サシャ「何ですか、それ?」(120)
ミカサ「本」ペラ
サシャ「それは見たら分かりますよ。私はどんな内容なのか聞きたいんです!」
ミカサ「…サシャに内容が理解できるだろうか」
サシャ「なっ…そこまで馬鹿じゃないですよ!」プン!
ミカサ「それは悪かった。これは推理小説」
サシャ「へえ、ミカサも推理ものなんて読むんですね。面白いんですか?」
ミカサ「アルミンから借りた。意外と面白いし、読みやすい。サシャでも読めるかもしれない」ペラ
サシャ「そう言われると、少し読んでみたいです」
ミカサ「私はもうすぐ読み終わる。ので、次にでもアルミンに借りるといい」
サシャ「そうします!」
ミカサ「ちなみに」
ミカサ「犯人は被害者の姉」
サシャ「…」
ミカサ「…」ペラ
サシャ「やっぱり借りるのやめます…」
ミカサ「そう」
サシャ「それにしても…」
サシャ「暇ですねぇ~」ゴロゴロ
ミカサ「…」ペラ
サシャ「せっかくの休日なのに雨で外出も出来ないなんて」ゴロゴロ
サシャ「…」チラッ
ミカサ「…」
サシャ「ミカサ、何か面白いことはありませんか?」
ミカサ「本が面白い」
サシャ「それは読んでいるミカサだけじゃないですかぁ」
サシャ「私は面白くないんですよぉ」
ミカサ「…」ペラ
サシャ「ちょっと、無視しないでくださいよ」
ミカサ「…クリスタとユミルは?」
サシャ「図書室でお勉強中です」
ミカサ「あなたもいけばいいじゃない」
サシャ「休日まで頭を使いたくないんです!」
ミカサ「そう…」ペラ
サシャ「まだ読み終わらないんですか?」
ミカサ「もう少し」
サシャ「そうですか…」
ミカサ「…」ペラ
サシャ「…」ゴロゴロ
ミカサ「…」
サシャ「…」ゴロゴロ
ミカサ「…」ペラ
サシャ「…」ゴロ…ガバッ
ミカサ「」ビクッ
サシャ「えへへ~、驚きました?」ゴロン
ミカサ「少し…」
サシャ「ゴロゴロしている時、急に勢いをつけて起き上がりたくなることってありません?」
ミカサ「ない」
サシャ「あれ」
かわいい
期待
>>8
ありがとう
ミカサ「…」ペラ
サシャ「あー、ゴロゴロしてたらお腹がすいてきました」ゴロゴロ
ミカサ「昼食まではまだ時間がある」
サシャ「分かってますよ」
ミカサ「…」
サシャ「…」ムク…
ミカサ「サシャ」
サシャ「」ビクッ
ミカサ「食糧庫へ行くつもりなら、全力で止める」
サシャ「」ダラダラ
ミカサ「全力で」
サシャ「や、やだなぁ、行くわけないじゃないですか…」ダラダラ
ミカサ「ならいい」ペラ
サシャ「」ホッ
ミカサ「…」ペラ…パタン
サシャ「!」
ミカサ「読み終わった。アルミンに返しに行く」スクッ
サシャ「そ、そうですか」
ミカサ「…あなたも一緒に行く?」
サシャ「!い、いいんですか?」
ミカサ「ええ。ついでにまた本を借りる。サシャも借りるといい。おすすめはこの本」ズイッ
サシャ「そ、それはちょっと」アハハ
サシャ(もう犯人知っとるから純粋に楽しめんやろうし)
ミカサ「そう。なら、行こう」スタスタ
サシャ「あ、待ってくださーい!」
ーーーー
ーーー
ミカサ「アルミン、ここにいたの」
サシャ「こんにちはー」
アルミン「ミカサ、サシャ。どうしたの、二人で」
ミカサ「本を返しに来た。とても面白かった、ありがとう」
アルミン「あはは、気に入ってもらえて良かったよ」
ミカサ「良かったらまた貸して欲しい。あとサシャにも」
アルミン「え!?サシャにも!?」
サシャ「何でそんなに驚くんですか…」
アルミン「あ、いや…はは。そっかぁ、じゃあ読みやすい本にしないとね。そうだ、これは?ミカサに貸してたやつ」
サシャ「それはちょっと」
ミカサ「私も勧めた、けど、他のがいいらしい」
アルミン「そうなんだ。じゃあ、これの前にミカサに貸してたやつにしようかな」
ミカサ「ああ、執事が犯人の…」
アルミン「…」
サシャ「…」
ミカサ「?」
アルミン「…推理小説はやめておこうか」
サシャ「ぜひそうしてください」
短いけど終わり
読んでくれた人ありがとうございました
終わっちゃった
乙
>>16-19
読んでくれてありがとうございます
続きじゃないけど書いてきたので投下します
クリスタ(もう朝…?)ムニャ
クリスタ(今日は…立体機動訓練だっけ…)
クリスタ(ていうか)
クリスタ(寒い)ブルッ
クリスタ(えーと、羽織るもの…どこにしまってあるっけ)ゴソゴソ
クリスタ(確かこの辺に入れておいたと思ったんだけどなぁ)ゴソゴソ
???「探し物はこれ?」つカーディガン
クリスタ「あ!それ!」
???「私の荷物に交ざっていた」
クリスタ「そうなんだ、ごめんね。ありが…と…」
クリスタ「」
???「…クリスタ?」
クリスタ「きゃああああっ!!!」
ユミル「な、何だ!?」ガバッ
サシャ「敵襲ですか!?」ガバッ
クリスタ「あ、ああ…」ビクビク
ユミル「おい、クリスタ!どうした!?」
クリスタ「あれ…」ユビサシ
ユミル「あ…?あ゛っ!?」ビクッ
サシャ「なっ…」ビクッ
ミカサ「…」モッコモッコ
ミカサ「おはよう」モッコモッコ
ユミル「おはよ、じゃねーよ。どうしたんだよお前!」
サシャ「何だかとってもモコモコかつボリューミィですよ!?」
ミカサ「問題ない」モッコモッコ
ユミル「大有りだ!」
ミカサ「…今朝は寒い。とても寒い。そう思わない?クリスタ」モッコモッコ
クリスタ「え!?あ、うん、そうだね!」
ミカサ「だから」モッコモッコ
ユミル「…ってことは、何だ」
サシャ「まさかそれ…」
クリスタ「着膨れ!?」
ミカサ「そう」モッコモッコ
ユミル「いや、何枚着てんだよ」
ミカサ「分からない」モッコモッコ
ユミル「自分のことじゃねーか」
ミカサ「寝惚けている時に着込んだ、ので」モッコモッコ
ユミル「あ、そ…」
クリスタ「でもミカサ、さすがに暑くない?」
ミカサ「いいえ。ちょうどいい」モッコモッコ
サシャ「極度の寒がりさんなんですね…」
ミカサ「今日はこれで訓練する」モッコモッコ
クリスタ「え!?今日って立体機動訓練だよ!?」
ミカサ「知ってる。問題ある?」モッコモッコ
ユミル「だから大有りだっての!」
サシャ「さすがの私も止めるレベルです!」
ミカサ「なぜ?私は完璧に自分を支配できる」モッコモッコ
ユミル「体は出来ても服の支配までは出来ねぇだろうが」
クリスタ「枝に引っ掛かって危ないよ」
サシャ「そもそもベルト巻けるんですか?」
ミカサ「……問題ない、と思う」モッコモッコ
ユミル「ちょっと自信なくなってんじゃねぇか」
クリスタ「危ないってば」
ミカサ「けど…寒い…」モッコモッコ
ユミル「……つーか…」イラッ
ユミル「さっきからモッコモッコうるせぇんだよ!」
ユミル「つーわけで、脱げ」
ミカサ「いや」モッコモッコプイ
ユミル「」イラッ
ユミル「なら、仕方ねぇ…」ジリ…
ミカサ「?ユミル、あなた何を…」モッコモッコ
ユミル「脱がねぇから脱がせるまでよ!!」ガバッ
ミカサ「あーれー(棒)」
ミカサ「……」スマート
ユミル「ふぅ」
クリスタ「いつものミカサに戻ったね」
サシャ「やっぱりこっちの方が安心します」
ミカサ「寒い…」プルプル
ユミル「訓練が始まりゃ暑くなるだろ…つーか」チラッ
クリスタ「よくこんなに…」
サシャ「着れましたね…」
服の山「…」
クリスタ「ダウンジャケットに厚手のカーディガン2枚」
サシャ「ブラウスの下には長袖のシャツを3枚」
ユミル「ついでにキャミソールも2枚重ね…それからいつものマフラーか」
ミカサ「自分でも驚いている」
ユミル「私らは多分それ以上に驚いてるよ」
ミカサ「寒い…」プルプル
ユミル「まだ言うか」
ミカサ「こうなったら仕方がない。奥の手を使う」
クリスタ「奥の手?」
ミカサ「そう」チラッ
クリスタ「」ビクッ
ミカサ「クリスタ。あなたはさっき、寒いと言った」ジリ…
クリスタ「い、言ったけど…」
ミカサ「ならば利害は一致しているはず」ジリ…
クリスタ「何の!?」
ミカサ「確保」ガバッ
クリスタ「きゃあっ」
ユミル「クリスタ!!」
ミカサ「暖かい」ギュウ
クリスタ「ミ、ミカサ?」アセアセ
ユミル「おいコラ、私のクリスタに何をしてくれてんだ」
ミカサ「抱き締めている」ギュウ
ミカサ「とても暖かい」ホッコリ
ユミル「離れろ!」
ミカサ「いや」プイ
ユミル「」イラッ
ユミル「てめぇ…」
クリスタ「ユミル!私は大丈夫だから!」
ユミル「クリスタ」
クリスタ「それにね、私もすごく暖かいの」ホッコリ
ユミル(私が抱き締めてもそんな反応しないのに)ガーン
ミカサ「…」
ミカサ「…ユミル」
ユミル「あ?」
ミカサ「あなたも確保」ガバッ
ユミル「うわっ!何すんだよ!!」
ミカサ「一人より二人の方が暖かいと判断した」ギュウ
ミカサ「やっぱり、とても暖かい」ホッコリ
ユミル「離s」
クリスタ「私もさっきよりすっごく暖かいよ!」
ユミル「…今日だけだからな」フン
ミカサ「ええ」
サシャ「…」ポツン
サシャ(私、完全に忘れられてる…?)
サシャ(あれ、何かさっきよりも寒くなってきた気が…)
ミカサ「サシャ」
サシャ「はひっ!?」ビクッ
ミカサ「あなたも一緒に、と思ったけれど、私の両腕はこの通り塞がっている」
ミカサ「ので」
ミカサ「あなたは背中に」
サシャ「え…」
ミカサ「まだ寒い」
サシャ「し、仕方ないですね!ミカサは寒がりさんなんですから!もう!」
ミカサ「ええ」
サシャ「じゃあ、失礼しますね」ギュッ
ミカサ「ありがとう、サシャ。とても暖かい」
サシャ「…えへへ」ギュウ
ユミル「…ところで、もうすぐ朝食なわけだが」
ユミル「この状態でどうやって着替えりゃいいんだ?」
ミカサ「さあ」
クリスタ「さあ」
サシャ「いっそのこと、このままでいいんじゃないでしょうか」
終わり
また何か書いたら来るかも
すごく良い
>>41-43
ありがとうございます
短いけど投下
イアンさんとリコさんの話
イアンさんがキャラ崩壊?注意
リコ「おかしいな…ここにも無いなんて…」ブツブツ
リコ「どこに置き忘れたんだ?」ブツブツ
イアン(あれは…リコ?何かを探しているのか)
イアン(少し話を聞いてみるか)
イアン「リコ」
リコ「!ああ、その声はイアンか…」
イアン「どうしたんだ?何かを探しているようだが」
リコ「そうなんだ。どこかに置き忘れてしまったらしくて」
イアン「そうなのか。一体、何を?」
リコ「ああ、それは」
リコ「眼鏡だ」
イアン「め、がね…?」
リコ「そう。まったく、あれが無いと何も見えないというのに…私としたことが…」ブツブツ
イアン(何を…何を言っているんだ、リコは)
イアン(眼鏡だと?それなら…)
イアン(頭の上にあるじゃないか!!)
リコ「イアン、どこかで見ていない?」
イアン「あ、ああ、それなら…」ハッ
イアン(いや、待て。普通、頭の上にあるものを忘れるか?)
イアン(いいや、忘れるはずがない。ということはこれは…)
イアン(リコなりの冗談…!)
リコ「イアン?」
イアン「…すまない、俺も見ていない」
リコ「そう…」
イアン(あのリコが冗談を言うなんて…。分かった、それなら俺も乗ってやろうじゃないか!)
イアン「最後に外したのはいつだ?」
リコ「確か、朝食の時だ。スープの湯気で眼鏡が曇るから外したんだ」
リコ「けど、食堂には無かった。さっきテーブルの下まで隈無く探したが出てこなかった」
イアン「そうか」
イアン(頭の上だしな)
リコ「本当にどこにいったんだろう…」ウーン
イアン(しかし、この冗談はいつまで続くんだ?俺が指摘するまでか?)
イアン(…指摘か…。何て言えばいいんだ…)
イアン(無難に“頭に乗っているじゃないか”でいいのか?)
イアン(分からない…冗談は得意ではないからな…)ウーン
ミタビ「おう、イアンにリコ。二人して何を考え込んでんだ?」
イアン「ミタビ」
リコ「ああ、探し物をしてるんだよ」
ミタビ「探し物…?」チラッ
ミタビ「というのは、まさか、お前の頭の上のモンじゃないよな?リコ」
イアン(言った!!)
リコ「頭…?」スッ
リコ「!?」
リコ「あった…」ソウチャク
ミタビ「何だ、本当に眼鏡だったのか!」
リコ「ええ。ありがとう、ミタビ。…ところで」クルッ
イアン「」ドキッ
リコ「イアン、ちょっと話があるんだけど」
イアン「ま、待て、確認させてくれ」
イアン「それは…眼鏡を無くしたというのは…冗談じゃ…なかったのか…?」
リコ「じょうだん?」
リコ「…はは、それこそ面白い冗談だね、イアン。私がそんな下らない冗談を言う女に見える、と?」
イアン「いや、それはだな」アセ
リコ「…まあ、忘れていた私も悪かったよ」
イアン「…」ホッ
リコ「けど次はないからな」
イアン「ああ、肝に命じておくよ…」
イアン(次ってことは、また眼鏡を頭に置き忘れる予定なのか…とは言わない方がいいんだろうな)
終わり
やまもおちもいみもない
リコさん可愛い
乙
>>55
ありがとうございます
ミーナ「アニの機嫌が悪い」
ミーナ「ねぇ、アニ」
アニ「…何?」
ミーナ「その、ミカサと何かあった?」
アニ「…何で?」ジロッ
ミーナ(ミカサの名前を出した途端に更に機嫌が悪くなっちゃった…)ビクッ
ミーナ「ご、ごめん…さっき、何か険悪な感じだったから…」ビクビク
アニ「…」ハァ…
アニ「睨んで悪かったね。…ミカサとは別に、何でもないよ。大丈夫だから」
ミーナ(嘘だ!)
ミーナ(確かにアニとミカサは元々仲良しってわけではないけど…)
ミーナ(ここまで険悪じゃなかったはずだよね)
ミーナ(絶対に何かあったはずだよ!)
ミーナ(けど…)チラッ
アニ「…」ピリピリ
ミーナ(これ以上アニに聞いても答えてくれそうにないしなぁ……よし)
ミーナ「…アニ!」
アニ「…何?」
ミーナ「私、ちょっと行ってくるね!」タタッ
アニ「…」
ミーナ(アニが駄目ならミカサの方に聞こう!)
ミーナ(えーと、ミカサは…)キョロ
ミカサ「…」ピリピリ
ミーナ「」ビクッ
ミーナ(いた!けど、アニと同じくらいピリピリしてる…!)
ミーナ(で、でも、聞かないと!このまま二人が仲悪いままだったら嫌だし…)
ミーナ「ミ、ミカサ!」
ミカサ「…ミーナ。何?」
ミーナ「あ、えっと…」ビクビク
ミカサ「どうしたの?」
ミーナ「その…ア、アニと…」
ミカサ「…アニ?」ジロッ
ミーナ(アニも怖かったけどミカサも怖い!)ビクビク
ミカサ「…」ハァ…
ミカサ「ごめんなさい、ミーナ」
ミーナ「え?」ビクビク
ミカサ「睨んでしまって。あなたは関係ないのに」
ミーナ「あ、ううん、それはいいんだけど」
ミーナ(かなり怖かったけど)
ミカサ「私達のことを気にかけてくれてありがとう。けど、これは私とアニの問題」
ミーナ「で、でも…!」
ミカサ「大丈夫だから、心配しないで」
ーーー
ーー
ミーナ「…」トボトボ
ミーナ(結局、ミカサからも話は聞けなかった…)ハァ…
ミーナ(元の二人に戻ってもらいたいんだけどなぁ…)
ミーナ「はぁ…」
アルミン「あれ?ミーナ?」
ミーナ「あ、アルミン…」
アルミン「どうしたの?元気ないみたいけど」
ミーナ「うん、それが…」
カクカクシカジカ
アルミン「なるほど…」
アルミン「ミカサとアニがピリピリしてるから何かあったと思って話を聞こうとしたけど、二人とも口を割らないんだね」
ミーナ「うん…」ショボン
アルミン「そっかそっか」
アルミン「ミカサがね…」フフ
ミーナ「…アルミン、何か嬉しそうじゃない?」ジー
アルミン「えっ…あはは、そう見える?」
ミーナ「見える」ジー
アルミン「…僕とエレンとミカサが幼馴染みっていうのは、知ってるよね?」
ミーナ「うん」
アルミン「僕とエレン、そしてミカサは、いつも三人一緒だったんだ。というか、三人でしか一緒にいなかった。理由は色々あるんだけど…その辺は置いといて」
アルミン「……初めてなんだ。ミカサが同性の子と喧嘩するのって」
ミーナ「そうなんだ」
アルミン「うん。だから、ちょっとだけ嬉しかったんだ。ミカサが同性と…アニと喧嘩したって聞いて」
アルミン「ミカサって、ああいう性格だから、人付き合いが苦手だと思ってたんだ」
アルミン「でも、ミカサも僕とエレン以外の人と関わって、色んな経験をして、ちゃんと世界を広げているんだなぁって思って」
ミーナ「…」
ミーナ「…アルミンって、ミカサの保護者みたい」フフ
アルミン「そ、そうかな」
ミーナ「でも、やっぱり私は元の二人に戻って欲しいなぁ…」
ミーナ「だって、アニとミカサったらいつも以上に顔が怖いんだもん」
アルミン「ああ、その気持ちはちょっと分かる」
アルミン「けど、二人とも大丈夫って言ってたんだよね?」
ミーナ「うん」
アルミン「じゃあ大丈夫なんじゃない?」
ミーナ「そうかなぁ…」
アルミン「…」ハッ
アルミン「ミーナ、あれ」ユビサシ
ミーナ「え?あっ」
ミーナ「アニ?」
アルミン「誰かを探してるみたいだ」
ミーナ(もしかして…)
ミーナ「アルミン、話を聞いてくれてありがとう!私、ちょっと行ってくるね!」タタッ
アルミン「え?うん、気を付けてね」
ーーー
ーー
アニ(…何で私がこんなこと…)ハァ…
アニ(けど、これ以上長引かせて変に目立つのも嫌だし)
アニ(それに…ミーナにも…)
アニ「!」ハッ
アニ(いた…ミカサ)
アニ「…ちょっと」
ミカサ「!…アニ」
アニ「話があるんだけど」
ミカサ「それは偶然。私もアニに話がある」
アニ「へぇ、何?」
ミカサ「先に話し掛けてきたのはアニ。なので、あなたから言うべき」
アニ「…」
ミカサ「…」
ミーナ「…」コソコソ
ミーナ(アニってば、やっぱりミカサを探してたんだ)
ミーナ(邪魔しちゃいけないって思って物陰に隠れちゃったけど…)
ミーナ(すっごくピリピリしてる!)
ミーナ(大丈夫かなぁ…)
アニ「…」ハァ…
アニ「悪かったよ」
ミカサ「!」
アニ「ついムキになってしまって」
ミカサ「ええ」
ミカサ「…私も、ごめんなさい。あなたの気持ちを考えるべきだった」
アニ「うん」
アニ「…」
ミカサ「…」
ミーナ(な、仲直り…したんだよね?)コソコソ
ミーナ(お互い謝ってたし…)
ミーナ(なのに何であんなに気まずい空気になってるの!?)
ミーナ(二人とも大丈夫って言ってたけど…やっぱり心配だし)
ミーナ(よしっ)スッ
ミーナ「アニ、ミカサ!」
アニ「!」
ミカサ「ミーナ?」
ミーナ「二人揃って何してるの?あ、もしかして仲直りしたとか!」
アニ「それは…」
ミカサ「その…」
ミーナ「したんでしょ?したんだねっ!それじゃあ」ギュギュッ
アニ「ちょっと」
ミカサ「私達の手を掴んで、何をするつもりなの?」
ミーナ「仲直りしたのなら、することは一つだよ」
ミーナ「はい、あーくしゅっ」
アニミカサ「!」
アニ「…」ジー
ミカサ「…」ジー
ギュッ
ミーナ「!」
ミーナ「やったぁ!」ピョン!
ミカサ「ミーナ…これは飛び跳ねてまで喜ぶこと?」フフ
アニ「大袈裟…」フン
ミーナ「だって、早く二人に仲直りして欲しかったんだもん!」
ミカサ「そう。…ミーナにも心配をかけた。そう思わない?アニ」
アニ「否定はしないよ」
ミカサ「それなら、やるべきことは一つ」
アニ「はぁ…仕方ないね」
ミーナ「え?え?」
ミカサ「ミーナ」スッ
ミーナ「ミカサ?その手は…」
ミカサ「心配かけてごめんなさい、と、ありがとうの、握手」
ミカサ「してくれる?」
ミーナ「…!、うん!」
ギュッ
アニ「ミーナ…その」
アニ「…悪かったね。ありがと」ボソッ
ミーナ「アニ…!」
アニ「手、出しな」スッ
ミーナ「うん、うん!」
ギュッ
ーーー
ーー
ミーナ「本当に良かった!あのまま険悪なムードが続いたら、どうしようかと思ったよ」
ミーナ「…それで、喧嘩の原因はなんなの?」
ミカサ「…」
アニ「…」
ミーナ「あ、言いたくないならいいんだけどっ」アセアセ
ミカサ「いえ、そういうわけではない」
アニ「…ただ、あまりにもくだらないことだからさ」
ミーナ「くだらない?」
ミカサ「目玉焼きには塩か」
アニ「ソースか」
ミーナ「…どっちも美味しいよ?」
終わり
自分は醤油派
オレはソース派だわ
乙
>>82-85
皆それぞれ好みがあるんですね
柚胡椒醤油がちょっと気になる
エレン「zzz」
ーーとある陽当たりのいい場所
アルミン「エレン…どこに行ったかと思ったら、こんなところで寝てるなんて」
ミカサ「今日は暖かい。そしてここは陽当たりがいい。眠ってしまうのも無理はない」
アルミン「そうかもしれないけど、外で寝るなんて風邪を引いちゃうよ」
ミカサ「ええ、アルミンの言う通り。…起こさないと」
アルミン「だね。おーい、エレン」
ミカサ「起きて」
エレン「zzz」
アルミン「熟睡してるみたいだ。声を掛けるだけじゃ起きそうにないね」
ミカサ「肩を叩いてみよう。エレン」ポンポン
エレン「zzz」
アルミン「起きないね」
ミカサ「では、揺すってみる」ユサユサ
エレン「zzz」
アルミン「起きないねぇ」
ミカサ「…アルミン」
アルミン「ん?」
ミカサ「ここは無理に起こすより、エレンが自然に目を覚ますのを待った方がいいかもしれない」
アルミン「え?けど、この様子じゃしばらく起きないと思うよ」
ミカサ「分かっている」
アルミン「風邪引いちゃうって」
ミカサ「引かせない」
アルミン「毛布でも取りに行くのかい?」
ミカサ「いいえ。そうしている間にエレンが冷えてしまう」
アルミン「じゃあ、どうするのさ」
エレン「zzz」
ミカサ「簡単なこと」ストン
ミカサ「私がこうしてエレンに寄り添えば、問題ない。そうでしょう?アルミン」
アルミン「…確かに、人肌は暖かいっていうけど…」
ミカサ「ええ、とても暖かい」
アルミン「そっか…」
ミカサ「アルミン」ジー
アルミン「…」
ミカサ「…」ジー
エレン「zzz」
アルミン「…分かったよ、僕もエレンに寄り添えってことだろ」ストン
ミカサ「さすが、アルミンはよく分かっている」
アルミン「もう…」
アルミン「あ、でも本当にポカポカしてて暖かいね」
ミカサ「でしょう?」
アルミン「これはエレンが寝てしまう気持ちも分かるなぁ」フフ
エレン「zzz」
ミカサ「…私も少し眠くなってきた」ウトウト
アルミン「実は僕も…」ウトウト
ミカサ「…」ウトウト
アルミン「…」ウトウト
エレン「zzz」
ミカサ「…zzz」
アルミン「…zzz」
ーーー
ーー
ジャン「…ったく、ついてねぇなぁ。こんな晴れた日に清掃当番なんてよ」
マルコ「まあまあ」
ジャン「さっさと終わらせちまおうぜ…ん?」
マルコ「どうした?」
ジャン「あれ、見てみろよ」ユビサシ
マルコ「あれ?…ああ」
マルコ「エレンにアルミンに、ミカサ?」
ジャン「寝てるみたいだな…」
マルコ「こんなにいい陽気だからね」
ジャン「…チッ。行くぞマルコ」スタスタ
マルコ「ジャン?」スタスタ
マルコ「急にどうしたんだよ、まさかこの三人と一緒に寝たいとか?」
ジャン「んなわけあるか!…ミ、ミミカサはともかく…」
マルコ「じゃあ、起こすつもり?」
ジャン「ちげーよ。ただ、いくら暖かいとはいえこんなとこで寝てたら風邪引くだろ」
マルコ「ジャン…君って奴は…」フフ
ジャン「言っとくがミカサを心配してるだけだからな!」
マルコ「そういうことにしておくよ」フフ
マルコ「けど、今から毛布を取りにいくとなると…」
ジャン「んな手間の掛かることしねぇよ」バッ
マルコ「あ、そうか、上着」
ジャン「俺はミミミミカサに掛けるから、マルコはアルミンにでも掛けてやれ」パサ
マルコ「はいはい…」バッ
マルコ「エレンは?」パサ
ジャン「あ?馬鹿は風邪引かないって言うだろ」
マルコ「…そういうところは本当に君らしいよ」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
ーーー
ーー
ライナー「今日はせっかくの休みなのに朝からすまなかったな、ベルトルト、アニ」
ベルトルト「いいや。いつも夜に集まっていたから、新鮮だったよ」
アニ「いつ誰に見付かるか気が気じゃなかったけどね」フン
ライナー「そうだな。次からはいつも通り夜に…ん?」
ベルトルト「どうしたの?…あ」
アニ「…」
ライナー「こんなところで寝るとは…」
ベルトルト「気持ち良さそうに寝てるね」
アニ「仲良いね、こいつら…」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
ベルトルト「誰かが上着を掛けてあげたみたいだね」
ライナー「しかし、どうしてエレンにだけ上着が掛かってないんだ?」
ベルトルト「掛けたのが二人組だったんじゃない?」
アニ「馬鹿は風邪引かないって言うし、賢明な判断だね」
エレン「」ヘクチッ
アニ「」ビクッ
エレン「zzz」
アニ「…」
ライナー「このままではエレンが風邪を引いてしまうかもしれないな…仕方ない」バッ
ライナー「これで少しはましだろう」パサ
ベルトルト「ライナー!君は…!」
ライナー「そんな怖い顔するな、ベルトルト。深い意味はない。ただ…」
ライナー「このまま放っておいて風邪を引かれたら寝覚めが悪い」
ベルトルト「…」
アニ「…それもそうだ」バッ
ベルトルト「アニ?」
アニ「こいつらが調子悪いと張り合いがないからね」パサ
ベルトルト「二人とも…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「…」バッ
ライアニ「!」
ベルトルト「君たち二人が上着を着てなくて僕だけが着てるなんて」パサ
ベルトルト「不自然だと思っただけ、それだけだよ」
ライナー「そうか」フフ
アニ「そうかもしれないね」フフ
ベルトルト「…、もう、早く行こうよ!誰かに見つかるかもしれない!」カァァ
ライナー「そうだな」フフ
アニ「そうだね」フフ
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
ーーー
ーー
ミーナ「クリスタ、ユミル、ありがとう!立体機動装置の点検に付き合ってくれて」
クリスタ「ううん、気にしないで。私もそろそろしようと思ってたところだし」
ユミル「言っとくが、私はクリスタの手伝いをしたんだからな。お前はついでだ、ミーナ」
クリスタ「もう、ユミル!」
ミーナ「ふふ、それでもありがとう」
ユミル「さて、クリスタ。これから暇だろ?出掛けようぜ」
クリスタ「うーん、どうしようかなぁ」
ミーナ「せっかくいい天気なんだし、行っておいでよ!」
ユミル「良いこと言うじゃねぇか、ミーナ」
クリスタ「あ、それならミーナも一緒にどう?」
ユミル「…」ジー
ミーナ「(う、ユミルの視線が痛い)えっと、私は…」アセ
ミーナ「…!あ、あれ!」ユビサシ
クリスタ「え?」
ユミル「ああ、いつもの三人組じゃねぇか」
ミーナ「寝てるみたいだね」
クリスタ「大変、風邪引いちゃう」タタッ
ユミル「あ、待てよクリスタ!」タタッ
ミーナ(上手く話を逸らせて良かった)タタッ
クリスタ「あれ?上着が掛けてある」
ユミル「誰かが先に見つけたんだろ。こんだけ掛けてありゃあ風邪引く心配もねぇな」
ミーナ「誰が掛けてあげたんだろ…五人分あるけど」
クリスタ「…」
クリスタ「…」バッ
ユミル「クリスタ?」
クリスタ「万が一ってこともあるじゃない」パサッ
ユミル「大丈夫だと思うがなぁ…」
クリスタ「ほら、ユミルも!」
ユミル「…へいへい。女神様の仰せのままに」ヌギヌギ パサ
ミーナ(流れ的に私も掛けた方がいいよね)ヌギヌギ パサ
クリスタ「これでだいぶ暖かそう!」
ユミル「私らは寒いけどな」ブルルッ
クリスタ「じゃあ、出掛けるのはやめて部屋で暖かくしてようか」
ユミル「…ま、それも悪くねぇか」
クリスタ「ミーナはどうする?」
ユミル「…」ジー
ミーナ「わ、私は…そうだ!アニ!アニと約束してたんだ!」
ミーナ(してないけど)
クリスタ「そっか、残念」
ユミル「先約があるなら仕方ねぇだろ。ふふふ、クリスタ。存分に可愛がってやるよ」
クリスタ「変な言い方はやめて!」
ミーナ(仲良いなぁ)
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
ーーー
ーー
サシャ「お願いですコニー!このことは黙っていてください!」
コニー「だから、さっきから分かったって言ってんだろ!そんなに俺が信用できねぇのか!」
サシャ「はい!」
コニー「よし教官のとこ行ってくる」
サシャ「わー!嘘ですって!すみません!」
コニー「つーか、そんなに焦るくらいなら食糧庫なんかに忍び込むなよな」ハァ…
コニー「今回、見たのが俺だったからよかったものを。他の奴だったらどうすんだ」
サシャ「その時はその時です」
コニー「分かった、お前馬鹿だろ」
サシャ「コニーにだけは言われたくない言葉ですね」
コニー「やっぱり教官に…」
サシャ「冗談ですってば!コニーは天才です、てーんさいっ!」
コニー「まあな」フフン
サシャ(ちょろい)
コニー「にしても、せっかくの休みなのに食糧庫に忍び込む以外にすることはなかったのかよ」
サシャ「お腹がすいたんですよ」
コニー「お前はぶれねぇな」
サシャ「はぁ、本当にお腹がすきました…」グー
コニー「ちょっと我慢すりゃ昼飯だろ……ん?」
サシャ「どうしました、コニー!?まさか食料が!?」
コニー「ちげーよ!あれ!」ユビサシ!
サシャ「…何だ、ミカサ達ですか」ガッカリ
コニー(本当にぶれねぇなこいつ)
コニー「寝てる」
サシャ「こんなにいい陽気ですからねぇ」
コニー「何でこんなに上着が掛けられてんだ?そういう決まりでもあんのか?」
サシャ「さあ」
コニー「よく分かんねぇけど一応俺も掛けとこ」ヌギヌギ パサ
サシャ「じゃあ、私も一応」ヌギヌギ パサ
コニー「あー、なんか俺も腹減ってきたなぁ」
サシャ「それならぜひ食糧庫に!」
コニー「いや、行かねぇよ」
サシャ「チッ」
エレン「zzz」
ミカサ「zzz」
アルミン「zzz」
ーーー
ーー
エレン「zzz」
エレン「zz…」ムニャ
エレン「うーん…」パチ
エレン「ここは…あー、寝ちまってたのか…」
エレン「だいぶ寝てたな。もう日が暮れそうだ」ムクッ
エレン「けど、あんま寒くねぇな…って」
エレン「ミカサ、と、アルミン?こいつらいつの間に…。とりあえず起こすか」
エレン「おい、起きろよ二人とも」ユサユサ
ミカサ「…ん」ムニャ
アルミン「んんー」ムニャ
エレン「日が暮れちまうぞー」ユサユサ
ミカサ「…エレン?」パチ
アルミン「…あ、起きたんだ…」パチ
アルミン「って、今何時!?」ガバッ
ミカサ「…」ムクッ
エレン「何時かは知らねぇけど、もう日が暮れそうだぞ」
アルミン「本当だ…うわぁ、だいぶ寝ちゃってたんだなぁ」
ミカサ「…」
ミカサ「二人とも」
エレン「ん?」
アルミン「何?」
ミカサ「上着が掛けてある。たくさん」
アルミン「あ、本当だ…」
エレン「通りで寒くなかったわけだ」
ミカサ「一体誰が?」
アルミン「あ、いくつか見覚えがある。これはマルコの、そっちはコニーのだ」
エレン「そういやそうだな。こいつはライナーで…このでかいのはベルトルトか?」
ミカサ「…私もいくつか知っている」
エレン「てことは」
アルミン「皆が掛けてくれたんだ」
ミカサ「そういうことになる」
エレン「マジかよ、起こしてくれても良かったのによ」
アルミン「気遣ってくれたのかもね、僕らがあまりにも熟睡してたから」
ミカサ「お陰でよく眠れた」
エレン「…よしっ」スクッ
エレン「戻るか、上着も返さねぇといけないし」
アルミン「そうだね」スクッ
ミカサ「その前に洗わないと」スクッ
エレン「んじゃ、お礼だけでも言っとくか」
アルミン「大体、誰が掛けてくれたか予想つくしね」
ミカサ「…行きましょう。空気が冷たくなってきた」
アルミン「だね」
エレン「けど、何かあんまり寒いとは思わねぇんだよな」
ミカサ「私も」
アルミン「僕もだ」
エレン(皆の上着と、お前らが傍にいるから寒くないのかもな、とは)
エレン(さすがに小恥ずかしくて言えなかった)
終わり
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