戦場ヶ原「奉仕部というのはここね」 (16)
戦場ヶ原「あら、貴方はかの有名な雪ノ下さんじゃない」
雪ノ下「貴方より有名になった覚えはないわ。なにしにきたの?」
戦場ヶ原「なにしにってここは奉仕部でしょう? わざわざ言わなければわからないの?」
雪ノ下「貴方に奉仕なんてものは必要ないでしょう、と言っているの。頭はいいと聞いていたけれど言葉の真意を汲み取ることはできないようね」
戦場ヶ原「人によって奉仕を選ぶなんて差別かしら。しばき屋雪ノ下に改名したらいいんじゃない?」
雪ノ下「貴方に差別がどうのこうの言われたくないわね。わかったわ、さっさと要件を言いなさい」
戦場ヶ原「それじゃあまずは靴が汚れているから舐めて綺麗にしてくれる?」
雪ノ下「それはそこの彼に頼んでちょうだい」
八幡「この状況に俺を巻き込まないでくださいお願いします・・・」
八幡(なにしてんだよ阿良々木さんは・・・ちゃんと鎖で繋いでおけよ・・・)
続けろ
犬ハサのあいつ入れろ
期待
八幡(俺は椅子・・・椅子と一体化するのだ。思い出せぼっちの教室を)
戦場ヶ原「どきなさい」
八幡(椅子であることも許されないなんて・・・)スッ
戦場ヶ原「妙な病原菌は持っていないでしょうね」
八幡(トラウマがああああああ)
雪ノ下「それで要件は? 私もそんなに暇じゃないの」
戦場ヶ原「椅子に座って本を読んでいるだけじゃない」
雪ノ下「貴方と会話するより有意義だわ」
戦場ヶ原「そういえば雪ノ下さんは有名なぼっちだったわね」
雪ノ下「・・・依頼がないなら出て行ってもらうけど? 私と仲良くお喋りしにきたわけじゃないでしょう?」
戦場ヶ原「そんなことをするぐらいならマイダーリンに泥団子食べさせてあげるほうがましだわ」
雪ノ下「ちっ」
イイネ
>>3
犬ハサ知らねえんだわ
戦場ヶ原「色々と遠回りになってしまうのは私の悪い癖ね。ほら、私って恥ずかしがり屋さんだから」
雪ノ下「どこに恥ずかしがり屋がいるのよ」
戦場ヶ原「バカには見えないのよ」
八幡(役に立たない透明人間だな・・・)
戦場ヶ原「それで依頼、というより相談なのだけれど」
雪ノ下「相談?」
戦場ヶ原「恋人が小学生を襲ったり中学生を部屋へ招き入れたり幼女と一緒にお風呂に入っていたらどうしたらいいのか、ということについて」
八幡(相談に慣れてないんだろうな。それじゃ議題の発表だ。ってか阿良々木さんなにしてんだよ・・・)
支援
雪ノ下「警察に突きだす」
八幡(正論だ!)
戦場ヶ原「性犯罪の再犯率は高いと聞くわ。警察に突き出して問題が解決するとは思えない」
八幡(仮にもあんた彼女だろ!?)
雪ノ下「それもそうね・・・ねえ比企谷くん、どうしてロリコンに走ってしまうのかしら」
八幡「どうして俺なら解ると思ったんだよ」
戦場ヶ原「あら、こんなところに人がいたのね」
八幡「さっきどいてって言ってなかったっけ!?」
戦場ヶ原「てっきりバイオウイルス感染者かと・・・ごめんなさい」
八幡「だったら穏やかすぎだろ・・・」
雪ノ下「ロリコンの原因についてはもう調べたの?」
戦場ヶ原「ある程度は。幾通りあったけれど、彼の場合は無償で人を助けるというヒーロー(笑)だから、かよわい存在を愛でたくなってしまうのではないかと思われるわ」
雪ノ下「ヒーロー(笑)ですって比企谷くん」
八幡「だからなんで俺に振るんだよ!」
八幡(確かに阿良々木さんはその手の噂絶えないよな、昔から)
戦場ヶ原「どうしたものかしらね」
雪ノ下「・・・貴方が幼くなってみればいいんじゃないかしら」
八幡(何言いだしてんだこいつ)
戦場ヶ原「私が?」
雪ノ下「ええ。要は貴方に夢中になれば性癖も貴方に向かうわけでしょう?」
八幡(あ、こいつ本気だ。本気で馬鹿なこといってる)
戦場ヶ原「なるほど・・・」
八幡(あ、こっちも馬鹿だ)
みてる
雪ノ下「そうと決まればアプローチしましょう。比企谷くん、ようやく貴方が役に立つ時が来たわ」
八幡「俺にどうしろと・・・」
雪ノ下「どういったものがロリコンにウケがいいかを言うだけでいいのよ。貴方ならわかるでしょう?」
八幡「ある程度解ってしまっている自分が嫌だ・・・」
戦場ヶ原「やっぱり貴方も」
八幡「やっぱりってなんだよやっぱりって!」
戦場ヶ原「学校ではいつも一人ぼっち。誰にも相手にされず、誰にも興味を持たれず、そんな貴方はお兄ちゃんと慕ってくれる歳下の女の子に縋るしかなかった・・・」
八幡「ガチっぽくなるから適確な想像はやめろ!」
雪ノ下「小町ちゃんを助けないと・・・」
八幡「ほらこうなった!」
その後、比企谷八幡のアイデアによりロリコンアプローチ大作戦は着々と組み上げられていた。
その度に比企谷八幡は二人から冷水の如く視線を頂いたわけだが、彼の嘆きは虚空に消えていったという。
由比ヶ浜は犠牲になったの?
作戦決行
戦場ヶ原「あー、あー。聞こえるかしら、こちらアルファ。OK?」
雪ノ下『聞こえているわ。準備はいいかしら』
戦場ヶ原「万全よ。目標は今どの位置に?おーヴぁー」
雪ノ下『そちらに向けて歩いているわ。ところでさっきからなんなのそれは』
戦場ヶ原「気分が出るでしょう? では待機するわね」
雪ノ下『成功を祈るわ』
忍野「んでぇ、どうして僕まで呼ばれちゃったのかなぁ」
八幡「ちょっと俺達だけじゃ戦力不足かなと思いまして」
忍野「まぁいいけどねぇ・・・元々こういう遊びは嫌いじゃないし」
雪ノ下「これは遊びじゃありません。真剣に取り組んでください」
忍野「元気いいねぇ、なにかいいことでもあったのかい?」
雪ノ下(やっぱりこの人嫌い・・・)
阿良々木「戦場ヶ原先に帰っちゃったのかな・・・」テクテク
シクシク シクシク
阿良々木「泣き声? そこの草むらからか?」ガサガサ
シクシク シクシク
阿良々木(で、でかい! ランドセル背負ってるけどちょっとでかくないかこの子。いやしかし泣いてる子を放ってもおけないし・・・)
阿良々木「君、どうかした? 大丈夫?」
戦場ヶ原「あららぎくぅん・・・しくしく、しくしく」
阿良々木「せ、戦場ヶ原!? なにやってんだ幅広い意味で!」
雪ノ下「狙い通り食いついたわ。流石ロリコン」
忍野「阿良々木くんはヒーローくんだからねぇ」
みてる
このSSまとめへのコメント
おい、続きはどこだ?はよしろ