雪ノ下陽乃「比企谷君を寝取って雪乃ちゃんに見せつけたい」 (34)

 

小町「小町も参加したい」

城廻めぐり「私もやりたい」

雪乃「比企谷君と姉さんが並んで歩いているのだけれど」

はよよはよよ

雪乃「ふぅ…由比ヶ浜さん、遅いわね。約束の30分も前に来てしまった私も悪いのだけれど」

雪乃「…?」

雪乃(…今駅に向かって歩いているあれは…姉さんと…比企谷くん?)

雪乃(…なぜ、手を繋いで歩いているのかしら)

駅へと向かう2つの人影。それは私のよく知るものだった。
比企谷くんは、普段姉さんと会話する時のように、迷惑そうな表情を浮かべている。
…表面上は。

しかし、一目では同じように見えても、今はどこか違う雰囲気を感じる。
嫌そうな顔をしながら、本気で嫌悪してはいないような…

先ほどから嫌でも目に入る繋いだ手もそうだ。どうも、姉さんが無理やりそうさせているようには見えない。
彼は異性との身体的接触を極力避ける傾向がある。断片的にしか知らないが、過去の苦い経験がそうさせているのだろう。
だとすれば、今の状況はあり得ない。姉さんが時々するように、不意打ちのように無理やり接触されるならともかく、
手を繋いで歩くなど、嫌なら嫌と、彼ならばはっきりと拒絶するはず。


雪乃(思わず物陰に隠れてしまったじゃない…)

雪乃(こんな隠れて監視するような真似…姉さんと比企谷くんが何をしていようがそんなことはどうでもいいことのはずなのに…)

ここまでしか妄想できんかった

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