P「さて仕事行ってくるかな」(257)

愛「いってらっしゃいパパ!」

愛「ママ、ところでパパってなんの仕事してるの?」

舞「内緒~♪」

愛「えーなんで!教えてくれてもいいじゃん」

舞「いいじゃない、毎日ちゃんと帰ってきてくれるし仕事もしっかりしてるパパなんだから」

愛「ブー!」

舞「はいはい、それよりあんた仕事行かなくていいの?」

愛「あー!今日は雪歩先輩とラジオ番組だった!」

P「ふぅ、ようやく事務所に到着だ…」

春香「あ、プロデューサーさんおはようございます!」

P「おはよう春香、今日も早いな」

春香「えへへ、早くプロデューサーさんに会いたくて」

P「…」

春香「なんちゃって」

P「えーと、今日の仕事はっと…」

春香「プロデューサーさん、無視しないでくださいよー」

P「わかったわかった、後で相手してやるから待ってろ」

春香「はーい!」

P「今日は雪歩のラジオ番組の収録か」

P「うっ…」

P(今日は愛がゲスト出演なのか…)

春香「どうしたんですか?」

P「春香…申し訳ないんだが今日お前午前中は暇だよな?」

春香「はい、CMの撮影は午後からですから」

P「すまん、俺の代わりに雪歩の収録に同行してくれ」

春香「?」

P「急用がはいちゃってな…お前の撮影には間に合わすから」

春香「よくわからないですけど…いいですよ?」

P「ありがとな!今度なんかおごるから」

春香「じゃあ行ってきます~」

雪歩「行ってきますぅ」

P「あぁ!」

P(アイドルにアイドルの同行頼むのもどうかしてるよなぁ)

P「まぁ人手も足りないししょうがないか」

律子「…」

P「うちもちょっとは売れてきたんだからもう少し人雇ってもいいんじゃないかな」

律子「そんなことよりプロデューサーがみんなにあのことを話せばもっと動きやすいんじゃないんですか?」

P「俺もそうしたいんだけどな…」

律子「口止めされてるんでしたっけ?」

P「あぁ…アイドル以外には教えてもいいって言われてるど」

律子「私もプロデュース業に徹底するようになってから知りましたからね」

律子「聞いたときは衝撃でしたから」

P「みんなそう言うよ」

P「昔、小鳥さんに言ったときは気絶してましたからね…小鳥さん」

律子「そこまで…」

P「あ、律子…涼君にはこのこと言うなよ」

律子「プロデューサー殿も涼の秘密を言わないでくださいよ」

~収録現場~

愛「あ!雪歩先輩!」

雪歩「愛ちゃん早かったんだね」

愛「はい!って春香さんも一緒なんですか?」

春香「私は同行なだけだよ」

愛「そうなんですか?」

春香「なんでも一緒に来る予定だったプロデューサーさんが急用できちゃったみたいで」

愛「私、そういえば先輩達のプロデューサーさんって見たことないです!」

雪歩「え?そうなの?」

愛「この前オーディションのときに星井センパイを呼んでる声なら聞きましたけど」

春香「愛ちゃんが美希に勝ったって言うオーディションだね」

愛「そのときも姿みれなかったし…声もほんの少ししか…」

愛「どんな人なんでしょう?」

雪歩「とっても優しい人だよ」

雪歩「男性が苦手な私でも話せるし…」

春香「プロデューサーさんがいなきゃ私達の今もないしね」

愛「すごい人なんですね…」

春香「私達の自慢だよ」

愛「そういえば星井センパイもハニーって呼んでたし」

春香「現場で美希言っちゃったんだ」

雪歩「あれだけダメだって言われてるのに」

愛「まぁそれだけ好かれてるんですよね」

愛「一度でいいから会ってみたいなぁ」

「萩原さん、日高さん収録のお時間になりました!」

雪歩「わかりましたぁ」

~家~

P「ただいまぁ」

P「今日も疲れたなぁ」

P「まさか愛と一緒の仕事になりかけるなんてな」

舞「お帰りなさい」

舞「愛ももう帰ってきてるわよ」

P「そうか、なんとか今日は一緒に夕飯食べられそうだな」

舞「愛も楽しみにしてるわよ」

P「愛、ただいま」

愛「あ!パパお帰り!」

P「はは、仕事終わりだってのに元気がいいな」

愛「今日は雪歩先輩と一緒にお仕事できたんだもん!」

P「パパと一緒にご飯食べられるからじゃないのか」

愛「それもある!」

P「ついでか」

愛「聞いて聞いて!今日のラジオの特集でねパパとママの話になったんだ」

P「お、おぅ」

愛「ママのことはもうみんな知ってるから流したんだけど…」

愛「パパの話もあんまりできなかったよ~」

舞「どうして?というか私の話を流さないでよ」

愛「だってママまた再デビューでみんな知ってるし」

舞「それでも言ってほしかったなぁ」

P「まぁまぁ」

愛「でね、パパの話になったんだけどね」

P「ふむふむ」

愛「優しいってことしか言えなかった!」

愛「だってなんの仕事してるか知らないし…」

P「…」

舞「まぁママがすごいんだからいいじゃな」

愛「いいのかなぁ?」

舞「いいに決まってるわ!」

愛「そうだね!」

P(愛は単純だな)

愛「そうそう、それとね」

愛「その収録現場に春香さんもきたんだ」

愛「なんでもプロデューサーさんの代行で同行したって」

P「ふーん」

愛「で、そのプロデューサさんの話になったんだけど」

愛「春香さんも雪歩先輩もそのプロデューサーさんを絶賛するんだよ!」

愛「優しいんだって!それに星井センパイにはハニーって呼ばれてたし」

P「ほほぅ」

P「!」イテテ

舞「…」ニコッ

愛「どうしたのパパ?」

P「…なんでもないよ」

愛「私も一度でいいから765プロのプロデューサーさんに会ってみたいな」

P(毎日会ってるって言いたいな)

舞「そんな凄い人と付き合ったり結婚出できる人は幸せだろうね」

P(自分で言っちゃうのか)

愛「先輩達の話によると結婚はまだしてないらしいよ?」

舞(そういえばそういうことにしてたっけ)

舞「そうなんだ」

愛「明日765プロに遊びに来ないかって誘われちゃった!」

P「!」

愛「どうしたの?そんなに驚いて?」

P「なんでもないなんでもない」

P(マジか…)

P「だ、誰に誘われたんだ?」

愛「春香さん!」

P(春香…)

愛「じゃあ私はもう歯磨いて寝るね」

愛「明日が楽しみだなぁ」

P「お休み」

舞「お休み~」

P「はぁ」

舞「明日、大変そうね」

舞「まぁアイドルにハニーって呼ばせてるからバチが当たったんじゃない?」

P「…ごめんなさい」

P「でもお前が内緒にしろって言うからややこしいことに」

舞「でもハニーって呼ばせていいなんて言ってないわよ?」

P「…はい」

P「みんなにウチのこと言っていい?」

舞「誤摩化すことができなかったらね」

P「でもなんでそこまで隠すんだ?」

舞「面白いからよ!」

P「…」

~次の日~

P「はぁ」

律子「プロデューサー、今朝は早いんですね」

P「春香が面倒なことをしてくれてな」

律子「春香が仕事でまた何かしたんですか?」

P「あ、仕事は関係ない」

律子「それならよかったです」

律子「で、面倒とは?」

P「今日、愛がこの事務所にくる」

律子「ふーん」

P「ふーん、じゃねーよ」

P「一大事だよ!」

律子「私には関係ないですし」

P「助けてくれよ…」

律子「そういわれても何もできないですよ」

P「今日一日外回りでもいいかな?」

律子「事務仕事はどうするんですか?」

P「律子と小鳥さんにすべて任せます…」

律子「…いやです」

P「じゃあ涼君のことみんなにバラす」

律子「私はかまいませんけど」

律子「涼に迷惑がかかりますのでやめてください」

P「じゃあ手伝ってくれ」

律子「プロデューサーって卑怯なんですね」

P「…」

春香「おはようございます!」

春香「あ、プロデューサーさん!」

P「…どうした」

春香「今日は元気ないですね?」

P(お前のせいだよ)

春香「そうそう、今日愛ちゃんがここに遊びにきます!」

P「そうなんだ」

P「俺は多分愛ちゃんが来るときは外回りでいない気がするなぁ」チラッ

律子「ソウミタイデスネ」

春香「えー愛ちゃんプロデューサーさんに会いたいみたいですよ?」

春香「それに今日は仕事ないからいつでもいれるって言ってましたし」

春香「ちょうど私も今日オフだし付き合うよって言っておきましたよ~」

P(そうだった…)

P(逃げられそうにない…)

P「はぁ」

律子「覚悟を決めた方がいいですね」

春香「覚悟?どうしたんですか?」

P「こっちの話だ」

春香「そうですか」

千早「おやようございます」

美希「おはようなの~」

雪歩「おはようございますぅ」

P「あれ?今日お前達もオフなんじゃ…?」

春香「あ、私が呼びました」テヘッ

春香「みんないた方がもっと楽しいかなって」

P「…」

千早「楽しみね」

美希「美希も楽しみなの、だって美希を負かしちゃうような新人だし」

春香「はははっ、自分で言っちゃうんだね美希」

雪歩「でもでも楽しみですぅ」

P(俺は楽しみじゃないですぅて…くっ)

律子「じゃあ私は竜宮の仕事がありますので」

P「…」

ワタシマーメイ♪

春香「メールだ…」

千早(…その着信音はないわ)

美希(自分の歌を設定してるの)

雪歩(恥ずかしくないのかな…)

春香「愛ちゃん着いたって」

P「!」

P(逃げ遅れた)

愛「おじゃましまーす!」

春香「いらっしゃい愛ちゃん」

雪歩「いらっしゃい」

美希「久しぶりなのー!」

千早「えぇ」

愛「今日はよろしくお願いしまーす」

愛「早速なんですけどプロデューサーさんは…」

春香「あれ?プロデューサーさん?」

美希「さっきまでいたのにどこいったの?」

千早「…」

千早「デスクの下に何故か隠れたわよ」

P「!」

P(千早にはバレてたか)

春香「プロデューサーさん出てきてください~」

春香「地震じゃないんだから」

P「…」

P「あぁ…」

P(まぁ舞もバレてもいいって言ってたしいいか)

P「どうもプロデューサーです」

愛「!」

春香「どうしたの愛ちゃん?」

雪歩「?」

愛「パパなんでここにいるの?」

「「え?」」

P「えーと」

愛「仕事に行かなくていいの?」

P「うーんと」

春香「愛ちゃん、この人私達のプロデューサーだよ?」

愛「え?」

愛「えぇ!」

P「そういうこと…」

千早「というか私達も驚きだわ」

美希「雪歩も驚きで気絶しちゃったの」

美希「どういうことなのハニー!」

P「…」

P「あー、愛は俺の娘です」

P「嫁さんはわかってると思うが日高舞…」

愛「…パパがプロデューサーさん」

P「あぁ…愛の思考回路が追いついてない」

美希「ハニー…」

千早「プロデューサーは私達をだましてたってことですか?」

P「だましてたわけじゃない」

P「聞かれなかったし、言う必要もなかったから」

春香「私達は捨てられたのね」

美希「うん、なの」

P「おいおい」

愛「は!」

愛「パパどういうことなの!」

P「ママに言うなって言われてて」

愛「私には教えてくれてもよかったのに!」

P「そうだよなぁ…」

~自宅~

P「帰るのも一苦労だった…」

P「愛は納得してくれたみたいだけど…」

舞「愛がいいって言うならいいじゃない」

P「そうなんだけどな…」

P「美希がみんなにメールして広めちゃって…」

~数日後~

愛「今日もプレゼントきてるかな?」

愛「痛っ…」

愛「か…カミソリ…」

愛「こっちには呪いの人形?」

愛「どゆことー!」

ここまでしか考えてないんだ。

愛(ここ最近嫌がらせのプレゼントしかきてない…)

愛(しかも全部匿名だし…)

愛(パパ達に相談した方がいいのかな?)

愛(そうしよう…)

愛「ママ、パパ…相談があるんだけど」

舞「どうしたの?」

愛「最近ファンからくるプレゼントが全部嫌がらせの物ばかりなの」

舞「おかしいわね?普通そういうのって事務所がチェックしてから渡すのに」

愛「?」

愛「でも普通にウチのポストに入ってるよ?」

P「手渡しじゃないのか?」

愛「もちろん事務所で手渡しもあるけど」

愛「最近がポストにも入ってる」

P「悪質な嫌がらせ…ストーキングもされてるのか」

舞「怖いわね」

P「まぁとりあえずは様子見で無視するのが一番だな」

舞「何かあったらまた言うのよ」

愛「はーい」

P「…」

~765プロ~

P「おはようございます」

律子「プロデューサーおはようございます」

P「あぁ」

P「お、毎度のことながら春香は早いな」

春香「…」

P(ここ最近口聞いてくれないな…)

千早「おはようございます」

春香「千早ちゃんおはよ~」

千早「春香ちょっと」

春香「?」

千早「プロデューサーの家のポストに入れてたもの間違えて日高さんが全部とってるみたい」

春香「日高さんって愛ちゃんのほう?」

千早「えぇ、毎日ストーキングして確認してるけどそうみたい」

春香「困ったなぁ…愛ちゃんには危害加えたくないんだけどなぁ」

千早「作戦を変えるべきかしら」

春香「みんなに聞いてみよう」



春香「第一回プロデューサーさん奪取のための会議~」

美希「春香…それ語呂悪いの」

春香「気にしない気にしない」

千早「プロデューサーは外回りに出たみたいね」

雪歩「じゃあ普通に話せるね」

千早「いえ、あとは律子が…」

春香「そういえば律子さんはプロデューサーさん側だもんね」

小鳥「でもそろそろ竜宮で出掛けるみたいよ」

美希「!」

春香「なんで小鳥さんがいるんですか」

小鳥「私はみんな側だから…」

雪歩「そうなんですか」

律子「……」

律子「あんたたち、私は出掛けるけど面倒なことは考えないでよ」

春香「さ、さぁなんのことでしょうか」

美希「美希にはわからないのー」

小鳥「プロデューサーさんのことなんて考えてないですよ~」

千早「…」

律子「ふーん、プロデューサーなことを話し合うんだ」

小鳥「なぜそのことを!」

美希「…」

千早「…」

春香「雪歩、小鳥さんを穴掘って埋めといて」

雪歩「わかりましたぁ」

小鳥「冗談に聞こえないわよ?」

春香「まぁ冗談はさておき」

春香「プロデューサーさんのことって言ってるのは小鳥さんだけですよ」

美希「美希たち妻子持ちには興味ないの」

雪歩「うんうん」

律子「それならいいけど」

律子「じゃあ私は行ってくるから」

「「いってらっしゃーい」」

千早「いったみたいね」

春香「…小鳥さん、もう余計なことは口にしないでください」

春香「じゃないと、衣装のくちばしつけてもらいますから」

美希「そんでぴよぴしか言わせないの」

小鳥「はぁい…」

春香「さて、先日みんな聞いたとおりプロデューサーさんは結婚を…」

雪歩「うっ…」

美希「雪歩、まだ泣くのは早いの」

春香「しかも相手はあの伝説のアイドル舞さん」

春香「私の憧れの人です」

春香「いや…憧れだった」

千早「そこはどうでもいいわ」

春香「…」

千早「日高さんなんて大きな子どももいたのに気づかなかったなんて」

春香「今までの写真とか見直してたらちゃんと結婚指輪してたわ…」

美希「でも美希まだ諦めきれないの」

春香「だからこうやって会議をしてるんでしょ」

美希「会議って言ったって具体的にはなにを話すの?」

千早「確かに」

雪歩「私は春香ちゃんに集まってって言われただけで具体的には…」

春香「…」

春香(考えてなかったぁ)

春香「あ、今までやってた舞さんへの嫌がらせはやめます」

春香「愛ちゃんに危害が加わっちゃったみたい」

千早「相手はあくまでプロデューサーを奪った悪魔、日高舞だけ」

美希「美希は続けてもいいなぁ」

美希「その舞さんの子どもだし、美希、あの子に負けたし」

千早「…私怨がはいってるわね」

雪歩「ダメだよ!」

雪歩「愛ちゃんはプロデューサーさんと再婚した私が育てるんだから傷つけちゃ」

春香「珍しく大きい声出したと思ったら…」

雪歩「愛ちゃんなら雪歩先輩の子どもになれて嬉しいって言うよ」

千早「…」

小鳥「というかあなたたち舞さんに嫌がらせしてたの?」

春香「ことごとく失敗しましたけど…」

小鳥「あの人を怒らせたら怖いわよ…」

小鳥「芸能界ないられなくなるかも」

千早「?」

千早「知った風な感じですね」

小鳥「あ、昔知人がアイドルで舞さんに勝てないからって嫌がらせをしたらしいの」

小鳥「そしたらなぜか引退させられたらしいの」

小鳥「知り合いの話だからね」

千早「…」

春香「そんなことが…」

美希「どうせただの噂なの」

千早「まぁどうでもいいですけど」

春香「千早ちゃん、プロデューサーさんと舞さんの関係ってどうなの?」

千早「いたって良好ね」

千早「とてもウチの家庭では敵わないほど幸せそうよ」

千早「…くっ」

春香「…さらに難しくなったね」

春香「やっぱり…」

小鳥「やっぱり寝とるしかないのかしら…」

春香「…」

千早「…」

美希「それは嫌なの」

美希「アイドルならアイドルらしく正々堂々勝負するの」

春香(さっきは嫌がらせ続けるって言ってたのに)

雪歩「…でも舞さん強敵だよ?」

雪歩「私負けちゃったもん」

美希「雪歩はまだ実力が足りないの」

美希「美希に任せるの」

雪歩(…どこからその自信が)

雪歩「愛ちゃんに負けたのに」ボソッ

美希「カッチーンなの」

美希「あのときは調子が悪かっただけなの」

美希「本調子で行けば伝説のアイドルにだって勝てるの」

春香「まぁまぁ」

千早「今は仲間内で争っている場合じゃないわ」

春香「そうだよ、舞さんに勝負するって言っても今の私達じゃ…」

美希「みんな弱気になり過ぎなの」

美希「美希はハニーが帰ってきたら直談判するの」

千早「…」

春香「そう」

P「ただいま戻りました~」

P「って暗いな、お前達どうしたんだ?」

P「小鳥さんもくちばしなんかつけてなにやってるんですか」

小鳥「ぴよぴよ」

P「?」

美希「ハニーちょっとお願いがあるの」

P「なんだ?」

美希「美希、舞さんと勝負してみたいの」

P「お前の実力じゃ…」

美希「やってみなきゃわからないの」

P「まぁお前のステップアップって考えればいいか」

P「そういえばさっき音楽番組の出場枠が貰えたんだった」

P「多分それに舞もでると思うが…」

美希「ぜひ出たいの」

P「…ホントは響を出す予定だったんだけどな」

美希「響より美希なの!」

P「まぁ響に舞の相手をさせるのも酷だからな」

P「わかったよ、負けると思うけど楽しんでこいよ」

美希「…」

美希(…負けるってなんで決めつけてるの)

P「いやー舞に勝てるアイドルを育てるの頑張ってるんだけど…」

P「まだ後一歩お前達には足りないんだよなぁ」

P「でも今回の経験で美希が成長してくれるかな」

美希(それ、本人の前で言うことじゃないの)

美希「頑張るの」

美希「舞さんなんかボッコボコにしてくるの」

P「はは、頼もしいな」

美希「なんたって美希はこの事務所一の実力者なの!」

春香「…」イラッ

千早「春香抑えて…」

雪歩「そうだよ、どうせ負けるんだから」

~自宅~

P「ただいま」

舞「おかえりなさい」

舞「そうそう、今度歌番組に出ることになったわ」

P「おー知ってる知ってるうちからも一人出すからな」

舞「あらいいの?私に負けちゃってその子アイドルとしての自信なくしちゃうんじゃ」

P「うーん、大丈夫だろ」

舞「そういえば昔は私に勝てないからって嫌がらせをしてくるアイドルとかいたわね」

舞「名前は忘れたけど…鳥っぽい名前だったかな」

P「そんなアイドル全く知らないもんな」

舞「いつのまにかいなくなってたしね」

舞「で、私のせいにしてるみたいよ?」

P「ひどい話だな」

P「でもうちのアイドルはそんな卑怯なことはしないぞ」

舞「なんたって私の旦那が面倒みてる子達だもんね」

P「あぁ!」

舞「収録が楽しみだわ」

舞「最近私と出演するのいやがるアイドルが多いみたいだから…」

舞「久しぶりに本気になっちゃおうかな」

P「…」

P(おそろしや…)

~収録日~

P「美希、舞が相手だからって緊張するなよ」

美希「大丈夫なの」

美希「あ、舞さんなの」

美希「ハニーはここで待ってて」

美希「美希、挨拶してくるの」

P「それなら俺も着いて行くが」

美希「い、いいの…一人で行くの」

P「?」

P「わかった」

舞「ん?あの子は…」

舞「まなみんちょっと席外してもらってもいいかな?」

まなみ「わかりました」

舞「あなたは確か765の子ね?」

美希「そうなの」

舞「ウチの旦那どう?」

美希「優しくてとってもいい人なの」

舞「さすがウチの旦那ね」

美希「…」

美希「お話があるの」

舞「なにかしら?」

美希「今回の勝負で美希が勝ったら」

舞「?」

美希「美希が勝ったらハニーと別れてほしいの」

舞「!」

舞「なにをふざけたことを」

美希「本気なの」

舞「じゃあアナタが私に負けたら?」

美希「え?」

舞「え?じゃないわよ」

舞「それ相応のなにかがあるのかしら?」

美希「考えてなかったの…」

舞「じゃあこの勝負はなかったことでいいのね?」

美希「…」

美希「ハニーを奪った罪はでかいの」

舞「話にならないわよ」

美希「…」

美希「じゃあもし美希が負けたら」

「舞さんと星井さんがはいりまーす」

舞「ふふ、久しぶりに本気だから楽しみだわ」

美希(絶対に負けられないの…)

P「…なんだか嫌な予感しかしないな」

まなみ「…」

「舞さんは今日、なに歌うんですか?」

舞「もちろんALIVEですよ~」

「久しぶりにあの歌を聞けるなんて楽しみですね」

「それでは日高舞さんでALIVEです。どうぞ」

舞「…一つの命が生まれ行く~♪」

美希(上手いの…)

P(この歌番組自体、舞のための番組みたいな雰囲気になっちゃってるな)

まなみ(さっきの話ちらっと聞いちゃったけどあの子大丈夫かな…)

まなみ(舞さんに勝てるはずないよ…)

まなみ(条件厳しすぎる…)

舞「…この地球に標はないけど…素晴らしい世界がある~~~~~~♪」

パチパチパチ

「いやーさすがですね」

美希(…)

美希(負けるの?)

「次ぎは美希ちゃんです~」

「美希ちゃんは今日はなに歌うのかな?」

美希「今日のために新曲を…」

「新曲いいね~」

「どんな歌なのかな?」

美希「は、ハニーのことを目一杯歌った歌です…」

「はちみつ?」

美希「…」

美希「聞いてもらえば…」

「それでは星井美希さんで、ふるふるフューチャー☆です」

美希「…大好きハニー…いちごみたいに♪」

舞「…」

P(あいつ、上手く歌が歌えてない)

P(なんかあったのか?)

美希「大好きハニー 未来は二人…カランカランって鳴らしたいの…ずっとみてて…絶対よ♪」

パチパチ

美希「…」

「お疲れ~面白い歌だったね」

美希「ははっなの」

舞「…」

「それでは審査員のかたにどちらがよかったか決めてもらいましょう」




美希「…はぁ」

P「まぁそう落ち込むなって」

P「アイドルやってればまた勝負することあるんだから」

美希「…そうだね」

美希「じゃあね、ハニーバイバイ」

P「?」

P「あぁ、気をつけて帰れよ」

春香「やっぱり美希は負けたみたいだね」

千早「…やっぱり日高舞に勝つことは無理なのかしら」

雪歩「でも勝たないと…プロデューサーさんが」

春香「そのうちプロデューサーさんが舞さんの性格嫌になって捨てるてって」

春香「大丈夫だよ」

千早「それにしても今日は美希遅いわね」

愛「あれ?まなみさんがなんで876にいるんですか?」

まなみ「舞さんに解雇されちゃった」

愛「?」

まなみ「付き人を替えるからって」

愛「ふーん?ママ気まぐれだしね」

まなみ(15歳の女の子に付き人なんてできるのかしら…)

愛「でも876にいるってことは?」

まなみ「愛ちゃん専属のマネージャーになれたの」

「星井美希電撃引退!か?」

P「凄いことになっちゃったな」

舞「あら、アナタのせいよ?」

P「…」

舞「アナタがあの子を誑かすから」

P「いやいや」

舞「でもいいじゃない、さすがに芸能界からいなくなるって言ったときは驚いたけど…」

舞「今は私の付き人になって芸能界をみてるんだから」

P「芸能人を辞めないだけましか」

雪歩「美希ちゃん…」

春香「やっぱり凄い人には手を出すべきじゃないんだね」

千早「もっと実力がついてから勝負することにしましょう」

春香「うん」



おわり

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