男「童貞募集かー…」 (39)

男(高校卒業して仕事就くもすぐ辞めちゃったし…貯金も無くなってきたなー…)

男「何か仕事探さないとなぁ…」

男「何かいい求人ないかな…」カチカチッ

男「…ん?」

男「童貞募集…だと…?」

男「…」

男「童貞だし…こんなニートには彼女なんて到底できないだろうし…」ゴクリ

男「…」

ピンポーン

男「ん?誰だよ…」ガチャ

幼馴染「やっほー」

男「…」

幼馴染「入っていい?」

男「だめ」

幼馴染「んじゃ、おじゃましまーす」

男「おい」

幼馴染「えっ?」

男「…まぁいいけど」

幼馴染「でしょー?」ニヘラ

男「…お前今日大学はどうしたんだよ?」

幼馴染「今日午後から講義ないもーん」

男「あ、そ」

幼馴染「うん!」

男「てか、何しに来たんだよ…」

幼馴染「特に理由はないけどー…どうせ暇でしょー?」

男「…」

幼馴染「…」

幼馴染「ねぇねぇ、仕事見つかったの?」

男「うるせぇな…今探してんだよ…」

幼馴染「まだなんだー、学生の私でもバイトしてるのに、あはは」

男「…」

幼馴染「男くんもさー、大学行けば良かったのに、家近いし」

男「…いいだろ、別に」

幼馴染「むぅ」

幼馴染「あ、そだ!そういえばどんな仕事探してるの?」

男「あ、いや…」

幼馴染「今探してるって言ったじゃん?」

男「な、内緒…」

幼馴染「えー」

男「お、お前はどんなバイトしてんだよ!」

幼馴染「えっ…えと…わ、私も内緒!」アセッ

男「なんだそれ」

幼馴染「べ、べつにいいじゃん!男くんには関係ないし!」

男「…じゃあ俺がどんな仕事しようがお前には関係ないだろうよ」

幼馴染「こ、この話はやめよう!うん!」

男「…?」

―――――

幼馴染「んじゃ帰るねー」

男「おう」

幼馴染「あ、ちょっと待って、本借りてくー」

男「一旦返してから次の借りていきなさいよ…」

幼馴染「いいじゃーん、いっぱいあるし」ニヘラ

男「いや、そこはちゃんと返そうね?」

幼馴染「今度来るとき持ってくるー」

男「はいはい」

幼馴染「んじゃねー、バイバイ」パタン

男「はぁ…」

男「やっと帰ったし…仕事、探すの続けよ…」カチッ 

男「どれ…」カチカチ

男「…」

『童貞さん募集!

童貞筆おろしものの撮影を行います。
つきましては、撮影に出演していただけるユーザーさんを募集いたします。

応募要項

~~~



男「…」ドキドキ

男「お、おお応募を…」

男「いやいやいや…!待て待て!」

男「しかし…童貞卒業して…しかも金も貰えるんだよな…」

男「…」

男「…ど、どーせ…通らないだろうし…履歴書送るだけでも…」

男「…」

~~~~~

男「…」

男「通ってしまった…」

男「え?マジか…え?」

男「や、やっぱ断りの電話を…」

男「…」

男「…」

男「いや…でもほら…女優さん可愛いかもしれないしな…」

男「…」

~~~~~

男「ここ…このビルでいいんだよな…」

男「…」

男「やっべ…足進まねぇ…」

男「ここまで来てアレだが…やっぱり帰ろうかな…」

男(俺チキンすぎワロタ)

男(帰ろ…)スッ

prrrrrrrr

男「うわっ!?」ビクッ

男「も、もしもし!…あ、はい…はい…すみません…はい…」

男「あ…いえ…実はもうビルの前まで来てまして…はい…」

男「わ、わかりました…すぐ行くので…はい…」ピッ

男「…」

男「もう行くしかねぇ!」

男「し、失礼します!」

おじさん「お、来た来た」

男「え、えっと…今日はよろしくお願いします!」

おじさん「あはは、緊張してる?もっとリラックスしないと~」

男「は、はい…すみません…」

おじさん「男くんね、運がいいよー」

男「えっ?」

おじさん「女優さんね、若い子だし…んー、ちょうど君と同じくらいかな?」

おじさん「現役の女子大生!」

男「!」

男(あ、当たりかもしれない…!)ワーイ

おじさん「ちょっと待っててねー、相手の子呼んでくるから」

男「は、はい!」

おじさん「今日の資料でも読んでて待っててねー」パサッ

男「あ、はい…」

男「…」

男「現役女子大生かー…年近そうでよかったー…熟女とかだったらちょっとやだしな、ははっ」

ガチャッ

おじさん「はいはい、挨拶してね」

幼馴染「はーい、えっと初めまして~」ペコッ

男「は、はい!お手柔らかにお願いしまっ…」

男「…えっ?」

幼馴染「…えっ…?」

おじさん「じゃあちょっとリラックスするように二人で話でもしててねー」パタン

幼馴染「えっ…えっ…?な、なんで…?」オロオロ

男「は?えっ…」

男「お、お前…」

幼馴染「な、何かな!?」アセッ

男「こんなトコで…何?もしかしてバイトってAV女ゆ…」

幼馴染「ひ、人違いじゃないかな!あ、あははっ…わ、私も知り合いに似ててビックリしちゃった~」

男「それは苦しいだろ」

幼馴染「ぅ…」

男「…」

幼馴染「…」

みたいなのお願いします!

幼馴染「って、てゆーか!男くんこそっ…なんでいるの!?」

男「し、仕事探した結果がこれだよ!」

幼馴染「あ、あんな募集に男くんが食いつくなんてガッカリしたんですけど!」

男「はぁ!?」

幼馴染「い、いつもそんな甲斐性ないくせにっ…!」

男「ちょっと待てよ!なんで俺が悪いみたいになってるの!?」

男「個人的にはお前が…その…え、AV女優やってる方がガッカリなんですけど!?」

幼馴染「それはっ…」

男「…裏切られた気分だわ…お前はその…もっと普通だと思ってたし…」

幼馴染「~~~っ!」

幼馴染「う、うるさいなぁっ!童貞のくせにっ…!」

男「!?」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom