紅莉栖「岡部に冷たく当たってみる」(172)

岡部「フゥーッハハハハ! 助手よ! 未来ガジェットの発明について相談に乗るがいい! わからん事が…」

紅莉栖「うるさい、喋りかけないで」

岡部「な… い、嫌とは言わせんぞ! これはラボメン命令なのだからな!」

紅莉栖「黙れって言ってるの いい加減にして」

岡部「お、おい、クリスティーナ…? なにか怒らせるような事をしたか?」

紅莉栖「うるさい! 黙れ! 話しかけるな!」

岡部「…」

岡部(おかしい… どういうことだ… リーディングシュタイナーは発動していないから世界線を移動した訳ではない… ならば何故? やはり何か怒らせる事を? こういう時はどうすれば? 謝る? そうだ謝ろうきっと許してくれる)グルグル

紅莉栖(焦ってる岡部可愛いよぅ…)

岡部「く、クリスティーナよ! すまなかった! 許してくれ! この通りだ!」

紅莉栖「…何が?」

岡部「は?」

紅莉栖「自分のどこが悪いかわかって言ってるの? 謝れば許してもらえると思ってるの? 本当に最低 良いからもう話しかけるな」

岡部「…」

岡部(どうすれば、どうすれば良いんだ… 助手は何故起こっている? 覚えがない わからない わからないんだ…)ダラダラ

紅莉栖(あああ~ 岡部可愛いよぅ岡部可愛いよぅ ごめんね? こんな事して でも岡部が可愛すぎるのが悪いんだよ?)

岡部「く、クリスティーナよ… 悪いところがあったなら教えてくれ 頼む」

紅莉栖「…」

岡部「クリスティーナ…?」

紅莉栖「…」

岡部(無視…だと…)

岡部(もうダメなのか… 俺は紅莉栖に嫌われて… 嫌わ、れ…?)

紅莉栖「…」

岡部(い、嫌だ… 紅莉栖に嫌われるなんて… 嫌だ… でも… どうすれば良いんだ…)ジワッ

紅莉栖(きゃああああ岡部が! 岡部が涙目になってるよぅ! 可愛い抱きしめたい!)

紅莉栖「さっきから突っ立ってて鬱陶しいんだけど する事が無いなら出て行けば?」

岡部「…すまん」クルリ

紅莉栖「謝らないでよ鬱陶しい」

岡部「…んなんだよ…」

紅莉栖「チッ なによ…」

岡部「悪いところがあるなら言ってくれよ…!」ポロポロ

紅莉栖「あんたの全てよ 見ててムカつくのよ」

岡部「ぐっ、うぅ…」ボロボロ

紅莉栖「こんな事で泣くなんて恥ずかしくないの? 情けない」

岡部「うるさい! お前のせいだろうがぁ!」ポロポロ

紅莉栖「自分の事を棚に上げてよくもぬけぬけとそんな事が言えるわね 最低」

岡部「もう、許してくれよ… 俺が何をしたって言うんだよ…」

紅莉栖「いーっつもぞんざいに扱ってるじゃない 人にされて嫌な事はしちゃいけないって言われなかったの?」

岡部「それは、お前が…」

紅莉栖「また人のせい? クズね」

岡部「…全部、照れ隠しだったんだよ…」

岡部「お前を前にするとついからかうような事を言ってしまったんだ…」

岡部「全部、お前が… お前が好きだったからなんだよ!紅莉栖!」

紅莉栖「キモい 死んで」

岡部「」

岡部「は、ははは…」

岡部「くっ… ふ、フゥーハハハ すまなかったな! く、クリスティーナよ!」

岡部「…外に出てくる このラボには、もう来なくても良い …さらばだ」

グイッ

岡部「…?」

紅莉栖「待ちなさいよ」



言っておくけどマグマじゃないよ あとご飯食べたいよ

岡部「離せ、クリスティーナよ 今日は他のラボメンは来ないぞ 別れを言いたいなら明日にしろ 俺は来ないから、心置きなく…」

紅莉栖「紅莉栖って呼べ」

岡部「…? …紅莉栖」

紅莉栖「…本当に、私が好きか?」

岡部「…あぁ、好きだよ… もう良いだろう、手を離せ…」

紅莉栖「待てといっとろーが」

岡部「紅莉栖…?」



ロールキャベツ食べる

ドンッ

岡部「うぉっ」

紅莉栖「本当にバカね 逃がさないわよ」

岡部「どけよ… 俺の事が嫌いなんだろう?」

紅莉栖「そんな事一度も言ってない」

岡部「だが、俺の全てが悪い、見ててムカつくと…」

紅莉栖「嫌いだとは言ってないって言ってるでしょ バカ、大バカ」

岡部「何を言って…」

紅莉栖「まだわからないの? だからダメなのよ」

岡部「…」

紅莉栖「…わからないなら、わからせてやるわよ」

岡部「なに?」

紅莉栖「目を閉じろ口を閉じろ耳を塞げ」

岡部「…わかった」

紅莉栖「…大好き」



チュッ

岡部「…今のは、アレ、だよな」

紅莉栖「うるさい」

岡部「顔が赤いぞ」

紅莉栖「調子に乗るな このHENTAI」

岡部「キスしたお前が言うか…」

紅莉栖「いい加減にしないと無理やり黙らせるぞ」

岡部「勘弁してくr、んう」

紅莉栖「…ぷはっ」

岡部「…」

紅莉栖「…なんか言え」

岡部「黙れと言ったのはお前だろうに…」

紅莉栖「うるさい これでわかったかバカ」

岡部「あぁ…」

紅莉栖「バーカバーカ」ギュウ

岡部「なぁ、紅莉栖」

紅莉栖「…なによ」

岡部「好きだ」

紅莉栖「…ズルい」

岡部「悪かったな」

紅莉栖「ズルい もう少し冷たくすれば良かった もう一回泣け 泣きなさい 泣かす」グリグリ

岡部「うぐぐやめてくれ」

紅莉栖「もう知らん 無視する 話しかけるな」

岡部「じゃあ実力行使だな、っと」グイッ

紅莉栖「きゃっ、き、急に起こs、ん、ふ、ぅっ」

岡部「紅莉栖、好きだ」

紅莉栖「…このHENTAI」

岡部「お前が可愛すぎるのが悪い」

紅莉栖「っ、うぅ~…」

岡部「お前は可愛い 大好きだ」

紅莉栖「うー… さ、さっきの泣いてた岡部だって可愛かったもん!」

岡部「な、何を言うかっ」

紅莉栖「冷たくされて焦ってたくせにっ 無視されて涙目になってたくせにっ」

岡部「そ、それは、お前に嫌われたかと…」

紅莉栖「鈍感 ヘタレ バカ 厨二病」

岡部「むぅ…」

紅莉栖「嫌うわけ、ないでしょ…」

岡部「紅莉栖…」

紅莉栖「…きよ」

岡部「…聞こえないぞ」

紅莉栖「っ、好きよ! 大好きよバーカ!」

岡部「俺も、大好きだ」ギュウ

紅莉栖「ぁっ、うぅ…」ギュウ

紅莉栖「…手、出さないのね」

岡部「まぁな、紳士ってやつだ それとも何か? 手を出して欲しいのか? HENTAI少女よ」

紅莉栖「…名前」

岡部「む、く、紅莉栖よ…」

紅莉栖「…出しなさいよ」

岡部「ま、マジか…」

紅莉栖「マジよ! それとも私には手を出すほどの魅力もない!?」

岡部「お、落ち着け紅莉栖 俺は、その、出したいのは山々なんだが…」

紅莉栖「じゃあなによ…」

岡部「その、どうすれば良いのかわからん…」

紅莉栖「…童貞」

岡部「ぐぬっ 仕方ないだろう!」

紅莉栖「はぁ… 仕方ないわね、本当に」

岡部「すまん… とりあえず、一度どいてくれると助かr」

紅莉栖「私がする」

岡部「…なんと?」

紅莉栖「わ、私がしてあげるって言ってるの! わかったら動くな! そのまま後ろに倒れろ!」グリグリ

岡部「む、むちゃくちゃだ!」

紅莉栖「うるさい 黙って全部任せろ」

岡部「し、しかしだな」

紅莉栖「問答無用! ちゅう」

岡部「んむっ、ん、ふっ、ちゅる」

紅莉栖「れろ、じゅる、んぷ、れるれる、ちゅ、ふぅっ、ん、ふふっ、ぷは」

岡部「…口の中って、気持ち良いんだな」

紅莉栖「…童貞乙」

岡部「これから卒業するさ」

紅莉栖「…あ、涙の跡」

岡部「…乾いたからな」

紅莉栖「…ぺろ」

岡部「なっ、お前…」

紅莉栖「ふふ、しょっぱい」

岡部「いきなり舐めるな びっくりするだろう」

紅莉栖「ふーん… れろ、れろちゅる」

岡部「うぉぉ!? おま、耳なんてっ や、やめてくれ!」

紅莉栖「ちゅぱ、れる、じゅるるる」

岡部「くうぅぅぅ…」

紅莉栖「えへへ、顔真っ赤」

岡部「し、仕方ないだろ…」

紅莉栖「それに、こっちの方も、おっきくなったみたいじゃない?」ムギュ

岡部「っ…」ビクリ

紅莉栖「それじゃ、本番だよ…」ニコリ



以下省略

翌日


ダル「なーんか今日の牧瀬氏、機嫌良くね?」

紅莉栖「そう? 気のせいじゃない?」

まゆり「えっとねー、まゆしぃにも今日の紅莉栖ちゃんは嬉しそうに見えるのです」

紅莉栖「そうかしら…」

岡部「フゥーッハハハハ! ただいま帰還したぞ!」

まゆり「あ、オカリン とぅっとぅるー♪」

ダル「おー、オカリンオカリン、牧瀬氏の機嫌が良い気がするんだけどなんか知らん?」

岡部「ふむ、気のせいではないか? おーぅい、助手ぅー! クリースティーナー!」

紅莉栖「…」

岡部「ほらみろ、むっつりと黙り込んでいるではないか」

ダル「なんとなく余裕のようなものが見えるお… まさか!」

岡部「そ、それこそ気のせいではないか? なぁ、助手よ!」

紅莉栖「…」

まゆり「わぁー、紅莉栖ちゃんがにやけてるよー」

ダル「やっぱりそういうことなんだお! 屋上へ行こうぜ!」

岡部「だ、ダル! 落ち着けスーパーハカー! ダイエットコーラあるぞ!」

ダル「そんなもんじゃ釣られないお!」

紅莉栖「…」

鈴羽「ちょっとー、岡部倫太郎ー? 店長が怒ってるよー 静かにしてー」ガチャリ

ダル「鈴羽たん! オカリンを押さえるお! 裏切り者だお!」

岡部「な!お前!」

鈴羽「まさか、SERNの洗脳!? 岡部倫太郎、ちょっと我慢してね!」ガッシボカッ

岡部「ぐおお! 離せぇ!」

ダル「フェイリスたんに見破ってもらうお! まゆ氏、連絡頼んだお!」

まゆり「えっへへー、もうしてあるのです もうすぐ着くってー」

岡部「ぐぬぬ…」

紅莉栖「…」

ルカ「あの、こんにちは… クッキーを… お、岡部さん!?」

岡部「る、ルカ子! 助けてくれ!」

まゆり「ルカ君とぅっとぅるー♪ オカリンはねー、女の子の敵なのです」

ルカ「お、岡部さん… そんな、ボク、ボク、信じてたのに…」ウルウル

岡部「ウェイウェイウェイ! 適当な事を言うな!」

パシャ

岡部「!? し、指圧師!? またお前か!」

萌郁「楽しそう……だったから……」

岡部「そうだろうと思ったよ!」

紅莉栖「…」

フェイリス「凶真ー、ついにやらかしたのかニャー!?」

まゆり「萌郁さんもフェリスちゃんも、とぅっとぅるー♪」

ダル「フェイリスたん降臨! ktkr! 今こそその力を見せてほしいお!」

フェイリス「ニャー? つまりどういうことニャ?」

ダル「かくかくしかじかだお」

フェイリス「ふむふむ、そういうことならお任せニャ! 凶真! フェイリスの目を見るニャ!」

岡部「ぐうう…」

紅莉栖「…」

ダル「さっさと吐けお! なんか知ってるんだろ!」

岡部「し、知らん…」

フェイリス「…ニャン、こいつは嘘を吐いている顔だニャ!」

まゆり「まゆしぃは悲しいのです…」

ルカ「あの、岡部さんは一体何を…?」

ダル「おそらく、牧瀬氏とねんごろになったんだお! そうならそうと言えお! 仲間だろぉ!?」

岡部「ぐ、そ、そう、だ…」

紅莉栖「…」

鈴羽「え? なにそういう話? なんだぁ、先に言ってくれれば押さえたりしなかったのにー」

岡部「まったく… お前らは…」

まゆり「紅莉栖ちゃんもこっちにおいでよー」

紅莉栖「…はぁ」

ダル「おお、目に見えて顔が赤いお」

岡部「紅莉栖?」

紅莉栖「う、うるさい 黙って」

フェイリス「ツンデレだニャー」

紅莉栖「つ、ツンデレじゃないの! これからは、その…彼女、だし…」

ダル「ヒューヒュー」

紅莉栖「で、でも! 岡部が調子に乗るといけないから、その…」

紅莉栖「岡部に冷たく当たってみる」

終わり

後半は蛇足でしたね
この後オカリンがみんなにいじられたりルカ子に切なさそうに見つめられたり写メられたりどつかれたりして紅莉栖に助けを求めるけど冷たいから無視されちゃうところまで妄想した

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