ほむら「巴マミの文体練習」(106)
マミほーむ
杏子「けーきまだかなーひまだなー」
さやか「ちょっと杏子だらしないって……あっ、これマミさんのノートじゃん!」ぴらっ
まどか「わわ、だめだよさやかちゃん、勝手に開いちゃ?!」
さやか「いいーじゃんちょっとぐらい・・・・まどかもマミさんの秘密、知りたくないのー?」にやにや
杏子「あー、やめとけやめとけ。おもしろいもんじゃねーぞ」
まどか「ほむらちゃぁん・・・」チラッ
ほむら「・・・・でも。私も少し気になるわ、最近熱心に書いていたものだから」
さやか「ね? ほむらだって言ってるんだし、ちょっとぐらいさっ」
まどか「うぅ・・・・・じゃあ、ちょっとだけなら……」
マミ「今日はホットケーキを焼いてみ――って、暁美さん?! そっそれは見ちゃだめー!?」
【1.会話文】
まどホーム
さやか「よーしまどかの部屋に侵入せいこーっ!」
さやか「さて……クローゼットにでも隠れておどかしてやるかぁ。にひひひっ」
ほむら「・・・?」キョロキョロ
ほむら(ふぅ・・・まどかはまだお風呂よね)
ほむら(さて……)
がさごそ
ほむら(……これは、二週間前にまどかが買った水玉柄のじゃない!)
ほむら(あぁ……なんてかぐわしいの……)クンカクンカ
ガチャ
ほむら「?!」
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「ちっちがうのまどか?! インキュベーターを追ってたら引き出しの中にっ」
まどか「とりあえず返してよ、ほむらちゃん」じとーっ
ほむら「・・・ごめんなさい」ホムゥ・・・
さやか(うわぁ・・・・なにやってんの転校生・・・・)
完
【2.一人称】
あったかいお風呂にのんびりつかって髪の毛を乾かしきったころ、もう九時過ぎでした。
湯気の少ししみこんでやわらかいパジャマにも体の熱が伝わって、すっかりほかほかです。
うーん、そろそろ眠くなってきちゃったな……。
きょうは夜ふかしはやめにして、すぐ寝ちゃうことにしました。
まどか「パパ、おやすみなさーい」
知久「うん、おやすみまどか。……あ」
そのときパパはふっ、となにか思い出したみたいな顔をします。
まどか「?」
知久「いや……なんでもない。部屋に行ってごらん」
ちょっといたずらっぽくにやにやした顔。
なんだかさやかちゃんみたい。
まどか「ふぅん。じゃ、パパおやすみー」
よく分からないけれど、体が冷えないうちにお布団に入ることにしました。
もう十一月だもん、カゼひいちゃうもんね。
リビングから出たところで、洗面所の方の鏡が目に入ります。
髪の毛をおろした、十四歳のちんちくりんなわたし。
背もちっこくて、まるで子どもみたいな体。
まどか「はぁ……」
なんだか胸の奥の熱もしぼんできちゃいそうです。
あーあ、もっとかっこよく、ぴしっとした女の人になりたいなぁ。
そう思うと頭にうかぶのは、今年転校してきたクラスメイトの暁美ほむらちゃんです。
ほむらちゃんは勉強もできて、運動も得意で、魔女だって簡単に倒せちゃう、わたしの憧れの人。
しゅっとしてて、ぴしっとしてて、髪の毛も脚も手首もきれいで、そばにいてときめいちゃいます。
さやかちゃんは「あいつなんかいけすかないよ」って言うけど、
なんにもできないわたしなんかも大事にしてくれる、わたしよりずっと大人の女の子なんです。
まどか「……」
鏡の向こうにむかって、背筋をぴんとのばして、
湯気の重みで垂れた髪をくいっと引っ張ってもう少し下ろしてみます。
……だめです。小さい子が背伸びしてママのまねをしてるみたい。
たぶん口紅を塗ってみても、ぶきっちょだから変になっちゃうと思います。
勝てないなあ。ほむらちゃんには。
考えるのがいやになっちゃって、洗面所の電気を消して階段に向かいました。
ぽーっとした体を揺らすようにして階段を上っていても、思い浮かぶのはほむらちゃんのことです。
ていうか、ちょっぴり体が冷えてきちゃいました。
さっき洗面所でうだうだしてたせいなのか、首のうしろのあたりがぶるるってしてしまいます。
あー、前髪切ろっかなあ。
でもそしたら変になっちゃうかなあ。
……いや、やっぱり伸ばした方がいいかも。
伸ばした髪を思い浮かべてみたらまっさきにほむらちゃんが浮かんじゃって、
そしたら急に胸の奥が、ぽっ、って赤くなった気がしました。
あったかい感じがして、思わずにやけちゃうのがちょっとはずかしいです。
まどか「ほむらちゃん……てぃひひ」
口に出してみたあこがれの人の名前は、ミルクキャンディーみたいに甘い味がしました。
わたしはその響きをかみしめるように、かるくなった体で部屋に向かいます。
早く寝て、いっぱい食べて、ほむらちゃんに近づこう。
ってそんな風に考えちゃったりして。てぃひひっ。
夢見心地のふわふわした気持ちでわたしは部屋のドアを開けます。
するとだれもいないはずの部屋の中で、人の姿が動きました。
まどか「……?!」
びっくりして息が止まりそうになります。
でも明るくなった部屋でよくみたら、それはよく知った人でした。
ほむら「……!」
まどか「……」
ほむらちゃんでした。
向こう側、わたしの下着が入ってるところでなにかごそごそしています。
よく見るとほむらちゃんの口元には買ったばかりのわたしのパンツがあります。
よだれの糸が、びろーんとパンツに向かって伸びているのが見えました。
左の手は下着の引き出しに入ったまま、
もう何着かのわたしのブラやらパンツやらを手につかんでいます。
ていうかこれ、説明しなきゃいけないんでしょうか。
もう、なんていうか、どん引きです。
まどか「……ほむらちゃん」
とりあえず止めようって思って名前を呼ぶと、びくっと向こうの人の体がはねあがりました。
なんかさっきまでお風呂に入ってあったかくて気持ちよかったものが全部失せてきちゃいました。
足の先とかずいぶん冷えきってます。ていうか返してよそれ。
ほむら「ちっちがうのまどか?! インキュベーターを追ってたら引き出しの中にっ」
うわあ……。
なんかもう、どん引き通り越して関わりたくないレベルです。
みっともなくうろたえるあの人は、それでもひっつかんだわたしのパンツを未練がましくつかんでます。
まどか「とりあえず返してよ、ほむらちゃん」
そういうと観念したのか、向こう側の人はわたしの方に下着を広げて差し出して正座します。
目に涙を浮かべてうなだれてますけど、今ではなんにも感じません。
パンツの前の部分がよだれでぐっしょり濡れています。きたないです。
ほむら「・・・ごめんなさい」
魔法少女姿のまま正座して頭を下げる同級生をぼんやり眺めながら、
しばらくの間、わたしはあのかわいかったパンツを捨てようかどうしようか考えてしまいました。
完
【3.伝聞調】
……でさー、って杏子聞いてんの?
はぁ~? 試食コーナーの話とかしてないから!
っていうか人前でそんなひもじい話しないでよ……ああっごめん悪かったわるかった!
はぁ……いいよじゃあ、そのアイスに刺さってるロッキーみたいなのあげるから。
ぷふっ、そんなんで機嫌よくするとかあんたほんと子供だね。
って、そうそう! こないださ、すっごいの見ちゃった。
えぁ? へぇ、駅前って、ロータリーんとこ? 新商品の試供品が……ってまた話ずれてる!
もうさ、あんた食い物の話にしか興味ないの? あっそう! あんたもてないよ……。
へ?
いや、そういうじゃなくて。男だって、趣味の話とか聞かれたいもんじゃん。恭介とかそんなんだし。
……って、今の文脈でその台詞は誤解まねくって! ほら、生クリームんとこあげるから!
はぁ……なにいまの、告白かっつの……。
あ、ううんなんでもない。気のせい気のせい。
でねー、おとといまどかん家行ったって話したじゃん? てか聞けし。
あれ、夜中の九時ぐらいだったかなあ……せっかくだしさあ、
まどかのやつをおどかしてやろうと思ったわけよ!
そんでさやかちゃんどうしたと思う? いや、ちょっとは考えてよ。
そうそう、クローゼットに隠れて! ってなんでわかるのさ。聞いたの?
……あたし、そんなに行動パターン読めやすいの……?
う、うん。そんなに言うんならもらっとくよ。はむっ……
んん~、やっぱここのタルトはんまいねぇー!
って「やっぱ返せ」ってなによ。もらったもんはもらったもんだもんね~。
ほらあれよ。「食い物は粗末にすんじゃねえっ」、きりっ。――あだっ。
なにもはたくことないでしょおー?
てかまた話ずれてんじゃん!
そんでね、まどかの部屋のクローゼットに隠れてたのよ。
そしたらさ、いきなり部屋ん中に人が出てきたの!
いや、ほんとだってば! だってそいつ、ほむらだったんだもん。
……なによ、その、「ああ……」って残念そうな顔……。
いや気持ちすごいわかるけど。うん。分かりたくもなかったのに……。
そんでさあ、あの転校生、
こうぐあっ!!ってこっちにらみつけてさっ、いや向こう気づいてないだろうけど、
部屋中こう血走ったような目で見渡してっからまどかの服入ってるとこ駆け寄ってきて!
もうビビったよぉ……あたしが入ってる方を開けられたらそのまま殺されるんじゃないかって。
津山三十人殺しだっけ?村中皆殺しにしたやつ。あれの再現ドラマ思い出したね。
死ぬかとおもったよマジで・・・・
あっうんそれでほむらの話。
うん。ぱんつ漁ってた。もういいですかこの話。じゃあここカットで。
だってそんなもん思い出したくもないわよ! あんた同級生がヘンタイだった気持ち分かんの?!
そんなやつとこれからも同じ空気吸って同じ授業受けて同じ道通って帰って同じような魔女退治すんだよー?!
そんで卒業アルバムとかを15年後ぐらいに娘と見返したあたしは
「ねぇママー? この黒い髪の人だあれ?」
「ああそれはねー、……ささ、絵本読みましょ?ねっ?」
……って言葉に詰まっちゃったりするの! 娘を前にして!! あいつのせいで!!
はぁ? あんたと違って食べ物でごまかされないわよ。……はむっ。
あ、このクリームいけるじゃん・・・・。
あーそれでね、結局まどかに見つかって正座させられて
もう土下座に近い感じでなんていうかうんそんな感じ。
あたしも薄い壁一枚へだてた向こうが修羅場ってて
しかもすっごいギャグみたいな状況なのに笑えなくて笑ったら殺されそうで、
はあ……ちょっとそれちょうだい、のど乾いたから。
ふぅ。あーもうこれ冷めちゃってる……汲んでこよっか?なにがいい?
え?
あはっ、間接キスとかそんなん気にするタイプだったわけ? じゃあいっそ直接ちゅーしちゃうー?
きゃはは、そりゃ確かに神サマがゆるしてくんないかあ、
……そっか。
そう、だよね。
うん。赦されないよね。
ううん、あたしのことは気にしないで。
ごめんね杏子。変なことしちゃって、………ってぷふふっ、やっぱムリ!
いやほんとごめん、だって杏子の反応おもしろいんだもん!
あ、じゃあアップルティー持ってくるね~。
完
【4.書簡体】
拝啓、鹿目まどか様
十一月も半ばを過ぎ、肌寒い季節となって参りました。
冷え込む日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
鹿目様はご就寝される際に「背中がきついから」と申し上げて胸当てを外してしまうので、
私も喉元や胸元、鎖骨のあたりから冷気が差し込んで流感などを患うことがないかと不安の日々です。
このような肌寒い日には僭越ながら私の人肌などを、
こう湯たんぽ代わりにでも拝借してはと提案させていただきます。
私の鹿目様への忠誠心は湯たんぽなどとは比べるべくもないほどであり、
なんなりとお申し付けくださいますれば紙おむつにでも夜とぎのお供にでもなんにでもなりましょう。
とにかくこうした季節の変わり目に、風邪などをひかぬことを願ってやみません。
万が一、熱っぽさや喉の痛みなどを感じました時は是非とも私にお申し付けください。
民間伝承ではございますが、私も口づたいに鹿目様の風邪を引き受ける覚悟はできておりますので。
形式的な時候のあいさつはこれぐらいに致しますとして、
さて、今回このような手紙をしたためるのはもちろん先日のご無礼をお詫びするためです。
先日はあのようなとんだ不始末をやらかしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
私はかねてより鹿目様をお慕い申し上げおりましたゆえ、
その親愛の証として鹿目様の影や香りの残るものを手に取らざるを得なかったのでございます。
常日頃より申し上げておりますように、私は終わりの見えぬ時の旅人でございます。
あなた様をお慕い申し上げるこの真心だけがたった一つの道標でございました。
夜ごと昼ごとに鹿目様のご尊顔、たおやかな御脚、幼さの残る桃色の果実、
布地に秘めたる鹿目様のおんなの部分などを想っては一人慰める月日を過ごして参りました。
同じ日々を繰り返す私にとって日々の営みは砂漠を彷徨う民のごとく味気ないものでございます。
そんな哀れなる時の迷子の私にとって、鹿目様の体液は恵みの雨のようにも感ぜられました。
日照りに苦しむ農夫が空を仰ぎ見てあらまほしと呻く、あの想いが鹿目様には伝わるでしょうか。
鹿目様が滴り落とした汗粒を想いながら残り香に舌鼓を打ち、
明け方の小鳥のさえずりを聞きながら鹿目様の寝息を思い起こしては指をはしらせ身もだえる時、
刹那の悦びとともに耐えようもないさびしさにおそわれてしまうのです。
今回の件に致しましては美樹さやかともども反省しております。
くれぐれも美樹さやかには寝入り際に忍び込むなどという無礼なまねをさせぬよう、
きつく厳命しておく次第でございます。
長くなってしまいましたが、私の鹿目様を慕う気持ちに偽りなどございません。
この度は大変ご迷惑をおかけしてしまい、深くお詫び申し上げます。
また、お近づきの際には私の肌着などを携えてうかがいたいと思いますので、
その節はどうぞよろしくお願い申しあげます。
それでは、心身とも健康でありますように。
敬具
親愛をこめて 暁美ほむら
まどか「・・・・・」
ビリッ
完
【5.インターネット表現】
Mamitter
いまどうしてる?
┌────────────────────┐
│ │
│ │
│ │
└────────────────────┘
――――――――――――――――――――――――――――――――
@ankopan_maria:@sayacaction14 さすがに同情するわ……
17seconds ago Keitai Webから
@sayacaction14:転校生がまどかに叱られてる・・・出るに出れないんだけど・・・・・
1minutes ago yubitter から
@madottimdmd:ほむらちゃん…… RM @homura_67Lp: イヤッホォオオオ!!ほむっほむほむっ!!まどパン
ほむほむっ!!エクスタスィー!! http://mamitpic.com/~
12minutes ago Keitai Webから
(このマミートは削除されました)
@ankopan_maria:@homura_67Lp え?
12minutes ago Keitai Webから
@homura_67Lp:侵入成功。これより状況開始。
12minutes ago twiccaから
@sayacaction:@ankopan_maria あんたにだけは言われる筋合いないでしょー?!
17minutes ago yubitter から
@ankopan_maria:通報した RM @sayacaction:鹿目家てぃろ! せっかくだから部屋に隠れて……
18minutes ago Keitai Webから
@sayacaction:まどかん家ついた! せっかくだから部屋に隠れて……
19minutes ago yubitter から
@homura_67Lp:スパム報告 RM @InQbator___:@madottimdmd 僕と契約して魔法少女になってよ!
23minutes ago twiccaから
@InQbator___:@madottimdmd 僕と契約して魔法少女になってよ!
23minutes ago Tweenから
@ankopan_maria:@sayacaction14 やめろ!ケータイもつのはじめてなんだからしょーがねーだろ!
34minutes ago Keitai Webから
@homura_67Lp:侵入成功。これより状況開始。
12minutes ago twiccaから
@sayacaction:@ankopan_maria あんたにだけは言われる筋合いないでしょー?!
17minutes ago yubitter から
@ankopan_maria:通報した RM @sayacaction:鹿目家てぃろ! せっかくだから部屋に隠れて……
18minutes ago Keitai Webから
@sayacaction:鹿目家てぃろ! せっかくだから部屋に隠れて……
19minutes ago yubitter から
@homura_67Lp:スパム報告 RM @InQbator___:@madottimdmd 僕と契約して魔法少女になってよ!
23minutes ago twiccaから
@InQbator___:@madottimdmd 僕と契約して魔法少女になってよ!
23minutes ago Tweenから
@ankopan_maria:@sayacaction14 やめろ!ケータイもつのはじめてなんだからしょーがねーだろ!
34minutes ago Keitai Webから
@sayacaction14:拡散 RM @ankopan_maria:グリーふしー度げっ
35minutes ago yubitterから
@ankopan_maria:グリーフシードゲット! http://mamitpic.com/~
37minutes ago Keitai Webから
@ankopan_maria:グリーふしー度げっ
38minutes ago Keitai Webから
@homura_67Lp:スパム報告 RM @In9bator__:@madottimdmd 僕と契約して魔法少女になってよ!
42minutes ago twiccaから
@In9bator__:@madottimdmd 僕と契約して魔法少女になってよ!
42minutes ago Tweenから
@ankopan_maria:結界てぃろ つーか普通に電波つながんのな……
1hour ago Keitai Webから
@homura_67Lp:@sayacaction14 美樹さやか、無駄な争いはやめなさい。
2hours ago twiccaから
@sayacaction14:リア充魔女化しろ魔女化しろ魔女化しろ魔女化しろ RM @music_hit_me:これから上条さんとデートてぃろ どきどきしますわ・・・!
2hours ago yubitterから
完
【6.インターネット表現2】
まどホーム
さやか「三 ((( ゝ▽<)ノ~♪」
さやか「m9(>▽<)つ【 ・||・ 】」がちゃ
ほむら「(・_・;川 三 リリ;・_・)」キョロキョロ
ほむら「川;´д`)=3」
ほむら(……(゚∀゚川!)
がさごそ
ほむら「ε=ε=ε=((((☆∀☆)っ∇! 川*☆q☆)~♪」
ほむら(ヽ(^q^)ノ∇~♪)クンカクンカ
ガチャ
ほむら「――∑(゚q゚;)っ∇」
まどか「( д ) ゚ ゚」
ほむら「∑(ノ;゚∀゚)ノ⌒∇ (…!・・・!!>(゚∀゚;)つ┏ → ../)゚ω゚)\」
まどか「(´д`)・・・」
ほむら「・・・・川 ノдT)っ ∇」
さやか(・・・(; ̄∀ ̄))
完
【7.三人称】
十一月の夜更け、虫の声も寝静まる頃、入浴を終えた鹿目まどかが自室へと向かっていた。
秋も終わりに差し掛かったこの頃の冷気は、今にも彼女の身体を冷ましていく。
風呂場の湯気を身にまとったような心地よい火照りも、階段にたどり着く頃には薄れはじめていた。
少し伸びすぎた髪を切ろうか真剣に悩む十四歳のまどかだったが、
乾かし終えた髪の隙間からうなじを冷やす空気に身を振るわせてころりと考えを変える。
――やっぱり、もう少し伸ばそう。そしたら、もっと大人になれるかも。
伸ばした髪……そのイメージはまどかの脳裏に一人の同級生の姿を浮かばせた。
暁美ほむら。しばらく前にまどかの中学校に転入してきたクラスメイトである。
まどかは彼女の立ち振る舞いに見とれ、いつしかその姿を気にせずにはいられなくなっていた。
艶やかな黒髪をさらりとかき上げ颯爽とまどかの前を行く彼女は決して追いつけない存在であり、
今もこうしてあの姿を思い浮かべるだけで胸の奥に熱が灯るほど、密かに恋いこがれるのだった。
「ほむらちゃん……てぃひひ」
階段を上る足を止めて、まどかはふいに彼女の名を口ずさんでみる。
Hの音が漏らす吐息をMの音が重なる唇で押し留め、直後に柔らかく甘いRが舌の上に広がる。
その名前は幼く湿る口腔の中でどこか懐かしい洋菓子のように甘く響き、
まどかは人知れず緩めてしまった口元をうまく隠せなくなる。
焼け付くように甘いその響きは彼女の小さな胸を、晩秋の冷気も気にならぬほどに暖めてみせた。
まどかの小さな足音が少しずつ自室へと近づいていく一方で、
階上数メートル先、彼女の部屋の中では気配がゆらりと動いた。
一瞬ののち、突如として長髪の少女の姿が現れる。着地。
水面に花弁が落ちるよりも静かに一人の少女が降り立った。
彼女は黒目がちな双眸をさっと部屋中に走らせる。
窓――ベッド――学習机――クローゼット――再度、ベランダへと続く窓。
かすかに揺れるカーテンが収まる頃、ようやく彼女の殺気だった目は弱まる。
小さく句点を打つように安堵の息を漏らすと、黒く長い髪をはらりとかき分けた。
長い髪、すっと伸びた脚、手の甲に妖しく輝く、魔法少女の証。
彼女の名は、暁美ほむらと言った。
念入りに人気のないことを確認したほむらは、それから時計に目を向ける。
現在時刻。頭の中にインプットした《鹿目家 行動時間表》と照合。
――問題なし。
鹿目詢子の帰宅予定時刻、鹿目知久の清掃スケジュール、まどかの入浴時間。
算出される行動可能時間は12分間。
時を操る彼女にとって、それは無限と同義語であった。
刹那、彼女はクローゼットへと駆け寄る。
パステルカラーに彩られた五つの引き出し。
白い指が延びる。最下段、桃色の引き出しがすっと開かれる。
「……Fantastic…」
ほむらは思わず声を漏らす。畏怖、崇拝、悦楽、歓喜の入り交じった溜息。
そこには鹿目まどかが中学生の頃から少しずつ買い揃えてきたアンダーウェアの数々が、咲いていた。
駄目、落ち着くのよ――ほむらは唇からこぼれそうな唾液を皮一枚の理性とともに飲み込む。
それでも心臓の高鳴りは収まらない。下腹部の奥底で情念が燃え出し、滴り落ちるような感覚。
蜜蜂が花弁に吸い寄せられるようにして白い指が伸びる。
手の中に収まった青い花びらは、まず彼女の嗅覚を刺激した。
――ああ、あの日の匂いだ。
彼女の芳しい記憶を呼び起こすのはたいてい視覚情報ではなく、手触りと匂いである。
五感が、まどかの残り香を感じ取っていた。
そう、これは二週間前、まどかが大人の女性にあこがれて少しだけ色の強い下着を手に取り――
頭の奥が溶けるような心地がした。
死んでもいい。私、死んでもいいわ……。
子宮の呼び声に身をゆだねるように、まどかの幼い母性に触れるように、
ほむらは熱く濡れた唇をそっと下着に重ねた。漏れた液が布地を濃く湿らせる。
至福の瞬間。鐘の音が鳴り響く。まどかに抱かれる感触。
だが次の瞬間、桃源郷は暗転する。
ドアノブの動く音。
頭の中の音色が一瞬で掻き消える。冷や水を浴びたような感じ。震える。
まさか、いや、そんな、なんで――
動転して、彼女は時を止めることすら忘れてしまう。
ドアが開かれる。同時に照明が点く。
白日に晒されたほむらの目は、一瞬のうちに焼かれた。
「……ほむらちゃん」
鹿目まどかがドアを開けると、憧れの同級生が自分の下着をくわえてヘたり込む姿があった。
ほむらだった。
紛れもなく、疑いようもなくほむらだった。
だらしなく広がる細い脚、陶器のように白い指先、腰まで伸びた長い髪。
情けなく歪んだ顔を差し引いても、どうしようもなくそれは暁美ほむらであった。
「ちがうのまどか――インキュベーターを追ってたら引き出しの中に」
なにか慌てたような声が聞こえる。弁明だろうか。
だが、まどかは自分が思う以上に冷静だった。
風呂上がりの火照りもいつしか冷めきり、足下の冷えを感じるほどだった。
「とりあえず返してよ、ほむらちゃん」
そう発してから、まどかは自分の声が想像以上に冷えきっていることに気づく。
吐き捨てるように、彼女と自分との間に流れる空気を断ち切るようにぴしゃりと響く声。
それはどうやら向こう側で言い訳を口にする少女の息の根をも止めたようだった。
「……ごめんなさい」
自然と正座していたほむらはまどかの下着をそっと差し出す。
当のまどかは一瞥して「これ、もったいないけど捨てちゃおうかな」などと考えていた。
そんな光景を、クローゼットの中、もう一つの人影はぽかんと眺めていた。
美樹さやか。まどかの同級生である。
ほむらの侵入に誰より驚かされたのは、実はまどかでなくさやかだったのかもしれない。
まどかの父に頼み込み、部屋の中に隠れて、帰ってきたまどかを脅かしてやろう。
そんな算段も頭の中からとうに消えてしまった。
ほむらの姿を見つけた時、さやかは声をかけようとした。
だが、そのあまりに殺気だった瞳にあてられて、思わず身をすくめてしまったのだ。
口から出るべき言葉を失ったさやかは結局ほむらの失態を始終眺めることとなる。
パンツを嗅いでは口に運ぶ転校生の姿は、それまでのイメージをがらがらと壊していった。
――あれは、ないわ……。
まどかと同様に、さやかの胸の内も吐き気を催すほどに冷えきっていく。
結局、彼女の計画は失敗に終わった。明らかにそれどころではなくなった。
自分の発想を恨みつつ十数分間狭い空間で堪え忍ぶ惨めな結果となってしまったのである。
完
【8.Sound Only】
まどホーム
ぶいっ!
くすくす
キョロキョロ
タメイキ
にやっ
がさごそ
ぴこーん!
クンカクンカ
ガチャ
ビクッ
じとーっ
あたふた
じとーっ
ホムゥ・・・
ハァ・・・
完
【9.無声映画】
-― ―- ,_
´. : : : : : : : : : : : : : : : `: ..
/. : : :_: : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
〃. : : :i´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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′: : :.;' : ! : : : : : : ト、 : : : : : : : : : |'_: : : : : :
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|′`、: :ヽ x==ミ、 \:゛ 弋ゞみ: : : :η } : : /
{ ヽ: :ハ ,,, \ `,,,´ |: : :./イ : : ,′
从八 、 |: : / ハ人{
ノヘ、: : >、 r 、 ノ // メ、
/{゙\: : :≧ヘ、ヽ_ ィ /〃 }
/ 丶: : ヽ∧ ∨_j=ィ「/⌒Y!
{ \{`v'´_ヽr〈 ,~::::ハ
/ ヽ} ―イ }く:::::::::::}Y
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// r' ., .i_::ノ.l: : :l: ::.:: l:ノ
/, lr'l, __ '' l: : :i ::::_:/'-y
./ -=l .l ''-,,_''--' _,,, -.|: ://-' . ̄ヽ
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ヽ l l / .zチニニiミ: : : : : : :ヾl_: :\ l ヽヽl ヽ
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∠._/}-─rミ、 / 」
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イ 人 : /イ ハ ─...、
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∨ //⌒ヽ |人:::::::::lノ::::、
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∧ | /.L心人//l: ̄::フ
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/ : : : : : : : //',/ l: : :lヽ: A: : :l丶: : : : : : : ;
レイ : : : :lヽ/ ヽ :l l/ ヽ l丶l : : : : : : l
l: : : : :l ∩ ∩ l: : : : : : : l
l: : : : :l ∪ ∪ リ : : : : : /
l ト; : : l l : : : : レ
l | ヽ: :', ┌─┐ ∧: :ソ
',l ' ; :ト、 └─┘ <: :ノ
ヽl _> ≦ /: /
/ヽ >┌─┐<// ̄\
, ' `ー―└─┘―― ´ ' ,
, ' / / \ \ ' ,
{ ノ / \ ヽ }
{ />-‐-<__>-‐-<', }
l 〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉、 l
l, - ‐´l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l,`ー-、l
完
【10.第三者視点】
《0719》同級生のちょっと信じられない行動について
Q:わたしは14歳の中学二年生女子です。
最近、わたしの部屋から下着がなくなったり、後をつけられているような感じがしたりしていました。
変だなあと思ったのですが、パパやママがとるわけないですし、
弟もまだ小さいのでたぶん違うと思って、不安でした。
そしたらつい先日、わたしの部屋にクラスメイトの子が勝手に侵入しているのを見つけました。
どうやらわたしの下着を盗んでいたのはそのクラスメイトだったみたいです。
その子は女の子なんですが、「自分は未来からきた」とか「あなたを守るため」とか変なことを言っています。
どうしたらいいんだろうってパパと相談したら、このサイトを知りました。
そのクラスメイトは、統合失調症なんでしょうか?
森:現時点で彼女をどう診断すべきか、残念ながら、わかりません。
ただ、彼女の言動から見られる症状は統合失調症(精神分裂病)に一致しているということは確かに言えます。
これは誇大妄想の一種、つまり自分に必要以上の全能感があると思い込んだりする症状の一種と見られる可能性があります。
ですが、この内容だけでは医学的な判断はできません。
ご友人と共にしかるべき医療機関での診断を受けることをおすすめします。
《0720》同級生二人についての相談です
Q:14歳、中学生女子です。
ネットで検索してたらこのサイトを見つけました。
同級生二人についての相談です。
一人目はあたしの大親友なんですけど、最近なんか元気ないんです。
呼びかけてもぼーっとしてるし、食欲もないみたいで、学校を休んだりもしています。
話を聞くともう一人のクラスメイトとの間でなにかあったみたいです。
どうやらそのクラスメイトが○○○(※ 掲載者による伏字)のパンツとか盗んでたみたいです。
あたしだってそのクラスメイトのことを少しは信用してたんで、どうしていいかわかんないんです……。
そのクラスメイトは会った時から「今の自分以外にはなるな」とかワケわかんないこと言ってて、
しまいには「自分は未来から来た」なんていって○○○(※ 掲載者による伏字)に抱きついたみたいです。
このサイトで始めて知ったんですけどあのクラスメイトってやっぱ統合失調症なんでしょうか?
それと○○○(※ 掲載者による伏字)が元気ないのが辛いので、なにかいいアドバイスお願いします。
最近ずっと「わたしにはできることがない……」って元気ないんです。どうか、○○○(※ 掲載者による伏字)を助けてください。
森:まず一人目のご友人についてですが、これはうつ病の初期症状と考えられます。
不眠、食欲低下、悲観的な考えなどはうつ病の典型的な症状です。
病院で抗うつ薬を処方していただき、しっかり治療をすれば治るということです。
こうした症状の慢性化を避けるために、医療機関での相談をおすすめします。
また二人目に関してですが、統合失調症の症状が見られます。
ですが、この内容だけでは医学的な判断はできません。
学校の担任と相談してしかるべき医療機関での診断を勧めた方がよいでしょう。
なお、個人情報に関わる部分は伏字とさせていただきました。
《0721》ほむっほむほむーっ!! まどパンクンカクンカッ!!!
Q:ほむほむーっ!!
まどパンどこなの?! ちょっ○○○○○(※ 掲載者による伏字)邪魔しないでよ寝取られ半魚人の癖にわたしのマドカァー!!!
○○○か?○○○なの?1!って私はあなたを絶望の運命から救うために未来からやってきたのよ!
ああっ汚い目で見ないで! でも感じちゃう……○○○の蔑むような視線も背中にゾクゾク響いてくるわっ・・・!!
だめっ……抑えろマイ・ライト・アーム……ああぁでも○○○のパンツが私の指先に吸い寄せられていくっイクッいっちゃううぅうううほむほむぅううう!!!
お騒がせしました。
最近、同級生が私に精神疾患があるとありもしない噂を立てるものがいると聞いたのですが、
この場合法的な手段はどのようにとればよろしいのでしょうか?
同級生の身を守るために一刻も早い措置が必要です。
森:あなたは統合失調症です。
このままだと症状が悪化します。
至急、しかるべき医療機関の診察を受けてください。
◆ ◆ ◆
まどか「マミさん……」
さやか「マミさん……」
杏子「はぁ・・・・だから言ったのに」
さやか「無駄に絵がうまいのがアレですね……ってかまどかの髪の設定間違ってますけど」
ほむら「何より自分だけ登場させずに安全圏に残すところが実に嫌らしいわね」
マミ「あっあなたたちが人の書き物を勝手に覗くのがいけないんでしょう?!
ぷらいばしーの侵害よっ! 私だって見せるつもりで、」
ほむら「巴マミ」
マミ「……はい」
ほむら「見損なったわ」
マミ「本当にすいませんでした・・・・」
おわり。
読んでくれた人ありがとう
元ネタはレーモン・クノー『文体練習』という本だよ
他のページも考えてたけど時間もスキルも足りないのでこの辺で
次はほむほむがSS書くかあんこちゃんが霊媒師をやらされる話を作るかも
↓もし誰かが他のページを作ってくれるなら、それはとっても嬉しいなって
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