海未「犯人は・・・あなたですね?」 (209)
ある推理物をラブライブでしたくなったからするだけ
結末もトリックも全部同じ
海未「じゃあもう、本当に決めたのですね、穂乃香?」
穂乃果「うん。目的も果たしたし、9人じゃないμ'sでやっても意味はないよ」
絵里「穂乃香・・・μ'sのリーダーはあなたよ。そのあなたが言うなら・・・従うわ」
ことり「みんな・・・ごめんね・・・」
海未「ことりのせいではありません。これはみんなで話し合って決めたことです。」
にこ「そうよ。これはみんなで決めたこと。そりゃあ後悔はもちろんあるけど・・・しょうがないわ」
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真姫「・・・」ズズッ
にこ「真姫ちゃん、泣かないで」
真姫「べ、別に泣いてなんか・・・」ズズッ
凛「真姫ちゃん泣き虫だにゃぁ・・・」グスッ
花陽「凛ちゃんもだよ・・・私もだけどね・・・」ズズッグスッ
希「みんなで何度も話し合って決めたことや。しょうがないんや・・・」
μ'sは解散することになった。ことり、真姫、絵里がそれぞれの事情で留学することが決まり、とてもではないが
このままμ'sとして活動を続けるのは不可能だからだ。しかし皆の顔は悲しんではいるが、今誰一人その事で不満を言う者はいなかった。
3人は留学が決まったらすぐさまその事をメンバーに相談し、今まで何度も話し合いをしてきたからだ。不満やお互いの感情をぶつけ合った事もある。
仲が一時期疎遠になった事もある。それでも何度も話し合いをして、最終的には逆に絆が深まった。確かにμ'sは解散する。しかし、絆はいつまでも残るのだ。
穂乃香「じゃあ明日のライブで解散を・・・」
真姫「ちょっと待って」
絵里「どうしたの?真姫」
真姫「解散の前に、また合宿でも・・・その・・・いかない?」
にこ「あら、真姫ちゃんがそんな事言うなんてめずらしい」
穂乃香「合宿いいね!前行った真姫ちゃんの別荘さいっこうだったしね!また行きたい!」
海未「それはいいのですが・・・解散をファンに発表するのが先では?」
真姫「μ'sとして行きたいのよ。だって・・・もう・・・なくなんでしょ?解散しちゃうんだよね?」グスッ
凛「真姫ちゃん・・・」
花陽「泣かないで・・・」
希「いいやん。合宿。うちも行きたいわ。解散をファンに言うのは少し遅くなってもええやろ。ファンも分かってくれるはずや。」
穂乃香「じゃあ、まずは明日のライブを成功させよう!!最後のライブだよ!!皆!!」
皆「・・・うん」
穂乃香「じゃあ最後の練習いくよ!!μ's!!ミュージックスタート!!」
次の日、μ'sの最後のライブは無事に成功した。最後、メンバーで涙ぐんでしまった者もいたがそれはライブの成功だとファンは思った。
解散は発表しなかった。
某日、真姫の持ってる別荘で合宿が行われる事になった。前に行った所もよかったが、
それではつまらないと穂乃香が言ったので、土地ごと買い占めた無人島にある三階建ての別荘ですることになった。二泊三日のμ'sで行う最後の合宿。
メンバーそれぞれ思う所はあるものの、当日はとにかく楽しんだ。海で泳いだり、ビーチバレーをしたり、写真を撮ったり。
楽しかった。その間は。解散の事なんて忘れてしまうくらいに。1日目が終わり、朝、海未が起きて二階のリビングに降りた時、そこには・・・
午前11時頃
海未視点
海未「昨日は疲れましたね・・・さすがにドンチャン騒ぎすぎました・・・」
海未達は昨夜は夜中まで遊んでいたり女子トークをしていた。メンバーにはそれぞれ部屋が与えられていたが部屋に戻ろうとするものは誰もいなかった
夜のきれいな景色にあてられたのか、それとももうすぐμ'sが解散すると思い出したのか。
夜も更けて文武両道の海未も疲れがたまって自分の部屋に帰ったがあれは果たして何時ごろだっただろうか・・・?
海未「一番最初に部屋に戻ったのは覚えているのですが・・・だらしないですね」
外を見るとまだ午前だと言うのに暗く、雨が降っていた。天気予報では今日は快晴のはずだが・・・
海未「せっかくこんなリゾートにきたのに・・・残念ですね・・・」
まぁいい。それなら部屋で遊べばいい。昨日と同じ様に、大切な仲間と。
朝食の時間は決めていなかったが少し遅く起床してしまった。もしかしたら自分が最後かもしれない。
海未「いや、穂乃香がいましたね・・・フフッ」
穂乃香の顔を想像すると思わず笑みを浮かべてしまう。あの寝坊助が起きるわけないのだ。
海未「おや、あれは絵里ですね・・・絵里?どうしたのですか?」
海未が階段を下りるとそこには絵里がいた。リビングの扉の前にいた何やらドアノブをいじっているように見える。
絵里「海未、大変なのよ。あれを見て、すごい恰好で寝てるわよ?」
絵里が指をさしたのはドアのガラスの部分だ。そこには足がうつぶせで映っていた。ガラスの位置の関係で足しか見えなかったがズボンの模様から凛だと分かった。
どうやら疲れて寝てしまっているのか・・・
海未「まぁ。だらしないですね。まったくもう。」
絵里「フフフ。よっぽど疲れていたのね。でも困ったわ。これじゃ中に入れないわよ」
絵里はドアノブをガチャガチャしながら言う。どうやら鍵がかかっているようだ。
海未「真姫を呼ぶしかないですね。まだ寝ているのですか?」
絵里「まだよ・・・あっ降りてきたわ」
降りてきたのはことり、にこ、希だった。
ことり「あ、海未ちゃん、絵里ちゃんどうしたの?こんな所で。あれ、凛ちゃんが寝てる。中にはいらないの?」
絵里「中に鍵がかかっているのよ。鍵はあると思うから真姫を呼びに行こうと思っていたのだけど」
にこ「そんな事しなくても呼べばいいじゃない。凛ーーーー!返事しなさーーーーい!りーーーーん!!」
希「起きないね。凛ちゃあああああああん!」
凛はうつ伏せでぴくりともしない。ドア越しとはいえこれだけ呼んでいるのだから何か反応があってもおかしくはない。
しかし凛はピクリとも反応はしなかった。
メンバーもさすがにこれはマズイんじゃないか?と危機感を感じた。
絵里「ねぇ・・・さすがにまずくない?」
海未「そうですね・・・もしかしたら何か持病で倒れたんじゃないですか!?」
花陽「凛ちゃんがどうかしたの?」
真姫「うるさいわよあんたたち・・・」
寝むそうに現れたのは花陽と真姫だった。どうやら今の騒ぎで起きたのか髪はボサボサでファンに見せられるものではない。
にこ「凛がリビングで寝ているんだけど、リビングが閉まっているの」
真姫「は?どうゆうこと?」
海未「私が話します。実は・・・」
海未は今の状況を話した。真姫と花陽は最初はキョトンと聞いていたが話の最後には深刻になった。
真姫「それってかなりヤバイんじゃない!?凛ーーー!!凛ーーー!!」
花陽「凛ちゃああああああああああんん!!!」
凛はピクリともしない。
海未「部屋の鍵はたしか鍵は一階にありましたよね!」
真姫「ええ。たぶんここのもあると思うわ。取ってくるわね!」
海未「真姫、私も行きます。みなさんはここにいてください!」
にこ「わかったわ!!」
海未と真姫は一階に向かい、管理室に向かった。
管理室と言ってもそこは荷物置き場だ。と海未は思った。布団や掃除道具、ブレーカー、机。そして壁には鍵がかかっていた。
しかし鍵は部屋の数だけあるのか、とてもどれが二階のリビングの鍵かわからない。
海未「これではわかりませんね。手間ですが一つづつ試すしか・・・真姫?」
真姫「これよ。この鍵よ。」
真姫は沢山の鍵からあっさり鍵を選んだ。他の鍵と比べると一回り大きい。
海未「すごいですね。なんでわかったんですか?」
真姫「親からマスターキーの事は聞いていたのよ。これさえあればこの別荘の、どこでも開けられるわよ」
海未「なるほど、さすが真姫です。」
二人は急いで二階に駆け上がった。
絵里「凛ーーーーーー!!聞こえたら返事してーーーーーー!!!!」
花陽「凛ちゃああああああああんーーー!凛ちゃああああああああん!」
二階は凛を呼ぶ声で響き渡っていた。一階にいた海未たちに聞こえたのだからドア越しの凛が聞こえないはずはないのだが・・・
真姫「だめみたいね!鍵持ってきたわ!」
海未「急いでください!」
ガチャガチャ・・・ガチャ・・・!
真姫は鍵を入れて回すとそれはあっさり開いた。花陽、希、ことり、にこ、絵里、海未、真姫の順になだれ込むようにリビングに入る。
そこにあったのは凛の足。それはドアのガラスからも見えた光景。おかしかった。何故なら、ガラス越しにしか見え無かった[もの]と、リビングに
入ってから見えた[もの]は全くもって、同じだったのだから。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
最初に悲鳴を上げたのはだれだっただろうか。そこには凛が倒れているのだ。いや、凛の体の一部が置かれている、と表現したほうがいいだろうか?
凛の下半身しか、そこにはなかった。
にこ「なに・・・これ・・・」
花陽「り、凛・・・ちゃん・・・?」
海未「・・・」
希「え・・・なにこれ・・・」
絵里「ひっ・・・ひっ・・・」
真姫「オ、オエエエエエエエエエエエ」
ことり「いやあああああああああああああああああああああああ!」
そこは日常とかけ離れた光景だった。
部屋は荒れ、壁は赤、赤、赤でいっぱいだった。海未は授業中のとある光景を思い出した。
あれは確かそう、授業がつまらなくて、ついエンピツでノートに特に意味もなく、しかし書きなぐったような模様・・・
壁はそんな、意味のない赤色の模様でいっぱいだった。この異形を書いたのは誰で、どんな「筆」を使っていて、どんな「ペンキ」を使っているのか・・・
海未は茫然としながら「筆」を見るとそこから「ペンキ」がまっすぐ窓際まで伸びていた。まるで、筆で引きづったような・・・海未はぼんやりと
その後を目で追った。するとちょうど、窓と「筆」の間のソファの後ろ、入ってすぐのところからは見えない位置に何かマネキンがうつ伏せで・・・
でもまってマネキンってあんなダサイ「ほ」の字のマネキンってそもそもマネキンなのになんで血がドクドクでてるしでてるのオレンジの髪型っtあああああああああああああああああああああ
海未「あっ・・・あっ・・・」
海未は思わず手をそこに指さした。
絵里「はぁ・・・はぁ・・・オエ・・海未、どうしっっ・・・ひっ!!」
そこに、乱雑においてあったそれは
海未「穂乃香ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!いやああああああああああああああああ!!!」
穂乃香がうつ伏せで倒れていた。腹の位置を中心に血がぶちまけられている。
真姫「えっっ・・・・!!!!!」
にこ「もういやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ことり「いやあ・・いやあ・・・嘘でしょ穂乃香ちゃん!!!穂乃香ちゃあああああああん!」
絵里「穂乃香ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
花陽「もう・・・いやぁ・・・」
希「訳がわからへん・・・」
もはや阿鼻叫喚だった。凛の足だけがあり、穂乃香が倒れている。もうメンバーの頭は処理に限界だった。
だからなのか、みんな叫んではいるものの、穂乃香に近づくことはできなかった。穂乃香の元に行くには足からでた血を踏まなければいけない。
皆その血を踏みたくなかった。血のついた、非現実の証しを靴につけてを現実に帰りたくはなかったのかもしれない。
真姫「い、医者・・・そうよ医者よ!!!!医者医者医者!!!医者ぁ!!!!」
絵里「そうよ医者よ!!!医者を電話でもなんでもいいから早くきてもらって!!ほら早く医者を!!!」
「医者」という現実的な言葉に我に帰ったのか、いや、きっと叫ばなければ飲まれてしまうのだ・・・。この部屋の、非現実に。
ことり「そうよ医者!!穂乃香ちゃん!!!しっかり!!
真姫「穂乃香!!しっかりして!!!あっ・・・」
真姫とことりが穂乃香にかけより真姫は体をゆすった。
真姫「つめた・・・」
ことり「えっ・・・」
絵里「何を言ってるの真姫!!にこも!!早く医者!!警察でもいいから早く!!!」
真姫「絵里・・・もう死んでる。脈も・・・ないわ」
ことり「穂乃香ちゃああああああああああああん!!!いやああああああああああああああああああ!!!!!」
海未「穂乃香・・・あぁっ・・・あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
希「・・・」
花陽「あああああああああああああああ!!!凛ちゃああああん!!!穂乃香ちゃああああああああん!!」
穂乃香と凛が死んだ。それだけが、真実だった。
午前11時
海未「・・・」
あれから一時間。メンバーは茫然としたまま三階のリビングにいた。真姫はすぐに警察に連絡。警察も最初はイタズラと思ったのか、ふざけた態度だったが、
真姫の真剣な声に本物と気づいたのか、話を聞いてくれた。警察は真姫にその部屋は事件において重要な意味を持つから荒らさずに鍵をかけて立ち入らないこと。
メンバー全員で常にいること。玄関、窓などの施錠を確認すること。また、台風の影響で警察はすぐにはこの島に到着するとは難しい事を伝えた。
メンバーはマスターキーを使って現場を施錠。その後、玄関、窓の施錠を改めて確認した。その結果、窓、玄関ともに施錠されていたことが確認された。
書き溜め終了。書き溜めたらまた来ます。
穂乃「果」な
穂乃果のかはお菓子のか
そしてメンバーは三階のリビングに入り施錠をして、ようやく一息つく事ができた。
心の整理を、事実を認識する時間を得る事ができた。しかし事実を認識するというのはあの現場を受け入れる、ということ。
あの現場を正しく受け入れるにはまだまだ時間がかかりそうだ。
海未「穂乃果・・・凛・・・どうして・・・」
海未はあの現場を思い出したくないのに思い出していた。言ってることは矛盾しているが頭にもうこびりついているのだ。
もうしばらくは赤いペンキとマネキンはまともに見ることができないだろう。
海未(許さない。穂乃果と凛を殺した犯人を。私は絶対に許さない。)
害を受けて悲しむ者と怒る者がいる。海未は後者だった。
海未(皆が泣いている、落ち込んでいる中、私は薄情なのかもしれませんね・・・)
海未はあの現場を思い出した。吐き気が少し催してきたが水を飲んで我慢する。
海未(まずは状況の確認ですね・・・)
海未(私が二階リビング前についた午前11時。まず私は絵里に出会い、リビングに鍵がかかっていること、凛が倒れていて呼びかけても返事がない事を聞きました。
私が呼びかけても返事がありません。途方に暮れていたところ、ことり、希、にこが降りてきました。そして事情を話し終えると、真姫、花陽も降りてきました。)
海未(その後事情を話して真姫と一緒に一階にある管理室に移動、
この館のすべてのドアを開けることのできるマスターキーを手に入れて二回に移動。
そこで扉を開けると下半身の凛、・・・腹に傷を負った穂乃果がうつ伏せで倒れていました。)
海未(凛の下半身・・・そういえば上半身はどこに・・・)
海未(凛の上半身の見つかっていないが何かを引きづった後があの部屋の窓まで続いていました。穂乃果の事で忘れていましたが窓から投げ捨てたのでしょうか・・・?
とすると下は海。もしそうなら見つかるわけありませんね・・・)
海未(私たちは遺体に下の階から持ってきた毛布を隠すようにかけました・・・このような無残な姿をさらしたままにするのはあまりにご無体だったからです)
にこ「ねぇ・・・海未、あんたどう思う?」
にこの突然の言葉にメンバーはにこをみた。
絵里「どうって・・・どうゆうことかしら・・・?」
にこ「あんただって気づいているんでしょ?あの二人は殺されたのよ?で、この島にいるのは誰よ?私たちしかいないわよね?」
希「にこっち!何が言いたいんや!?まさかうちらの誰かが殺したっていうん!?」
花陽「そんな・・・!そんな事って!!!ある訳ないですよそんなの!!!」
にこ「じゃあ何よ!どうやったら自然にあんなこと起きるってのよ?はっそうね、この中にいないとしたら、穂乃果が犯人よね!?」
ことり「ちょっと!!それってどうゆうことよ!?穂乃果ちゃんも殺されたんだよ!そんなことできるわけないじゃない!」
にこ「あらそうかしら!?コナンで見たけど穂乃果が凛を殺して穂乃果が自分の腹に、例えば氷か何かで自分の腹を刺したらどうかしら!?
そうすれば時間が経てば凶器も消えて他殺に見えるわよっ!よかったわね!それで事件解決よ!」
ことり「穂乃果ちゃんはそんな事絶対にしない!!いくらにこちゃんでも言っていいことといけない事があるよ!!」
海未(たしかに穂乃果の周りに凶器はありませんでした。また、リビングもざっと見た感じでは武器はありませんでした。)
海未(もちろんにこも、そんな事は思っていないのでしょう。あの穂乃果がそのようなことをしないのは私たちならわかるはずです。
おそらく売り言葉に買い言葉なのでしょう。しかしだとすると・・・多分、にこが本当に言いたいのは・・・)
にこ「ああごめん悪かったわね。もちろん私もそんな事は思っちゃいないわ。あれを見たことのあるやつなら皆言うわよ。そんな事をするやつじゃないって。」
にこ「でも、じゃあ一体だれが穂乃果たちを殺したのよ?ここは無人島なのよ?本島から距離もある。公的な船も出ていない!
そりゃあそれ相応の訓練を積んで専用の装備があれば泳いで渡れる距離・・・ではないのかしら?でもそんな手間のかかることをするほど、あんたたち恨み買ってるの?
そんなやばいやつらに?」
ことり「それは・・・」
希「ないけど・・・」
にこ「あんたは?海未」
海未「無いように努めてますけど・・・」
真姫「私もないわよ!」
にこ「そうよね!そもそも現実的に、客観的に考えて!
そんなやつらが一高校生を殺しに来るより!この中の誰かが殺した!そっちのほうがまだ現実味があると思わない!?」
ことり「・・・」
にこ「私だってこんなこと言いたくないわよ・・・でもしょうがないじゃない。誰かが言わなくちゃいけないのよ・・・」
希「にこっち・・・」
にこ「で、私が言いたいことはね?ここからが本題よ。リビングに入る前、リビングに入るトビラは閉まってた。私も海未が鍵を取りに行ってる間に確認したわ。
それは間違いない。二階のリビングに入るにはあの扉しかない!窓の外は海!窓は施錠されていた!となると一つの事実が浮かび上がるわ!」
海未(リビングは・・・)
にこ「リビングは密室だったのよ!!」
ことり「そ、それが何だっていうの?そうよだったら誰にも[ピーーー]ことなんてできないじゃない!」
にこ「いいえ、できるわ!たった一人、それができる人物が・・・」
にこはある人物に目を向けた。
にこ「真姫ちゃん・・・」
希「えぇ!!なんでなん!?」
真姫「ヴぇええ!?私ィ!?」
花陽「そんな!どうゆうことか説明してください!」
にこ「真姫ちゃん、質問するわ。この館の部屋数はいくつ?
真姫「・・・各階どれも同じよ。トイレ、リビング、客間が六つ。それに一階にだけ管理室があるわ。合計二十五部屋よ。」
にこ「それを開ける鍵はいくつあるの?」
真姫「一部屋につき二つよ。それと管理室に鍵はついてないわ。本来一番つけるべきなんだけど前に鍵をなくしちゃってそれ以来つけてないの。
つまりマスターキーをいれて四十九本ね。」
にこ「真姫ちゃん、海未から聞いたわよ。あなたリビングに入る時、数ある鍵束の中から一瞬でマスターキーを選んだと。」
真姫「ええ!それがなんだっていうのよ!」
海未「・・・」
にこ「さっき私も施錠を確かめる時に鍵束を見せてもらったわ。マスターキー以外はとてもじゃないけど今日来たばかりの私たちが見分けるのは不可能よ!
マスターキーの存在だって今知ったしね。そもそも鍵の在処は真姫ちゃんから私たちの部屋の鍵を受け取る時に管理室にあるのは知ってたけど
<真姫ちゃんと海未が今日管理室に入るまでに管理室に入った事があるのは真姫ちゃんだけよ!!>
つまり、リビングから施錠したまま出れるのは真姫ちゃんしかいないということ!!犯人は真姫ちゃんなのよ!!」
真姫「はぁぁ!??ふざけないでよ!!なんで私がそんな事をしなくちゃいけないのよ!コナンの読みすぎじゃないの!?ほら、皆!
この頭ニコニコ女になんか言ってよ!!」
書き込んだ後に少し説明不足がありました。それを補う為に<>←これでくくってある言葉は真実です。
ことり「・・・」
花陽「・・・」
真姫「ちょっとまって、何この空気!?私じゃないわよ!なんで誰も目を合わせないの!?やってないわよおおお!!!」
希「真姫ちゃん、おちついてな、別に私たちは真姫ちゃんを疑ってる訳やないんやで?ただその・・・
にこっちの言うことにもその・・・一応、一応やで?筋が通ると思ってなぁ・・・だからその・・・」
真姫「っ・・・」
ことりと花陽、希は口には出さないものの、空気は完全に真姫を犯人にしようとしていた。
にこ「さぁ、白状なさいよ。この人殺し。あんたがやったんでしょ?」
真姫「っ違う!!本当に私じゃないの!!信じてよ!!ねぇ!ねぇ!!ったら!!」
にこと真姫は今にも取っ組み合いでも始めるような雰囲気だ。海未はそれをただ黙って、見ていた。
海未(本当に真姫が犯人・・・?でも真姫が本当にそんな事をするでしょうか・・・でも、にこの言っている事も筋は通っています。穂乃果・・・あなたならこの時どんな・・・)
海未(考え方を変えるんです。どうやって密室を作ったのか・・・そもそも考え方が間違っている・・・?確か昔穂乃果がこんな事を言っていたような気がします・・・」
1年くらい前
海未「ゲーム理論?」
穂乃果「そ、ゲーム理論」
書き溜めつきました。寝ます。書き溜めたらまた。
海未「何ですか?またくだらない雑誌でも読んでいるんですか?」
穂乃果「違うよ~確かに雑誌だけど・・・簡単に、簡単に言うとね?相手の気持ちに、立場になって考える事なんだ。」
海未「???」
穂乃果「例えばね?オセロや将棋ってあるでしょ?あれって相手は勝利を目指して全力を出すじゃない?てことは相手は常に最善手を指してくるよね?
そうなると最初は読めない手でも終盤になればなるほど相手は最善手を指すわけだから読めてくるんだよ。」
海未「でもその段階まできたらもう詰みなんじゃないですか?」
穂乃果「あはは・・・確かにそうかもしれないね。でも将棋やオセロじゃなくても、現実でもゲーム理論は役に立つんだよ。ほら、現実は「詰み」
なんてないの!」
海未「はぁ・・・」
穂乃果「人為的な事柄が何故起こったのか、原因を考えるのもいい考え方だけど、
もしわからなかったら、相手の気持ちになって考えるんだ。事柄を起こした者は何を考えてそれを行ったのか?起こらなかった場合何が起こるのか。
相手を理解して、思ってあげるんだ。そうなると、見えない事が見える様になるかもしれないね。」
海未「・・・穂乃果」
穂乃果「だからなんで私がテストでいい点数を取れないか理解してあげよう!」
海未「そうやって、テスト勉強をしないで無駄話しているからじゃないですか?」
回想終了
海未(相手を理解する。それは犯人を思って理解するということ。穂乃果と凛を殺した犯人の心なんて理解したくないし思いたくもない。
でもそれで犯人への手がかりが分かるなら・・・」
海未(ゲーム理論・・・事柄を理解する。この場合は密室。鍵・・・管理室・・・真姫しかできない・・・できるなら・・・いけるかも・・・?
でもこれはまだ真姫の潔白を証明することはできない・・・でも・・・!)
真姫「お願い!!!皆信じて!!ねぇ!!!」
ことり「・・・」
花陽「・・・」
絵里「ちょっと、にこやめなさいよ!真姫がまだ犯人ってわけじゃ・・・」
にこ「うるさい!!いい加減に認めなさいよ!!!真姫!!あんたしかできないのよ!!!」
バンッ!!
それは空気が破裂する音だった。メンバーは何事かと音の発せられた方を見る。
海未「・・・」
海未が机を叩いた音だった。
ことり「どうしたの・・・?海未ちゃん?」
絵里「海未・・・?」
希「海未ちゃん・・・?」
にこ「どうしたのよ?お腹でも痛くなったの?それともにこの言うことに何か意見でもあるの?」
海未「やめませんか?もう・・・」
にこ「・・・え?」
海未「もうやめましょうよ。仲間が少し疑わしい状況にいるからって黒にするのは・・・」
にこ「少しって何よ!?どう見ても怪しいじゃない!疑わしくは黒!!こいつは黒y」
バンッ
海未「違います!!!疑わしきは白なんです!!にこ・・・あなたは今仲間が殺されたショックで混乱しているんです。冷静になってください」
にこ「私は冷静よ!!そこまで言うなら海未、あんたは他に疑わしい人がいるっていうの!?聞かせてもらおうじゃない!」
海未(お願い、穂乃果。力を貸して・・・)
海未「残念ながら、真姫以外がどうやってあの密室を作る事が出来たのか私にはまだ解りません。でも、考え方を一つ、提示することはできます!」
にこ「考え方・・・?」
ことり「海未ちゃん、どうゆうこと・・・?」
海未「あらゆる人がこの状況を見れば真姫しか密室を作ることはできないと思うでしょう。ですが・・・もし、あの部屋に鍵がかかっていなかったら?皆さん考えてみてください」
にこ「・・・???鍵がかかっていなかったら?そりゃあもちろん密室じゃなくなるわね」
海未「その通りです。真姫が疑われているのはあのリビングが密室で、リビングに鍵をかけることができるのが真姫しかいないからです。
ここで犯人の気持ちになって考えてみましょう。犯人からしたら疑いをかけられるのは避けたいはず。もし真姫が犯人ならば、リビングに鍵をかけるのはとてもおかしい事なのです」
絵里「そうか・・・!!ここが真姫の別荘なのはメンバー全員が知っている。なのに館の持ち主しか知らない方法を殺人のトリックの一部に使うのはリスクがあるわね・・・」
希「・・・言われてみればその通りやね。真姫ちゃんが犯人ならリビングに鍵をかけて得になることは一つもない・・・」
花陽「むしろ真っ先に疑われますね・・・」
海未「その通りです。私はどうやってあの密室が作られたのかは解りません。ですが、これは真犯人が真姫をハメるために作られた密室だと思います!!」
真姫「海未・・・」グスッ
にこ「でもそんな事を言っても実際に鍵をかけられるのは真姫しかいないじゃない!!私だって真姫ちゃんを疑いたくはないわよ!!!じゃあ誰なのよ!!誰なの!?」
海未「にこ・・・もうやめませんか?犯人を探すのは・・・」
にこ「は・・・?」
海未「どうせ私たち素人があーだこーだ言い合っても解決するわけないんです。私たちが今すべきなのは人を殺した恐ろしい犯人を見つける事ですか?違いますよね?
警察が来るまで生きる事です。犯人は警察がきっと見つけてくれます。この中にいても、いなくても」
にこ「でも海未・・・!!あんただって犯人を見つけたいんじゃないの!!復讐したいんじゃないの!?穂乃果と凛はあんたにとって大切な・・・」
海未「えぇ!!大切な親友です!犯人も分かるなら罰を与えたい!!でも、それでもし見つけたとして、私が復讐をしたら、穂乃果も・・・そして凛も・・・悲しむと思います」
ことり「海未ちゃん・・・」
希「・・・」
海未「だから・・・辞めましょう・・・?」
にこ「・・・悪いけど私は・・・海未、あんたの言いたい事はわかった。確かに真姫ちゃんをそれだけで疑うのはよくなかった。反省する。でもこの中に殺人者がいるって事実は変わらない。私は自分の部屋に戻るわ」
ことり「にこちゃん危険だよ!!!何考えているの!!」
絵里「そうよにこ、私たち以外にこの島に人がいる可能性も0じゃないのよ!!」
希「考え直して!にこっち!」
にこ「大丈夫よ、犯人はこの中にいる。私はそう思っているもの。心配しないで。確か部屋同士で通話できる電話があったわよね?それで何かあったら電話するわよ。
部屋にはチェーンロックや鍵もついている。両方かけて籠城でもしているわ。トイレもあるし一日くらいお風呂に入らなくても大丈夫でしょ。・・・真姫ちゃん・・・」
真姫「何・・・?」
にこ「人殺しって言って・・・ごめんなさい。あなたが犯人でないのなら、明日警察が来た後に謝罪するわ」
真姫「いいわよそんなの。無事でいてね。にこちゃん」
にこ「うん・・・真姫ちゃんもね・・・」
海未「部屋まで送りますよ。皆でいきましょう。」
こうしてメンバーはにこを部屋に送り届けるために部屋をでた。メンバーの部屋全員三階あるので移動はすぐだった。
部屋はベッドルーム、トイレ、で構成されている。これは他のメンバーの部屋も同じだ。窓はあるがベランダはないので部屋に入るに扉から入るしかなく、
扉は鍵とチェーンロックで施錠できる。
<部屋を開ける事ができるのはこの館の至るドアを開けることにできるマスターキー一本とその部屋しか開ける事の出来ない鍵二本しかない。>
部屋を出る前に真姫は皆にそれぞれ自分の部屋の鍵を二本とも配り、マスターキーは破壊してから海に放り投げた。これが真姫が今自分の潔白を証明する精一杯の事だった。
ことり「あ、電話って本当に通じるの?試しておこうよ。」
ことりがそう言うので隣の部屋から電話を鳴らしてみた。電話はものすごく大きなやかましい音を発した。
希「えらいうるさいなぁ・・・でもこれなら寝ていても気づけそうやな」
海未「扉を開けているとはいえ、廊下にいる私たちも聞こえましたよ・・・」
にこ「みんな、ありがとう。ごめんなさい。本来ならあなたたちと一緒にいたほうが安全なのかもしれない・・・でも私は・・・」
海未「いいんです。あなたは間違っていると思いません。むろん私も。」
にこ「ありがとう・・・真姫ちゃん、ごめんね。明日になったらまた謝らせて・・・」
真姫「だからいいって・・・」
にこ「じゃあね!!みんな!また明日!!にっこにっこにー!!」
そう言って扉は閉ざされた。
書き溜め突き立ネル
希「本当に大丈夫やろか・・・」
絵里「そう信じるしかないわ・・・大丈夫よ。鍵もチェーンロックもかかっているのよ?電話もあるし・・・
何かあったらすぐに電話してくるわよ」
14時30分
三階のリビングに戻った彼らは食事をとる事にした。昨日から彼女らは何も食べていないのだ。
食糧は昨日島に行く前に大量に買い込んでいたので問題はなかった。
人間正直な物で、あのようなトラウマな事件に遭遇しても三大欲求には勝てないらしい。
食事をすれば便所に行きたい者もいればちょっと違う空気を吸いたくもなる。
絵里は最初危険ではないか?と発言したが一人で行動をしない事を取り決めてしぶしぶ絵里は承諾した。
しかし、この館で2人も殺されたことは事実なのだ。メンバーは許可が降りてもほんのちょっと
廊下で空気を吸うと、そこにいるのが怖くなりすぐにリビングに戻るのだった。
絵里「雨、やまないわね。むしろ激しくなってるわ。」
希「天気予報では明日にはもう過ぎているらしいで。大丈夫や。そういえば警察は明日のいつ頃来るんや?」
真姫「船が使えるようになればすぐにでも来てくれるそうよ。明日の朝には来るんじゃないかしら?」
花陽「よかったです・・・」
海未「・・・本当にこれでよかったんでしょうか・・・」
絵里「雨、やまないわね。むしろ激しくなってるわ。」
希「天気予報では明日にはもう過ぎているらしいで。大丈夫や。そういえば警察は明日のいつ頃来るんや?」
真姫「船が使えるようになればすぐにでも来てくれるそうよ。明日の朝には来るんじゃないかしら?」
花陽「よかったです・・・」
海未「・・・本当にこれでよかったんでしょうか・・・」
真姫「え?海未?今なんて言ったの?」
海未「いえ、にこを一人にするのは本当に良かったのかと・・・」
花陽「で、でもあの状況ならしょうがないんじゃ・・・それに・・・その・・・」
海未「花陽の言いたいことはわかります。犯人はこの中にいる可能性が高い。しかし、もし第三者が犯人ならばあの密室は簡単に実行できると思うんです・・・」
希「え!?どうゆうことなん?」
花陽「???」
花陽「???」
海未「簡単ですよ。二人を殺して鍵を閉めた後、どこかに隠れればいいんです。」
ことり「あっ・・・」
海未「あの時私たちは混乱していたこともあって事件現場全体は見ていましたが、例えば、ソファの中とか、クローゼットの中とか、
死角な所は見ていません。最近ニュースで冷蔵庫に入った事を呟いて捕まった、なんてニュースもあります。人間入ろうと思えば案外どこでも入れるんじゃないでしょうか?そう考えると・・・
あえて密室にして真姫に疑いを向かせたのも、それだととても納得がいくんです。」
真姫「でも一体だれが・・・」
海未「私たちはスクールアイドルです。ありがたいことにラブライブに出場できる所まで人気もでました・・・
その中に、熱狂的な・・・その・・・ファンも一人はいるのではないでしょうか・・・」
花陽「・・・」
絵里「そういえば最近ニュースでやってたわ・・・スクールアイドルだけを狙った事件が起きているって・・・幸いまだ直接的
な被害者はでていないけど・・・確かにそういうのがいてもおかしくはなさそうね・・・」
海未「この島には9人しかいません。いないはずなんですが・・・もしかしたら10人目がいるのかもしれません・・・」
希「怖いわ・・・」
絵里「そういえば、昨日は結局一番最後まで起きていたのは誰なの?最初に部屋に戻ったのは海未よね?」
花陽「確か・・・海未ちゃんの次に私と凛ちゃんは部屋に戻ったよ。もう眠くて・・・」
希「次にウチ、絵里、にこっちね。よく起きたわホンマに。」
ことり「最後に私と真姫ちゃんだね。穂乃果ちゃんもうソファで寝ちゃってたから毛布を掛けて部屋をでたよ」
絵里「そう・・・全然わからないわね・・・」
希「えりち、アリバイでも探しているの~??だめだよ~犯人捜しはもうしないんでしょ?」
絵里「い、いやそういうわけじゃないわよ?変な邪推しないでちょうだい!」
真姫「もうやめましょ?海未が言っていたようにここで明日まで待てばいいのよ!そうよね?海未」
海未「・・・え?あ、はい。その通りです。」
海未「・・・え?あ、はい。その通りです。」
海未(正直そうも言ってられないのかもしれません・・・)
海未(そもそもなんで、この無人の別荘で、しかも外からも中からも干渉できないこの状況で、殺人を実行したのか・・・
警察が来るまで私たちはこの島を出ることができない・・・それは犯人も同じです・・・
個人に恨みがあるのなら、わざわざ犯人が限定されるここで[ピーーー]必要はないはず・・・それこそ町中で殺せばいい・・・
にも関わらず、この無人島で[ピーーー]と言うことはきっと意味があるはずなんです。
わかりません・・・犯人は10人目なのか・・・この中にいるのか・・・)
ことり「そういえばにこは食糧を持って行ってなかったね・・・」
花陽「あ、そうですね。食事はとらなきゃいけません!でないと大変ですよ!」
花陽が空気を和ますように明るく言う。海未はその気遣いに笑いながら、電話を取った。
海未「じゃあ電話しますよ。にこも頭が冷えている頃でしょう。」
ジリリリリリ!!!ジリリリリリリ!!!!
絵里「本当にうるさいわ・・・ここまで少し聞こえてくるわよ・・・」
真姫「古いからね・・・仕方ないわ」
ジリリリリリリリリリ!!!ジリリリリリリリッリリリ!!!!!
希「にこっち寝てるんかな?あれだけ言ってたのに呑気なもんや」クスッ
ジリリリリリリリリリリリッリリリ!!!ジリリリッリリリリリリリリッリ!!!!
ジリッリリリリリリリリリリ!!!!ジリリッリリリリリリリリリリッリリリリリリリリッリ!!!!!!!!!!!!
海未「・・・あれ?」
真姫「ちょっとォ・・・出ないわよ?」
海未は背筋がさっと冷えていく感覚を初めて味わった。にこが電話に・・・でない!!!
絵里「番号は間違ってないわよね・・・?」
海未「はい、その筈です。これは・・・」
こうしている間にもコールは続いている。こっちまで聞こえてくるほどうるさいのだ。しかし・・・それでも出ないということは・・・
海未「にこに何かあったのかもしれません!!!!行きましょう!!」
メンバーはうなずいてにこの部屋に向かった。
にこの部屋は案の定鍵がかかっていた。
絵里「にこ!!!いるなら出てきて!!お願い!!にこ!!!!」
絵里が必死な形相で部屋をたたく。鍵は二本ともにこが持っているので扉はあかない。
希「にこっち!!!でて!!にこっち!!!!!!」
真姫「・・・」
花陽「あわわ・・・にこちゃん」
絵里は扉に耳をつけた。
絵里「テレビの音はするわ・・・でもそれ以外は・・・」
海未「扉を破るしかないですね・・・真姫、何かないですか・・・」
真姫「扉を破る道具なんて知るわけないわ!!」
希「みんなで探すんや!急ごう!!」
海未「まってください!バラバラじゃ危険です!」
ことり「二人で行動しよ?私はにこちゃんと一階を見てくるね」
花陽「私は海未ちゃんと二階を見るね!」
絵里「希、三階を見るわよ!」
メンバーはそれぞれ各階に散らばった。
3F
絵里「とは言っても・・・どうしたものか・・・リビング・・・何かないかしら!?」
希「落ち着くんやえりち。こんな時こそ、落ち着くんや」
2F
二階のリビングは凛と穂乃果が殺された場所だ。二階を探すということは・・・リビングをドア越しとはいえ見る事になる。
二人はリビングをなるべく見ずに他の客間から探してみる事にした。
1F
ことり「でもどうしよう!どこからさがそう!?」
真姫「とりあえず管理室かしら!あそこなら何かあるかも!!」
ことりと真姫は一目散に管理室に向かった。
真姫「何かないかしら・・・」
ことり「真姫ちゃん!これなんかどうかな!?」
ことりが持ってきたのは折り畳み式の万能斧だった。扉は木でできているし古いからこれでいけない事もないが・・・・
真姫「ちょっと小さいわね・・・切る事はできても時間がかかりそうよ・・・他に何か・・・ッ!!!」
真姫は驚愕する。物置小屋と化している管理室の机にそぐわないものがあったからだ。
それは・・・いつもにこがつけている・・・髪留め・・・!!
ことり「これってにこちゃんがつけてるやつだよね!?なんでここに!?あれ、髪留めに何がはさまってる・・・
真姫「これって・・・鍵!?」
髪留めの中には鍵が二本入っていた。
ことり「そ、そんな・・・いや、うそでしょそんなわけ・・・」
真姫「これって・・・鍵!?」
髪留めの中には鍵が二本入っていた。
ことり「そ、そんな・・・いや、うそでしょそんなわけ・・・」
無差別に鍵束にある鍵がたまたま・・・というわけではない。髪留めでわざわざ二本包んでおいてあるということは
それに意味があるということだ。つまりこれは・・・
真姫「これはもしかしたらにこちゃんの部屋の鍵かもしれない・・・」
ことり「え!?」
真姫「いや、わからないけど、客間の鍵であることは確かよ・・・」
にこの部屋の鍵はすべて部屋の中に籠城しているはずのにこに渡している。
そしてこの鍵がもし、にこの部屋の鍵なら・・・
真姫「行きましょう!!ことりは念のためにその斧もってきて!」
二人は三階に駆け上がった。
2F
二人は客間を探したが特に扉を開ける武器はなかった。次はもうリビングしかない。しかしリビングは鍵がかかっているから入れない。
海未「二階はないようですね・・・後はリビング・・・」
二人はリビングを壁越しから覗き込んだ。
海未「やはり・・・慣れないものですね・・・」
花陽「正直後悔しました・・・」
リビングには鍵がかかっていて入れない。しかし悲惨な光景は今でも映っていた。
花陽「あれ・・・ひっ!!!」
海未「どうしたのですか!?花陽!・・・っ!!???」
花陽「あれ・・・ひっ!!!」
海未「どうしたのですか!?花陽!・・・っ!!???」
3F
ことりと真姫はにこの部屋の扉の前にいた。
真姫「いくわよ・・・」
真姫は髪留めの中に包まれていた扉にさす。
頼む。違っていてくれ・・・
カチャ・・・ガチャン!!!!!!
鍵が・・・回った。
真姫「あ・・・あっ・・・」
ことりはペタンとその場にしりもちをついた。早くこの扉を開けてにこを助けなきゃいけない!!でも見れない!
だってこの鍵が・・・にこの持っているはずの鍵が二本ここにあるって事はそれは・・・あのリビングでの光景が頭の中をよぎる。
もう手遅れなのか・・・いや、やるしかない。
真姫は勇気をもって扉を開けた。
ガチャン!!
それはドアのチェーンを引っ張る音だった。チェーンは外からは掛けられないものだ。
そしてそれは誰かが部屋にいることを示している。
部屋の中からテレビの音声が漏れ聞こえた。
真姫「にこちゃん!!!いたら返事して!!」
ことり「にこちゃん!!!!にこちゃん!!!」
真姫「ことり、それ貸して!」
真姫はことりから奪うように斧を取るとチェーンに振り下ろした。
ガン!!ガン!!!ガン!!!パキン!!!
チェーンは老朽化していたためかすぐに割れた。そこに海未、花陽、絵里、希がきた。
花陽「大変です!!!大変な事が二階で起こったんです!!」
絵里「今のは何の音!?真姫、ことり!見つかったの?」
希「ドアが開いたん!?」
海未「早くあけましょう!!」
ドアが開いた時の状況を知らない4人はドアに入っていった。
真姫とことりも覚悟を決めて部屋に入る・・・
絵里「にこ・・・?いるの?」
希「にこっち・・・?」
部屋は明かりがついていた。
しかしなんというか・・・空気が冷えているというべきか・・・
海未「にこ・・・!?」
ベッドルームに、にこの姿があった。にこはベッドで寝ていて、かけ布団がかけられていた。それは傍から見たらスヤスヤと気持ち
よさそうに寝ているようだった。
絵里「なんだ・・・寝ていたのね・・・全くどんだけ寝坊助なのよ・・・」
一同は気を抜く。
真姫「・・・」
ことり「・・・」
しかしこの部屋を開けた二人は気なんて抜いていられなかった。
真姫「にこちゃん!!起きて!にこちゃん」
真姫がゆすっても何もにこはただは目をつぶっている。
絵里「もお~,にこ起きなっさい!」
絵里がかけ布団を取るとそこには・・・
>>85のセリフ
>>ことり「二人で行動しよ?私はにこちゃんと一階を見てくるね」 にこちゃん→真姫ちゃんに修正します
ご指摘ありがとうございます。他にも読みにくい、矛盾点があった場合は指摘してくださると助かります。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
またあの時の光景がメンバーの頭をフラッシュバックする。
にこは穏やかに寝ているようだった。そう見えた!しかし布団を向いてみればそこには・・・腹は切り出され、内臓がぼろぼろ、血がびしゃびしゃ!
にこのきれいな体は腹から股間まで縦に真ん中から裂かれていた。あぁ!!それはさんまを料理する時に内臓を取るような、そんなそんな・・・
絵里「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!なにこれ!!なにこれ!!!にこ!!にこおおおお!!」
海未は小学生のころ、穂乃果と理科実験室で人体模型で遊んでいたその時は人体模型の内臓が取れると知らなくて・・・でも穂乃果が悪ふざけで
蹴っ飛ばしたらぽろって・・・ぶおわあぼろべちゃぼろろぼろべちゃぐちゃり!!!今のにこはまるでその時の、
海未「ぐっ・・・ふっおえええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」
幼いころの海未のトラウマがよみがえる。海未の胃の中で何かが暴れまわっているのを感じた。
海未「なんて・・・ひどい・・・ことを・・・!!!」
真姫「もういやぁ・・・いやぁ・・・!!!」
花陽「もうなんで・・・どうして・・・」
希「にこっち・・・にこっちいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
もうにこは安らかに寝ているようには見えなかった・・・!
腹を縦に引き裂かれて、ぎゅいいいくぱああああああとこじ開けられて、内臓をぐちゅぐちゅぎゅうううううい!!
血と内臓で中身はドロドロのグチャグチャ!!布団と内臓でネバネバした血がつながっていて、今踏みつけたもの
は何?!あぁ!!怖くて見れない見れない怖い怖い怖いひいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
布団をかければ安らかに見えて、どければ悲惨で・・・
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
書き溜めつきました。また書いたら投稿します
にこは死んだ・・・
海未(人は一度しか殺さないと・・・安心していたのかもしれない・・・油断・・・していました・・・その結果にこが・・・)
海未(今やること、やること・・・確認・・・そうだ!)
海未「皆、今からこの部屋を調べましょう」
絵里「え、で、でも、警察が来るまでは・・・」
海未「調べると言っても人が隠れていそうな所がないかを探すだけです。部屋は密室でした。窓も閉まっています。ということは、まだ犯人がこの部屋に隠れている
場合がある、ということです。
真姫「あ、でも密室っていうかね・・・」
真姫とことりは今まであった事を話した。管理室に、にこの髪留めと二本の鍵があったこと。鍵はにこの部屋の物で、
開けたらチェーンがチェーンが付いていたので斧で切った事。
海未「なるほど・・・だとしたら尚更です。この部屋を調べてみましょう。
それからメンバーは証拠を隠されないか防ぐために一緒に部屋の中を探し回った。人が隠れられそうなベッドの下、クローゼットの中、トイレ、などなど。
その結果 <にこの部屋には誰も隠れていない事が明らかになった。>
希「どこにもおらんで。海未ちゃん。」
絵里「こっちも、いないわ。」
海未「・・・そうですか・・・やはり・・・ダメ・・・っん?」
海未の目に偶然目に入ったもの・・・それはこの部屋に入るために斧で切られたチェーンだった。
海未「これは・・・このチェーン何か変です・・・」
ことり「海未ちゃんどうしたの・・・?」
海未「いえ、なんでもありません・・・この部屋も大事な証拠になるはずです。鍵をかけておきましょう。」
海未はその違和感をぬぐいきれず、そのチェーンをはっきりと記憶して、その部屋を出た。
真姫「にこちゃん・・・またすぐに会えるわ・・・安心して」
絵里「何かいいましたか?真姫?」
真姫「いいえ、なんでもないわ。行きましょう」
絵里「そういえば、2階で何かあったんじゃないの?海未、花陽。」
海未「そうでした。とりあえず二階にきてもらえますか?みなさん。」
2F
希「うわぁ・・・」
絵里「これはひどい・・・」
メンバーがたどり着いたのは二階のリビングだった。扉は閉められて鍵もかかっているが、そこからでもはっきりと見えた。
先ほどまではなかった壁に赤いペンキででっかく文字が書いてあるのだ。
{仲間と一緒に}
希「これはどうゆうことや・・・」
海未「私と花陽はこれを発見して三階に行きました。そしたらあのような・・・」
絵里「とにかくこれも合わせて警察に電話したほうがいいわ。リビングにもどりましょう・・・」
15時30分
絵里「警察に電話してきたわ・・・」
海未「なんて言ってましたか・・・?」
絵里「相変わらずよ。また殺されたことは信じてくれたみたいだけど、それ以外は何も。部屋に鍵をして立ち入りを禁止して、明日まで待て、だって。」
希「そんな・・・」
ことり「でもそうしている間にも・・・ゴメン、何でもない。」
にこが殺されたことにより、犯人は穂乃果と凛を個人で狙ったのではなく、メンバー全員を皆殺しにするのだとわかった。
それはつまり今、自分は命の危機にいるのだということ。恐怖に怯えるのも無理はなかった。
そしてもう一つ明らかになったことがある。
花陽「あの・・・本当にこんな事いうべきじゃないんですけど・・・その・・・」
絵里「どうしたの?言ってみて」
花陽「にこちゃんがその・・・ああなったって事は私たちには犯行は無理・・・ですよね?」
海未(確かにその通りです。にこが出て行ってたのが11時40分ごろ。にこを発見したのは大体14時30分。
その3時間の間、私たちはほぼ一緒のリビングルームにいました。トイレや外の空気を吸いに1,2分外に出ていましたがそれであの様に[ピーーー]時間はないはずです。
それに最大の問題は・・・)
絵里「確かにそうよね。それに例え私たちの誰かがにこの部屋を訪れたとして、にこは開けてくれるかしら?私たちの中に犯人がいると思っているのよ?警戒するに決まってるわ」
海未「でも鍵は一階の管理室に、にこの髪留めと一緒に置いてありました。ということは一度は何者かが、にこの部屋に入ったのは間違いない、ということです。」
真姫「でもそれだと・・・」
希「うん。チェーンをすることができないわ。もしチェーンがかかっていなかったら、百歩譲って私たちにも犯行はできる。時間やその他は置いておいてやけど・・・」
ことり「でもチェーンがかかっていたらどうにもできないね・・・すぐに部屋を探したけど、どこにも隠れている人はいなかったよ・・・」
真姫「あのチェーンは別に特別なチェーンじゃないわ。どこにでもある普通のチェーンよ。そりゃあ少し古くなっていたけれど・・・ちゃんとくっついていたし・・・」
海未(また密室・・・凛、穂乃果の時も密室だった・・・犯人は何故か密室にこだわっているのでしょうか・・・?)
真姫「でもそれだと・・・」
希「うん。チェーンをすることができないわ。もしチェーンがかかっていなかったら、百歩譲って私たちにも犯行はできる。時間やその他は置いておいてやけど・・・」
ことり「でもチェーンがかかっていたらどうにもできないね・・・すぐに部屋を探したけど、どこにも隠れている人はいなかったよ・・・」
真姫「あのチェーンは別に特別なチェーンじゃないわ。どこにでもある普通のチェーンよ。そりゃあ少し古くなっていたけれど・・・ちゃんとくっついていたし・・・」
海未(また密室・・・凛、穂乃果の時も密室だった・・・犯人は何故か密室にこだわっているのでしょうか・・・?)
最初の密室は前に海未が言った通り、あの部屋には犯人が隠れていた、もしくは、真姫がやった、で少し苦しいが説明できる。
しかし今回はどうだろうか?窓は閉められ、ドアには鍵とチェーンがかかっていた。
皆が調べた結果、<漫画や古典の様に、隠し扉、誰にも発見できない二重底のようなものは存在しない>
最初の密室は真姫が疑えるので成立せず、次の密室は全員を疑えないから成立しない。
希「一体どうゆうことや・・・?犯人は外部からにこを・・・?」
海未「たしかにチェーンといえど、多少の隙間はできます。そこから[ピーーー]こともできますが・・・」
絵里「無理でしょうね。にこは扉から遠く離れたベッドルームで死んでいたのよ。しかも腹を・・・
ご丁寧に布団までかぶせて・・・」
ことり「無理だよそんなの・・・」
海未(もうなんか考えるのがいやになってきました・・・いっその事魔法使いかその手の専門家が
やったと思いたいくらいです。しかし本当に無理なんでしょうか・・・?チェーンを外す方法は・・・)
希「ねえ・・・みんな、本当にチェーンを外から掛けるのは無理なのかな?」
絵里「え・・・?誰がやったとかは置いておいて・・・なんだけど。こうゆう話を知ってる?
手紙を運ぶ郵便屋さんは針金を曲げた特殊なヘラを持っているって話。」
海未「?いえ知りませんが・・・」
希「何でもね?マンションのポストに手紙を入れるとき、名前がポストに書いていないから数字だけを見て手紙を入れるんだけどその時に間違えてポストにいれてまう、
って事も結構あるんやって」
その時は本来ならば誤認配達である事を家主に言えばいいのだが・・・大抵家主は留守。帰ってくるまで待つのも手間である。
希「だからそうなったときに針金をちょいと曲げたヘラを持っていくんやって。間違えたときに取り出せるように。ま、あくまで聞いた話なんやけど」
真姫「そういえばうちの病院でもあったわね。なんかの拍子で誰も入っていないトイレの鍵が閉まっちゃって、
でもベテランの看護師さんが定規を器用に使って開けてくれたわ。」
ことり「?その話とチェーンの話はどう関係あるの?」
海未「つまりこう言いたいのでしょう。ポストやトイレも鍵がかかっているのに開ける、取り出せる様な裏ワザがあった。つまり今回のチェーンもそんな
裏ワザがあるのではないか?そうですね?希」
希「うんチェーンなんてもう何年も前にできた施錠手段やで?もしかしたら糸とか何かを使ってひっかけることができるのかも知れないわ。」
花陽「でもそんなものはどこにもなかったよ・・・?糸やチェーンをはめる穴もよく見てみたけど。」
希「そりゃあ方法はウチも分からんけど・・・でも犯人は一回はにこの部屋に入ったんや。それは間違いない。てことはそんな裏ワザがあるんや!それは間違いない!」
海未「・・・」
希「真姫ちゃん・・・」
希の目はかつてないほど冷え切っていた。海未には希が何を言いたいのか、その目から読み取る事ができた。
真姫「え・・・?」
希「え?やないわ。当然そんな事を知っている人なんて一人を除いているわけない。この屋敷の事を知っている真姫ちゃんなら、もしかしたらこの屋敷の
チェーンを開ける裏ワザを知っているかもしれない!!」
真姫「ちょっと!!!また私なの!?いい加減にしてよ!!それに私はにこちゃんから一番疑われていたのよ?そんなにこちゃんが、私が訪ねたからって
鍵を開けてくれると思うの!?」
希「うるさい!!チェーンを開けられる裏ワザがあるんや!鍵も開けられる裏ワザがあるんと違うか!?」
真姫「はぁ!?いい加減にしてよ!!!そんなめちゃくちゃで私を犯人にしないで!!それを言ったら希だってどうなの?さっきの例え話を知っているんだから、
チェーンを開けられる裏ワザも知っているんじゃないの!?」
希「私は無実や!!!知るわけないやろそんなもん!!!」
ことり「二人とももうやめて!!もしかしたら本当に10人目がいるかもしれないんだよ!?なのに真姫ちゃんを疑うの!?」
花陽「ことりちゃんの言う通りだよ!!二人とも辞めて!!!」
海未(・・・何が何だかわからない・・・!確かにチェーンを占める{だけ}なら真姫はまたしても一番怪しいと思えてしまう。
でもゲーム理論で考えるならそれは違う。でもそれならば犯人は誰!?そもそも何で、どうやって、にこの扉を開けたのか
・・・まずはここ!!ここが分からないと次に進める事はできない!犯人の気持ちになって考えても・・・
どうやって開けたのか・・・あぁぁぁわからない!!)
真姫「わかったわよ!!!」
バンッ
真姫は机を蹴っ飛ばした。
真姫「今度は私がここから出るわよ!!!それで文句はないでしょ!!!
希「ああそうや!あんたさえいなければ殺人はおきへんやろ!!!とっとと出てきい!!!」
真姫「わかったわよ!!思えばにこちゃんが出て行ったのも私が原因だしね!私が出ていくわよ!!」グスッ
ことり「正気なの真姫ちゃん!!今出て行ったら犯人の思うつぼだよ!!希ちゃんも頭を冷やして!!」
絵里「そうよみんな落ち着きましょう!!希も!!真姫!!」
真姫「うるさい!!私は自分の部屋で死んでもこもってるわ!!電話には出てあげる!!でもね!!誰が来ても!!誰が来てもよ!!絶対に開けないからね!!」
そう言って真姫は部屋から出て行った。
書き溜めつきました
貯めてからまた投稿します。結構誤字ありました。反省します。読みにくかったり矛盾点あったり
したら指摘してくださるとうれしいです
絵里「・・・希。」
希「私は自分のしたことが間違っているとは思ってへん。前に海未ちゃんは真姫ちゃんが疑わしいからこそ疑うのは間違っていると言っていたよね?」
海未「えぇ・・・」
希「確かにその考えは間違ってはないと思う。でもあの時と今では状況が違う!もう疑わしいは白とか言っていられる状況じゃあらへん。
このままでは私たちも殺されてしまうかもしれへんのや」
花陽「そんな・・・真姫ちゃんがそんな事・・・」
ことり「・・・」
希「それにもうこれで・・・誰も疑わなくてすむんやからな・・・」
絵里「それってどうゆうこと?希」
希「簡単な話や。もしこれで真姫ちゃんが死んだら、真姫ちゃんは犯人じゃないって事になる。死なずに明日を迎えれば、やっぱり真姫ちゃん、もしくは10人目がいるってことになる。
まぁその場合は警察に任せれば解決するやろ。私たちはもうこれで、誰も疑わず、ここで犯人に気を付けて籠城していればいいんや」
海未「そんな・・・死んだら白、死ななかったら黒って・・・そんな・・・」
絵里「とにかく、もう終わった事や。もし真姫ちゃんが犯人じゃなかったら、その時は土下座をしてでも謝るつもりや」
・・・・・・・
真姫の部屋
真姫は部屋にこもって籠城をしていた。先ほど宣告した通り、誰が呼んでも絶対に出ないつもりだった。
真姫「なによ・・・希まで・・・あんな事を言わなくてもいいじゃない・・・だってどうせ・・・」
プー!プープー!
それは真姫の持っている携帯電話からのメールが来た着信音だった。しかしメンバーとは先ほど仲たがいをしたばかり・・・真姫は元々人付き合いはよくないほうだ。
誰がメールを・・・?
真姫はそのメールを見ると感極まった顔になった。
真姫「いよいよなのね・・・っよし!!最後の仕事ね」
そういうと真姫は携帯を握りしめ、ドアをあっさり開けて廊下に消えていった・・・。
17時
そろそろ本格的に日も暮れる時間になったが雨が降っていて常に曇りなのであまり関係はなかった。
メンバーは夜食を食べ終えた所だった。その食事はまるでお通夜のよう。真姫を追い出してから、メンバーはあまりしゃべらなくなった。
それは真姫を追い出して自責の念に駆られているからなのか・・・
海未(一日前はあんなに楽しかったのに・・・どうしてこんな事に・・・)
元々μ'sとして最後に行く楽しい旅行になるはずだったのだ。それが今ではメンバーのうち三人が死んでしまっている。
海未(そういえばこの旅行を企画したのは穂乃果と真姫でしたね・・・)
海未(今更ですが・・・二階の文字について考えてみましょう。二階のリビングは閉まっていました。
そして、<二階のリビングの、事件現場の鍵は施錠した後は全て壊してしまいました。>よって、あそこにリビングに入り、文字を書くことができるのは不可能です。
もちろんドアを壊せばそんな事はないですが、ドアは傷一つありませんでした。
じゃあ誰があれを書いたのかという話です。凛たちを発見した時、あんな物はありませんでした。するとにこを発見するまでの間に誰かが書いたということ。
確かにトイレに行ったり外の空気を吸いに行ったりしましたが一、二分です。あんなものを書けるとは思いません。)
海未「また密室か・・・」
ことり「どうしたの?海未ちゃん?」
海未「いえ・・・あの部屋に書かれた文字を考えていたんです。花陽・・・{仲間と一緒に}ってどういう意味なんでしょう・・・」
花陽「さぁ・・・でも犯人が残していった物なのだから・・・意味があると思います。」
海未「確かにそうですね・・・」
絵里「ねぇ・・・あの文字が書かれた時ってさ、その・・・密室だったのよね・・?」
海未「えぇ・・・そうなりますね・・・」
海未達は今日三度密室を経験している。そのどれもが今だにわからなかった。
海未(考え方を変えてみましょう。まずは、にこのチェーン密室・・・の一段階。どうやってにこの部屋に入ったのか・・・)
海未(にこの部屋の鍵は両方ともにこが持っていました。そしてチェーンがかかっていました。
そもそも部屋の前で誰かがいたら不信になって電話でもしてくるはず。それすらこなかった・・・。
そもそも部屋は少しも荒れていませんでした。つまり全く抵抗すらしていなかった、ということです。あの時のにこをそこまで油断させる人物・・・)
海未「あっ・・・」
ことり「どうしたの?海未ちゃん?」
海未(待ってください!!あの時の状況は確か・・・!!!そしてチェーンロック・・・密室・・・
最初の事件・・・凛・・・穂乃果・・・死体・・・死体・・・?ッあ!ああああああああ!!!!!!!!!)
絵里「海未?」
海未(そうなると・・・真姫が危ない!!!)
海未「みなさん!真姫を捜しにいきましょう!!!」
希「?どうしたの海未ちゃん?」
海未「真姫じゃなかったんです!!真姫があぶない!!!」
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!ジリリリリリリリリリリリリリ!!
ことり「電話・・・?」
リビングの電話が鳴ったのだ。今この状況で電話をかけてくる相手と言えば・・・
絵里「まさか真姫からのSOSじゃないの!?もしそうなら早くでないと!!」
花陽「そうですね!!でましょう!!もし犯人からでも電話越しじゃ何を言われても死にませんよ!!」
海未「わかりました。でますね」
海未は電話をとった。
海未「はい、もしもし」
「・・・ ・・・・・ ・・・」
絵里「何!?だれからなの!?」
海未「・・??」
電話からは聞こえるのは電話特有の電子音?だ。それとわずかに・・・音・・・吐息・・・?いやそれにしては・・・何か苦しそうな・・・
「ぁ・・・かは・・・ぁ」
それに何かギチ・・・ギチ・・・という音が聞こえる。
絵里「貸して!!もしもし!もしもし!!」
絵里が受話器を取りに呼びかけている。
絵里「だめね!出ない!真姫の部屋に行きましょう!緊急事態かもしれない!」
メンバーは急いで真姫の部屋に移動した。
同じ階にあるのですぐだった。
海未「!?なんですか!!これは!?」
絵里「どうゆう・・・こと!?」
希「これは・・・」
真姫の部屋、いや部屋の前には今の状況では考えられない光景があった。
希「ドアが・・・開いてる・・・」
真姫の部屋のドアが開いていたのだ。それも全開で。真姫がもし犯人でないのならありえない事だ。メンバーは急いで部屋に入る。
空気は冷えていて、真姫の姿はどこにもなかった。
絵里「どうゆうこと・・・?何でいないの・・・?」
花陽「まさか、拉致されて危害を加えられているとか!?」
希「どうやろね!犯人だからこそいないんじゃないの!?今この瞬間も私たちを殺そうと影から狙っているんやないの!?」
海未「いえ・・・真姫は違います。」
希「?どうゆうこと?さっきもそんな事言っていたよね?」
海未「みなさん付き合ってほしい場所があります!!急いで!!」
メンバーがたどり着いたのは二階のリビングの前だった。
ことり「ねぇ・・・何が・・・あっ!!」
希「どうしたの・・・!!そんな!!!」
絵里「嘘でしょ・・・」
海未「遅かった・・・」
リビングの扉から見えたのは、リビングの中で首を吊って死んでいる真姫の姿だった。
海未はリビングのドアを開けようと試みるやはり、ドアは閉まっていた。
絵里「またドアが閉まってる・・・なんで!?」
花陽「もう・・・訳がわからない!!なんでドアが閉まっているのか、どうやって真姫ちゃんを外に連れ出したのか、もう何もわからない!!」
ことり「もういやだぁ・・・いやだぁ・・・」
海未「みなさん、提案があります・・・」
絵里「何・・・?海未・・・?」
海未「このリビングに入りましょう。調べたいことがあります。」
ことり「入りたい・・・ってでもドアは・・・」
海未「はい。だから壊したいんです。お願いします。警察にも私がやったと伝えて下さい。お願いします。」
海未はそう言って頭を下げた。
海未の真面目な表情に一同は首を縦に振った。
その後、真姫が見つけたコンパクトな斧を使ってガラスを割り、鍵を開けてリビングに入る事に成功した。
リビングは昨日のまま、地獄のような有様だった。血で血を洗うような壁、文字、三十分もいれば気が狂いそうだ。
海未「みなさん、もう一度誰か隠れていないかをよく見ていただけませんか?お願いします。」
絵里「わかったわ。みんな、探しましょう!」
<一同は改めて部屋内を探し回った。しかし、この部屋にはメンバー以外はいなかった。>
希「もうこれ以上ないほど探したわよ。キッチンの収納スペースまで探してしもうたわ。でも人っこ一人いないで!」
絵里「私もよ。手がかりもないわ。花陽はどう!?」
花陽「私もです。海未さんは?」
海未「・・・」
海未は目を瞑った。そこにはどんな思いが込められているのか・・・海未は深呼吸をして、
海未「残念です。本当に、残念です」
ことり「海未ちゃん・・・?」
海未「みなさん。よく聞いてください。犯人がわかりました。」
海未の言葉に驚くメンバー
希「海未ちゃんそれ本当なん!?冗談じゃないやろね!?」
海未「はい。本当です。冗談なんかじゃありません。」
ことり「え、じゃぁ・・・」
花陽「犯人は誰なんですか!?」
海未「メンバーを殺害した犯人は・・・」
海未「犯人は・・・あなたですね?」
海未「ことり」
書き溜めつきました。たまったら投稿します。
誤字や読みにくい点、矛盾点がありましたら助言よろしくお願いします
ひどい風評被害ピヨ
>>130でドッキリか集団自殺(被害者が協力者)かと思ったんだがどうなるんだろう。解決編楽しみ
そういえば二日連続でエリチカと希が間違っててちょっと笑った
>>151 え!?どっか間違ってましたか!?
希「え・・・」
絵里「そんな・・・」
花陽「うそでしょ・・・」
ことり「う、海未ちゃん冗談はよしてよ、なんで私なの?おかしいよこんなの!!」
絵里「そ、そうよ。それにことりは真姫が出て行ってからずっと私たちとリビングにいたわよ!?にこの時は・・・確かトイレに行ったけどほんの一、二分よ!?
とても殺したり絵を書いたりなんて・・・」
花陽「そうですよ・・・それに最初の事件だっておかしいじゃないですか・・・マスターキーの存在は真姫ちゃんしか知らないし、
管理室にことりちゃんは入っていないんですよ!?無理ですよ。そんなの・・・」
海未「正確には、犯人の一人、と言ったほうがいいでしょう。実行犯は他にいます。」
絵里「犯人の一人!?複数いるってこと!?」
海未「はい。最初の事件から説明します。皆が寝静まった夜、犯人は凛たちをリビングに呼び出して殺害、部屋をかけました。この人物をXと呼ぶことにします。
次の日、Xは皆がリビングに来るまで隠れていました。そして皆が退室した後、例の落書きをして、にこを殺害したのです。」
絵里「ちょ、ちょっと待ってよ!にこを殺害したって簡単に言うけどにこが、ううん、メンバーの誰かが何時どこで籠城するかなんてわからないじゃない!
確かに落書きの密室はそれで説明がつくけどあの状況でにこがメンバーですら疑がっているのに、
見ず知らずの人に対して扉をあけるなんて・・・・・・それにチェーンだって・・・」
>>154の部屋をかけました→鍵をかけました に修正
海未「それも含めて説明します。多分ですがにこじゃなくても、誰でも良かったんだと思います。誰かが一人になればそれでよかった。あの時、メンバーの中に
犯人がいると、皆が思っていました。しかもこの館の持ち主である真姫もいた。容疑者がここにいる。殺されるかもしれない。皆のアリバイはありません。
疑心暗鬼の状態でした。犯人からしたらそれだけで十分だったんです。必ず一人、もしくは二人で籠城するだろう、とね。現ににこは籠城をした。
そして、にこが何時、どこで籠城したか何故犯人に分かったか?ですが、携帯電話やメール、色々あると思います。
ですが、覚えていますか?にこの部屋について、ことりがしたことを・・・
「「あ、電話って本当に通じるの?試しておこうよ。」」
花陽「あっ・・・電話が本当に通じるのか・・・試そうと言っていました」
海未「その通りです。あの電話うるさかったですよね。多分二階のリビングまで聞こえたんじゃないですか?合図だったんです。
誰かが籠城する時、電話を鳴らすようにと。それがなくても、ことりか、真姫からメールをもらえばいいんですから。
その後、Xはにこの部屋に行き殺害、鍵をかけて一階の管理室に行き、鍵と髪留めを置いて、また二階のリビングに隠れたんです。」
絵里「だからぁ!にこがそんな怪しい人に対して扉は開けないでしょ!?って言ってるのよ!そもそもチェーンはどうなのよチェーンは!?」
海未「チェーン?何のことですか?」
ことり「・・・」
希「は?何をいうとるん?チェーンがかかってたやろ?それをどうやってかけ直した?って言うとるんや。もしかしてチェーンをかけ直す裏ワザでも見つけたん?」
海未「いいえ、そんなもの見つけていません。私は、にこの部屋が、チェーンで鍵がかかっていたところなんて、一度も見ていません。
希、絵里、花陽、あなたたちは見ましたか?一度でも、にこの部屋に、チェーンが扉にかかっている所を」
希「な、何を・・・」
絵里「そういえば・・・見て・・・ないわ。見ていない!」
花陽「その通りです。確かに見ていません!」
海未「そうです。あの時!私、花陽、絵里、希は各階を調査して戻ってきた所でした。そしてその時にすでに!チェーンは切れていました!!
つまりこういう事です。真姫、ことりは一階に行き、斧と、にこの髪留めと鍵を手にして、にこの部屋に行ったんです。そして、
鍵を開けた!そしてドアを半開きにして、斧で壁か何かをたたいたのでしょう。
そして私たちの誰かが来るまで待ったんです。いかにも斧を使ってチェーンを破ったように見せかけるために!」
ことり「・・・」
絵里「ちょっと待って、その推理でいくと、真姫も・・・」
海未「はい、真姫も犯人の一人です。しかし真姫には理由があります。これも後で説明します。」
海未「その後、Xは真姫をメールで二階のリビングに呼び出してリビングを施錠、そして殺害し、電話をかけて、隠れたんです。」
希「た、確かにそれやと筋は通るけど・・・」
花陽「でもそのXって何者なんですか!?海未ちゃんの話を信じるなら、Xはにこちゃんに鍵を開けてもらったんですよね!?
あの時にこちゃんが信用できる相手なんて・・・それに!Xが隠れているというなら私たちが発見しているはずよ!でもそんな不審者
は発見できなかった!」
海未「います。たった・・・一人だけ」
絵里「誰よ?あの時メンバーは全員容疑者だった!なのに!そのにこが信頼できる人って・・・それに、っまさか!!いやでもそんな!!」
海未「そうです!たった一人。にこから無条件で信頼される人物、それは」
海未「あの時被害者だった、あなただけですよね? 穂乃果?」
書き溜め終了 以下略
メンバーは毛布がかけられている所を見た。あれは凛の下半身と穂乃果にかけたものだ。その穂乃果が・・・生きている・・・?
希「穂乃果ちゃん・・・!?そんな、穂乃果ちゃんは死んだはずやで!!」
海未「いいえ。死んだふりをしていただけです。血は血のりをつければいいし、あの時の穂乃果はうつぶせで倒れていました。
あれは、あおむけにされたら生きていることがわかってしまうからです。
花陽「そ、そんな・・・」
海未「あの時、穂乃果に近づいたり、触ったのは誰ですか?」
絵里「え、えと確か・・・あの時は足が竦んでいて、近づいたり触ったのは・・・」
<真姫「穂乃香!!しっかりして!!!あっ・・・」
真姫とことりが穂乃香にかけより真姫は体をゆすった。>
花陽「真姫ちゃんと・・・ことりちゃんです・・・」
海未「その通りです。あの時本当は穂乃果は生きていました。もし万が一、近づかれたり、触られたりしたら、体の温度や心臓の鼓動でわかってしまう!だから
先手を打って、共犯者に触診させたんです。穂乃果は死んでいると、皆に信じ込ませるために!恐らくですが真姫を仲間に入れた理由の一つとして、
医者の娘ですから信憑性があると思ったんでしょう。」
海未「その後、穂乃果は、にこの部屋に行き、ドアをたたきました。おそらく傷口をかばうふりでもしたんでしょう。
疑心暗鬼のにこにとって容疑者の私たちより被害者の穂乃果のほうが何倍も信用できます。もしかしたら犯人が分かるかもしれない。にこは扉を開けたでしょうね。
そして迎い入れたでしょう。スキだらけだったでしょう。そのにこを殺害するのは赤子の手を捻るのと同じくらい簡単だったんじゃないですか?」
ことり「ちょ、ちょっとまってよ!?海未ちゃんが話していることは全部憶測でしょ!?私と真姫ちゃんの事だって証拠も何もないじゃない!
そもそも何で仲間の真姫ちゃんを!?おかしいじゃない!それともこれが死んだふりに見える?」
絵里「・・・」
希「たしかにそうや・・・なんで真姫ちゃんを・・・?それに特別な理由って・・・?」
海未「それを説明するのは・・・この、真姫の携帯電話です。先ほど真姫のズボンのポケットから見つけました。」
希「携帯電話・・・?まさか犯人からのメールが!?」
海未「はい。真姫は携帯で犯人とメールをやり取りしていたんだと思います。こうしてみてみると・・・」
海未は携帯のメールボックスを皆に見せた。
花陽「・・・?特にそれらしいメールはないけど・・・」
海未「確かに。ですが受信ボックスではなくて、送信ボックスを見てみましょう。すると・・・」
絵里「こ、これは・・・!!」
それにはありえない事柄が書いてあった。
真姫が送ったメールの宛先は・・・ 高坂穂乃果
これは穂乃果が死んだ時間より後になっても続いていた・・・
花陽「ッ!!!??」
希「なんてこと・・・」
海未「そして、何故真姫がこれに協力していたのかもメールに書いてありました。見てください。」
絵里「ええと・・・この時間は・・最初の事件が終わって少し経った時間ですね。
{あの部屋少しやりすぎよ!いくらもうじき壊すって言ってもあれじゃ壊すときに問題になるわよ!
ドッキリにしてはやりすぎじゃない?トラウマができてないか心配よ}
{ちょっと!めっちゃ私疑われたんだけど!大丈夫なの!?}
{まぁ穂乃果が良いならいいけど、あ、打ち合わせならことりともうしておいたわ。すごい密室よねこれって。
髪留めは管理室よね?OK!絶対わからないと思うわ!」
{ちょっと、にこちゃんのあれ、本当にドッキリなの?リアルすぎるんだけど・・・}
{ありえないけど怖くなってきたわよ・・・ねえ・・・これってドッキリなのよね?本当に死んだりしてないわよね?}
希「ドッキリ・・・?」
海未「そうです。真姫はこれをドッキリだとずっと思っていたんです。だから穂乃果の呼び出しにも応じたんです。
多分穂乃果はメールにこう書いたんでしょう。{ドッキリを打ち明けるからリビングに来て}って。
ことり「・・・」
海未「後は先ほど言った通りです。今思えば、穂乃果と真姫が今回の旅行を企画したんでしたね。恐らくその時から穂乃果に言われていたんでしょう。
ミステリー殺人が起きるような所でドッキリをやりたいって。」
花陽「そう言えば・・・前と違う場所がいいって言ったのも穂乃果ちゃんです・・・」
海未「その通りです。真姫は穂乃果に利用された被害者です。後はいくつかわからない事がありますが・・・それは本人に聞きましょう。
さぁ、ことり、そこで毛布をかぶって狸寝入りしている穂乃果!!何か弁明はありますか!?」
ことり「え、ええと・・・それは、ほら、その・・・」
「もう、いいよ。ことりちゃん」
書き溜め終了 寝ます。続きは今日の夜かもです。
読みづらい、誤字、矛盾してる、ここの説明書いてない、
分かりにくい所などがあれば教えていただけると助かります。
ことまき視点のところでドアにチェーンかかってて、斧をチェーンに振り下ろしてるやん・・・
地の文で嘘を書いたらあかんやろ・・・
いったん乙
>>170
個人的には信用出来ない語り手ってことで一応ありだと思う。ことりが真っ先に真姫誘ってるし管理室の描写含めて丸々>>108で語った嘘ってことじゃないかな
それ禁止だと3フロアに分散&犯人がドアあける必要あるのに海未視点しかできなくなって、ドア開いた経緯が伝聞じゃ疑えと言わんばかりだし
三人称より一人称の方がよかったかもしれんがそこらへんは匙加減かなあ
>>152
>>117
絵里「え・・・?誰がやったとかは置いておいて・・・なんだけど。こうゆう話を知ってる?
多分「え・・・?」で次が希。こっちはちょっと分かりづらい
>>130
絵里「とにかく、もう終わった事や。もし真姫ちゃんが犯人じゃなかったら、その時は土下座をしてでも謝るつもりや」
もぞもぞもぞ!!!!
メンバーは一斉に音のする方を向いた。
「すごいなぁ海未ちゃんは。一人でそれを推理したの?じゃあもう私が説明する部分はないんじゃないかなぁ・・・」
朗らかに明るいいつもの声で、無邪気に毛布をどけて立ち上がる。背伸びをしてあくびをして、肩をコキコキ回している。
それがとても人を三人も殺してきた殺人鬼の姿だとは、誰も思わなかった。
穂乃果「ん~~~~~あ~~~~~~肩こったぁ~~~~~~~やっぱ疲れるねぇ!同じ体制で動いちゃいけないのって!っん~~~~っとォ!」
あまりにも無邪気。まるで人を殺したことなんて、間違えて花壇の花を踏んづけてしまったくらいにしか思っていないのか
穂乃果「んで?何を聞きたいの?海未ちゃん?何でも答えちゃうよ?」
絵里「あんた、どの面さげて・・・」
ことり「動かないで。だれも、動かないで」
花陽がことりによって羽交い絞めにされていた。手にはナイフを持っており、花陽のクビにきっちりと当てられている。
ことり「動くと花陽ちゃんの首を引き裂くよ。」
花陽「ひィィいい!!」
希「花陽!!」
絵里「っく・・・!!」
穂乃果「んで、どうぞ?」
海未(今はおとなしく従うしかなさそうですね・・・)
海未「何故凛の遺体を二つに分けたんですか?何かトリックに使う予定だったんですか?」
穂乃果「あーあれねー。実はね?凛ちゃんの上半身は穂乃果って事にしようと思ってたんだ。ほら、髪の色同じでしょ?
顔をぐちゃぐちゃにして、服とか着せれば穂乃果に見分けつかなくなると思わない?でも結局辞めたんだ。それだと凛ちゃんの上半身と
穂乃果の下半身はどこ?って話になっちゃうでしょ?それに穂乃果は裸で隠れなきゃいけないからね。嫌じゃんそれって。
いくら凛ちゃんに似てるって言ってもやっぱ限界あるよね。」
海未「じゃぁ、凛の上半身は・・・?」
穂乃果「あぁ、窓から投げ捨てちゃった。重かったよぉ!女子の半分とはいえ20Kgはあるんじゃないかな?あれ、凛ちゃん体重いくつだろ?
まぁいいや。多分今頃サメのエサじゃないかな?」
花陽「鬼!!鬼畜!!人でなし!!!」
ことり「黙って!!」
花陽「黙らないよ!!よくも凛ちゃんを・・・!!にこちゃんを・・・!!何で!?何で殺したの!?
それにいずれ私たちも皆殺しにするつもりだったんでしょ!?何でよ!?何か恨みでもあるの!?」
穂乃果「恨み?恨みなんてこれっぽっちもないよ~。ただ穂乃果はね?ずっと一緒になりたかったんだ。」
希「はぁ?どうゆうことや?」
絵里「何を言っているの・・・穂乃果?」
穂乃果「ねぇ・・・ラブライブを目指している間・・・スクールアイドルを目指している間・・・私たちは一番青春していた、そう思わない?」
穂乃果「最初は私と海未ちゃん、ことりちゃんで始めたスクールアイドル・・・曲もなかった私たちが・・・少しずつ努力して、とうとうラブライブに
参加できる所まできた・・・」
海未「・・・」
穂乃果「でも・・・真姫ちゃんと絵里ちゃん、ことりちゃんは留学することが決まって・・・ラブライブは中止になった。
そりゃあ何回も話し合ったよ?でも三人の意志は少しも変わらなかった。だったらもう話し合うだけ無駄かなって、そう思ったんだ。」
絵里「そんなの・・・勝手すぎるじゃない・・・!」
穂乃果「殺人の理由に、勝手じゃないものなんてあるの?」
海未「真姫がかわいそうだと思わなかったんですか!?真姫は知らない間に・・・ドッキリだと思って・・・殺人の手助けをさせられていたんですよ!」
穂乃果「真姫ちゃんについては本当に申し訳ない事をしたなぁ・・・って思う。私の身勝手で別荘まで借りてくれたしね。電話もいろいろ仕込んでくれたし・・・」
海未「電話!?じゃあ、あれは警察じゃなくて・・・」
穂乃果「真姫の雇った人だよ。ほら、真姫ちゃんはドッキリだと思ってるからね。本当に来たら、困るでしょ?」
絵里「そんな大がかりな事まで・・・」
穂乃果「真姫ちゃんのおかげだよ。後で真姫ちゃんにはちゃんと謝ろうと思う。凛ちゃん、にこちゃんにもね。」
穂乃果「あ、そうだ。今度は私から質問~。いつから犯人だってわかったの?いや~これ言ってみたかったんだよね~」
海未「正直最初は全然わかりませんでした。まさか3人もグルになっているとは思いませんでしたから。
でも、にこの部屋で、チェーンの切れ目を見ておかしいと思いました。にこの部屋のチェーンはまっすぐにきれいに切れていました。
普通コンパクトとはいえ、普段力仕事に慣れてない女が斧なんて持って、振り下ろして切ったらあんなきれいには切れないと思うんです。
多分破片もいくつか飛ぶと思います。でも、あの部屋にそんなものは落ちていませんでした。だから、チェーンは違う物で切られたのかもしれないと思ったんです。
後は、何故違うもので切ったのか。それをして誰が得をするのか・・・それを考えたらなんとなく繋がりました。」
穂乃果「それだけ?それだけなら真姫とことりは共犯者である事はわかるかもだけど、私は犯人だと思わないよね?まだあるの?」
海未「あなただと思ったのは・・・やはりにこが一回は必ず部屋に招かないとあの密室は完成しないと言うことです。
あの状況でにこが心を許せる人物・・・そう考えたら答えはでました。皮肉な物ですね。心を許せる人間を考えたら、犯人が分かったのですから。
もし鍵がかかっていなかったら、私は穂乃果だとは思わなかったでしょう。」
穂乃果「すごいすごい!!そこでもうわかってたんだ!だから真姫ちゃんが死んだとき、警察の指示を守らずにドアを壊してまでリビングに入ったんだね。」
海未「はい。真姫が犯人と連絡を取っている可能性は高いと思っていましたからね。必ず真姫は何か持っていると思ったんです。携帯電話、メモ、なんでもいい。
あなたに処分される前にそれを得る事が大事でした。後はわずかな希望にかけて、十人目がいることを願ったんですが・・・」
穂乃果「なるほどね~。おかげで受信ボックスと着信履歴しか消去できなかったよ。」
海未「後もう一つは・・・あなたです。穂乃果。」
穂乃果「え・・・?私?」
海未「あなたが教えてくれた事ですよ。ゲーム理論。相手の気持ちに立って物事を考える事。トリックにだけ目を当ててたらわかりませんでした。」
穂乃果「何か照れるなぁ・・・あれ話したの1年くらい前じゃなかったっけ?何で覚えているの?」クスッ
海未「私が勉強を教えたにも関わらずテストで全教科赤点だったのが悔しかったからですよ」
穂乃果「あはは・・・ごめんねぇ~」
穂乃果「ま、事の続きはあの世でって事で。私は真姫ちゃんと凛ちゃんとにこちゃんに謝らないといけないしねぇ・・・」
穂乃果はそう言ってポケットからライターを出し、地面に放り投げた。
床にはオイルが敷いてあったのか、瞬く間に広がった。
絵里「穂乃果・・・!!なんてことを・・・!」
穂乃果「ことりちゃん、離してあげて。」
ことりは花陽をあっけなく解放した。
穂乃果「さ、みんなはもう自由だよ。逃げて。早く。」
希「穂乃果ちゃんも逃げるんや!ことりちゃんも!」
穂乃果「まだ私の心配をしてくれるんだ。ほんと、優しいなぁ・・・」
ことり「私は穂乃果ちゃんと一緒にいる。私は死ぬまで穂乃果ちゃんと一緒にいたいの。
それが・・・この事件を止められなかった。原因を作った、私の責任だと思うから。」
穂乃果「ことりちゃん・・・ありがと。」
ことり「うん。」
穂乃果「さ、早く逃げてよ。下にもオイルは敷いておいたんだ。早くしないと、本当に逃げ切れなくなるよ!」
絵里「くっ!皆逃げるわよ!!!」
花陽「う、うん!・・・っ!?海未ちゃん!?早く逃げようよ!!」
海未「私は穂乃果とことりを連れて逃げます。先に逃げてください!」
希「海未ちゃん!?・・・っわかったわ。絶対死なないでね。」
海未「はい。」
希、花陽、絵里は部屋をでて階段を駆け下った。
穂乃果「海未ちゃんも早く逃げなよ。間に合わなくなるよ。」
海未「そう思うなら、私と一緒に逃げてくださいよ。ことり、穂乃果。」
ことり「すでに言ったはずだよ。私は穂乃果ちゃんと一緒にいる。穂乃果ちゃんは初めてできた友達だもん。大切だもん。」
海未「ことり・・・」
ことり「でもね、海未ちゃんも同じだけ大事なの。だから海未ちゃんには生きていてほしい。お願い、逃げて。」
海未「私もあなたと同じ気持ちなんですよ、ことり。あなたたちが一番大事です。だから生きていてほしい。お願いします。私と逃げてください。」
穂乃果「私は良い友達を持ったなぁ・・・穂乃果もだよ。二人が一番大切。だから二人には生きていてほしい・・・ってこれじゃループか。アハハ」
海未「穂乃果・・・」
穂乃果「海未ちゃん、私は・・・」
ガララゴゴゴゴゴ!!!
ことり「!?!!穂乃果ちゃん危ない!!」
穂乃果「!!」
海未「穂乃果!!!!」
その時、火の影響で屋根の一部が崩れてきた。
穂乃果「いてて・・・あれ・・・海未ちゃん!?!?」
ことり「海未ちゃん!!大丈夫!?」
海未「穂乃果・・・大丈夫ですか・・・?」
本来なら穂乃果に当たるはずだったが、海未は穂乃果を突き飛ばして代わりに被害を屋根の下敷きになった。
穂乃果「海未ちゃん!今助けるからね!!」
ことり「海未ちゃん!しっかりして!」
穂乃果とことりは海未を救おうとひっぱったり、屋根をどけようとしたが、全く動かなかった。
海未「私の事はいいんです。逃げてください!」
穂乃果「・・・ことりちゃん」
ことり「そうだね・・・穂乃果ちゃん」
穂乃果とことりは頷きあうと、倒れている海未の隣に座った。
海未「!?!?穂乃果!?ことり!??何しているんですか!!早く逃げてください!今ならまだ!!」
穂乃果「もういいんだ。私は大切な友達と最後までいる。」
ことり「うん、私も。二人は大切な友達だもん。最後まで、一緒だよ。」
海未はまだ何か言おうとしたが笑顔を二人を見て何も言わなくなった。
海未「もう・・・しょうがないですね・・・いつまでも、一緒ですよ・・・穂乃果、ことり。」
ことり、穂乃果「うん♪」
三人は炎に包まれた。
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穂乃果「っていう話を考えてみたんけど、どうかな!?」
凛「ちょっと待つにゃあ~!!なんで凛は最初に死んでいるの!?ひどいよ!!!全然しゃべってないままフェードアウトしちゃったし!!」
にこ「私の死に方おっそろしくグロいじゃない!!スーパーアイドルにこちゃんがあんな・・・」
真姫「ちょっとぉ!私マヌケすぎるでしょ!!知らない間に殺人の手助けとかさ!!最後はなんかあっさり殺されるし!!」
希「穂乃果ちゃんの中の私はあんな男勝りな関西弁使うんやね・・・悲しいわぁ・・・こりゃあ、わしわしMAXやわぁ!!」
ことり「私はたぶん実際起こったらあんな感じなのかも・・・最後もああなっちゃうのかな?うん。穂乃果ちゃん大好き!」
花陽「私たちが一番無難でしたよね・・・絵里ちゃん・・・」
絵里「そうね・・・よくいる常識人キャラって事かしら・・・」
ことり「でも出来はおいておくとして、よくこんなに書いたね。何時から書いてたの?これ。」
穂乃果「三日前からだよ。授業中に書いてたんだぁ~。いやぁ~古典の授業が暇で暇で。おかげで捗っちゃったよ~」
にこ「くぅ~疲れましたww」
希「は?」
絵里「穂乃果、テスト明日だけど大丈夫なの?」
穂乃果「大丈夫じゃないよ~海未ちゃんのスパルタ激しすぎてさぁ~今も逃げてきたんだぁ~」
絵里「ふ~ん」ピッピッ
希「だめやでぇ~ちゃんと勉強せんと~」
穂乃果「まぁちゃんとしてるフリしてこうして執筆してたからね!作家大先生ってやつかなぁ~」
海未「ほほぉ・・・」
穂乃果「目の前に海未ちゃんがいたからイメージしやすくて思わず主人公にしたけどあんなにかっこよくないからね!いつもは恥ずかしがり屋でおっちょこちょいで、
でもそこがかわい・・・ん??」
海未「・・・」ニコ
穂乃果「」
海未「ふんぬっ!!」メキ
穂乃果「ぬわぁ!!う、海未ちゃん!?どうしてここが!?」
海未「絵里がメールをくれました・・・ありがとうございます。絵里。」
穂乃果「絵里ちゃん!?裏切ったね!?」
絵里「ちゃんと勉強しないとだめよ。」
海未「イロイロ言いたいことと、聞きたいことがあるのでこっちに来てもらえますか・・・穂乃果・・・?」
穂乃果「いや、いやだよ海未ちゃん!目が怖い!!怖いよ!!ひいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
おすまい
終わり!三日間あざした。
誤字脱字以下略
しばらく読み直してHTML化の依頼を出してきます。
凛ちゃん殺害のトリックはこうだな・・・
ほ「ねぇねぇ凛ちゃん!穂乃果ね、人体切断マジック覚えたんだよ!」
凛「すごいにゃ!見てみたいにゃ~」
ほ「じゃあそこにうつ伏せで寝て!この切断マシーンに仕掛けがあるからまだ見ないでね!」
凛「うん、わかった!ドキドキするにゃ~」……ザクッ
元ネタを教えてくれという方がいらっしゃったので
「うみねこのなく頃に」というノベルゲームです。
1話をもとにして書きました。
1話は体験版で無料でDLできるので興味がわいたらやってみてください。
ステマじゃなくて、モロマなのです。
このSSまとめへのコメント
他のまとめサイトでも書いたけどやっぱりうみねこが元になってたんやな
文章の書き方がめちゃくちゃ引き込まれるから読むのはこれで四周目かな?
続編とかで魔女出てきたりして欲しいな〜
というかこれって竜騎士07先生が書いたとしか思えない。それぐらい完成度高いよ!