P「馬鹿なこと言うんじゃない」 (67)
さてこんなことを言うのは
正直言って概念レベルで定められていることだろうし
不要だと思うが
あえて言わせて頂こう
春香って良いよね?
さいっこーに最高だよね
優しいし、お菓子作るの上手だし
体つきは最高だし、ドジっ子だし、そして可愛いし
この溜まりに溜まった欲望は
もはや精神的に害を及ぼしてしまいそうなレベルだってのは理解している
だから別に怒ったりしないぞ
だから……さ、正直に言えよ
俺の春香の写真集に白濁液ぶっかけたの誰だよ!
「そこにいる下半身出してるお前だろ!」
目の前の男を指差すと
男また俺に向けて指を指す
なんだよ、俺の真似するな!と、つい怒りそうになったが
よく見たら鏡でした
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あれ?
鏡ってことは……ん?
「そっかぁ、俺が自分でやったんだな」
いやぁ無事に犯人も見つかったし
これなら他の春香の写真とかが襲われる心配はないな
よし、とりあえず窓から飛び降りてみようか
今ならなんだって出来る気がするぞー
「って、ちょっと待てよ!」
いつ、いつだ!?
俺はいつはるるんで[はぁぁぁぁん]しちゃったんだ!?
いつものように仕事を終えて
いつものように春香の笑顔映る待受でにやけて
いつものように風呂に入って
いつものように寝ようと思った――なのに
「なんでこうなってるんだッ!」
いや待て。落ち着くんだ
俺はみんなが認めてくれる凄腕プロデューサーだ
そんな俺が春香で一発発散しちゃった程度で何を慌ててるんだよ
「……ふぅ」
……あっれ
春香の写真集のベタつきが酷くなっているような……
ううん、気のせいだよな
「それよりも考えるべきは……春香になんて告白するかだよな」
雪歩もそうだが
春香のプロポーションは悪くない
むしろ絶妙な肉感でマジグッジョブなんだよ
けど、他のみんなが綺麗だったり、可愛かったり、ボンキュッボンだったり
そのせいかあんまり容姿に自信がないから
冗談っぽく好きだって言ったら笑って私なんて不釣合ですよ~なんて言うんだよな
俺は別に容姿に惚れたわけじゃないのに
……そうじゃないだろ
なんで告白云々で考えてるんだよ
「もう寝よう……」
きっと疲れてるんだよ
俺のアレだってもう萎びれちゃってるしさ
忘れるんだ
そして寝るんだ
そしてまたいつものように春香の……にひひっ
「いやいやいや」
少し落ち着いて深呼吸
後片付けをして、寝巻きを整えて
布団を被って目を閉じる
闇の中で見えてくる春香の困った笑顔
そして――
【プロデューサーさんの……えっち】
「かふっ……」
俺は安らかな眠りについた
翌朝、俺はいつものように事務所へと来ていた
あれは俺の家での事件
だからつまり
俺が何も言わなければ
誰にも知られることなく事件は終わる
「おはようございますっ、プロデューサーさん」
「おはよう、はるるん」
「え?」
「どうした?」
「い、いえ……今、はるるんって呼びませんでした?」
馬鹿な
俺がそんなミスをするわけがない
あれは自分の妄想の中で
しかも、嫁、幼馴染、彼女という条件下でしか呼ばない名前だぞ!?
……まぁ、大抵嫁だが。
「噛んだのかもしれないな。気にしないでくれ」
「それよりも今日のスケジュールは把握してるか?」
「はい一応確認してあります」
春香はもうすでにトップアイドルのラインに足を踏み入れている
凄いアイドルだ。まぁ当然だな
で、そういうわけで春香の仕事量は半端じゃなく多い
もしも付き合えたとしても
デートとかもろくにできなくて
物凄く残念そうな顔するけども
現場までの短い移動時間の中で
ちょっとだけ手をつないだり
むぎゅーってしたり……ん?
「ぁ、あの……プロデューサーさん?」
あったかやわらか。気持ち良いなぁと思ったら
春香を抱きしめていた
何を言っているのか解らないと思うが
俺も何を言っているのか解らない……驚いてる春香可愛い
「す、すまん春香」
「いえ……べ、別に……」
春香は顔を真っ赤にして首を横に振る
これはもしかして満更でもないってやつなんだろうか?
それとも
女の子だから恥ずかしかっただけで
実は物凄く嫌だけど
相手がプロデューサーである俺だから
仕方なく嫌でもないって感じに……
「は、春香!」
「ふぁい!?」
「俺はプロデューサーだが、嫌いって言ってもいいんだからな!?」
「えぇっ……?」
何言ってるんだ俺は
くそっ、仕事だ! 仕事に行くぞ!
中断
はるるんは可愛い
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