キモオタ「あ、いや、その…」

DQN1「キモオタまじキモいんですけど～どんだけ～」

DQN2「今のお前もキモかったぞｗｗｗ」

キモオタ(助けて…)

幼馴染「ちょっとあんたたちやめなよ」

DQN1「なんだ？お前こいつかばうのかよ」

DQN2「お、おいこいつやばいぜ
不良と突き合ってるらしいぜ」ヒソヒソ

幼馴染「いこ？キモオタ」

キモオタ「う、うん」

キモオタ「あ、あのさ
さっきありがと」

幼馴染「いいよ別に
不良は友達なのにいいように勘違いしてくれるから簡単よ」

キモオタ「そうなんだ(付き合ってないのか良かった
まだ僕にもチャンスが……ってあるわけないか)」

キモオタ「じゃあ僕行くね
ありがと」

幼馴染「こんど久しぶりに遊ぼーね」

キモオタ「う、うん」

キモオタ(久しぶりにメールするか)

to.幼馴染
件名 無し
本文 あのさ、今度の土曜日遊べる？


to.キモオタ
件名 ごめん
本文
その日はむりだよ(´･_･`)

to.幼馴染
件名 無し
本文
じゃあ、その次の土曜日は？

to.キモオタ
件名 無し
本文
その日はokだよ（＾∇＾）
駅前に10：00集合ね(^｡^)

キモオタ「了解っと、ふー疲れた」

当日.

10:00
キモオタ「」ワクワク

11:00
キモオタ(遅いなーでも女の子は時間かかるっていうし仕方ないか)

12:00
キモオタ(帰るか…)

幼馴染「キャハハハハ
まだいるんですけどー」

ギャルA&B「ちょっと優しくするだけで来るとかまじちょろすぎｗｗｗｗｗｗ」

幼馴染「あたしたち影で笑ってたの知らないのｗｗｗｗｗｗｗｗ」

キモオタ「………」

キモオタ(死のう)

家，
クビツリシタイ


母「キャー」


南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
チーン

…

……


キモオタ「……はっ！」

キモオタ「……夢か」


キモオタ（寝汗ひどい）


キモオタ「…学校休むか」

母「あらキモオタ、学校は？」


キモオタ「休む」


キモオタ「風邪引いたっぽくて」


母「…そう。なら安静にしててね」


母「学校には連絡しとくから」


キモオタ「うん」


母「私は仕事に行ってくるわね」


キモオタ「いってらっしゃい」

――――

キモオタ（さっぱりした）ﾎｶﾎｶ


妹「え、何でいるの？」

キモオタ「…妹？」


妹「平日じゃん。学校どうした」


キモオタ「…そういう妹こそ」


妹「私は開校記念日で休みー」


妹「で？キモオタは？」

男「…。…休んだ」


妹「またかー」

妹「やーいやーい」

妹「ヒキニートー」


キモオタ「…」

妹「このオタクー」

キモオタ「…」

キモオタ「…うぅ…ぐすっ…」


妹「…え？マジ泣き？」

妹「ちょちょちょ、冗談だって！」

妹「いつものことじゃん…なんで泣くのさ」

キモオタ「…。」

妹「……何か嫌な事でもあったの？」

キモオタ「…」

妹「…黙ってちゃ分かんないよ」

キモオタ「…」


キモオタ「…」


キモオタ「…夢で」


妹「夢？」


キモオタ「夢で……みんなに……嫌われて」


妹「…」


妹「…はあ？」

――――
妹「…つまり」


妹「味方だった幼馴染さんにも影で笑われてて」

妹「自殺する夢を見たって？」


キモオタ「…」


妹「…あのさあ」


妹「たかが夢じゃん。気にしすぎだよ」


キモオタ「で、でも…すごく…リアルで」

妹「でも夢なんでしょ？」


妹「第一、幼馴染さんがそんなことするわけないって」

キモオタ「……」


キモオタ「……どうして、……そんなにポジティブなんだよ」



妹「むしろ何でそこまでネガティブなのか不思議だよ」


妹「…学校、休んだんだよね。」


妹「今日友達呼んでるから、部屋で大人しくしててね」



キモオタ「……言われなくても」

――――

キモオタ「…ﾌﾋﾋ…お断りでござる」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ



キモオタ「…？メール…」


キモオタ「！」


キモオタ「……幼馴染から」


キモオタ「…どうしよう」


キモオタ「見ないわけには……、けど…」


キモオタ「…」



キモオタ「…、よ、よし……メールを見るだけ…！」

from 幼馴染
件名 大丈夫？
本文
学校休んだけど大丈夫？
無理しないでね




キモオタ「お…幼馴染」
キモオタ「し、心配して……」


幼馴染『あたしたち影で笑ってたの知らないのｗｗｗｗｗｗｗｗ』


キモオタ「……！」


キモオタ「……そうだ」

キモオタ「…期待しちゃ駄目だ」

キモオタ「…でも」


キモオタ「…返事はくらい、はしないと」


キモオタ「…」

to 幼馴染
件名 大丈夫
本文
気分が悪いけど熱はないよ
ありがとう



キモオタ「…こんなところ…か」


キモオタ「そ…送信」


キモオタ「…」



ｺﾉｰﾃｰｦﾊｰﾅｰｽﾓｰﾝｶｯ!!



キモオタ「もう！？」


キモオタ「へ…返事…かな？」


キモオタ「…な…何か駄目、だった…かな？」

from 幼馴染
件名 了解！
本文
わかった。
悪化させないように
おとなしく寝ること！

風邪には生姜が良いよ。




キモオタ「………」


キモオタ「……うう」


キモオタ「………嫌われて、ないのかな……？」ｸﾞｽ

乗っ取りなんだよぉ

見てる人いるとは思わなかったんだよ

…


………


キモオタ「……はっ」


キモオタ「……日が暮れてる」


キモオタ「……夢？」


キモオタ「…メール…」


キモオタ「！」


キモオタ「あった……！
…夢じゃ……ない……！」

キモオタ「ひ、人…？……妹……」


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


キモオタ「…い…いないのか？」


『キモオター。いるー？』


キモオタ「…この声……幼馴染…？」


キモオタ「…い、いま開けるよ！」

ｶﾞﾁｬ

幼馴染「あ、いたいた」

キモオタ「お……幼馴染？な…なんで…？」


幼馴染「何でって、酷くない？」


幼馴染 「キモオタが休んだから見舞いに来たのに…」


キモオタ「あ…ご…ごめ…」


幼馴染「冗談だよ冗談。」


幼馴染「具合はどう？」


キモオタ「も、もう…平気…かな？」


キモオタ（ズル休みしたなんて言えない…）


幼馴染「そう？良かった」

幼馴染「はいこれ」


キモオタ「……なんぞこれ？」


幼馴染「テスト答案。今日返されたから」


幼馴染「実はこっちが本題だったり。」


キモオタ（だよなぁ…）

幼馴染「キモオタ、また点数下がってたよ」


幼馴染「赤点ギリギリ。次下がったら確実に補習行きだよ？」


キモオタ「う…」


幼馴染「まあ今日は休んで。」


幼馴染「元気になったらみっちり勉強教えるから覚悟しといてね！」


キモオタ「あ…う」


幼馴染「じゃあね。
夜更かししないでよ？」

ﾊﾞﾀﾝ



キモオタ「…」

妹「ね。別に嫌われてないでしょ？」


キモオタ「…い…妹！
いるなら……」


妹「いやいや、実際話した方が早そうだったし」

妹「で、これで分かったよね」


キモオタ「……」



キモオタ「……騙されてる……だけかも…」



妹「…どうしてそうなるのかなあ」

…


……


キモオタ「…う……」


キモオタ「……朝？」



キモオタ（……まだ早い）



キモオタ「………ねなおそ」



キモオタ「……………zzz」

…


ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


妹「はーい、…あ、幼馴染さん」


幼馴染「おはよう妹！キモオタは？」


妹「おはよっす。多分まだ夢の中」


幼馴染「起こしてあげようよ」

妹「もう何度も起こそうとしたよ。…あいつ起きないんだもん」


幼馴染「…しょうがないなぁ」

～キモオタ部屋～

幼馴染「お邪魔しまーす…」ｺｿ

妹「何で小声？」

幼馴染「寝起きドッキリだよ！」


妹「さいですか」


幼馴染「…相変わらずお人形の部屋だね」

妹「フィギュア、なんだって。人形って言うと怒るんだ」


幼馴染「一緒じゃない？」


妹「思う。けどキモオタ的には違うんだって。…よく分かんないけど」

キモオタ「zzz……」


幼馴染「目標確認だよ！」

妹「抱き枕とか…ひくわー」

幼馴染「私もしてるけど？」

妹「え？こういうアニメキャラの？」


幼馴染「それは違うけど、枕抱いて寝たりしない？」


妹「それは…人によると思う」


幼馴染「だよね。キモオタも同じだよ」


妹「そうかなあ…ぶっちゃけ引かないこれ？」


幼馴染「私はキモオタを見慣れてるから平気だけど、初対面には厳しいんじゃない」

妹「だよねえ…あー恥ずかしい」

幼馴染「じゃあちゃちゃっと起こそうか」
妹「どうやって」

幼馴染「こうや…って！」バッ


キモオタ「おぷゅるっ！？」


妹「抱き枕思い切り引っ張ったね」


キモオタ「なな…なにごｔ」

幼馴染「おはよっキモオタ！」

キモオタ「( ﾟДﾟ）」


幼馴染「風邪治ったって妹から聞いたよ！学校行こ！」


幼馴染「早くしないと遅刻しちゃうよ？」

キモオタ「(゜Д゜)」


妹「こっち見るな。出てくから早く着替えて」

―――

キモオタ（夢だ）


キモオタ（現実じゃ僕はまだ寝てるんだ）


妹「ほら、幼馴染さんが待ってるから早く」


キモオタ「う…うん」


キモオタ（でも）


キモオタ（こんな夢なら、ずっと見ていたい）

～学校～

DQN1「おはよｗｗｗキモオタくんｗｗｗ」

キモオタ「…！」


キモオタ「…ぉ……ぉは………」


DQN2「えｗｗ何？ｗｗｗ聞こえないｗｗｗ」


キモオタ「…ぅ」


幼馴染「おはよう。キモオタが困ってるからあまりいじめないでよ？」


DQN1「いｗｗじｗｗめｗｗ話し掛けていじめｗｗｗ」


DQN2「キモオタマジ繊細ｗｗｗ」


幼馴染「だからー！それをやめてって」

DQN1「あいつ不良と付き合ってるらしいぜ」ﾋｿﾋｿ


DQN2「マジで？じゃあ何これ浮気？」ﾋｿﾋｿ

幼馴染「大丈夫？」

キモオタ「…ん」

キモオタ（なんだよ）


キモオタ（夢なら出てくるなよクソが）

幼馴染「いこ？キモオタ」


キモオタ「う、うん」

キモオタ「あ、あのさ
さっきありがと」


幼馴染「いいよ別に
不良は友達なのに勝手に勘違いしてくれるから」


キモオタ「そうなんだ(付き合ってないのか良かった…まだ僕にもチャンスが……ん？)」

キモオタ（これ…確か…夢で…）


幼馴染「…？どうかした？」


キモオタ「う…ううん！じ、じゃあ僕…行くね……ありがと」


幼馴染「どういたしまして。今度久しぶりに遊ぼーね」


キモオタ「…っ！」ﾀﾞｯ


幼馴染「え？あれ？」

～昼～

キモオタ（………昼？）

キモオタ（いつの間に…あまり覚えてない）


キモオタ（…昼飯食べなきゃ）ｶﾞﾀ

ギャルa「うわwキモw」

キモオタ「……っ」


キモオタ（…便所飯…）


『キーモーオーターくーん』

『ギャハハハ』


キモオタ（は…やめよう）

キモオタ（…どこか、食べれる場所…）

屋上

キモオタ（誰もいない場所…）ｶﾞﾁｬ


キモオタ（少し汚れてるけど…ここなら…）


「あ？」


キモオタ「ひっ」


キモオタ（だ、誰かいるのか？でも、ここで戻っても不自然だし……）


キモオタ（DQNじゃありませんようにDQNじゃありませんようにDQNじゃありませんように）

キモオタ（そーっと…）


不良「…何突っ立ってるんだ、お前」


キモオタ「」


不良「そこいると邪魔だ」


キモオタ「ふ…ふ…不……良……さん」


キモオタ（不良！？なんでこんな所に…カツアゲとかされるのかな…もう嫌だ……）

不良「入るならとっとと入ってこい！」


キモオタ「ひいっ！？ごめんなさい！入ります！」