兄「狼少女?」妹「ガルルル…」(675)

兄「なんでそんな子を引き取ってくるんだよ」

父「か、可哀想じゃないか……な、な?」

妹「ガルルル……」

兄「めっちゃ野生化してるじゃん」

父「赤ん坊の頃から狼に育てられたというからね」

兄「保健所に引き渡せよ」

父「それができないから家に連れてきたんじゃないか。お前妹欲しいって言ってたし」

兄「妹ったってこれじゃ」

妹「ガウッ!」

兄「ひぃ」ビク

父「とにかくもう戸籍も登録しちゃったから」

兄「マジか」

妹「グァアアウッ!」

兄「親父が面倒みろよな」

父「あ、父さん今日から出張でいないから」

兄「ちょ」

父「後のことはよろしく頼むぞ……じゃあ」タタタタッ

兄「待てー!」

兄「……」

妹「…ガウガウ……」

兄「マジで出かけやがった……あり得ない」

妹「グゥルルル……」

兄「ど、どうすんだよこれ」

妹「ガウガウ」

兄「くっせぇ……風呂入ったことあんのかこいつ」

妹「ガウー!」

兄「ひ、ひい」ビク

兄「とりあえずコミュニケーションを」

妹「……グゥウ……」

兄「や、やぁ今日から僕がお兄ちゃんだよ」

妹「……?」

兄「握手しようか。後でお前の小屋を作ってやるからな」スッ

妹「ガァアアアアッ!」シャッ

兄「っ!うわぁっ!ふ、服が……」

妹「ガゥ……」

兄「切れてる……なんて鋭い爪なんだ」

兄「その布切れみたいの一枚で寒くないか?」

妹「……グゥア……」ジロジロ

兄「頼むから警戒心を解いてくれよ。敵じゃないってば」

妹「ガゥガゥ」ジロジロ

兄「そうだ、いいもんやるぞ。ガム食うか?」

妹「グゥルルル……」クンクン

兄「いい匂いだろ、コーヒー味だぞ」

妹「ガルルルッ!」パシッ

兄「お、お気に召さなかったか……」

妹「ウゥ~……」

兄「うぉお、自分の家にいるのに全然落ち着かねぇ……」

妹「……」ペロペロ

兄「毛並みを整えてるのか?毛なんてないのに」

妹「ガウッ!」

兄「年はいくつくらいかなぁ……13~14くらいか?」

妹「……」ブルルル

兄「なんだ、寒いのかな」

妹「……」ジョロロロロロ

兄「げっ!小便……」

兄「ふぅ、これで良し」フキフキ

妹「……」ウツラウツラ

兄「野性動物にトイレの習慣はないからなぁ、ちくしょう」

妹「……ぐぅ」

兄「おしっこしてねちまいやがったなこのガキ」

妹「……」

兄「ウンコを垂れ流されたらたまらんからトイレの習慣だけはなんとかしないとな」

妹「……ぐぅ」

兄「くっそー、お先真っ暗だぁ……」

妹「……ぐぅ」

兄「……腹減った」グギュルルル

兄「もうこんな時間か、晩飯の支度をしないと」

兄「……こいつって何を食うんだろ」

兄「やっぱ生肉かな、何かあるか見てみよう」カタ

妹「」ビクッ

兄「うぉ、すごい反応のよさ……」

妹「グゥゥゥワゥッ!」

兄「何で怒ってるんだよっ!」

妹「ガウウッ!ガウッ!」

兄「は、腹へって気が立ってるのか……?」

妹「グゥウッ!ガルルル」

兄「待て待て落ち着け、俺は敵じゃない……えーとこのタオルケットを」

妹「……ガゥ?」

兄「白旗だ、降伏のサイン」ヒラヒラ

妹「……」

兄「フッフフ、通じたようだな」ヒラヒラヒラヒラ

妹「ガルルルッ!わぅーっ!!」

兄「よ、余計興奮したっ!何でだよっ!」

妹「ガァアアアアッ!」

兄「ひー!」

兄「なるほど、闘牛と同じことをやってしまった訳か……いてて」カタカタカタカタ

妹「ガゥッ」

兄「ったく、頭わりーなお前は」

妹「」ピクッ

兄「な、なんか悪口だけ通じてるような」

妹「……グゥ」

兄「気のせいか……とりあえず飯を作らないとな」

兄「生肉だ、食え」

妹「わぉーん!」

兄「一丁前に喜んでやがる」

妹「ガツガツガツガツ」

兄「うわ……手とか使わないんだな」

妹「ガツガツガツガツガツガツ」

兄「こら、高級牛肉なんだからもっと味わって食え」

妹「ガツガツ……」

兄「豚肉もあるけどさすがに生は良くないよな」

妹「わほぉーん」

兄「お代わりやるから待ってろ」

妹「ガウガウ」グルルル

妹「……」ウツラウツラ

兄「食ったらまた寝ちまった」

兄「あーあ、明日からどうすりゃいいんだ」

兄「ちょっとの間学校休むしかないな……」

兄「こいつを家に1人……いや一匹置いといたら大変なことになりそうだし」

兄「……」

兄「しかも、よく考えたら小屋作って外に出したら世間体が悪いような……」

兄「見た目は人間だし、通報されそうだ」

兄「……結局、家のなかで飼うしかないのか」

~自室~

兄「まったく、最悪の気分だ」

兄「オナニーする気にもなれないしもう寝よう……」

兄「とりあえず明日からの事は明日考えよう」パチ

兄「おやすみー……」

兄「……」

わぉーーーーん……

兄「!?」

わぉーーーーーーーん……

兄「リ、リビングから!?何だ一体っ」

妹「わぉーーーーーーん!」

兄「な、何なんだ一体っ!」

妹「わぉーーーーーーーん!」

兄「遠吠え……狼の習性か?電気つけるぞ」パチ

妹「」ビクッ

兄「頼むからやめてくれ、近所迷惑だから」

妹「ガウッ!ガウッガウッ!」

兄「本当に文明社会の中でやっていけるのかこいつ……もう寝ろっ!」パチ

妹「わぉーーーーーーん」

兄「やめろー!」

~翌朝~

チュンチュン

兄「……」ガチャ

妹「……わぅう」

兄「ちょっと弱ってるな」

妹「がぅう」

兄「暗くすると遠吠えが始まるからな……悪かったよ」パチ

妹「……」ウツラウツラ

兄「眠そうだな……狼って夜行性なんだっけ」

妹「……わぉん」

兄「飯を用意してやるから、食ったら寝るんだぞ」

妹「ガツガツガツガツ」ムシャムシャ

兄「何の味もないのによくそんな食えるな」

妹「わぉーん」

兄「む……少しはなついた?」

妹「ガツガツ……」

兄「餌付けはやはり効果的なんだな……うん」

妹「ガツガツガツガツ……」

兄「少しずつ人間の食い物にも慣れないと駄目だぞ。まぁこっちは楽でいいけど」

妹「わぅ?」

兄「というわけでまずはこれだな」ドン

妹「ガツガツ……ガゥ?」

兄「この焼き肉のタレを肉にかけてやろう」ドババババ

妹「ガッ…ガゥッ!」

兄「生肉はビタミンは豊富だろうけど、人間は塩分も大切だからな」

妹「……クンクン」ヒクヒク

兄「まぁ試してみるといい」

妹「……かぷ……っ!」

兄「美味いだろ。このタレは高いんだぞ」

妹「グァウッ!グゥゥアッ!」ペッペッ

兄「うそーん」

妹「ガルルルルルッ!」

兄「こ、これは『私の食い物を台無しにしやがって』ってところか!?」

妹「ガゥーーッ!」ガブ

兄「アッー!」

狼少女家に来るの巻 終了

兄「こら、逃げるなっ」

妹「ガウッ!ガウッ!」

兄「いつまでもそんな布切れ一枚で生活するわけにいかないんだって」

妹「がぅー……」

兄「服買ってきたから来てくれよ。パンツもはいてくれ」

妹「わぉーんっ!」

兄「買ってくるの恥ずかしかったんだぞ、頼むから」

妹「ガルルル……」

兄「すごい拒否反応だ」

兄「野生動物に服というものはないかも知れないけどな」

妹「がぅがぅ」

兄「一応お前は女の子なんだし」

妹「グァウッ」

兄「時々チラチラお尻とか胸とか見えてるんだぞ?恥ずかしいだろ?」

妹「わぉーん!」

兄「恥じらいという概念を刷り込むのは無理なんだろうなぁ……」

兄「まぁ、真っ裸というわけじゃないから服は後でいいとして……」

妹「わぉん」

兄「この匂いだな……リビングが獣臭くて仕方ない」

妹「がぅっ!」

兄「いくらファブリーズしても追い付かない。頼むから風呂に入ってくれ」

妹「ウガァ?」

兄「風呂だよ、昨日すっごく暴れて断念したけど」

~風呂場~

兄「今日こそは観念してもらうぞ」

妹「ガウガウガウガウガウッ!」

兄「駄目だって、あれじゃ匂いがひどくてお客さんも入れられない」

妹「ガルルルッ!」

兄「ほーら、温かくて気持ちいいんだぞ」

妹「ぐぁーっ!」

兄「ほら、このボロ切れも脱いで」

妹「ガルルル」プルン

兄「う……おっぱいが……見ちゃだめだ」

兄「狼ってお湯が嫌いなのかな」チャプン

妹「がぅ……がぅ……」

兄「お風呂って気持ちいいんだぜ。人間生活の楽しみの一つなんだ」

妹「わぅっ!」

兄「ほーらいくぞー」バシャーン

妹「グワゥウウウッ!!」

兄「ちょっとぬるめだから大丈夫だろ?」

妹「がぅうー!」スタタタタタッ

兄「あっ!逃げるなっ!」

妹「ガルルルッ!」

兄「なんて逃げ足の速さだ」

妹「ガウッ!」

兄「参ったなぁ、そんなに嫌なのか……」

妹「グルル……」

兄「と、とりあえず真っ裸はまずからこのタオルを腰に巻いてくれ」

妹「がぅ」プルン

兄「胸はとりあえず気にしないことにしよう……ちっぱいだし」

妹「?」

兄「何かうまい方法はないものか」

兄「お湯に浸かるのがダメなら、この蒸しタオルはどうかな」

妹「ガゥウ……」

兄「怖くないからな……じっとしてろよ」

妹「……グゥ」

兄「手を貸してくれ」

妹「」ビク

兄「よーしいい子だぞー」フキフキ

妹「うー……」

兄「うわ、すげぇ垢」ポロポロ

妹「がぅがぅ」

兄「手を開いてくれ……うわ、真っ黒だ」

妹「わぉん」

兄「何年分の垢だよ、これ」ポロポロ

兄「手と足はこれでよし」

妹「がぅがぅ……」

兄「気持ちいいだろ、温かいタオル」

妹「がぅー」

兄「『まんざらでもない』という風に解釈した」

妹「わぉーん」

兄「さて、次は背中をふくから四つんばいはやめて座ってみてくれ」

妹「がぅ」

兄「座るんだよ。人間なんだから座れるはずだ」

兄「こうして、お尻を地面につけて」

妹「……ガゥウ」

兄「こんな感じかな」

妹「ガ、ガゥッ……」フラフラ

兄「うぉ、凄くバランスが悪い」

妹「グゥ……グルル」フラフラ

兄「少しずつ慣れていかないとな」フキフキ

妹「……」

兄「歩けるようになるにはまだかかるんだろうけど」フキフキ

兄「顔も拭いて……」フキフキ

妹「ウーガァ……」

兄「髪は水のいらないシャンプーで、と……」ワシャワシャ

妹「ガウッ!ガウッ!」

兄「うわぁ……タオルが真っ黒に」

妹「ガルルル……」

兄「これで大分見れる顔に……うぉ!?」

妹「がぅ?」

兄「け、結構可愛い顔してたんだなお前……」

妹「わぉん」

兄「じゃ、じゃあ胸を……拭くか」

妹「ガゥウ」

兄「……」ムニュ

妹「ゥウウウ……」

兄「……」ムニュムニュ

妹「……」

兄「柔らかい……ふぅ」ムニュムニュ

妹「ガゥー……」

兄「い、いかんっ!意識が飛びそうに」ムニュ

妹「ウガァ」プルン

兄「余計な事は考えないように……犬猫と思え」ムニュムニュ

妹「わぅー」

兄「……ふぅ」

妹「ガウッ」

兄「さ、最後…おそらく一番汚れてるであろう所を」

妹「わぅわぅー」

兄「……もう座らなくていいぞ。四つんばいになってくれ」

妹「ガルルル」ペタン

兄「はは、やっぱりお前はその格好が似合うな」

妹「グルル……」

兄「さ、さて……最後の仕上げをしないと……」

兄「……」ジーッ

妹「……ウガァ?」

兄「こ、これが……」ゴクリ

妹「わぉーん」

兄「本物を見るのは初めてだ……なんという」

妹「ガゥウ」

兄「いかん、仕事だ仕事……」

妹「グルル……」

兄「見た感じはそんなに汚れてないけど……やるか」キュッ

妹「!?」

兄「す、すぐ終わらせるからなっ」フキフキ

妹「わっわぅっ……!うっ……あぅっ!ガゥウッ!」

兄「これは『変な感じがするからやめろ』といったところか」フキフキ

妹「ガウーッ!」

兄「お、終わったぁ……疲れただろ」

妹「グゥルル……」

兄「うんうん、綺麗にすると可愛いなお前」

妹「わほぉーん」

兄「毎日とは言わないけど、これから定期的にやらないとな」

妹「わぅー……」

兄「さて……汗かいたし、俺も風呂に入るか」

妹「……ガゥ」ブルルル

兄「どうした」

妹「…………」ジョロロロロロ

兄「アッー!アッアッー!」

狼少女を清潔にするの巻 終了

兄「お手」

妹「わぉん」シュタッ

兄「お座り」

妹「わぉん」スッ

兄「ちっち」

妹「わぉーん」タタタッタタタッ

兄「こ、今度こそ成功するか……?」

妹「……」チョロロロ

兄「できたー!」

妹「わぉーん!」

兄「ちゃんとトイレできたな、偉いぞ」ナデナデ

妹「くぅーんくぅーん……」

兄「ほんとのトイレはまだ無理そうだけど、猫用ならうまく出来るな」

妹「がぅっ!」

兄「さ、ご飯だぞー」

妹「わぅわぅっ」

兄「毎日生肉ばっかりで飽きないのか?」

妹「ガツガツガツ……」

兄「飽きるってこともわからないのかも知れないな」

妹「がうーっ」

兄「お代わりか、少し待って」

妹「わぉーん」

兄「親父からメールか、なんだろ」

妹「ガツガツガツ……」

兄「『出張が長引きそうで申し訳ない。そっちはうまくやってるか?』……」

兄「まぁ、思ってたほど悪くはないけども……」

妹「わぅ?」モグモグ

兄「なついてくれたのは嬉しいんだけど……うーん」

妹「ガツガツガツ……」

兄「まだまだ人間らしい生活は厳しいなぁ」

兄「やっぱり、人間なら言葉を覚えないとな」

妹「ガゥー!」

兄「テレビとかラジオとか色々楽しみがあるんだぞ、人間には」

妹「わぅ……」

兄「お前には今のところ何やらうるさいモノくらいにしか感じてないだろうけど」

妹「グルル…」

兄「こら、またテレビ壊したらさすがに怒るぞ!」

妹「きゅーん」

兄「お喋りが出来ると、それだけでも楽しいんだぞ」

妹「……?」

兄「動物にも合図とかあるかも知れないけど、もっと細かく自分の気持ちを伝えられるんだ」

妹「がぅがぅがぅ」

兄「と言ってもわからないか……」

妹「ガゥウ」

兄「まずは形から入るのも必要かな」


妹「ガウッ」

兄「ちょっと練習してみようか」

兄「あめんぼ赤いなあいうえお、はい」

妹「ガウッ!」

兄「あ、あめんぼ赤いなあいうえお」

妹「……ガゥウッ!」

兄「真似してみてくれ。お前も喋れるはずなんだ」

妹「わぉーん!」

兄「うーん、いきなりは無理かぁ」

妹「がぅー」

兄「どうやって覚えさせたらいいものやら……」

兄「オウムだって喋れるんだし、人間のお前が喋れないわけはないよな」

妹「がぅっ!」

兄「『お手』も『お座り』も理解できるんだし」

妹「ガゥ……」シュタッ

兄「い、今は違うよ」

妹「グゥルル……ガゥー!」

兄「それってお前の親の鳴き声を真似てるんだよな」

妹「?」

兄「結局、根気よくやるしかないってことか」

兄「まずは発声練習からかな」

妹「ガゥ」

兄「あーーーっ」

妹「?」

兄「あーーーーーっ」

妹「?」

兄「全く理解してない様子だが……繰り返しやるしかないな」

妹「ガゥガゥガゥ」

兄「あ、あーーっ!」

~数日後~

兄「あ゛ーーーーっ……」

妹「……グゥルル」

兄「さすがに連日続けていると、喉がイガイガしてきた……」

妹「ガァウッ」

兄「ほら、お兄ちゃんをよく見て……あ゛ーーっ!」

妹「……」

兄「あ゛ーーー……げほげほっ」

妹「わぉっ?」

兄「だ、駄目だ少し休憩……」

妹「……ァ……」

兄「ん?」

妹「……ァ……ァァ」

兄「お……おぉおおっ!」

妹「ォォォ……ォォ」

兄「い、今のは違うけど」

妹「ァ…ァァア……」

兄「そうだよ、真似するんだ、あ゛ーーっ!」

妹「ア゛ー」

兄「そこまで真似しなくていいんだよ」

妹「ア゛ー」

兄「よし、第一歩は踏み出せたぞ」

兄「いーーっ」

妹「ィィィィ」イーッ

兄「偉い偉いその調子っ」ナデナデ

妹「ェア……ェア……ガゥウ」
兄「まだまだ複雑なのは無理みたいだな」

妹「わぉーん」

兄「今日はあ行をマスターするところまでやって見よう。うーーーっ」

妹「ゥゥー……」

~翌日~

兄「かー」

妹「クァー……ァ」

兄「ちょっと違うな」

妹「クァー……」

兄「とはいえ口で説明できることじゃないしな」

妹「クァー……」

兄「英語の発音とかでよく、『舌を丸めて息をプッと吐け』とか説明されたけど」

妹「クァー……」

兄「感覚の問題が大きいよな」

妹「カー」

兄「……お?」

妹「クァー」

兄「もう一息って感じだな」ナデナデ

妹「わほぉーーん」

~さらに数日~

兄「なにぬねの」

妹「ヌァヌィヌヌェヌォ」

兄「もう一回、なにぬねの」

妹「ナニヌネノ」

兄「素晴らしい進歩だな」

妹「がぅがぅ」

兄「きっと、普通に人間として暮らしてたらすごく頭良かったんだろうなぁ」

妹「がぅっ」

兄「なにぬねの」

妹「ナニヌネノ」

兄「意表をついてらりるれろ」

妹「ル、ルァ……」

兄「だめだめ、舌を丸めて息をプッと吐いて」

妹「ガゥウッ!」

狼少女、発声練習をするの巻 終了

兄「手に捕まって」

妹「ガゥウ……」

兄「じゃ、立ってみよう」

妹「ガ、ガゥ……ッ!」フラフラ

兄「転ばないから、大丈夫だってば」

妹「グゥルル……」ペタン

兄「うーん、まだまだ慣れないなぁ」

妹「がぅっ!」

兄「あめんぼ赤いな」

妹「アイウエオ」

兄「こっちは完璧なのになぁ」

兄「よつんばいだと、外に出れないからな……」

妹「がぅー?」

兄「お前も、ずっと家のなかだと退屈だろ?」

妹「くぅーんくぅーん」コロコロ

兄「ボール遊びもいいけど、もっと楽しいことがいっぱいあるんだ」

妹「がぅー」

兄「腹へったのかな?」

妹「わぉーん」

兄「じゃあはい、『お兄ちゃん』」

妹「オニイチャ……ン」

兄「『お腹減った』」

妹「オナ…カヘッ……タ」

兄「アクセントが違うけど、合格っ」ナデナデ

妹「きゅーんきゅーん」

妹「ガツガツガツガツ」

兄「食べ方もこれから考えていかないとな」

妹「ガツガツ……がぅ?」

兄「最初はフォークとスプーンかな、やっぱり」

妹「うぅーっがぅっ」

兄「覚えると便利だぞ、口のまわりも汚れないし。歯と爪で千切るより楽だし」

妹「……ゲプ……」

兄「こら、女の子はゲップしちゃいけないんだ」

妹「ガゥッ!」

兄「……今日は何をしようかな」

妹「がぅ」

兄「最近は、昼間に起きてられるようになったみたいだし」

妹「わほぉーん」

兄「言葉は少ししゃべれるようになったけど……」チラ

妹「……」

兄「『お兄ちゃん』」

妹「オニ……イチャン……オナ……カヘッタ……オニ……イチャン」

兄「お兄ちゃんが何なのかは全く理解してないな」

兄「言葉には意味があるってことを知って欲しいんだけど」

妹「くーんくーん」

兄「ヘレン・ケラーもそこに気が付くまでかなり時間がかかったしなぁ」

妹「ガゥッ!」

兄「お兄ちゃんって誰だかわかる?」

妹「オニイチャンオナカヘッタ……オニイチャン」

兄「これはハードル高そう」

疲れた

~山~

兄「さ、いいぞ」

妹「わぉーん!」

兄「やっぱりお前はここで暮らすのが一番幸せなんだな」

妹「がぅっ」

兄「達者で暮らせよ。風邪引くなよ。歯も磨けよ」

妹「わぉーーーん」


ー完ー

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2525943.jpg

妹「エド、ワード。エド、ワード」

妹「オ、ニイ、チャ」

チュンチュン

兄「……」ムク

兄「なんか変な夢見ちゃったな……」

兄「あいつを山に返す夢を見てしまった」

兄「……」

兄「俺のやってる事ってあの子にはすごく苦痛だったりして」

わぉーん……

兄「あ、あっちも起きたか」

妹「わぉーん」

兄「待ってろよ、今ご飯を」

妹「オハ……ヨウ」

兄「!?」

妹「オハヨ……ウ……オニ……イチャン」

兄「お、おぉ……」

妹「オニイチャンオナカ……ヘッタ」

兄「待ってろっ!この日のために高級松阪牛を用意してあるからっ」

妹「ガゥッ!」

兄「ちょっとずつだけど進歩してるんだ、絶対山になんか返すもんか」

兄「ちきしょう涙がとまらない」チーン

妹「ガツガツ」

兄「美味いか?」

妹「ウマ…イ」モグモグ

兄「そういうときは『美味しい』といった方がいい」

妹「オイシイ」

兄「これは誰?」

妹「オニイチャン」

兄「100点満点だ」

妹「オニイチャンオイシイ」

兄「減点-5かな……」

妹「オニイチャン」

兄「はーい」

妹「オニイチャンオニイチャン」

兄「はーい!」

妹「ガウッガウガウッ!」

兄「そう、俺がお兄ちゃんだ、分かるよな」

妹「わぉーん」

兄「そんでお前は『妹』」

妹「イモウ……ト」

兄「自分のことは『私』」

妹「ワタシ……がぅ」

兄「早くおしゃべりできるようになろう」

妹「わぅわぅっ!」

狼少女、ちょっぴり話せるようになるの巻 終了

兄「いち、に、いち、に、」

妹「イチニ、イチニ……」ヨチヨチ

兄「何とか手を繋げば二足歩行できるようになった」

妹「ナントカテヲツナゲバニソクホコウデキルヨウニナッタ」ヨチヨチ

兄「な、何でも真似しちゃうんだな……」

妹「わぉーん」

兄「知識欲が高まってるのかもしれない」

妹「チシキヨク」ヨチヨチ

兄「待て、それはまだ覚えなくていいぞ」

妹「がぅ」

兄「ちょっと、外を散歩してみようか」

兄「今日も寒いなぁ」

妹「わぅ~……わぅ~……」ヨチヨチ

兄「洋服、窮屈そうだな」

妹「うぅ……ガウッ!」ポイ

兄「あ、靴を脱いじゃ駄目だって!」

妹「オニイチャン……クツ……イイエ……イイエ……」

兄「裸足で歩くより楽だし、怪我もしないんだぞ」

妹「がぅう」

兄「さぁ、もう少し散歩しよう」

ブロロロロ

妹「……っ!ガルルルルッ!ガウガウガウッ!」シュタッ

兄「ありゃ車だ、戦闘体勢をとらなくていい」

妹「クルマ……」ガルルル

兄「そうそう、怖がらなくていいんだ」

妹「ガウッガウガウッ!」

兄「うーん……お前の生まれ育った山には無かっただろうけど」

妹「わぉーん」

兄「さしずめ鉄の猪といったところだな」

妹「テツノイノシシ」

兄「なるべく交通量の少ない道を行こう」

妹「わぉーん」

妹「オニイチャン」

兄「どうした?」

妹「オニイチャンオニイチャン」クイクイ

兄「何か興味ひかれるものでもあった?」

妹「がうがうっ!」

兄「あー……あれは屋台だな」

妹「ヤタイ」

兄「クレープ屋さんみたいだけど」

妹「……」クンクン

兄「もしかして食べたいのか?生肉じゃないのに」

妹「がうがうっ」シュタタタタ

兄「あっ!待てっ」

兄「はぁはぁ……四つ足は駄目だってば」

妹「くぅーんくぅーん」

兄「めっ!だぞ。手も洋服も汚れるし」

妹「メッ」

兄「そうそう」

妹「がうがう」

屋台の親父「はは、兄ちゃんこれは一体何の冗談でぃ」

兄「クレープ屋にしては威勢がいいですね」

妹「クレープ」ジーッ

|∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o④o
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' ③ <コトッ




| ミ  ピャッ!
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  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
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                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´


親父「何でぇ、嬢ちゃん食いてぇのか」

妹「クレープ」ジーッ

兄「食べれるものかどうか見定めてるのかも知れないです」

親父「はは、動物じゃあるまいしそんな事あるかよ」バシッ

兄「あいたた……あはは」

妹「オニイチャンオナカヘッタ」

兄「何で焼き肉のタレはダメでクレープはいいんだよ」

親父「女の子が甘いもん好きなのは当たり前だろ?」

兄「……そういう視点は抜けてたなぁ」

妹「わぉんわぉん」

>>26
これか
http://www.ordin-soft.com/ookamigirl.html

>>277
ダイビング放尿クソワロタ

兄「じゃあ2つください。できれば苺とかバナナが入ってると」

親父「あいよっ」

妹「……」ジーッ

兄「凄いだろ、クレープ皮はこうやって焼くんだ」

妹「ガウガウッ!」

親父「さっきから狼みてぇな声が聞こえるけどどこからだ?」

兄「あはは、最近物騒ですから」

親父「あいよ、クレープ二人前お待ちっ」

妹「わほぉーんっ」

>>277
ちょっとダウンロードして遊んでみる

追いついた
早く成長させてやれよハガレンが思い浮かんで悲しくなる

4つのEDの内3つもバッドエンドとかワロエナイ

兄「食べれそう?」

妹「……」ジーッ

兄「もし食べれたらこれも大きな進歩になるんだけど」

妹「……カプ」

兄「いったー!」

妹「……モグモグ」モグモグ

兄「ど、どうかな……まずかったら出していいからな」

妹「…………っ!?がうがうっ!がうがうっ!」

兄「お、好感触!?」

妹「ガツガツガツガツ……」

兄「俺のぶんも食べていいぞ」

妹「がぅーっ!わぉーん」モグモグ

兄「まさかお前が甘いもん好きだったとは」

妹「ゲプ……」

兄「あんまり食べるとピザになるからな、注意しないと」

妹「ピザ」

兄「そう、ピザ」

妹「ピザ、オナカヘッタ…」

兄「いや、ピザってのは食い物じゃなくて……いや食い物なんだけど」

妹「ファアアア……」

兄「食べたら眠くなったか」

兄「そろそろ帰ろうか家に」

妹「わほぉーん」

兄「さ、行くぞ」

妹「がぅう……」ヨロロ

兄「あれれ、どうした」

妹「オ、オニイチャン……」フラフラ

兄「慣れない二足歩行で疲れちゃったのか」

兄「おんぶしてやろうか」

妹「オンブ」

兄「そう、楽だぞ。こうして」

妹「ガ、ガウッ!」ギュッ

兄「落ちないようにしっかり捕まってて」

妹「オニイチャン」ギュッ

兄「……」

妹「オニイチャン……オンブ……オニイチャン」ギュッ

兄「よしよし、お兄ちゃんがちゃんと背負ってやるからな」

妹「わぉーん……」ギュッ

狼少女、外を散歩するの巻 終了

スコシオデカケ オトシテモイイ

参考文献はガラスの仮面作中劇
「狼少女ジェーン」でした。後愛読ありがとう

忘れられた荒野、だったわ
吊ってくる

保守間隔狭すぎって普通わかるだろ…

惜しいは惜しい

もうすぐ帰れそうな悪寒がします

妹「シマダシンスケ」

兄「違うよ、この人は明石家さんま」

妹「アカシヤサンマ」

兄「島田紳助はもうテレビに出れないんだよ。だから知らなくていい」

妹「わぉーん」

兄「どこで紳助の名前を覚えたのやら……」

父「ただいまー」ガララ

兄「やっと帰還か」

父「いやー疲れた疲れた」

兄「長いこと家を空けやがって」

父「悪かったと思ってるよ……」

妹「オカエリナサイ、オトウサン」

父「あぁ、ただいま。それで、あの子は今どうしてる?」

兄「ナチュラルすぎて気がついてないのか、意図的に無視してるのかどっちだ」

妹「オトウサン、オトウサン」

父「お前の友達か?」

>やっと帰還か


それはこっちのセリフだはやく続けたまえ

兄「違うよ、この子があの狼少女だよ」

妹「わぉん」

父「な、なんだってー!」

兄「テンプレ通りの反応しやがって」

父「口を聞けるのか?」

兄「教えたんだよ」

父「なんと言うことだ。」

妹「オトウサン」

父「あんなに煤けてたのに、綺麗になってるじゃないか」

兄「最近はお風呂にも入れるようになったんだ」

妹「オフロ、アッタカイ」

やっぱり体位はバックが好きなのかな

父「うーんすごいな」

兄「苦労したんだぞ」ドヤッ

父「それに、なかなかの美少女だったんだな」

兄「おい、変な事を考えるなよな」

父「バカにするな。お父さんはフケ専だ」キリッ

兄「き、気持ち悪くなってきた」

妹「フケセン……ガゥッ……フケセン、ナニ?」

兄「知らなくていい」

言葉の意味が分かるようになったのか
成長したな
それにしても>>206の画像気に入った

兄「そういや、親父に話したいことがあるんだって」

父「ま、まさかいきなりダメだしされるのかな」ドキドキ

兄「さぁな……」

妹「……ガゥウ」

父「……」ドキドキ

妹「オトウサン」

父「はい」

妹「ワ……タシヲヒロッテクレテ……アリガトウゴザイマァ……ス」ペコリ

兄「全俺が泣いた」

父「うぉおおおっ……」

父「ふううっ!」パコパコ!

妹「わおおおおん!!」ビクンビクン!

父「うっ!」ビュルビュル!

兄「ハァハァ・・・!」シコシコ・・・ドピュッ!

まで読んだ

この話はエロ展開なしで感動展開一本で終わらせて欲しい

父「おーいおーい」サメザメ

兄「いつまで泣いてんだよ」

妹「オトウサンナク、カナシイ、ドウシテ?」

兄「感動の涙じゃないかな」

妹「カンドウ」

兄「そう、感動」

妹「カンドウ……ワカリマァ……セン」

兄「その辺はおいおいだな」

父「おーいおーい」

兄「あんたはいつまで泣いてんだっ」

父「ふぅ……」

兄「ようやく落ち着いたか」

父「いやぁ何とも恥ずかしい」

兄「気持ちは分かる。ちょっと俺もウルッと来たし」

妹「わぉーん」

父「言葉を覚えて、洋服を来てか」

兄「もう普通の女の子にかなり近いんじゃないかな」

父「ふむ……」

妹「オンナノコ、ワタシオンナノコ……」

父「学校に通わせてみようか」

兄「えぇー!それはちょっと早いんじゃない」

父「しかし、いつまでも家に閉じ込めておくわけにもいかないだろう」

兄「うーん、それはそうだけど」

父「この子の歳なら中学校かな」

兄「幼稚園のほうがいいんじゃ」

父「幼稚園児に混ざってこの子がいるのか?」

兄「それは……あんまり違和感なくね?」

父「お父さんもそう思ってしまった……」

妹「わほぉーん」

父「特殊学級というものもあるし」

兄「なるほど……」

妹「ガゥッ?」

父「ちょっと学校に事情を話して掛け合ってみるよ」

兄「うまくいくかなぁ」

父「このままじゃ、お前も学校に行けないだろ」

兄「まぁな……」

妹「オニイチャン、ガッコウナニ?」

兄「勉強をしに行くところだよ」

妹「ベンキョウ……ベンキョウ、スキ」

兄「向学心があるよなぁお前は」

兄「制服、似合ってるじゃないか」

妹「ガ、ガゥウ……」

兄「こら、『がぅがぅ』は禁止、ダメ、ノーサンキュー」

妹「ワカリマァシタ……」

兄「どこからどうみても女子中学生だぞ。しかも可愛い」

妹「カワイイ?」

兄「あぁ、可愛い」

妹「カワイイハウレシイ?」

兄「女の子は嬉しいと思う」

妹「オンナノコ……ワカリマァシタ」

兄「さて、それじゃ行くか」

~中学校~

兄「よし、着いたぞ」

妹「ガ、ガウガウガウガウッ!」

兄「人が沢山いるから興奮しちゃったのかな……」

妹「わぉーん、わぉーん!」

兄「こら、吠えるのは禁止だってば」

妹「ウゥ……ゴメンナァサイ」

兄「お兄ちゃんと少し離ればなれになるけど、大丈夫だよな」

妹「オニイチャン……ト」

兄「うん、俺は向こうの高等部。あの建物」

妹「オニイチャンハアソコ?」

兄「そう。でお前はこの中等部」

妹「オニイチャンモコッチ」グイ
兄「ちょ、そう言うわけにもいかないんだよ」

妹「ドウシテ?」

兄「俺は向こうで勉強しなくちゃいけないんだ。そういう決まりなんだよ」

妹「……」

兄「ちゃんと様子を見に行くから、な?すぐ会えるから」

妹「ワカリマァ……シタ」

兄「じゃ、職員室まで連れてくよ」

昔はかぶってるの珍しく思ってたが
おまいら自分のID必死チェッカーで見てみろよ
結構ホイホイ被ってるぞ
大して珍しいことじゃない

~教室~

担任「今日から皆さんのクラスメートになる、妹さんです」

妹「……」

担任「普段は特殊学級で勉強しますが、ホームルームの時間は皆さんと一緒に過ごしてもらいます」

ザワザワ……

担任「じゃあ、妹さん挨拶して下さい」

妹「ウ……ガァ……」フラフラ


兄「だ、大丈夫かな……昨日練習したけど」コソコソ←結局心配で様子を見に来た

妹がいじめられる

兄が助ける

までは見えた

野生児を虐めるとかいい度胸だな
色々噛みちぎられそう

妹「ミナサン……コンニチィ……ワ……」

ザワッ

?「ハーフなのかな?」ヒソヒソ

?「でも顔は日本人だよね」ヒソヒソ

?「デュフwww超可愛いデスねwww」

妹「ヨロシ……クオネガイシマァアア……ワタシハイモウトデス……」ペコリ

兄「よしっ!うまくできたっ」

パチパチパチ……

兄「これなら何とかなるかな」

>>474
兄「何を食べてるんだ?」

妹「ウゲェ」吐き出す

兄「み・・・耳!?誰の耳だよ!?」



まで見えた

~特殊学級~

先生「では、1+1」

妹「イチタスイチ……ワカリマァ……セン」

先生「うーむ……ではここに粘土がある」コネコネ

妹「ネンド、ネンド」コネコネ

先生「こ、こら触らない……この塊とこの塊を合わせるといくつかな?」

妹「アワセル……ネンドハヒトツ」グニュ

先生「先生の例えが悪かった。違うものでやってみよう」

兄「大丈夫かなぁ」コソコソ

先生「君はここで何をしてるんじゃ?」

兄「やべ、見つかった」

>>481
これくらい周りを気にしないキモオタな友達がほしい

>>482はげど
もう一度言う
はげど

先生「ふぉっふぉ、美しい兄妹愛じゃのう」

兄「そう思うならゲンコツしないで下さいよ」

先生「本当なら追い返しているところだぞ」

妹「ネンド、ネンド……」コネコネ

兄「え、居ていいんですか」

先生「このまま戻っても勉強に身が入るまい。幸い今はここで勉強するのはこの子しかおらん」

妹「オニイチャン、ベンキョウ、ベンキョウ」コネコネ

先生「ふぉっふぉ、図工の時間にしよう」

兄「話のわかる先生もいたもんだ」

先生の話し方がwww

先生「しかし、狼少女とはたまげた話もあったもんじゃ」

兄「まぁ、フィクションではよくある話みたいですが」

先生「ついこの間まで山で暮らしていたようには見えんな」

兄「頑張ったんですよ、ここまでくるのに」

先生「もともとが利発なんじゃろうな」

兄「まだ1+1もわかんないですけどね」

先生「概念がないからな。覚え始めたら速いぞ、おそらく」

兄「何でですか?」

先生「うむ、さっきの粘土の例えじゃが……」

兄「はぁ」

先生「あの発明王のエジソンもな、1+1に同じように答えたらしいぞ」

兄「へぇー……ってそれだけですか」

先生「うむ」

兄「すっごく薄い根拠じゃないですか……」

先生「ばかもん。柔軟な発想が発明のもとじゃ」

兄「いや、そんなリスペクトされても」

先生「それに短期間で言葉を覚え、基本的生活習慣をマスターしたのじゃろう」

兄「はい」

先生「頭の柔軟さにくわえ、おそらくはこの子の天性の学習能力の高さじゃな」

兄「うぅ、俺が苦労したおかげとばかり」

先生「ふぉっふぉ、そこは否定せんよ」

妹「オニイチャン、イツモイロイロオシエル、ウレシイ」

先生「ふぉっふぉ、この先が楽しみじゃのう」

兄「俺より頭良くなったらどうしよう」

~自宅~

父「それで、今日はどうだったんだ」モグモグ

兄「うん……一応成功といっていいかと」モグモグ

妹「ガッコウ、タノシイ。センセイヤサシイ」モグモグ

兄「見た目はいかついじいさんだけどいい先生だな」モグモグ

父「それは良かったなぁ」モグモグ

妹「わぉーん」モグモグ

兄「口のまわりが汚れてるぞ」フキフキ

妹「アリガトウ」

父「食事はずっと生肉メインなのか……おぇっ」

生焼けの肉にグレードアップしてもいいじゃまいか










そういえば給食はどうなってるんだ
食ってるのか?

~数日経過~

担任「それでは気をつけて帰ってください」

皆「さよーならー」

妹「サヨウナラ」

女「ちょっとあんた」

妹「?」

女「私たち、掃除当番だよ」

妹「ソウジ……トウバァン……」

女2「ほらね」ニヤニヤ

女「ふふん、そっかそっか」

妹「ソウジトウバン……ワァカリマセン……オシエテ」

女「ほいじゃ、行こっか」

女2「くすくす」

耳楽しみプギャーwwwww

~理科室~

女「私は雑巾で窓拭くから。はい、ほうきで掃いて」

妹「ホウキ……?」

女2「はやくしてよ、終わらないから」

妹「……???」

女「ちょっと、何してんの」

妹「ホウキ……コレハナァンデスカ……オシエテ……」

女2「ちょっと、いくら池沼だからってあんまりだよね」

女「ここまでバカだなんてね」

妹「チショウ……ナンデェスカ……」

女「あんたの事よ、このバカ」

妹「バカ……」

女が嫌いになるスレだな

なんかイライラしてきた、こんな女が本当にいるから困る

>>1よ、俺を登場させてくれないか?
名前は、ヴィッペルで頼む
妹を見世物小屋に売り飛ばす役で
無理ならスルーしてくれ

妹「ワタシ……バカ……オシエテ、ホウキ……」

女「あー苛々するその話し方もっ」

女2「男子のウケがいいのもムカつくわー」

女「池沼がこんなとこ来んなつーの……」

妹「ゴメンナサイ……デモガッコウスキ」

女2「うっざ」

>>515
じゃあ>>1
俺も登場させてくれ
名前は名無しで>>516を抹殺する役で頼む

妹ちゃんの味方になってくれる女の子はいないのか

妹「」ブルッ

女「あん?」

妹「トイレ……イキタイデス……」

女2「はぁ?掃除も全っ然やってないくせに」

女「掃除してから行きなよ」

妹「ソウジ……ホウキワカリマセン」

女「ざけんなよ、そうやって逃げるつもりでしょっ」グイ

女2「いいからやれっ!」グイ

妹「オ、オネガイデス……トイレ……イキタイッ!」

女「だめだよっ」

女2「掃除してから行けっ」

妹「オネ……ガイ……ァアアッ!」ジョロロロロ

>>521男ならいそうだな

女「げ……」

女2「も、漏らした……サイッテー……」

妹「ァアア……ウ」ペタン

女「あ、あんたおかしいんじゃないの」

女2「くっせー……マジかよ」

妹「ウゥ……トイレ……」

女「もう遅いっつーの」ケリ

女2「テメーでそれも掃除してけよな、池沼」ケリ

妹「……ウゥ」

女「泣いたって誰も手伝わないからね」

妹「……ウガァアアアアアッ!!!!」

女&女2「!?」

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

モンハンのやりすぎだわ
バインドボイスで脳内再生された

兄「やれやれ、やっと授業が終わったか……」

兄友「久しぶりに見たなお前」

兄「ちょっと家庭の事情で」

兄友「ふーん、一緒に帰ろうぜ」

兄「あ、ごめん……ちょっと妹を迎えに行かないと」

兄友「あれ、お前妹いたっけ」

兄「時間のあるときに詳しく説明する」

兄友「あぁ、まさか父親が狼少女を拾ってきてお前が世話するはめになり今は学校に通うまでになったとかなんて事はないだろうからさ」

兄「説明いらないじゃん」

兄「えーと妹のクラスはここだった気がするけど」

兄「いないなぁ、どこに行ったんだ?」

男「デュフフフwww事件デスww号外デスwww」

兄「何だか騒がしいな。どうしたの」

男「転校生の女の子が暴れてマスwww」

兄「な、なにー!ど、どこで?」

男「事件は会議室で起きているんじゃアリマセンwwwデュフフフ」

兄「だからどこだよっ!」

男「wwwwww」

           ___

          ./    \
          .| ^   ^ |
          | .>ノ(、_, )ヽ、.| <あまり私を怒らせない方がいい
         __! ! -=ニ=- ノ!___

    /´ ̄ ̄ .|\`ニニ´/    `ヽ
   {      .|__  ̄ ̄ヾ      }
   i;;',,,  r---イ     /|,、_,,  ,',;:',i
   .l;';',;,,  }  /;\     / ヽ / ,;,;;',;l
   .|;;',;,   } ./;;;,, \   / ;;;;;;ヽ ,,;;','i
   i;',,   / /;;,',';;  ノ--, ',',;;::',',゙i ,,';';i
   i;,';  /./,',',';;" /   \ ',',',;;,'i ,;',i
  /  / i 、  /    ヽ ',;::'、|  \
 ヽヽヽヾ丿  〈       ヽ''  {////

  ```` ト,   i        | 、 i´´´
      |',',;;  }        ! ',',;;i
      |,','、 /        ヽ',',','|

      !;;', /          !,',;,;'|

~理科室~

妹「フゥウウウウ……ッ!」

女「ひぃいい……」ジョロロロ

女2「ゆ、許して……ごめんなさいぃいいっ」ジョロロロ

妹「グワァッ!」シュタッ

先生「落ち着け、頼むから落ち着くんじゃ……」

兄「一体何があったんですか」

先生「むぅ、兄君か……」

妹「グゥルルル……」

兄「完全に野生化してる……」

先生「関係ないものは下がってろ!」

俺「何の騒ぎだ」

俺「おしっこパーティーなら俺を呼んでくれよ」

俺「ほれほれー」ジョロロ

先生「ワシもさっき来たばかりだからようわからんのじゃが……」

兄「……」

女&女2「許して……ごめんなさい…ごめんなさい」

先生「何らかのいさかいがあったのは間違いないじゃろうな」

兄「そんな……あんなにおとなしくしてたのに」

妹「ガァアアアッ!」

先生「ふぉっふぉ、まさしく総毛立つといった感じじゃの」

兄「笑ってないでなんとかしてくださいよっ」

先生「ワシより君のほうがいいだろう」

妹「グゥルルル……?」

弁当と給食どちらか選べるところがあってだな

妹「オニイ……チャン」

兄「そうだ、お兄ちゃんが来たぞ」

妹「オニイチャン……オニイチャン……」

兄「よーしよし、こっちにおいで」

妹「オニ……イチャン……」

兄「よつんばいはやめて。ほら、立って」

妹「ワタシ……オシッコ……」

兄「あ、あれ……お前……」

妹「ワタシオトイレ……イキタカッタダケ……デス……」

先生「詳しく聞かせて貰おうか……」バキボキ

女&女2「ひー!」

~後日・自宅~

先生「だいたい事のあらましはそんなところじゃな」

兄「くそう、性悪女どもめ……」

先生「ふぉっふぉ……女は怖いのぅ」

兄「先生も怒ると怖いですけど」

妹「センセイ、コワクナイ、ヤサシイ」

先生「ふぉふぉふぉ、ありがとうよ」ナデナデ

妹「わぉーん」

父「それで、学校のほうは大丈夫そうですか?」

先生「ふむ、それが……」

先生///

兄「無理?」

先生「……うむ。表沙汰にはなっておらんがあれだけの騒ぎを起こしてしまうとのぉ」

兄「で、でも原因は……」

先生「原因が向こうにあるとは言え、一歩間違えば障害事件じゃったぞ」

父「そうですね……」

妹「ゴメンナサイ、ワタシ、ワルイ……」

先生「ワシ個人としてはまた通学して欲しいところじゃが、先生もみな怖がってしまってのぉ」

兄「はぁ……駄目かぁ」

妹「ガッコウ、イカナイ?」

兄「うん……」

妹「ザンネン、ベンキョウ」シュン

兄「まぁ今までみたいに俺が教えるよ。だから元気だせ」

父「待て、お父さんが教えるよ」

兄「最初放置してた出掛けたくせに。すっこんでろ」

父「話の展開上仕方なかったんだ!」

妹「オニイチャントオトウサントベンキョウ?」

先生「……兄君、時間があるときは二人でワシの家に来なさい」

兄「え?」

         ./^l、.,r''^゙.i′
         l゙:r i:i′ .|            ど ん な  か な し い こ と が あ っ て も
      :i^¨''iノー-i (_.vv,、
      i.、/:::::::::::::::::゙彳_ >

     _,ノ i::::::::::::::::::::.('`,.ヽ         や せ が ま ん で も い い
     ( 、:|:::::.i;i;i:::::::::::i:.'^゙'<       
     '' ::.!:::::.ii;i.|::::::::::.i‐ ,フ''
    .< :::i::::::.ii;i;|:::::::::.,「=(          ひ の あ た る ば し ょ で
     `ー::|,.:::::i;i;::::::::::/.\^':、
      ./゙,r|:::::::::::::::::,i゙.'!'=;^′
     .) ,/ソ,:::::::::::,l'_ .).:r          つ よ く い き て い こ う と お も ふ

      ゙'レ'´i''!゙ー/'(゙゙ | .|
         | ._,i'!(冫.;i .| 
            .. |. |           そ う  た ん ぽ ぽ の よ う に
              .! .i   ._,,,‐''^^'''''>
    、....,,,,..,,_      ! .;! .,/'゙`,_   .,ノ
    \  .⌒\  │ .|!.,,iミ/ ._,,,./′

      i  '^'''‐、..゙'hノ| .|厂 . ̄′
     .ヽ_    ゙メリ| .|
         ̄ ̄   |. |    ._,,,‐''^^'''''>

兄「いいんですか?」

先生「うむ、ワシは今年で定年だからのぉ」

妹「テイネン」

兄「ちょっと難しいから、そのうち教えるよ」

先生「春からはゆっくりしようと思ってたが……好きな時に連れて来なさい」

父「あ、ありがとうございます」ドゲザァ

先生「ふぉふぉ、随分大げさじゃのぉ」ビク

兄「良かったな先生が勉強教えてくれるってさ」

妹「センセイ、アリガトウ」ドゲザァ

兄「こら、それは真似しなくていい」

兄「先生帰ったな」

妹「サヨウナラシマシタ」

兄「いい人に会えて良かったなぁ」

妹「ウン」

兄「まぁ、嫌な奴にも会ったけど……」

父「辛かったかもしれんが、色んな人間がいるという事を知って良かっただろう」

兄「綺麗にまとめようとすんな。修羅場だったんだぞ」

妹「ガッコウ……マタイキタイデス」

兄「お前は当事者だっていうのにポジティブだな」

妹「ポ……ポジティ……ウガァ」

兄「今日は英語を勉強するか」

狼少女、学校へ行くの巻 終了

妹「オニイチャン、スープ、ノンデ」
兄「………」
妹「ドウシテ、スープ、ノマナイノ?サメテシマウ、イモウトノ、スープ」
兄「………」

―返事がない。屍のようだ

兄「ただいまー」ガララ

妹「オカエリナサイ」

兄「おぅ、遅くなってごめんな」

妹「コンナジカンマデナニシトンネンワレ」

兄「は?」

妹「エエカゲンシバクデェホンマ」

兄「ちょ、なんだなんだ」

妹「オテントサマガミノガシテモコノセナカノサクラフブキガミノガサネェ」キリッ

兄「ど、どうなってんだー」

父「ドゥフフ」

兄「お前か」

父「いてて……」

兄「次に変な事教えたら承知しねぇ」

父「軽い冗談を仕込もうと思って」

妹「ナニサラスネン」キリッ

兄「こら、そんな汚い言葉は使ったらだめだよ」

父「お父さんと二人で時代劇と任侠映画をレンタルして見てたんだ」

兄「それで色々混ざったのか」

妹「わぅー!」

兄「あんまり変なもん見せるなよ」

父「退屈そうだったからな」

妹「がぅがぅ……イエデヒトリ、ツマンナイ」

兄「退屈、という概念を覚えたのは進歩なんだろうな」

父「ていうかお父さんも家にいたのに……」

妹「オトウサンガイテモ、ツマンナイ」

父「」ガーン

妹「ウソデス」

兄「ぉお……嘘までつくようになってしまった」

  /⌒ヽ

  ∩ ^ω^) な ん だ
  |   ⊂ノ
 |   _⊃
  し ⌒

  /⌒ヽ
 (^ω^ ∩ う そ か
  t⊃  |
 ⊂_   |
   ⌒ J

     /⌒ヽ
   (     )  おっおっおっ

   /  、 つ
  (_(__ ⌒)ノ
   ∪ (ノ

父「お、お父さんとお出かけしよう」

妹「オデカケ?」

父「うんうん、泊まりがけでテーマパークでもいいぞ。二度とつまらないとかいわせない」

妹「オトウサント?」

父「うむ」

兄「おい、俺は?」

父「お前は留守番だ」ドヤッ

兄「ふざけんな、俺もつれてけよ」

妹「がぅーー……」

父「悩んでる悩んでる」

兄「こら、実の息子をおいていくなんてどういう了見だ」

父「お前よりこの子のほうが可愛い」

兄「」カチン

妹「がぅー……ワタシ、オトウサン、オニイチャンガイイデス」

父「なんと」

兄「ほら見ろ」

妹「ミンナデイク、タノシイ、ウレシイデス」

兄「親父より器が大きいな」

父「くぅう」

父「ケッ……」

兄「グレた」

父「まぁいい。今度の週末は家族旅行だ」

兄「やっほー」

妹「リョコウ、ナンデスカ?」

兄「うーん……遠くにいくんだ。色んなものを見たり、聞いたり」

妹「タノシイ?」

兄「あぁ、すごく楽しいぞ」

妹「ミル……キク……リョコウ!リョコウ!ガゥッ!」

父「プランは任せたからな。予算はあーでこーでそーだ」

兄「言い出しっぺなのにやる気ないなぁ」

妹「ガゥッガゥッ!」

兄「こらこら、あんまり興奮しないように」

兄「そうだ!獣のように俺のものにむしゃぶりつくんだ」

妹「ガゥ!」

兄「・・・な!」

--完--

親父だけ風邪ひいて行けなくなるフラグキター

~列車~

兄「椅子、窮屈じゃないか?」

妹「ヘイキ」

父「ぐがーぐがー」

妹「オトウサン、ネタ」

兄「ビール飲み過ぎなんだよ……まったく何しに来たんだ」

妹「レッシャハヤイ」

兄「風景が綺麗だなぁ」

妹「……」

兄「どうした?」

ガタタン ゴトトン

兄「……」

妹「……」

兄「山が近いなぁ」

妹「ウン」

兄「お前の暮らしてたとこもこんな感じだったの?」

妹「ウン、オナジ」

兄「そっかぁ」

妹「これもうわかんねぇな…」
兄「進歩とは素晴らしいですねお父様」
父「あぁ 今日の晩飯は妹に任せよう」

兄「帰りたいとか思う?」

妹「カエル……オデカケハ?」

兄「いや、家にじゃなくて山に」

妹「ヤマ……ドウシテ」

兄「今さらだけど、街で暮らすの大変じゃないか?」

妹「ウゥー……ソンナコトナイ」

兄「ほんと?」

妹「ヤマ……オナカヘル、タベル……ネル、ソレダケ」

兄「ふむふむ」

妹「ソレニ、ヤマハ、オニイチャンイナイ」

兄「そっか、分かったよ」

妹「イマタノシイ、マエハツマラナイ」

兄「幸せか?」

妹「シア……ワセ……ナンデスカ?」

兄「えーと、まぁいいや」

妹「チャントオシエテ」グイグイ

兄「説明がなんか難しいんだよ」

父「んー……まだ着かないのか」

兄「お、起きたのか」

妹「オハヨウ」

兄「よーし、着いたー!」

妹「ツイター」

父「どこだここは?千葉県浦安じゃないのか?」

兄「あんたの提示した予算じゃ無理だったんだよ」

父「なにっ!話が違うじゃないかっ!」

兄「プランは任せるとか言ってただろっ」

父「で、どこに行くんだ」

兄「寺めぐりしようかと。お金もあんまりかからないし勉強になるし」

妹「ガゥッ!」

父「お前のセンスの無さに絶望した」

兄「なにおう」

父「お父さんはホテルで休んでるから、お前たち二人で行ってきなさい」ウプ

兄「素直に飲み過ぎて気持ちわるいっつ言えよ」

妹「オテラ、タノシイ?」

兄「ちょっと人を選ぶかも知れないが」

とりあえずSFCのFF6やりたくなった

>>631
名前を一人ひとり変えると混乱するから気を付けろよ

~中尊寺~

兄「どうだ、ここが中尊寺だ」

妹「チューソンジ」

兄「うぅむ、この雰囲気は癒される。住みたいくらいだ」

妹「リッパナ、イエデス」

兄「家じゃないんだよ、これは」

妹「イエジャナイノニスムノ、ヘン」

兄「それはまぁ、言葉のあやというか」

妹「オニイチャンスム、ワタシモスム」

兄「あはは、金色堂にいってみよう」

妹「ウワァアアアアア……」

兄「ここが金色堂だ。金色で綺麗だろ」

妹「コンジキドー!ガゥッ!ガウガウガウッ!」

兄「こ、こら静かに」

妹「マブシイ、オヒサマミタイ」

兄「そこまでではないと思うが」

妹「ワタシ、ココニスミタイデス」

兄「お前のセンスが分からない」

妹「コッチガキレイ」

兄「あーもぅ……女って奴はこれだから。次に行こう」

妹「ガゥッ!モウスコシイル」ギュ

兄「むぅ、ツボだったようだ」

今北産業

>>637
狼女in寺
でもSSだから
呼んだほうがいいと思われ

妹「……」ジーッ

兄「ふわぁああああ……」

妹「……」ジーッ

兄「おーい次に行こう」

妹「モウチョット」

兄「よく飽きずに見てられるな」

妹「アキナイ」

兄「いいけどさ、そこには死体が置いてあるんだぞ」

妹「ゥガッ!」

兄「ミイラ、わかるか?こないだテレビで見ただろ」

妹「ウン……キモチワルイ」

兄「あれが4つあるんだ、奥州藤原氏の……」

妹「カ、カエル……モウイイ……ガゥッ!」

兄「ふひひ」

疲れたな

~山~

兄「さ、いいぞ」

妹「わぉーん!」

兄「やっぱりお前はここで暮らすのが一番幸せなんだな」

妹「がぅっ」

兄「達者で暮らせよ。風邪引くなよ。歯も磨けよ」

妹「わぉーーーん」


ー完ー

兄「疲れたから先にホテルで待っててくれ」

妹「ガゥ!」

~ホテル~

父「ハァ!ハァ!俺が獣になっちゃうよ妹ちゃん!」

兄「ん?・・・お・・・ぃ」

ー完ー

>>656


      z|:::::ヽヽ;;;;;;;|    l::: 7;;;:::::::|ム,,
   _z''' ト::::::::__,,,-イ         '''''L,,<_,,
 >'''    从'''              \,,
彡'''                      \<

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::::::.    彡     、   i i   /  ,,,   ト <_,,
::::::::    从::  ,,ヾヽ `ヽ (  ) ノ ノ''ii   ヾ <
:::::::彡   /:::::::: ヽ((n\ ) ゞ / (/n))/  ミ  、从
:::::::イ::::: :从/::::/⌒ ミ三\ノ;;;;ゞ/ノ彡⌒  从  ヽ |
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::::从 ::::::::::::/::::::::''z;; ii:::::ヾ _)::(  ,..、 〈/::::::ミ   ミ ,|
::::从 :::::::::::从:::::::::::`〈::|::: (ll:::::i::::::)  /::::::::ミ    '|| ヽ
:::从 ::::::::::::::::/::::::::::::::::\:::::::::'''' ̄ /i l:::::ト     ハ

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:::::::// :::::::::i:/从::::::::;;;;;lLll/V|lノ'|V:i 从::::从...::::::::::<  
::::::::从::::::::::| |N\i::::::;;;;;ll|λV;;|:::;;ノ|''::::::::|:|:::::::::::/|:<  黙れ小僧!!!
::::::::::/::::::::::::::从从|;;;;;;;;;;|l|>|V^Vl//:::::|::从:::::::::从:::<
::::::::::\|ヽ;;;;;:::::::::N    ヾミミ^彡::::::::ノノ::::::::::从 _ ∨^ ∨^ ∨^ ∨^ ∨^
        ̄:::'''---;;;;;;ii;;'^''^:;:::/::从:::::::::::::::|:::'' ' ヾ:::

もう>>1も寝たんじゃないのか?

妹「わっちはあれがたべたい!」

兄「はいよ」

妹「ぬしよ わっちが話し方変わったのに気付いておらんのか?」

兄「はいよ」

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