P「泣きながらアイドルに抱きついてみる」 (36)
P「たしかに、女性にいきなり抱きついたりしたらブタ箱行きは必至だろう」
P「しかし」
P「―――――抱きついて来た相手が号泣していたとしたら」
P「心優しい765プロアイドルは、どうなるかな?」
P「これはその、答え合わせの物語」
春香「おはようございまーす!」
P「……………」ウツムキ
春香「っ!」
春香(プロデューサーさん…?どうして部屋の真ん中で立ったまま俯いているんだろう?)
春香(私の声も聞こえてないみたいだし…)
春香「あの、プロデューサーさん!」
P「…っ………」クルッ
春香(!プロデューサーさん、泣いて……)
春香「一体何があっ――
ギュッ!!!
春香「―――っ!?」
春香「あっあの!?プロデューサーさん!?くるしっ…」
P「ぁ…ああっ……うわあああああああっ!!」ギュッ!!
春香「わぷっ!」
春香(プロデューサーさん、こんなに震えて…)
春香(いつも飄々としてどんなピンチでも私達を元気づけてくれてるプロデューサーさんが…)
春香(…恥ずかしがってる場合じゃない。私がちゃんと受け止めてあげないと!)
春香「ぷはっ!大丈夫、大丈夫ですよ!落ち着いて下さいプロデューサーさん」
P「ううっううううううううううっ…!!」ボロボロ
春香(もしかして、身内の人に不幸があったとか…?)
春香(もしくは、私達の内の誰かが……)ぞっ
春香(~~~っ!私が動揺してどうするの!今は私がしっかりしていないと…!)
P「春香ぁ…!」
春香「はい!私はここに居ます!どこにも行きませんから!だから…」
春香「だから…落ち着いて、話して下さい」
春香「辛いことがあったのなら、私も一緒に受け止めますから」ニコッ…
P「……………」ピタッ
春香(っ!震えが―――止まった。良かった、これで…)
スッ
春香(あっほどかれっちゃった…。って!何を残念に思ってるの私!こんな時に)
春香(あ、落ち着いたらなんだか顔が熱く…)カアアアアアッ
春香「プ、プププロデューサササさん。あのですね、おおちつついて」アタフタッ
ガシッ!
春香「ふぇっ!?」
P「春香………」じっ
春香「はっはひっ!?」
春香(な、ななななんで私プロデューサーさんとこんな近くで見つめ合っ!?)
春香(どんどん近付いてっ!これってもしかしなくてもキs――
P「…………」グイッ
春香「こ、こういうのはまだ駄目です―――っ!!」ドンッ!!
P「ぐぉっ!?
ドンガラガッシャン!!
春香「あぁっ!!ご、ごめんなさいプロデューサーさん!!大丈夫ですか!?」
P「春香………聞いてくれ」ムクリ
春香「!はっはい…!」ドキドキ
P「消費税って今度、8%になるらしい」
春香「へ?」
春香「もうっ!!酷いですよプロデューサーさん騙したりして!!」ぷんすか
P「騙したとは人聞きが悪いな。大ニュースだぞこれ」
P「書類とか作り直さなきゃいけないの大量に出るからダルいし」
春香「…本気で怒りますよ?」ジロリ
P「ごめんなさい」ぺこり
P「でもな、俺は嬉しかったぞ?」
春香「えっ?」
P「俺が本当に辛い時、春香がどういう反応をしてくれるか分かって…」
春香「そっそんな…///」
春香「もうっ!照れること言って誤魔化そうとしても駄目ですからね!」
P「いや、本心からなんだけどな。優しい声に、春香のあったかさを感じたよ」
春香「うぅ……」カアアッ
春香「そんな、普通ですよ普通」
春香「泣いてる人がいたら、誰だって…」
P「うん、まぁ普通は普通だよな」
春香「え?」
P「大体こんな感じだろうなーって予想を一個も外さなかったし」
P「最後キス迫ってギリギリのトコで突き飛ばすっていうのも実に普通で春香らしい」
P「もうちょっと何かあるかなと思ったけどやっぱ何もなかったな!」ははは
P「まぁある意味トップバッターとしてはある意味これ以上無い。試金石としてよくやってくれたぞ、春香」ぽんっ
春香「…………」スチャッ キリキリ…
P「あ、あれー春香さん?そのカッターは何かな…?」
春香「テイク2といきましょうかPさん」
春香「大丈夫、今度は普通じゃない意外性のある反応を返してみせますから」ニコッ
P「ひぇ~~おたすけ~!」ダダダッ!
みたいなのどうかなって思う
俺ではこの流れしか思い付かん
後はどこまでいけるかしか差異出せないから、他の人の発想たのむわ。参加型的な
小鳥さんならヤレる(確信)
このSSまとめへのコメント
結構好きなんだけどなあ