律子「なによ突然」
美希「フッフッフ、聞いて驚くの! そして崇めるがいいの、律子!」
律子「さんをつけなさい」
美希「この間、ネットで『命題』ってやつを見たの」
律子「ああ、『PならばQである』ってやつね」
美希「アレって、確か命題と対偶の真偽が同じで、逆と裏の真偽が同じなんだよね?」
律子「そうね」
美希「アハッ、じゃあ美希はやっぱり革命を起こせるの!」
律子「もったいぶらないで早く言いなさいよ」
美希(なんだかんだ言って聞いてくれる律子が好きなの)
美希「まず、普通の例を出すね」
律子「まあ、ワンクッション置くのは良しとするわ」
美希「えーと、例えば命題が『塩にぎりならば和食』だとするの」
律子「……ん?」
美希「そうしたら、対偶は『和食でなければ塩にぎりではない』」
美希「裏は『塩にぎりでなければ和食ではない』」
美希「逆は『和食ならば塩にぎりである』になるの」
律子(期待した私がおかしいのかしら……でも、たとえはともかく今のところまともね)
美希「この場合、命題は当然『真』なの」
律子「まあ、そういうことにしておきましょうか」
美希「『真(しん)』だからね? 真くんじゃないよ?」
律子「分かってるわよ」
美希「で、そしたら対偶も『真』なの」
律子「そうね」
美希「で、逆と裏は両方とも『偽』なの。塩にぎり意外にも、鮭おにぎりとか和食はあると思うな」
律子「そのおにぎり縛りどうにかならないのかしら」
美希「おにぎりは世界を救うの。だから仕方がないの」
律子「話がぶっ飛びすぎよ。で、革命はいつ起こすのよ」
美希「今から起こすの! フッフッフ、ミキが見つけた、革命を起こす命題……それは!」
美希「『如月千早であれば壁である』ッ!」
律子「はぁ?」
美希「まずは対偶から見ていくの」
律子(……嫌な予感しかしないわ、大体オチが見えてきた)
美希「対偶は『壁でなければ如月千早でない』なの」
律子(既にグレーゾーンよ。千早が居たら大変なことになってるわよ)
美希「命題と対偶は共に『真』なの」
律子(そこは嘘でも『偽』って言えよ!)
美希「む、律子さんも真剣に聞いてくれてるの」
律子(むしろ千早がいつ事務所に入ってくるか恐れてるわよ!)
律子「美希! オチが見えたし、大体わかったわ! はいさい、やめやめ!」
美希「律子、似てないの」
律子「黙らっしゃい! さんを付けろ!」
美希「でね、これの裏が『如月千早でなければ壁ではない』。これは『偽』なの、ほかにもいっぱい居るの」
律子「貴女はどんだけ敵を増やせば気が済むの!?」
美希「そして、逆……そう、」
美希「『壁であれば如月千早である』……!」
律子(くっ……! 止められなかった!)
美希「これは、『偽』じゃないの……」
美希「ミキ知ってるよ。千早さんのファンが……」
美希「まな板にほおずりして『ちーちゃんハァハァ』って言ってるの知ってるよ!」
――――――――――
小鳥「っ!? な、私のPCの検索履歴に千早ちゃんが一杯!?」
社長「君ィ……社用のPCでおかしなことをしないでくれよ……?」
小鳥「ち、違います! 違うんです!」
美希「だからこれも『真』なの! だから逆と裏の真偽が一致しないの!」
律子「美希……っ!」
美希「これでミキの理論は完璧なの! 反論があるなら参考程度に聞くことを善処しますなの!」
律子「……美希、その理屈には穴があるわ」
美希「……えっ?」
律子「『壁であれば千早である』、それを決定づける為には、この際ファンの行動が元でも良いとしましょう」
律子「でもね、『千早でなければ壁ではない』が問題なの」
律子「美希、貴女はこれを『偽』としたわね」
美希「う、うん」
律子「ではここに周辺事務所のバストサイズ下位のアイドル表があります」スッ
美希「!?」
美希(なんでそんなのがあるの!?)
律子「まずは765プロ。ファンの間でフラット3と言われる三人がいるわ」
律子「真、やよい、そして千早よ」
美希「……」
律子「真はまず、王子様キャラが先を言って胸について話題があがらない。だから真は『板』ではない」
律子「やよいについてはまだ成長期だし、第一現時点で千早より大きいわ」
美希(あれ、もしかしてこれ変なスイッチ踏んじゃったパターンなの……?)
律子「次に、CGプロのアイドルよ。ここも共演が多いからデータはばっちりよ」
律子「共演の多さからか、千早はここの事務所のアイドル二人と共に『フラット3・CG』とも呼ばれているわ」
美希(やべぇの……やべぇの……なのなの……)
律子「その二人、高森藍子、脇山珠美は確かに胸は小さいわ。だけどね」
律子「千早より背が小さい!」
美希「で、でも高森って人はAAAカップなの! AAの千早さんより小さいの!」
律子「でも『板』じゃないわ! 何故なら彼女はファンに……」
律子「『ドラム缶』って呼ばれてるからね……!」
美希(やべぇの……さっきのミキよりよっぽど敵増やしてるの)
律子「CGプロで千早より胸の小さい子は大体が年少の子達よ」
美希「そんな……じゃあ、まさか……」
律子「『如月千早でなければ壁ではない』……『真』よ」
美希「そ、そんな……」ガタガタ
美希「ミキの、完壁な理論が……」
律子「はいはい、これでこの話は終わりよ。さっさとレッスンにでも行ってきなさい」
美希「……はいなn」
ガチャッ
千早「」ニコニコ
美希「ち、千早さん……!」ビクッ
千早「」ニコニコニコニコニコ
律子「ま、なんでそんなに笑ってるの……?」
千早「」ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコ
美希「こ、怖いの千早さん……」
律子「ま、まさか聞いてたの……?」
千早「」ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコ
美希「こ、こっちにくるの!」
千早「お前らも絞ったばかりの雑巾みたいにしてやろうかァァァァァアアアアアアアアアア!!!!!」
――――――――――――
―――――――――
―――
―
千早「よっ、ほっ」グィーム
春香「あっ、千早ちゃんモンハンやってるんだ。珍しいね」
千早「真としばらくやってたから、ソロでもなんとかできるようになったわ」
春香「私も持ってるし、あとで一緒にやろうよ!」
千早「ええ、良いわよ」
春香「……ところで千早ちゃん」
千早「何かしら?」
春香「なんであそこで布団の塊が震えてるの?」
美希「ち、ちちちち千早さん怖いのマジぱねぇの怖いの」ガクガクブルブル
律子「もう二度と千早は怒らせないわ……」ガタガタガタガタ
春香「……まあ、良いか」
END
どうしてこうなった
実はこれ、はるちは算数バージョンもあるんだけど、短いしここで書いちゃうかね
千早「くっ、あの糞蛇」ゴクッ キュイィィィィン
春香「千早ちゃん、アイドルがクソとか言わないの」ザシュッ
千早「それにしたってガララは硬すぎるわ」ザシュッザシュッカキーンザシュ
春香(と言いつつ、随分慣れた立ち回りをするね、千早ちゃん)
千早「まあ、真と一緒に何度かやったから狩り慣れたわ」テレレレー
春香「あ、倒れたね。剥ぎ取り剥ぎ剥ぎ」サシュッ
春香「それにしても、真とやってたんだ」
千早「ええ、前に亜美と真美に馬鹿にされたのが気に食わなくて」
真美『千早おねーちゃんはモンハンとか持ってないっしょ→』
亜美『まこちんも着せ替えゲームばっかりもってそうだよね→』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
千早「馬鹿にされたその日に二人でヤ○ダ電機に行って買ってきたわ」
千早「そして二人で上位まであがって、」
千早「亜美と真美のクエストに乱入して邪魔しまくったわ」
春香(だから千早ちゃんランスなんだ……真はハンマーかな、多分)
春香(……まあ、私とやってると突進使わないで戦うから上手いんだけど)
春香「まだもうちょい時間あるね」
千早「もう二つくらいクエスト片付けましょうか」
春香「そうだね!」
千早「じゃあクエスト選ぶわね……」
千早「……」カチカチ
千早「……」カチッ
春香「?」
千早「ごめんなさい、春香。次のクエストは春香が選んで」
春香「え、なんで?」
千早「出来ればケチャ二体の奴が良いわ」
春香(? 自分で選べばいいのに……あっ)
『人騒がせないたずら者たち 狩猟
ターゲット:ケチャワチャ2体
報酬金:7200z 』
春香「……」
千早「くっ……あの二人をようやく滅したというのに、まだ伏兵が……おのれカ○コン!」
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