ニャル子「という事で、早速始めましょうか」
真尋「いや待て、何が早速だよ。いきなりそんなこと言われても、やらないからな」
真尋「そもそも、クトゥルフ神話TRPGって何だ? 聞いたこともないぞ」
ニャル子「はぁ......愛しの真尋さんにこんな事言いたくありませんが、ブームに乗り遅れてますよ」
ニャル子「今どきクトゥルフ神話TRPGを知らないなんて、時代遅れもいいとこですー。プークククッ」
真尋「悪かったな古臭い人間で。それじゃあ、そんな人間らしく勉学に励むから邪魔するなよ」
ニャル子「ああっ、今のは冗談です、すみませんでした。ちゃんと説明するんで付き合って下さい! お願いです! 」
真尋「......」
ニャル子「真尋さん......」
真尋「......わかったよ、一応な」
ニャル子「ありがとうございます! それじゃあ......」
ニャル子「ニャル子の、ウルトラクトゥルフ講座の始まり始まりー! 」
真尋「わーい、たのしみだー」
ニャル子「オッホン、それではいきますね。まず言っておくと、TRPGとは普通のRPGとは違って自分達で物語をつくっていく、いわばごっこ遊びなんですよ」
真尋「ごっこ遊び? 違うとはいえRPGってついてるくらいだから、勇者にでもなりきるのか? 」
ニャル子「お、鋭いですねー。正しくそんな感じです。ただ違うのは、勇者みたいな特殊な人物を演じるのではなく、現代に生きる普通の人間を演じることでしょうか」
真尋「へー、成る程。なんか新しいな」
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ニャル子「ですよね。まあ、ゲーム機を使わないRPGってことからすると御先祖様にゲームブックもいますし、このゲームもその流れを受け継いでいるのですが......良しとしましょう」
真尋「でも、演じるって言ったが、ストーリーが無ければ動けないし、仮にストーリーがあったとしても決められたコースを進むしかないんだから、ドラクエ始めとするRPGと何ら変わらないんじゃないか? 結局はボスのところまで行くんだろ? 」
ニャル子「それがですね、違うんですよ。あくまでも大筋は決まっていますが、プレイヤー次第では事件を途中で投げ出す事も出来ますし、普通のRPGなら反則行為に成りうる手も使えちゃうんです」
真尋「例えば? 」
ニャル子「このクトゥルフ神話TRPGだと、神話生物を召喚するのに必要な物だけを奪い取って華麗に逃走、そのままハッピーエンドに直行とかですね。勿論、神話生物は登場しないまま終わります」
真尋「......タイトルからしてクトゥルフ神話に出てくる生き物達がボスだろ? いいのかよそれ......」
ニャル子「それが自由度の高いTRPGならではということです。っと、ちょっと話が逸れたんで戻りますね」
ニャル子「TRPGについての説明の続きなんですけど、このゲームではプレイヤーとシナリオを作っていくゲームマスター、通称GMに別れるんです」
真尋「そのGMが作った舞台の上でプレイヤー達は行動するってことか」
ニャル子「そうそう、そんな感じです。やっぱり真尋さんは賢いですね」
真尋「そりゃどーも。それで? 」
ニャル子「それでですね、何か行動を起こしたいと思ったときにはダイスを振ってその行動が成功したかどうかを判定する、これも大きな特徴ですね。これについては後で詳しく説明するとして、一番大切なことは、何かをしようと思ったらちゃんと言わないといけないってことです」
ニャル子「あれをこうしたい、このアイテムを使いたい、この場面では意外かもしれないがこうしたい、全部PLがGMに伝えなきゃいけないんです」
真尋「ただコマンド入力するだけのRPGとは違うってことか? 」
ニャル子「はい。なのでPL自身がいろいろと考えて行動をしていかないと、あっさり詰んでしまってゲームオーバーとかもありえるんです」
真尋「なんか難しく思えてきたな。そんなにシビアなごっこ遊びなのか」
ニャル子「まあ、この手のゲームをする人って大抵妄想が得意ですし、GMもある程度はゲームのかじ取りをしてくれるので、よっぽどおかしな舞台でない限りはクリア出来ると思いますよ」
真尋「安心設計なんだな」
ニャル子「因みに、クトゥルフ神話TRPGだとよくPL死にますけどね」
真尋「......全然安心できないんだが」
ニャル子「そんなわけで大人気のクトゥルフ神話TRGPなんですが、その人気の波は各所に押し寄せておりまして」
ニャル子「ほら、ちょっとこれを見てください」
真尋「......まだTRPGについて大雑把に聞いただけで、何で人気なのかとまでは......まあいいや」
真尋「どれどれ......」
\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
真尋「」
ニャル子「どうですか? 早速掛け合って2期のOPにこのゲームの要素を反映してもらったんです。すごいでしょう? 」
真尋「......」
真尋「......人気の波が押し寄せてるだと? これ思いっきりウチじゃないか!!! 公私混合甚だしいわ!!! 」
ニャル子「あ、あの真尋さん怒ってます? ほら、なんか中毒になりませんか? 狂気に陥りませんか? SAN値だけに」プッ
\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
真尋「......」キラン
ニャル子「あ、あのですね、無言でフォークを構えられると流石に恐ろしいというかなんというか......」
真尋「問答無用」ガッ
ニャル子「ご、ごめんなさーい!!!! 」
\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
真尋「いい加減にそれを消せ!!! 」
ニャル子「は、はいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
こうして、プレイまでの道のりは遠いのであった(終わらないよ)
ということで、今日はここまで。
ニャル子さんの特性上、ニコニコ動画関係のパロもあるかもしれないので、注意です。
インスマスキックとか出てきても怒らないでください。
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