P「アイドル達が交通事故で…死んだ!?」 (388)
はい
P「バスが…崖から転落してそのまま炎上…!?」
小鳥「は、早く現場に向かいましょう!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
警察「ここからは立ち入り禁止です!皆さんは入らないでください!」
P「お、俺はバスに乗り込んでいたアイドル達のプロデューサーです!入れてください!」
小鳥「私も同じ事務所の事務員です!お願いします!」
警察「…分かりました、通ってください…後悔はしないでくださいよ」
亜美が事故死するのはあったよな確か
続けて
ほ
P「はぁはぁ…こ、こんな深い場所まで落ちたなんて…」ズルッズルッ
小鳥「ぷ、プロデューサーさん!そんなに急ぐと私達も落ちちゃいますよ!」
P「で、でも早く行かないと!!!」
小鳥「私達まで…死んだらどうするんですか!!ちゃんとロープを掴んでゆっくり下りてください!!」
P「っ!!すいません…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
救急隊員A「出血が酷い、速く応急処置を!」
救急隊員B「駄目だ、呼吸が止まって…AEDの準備!」
救急隊員C「…毛布に包んであげましょう、なるべく綺麗な物を…」
救急隊員E「…!ここは立ち入り禁止ですよ!一般の方は」
P「こ、この娘達のプロデューサーです!お願いします!」
小鳥「私は同じ会社の事務員です、入れてください」
救急隊員E「…分かりました、安否確認…をお願いします」
小鳥・P「「はい!」」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
救急隊員D「火は鎮火しましたが、依然として注意が必要です!最大限警戒してください!」
P「…ごほっ…け、煙が…」
小鳥「燻っててすごいですね…ごほっ」
???「……ん」
P「…!い、今声が…」
春香「……さ…ん」
小鳥「春香ちゃんだわ…!」
P「ご、ごめんな、包帯で顔が見えなくて…」
春香「…たし…の…」
小鳥「…どうしたの、春香ちゃん?」
春香「わ…たしの……お…」
P「春香…?上手く聞き取れな…」
春香「わた…しの腕…どこ…」
小鳥「…!」
P「春香…お前…」
春香「…う…いや…」
小鳥「ごめんね…ごめんねぇ」ポロポロ
P「…」
頑張って
救急隊員C「…この子達は、全員…」
小鳥「そ、即死…ですか?」
P「っ…!」
救急隊員C「心肺蘇生は行いました…ですが…」
P「くそぉ…!!!」ガッ
救急隊員C「…申し訳ございません」
小鳥「…!!!あ、ああぁぁ…」
P「…お、音無さん…どうしたんで」
小鳥「み、んな…これが…人なんですか?…うぐっ」フラッ
小鳥「だ、だって…今日の朝、皆元気に歩いて…お仕事に行ったのに…」
小鳥「…どうして…こんな…」
P「音無さん…」
小鳥「この子達が何をしたって言うんですか…」
小鳥「どうしてこんな目に会わなきゃいけないんですか…!!!」ガッ
救急隊員C「お、落ち着いてください!!」
P「やめてください!こんな事したって…何の解決にも…!!」
救急隊員A「…すみません、プロデューサーの方ですよね?」
P「…はい」
救急隊員B「この子達の身元確認を…お願いします」
P「いぬ美、 ハム蔵……!!クソっ!!」
響「おい」
ほ
P「…!あの、手が…」
救急隊員A「この子は…亡くなる直前に隣に居た子の手を握って、亡くなったのです」
救急隊員B「…心肺停止状態で、もう意識のない状態でしたが、最後に手を握り返して…」
P「…すみません顔を…見せてください…」
救急隊員A「…はい」バサッ
P「亜美…真美…」
救急隊員B「…手は、解かないようにしました」
P「…最後の最後まで…う…ううっ」
ほ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
救急隊員F「運転手を含め、合計14名で宜しいですね?」
P「…はい、そうです」
救急隊員G「…身元確認、ご協力感謝です」
救急隊員F「生存者一名、直ちに病院に搬送を!!」
P「俺と音無さんも一緒に…!」
小鳥「これはきっと番組のドッキリなのよきっとそうこれは嘘なのよ…」ブツブツ
P「…音無さん!」
小鳥「あはは、これは夢よ、現実じゃない…早く、目を覚まさせなきゃ」ブツブツ
救急隊員F「…彼女のダメージも相当だ、カウンセリングの手配も…」
お風呂入って残ってたら書く
早く入ってこい
律子が普通免許でハイエースコミューター乗るから…
モバマスでこのネタ頼む
誰かがぐちゃぐちゃに潰れて身元特定出来ないとかだと尚良い
>>65
茄子さんだけ生き残る
あと少し待って
病院
P「春香は…大丈夫なんですよね…」
医師「…」
P「…黙らないでください」
医師「もう一日も、もたないでしょう」
P「…」
医師「両腕切断、ほぼ全身に重度の火傷…全力で手は尽くしていますが…」
P「そうですか…」
医師「…今日、日付が変わるまでもつかどうか…」
医師「…あの中で息がまだあっただけ奇跡です」
P「…」
医師「…後は、彼女…のケアが必要ですね」
小鳥「夢…覚めて…お願い…」ブツブツ
P「音無さん…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
数時間後
P(春香は、医師の言った通り日付の変わる前に亡くなった)
P(…正直なところ、火傷の苦しみから解放されて良かったかもしれない)
P(病院に集まった遺族の方達は、物言わぬ運転手の遺体に罵声を浴びせていた人も…)
P(無論、俺や音無さんにも罵声は飛んできたが、音無さんの異常な姿を見てすぐにやめてくれた)
次の日
社長「…信じたくはないが…これが現実なのだろう」
P「…俺も…信じたくないです」
P(事故はテレビでも報道されていて、アイドルが全員亡くなった訃報は瞬く間に全国に広がった)
社長「見たまえ、こんなにファンからの手紙が届いているんだ」
P「まだ、全然時間経ってないのに…」
社長「…ファンの愛には驚かされるよ」
P「…!そうだ、これ音無さんに見せても?」
社長「おお、いい考えじゃないか!」
P(音無さんは、遺体が安置されている病院に一緒に入院中だ)
P「ファンの声を聞いて良くなってくれるといいんですけどね…」
病院
P「音無さん、入りますよ」
小鳥「…」
P「返事くらいしてくださいよー」ガラッ
小鳥「…」ジッ
P「…これ、ファンからのお手紙です」
小鳥「…」ジーッ
P「皆、アイドル達の事どれだけ愛してくれていたかよく分かりますから…読んでくださいね」ドサッ
小鳥「…」ガサガサ
P「じゃあ、俺邪魔しない様に戻りますね…それじゃあ」ガラッ
P「あ、そうそう…2日後には…皆とお別れしなきゃいけないみたいです…それでは」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小鳥「…」ガサガサ
小鳥「…お手紙、いっぱいねー」ガサガサ
小鳥「あー、これ春香ちゃんのファンレターねー」ガサガサ
小鳥「これは、千早ちゃん」ガサガサ
小鳥「これが雪歩ちゃんでー」ガサガサ
小鳥「あのピンクの封筒は伊織ちゃん」ガサガサ
小鳥「美希ちゃんのはこれー」ガサガサ
小鳥「あずささんのはプレゼントつきでー」ガサガサ
小鳥「律子さんのもあるわー」ガサガサ
小鳥「今日もファンレター分けが大変だわ―」ガサガサ
小鳥「…亜美ちゃんと真美ちゃんのはこれ」ゴソゴソ
小鳥「やよいちゃんのはがき見つけたー」ゴソゴソ
小鳥「貴音ちゃんのはエアメールもあるわー」ゴソゴソ
小鳥「真ちゃんのはいっつも多いわねー」ゴソゴソ
小鳥「…あら、この封筒何も書いてないわー悪いけど空けちゃおう」ビリビリ
小鳥「何かしらねー」
小鳥「…死人の蘇生方法…?」
小鳥「…」
その夜
P「えぇ!?音無さんが…」
社長「ど、どうしたんだね!?」
P「普通に戻ったんですか…?本当に…?あ、はい」
小鳥『あ、プロデューサーさん?ごめんなさい、迷惑かけちゃって』
P「それは、良いんですけど…大丈夫なんですか?」
小鳥『すいません、私混乱してたみたいですね』
P「…朝、あんなに暗かったのに…」
小鳥『プロデューサーのくれたファンレターを読んだら希望が湧いてきたんですよー!』
P「あぁ、それは良かったです!」
小鳥『ファンの方達って凄いですねー!』
P「もう退院するんですか?」
小鳥『はい、やる事も多いですし許可も得たので』
P「そうですよねぇ、これからインタビューとかいっぱい…」
小鳥『それではー』ガチャ
P「は、はい」
社長「…流石女性だね、切り替えが早い」
P「本当…早いです…ね」
P(…こんな短時間で…本当に大丈夫なのかな?)
律子「何? この部屋…… 」
春香「律子さん。GANTZですよ、ガンツ~」
千早「元ネタ…… 隠さずに言ってしまうのね」
次の日
小鳥「じゃあ私、買い出しに行ってきますね」
P「お願いします…病み上がりなのに申し訳ない…」
小鳥「いいんですよ、付き添ってくれたお礼です!」ガチャ
P(社長は記者会見、俺はもうすぐ雑誌のインタビュー…悲しいなんて言ってられないな…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その夜
P「はぁ…やっと終わった…」
社長「…まさか私達の方がテレビに引っ張りだこになるなんて…夢にも思わなかったよ」
小鳥「た、ただいまです!」ガチャ
P「あ、おかえりなさい音無さん!随分、時間かかりましたね」
小鳥「あ、あはは…普段使わないものとか多かったんで…色々走り回っちゃいました…」
社長「音無君、まだ病み上がりなんだから今日はもう帰っていいぞ」
小鳥「ありがとうございます、社長!」
P「ゆっくり休んでくださいねー」
小鳥(…病院、まだ空いてるわよね…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
次の日
P「皆今日でお別れか…」
社長「…明日はもう火葬されてしまうのか…」
P「俺、皆にまだお礼…言ってないんですよ」
社長「お礼…とは?」
P「…プロデュースさせてくれてありがとう、とか…俺と仲良くしてくれてありがとう、とか…」
社長「…それは、私も一緒だよ」
P「また思い出して…ははっ、情け…無いですね」
社長「…いいんだよ、辛いなら泣けばいい…」
P「う、うあぁぁ…っ!!」
小鳥(…大丈夫ですよ、プロデューサーさん…私がきっと…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その夜
P「音無さんがまだ帰ってきてない…」
社長「…彼女の事だ、また感情が不安定になっているのかもしれないな」
P「…お、俺とりあえず病院に行ってきます!」
社長「頼んだよ…!」
Pの車
P「…今日の朝、確か…出かけてきますって言ったまま帰ってきてないんだよな…」
P(俺がもっとそばに居てあげれば…)
P「無事でいてくれー…音無さん」
プルルルル プルルルル
P「!もしかしたら…音無さんかも…一旦車を止めて…)
P「…やっぱり音無さんからだ…!」
P「音無さんですか!?一体どこに」
小鳥「あははははは!!!やった!やりましたよ!!」キーン
P「うわぁぁっ!こ、声が大きいですよ!」
小鳥「やったんですよ!!!皆動いてるんです!!!」キーン
P「は…?う、動く…?どういうことですか…?」
小鳥「とにかく早く病院に来てください!!!」ピッ ツーツー
P「…病院…?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
病院
P「あの…すいません、音無小鳥が来ていると思うんですけど…」
看護師「あぁ、一時間くらい前に霊安室に向かいましたよ」
P「ありがとうございます」
P(…音無さん、あんなに大きな声で…何してたんだろう)
小鳥「あ、プロデューサーさん!こっちですよ!」チョイチョイ
P「あ、音無さん…もう心配掛けさせないでくださ…い…」
小鳥「プロデューサーさん、何してるんです?早く来てくださいよぉ」
P「…音無さん…その、服に付いてる物は…何です?」
小鳥「あ、あぁこれですかぁ?別にどうでもいいですよこんなこと」
P「いいから答えてください!」ガシッ
小鳥「何ってー見ればわかるじゃないですかー血ですよ、血」
P「…っ!!」ザッ
小鳥「そんなことどうでもいいから早く皆のところにいってあげてくださいよー」ニコニコ
P(…音無さん、やっぱり治ってなんか…いなかったんだ!!!)ダッ
はよ
霊安室
P「音無さん、ここで何をしてたんだ…?」ガチャ
誰かの手「」モゾモゾ
誰かの腕「」ズッズッ
誰かの下半身「」モゾモゾ
誰かの肉片「」グニグニ
誰かの頭「…」ピクピク
小鳥「ね、皆動いてるでしょ、生きてるでしょ?」ニコニコ
小鳥「みんなげんきでよかったわ」
千早?「…あがァ…おぉア」ガクガク
亜美?「い…ダ…よ」ピクッ
真美?「さ…ヨ…ォ」ゴロッ
P「…なん…だよ、これ」
あずさ?「わたしノ…め…どこオォォ」ズルル
響?「…んナ…ご、メンなぁ…」ズルズル
やよい?「た…す…ケてぇ…」ビクッ
千早「かえして…胸…」
小鳥「みんな、いきててほんとうによかった」
雪歩?「…どコ…デすかプロデューサーぁ」ゴキッ
真?「あシ、かエシて…アし…」ゴボッ
伊織?「クびガいたイの…くびガ゙…」バキッ
美希?「ハにィ…そコニ…イたんダね」グジュッ
律子「わタシは…いイかラ…はやク…みンなをタすけ…」モゾッ
P「何なんだよ…コレは…!!」
小鳥「こんなにげんきなのになんでみんなしんだっていうんだろうねー」ニコニコ
春香?「アつイよ…クるしいヨォ…プろでューさーサん…タすケテ」ガッ
P「っ!!!」
タスケテ
コッチニキテ
イタイノ
アツイ
クルシイ
サムイヨ
カエシテ
ドコニイルノ
オコシテ
千早?「あオァぁ…!」ガシッ
亜美?「イダいヨォ…ニいチゃん」ガシッ
真美?「にイチゃん…サむイよ」グルッ
あずさ?「ワたシの…メをサがしテ…くだサい」ガシッ
響?「まダ…イきたイ…カぞくガ…」ギュッ
やよい?「タすけテクだサい…オねガいしマす…」ズルッ
雪歩?「あタまガ…うゴかナイんデす…」ズリッ
真?「ボクのアしドコいっタンデすカ…」ミシッ
伊織?「クびがマがッてクるしイの…ナおシて」ガリッ
美希?「ミつけタのハにぃ…コこダね」グジュゥ
春香?「ワたシ…ヒとリでしニたくナイ…」モゾッ
P「!!は、放してくれ!!!」
律子?「プろデゅーさー…ハやクにげテ…」ズルル
小鳥「たかねちゃんおねむさんねぇやっとおきたのねー」ニコニコ
P「…た、か…ね?」
貴音?「あ、あぁぁぁぁぁ…」ビクッ ガクガク
小鳥「たかねちゃんもプロデューサーさんとあそびたかったのよねー」ニコッ
P「こ、こないで…くれ」
貴音?「あぁぁぁぁぁあああおぉぁあ…」フラフラ ビチャッ
律子?「だメ…にゲ…」ズルッ
貴音?「fghygふぇんvgdべgrじdwczれgbfjdwkこvjにうぇどぉkpせ!!??!?!?!?!」ガシィッ
P「あ、がはぁっ…」ギュウッ
小鳥「たかねちゃんそんなだきついちゃって、さみしかったのねーふふふ」ケラケラ
P(…そうか…そうだったんだ)
小鳥「みんななかよしさんでうらやましいわーうふふふふ」ニコニコ
P(あの時、死んだのは14人だけじゃなかったんだ)
小鳥「わたしもいれてくださいよーもう」ニコニコ
P「あの時死んだのは…」
P「音無さんの心だったんだ…」
終わり
スレタイ見て頭にぶわっと湧いたのを書いたらこんなんだよ!!
こんなん見てくれてありがとう
運転手は…違う場所に安置されてるから…無視で
なんか…後日談みたいのないの!?
ゾンビじゃなくて死体に意識が戻った感じで考えてたよ…
肉片達は行き場所がないからさまよってる感じ
>>212 もう無理だ… 誰か続き書いてもいいのよ
ともかく寝る
P「…プロット読むだけでここまでゾクゾクって来る作品もなかなかないですよね…怖すぎですよ」
春香「でもすっごい面白そうですよね!初映画ですよ!初映画!」
はいハッピーエンド
まだあったのかい
後日談か…
モバP「……という、映画をウチで撮ることになった」
凛「え」
P(皆にしがみつかれ、貴音に抱きしめられて身動きの取れなくなっていた俺は、すぐに救出された)
P(異常を感じて駆けつけた医師や看護師が助けてくれたのだが、その異常すぎる光景にしばらく茫然としていた)
医師「…とりあえず、千切れた腕や肉片を縫い付けてあげるんだ…一片残らず」
医師2「まさか死んだ人間が…こうやって息を吹き返すなんて…」
医師3「いや、本当に生き返ったのか…?こんな状態で…」
看護師「うっ…うぅっ…」ヨロッ
看護師2「…信じられない…こんなこと…ありえないです!!」ブルブル
小鳥「みんなひどいなぁそんなこわいかおしないでくださいよぉー」ニコニコ
医師「彼女がこの子達に何をしたのかは、今は聞きません…とりあえず手術室を開く準備を!」
P(医師達はナメクジの様に這う肉片や、ピクピクと痙攣する手をかき集めると手術を始めた)
P(俺達も手術着を着させられて一緒に入ったのだが…)
医師「…心拍も脳波も滅茶苦茶だ、これが本当に生きてるって言えるのかどうか…」
医師2「生きてると言うか…無理矢理生かされてるようにしか…」
医師3「可哀そうに…静かに眠っていたかっただろう…」
P「…俺も、そう思います」
小鳥「…うふふ、皆…元気に…なっ…て…」ブルブル
P「音無…さん…?」
小鳥「…んです…」
P「どうか、しましたか…?
小鳥「違うんです…私…」
P「…」
小鳥「私…こんなの…望んでない、願ってないですよ!!!!」ポロポロ
小鳥「私、皆が元通りになってアイドルして…いつも通りの生活に戻ってほしかったんです!!」
小鳥「なのに…こんな…死んだときのままで動いて…」
小鳥「痛いよ…熱いよって、あの時の感覚を引きずって悶えて…ずっと苦しんでる!!!」
P「音無さん、分かってたんですね…」
小鳥「…ごめんね…」
小鳥「私を…許して…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P(その後、無理矢理縫い付けられた身体は、まるでパッチワークのようで)
P(しかも肉片の一つ一つがバラバラに動いて、縫い付けた部分がヒクヒク蠢いていた)
P(砕けた骨、折れた骨も、ボルトや針金で無理矢理くっつけた)
P(実は医師達は安楽死を実行してくれたのだが…)
P(注射もガスも電気も効かなかった)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P(音無さんのした事については、何もなかったように目をつむる事にした)
P(死人を生き返らせてはいけません、なんて法律が無いからだ)
小鳥「あの…これなんですけど…」ガサッ
P「死人の、蘇生方法…」
小鳥「そこに書いてある事を実行したんです…そうしたら、あんな…事に」
P「…最後に、責任は負いません…って書いてありますね…この事だったんですね」
小鳥「これから…一体どうすれば…」
P「この事は公にしたら不味いですから…医師達と相談してから決めましょう」
数日後
P「遺族の方には、申し訳ないですね…」
小鳥「まさか偽の遺骨を渡されるなんて…」
小鳥(あの事件の後、棺にはダミーの遺体が入れられて葬儀が行われました)
小鳥(まさか、まだ春香ちゃん達が生きてるなんて…夢にも思わないでしょう)
小鳥(いや、生かされてるって言った方が正しいかな…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P「…音無さん、地下室に行きましょう」
小鳥「はい…」
P(事務所のビルに、寄付金で地下室を作った)
P(表向きは、ファン達の献花台やお供え物の置く場所として)
P(しかし…本当の目的は…)
朝ご飯作って食べるよ
地下室
P(まさか隠し扉があるなんて、ファン達が知ったら何て思うだろうな…)ガチャ
P「ただいまー…」
小鳥「お薬持ってきたわよー…」
P(って…聞こえてないか…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P「…春香、ワセリン塗ってやるから…ちょっと起すな、っと…」ウィーン…
春香「イたい…アついデす…おミズ、クださイ…」ジュクジュク
P「これくらいしか出来なくてごめんな…」ヌルヌル
春香「ミず…ノみたイ…」
小鳥「はい、お水ですよー…ゆっくり飲んでね…」
千早「ア、ウふぁアあフあ…」カクカク
P「あんまり口あけると、また顎取れちゃうぞー…」
小鳥「ボルトが緩んでるから…閉めなきゃね…」ガリッガリッ
千早「いヒやアいィあアァァああア…」ガッガッ
P(麻酔も効かないなんて…辛いな…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P「こらこら、そんなにくっ付いたら…駄目じゃないか…」
美希「エへ…えヘヘハにーぃハニーィ…」ギュッ
小鳥「縫った所が千切れちゃうわよー…あぁ、お腹の中身が…」グッグッ
P「またシーツ汚れちゃったじゃないか、もう…美希はワガママだなぁ」
美希「アはッ…ゴめんナさイナのー…」ポタポタ
千早「胸が……ある」
P「医師の優しさだよ」
P「頭の固定が難しいな…音無さん、雪歩の首押えててください」
小鳥「はい、こんな感じで…」ギュッ
雪歩「プろデューさー…アたマがウごカないデすよォ…」
P「あとちょっとで治るから…もう少しの辛抱だ、雪歩」
雪歩「…えヘへやッタぁ…アとチョっト…」
P(嘘ついて、ごめんなぁ…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P「真、足の調子はどうだ…?」
真「ボクのアし…ほントウにカえッてキタんですカ…?」
P「…何だ、まだ信じてないのか…ほら、ちゃんとあるじゃないか」スリスリ
真「デも…ウごカなインデすよ…」
P「大丈夫、また動くようになるって」
小鳥(…記憶があんまり残ってないのが幸いね…)
やよい「ぷロでューさーァ…」
P「どうしたー、やよい」
やよい「ワたしノかゾく…イつおミまイにキてくレるンデすか…?」
P「やよいがもうちょっと元気になったら、かな…」ブルブル
やよい「じャあ…モっとガんバッて、ナおサないトデすね!」バッ
小鳥「あぁぁ、ダメダメ!肌が裂けちゃう!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
伊織「…わタしノくビ、もウなおラなインでシょ…?」
P「まだ諦めちゃ駄目だってば」
伊織「カくさナくテも、わカッてルワ…ウそハ、やメなさイ」
P「悪かった…」
小鳥(理性が残ってる子もいるのよね…自分の置かれた状況は、流石に分からないみたいだけど…)
亜美「ニイちャんー…アみたチいツにナッたラコこカらでレるノー?」
P「お医者さんの許可が下りてからだなぁ…」
亜美「イつキョかオりるンだヨーモうー!」
真美「…ニいチャん」
P「何だ、真美…」
真美「マみハいイから…アみだケデも…ソとニだシテあゲて」
P「そんなこと、俺は決められないよ…」
真美「マみしッてルよ、オいシャさンなんテイなインでシょ?」
小鳥「…そんな事言っちゃ駄目じゃない、真美ちゃん…お医者さんは、皆には合わないようにしてくれてるのよ」
真美「…ソうなノ?」
P(…医師は確かに本当に来てくれてはいるが…許可どころか外なんて…もっての外だ)
オリエント工業で着ぐるみ作ろう
P「…響、ハム蔵つれてきたぞ」
響「ドコだーハむゾうー!ジぶンめがニごッてテよクみエなイからテにのッてクれー」キョロキョロ
ハム蔵「…ヂュイィ」ビクッ
P「頼むよハム蔵、響がいつも楽しみにしてるんだ…」ボソボソ
ハム蔵「チュイ…!」ビシッ
響「…アぁー!ハむゾウみーツけタ―…ほオずリしちャウぞー」
ハム蔵「ヂュイイ…」ブルブル
小鳥(病院に来てくれるのは、ハム蔵ちゃんだけ…いぬ美ちゃん達は、怯えて地下室まで来てくれないのよね)
P「開けて大丈夫ですか…?」コソッ
小鳥「あ、今日は落ち着いてるみたいですから…大丈夫ですー」
P「よいしょっと…」ガチャ
貴音「あぁああ!!!ぎぁぁああああああ!??」ガタタッ
P「ぅあ!?」ビクッ
小鳥「もう、そんなに大きな声出しちゃ…ビックリしちゃうでしょ…?」
貴音「あぁぁ…あうあぁぁぁ…」
P(…あの時思いっきり抱きつかれて窒息しかけたから、貴音がトラウマだ…)
貴音「うぐぁがぁ…」フラッ ヨタヨタ
小鳥(貴音ちゃんは身体は比較的ダメージは少なかったけど、脳はかなりのダメージが…)
あずさ「ワたシしメ・・・ミつかリまセんデしタネ…」
P「はい…残念ながらどこにも」
小鳥(救急隊員の方が見つけた時には、もうあずささんの目は火傷で溶けてしまっていて…)
あずさ「…わタしのメのカわリにナッて、クれマすカ?」
P「もちろんですよ、ずっと傍に居ます」ギュッ
あずさ「やクそク…デすよ…?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P「律子、来たぞ」ガチャ
律子「…いつデす?」ボソッ
P「…?」
律子「わタしたチを、ラくニしてクれルのハ…イつデすか…?」
P「…それは」
律子「…クすりモでンキもガすモ、キかなかッタ」
P「あぁ…これっぽっちも…」
律子「だッタらヤいテくだサい…ハいもノこサずニ」
P「…無理だ」
律子「ドうシてですカ、ワたしタちハもウ…」
小鳥「私達は、皆が炎に怯えながら死んだのを知っているんです」
P「…特に春香なんて、熱い苦しい…って言いながら死んだんだ」
律子「…」
小鳥「律子さん達を、再び業火の中に入れるなんて…私達には無理です」
P「それに、律子だって…本当は怖いはずさ」
律子「…アタりマえデす、デもコれいガいニほウホうナンて…」
P「…きっと、また普通に生活できるようになるさ」
小鳥「私達が、絶対見つけて来ますから!」
律子「…ワたシは、フたりニおモにヲせオわセたくナイんデす」
P「全然重荷だなんて思ってないさ」
小鳥「元々は私の責任でもあるから…諦めたくないんです」
律子(その気持ちはとても嬉しいんです、とっても…でも、その優しさは私達にはもう…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P(…一向に塞がらない傷…これ以上腐敗しない身体)
小鳥(霊安室で見つけた時から、少しも変わらない肉体)
P「…一体、いつになったら終わるんでしょう」
小鳥「私には…分かりません」
P(これからずっと、死ぬまで皆の面倒を見ることになるだろう)
小鳥「プロデューサーさん…元は私が原因何ですから、もうここを離れてもいいんですよ…?」
P「…皆が、来てくれって言ってるんですよ?離れられる訳、無いじゃないですか」
小鳥「…いいんですか?」
小鳥(生物の生と死、それを捻じ曲げてしまった私は…ずっとそれを引きずっていかなければならない)
P「でも…もう俺と音無さんの…」
小鳥「…?」
P「…未来は死んだも同然、ですよね」
終わり
何でこんな暗くなっちゃったんだ… 自分で書いててへこんだ
書くのくっそ遅いのに見ててくれてありがとう、今日はやよいのポジティブな曲聞いて過ごす
このSSまとめへのコメント
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