京子「私を放っておいて、ちなつちゃんばかりとイチャつくとは何事だ!」
結衣「イチャつくって……、勉強を教えてあげてただけじゃないか」
京子「一発芸までやったのに無視するなんて!」
結衣「そりゃ勉強の邪魔だからな」
ちなつ「そうですよ! 今いいところなんだから邪魔しないでください!」
京子「もうっ! だからって無視することはないじゃん!」
ちなつ「いいからちょっと静かにしててください」
結衣「ちなつちゃんは気にしなくていいから、ほら集中して」
京子「……」
京子「……」
結衣「ここはこうして……」
ちなつ「あーなるほど……」カキカキ
京子「……」
結衣「そうそう。できてるできてる」
ちなつ「流石結衣先輩! 教えるの上手いです!」
京子「……」
京子(ちなつちゃんがアナルって言った…!!)
ちなつ「結衣先輩、本当に分かりやすいです!」
結衣「そ、そうかな。こんなので良ければいつでも教えるけど」
京子「……」
ちなつ「本当ですか? じゃあこの前の単元も分からなかったんですけど教えてくれません?」
結衣「ああ、いいよ」
京子「……」
ちなつ「ありがとうございます! 幸せです!」
結衣「そんな大袈裟な……」
京子「……」
京子「……なんだよ……」
京子「結衣までなんだよ……結衣と付き合ってるのは私なのに……」ウルッ
ちなつ「えっ?」
結衣「えっ?」
京子「……ん?」
結衣「なあ京子。今なんて?」
京子「結衣までなんだよ」
結衣「いや、そのあと」
京子「結衣と付き合ってるのは私なのに……」
ちなつ「……」プルプル
結衣「……」
京子「ん? なんか可笑しいこと言った?」
ちなつ「ゆゆっゆゆゆ結衣先輩と、京子先輩って、つつつ付き合ってたですかあああああああああ?」ガタッ
結衣「ち、ちなつちゃん! ちょっと落ち着いて!」
ちなつ「無理です! どうなんですか! 答えてください結衣先輩!」ガシッ
結衣「ちょっ、いたいたいたいいたい!」ゴリゴリッ
続け給へ
結衣「付き合ってない! 付き合ってないよ!」ゴリゴリッ
ちなつ「ほんとですか? 付き合ってるなら付き合ってるとハッキリ言ってください!」
結衣「違うって! いつもの京子のジョークだよ!」
ちなつ「な、なんだそうですか……」ホッ
結衣「い、痛かったぁ……手形ついてる……」ヒリヒリ
ちなつ「ご、ごめんなさい。ちょっと興奮しちゃって……」
結衣「いいよいいよ。気にしないで」
京子「……」
京子「……は?」
期待
京子「結衣、何言ってるの?」
京子「勉強の邪魔したことは謝るよ。ごめんね」
京子「でも何もそんな酷いこと言うことはないじゃん」
京子「付き合ってないだなんて、いくら冗談でもさー」
京子「流石の私だって傷つくよ?」
結衣「……」
ちなつ「?」
結衣「ごめん。何を言ってるのかちょっと分かんない」
京子「」
結衣「私って京子と付き合ってたの?」
京子「な、何いってるんだよ結衣ぃ……」
結衣「すまん、冗談なのか真面目な話なのか、とりあえず確認させてくれ」
京子「な、何を……」
結衣「真面目な話、お前の中では私と京子って付き合ってたの?」
京子「あ、当たり前じゃん……何で今さら……」
結衣「ふーん……」
ちなつ「……」
京子「……」
結衣「初耳なんだけど」
京子「」
(;ω;)
ふむ
京子「ゆ、結衣も冗談が上手くなったなぁ、ははは……」
結衣「いやガチで」
京子「……」
結衣「……」
京子「マジで?」
結衣「マジで」
京子「……」
結衣「……」
京子「……ばか……」
結衣「え、えっと……ごめん?」
京子「……」
結衣「……」
京子「言ったじゃん……」
結衣「え?」
京子「京子は私が守る! って言ってくれたじゃん……」
結衣「いやそれとこれとは……」
京子「……」
結衣「……」
ちなつ(なにこれ……)
ちなつ「ちょ、ちょっとすみません」
京子「……」
結衣「な、なに? ちなつちゃん」
ちなつ「京子先輩のなかでは結衣先輩と付き合ってることになってたんですよね?」
京子「……うん」
ちなつ「それっていつから結衣先輩と付き合ってることになってたんですか?」
結衣「あっ、それ私も気になるな」
京子「……」キッ
結衣「なんて……」
京子「……小4」
ちなつ「は、はやいですね……」
結衣「……」
京子「小4の時、結衣が私に言ってくれたんだよ。好きだって」
京子「で、私もずっと好きだったから嬉しいって返したんだ」
京子「だから私はすっかり付き合ってるものだと……」
ちなつ「どうなんですか、結衣先輩」
結衣「……」
結衣「ごめん、まったく覚えてない……」
京子「」
京子「酷いよ、結衣。酷いよ……」
結衣「ご、ごめん京子。本当にごめん」
京子「……」
結衣「わ、私、京子と違って記憶力がないからさ、すぐ忘れちゃうんだよねーなんてアハハ」
京子「……」
結衣「あ、ははh……」
京子「……」
結衣「……」
ちなつ(きまず……)
京子「……結衣」
結衣「は、はい」
京子「結衣のなかではさ、私と付き合ってなかったんだよね?」
結衣「うん……」
京子「じゃあさ、何で時々キスしてくれてたの?」
ちなつ「!?」
結衣「いやーだってそれは京子がしてくれって言うから……」
京子「それだけで?」
結衣「い、いや、だって昔からたまにしてたことだし……」
京子「だからって……」
ガミガミガミガミ
ちなつ「……」
④
ちなつ「ちょ、ちょっと待って下さい!」
結衣「ん?」
ちなつ「結衣先輩、京子先輩にキスしたりしてたんですか!」
結衣「キスっていっても、おでことかほっぺだけど……」
ちなつ「な、なんでそんなこと……」
結衣「うーん、小さいころから割とよくやってたから……」
結衣「ほら、喧嘩した後とか」
結衣「それと寝る前とかさ。京子とするのは挨拶みたいなもんだったし」
ちなつ「外国の人ですか、貴方たちは……」
京子「……」
結衣「……」
キスしてたなら結衣が悪いわ
と思ったが、ほっぺやデコか
京子「確かに可笑しいと思った事はあったよ……」
京子「いつまで経っても口にキスしてくれないしさ……」
京子「クリスマスとかでも、そういう雰囲気ないし……」
京子「私が他の子とイチャついても何も言わないし……」
結衣「ちなつちゃんとイチャついたりするし……」
京子「でもさ、あんまりじゃん……」
京子「こんなの、酷過ぎるよぉ……」
結衣「京子……」
ちなつ「京子先輩……」
あかり「京子ちゃん……」
ここを木間市とする
あっかりーん
あかり「可哀そう……」
結衣「!?」
ちなつ「えっ」
あかり「結衣ちゃん、京子ちゃんが可哀そうだよ!」
結衣「あかり……いつから居たんだ」
あかり「そこ!? そこに驚いてたの!? 最初からずっと居たよ!?」
ちなつ「私も全く気付かなかったです」
あかり「あ、あれー? 可笑しいなぁ、あかりも泣きそうだよぉ……」
!?
あかり(やっとあかり喋れたよぉ…)
あかり「と、ともかく京子ちゃんが可哀そうだよ!」
あかり「ほら見て! 泣いちゃってるよ!」
京子「う、うぇぇぇっぇぇん……」チラッチラッ
ちなつ「あ、あれ、なんか嘘泣きっぽい気がする……」
あかり「ちなつちゃん、そんなこと言ったら駄目だよ!」
ちなつ「えっ……ごめん……」
京子「……ぇぇっぇえん」チラッチラッ
ちなつ「……」
あかり「無意識だったから仕方ないとは言え、今回は結衣ちゃんにも責任があると思うな!」
結衣「そ、そうかな……?」
あかり「そうだよ!」
京子「……」
結衣「うーん、確かに」チラッ
京子「っう、うぇぇぇぇっぇん……」
結衣「私が悪い、のかも……」
京子「……」
ちなつ(あれ絶対に嘘泣きだ……)
あかり「結衣ちゃん、京子ちゃんに悪いと思ってる?」
結衣「ああ、悪いと思ってるよ」
京子「……」
あかり「謝りたいと思ってる?」
結衣「もちろん」
京子「……」
④
あかり「ねえ、京子ちゃん」
京子「……なに?」
あかり「京子ちゃんはさ、結衣ちゃんと恋人同士だと思ってたのに、結衣ちゃんのなかでは違ってたから泣いてるんだよね?」
京子「……うん……」
あかり「だってさ、結衣ちゃん」
結衣「えっ?」
あかり「だからそういうことだよぉ」
ちなつ「あかりちゃん、話が見えないんだけど……」
あかり「だからさぁ」
あかり「結衣ちゃんと京子ちゃん、付き合っちゃえばいいんじゃないかな」
ちなつ「!?」
結衣「ぇぇ……」
京子「……」
あかり「結衣ちゃん、嫌なの?」
京子「……」チラッ
結衣「い、嫌とかではないけど……」
結衣「ちょっと急なことすぎて、ビックリしたかな……」
あかり「うーん、そっかぁ……」
京子「……」
ちなつ「ちょ、ちょっと待ってください!」
ちなつ「好きな人同士でもないのに付き合うなんて、そんなの不健全すぎますよ!」
あかり「でもそれが一番良い解決策だと思うけどなぁ……」
ちなつ「結衣先輩! 京子先輩のことそういう意味では好きじゃないんでしょう?」
結衣「えっ……うーん」
京子「……」チラッ
結衣「恋愛とか今まであんまり考えたことなかったからなぁ……」
ちなつ「な、なんですか、その中途半端な回答は……」
京子「……」
あかり「じゃあ、こんなのはどうかな」
あかり「期間を決めて、二人で付き合ってみたら良いんじゃないかな」
結衣「期間をきめて?」
あかり「例えば一日だけ、とか」
あかり「そこからどうするかは二人で決めたらいいよ」
結衣「つまり、一日だけ京子とカップルとして過ごすってこと?」
あかり「そうだよー」
ちなつ「何ですか、そのお試しコーナーみたいなノリ……」
あかり「京子ちゃん、どうかな?」
京子「……私は別にそれで良いけど、一日は短いよ」
あかり「じゃあ二日は?」
京子「うん、それなら……」
あかり「結衣ちゃんはどうかな?」
結衣「うーん……」
京子「……」
④
結衣「良い、かな」
京子「!」
結衣「このままだと嫌だしさ」
結衣「京子となら、良いよ」
あかり「じゃ決まりだね!」
ちなつ「ぇー……納得いかないんですけど……」
京子「……」
京子「……フフ」
ちなつ「!」
京子「ふへへへ」
結衣「どうした京子……ってうわっ!」
京子「へっへー結衣ゲット!」
結衣「急に抱きつくなよ……」
京子「恋人なんだから当然だろー?」
結衣「えっ、もう始まってんの?」
京子「あったりまえじゃーん。二日しかないんだしさー」
結衣「しょうがないなぁ……」
京子「今まで焦らされたぶん、たっぷり返済してもらうから!」
結衣「えー……」
ちなつ「やっぱり京子先輩嘘泣きじゃん……」
あかり「二人とも応援してるよぉ」
勢いでチーナもお試し権ゲットするんだ!
下校中
向日葵「あーあ、もう真っ暗ですわ……」
櫻子「向日葵が書類かくの遅いからだろー。急げって言ったのに」
向日葵「なっ……元はと言えば櫻子が溜めてた書類じゃないですの!」
櫻子「えーそうだったっけ?」
向日葵「怒りますわよ?」
櫻子「冗談だって冗談……って、あ! あかりちゃんだ!」
向日葵「え? あ、ほんとですわ」
櫻子「おーい、あかりちゃーん!」
あかり「あ、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん」
櫻子「おっすおっす! ってあれ……」
ちなつ「」ズーン
櫻子「ちなつちゃんの生霊らしきものがいる……」
④
ちなつ「」
向日葵「よ、吉川さんはどうされたんですの?」
あかり「いろいろあったんだー」
櫻子「おい向日葵、あれ見てみなよ」
向日葵「あ、あれは……」
結衣「ちょ、ちょっ……くっつきすぎじゃない?」
京子「いやー恋人同士なら普通だろー?」
結衣「でも歩きにくいし……」
京子「いいからいいからー」ピトッ
櫻子「体めっちゃ密着してるけど! 恋人とか言ってるけど!」
あかり「櫻子ちゃん、鼻息荒い……」
向日葵「成程……吉川さんが死にかけてるのも納得ですわね……」
ちなつよりも先にあかりを見つけられるのはさすがだ
櫻子「うーん、確かにあの二人は色々怪しいとは思ってたけど」
向日葵「あそこまでだったとは知りませんでしたわ」
あかり「今日の間に色々あったんだー」
櫻子「うーん、しかしそれにしたって……」
京子「結衣ー手貸して!」
結衣「ん? っておい」
京子「へへっ、恋人繋ぎ!」
結衣「は、はずかしいから止めてくれ……」
向日葵「もう甘い空間が出来てしまってますわね……」
櫻子「な、なんかこっちまで恥ずかしくなってきたんだけど!」
ちなつ「」
これはチーナ、落ち込むわ
ちなっちゃんも可愛いよ!
結衣「じゃあ私たちこっちだから……ってあれ」
櫻子「こんばんは」
向日葵「こんばんはですわ」
京子「おーお二人さん。いつから居たの?」
櫻子「先輩達がイチャついてる間、ずっと後ろに居ましたよ」
京子「あちゃー見られちゃったかー」
結衣「だ、だからもうちょっと離れろって言ったのに……」
京子「えー別に良いじゃん? 二日間こうなんだしさー」
結衣「ず、ずっとこうやって登下校するつもりなのか?」
京子「当たり前じゃん!」
結衣「えぇー……」
櫻子「私たちを目の前にしても普通にイチャついてやがる……」
向日葵「これは相当ですわね……」
砂糖より甘過ぎる京子と結衣の空間
さくひまもイチャつけば良いのに
櫻子「いやー先輩方がそんな関係だとは知らなかったですよー」
向日葵「や、やっぱりお付き合いされてるんですの?」
結衣「お付き合いって……いや、これには事情があって……」
京子「へへ、結衣の彼女です!」キャピッ
櫻子「おぉ……もう……」
向日葵「これは大事件ですわね……」
結衣「こ、こら京子!」
京子「だって事実だろー?」
結衣「事実だけど事実じゃないっていうか……」
京子「嫌なの?」
結衣「いや、そういう話じゃなくてだな……」
櫻子「で、二人はいつから付き合ってるんですか!」
向日葵「わ、わたしも興味ありますわ!」
京子「今日からかなー」
向日葵「今日からですの!?」
櫻子「うっひょー!」
結衣「ち、ちょっとストップ。待った待った」
京子「いやー私の方はかれこれ8年くらいずっと好きだったんだけどさー」
櫻子「8年!?」
向日葵「8年の片思いの末に遂にとはドラマチックですわね!」
櫻子「ひょえええええええーーーー」
結衣「はい、ストーーーーーーーップ!」
しえん
向日葵「ど、どうしたんですの船見先輩」
櫻子「急に大きな声……」
結衣「いや、二人には悪いけど京子と二人っきりで話したいことが出来てさ!」
京子「えーなんだぁ? 愛の言葉か?」
結衣「んなわけあるか!」
向日葵「これは愛の言葉ですわね」
櫻子「間違いないね」
結衣「いや、ほんとに違うから」
にやけすぎて頬が痛いよ
結衣「まあともかく、そういうわけだから私たちそろそろ帰らないと」
櫻子「ちぇーもっと話聞きたかったですよぉ」
向日葵「残念ですわね」
結衣「ごめんね」
向日葵「でも、まあお二人を邪魔するわけにもいきませんし……」
櫻子「あーそれもそうだ!」
向日葵「ではごゆっくり」ニッコリ
櫻子「応援してますね!」ニコッ
結衣「……」
結衣「うん、まあありがとう……」
結衣(胃が痛くなってきた……)
おい、チーナ、生きているか~
本当にあかりは二人と幼馴染みなのか…時々わからなくなる
結衣「さあ行くぞ、京子」
京子「えーもうちょっと話したいんだけど!」
結衣「いいから」グイッ
京子「ちぇ~」
結衣「じゃあちなつちゃんとあかりも、また明日な」
あかり「ばいばーい」
ちなつ「」
櫻子「先輩! お幸せに!」
結衣「は、はは……どうも……」
櫻子「行っちゃった……」
向日葵「当然のように手繋いでいますわね……」
あかり「京子ちゃんは結衣ちゃんの家にお泊りかな」
櫻子「ええ!? あの状態でお泊り!?」
あかり「あの二人はいつもお泊りしてるよぉ」
向日葵「幼馴染同士でお泊りとは羨ましいですわね……」
櫻子「な、何言ってんの」カァァ
向日葵「なっ……勘違いしてもらっては困りますわ!」カァァ
向日葵「今のはお泊りが羨ましいって話で、別に幼馴染がどうのこうのとは……」ブツブツ
櫻子「は、はあ? 私だってそんなこと分かってたし……」
イチャコライチャコラ
あかり「みんな仲良いなぁ」ニコニコ
ちなつ「」
京子「ちょ、ちょっと結衣ってば」
結衣「なに?」
京子「グイグイひっぱりすぎ。痛いよ」
結衣「あ……ごめん」
京子「まったくもー。突然ひっぱってくしさー」
結衣「……」
京子「で話って何?」
結衣「お前のそのお喋りな口についてだよ」
京子「えっ」
結ちなの救いは無いのか…
ちなっちゃんを手に入れるための周到なあかりちゃんのけいかうわなにをすr
結衣「京子さ、べらべら喋りすぎ」
結衣「櫻子ちゃんにも向日葵ちゃんにも知られちゃったじゃん」
京子「良いじゃん、事実なんだしさー」
結衣「いや、よくないだろ。事実って言っても二日間だけなんだから」
京子「……なんだ、結衣のなかではもう二日だけって決まってるんだ」
結衣「いやそれは分かんないけど……」
京子「……」
結衣「……」
支援
京子「でもさ、許してよ」
結衣「えっ?」
京子「私が結衣の彼女面するの、許してよ」
結衣「そんなこと言われても……」
京子「だってさ、八年間ずっと結衣のことが好きだったんだよ?」
京子「二日間だけっていうなら、なおさらさー」
京子「その間だけでも、思う存分結衣の彼女になりたいよ」
結衣「……」
京子「お願い」
結衣「……」
結衣「分かった」
京子「えっ?」
結衣「許す」
結衣「思う存分、彼女面すればいいよ」
京子「ホントに?」
結衣「ああ」
京子「へへ、そっか」
結衣「あ、でもあんまり度がすぎると怒るからな」
京子「了解了解……えへへ……」
④
結衣「ま、寒いしそろそろ家に帰るか」
京子「家?」
結衣「どうせ泊まるつもりなんだろ?」
京子「あ、バレてましたか」
結衣「バレバレだよ。夕食は昨日の残りのカレーでいい?」
京子「ラムレーズンは?」
結衣「あるある」
京子「よっしゃー! じゃあ早く帰ろうぜ!」
結衣「うわっ、ひっぱるなひっぱるな」
京子「いざ私たちの愛の巣へ!」
結衣「愛の巣いうな」ベシッ
この京子ちゃんカワイイ…
結衣宅
京子「ただいまー!」
結衣「おじゃましますだろ」
京子「半分私の家みたいなもんじゃん?」
結衣「いや断じて違うが」
京子「まあこの二日間は同棲中という設定で行こう!」
結衣「同棲って、まさか今日明日と連続で泊まる気なのか?」
京子「駄目?」
結衣「いや駄目ではないけど」
京子「じゃあ良いじゃん」
結衣「まあ良いけど」
京子「よろしい。では二日間、この家は私と結衣の家ということで」
結衣「しょうがないなぁ」
京子「でもって結衣。さっそくだけどご飯たべたい」
結衣「王様かお前は」
京子「王様ではない。お姫様だ!」
結衣「はいはいお姫様。カレー温めて来ますので少々お待ちを」
京子「よろしい、いきなさい」
結衣「あっ、そうだ。その間に姫は風呂を沸かしてきて下さい」
京子「えー私は姫だぞ!」
結衣「ですがこの家は姫の家でもありますので家事も半々ということで」
京子「あっ……上手いこと言うなコイツ……」
結衣「姫の家ですので」
京子「ちぇー分かったよ……」
ちなつちゃんカワイソス…
結衣「はい、カレーお待たせ」
京子「おーうまそう。ほめてつかわす!」
結衣「なんだ、まだお姫様気分なのか」
京子「えーもう終わり?」
結衣「もう終わり」
京子「ちぇー」
結衣「ちゃんと手を合わせろよ」
京子「分かってるってー」
結衣「いただきます」
京子「いただきまーす」
京子「モグモグ」
結衣「どう?」
京子「ん、うまいぞー」
結衣「そう、そりゃ良かった」
京子「あ、そうだ結衣」
結衣「ん?」
京子「あーんしてくんない?」
結衣「ゴフッ」
京子「あっ、結衣の口からグロテスクなものが!」
結衣「ゴホッゴホッ……お前が変なこと言うからだろ!」
京子「えーそんな変なことでもないだろー」
結衣「やらないから」
京子「えー良いじゃんお願い!」
結衣「やらないやらない」
京子「……ケチ……」シュン
結衣「……」
京子「……」
結衣「……分かった」
京子「え?」
結衣「明日ならやってやるから、そんな顔するなよ」
京子「ゆ、結衣!」
結衣「あーもう! 食べ終わったなら早く御馳走様して風呂入ってこい!」
京子「一緒に入らない?」
結衣「それは絶対にしない」
京子「結衣ーお風呂あがったよんー」
結衣「おー了解了解」
京子「ゲームしてたん?」
結衣「そうそう」
京子「じゃあ結衣がお風呂入ってる間、レベル上げしとくー」
結衣「ん、じゃ頼んだぞ」
京子「はいよー」
結衣「ふーい、いい湯だった……」
京子「……」ピコピコ
結衣「て、おいこら」
京子「あ、もう上がったの?」
結衣「勝手にボスに挑むなよ」
京子「めんごめんご」
結衣「もう……」
支援
結衣「……」ピコピコ
京子「……」ウツラウツラ
結衣「あ、京子。もう眠い?」
京子「あ、いや、昨日あまり寝てなかったしさ……」
結衣「じゃあ寝よっか」
京子「でもまだ早いし、結衣はゲームしたいんじゃない?」
結衣「いいよ、一人でやっても面白くないしさ」
京子「じゃあ起きてる!」
結衣「駄目だって。じゃ電気消すぞ」
京子「ん、ありがと」
結衣「じゃ、おやすみ」
京子「おやすみー」
結衣「……」
京子「……」
結衣「京子」
京子「んー?」
結衣「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
京子「なに?」
結衣「あのさ……」
京子「うん」
結衣「京子って私のこと、ほんとに好きなの?」
京子「!」
④
京子「部活の時にちゃんと言ったじゃん」
結衣「まあそうなんだけどさ、まだちょっと……」
京子「信じられない?」
結衣「ま、そんなとこかな……いきなりだったから……」
京子「好きだよ」
結衣「……」
京子「ずっとずっと前から、好きだったよ」
結衣「そっ……か……」
京子「もう! 何度も言わせやがって! 結構恥ずかしいんだぞ!」
結衣「ごめんごめん」
京子「この女たらしめ……」
結衣「女たらしって……」
京子「言わせてやるから」
京子「京子大好きって言わせて、顔真っ赤にさせてやるから!」
結衣「ふふっ……出来るもんなら……」
京子「ひと泡ふかせてやる……」
結衣「はいはい」
京子「ぐぬぬ……」
京子「あ、そうだ!」
結衣「ん?」
京子「寝る前にさ、キスしてよ」
結衣「なっ……出来るわけないだろ!」
京子「えーたまにしてくれてたじゃん!」
結衣「いや、そうだけど……」
京子「いつも通りおでこかほっぺでいいからさ」
結衣「あ、いつもどおりでいいのか」ホッ
京子「おや、結衣さんはマウストゥーマウスを想像してたのかい?」
結衣「い、いや、そういうわけでもないけど……」
京子「流石に口はさ。こんなのでファーストキスを奪っちゃ悪いじゃん?」
京子「結衣のファーストキスは、本当に私の事を好きになってくれるまで取っておく!」
結衣「そ、そうか……まあいつもどおりで良いなら……」
京子「ふへへ、よろしく」
結衣「おでこで良い?」
京子「ん、いいよー」
結衣「じゃ、目閉じて」
京子「ん」
結衣「いい?」
京子「ん……どうぞ……」
結衣「じゃあ……」
京子「……」
結衣「……」
結衣「……」
結衣「……」
結衣(あ、あれ……)
結衣(おかしい……)
結衣(さ、さらっと出来ない……)
結衣(今まではささっと出来てたのに……)
結衣(何でだろ……き、緊張する……)
京子「……結衣?」
結衣「あ、ごめん。すぐするから……」
京子「ん……」
結衣(お、落ち着け……。いつもどおりにやればいいんだ、いつもどおりに……)
結衣(ささっとやってしまえば良いんだ……)
結衣(……)
結衣(なんか京子がいつもより可愛く見える……)
結衣(え、ええい! もうどうにでもなれ!)
ゴツッ
京子「いたっ!?」
④④④④
結衣「きょ、京子! ごめん、勢いつけ過ぎた」
京子「いてて……歯が当たった……」
結衣「ご、ごめん……」
京子「まったくもー……血出てない?」
結衣「で、出てない……」
京子「そっか、ならよかった」
結衣「……」
京子「……もしかして、緊張したの?」
結衣「なっ……」
ニヤニヤがとまらないんだが
ニヤニヤ
京子「だって、いつもはパパッと済ませてたのに可笑しいじゃん?」ニヤニヤ
結衣「い、いや違う。緊張とかはしてないから」アセアセ
京子「じゃあ何時も通りやってみせてよ」
結衣「え、またやるのか?」
京子「当たり前じゃん。さっきのじゃ頭突きと変わらないよ」
結衣「うっ……まあそうだけど……」
京子「ほら、目を閉じてるからいつでもどうぞー」
結衣「……」
京子「結衣ー遅いぞー、まだk」
チュッ
京子「あっ……」
結衣「ほら、これで良いだろ」
京子「う、うん」カァ
結衣「じゃ、寝るから。おやすみ」
京子「お、おやすみ」
京子(ちぇ……緊張してたわけじゃないんだ……)
結衣「……」
……
………
…………
京子「zzz」スピー
結衣「寝れない……」ドキドキ
ファーストキスは酔った千歳辺りから取られてたような…いやなんでもない
④
>>92
あれはノーカン!ノーカン!!
京子「そのプリンよこせぇ……ぐへへ……」
京子「はっ!」
京子「な、なんだ、夢か……」
京子「ん、もう朝かー」
京子「あれ、結衣がまだ寝てる……」
京子「昨日は早く寝たはずなのになぁ……」
京子「さて、今は何時なのかなっと」
京子「……え?」
通学路
京子「うわーん! 結衣のばか! 大遅刻じゃん!」
京子「あまりに遅過ぎて、ちなつちゃんとあかりも先に行っちゃってるし!」
結衣「なっ……起きれなかったのは京子も一緒だろ!」
京子「だっていつも通り結衣が起こしてくれると思ってたんだもん!」
結衣「私だってこんなに寝過ごすとは思ってなかったよ!」
結衣「そもそも寝過ぎたのは京子のせいだからな……」ボソッ
京子「えっ? なんか言った?」
結衣「いや」
結衣「まあ急ごう。今からじゃどうせ一時間目の途中からになるけど」
京子「うぅ……手繋いで登校するつもりだったのに……」
結衣「……走りながらでも繋げるだろ」ギュッ
京子「あっ……」
結衣「ほら行くぞ」ダッ
京子「……」ギュッ
甘過ぎるよ、この2人
教室前
結衣「うっ……やっぱりもう授業始ってる……」
京子「うわぁ……」
ガラッ
結衣「お、おはようございます……遅れてすみません……」
京子「皆の衆、オッハヨー!」
女子A「おーオハヨウ!」
女子B「結衣ちゃん寝癖ついてるよ!」
女子C「あれ、二人とも何で手繋いでんの?」
結衣「えっ……」
京子「あっ……」パッ
女子A「そんな慌てて離さなくても」
女子B「顔が赤いよ二人とも!」ニヤニヤ
女子C「なんだぁ、その意味深な仕草は!」ニヤニヤ
京子「……」カァ
結衣「ち、違う! これは……その……」
先生「おいこら」
結京はええなあ
先生「遅刻しておいて仲良くお喋りとは良い度胸だな、お二人さん」ピキッ
結衣「あっ……ごめんなさい……」
京子「まあまあ先生ちゃん、そんな怒らずにさー皺が増えるよ?」
先生「黙れ歳納。で、何で遅刻したんだ」
結衣「すみません、寝坊しちゃって……」
先生「歳納は?」
京子「あ、寝坊です、はい」
先生「二人とも揃って仲良く寝坊で遅刻? おかしいだろ」
京子「いや、昨日は結衣の家に泊まってんだよねー」
結衣「お、おい……」
京子「えっ?」
女子A「と、泊まりだって……」
女子B「前から怪しいとは思ってたけどさぁ……」
女子C「え、なに? どういう関係なの?」
クラス「ザワザワ」
結衣「お、お前のせいで」カァァ
京子「ご、ごめん」
先生「お前らうるさい!」ピキピキッ
支援
先生「まあいい。一度も遅刻したことのない船見に免じて、遅刻の件は許してやろう」
結衣「ありがとうございます」
京子「おー先生ちゃん太っ腹!」
結衣「ほら、無駄口叩いてないで早く席行くぞ」
京子「はいよー」
先生「待て二人とも。遅刻は許すと言ったが授業の進行を邪魔したことを許すとは私は言ってないぞ」
結衣「えっ?」
先生「だがこの質問に答えたら許してやろう」
結衣「な、何ですか」
先生「何故仲良く手を繋いでた?」ニッコリ
結衣「」
先生が確信犯である
ニッコリ
昼休み
結衣「ひ、酷い目に遭った……」
京子「いやー先生ちゃんは授業を邪魔された恨みを忘れないからねー」
結衣「お、お前が『いきなり結衣が手を握って走り出した』なんて言うから余計に!」
京子「だってそうじゃん」
結衣「そ、そうだけど……」
結衣「クラスの皆はずっとニヤニヤしてこっち見てるし」
結衣「ああぁぁぁ……」
京子「てか、はやく昼ごはん食べようよ」
結衣「今日綾乃たちは?」
京子「生徒会室で食べるんじゃない」
結衣「ん、そっか」
京子「じゃ、いただきまーす」
結衣「いただきます」
先生www
同じクラスの綾乃はこれについてどう思ったんだ。
京子「ねえ結衣」モグモグ
結衣「んー?」ゴクゴク
京子「昨日さ、明日ならアーンしてくれるって言ったよね」
結衣「ゴフォッ」
京子「あ、結衣の鼻から牛乳が!」
結衣「ゴホッ……ゴホッ……。しない、絶対にしないぞ……」
京子「えー昨日やってくれるって言ったじゃん?」
結衣「家でなら良いけどここは駄目だって……」
京子「そんな気にすることないって。当然のようにやっちゃえば大丈夫大丈夫」
結衣「大丈夫じゃない。断じて」
京子「えー……嘘つき……」
結衣「何でここでやりたがるんだよ……家で良いだろ家で……」
京子「結衣は私のものって見せつけたい、みたいな」
結衣「誰にだよ……」
京子「さあ誰だろ。でも結衣ってモテるし」
結衣「いや、そんなことないだろ」
京子「天燃たらし……」ボソッ
結衣「えっ、なに?」
京子「何でもないよん」
放課後
結衣「ふう、授業終わりっと……」
京子「先生ちゃん私らのこと当てすぎ……まだ根に持ってんのかよ……」
女子A「そりゃ先生は独身だからねーあの人の前でイチャイチャしちゃったから」
結衣「イ、イチャイチャって……」
京子「……」カァ
女子A「うへへへへ、二人とも顔赤いぞ。じゃあ私部活あるから、また明日! お幸せに!」
京子「ば、ばいばーい」
結衣「ま、また明日……」
京子「……」
結衣「……」
京子「私らも部活いこっか」
結衣「そうだな……」
④
娯楽部
京子「ちなつちゃん、あかり、オーッス!」
あかり「あ、京子ちゃん、結衣ちゃん」
ちなつ「結衣せんぱぁーい……って何で京子先輩はさり気なく手繋いでるんですか!」
京子「え、だって明日まで結衣の彼女だし」
ちなつ「ムキーッ!」
京子「さりげなく手握ってきたのは結衣だし」
結衣「おい嘘言うなよ」
ちなつ「ちょっとせんp」
京子「いや本当じゃん。あれ、もしかして無意識だった?」
結衣「えっ、ほんとに私から握った?」
ちなつ「あ、あのちょっといいですk」
京子「ははーん、これは結衣にも私の彼女としての自覚が芽生えてきたな?」
結衣「う、嘘だろ」
ちなつ「せんp」
京子「へへーもっと素直になっていいんだぜー?」
結衣「いや今も素直だk」
ちなつ「わあああああああああああ」
チーナが入れない・・・・・・・・・
結衣「ど、どうしたのちなつちゃん。急に大声出して……」
あかり「額に青筋浮いてるよ!?」
ちなつ「と、とりあえず先輩方。頼むから私の前でイチャつかないでください。殺意の波動に目覚めそうです」ハァハァ
京子「お、ちなつちゃん寂しいなら私の胸に飛び込んできて良いんだぞ?」
ちなつ「そのままの勢いで殺してしまいそうなんで止めときます」ギロッ
あかり「ち、ちなつちゃん怖いよぉ……」
ちなつ「お願いします。頼むから見えないところでやってください」ゴゴゴッ
京子「わ、わかったよちなつちゃん」
結衣「目が本気だ……」
ちーなが可哀想と思ってしまうなんて
キーンコーンカーンコーン
京子「あ、もう下校時間かー」
結衣「結局だらだらしてるだけだったなー」
ちなつ「私は見逃しませんでしたよ……ときどきさり気なく手を握ったり、顔を赤くしてたことを……」ブツブツ
あかり「今日のちなつちゃん、なんか怖いよぉ……」
京子「じゃ、帰るか!」ダキッ
結衣「うわっ……歩きにくいから手握るくらいにしろよ」
京子「えー恋人と言ったら腕組じゃん?」
結衣「いや、他にもあるだろ。恋人繋ぎとかさ」
京子「え、なに結衣。そっちのほうが良いの?」
結衣「あっ、い、いやそういうわけじゃ……」
イチャコライチャコラ
ちなつ「ふっ……ふふ……今ならカメハメ波打てそうよ、あかりちゃん……」
あかり「ちなつちゃんから暗黒面の力を感じるよ……」
結衣「じゃ、私たちこっちだから」
あかり「あれ、京子ちゃん今日もお泊りするの?」
京子「うん、泊まるよん」
あかり「そっかー明日が最後だもんね」
ちなつ「京子先輩は昨日今日と泊まりました……これは借金2……つまり私には二回結衣先輩の家に泊まる権利があります……」ブツブツ
結衣「ち、ちなつちゃんが何を言ってるのか分からない……」
あかり「じゃあ二人ともまた明日ねー!」
負の力で超巨大カメハメ波作れそう・・・・・・・・・
チーナ
結衣「今度二人には謝らないとなぁ」
京子「ん、なんで?」
結衣「なんか今回の件で一番迷惑被ってるし」
京子「いやー結衣が一番じゃない?」
結衣「……いや、京子と一緒に居ることは別に迷惑にならないから」
京子「へええ~」
結衣「何だよ」
京子「別に何でもないよん」
結衣「まあ私たちもうちに帰るか」スッ
京子「……お?」
京子「何だー結衣、この手は」ニヤニヤ
京子「京子ちゃんの手を握りたくて差しだしたのかー?」ニヤニヤ
結衣「なっ……」カァ
結衣「いいよ、一人で帰れ!」スタコラ
京子「ああ、結衣ジョークだって!」
④
結衣宅
結衣「で、どういう風の吹き回しだ?」
京子「なんのことー?」
結衣「いや、急に料理の手伝いしたいなんて言いだすから……」
京子「いやーだってこの昨日今日と結衣に迷惑かけっぱなしだったじゃん?」
京子「だからちょっとは私も働こうと思ってさー」
京子「ま、あんまり役には立たないかもしれないけど」
結衣「そっか」
京子「うん」
結衣「ありがと」
京子「いえいえ、どういたしまして」
京子「で、今日は何作るの?」
結衣「んーオムライスかな」
京子「お、いいねぇ」
結衣「じゃ、京子はそっちの野菜きっておいて」
京子「はいよー」
京子「……」トントントン
結衣「……」ジーッ
京子「……」トントン
結衣「……ふふ……」
京子「ん、包丁の使いかた変だった?」
結衣「いや、大丈夫だったよ」
京子「じゃあ何で笑ったの? 人の横顔ずっと見てさ」
結衣「さあ、何でだろうな」
京子「えー何だよそれ……」
結衣「ふふっ……」
京子「ケチャップをつけてっと」
京子「オムライス完成!」
結衣「京子のおかげで早く出来たなー」
京子「褒めるな褒めるな。まあ早く食べようぜー」
結衣「はいはい」
京子「では、いただきまーす」
結衣「いただきます」
京子「おーうまい!」モグモグ
結衣「うん、美味しいな」モグモグ
京子「さて、結衣さん」
結衣「ん?」
京子「約束通り食べさせてよ」
結衣「あっ……忘れてた……」
結衣「わ、私のスプーンで良いのか?」
京子「もちろんもちろん」
結衣「じゃ、じゃあ行くぞ」
京子「あいよー」アー
結衣「あ、あーん」
京子「あーん」モグモグ
結衣「ど、どう?」
京子「ん、美味しい!」
結衣「そ、そうか」
結衣(なんかちょっと緊張した……)
京子「ほれほれ、結衣。口あけて?」
結衣「えっ? わ、私はいいよ」
京子「何言ってるの? 食べさせあうのが普通だろー」
結衣「じゃあ一口だけだからな」
京子「照れるなってー。はい、あーんして」
結衣「あ、あーん」モグモグ
④
京子「ごちそうさまっと。おいしかった」
結衣「もう九時か」
京子「だらだら食べてたせいで遅くなっちゃったなー」
結衣「お前が全部食べさせあおうって言いだしたから……」
京子「結衣だって途中からノリノリだったじゃん?」
結衣「ずっと顔真っ赤にしてたくせに」
京子「そ、そんなことないし!」
結衣「ま、今日のところは風呂入って寝よっか」
京子「一緒に風呂は」
結衣「入らない」
京子「ちぇー」
結衣「電気消すぞー」
京子「あいよー」
パチッ
京子「おやすみー」
結衣「おやすみ」
京子「……」
結衣「……」
京子「ねえ結衣」
結衣「ん?」
京子「そっちの布団、入っていい?」
結衣「……せっかく二枚ひいたのに」
京子「駄目?」
結衣「ん、いいよ。ほら」
京子「へへ、ありがと」モゾモゾ
京子「結衣」
結衣「うん?」
京子「二日間付き合うことになるのが決まったのってさ、何時くらいだったっけ?」
結衣「放課後だったから、午後の五時くらいだったかな」
京子「そっか」
結衣「うん」
京子「明日の放課後にはもうおしまいかー」
結衣「ここまで結構あっという間だったな」
京子「結衣はどうだった?」
結衣「何が?」
京子「なんちゃって恋人ごっこ」
京子「そりゃ私は今日一日楽しくて楽しくて仕方なかったけどさ」
京子「結衣はどうだったのかなーって……」チラッ
結衣「……」
結衣「私も、楽しかったよ。すごく」
京子「ほんと……?」
結衣「うん、ほんと」
結衣「そりゃ最初は恥ずかしかったしさ」
結衣「何でこんな目に、とも思ったけど」
結衣「これ以上仲良くなりようがないと思ってた京子と、さらに近づけた気がして」
結衣「楽しかったし、ちょっぴりドキドキしたよ」
京子「そっか……へへ……」ニヤニヤ
結衣「おい……ニヤニヤするなよ……」
京子「だって、ドキドキするってさぁ……」ニヤニヤ
結衣「……い、いやちょっと大げさに言っただけだから」
京子「ふーん?」ニヤニヤ
京子「ねえ結衣」
結衣「ん?」
京子「ちょっとこっち向いて」
結衣「もう何だよ……」クルッ
チュッ
結衣「!?」
結衣(お、おでこに……)
京子「へへ……昨日はしてもらったからお返し!」
京子「じゃ、おやすみ!」ガバッ
結衣「お、おやすみ……」
……
………
…………
京子「zzz」スピー
結衣「また寝れない……」ドキドキ
④
京子「そのチョコレートよこせぇ……ぐへへ……」
京子「はっ!」
京子「な、なんだ、夢か……」
京子「ん、もう朝かー」
京子「あれ、結衣がまだ寝てる……」
京子「……あれ、なんかすごくデジャブなんだけど」
京子「い、いま何時!?」
京子「oh……」
京子「また寝坊なんて、何やってるんだよ結衣ぃ!」
結衣「し、しかたないだろ。お前のせいでよく寝れなかったんだよ!」
京子「えっ、私のせい?」
結衣「あっ……な、なんでもない!」
結衣「とにかく急ごう。今日は走ればギリギリ間に合う」
京子「えー今日も走るの?」
結衣「ほら、手握ってやるから」ギュッ
京子「あっ……へへ……」ギュッ
教室前
結衣「な、なんとか間に合った」ゼェゼェ
京子「うう……走りすぎて気持ち悪い……」
結衣「ほら、支えてやるから」
ガラッ
女子A「お、二人ともおはよう」
女子B「今日は間に合ったのかーつまんないの」
女子C「でも朝から肩を抱き合って登校とはお熱いねぇ」
京子「へへ、結衣から『支えてやろう』って言いだしたんだぜー!」
結衣「おいこら京子!」
女子A「うひょひょー!」
うひょひょー
ガラッ
先生「みなのしゅう、おはよう!」
クラス「おはようございます」
先生「今日は皆ちゃんと居るかー? 歳納、船見ちゃんときてるかー?」
結衣「はい」
京子「来てますよん!」
先生「そうか。今日遅刻してたときのイジリネタを色々用意してたんだが……まあいい」
先生「じゃあ授業始めるぞー」
京子「先生すみません!」
先生「んーどうした歳納」
京子「教科書忘れたので結衣に見せて貰っても良いですか?」
結衣「!」
先生「なに、忘れたのか。ならいいが、あまりイチャつくなよ」
京子「はーい」
京子「てことで机ひっつけるよー」ガチャ
結衣「それは良いけど……お前教科書忘れてないだろ?」
京子「な、なんのことかな」
結衣「お前いつも机のなかに全部置いてるじゃん」
京子「あちゃーバレたか」
結衣「バレバレだよ……」
京子「まあでも良いじゃん。見せてよ」
結衣「何でだよ、自分の見ろよ」
京子「だからさー」
ピトッ
結衣「ちょっ……」
京子「カップルで居られるのも、もう少しの間なんだしさ……どうせならなるべく近くに居たいじゃん?」
結衣「……」カァァァ
結衣「わ、わかった。見せてやるけど、先生に怒られるようなことはするなよ」
京子「了解了解」
京子「へへっ……」ピトッ
結衣「……」カァァ
……
………
…………
京子「zzz」スピー
結衣「で、寝てるし」ボソッ
先生「」ピキッ
先生「歳納ォ! 教科書見せて貰ってもいいとは言ったが、授業中寝ても良いとは言っとらんぞぉ!」
京子「zzz」スピー
先生「船見ィ! その幸せそうに寝てる嫁を叩き起こせ!」
結衣「い、いや嫁じゃないんで!」カァァ
女子A「ヒューヒュ!」
結衣「や、やめてくれよ、もう……」カァァ
先生「いいから起こせ!」
結衣「京子、起きろ京子」ユサユサ
京子「……ん、どしたの結衣……」
結衣「先生が怒ってるんだって」
先生「歳納、次寝てたら教科書で叩き起こすからなー!」
京子「あっ……先生ちゃん、そんな怒ってたら皺ふえるぞー」
先生「じゃかましいわ!」
先生ww
嫁wwww
京子「zzz」スピー
結衣「で、また寝てるし」ボソッ
結衣(先生が気づくまえに起こした方が良いな)
結衣「京子、京子」ユサユサ
京子「ん、へへ、プリンくれ~」
結衣(駄目だ、起きる気配がない)
結衣(にしても、ずいぶん幸せそうな顔で寝てるな……)
結衣(無理に起こすのは可哀そうか……)
結衣(……あれ、なんかこっちも眠くなってきた)
結衣(昨日、おとといとあまり寝てないから……)
結衣(これは……駄目かも……)
……
………
…………
京子「zzz」スピー
結衣「zzz」スピー
クラス「」
先生「こいつら……」
先生「誰が添い寝していいって言ったんだ? ん?」ピキピキッ
添い寝wwww
先生の怒りMAXだ
こういうスレマジできもいわ
キモオタどもはブヒブヒ楽しめるかもしれんが、一般人からしたら苦痛でしかない
放課後
京子「いやー今日は散々だった……」
結衣「たっぷり絞られたな……まさか中二になってまで廊下に立たされるとは……」
女子A「お二人さん、結婚式には呼んでね!」
女子B「ちゃんと招待の手紙おくれよー!」
女子C「ばいばーい」
京子「……」
結衣「……」
京子「部活……いこっか……」
結衣「そうだな……」
廊下に立たされたwwww
でも、立たされている間もry)
娯楽部
京子「ちなつちゃんもあかりも、遅いね」
結衣「ホームルームが長引いてるのかな」
京子「いや、気を使ってくれてるんじゃないかな」ボソッ
結衣「なんか言った?」
京子「何も言ってないよ」
結衣「そう」
京子「……」
京子(もう四時四十五分か……)
京子「もうちょっとで五時かー」
結衣「ん、そうだな……」
京子「カップルごっこも終わりだね」
結衣「そうだな……」
京子「……」
結衣「……」
京子「実はさ、結衣に話さなきゃいけないことがあるんだけど」
結衣「……真剣な話?」
京子「うん」
結衣「わ、分かった」
京子「あのさ、とりあえず最後まで聞いてね」
結衣「うん……」
京子「実は私さ、二日前に嘘ついてたんだよね」
結衣「えっ?」
京子「結衣と付き合ってるって勘違いしてたっていう話したじゃん?」
結衣「うん」
京子「あれ、嘘なんだ……」
結衣「なっ……」
京子「ほんとはさ、結衣と付き合ってるなんて思ってなかった。結衣にとって私がただの親友だと思ってるってことも知ってたよ」
京子「でもさ、結衣のことをずっと好きだったっていうのはほんと」
京子「二日前さ、結衣とちなつちゃんが二人で勉強してたじゃん?」
京子「あれを見ててさ、なんか咄嗟に嘘が口から出ちゃったんだ……」
結衣「……」
京子「結衣はさ、私のこと親友としか見てくれてなかったでしょ?」
京子「私はさ、本当はもっと結衣に近づきたかったんだ」
京子「でも結衣にその気がないのにグイグイ行っても仕方ないじゃん?」
京子「だから、ずっと我慢してた……結衣に合わせてた」
京子「でもさ、二日前のちなつちゃんと結衣を見てて思ったんだよね」
京子「いつか結衣の中での一番は私じゃなくなるんじゃないかなって……」
京子「だからさ……」
京子「結衣にもっと見て貰いたくて、あんな嘘ついた」
京子「嘘ついちゃったんだ……」
結衣「京子……」
④
京子「ごめんね結衣。迷惑かけてさ」
京子「ほんとにごめん……」
京子「でもさ、ここまで来たんだしどうせならもう一つだけ我儘なことさせてよ」
結衣「……」
京子「私、結衣のことが好き」
京子「友達としてじゃなく、恋愛対象として好きなんだ」
京子「だからさ」
京子「付き合って下さい。お願いします」
結衣「……」
京子「……」
結衣「……私は……」
結衣「私は……!」
ガラッ
あかり「結衣ちゃん、京子ちゃん遅れてごめんねー!」
ちなつ「結衣先輩ー! 遅れちゃってすみません!」
京子「」
結衣「」
あかり「あ、あれ? 二人ともどうしたの? そんな真剣な表情で向かい合って……」
結衣「い、いやあ、これはその」
ちなつ「というかアレですよね? もう二日経ちましたよね!?」
京子「あー、そ、そうだなー。ちょうど今終わったくらいかなー? なあ結衣?」
結衣「ぁあああ、そうだな。五時に終わりだったからな」
ちなつ「やっと……やっと終わりましたか、この地獄のような日々が……」
あかり「ち、ちなつちゃんそこまで思い詰めてたの……」
ちなつ「ところで結衣先輩、今日からは私とカップルごっこしてみません!?」
結衣「い、いやぁ……それは遠慮するよ……」
京子「あははは……」
京子(気を使ってくれた、なんて勝手に思い込んで一人感謝してた私はとんだ間抜けだった……)
キーンコーンカーンコーン
京子「あ、もう下校時間か」
京子(結局返事聞けてない……)
結衣「ん、帰ろっかー」
ちなつ「はーい」
あかり「お片づけお片づけっと」
キマシ
ちなつ「ところで結衣先輩、昨日までたっぷりと京子先輩と手繋いでましたし」
ちなつ「私も繋がせてもらって良いですよね?」
結衣「えっ、あー……うん、まあ……」
ちなつ「ありがとうございます」ニギッ
結衣「ちなつちゃん、ちょっと痛い……」
ちなつ「えへへ……」
京子「……」
京子(もうちょっとで別れ道なのに何も言って来ない)
ちなつ「それでクラスの子がですねー……」
結衣「へえー面白い子だねー……」
京子(それどころか、ちなつちゃんと楽しそうにお喋り……)
京子(つまり、そういうことだよね……)
京子(あの場でならともかく仕切り直して「ごめん」なんて言いづらい気持ちは分かるよ……)
京子(このまま無言で別れれば、それで返事したのと一緒だもん)
京子(そっか……)
京子(そうなんだぁ……)
あかり「あ、結衣ちゃん家ついちゃったね」
ちなつ「残念です。もうお別れなんて」
結衣「そんな大袈裟な……また明日ね」
あかり「うん、ばいばーい」
ちなつ「また明日です!」
京子「ん、じゃあね結衣……」
結衣「!」
京子「……」トボトボ
ガチッ
京子「!?」
結衣「待ってよ京子」
ぬるぽ
京子「な、なに……?」
結衣「いやいや、このまま帰るってそれは駄目だろ……」
京子「あ、あはは。そうだよね。はは……」
結衣「……今晩、特に用事ない?」
京子「えっ……ないけど……」
結衣「じゃあさ、もう一晩だけ泊まって行きなよ」
京子「……結衣ん家に?」
結衣「……私たちの家に」
京子「わ、分かった……」
④
キマシ
結衣宅
結衣「ごはん適当で良い?」
京子「う、うん。何でも良いよ」
結衣「ん……じゃあお風呂わかしておいて」
京子「分かった」
京子(なんか気まずい……)
京子(顔もまともに見れないよ……)
京子(帰りたい……逃げたい……)
京子「ごちそうさま」
結衣「ごちそうさま」
京子(結局食事中もほとんど会話が出来なかったじゃん……)
結衣「お風呂、先に入っておいで」
京子「う、うん……」
京子(気まずい……気まずいよ……)
結衣「よし、布団も敷いたし」
結衣「そろそろ電気消すよ」
京子「はい……」
パチッ
結衣「……」
京子「……」
結衣「……」
京子「……」
京子(気まずい……)
京子(このままずっとこんな関係になっちゃうのかな……)
京子(震えが止まらない)
京子(怖いよ結衣……怖いよ……)
結衣「あのさ、京子」
京子「っ……なに?」
結衣「いや、さっきの返事しようと思ってさ」
結衣「告白の返事」
京子「う、うん……」
結衣「あのさ、私は」
京子「や、やっぱ待って!」
結衣「えっ?」
京子「き、聞きたくないかも……」
結衣「……」
結衣「それでも言うよ。私は」
結衣「京子が勇気をだして告白くれたのに、こっちが黙ってるわけにはいかないだろ?」
京子「結衣、やめて……」
結衣「聞いてよ、京子。お願い」
京子「……」
結衣「言うよ?」
京子「……うん」
結衣「京子さ、告白してくれた時に私は京子を親友としか見てなかったって言ったじゃん?」
京子「うん……」
結衣「京子が言ってたことは正しいんだ」
京子「……」
結衣「私さ、今までずっと恋愛事とか考えたことなかった」
結衣「そういうのは大人がやることで、まだまだ自分には早いと思ってたから」
結衣「もしかしたら気付かない振りをしていただけなのかもしれないけど」
結衣「京子のことはずっとただの親友としか思ってなかった」
ふむ
結衣「でもさ、この二日間、京子と違う形で過ごしてみてさ、思ったんだ」
結衣「あ、今までよりもずっとずっと京子のことが素敵に見えるなって」
結衣「でさ、京子に告白された時に思ったんだ」
結衣「このままじゃまたただの親友に戻っちゃうんだなって」
結衣「でね。何でか分からないけどそれが」
結衣「すごく……すごく寂しかった」
④
結衣「それで、ようやく分かった」
結衣「私さ、無意識のうちに怠けてたんだとおもう」
結衣「だって私が何もしなくても、京子は傍に居てくれたから」
結衣「それで満足してるような気分になって……」
結衣「でも、私が気づいてなかっただけで、ずっと前からそうだったんだって」
結衣「京子と同じくらい、ずっと前からそうだったんだって、ようやく分かったんだ」
結衣「……」
結衣「京子」
結衣「愛してる」
チュッ
京子(口に……キスされてる……)
京子「ゆぃ……」
結衣「きょう、こぉ……」
京子「ん……」
結衣「ん……」
京子「……っぷは……」
結衣「ぷはっ……」
京子「はあ……はあ……」
結衣「はあはあ……ふふ」
結衣「京子、顔真っ赤だぞ」
京子「……結衣ぃ」ジワッ
結衣「まったく……京子は泣き虫だな……」
来た
京子「結衣ぃ……私も結衣のこと愛してるよ……」
結衣「知ってるって……」
京子「結衣ぃ……ゆいぃ……」
結衣「泣くな泣くな……」ヨシヨシ
京子「……うぅ……」
結衣「……」ナデナデ
京子「……」
結衣「もう大丈夫か?」
京子「うん……」グスン
結衣「そっか」
京子「ねえ結衣」
結衣「ん?」
京子「おかわり、頂戴」
キマシタワー
翌日
先生「で、ここがXであるから~」
結衣「……」カキカキ
京子「スピースピー」スヤスヤ
先生「……」イラッ
先生「……船見。その幸せそうに寝てる嫁を起こせ……」
結衣「あっ、はい」
結衣「京子、起きろ、ほら」ユサユサ
京子「……んん、結衣ぃもうちょっと寝させて……」
結衣「いいから早く」
クラス「クスクス」
先生「まったく、この二人は……」
先生「……ん?」
えんだああああああああああああああああ
先生「そういえば、船見」
結衣「はい?」
先生「お前、いま嫁って言ったのに全然動じなかったな」
結衣「はあ……」
先生「ほら、お前昨日は『そういうのじゃないんで』って顔真っ赤にして怒ってただろ」
先生「なに、もう慣れたの?」
結衣「……怒ったりしてましたっけ」
先生「してたしてた」
結衣「そうですっけ……」
結衣「うーん……でもまあ……」
結衣「私は京子の彼女だし、京子は私の彼女なんで」
え
先生「なっ……」
結衣「事実ですから」
クラス「ザワザワザワ」
京子「……へへっ」
京子「嬉しいこと堂々と言ってくれるじゃーん」ダキッ
結衣「うわっ……なんだ起きてんじゃん!」
京子「いやーさっきので目が覚めた!」
結衣「まったくお前は……」
京子「へへっ……」
イチャコライチャコラ
人前で堂々と言ったよ
先生「……」
先生「……」ピキッ
先生「……」ピキピキッ
先生「お前ら……」
先生「いい度胸だ」ニッコリ
おしまい
おつ
乙乙
乙
乙
京子と結衣が甘過ぎた
先生がいいキャラしてたのも良かった
おつ
書いててめっちゃ恥ずかしかった
あと、ほんとはちなあかも書くつもりだったけど疲労で断念
チーナすまんな
乙
先生がいいキャラしてた
素晴らしい
乙
乙
甘々で良かった
綾乃のストレスがマッハだなw
乙
またの機会でいいんでちなあかかいてくだせえ
乙乙
スバラシカ
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