阿笠「落ちてきたぞ、新一。コマンドノートじゃ」(42)

天才少年コナン君が
死神のノートを拾った。

デスノートとのコラボ作品。

コマンドノートはデスノートの上位互換兵器。

コナン「コマンドノート?直訳して・・命令ノート」

阿笠「how to useをよく読むんじゃ」

コナン「使い方、ね。それどれ・・・」

How to use it
このノートに名前を書かれた人間は、書き込んだ人間の命令に必ず従う。
書く人物の顔が頭に入っていなければ効果はない。故に同姓同名の人物に一辺に効果は得られない。
ノートに名前を書かれた人間に対する命令に回数制限はない。
命令の内容は、物理的に不可能であるもの、またその人物が行うには無理があるものである場合無効となる。

一つのノートには、同一人物の名前を一度しか書くことが出来ない。
故に、自らの名前を記しそのノートの命令から自身を守ることができる。
ノートから手を離すと、ノートに関するすべての記憶を失う。
ノートは死神の数だけ存在する。

二つ以上のノートに一人の名前が記され、
書いた人物たちから一度に複数の命令を受けた場合、
可能な限り複数の命令に同時に従う。
並行してできない命令がくだされた場合、すべての命令が無効となる。

所有権
所有者が存在していないノートに誰かの名前を書くと、書いた人物はノートの所有者となる。
所有者は、顔を見た人物の名前を知ることができる。
所有権を持つ間、ノートを手放した状態でもノートに関する記憶を保持し続けることができる。
所有者は、一つのノートに対し一人しか存在できない。

ノ―トの所有者は、所有者自身の名前を書かれると所有権を失う。
自身の名前を書いて所有権を放棄することもできる。
ノートの所有者の名前を書くと、書いた人物が新たに所有権を得る。

なお、敢えて書かなかったルールは、後で死神が説明してくれる。

つじつま合わせじゃないから、そこ注意。

阿笠「どうじゃ新一?」

コナン「おまえの発明なんかよりずっとすげーよ!年金泥棒!」

阿笠「」

コナン「さっそく博士で試してみるか」

阿笠「そんな!二人で光彦くんをいじめ、歩美くんを辱め、哀くんにまで手をかけた」
阿笠「元太くんは知恵遅れ扱いまでしてきたワシと君じゃないか・・・」

コナン「・・・いろんなことが、あったな」

阿笠「新一・・・」

コナン「阿笠・・・あれ?博士のフルネームって・・・まぁ博士でいいか」カキカキ

コナン「ちょっといまggったんだけど、
    博士って博士と書いてひろしと読ませるのかよ嘲笑」

コナン「とんだお笑い種だなwwwwwバーローwww」

阿笠「」

コナン「おい、博士。俺がいいと言うまで灰原を完全に無視しろ。完全にだ」

阿笠「はい」

コナン(それでいいんだ。
    俺はお前に命令を与えるご主人様だぞこの死にぞこないが)ニヤ

灰原「あら、二人揃ってなんの悪巧み?」

コナン「お、灰原。べつになんも企んじゃいねえさ;、なあ博士」

阿笠「あ、ああ」

灰原「ならいいけど。あなた、"彼ら"のこととなると周りを見失っちゃう癖があるから」

コナン「っせーな」

灰原「博士も彼の言うことをほいほい聞いてあげちゃ駄目よ?」

阿笠「」

灰原「博士?ねぇ聞いてるの?」

阿笠「」

コナン「おい博士?灰原が呼んでるぞ」ニタァ

阿笠「別に呼ばれとりゃせんよ」

灰原「・・・ッ」

灰原「博士!なんのつもりかは知らないけど、不快だわ!」

阿笠「ところで新一、そろそろ蘭くんのところへ帰ったらどうじゃ。
   夕飯の時間じゃろう?」

灰原「ふ、ふ~ん。そ。いいのよ全然。」バタン ドタドタドタ

コナン「見たかよあの顔。笑、もういいぞ博士」

阿笠「悪趣味じゃぞ、新一。もう帰っとくれ」

コナン「ッ」ピキ

コナン「灰原の地下室につながるその扉にこっちから鍵をかけて夜が明けるまで鍵を開けるな。
    それから地下全体のブレーカーを落とせ。」

阿笠「はい」ガチャガチャ バチン

コナン「腕時計型ライトも3時間と持つまい。夜明けまで12時間以上あるぞ・・・」

コナン「ぐっすり眠れそうで羨ましいぜ嘲笑
    確実に嫌われたな、博士」

阿笠「」

コナン「それにしてもコマンドノート・・・死神の力ってのはまさにバーローだぜ」

コナン「これからはじまる・・・俺の時代が」

―――――――――――――――

月(毎日同じことの繰り返し。退屈だ)

先生「ぇえ~この問題は、xがこのように・・・」

モブ「夜神くん、また全国模試1位だったらしいよ~」

モブ「ええほんとに!すっごーい。顔も頭もいいなんて羨ましい」

モブ「カタカタ・・・saiと打たせろ。saiと打たせろ。カタカタ・・・」

月(相変わらず授業中に・・・身勝手な連中だ)

月(やっぱり世の中・・・腐ってる)

月(ん・・・?空から黒い・・・あれは・・ノートか?)

放課後

月「コマンド・・・ノート?直訳して命令ノートか笑」

月「このノートに名前をカクカクシカジカ・・・。イタズラも
  ここまで手が込んでくると上出来だな」

月「退屈だ・・・。コマンドノート、ね」

コンコン

粧祐「お兄ちゃん。宿題教えて~」

月「いいよ。入って」

粧祐「さっすがお兄ちゃん!やっさし~」

月(まったく・・・馬鹿か僕は。夜神粧祐っと)カキカキ

粧祐「ここなんだけど~」

月(リスクの低い命令・・・か)

月「粧祐、コンビニでアイス買ってきてくれないか?ハーゲンダッツ」

月(さぁ・・・どうくる・・・)ギロッ

粧祐「はい」バタン タッタッタ

月「」

月(たしかにたまたまという線も残る。だがどうだろう。
  このタイミングで文句の一つも言わずアイスを買いに行く妹が日本に何人いるだろうか)

月(いや、粧祐にしかできない。粧祐がやるしかない!粧祐は新世界の神となる!)

月(しまった興奮し過ぎた。しかしこれでこのノートの信憑性は10%だ)

月(この手のインチキはいままでごまんと見てきた。
  デスノートと書かれたノートを拾ったときは大爆笑の末燃やしたりもした)

月(だが今ではどうだろう・・・0%でしかなかったものが・・・)

月「データがほしい。母さんでケリをつける!」

月「夜神・・幸子」カキカキ

母「あら月?どうしたの。そんな怖い顔して」

月「なんでもないよ、母さん。ところで母さんに頼みがあるんだ」

月「粧祐が帰ってきてから3分間、思いつく限りの嫌がらせをしてくれ」

母「はい」

月「粧祐が・・・玄関に近づいてきた」

母「フフッ」ガチャ

粧祐「あれ?開かない」ピンポーンピンポーン

母「あら、どちら様?」

粧祐「お母さん?わたし!早く開けてよ!アイス溶けちゃう」

母「あらあら大変。じゃあアイスだけ中に入れなくちゃね」ガチャ

粧祐「え・・・?」

母 バスッ

粧祐「あ・・・アイス取られた・・?」

母 バタン ガチャ

粧祐「開けてよお母さん!なんの冗談?」

母「なんのことかしら?」

粧祐「冗談やめて!いい加減に開けて!」

ワロタ

母「はいはい。しょうがないわね」ガチャ

月(母さんが手にバケツ一杯の水を持ってる・・・これってまさか)

月「さすがにそれはまずい。もういい母さん!」

母「はい」

粧祐「もう!なんなの?」イライラ

月(発令から2分10秒・・・誤差とは考えられない。ノートは本物。
  そして・・・命令は上書きが可能だということも分かった。)

粧祐「ねえお母さん!どういうつもり?」

母「どういうつもりって・・・母さんにもよく・・・」

粧祐「・・・もういい」

母「・・ッ・・ヒックヒック」ボロボロ

月「母さん、粧祐とのことは忘れろ!」

母「何言ってるのよ・・・月。娘を傷つけて・・・忘れられるわけ・・」ボロボロ

月(なに・・・?命令が聞けないだと・・?)ピキピキ

月(神の母だと思って調子に乗りやがって・・・)

月(いや待て落ち着け・・・こんなふうにすぐキレるから
  煽り耐性ゼロとか言ってネットでからかわれるんじゃないか・・・)

月(おそらく・・・何か糸口が・・・)

月(how to use? ・・・これを読めってことか)

月(なるほど・・・読めたぞ、コマンドノート)

月(だが・・・僕が命令した記憶が相手に残っているのは厄介だ。そして・・・)

月(記憶をなくせ、なんて命令は現実的に不可能・・・。)

リュック「気に入ってるようだな」

月「うわああぁぁあぁっ!!お、お助けえええええええ!」

リュック「」

月「おお、お、おお俺がわわ、わ、悪かったああ!!ひぃぃぃっ!」

リュック「なぜそんなに驚く。そのノートの落とし主
     死神のリュックだ」

月「驚いてないよ。待ってたよ、リュック」キリ

リュック「」

月「僕はこのノートを、死神のものだとわかっていて使った」

月「僕の魂を・・・奪うのか・・?」

リュック「別に何にもしやしない」

月「本当に・・・代償はないんだな?」

リュック「ああ」

月「ッ」バタァァン ストン

月「ゼェ・・ハァ・・・ゼェ・・ハァ」

月(腰抜けた・・・死ぬかと思った・・・)

月「ふふっふははああはははははは」

月「これからはじまる・・・僕の時代が」

――――――――――――――――――――

コナン「俺は」


――――――――――――――――――――

月「僕は」


――――――――――――――――――――

コナン・月『新世界の神となる』

コナン「ただいまー」

蘭「おかえりーコナン君」

ロム「おかえり」

コナン「」

蘭「どうかしたの未来少年君?」

コナン「僕は名探偵だよ」

コナン「気にしないで蘭ねえちゃん。真っ白な身体の真っ青な唇した
    気味の悪いクリーチャーがいたような錯覚に囚われてただけだから」

蘭「心配なさそうね、夕飯は勝手にして。私今日も園子のうちにお呼ばれしてるから」

コナン「うん。ありがと蘭ねえちゃん」

ロム「そのノートの落とし主、死神のロムだ」

コナン「じゃあ黙っててよ」

ロム「」

コナン「だいたいの使い方はわかってきた」

ロム「賢い子どもだ」

コナン「お前らの目的は何だ」

ロム「目的はない。ただ退屈だったから。
   お前がノートを面白く使ってくれることを期待している」

コナン「早速だけど、弥海沙がいない以上、お前に役目はない。
    存在意義のないオブジェクトを描くのも骨でね」

コナン「君には消えてもらおう」

コナン「ただまぁせっかく出てきてくれたことだし、面白可笑しく消えてくれたらと思うよ」

コナン「君の処遇は安価に一任しよう」

ロム「安価に答えてくれる奴がいるとでも・・・?
   読者の少なさはレスを見れば一目瞭然だろ・・・

コナン「うるさいうるさい!」

コナン「もういい!ロムは>>40

半年ROM

コナン「安価の決定は絶対だからな。しゃーねーよ」

ロム「」

・・・

コナン「やはりこのノートの欠点は、イタズラをした後の
    人間関係に響くという点にある。」

コナン「記憶を消せと命じることができれば万事解決だが、そうはいかない」

コナン「せめて命令を下す相手以外には命令を聞かせない・・・なにか」

コナン「それができれば、状況は一気に明るくなるんだけど・・・
    ハワイで親父はそこまでの技は教えてくれなかったしなぁ」

ロム(死神の口・・・対象者以外に命令を聞かれるリスクがなくなる・・・)

コナン「なにかないのか、ロム」

ロム(この取引、死神の口の値段はお前が残り生きる寿命の・・・半分だ)

コナン「おい。口も聞けないのか・・・とうとう何で存在してるんだよ」

ロム(交渉決裂だ)ピキ

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