QB「さぁ、僕を拾うがいい!それが君の運命だ!!」(303)

QB「今日も一日天気がいいようだね」

QB「早速魔法少女量産してこようかな」

きゃっきゃっ

QB「お、ちょうどいい具合に素質のありそうな中高生らしき少女達がいる」

QB「早速勧誘だ」

保健所「害獣駆除にきましたー」


                                   / |
                               _/  人_,、
                            厂   __ \ \_,
                     _  八, く    (℃)   ヽ (;;
                      \`¨/,;;(__ノl         \\__ノ\,. ─ 、
                         乂ヽ、;;;;;,ノ        , - 、   | \  / '⌒ヽ \
                      / `⌒)   ー'^¨′ /,;;'⌒ヽ |   //   \) |   
                 /仄//⌒∨ /,;;イ⌒',   |,;人__丿 ノ / 八、    ヽノ
                 ノ| |'′〈     \|,;;;人_丿  ` ー‐' /   | :l  |l    _ 〉
                ⌒|人  丶、    >ー/′ , - 、_<     ヽ:.ヽノ  ,イ'⌒′
      /⌒:: : .    /^ー' 。 \_〉:〉     /   /,;;'⌒′      / o  |,;|
     /      : :丶 ,'.:;イ .::..  ゚ 厂      /   人;;;> イ       /..::::...   乂
   /          し' l:::::人:::.l       /_    `¨;八       l.:::/|.:::://
  , ′            人/  V    / ,イ'⌒ヽ      l     `¨  し'
 ノ                \     ノ_/八 _丿    ノ  |
   .: : : : : : : : . .         \_  `⌒/  `¨´/  ,イ⌒'┘
       : : : : : : . .        /,;;〉    l    /  |;人__,.、
          : : : : : . . . . : : ::/;乂__ ノ|    l   ヽ、;;;イ
   : .       \: : : : : : : : l   `¨´ |  /厂>ヘ  ノ
    \       丶: : : : : : |     八 /,;;;;人  丿 /⌒ヽ

スタスタスタ

QB「ねえ、君達」

少女A「?」

少女B「あんた何かしゃべった?」

少女A「ううん、何も?」

QB「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ!」

少女A「なっ」

少女B「しゃべった!?」

QB「契約してくれたらどんな願いでも…」

少女A「に、逃げよ!何か変だよこの生き物」

少女B「気持ち悪い!」

ダッ

QB「…」

QB「最近の子はシャイなんだね」

QB「仕方ない、次のターゲットにしよう」

QB「あの子が良さそうだ」

すたすたすた

QB「ねえ、君、僕と契約して魔法しょ…」

不良少女「あ``あ``?」

QB「っしょっしょうじょうじ、しょうじょうじの庭は…」

不良少女「きめえ猫だな、このっ」

ゲシッ

QB「きゅっぷい」

QB「…」

QB「彼女はもうすでに魔女のようだ、勧誘しても無駄だね」

まどかマギカの少女達は純真すぎるよなぁ

もっとスレてるもんだと思う

QB「それにしても、最近の少女達はしゃべる動物を見ただけで驚くとは」

QB「まぁ、感情のない僕には考えが及ばないけどね」

QB「しかし、このままではエントロピーが不足する」

QB「…」

QB「ん?あれは?」



子供「いぬさんかわいそう」

母親「まだ子犬なのに、捨てるなんてひどいわね…」

子供「ねえ、この子飼っちゃ駄目?」

母親「いけませ…」

スッ

べえさん頑張れ

父親「まぁまて、なぁ、この子犬ははちゃんとした生き物なんだ」

父親「飼うということはその命を預かることになる」

父親「お前はちゃんと子のこの命を守ることができるかい?」

子供「うん!」

父親「ちゃんと毎日面倒見てやれるかい?」

子供「うん!」

父親「よし、それじゃあこの子は今日から家族の一員だ!」

子供「わーい!」

母親「まったく、あなたは甘いんだから…」



QB「…」

QB「いい方法があったじゃないか」

きゅっきゅっ

ぺた

QB「これでよし」

ダンボール『誰か拾ってください』

QB「まずは第一印象が大事だね!」

QB「こうやってダンボールの中に入って…」

QB「この僕を可愛らしい子猫と勘違いさせて、拾わせよう」

QB「そして、あとからじっくり契約を迫るとしよう」

QB「これなら確実に契約ができるね」

QB「可愛らしいなき声でなけば少女達の心もエントロピーだ!」

QB「っと、早速誰か来たようだ…」

???「ふんふふ~ん♪」

???「今日がたいやき5枚100円のサービスデーだったなんてな!」

???「やっぱたいやきは最高だな」モグモグ

QB「あれは…なんだ、杏子じゃないか」

QB「…まぁいい、この僕の愛らしい魔眼の被験者になってもらうとするか」

きゅっぷいきゅっぷい

杏子「ん?何か落ちてる」

QB(今だ!)

QB「きゅう~ん」(きらきら)

杏子(ドキッ)

杏子(な、何だこの胸の高鳴りはっ…)

杏子(め、目が離せない)

杏子(懐かしいような、そして切ないような)

杏子(どうしても吸い込まれてしまう)

QB(もう一押しだな)

QB「きゅうんきゅう~ん」

杏子(!?)

QB(完璧だ!)

QB(どうする?杏子~?)

杏子「だぁぁ、我慢できねえ!」

バッ

QB(来た!ここで僕を抱きしめるに違いな…)

ぎゅうううう

QB「!?」

QB(え?)

QB(何でダンボールの中に入ってきてるの?)

杏子「は~、落ち着くなぁ」

杏子「昔を思い出すなぁ、教会が駄目になってから、時々こうやってダンボールハウスに入ってたっけ」

QB「ちょっ、杏子。狭いから出て行ってくれないか?」

杏子「は~。おいQB、こんな落ち着く場所一人でぶんどってるんじゃねえぞ」

QB「わけがわからないよ」

あんあん!

QB(まずい、このままではただ遊んでいるようにしか見えないじゃないか!)

QB(何で杏子はこんなことを…ハッ)

QB(そうか、この僕と『捨て猫勝負』を仕掛けてきたわけだな)

QB(さすが負けず嫌いの杏子。だが、この僕に勝てるわけが無いじゃないか)

QB(この僕が先に拾われていく様を見せ付けて、絶望に陥れてあげるよ)

QB(杏子はきっと魔女になる)

QB(エントロピーもゲットできて一石二鳥じゃないか…)

杏子「…腹へったなぁ…」

QB(余裕でいられるのも今のうちだよ)

杏子「なぁQB、何か食べ物ねーか?」

QB(次に少女が来たときが、君の最期だ)

杏子(…はぁ…)

こいつらかわいいな

~30分経過~

QB(なかなか誰も来ないな…おや?あれは…)


???「一人は~なんだか寂しいね♪」

???「だから友達~友達~♪」


QB(巴マミ!少しは話がわかる子が来たようだね!)

QB(日頃から過ごした時間の差、まさか卑怯とは言うまいね?杏子!)

マミ「あら?あれは…」

QB「きゅ~ん」キラキラ

マミ「「ドキッ///」」

マミ(あ、あれは!)

マミ(か、可愛すぎる…、え?ひ、拾って帰っていいのかしら)

QB(動揺してるな、マミ。もう一押しかな?)

杏子(お腹すいたなー)ボーッ

QB「きゅーん きゅーん…」

マミ「あああああ」

ガバッ

QB(釣れた!これで僕を抱きかかえて連れて帰るのは確実だ)

虚淵さん・・・
VIPでスレたててないで原稿あげて下さいよ・・・

ガシッ

QB「…え?」

マミ「はいはい、佐倉さん。マミお姉さんが拾ってあげますからね?」

杏子「マミ!お腹すいた!ケーキ!お菓子!」

マミ「ええ、家に帰ったらいっぱい食べさせてあげるわ!」

マミ「こんな可愛い女の子をお持ち帰りだなんて、頭がフットーしそうだわ!」

QB「…」ぽつーん

QB「…」

QB「…」シーン

QB「巴マミ…、君には失望したよ」

QB「こうなってしまっては仕方ないね」

QB「君がひそかに書き溜めている『ティロッ!マミの必殺技大全集!』は前頁コピーしたのちに学校内の全掲示板に貼り付けさせてもらうとするよ」

QB「当然だよね!」

>>20
劇場版の資料が流出したら今度こそヤバいな

~30分後~

QB「さて、イレギュラーはあったけど、捨て猫作戦続行だ」

QB「早く未契約者の少女が来ないかな…ん?」

???「ブツブツブツ」

QB「…美樹さやかか」

QB「この際もう誰でもよくなってきたね」

QB「程よく負のオーラが出ているようだ」

QB「傷心の子にこの手を使うのは卑怯だが仕方がない、一気に拾わせてあげるよ」

さやか「仁美のやつ…抜け駆けしやがって…許さない…ぶつぶつ」

QB「きゅ~ん」

QB「さやか!僕をひろって…」

さやか「あー、とりあえず何でもいいから切りたい気分だわー」

QB「!?」

ズズズズズ

QB(ソウルジェムの濁りが激しい…)

QB(多分あとちょっとで魔女化しそうだ…)

QB(あれ?危なくないかな?これは…)

QB「NO THANK YOU」

さやか「ワタシモステネコニナレバキョウスケニヒロッテモラエルンダネ」

ぎゅうううう

QB「きゅっぷいっ」

QB(ちょっと、こっちに入ってこないで…目つき危ない)

QB(た、助けて…、 助けて…)

???「泣きながら~歩く~」

QB「!?」

???「一人ぼっちの夜~」

QB(マミ!戻ってきてくれたのか!)

QB(ごめんよマミ!僕が誤解していた!君はとても心優しい少女だったんだ!)

QB『マミ、助けて!助けて!』(テレパシー)

マミ「!あ、あれはっ!?」

さやか「ア``?」

QB(バーサーカーモードのさやかと可愛らしい僕、比較してどちらを拾うかなんて一目瞭然だよね!)

QB(仮にさやかの魔女化という事実を見て絶望してもらっても、エントロピーは手に入る!)

QB(完璧じゃないかっ)

マミ「ジーッ」

QB「きゅ~ん」

さやか「ブツブツブツ」

ガシッ

さやか「!」

QB「?」

マミ「美樹さん…こんなにおびえちゃって…」

マミ「お持ち帰り決定ね!」

さやか「マミさん!?」

マミ「うふふ、今日は大漁だわ」

まみさや

シーン

QB「」

QB「」

QB「もうエネルギーの回収はやめだね。撤退だ。地球には滅んでもらうしかないようだ」

???「それは好都合ね」

QB「!?」

ファサッ

QB「君は…暁美ほむらっ」

ほむら「目障りなことをしてるわね」

ほむら「そんな愚かな行動で、人の心を揺り動かせるとでも思ったのかしら」

QB「君には関係ないね」

QB「僕はこの地球のことを思って行動しているんだ」

QB「邪魔はしないで欲しい」

きゅべたんって絶望するとじゅべたんになるの?

チャキッ

QB「!?」

ほむら「3つ数えるうちにその汚いダンボール箱から出なさい」

ほむら「でなければ撃つわよ」

QB「…」

QB「やれやれ、仕方ないね。…?あれは…」

ほむら「時間かせぎなら吹っ飛ばすわよ」

QB「いや、あちらから歩いてくるのは多分鹿目…」

ほむら「!?」

QB「まど…」

カシャ

ほむほむ

カシャ

QB「か…ぎゅっぷい!」

ぎゅうぎゅう

ほむら「…」ワクワクテカテカ

QB「あの、ほむら?」

ほむら「…」ウキウキソワソワ

QB「君はダンボールの中で一体何をしているんだい?狭いからどいて欲しいんだけど」

ほむら「…」マドカァァァァァワタシヲヒロッテェェェ

QB「…(聞いちゃいないよ)」

まどか「あれ?ほむらちゃん?」

QB(来たよ、早速僕のことは無視か)

まどか「そんなところで何やってるの?」

QB(だけど、無理にでも僕の方を向いてもらうよ!)

QB「きゅ~~ん」

QB(さぁ、僕を拾うがいい!それが君の運命だ!!)

ほむら「!?」

ほむら(くっ、このインキュベーター、なかなかやるわね。だったら私も…)

スチャ

QB(!?ね、ねこみみ??)

ほむら「にゃ、にゃ~ん」

ほむほむ

ほむにゃんほむほむ

QB「!!?」

まどか「!!?」

QB(しまった…その手は考えてなかった…)

ほむら「 ///// 」

まどか「ほ、ほむらちゃん?」

ほむら「 ///// 」

まどか「くすっ。今日の夜、久しぶりに家族みんなでお食事会なの。ほむらちゃん、一緒に来ない?」

ほむら「!ほむっ」

ほむら「あ…」

ファサッ

ほむら「ええ、行かせてもらうわ」

まどか「ウエヒヒヒ♪」

QB「……」

QB「…」

QB(もう僕にとってこの街には用はないようだ)

QB(僕を待つほかの誰かのところに行くとするか)

まどか「何やってるの?QB」

QB「え?」

まどか「QBも一緒に来ないの?」

QB「い、いいのかい?」

まどか「当たり前じゃない」

QB「…」

QB「では僕も御呼ばれになるとするよ」

まどか「うん、いらっしゃい!」

QB(この街もまだ捨てたものじゃないようだ)

QB(もうしばらくの間、彼女達を見届けるとしよう)

QB(あわよくば鹿目まどかとの契約ができれば万々歳だ)

きゅうべえの上司、ドン兵衛がそろそろ来るな

うっかりさんなはちべぇじゃないんか

~まどか家~

まどか「ただいまー」

知久「おかえりまどか。おや?その人は?」

まどか「お友達の暁美ほむらちゃん!今日のお食事会にお誘いしたんだ」

知久「ああ、今朝言ってた子だね。いらっしゃい、暁美さん」

ほむら「こんにちは、お世話になります」

知久「礼儀正しい子だね」

まどか「うんっ、ほむらちゃんはとってもいい子だよ!」

ほむら「 /// 」

たっくん「ほもらーほもらー」

知久「こらタツヤ!ほむらさんでしょ?」

たっくん「ほもー」

まどか「こっこらタツヤ!ご、ごめんねほむらちゃん」

ほむら「気にしなくて良いわ、まどか」

ほむら「このくらい小さな子ですもの、気にする必要は無いわ」

ほむら(あと10年たってもこのままだとこの子の貞操が危ないわね…)

知久「さぁ、あがってあがって」

QB(さすがに普通の人間には僕の姿は見えないようだ…)

知久「?ジーッ」

QB(?僕の方をじっと見ているみたいだ。何だろう)

きゅっぷいきゅっぷい

知久「そこのね…」

詢子「おおーいらっしゃーい。で、そこの小動物はどこかで拾ってきたのか?」

QB(!?僕の姿が見えている??)

ほむら「…」

まどか「あ、あのね、その…」

QB「きゅ~ん」

詢子「おおお、なかなか可愛いじゃないか」

ギュっ

QB「きゅっぷい」

まどか「ははは、QBったら」

詢子「へえ、この子QBっていうのか」

まどか「う、うん…」

まど

たっくん「くーべーっくーべーっ」

ぎゅうう

QB「きゅっぷい」

QB(やれやれ、子供は無邪気だね)

詢子「んー、よし!飼っていいぞ!」

まどか「え!?」

詢子「どーしたー?飼いたいんじゃなかったのかー?」

まどか「そ、そういうわけじゃないけど」

知久「タツヤも気に入っているようだし、問題ないと思うよ」

詢子「だとさ」

まどか「…うん、じゃあ、QB、これからはうちで暮していいってさ」

QB「きゅっぷい」

やったー!

この親あってこの子ありか

QB(どうやらまどかの家族達にも気に入られたようだ)

QB(これならまどかとの契約の日も近…)

チャキ

ほむら((わかっているでしょうね?)) (テレパシー)

QB((やれやれ、監視付の様だね))

ほむら(親公認でまどかと同居!?万死に値するわ…)

知久「食事の準備はできているから、皆準備しておいで」

まどか「はーい」

ほむら「わかりました」

たっくん「ほもらー、くーべー」

~食後~

まどか「おいしかったー」

ほむら「ごちそうさまです」

詢子「ごちそうさま」

たっくん「ごちそーさまー」

QB「きゅっぷい」

知久「おそまつさまです」

まどか「ねーほむらちゃんっ、一緒に遊ぼう!」

ほむら「ええ、そうね」

知久「ちゃんと歯磨きしてからだよー?」

まどか「はーい」

ほもらー ほもらー

QB(さて、どういうわけか鹿目家の人間には僕の姿が見えているようだ)

QB(まどかの持つ潜在能力の大きさがそうさせているのだろうか)

QB(何にしろ、まどかに契約を迫る上では好都合だ)

まどか「はいっQB!これ持って!」

QB「?」

まどか「それじゃあ私とほむらちゃんチーム対ママとQBチームでテニス勝負だよ!」

詢子「望むところだ!」

ほむら「まどか、これは?」

まどか「あ、これはWiiスポーツだよ?いろんなスポーツゲームが入っているの」

ほむら「そうじゃなくて、このリモコンは…」

まどか「それがコントローラーだよ!」

ほむら「嘘っ、コントローラーといったらこう両手に持つような形の…」

まどか「んー、そういうのもあるんだけどね」

詢子「よっしゃあ、QB、あんたも頑張りなさいよ!」

QB「…(何を頑張れというんだい)」

QB(まぁ、この程度のお遊び、付き合ってあげないことも無いんだけどね)

ほむら「えいっ」

詢子「どりゃぁ」

まどか「わっ」

QB「きゅっぷい」

スカッ

QB「…」

詢子「どんまいどんまいっ」

ほむら「ふっ」

QB(この僕を本気にさせたようだね)

QB(僕が本気になったら)

スカッ

QB(こんなゲームなど)

スカッ

QB(お遊び同然)

スカッ

まどか「やったぁ、ママに勝ったぁ!」

詢子「やられた~」

ほむら「ふっ」

QB「…」

QB(今日はこのくらいにしてあげるよ…)

まどか「うつらうつら」

ほむら「まどか、まどかの番よ?」

まどか「んはっ」

詢子「あー、もうこんな時間か」

知久「お風呂沸いてるから入ってきていいよ」

詢子「そんじゃ、入るか」

まどか「ほむらちゃん、一緒に入ろっ」

ほむら「!?? /// (まどかとお風呂!?)」

詢子「おっ、それじゃぁ私も一緒に入るぞー」

ほむら「!!?? /// (お、親子丼!??)」

詢子「あんたも一緒に入るんだぞ?綺麗にしてやるから」

QB「きゅっ?」

知久「3人だと狭いから気をつけてね」

まどか「はーい」

ほむら(ドキドキドキドキ /// )

きゅっぷいきゅっぷい

かぽーん

詢子「はぁー極楽極楽」

まどか「ママとお風呂に入るの久しぶり!」

ほむら「…」

ほむら(ここは天国ですか?はい、桃源郷です)

詢子「若いっていいよなぁ」

むにゅ

ほむら「っ!? お、お母様///」

詢子「ぷはっ、お母様ってあんた」

濃厚な鹿目汁

百合ーフシード大量発生ですわ

きゅうべいになりたい

まどか「ママだって十分に若いよー」

ほむら「そうです、肌もすごく綺麗ですし」

詢子「ははは、ほめろほめろ」

ぎゅうう

QB「きゅっぷい」

QB(胸の谷間に…息苦しい)

ほむら「ジーッ」

ほむら(ぐぬぬぬ、QB、なんてうらやま…ふざけたことを!)

詢子「それにしても本当変わった生き物だなぁ」

詢子「猫でもないしうさぎでもないし」

まどか「うん、でもいい子だよ?」

ほむら(だまされちゃ駄目…そいつは可愛らしい顔をしても実際は悪魔の様なやつなのよ!?)

詢子「…(あの子私のほう見てるな)」

詢子(ニヤッ)

ササッ

詢子「ほーらほーら」

むにゅぐにゅ

ほむら「!??(お母様の胸が!?背中を上下して!??)/////」

まどか「ママなんだかいやらしい」

可愛すぎて頭がティロティロしてきた

詢子「そうか?昔は知久にもこうしてやったんだぞ?」

まどか「ぱ、パパにも!?」

詢子「まどかもちっちゃい頃は一緒にいたんだけど、覚えてないのか?」

ほむら「3Pですか?(キリッ」

まどか「」

詢子「」

ほむら「あ」

バサッ

ほむら「なんでもないわ、続けてちょうだい」

詢子((なんか変わった子だなー))ヒソヒソ

まどか((う、うん /// ))ヒソヒソ

QB(暁美ほむら、相変わらずの通常運転のようだ)

キリッ

まどか「ああ、さっぱりした」

ほむら「ええ、つやつやになったわ(体も心も)」

まどか「それじゃあ、寝よっか」

ほむら「ええ」

QB(さて、僕もそろそろ休ませてもらうとするか)

ぎゅうう

タツヤ「くーべー、くーべー」

QB「…」

知久「ははは、タツヤはQBが大のお気に入りのようだね」

まどか「ふふっ、QB、一緒に寝てあげてくれる?」

QB「きゅっぷい」

ほむら「おやすみなさい」

知久「おやすみ」

詢子「おやすみー」

QB(やれやれ、今日は大変な一日だったな)

QB(契約は一つもできなかったけれど)

QB(捨て猫作戦は十分通用するようだし、それがわかっただけでも良しとしよう)

QB(…)

きゅっぷいきゅっぷい

==========

====

==

~ワルプルギスの夜戦後~

ほむら「まどか!まどかっ!?」

まどか「…う…」

ほむら「どうして…どうして私なんかをかばって…」

まどか「ほむらちゃんなら…またやりなおせるって…わかってたから…」

ほむら「だからって…あいつの攻撃をあなたが受けなくても…っ」

まどか「はは…、あのままじゃ…ほむらちゃん死んじゃってたから… かはっ」

ほむら「私なら時を止めて…」

まどか「嘘」

ほむら「…」

まどか「ほむらちゃん、もう時間、止められないんだよね…」

ほう……

ほむら(っ!)

まどか「QBから、聞いたんだ… っ」

ほむら「もういいから、もういいからしゃべらないで…!」

パァァァ

QB「無駄なことを。もうその程度の治癒魔法では、まどかの命をつなぎとめることはできないよ」

ほむら「うるさい!」

まどか「ねぇ…QB…、願い事、今からでも叶えられる?」

ほむら「まどかっ、何を言って…」

QB「今から契約をするのかい?できなくはないけど、魔法少女になったとことでその致命傷を治すことは不可能だよ」

まどか「それでも…いいの」

ゴクリ

ワルプルさん空気読んで

ほむら「駄目!あなたが魔法少女になったら私は何のためにっ…」

まどか「へへへ…私が死んじゃっても…ほむらちゃんもう一度繰り返してくれるんでしょ?」

ほむら「っ…」

QB(契約して、すぐに魔女化してくれたら、これ以上なく効率の良いエネルギー回収方法なんだけどね)

QB「願い事はなんだい?」

まどか「ほむらちゃんを…救ってほしいっていうのは…駄目、かな?」

まどか「ほむらちゃんが…もうこれ以上、時間を、繰り返さなくてもいいようにって…」

QB「残念だけど、その願いは多分叶えられないね」

まどか「どう…して?」

QB「暁美ほむらの救いは君が魔法少女にならず、かつ存命であること」

QB「願いをかなえることで君は魔法少女になるから、暁美ほむらは救われない」

QB「まぁ、仮に願いが叶うとすれば、ほむらの存在自体が消えてなくなるくらいじゃないかな」

まどか「…そっか……」

ほむら「もういい…もういいから…」ぽろぽろ

まどか「それじゃぁ、別のお願いに…する、ね」

QB「鹿目まどか、君はどのような願いでその魂を輝かせるのかい?」

まどか「QBが…、ほむらちゃんの次に大好きなQBが、他の皆にも…見えるようになりますように…」

ほむら「!?」

QB「…どういう意味があるのかよくわからないんだけど」

ほむ?

QB「僕が普通の人間に見えるようになったからといって、何も変わらないと思うけどな」

まどか「ふふ、そんなこと…ないよ…」

まどか「魔法少女たちだけじゃなくて…、パパやママみたいな大人や、たっくんのような子供達ともお話したら…」

まどか「あなた達の考え、も、きっと…変わるよ…」

まどか「QBもきっと…、この世界が楽しいと…思える様になれるから…」

QB「そんなことで僕らに感情が生まれれば苦労はしないんだけどね」

QB「まぁいいよ。君の祈りはエントロピーを凌駕した」

QB「解き放ってごらん、その君の力を…」

==

=====

========


~翌朝~

QB(今朝は変な夢をみたね)

QB(寝ている間に契約できたのかと思ったりもしたけど、まどかから魔法少女の反応はない)

QB(僕が鹿目家の家族全員から見えることに関係があるのかもしれないが)

QB(…)

QB(ほむらにでも聞いてみるか)

なるほど

まどか「おはよう、パパ、ママ」

知久「おはよう」

詢子「おはよう、あれ?あの子は?」

まどか「あとちょっとだけだって」

知久「それじゃあ今のうちに朝食の準備をするね」

まどか「うん」

QB「きゅっぷい」

まどか「あ、QBおはよー」

QB((あの少年のせいでほとんど眠れなかったよ、まどか))

まどか((あはは、ごめんね。タツヤ一度興味を持ったらずっと離さないから))

きゅっぷいきゅっぷい

ほむら「…おはようございます」

知久「おはよう。ずいぶんと眠そうだね」

ほむら「ええ、昨晩は興奮しすぎて眠れなかったわ」

知久「こ、興奮?」

ほむら「あ」

ファサッ

ほむら「お友達の家に泊まるのが初めてで、ついはしゃいでしまいました」

まどか「ハシャイジャッテ!」

QB(絶対にその理由ではないと思うけどね)

事後か

まどか「うーん、このサラダおいしー」

ほむら「ええ、そうね」

QB((ほむら、ほむら))

ほむら((…))

QB((無視しないで欲しいんだけど))

ほむら((まどかとの親公認のお食事タイムを邪魔する気なら消すわよ))

QB((…))

QB((とりあえずこのテレパシーは君と僕の間だけ聞こえるようにしたから))

QB((1つだけ質問なんだけど、君のループしてきた中で、まどかが死に掛けに契約した時はあったかい?))

ほむら((…ええ、あったわ))

QB((その時、僕の姿が普通の人間にも見えるようになんて願い、叶えてたかい?))

ほむら((!?どうしてそれを…))

QB((やっぱりね、今朝妙に生々しい夢を見てね))

QB((死に掛けのまどかが僕に契約を願ったときの))

ほむら((…まどかの魔法少女としての潜在能力が強すぎて、私のループする先々であなたは一般人にも目撃されるようになったわ))

QB((そういうことだったのか、うん、よくわかったよ))はむはむ

QB(目撃者を掻い潜ろうとすると、契約を迫る機会が減るのは残念だが)

QB(まぁ、ノルマ達成には支障はないだろう)

げしっ

QB「きゅっ!?」

ほむら(こいつのせいでまどかとまどかのお母様の寵愛を受ける時間が減った…、許せない)

まどか「どうしたの?QB」

ほむら「ええ、こいつが私のスカートの中をのぞこうとしてたからつい」

まどか「こらっ、QB!えっちなことしちゃだめでしょ?」

QB(濡れ衣な上に、一緒にお風呂は良くて下着は駄目だなんて、わけがわからないよ…)

きゅっぷいきゅっぷい

まどか「それじゃあ、いってきまーす」

ほむら「行ってきます」

知久「行ってらっしゃい」

たっくん「いってらー」

詢子「車に気をつけろよー」

まどか「はーい」

バタン

QB(やれやれ、やっと出かけたか。それじゃぁ、僕も契約に…)

詢子「なぁ、QB」

QB(!?)

QB「きゅ?」

詢子「あいつのこと、宜しくな」

QB(あいつというと、まどかのことかな?)

詢子「あいつああ見えて結構寂しがり屋のところがあるんだ」

詢子「私も仕事があるし、知久もタツヤの世話にかかりっきりだから、あいつになかなかかまってやれなくてさ」

QB「きゅっぷい」

詢子「だから、あいつが寂しいとき、そばにいてやって欲しいんだ」

QB(なるほどね、彼女は芯が強そうだけどどこか寂しがり屋な感じなのは確かだ)

詢子「宜しく頼むよ、QB」

QB「きゅっぷい!」

きゅっぷい!

QB(仕方ないな)

QB(他の子達との契約もしないといけないけれど)

QB(今しばらくはまどかのそばにいてあげるとするか)

QB(彼女が最大のエネルギー源たりうるという事実には変わりないしね)




~3年後:鹿目まどか:高校2年~

男子A「あ、あのっ、鹿目さん!俺と付き合って欲しいんだ」

まどか「えっ?」

まどか「ご、ごめんなさいっ!私そういうのは…」

男子B「あーあいつでも駄目かー」

男子C「鹿目ってガード堅いよなぁ」

女子A「ていうかー、選り好みしてるんじゃない?」

女子B「そーそー、なんかいい気になってるよね、あいつ」

まどか「…」

なん……………

???「まーどかー」

まどか「!さやかちゃん」

さやか「聞いたぞー、また振ったんだってなー」

まどか「う、うん…」

さやか「これで今年に入って15人目だもんな、うらやましー」

さやか「このさやかちゃんの美貌なら、もっともっと私に告白する人がいてもおかしくないとおもうんだけどなー」

???「さやか…そういうのはあまり自分で言うことじゃないよ」

まどか「あ、上条君」

上条「やぁ、鹿目さん」

さやか「うー、恭介の癖に生意気だー」

上条「はいはい」

まどか(ふふ、この二人は仲がいいな)

まどか(一時期仁美ちゃんとの関係が険悪だったけど、今はもう仲直りしたみたいだし)

女子C「ちょっと、鹿目さん?」

まどか「は、はいっ?」

女子C「あんたまたあいつの事振ったでしょ」

まどか「え・・・?」

女子C「え?じゃないでしょ?あいつこの前にも告白して態度不十分だからって勇気出してまた告白したんだよ?」

まどか「そんな…私ちゃんと断って…」

女子D「そんなうじうじした言い方じゃちゃんと伝わるわけないでしょー?」

女子B「ちょっともてるからっって調子にのってんじゃないよ?」

まどか「そんな…私調子になんか…」

さやか「おいっ、さっきからまどかのこと悪いみたいに言ってるけど、それはおかしいんじゃない?」

女子C「ちょっと、美樹は黙ってて」

さやか「なにをー?」

???「あらあら、騒がしいわね」

さやか「あ!」

女子A「と」

女子B「と」

女子C「巴様!?」

マミ「廊下まで聞こえたわよ?教室では静かにね?」

女子ABC「「「は、はいっ」」」

さやか「うひゃー、マミさん相変わらずすごいカリスマだわー」

マミ「うふふ、ありがとう」

まみまみ

ワロタ

女子「ちょっと男子ー、もっとちゃんと告りなさいよー」

まどか「…(シュンッ)」

マミ「鹿目さん、まだ立ちなおれないの?」

まどか「…」

マミ「もうあれから3年もたつのよ?」

まどか「でも…でも…」

さやか「まどかの気持ちはわかるけどさ、もうどうしようもないことだってあるじゃん」

まどか「それでも私は…」

まどか「私は、もう一度ほむらちゃんに会いたいよぉ…」

~3年前:ワルプルギス戦後~

ゴゴゴゴゴゴ

杏子「ハァッハァッ、大丈夫か!?ほむら!!」

マミ「ワルプルギスの夜はなんとか倒せたわ!」

さやか「ほむらっ…!?その傷…」

ほむら「はあっ… ええ…、もうこのまま…では、助から…ないわ ごふっ」

杏子「ちくしょう!せっかくあいつを倒したっていうのに、こんなのあんまりじゃねーか!」

マミ「駄目、治しても治してもすぐに傷口が開いてくる・・・っ」

ほむら「もう…いいのよ…」

さやか「そんなこと言うなよ… あっ!」

マミ「どうしたの美樹さん!?」

だと……………?

ほむぅ

さやか「まどかに、まどかに頼めばほむらだって助かるよ!」

杏子「そうだ!あいつはまだ魔法少女になってない。QBにお願いすれば…」

ほむら「やめて!」

さやか・杏子「「ビクッ」」

ほむら「あの子は… はぁっ 魔法少女にしては駄目…っ」

ほむら「私が… 繰り返してきた意味が… なく…なる…」

マミ「でもそれ以外であなたの助かる道はないわ!」

ほむら「大丈…夫… 私には… これがあるから… はぁっ」

マミ「!?」

杏子「あんた…まさか」

さやか「また繰り返す気!?」

ほむら「時をさかのぼれば…この傷は…なかったことになるわ…」

杏子「でもそれじゃあ、あんたのやってきた意味がなくなるじゃねーか!」

ほむら「そんなことは…ないわ…、まどかが魔法少女にならなければ…」

ほむら「っはぁっ あの子が生きていてくれれば…私はそれで…十分」

さやか「っ…」

ほむら「あの子を…まどかを宜しくね…皆…」

マミ「暁美さん!」

ほむら「それから…まどかに伝えて…」

ほむら「『ごめんなさい』って」

カシャ

~3年前:ほむら消失後~

まどか「そ、そんな…ほむらちゃんが…」

さやか「まどか…ごめんっ」

マミ「私たちの力ではどうすることもできなかった…」

杏子「くそっ」

ガンッ

まどか「QB!!」

QB「…ここにいるよ」

マミ「!あなたまさか」

杏子「おいっ、やめろ!」

さやか「ほむらの頑張りを無駄にするの!?」

まどか「ほむらちゃんをもう一度呼び戻して!元気な姿で!」

QB「…」

QB「悪いけど、それはできないよ」

まどか「そんなっ、どうして!?」

まどか「あなた、何でもできるって言ってたよね!?」

QB「暁美ほむらという存在はこの時間軸から別の時間軸に移動し、この時間軸から消失した」

QB「彼女自体存在しないことになっている」

QB「無から有は作り出せないんだよ」

QB「君の力をもってしてもね」

まどか「っ、だったら皆なんで止めてくれなかったの!?私がお願いすれば怪我を治すことだって…」

さやか「そりゃ私たちだって止めたよ…でも…」

QB「彼女は君が魔法少女になることを恐れていた」

QB「まどかが魔法少女になった時点で彼女は再び時を繰り返していただろう」

QB「彼女はそういうふうに生きてきたんだ」

まどか「そんな…」

まどか「こんなのって、こんなのってないよぉ…」

QB(残念ながら僕にはどうしようもできない)

QB(長年付き合ってきている身ではあるから、同情はしたいところだけど)

QB(まぁ、僕にはどう同情すればいいか、わからないんだけどね)

泣いた

~現在:まどか家前~

さやか「それじゃあ、ばいばい」

まどか「うん、送ってくれてありがとう」

マミ「何かあったらまた連絡してね」

まどか「うん」

マミ「QB、鹿目さんのこと、お願いね」

QB「了解したとだけ言っておくよ」

ガチャ

まどか「ただいまー」

詢子「あ、おかえり」

まどか「あれ?ママ今日会社お休みなの?」

知久「ちょっと体の調子が悪いみたいでね」

まどか「そうなんだ…」

詢子「大丈夫だって、こんなのすぐになおしちまうからさ! ごほっ」

知久「ほらほら、ちゃんと休んでなきゃ」

まどか「ママ…」

たっくん「QB-あそぼー」

QB「きゅっぷい」

知久「まどかもいっしょに遊んできて」

まどか「…うん!」

QB(…)

QB(鹿目詢子の様子がおかしい。あきらかに体調を崩してきている)

QB(目には見えないものの鹿目知久、鹿目タツヤ両名ともなんらかの健康障害を抱え始めている)

QB(もしや…)

さやか「はぁ」

上条「どうしたんだい?さやか、鹿目さんみたいにため息ついて」

さやか「うーん、まどかのこと、なんとか元気付けてやりたいんだけど」

上条「そうだね、もうずっと笑ったところを見てない気がする」

さやか「あー、恭介そんなにまどかのことばっかり見てたの!?」

上条「からかわないでくれ。さやかの笑顔は毎日見すぎているってことだよ」

さやか「 ////// 」

上条「部活をするなり、誰かと交際するなりできればいいんだけどね」

さやか「うん…、今のまどかじゃちょっと難しいかな」

さやさや

~夜~

QB「まどか」

QB「まどか、起きてるかい?」

まどか「うん、どうしたの?QB」

QB「最近のまどかは…まぁ、ずっと前からだけど、ちょっと元気が無さすぎる」

まどか「…」

QB「もうちょっと外にでたほうがいいんじゃないかい?部活とかさ」

まどか「今はとてもそんな気分になれないの」

QB「そんなことじゃ困るよ。元気な状態で魔法少女になってもらわないと僕の元気がなくなるよ」

まどか「くすっ、QBは相変わらずなんだね」

QB「そうだよ。魔法少女の勧誘こそが僕の最優先事項だからさ」

まどか「私も、魔法少女になっちゃおうかなぁ…」

まどか「…」

まどか「今はまだいいや…」

まどか「もしかしたら…ほむらちゃんがひょっこり帰ってくるかもしれない…」

まどか「そのときになって私が魔法少女だったら…ほむらちゃん…また行っちゃうもん…ね」

ぎゅっ

QB(く、くるしい)

QB「…」

QB「まぁ、契約する気があるなら早い方がいいよ」

QB「この契約が成立するのは第二次性徴期の女性のみだからね」

まどか「スーッスーッ」

QB「寝ちゃったか」

QB「やれやれ、3年たっても変わらないね、君は」

QB「暁美ほむらがいたらどうなっていたんだろう、この子は」

QB「…」

QB「考えても仕方のないことだね」

まどまど

~1年後:見滝原市 病院~

看護師「それじゃあ、お大事に」

知久「ありがとうございます」

まどか「ママ、具合どう?」

詢子「大丈夫大丈夫…ごほっごほっ」

まどか「まだ寝てなきゃ駄目だよ!」

詢子「ああ、悪いね」

知久「まどか、今日は学校があるんだろ?ちゃんと僕が診てるから、まどかは学校にいってきて」

まどか「うん…わかった」

詢子「授業中寝てんじゃないぞー」

まどか「うん、いってきます」

まどか「…」

さやか「まどかのお母さん、どう?」

まどか「お薬飲んでもあまりよくなってないみたい」

さやか「そっか…」

まどか「なんで…なんでママなの?」

まどか「私だったら…私だったら良かったのに…」

さやか「まどか!」

さやか「あんたが病気になっても皆悲しむんだから。そんな事言わないで」

QB「…」

QB「鹿目詢子の病気の原因についてなんだけど」

さやか「!QB、何か知っているの?」

まどか「!?QB?」

きゅっぷい?

QB「ひょっとしたら、まどかに降りかかっている因果によるものかもしれない」

さやか「っ!?それってどういう…」

QB「暁美ほむらがまどかのために何度もループをした、という話は知っているよね?」

まどか「うん…」

QB「彼女の願いは鹿目まどかという固体の生存、および魔法少女化の阻止だった」

QB「そのループの中でまどかは因果の特異点となってしまった」

QB「まどかを生かすという因果がまどかを中心に引き寄せられていて、周囲の人間の生存因子がまどかに吸収されてしまったということだ」

さやか「!そ、それじゃあ」

QB「まどかの母、鹿目詢子は鹿目まどかにその生命力を吸い取られている可能性がある」

ガチャン

さやか「!」

まどか「それじゃぁ、私がママを… そんな…」ガクガク

さやか「まどかっ」

さやか「で、でもそれじゃ私やマミさんは…」

QB「君達魔法少女は魔力さえ補充できていれば問題ない。これは何の力も持たず、かつ彼女の近くにいる人間ほど影響を及ぼしてくる」

さやか「そんな…」

QB「まどか、これは君の責任ではない、君にはどうしようも無いことなんだ」

QB「気にする必要はない」

まどか「っっ」

ダッ

さやか「おいQB!なんでそんなこと言うんだよ!?」

QB「僕はただ事実を述べただけだ。まぁ、推察の域は出ていないけれどね」

さやか「…やっぱりあんた、私たちの敵だね」

QB「どうして?」

さやか「まどかの気持ちを知らないでそんなことを口に出せるんなら、敵以外何者でもないよ」

QB「失礼だな、僕達インキュベーターには感情というものが存在しないと何度もいっているじゃないか」

さやか「ふんっ」

ダッ

QB「…」

QB(おそらく鹿目知久、鹿目タツヤも同じ状態だろう)

QB(このままでは一家揃ってまどかの糧となってしまう)

QB(もしかしたらまどかは、家族を救うために契約を願うかもしれない)

QB(だけど、まどかが魔法少女になったとき、この生存因果にどれほどの影響を及ぼすかわからない)

QB(もしかしたら一瞬で家族を、街中の人間を絶命させてしまうかもね)

QB(エントロピーの回収どころじゃなくなるってわけだ…)

きゅっぷい……

ダッダッダッ

まどか「はぁっ はぁっ」

まどか「…はぁっ」

まどか「私が、私がいるとママを死なせちゃうの…」

まどか「パパにもタツヤにも迷惑かけちゃう…」

まどか「どうしたら…」

杏子「ん?あれは…」

杏子「おい、まどか!」

まどか「!?きょ、杏子ちゃん!?」

繰り返すほど魔女として強くなるなら
まどかが宇宙滅ぼす魔女になるまでくりかえせばQBはて出せないって漫画があったな

杏子「どーしたんだ?学校さぼって不良ごっこか?」

杏子「やめときなって、あんたまで私のようになっちゃ…」

まどか「…けて」

杏子「?」

まどか「杏子ちゃん…助けて…」ぼろぼろ

杏子「お、おいっ、な、なんで泣いてるんだよ!」

杏子「変なこと言ったならあやまるからさっ」

まどか「私皆に迷惑かけちゃうの…」

杏子「?一体何の話だよ…」



杏子「なるほどな、ほむらが時を繰り返してきたツケがまわってきたってことか」

まどか「ほむらちゃんは悪くないよ…、悪いのは私なんだ…」

杏子「だーかーらー、そういううじうじした態度、私は嫌いなんだけど」

まどか「ご、ごめん…」

杏子「あんた、これから家族の前でもそんな態度とるのか?」

まどか「そ、そんなことは…」

杏子「いーや、あんたなら多分とるね」

杏子「そんな状態じゃすぐに問い詰められて、さっきの話しゃべっちまうのがオチだ」

杏子「そうなったら、あんたの家族は意地でもあんたと離れようとはしなくなるぞ?」

まどか「…」

それでもゆまちゃんなら……ゆまちゃんならなんともしてくれない……

杏子「QB、いるんだろ?」

QB「やれやれ、お見通しか」

杏子「まどかとまどかの家族が離れて暮らせば、病状は回復するのか?」

QB「まだはっきりとした原因かは定かではないが、少なくとも現状よりは良くなるだろうね」

杏子「そうか。なら、まどか」

まどか「え?」

杏子「あんたはしばらく一人暮らししな」

まどか「ママやパパ、タツヤと離れ離れで暮らせってこと?」

杏子「ああ、そうだ。あんたのその因果とやらが消えるとは思えねーが、少なくともあんたの家族はまた普通の生活に戻れるだろうさ」

ほのぼのキュべたんssだと思って読んでたらシリアスな話になってたでござる

まどか「…」

まどか「でも…」

杏子「それともこのままの生活を続けて一家まとめてご臨終とするか?」

まどか「!そんなの嫌だよ!」

杏子「少し厳しい言い方かも知れねーが、あんたが家族のことを思っているのなら…」

まどか「ううん、ごめん。ありがとう杏子ちゃん」

まどか「やっぱり、それしか方法は無いと思う」

杏子「そっか…」

QB「来年から見滝原から少し離れた大学に通うといい。あまり周囲の人間と関わらなければ、普段どおりの生活を送れると思うよ」

まどか「うん…」

続きが気になって書き溜め進まない

さやか「まどかー!」

杏子「お迎えが来たぞ。行ってやれ」

まどか「うん!ばいばい杏子ちゃん。ありがとう!」

タタタ

杏子「…」

杏子「来年からは私も本格的にシスターになる修行をしなきゃいけないし」

杏子「マミの奴は東京の大学にいっちまったし、さやかも本格的に演奏家の道を目指すって言ってたし」

杏子「もう皆が集まる時間もほとんどなくなっちまうんだな…」

QB「君が感傷的になるとは珍しいね」

杏子「お前には一生わからねーことかもしれねーけどな!」

QB「…」

~2年後:鹿目まどか:大学2年~

学生A「それじゃぁ歓迎会はこれで終わりー、皆さっさと帰れよー」

学生B「まだはえーよ!」

学生C「そうよそうよ、今日は徹夜でぱーっといこ!」

まどか「…」

学生B「あれー?鹿目さんもう帰りー?」

まどか「は、はい…」

学生D「夜は長いんだからさー、次行こうぜ?次」

まどか「きょ、今日はもう帰りますから…」

学生C「えー、せっかく先輩お誘いしてるのにさー。断るってチョー失礼じゃない↑?」

グイッ

まどか「あっ」

学生B「まどかちゃんも一緒に飲も?」

まどか「私、まだ未成年だから…」

バッ

学生D「…空気よめねーな、こいつ」

学生C「とりあえず引っ張ってきましょうよ!この子」

まどか「え…?」

学生D「そうだな、お持ち帰りしちゃおうぜ!」

グイッ

まどか「や、やだ…私そんな…」

学生B「つべこべ言わずさっさと…」

QB「きゅっぷい!」

べキッ

学生D「うわあああ、なんだこの猫は!?」

学生C「なんか黒い塊持ってる!?先端とがって…いたたたたた」

学生B「こ、このっ」

QB「きゅっぷい!」

バシッ

学生B「め、目が、目がぁぁぁ」

学生C「に、逃げよう、なんかこの生き物やばい!」

ダダダダ

きゅっぷい!

きゅっぷいきゅっぷい

QB「ふぅ、エントロピーの頂上たるまどかに手を出そうとは、なんという愚かな人間だ」

まどか「ありがとう…QB」

QB「まどか、君もそろそろ孤立するのではなく、ちゃんとした友達を作った方がいい」

まどか「でも…皆に迷惑かけちゃう…」

QB「部活や大学にいる間くらいなら、ましてたったの4年間だけならそこまで影響はでるまい」

まどか「でも…」

QB(この性格だけはなんともならないようだ)

~まどか下宿先~

まどか「ただいま…」

シーン

まどか「そうだよね…、誰もいないよね」

まどか「一人ぼっちは…寂しい…」

まどか「マミさんやさやかちゃん、何してるかな…」

まどか「杏子ちゃん、頑張ってるかな…」

まどか「ほむらちゃん…」

まどまど

QB「まどか、ほむらのことはもう諦めた方が良いと何度も言ったと思うのだけど」

まどか「ほむらちゃんはきっとまた来てくれるもん!」

まどか「どんな形であっても、きっとまた私の前にあらわれるもん!」

QB「だから、それはありえないんだよ。あの暁美ほむらという存在はもうこの世界にはいない」

QB「いい加減現実を見てよ、まどか」

まどか「うるさい!QBは何も感じないからそんなこと言えるんだ!」

まどか「私がどんなにほむらちゃんのこと思ってるか知らないから、諦めろだなんて言うんだ!」

QB「君が暁美ほむらのことを大切にしているのはよくわかる」

QB「けどね、まどか。僕らにとってそれは、単なる固執にしか見えないんだよ」

QB「僕と何年も一緒に暮らしてきたまどかならわかるだろ?」

まどか「もう嫌だ!QBの馬鹿!あなたなんて大嫌い!」

まどか「私の前から消えて!もうどっかに行っちゃえ!」

ずき

QB「やれやれ、言葉の暴力とはこのことか」

QB「残念だけどここでお別れだね」

QB「君は最高のエネルギー源たる存在であったからここまで付き合ったけど」

QB「第2次性徴期を過ぎた君とはもう契約の望みはない」

QB「今まで楽しかったよ、まどか」

QB「じゃあね」

バタン

きゅっぷい……

まどか「…ひっく」

まどか「…っく」

まどか「…」

まどか「…」

まどか「…?」

まどか「QB?」

まどか「ねえ、QB?」

まどか「本当に、いなくなっちゃったの?」

まどか「返事をしてよQB…」

まどか「QB!?」

仕方ない俺が

ガチャッ

まどか「QB!QB!?」

まどか「ごめんなさいっ!」

まどか「私が悪かったから…お願いだから出てきて!」

まどか「もう一人は…」

まどか「もう一人ぼっちは嫌だよぉ…」ぼろぼろ

???「「なら、いっそ死んじゃったほうが良いよね」」

キィィィン

まどか「!!?」

QB「やれやれ、結局また戻ってきてしまった」

QB「何でか知らないけど、勝手に足が動いてしまったようだ」

QB「まどかに謝って入れてもらうしかないか」

QB「!?これは、魔女の結界!?まさか…」

QB((マミ!さやか!杏子!誰でもいい!まどかが危ない!))

QB((誰か助けにきて!))

きゅっぷいきゅっぷい

~30分後~

マミ「くっ、時間がたちすぎている!」

マミ「何でもっと早く気づかなかったのかしら!?」

杏子「うだうだ言ってる暇はねえ!行くぞ!」

バシュッ!

マミ「鹿目さん!!!」

杏子「!よかった、あいつは無事みたいだ…」

杏子「!?な、なんだこれは」

マミ「きゅ、QBの死体が…や、8つも!??」

杏子「と、とにかくさっさと魔女を倒すぞ!」

マミ「ええ!ティロ・フィナーレ!」

~まどか下宿部屋内~

杏子「何とか助けられたな」

マミ「ええ、本当に良かった…」

QB「ありがとう、マミ、杏子。君達のおかげで鹿目まどかは救われた」

杏子「おい、QB、あんた私たちに隠してることがあるよな?」

QB「…僕らの死体を見てしまったようだね」

マミ「何なの!?あれは。QBが何体も…」

QB「僕達は群にして個の存在。その一匹一匹が全ての知覚を共有している」

QB「仮に一匹潰されたところで、代わりはいくらでもいるということさ」

QB「まぁ、もったいないことには違いないけどね」

杏子「そんなわけのわかんねーこと、なんで隠していやがった!?」

QB「聞かれなかったからさ」

マミ「…あなた、他にもまだ何か隠し事があるようね」

QB「さすがマミ、察しがいい」

杏子「どういうことだよ?さっさと教えろよ、QB!」

QB「…」

QB「教えてあげたいところだけども、これは口止めされているから言えないね」

杏子「誰にだよ!?」

QB「暁美ほむらさ」

杏子・マミ「「!?」」

QB「彼女だけじゃないかな、全てを知っていたのは」

QB「だけど君達が6年前、ワルプルギスの夜と戦う前にほむらから直接言われたのさ」

QB「「このことは絶対に誰にも言わないで」とね」

杏子「くそっ」

ドンッ

マミ「鹿目さんが魔法少女になることを阻止していた理由が、そこにあるのね」

マミ「…暁美さんには何か考えがあってのことだと思うけど」

マミ「それでも何とか教えてもらうことはできないかしら」

QB「…」チラッ

まどか「すー、すー」

QB「やはり僕の口からは言えないね」

杏子「ちっ」

QB「でも君達には本当に感謝しているよ、わざわざ助けに来てくれて」

マミ「あなたこそ、体を張って鹿目さんを守ってたんでしょ?」

杏子「…まぁ、たしかにそこは感謝してるぜ」

QB「…感謝されるほどのようなことではないけどね」

ほむほむ

まどか「ん…」

杏子「お、起きた」

まどか「!?ま、魔女は!?あ、そうだ!QB!QB!?」

QB「僕はここにいるよ」

まどか「!」

ぎゅうう

まどか「ごめんなさい、QB。私あなたに酷いこと言っちゃった」

QB「気にする必要はない。君達人類とっては怒って当然のことだったんだろ?」

まどか「ごめんなさい…ごめんなさい…」

杏子「…」

マミ「…」

シーン

さやか「まどかああああああ」

バッターン

シーン

さやか「え?な、何?魔女はどこ?」

杏子「……お、お前何今頃来てんの?」

マミ「もうとっくに魔女は倒したんだけど」

さやか「えええ!?」

まどか「くすっ」

まどか「はははは、さやかちゃん面白い」

杏子「くっくっくっ、さすがは空気読めない魔法少女No1だな」

さやか「な、何をー!?」

マミ「ふふふ、でも場の雰囲気を良くする魔法少女No1じゃないかしら」

さやか「さっすがマミさん!わかってるー」

まどか「マミさん、杏子ちゃん、さやかちゃん、皆ありがとう」

杏子「水くせーぞ」

マミ「そうそう、困ったことがあったらいつでも言って」

さやか「いの一番に駆けつけるからさ!」

杏子「お前が言うなっての」

QB(この3人がいると安心だね)

QB(僕の正体の一部を知られてしまったけど支障はなさそうだ)

QB(…それにしても、本当のことを話していれば誰かは魔女化してエネルギーを回収できたかもしれないのにな)

QB(いくら暁美ほむらの願いとはいえ、強制力があるわけでもないのに、何でとどまったんだろう)

QB(いくら考えてもわからないや)

さやさや

~翌朝~

杏子「さてと、そろそろ行くか」

マミ「それじゃあ、私たちはもう帰るけど…」

さやか「まどか、ひとりで大丈夫?」

まどか「うん、ありがとう皆」

まどか「私、もうちょっと頑張ってみる」

まどか「それに私はひとりじゃないよ?QBがいるから…」

ぎゅ

さやか「そっか」

マミ「QB、鹿目さんのことお願いね」

杏子「これ以上まどかを困らせんなよ」

QB「いつ僕がまどかを困らせたっていうんだい?」

QB「まぁ、ここまでついて来たんだ。もうしばらくはまどかのことを見届けるとするよ」

きゅっぷい

さすがさやかちゃんやでえ

お願いします、ハッピーエンドで終わらせてください(土下座)

QB「さて、そろそろ大学に行ったほうがいいと思うよ?まどか」

まどか「あのね?QB」

QB「?なんだい?」

まどか「私、デザイナーになってみようと思う」

QB「それはまた急な話だね」

QB「わけを聞いても良いかな?」

まどか「私ね、ほむらちゃんがいたとき、ほむらちゃんと一緒に魔法少女の服のイラストを描いてたの」

まどか「ほむらちゃん、マミさん、さやかちゃん、杏子ちゃん。皆変身したら同じ服ばっかりでしょ?」

QB「まぁ、防御と機動性が確保できていればそれで十分だからね」

まどか「だから、もっと皆おしゃれになって欲しいと思って」

まどか「私が魔法少女になったらどんな服かなーって思って、自分用の服も描いてたんだよ ///」

まどか「ほむらちゃん、すごく良く描けてるってほめてくれた」

まどか「いつか私のデザインした服を着てみたいって言ってくれた」

まどか「だから私、どんなに大変でもこの道を進んでみようと思うの」

まどか「いつか、ほむらちゃんが戻ってきてくれたら、私の服、着てほしいから…」

QB「…」

QB「いいことじゃないか」

QB「やっとまどかも夢を持ってくれたようだね」

まどか「うん、だからね、QB。あなたにちょっとだけお手伝いをして欲しいの」

QB「なんだい?僕にできることなら常識の範囲内で手伝ってあげるよ」

まどか「あのね…」

~大学~

まどか「私、この美術部に入らせて頂きました、鹿目まどかです!」

部員A「(2年生が今の時期に入部?))ヒソヒソ

部員B「(何か問題ありなのかしら)」ヒソヒソ

まどか「まだ絵はへたくそですけど、一生懸命頑張りますのでどうか宜しくお願いします!」

部員C「(何か変な子だな)」ヒソヒソ

部員D「(そうよねー、何か必死というか…)あれ??」

QB「きゅっぷい!」

部員B「きゃー、何この子!かわいー!!」

部員D「私にも触らせて触らせて!」

部員A「この子何っていうの?」

まどか「きゅうべえっていいます」

QB「きゅ~ん」キラキラ

部員A・B・D「「ずきゅううううううん」」

部員E「えー、この子をわが部のマスコットとすることに賛成の人」

部員A~D「「はーいっ!」」

QB(ぼくの愛らしい魔眼は本物だったようだね)ニコッ

やったー!

それにしても登場する女子やら部員やら性格悪い奴ばっかだな

部員B「鹿目さんってどこに住んでるのー?」

部員C「どんな絵を描いてる?」

部員D「きゅうべえもふもふ」

まどか「ちょっ、ちょっと待ってね皆。一つずつ答えるから!」

QB(昨日のまどかの『私のペットになって』という言葉に一瞬驚いたが)

QB(こういうきっかけのことだったんだね)

QB(暁美ほむらだったら間違いなく勘違いしていたことだろう)

QB(…)

QB(それはさておき、これならまどかも大丈夫そうだ)

QB(この学生達に悪意のあるものはいない。まどかの因果の影響を受ける時間も少ないだろう)

QB(一安心だね)

~15年後:鹿目まどか 35歳:とあるマンションの一室~

TVアナウンサー「それではさっそくご登場いただきましょう!」

TVアナウンサー「世界的バイオリニスト夫婦、上条恭介さんと上条さやかさんです!」

観衆「ぱちぱちぱちぱち」

まどか「わー、上条君とさやかちゃん、テレビに出てる!」

QB「2人ともあの若さで国際的に有名な演奏家になっているからね」

まどか「うん、でも上条君はわかるけど、さやかちゃんがあんなにうまくなるとはね」

QB「美樹さやかは楽器の一つも扱えなかったくらいだからね」

???「二人の間に愛があったからこそここまで成長したのですわ」

まどか「ふふふ、そうだね、仁美ちゃん」

仁美「私から上条君を奪っていったんですから、これくらいはしてもらわないと」

まどか「奪ってって…」

QB「やれやれ、おだやかでないね」

さやさや

まどか「でも皆すごいなー、マミさんはベテラン女優、さやかちゃんは世界的バイオリニスト」

まどか「杏子ちゃんは海外の有名な教会のシスターさんだなんて」

仁美「あら、そういうまどかさんこそ、超有名ブランド『MADOMOHU』の創立者なんですよ?」

まどか「えへへ、仁美ちゃんがお金を出してくれたおかげだよ」

仁美「いえ、まどかさんにこれだけの才能があるとわかっていたら、もっと早くから投資していましたわ」

まどか「才能だなんて、そんな /// 」

QB「小さな子供から年配層まで受け入れられているからね。とりわけ中高生の少女達に大人気だ」

仁美「QBさんのおかげもありまして?」

QB「僕のかい?」

仁美「あなたのおかげでペットに服を着せる人がたくさん増えましたのよ?」

まどか「テレビ出演もいっぱいきてるしね!」

QB「何やら見世物小屋みたいな感覚だよ」

♪ほむほむほむ♪

まどか「あ、私の携帯」

QB「いつ聞いても不気味な着信音だね」

まどか「はい。あ、ママ!?」

まどか「うん、元気だよ!え?今度の日曜?」

まどか「うん!大丈夫!それじゃあ体に気をつけてね!」

ガチャ

仁美「あら、お母様から?」

まどか「うん!ママとパパとタツヤとでお食事するの!」

仁美「それじゃあ、私の知ってるお店、紹介してあげましょうか?」

まどか「ううん、今回はいいの。久しぶりに私のうちに帰るから」

仁美「そうでしたか。それじゃ、ゆっくりなさってくださいね」

まどか「うん!」

幸せやな

QB「仁美もよかったらどうかい?」

仁美「私は遠慮しておきますわ。家族水入らずで過ごして頂きたいもの」

QB「それじゃ、僕も…」

ぎゅ

QB「?どうしたの?まどか」

まどか「QBは私の家族だよ?」

QB「…そうなのかい?」

まどか「もう、何度も言わせないで!」

QB「わかったわかった」

QB(ただの同居扱いからいつのまにか家族か)

QB(こんなに長い間同じ人間と過ごしたことは今までに無かったから変な感じだね)

鬱エンドの予感

~まどか家~

詢子「かんぱ~い」

まどか・知久・タツヤ「かんぱーい」

詢子「ぷはー。それにしてもまどか、あんたはすごいねー!」

まどか「え?」

詢子「あんなにおどおどしてた子がこーんな有名ブランドつくっちまうとはね」

まどか「みんなのおかげだよ ティヒヒ!」

知久「パパもママも知ってるよ。まどかがどれだけ努力してきたか」

まどか「うん、いろいろなことがあったけどね」

タツヤ「なあ、まどか姉ちゃん、今度の新作、嫁からねだられてるんだけど…」

まどか「いいよ、タツヤ。今度送ってあげる」

タツヤ「ありがとう、姉ちゃん!」

>>14
たつたつ

嫁ワロタ

QB「きゅっぷい」

詢子「ごめんごめん、あんたも大活躍だぞ!」

QB「きゅ」

知久「しかし、この猫も長寿だね。まだまだ元気いっぱいみたいだし」

QB(いまだに僕は猫と思われているようだ)

QB(この耳をみたら明らかに違うと思うんだけど…)

QB(まぁ、ささいなことか)

詢子「そういやぁ、さやかちゃんが今度遊びに来るって言ってたぞ」

まどか「お休み取れたんだ!」

知久「今度のお休みは皆で楽しんでおいで」

まどか「うん!」

タツヤ「ひょ、ひょっとしてあの巴マミさんもくるの?」

まどか「んー、聞いてないけど多分くるんじゃないかなー」

タツヤ「ちょっと待ってて!」

ダダダ

まどか「これにサインもらってきてくれない!?」

まどか「?えーっと、『ティロ!水着だらけの巴マミ(はぁと』」

まどか「…写真集?」

タツヤ(こくこく)

まどか「奥さんに怒られちゃうよー?」

タツヤ「実家に隠しておくから大丈夫だって」

まどか「ふふふ、わかった。来てくれたらもらってあげる」

タツヤ「よっしゃー」

まどか「ふふふ、なんかすごい久しぶりだな、皆で集まるのも」

QB(まどか、すごく嬉しそうだね)

QB(こういうときが一番落ち着くよ)

~1週間後~

まどか「ふー、早くつきすぎちゃった」

ざわざわ

通行人A「なぁ、あれきゅうべえじゃない?」

通行人B「本当だ!『MADOHOMU』のきゅうべえじゃないか!」

通行人C「写メ写メ」

まどか((ふふ、QB大人気だね))

QB((何か視線が多くてちくちくするよ))

僕と契約してみない?

さやか「まどかー」

ざわっ

通行人A「あれってバイオリニストの」

通行人B「すげえ!上条さやかだ!」

通行人C「写メ写メ」

まどか「久しぶり!さやかちゃん!!」

さやか「本当久しぶりだよー。前会ったの1年以上前だっけ。」

まどか「うん、それくらいかな」

まどか「相変わらず幸せそうだね。仁美ちゃんが妬いてたよ」

さやか「へへへー /// 」

しあわせさやさや

さやか「まどかは結婚しないの…あっ」

さやか「…ごめん」

まどか「ううん、いいんだよ?さやかちゃん」

まどか「私とずっと一緒に居ると危険だからね…」

まどか「スタッフの皆にわがまま言って私だけ違う場所で働かせてもらってるし」

さやか「うん…」

QB「…」

まどか「それにね?QBだっているから全然平気!」

ぎゅう!

QB「!?」

さやか「まどかは本当にQBLOVEだなー」

まどか「へへへー、ほむらちゃんの次に、ね」

さやか「懐かしい名前、だな」

まどか「でも、ちゃんと私の中で生きてるよ?」

さやか「まどかのMADOにほむらのHOMU、でしょ?」

まどか「ウエヒヒヒ!」

マミ「あらあら、皆楽しそうね」

ざわ・・・

ざわざわ・・・

通行人A「と、巴マミだ!」

通行人B「大女優、グラビア界の首領、ポロリクイーンの巴マミ!?」

通行人C「写メ写メ…ふぉおおおおRECRECREC」

ふぁんふぁんふぁん

通行人C「僕は変態じゃないよ!仮に変態だったとしても変態という名の紳…っっl」

まどか「何か向こうさわがしいですね」

マミ「ちょっと目立ってるからね。私たち」

まみまみ

さやか「あとは杏子だけなんだけどな」

杏子「ふぉーひ、ひんふぁー!(もぐもぐ)」

さやか「おいおい、食べながらしゃべるなよ聖職者」

杏子「んな堅いこと言うなって」ぺろっ

マミ「とてもシスターとは思えない口ぶりね」

杏子「ひひひ」

まどか「久しぶり!杏子ちゃん!マミさん!さやかちゃん!」

杏子「久しぶりだな。元気にしてたか?」

マミ「あなたのデザインした服、とてもいい感じだわ」

さやか「うちの事務所もファンでいっぱいだぞ?」

まどか「へへへ /// なんだか照れちゃうな」

俺も写メってくる

さやか「まさかあんな黒歴史ノートがここまで飛躍しちゃうとわなー」

まどか「もー、黒歴史なんていわないで!」

マミ「私のアレも有名になってたかもしれないわね…(ボソッ)」

杏子「アレ?」

マミ「な、なんでもないわ!」

QB「『ティロッ!マミの必殺技大全集!』のことじゃないかな」

さやか・杏子「ぶはっ」

マミ「ちょっとQB!ばらさないでっていったじゃない」

ぽかぽか

てへぺろ☆

QB「いつぞやの仕返しだよ、マミ」

マミ「いつぞやって?」

QB「君が僕を無視して杏子やさやかだけを拾って行ったときだよ」

マミ「…?」

QB「僕がダンボールの中で誰かに拾ってもらうのを待ってて…」

マミ「???」

QB「覚えてないならかまわないよ…」

まどか「懐かしいね、QB」

QB「まどか、君は覚えているのかい?」

まどか「うん!ほむらちゃんと一緒にお食事会した日でしょ?」

QB「そうだね」

まどか「それに、QBがうちの家族の一員になった日なんだから!」

QB「!」

ぽろりクイーンのマミさんはどこに行けば見れますか?

さやか「へー、そんなことあったんだ」

杏子「そんな昔のこと覚えてねーや」

まどか「ふふふ」

QB(この子はそんなことまで覚えていてくれたのか)

QB(…)

QB(…)

マミ「それじゃあ、皆揃ったことだし、行きましょうか」

さやか「おう!」

杏子「だな」

まどか「うん!」

QB「きゅっぷい」

QB(本当に仲の良い4人だ)

QB(僕らが今まで見てきた魔法少女たちで、ここまで息のあったチームはいまだかつてない)

QB(君たちの事を、最後まで見届けたくなった)

QB(…)

QB(…)

~35年後:鹿目まどか70歳:見滝原市 病院内~

看護師「鹿目さーん」

看護師「鹿目さーん?」

まどか「あ、はい」

看護師「お薬の時間ですよ、起きてください」

まどか「わかりました」

まどか「よっと」

ガクガク

まどか「えいっ」

グッ

まどか「はぁっ」

看護師「それじゃあ、これを飲んでくださいね」

こくこくこく

ほほう

まどまど

看護師「次の診察は15時からですので、ゆっくりしてくださいね」

まどか「ありがとうございます」

バタン

まどか「…」

まどか「はぁ」

QB「どうしたんだい?ため息なんてついて」

まどか「何もすることが無くて、暇だなって」

QB「そうだね、入院患者である以上は仕方ないよ」

QB「まぁ、会社のことは仁美の家に任せてあるし、問題ないんじゃないか」

まどか「うん」

まどか「…」

QB「…」

QB(入院してから1年、特にここ半年はすっかり元気がなくなってしまった)

QB(さやかもマミも杏子も、皆海外に行ってしまったし)

まどか「パパとママ、タツヤのお墓にも随分行ってないなぁ…」

QB(鹿目詢子と鹿目知久は共に老衰、鹿目タツヤは風邪をこじらせてそれぞれ亡くなった)

QB(鹿目タツヤの家族のものはいるけど、見舞いに来た姿を見たことがない)

QB(鹿目まどかは正真正銘一人になってしまった)

どうしてこうなった・・・

まどか「…」

まどか「ねぇ、QB?」

QB「なんだい?まどか」

まどか「…」

まどか「ううん、なんでもないや」

QB「そうかい」

QB(最近はもうずっとこんな感じだ)

QB(ここ1ヶ月は誰も見舞いに来てない…)

QB「ちょっと外の空気を吸ってくるよ」

まどか「ん。いってらっしゃい」

ガラガラ

QB(まどかには悪いけど、ちょっと息苦しかったからね…ん?)

看護師「それじゃあ、201号室の鹿目さんの容態は…」

医師「うん、残念だけど、もってあと1週間といったところか」

医師「予想以上に進行が早い。ひょっとしたらあと数日かもしれないな」

QB(!?)

QB(そうか、やっぱりまどかの命はもうほとんどつきかけているのか)

QB(…)

QB(何十年も一緒に過ごした仲だ)

QB(お礼はしてあげなくてはならないな)

QB(世界中の『僕』に告げる…)

ほむぅ……

~2日後~

まどか「…」

ボーッ

QB「…」

まどか「今日はいい風が吹いてるね…」

QB「ああ、そうだね」

まどか「なんか、今日はいつもより体調がいいや」

QB「それは良かった」

QB「…」

まどか「…」

QB「…」チラッ

QB「そろそろかな?」

まどか「え?」

ガラガラ!

さやか「まどか!大丈夫!??」

まどか「え!?さ、さやかちゃん!?」

まどか「で、でも今、世界公演の最中じゃ…」

仁美「私が全責任を持ってさやかさんを連れてきましたの」

まどか「仁美ちゃん!」

さやか「会いたかったよ~」

ぎゅううう

まどか「苦しいよ、さやかちゃん」

仁美「うふふ」

まどか「ありがとうね、仁美ちゃん。でも仁美ちゃんも今の時期忙しいって聞いてたけど…」

仁美「これほどのキマシ空間、来ないわけがないですわ!」

さやか(キマシ空間??)

ひとひと

ガラガラ!

マミ「鹿目さん!」

まどか「マミさん!??」

さやか「え??今日マミさん、ドラマのクランクインの日じゃ??」

マミ「そんなもの、すっぽかすに決まっているでしょ!?」

まどか「わわわわ、ごめんなさい、マミさん」

マミ「あなたが大変なことになってるって聞いて、飛んできたわ」

まどか「え?誰からそれを?」

さやか「QBの奴がさ、まどかが大変だから、お願いだから来て欲しいってさ」

まどか「QB…」

QB「今までのお礼だよ、まどか」

QB「君には本当にお世話になったからね」

まど婆ちゃんまどまど

マミマミ

ざわざわざわ

患者A「ありがたやーありがたやー」

患者B「なんと神々しい…」

マミ「外が騒がしいわね」

ガラッ

杏子「大丈夫か!?まどか!」

まどか「きょ、杏子ちゃん!?何その格好!??」

杏子「ああ、これか」

杏子「今向こうの方でかなりでかい、伝統的なミサにでてたんだけど」

杏子「すっぽかして飛んできた」

さやか「ちょっっ、それさすがにやばくない?」

マミ「大問題に発展するんじゃ…」

杏子「私の師匠にさ、友達がやばいって話したんだ」

杏子「『途中で放り出すことは許さない』って言われてさ」

杏子「頭にきてこっそり抜け出そうとしたら『日本に行って布教してこい、3日限りな』って送り出してくれてさ」

さやか「それ、なんかおかしい気がする…」

まどか「ひゃあ…」

あんあん!

杏子「ん?」

杏子「おい、まどか。具合悪くねーか?」

ピトッ

まどか「あっ ///」

杏子「熱は無いみてーだな」

まどか「 /// うん」

マミ「あ、佐倉さんずるい!」

さやか「こらこら、まどかは私の嫁なのだ~」

仁美「き、き、き・ま・し!」

QB「やれやれ、何年たっても君達は変わらないね」

でも婆ちゃんなんだろ?

すみません、少しだけ食事に行ってきます…(´・ω・`)

保守まど

まどまど

まどーん

まど!

まどっちまどまど

まどか「あははは、皆、ありがとう」

まどか「本当に、私のために…」

マミ「気にしないで、鹿目さん」

杏子「そうそう、いいってことよ」

まどか「ここに、ほむらちゃんがいてくれたらな…」

マミ「っ…」

杏子「ッ…」

シーン

QB(そうだった。この子の一番はあくまで暁美ほむらなんだ)

QB(こればかりは僕の力ではどうしようもない)

QB(ごめんね、まどか)

ほむーほむー

さやか「へっへっへ~」

杏子「何気持ち悪いしゃべりかたしてんだよ」

さやか「実わねー、一昨日実家に帰るって言ったらうちの孫が変なこと言ってたんだよ」

さやか「『私が体育教師してる学年の子で変わった名前の子がいる』って」

杏子「!?」

さやか「そんでさ、その子のアルバム見せてもらってびっくりしたんだよ」

マミ「まさか…」

さやか「さ、入って、 暁美さん」

女の子「あ、あ、あの…」

女の子「あ、暁美円(まどか)です…」

女の子「こ、この度はお招きいただきありがとうございます…」

杏子「うそ・・・だろ?」

マミ「そ、そっくりだわ…」

まどか「ほむら…ちゃん…!?」

ほ……む……?

女の子「(ビクッ)」

さやか「いやいや、この子は暁美まどかちゃん、ほむらじゃないよ」

まどか「でも、その髪型、顔、手足…ひっく、どれもがみんな…っく、ほむらちゃんだぁ…」

ぎゅううっ

女の子「あっ ///」

まどか「会いたかった…会いたかったよぉ…」ボロボロボロ

女の子「… ///」

QB(そんな馬鹿な!確かに名前こそ違えど、姿は完全に暁美ほむら…)

QB(こんなことがありえるのか…!?)

ふむ

でもお婆さんなんだろ?

(なんだこの婆さん……)

さやか「そんで、この子の家系を聞いてみたんだけど、面白いことがわかってさ」

まどか「…っく?」

さやか「この子のおばあさんが生まれた日が、あの日だったんだよ」

マミ「あの日って…まさか!?」

さやか「うん、私たちがワルプルギスの夜と戦って、ほむらがいなくなったあの日だ」

さやか「そして、そのおばあさんの名前こそ、『暁美ほむら』だったんだよ」

杏子「まじかよ…偶然?奇跡ってのか??」

ほむほむ

何とも言えないほむ
だがこの女の子はきっと一体何どうして私病院に連れてこられてるんですかどうしてお婆さんに抱きしめられてるんですかとか思ってるに違いない

56歳のほむらちゃほむほむ

まどか「ああ…ほむらちゃん…やっぱり私のところに来てくれたんだ…」

円「わたし、亡くなったおばあちゃんから聞いたことがあります」

円「おばあちゃんがちょうど私くらいのときに、不思議な夢を何度も見たって」

円「ピンクの髪をした少女と、一緒にお食事して、一緒に遊んで、一緒にお風呂に入って、一緒に寝た夢…だそうです」

円「とても楽しそうに笑う女の子だったって言ってました」

円「おばあちゃん、きっとあなたのことをお話してたんですね…」

QB「…」

QB(ありえない…、生まれ変わり、転生なんて、われわれインキュベーターをもってしてもなしえないことだ…)

QB(これもまどかの因果のせいなのだろうか…)

そのおばあちゃんはどこへ行った

まどか「そっかぁ…えへへ。嬉しい!」

ぎゅっ

円「 /// 」

仁美「ああ、もうだめ、キマシすぎる…」

さやか「あんたはちょっと黙ってな」

まどか「ウエヒヒヒ」

杏子「でた、まどかの不思議な笑い」

マミ「くすくす、本当、鹿目さんが上機嫌なときはいつもこうね」

さやか「まったく、まどかはいつまでたっても変わらないな~」

まどか「ははは」

まどか「…」

まどか「皆、本当に、本当にありがとうね」

まどか「私のお願い、叶っちゃった!」

~就寝時間~

QB「やれやれ、今日は騒がしかったね」

まどか「うん」

QB「病院の人に怒られちゃったけどね」

まどか「ふふ」

まどか「…」

QB「…」

まどか「ねえ、QB」

QB「ん?なんだい?」

まどか「本当に、ありがとね」

QB「このくらい、たいしたことじゃないさ」

まどか「ううん、ほんとに嬉しかった」

まどか「だからね、あなたにもお返しがしたいなって」

QB「気持ちだけで十分だよ」

まどか「あのね、今から契約、してもいいかな?」

QB「前にも言ったと思うけど、もう魔法少女としての契約はできないし、願い事も叶えられないよ?」

まどか「くすっ、私魔法老婆になっちゃうじゃない」

QB「全くだよ」

まどか「それでもいいの。形だけでも、私が契約したいの」

QB「…わかった、願い事は何だい?」

まどか「んーとね」

まどか「すー」

まどか「はー」

QB「言ってごらん」



まどか「QB、あなたに感情がやどりますように」

QB「…」

まどか「私が感じた嬉しい気持ち、あなたにも感じてほしいから」

まどか「…」

QB「願いは、それだけかい?」

まどか「うん」

QB「残念だけど、その願いは叶わないと思うな」

まどか「何で?」

QB「何百何千と人類と共に生きてきた僕らが、たった60年同じ人間と一緒に暮らしただけで感情が芽生えるとは思えないよ」

まどか「そんなことないよ?どんな物でも長い間大切にすると、魂が宿るって言うじゃない」

QB「それは迷信だよ」

QB「というより、さりげなく僕を物扱いというのはひどいんじゃないかい?」

まどか「ふふ、ごめんごめん」

支援

まどまど

まどか「それでもいいの」

まどか「私はQBのこと、大好きだから」

まどか「とっても、大切な友達だったから…」

QB「…」

QB「うん、わかった、その願い、一応聞きうけておくよ」

QB「いつ叶うかわからないけどね」

まどか「ありがと、QB」

QB「さぁ、明日もまた皆が来るようだから、そろそろ寝た方がいいよ」

まどか「うん」

まどか「おやすみなさい。QB」

QB「ああ、おやすみ、まどか」

ほむっ

QB「…」

QB「…」

QB「…」

QB「ああ、そういえば一つ言い忘れてたよ。明日の朝なんだけど…」

QB「…」

QB「…まどか?」

QB「聞いてるのかい?まどか」

QB「まどか…」

ゆさゆさ

QB「…」

ゆさゆさ

QB「……」

ぴーーーーー

ああ……

まど?まど?まどまどまどまど?

oh

あぁ…

(´;ω;`)ブワッ

QB「そうか、もういってしまったのかい、まどか」

QB「とても、残念だ」

QB「一つの宇宙を救えるくらいのエネルギーを持った君が僕の前に現れたときは、小躍りしたもんさ」

QB「君は中々契約してくれなかったし、まわりも邪魔するし、散々だったけどね」

QB「でもあの日、エネルギー回収なんてどうでもよくなってきた僕を拾ってくれたよね」

QB「一応感謝はしてるんだよ?あの時は他の皆は薄情だったしさ」

QB「その日からずっと君との契約を狙ってたけど、うまくいかなかったね」

QB「でも、君といると、退屈しなかったのは確かさ」

やったか……!

>>255
いや、まだだ

QB「そんな日々も、これで最後か」

QB「なんだか、不思議な気分だ」



QB「胸にぽっかり穴があいたとは、こういうことをいうのか」

ぽた

QB「よく、暁美ほむらには、蜂の巣にされた、けどね…」


ぽた、ぽた、


QB「…」

>>256
よし、これで復活だな

>>258
IDなんかわろだ

QB「まさか僕が、人間でいう『泣く』ことになるなんて、思いもよらなかったよ」

QB「ありがとう、鹿目まどか。君のおかげでインキュベーターという存在は『感情』を知ることができたようだ」

QB「あの時、僕を拾うことが君の運命だって思ってたけど、それは違ったようだ」

QB「僕が君に拾われることこそが、運命だったようだね」

QB「でもね」

QB「君はなんて酷い人間だ」


QB「最初に知らしめた感情が、『寂しい』だとはね…」


QB「…」

きゅべたん……

きゅべぇ…

QB「…」

QB「僕達はもう、魔法少女を作り出すことは無いと思う」

QB「こんな感情を知ってしまった以上、君達人類にこの使命を背負わすことはできないよ」

QB「…」

QB「ありがとう」

QB「そして、おやすみ、まどか」

~Epilogue~

QB(あれから半年、僕たちインキュベーターは魔法少女との契約活動を打ち切る方向で一致していた)

QB(魔女の数も、魔法少女の数も減っていくが、代替のエネルギー源を探せばよいということで決着がついた)

QB(だから僕ももうお役ごめんとなって、地球から、この楽しかった街から立ち去ろうと考えていた)

きゅう…

べえ…

きゅっぷい……

追いついた

QB「…んだけどね」


???「うおりゃぁぁぁ!」

???「鞘花ちゃん!そっち!」

鞘花「だぁ!真美、そっち行った!」

真美「いくわよ!アルテマ・シューット!」

ドゴォォォン

今日子「だぁぁ、あんた外しすぎ!」

円「はわわわわ」

鞘花「これで、とどめだー!」

さやさや

!?

円環の

QB「…」

QB(どういうわけか、さやかやマミ達の孫やひ孫達に、ものすごい勢いで契約を迫られてしまった…)

QB「まったく、あれだけ警告したのに、なんで君達は魔法少女になっちゃうのかなあ」

今日子「うっさい、QB。むしるぞ」

QB「きゅっぷい」

鞘花「ひいばあちゃんの話聞いたらさ、何か私たちでも人の役に立てるんじゃないかって思ったんだ」

真美「そんなことより、今日の私、すっごく輝いてたよね!?」

円「は、はいっ」

鞘花「あんまり役に立ってなかったけどねー」

まどっち結婚したのか

???「あの…」

QB(?あれは!?)

今日子「おお、魔女に襲われそーになってた子か」

???「た、助けてくれて、ありがとうござます」

鞘花「いいって、いいって」

真美「できれば私の技の感想を聞きたいわ」

円「(あ、この子ひょっとして…)あなた、お名前は?」

???「えっと…」

QB(…)

QB(そういえば、昔、まどかから聞いたことがあったな…)

この円は暁美さんちの子だろ

=====

==

まどか「「あのね、QB」」

QB「「なんだい?まどか」」

まどか「「タツヤにね、お孫さんができたんだって」」

QB「「へえ、それはおめでたいね(女の子だったら勧誘できそうだね)」」

まどか「「うん!」」

QB「それで、どんな名前にしたんだって?」」

まどか「「えへへー、それはね…」」

==

=====

ほむ?

ホムラチャン!

???「わ、わたしっ…」

焔「し、鹿目焔です、宜しくお願いします!」



~Fin~

しかめ?

最後にしかめとやってしまう>>1に乾杯

乙乙乙

婿養子ってのがあってぇ



久々に良SSを見た、乙

乙乙

自分の名字言い間違えそうになるとか焔ちゃんドジっ子

面白かった
乙~

長い文章読んで頂きありがとうございます。
本SSは、もともとは5コマ漫画で描きかけていて、まどかがほむほむとQBを拾って帰るところまでの予定でした。
QBのぐぬぬ状態を描いていて、感情を持たないQBにどうやって感情を持たせようかといろいろ考えながら、このSSを書き始めました。
序盤の展開と中盤以降との展開のギャップが大きいかもしれませんが、ハッピーエンドかなと思っていただければ幸いです。

し×→か○
うちのPC、何度やってもかなめを変換してくれないので、都度しかめで打ってました…orz
登録してたんですが(´・ω・`)

乙ほむ

>>290


鹿目(かなめ)な

面白かった
俺屍を思い出したのは俺だけだな

乙乙
僕がこのスレを開くことこそが運命だったようだね

乙でした。魔法少女は魂が変化しちゃってるけど基本不死なんだろうか。

※ほむらループ後に残されたいくつもの世界の行く末、という要素も詰めてみました。いろいろ気になりましたので。
※職業とか突っ込みどころがかなりあるかと思いますが、目を瞑っていただければと。
※このSSはまどQです。もっとQBに愛の手を
※前作の杏×めがほむみたいに盛り上げる個所を作れなかったので、今後の課題としていきます(´・ω・`)

どうもありがとうございました

乙!

>>1

イイハナシダナー

マジで泣きそうになった
乙っす!

杏子「間一髪、ってとこだな」ほむら「!?」
杏子「間一髪、ってとこだな」ほむら「!?」 - SSまとめ速報
(ttp://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1320570393/)

最高でした

良スレすぎた

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月16日 (水) 19:41:31   ID: GhR0uA1i

いうg

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