悪口はいわないでちょうだい」
こうしてアイカツでダンスをマスターした雪乃であった
中断
放課後
結衣「疲れたね雪乃さん」
雪乃「・・・・なにか由比ヶ浜さんに雪乃さんって呼ばれるとしっくりこないわ」
雪乃「なぜなのかしらね」
結衣「それじゃ、それじゃゆきのんって呼んでもいい?」
雪乃「ゆきのん・・・なんかスナック菓子みたいなあだなね」
結衣「ゆきのん、いいと思うけどな」
雪乃「由比ヶ浜さんがいいなら、それでかまわないわよ」
結衣「ゆきのん♪」
八幡「ゆきのん」ボソッ
雪乃「//」
結衣「むー!ずるーい、ヒッキー私もあだなで呼んでよ」
八幡「おまえのあだななんて知らねえよ」
結衣「・・・結衣って呼んでよ」
八幡「それじゃ恋人みたいだろ」
結衣「ち、違うし!そんなんじゃないしバカ!」
下校途中
戸塚「はちまーん!待ってよー!」
八幡「戸塚再開発!」
結衣「違うけど微妙にあってるよねそれ」
雪乃「昔、バスセンターがあって路地もぐちゃぐちゃしていて酷かったのよね」
戸塚「そんなことないよ!今も昔も変わらなくいい街だよ」
八幡「興奮する戸塚いい、もっと興奮してくれ」
戸塚「八幡、僕と帰ろうよ!」
八幡「お、おう」
雪乃「ちょっとPあなたは敵と一緒に帰るつもりなの?とんだうつけ者ね」
結衣「そ、そうだよ、その戸塚って子はゆきのんの敵だし!」
八幡「敵でもいいんだよ、俺は俺に優しい子が好きなの」
雪乃「見損なったわ」
結衣「私はヒッキーに優しいし!」
八幡「さ、戸塚帰ろう・・・」
戸塚「う、うん//」
八幡「と、見せかけ羽交い締め!」
八幡「今だ雪乃!おまえの歌をたたき込んでやれ!」
雪乃「分かっていたわ!あなたが私を見捨てないってことぐらい!」
戸塚「八幡、離してよ!離してくれたらなんでもするから!」
八幡「な、なんでもだと・・・・・」
結衣「ヒッキー頑張って!」
八幡「由比ヶ浜・・・雪乃早く歌え!」
雪乃「こんな通りで歌うのはどうかと思うけど、あなたのために歌うわ」
雪乃「♪」
戸塚「いい歌声だね、僕も八幡の英霊(アイドル)がよかったよ」ガック
結衣「再開発ちゃんが倒れたし!」
ドスン
材木座「我、無念なり・・・」
八幡「材木座が戸塚のPだったのか」
雪乃「あまり慰めるのは得意じゃないんだけど、八幡さえよければ家に帰ったら//」
八幡「英霊(アイドル)がいなくなったPは961とかいう非合法組織に回収されると聞いたが」
八幡「こいつならほっておいてもいいだろう」
結衣「うん、平気そうだし、帰ろう」
三ヶ月後・奉仕部
優美「あーし、あんたと歌いたくないんだけど」
雪乃「あら奇遇ね、私もあなたとなんか歌いたくなかったところよ」
沙希「帰りたい」
結衣「まーまーみんな落ち着いて」
結衣「ほら、せっかく三人でユニット組んで活動することになったんだし」
雪乃「由比ヶ浜さん、あなた、私と組みなさい」
結衣「それはダメだよ、ヒッキーに怒られちゃうし」
雪乃「そう友達だと思っていたのだけど、違ったみたいね」
優美「なーに、あんたたち人間と英霊(アイドル)とで友達ごっこやってるわけ?」
結衣「え?ああ、うん」
優美「大体、友達になれるわけないし」
沙希「バイトがあるのに」
八幡「はーなんで三人まとまちゃったわけ」
結衣「ヒッキーが調子に乗って、活動しまくるからだし」
雪乃「そうねPと私の相性がよすぎだばかりに、他のPの目に止まって・・・」
八幡「我ながら能力ありすぎ」
ガラガラ
平塚「仲良くやってるかね」
結衣「この三人、仲良くなんて絶対無理だし」
平塚「そういうな由比ヶ浜、今日は新しい英霊を連れてきたぞ」
八幡「新しい・・・英霊だと」
平塚「ああ、昨日、戸なんとかPから相談を受けてな」
八幡「はぁ・・・」
平塚「不満そうだな」
八幡「はっきりいってしまえば不満ですね」
平塚「君は自分の仕事を忘れたのかね」
八幡「Pの仕事ですか?」
平塚「違う、この部本来の仕事だ」
結衣「この部の仕事?ヒッキーと私が部室でイチャコラ?」
平塚「違う、相談者の悩みを解決することだよ」
八幡「そういえば、そんなのもありましたね」
八幡「ここ数ヶ月はアイドル活動のプロデュースばかりしていて忘れてました」テヘペロ
平塚「私が今日、新しい英霊を連れてきたのも依頼の一環だ」
平塚「姫菜くん入って来たまえ」
姫菜「ぐへへへ」
結衣「かわいいのに、キモいし」
八幡「この子も俺が面倒を見ろと?」
平塚「ああ、君の評判を聞いたPが私に依頼をしてきたのだ」
平塚「手っ取り早くアイドルにして、どんな形にしろ聖杯戦争を終わらせたいとな」
八幡「だったら、そんなことをせずに・・・」
平塚「君のいうことも分かる、しかし男がこんなかわいい子を無残に負けさせると思うかね?」
八幡「無理でしょうね」
平塚「だからこそ、みんな君の力を借りたいと思うわけだよ」
八幡「彼女、姫菜っていいましたっけ?」
平塚「そうだ姫菜。ちょっと変わった性癖を持っているが悪い子じゃない」
八幡「先生、今度ラーメンおごってくださいよ」
平塚「分かっているよ、私だって君とラーメン食べるのを楽しみにしている」
八幡のP能力の高さに気がついた、他のPたちは平塚先生を仲介にし
八幡に己の英霊を預け面倒ごとから遠ざかるPたちばかりだった
八幡の元には四人の英霊たちが集まり
今や最大派閥になってしまった八幡率いるアイドルご奉仕隊
残された英霊(アイドル)はあと一人
中断
某アリーナ-控え室
八幡「ついにアリーナ-単独ライブだ」
雪乃「そうね、あなたにずっとおんぶに抱っこだったわね」
優美「さすがあーしの八幡、あーしのためにライブまで開いてくれて嬉しい」
沙希「ねー八幡、大志にスタッフ弁当持って行ってやっていいかな」
姫菜「ぐふふ、あのスタッフとあのスタッフ怪しい」
八幡「よくここまでこれたもんだな、俺ってすごすぎでしょ」
雪乃「そうね、さすが私の旦那さまになる人だわ」
優美「ちょっと待つし!八幡はあーしのなんだからね!」
雪乃「前にもあなたに言ったわよね、八幡は私のものなのよ」
優美「勝手に決めないで」
雪乃「この男は世界で唯一私のPであり、私と衣食住をともにする者、これを夫婦と呼ばずになんと呼ぶのかしらね」
優美「うう、八幡ーこの女がぁ!」
八幡「ライブ直前なのになにやってんだよ」
優美「ライブ終わったら役所行こう?」
八幡「役所の食堂でカレーでも食うのか?」
優美「・・・婚姻届」
結衣「みんな、準備出来てる?そろそろ時間だよ」
雪乃「あら由比ヶ浜さん、裏方ご苦労様」
結衣「なんか、もうその言い方慣れたし」
八幡「由比ヶ浜、曲の打ち合わせ終わったのか?」
結衣「うん、終わったし、もう時間だって」
八幡「そうか、アレやるか」
結衣「アレ?」
八幡「円陣君でファイト-オー!的なやつをやっとくみたいな」
沙希「私、それパスね」
姫菜「あーさきさき、待って一緒にトイレ行こう」
沙希「おめートイレぐらい一人で行かせろ」
優美子「あーし、八幡がやりたいならいいかも」
雪乃「あなたのことは嫌いだけど、その八幡のためならやってもかまわないわ」
結衣「じゃーやろうやろう!」
八幡「えーマジでやるの?そういうのってリア充に任せておけばいいっしょ」
結衣「また上げて下げるし」
八幡「円陣なんて組まなくてもこいつらなら、ちゃんとやってくれるさ」
ライブ会場
ワーワーワーワーワーワー
MC「奉仕しちゃうぞ隊のみなさんでーす!」
雪乃「リーダーの雪乃ですにゃん!」
優美子「みんなのアイドル優美だよ!」
沙希「いい子のみんな元気にしてたかなー」
姫菜「友達は一生もんだよ!仲良く仲良くしようね!」
雪乃「それでは私たちデビュー曲からどーぞー」
MC「ひきこもり賛歌!」
ワーワー
舞台裏
ザッザッザッ
めぐり「こんにちは、えっと何Pだっけ?」
結衣「比企谷です」
めぐり「で、君は?」
八幡「・・・・」
結衣「私は由比ヶ浜で彼が比企谷です」
めぐり「ふーん、比企谷くんね、よろしくね」
八幡「あなたは?」
めぐり「英霊(アイドル)」
八幡「あなたが最後の英霊なのか」
めぐり「私はめぐりだよ」
八幡「めぐりさん//」
結衣「むー」
めぐり「あー私、みなさんと楽しめたらと思って」
結衣「無理!無理!なんか無理だし!」
めぐり「うーん、あなたに聞いてないんだけどな」
パチパチ
陽乃「めぐりちゃん、その辺にしときなよー」
めぐり「あ、Pさん。こんなところに来ちゃだめですよ」
陽乃「いいのいいの、私こういうところ好きだし」
八幡「あなたはめぐりさんの・・・」
陽乃「うん、Pらしいよ。適当に丸とか四角描いてたらね」
陽乃「この子が現れてビックリだよーあはは」
八幡「陽乃さんは呼び出そうとして、呼んだわけじゃないんですか?」
陽乃「呼びだそうとしたよ、でも、ちょっと違うんだよね」
八幡「最後まで戦い抜いたわけだし」
陽乃「私たち戦い抜いてないよ?君たちだけが頑張ってアイドルやってたんだよ」
八幡「がんばりすぎは身を滅ぼしかねない、ソースは俺」
陽乃「ははは、君はなかなかおもしろいね。お姉さんのお婿さんに来ない?」
結衣「それはダメだし!ヒッキーは私のだし」
陽乃「あら、いけない子ね、私と彼の邪魔をしないでくれるかな」
陽乃「じゃないと、消しちゃうぞ」
結衣「ぐぬぬ」
八幡「ここは雪乃を呼んで」
陽乃「令呪を使うんだ、いいね、好きだよそういうの」
陽乃「素直に使わせると思う?めぐり、八幡くんを捕まえて」
めぐり「はい!P!やー!」
ダキッ
結衣「あ!ヒッキーに抱き付くなだし!」
八幡「雪乃!来てくれ!」
びょーん
雪乃「八幡!」
八幡「いきなりで悪い、敵だ!」
雪乃「私たちが頑張ってるのにいいご身分ね」
八幡「いや、こいつ敵だから」
雪乃「そのあなたのハーレム体質どうにかしてくれないかしらね」
陽乃「ははは、君、本当におもしろいね」
雪乃「あなたは・・・」
陽乃「え・・・と・・・・雪乃ちゃん?」
結衣「え?二人とも知り合いなの?」
陽乃「前の聖杯戦争の時の英霊が雪乃ちゃんだったの」
雪乃「嫌な思い出だわ」
陽乃「雪乃ちゃんひどーい」
めぐり「・・・なんか意外といい男」
八幡「・・・(えっと、超好みかもしれない)」
雪乃「やる気が萎えたわ」
陽乃「相手が雪乃ちゃんだったら、もう戦わなくてもいいかな」
雪乃「お互い手の内を知ってる同士、無駄な歌声を出したくないわ」
陽乃「相変わらずあのすごい歌声なんだ」
陽乃「なんだっけ約束された歌声だっけ」
雪乃「そんな恥ずかしい名前じゃないわ」
めぐり「ねえ、私のことどう思うかな?」
八幡「なんか胸がドキドキしてますよ」
めぐり「私もだよ」
結衣「だめー二人とも離れて、離れて!」
雪乃「今回もあなたのせいでぐたぐたね」
陽乃「いやだなーまるで前回も今回も私のせいみたいじゃない」
雪乃「実際そうじゃない・・・」
雪乃「聖杯ブレイカーの二つ名を持つのだから」
めぐり「いやー!邪魔しないでーもう彼から離れたくないの」
八幡「この気持ちが勘違いでもいい!俺はめぐりさんが!」
こうしてぐたぐたのうちに聖杯戦争は終わった
完全敗者・材木座・戸塚組ただ一組だった
聖杯戦争後、八幡とめぐりの手によって聖杯は壊された
もう二度とこんなぐたぐたな戦争が起きないように
そして・・・聖杯がなくなった世界では英霊たちは発現することが出来ない
一人去り、二人さり、残ったのは・・・。
雪乃とめぐりの二人だけになった
めぐり「八幡くん元気でね」
八幡「めぐりさんこそ、元気はおかしいですけどお元気で」
めぐり「由比ヶ浜さん、悔しいけど八幡くんとよろしくやるんだよ」
結衣「うー言ってることが卑猥だし」
めぐり「卑猥じゃないよ、応援だよ!」
陽乃「はいはい、出番が終わったんだから帰りましょうね、えい!」
ブーン
雪乃「相変わらずね陽乃、用済みになった英霊に要しゃがないわね」
陽乃「そんなことないよ、ほらしんみりとかみんな苦手でしょ?」
雪乃「八幡、あなたに言うことがあるわ」
八幡「そういえばおまえの真名を聞いてなかったな」
雪乃「教えずに去ろうとおもったのだけど、教えるわ」
雪乃「雪の下雪乃よ」
八幡「雪の下かいい名前だな」
雪乃「あ、ありがとう」
雪乃「楽しかったわ、もう会うことはないでしょうけど、忘れないわ」
陽乃「はいはい、さようならー元気でねー」
雪乃「ちょ、あなたね!」
ブーン
八幡「みんな行ってしまったな」
結衣「うん、行っちゃったね」
陽乃「それじゃ、八幡くん行こうか」
八幡「行くってどこへですか?」
陽乃「決まってるじゃない、私の両親に挨拶へいくのよ!」
結衣「そんなのダメだし!ヒッキーは私のだし!」
おわり
とっくにhtml化依頼済みですよ
依頼化スレも見ずに文句いわないでくれ
このSSまとめへのコメント
とても面白い