美希「センスがないからアイドルやめます」 (37)
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厶::::::::::乂:::::::::::::::!、 , イ:::}::::/ あの娘のことが好きなのは――
孑彡从::::::::::::::! i´::::::::::::!:/ 赤いタンバリンを上手に撃つから――
,r'"~/⌒ヽ从ヾ!_r‐‐ァ从乂 ヘ 流れ星一個盗んで――
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,.:´ / :, \ 〉っ _ニ二二二二二二二二二二=;-ニ二二二二} 赤いタンバリン――
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このSSはいわゆる地の文が大半を有しています。
このSSは起承転結さえあやふやなものです。
このSSはプロデューサーが主人公です。
このSSに小鳥さんは登場しません。
美希「センスがないからアイドルやめます」
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突然、美希が開いた記者会見を俺はアメリカで見ていた。
765プロダクションのプロデューサーをして一年、今後拡大する事務所の経営方針に対応するために渡米して更に一年が経過している。
その間も俺がプロデュースしたみんなは充実した生活を送っていると思っていた。
近況は社長や律子からちょくちょくと聞いていたし、驚くような報告もあった。
しかし、今ほど驚くことはなかった。
「センスがないからアイドルやめます」
美希の言葉を繰り返す。
これほど矛盾した発言もないだろう。
誰よりも高いセンスをもってアイドルとなり、それに負けない努力をしたのが、俺の知っている美希だ。
美希にセンスがないとなれば、もう世界のほとんどの人間がノーセンスと言われてしまう。
俺は美希の言葉を理解しようとネットで会見の動画をもう一度見た。
会見の場はずいぶんとこじんまりとしている。
記者やカメラはあるが、フラッシュはあまり焚かれていない。どうやら入場者は限定しているらしい。
両隣に律子と社長。美希は先の一言だけを言うとすぐに出て行ってしまい、残された二人が質問に応えている。
やめる理由の真意は?
本人が言ったとおりのことしか――
やめてどうするのか?
決まっておりません――
本当にやめるのか?
とにかく本人はもうやめたいとのことで――
場は記者会見の体を成していなかった。
二人を見ている限り、どうもすべて本当のことだと思う。
そして、わずか数秒しかいなかった美希は、泣いているようにも見えた。
美希がアイドルをやめる。
やめて、これからどうするつもりだ?
まず一つ予想した。
「ハニー!」
予想は的中した。予感のほうが近いか。
美希は、俺に会いにアメリカまで飛んできた。
時間を考えると、会見の後すぐに飛行機に乗ったのだろう。
美希は大きなスーツケースを持って、出発の直前にメールしてきた。
『いま、会いに行きます
XX/XX XX:XX』
美希にしてはそっけない内容。
まるで出会った頃の千早みたいだと思い、ひょっとしたらそうなのかもしれないと不安になってもいたが、俺に駆け寄ってくる美希の笑顔は以前とまったく変わらないものだった。
「アメリカってけっこう近いんだね。お昼寝してたらついちゃった」
俺をホールドして胸元に顔をうずめる美希を引き離すと、本当に嬉しそうに微笑む。
「こんなにカンタンに会えるんだったら、もっと早くハニーに会いに来ればよかったな」
少し言葉遣いが大人びた気がする。
俺に甘えるような仕草で反応を楽しむような――そんな雰囲気がなくなったように感じた。
しかし、大元の感情は変わっていない。
俺への剥き出しの好意。
男として嬉しいが、プロデューサーとしては複雑だった。
俺の言うことを絶対と思い、
俺のためだけにアイドル活動を頑張る。
卑怯なことに、その好意を利用したこともある。
美希は自分を知るほぼ全ての人を裏切ってきた。
マスコミが網を張ればすぐにわかるだろう。
美希は俺に会うために、すべてのものを日本に置いてきた。
「どうするんだ?」
どうして、とは聞かなかった。
美希の目がその話をしないでくれと訴えている。
「とにかく、今は日本にいたくないの」
よほど嫌なことがあったのだろう。
テレビとニュースサイトだけでは知れない多くのことが。
「じゃあ、旅行でもするのか?」
「ハニーといっしょじゃダメ?」
「ダメだ」
美希はまた俺の胸元に顔をうずめてきた。
こんなに哀しい想いを込められて美希に抱きつかれたことはない。
俺のほうこそ辛くなって泣きたくなってしまった。
海を渡らせるほどに追い詰められた美希を抱きしめてやりたい。
だが、俺はプロデューサーだ。
美希の中にある輝きを惜しいと思っている。
「美希……」
俺は美希のプロデューサーだ。
「アメリカで、アイドルをやらないか?」
背中をやさしくたたくと、また強く額を胸に押しつけてきた。
「ハニーはやっぱりすごいの」
少し笑ったようだった。
「ミキのこと、ちゃんと考えてくれてるの」
まず、部屋を借りた。俺の隣りの部屋。
それから、社長に電話をした。
「そうか……迷惑かけるね」
社長は美希がこちらに来ることも、そう簡単に帰る気がないのもわかっていたようだ。
「星井くんがやめるって言ったのもつい先日でね。とにかくもうやめたい、仕事したくないの一点張りでね……」
「どうしてそんなことに……」
「映画の主演に決まっていたのは知っているね?」
知っている。
人気の恋愛小説で、ニュースサイトのトップにもなっていた。
「その映画に関しての星井くんの報道のされ方が……いや、それまでの傾向が、もう彼女には耐えられなかった、ということになる」
社長の話では、俺が渡米してから美希に関する報道――特に海外からでは閲覧しにくい週刊誌など――が変化していったらしい。
浮名を流す、といった感じに。
それが、今回の映画で火が点いたということになる。
アイドルにゴシップはつきものだ。
春香もジュピターの天ヶ瀬冬馬と噂されたこともあるが、それは一過性のもので、一か月後には人の記憶から消えてしまう。
だが、美希にはそれがなかった。
すぐに新たな噂が立つ。
先週、冬馬との関係が怪しまれれば、今週には北斗と、来週には翔太――という風に終わりがない。
明らかに美希だけをターゲットにし、需要と供給に乗せてそれを楽しんでいるイメージ。
むしろ美希はよく耐えた。常人ではありえないくらいに。
傾向が強くなり始めてから数ヶ月――つきまとう影とフラッシュ。
それでも限界がきた。
恋愛映画の主演。
社長から聞く話だけでも、とても子どもに対して向けるものではない言葉が飛び交い――美希は逃げた。
「センスがない、か……」
それはきっと、美希自身を指す言葉ではない。
「ハニー、行ってきますなのー!」
隣の部屋で起きて、シャワーを浴びて、着替えて、俺の部屋でメシを食って、出かけていく。
美希はハリウッドのタレントスクールに通わせた。
あれこれと交渉対策は用意したが、なんと俺の研修の面倒を見ているスタジオのオーナーは美希を知っていて、試験もなしに即日編入となった。
『ジャパニーズ・シャイニングガール』
などと紹介され、鳴り物入りでやってきた美希だったが、
「ヘーイ、ミキー、オニギリー」
「いえーす、おーけー、おーけーなのー」
数日で日本人は毎日おにぎりを食べることが常識であることを全校生徒に伝播させていた。
美希の英語は学校の成績がやや高い程度だ。
コミュニケーションがとれるか不安であったが、
「ミキー、キョウカショワスレター」
レッスンの教本を忘れた生徒の前で指を振り、
「ノンノン、ドントマインド、ルックアットミー」
と言って、その場で踊ってみせる。
渡米して一年経つ俺よりもはるかに優れたコミュニケーションをとっていた。
ランチには自分で握ったおにぎりを配って回る。
お返しにピーナツをたっぷり挟んだサンドウィッチをもらう。
当然、体重は増える。その分、運動する。
レッスン後も美希がトレーニングしているのを見て、周りも一緒にやりだす。
しかし、相変わらずランニングだけは嫌いだった。
「だって、足が太るっちゃうもん」
代わりに、腹回りを重点的に鍛えていく。
「千早さんに追いつけるかな」
美希は楽しそうだった。
「アメリカのオーディションを受けてみないか」
美希がやってきてから一か月後、オーナーに打診された。
もちろん、美希を連れてだ。
「星井くんのキャラクターはアメリカでも充分通用するよ」
たった一ヶ月で美希がスクールでもトップクラスになっていることは知っている。
美希にとってアメリカのすべてがキラキラ光って見えるようだ。
アメリカは技術以上にキャラクターを重要視している。
人を惹きつける個性、やはり美希は頭一つ抜けていた。
断る理由はなかった。
俺はここでのカリキュラムをすべて修了していたのだから(それを知ってのことだろうが)
元々研修期間は二年だが、実際には一年半で修了する内容で、残りの半年は〝遊び〟に用意されている。
それでも余裕のある日程だったので、早く帰ろうとしていた俺はさらに3ヶ月ほど短縮させていた。
結果的に2年いっぱいまでいるようになってしまったが。
なにせエンターテイメントの頂点のアメリカで、かつてないほどモチベーションに溢れている美希。引き受けない理由がなかった。
「オーディションなんて久しぶりだね」
部屋に戻って、美希と夕飯を食べながら話す。
テーブルには日本産のご飯と焼き魚が置いてある。
渡米前に社長が日本の食材を専門に扱っている店を教えてくれた。
日本の自宅と同じくらい愛想のない貸し部屋だったが、美希がいるだけでまったく変わった。
料理に関して美希は完全に気まぐれだ。
しじみの入った面倒な味噌汁まで作ることもあれば、自分だけおにぎりを食べて寝ていることもある。
デートにも行った。
美希と出かければ全てデートだ。美希がそう言うんだからそうなんだろう。
「アメリカは広いから移動が大変だな」」
「ハニーと一緒なら楽しいの」
泣きそうになった。
出発の前夜。
部屋の鍵が空いた。
「ハニー」
互いに鍵は持っている。
しかし、こんな夜遅くに来るのは初めてだ。
俺はパソコンでオーディションの情報を見ている。
「いっしょに寝ていい?」
「ダメだ」
今まで来なかったのが不思議なくらいだが、応えは決まってる。
「何もしないから」
「それは俺が言うセリフだ」
美希はドアの傍でつっ立ったままだ。
「俺のベッドで寝るだけならいいぞ」
ノロノロと動き出す。
俺はオーディションの情報に意識を戻す。
プロアマ問わず新人を探すタレント志望ならなんでもアリなオーディション。
本選の映像はさすがアメリカというほど自由度の高いパフォーマンスであふれている。
こうしてみると、日本のアイドル的パフォーマンスが通用するかは微妙かもしれない。
「ねぇ、ハニー」
ベッドに寝転がった美希が怖いことを口にした。
「ハニーと律子……って付き合ってたの?」
「……は? なに言ってるんだ――」
「生っすか始まってちょっとぐらいの時」
「……」
「あれ? って思って、でもなんか違くて、けっきょくよくわからないまま元に戻ってたの」
「律子とは、その……死ぬほど恥ずかしい話だ。思い出したくもないくらい」
「……律子も同じこと言ってたの」
「お前、律子にも訊いたのか!?」
「……やっぱりハニーはドンカンなの」
美希は寝返りと同時に布団を被ってしまった。
その背中から誘っているような気配は感じられない。
今すぐ俺も寝るべきか――結局、選べずに朝まで待ってしまった。
「そうか、いよいよオーディションか」
会場で美希を控室に送ってから、社長に電話した。
少し前に美希をデビューさせることを話した時とほとんど同じ会話をする。
「君がアメリカで成長したことを思う存分見せてくれたまえ。吉報を期待しているよ」
「ハニー!」遠くから美希の声。
「あ、すみません。準備できたみたいなので……」
「うむ」
「それでは……」
「ねぇねぇ、ハニー。ミキ、かわいい?」
衣装はスクールのスタジオのものをいくつか借りている。
事前に合わせてはいるので、見栄えはわかっているが、ステージ用のメイクやブーツで目線で訴えてくる印象が強くなる。
「あぁ、バッチリだ。日本にいたときよりかわいい」
「えへへ、ねぇハニー」
「なんだ?」
「ミキの番の時、ミキの背中をね、バンって叩いて」
「えっ」
「ミキ、あれしてもらったことないんだ」
「……わかった」
美希は優勝した。圧倒的な差で。
曲は〝ふるふるフューチャー〟だった。
日本にいたときの音源のまま。歌詞も日本語。
ダンスを一つだけ、一番と二番の間奏にムーンウォークを挟んだ。
それだけで美希は会場を自分のものにした。
日本で袖から見ていたままの美希。
輝きだけが何倍にもなっている。
「とにかくみんなをびっくりさせないとって思ったからね」
美希はアピールの瞬間をわかっていて、決して逃さないようにしていた。
日本でアイドルをやっていた経験はしっかりと活きていた。
アメリカのムーブメントは日本より激しい。
一旦、火が点けばあっという間に駆け上がってしまう。
翌日のgoogle検索で美希は2位になり、スケジュールは1ヶ月先まで埋まった。
1ヶ月といっても美希のエンジンの問題であり、保留にしたり、断ったオファーはその数倍はある。
2年前、初のオールスターライブやった時以来の嬉しい悲鳴だ。
「我々はいつでもマイケル・ジャクソンを求めているんだよ」
美希がそうなるとはさすがに言えないが、オーナーはある程度の根回しはしていたようで、CNNニュースにも取り上げられた。
大きなムーブメントは美希自身にも変化を与えた。
「毎日違うリストバンドをつけるの!」
「今日のミキのダンスは〝10時間しか寝とらんばい、これでよか?〟ダンスなの!」
「ニューヨーク! ニューヨーク! ニューヨークについたらミキだけ見てればいいよ? アナスィもローリーもみーんな買っちゃうの!」
アイドルとは違うエンターテイナーとしての自覚を持ち始めた。
自分だけが、ファンだけが、という発想を排斥し、どんな仕事やイベントであっても、みんなで楽しく、という気持ちを強く意識している。
「たとえここにいない人も、明日になって友達からミキのことを聞くかもしれない。そういうとき、ミキはつまらなかったって言われるかもしれないよね。それを考えると怖くなってくるの。だからがんばらないとって」
今の美希はモチベーションだけでなく、経験からくる自信と知恵、ブームの移ろいやすいアメリカでの危機感がある。
そのひたむきさと決して外れることない高いセンスでもって、人気を拡大した。
美希はメジャーリーグのプレーオフ、ア・リーグの優勝決定戦始球式に呼ばれた。
ワールドシリーズは球界関係者もしくは大統領クラスでないと選ばれない。交渉したらしいが。
そもそもレギュラーシーズンならともかく、プレーオフに球界関係者以外が選ばれることもめったにないのだ。
日本人の、しかもタレントが呼ばれることなど普通ではない。
しかし、美希はそれを実現してしまった。
「言葉通り、普通じゃない」
俺はオーナーに言った。彼は笑って、
「やりすぎてしまったかもしれない。彼女はもうまともにアメリカを歩けないな」
「ここまで全て仕組んでいたんですか?」
「人間は常に飢えている。欲望は尽きることがない。アメリカ人全体が、そういう欲を抱いてしまったんだ」
類稀れな容姿と才能をもった日本人の少女。
「日本にいた時と変わらない」
ただ、天秤が逆方向に揺れただけ。
「マドンナでさえ、スキャンダルを完全に喰うことはできなかったんだ。タレントの最高の形とは、勝ち逃げすることだ」
「勝ち逃げ……」
美希は日本に帰る。
そこではまだゴシップのイメージが残っているだろう。
海を渡るとわかる。外国の評価など、何の役にも立たない。
「日本でもう一度成功を収め、美希を引退させろ、ということですか」
「彼女の今後の人生を考えれば、それが一番だよ」
「あなたがたが持ち上げておいてですか」
「申し訳ない」
全て言い訳に過ぎない。
俺もオーナーも。
「美希が凄すぎたんだ」
美希の前では、すべての人間はノーセンスになってしまう。
「ハニー、行ってくるね」
体にぴったりとユニフォームを着て、美希はいつものように飛び出していった。
歓声。地震が起きるほどの大歓声。
いつも感じる無力感。
アイドルがステージまで駆けていき、いざ歌い、ファンの歓声が聞こえるまでの間、紙飛行機の滞空時間のように俺には何もできない。
俺は少し呼吸して、美希の後を追った。
ちょうど、始球式を終えたところで、インタビュアーが美希へ向かっていった。
――日本に帰りますか?
「うん。アメリカも大好きだけど、やっぱり美希、日本人なの」
――日本に帰ったら、何をしますか?
「ムービースター」
その前に、千早を迎えに行く。
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\\ /´_,,-''" ⌒`ヽ、 <ト||♀i
_>ゝ ‐-、 ヽ、 .<ト|| 叭l
ル `ヽ、`ヽ、 〒" !! 叮',)
ル1 ト、 ゞ、 _ゝ'ヘ ヾ ',',|
メ,' i へ 、\` ‐-〆S \_キ',',|
/ .〔 ,' i i/二⌒ .ィhヽ.ト、.从  ̄.キ',',|
{ V入, トソ イ㈹ ` ミリ. ',∨ キ',',| まるでホラー映画のヒロインみたいに君が近付けばそこに不運は舞い込んでくる――
! メ. ソへ. ヽ ` ミリ 、 } ヘ. キ',',| 顔よりもデカいティアドロップのサングラスは涙だけじゃなく――
/ ノ人ゞ、ヾゝ _ -┐ ./ .トゝ キ',',|__ 治す気もない不眠症も隠してんだろう――
/ `ー-ニ┬、 ヽ __, ノ ', キ',`_ヽヽ
ノ ',, -` ┬ ‐ ', ._キ'`ーニ ヽ、
`、__ ノ ィ´ ,' ', ミミ、 ', ヘ_キ',',Y┴└i
`‐-‐‐' / .i. ト、`゙゙ミミ 、',ヽ ヘ キ'`.i⌒> )
ノ l トヽ __ ,、h卞 ヽヘ. キ',∠-‐./
/ l .ノヘ `♀\. `` 、 キ',',',| /
/ ソ / .i _,-''" 人. `ヽ } キ',',',|
ノ / イ _,,彡安ミヽ/丿 } /.ハ/.キ',',',|
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ノ / .l .lヘく;;;;;;; ; ; ; ; ; ; ; ;;;|lll :;:;:;', キ',',',|
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\ : : : : :.}\ / | ' ─=ァ }/ ∨ ∧ You're Vampire girl――
\: : :八: :.\ _ / 八 _ノ -=彡' .′{ \ _ ノ)
、: : : \: : : : : -=彡 / .ノ __ / |/ .八 _ / 夜明けまで 踊るのさ
< _ : : : :⌒フ ./\(⌒ | (/ / ノ⌒) \ アタマからっぽにしな――
\: : :./ ム: ノ 人ンノ / ./ ⌒ ( \ :.
. \:{{ 人: :匕_厂/(_)_{/ {ノ¨フ⌒ 、 \ }、
_ ,从/ _/ { .′/ // .|\{: /: : : : :} :ト、 ヽ \
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/二二二二二二_}: : : /: !
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/二二二二二二二 > ´ .
/二二二二二二 > ´ / ___
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∧ V⌒_` ー一 〃⌒ }Nハ ミト `,_ ,_ 悪夢まがいの現実の中で――
人 Y⌒沁 / ̄ ハ } }i \ ミ=- ' 夢を見られるなら――
__ _,ハ /^\{个ト、 ' / / , }/ 八 ` ミ=-
く 、〉≠=ミ,__,, -==v'‐tフ ィi{ 人 , :个トミk ≧= -
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.l: : : ::l ヘ. ヘ ∠ ./. .ヘ て,イ .'_`ヘ/ l/ , 、 _ You're Vampire girl――
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.l:.:.:.:.:.:ハ .l.: ヘ ./‐ヽ_ー 、 .l //,´ィ冫`ヽ' `γ´ ヘ_) \)  ̄ You're Vampire girl――
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