エルヴィン「好きなものを使うといい」ドサドサドサッ
ネス「え?」
※エルヴィンの机上
大小さまざまな瓶 数本
広告多数
怪しげな整髪剤 一缶
…etc
エルヴィン「遠慮はいらない」
ネス「……はぁ」
◇
ネス「エルヴィン団長からいろいろ貰ったはいいが」
ネス「どれをどう使ったらいいんだろうか」
ネス「えっと……これは?」
→発毛剤リ〇ップ
ネス「毛を生やす薬なのか?」
ネス「どれどれ……」
ピトピト
ネス「……」
ネス「うーん」
ネス「流石にすぐに効果が出る、なんてことはないか」
ネス「ん? 似たような瓶がいくつかあるな」
→育毛剤
→養毛剤
→増毛剤
ネス「何がどう違うんだ?」
ネス「……まぁいいか」
ネス「こっちは大きい容器だな。これは?」
→育毛シャンプー
ネス「シャンプーか」
ネス「そういやちょうど汗かいたな。午前は新兵の訓練に付き合ってたし」
ネス「試しに使ってみるか」
~30分後~
ネス「ふう、さっぱりした」
ネス「しかし、これで毛が生えるのか?」
ネス「……ん?」
ネス「俺さっき、この瓶のやつ頭にかけたよな」→リ〇ップ
ネス「でも今シャンプーしちまったってことは」
ネス「これ、水で流れちまったんじゃねぇか?」
ネス「……」
ネス「まぁ、いいか」
ネス「さて、今度はこっちの紙の束も見てみるか」
ネス「どれも広告、だよな?」
→ア〇ランス
→リー〇21
ネス「えっと、こっちがカツラで、こっちがえっと、発毛クリニック?」
ネス「よくわからないが、クリニックというところに直接行かないといけないようだな」
ネス「えっと場所は……内地か」
ネス「団長なら内地に行く機会もあるだろうが、俺はなぁ……」
ネス「なんか、食い物っぽいのもあるな」
→レバー
ネス「これも効果あるものなんかな。食っていいのか?」
ヒョイパク
ネス「……」モグモグ
ネス「見た目の割にうまい」
ネス「最後はこれか」
→怪しげな整髪剤
ネス「これも髪につければいいのか?」
ペタペタ
ネス「うわっ!? ひっどい臭いだな」
ネス「……ん?」
ツヤツヤ
ネス「ほう」
ネス「心なしか髪に艶が出た」
ネス「あと、髪がなんというか、自由に動かしやすい」
ネス「なるほど、これで長い髪を持ってきてハゲた部分を隠すことができるのか」
ネス「ふむ」
ネス「……」
ネス「あんまり意味はないな」
ネス「さっきのシャンプーで流そう」
◇
ネス「ふー、さっぱりした」
シス「ネス班長!」
ネス「ん? シスか、どうした」
シス「どうしたじゃないですよ。これから俺たちの班が訓練じゃないですか」
ネス「はっ、すまん、そうだった!」
シス「班長は新兵の訓練も出られたので、お疲れだとは思いますが」
ネス「馬鹿言うな。このくらいで疲れていられるか。行くぞ!」
~1時間後~
ネス「ふぅ……また汗かいちまったな」
シス「班長、お疲れ様です。これどうぞ」
ネス「タオルか。助かる」
シス「ネス班長、この後どうしますか?」
ネス「んー……」
支援
シス「ここからもとの位置にそのまま戻るにしても、長距離索敵陣形の配置を考えると――」ペラペラ
ネス(まずい。汗が止まらな過ぎて話が進められない)
シス「班長?」
ネス「すまん、ちょっと待ってくれ――ええと」
ネス(頭皮が寂しいところほど汗が吹き出るな……ん?)ピコーン
ネス(じゃあ、こうしたらどうだ? タオル広げて――)バサッ
キュッ
シス「あぁ、バンダナにしたんですか」
ネス「おう。こうすれば顔を上げて目に汗が垂れることも」
シス「似合いますね」
ネス「……え?」
ネス「似合う、のか? これ」
ネス(単に実用性を重視しただけなんだが)
シス「はい」
ネス(そうなのか……)
ネス(……)
ネス(あれ?)
ネス(よく考えたらこれ……ハゲ隠れてね?)サスサス
ネス「……」
ネス「まぁ、いいか」
終わり
短いですが終わりにします。
読んでくださった方、支援してくださった方ありがとうございます。
乙
これは和んだw
ハゲを気にするネスたそかわいい
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