まどか「ほむらちゃんがほむほむしか言えなくなった」(563)


早乙女「はーい、先生がなん度めかの彼氏募集中になったからって、男子たち喜び浮かれるんじゃないぞ」

さやか「いやいや、彼氏候補になりたい男子なんていないっしょ」

早乙女「やっだー、さやかちゃんったら私のラバーになりたいなんて、そっち系だったとは先生おどろき、いつでもカモーン!」

さやか「いってないし! そうでも断れよ!」

早乙女「つーわけで、転校生の紹介です。男子ども、喜び浮かれていいのは、私が彼氏募集中の時だけだからねー」

さやか「あー、そういう前振りだったんだ」

ほむら「………」テクテク

さやか「うわ、すっげー美人」

早乙女「さあ、自己紹介いってみよう」

ほむら「暁美ほむ……ほむほむ」


早乙女「暁美さん?」

ほむら「ほむ?」

早乙女「えーと、あ、あけーみさん?」

ほむら「ほむっ、ほむっ!」

さやか「なにあいつ、なんかのネタ振り?」

ほむら「ほ、ほむ? ほむほむ? ほむほむっ! ほむほむぅぅぅーっ!」

まどか「か、かわいい」


早乙女「おーい、暁美さーん、どうしたのかしら?」

ほむら「ほむほむっ!」

男子ども「ひゃっほーい、ほむほむかわええっ!」

さやか「あっちゃー、男子どもが騒ぎ出した…」

ほむら「ほ…ほむ…ほむぅ…」ショボーン

女子たち「ヤバイよあの子、お持ち帰りしたい」

さやか「女子までもかよ…」

まどか「可愛いなぁ…ほむほむ…ほむほむ…はぁ、私どうにかなっちゃいそう」

さやか「まどかもですか…」


ほむら「………」

まどか「チョークを持ってどうするんだろ?」

ほむら「………」カキカキ

早乙女「えーと、『暁美ほむらです。よろしく』」

さやか「いや、普通にしゃべれ!」


男子A「ほむらちゃんマジほむほむっ!」

男子B「よろしくほむほむっ!」

男子C「俺と付き合ってほむほむっ!」

女子A「女の子との禁断の恋に目覚めたい気持ちとか持ってないほむほむ?」

女子B「はぁはぁ、あの子、ペットにしたいほむよ」

さやか「男子どもとちょっとヤバイ女子ども落ち着け、さやかちゃんの方が可愛いさやさや!」

男子D「よーし、俺、ほむほむファンクラブ作るほむほむ!」

さやか「それより、さやさやファンクラブを作ってよ!」

男子ども「「やだ」」

さやか「全員揃って言うな!」


まどか「うわぁ、暁美ほむらちゃん、かわいすぎて胸がきゅんきゅんだよ」

さやか「こらこら、まどかも目を覚せ、これは転校生の罠だ」
さやか「あのさ転校生。ここは芸能プロダクションじゃないんだ。ほむほむキャラ作って、ファンを獲得しようとしないでよ、非常に迷惑!」

ほむら「…ほ、ほむ」

さやか「だからほむほむしてないで、普通にしゃべろって」

ほむら「………」カキカキ

さやか「ええと、なになに、『なぜかほむほむしか喋れなくなりました』…?」

早乙女「ほんとう?」

ほむら「………」コクン


さやか「んなバカな。さやかちゃんは信じませんよ」

まどか「かわいいなぁ、抱きしめてギュッとしても、嫌がらないかなぁ」

さやか「さやかちゃんになら、抱きしめてギュッとしてもいいよ?」

まどか「えー」

さやか「そんな露骨に嫌な顔しないでよ。さすがの私も傷つくぞ」

仁美「さやかさん。私が代わりに、抱きしめてギュッとしてチュッとしておっぱいモミモミしましょうか?」

さやか「後半いらん! つか、前半もやられたら困る!」

仁美「そんな、さやかさんったら私のこと嫌いなんですねえええーーっ!」

さやか「突っ込みきれないから、仁美もボケキャラに走らないでよ!」


休み時間

女子A「ねぇ、ほむほむ。本当にほむほむしかいえなくなっちゃったの?」

ほむら「ほ、ほむ…」コクン

女子B「ものすごく嘘くさいんだけど…」

ほむら「ほむほむぅ…」ションボリ

女子B「あ、いや、決して責めようという訳じゃなくて、やっぱ信じられないというか…」

ほむら「ほむほむ」

女子C「それに、可愛すぎるし…」


男子たち「ひゃっほーい、ほむほむ最高っ!」

男子A「俺、ほむほむファンクラブ会員ナンバー1だぜっ!」

男子B「ずるいぞ! 俺が一番だ!」

女子D「私もファンクラブ入っちゃおうかなー」

女子E「私のケータイの着信音、ほむほむのほむほむボイスにしよっと」

ほむら「ほっ、ほむ…」


                    _ ,. - ─-- _
                 ,ィ' ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :`丶、

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              ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ .:,rii;'//ノノノ/ノ;'iヽヽ,..::.:.:、

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              i.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|.::! |.:.:ハi  ',.:.::! ヽ:: i '、:.|.:.:.:
              l.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:| l l:,′l!  ',:.:l  ',:.l  |:|:.:..::.!
              ',:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:|/ i,'-┼   i:|  ゙´r ̄「|.:..::.:.i
              !.:.:.:.|:.:.:.:.:.|:.:l/ !  レ   v  ==ミ l|:.:..::.:|
              :..:.:.:|.:_.:.:.:.|:.:l _;;==ミ      /l//lヾi:.:|.:.:l
              ゝ /r!..:.:.:l..:l  //l/l    ,       l:.:|:.::!     まどかぁ~♪
               /:::!ヽゝ:.:.:i:丶      __,     イ:.:|.:.:!        
               ; :.:.i:.:ヽ_i,.:.:.:.:.:ゝ、   i゙.::::::_)ノ  ノ l:..:|.:.:|         r、. ,、  
          ハ   ,'.::.:.:l.:.:.l.:.ヽ:.::.:.:.:ヽ` 、.  ` ̄ _ -.´i |:.:|.:.:l       } ソニ\
         , へゝ!  .:.:..:. :!:.:.:l..:.:.丶.:.::ヽ:|    ` ゙´l__.:.:|.:_l_i l!:.:i       { ヾニテ i
       / ニ7 i ,'.:.:.:.:.:,r-ー= ゝ:.:.:.:!ヽ     ! 7i ̄ i ノソ;ノ        〉 `´丿
       〈 コ 〉 ノ ,'.:.:.:.:.:/  ヽ  ヽ.:.:ヾ      //  /:/:::/ヽ       /   , '
       ヽ  〈 ,'.:.:.:.:.:/    !   ヾヽ\    /,   /イ::/  ヽ     /  /
        `i  ',.:.:.:.:./     l   \`、丶ノ /    レ ヽ|:  ヽ   /   /
         l   ',.:.:/    :.:.:}      ` ´      `!:   ヽ /   '
          l   ∨、   :.:/:.:  i>i<!´`⌒ヾ<i.(⌒)    ',:  /∨   ,'
          !   iヽヽ  .:.:/:.:.:  ((( ノノリ从从ゝ〉〈    Y:/  /    ,'
          l    l ヽヽ:/ヽ:.:.:  ゞ(リ ゜ヮ゚ノリ /:::丶    ;    /    ,'
          }     ! /ノヽ:.:.:.:    ⊂}li:i}つ|/::::::::::丶  :..:iヽ      /
         {     /`  ヽ:.:.    く(人人)ゝまどか .:.:.:!  ヽ    '
          ヽ、__ノ    ',:.::..     し'ノ.|☆マギガ:.:/   ゝ __ノ


まどか「さやかちゃんヤバいよ!」

さやか「へぃへぃ、なにがヤバいっつーの?」

まどか「このままだと、私のライバルがたくさん増えちゃう!」

さやか「じゃあ、転校生にあたっくすればいいんじゃーい」ホジホジ

仁美「さやかさん、鼻ほじくってはしたないですわ」

さやか「てーい、はなくそびーむ」

仁美「いただきます」アーン

さやか「じょ、じょじょじょじょーだんだしょ!」

仁美「ふふ、こちらもですわ」

さやか「私は確信した。仁美にはどんな勝負にも叶わない」

仁美「あら、恋の勝負もお負けになるつもりですか?」フフッ

さやか「へ? なにその不敵笑い?」


まどか「さやかちゃん、さやかちゃん!」

さやか「なんですか、可愛いものに目がないしかめまどかちゃん?」

仁美「かなめまどかですと、とりあえずは突っ込んでおきますわね」

まどか「そのね、暁美ほむほむちゃんのところにいきたいの!」

さやか「いけばー?」ホジホジ

仁美「さやかさん、足の指で鼻をほじくるという器用ではしたないことをしないでください」

まどか「付いてきてくれないかな?」

さやか「なんで私が?」

仁美「恋する相手に告白するとき、怖いから親友に見守ってもらいたいという心理ですわね」

さやか「こいぃぃぃぃっ! コイってあれ、口をぱくぱくしている黄金色の魚!」

仁美「さやかさん、それは突っ込むのも恥ずかしくなるボケですわ」


まどか「う、ううん、恋とかそういうんじゃないと思う。女の子同士だし、ありえないけど、暁美ほむほむちゃん可愛いから!」

仁美「可愛いはなんの関連性があるのでしょうか」

さやか「はいはい、キマシタワー」

仁美「さやかさん、ボケが投げやりです。それになぜボケに憧れている私が、ツッコミ役になっているのでしょうか」

まどか「さやかちゃーん」

さやか「しょうがないなぁ。まどかは転校生にお近づきになりたいけど、不安だから頼れるさやかさんに付いもらいたいんだね」

仁美「さやかさんが頼れる存在でないことは全校生徒のみなさんが一致してお認めになることですが、親友というフィルターがそれを忘れさせるのですね」

さやか「そこ、さっきから、うるさいなっ!」

ほむら「ほむほむ」

さやか「うわあああああああああ! 唐突に登場するな!」


まどか「あ、えと、暁美…さん?」

仁美「ほむほむさん、私たちになんの用でしょうか?」

ほむら「………」キュッキュ

さやか「ん、ノートに何か書いてるぞ」

ほむら『気分がわるいの、保健室に連れてって』カキカキ

まどか「あ、う、うん! 喜んで連れて行くよ! 世界の果てまでも!」

仁美「ベットインしそうな勢いですわね」

さやか「きゃーっ、まどかちゃんのエッチー!」


まどか「え、えええっ?」

ほむら『よろしく』カキカキ

まどか「よ、よろしくされても、はじめはまずは、交換日記から、ああ、なに言ってるんだろ、わたし」

ほむら「ほむほむ(保健室の文字を指さす)」

まどか「だよねぇ、えへへへへ」

さやか「ねぇ転校生、本当にほむほむしか喋れないわけ?」

ほむら「ほむぅ」コクン

さやか「唐突にさやかちゃんチョープ」ペシッ

ほむら「ほむっ!」

まどか「さやかちゃん、叩いちゃだめだよ!」

さやか「てへ、叩いてみたら地がでるかなーと、やってみたんだけど…」

ほむら「ほむっほむっ!」プンプン

さやか「でなかったみたいだね」


仁美「えいっ!」ヒラリッ

ほむら「ほむーっ!」

まどか「白。見えた!」

男子A「白か!」

男子B「白なのか!」

男子C「ちくしょうっ、見そこなった!」

女子A「仁美グッジョブ!」

ほむら「ほむほむほむほむほむーっ!」ブンブン

仁美「暁美ほむほむさん申し訳ありません。嘘でないのを確かめるために、スカートめくりをさせていただきました」

ほむら「ほむほむ!」

仁美「これで確信しました。やっぱり、ほむほむしか言えないようですね」


ほむら「ほむーっ!」

仁美「何人かの殿方に下着を見られたのです。怒られるのも無理がありません。お詫びに私のスカートをめくってもよろしいですよ?」チラッ

ほむら「ほむーっ!」ブンッ

さやか「ぎゃーっ! なんで私のスカートめくるのさ!」

男子A「見えた、汚い! なんてことだ!」

男子B「ぐあーっ! 美樹さやかのパンツなんか見たら、目が潰れるーっ!」

男子C「目があああああーーっ! 目がああああああーーーっ!」

さやか「失礼なっ! 私のパンツは綺麗で可愛くて高いんだぞ!」

仁美「ぐへへ、お嬢さん、そのパンツを300円で売らねぇかい?」

さやか「あんたねぇ、キャラ崩壊させてまでするボケじゃないでしょ! それに安すぎ! せめて3万だ!」

男子D「いらね」

男子E「10円なら買ってもいい」

さやか「あんたらねぇーっ!」

まどか「えーと、保健室、連れてってあげるね?」

ほむら「ほむっ」


廊下

ほむら「………」ホムホム

まどか「ごめんねー、賑やかで。疲れちゃったでしょ?」

ほむら「ほむほむ」

まどか「いつもはこうじゃないんだけど、暁美さんのような可愛い転校生が来て、みんな浮かれちゃったんだよ」
まどか「実は私もなんだけどね、えへへっ」

ほむら「………」カキカキ

まどか「どうしたの暁美さん?」

ほむら『ほむらで』

まどか「あ、うん。ほむらちゃんでいい?」

ほむら「…ほむっ」コクリ

まどか「じゃあ、私のことはまどかで」

ほむら「ほむほむ」

まどか「あはは、ちゃんと喋れるようになったとき、まどかって呼んでね」

ほむら「ほむっ」コクリ


まどか「でも、なんでほむほむしか言えなくなっちゃんたんだろ。ほむらちゃん、見に覚えある?」

ほむら「ほむぅ」フルフル

まどか「自己紹介のとき、暁美まで言えてたよね。いまはどう?」

ほむら「ほむほむほむ」ホムゥ

まどか「言えないか、うーん、そのとき何かあったのかな?」

ほむら「ほむほむぅ」

まどか「あはは、良く分かんないね。私、バカだし、どうすれば元通りになるかわかんないや」

ほむら『まどか。あなたじぶんの人生がとうといと思う? 家族や友達を…』カキカキ


まどか「えーと、まどか、あなたは自分の人生が…?」

ほむら「ほむーっ!」ビリビリ

まどか「わっ、急に破らないで、最後まで読めなかったよ」

ほむら『まどか。自分を大切に!』ホムゥ

まどか「それ、なにかの標語?」

ほむら『

        |\           /|
        |\\       //|
       :  ,> `´ ̄`´ <  ′
.       V            V
.       i{ ●      ● }i
       八    、_,_,     八
.       / 个 . _  _ . 个 ',
   _/   il   ,'    '.  li  ',__
↑気をつけろ こいつはサギ師 酷いやつ』カキカキ


まどか「うわぁー、ほむらちゃんって絵が上手いね」

ほむら「ほむほむ♪」


ほむほむ



まどか「この子は、ほむらちゃんが住んでた町の犯罪防止キャンペーンのイメージキャラクター?」

ほむら『まどかに言ってるのo(`ヘ´*)o!』カキカキ

まどか「え?」

ほむら『


        |\           /|
        |\\       //|
       :  ,> `´ ̄`´ <  ′  
.       V/・\ /・\ V   
.       i{  ̄ ̄   ̄ ̄ }i
       八  (_人_) 八 
.       / 个 . \   | 个 ',    
   _/   il   ,' \_| li  ',__
↑名はキュゥべえ。悪い奴! ド畜生! 死ね死ね死ねっ!』カキカキ


まどか「ほむらちゃん、物騒なこと書いてるね…」


            |\           /|
            |\\       //|
    n:      :  ,> `´ ̄`´ <  ′   n:
    ||     .V            V     ||
    ||     .i{  (゚)    (゚)  }i     ||
   f「||^ト     八    、_,_,     八    .「||^|`|
   |:::  !}.   / 个 . _  _ . 个 ',   |!  :::}
   ヽ  ,イ_/   il   ,'    '.  li  ',__ヽ  ,イ

ほむら『
        .||
        .||

   |\    ||      /|
   |\\  ||    //|
   :  ,> `´ ̄`´ < ./

.   V   #  ( ;:;:;) V
.   i{ #        }i
   八 ( ;:;:;;ノ    ○八
.   l 个 . _ 、_,_, . 个 /

  ⊂⊃l   ,'    '. l⊂⊃
   W | #  ;:;:;ォ | W
    / |∪     ∪
   ( |  ;:;:;;:;# /
   ν∪ ̄ ̄∪

↑まどか、自分を大切にするの! こいつの言葉を信じちゃだめヾ(o`ε´o)ノ!』カキカキ

まどか「え、と、私に警告してるのかな?」

ほむら「ほむほむ!」コクコクコクコク

まどか「…良く分かんないけど、気をつけるね」

ほむら「ほむっほむっ!」

ほむほむ


まどか「ああ、ほむらちゃん、可愛いなー」

ほむら「ほむ?」

まどか「もう我慢できなーい!」ギュッ

ほむら「ほむーっ!」ダキシメラレター

まどか「可愛い可愛い可愛い、ほむらちゃん可愛い! ほっぺたスリスリーっ!」

ほむら「ほむーっ! ほむーっ! ほむほむっ!」マドカヤメテー

まどか「きゃー、可愛すぎるよほむらちゃん! 可愛い、可愛い、ほんと可愛い! わたしのほむらちゃーんっ!」

ほむら「ほむほむーっ!」

ほむほむー!


まどか「今日は私のうちにお泊まりしてよ、ほむらちゃんとご飯たべてお風呂に入ってダッコして眠りたい!」

ほむら「ほむほむほむほむぅぅぅーーーっ!」

まどか「えへへ、ほむほむ言ってて可愛いなー。ほむらちゃんより可愛い女の子は、この学校にはいないだろうね」

男「ふははははは、そいつはどうかな!」

まどか「え、だれっ?」

ほむら「ほむっ?」

ほむ?


男子1「見滝原中学校で、謎の転校生暁美ほむらより可愛い女の子はいない!」

男子2「そんなキミの常識を覆す、我が校一の美少女は存在する!」

女子1「そうよ。本日、あなたが転校してきたまさにその日、その時間、別の場所で!」

女子2「我が見滝原中学校に、最高に可愛い女の子が誕生した! いえ、いることに私たちは気付いたの!」

まどか「そんな。ほむらちゃんより可愛い女の子なんて、そんなのありえないよ!」

男子3「ふふふ、キミは彼女を見てそう言えるかな?」

女子3「さあ、恥ずかしがらずにでていらっしゃーい!」

マミ「マ…マミマミ///」

巴マミ親衛隊「マミマミしか言えなくなった巴マミさんなのだーっ!」

ほむら「ほむーっ!」

まみまみ


まどか「そ…そんな。ほむほむしか言えないほむらちゃんの仲間がいたなんて…」

マミ「マミ…マミ…マミマミ///」アセアセ

巴マミ親衛隊1「どうだ、照れ屋で巨乳のマミさんの方が超絶に可愛さマミマミだ! ふはははは、勝負はこちらの勝ちだ!」

まどか「そんなことないよ。ほむらちゃんの方が何倍もほむほむ可愛いよ!」

巴マミ親衛隊2「いーや、うちのマミマミの方が可愛いマミマミっ!」

まどか「ほむらちゃんだよ! マミって先輩は、おっぱい大きいだけじゃない!」

巴マミおっぱい隊「ばかやろう! それがいいんじゃないか! マミマミ言う度に、ぷるぷるなんだ!」

マミ「マ、マミー…」プルプル

まどか「うちのほむらちゃんなんか、抱きついてもおっぱいの感触がないほど真っ平らなんだよ。それがかわいそうでいいんだよ!」

ほむら「ほむぅ…(ほむらは精神的ダメージを食らった)」

ほむぅ……


巴マミ親衛隊「マミさんの方が可愛いぞ!」

まどか「いーえ、ほむらちゃんの方が可愛いの!」

巴マミ親衛隊「マミマミだ!」

まどか「ほむほむだよ!」

マミ「マミ?」(あなた、魔法少女なのね?)

ほむら「ほむぅ」(ええ)

マミ「マミマミマミー」(良かった、仲間がいてくれて。急にだったから、私どうしたらいいかわかんなくて…)

ほむら「ほむっ」(あなたも、同じ目にあっているのね)


マミ「マミマミ…」(授業中に、突然にね)

ほむら「ほむほむ」(私は自己紹介をしているときに…)

マミ「マミマミ」(教科書を読んでいる時に、マミマミしか言えなくて、泣きたくなったわよ)

ほむら「ほむぅ」(そしたら、可愛いって大絶賛だったわけね)

マミ「マミマミマーミ」(泣きべそかきながら、マミマミ言ってたのが、クラスの子たちにキュンときたみたい…)

ほむら「ほむほむ、ほーむ」(良かったじゃない。人気者になれて)

マミ「マミー。マミマミ…」(悪い気はしないけど、良くないわよ。アイドルみたいで、恥ずかしさで顔が沸騰しそう…)

ほむら「ほむー、ほむほむほむ。ほむほむ」(いつも、恥ずかしい必殺技を叫んだりしているくせに。あなたならノリノリでアイドルやれるでしょ)

マミ「マミマミ」(あなたも、悪い気はしてないんじゃない?)

ほむら「ほむ、ほむほむぅ…」(そりゃ、まどかが私のこと可愛い可愛いと抱きついてくるのは、うれしいけど)

マミ「マミっ」(ふふっ、お気に入りの子なのね)

まどか「私のほむらちゃんの方が、こんなにもかわいい!」

巴マミ親衛隊「俺たちのマミさんの方が、こんなにもかわいい!」

マミ「マミー」(良かったじゃない)

ほむら「ほむ」(複雑よ)


まどか「なんでいくら言っても分からないの! ほむらちゃんの方が貧乳級に可愛いのに!」

巴マミ親衛隊「そっちこそ分かってないな! マミさんの可愛さは巨乳級だ!」

マミ「マミマミ?」(でも、どうしてこうなったのかしら?)

ほむら「ほむほむ」(私も知りたいわ)

巴マミ親衛隊「数はこっちが勝っているぞ!」

まどか「愛はこっちが勝ってるの!」

マミ「マミマミマミ」(はぁ…これからどうすればいいのかしら)

ほむら「ほむほむ」(苦労してるわね)

マミ「マミマミマミ」(あなたも)


まどか「このさいだから、どっちが可愛いか、勝負しようよ!」

巴マミ親衛隊「望むところだ! マミさんの勝利は目に見えてるぜ!」

ほむら「ほむぅ」(はぁ…)

マミ「マミー」(はぁ…)

ほむら&マミ「………」

ほむら「ほむーっ!」ギュッ!
マミ「マミーっ!」ギュッ!

まどか「えええ! なんで、仲良く抱き合ってるのーっ!」

巴マミ親衛隊「名前しか言えない同士、心が通じ合ったというのかっ!」

ほむぅ……


ほむら「ほむほむーっ!」ギュッ!

マミ「マミマミーっ!」ギュッ!

巴マミ親衛隊1「美しい…なんて美しい友情なんだ!」

巴マミ親衛隊2「どっちが可愛いか比較するのは野暮だった! 二人合わさればさらに可愛くなる!」

巴マミ親衛隊3「そのことに私たちはなぜ気付かなかったのだ!」

まどか「ダメだよ。ほむらちゃんは、私と一緒なの。まどかとほむらでキュアキュア可愛くなるんだから!」

さやか「…遅いから来てみたら、なんだこれ?」


昼休みの屋上

仁美「そう、これが見滝原中学校の大多数の生徒が百合属性に目覚めるほむマミ大事件の始まりであるとは、誰もが気付いていなかったのです」

さやか「そんな大事件起こりません!」

仁美「ちなみに、さやかさんは物語の途中で殺されます。犯人は私です」

さやか「おまえかよ! って、なんで殺されるの、私っ!」

仁美「恋は女を悪女へと変えるのですわ」

さやか「意味わかんないし」

仁美「ふっ、さやかさんは子供ですわね」ニヤ

さやか「その、意味ありげに笑うのやめてくれない? けっこう怖い…」

まどか「ぶぅ、ほむらちゃんの方が可愛いもん」

さやか「まどか、まだ言ってんのかい…」

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    /::\      \    |    |     / | ∨  | |::/


――――――「私ね、韓国から来たんだよ。何度も何度も整形を繰り返して、それでもこのホームベース顔は治らなかった……」
暁美ほむら(暁・美焔、ヒョ・ミヨム)さん(14)。
テレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の登場人物で、在日韓国人3世。愛称は「ほむほむ」(「ほるほる」のタイプミスとの説も)。
在日韓国人という設定は当初から明らかにされていなかったが、
その見事なエラの張りと腹の黒さから、韓国のファンからは「同胞ではないか」と言われていた。
好きな物は鹿目まどかとK9自走砲。

ほむまみ?


ほむら「ほむほむ」パクパク

まどか「ほむらちゃん、あーん」

ほむら「ほむー」アーン

まどか「えへへ、やっぱほむらちゃんの可愛さが一番だよ」

マミ「マミー」

ほむら「ほむー」

マミ「マーミ」アーン

まどか「なんで、マミさんにあーんするの! ほむらちゃん、私にもあーんあーん!」

マミ「マミマミー」

まどか「あーん」パクリ

マミ「マミマミ」ナデナデ

まどか「ティヒヒヒヒヒ…あれ?」

さやか「手懐けられてる…」


仁美「ほむほむさんにマミマミさん、略してふたりはほむマミさんは、いつまでこのままなのでしょう」

さやか「それって略になってなくない?」

まどか「そうだよ、ふたりはほむまど!のほうがいいんだよ! まどほむもプリティーでキュアキュア可愛いよ!」

さやか「まどかはちょっと黙ってようね」

仁美「ほむマミさんは、なにか思い当たることがありますか?」

まどか「名前の合体が許されるのは、『ほむまど』か『まどほむ』だけだって、今朝の朝目新聞に載ってたんだよ!」

さやか「おーい、まどかー」

まどか「ふたりはほむまど! ほむらちゃん、いくよ合体技! ローゼロ・レーロ・ホムマドーレ!」

マミ「マミ」ピクッ

さやか「こっち帰ってこーい、さすがの私も付いてけんぞー」


仁美「まどかさんは、かわいいものが大好きですから。ピンポイントな女の子が転校してきて、理性を失われてしまったようです」

ほむら「ほむー」

さやか「そりゃ私だって、ほむほむな転校生は可愛いとは思うけど…」

まどか「ほむらちゃん、一緒に必殺技だよ!」

マミ「マミ!」

まどか「せーの! ローゼロ・レーロ・ホムマドーレ!」
マミ「マーミ・マーミ・マミマーミっ!」ニコニコ

まどか「きまったね!」パシッ

マミ「マミーっ!」パシッ

まどか「って、なんで、マミさんとやってるの! お呼びでないのに!」

マミ「マミー♪」

まどか「いや、喜ばれても困るの! わたしがコンビ組むのは、ほむらちゃんだけなんだから!」

ほむら「ほ、ほむ…」

さやか「このまどかは暴走しすぎでしょ…」

まどっち一番かわいいんじゃ


仁美「一体、なにが原因なんでしょう…?」

さやか「まどかの暴走?」

仁美「お二人のことです。なにか共通点があって、それが原因でこのような珍現象が起きたのではないかと思いまして」

ほむら「ほむぅ…」(仁美は、鋭いわね)

マミ「マミ」(私たちの共通点といえば…)

ほむら「ほむ」(魔法少女)

マミ「マミ」(他に考えられないわよね)

まどか「神さまのしわざだよ。私に可愛い可愛いほむほむな、ほむらちゃんをくださったの! それしか考えられないよ!」

さやか「あんた黙れ」


マミ「マミマミ」(あなた、見かけない子よね。転校生だそうだけど、どこからきたの?)

ほむら「ほむ」(秘密)

仁美「病気といっても、そんな病気があるのかしら?」

さやか「病気というか、呪いなんじゃ?」

仁美「治る方法があるといいのですけど…」

まどか「治らなくていいよ! ほむらちゃんはこのままのほうが可愛いもん!」

さやか「いやぁ、いつまでもほむほむ言ってる訳にはいかんでしょ」

まどか「大丈夫! わたしが一生面倒みるから!」

さやか「マミさんを?」

まどか「ほ む ら ち ゃ ん !」


マミ「マミマミ」(ふふっ、鹿目さんに相当気に入られたわね、首ったけじゃないの)

ほむら「ほむ、ほむほむ、ほむー」(ちょっと引くけど、今回のまどかは私の言うことを素直に聞きそうだし、返って好都合ね)

マミ「マミ?」(今回?)

ほむら「ほむ」(なんでもない)

マミ「マミー」(あなたには、秘密がいっぱいありそうね)

ほむら「ほむ」(気のせいよ)


まどか「ねぇ、ふたりでテレパシーかなんかで会話してない?」ジィー

ほむら「ほむ?」

マミ「マミ?」

まどか「なんか怪しい」ジィー

ほむら『まどかはかわいいわ(o^-^o)』カキカキ

まどか「え、そ、そう、ティヒヒ、でもほむらちゃんほどじゃないよ」

マミ「マミ」(単純な子ね)

ほむら「ほむ」(それがまどかの良さよ)


マミ「マミー?」(良さって、鹿目さんとは、今日初めて会ったんじゃないの?)

ほむら「ほむほむ」(色々事情があるのよ)

マミ「マミ、マミ」(魔法少女としての、ね)

ほむら「ほむ」(ノーコメント)

まどか「んー、なんか怪しい…」

ほむら『まどか大好き(*^.^*)』カキカキ

まどか「え、えへへ、わたしもだいす…えへへへへへ」

さやか「籠絡されとる」

マミ「マミ…」(ほんと、単純な子ね…)


仁美「マミマミさんもほむほむさんも、このままで良いと思っています?」

ほむら『早く話せるようになりたい(´;ω;`) 』カキカキ

マミ「マミー」コクコク

さやか「だよねー。私も、いくら可愛くたって、さやさやとしか言えないのは嫌だよ」

仁美「残念ながら、さやかさんがさやさや言っても可愛くないですわ」

さやか「めっちゃ可愛いよ! これからは、さやさや言ってやるぞ!」

まどか「そのままのほうが、ほむらちゃんは可愛いのに…」

仁美「そのままでなくても、ほむほむさんは可愛いと思いますよ?」

さやか「さやさや! さやさや!」

まどか「それは…そうかもしれないけど…」


仁美「まどかさん、自分がほむほむさんの立場になって、考えてみたらどうですか?」

まどか「わたしが?」

仁美「ええ、まどまどしか喋れなくなるんです」

まどか「わたしが、まどまど…」

ほむら「ほむぅ」(可愛いわ)

さやか「さやさや! さやさや!」

仁美「そして、その可愛さにほむほむさんが、今のまどかさんのように暴走されるんです」

まどか「それ、最高だよ!」

仁美「さやかさんに訂正させてください…」

まどか「あー、たしかに嫌かも…」

さやか「さやさやぁぁぁぁぁーっ!」


まどか「さやかちゃん、うるさいよ」

さやか「さやさや! さやさや! さやさやさやさやっ!」

ほむら「………(さやかの肩を叩く)」トントン

さやか「さや?」

ほむら『ウザい凸(゚皿゚メ)』カキカキ

さやか「さやーんっ!」

仁美「さやかさん、落ち着いて下さい」

さやか「ねぇ、もしかして私っていじられキャラになってるっ?」

ほむら『おバカキャラヾ(o゚ω゚o)ノ゙』カキカキ

さやか「なんですとーっ!」


まどか「さやかちゃんはうるさいなぁ」

仁美「まどかさんは、人のこと言えませんわ」

さやか「なんてことだ! 自分の可愛さを否定されて、しかもおバカキャラに退化だなんて、私は泣きたいよ」

マミ「マミー」ナデナデ

さやか「マミさーん、私にはあなたが女神にみえますーっ」ダキッ

マミ「マミマミー」ナデナデ

さやか「うおおおお、すごいおっぱい! なんだこれは!」モミモミ

マミ「マっ、マミ…」

仁美「さやかさん、いい加減にしないと、クラスのみんなからさやバカと呼ばれるようになりますよ」ニコッ

さやか「調子に乗りました、すみません…」

マミ「マミマミ」(この中で一番強いのはあの子のようね…)

昼休み終了 教室に戻る途中の廊下

マミ「マミマミ」(暁美さん、これからどうなさるつもり?)

ほむら「ほむー」(放課後、あいつを探して問い詰める)

マミ「マミ?」(あいつ?)

ほむら「ほむほむ」(こうなったのも、憎らしき屑畜生のしわざに決まってるわ)

マミ「マミー」(誰かしら、分からないわ?)
ほむら『

              \ヽ
               \ \ヽ
                ヽ ヽ \
    , --‐―‐ 、      i l  ヽ
   /  「ニニニiヽ     i l  l i
   l i| |ノ/ノハノ))! 死ね  l i  | l

   | (| | ┰ ┰| |     .,,-----、
   | ハN、  - .ノN      |;::::  ::::|
  ノノ /,}| {.介} l_つ二二二|;::::  ::::|⊃

  ((バCく_/_l_j_,ゝリ  |\:'。|;::::',ヾ,::::|/。./|
       (__j__)    |\\|!|!!,i,,!ii,!l,・//|
              :  ,> `´ ̄`´ <  ′
.              V            V
.              .i{((●))   ((●))}i
              八    、_,_,     八
.              / 个 . _  _ . 个 ',
          _/   il   ,'    '.  li  ',__ ←こいつよ』カキカキ

放課後

QB「一体なんだいキミは? 見かけない魔法少女だね」

ほむら「ほむほむほむほむ!」

QB「ほむほむ言われても僕には理解できないよ。日本語で話してくれないかな?」

マミ「マミマミ、マミマミ?」

QB「マミまで。これは、なにかの遊びかい?」

ほむら「ほむほむ!」

マミ「マミマミ!」

QB「思春期の子は、時折訳分からないことをするよね。僕もきゅうきゅう言えばいいのかい?」

ほむら「ほむーほむーっ!」ジャキ

QB「そんな物騒なものを、僕に向けないでくれないかな。僕はキミに敵意はないよ」


仁美「ふたりはほむマミさんは、ほむほむ、マミマミしか言えなくなってしまったのですわ」

さやか「えっと、なにこいつ? ぬいぐるみがしゃべっている?」

まどか「それで可愛いつもりでも、そうはいかないんだよ。ほむらちゃんの方が、かわいいもん!」

QB「きゅうきゅう」

まどか「可愛くない! ほむらちゃんの勝ちっ!」

QB「きゅっぷい」

ほむら「ほむほむっ!」シュッ

QB「だから、僕に向けないでよ。その手榴弾を爆発させたら、周りにいる少女たちも巻き込んじゃうよ?」

仁美「ほむほむさん、物騒な子ですわ」

さやか「物騒というか危険人物…ってそれおもちゃ…だよね?」

ほむむむ


マミ「マミマミマミ」

QB「ごめん。僕にはマミが何をいっているのか分からないんだ」

ほむら『私たちがこうなった理由を説明しなさいm9(`・ω・´) 』カキカキ

QB「今知ったからね。分かるはずないよ」

ほむら「……ほむ」ドーン

QB「ロケットランチャーを僕に向けないでよ。そんなのどこから取り出したんだい?」

仁美「人間の言葉を使いこなせる謎の生物、キュゥべえさんもご存じないのですね」

QB「まさか魔法少女たちまで、バグ現象が起きているとは思わなかったよ」

マミ「マミ?」


さやか「バグって、夢を食べるっていう?」

仁美「それはバクですわ、さやかさん」

マミ「マミー」

まどか「魔法少女って?」

QB「うん、まずはそこから説明しようか」

………
……


15分後

QB「…と、いうわけなんだ」

さやか「なんでもひとつ願い事を叶えてくれる代わりに、魔法少女になるねぇ…」


仁美「そんな世界があったなんて、知りませんでした」

さやか「信じられないけど、喋るぬいぐるみはいるし、ほむほむは物騒な武器を持っているし、うーん」

QB「さやかは僕と契約したそうだね、やってみるかい?」

さやか「誘惑されるところはあるんだよねぇ…」

仁美「さやかさんは、甘い話には罠があることを、学んだほうがいいですわ」

さやか「そうだよね、さやさやしか言えなくなるのはちょっと困る…かな」

QB「普通はそんなこと起こらないんだけどね。わけがわからないよ」


まどか「ほむらちゃんと魔法少女! ふたりはキュアキュアできるよ!」

ほむら『まどかダメ! ストップ契約(≧◇≦)乂』カキカキ

まどか「うん、ちょっと残念だけど、ほむらちゃんがそう言うならしないよ」

ほむら「ほむっ」ニコニコ

まどか「そのかわり、ほむらちゃんはわたしのものになるのーっ!」ダキッ

ほむら「ほむっ!」

まどか「わたしが欲しいのはほむらちゃんだもんっ!」

ほむら「ほむほむーっ!」


さやか「でさ、キュゥべえ。ハゲってなに?」

仁美「バグですわ、さやかさん」

QB「唐突にこの世界の法則が書き換えられて、魔法少女のルールが狂ってしまったんだ」

マミ「マミマミ?」

QB「分かりやすく言えば、プログラミングを改竄するウィルスに、コンピューターが感染され、バグが起きたといった所だ」
QB「予兆がなかったから、気付いた時には対処しようがなかった」
QB「ほんと、わけがわからないよ。こんな珍現象は初めてだ」

ほむら「ほむっ」

QB「でも、キミたちが人間としての言葉を失ったと知って、僕の疑問のひとつに答えが出たよ」


マミ「マミマミ?」

仁美「その答えを教えて欲しいと、マミマミさんはおっしゃっているようです」

QB「マミはまだ、魔女と戦ってないのかい?」

マミ「マミ」コクン

ほむら「ほむー」コクン

QB「戦えば直ぐに分かるよ。ルールが以前のと、わけがわからない形に変わってしまったからね」


魔女結界

さやか「ここに、魔女がいる…?」

仁美「不思議なところですわ」

まどか「んー、ほむらちゃんかわいいなー、ねぇ、ほっぺにキスしてもいい?」ギュッ

ほむら「ほむっ、ほむっ」(まどか、腕組まないで///)

まどか「んー、ちゅっ」

ほむら「ほむーっ!」

まどか「耳たぶ、かみかみ」

ほむら「ほむほむぅぅーっ!」

さやか「仁美さん、後ろにいるバカップルをどうにかしてほしいんですが」

仁美「放っておくのが一番ですわ」


マミ「マミ、マミマミー?」

仁美「一般の子たちを、魔女結界の中に入れても大丈夫かとマミマミさんは心配しておられますわ」

QB「危険なのは迷子になることだから、僕たちに付いていれば大丈夫」
QB「それに、ルールが変わった世界での魔女狩りは、きわめて安全だよ」

マミ「マミ?」

QB「いや、魔女狩りとも言えないのかもしれないね…」

ほむら「ほむほむ?」

魔女「ワハハハハハハハハ」ドロン

マミ「マミ!」

QB「言ってる傍から、魔女のお出迎えがきたようだ」

魔女「やあ、魔法少女の諸君、待っていたよ」

マミ「マミーっ!」

ほむら「ほむーっ!」


魔女の部屋

魔女「紅茶でも飲む? 使い魔に取り寄せてもらった特製ハーブティーだよ」

マミ「マミー」

魔女「毒なんかいれちゃいないし、心配ならそこのキュゥべえに毒味させるといいよ」

QB「問題ないよ。キミたちが普段飲むのとまったく代わりのないきわめて安全なローズヒップティーだ」

さやか「い、いただきます」

仁美「いただきますわ」

魔女「めしあがれ。ひとりぼっちは寂しかったからね、お客さんが来てくれてうれしいよ」

まどか「うわっ、この紅茶おいしい」

魔女「ケーキはないけど、クッキーならあるよ。食べるかい?」

まどか「いただきます。ほむらちゃん、あーん」

ほむら「ほむー」アーン


QB「つまりは、こういうことなんだよ」

ほむら『分からないわよ! なんなのこれは!(ノ`Д´)ノ⌒┻━┻』カキカキ

まどか「ほむらちゃん、本物のテーブルもひっくり返そうとしちゃダメだよ、紅茶がこぼれちゃう!」

仁美「ほむほむさんが、ほむほむしか言えなくなった代わりに、魔女が喋れるようになったということでしょうか?」

QB「だと思うよ。魔法少女の言語能力を、魔女が吸収したとしか考えられない」

まどか「魔女さん、グッジョブ!」

ほむら『もどしなさい凸(`△´#)』カキカキ

魔女「うーん、僕もなぜこうなったのか、分からないんだ」
魔女「気がつけば、いきなり喋れるようになったり、意思を持つようになったからね」


マミ「マミー」

仁美「マミマミさんは、魔女と戦う必要があるのかと聞いておりますわ」

さやか「仁美は、なぜマミさんの言葉が分かるんだろう…」

魔女「そりゃ魔法少女と魔女が戦うのは宿命だからね、勝負は避けられないよ」

マミ「マミ!」ジャキ

ほむら「ほむっ!」ジャキ

魔女「おっかない武器を仕舞ってくれないかな? 僕はキミたちと殺し合いをするつもりはないよ」

マミ「マミ?」


魔女「勝負はね、このっ!」

ピョンピョン

魔女「トロピカル・グレード・サンダーっ!」

さやか「うわぁっ、な、なに、突然っ!」

魔女「必殺技ネーミング勝負だ!」

マミ「マミマミっ!」ビクン

QB「うーん、なぜかしらないけど、改変された世界では、魔女が決めたゲームで戦うことになったんだ」

ほむら『なにそれΣ( ̄□ ̄;;;)』カキカキ


まどか「それなら私は負けないよ、ほむらちゃんとローゼロ・レーロ・ホムマドーレ!」

魔女「うーん、ダサイね、10点といった所かな」

まどか「ええーっ」ガビーン

魔女「そもそもキミは魔法少女じゃないじゃないか。応援やアドバイスぐらいならいいけど、僕と勝負をする資格はないよ」

まどか「ほむらちゃん、やろ! さあ、ふたりでホムマド・クラッシュ・スターっ!」

ほむら「ほむぅ」

魔女「5点。お姉ちゃん、ネーミングセンスないね」

まどか「ガーン!」


さやか「トロピカル・グレード・サンダーっ!もセンスないと思うんだけど」

仁美「25点というところでしょうか」

QB「あの魔女は、自分の考えた必殺技名のザサさに魔法少女仲間に大笑いされて、ソウルジェムをグリーフシードへと変化させたからね」

仁美「キュゥべえさん、さりげなく衝撃的事実を口にしませんでした?」

QB「気のせいだよ」

マミ「マミ、マミ!」ソワソワ

仁美「マミさんが対決したがっています」

ほむら『まかせた( ^ー゚)b』

さやか「でも、魔法少女だから、マミマミしかいえないんじゃ?」

魔女「勝負のときは、必殺技名だけは喋れるようになるよ。そうしなきゃ不公平だからね」

マミ「マミ、マミ♪」ピョンピョン

さやか「マミさんが、すごい喜んでいる」


まどか「では、勝負!」

魔女「ダーク・ビックバン・デンジャラスっ!」

マミ「パッラ・サントゥアーリオっ♪」ピョーンピョーン

魔女「くっ、やるな! テロ・レーンガン・トルネードスプラッシュッ!」

マミ「カーオス・スピリットっ♪」ピョーンピョーン

魔女「なにくそっ! ニャンコパンチファーストキッス!」

マミ「ルーチェ・トゥオーノっ♪」ピョーンピョーン

魔女「くっ、強い! 秘剣ゴモクチャーハンッ!」

マミ「コメータ・チェネレントラっ♪」ピョーンピョーン

さやか「ねぇ、盛り上がっているの本人たちだけなような気がすんだけど」

仁美「いいんじゃないでしょうか。マミマミさんが輝いておりますし」

QB「こんな活き活きと戦っているマミを見たのは初めてだ」

かわいい


魔女「なんで、なんで! なんで、恥ずかしげもなく必殺技を叫べるんだ!」

マミ「ジャッロ・ベッロ・インフィニートマミーっ♪」

魔女「やめろ、やめてくれ。僕だって、バーニング・ワカメスープっ!」

マミ「ティロ・フィナーレっ♪」ピョーンピョーン

魔女「うあああああああああああああっ!」

まどか「勝負あり。勝者マミさーん!」

QB「楽勝だったね、さすがマミだ」

マミ「マミマミっ♪」

魔女「ま、負けた…」ガックリ

さやか「…あの魔女、自分の必殺技を大笑いされたのも分かるわ」

仁美「ワカメスープは、私の髪を見て思いついたのでしょうか…?」


マミ「マミマミ、マミマミっ!」

仁美「マミマミさんは、最高に楽しかった、こんな戦いならいくらでもしたいと仰っています」

さやか「マミさん、めっちゃ輝いていたもんね…」

魔女「負けたよ、マミお姉ちゃん。このグリーフシードは君のものだ」

マミ「マミ?」

QB「負けた魔女は、魔法少女に自分のグリーフシードをあげるルールなんだ」

さやか「じゃあ、魔法少女が負けたら?」

QB「ソウルジェムが大きく濁るよ」

さやか「濁りきったらどうなるのさ?」

QB「魔女になって、魔法少女と対決するようになるんじゃないかな」

マミ「マ、マミ…?」

仁美「マミさんはご存じなかったのですね。ソウルジェムが濁ると、グリーフシードとなり、魔女になってしまうという事実を」

マミ「マミーっ!」


魔女「マミお姉ちゃん。怖がることはないよ。今の僕に絶望はない」
魔女「こんなに楽しいのは初めてなんだ。僕は魔女になって良かったと思っている」

マミ「マミ?」

魔女「だって、こうしてマミお姉ちゃんと必殺技を叫び合うことができたんだから」
魔女「それに魔女になるのも悪くないよ。使い魔が色々と持ってきてくれて、お城にすむお姫様のような気分になれるんだ」

マミ「マ、マミ…」

魔女「素晴らしい戦いだった。ありがとう、感謝しているよ」

マミ「マミー」

魔女「じゃあ、僕はこれで…」スッ


外の世界

ほむら「ほむっ」

まどか「戻ってきちゃった」

QB「魔女結界が消えたからね。魔女は帰るべき場所に帰っていったんだよ」

マミ「マミー」

仁美「マミさんは、あの魔女は行ってしまわれたわ、円環の理に導かれてと仰っていますわ」

さやか「だから、なんで分かるの、つか円環の理ってなに!」

ほむら『それで、この世界はなんなの? こうなった理由は(´・ω・`)?』カキカキ


QB「うーん、何者かによって世界の法則を変えられたとしか考えられないんだよね」

さやか「そんなこと出来る奴いるの?」

ほむら「………!」

まどか「ほむらちゃん、なにか思い当たることあるの?」

ほむら『どこかの少女が、インキューベーターと契約を交わした影響?』カキカキ

QB「願い事による影響なら、僕たちには調べなくても分かるはずなんだ」
QB「それにここまで巨大な改変は、よほどの因果の量を持つ少女でない限りありえないよ」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん、私をまじまじとみてどうしたの?」

ほむら『まどかが契約を交わした?(((( ;゚Д゚)))』カキカキ


QB「まどかかい? 彼女は魔法少女じゃないよ」

ほむら『魔法力は?』カキカキ

QB「何をいっているんだい?」

ほむら『まどかに秘めた魔力は、世界を崩壊させるほど大きくない?』カキカキ

QB「きわめて普通だよ? そこにいるさやか、仁美と比較しても、大差のない魔力だね」

ほむら「………」

QB「なにか思い当たることがあるようだね」


ほむら『変化が見られたのはいつ?』カキカキ

QB「うーん、正確には分からないけどここ数日のことだよ」

仁美「一瞬で変わったわけじゃないのですね」

QB「僕が変化に気付いたときは、魔女が言葉を発するなんてことはなかった」

マミ「マミー」

まどか「ほむらちゃん、マミさんが、こうなったのは今日だもんね」

ほむら「………」

QB「何か知っているという顔をしているね」

ほむら『なにも知らないわ(・3・)~♪』カキカキ


さやか「えーい、ほむほむー! 知っていることを洗いざらい話すのだーっ!」ガバッ

ほむら「ほむっほむっ!」ジタバタ

まどか「そうしなければ、ほむらちゃんの体を隅々まで調べちゃうぞーっ!」ダキッ!

ほむら「ほむほむぅぅーーっ!」

さやか「パンツは教室で見たから、ブラジャーだーっ! って、んなもんいらないだろーっ!」

ほむら「ほむっ、ほむっ!」

まどか「あ、こんなところにほくろが。かわいい♪」チュッ

ほむら「ほむぅぅぅぅぅーーーっ!」

マミ「マミマミー」

仁美「ほむほむさんが降参したようだし、話が長くなりそうなので、私の家に来ない?とマミマミさんが仰っています」

QB「なんで君は、僕にも分からないのに、マミの言うことが分かるんだい?」

仁美「そういう役割の人がいなければ話が進まないからと>>1さんが仰っていますわ」


マミホーム

ほむら『おしまい(o´Д`)=зツカレター』カキカキ

仁美「筆記による長い説明、お疲れさまでした」

まどか「ぼぶらじゃぁぁぁぁーーん! びえぇぇぇぇーーんっ!」ダキッ

ほむら「ほむっ!」

まどか「まどか、気持ちはわかるけど、涙と鼻水でグジャグジャな顔が、ほむほむを濡らしているよ」

マミ「マミー」

仁美「鹿目さんを救うため、同じ時を繰り返していたなんて、ほむほむさんは大変に苦労されたのねと仰っています」

まどか「う゛ぁだじのだめにごべんなざぁぁぁーいっ!」

仁美「わたしのためにごめんなさい、と仰っています」

さやか「うん、そっちは別にいいから」


まどか「ほむらちゃん。わたし、責任を持って、ほむらちゃんのお嫁さんになるね!」

ほむら「ほ、ほむっ?」

まどか「ファーストキスやバージンなど私の初めてを全部、ほむらちゃんに捧げるから!」

ほむら「ほむぅ…」

さやか「それ、むしろまどかにとってのご褒美だよね?」

まどか「ほむらちゃんがご希望なら、お、お尻でも///」

さやか「あんた、どっからそんな知識を得た」


マミ「マミマミ?」

仁美「キュゥべえ、暁美さんの話でなにか分かったことある? と仰っています」

QB「良く分かったよ。原因はほむらにあった」

さやか「あ、全部分かったんだ」

QB「大体ね。でも、証拠はないから推測の枠を出ることはないよ」

まどか「ほむらちゃん、さっそく誓いのファーストキスをーーーっ!」ガバァ

ほむら「ほむーっ! ほむーっ!」ジタバタ

マミ「マミー」

仁美「推測でいいから教えて欲しいと仰っています」

さやか「その前に、あの二人をどうにかしか方がいいんじゃない?」


仁美「止めたければ、さやかさんが止めればいいじゃないですか」

さやか「あ、うん。まどかの暴走を止めるのは親友の私の役目だよね」

まどか「ほむらちゃん、んーっ! んーっ! なんで逃げるの! 口をこっちに向けて!」

ほむら「ほむほむーっ!」

仁美「でもきっと、さやかさんは巻き添えを食らって、二人に女として失いたくないものを奪われるオチになりますわよ」

さやか「…スルーしよう」

まどか「ふふふふ、つーかまえた。さあ、ほむらちゃん覚悟するんだよ」ハァハァ

ほむら「ほーむほーむ! ほむほむほむほむ!」タスケテー

さやか「…ほむほむ、すまない」


QB「鹿目まどかは、暁美ほむらが時間を逆行するたびに、膨大な因果が集中して、強力な魔法少女になっていった」
QB「ほむらが言うには、最終的に世界をも滅ぼす最強の魔女になったほどにだ」
QB「それほど計り知れないパワーを持つ魔法少女がいるのなら、僕はしつこいほど勧誘したことだろうね。残念なことだよ」

仁美「でも、今のまどかさんは、強烈な魔力を持ってませんよね?」

QB「強烈すぎたんだ。前回の周回で、まどかはすでに最強の魔法少女になっている」
QB「別の言い方をすれば、まどかの潜在力は限界にきていた。それは人間の器では入りきれないほど、とてつもない量だったんじゃないかな」
QB「だから、ほむらが時間を逆行して、さらなる巨大エネルギーがまどかに襲いかかったとしたら、どうなると思う?」

さやか「えっと、水をいっぱいに入れたコップに、さらに水をいれるようなものだよね?」

QB「例えればそうなるね。当然水はこぼれるよ」

仁美「それで、まどかさんにあった巨大なエネルギーが漏れてしまった?」

QB「さっきの例えを使うと、いれた水の勢いでコップが倒れて、中にあった水も全部こぼれてしまったんだ」


まどか「~~~~~~~~~っ!」マドマドマドマド!

ほむら「~~~~~~~~~っ!?」ホムホムゥ!

さやか(大惨事が起こってようと、みない、私はみない)

マミ「マミマミー」

仁美「それと、法則が書き換えられて魔法少女のルールが変更されたのは、どう繋がるのかと、マミマミさんが仰っています」

QB「想定外の事態だ」
QB「僕たちが作り上げた魔法少女のシステムに、大きなバグが生まれた。それがプログラムを次々に書き換えてしまったんだ」

さやか「バグって夢を食べる、あれ?」

仁美「さやかさん、そのボケはさっきもしました。それと動物のバクと、夢を食べるバクは別の生き物であると、なにも知らないおバカなさやかさんに教えて差し上げます」

さやか「知らなかったけどバカっていうなーっ!」


QB「普通なら、願い事を叶えることで、少女の中に眠っている潜在力を解放させることになる」
QB「でも、今回はそれがない。まどかはなにひとつ願っていないからね。これは中心軸を失ったエネルギーなんだ」

さやか「じゃあ、その願いのエネルギーが『なにを叶えたらいいのかわかんなーい』ってパニックになっちゃったってこと?」

QB「平たく言えばね。厄介なのは、そのエネルギーは、どんな途方もない望みでも叶えられる強力なものであることだ」

仁美「魔法少女が一言しか喋れなくなったり、魔女が喋るようになったり、ルールがゲーム対決になったり…」

QB「それ以外もあると思う。改ざんが酷すぎて、僕たちもぜんぶ把握しきれてないんだ」

さやか「わかった。まどかのお花畑な思考を、あれもこれも現実化しようとしたんだ」

QB「しかも、願い事じゃないから、中途半端な形になってる」

仁美「それなら、もっと酷くなっても、おかしくはありませんわね」

さやか「魔法少女と魔女が仲良くゲームするルールになるなんて、まどからしいといえるのかも」

さやさや


QB「僕としては感情エネルギーを摂取できるのなら、どう世界が変化しようと構わない。それに適応するまでだね」
QB「住めば都。これはこれでいいんじゃないかな。特に君たちにとっては、悪くはない世界になったんだろうね」

マミ「マミマミマミー」

仁美「マミマミさんにとっては、この世界の方が良いそうです」

さやか「そりゃ、あんだけ楽しく必殺技を叫んでいればね…」

まどか「はぁはぁ、ほむらちゃん、とっても可愛かったよティヒヒ」

ほむら「………(真っ白、レイプ目)」

仁美「まどかさんを救うために命がけで頑張ってきた報酬が、まどかさんにレ○プされることだなんて、ほむほむさん報われませんわね…」

さやか「まどかの性格も変わったとか、ないよね?」

QB「さすがに、性格を変えることは不可能だよ…たぶん」


数日後 魔女結界

ほむら「ほむっ!」

まどか「王手! 将棋対決はほむらちゃんの勝ちだよ!」

魔女「負けた…」ガックリ

マミ「マミマミ」

仁美「二時間にわたる激戦が終ったわ、魔法少女界のドラゴーネプリンチペッサ戦として歴史に残る名局だったとマミマミさんが仰っています」

さやか「ねぇ、なんで将棋でそんな時間を食うわけ? さっさか指せばいいのに」ムシャムシャ

仁美「実力者の勝負とはそういうものですわ。それとさやかさん、ポップコーンの食べカスが制服のスカートに付いておりますよ」


まどか「さやかちゃん、対局をぜんぜん見ないで、テレビみながらお菓子食べてるんだもん」

さやか「だって、退屈だったし…」

マミ「マミ、マミマミー」

仁美「魔女結界に、テレビや、ゲーム機や、コタツにミカンなど、日用品が置いてあるのは、未だに違和感あるとマミマミさんは仰っています」

さやか「マミさん。ノートとか、ホワイトボードを持てばいいんじゃないですか?」

マミ「マミ」

仁美「志筑さんがいないときは、そうするとマミマミさんは仰っています」

さやか「…仁美を頼ってるんだね」

仁美「これからも、マミマミさんの通訳者として活躍させていただきます」

まどか「ほむらちゃんは強いなー。私、やったことあるけどパパに全敗。将棋なんてどこで覚えたの?」

ほむら『入院生活していたとき、お医者さんや、入院中のおじいさんたちと対局して腕をあげたの(^▽^) 』カキカキ


外の世界

さやか「んーっ! やっぱ、外の空気は気持ちいいなーっ!」

仁美「暗くなってしまいましたね」

まどか「勝負が長引いて、魔女結界に三時間もいたもんね」

杏子「アンコーっ!」

マミ「マミ?」

ほむら「ほむ?」

杏子「アンコーっ! アンコーっ! アンコッコーッ!」

さやか「ぷ、ぷぷぷ、なにこいつ…アンコだって…ぷぷぷ」

杏子「アンコーッ」ゴベシ

さやか「ぶあぁ! 殴るな!」

デブ「デブデブ」

>>216
屋上


マミ「マミ?」(佐倉さん?)

杏子「アンコーっ!」(マミーっ! やっと見付けたぜ!)

ほむら「ほむほむ」(なぜアンコ?)

杏子「アンコアンコ!」(しらねぇよ! 気がつけばアンコアンコしかいえないし!)
杏子「アンコ、アンアン、アンコーっ!」(魔女が喋っていて、なぜか便所掃除対決やらされた! わけわかんねぇ!)

マミ「マミマミ」(それはそれは、楽しそうな戦いね)

杏子「アンコーっ!」(んなわけねぇ! さっきなんか、色っぽく下着を脱ぐ対決をやらされたんだ!)

ほむら「ほむほむ」(それは苦戦したでしょうね)

杏子「アンコーっ!」(フンドシはいてたら、向こうが勝手に降参したわ!)

マミ「マミマミ」(佐倉さん。下着がないなら私にいえば、買ってあげたのに…)

杏子「アンアンアンコ…」(マミに世話されたくなかったんだよ…)

何故空海じゃないんだ


さやか「ウ○コー!」

杏子「アンコーっ!」(うるせぇ、ガキどもにそれ散々言われたわ!)ドベシ

さやか「ぎゃーっ! 犬のう○こをこっちになげるなっ!」

マミ「マミ…」(佐倉さん、品のない…)

まどか「ほむらちゃん。その子は?」

ほむら『フンドシ女あんこ。職業無職(T_T) 』カキカキ

杏子「アンコアンコ、アンコ!」(ちげえだろ! というか、おまえ誰だ!)

グイッ!(ほむらのノートを引ったくる)

杏子『き ょ う こ !』カキカキ!

さやか「あはははは、汚い字ーっ!」

杏子「アンコ!」タアッ!

さやか「ほぐぅっ!」ペシン!

ほむら「ほむっ!」(ああっ、私のノートがっ!)


仁美「私は、志筑仁美と申します。アンコさんですね、ふつつか者ですがよろしくお願いします」ペコリ

杏子「アンコ…」(お、おう)タジッ

まどか「私は鹿目まどか。魔法少女のお手伝いをしてるんだ。よろしくね、アンコちゃん!」

杏子「ア、アンコ」(あ、ああ)ギュッ

さやか「世界一かわいいさやかちゃんだー、よろしくな、アンコ!」

杏子「アンコーっ!」(きょうこだ!)キック!

さやか「な、なんでわたしだけ…!」ガクリ


仁美「アンコさんは、ルールが変わった世界に付いていけず、先輩であるマミマミさんを頼りにきたのですね」

杏子「アンアンアンコ…」(べ、別にそういうわけじゃねぇよ…)

仁美「その通りだと、アンコさんはおっしゃっています」

杏子「アンコアンコ」(言ってないぞ)

さやか「ひひっ、アンコってもしかしてツンデレキャラ?」

まどか「アンコちゃん、かわいいね! ほむらちゃんほどじゃないけど!」

ほむら「ほむぅ」

マミ「マミマミ、マミ」(佐倉さん、色々あったけど、困ったときは遠慮しないで頼りにきていいのよ)

杏子「アンコっ!」(うっ、うるせえ)

仁美「これからは、マミマミさんをお姉さまと呼びたいと、杏子さんは仰っています」

杏子「アンコーっ!」(いってねーぞ!)


マミ「マミマミマミ!」(そうだったのね。さあアンコさん、お姉さまのエレガントな胸に飛び込んできなさい!)

杏子「アンコアンコっ!」(マミはアタシが言ってること分かってるだろ。おまえまでアンコいうな!)

仁美「ずっとマミお姉さまにお慕いしていたと、アンコさんは仰っております」

杏子「アンコーっ!」(さっきからアタシの言うことをねつ造するな!)

仁美「この気持ちをずっと押し殺してきたけど我慢の限界だ、マミお姉さま大好きだとアンコさんは仰っています」

杏子「アンコアンコっ!」(だーかーらーっ!)

まどか「美しい姉妹愛だね!」

さやか「ひゅーひゅー、マミさまがみてるー、お幸せにーっ!」

杏子「アンコーッ!」(ちっがーーーうっ!)

ほむら「ほむっ」(まんじゅう食べたくなってきたわ)

杏子「アンコ!」(アタシも食べたい!)

仁美「マミマミさんを食べたいと、アンコさんは仰っています」


さやか「きゃーっ! 大胆発言! あんこやるねぇっ!」

まどか「わっ、わたしドキドキしてきたよ、あんこちゃんそんなにマミさんのこと好きなんだ」

マミ「マミっ!」(佐倉さん…あなた…っ!)

杏子「あんあん!」(マミは分かっているだろ! 食べたいっつったのはまんじゅうだ!)

仁美「マミマミさんのまんじゅうのようなおっぱ…」

杏子「あんあんあんこーっ!」(おまえ、さっきからデタラメ言うなっ!)ブンブン

仁美「アンコさん、合格です」

杏子「あんあん?」(は?)

仁美「あなたは素晴らしい素質をもっております。ペアよりトリプル。三人で力を合わせて魔女と戦っていきましょう」

杏子「アンコー?」(はぁ?)


まどか「うん、いいんじゃないかな。一人よりも三人だよ」

さやか「私たちをいれたら、六人だね! 戦えないけど、精一杯応援するよ! フレーフレー、あんこーっ!」

ほむら「ほむほむっ」(私が戦っている間、コタツにはいってお菓子を食べながらテレビを見ていた人のいう台詞ではないわね…)

マミ「マミマミっ♪」(また佐倉さんと過ごせる日が来るなんて、生きていてよかったわ♪)

杏子「あんあん!」(アタシはやだよ!)

仁美「喜んでとおっしゃっています」

杏子「あんこーっ!」(だーかーらーっ!)

まどか「嬉しいな! あんこちゃん、これからよろしくね!」

さやか「仲間が増えるのは歓迎するよ」

杏子「あ、あんこ」(いや、アタシは…)



マミ「マミマミマミっ!」(佐倉さんも私たちと共に戦いましょう。仲間がいっぱいいるから寂しくないわ)

杏子「あんこ…」(あんた、ほんと幸せ絶好調って顔してるよな…)

マミ「マミマミっ!」(もうね、毎日がとっても楽しいの!)

杏子「あんあん…あんこー」(そうだよな、マミはこういうの好きだもんな。はぁ、アタシは元の世界の方がいいぜ…)

仁美「あんこさんが加わったことですし、プロジェクトMが最高の形で進行しておりますわ」

さやか「プロジェクトって?」

仁美「ふふっ」

さやか「仁美、なんか怖いんだけど…」


朝 学校

巴マミ親衛隊会員46「マミマミさん、おはようございます!」

巴マミ親衛隊会員128「マミマミさん、本日の貴女もお美しい!」

巴マミ親衛隊会員99「マミマミさん、鞄をお持ちいたします!」

巴マミおっぱい隊18「マミマミさんのおっぱい…今日も素晴らしくぷるぷるだ!」

マミ「マ、マミ…」

さやか「マミさん、すごい人気になったよね」

仁美「巴マミ親衛隊のメンバーは、今日で200名を超えたそうですわ」

さやか「そっ、そんなに!」

仁美「メンバーは重なりますが、巴マミおっぱい隊は30名以上いるそうです」

さやか「それはいらんだろ…セクハラな…」


まどか「ぶぅ、ほむらちゃんの方が可愛いのに! ほむらちゃんなら…」

さやか「なら…?」

まどか「わたし一人でいいの!」

さやか「独占したいんだね」

仁美「ほむほむさんも人気ありますわ。ファンクラブ会員はすでに50名いますから」

まどか「なんで、ほむらちゃんの方が少ないの! くやしいよ!」

さやか「あんた、どっちがいいのさ…」

ほむほむファンクラブ16「ほむほむちゃん、おはようっ! 今日のほむほむもほむほむだね!」

ほむら「ほ、ほむぅ」

まどか「えいっ! えいっ! あっちにいけっ! ほむらちゃんは私のだーっ! ほむらちゃんをそんな目で見るなーっ!」

仁美「まどかさんの妨害があっての人数ですから、人気度はマミマミさんに負けてないと思いますわ」

デミ「マブマブ」


巴マミ親衛隊会員24「マミマミさんサインください。友達にたのまれたんです」

マミ「マミっ、マミっ」

巴マミ親衛隊会員11「マミマミさん、マミマミ言って下さい。ボイスを取って目覚ましに使いたいんです」

マミ「マミ・マミマーミっ」

さやか「マミさん、まんざらでなさそうだね…」

仁美「サービスの良さも人気の秘訣。それに、自分が注目されるのは、女にとって嬉しいことですわ」

ほむほむファンクラブ8「ほむほむちゃーん」

まどか「がるるるるるるるっ! バウバウッ!」

ほむほむファンクラブ8「ひぃっ」

さやか「こらこら、威嚇するな」

ほむら「ほむー」


さやか「ファンクラブねぇ、さやかちゃんの方が可愛いのに、なんで無いんやら。男たちは見る目がないね」

仁美「さやかのパンツを呪い隊なら3名いますわ」

さやか「なんだよそれっ!」

まどか「新しく加わったあんこちゃんの人気がどうなっていくのか楽しみだね」

さやか「いや、あんこはうちの学校の生徒じゃないし、ファンクラブなんてできるわけないでしょ?」

ほむら『フンドシ女あんこ。職業ホームレス(T_T) 』カキカキ

まどか「今は、マミさんの家にお世話になってるみたいだよ」

さやか「お百合な姉と妹の禁断の花園ですわー」キャー

ほむら『さやか、キモい(-_-メ;)』

仁美「私も、あんこさんの支援をしておりますわ」


魔女結界

シャルロッテ「おかーし、いっぱいたーべたいなー」

マミ「マミっ!」

ほむら「ほむっ!」

シャルロッテ「そーゆーわけでー、しょうぶは、お菓子いっぱいたべて太ったほうが勝ちー」

マミ「………」

ほむら「………」

シャルロッテ「さー、あたいとたたかうのはだれかなー? いっぱいいっぱいたべようよー」

マミ「マミ」(暁美さんどうぞ)

ほむら「ほむほむ」(なにいってるの、これは巴マミがする勝負よ)


マミ「マミー」(なんで私が?)

ほむら「ほむほむ」(すでに太ってるじゃない)

マミ「マミマミ!」(失礼ね! わたしが太ってるのは胸だけよ!)

ほむら「ほむほむ」(最近体重計ってる?)

マミ「マミーっ」(エクササイズのDVDを毎日やってシェイクアップしてるわ!)

ほむら「ほむほむ」(自覚してたのね)

マミ「マミマミマミーっ!」(ガリガリな暁美さんが戦ったら、ぺったんぺったんな胸が大きくなるかもよっ)

ほむら「ほむほむ! ほむーっ!」(ぺったんぺったんじゃないわよ! ちょっとはあるの!)

さやか「ふたりがどんな口喧嘩してるか大体分かるんだけど…」

まどか「あはは…」

シャルロッテ「まだー?」


杏子「あんこーっ!」(ふたりにやらせねぇ、この勝負はアタシが買った!)

マミ「マミっ!」(佐倉さんっ!)

ほむら「ほむほむ」(あんこ、勇者ねっ!)

杏子「あんこあんこ」(おかしをたらふく食べられるんだぜ、最高じゃないか)

マミ「マミマミ?」(太るの怖くないの?)

杏子「あんあんあんこー」(体重ぐらい、ちょっくら運動すれば減るモンだろ、気にすることねぇ)

マミ&ほむら「………」

仁美「対戦相手はあんこ大好きあんこさんに決まりました。たっぷり食べて、たっぷり太って下さい」

杏子「あんこーっ!」(ひゃっほーい! これ全部たべていいのか! 最高だ!)

シャルロッテ「いっしょにたべよう、レディース」ムシャムシャ

杏子「あんこーっ! あんあん!」(ゴーっ! フライングすんじゃねぇ)ムシャムシャ

平和な時間軸すなあ
いいぞもっとやれ



QB「まずは、31アイスクリームを全種類制覇だ」

杏子「あんあん、あんこーっ!」ガツガツ(ひゃっほーい、アタシ、31のアイス大好物なんだ! 全部一気食いする長年の夢が叶ったぜ)

シャルロッテ「おいしい、おいしい、アイスどれもおいしいよー」ガツガツガツ

仁美「あんこさんは31アイスクリームがお好き、メモメモ」

QB「続いては、巴マミ等身大ケーキだ」

杏子「あんこあんこあんこーっ!」ガツガツガツ(うっひゃー、マミそっくりじゃないか。まずはこのけしからんおっぱいをつぶしてやるぜっ!)

シャルロッテ「顔から、ぱっくりいっただっきまーすー」ガツガツガツ

マミ「マ、マミー…」ブルッ


QB「さらには、ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家だ」

杏子「あんこーっ!」ガツガツ(おおっ、夢にみた世界じゃねーかっ!)

シャルロッテ「わーい、クッキー、ビスケット、キャンディー、チョコレート、たくさんたべれてしっあわせー」ガツガツガツ

杏子「あんこあんこっ!」ガツガツガツ

さやか「あんこの体が丸々になってきている…」

シャルロッテ「シャルシャル~、あれも美味しい、これも美味しい、おかしいっぱい、幸せしゃる~」ガツガツガツ

まどか「ねぇ、シャルロッテちゃんがどんどん太っていくよ!」

仁美「食べるたびに、まるで風船のようにおおきくなっていきますわ」

ほむら『まずいわね∑(;゜ロ゜)』


杏子「あんこあんこあんこっこーっ」ガツガツ

シャルロッテ「おいしいよ、おいしいよ、いっぱいお菓子で幸せだよー」ガツガツ

さやか「ちょ、シャルロッテふくれすぎじゃない! 怖いんだけど!」

マミ「マミマミー」

仁美「逃げた方がよさそうだと、マミマミさんがおっしゃっています」

杏子「あんこあんこっ!」ガツガツガツガツ

シャルロッテ「おいしおいしおい……………………」

まどか「シャルロッテちゃん…?」

仁美「とまりました、どうしたのでしょうか?」

シャルロッテ「……………うぷ」

どっかーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!

ほむら「ほむーっ!」

さやか「爆発したーーーーっ!」

シャルぅぅぅぅぅぅぅ!!


シャルロッテ「はらほれはらひれ~」

仁美「シャルロッテさんが、元の小さな体に戻ってしまいましたわ」

まどか「あっ、杏子ちゃんが、シャルロッテちゃんを抱きかかえているよ!」

杏子「あんこーあんこーあんこーっ!」(シャルロッテどうしたんだ!)

シャルロッテ「ばたんきゅー」

杏子「あんあんあんっ!」(シャルロッテ、しっかりしろ! まだ勝負はついてないぞ!)

シャルロッテ「もーだめ、まけたぷー」

またなつかしいものをw


杏子「あんあん、あんこ、あんこーっ!」(まだ半分しか食べてないじゃないか。シャル、もっといっしょにお菓子を食べようぜっ!)

シャルロッテ「あんこと食べたお菓子、とっても幸せ、おやつたいむー」

杏子「あんあん」(ほら、おまえの大好きなチョコレートだ、ふたりで分け合って食べようぜ)

シャルロッテ「ちょこれーと…?」

杏子「あんあんあんこ」(ああ、アタシは食べたぞ。シャル、口をあけろ。残りはおまえのものだ)

シャルロッテ「おいしい…」ガクッ

杏子「あんこぉぉぉぉぉぉーーーーーーーっ!」


まどか「びええーーん、シャルロッデちゃぁぁぁぁぁん! 悲しすぎるよぅぅーーっ!」

ほむら『(;_;)』カキカキ

マミ「マミマミー」グスッ

仁美「激しい戦いで友情が芽生えても、勝負がつけば別れる運命。なんという悲しくも感動的な結末なのかしらとマミマミさんは仰っています」

さやか「え、これ感動する場面?」

QB「勝者の杏子は、今回の戦いで肥満体になったから、ダイエットしたほうがいいよ」

マミ「マミ…」

仁美「佐倉さんがいてくれて助かったと、マミマミさんが仰っています」

ほむら『同感(゚ー゚;A』カキカキ


一週間後 登校中

巴マミ親衛隊会員1257「マミさーん、おはようございます!」

巴マミ親衛隊会員3576「きゃーっ! マミさん! 本物のマミマミさんよっ!」

マミ「マ、マミマミっ」

巴マミ親衛隊会員2572「きゃーきゃーっ! 本当にマミマミ言ってる! マミマミかわいいっ!」

ほむほむファンクラブ1456「ほむほむちゃん! 今日もほむほむ! 可愛いほむほむ!」

ほむほむファンクラブ376「ひゃっほーい、生ほむほむはめっちゃかわいいーぜ!」

ほむら「ほむほむっ!」

まどか「だめーっ! ほむらちゃんは私だけのほむらちゃーん!」

さやか「ファンがとてつもなく増えてるーーっ!」


仁美「巴マミ親衛隊会員がこの町だけで5000人を超えたようです」

さやか「な、なななななぜにーっ!」

仁美「ほむほむファクラブはもうすぐ3000人達成するとのことです」

さやか「なんでっ!」

杏子「あんあんっ!」タッタッタ

まどか「あ、あんこちゃんだ」

杏子「あんこあんこあんこーっ!」

まどか「どうしたの、追いかけられているみたいだけど?」

さやか「あんた、一週間でよく元の体型に戻ったね…」

仁美「マミさんと一緒にダイエットに励んだそうです。マミさんはそのまま。あんこさんは一気に減ったそうです。羨ましい体質ですわ」


女の子「あんこちゃん、あんあん!」

男の子「あんあん! あんこあんこーっ!」

杏子「あんこっ! あんこっ!」

さやか「なにあんた、あはは、お仲間いっぱいじゃん」

杏子「あんこーーっ!」パンチッ!

さやか「げふっ、ボディーはあかん」ガクッ

仁美「あんこさんは、子供たちに大人気ですわ」

杏子「あんあんっ!」


仁美「いやですわ。そんなに、感謝しないでください。これは私の力ではありません。あんこさんの魅力で獲得したファンなのです」

杏子「あんあん!」

まどか「そうじゃなくて、なんでこんなことになっているのか教えて欲しいんじゃない?」

ほむら『私も知りたいわ(。・`ε´・。)ノ』

さやか「つーか、仁美。原因はあんたなわけ?」

巴マミ親衛隊たち「「マミさーん!」」

マミ「マミマミマーミっ!」クルクルクルリン

巴マミ親衛隊たち「「いやっほーい! マミさんマミマミ最高っ! 美しさティロ・フィナーレ!」」

マミ「マミっ、マミっ♪」

さやか「マミさん絶好調だねぇ…」


放課後 マミホーム

マミ「マミっ、マミっ、マミマミーっ♪」

仁美「紅茶ありがとうございます。いつもながらマミマミさんの入れた紅茶は美味しいです」

まどか「このケーキおいしい。ほむらちゃん、あーん」

ほむら「ほむっ」アーン

マミ「マーミマーミマミマミー♪」

さやか「マミさんの輝きっぶりが半端ない…」

杏子「あんこーっ! あんこーっ! あんこーっ!」

仁美「あんこさんは、マミマミさんにあーんしてほしいそうです」

杏子『説名しろ!』カキカキ

まどか「杏子ちゃん、ホワイトボード使うようにしたんだね…」

さやか「ぷぷぷ、説明の字が間違ってるし」

杏子『わたしはアン子! きょうこちゃんだ!』カキカキ

さやか「えっと、どっから突っ込めばいいのやら…」


ほむら『志筑仁美。説明を要求するm9っ`・ω・´)』

さやか「学校中大騒ぎになってたし、この三人になにが起こったの?」

仁美「むしろ、皆さんが気付いてないことに私は驚きを隠せません」

まどか「どういうこと?」

マミ「マミっ、マミっ♪」

さやか「マミさんは知ってそうだね…」


仁美「みなさん。テレビは、ごらんにならないのですか?」

さやか「えっと、ここ最近、恭介のこととか、魔法少女の手伝いとかで忙しかったから、チャンネル付けたこと無いなあ」

まどか「私は、ほむらちゃんでいっぱい。テレビよりも、ほむらちゃん。私は今、ほむらちゃん人形を作るのに忙しいの!」

ほむら「ほ、ほむっ」

杏子『てれびねー』カキカキ

仁美「マミさんの家に居候してますから、分かるはずなんですけど」

マミ「マミー」

仁美「なるほど、あんこさんは爆睡していたのですね」


さやか「もったいぶらずに、ハッキリいってよ」

仁美「ついに私の企画したプロジェクトMが始まりました」

さやか「は?」

仁美「見滝原町のテレビ局ですけど、MHA31の活躍が放送されたのです」

さやか「えむえいサーティー…なに?」

仁美「MHA31です」

さやか「まさか三人のグループ名っ!」


まどか「えっと、Mはマミさん、Hはほむらちゃん、Aは…杏子ちゃん?」

杏子『アン子っ!』カキカキ

さやか「それ、あんこだよ?」

杏子「あんこ?」

ほむら『「きょうこ」は漢字で「杏子」と書くの( ´・ω・)y─┛~~~』

杏子「あんこっこーっ!?」マジカヨ!

さやか「あんたまさか、自分の名前も書けない、というか読めなかったわけ?」

杏子「あんこー」orz

仁美「お父様に「アン子」と書いて「きょうこ」と読むと、教えられたのだそうです」

さやか「無理があるっつーか、普通気付くもんでしょ…」

マミ「マミっ、マミっ!」

仁美「ダビングしてあるから、それを見ましょうとマミマミさんが仰っております」

マミ「マミっ」ピッ


ちゃ~ちゃちゃか、ちゃっちゃっちゃ~~ん♪(ナレーション)

ナレーション《謎の美少女三人組MHA31!》

マミ《マミっ!》

ほむら《ほむほむっ!》

杏子《あんこーっ!》

ドッカーン!(爆発)

ナレーション《その正体は、世界を滅ぼそうとする魔女と対決し、見滝原町の平和を守っている魔法少女だ!》


魔女《さあ魔法少女たちよ、私と戦うのだ。爆弾ドッチボールで勝負だぞーっ!》

マミ《マミマミ!》

ナレーション《これは魔女と戦う魔法少女たちを密着取材した、笑いと涙と感動のドキュメンタリーである!》

さやか「マジ、テレビになってるし! というか、これ、私も映ってるじゃん!」

まどか「私も映ってるよ、さやかちゃん!」

さやか「なのに、なんでさやかちゃんファンクラブができないんだ! 不公平じゃないかっ!」

仁美「さやかのパンツを洗い隊なら、12人ほどおりますわ」

さやか「いらなーい! てゆうか多くないそれっ!」

俺は洗う前のさやかちゃんのパンツがほしいです


ほむら『31はどういう意味?(・_・*)』

仁美「あんこさんのリクエストによるものです」

杏子「あんこ?」

仁美「言われたではないですか、31アイスクリームが大好物だと」

杏子「あん、あんこっ!」

仁美「おかげさまで、スポンサーを獲得できました」

さやか「いや、これいいわけ! ヤバくない!」

まどか「ねぇ、許可はっ? 無断で撮ってないこれ! 盗撮だよ! 私のほむらちゃんがこれ以上人気者になったら困るの! 毎回100回は見るし、DVDになったら買うし、店舗特典あるならほむらちゃん系は全種類買うけど!」

さやか「見るんかい! 買うんかい!」

仁美「リーダーの許可なら得ていますよ」

マミ「マミッ、マミ♪」

さやか「いやいやいや、全員の許可をとりましょうよ!」


仁美「初回視聴率は30%を超えております。地元のテレビ局でこれだけの数字は健闘したといえるのではないでしょうか」

さやか「健闘しすぎ!」

仁美「これは地元のチャンネルです。視聴できない全国、いえ、全世界のみなさんのためにも、ネット放送を予定しております」

さやか「仁美、あんたはどこまで魔法少女のことを世間に暴露しようとしてるの!」

仁美「ドキュメンタリーとなっていますが、非現実的な世界です。だれもノンフィクションだと信じませんわ」

ほむら『魔女結界や魔女をテレビで見る日が来ようとはΣ(゚口゚;』

仁美「特撮ということになっています。映像技術が進化している世の中ですから、問題ありません」


まどか「会話は、字幕を付けているんだね」

ほむら『私のノートが映っている(///∇//)』

仁美「そうしなければ、何を言っているかわかりませんから。ふつつかながら私が、字幕を入れさせていただきました」

マミ《マミっ、マミマミ》(字幕・いくわよ佐倉さん)

杏子《あんあんっ!》(字幕・お姉さま、どこまでも付いていくぜっ!)

杏子「あんこあんこーっ!」

仁美「ドラマを面白くするため、ちょっと脚色を入れておきましたわ」

杏子「あんこーっ!」

まどか「これ、誰が撮影しているの? 隠れて撮ったとは思えないほど、すごい鮮明だよね」

さやか「たしかに、臨場感あるよね。映像が凄いから、番組として成功するのも分かる気がする」

仁美「打って付けのお方がいるではないですか」


さやか「このメンバーで、えっとだれだろう?」

仁美「小さくて、神出鬼没で、普通の人には見えないお方です」

まどか「それって…」

QB「呼んだかい?」

杏子「あんこーっ!」

さやか「うわぁぁぁぁぁーー、いつからいたんだっ!」

仁美「キュゥべえさんの瞳がカメラとなっておりますわ」

QB「魔法少女の戦いをカメラに収めるなんて、僕にはわけないことだよ」

ほむら『なぜ許可した(*゜∀゜)===〇 )3 `);'.!!』カキカキ

QB「志筑仁美と、契約したからね」

ほむら「ほむっ!」


QB「いや、魔法少女としてじゃない。ビジネスだよ」
QB「テレビで流したほうが、僕たちにとっても効率よく感情エネルギーを収集できると分かったんだ」

マミ「マミマミー?」

仁美「今まで秘密にしてきたことをバラして本当によかったのかと、マミマミさんが尋ねています」

QB「いいんじゃないかな。この世界は滅茶苦茶だし、どうにでもなれだよ」

さやか「投げやりな…」

仁美「MHA31は、見滝原町の町おこしのアイドルとして活躍させると、市長さんは張り切っております」

さやか「…仁美、なんでそこまでできるわけ?」

仁美「ふふっ、志筑コンツェルンの力を甘くみないほうがいいですわ」

さやか「怖い…」

    _
  ,r´===ヽ

  !l|从ハノリ!|  ホムッ♪
  |リ、゚ ー ゚ノl|   
 ノノ(つ飯と) 
  くノヽヽ'〉   ,.-、     ,.-、   ,.-、     ,.-、   ,.-、   ,.-、     ,.-、   ,.-、    ,.-、    ,.-、   ,.-、
  と__)__)  (,,■)   (,,■)  (,,■)   (,,■)  (,,■)   (,,■)    (,,■)  (,,■)   (,,■)  (,,■)  (,,■)
         紀州梅  カリ梅 おかか ゆかり こんぶ トロロこんぶ  高菜 野沢菜 広島菜 柴漬 わさび漬け
     ,.-、  ,.-、   ,.-、      ,.-、     ,.-、      ,.-、      ,.-、   ,.-、  ,.-、   ,.-、  ,.-、    ,.-、
    (,,■) (,,■)  (,,■)    (,,■)    (,,■)     (,,■)      (,,■)  (,,■) (,,■)  (,,■) (,,■)   (,,■)
    筋子 いくら 明太子  焼きたらこ 生たらこ  ちりめんじゃこ 天むす タコ天 ツナマヨ エビマヨ 鮭マヨ ほたてマヨ
     ,.-、    ,.-、     ,.-、   ,.-、     ,.-、      ,.-、    ,.-、    ,.-、     ,.-、       ,.-、
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   発芽玄米 栗ごはん 赤飯 茸おこわ 五目ひじき 鶏五目 鶏ごぼう バター醤油 沖縄油味噌 浅利の佃煮
      ,.-、    ,.-、     ,.-、      ,.-、    ,.-、      ,.-、      ,.-、      ,.-、   ,.-、
     (,,■)    (,,■)     (,,■)     (,,■)   (,,■)     (,,■)     (,,■)     (,,■)   (,,■)
   牛肉しぐれ 牛すき 牛すじ味噌和え 牛タン  炭火焼鳥 照焼ハンバーグ 粗挽ソーセージ 唐翌揚 黒豚角煮  
     ,.-、    ,.-、     ,.-、    ,.-、     ,.-、      ,.-、        ,.-、       ,.-、    ,.-、    ,.-、
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   ドライカレー カレーピラフ エビピラフ チーズドリア カマンベール タルタルエビフライ サーロインオニオンソース フォワグラ キャヴィア 具なし

    _                            ._
  ,r´===ヽ .  __                    ,r´===ヽ ジャー____
  !l|从ハノリ!|  ..|;;lヽ::/ コポコポ             .. !l|从ハノリ!|   ./__ o、 |、
  |リ,,^ヮ^ノl|∫  |;;|:::|~                    |リ,,゜ヮ゜ノl| ノ .ii | ・ \ノ
 ノ(  つc□ .i===i=i c□c□c□~~   旦旦旦旦ノ( o  つ.旦| ・  |

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恭介の病室

さやか「ほんとびっくりだよ。マミさんに、ほむほむに、あんこがMHA31として、この町のアイドルになっちゃったんだもん」

恭介「僕もびっくりしたな。テレビを付けたら、さやかが映ってるだなんて」

さやか「私はまぁ、友情出演みたいなもんだけどね。まどかも、仁美も…って、仁美はプロデュースか。さすがは志筑コンツェルンのお嬢様だね」

恭介「病院でもMHA31の話題でもちきりだ。この人気は本物だよ」

さやか「みんな、なんだかんだで乗り気なんだ。あんこなんて、最初は嫌がってたのに、ご馳走が食べれると知れば積極的になったし」

恭介「変身シーンや、魔女結界だっけ? あれ、良くできてるね。魔女のデザインといい、CGとは思えないよ」

さやか「まぁ、本物…というか、あははは、撮影には苦労しましたよ」

恭介「いいよな。みんな、夢を追っていて。羨ましいよ」

さやか「恭介…」

恭介「…僕の夢は終わってしまったんだ」

さやか「………」


病院の屋上

さやか「はぁ、恭介。なんとかしたいなぁ」

QB「美樹さやか、なにを落ち込んでいるんだい?」

さやか「うわっ! キュゥべえ、ほんと神出鬼没だなあ」

QB「契約のにおいがしたからね。そういうとき駆け付けるのは普段からの癖なんだ」

さやか「契約って、わたしが魔法少女に?」

QB「奇跡を起こしたいなら、僕は止めないよ」

さやか「契約したら、恭介の腕を治すことができるわけ?」

QB「わけないことだ。その変わり、キミも知っての通り、魔法少女になってもらうけどね」

さやか「私が魔法少女に…?」


QB「普段の僕なら言わないことだけど、契約は慎重になるべきだよ」

さやか「やめたほうがいいということ?」

QB「今の世界で魔法少女になれば、どのような影響を受けるか予想が付かないんだ。だから僕たちの仲間は、チャンスがあっても契約するのを見合わせている」

さやか「私がさやさやって、言うようになるんだよね?」

QB「言葉が使えなくなるのは、確かだね」

さやか「それに、MHA31の新メンバーになれる!」

QB「さやかは、マミたちと一緒にいるから、それが自然の流れだろうね」

さやか「私アイドルじゃん! ファンクラブで一万人突破だって夢じゃない! マミさん超えはあっという間だ!」

QB「それは保証しないなあ」

さやか「恭介だって、アイドルの彼女ができたらめっちゃ嬉しいはずだよ。なーんだ、いいこと尽くしじゃん!」

QB「契約、するのかい?」

さやか「するする、わたし魔法少女になるっ!」

       / |: : /i:|  |: :i: : :|: : : : : : : : :|: : : : ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
     /   |: :/ |:| __、: l,: ::l: :|: : : : : : :|ヽ===、、: :l: : : :ヽ: : : : : : : : : : :|
         |:./l .l| /rミi:|、:l: : l: : : : : : :/: :v,=='_': :l: : : : :l: : : : : : : : : : :|
         V/  /;/ リ |: /: : : : : : :/: : :ヾ:つ): l: : : : :l: : : : : : : : : : |
       __. ノ  //    /:/: : : : : : /,. --、: : l: : |: : : : : : : : : : : : : : |
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       ヽ   ヽヽヽ  /:/: : : : : : :/ノ ! ` /: :l: : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|
       '、       l:/: : : : : : :/' __ノ /: : : : : :|: : : : :|: : :.|: : : : : :|

         >     l: : : : : : : :/ ´,, -'´|: : : : : :.l: : : : :l: : : l: : : : ii:.|
         |      l: : : : ,: : :,/ '´   |:/: : :l: : : : : : /: : : : : : / |:l
         、     l: : : : /l: :/     ,l: ,i: : /: : : : /: : : : : : /  ヽ
         `i゙ ー --|: : :,/ l: /     // |: : : : : : : : : /l: r.:/

           |: :/: :/: : :イ  l:/     /  l:/,|: : : : :.//,' /,'
          |: l ;l:./: :ィ:/} ,/    _ ,-==-''/ /: : :r'´ / /
          |:| v/:/ r,f=== -‐''´´     /:/ |
           l| レ   l|          _ '--―.ヽ   これ…とうとう
                 ll   __,. -  ,.r'´,r '´ ̄ ̄ヾ  きちゃったかな!
                | '´    //        ヽ
      七._  -/-  |    /l⌒ヽ  n 土  ノ__」_ヽ _」__\''
     (_乂 )  / こ . Lノ  V  ノ  ヒl 寸  |  |_  ノ _|


恭介の病室

恭介「腕が…動く! 動くぞっ!」

さやか「バーカバーカ!」

恭介「さやか、僕のどこがバカなんだ?」

さやか「バーカバーカバーカ!」

恭介「僕の腕が治ったのがそんなに不愉快なのかい!」

さやか「バーカバーカバーカバーカっ!」

恭介「さやかなんて絶交だ。でていってくれ!」

さやか「ばぁぁぁぁぁかぁぁぁぁぁぁぁーーーーっ!」

………
……


QB「さやかが魔女になった」

ほむら『早っΣ( ̄□ ̄;)!!』

きりがよい所なので
お風呂にはいってきます
残ってますように…

ここまで読んでくださっている方
ありがとうございます


マミ「マミマミマミーっ!」

仁美「キュゥべえ、なんてことしてくれたのよ!とマミマミさんは怒ってらっしゃいます」

まどか「わーん、さやかちゃんが魔女に、そんなのってないよ!」

杏子「あんこーっ!」

QB「僕を責めるようだけどね。さやかが契約したいと言ったからしたまでの話だよ」

ほむら「ほむっ!」

QB「騙してなんかないよ。僕は、慎重になるべきだと、美樹さやかに忠告している」

仁美「では、証拠映像のキュゥべえさんカメラを観てみましょう」


さやか《恭介だって、アイドルの彼女ができたらめっちゃ嬉しいはずだよ。なーんだ、いいこと尽くしじゃん!》

QB《契約、するのかい?》

さやか《するする、わたし魔法少女になるっ!》

みんな「………」

QB「ほらね?」

仁美「さやかさん、あなたはなんておバカなのでしょうか」オヨヨヨヨ

まどか「さやかちゃんのバカ…」

ほむら『バカすぎる(ρ_;)』カキカキ

杏子『さやかのば~~~~~~か』カキカキ

マミ「マミー…」

仁美「マミマミさんも、おバカなさやかさんに同情すらできないそうです」

QB「長年この仕事をしているけど、契約して5分足らずで魔女になった魔法少女は初めてだよ」

平和すなあ


魔女結界

オクタヴィア「あははははは、さやかちゃんですよー。みんなして私を笑いものにしに来たんだね、あははははは」

ほむら『ばーかばーかm9(^Д^)』カキカキ

杏子『ばーかばーかばぁぁぁぁぁーーーーかm9(^Д^)』カキカキ

オクタヴィア「あははははは、そうですよ、おバカなさやかちゃんですよー」

まどか「ああっ、さやかちゃんがやさぐれちゃってる」

仁美「さやかさん、なんというおいたわしい姿に…」

オクタヴィア「わたしバカだもん、バカすぎだもん、ほんとバカだもん、バカいがいなんも特徴のないバカだもん」

仁美「ご安心ください、さやかのパンツを踏み隊のメンバーが20人を超えています」

オクタヴィア「やったね、わたしのパンツってどんだけ人気あるんだよ、あははははは」

俺は脱ぎたてがほしいです


マミ「マミ、マミマミ」

仁美「バカはバカなりの生き方がある、さやかさんは立派なバカだった、そこは誇っていいと、マミマミさんが励ましています」

オクタヴィア「バカがバカなりに立派に生きて、魔女になっちゃいましたぁーーあはははははははは!」

仁美「ここまで吹っ切れたさやかさんは、ある意味清々しいですわ」

マミ「マミーっ!」

仁美「例え友達でも、あなたが魔女なら戦わなくてはいけない。勝負よ、とマミマミさんがおっしゃっています」

まどか「なんで、友達同士で戦わなくてはいけないの、そんなのおかしいよ!」

ほむら『さやかがともだち(・_・)?』カキカキ

まどか「なんで疑問系! そんなこといってると、ほむらちゃんのこと嫌いに…うそうそ、嫌いになんかならない、いつでも大好きだよ!」


オクタヴィア「まどか、ありがとう。でも、わたしたちは戦わなくてはならないんだ。さやかちゃんは潔く、この運命を受け入れるよ」

まどか「さやかちゃん…」

マミ「マミー?」

仁美「どんな勝負をするのかと、マミマミさんが尋ねています。」

オクタヴィア「勝負はね、どっちがバカだ対決だぁぁぁぁーーーっ!」

ほむら「………」

杏子「………」

マミ「………」

オクタヴィア「さあ、誰が相手になるのかな? あんこか、ほむほむか、まさかのマミさんなのか、わたしよりバカを見せてみろー、あはははははは」

マミ「マミー」(負けたわ)

ほむら「ほわほむ」(完敗よ)

杏子「あんこーっ!」(勝てるわけがねぇ!)

オクタヴィア「ちょっとちょっと! 勝負しようよ、なんで戦わずに負けを認めちゃうわけ!」


マミ「マミー」(佐倉さん…)

ほむら「ほむほむ」(この世の中にあなたよりバカな人なんて…)

杏子「あんこーっ!」(いるわけがないんだ!)

オクタヴィア「うぎゃあああああああああっ、わたしはそんなにバカじゃなぁぁぁぁぁぁーーー………

………
……


まどか「消えちゃった…」

ほむら『美樹さやか、自分の勝利を認めたくなかったのね(;ω;)』カキカキ


仁美「きっとさやかさんは勝負に負けて、自分よりバカな人がいるという安心感が欲しかったのでしょう」

まどか「そんなの、いるわけないのに…」

ほむら「ほむー」(あわれな美樹さやか、やすらかに成仏しなさい)ナムナム

杏子「あんこー、あんこーっ!」(ちくしょうさやか! 自爆しやがって! おまえの死はバカにする!)

マミ「マミマミマミ」(行ってしまわれたのね、円楽の与太郎に導かれて…)

仁美「さやかさんがいないと、マミマミさんの自らを皮肉った一世一代なボケも空振りに終わって寂しいですわ」


数日後

さやか「いやぁ、迷惑かけたね。世界一のおバカっ子、みんなのヒロイン美樹さやかちゃんが帰ってきたよー」

ほむら「ほむーっ!」

マミ「マミーっ!」

杏子「あんこーっ!」

まどか「復活してるーっ!」

仁美「さやかさん、一体どうしてっ!」

誰か一人ぐらい真面目に悲しんでやれよw

ってもう復活してるしw


さやか「いやー、はっはっはー、さやかちゃんゾンビになって戻って来ちゃいました!」

QB「どうやら、グリーフシードを失った魔女は、元の体に戻るようだね」

マミ「マ、マミ?」

仁美「魔法少女に負けた魔女は人間に戻れるの?とマミマミさんが言っております」

QB「いや、肉体は死んだまま魂が宿ったんだよ。つまりはゾンビだね。マミもなってみたいかい?」

マミ「マミマミ!」

仁美「絶対にご遠慮する、ゾンビになるなら死んだほうが良いそうです」


QB「まさかこんなことになるとは、感情のない僕もびっくりだよ」
QB「さやかのソウルジェムがグリーフシードに変化しても、感情エネルギーは雀の涙だったし、変だとは思ってたけどね」

まどか「キュゥべえは、どうやって感情エネルギーを得ているの?」

QB「魔法少女と魔女が戦っているときなんだ。ソウルジェムとグリーフシードがぶつかり合うとき、感情エネルギーが放出する」
QB「それも、精神力が強くなればなるほど大きくなる。まどかたちの応援で、エネルギーがアップしたこともあったよ」

マミ「マミー」

仁美「だから、テレビ放送を許可したのですねと、マミマミさんは納得したようです」


さやか「はっはっは、魔女もいいけど、ゾンビもいいぞー、不死身なんだー、さあ人間どものノーミソ食っちゃうぞー、まずはまどかからだー」

まどか「さ、さやかちゃん…」

ほむら「ほむっ!」ターン

さやか「うぎゃあああああああっ!」プシュー

まどか「きゃっ、ほむらちゃん! さやかちゃんを撃っちゃった!」

さやか「冗談だよ! さやかちゃんゾンビは、映画みたいに人間の肉を食べたりしないよ!」

仁美「本当にゾンビなのですね。銃で撃たれてもさやかさんピンピンしています」

ほむら『ストレス解消になりそうね(*´∀`*)』カキカキ


さやか「あのねぇ、ゾンビでも痛みはあるんだぞ。ほむほむは銃で撃たれる不死身の女の子の気持ちをちょっとは考えてよ!」

杏子「あんこーっ!」プスッ

さやか「ひぎゃぁぁぁぁーーーーっ!」ピョンピョン

まどか「杏子ちゃん、さやかちゃんのお尻を槍で突いちゃだめだよ!」

さやか「そうだよ、開発されたらどうすんだ!」

杏子「あんこ、あんこ!」

仁美「これがアタシ流のおかえりなさいだと、あんこさんが仰っています」

さやか「あんたたちねぇ、私が人間だったらとんでもないことになってたんだぞ! 反省しろ!」

ほむら『平気よ、美樹さやかだから(`・ω・´)』カキカキ

さやか「人を、じゃなくて、ゾンビをなんだと思ってるんだーっ!」

仁美「やっぱりおバカなさやかさんがいると、賑やかでいいですわね」


喫茶店

さやか「仁美、二人きりで話したいことってなに?」パクパク

仁美「さやかさん、ゾンビになっても食事はできるのですね」

さやか「うん、お腹に穴が空いていて食べ物が出てくるときがあるけどね。今朝も、牛乳飲んだら首からピューと吹き出たよ」

仁美「見たくない光景ですわ」

さやか「見ない方がいいよ、私もブルーになったし…」

仁美「子供を産むこともできるのでしょうか?」

さやか「さあ、たぶん無理なんじゃないかな。ゾンビだし、死んでるし、このあたりはキュゥべえのほうが詳しいんじゃない?」

仁美「そうですか…」

さやか「話って、そのこと?」

仁美「いえ、話を切り出すのに勇気がいるので、まずは他愛のない話をと…」

さやか「…?」


仁美「さやかさんに伝えるのに、緊張しているのですわ」

さやか「緊張って…えっと、まさか、まさか、そういうことじゃ…」

仁美「あの、わたし…実は…」

さやか「うわぁぁぁーーっ! た、タンマ、タンマ!」

仁美「さやかさん?」

さやか「仁美、わたしはあんたのこと好きだよ。でもそれは友達としてであって、それ以上になろうとか、まどかがほむほむにしたいような激しい感情はっ」

仁美「なにか、勘違いなさっているようですね」

さやか「私のこと好きじゃないの!」

仁美「好きですけど」

さやか「やっぱり!」

仁美「その意味が違います。そうやって早とちりするから、みなさんからバカ呼ばわりされるのです」


さやか「えーと、さやかちゃんはついにモテ期が到来なのかと、あはは…」

仁美「上条くん…」

さやか「…え? 恭介?」

仁美「ずっと前から、私は上条くんのことをお慕いしています」

さやか「え? え? え? ええええええええーーーーっ!」

仁美「はぁ、やっぱりさやかさんは気付いていなかったのですね」

さやか「い、い、いやぁ、きょっ、きょっ、きょーすけと、仁美が付き合おうが、ど、どどど、どーていことないぜ、はっはっはっ」

仁美「動揺しすぎです」

さやか「べ、別にいいんじゃない、ふ、ふたりのことを祝福してやる、ぜぜぜい」

仁美「さやかさんは上条くんの幼なじみ。そして、さやかさんは上条くんに恋をしています」

さやか「や、やだなぁ、さやかちゃんは、きょーすけなんか、ぜんぜん好きじゃないのじゃ」

仁美「さやかさん、この携帯の動画を見て下さい」ポチ


さやか《恭介だって、アイドルの彼女ができたらめっちゃ嬉しいはずだよ。なーんだ、いいこと尽くしじゃん!》

さやか「うわぁぁぁぁーーーっ! 私の最低な黒歴史っ! ちょーおバカなさやかちゃんじゃあーりませんか!」

仁美「上条くんのことを好きだと、お認めになりますね?」

さやか「それは、恭介がアイドルの彼女ができたら嬉しいだろうなと言っただけで、それがさやかちゃんというわけでは!」

仁美「お認めになりますね」

さやか「はい」シュン

仁美「やっと、本題に入れます」

さやか「…ごめん」


仁美「私は、上条くんが退院したら、この気持ちを伝えようと決めていました」

さやか「…う」

仁美「でも、諦めますわ」

さやか「え?」

仁美「さやかさんは、上条くんのために、魔法少女になって、魔女になって、ゾンビになったのです」
仁美「そんな友達を知っていて、私が上条くんに告白することなんてできません」

さやか「い、いいんだよ。私のことなんか気にしないで」

仁美「たとえ付き合ったとしても、罪悪感で長続きしないでしょう」

さやか「だから私のことは…」

仁美「気にします。さやかさんがなんと言おうとも、私は上条くんとはお付き合いしません」
仁美「たとえ、上条くんが私のことを好きだとしても、絶対に」

さやか「仁美…」


仁美「スッキリしました。この事は、さやかさんに伝えるべきだと思っていました」

さやか「わたしは、どうしたらいいかわからないよ…」

仁美「気にしないでください。上条くんに想いを伝えて、お付き合いなさっていいのです。その資格は、あなたにはあります」

さやか「ないよ! 私はゾンビなんだ。男の人となんて、そんなの無理。それに、私は恭介に嫌われちゃっているし」

仁美「誤解は、私が解いてさしあげます」

さやか「…でも、ゾンビだから…恋愛とか、そんなの不可能なんだ」

仁美「可能です。さやかさんが、自分の気持ちをすべてを伝えたら、上条くんは分かってくれますわ」

さやか「………」

仁美「私の好きになったお方は、さやかさんのことを知って、見捨てるような最低な男ではないと信じています」


さやか「でも、やっぱり、私は…」

仁美「さやかさん?」

さやか「私も告白しない。この止まった心臓のように、絶対に恭介に言わない」

仁美「なぜですか? 上手く行くよう、私が全力で協力します」

さやか「仁美が伝えないなら、私が言えるわけないよ」

仁美「私のことはいいんです」

さやか「私のことだっていいんだよ」

仁美「自分で決めたことです。この気持ちを曲げるつもりはありません」

さやか「いくらいいといっても、私だって曲げるつもりはないよ」

仁美「強情ですわね」

さやか「お互いにね」


仁美「では、こうしましょう。さやかさんが諦めているかぎり、私は諦めます」

さやか「私が勇気を出したら…?」

仁美「私も勇気を出します」

さやか「だとしても、勝てる自信ないなあ。私はバカでこんなだし、仁美はその、頭がよくて美人だから」

仁美「ご安心を。私は、上条くんと付き合うつもりはありませんから」

さやか「じゃあ、私も恭介とは付き合わない」

仁美「どういうことですか」

さやか「どうゆうことだろうね」

仁美「ふふふっ」

さやか「あははははっ」


仁美「なんだか、変な関係になっちゃいましたね」

さやか「いいんじゃない。私は、恭介のこと好きだけど、仁美のことも好きだから」
さやか「今回ので、もっと好きになったかも」
さやか「だから、ふたりが付き合っても、ちゃんと祝福できるよ」

仁美「私も同じです。おバカで可愛い、さやかさんがもっと好きになりました」

さやか「仁美。恭介と付き合っちゃいなよ」
さやか「私は幼なじみとしか見られてないけど、仁美は違うから。女の私から見て、ほんと魅力的だもん。絶対に上手く行くよ」

仁美「それでも私は、ふふっ、上条くんとは付き合いません」


魔女結界

魔女「ふん、ついにMHA31が、わたくしの元にやってきたのね。ぜんっぜん嬉しくなんかありませんわよ」

ほむら「ほ、ほむ…?」

魔女「べ、別に握手してほしいとか、サイン欲しいとか、一緒に写真を撮って欲しいなんて思っちゃいないんだから!」

マミ「マミマミ」

まどか「いくよー。ニッコリわらってー、はい、おまんじゅうの中身はー?」

杏子「あんこーっ!」

カシャ

まどか「うん、バッチリ撮れたよ」

魔女「だから、欲しくないっていってるでしょ。一生の宝物になんかしないわよ、ありがとう!」

さやか「テンプレートなツンデレの魔女だなあ…」

仁美「MHA31の放送が始まってから、魔法少女を歓迎する魔女さんが増えましたわ」


外の世界

マミ「マミー」

まどか「マミさんお疲れ様っ! タオルをどうぞっ、飲み物も色々ありますけど、なにがいいですか?」

マミ「マミマミ、マミー」

仁美「ミルクティーをいただくわ。なんだか鹿目さんは部活動のマネージャーみたいと、マミマミさんが仰っています」

まどか「えへへっ、お役に立ててうれしいです」
まどか「はい、ほむらちゃんはいちごミルク。もちろん、飲みかけ、私と間接キッスだよ♪」

ほむら「ほむぅ…」

杏子「あんこーっ!」ゴクゴク

まどか「あーっ! あんこちゃん飲んじゃだめーっ!」

さやか「あのツンデレ魔女手強かったね。最後、追い抜かれるかとヒヤッとしちゃった」

仁美「高層タワーのてっぺんにある旗を目指す綱渡り走、迫力がありましたわ」


QB「非常にテレビ向きの高視聴率間違いなしの試合だったよ」

仁美「うまく撮れましたか?」

QB「バッチリ。段々と、どんなアングルで撮影すればいいか分かってきたよ」

さやか「カメラマンキュゥべえいたんだ」

QB「MHA31と魔女の戦いは全てカメラに収めると、仁美と約束したからね」

仁美「どんなアングルも自由自在な最高のカメラマンを雇えて助かりますわ。ノーギャラなのが申し訳ないぐらいです」

QB「お金なんて使い道ないからね。感情エネルギーで満足しているよ」

さやか「代わりに私がもらいたいなあ…」


QB「今日のパトロールはこれで終わりかい?」

マミ「マミー」

仁美「そのつもりだそうです」

QB「それじゃあ、僕は調べものがあるから、お先に失礼」

まどか「うん、キュゥべえバイバイ」

杏子「あんこー」

仁美「美味そうな飯屋を見付けたら教えてくれと、あんこさんが仰っています」

QB「了解した」タッ

さやか「いっちゃった。調べ物ってなんだろう?」

ほむら『気になる(-ω-;)』カキカキ

仁美「このルールが変わった世界で、気がかりなことがあるのかもしれませんね」


町中

女の子たち「まっみさーんっ!」

マミ「マミー♪」フリフリ

女の子A「きゃーっ、手を振ってくれたーっ!」

女の子たち「ほむほむーっ!」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん、はい、手を振ってこーんにちはー」ブンブン

ほむら「ほむぅー」ブンブン

女の子B「無愛想なほむほむかわいいー」

男の子A「ほむほむ結婚してくれーっ!」

まどか「だめー、ほむらちゃんは私と結婚するのっ!」

ほむら「ほっ、ほむっ」


男の子たち「あんこーっ! う○こーっ! ち○こーっ!」

杏子「あんこーっ!」タッタッタ

男の子B「うわっ、あんこがこっち来るぞっ!」

男の子C「逃げろーっ!」

女子たち「MHA31のみなさん、がんばってくださーいっ!」

男子たち「いつもテレビみているぜっ!」

マミ「マミマミーっ♪」

さやか「大人気だなあ。結成して1ヶ月してないのに、もう町のアイドルとして定着してるじゃん」

ほむら『迷惑(≧ε≦)』カキカキ

さやか「はぁ、私も魔法少女続けられたら良かったのに。なんで、さやさやじゃなく、バカバカしか言えなくなっちゃったんだろう」

ほむら『バカだからm9(^Д^)』カキカキ

さやか「自分がバカなのは嫌ってほど自覚したよ…」


仁美「魔法少女グループMHA31の人気は予想以上ですわ」

さやか「どこに行っても声かけられるし、サイン攻めだもんね」

仁美「パトロールみたいなことをしていたり、防犯のイメージキャラクターになっているのもありまして、ここのところ犯罪件数が減っているのです」

さやか「治安にも役立ってるんだ」

仁美「どこの誰かさんが、盗みを働かなくなった影響もありそうですけど」

杏子「あんあん」

さやか「…?」

仁美「番組の視聴率は30%をキープしてますし、ネット放送は50万再生数、グッズも販売したら即完売」
仁美「見滝原町のアイドルMHA31の町おこしは大成功ですわ」


さやか「グッズってどこで売ってるの?」

仁美「見滝原町のネット販売ですわ。あと、市役所や駅前の土産店でも販売しています。近々MHA31の専門ショップがオープンする予定です」

さやか「この町を出たくなってきた…」

まどか「私の部屋ね、ほむらちゃんベットカバーに、ほむらちゃん抱き枕に、ほむらちゃん等身大ポスターに、ほむらちゃん人形に、ほむらちゃんにパジャマに、ほむらちゃん目覚まし時計にって、ほむらちゃんでいっぱいなんだよ」

さやか「まどかは本人いるじゃん」

まどか「ケータイの待ち受けは私とほむらちゃんのツーショットで、着信音はこれなのだ!」ポチッ

ほむら《ほむほむー、ほむっ、ほむほむー》

まどか「えへへへへ、ほむらちゃ~ん、かわいーなー」

さやか「ほむほむ、こんなまどかを見てどう思う?」

ほむら『帰ってきて(T_T)』カキカキ


数日後 マミホーム

まどか「はい、ほむらちゃん、右の耳は終わったから、反対側だよー」カキカキ

ほむら「ほむー」クルリ

まどか「ほむらちゃん、ここのところ耳かきしてなかったでしょ? けっこう溜まってたよ」

ほむら「ほむほむ」

まどか「ティヒヒ、ほむらちゃんは可愛いなー」

ほむら「ほむぅー」キモチイイー

まどか「おおっ、こっちにも奴がいる。このカリカリ感、大物だぜ。さあ覚悟っ!」カキカキカキ

ほむら「ほむほむっ」

さやか「帰ってきてって言ってたわりには、ほむほむはまどかにべったりだよね…」

仁美「何度も時を繰り返すことまでして助けようとした、大切な友達ですもの」

マミ「マミマミー」ドーゾ

仁美「マミマミさん、美味しい紅茶、いただきますわ」


杏子「あんこーっ!」ムシャムシャ

さやか「マミさんのケーキは美味しいなぁ」ボロッ

仁美「さやかさん、目玉が取れて、あんこさんのケーキの上に落ちましたわ」

マミ「マミっ!」

さやか「あはは、またやっちゃったか。これ、よく取れるんだよねぇ、中々はまらないし」

杏子「あんこーっ!」

さやか「あーっ! それ私の目玉だから、イチゴじゃないぞ! たべるなぁーっ!」

マミ「マ、マミー…」

仁美「私は慣れましたけど、マミマミさんはまだのようですね」

マミ「マミマミ」

仁美「ゾンビになりたくない気持ちはわかります。私もさやかさんのようになるより、死を選びますから」

まどか「耳かき完了。はぁはぁ、もう我慢できない! ほむらちゃんのお口を、私のお口でお掃除ちゅーーーーっ」ガバッ

ほむら「ほむぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーっ!」タスケテー

仁美「平和ですわ」ズズズ


さやか「マミさんの家はほんと落ち着くね。外に出たら、キャーキャーうるさいんだもん」

仁美「有名税ですわ、しょうがありません」

さやか「ファンクラブって、今はどれぐらいいるの?」

仁美「巴マミ親衛隊は、全国で40万人を超えております」

さやか「万超えっ! なんつー数だよっ!」

マミ「マミマミっ♪」

仁美「MHA31の番組が無料でネット放送するようになって、人気がさらに加速しました」

さやか「見滝原町だけのブームじゃなくなったんだね…」

仁美「特にさやかさんの回は断トツトップ。再生数が500万を超え、今も伸び続けています」

さやか「私の恥がーっ! 全世界にーっ!」

仁美「そのおかげで、上条くんと仲直りできたのですから、良かったじゃないですか」

さやか「良かったけど、恭介って、私のことかわいそうな子を見る目をするようになったんだよ…」


マミ「マミっ、マミっ」

仁美「マミマミさんは若い男性と、同世代の女の子のファンが圧倒的に多いです」

さやか「ほむほむは?」

仁美「ファンクラブ会員は25万人ほど。ほむほむさんは、老若男女を問わない平均的な人気を持っています」

さやか「ほむほむは、まどかという強烈なファンがいるしねぇ…」

まどか「はぁはぁ、ほむらちゃんが他のファンに奪われる前に、私がすべてをいただくよ!」

ほむら「ほむほむほむーーーっ!」マドカヤメテー

さやか「こらこらこら、なにやってんの!」

杏子「あんこ?」

仁美「あんこさんは13万人。子供とお年寄りの人気が絶大です」

さやか「で、ゾンビのさやかちゃんは?」

仁美「さやかのパンツに般若心経を唱え隊が、200人いるとのことです」

さやか「わたしのパンツになにがあるんだ!」


仁美「マミマミさん、ほむほむさん、あんこさん、人気の層が違いますし、三人のバランスが非常にいいのです」

マミ「マミっ、マミマミマミーっ!」

仁美「MHA31の活躍は始まったばかり、見滝原町から全国、そして世界へと、アイドル界の頂点を目指すわよ、とマミマミさんは仰っております」

さやか「いつから魔法少女がアイドルになったんですか…」

杏子「あんあんっ!」

仁美「あんこさんは、美味い飯が食えれば、どーでもいいんだそうです」

さやか「あんた、自分が置かれている状況をまったく理解してないよね…」

ほむら「ほむほむ」

仁美「ほむほむさんは、非常に気になることがあると仰っています」

さやか「それより、顔中に付いたキスマークが気になる…」

まどか「ほむらちゃんは鹿目まどかのものマークだよ♪」


ほむら「ほむっ、ほむほむ」

マミ「マミー? マミマミ」

杏子「あんこ、あんこ、あんこー」

ほむら「ほむほむ」

さやか「わっからねー。驚いているようだけど、仁美、なんていっているか教えてくれない?」

仁美「ほむほむさんの経験では、もうすぐワルプルギスの夜が来るはずなんだそうです」

まどか「ワルプルギスの夜?」

さやか「なんか聞いたことあるぞ、えっと、ベルリオーズの音楽だっけ?」

仁美「5楽章のワルプルギスの夜の夢ですね。ゲーテのファウストにもその名があります」

マミ「マミーマミマミ」

仁美「結界を通さずに登場する超巨大魔女だと、マミマミさんが仰っています」

ほむら「ほむほむほむっ」

仁美「一般の人達には、スーパーセルが発生が観測されて、町全体に避難を呼びかけられるそうです」

まどか「スーパーセル? なんか聞いたことがあるような…」


さやか「つまり、魔女界のボス中のボスってところなんだね」

ほむら『この世界でどう登場するか気がかりなの(;´・ω・)』カキカキ

QB「ワルプルギスの夜なら、もうすぐきみたちの前に現れるよ」

さやか「うわっ、また唐突に現れた!」

マミ「マミー、マミマミ?」

仁美「キュゥべえ、なにか知っているの?とマミマミさんが尋ねています」

QB「僕も気がかりで、ワルプルギスの夜が今どうなっているか調べていたんだ。そしたら…」

さやか「そしたら?」


QB「テレビはワルプルギスの夜の話題で持ちきりになっていた。キミたちが知らないのが不思議なぐらいにね」

まどか「テレビって、キュゥべえも見るんだ」

QB「今や貴重な情報源になってるよ」

まどか「思い出した! ワルプルギスの夜って、朝のニュースで聞いたんだ!」

ほむら「ほむっ?」

まどか「うん、スーパーセルがなんとかって…」

仁美「テレビを、付けてみましょう」ピッ


アナウンサー《新作アルバムが全世界で1億枚を売り上げた音楽界のスーパーセル!》
アナウンサー《超カリスマ魔女、ワルプルギスの夜がついに日本上陸です!》
アナウンサー《なんと彼女の、来日前のメッセージが我が局に届いています。ごらんください!》

ワルプルギスの夜《マスをかくこと以外に能なしな猿以下の存在である魔法少女どもに告げる》
ワルプルギスの夜《私が超カリスマ魔女ワルプルギスの夜、略してワルプー様よ。ケツの穴まで貞操帯を付けて恐れるがいいわ》
ワルプルギスの夜《私が日本の見滝原町にやってくる理由はただ一つ。MHA31とかほざく乳臭い魔法少女どもの処女ま(ピーっ!)を私の聖域なるグリーフシードで無限レイ(ピーーーーーーっ!》
ワルプルギスの夜《ソウルジェルを綺麗に洗って待っていなさい、どす黒くなるまで犯してみせますわよアハハハハハハハハハハハハハハハハハ》

アナウンサー《さ、さすがカリスマアーティストだけあって、過激な挑発ですね。不適切な発言が出たことをお詫びします》
アナウンサー《ワルプルギスの夜は見滝原町で、MHA31との対決をリクエストをしているということです》
アナウンサー《MHA31とは見滝原町の町おこし用の魔法少女ユニットで、ワルプルギスの夜との対決を承諾したとの情報は今のところ入ってきていません》

みんな「………」

こいつはぶったまげたなあw


マミ「マっ、マミ…」タジッ

ほむら『ひぃぃぃーー((( ゚д゚;)))』カキカキ

まどか「わっ、ワルプルギスの夜より先に、私がほむらちゃんのピーっ!をいただかなきゃっ!」

ほむら『ひぃぃぃーー((( ゚д゚;)))』

QB「メッセージは挑発でしかないよ。ワルプルギスの夜は、実力で勝ち続けている魔女だ。やることは真っ当だし、卑怯な手だって嫌いなんだ」

さやか「放送禁止なエッチな対決をやるわけじゃないんだね。おっぱい対決ならマミさんが楽勝に勝てるんだけどなあ」

マミ「マ、マミ…」

仁美「ちなみに、マミマミさんおっぱいマウスパットを、MHA31の専門ショップのオープニング目玉商品として販売予定です」

さやか「ほむほむのツルツルまな板も販売すれば?」

ほむら「ほむほむっ!」プンプン


QB「ワルプルギスの夜は手強いよ。彼女に挑んだ魔法少女たちは、あっけなく敗北して、魔女どころかゾンビになっている」

マミ「マミっ!」

QB「ワルプルギスの夜は、出身地、年齢不詳の、作詞作曲歌にダンスの振り付け、ファッションまで、全てを一人でこなす謎のカリスマアーティストだ」
QB「抜群のパフォーマンス、歌唱力、ダンス、カリスマ性、すべてが超一流のエンターテイナー」
QB「CDやDVDの売上げ総計は全世界で十億枚。世界一売れたアーティストとしてギネスに載っているぐらいだ」
QB「さすがは、最強にて最悪な魔女なだけあるね。変わる前のワルプルギスの夜とは違う意味で強敵だ」

さやか「凄そう」

QB「説明するよりも、実際の映像を観た方が早いね。ライブDVD持ってきたから、それを観るといいよ」

まどか「キュゥべえ用意がいいね。じゃあ、早速付けてみるね」ポチっ


ワルプルギスの夜《~~~~~~~~~~~~~~~っ!》

さやか「うわー」

まどか「これはなんというか…」

仁美「すごい…」

ほむら「ほむぅ…」

QB「感情のない僕ですら琴線に触れたぐらいだ。彼女は本物だよ」

さやか「圧倒的じゃん。わたしゾンビでよかった…」

マミ「マミー…」

仁美「こんな凄いのに勝てるわけがないと、マミマミさんはネガティブになっておられます」

杏子「あんこー」

仁美「お腹が空いたから、ホットケーキを作ってほしいとあんこさんは頼んでいます」

さやか「あんた本当にのんきだね!」



ほむら「ほむほむ?」

仁美「魔女としての強さは、世界が変わる前と変わりないのかと聞いています」

QB「キャラが変わったとはいえワルプルギスの夜だからね、そのはずだよ」

ほむら「ほむ?」

仁美「つまりは弱点も同じ?」

QB「そんなのあるのかい?」

ほむら「………」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「ほむほむ!」

仁美「可能性にかけてみたいとほむほむさんが、力一杯に仰っています」


マミ「マミ、マミマミ?」

仁美「でも、どうやって? ワルプルギスと、どう戦えるのよ? 勝てる自信ないわ」

ほむら「ほむ、ほむほむ」

仁美「巴マミ、諦めちゃいけない。ワルプルギスの夜が強いのは最初から分かっていたこと。私はアイツに勝つために何度も時を繰り返してきた」

ほむら「ほむほむほむ!」

仁美「これは私にとって最大のチャンス。たとえ負けたとしても、過去に戻ってやり直しをしない。私の全てを、この世界にかける」

ほむら「ほむほむ!」

仁美「必ず、まどかを救ってみせる」

まどか「ぼぶらじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーんっ!」ダキッ

ほむら「ほむっ、ほむほむっ」


マミ「マミマミ、マミー…」

仁美「精神論では何もならない、実力の差が歴然としていると、マミマミさんが仰っています」

ほむら「ほむほむ、ほむほむ、ほむほむ!」

仁美「戦うという意味では前の世界と同じことなのよ。ワルプルギスの夜は、一人では太刀打ちできない。でも3人ならなんとかなる」

ほむら「ほむほむ、ほむーっ!」

仁美「そうよ、私たちは一人じゃない。三人いるの。MHA31の力を合わせれば、必ず」

杏子「あんこーっ!」

仁美「おーい、ホットケーキはまだかー」

さやか「あとで私が作ってあげるから、ちょっと黙れ! 仁美もあんこの台詞は通訳するな!」

ほむら「ほむほむ、ほむー!」

仁美「私たちMHA31の実力を見せ、ワルプルギスの夜を思い知らせてやりましょう」


マミ「マミー…」

ほむら「ほむほむほむ!」

仁美「マミの羞恥心のカケラもなく大衆の前で見ているこっちが恥ずかしくなるパフォーマンスを平然と大喜びでできる才能が必要なの」

さやか「それ、褒めてないよね…」

QB「でも、アイドルとしては大切なことだよ」

マミ「マミマミ」

仁美「頑張りたいけど、ぱっと出アイドルが、世界最強のアーティストに勝てるはずがないと、マミマミさんが仰っています」

ほむら「ほむほむ」

仁美「お願い力を貸して、とほむほむさんが訴えています」

マミ「マミ…」

声「わーわーっ!」

まどか「外が賑やかだけど、なんだろう…?」

声「わーわーっ!」

まどか「えっと……わわわっ! みんなこっちきて、大変だよっ!」


さやか「どうしたの、窓の外に…ってなんじゃーっ!」

ほむら「ほむっ!」

マミ「マミーっ!」

仁美「外に大勢の人が詰めかけています」

巴マミ親衛隊ども「「マミさーん!」」

ほむほむファンクラブども「「ほむほむーっ!」」

子供たち「「あんこーっ!」」

ファンたち「「がんばれよーっ!」」

ファンたち「「ワルプルギスに負けるなーっ!」」

ファンたち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」


まどか「すごいよ、ファンの人がこんなに集まっている!」

さやか「さすが見滝原町のアイドル。こんなに応援している人がいるんだ、負けるわけにはいかないね」

QB「みんな、MHA31を励ますためにやってきたんだ。これでキミたちの人気は本物だと証明された」

杏子「あんこーっ!」(あのガキ、たこやき持ってるぜ。アタシに食わせろーっ!)

マミ「………」

ファンたち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」

ほむら「ほむほむ」(巴マミ、あなたはファンの応援に応える気はないの?)


マミ「マミ」(まさか)

ほむら「ほむっ」(良かった)

マミ「マミマミマミ?」(暁美さん、佐倉さん、一緒に戦ってくれるわよね?)

ほむら「ほむほむ!」(当たり前じゃない)

杏子「あんあんっ!」(任せとけ)

まどか「私も協力する! いっぱいいっぱい応援するよ。みんなの力を合わせれば、絶対に勝てるの!」

さやか「そうだよ、ゾンビのさやかちゃんもいるんですよーっ!」

仁美「MHA31のみなさん。ワルプルギスの対決の申し入れを、受諾してもよろしいですね?」

マミ「マミマミ」(ええ、受けて立つわ)

ファンたち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」

マミ「マミマミ」(さあ、ファンのところにいきましょう。ありがとうと伝えたいわ)

ほむら「ほむ」コクン

杏子「あんこーっ!」(ホットケーキはどうなったーっ!)

          i>i<!´`⌒ヾ<i
         ((( ノノリ从从ゝ            /i´Y´`ヽ

    _     ゞ(リ ´ヮ`ノリ              ハ7'´ ̄`ヽ.
  ,r´===!〔〕   /U、}li\             | l ,イl//`ヘヘ! |
  i,l|从ハノリ|||   ( ●≡)O=ロ          0リノ(! ゚ ヮ゚ノリ 0 
  |リ、゚ ー ゚ノ|||o   `し'∪    __       -=='==-)杏i-=='==- ,
 ノノノノ つ/|||ゝ        , '´   ヽ      i´ ̄`i't‐t'i´ ̄`i-==-

   ノVV/ ぺ>      ∩{ i{ノハ从k.}     r―`ー ヽ'´ ̄ ヽ/ ‐'  |
   し´し´            ヽヽi|, ゚ ヮ゚ノリ     |   |   | ◎YA |    |
        , -─-、    ┌┴--っ )     /ー'、  / 、_ ノ、  /i」、
       ,マミ-─-'、    | [|≡(===◇
.     ν*(ノノ`ヽ)    `(_)~丿
      ξゝ*^ヮ゚ノξ      ∪  
       θ、⊂ )  
     ⊂二(\/,ゝ.   
         し \|/
          /|


見滝原スタジアム

ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハっ!」

マミ「マミっ!」

観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」

ワルプルギスの夜「きっとゾンビの仲間入りしかなれない魔法少女のみなさん、失禁せずによくここまで来られたわね、それともオムツをしているのかしら?」

ほむら「ほむっ!」

ワルプルギスの夜「ふふふ、こんな近代化をアピールしながらも中身はみすぼらしい町の素人アイドルなんて、私にはインスタント茶漬けの小さなノリのような存在だけど…」
ワルプルギスの夜「私がここに光臨するのは改変前の世界では定められた運命だったから、わざわざ出向いてさしあげたわよ、その腐った処女マ(ピーっ!)を男どもの欲棒で粉砕され血と愛液と精液まみれで感謝しなさい」

観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」

ワルプルギスの夜「勝負は、も・ち・ろ・ん、どっちが人気あるかどうかでいいかしら? ふふ、もう勝負ありのようね、降参したいなら今のうちよ?」

マミ「マミっ!」

ワルプルギスの夜「ふふっ、破壊したくなる素敵な目をしてるじゃない、あなたの初物は私がいただき、身も心も全てを陵辱してあげようかしら?」
ワルプルギスの夜「好きなのよねぇ、希望に輝く少女を絶望に陥れるのは私にとっての最高のオーガズムなの、想像するだけでゾクゾクするわ」


vip席

観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」

仁美「スタジアムは満員、すごい熱気ですわ」

さやか「マミさんの家の前での応援はどこいったんだよ。ワルプルギスの夜コールばかりじゃないか!」

まどか「ここからでも、ワルプルギスの夜のオーラが伝わってくるよ。圧倒されちゃう!」

QB「本物のカリスマだね。映像より、生のほうがワルプルギスの夜の凄さが伝わってくるよ」

恭介「さやか、志筑さん。僕を招待してくたのは嬉しいけど来て良かったのかな? そりゃ嬉しいけど、VIP席は悪いような…」

さやか「恭介…」

仁美「上条くんはいるべきです。魔法少女と魔女の戦いを、その目でじっくりと見て下さい」

恭介「彼女たちを見て、何か得られるものがあるというのかい?」

仁美「ええ、きっとありますわ」


ステージ

観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」

ワルプルギスの夜「才能など無縁である存在価値のない愚民どもが騒いでいるわね」
ワルプルギスの夜「待ち受ける未来は絶望と滅びとは知らずに嘆かわしい。静かな静かな屍の山となるようお掃除をしたくなるわ」

杏子「あんこーっ!」

ワルプルギスの夜「同じ台詞しか言えないのは面白くないでしょ?」
ワルプルギスの夜「ワルプー様が最後を迎える魔法少女にほんのささやかなプレゼントをあげるわ」パチン

ほむら「ワルプルギ…え、あ、しゃべれる! しゃべれるわ!」

マミ「え? あ、ほんと…あ…」

杏子「あんこーっ!」

ワルプルギスの夜「結果は見えているけど、実力でザコを潰すのが好きな私は正統な試合を望んでいるの」
ワルプルギスの夜「勝負の間だけは喋れるようにしてあげたわ、感謝は男のチ○コを口がかみ砕くことでいいわよ」


ほむら「ワルプルギスの夜! あなたには絶対に負けない!」

ワルプルギスの夜「威勢の良い子ウサギちゃんね」
ワルプルギスの夜「ふふっ、あなたは何度も過去を繰り返しても、結果はいつも同じ、いえ最悪のレールを進むしかない、かわいそうなかわいそうな悲劇のヒロイン…」
ワルプルギスの夜「…暁美ほむらちゃん」

ほむら「あなたまさか…?」

ワルプルギスの夜「私が知らないとでも思って?」
ワルプルギスの夜「暁美ほむらちゃんと鹿目まどかちゃんの悲しい友情は、見ていて楽しかったわ」
ワルプルギスの夜「それを壊すのはさらに、ゾクゾクするほど楽しかった。そうゾクゾクするほどにね!」

ほむら「ワルプルギスの夜、あなたを許さない…!」

ワルプルギスの夜「素敵な目。それだけでオ○ンコが洪水のように濡れちゃいそうだわ」


ワルプルギスの夜「あら、そっちの子はどうしたのかしら? なんだか意気を失っているみたいだけど?」

ほむら「…え?」

マミ「あの…えっと…わたし……」

ほむら「ちょっと、なんで気を弱くしてるのよ! あなた、恥ずかしい台詞言うの大好きじゃないの! ティロティロ叫んで無駄にエロくてでかい胸を揺らして男どものズリネタになっていればいいのよ!」

マミ「ごめんなさい…喋れるとなると…ちょっと…」

ほむら「肝心なときにナーバスにならないで!」

杏子「あんこーっ!」

ワルプルギスの夜「さあ、私から始めるわよ。魔法少女たちよ、私の歌にお股ぐじょぐじょに濡らして震えるがいい!」
ワルプルギスの夜「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハっ!」


vip席

観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」

まどか「マミさーん! しっかりしてーっ!」

仁美「マミマミさんは、喋れるようになった影響で、頭がティロ・フィナーレモードから現実に返ってしまい、戦うのが怖くなったでしょう」

QB「マミはメンタル面が弱いからね」

さやか「あんこは、なぜ喋れないんだろう?」

仁美「単に、あんこ以外を言うのが面倒になっているだけですわ」

さやか「なんつー、ものぐさなやっちゃ」

恭介「ワルプルギスの夜の歌が終わるるでに、持ち直してくれたらいいが…」


ワルプルギスの夜「~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」(熱唱中)

観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」
観衆「ワルプ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」

まどか「凄い、人間の声とは思えない!」

QB「魔女だからね」

さやか「歌もダンスも凄すぎる。悔しいよ、敵なのに魅入っちゃう、涙が出てくる。あんな奴なのに、あんな奴なのに…!」

QB「それがワルプルギスの夜のスタイルだ。攻撃的な言動で相手を挑発し、超一流のショーで圧倒させる。本物だからこそ可能なパフォーマンスだ」

仁美「凄いとしか言いようがありませんわ。歌というよりも、神の声を聞いているかのようです」

恭介「こんな相手に、あの子たちは勝てるのか…?」


ステージ

ワルプルギスの夜「~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」(熱唱中)

観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」

マミ「だめ…すごすぎる、こんな間近で、こんな凄いのを見せつけられたら、後に続く私たちが恥さらしなだけじゃない…」

ほむら「マミ、勇気を出しなさい! 恥はいつも晒してたでしょ! 戦わなきゃ負けるしかないの! あなたゾンビになりたいの!」

マミ「いや、そんなの…美樹ゾンビさんのようになるなら、死んだほうがいいわ!」カチャ

ほむら「ちょっ! 銃を自分に向けないで!」

杏子「あんこーっ!」

ほむら「あんこあんこ叫んでないで、あんこもマミをなんとかしなさい!」

マミ「パパ、ママ…マミは今からそっちに行きます…おいしいご飯を用意して待っていてね…」

ほむら「親がいる天国だろうが、円形脱毛症のお断りだろうが、行くのは勝負してからにしなさい!」

杏子「あんこーっ!」タッタッタ

ほむら「ちょっと、あんこはどこに行くのよ! まさか逃げる気っ!」


ワルプルギスの夜「ふぅ、人間という下等な生物でしかいられない哀れで可愛い愚民どもよ、ワルプー様の歌声に酔いしれゾンビに脳みそ食われたような絶望のエクスタシーを感じたかい?」

観衆「ワルプーーーーーーっ!」

ワルプルギスの夜「ワルプー様の虜とあった可愛い子たちに、契約の魔女のくちづけをプレゼントするわ」チュッ

観衆「うおおおおおっ! ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプーっ!」

ワルプルギスの夜「畏怖の存在だった私が、この上ない賞賛を浴びている。ふふっ、なんて素晴らしい世界なのかしら、しびれるわ」

ほむら「マミっ! 私たちの出番よっ!」ユサユサ

マミ「暁美さん…ごめんなさい…その…あなただけで…」

ほむら「できるわけないでしょ、しっかりして! もう、あんこも戻ってきてよ!」


ワルプルギスの夜「あらあら、おあとの魔法少女ちゃんはどうしちゃったのかしら?」

ほむら「くっ!」

ワルプルギスの夜「一人は戦意消失、一人は脱走、残るは時間をリフレイン中の一人ぼっちのほむらちゃんだけ?」

ほむら「私一人でも戦うわ!」

ワルプルギスの夜「何度も時を繰り返そうとも連戦連敗なあなたに、この世界の私を倒せるのかしら? そーねー、サービスに、お尻で線香花火をしたら負けを認めてもよくてよ」

ほむら「なにをバカなことを!」

ワルプルギスの夜「私に勝つだなんて、ほむらちゃんの貧弱の裸を大衆の前に晒して同情を集める他ないじゃない」
ワルプルギスの夜「あなたの大切な鹿目まどかちゃんを連れてきて濃密なレズプレイショーなんて素敵かもね、私が女同士の快楽の契り方のレッスンしてさしあげても宜しくてよ?」

ほむら「ふざけないで!」


vip席

まどか「ほむらちゃーんっ! 私なら人前でもほむらちゃんと濃密なレズプレイができるよっ!」

さやか「…まどかは良くても、親が泣くからやめようね」


ステージ

ワルプルギスの夜「もう誰にも頼らないと誓ってときながら、頼ってしまったのが運のツキ。今回も失敗して、やり直すことになるのかしら?」

ほむら「そんなこと絶対にしない!」

ワルプルギスの夜「ふふっ、戻ったらどうなるか、かわいそうなほむらちゃんは理解しているようね」

ほむら「だからなんだというの…?」

ワルプルギスの夜「かわいそうな、かわいそうな、ほむらちゃん」

ほむら「あなたに同情されたくないわよ」

ワルプルギスの夜「ならば、私に勝ってごらんなさい」

ほむら「言われるまでもないわ」

ワルプルギスの夜「で、私以上の人気を獲得するのに、なにをするのかしら?」

ほむら「………」

ワルプルギスの夜「ふふっ、あなたにとっては魔法少女と魔女が殺し合う絶望の世界の方が良かったのかもしれないわね」
ワルプルギスの夜「戦わずに負けを認めて、さっさと過去に戻っちゃえばいいんじゃない?」

ほむら「そんなこと…ない!」

vip席
さやか「キュゥべえ、どういうこと?」

QB「バグ化はこの世界で起きている現象だ」
QB「ほむらが時を戻せば、新たな平行世界が創造される。まどかに集中されていた因果の糸が1に戻ってね」

仁美「ワルプーさんがおっしゃる、魔法少女と魔女が殺し合う絶望の世界が待っているわけですね」

まどか「じゃあ、ほむらちゃんが再びほむほむになるのは、また何度も時を繰り替えさなきゃならないの?」

QB「もう二度と起こらないよ。一度発生したバグは修復されるのが宇宙の理だ」
QB「まどかに今回のような巨大な因果の糸が集まっても、修正された法則で回避されるだろうね」

まどか「そんな…」

仁美「奇跡は一度きり。MHA31は絶対に勝たなくてはいけませんわ」

さやか「でも、どうやればあんなのに勝てるの?」

恭介「あれ?」

仁美「上条くん、どうなされましたか?」

恭介「いや、あそこにいるのってあんこじゃないかな?」

まどか「本当、あんこちゃんだ! なにかを抱えて戻ってきてるよ!」

QB「あれは…?」


ステージ

杏子「あんこーーーーーーーっ!」

ほむら「あんこ、戻ってきた…?」

マミ「佐倉さん…」

杏子「あんこーーーーーっ! あんこーーーーっ! あんこーーーーーーっ!」

マミ「あの子の周りにいるのは、なに?」

ぬいぐるみ「マミおねーちゃーーーーん! ワルプルギスをティロ・フィナーレーっ!」

人体模型「なんてザマですかっ! 応援なんかして…やるんだからっ!」

ゾンビ少女「がんばれ、まほうしょうじょー、おかしをいっぱいたべて、元気になれーっ」

マミ「ぬいぐるみや、人体模型、それにさやかさんのようなゾンビまで…」

ほむら「なんなの一体…?」

ワルプルギスの夜「あらあら、魔法少女に敗北した哀れな魔女たちじゃないの」

ほむら「魔女っ?」

vip席

QB「MHA31と戦った魔女たちだ」
QB「観戦に来ていたのを杏子が発見して、マミたちの所に連れてきたんだね」

さやか「戦いに敗れたら、この世界に残るか、あの世にいくか選べたもん。私は未練あるから戻ってきちゃったけど」

まどか「キュゥべえ、なんで魔女だった子は、ぬいぐるみになっちゃってるの?」

QB「肉体を失っているから、代わりとなるものに憑依したんだろう」

さやか「遺体が燃やされる前に負けていて良かった…」

恭介「遺体?」


さやか「あ、いや、あははは、なっ、なんでもないんだ。ただのMHA31の設定だから恭介は気にしないで」ボロッ

仁美「さやかさん、慌てるあまり目玉が取れましたわ」

さやか「ぎゃーーっ! 恭介のいる前でーっ!」コロコロコロコロ
さやか「待てー、私の目玉ーっ! あーっ! そこの人っ、踏まないでーっ!」

恭介「テレビでやってたのはまさか本当の…演出じゃなかったのか?」

仁美「信じる、信じないは、上条くん次第です」

恭介「まさか、僕の腕はさやかに…?」

仁美「上条くん次第です」

恭介「………」


ステージ

元魔女A「マミマミーっ! ほむほむーっ! あんこーっ!」

元魔女B「MHA31! ワルプルギスなんてぶっとばせーっ!」

元魔女C「なにメソメソしてんだ、きょにゅーがっ! あたしらが応援してるんだ! 勝てるに決まってるだろ!」

マミ「みんな…」

巴マミ親衛隊14万4365「そうだーっ! 俺たちだっているぞーっ!」

巴マミ親衛隊1「俺はずっとマミマミのことを応援していたんだーっ! あんたが好きだ! 惚れてるんだ! マミマミに一生ついていくぜっ!」

巴マミ親衛隊たち「マミマミ! マミマミ! マミマミ! マミマミ!」


ほむほむファンクラブ「俺たちだっているぜ! しゃべるほむほむもめっちゃかわいいぜ!」

ほむほむファンクラブたち「「ほむほむ! ほむほむ! ほむほむ! ほむほむ!」」

子供「あんこーっ! う○こーっ ち○こーっ!」

子供たち「「あんこーっ! う○こーっ ち○こーっ!」」

杏子「あんこーーーーーっ!」

ファン「マミマミもほむほむもあんこもがんばれーっ!」

ファン「MHA! MHA! MHA! MHA!」

まどか「ほむらちゃーん! マミさーん! あんこちゃーん! がんばれーっ!」

さやか「がんばれーっ! ワルプルギスの夜なんて、私のバカっぷりと比べたらザコだーっ!」

仁美「三人の力が合わされば絶対に勝てますわ!」

恭介「MHAのみんな、夢をかなえろーっ!」


まどか「MHA! MHA! MHA! MHA!」

さやか「MHA! MHA! MHA! MHA!」

仁美「MHA! MHA! MHA! MHA!」

恭介「MHA! MHA! MHA! MHA!」

元魔女たち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」

巴マミ親衛隊たち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」

ほむほむファンクラブたち「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」

子供たち「「あんこ! う○こ! ち○こ!」」

みんな「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」


ワルプルギスの夜「信じられない! なぜこんなションベンくさいおバカな子たちに、こんな大きなコールが沸くわけ!」

マミ「そうよ、私たちはバカよ。でもね、私はこの町を愛している。ファンを愛している」
マミ「その気持ちは無限大よ!」

ほむら「元の恥ずかしさ大爆発のマミに戻ったわ」

杏子「あんこ!」

マミ「みんなーありがとーっ! そして気を弱くしてごめんなさい!」
マミ「私たちMHA31は、絶対に諦めない! ファンがいる限り、永久に不滅の魔法少女よ!」

みんな「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」

マミ「さあ、暁美さん、佐倉さん! 私たちMHA31のトリプルパワーでワルプルギスの夜を死者なる復活の門へと連れて行くわよ!」

ほむら「な、何をする気?」

杏子「あんこ?」

マミ「もちろん、ワルプルギスに対抗! 歌と踊りで勝負よ!」

ほむら「へ?」

マミ「ミュージックスタート! 恋もティロ・フィナーレっ!」

ほむら「え?」

恋もティロ・フィナーレ♪
作詞、作曲 巴マミ
歌 MHA31

マミ「いつもティロティロ、ティロ・フィナーレっ♪」
マミ「恋よ、ティロティロ、ティロ・フィナーレっ♪」
マミ「捕まえたと思わないことね♪ あなたの胸いる私はロッソ・ファンタズマ♪」

杏子「あんこーーっ!」

マミ「さあ、暁美さんも一緒にティロ・ティロ♪」

ほむら「てぃろふぃなーれ…っ」

マミ「アモーレ♪ アモーレ♪ 追いかけては逃げて、気まぐれ乙女心♪」

ほむら「おとめ、ごころ」

杏子「あんこーっ!」

マミ「いつもティロ・ティロ・ティロフィナーレっ♪」
マミ「恋よ、ティロ・ティロ・ティロフィナーレっ♪
マミ「交わしたやくそく忘れちゃったわ、くるりとすり抜け…」
マミ「暁美さんの必殺技を考えたわ、一緒にっ♪」

ほむら「え?」

マミ「パッサート・ヴィクトーリアっ♪」

ほむら「ぱっさーと・う゛ぃくとーりあ…」

vip席

みんな「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」

まどか「きゃーっ! お顔真っ赤なほむらちゃーんかわいいーっ! ラブリーっ! いけいけ、ほむらちゃーん!」

さやか「あの落ち込みようはなんだったのかと思うほど、マミマミさんのテンションが凄まじい…」

仁美「さすがはMHA31、私が見込んだアイドルグループだけあります」

恭介「あの、志筑さん…」

仁美「なんでしょうか上条くん?」

恭介「その、さやかのことが本当だとしたら、僕はどうすれば…」

仁美「ヴァイオリンを弾かれたらよろしいのです」

恭介「ヴァイオリンを…?」

仁美「ええ、さやかさんのために…」

恭介「………」


仁美「ご自分の夢を叶えて下さい。それがさやかさんが望んでいることですもの」

恭介「いいのだろうか。僕はさやかに、いくら謝罪しても許されない、大きな代償を与えしてしまった」

仁美「さやかさんは気にされていません」

恭介「それは分かっている。さやかの事はよく知っているつもりだ、だからこそ…」

仁美「彼女の恋の気持ちも…?」

恭介「え?」

仁美「ふふっ、そちらの方は気付いてなかったようですね」

恭介「さやかが…まさか…」

仁美「私がそれを言ったのは不公平ですので、私も上条くんのことをお慕いしていていると告白しますわ」

恭介「………」


仁美「返事はいりません。私はさやかさんのため、自分の恋を諦めると決意しています」

恭介「それが両想いであったとしたら?」

仁美「それでもです。付き合いません。これは女の意地ですわ」

恭介「僕に、さやかと付き合えと?」

仁美「さやかさんも私と同じように、女の意地を見せるでしょうね」

恭介「………」

仁美「それに、そんな同情や贖罪で付き合ったところで、さやかさんは喜びますでしょうか?」

恭介「…返って傷つけるだろうね」

仁美「ええ」

恭介「今回だけじゃない。いつもだ。僕は、さやかを傷つけてばかりいたんだな」

仁美「否定はいたしませんわ」

恭介「どうすれば、傷つけずにいられるんだろう…?」

仁美「そうやって、さやかさんのために悩んで、悩んで、悩んでいれば、よろしいのではないでしょうか」

恭介「さやかのために、か…」

仁美「それで見付けた答えはきっと、さやかさんを傷つけるものではありませんわ」

恭介「………」

仁美「ふふっ、モテる男はつらいですわね」

さやか「ねぇ、二人でこそこそなにを話してるの?」

恭介「さ、さやか、えっと、体のほうは大丈夫かい?」

さやか「へーき、さやかちゃんは不死身だしねー。で、なんの話?」

仁美「恋もティロ・フィナーレ。傷つかない恋なんて、恋じゃありません、という話ですわ」

さやか「?」


ステージ裏

観衆「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」
観衆「「MHA! MHA! MHA! MHA!」」

ワルプルギスの夜「なんなの一体。曲はティロティロ、歌はヘタクソ、踊りはバラバラ、ド素人のおふざけしかないじゃない」
ワルプルギスの夜「なにもかも私よりも下どころか、自分のおねしょを芸術作品として公開するような低レベルぶり」
ワルプルギスの夜「なのに、この人気? 私以上の盛り上がり? 理解できないわ」

QB「僕は理解できるよ。MHA31はキミより勝っているものが一つだけある」

ワルプルギスの夜「インキュベーダー?」

QB「それが何か知りたいかい?」

ワルプルギスの夜「知りたくないけど、理屈家のあなたは説明したくてウズウズしているものね。勝手に喋ってなさい」

QB「親しみだよ」

ワルプルギスの夜「自称感情のないインキュベーダーが、親しみという感情表現を使うなんてお笑いね」

QB「確かに、MHA31は、実力においてワルプルギスの夜に完敗だ。どれを取っても勝てる要素なしだし、それは彼女たちを応援するファンだって承知している」

ワルプルギスの夜「じゃあ、なぜこれだけ盛り上がっているの?」

QB「MHA31が好きだからさ」

ワルプルギスの夜「好きだなんて、なにこのインキューベーター。寒気がするわ」

QB「彼女たちは、見滝原町を守る魔法少女であり、見滝原町のために頑張っているアイドルなんだ。見滝原町の住民が応援するのは当然のことだよ」

ワルプルギスの夜「そんな理由だけで人気が出るなんて、この町に住む奴らの頭が狂ってるとしかいいようがないわ。そういう魔法少女と戦ったことあるけど、その時は勝負にもならなかったもの」

QB「もちろん、努力を積み重ねた結果もあるよ。MHA31の懸命な姿に心を訴えられ、家族のような親しみを感じ、ファンになって応援しているんだ」

ワルプルギスの夜「家族ってあなた、さっきからインキュベーダーらしからぬ事ばっか言ってるわね。あの巨乳ペチャパイあんこ三人組に感化されたんじゃない?」

QB「かもしれない。バグが起きた世界だ。僕たちの性格も、何かしらの変化が起きても不思議なことじゃない」

ワルプルギスの夜「私が、このような存在になっているように…」

QB「僕は、そっちの方が信じられないよ」

ワルプルギスの夜「ふふっ、本当ね」


QB「悪い気はしないだろう? 長い年月、孤独の果てで絶望を歌い、魔法少女を恐怖のどん底に落としてきたキミが、全世界からスーパースターとして注目されているんだ」

ワルプルギスの夜「最悪から最高へ。素敵なジョークね」

QB「君は圧倒的だ。だから親近感が沸かない。人々は、ワルプルギスの夜の超一流のパフォーマンスを見たいのであって、応援しに来ているわけじゃないんだ」

ワルプルギスの夜「完璧主義の私に弱みを見せろと?」

QB「不可能だね。君は実力で勝ち抜くアーティストだ。完璧から外れた途端、人気が急落するのは想像がつく」

ワルプルギスの夜「そんな勝利をしたって顔に泥を塗るようなものだわ」

QB「世界レベルで見たら、君の圧勝だよ」

ワルプルギスの夜「見滝原町を舞台に、人気で勝負したのが敗因ってわけね」

QB「敗北を認めるのかい? 勝負はまだ終わっていない。君がさらに絶大なパフォーマンスをしたら、状況はひっくり返る可能性が大だよ」

ワルプルギスの夜「やめておくわ。繰り返してきた幾度の世界でずっと絶望に耐え抜いてきた、ほむらちゃんに免じてね」

QB「僕の知るワルプルギスの夜とは思えない優しさだね」

ワルプルギスの夜「こんな狂った世界だからこそ、私らしくないことをしたくなるのよ」


ステージ

マミ「みんなーっ! ありがとうーっ! んー、ちゅっ♪」チュッ

巴マミ親衛隊たち「「マミマミ! マミマミ! マミマミ!」」

ほむら「ありがと…う…」ハズカシイ

まどか「ほむらちゃーん! 可愛いーっ! さすが私の嫁ーっ!」

ほむほむファンクラブたち「「ほむほむ! ほむほむ! ほむほむ!」」

杏子「あんこー!」

子供たち「「あんこーっ! う○こーっ! ち○こーっ!」」

さやか「いやぁ、子供たちぶれないねぇ…」

マミ「これからも、私たちMHA31は、見滝原町のため、ファンのために、がんばりつづけるわー!」

ほむら「が、がんばり…ます」

杏子「あんこあんこーっ!」

MHA31ファン「「MHA! MHA! MHA!」」


ワルプルギスの夜「ブラボー、ブラボー」バチバチバチ

ほむら「ワルプルギスの夜!」

ワルプルギスの夜「まるでどこぞの便所の落書きレベルな感動的なショーだったわ」バチバチ

マミ「ふふっ、好きなだけ言ってなさい。どんな勝負でも私たちは勝つ。なにがあっても絶対に諦めないわ」

ワルプルギスの夜「じゃあ、次の試合は…」

杏子「あんこーっ」

ワルプルギスの夜「…といきたいところだけど、ちょっと疲れちゃったのよね、暫く休ませていただくわ」

ほむら「なにを言ってるの?」

ワルプルギスの夜「私のグリーフシード。あなたたちに差し上げるということ」

マミ「え?」

ほむら「あなた?」

杏子「あんあん?」

ワルプルギスの夜「私の負ーけ。勝者は巨乳ペチャパイあんこちゃんってことよ。おめでとう」


ほむら「なにを企んでるの?」

ワルプルギスの夜「なにもないわよ。見滝原町での人気は巨乳ペチャパイあんこちゃんの方が上だった」
ワルプルギスの夜「だから私は負けを認めた。リベンジはしない。それだけのことよ」

ほむら「………」

ワルプルギスの夜「いさぎよく負けを認めたのが、納得いかないでいるようね」
ワルプルギスの夜「信じなさい。あなたたち三人と、応援する仲間たちの力が、このワルプー様に勝っていたということを」

ほむら「ワルプルギスの夜、あなた…」

ワルプルギスの夜「ペチャパイちゃん、私はあなたが心底羨ましいわ」

ほむら「………」

ワルプルギスの夜「一応言っておくと、ペチャパイって、あなたのことだから」

ほむら「うるさい! 好きでペチャペチャしてんじゃないのよ! なにが羨ましいっていうの!」


ワルプルギスの夜「友情」

ほむら「え?」

ワルプルギスの夜「あなたとまどかちゃんとの」

ほむら「………」

ワルプルギスの夜「私にはないものだもの」

ほむら「あなた…」

ワルプルギスの夜「それに、今は多くの仲間がいる」
ワルプルギスの夜「一人ではなんもできなくとも、多くの仲間がいれば、どんな敵でも倒すことができる」
ワルプルギスの夜「それは、たった一人のワルプルギスの夜をも超えるほどの、大きな力だわ」

マミ「それじゃあ、次は一緒に歌いましょう」

ワルプルギスの夜「え?」

マミ「ワルプルギスの夜とMHA31のコラボレーションよ」

杏子「あんこー」


ワルプルギスの夜「何を言ってるの?」

マミ「昨日の敵は今日の友というじゃない」

ワルプルギスの夜「私には通用しないことわざよ」

マミ「そんなことない。一度戦った相手はお友達。あなたも私の大切な仲間」
マミ「ワルプルギスの夜。あなたはもうひとりぼっちじゃないわ」

ワルプルギスの夜「お花畑な脳みそしてるわね」

マミ「私だって、実力ではワルプルギスの夜に負けていたことは分かっている」
マミ「だから、私たちは力を付ける。もっともっと強くなってみせる」
マミ「そして、次こそ、あなたに実力で勝利するわ」

ワルプルギスの夜「ふん、そのときがあるなら容赦しないよ」


マミ「それにね、会場に来ている人たちは、私たちの勝負を見に来たわけじゃない」
マミ「トップスターであるワルプルギスの夜を生で見てみたかったのと、地元のアイドルの私たちを応援しにきているの」
マミ「だから、どっちが人気あるか比較するのは野暮。MHA31とワルプルギスの夜が一緒になったほうが人気は爆発的に上昇するわ」
マミ「そうよ、みんなが見たいのは、私たちが手を取り合うことなのよ」

杏子「あんあんっ!」

マミ「みんなー! そうよねーっ!」

観衆「ワー! ワー! ワーっ! ワーっ!」

マミ「ほら、そうだと言ってるわ」

杏子「あんこー」

ワルプルギスの夜「ふっ、うふふふふふ」
ワルプルギスの夜「しょうがないわね、あなたの茶番に付き合ってあげるわよ」

マミ「ふふっ、ありがとう」


ワルプルギスの夜「ペチャパイちゃん。あなたはそれでいいわけ?」

ほむら「癪だけど、構わないわ」
ほむら「あなたには恨みがある。けれどそれは、魔女としての運命を果たしていたからのこと」
ほむら「この世界が、それを望んでいるのなら、私はそれを受け入れるわ」

ワルプルギスの夜「ならばいくよ!」
ワルプルギスの夜「MHA31! あたしに付いてこれるかしら!」

マミ「まかして!」

ほむら「負けない!」

杏子「あんこーっ!」

ワルプルギスの夜「うけとれ! 私のグリーフシード!」
ワルプルギスの夜「魔女のワルプルギスの夜は今日で死んだ! 最後の私をとくとご覧なさい!」
ワルプルギスの夜「でもね、私はただじゃ転ばないよ。明日からは、史上最悪のゾンビとして天下をとってやろうじゃない!」

観衆「ワルプーっ! ワルプーっ! ワルプー! ワルプー!」
観衆「MHA! MHA! MHA! MHA!」


ワルプルギスの夜「~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」(熱唱中)

マミ「マミマミーーーーっ!」(熱唱&ダンス&おっぱい猛烈ぷるぷる中)

ほむら「ほむほむーっ!」(熱唱&ダンス中)

杏子「あんあんあんこーっ!」(あんあん中)

観衆「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」

巴マミ親衛隊たち「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」

ほむほむファンクラブたち「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」

子供たち「あんこー! ウ○コーっ! チ○コーっ!」

まどか&仁美&さやか&恭介「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」

元魔女たち「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」

QB「僕は一体、なにを見ているのだろう?」


ワルプルギスの夜「~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」(熱唱中)

QB「信じられない。これは現実かい?」

マミ「マミマミーーーーっ!」
ほむら「ほむほむーっ!」
杏子「あんこーっ!」

QB「魔法少女とワルプルギスの夜が手を取り合う日がくるなんて、僕たちの常識ではありえないことだよ」

観衆「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」

QB「それに、人間、魔法少女、魔女、かつて魔女だった者たちが、みな一つになっているんだ」

観衆「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」

QB「ワルプルギスの夜のグリーフシードが光の雨のように降っている」
QB「なんという輝き、なんという巨大な感情のエネルギーなのだろう」

観衆「「ワルプーっ! MHA! ワルプーっ! MHA!」」

QB「僕は今、奇跡を目の当たりにしているのかもしれないね」
QB「初めて知ったよ」
QB「…この世には、希望や絶望よりも大きなエネルギーが、存在していたということを」


一週間後

女子大生「まっみさーん!」

マミ「マミマミっ♪」

おっさん「ほむほむーっ!」

ほむら「ほ、ほむぅ…」

じいさん「マミさん、ほむほちゃん、あっちの子は…ま○こちゃんといったかのう」

ばあさん「いやですわ、おじいさん。ちょんこちゃんですわ」

杏子「あんこあんこ!」

仁美「ワルプーさんとの激戦以来、MHA31の人気は絶好調ですわ」

さやか「もうファンの数を聞きたくない…」

仁美「さやかさんのパンツを…」

さやか「そっちも聞きたくないよ!」

まどか「………」


仁美「番組も、地元だけでなく、近々全国ネットで放送できるかもしれません」

マミ「マミー」

仁美「分かっています。MHA31は見滝原町のアイドルです。どれだけ人気がでても、それだけは忘れてはいけないことですわね」

ほむら「ほむほむ」

さやか「よーし、私も三人に負けてられない! さやかちゃんもワルプー様のような、世界最強のゾンビを目指すぞ!」

仁美「ご安心下さい、さやかさんはすでに勝っておりますわ」

さやか「はいはい、おバカの方でしょ。さやかちゃんのおバカさは無敵ですよー」

杏子「あんこ」ボコッ

さやか「ひゃーっ! あんこー! 私の首を取るなーっ!」

杏子「あんこあんこー!」

さやか「ちょっ、人の頭をサッカーボールにして遊ばないでよ! 目が回るったら!」

ほむら「ほむほむ」

さやか「あんたも蹴るなーっ!」

まどか「…はぁ」


仁美「有名になったのは良いことですけど、気がかりなことが一つあるんです…」

マミ「マミマミ?」

仁美「はい。他の町にも魔法少女がいるのは、マミマミさんは当然知っておられますわね」

マミ「マミー」

仁美「実は、MHA31と同じことをしている魔法少女が増えているんです」

さやか「はぁ、酷い目にあった。えっと、別の所にもMHA31のような番組ができているってこと?」

仁美「今のところは、テレビではなく、自分たちで撮ってネット上で公開しているだけですけど」

さやか「なるほど、真似しようとする魔法少女たちがいるんだ」

仁美「ええ。それもたくさん」

さやか「そうだよねぇ、番組みたら他の魔法少女たちが羨ましがってもおかしくないし」

仁美「これは予想してなかったことですわ」


マミ「マミマミー」

仁美「マミマミさんにとっては歓迎することのようです」

さやか「さすがマミさん、ライバルは多いほうがいいんだね」

マミ「マミマミマミ」

仁美「そうではなく、魔法少女が注目されたほうが、その子たちが寂しくないからだそうです」
仁美「マミマミさんがMHA31を許可したのは、自分たちの活躍を見せることで、他の魔法少女たちの応援のメッセージになるからなんですよ」

さやか「マミさんの人気って、そういう優しさから来るんだろうね。私なんか自分のことしか考えてなかったからなあ…」

少女「MHA31、見付けたわよ!」

ほむら「ほむっ?」


少女「あんたたち、ちょっと人気でたからっていい気になっているようだけど、そうはいかないんだじょ」

さやか「ぷっ、最後噛んでんの」

少女「うるさい。私のピッカたんの方が魅力的にゃの!」

マミ「マミマミ?」

魔法少女「ピッカ、ピッカピッカピー」

仁美「早苗、恥ずかしいからやめようよと、ピッカたんさんはおっしゃっています」

少女(早苗)「嘘をつきなさい。ピッカたんは、ノリノリよ!」



杏子「あんこー?」

魔法少女「ピッカピッカ」

杏子「あんこ」カキカキ

少女(早苗)「ピッカたん、なにサイン貰ってるのよ! そーじゃなくて勝負すんでしょ!」

マミ「マミマミー」カキカキ

魔法少女「ピッカピッカ♪」

仁美「サインを貰いにきたのですね。握手に写真もどうでしょうか?」

少女(早苗)「ちっがーうっ! MHA31! あなたたちに勝って、魔法少女の人気はピッカたんのものになるのよ!」

さやか「なるほど、こういうことがあるわけね…」


まどか「………」

ほむら『まどか、どうしたの(´・ω・`)?』カキカキ

まどか「え、あっ、ほむらちゃん!」

ほむら『おとなしいから心配(・д・`*)』カキカキ

まどか「え? あ、ううん。なんでもない、なんでもないよ」

ほむら『本当に? なにかあったら言ってね(^ー'*)b』

まどか「うん、大丈夫。ほむらちゃんは優しいなあ」

ほむら「ほむほむ」

まどか「ほんと、ほむらちゃんは可愛いし、人気あるのわかるよ、えへへ」

ほむら「ほむ?」

まどかの部屋
ベッドの上 まどかは大の字で天井を見つめる

まどか「はぁ…ほむらちゃんは可愛いし、人気あるのも分かるよ…」
まどか「分かるよ…分かるけど…分かりたくないよ…」
まどか「ほむらちゃん。私だけのほむらちゃん…こんなにも私はほむらちゃんのことが大好きなのに…」
まどか「なのに、MHA31が活躍するたびに、どんどん遠くはなれていっている気がして、すっごく寂しいよ」
まどか「ワルプルギスの夜を倒したから、ほむらちゃん、私のこと、どうでもよくなっちゃったのかな?」

QB「浮かない顔をしているね」

まどか「キュゥべえ?」

QB「においがしたからね」


まどか「においって?」

QB「決まっているじゃないか。僕が君に求めることといえば、ひとつしかないだろ?」

まどか「そうすれば私は…」

QB「まどかの希望にかなうことが起きるだろうね」

まどか「でも、そんなことしたらほむらちゃんが…わたしのためにあんなに苦労してきたのに…」

QB「じゃあまどかは、このままでいいと思っているんだ」

まどか「それは…」

QB「今のままでは、ほむらは手の届かない存在だよ。まどかは、MHA31のメンバーである暁美ほむらの1ファンでしかないんだ」

まどか「…ほむらちゃんは、私のこと大切に思ってくれてるもん」

QB「たとえほむらがまどかをどう思っていようとも、今のままでは、二人の間に溝が生まれる一方だうね」
QB「アイドルと一般人って、そういうもんじゃないかな?」

まどか「………」

QB「するかい?」


数日後

まどか「魔法少女まどか!」

さやか「ゾンビのさやかちゃん!」

仁美「人でありつづける志筑仁美です」

まどか&さやか&仁美「三人そろってMSH3バカトリオ!」

仁美「バカはさやかさんだけでよろしいですわ」

まどか「ティヒヒ、魔法少女になった私はバカなんだよー」

マミ「マミーーーーっ!」

杏子「あんこーーーーっ!」

ほむら『まどかあああああああああああΣ(Д゚;/)/』カキカキ


まどか「ティヒヒ、ほむらちゃんごめんね。わたし魔法少女になっちゃった」
まどか「キュゥべえのお願いは、魔法少女になっても人間の言葉を使えるようにしてほしいなんだ」

ほむら『そんなorz』カキカキ

まどか「これはほむらちゃんのためなんだよ。わたしたちが対等でいられるには、こうするしかなかったの」

さやか「わっはっはっ、驚いただろ。さやかちゃんはゾンビとして、MHA31と戦っていくのだ!」

仁美「MHA31の番組が、マンネリになりつつありましたので、新たな刺激を作るためチームに加わることにしましたわ」

マミ「マミー…」

杏子「あんこ…」

まどか「さあ、MHA31のみんな、私たちと勝負だよ」
まどか「私はほむらちゃんに勝って、ほむらちゃんの身も心も全部を手に入れるのだーっ!」



QB「やれやれ」
QB「まさか、MHA31とMSH3バカトリオとの対決が、宇宙を巻き込むスケールの高いものなろうとは…」
QB「この時の僕は思いもしなかったよ」

ほむら『おしまい(*゚∀゚*)ノ』カキカキ


ttp://i.imgur.com/FvSnn.jpg


やっと終わったorz
無駄に長くてスミマセン。付き合ってくれたひとに感謝
特にz8jIDYh20(cs9kpOJX0)さん ずっとほむほむ支援してくれてありがとうございました

ほむほむが「ほむほむ」しか喋れなくなる
100レス程度の短い話を書いていたはずが
妄想がどんどん広がってこんなのになってしまいました
今までで一番の長編になっちゃったよん
話の軸がないですし
後先考えず勢いのまま好き勝手に書いたので
色々積み込めすぎて読みにくかったかもと反省
ほむほむよりも、仁美が主役になってしまったような…

次はコンパクトにまとめます

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