ルッキーニ「うにゃぁー!!! すっごいかぜー!!!」
ルッキーニ「おぉぉー!! 雨がいたーい!!! にゃぁー!! 海が荒ぶってる!! あらぶってるぅー!!」
ルッキーニ「たのしぃー!! にゃははははは!!!」
芳佳「ルッキーニちゃん!! 危ないから中に入ろうよー!!」
ルッキーニ「芳佳もおいでよぉー!! こんなハリケーン、めったにこないから遊ばないと損だよー!!」
芳佳「ほら! 波も高くなってきたし!!」
ルッキーニ「だいじょーぶ!! ほらほら!! 波打ち際なんかすっごい迫力だよー!!」
芳佳「ルッキーニちゃん!! あぶないからー!!」
ルッキーニ「あはは。だいじょうぶだってば。もー、芳佳は心配しょ――」
ザッパーン!!!!
芳佳「――あれ? ルッキーニちゃん!!? ルッキーニちゃん、どこー!? ルッキーニちゃぁぁん!!!」
ルッキーニと暁美ほむらが同じ声という現実
キチガイ?
うじゅーは犠牲になったのだ
ズッキーニ?(難聴)
ありえる
バルクホルン「宮藤!! どうした!!」
シャーリー「ルッキーニがどうかしたのか!?」
芳佳「バルクホルンさん!! ルッキーニちゃんが……き、きえ……!!」
バルクホルン「なに!?」
シャーリー「あのバカ!!」ダダダッ
芳佳「シャーリーさん!! 危ないですよ!!!」
シャーリー「ルッキーニ!! どこだ!! ルッキーニ!!!」
バルクホルン「シャーリー!! 風が強い!! 無闇に海のほうへいくな!!」
シャーリー「ルッキーニ!!! 返事をしろー!!!」
バルクホルン「シャーリー!! 聞こえないのか!! 戻れ!!!」
シャーリー「ルッキ――」
ザッパーン!!!
芳佳「えぇぇぇ!? シャ、シャーリーさぁぁん!!!」
バルクホルン「な……!! ストライカーを装着して救助に向かうぞ、宮藤!!」
芳佳「は、はい!!」
ハルトマンならハリケーン相殺できそう
食堂
ミーナ「随分と大きなハリケーンみたいね」
美緒「この状況でネウロイの襲撃があれば厄介だな」
ミーナ「こんな暴風雨では飛ぶことも難しいわね」
美緒「まぁ、ミーナやハルトマンなら問題はないだろうがな」
ミーナ「もう。美緒もでしょ?」
美緒「はっはっはっは。まぁ、そうだな」
ミーナ「ふふ。調子がいいんだから」
美緒「はっはっはっは」
ペリーヌ「さ、坂本少佐ぁ!!」
美緒「ペリーヌ、どうした?」
ペリーヌ「あの!! その!! えーと……!!」
ミーナ「落ち着いて、ペリーヌさん」
ペリーヌ「はぁ……ふぅ……。あ、あの、ルッキーニさんとシャーリーさんが行方不明になったようで……!! 今、バルクホルン大尉と宮藤さんが捜索に出ておられるのですが……!!」
美緒「行方不明?」
脳内再生が捗る
滑走路
美緒「――くっ。なんて、風だ」
ミーナ「トゥルーデ!!! 宮藤さーん!!」
バルクホルン「ミーナ!! 大変だ!! ルッキーニとシャーリーが!!」
ミーナ「聞いたわ。二人は波に浚われたのね?」
芳佳「は、はい」
美緒「おーい、ルッキーニー。シャーリー」
ミーナ「見つかってないのね」
バルクホルン「ああ。ハルトマンにも協力してもらってはいるんだが……」
エーリカ「ルッキーニー。シャーリー。返事しろー」ブゥゥゥン
ミーナ「……困ったわね」
芳佳「私が……ルッキーニちゃんを無理にでも引っ張って建物の中に……」
バルクホルン「自分を責めるな。宮藤」
エーリカ「わぁ!! 少佐ぁー!!! 少佐ぁー!!! ミーナ!! 少佐がきえたぁー!!」
ミーナ「え!? 美緒!?」
格納庫
ペリーヌ「少佐……が……? そんな……そ、ん……いやぁぁぁぁぁ!!!!」
リーネ「ペリーヌさん!! しっかりして!!」
ペリーヌ「少佐ぁ!! しょうさぁ!!!」
エイラ「なんかあったのかぁ?」
サーニャ「ねむい……」
芳佳「エイラさん!! サーニャちゃん!! ルッキーニちゃんとシャーリーさんと坂本さんが消えちゃったの!!!」
エイラ「こんな嵐の中、どこにいったんだ?」
バルクホルン「海の中だ」
サーニャ「少佐はサーフィンが趣味でしたか?」
エイラ「ルッキーニはしそうだな」
芳佳「そうじゃないです!!! 三人とも波に浚われちゃったのぉ!!」
エイラ「え……」
サーニャ「芳佳ちゃん。きっと何かの間違いよ。大丈夫、大丈夫」
エーリカ「サーニャ。受け止めたくない気持ちはわかるけど、事実なんだよ」
なんじゃこりゃ・・・
ルッキーニ、海に散る
ミーナ「……」
リーネ「ミーナ中佐!! みんなで捜索をしましょう!!」
芳佳「そうですよ!! 早くしないと坂本さんたち、きっと苦しんでます!!!」
エイラ「ダウジングで探すから、いますぐいこう」
サーニャ「は、はやくいかないと……息がもたないかも……」
エイラ「そうだな。少佐なら1時間ぐらいは潜ってても平気だろうけど、あれだ、ルッキーニなんて15分がいいところだかんな。早くしないとナ。こういうのは初動が大事だ」
バルクホルン「ミーナ、どうする? 捜索に行けというなら、勿論行くが」
ミーナ「ハルトマン中尉、それからバルクホルン大尉。周辺海域を捜索してみて。他の人は待機しておいて」
芳佳「そ、そんな!! みんなで探しましょうよ!!」
ミーナ「もし全員が海の中に引きずり込まれたら、どうするの? 誰が空を守るの?」
リーネ「そ、それは……」
ミーナ「お願いね。ハルトマン中尉、バルクホルン大尉」
バルクホルン「了解」
エーリカ「はぁーい」
芳佳「坂本さん……シャーリーさん……ルッキーニちゃん……」
滑走路
ミーナ「美緒……」
芳佳「ミーナ中佐!」
ミーナ「宮藤さん。危ないから中にいなさい」
芳佳「みんなで探しましょうよ。バルクホルンさんとハルトマンさんだけじゃ、見落とすかもしれませんし」
ミーナ「ダメよ。これ以上の人員は割けないわ。危険が大きすぎるもの」
芳佳「でも!!」
ミーナ「捜索は二人に任せましょう。宮藤さん、基地の中へ」
芳佳「いやです!!」
ミーナ「隊長命令です」
芳佳「そんな命令、きけません!!」
ミーナ「宮藤さん!! これ以上、私を困らせないで!!!」
芳佳「大切な人たちが消えちゃったんですよ!? じっとなんてしていられません!!!!」
ミーナ「宮藤さ――」
ザッパーン!!!
おいやめろ
なんだこれ・・・
ミーナの能力なら探せるんじゃないかって考えるのは野暮なのか
もっさん現役か
格納庫
リーネ「え……?」
サーニャ「あ、あの……バルクホルン……さ……ん……いま……なんて……?」
バルクホルン「ミーナと宮藤も……消えた……」
エイラ「な……な……」
エーリカ「トゥルーデ。もう一度、行くぞ」
バルクホルン「やめろ。この嵐の中では捜索などできん」
エーリカ「このままでいいのか!?」
バルクホルン「いいわけがないだろ!!」
エーリカ「……」
バルクホルン「だが……どうすることも……」
リーネ「あ……ぁ――」フラッ
ペリーヌ「リーネさん!! お気を確かに!!」
サーニャ「わ、わたし、さがしに……いかなきゃ……わたしの魔法で……」フラフラ
エイラ「おい!! やめろ!! サーニャ!! こんな天候じゃ、いくらサーニャでも探しようがないって!!」
「おい――み――じ――」
芳佳(だれか……よんでる……?)
「おき――やふ――」
芳佳「ん……?」
シャーリー「おぉ。起きたか」
芳佳「シャ、シャーリーさん!?」
シャーリー「中々目を覚まさないから心配したんだぞ?」
芳佳「シャーリーさん!!!」ギュッ
シャーリー「ど、どうした?」
芳佳「生きてるんですか!? 死んでないですよね!?」
シャーリー「たぶんな」
芳佳「多分じゃ困りますよぉ!!」
美緒「――ん? 宮藤も目が覚めたか。あとはミーナだけだな」
シャーリー「そうですね」
芳佳「さ、坂本さん!! 無事だったんですね!? よ、よかった……うぅ……ホントに……」
美緒「何を泣いている?」
芳佳「だって……だって……」
美緒「私が簡単に死ぬわけがないだろう」ナデナデ
芳佳「さかもとさぁん……」ギュッ
シャーリー「で、どうですか?」
美緒「どこかの島に流れ着いたのは確かだ。魔眼でだが基地も確認できたから、そこまで遠くというわけではなさそうだ」
シャーリー「それなら、サーニャあたりが見つけてくれますね」
美緒「うむ。すぐに救助が来るはずだ」
芳佳「そうなんですか?」
美緒「ああ。屍で帰ることにはならんさ」
芳佳「はぁ……」
シャーリー「みんながこの島に流れ着いてよかったですね」
美緒「不幸中の幸いだな」
芳佳「あの、それじゃあルッキーニちゃんも?」
シャーリー「ルッキーニは外だ」
ルッキーニおらんほうがええやろ
ルッキーニ「うひゃぁー!! すっごいかぜー!!! にゃははははは!!!!」
芳佳「ルッキーニちゃん……」
シャーリー「波打ち際に行かないように釘はさしておいたから、心配はいらない」
美緒「嵐が来ると妙に胸が躍るというか、不思議な高揚感はあるからな。ルッキーニが騒ぎたくなるのも分かる」
シャーリー「あー。わかりますよ。それ」
美緒「だからと言って、他人、いや、我々に迷惑をかけるのは問題があるがな」
シャーリー「すいません」
美緒「シャーリーが謝ることではない」
芳佳「きっとみんな、心配してますよね」
シャーリー「バルクホルンあたりが暴走してなきゃいいけどな」
ミーナ「ん……?」
美緒「ミーナ、気がついたか?」
ミーナ「こ、ここは……?」
美緒「孤島に佇む小屋の中だ」
ミーナ「孤島……? あ、美緒!? だ、大丈夫だったの!?」
美緒「この通りだ」
ミーナ「美緒ぉ!!」ギュッ
美緒「よしよし。すまなかった。私としたことが、シャーリーとルッキーニの捜索をしていて波に注意することを失念していた」
ミーナ「もう……本当に心配したのよ?」
美緒「それは私もだぞ?」
ミーナ「え?」
美緒「お前が目を開けないことが、どれだけ私を不安にさせたか分かるか?」
ミーナ「それは、ごめんなさい。だけど、それも美緒が……」
美緒「そうか。これも私の所為か」
ミーナ「そうよ」
美緒「はっはっはっは。分かった。そういうことにしておこう」
ミーナ「そうなの! 私は何も悪くありませんっ」
シャーリー「中佐、あの、私と宮藤もいるんですけど」
ミーナ「え!? な……!!」
芳佳「すいません。他に部屋があれば、すぐに移動したんですけど……」
ルッキーニと戦場ヶ原ひたぎの中の人が同じ人という事実
ミーナさん中古のくせに
中古ババアはここで死んだほうが良かったな
ミーナ「な……な……」
美緒「少なくとも12時間はここにいなければならないだろうな。多少、窮屈だが我慢してくれ」
シャーリー「いや、そういうことじゃ」
ミーナ「こほん。えーと、現状の説明をしてもらえる、坂本少佐?」
美緒「いいだろう。我々は基地から遠く離れた孤島に流れ着いた。雨風を凌ぐためにこうして小屋の中に避難している」
ミーナ「この島は完全な無人島なの?」
美緒「ネウロイの影響で無人になった島だろうな。何件か家屋もあるようだ。そこまで行くのは少々時間がかかるが」
ミーナ「救助の目処は?」
美緒「基地にはサーニャがいるから、すぐに気がついてくれるはずだ」
ミーナ「そう」
シャーリー「すぐに帰れるぞ、宮藤」
芳佳「はいっ」
ミーナ「それにして全員がここに流れ着いたなんて、偶然というより奇跡ね」
美緒「わたしもそう思っている」
ミーナさんかわいいだろうが
ミーナさん中古ちゃうし
世界一かわいい中古だよ
ハリケーンじゃなしにタイフーンかもよ
芳佳「救助がくるまで、じっとしているしかないですよね」
美緒「この雨風だからな」
シャーリー「なんだ、宮藤? ルッキーニみたいに外で遊びたいのか?」
芳佳「そ、そういうわけじゃ。ただ、じっとしていると色々考えちゃいそうで」
ミーナ「そうだ! ルッキーニさんはどうなったの!?」
シャーリー「外で元気にはしゃいでますよ」
ミーナ「外……?」
美緒「宮藤の気持ちもわからなんではないが、こういう場合は何もせず、この場に留まっているほうが得策だ。無駄なエネルギーを使うメリットはないからな」
芳佳「そうですね」
シャーリー「でも、崖や浜のほうへ行かなかったら、いいんじゃないですか?」
美緒「突風で飛ばされる可能性もあるだろう」
ミーナ「シャーリーさん」
シャーリー「なんですか?」
ミーナ「ルッキーニさん、どこにいるの?」
シャーリー「どこって、窓から見えるところにいるはずですよ」
ルッキーニまたか
ミーナ「でも、見当たらないけれど」
シャーリー「そんなバカな……」
芳佳「えー?」
美緒「見える範囲で遊べと何度も言い聞かせたが」
シャーリー「い、いない!! ――まさか!!!」ダッ!!
芳佳「シャーリーさん!! 待って下さい!!!」
美緒「シャーリー!!」
ガチャ
ルッキーニ「にゃぁー。ずぶぬれぇー」
シャーリー「あ……ルッキーニ……」
ルッキーニ「たっだいまぁ。にひぃ」
シャーリー「……はぁぁ」ガクッ
ルッキーニ「シャーリー? どったの?」
シャーリー「腰が抜けたんだよ……」
ルッキーニ「えー? シャーリー、おばさんみたーい。にゃははははっ」
シャーリーかわいい結婚したい
ルッキーニ「にふぁい……いふぁい……!! ぎょめぇぇぇん……ふぁーひー!!」
シャーリー「いくらルッキーニでも許さない」グニッ
芳佳「あ、あのその辺で……」
ミーナ「とにかく、みんな無事でほっとしたわ」
美緒「501に波に浚われた程度で死んでしまう軟弱者はおらん」
ミーナ「美緒?」
美緒「……食料もないし、現地調達もこの嵐ではままならないだろう」
ルッキーニ「えぇー!? あなかすいたぁー!!」
シャーリー「あのな、ルッキーニ。どうしてこんなことになったのか、ゆっくりと胸に手を当てて考えてみろ」
ルッキーニ「うじゅ……」モミモミ
芳佳「きゃぁ!!! ルッキーニちゃん!! 自分の胸だって!!」
ルッキーニ「残念賞」
芳佳「やめてぇー!!」
ミーナ「ふふっ。こんな状況でもいつもと同じように振舞えるのはいいわね」
美緒「全く、心強いな」
うじゅー(^q^)足引っ張りすぎ
格納庫
エイラ「もう私が行ってくる!!」
サーニャ「私も行くわ、エイラ」
リーネ「私も行きます!! ううん、行かないとダメなんです!!」
ペリーヌ「わたくしも行きますわ!!!」
バルクホルン「待て!! お前たち!! ハリケーンが通り過ぎるまでは捜索のための出撃は認めないといったはずだ!!」
リーネ「でも、こうしている間にも芳佳ちゃんが!!」
サーニャ「私の魔法ならすぐに見つけられます」
バルクホルン「ダメだ。これ上のリスクを背負っても意味はない」
エーリカ「トゥルーデ、それ、どういう意味だ?」
バルクホルン「……」
エーリカ「諦めるのか?」
バルクホルン「……残念だが」
リーネ「私は諦めたくありません!! 今も芳佳ちゃんが苦しんでいるのに!!! 諦めるなんてできません!!!」
エイラ「大尉!! おねがいだぁ!! 捜索にいかせてくれぇ!!」
エイラなら部屋で寝てるはずだ
そいつはネウロイだな
サーニャ「バルクホルンさん……」
バルクホルン「今、501は瀬戸際だ!! 勝手な行動など、絶対に許さん!!!」
エーリカ「……なら、どうするのさ?」
バルクホルン「捜索隊は既に出ている。私たちは捜索隊からの報告を聞けばいい」
ペリーヌ「しかし!! わたくしたちがストライカーユニットで出たほうが迅速な行動が……」
バルクホルン「これは命令だ!!! ペリーヌ・クロステルマン中尉!!」
ペリーヌ「……っ」
バルクホルン「上官の命令には従え!!」
リーネ「で、できません!!」
バルクホルン「リーネ……!!」
リーネ「わ、私一人でも行きます!!」
エーリカ「まぁまぁ、待ってよ。リーネ」
リーネ「はなしてください!! 芳佳ちゃんが……芳佳ちゃんが……!!!」
エーリカ「リーネ。みんな気持ちは一緒だから。トゥルーデだって、ずっと歯を食いしばってるだろ?」ナデナデ
リーネ「うぅ……ぅ……よしかちゃん……」
孤島 小屋
シャーリー「そういえばさ、宮藤って結構モテるよな」
芳佳「え!? なんですか、いきなり!?」
シャーリー「坂本少佐もだけど、異性はまぁいいとして、同性にすらモテるってどんな感じなんだ?」
芳佳「そんなのよくわかんないですよ。それにシャーリーさんのほうがモテると思います。かっこいいですし」
シャーリー「そうか?」
ミーナ「美緒は本当にモテるわよね」
美緒「ん? しらんな」
ミーナ「だって、よく扶桑のファンからお手紙届くし」
美緒「ああ。稀に熱烈な愛を記した手紙も届くな」
芳佳「そ、それって、どんな内容なんですか!?」
美緒「最近届いたので言うと、あなたのことを考えると夜も眠れず、ただただ自分を慰めるばかりですわ、とかな」
シャーリー「宮藤にはそういった手紙は届かないのか?」
芳佳「ないですないです!! どうして私がモテるだなんて……。ありえませんよぉ」
ルッキーニ「すぅ……すぅ……」
支援ダナ
緊張感ねぇなwwww
シャーリー「隠すなって。知ってるんだぞぉ?」
芳佳「な、なんのことですか?」
シャーリー「最近、リーネやサーニャ、エイラと良く一緒に寝てるんだろ?」
美緒「そうなのか?」
芳佳「あ、えっと……よくってほどじゃ……」
ミーナ「あまり感心しないわね、宮藤さん。詳しく報告してくれない?」
芳佳「えぇぇ?」
美緒「報告義務を怠るな」
芳佳「えっと、こういう嵐のときや、戦闘で怖い目にあったときにリーネちゃんとは添い寝をするってだけで……」
シャーリー「怖いからか?」
芳佳「はい。リーネちゃんもそれは同じみたいで……」
ミーナ「サーニャさんとエイラさんは?」
芳佳「それはごく最近なんですけど、目を覚ましたらサーニャちゃんとエイラさんに挟まれるように寝ているときがあるんです」
美緒「サーニャもエイラも何をやっているんだ。帰ったら注意してやらんとな」
芳佳「二人とも夜間哨戒明けで寝ぼけて部屋を間違えたって言ってるんで、注意するようなことではないと思います」
修学旅行かな?
面白い支援
ミーナは人のこと言えない
いいよー
ミーナはそういうとこあるよな
シャーリー「宮藤は競争率高いみたいだな」
芳佳「競争率?」
美緒「宮藤はその三人の中では誰が一番好きなんだ?」
ミーナ「み、美緒!! 何もそんなこと聞かなくても!!」
美緒「聞いておいて損はないだろう。宮藤が部隊の者たちと上手くやっているのかどうかも確認しておかなくてはいけないはずだ」
ミーナ「それもそうね」
芳佳「そんなぁ」
シャーリー「で、誰が好きなんだ?」
芳佳「それは……リーネちゃんになりますけど。でも、サーニャちゃんもエイラさんも大好きですよ!!」
シャーリー「あははは。まぁ、宮藤ならそう言うか」
美緒「シャーリーはどうなんだ?」
シャーリー「あたしですか? あたしは宮藤が好きですねー」スリスリ
芳佳「えぇぇー!?」
美緒「ほう。奇遇だな。私も宮藤のような扶桑の撫子が嫁としては理想だ」
芳佳「さ、坂本さんまでぇ!! やめてくださいよぉ!!」
ぼくは、お姉ちゃん!
ミーナ「うふふ。宮藤さんはバルクホルン大尉にも目をかけられているし、501の半数以上は宮藤さんの虜になっているわね」
芳佳「うぅ……」
ルッキーニ「うにゃぁ……? みんな、なにしてるのぉ?」
シャーリー「お。ルッキーニ、起きたか」
ルッキーニ「しゃーりぃー」ギュッ
シャーリー「よしよし。ルッキーニは501の中で誰が一番好きなんだ?」
ルッキーニ「シャーリーっ!!」
シャーリー「2番は?」
ルッキーニ「よしかぁー!!」
芳佳「あ、ありがとう。なんだが、照れちゃうなぁ」
美緒「ルッキーニ、私は?」
ルッキーニ「すぅ……すぅ……」
シャーリー「寝ちゃいましたね」
美緒「……」
ミーナ「はい。それじゃあ、おしゃべりはこの辺にして、そろそろシャーリーさんと宮藤さんも寝て。坂本少佐は救助が夜間に来るかもしれないから、私と一緒に起きておくこと」
モテモテだな
そろそろ見回りの先生が寝てるか確かめにくるぞ
基地にいる皆は焦燥しきってると言うのに
501基地 格納庫
サーニャ「夜間哨戒に出るだけです。離してください」
エーリカ「許可で出てないだろ?」
サーニャ「だけど……!!」
エーリカ「サーニャ」
サーニャ「……行かせてください」
エーリカ「もしサーニャが帰ってこないなんてことになったら、私は泣くぞ。いいの?」
サーニャ「ハ、ハルトマンさん……」
エーリカ「もう少し待ってみよう。捜索隊も夜通しで探してくれてるんだから」
サーニャ「……すいません」
エーリカ「よし。それじゃ、今日は夜間哨戒はいいから、もう寝たほうがいいよ」
サーニャ「はい……。そうします」
エーリカ「おやすみ」
バルクホルン「――すまないな、エーリカ。私ではサーニャを説得できる自信がなかった」
エーリカ「気にしなくていいって。こういうときだから、役割分担はしておいたほうがいいし。……トゥルーデも無理だけはしないでね」
ペリーヌの部屋
リーネ「芳佳ちゃん……坂本少佐……ミーナ中佐……シャーリーさん……ルッキーニちゃん……」
リーネ「みんな……無事でいて……」
ペリーヌ「……リーネさん。いつまで起きているつもりですの?」
リーネ「ペリーヌさん……」
ペリーヌ「ほら、こっちにきなさい」
リーネ「ペリーヌさん……わたし……こわいんです……こわくて……ふるえが……」
ペリーヌ「わたくしだって、同じですわ。考えたくもないないことが、勝手に頭の中でぐるぐる回っていて……」
リーネ「ペリーヌさん」ギュッ
ペリーヌ「リーネさん、一緒に寝てください。今宵は誰かがいてくれないと……」
リーネ「私だって同じです。誰かの傍にいないと、気が狂いそうで……」
コンコン
ペリーヌ「は、はい? どうぞ」
サーニャ「失礼します」ガチャ
エイラ「あ、やっぱり、ペリーヌの部屋にリーネがいたぞ」
ペリーヌ「ど、どうかされましたの?」
サーニャ「一緒に寝てください」
ペリーヌ「え……」
エイラ「リーネ!! 頼む!! この際、ペリーヌでもいいけど」
ペリーヌ「なんでか、その言い方は!!」
リーネ「サーニャちゃん、どうしたの?」
サーニャ「眠れないからエイラと一緒に寝ようとしていたんだけど、そうすると……」
エイラ「どうしても宮藤のことを考えちゃってさぁ。もう、さっきなんてサーニャが泣き出して……」
サーニャ「エイラもでしょ?」
エイラ「ち、ちがうぞ! あれは眠かったから涙が出ただけで!!」
ペリーヌ「しかし、四人も眠れるスペースなんてこのベッドにはありませんわ」
エイラ「もっとくっつけよ。なんとかなるだろう」
ペリーヌ「む、無茶いわないでくださいな!!」
サーニャ「リーネちゃん、隣、いい?」
リーネ「うん。みんなで寝よう。そうでもしないと、私たちダメみたいだもんね……」
エイラの金玉潰すシーンになったら起こして
>>61
ペリーヌ「なんでか、その言い方は!!」
↓
ペリーヌ「なんですか、その言い方は!!」
バルクホルンの部屋
バルクホルン「どう思う、エーリカ?」
エーリカ「んー? なにが?」
バルクホルン「やはり、もう絶望的だろうか」
エーリカ「どこかに流れ着いていればあるいは……だね」
バルクホルン「万が一の場合は、私が隊長ということになるのか」
エーリカ「トゥルーデしかいないでしょ。私やペリーヌなんかじゃ話にならないしさ」
バルクホルン「そうか」
エーリカ「トゥルーデ、まだ諦めるのは早いって」
バルクホルン「分かっている。しかし、私にも立場というものがある。最悪の事態は想定しておくべきだ」
エーリカ「……そうだけどさぁ」
バルクホルン「エーリカ?」
エーリカ「大丈夫。支えてあげるって。それとも私じゃ頼りにならない?」
バルクホルン「そんなことあるものか」
エーリカ「ありがと。とりあえず、寝ようよ。起きたらミーナたちも見つかってるかもしれないだろ? おやすみ、トゥルーデ」
孤島 小屋
ミーナ「まだ暴風域からは出ないようね」
美緒「これではサーニャの夜間哨戒も中止だろうな」
ミーナ「そうね。むしろ、この天候で夜間哨戒をさせるなら、トゥルーデを叱らないといけないわ」
美緒「バルクホルンがそんなことをさせるとは思えんし、なによりエイラが制止するはずだ」
ミーナ「それなら心配いらないわね」
美緒「では、寝るか? この嵐の中を捜索班が飛んでくるとは考えにくいからな」
ミーナ「起きていればその分空腹にもなるし。寝ましょう」
美緒「それがいい」
ミーナ「そういえば、美緒?」
美緒「なんだ?」
ミーナ「宮藤さんのことを嫁にどうとかって言っていたけど、あれって本気なの?」
美緒「嫁にするなら宮藤のような扶桑の撫子がいい。ということだが?」
ミーナ「宮藤さんも大変ね。美緒みたいな人に嫁いだりしたら」
美緒「何を言う。円満な家庭築けるよう心がけるに決まっているだろう。私とて一度添い遂げると決心した相手と別離などしたくないからな」
ルッキーニィ?
ミーナ可哀想
翌日
シャーリー「あー。まだ嵐の中かぁ」
ミーナ「速度が遅いのね。これでは捜索隊もここまでは来る事はできないわ」
シャーリー「それは困りましたね」
ルッキーニ「おなかすいたぁ……」
芳佳「じ、実は、わたしも……」
ミーナ「そうね。食料はともかく、水もないし……」
美緒「では、食料調達をしてくるか」
シャーリー「へ? 少佐?」
美緒「私も空腹なのでな」
ミーナ「美緒、危険よ。やめて」
シャーリー「そうですよ。いざとなったら雨水でも飲んでいればいいし」
美緒「腹を壊すぞ。便所もないのに、いいのか?」
シャーリー「それは……」
芳佳「あ、あの。確かにお腹はすいてますけど、まだ我慢できないほどじゃないんで大丈夫ですよ。坂本さん」
もっさんの嫁は土方だろ
美緒「しかしだな」
ルッキーニ「うじゅぅ……」
シャーリー「ルッキーニもまだ我慢できるよな?」
ルッキーニ「うん。だいじょーぶ」
美緒「そうか。ならばいいが」
芳佳「はぁ……」グゥ~
ミーナ「宮藤さん……」
芳佳「す、すいません。なっちゃいました」
シャーリー「なんかして気を紛らわせないとやってられないな」
ルッキーニ「どうするのー?」
シャーリー「うーん……」
ミーナ「できることは限られているもの。気を紛らわせるのも容易ではないわ」
美緒「私の刀に名前を考えるというのはどうだ?」
芳佳「その刀、名前ないんですか?」
美緒「扶桑刀という俗称はあるがな。無銘の刀だ」
501基地 格納庫
エーリカ「――おかえり、トゥルーデ。どうだった?って、聞くまでもないか」
バルクホルン「……すまん」
エーリカ「いいよ。次は私が行ってくる」
リーネ「バルクホルン大尉!!」
エイラ「宮藤、みつかったか!?」
サーニャ「よ、芳佳ちゃん……は……」
バルクホルン「……」
ペリーヌ「あぁ……少佐……!!」
エイラ「……大尉が隊長になるのか?」
ペリーヌ「エ、エイラさん!!」
エイラ「だって……だって……!! 占ってもいい結果なんて全然でないんだぞ!! もう次のことを考えたっていいだろ!?」
ペリーヌ「そんなことわざわざ言わなくたっていいですわよ!!! 状況を考えてください!!」
バルクホルン「やめろ!!! やめてくれ……」
ペリーヌ「バルクホルン大尉……もうしわけ、ありません……」
もっさんに届いた熱烈な手紙、一体何を慰めてるんですかねぇ
孤島 小屋
ルッキーニ「アルティメット・サカモトー!」
美緒「字にするとアルティメット・サカモ刀か? ふむ」
ミーナ「そんな名前でいいの?」
美緒「そうだな。もう少し扶桑に馴染みのある名にしてほしいところだ」
芳佳「それじゃあ、神風丸とか?」
美緒「ほう? 宮藤」
芳佳「あ、だめですか?」
美緒「それ、もらってもいいか?」
芳佳「は、はい。どうぞ!!」
美緒「お前は今日から神風丸だ。いいな?」
シャーリー「少佐ぁ。気に入ったのはいいですけど、即決したらダメじゃないですかぁ?」
ミーナ「まだ考え始めてから10分もたってないわよ?」
美緒「む。そうか。しかし、あまりにもしっくりきてな……。――やはり、外に出て食料調達をするか? それが一番気が紛れるだろう」
ミーナ「こんな嵐の中に出て行っても、食料なるものは見つからないわ。やめて」
砂浜
ルッキーニ「風がつよーい!! 芳佳ぁ!! たのしー!?」
芳佳「ちょっと楽しいけど、楽しめる状況じゃないよー!!」
シャーリー「おぉ!? 確かに魚が打ち上げられてるなぁ」
美緒「だろう。嵐になるとこういうこともあるからな」
ミーナ「いいから、早く持って帰りましょう!!」
美緒「シャーリー。そちらの大物は任せる」
シャーリー「了解っ」
美緒「ミーナはこちらの魚を」
ミーナ「え、ええ。ところで、これ捌けるの?」
美緒「捌く必要などない。焼いて食えばいいのだからな」
ミーナ「はぁ……火はどうするの?」
美緒「ルッキーニの魔法があるだろう」
ルッキーニ「みてみてー!!! 風が背中を押してくれるからすっごく速く走れるよー!!!」ダダダッ
芳佳「ほんとだぁー!! すごーい!! ルッキーニちゃん!!!」
ほのぼの
実は波にさらわれた組は全員死後の世界という
バッドエンドもありうるわけか
小屋
ルッキーニ「でやぁ……!!」ジジジッ
シャーリー「上手く焼けるのか?」
美緒「光熱だからな。問題はないはずだ」
ミーナ「おかしな焼け方をしなければいいけど……」
芳佳「がんばって!! ルッキーニちゃん!!」
ルッキーニ「うん!! がんばる!!」ジジジジッ
ルッキーニ「――チーン!! はい、できあがりぃ!!」
美緒「よし。ホカホカだな」
シャーリー「なまぐさっ!!」
ミーナ「美緒、これはちょっと……」
ルッキーニ「うぇ、なにこれぇ?」
美緒「これしか食料はないぞ? では、いただきます」
芳佳「さ、坂本さん!! ちょっと待ってください!!」
美緒「はむっ」
シャーリー「息をするのと、外で遊ぶの、どっちがいい?」
つ④
>>78
やめい
芳佳「……」パァァ
美緒「うぅぅ……」
シャーリー「光熱じゃやっぱり上手く焼けないな」
ルッキーニ「うじゅ……」
シャーリー「落ち込むなって。ルッキーニが悪いわけじゃないだろ?」
ルッキーニ「でも……」
ミーナ「美緒、お腹は大丈夫?」
美緒「ああ、宮藤のおかげでだいぶ楽になった。もういいぞ」
芳佳「もうすこしだけ……」
美緒「ダメだ。やめろ」
芳佳「でも」
美緒「あとは外で済ませてくるから問題はない」
芳佳「あ、危ないですよ!! 外でなんて!!」
美緒「ミーナ、付き合ってくれ」
ミーナ「はいはい」
芳佳「大丈夫かなぁ……」
シャーリー「心配ないって。雨風も弱まってきたきたみたいだしな」
芳佳「え? あ、ホントだぁ」
シャーリー「今日の夕方ぐらいには助けもくるだろ」
芳佳「みんなに謝らないといけませんね。絶対、心配してますよ」
シャーリー「ははは。案外、心配してないかもしれないぞ?」
芳佳「それはそれで……寂しいですけど……」
ルッキーニ「ごめんね、シャーリー、芳佳」
シャーリー「え?」
ルッキーニ「私の所為でこんなことになったのに、お魚も上手に焼けないし……」
芳佳「ルッキーニちゃん……」
シャーリー「ここで謝っても仕方ないな。全員の前で謝罪会見だ。いいな?」
ルッキーニ「うん。あたし、ちゃんとあやまる」
芳佳「私も一緒だよ!! ルッキーニちゃん!!」
ルッキーニ「よしかぁ。ありがとう!!」
いいよー
501基地 格納庫
ペリーヌ「ハリケーンの暴風域からは出ましたわね」
リーネ「はい。まだ風は強いですけど、航行に支障はないはずです」
エイラ「大尉!! 命令してくれ!!」
サーニャ「お願いします」
バルクホルン「……」
エーリカ「トゥルーデ……」
バルクホルン「私の話を聞いてくれ」
リーネ「は、はい」
バルクホルン「はっきり言って、ミーナ中佐たちは生きていないだろう」
ペリーヌ「な……!!」
エイラ「そんなこというなぁー!!!」
サーニャ「よ、しかちゃん……」
バルクホルン「お前たちは、5人の亡骸を捜索しようとしているのだぞ。行きたいか?」
リーネ「……!」
エイラ「そ、それは……」
サーニャ「……」
バルクホルン「水死体を見たことがあるものは?」
ペリーヌ「そ、そんなの……ありませんわ……」
バルクホルン「見るに耐えない無残なものに成り果てている。とても直視などできないほどにな」
エーリカ「おい、トゥルーデ」
バルクホルン「それでも、行きたいか?」
リーネ「――はいっ」
ペリーヌ「リーネさん!?」
リーネ「私は芳佳ちゃんたちを迎えに行きたいです」
バルクホルン「死体かもしれないのにか?」
リーネ「覚悟はあります。どんな形でも私は芳佳ちゃんたちを抱きしめてあげたい。きっと凍えているはずですから」
サーニャ「……私もです。芳佳ちゃんを暖めてあげたい。この手で」
エイラ「わ、わたしもだ!! ルッキーニだって、絶対泣いてる!! だから、撫でてやりたい!!」
ペリーヌ「わたくしも……わたくしも……坂本少佐を誰よりも先に迎えに行きたいですわ!!」
バルクホルン「そうか……。ハルトマンは?」
エーリカ「私はトゥルーデが行けって言えばいくけど?」
バルクホルン「……わかった。では、30秒で用意しろ」
リーネ「了解!!」
エイラ「サーニャ!! 急ごう!! 宮藤たち、待ってるぞ!!」
サーニャ「うんっ」
ペリーヌ「待っていてください、坂本少佐……」
バルクホルン「……」
エーリカ「お疲れ」
バルクホルン「リーネたちには嫌われたな」
エーリカ「そんなことないって」
バルクホルン「エーリカ、もし私が崩れそうになったら頼む」
エーリカ「うん。トゥルーデはホント、私がいないとダメだねっ」
バルクホルン「そうだな……」
エーリカ「ほら、いくぞ。トゥルーデ! 指揮官が遅れたらダメだろ!!」
空中
サーニャ「……」
エイラ「どうだ、サーニャ。何か見えるか?」
サーニャ「……向こう」
ペリーヌ「な、なにが見えましたの!?」
サーニャ「向こうの島に5人がいるわ」
リーネ「え!?」
ペリーヌ「生きていますの!?」
サーニャ「そこまでは……ごめんなさい……」
バルクホルン「分かった。私とハルトマンが先行する。リーネ、エイラ、ペリーヌ、サーニャは後に続け」
リーネ「了解」
バルクホルン「飛ばすぞ、ハルトマン!!」
エーリカ「おっけー」
リーネ「芳佳ちゃん……!!」
ペリーヌ「リーネさん!! 急ぎ過ぎないように!! 到着する前に海に落ちてしまいますわよ!!」
30秒で支度しな!
ドーラより鬼なバルクホルン
孤島 砂浜
バルクホルン「こんなところまで流されたのか」
ペリーヌ「魚が打ち上げられて死んでいますわね」
エイラ「縁起でもないな……」
エーリカ「サーニャ、反応はある?」
サーニャ「はい。こっちです」
リーネ「あ、あの。これ、足跡じゃないですか?」
バルクホルン「本当だな。まだ新しいぞ」
ペリーヌ「と、いうことは!!」
エーリカ「生きてる……!!」
サーニャ「はぁ……」
バルクホルン「急ごう。もし魚の死肉を貪っていたら……」
リーネ「あ……!!」
エイラ「み、宮藤がいるし、だ、だ、だいじょうぶ、ダ、ダロぉ?」
エーリカ「喋ってないで急げ!!」
一方宮藤たちは呑気に刀の名前を考えていた
サーニャ「小屋です。あの中から3人が。小屋から少し離れた場所に2人がいます」
バルクホルン「ハルトマン、小屋の中を見て来い」
エーリカ「オッケー!!」
バルクホルン「サーニャ!! 小屋から離れた場所というのはどこだ!! 詳しく教えてくれ!!」
サーニャ「わ、わかりました!!」
エーリカ「――まずは私が中の様子を見る。で、もし合図がなかったら、覚悟を決めてから入って」
リーネ「は、はい」
ペリーヌ「少佐……!!」
エイラ「中尉、頼む」
エーリカ「ふぅ……。それじゃ、いきますかぁ」
エーリカ「……」ガチャ
芳佳「すぅ……すぅ……」
シャーリー「ん? お。ハルトマン。助けにきてくれたのかぁ? いやぁー、よかったぁ。もう腹へってさぁ」
ルッキーニ「シャーリぃ……すぅ……すぅ……」
エーリカ「……はぁ……」ガクッ
うえーん生きててよかったよおー
エイラ「あ、合図がないぞ……」
リーネ「うぅ……ぐすっ……」
ペリーヌ「リーネさん。わたくしたちはこの結果を覚悟していたはずですわよ」
リーネ「でも……でも……よしかちゃぁん……がぁ……ぁぁ……」
エイラ「リーネ……」
ペリーヌ「わたくしは行きますわ」
エイラ「ペリーヌ、無理すんな。足が震えてるぞ?」
ペリーヌ「し、しかたありませんでしょう……」
エイラ「ほら、一緒にいくぞ」ギュッ
ペリーヌ「エイラさん……」
エイラ「私だって、怖いんだよ」
ペリーヌ「……はいっ」
リーネ「……わ、私も行きます!!」ギュッ
エイラ「よし。三人でいくぞ」
ペリーヌ「は、はい」
エイラ「……」ガチャ
リーネ「うぅ……」
ペリーヌ「ふぅー……ふぅー……」
エーリカ「うぅぅ……ぅぅぅ……」
エイラ「な!?」
リーネ「ハルトマン中尉!?」
ペリーヌ「どうして、うずくまって……!!」
シャーリー「おぉ。なんだぁ、みんなで来てくれたのかぁ」
リーネ「え!?」
ペリーヌ「シャ、シャーリー大尉……!?」
エイラ「うわぁぁぁぁ!!! でたぁぁぁぁ!!!」
芳佳「え? え?」
ルッキーニ「うにゃぁ……? なにぃ?」
シャーリー「おい。あたしたちは生きてるぞ。ほら、透けてないだろ?」
リーネ「あ……あぁ……!! よしかちゃん……!! よしかちゃぁーん!!!」テテテッ
④
しえん
エーリカ正妻すぎワロタ
EMT!EMT!
森
サーニャ「こっちです」
バルクホルン「よし……」
「ミーナ、傍にいるか?」
「いるから、早く済ませて。長いわよ、美緒」
サーニャ「この声……」
バルクホルン「――少佐ぁ!! ミーナぁぁ!!!」
ミーナ「な!?」
美緒「おぉ!? バ、バルクホルンか!!!」
サーニャ「あぁ……よかったぁ……い、いきてる……」
バルクホルン「ミーナ!!!」
ミーナ「トゥルーデ!! ちょっとまって!!」
バルクホルン「どれだけ心配させるんだ……ミーナ……」ギュッ
ミーナ「あ……トゥ、トゥルーデ……」
美緒「……救助に来てくれた二人にいうのもなんだが、少し離れてくれないか? まだ、終わっていなくてな……」
ホーカーハリケーンかと思ったら違った
戦犯:ルッキーニ
おトイレですか?
小屋
芳佳「リーネちゃん!!」
リーネ「芳佳ちゃん!! 芳佳ちゃぁーん!!!」スリスリ
エイラ「もう!! 宮藤!! 生きてるなら生きてるって言えよなぁ!! わた、サーニャがどれだけ心配したとおもってんだよぉ! シャーリーもルッキーニもだぞ!! こらぁ!!」
芳佳「だ、だって、通信する方法がなくて」
エイラ「それでもだぁ!!」
ルッキーニ「エイラ、むちゃくちゃぁ」
ペリーヌ「はぁ……もう……宮藤さんのバカぁ……」
芳佳「ペリーヌさん……ごめんなさい……」
ペリーヌ「もう!! 死んでればよかったんですわ!!!」
芳佳「ひどーい!!!」
シャーリー「ハルトマン。おい。大丈夫か?」
エーリカ「い、いま……こっち見ないで……」
シャーリー「わ、悪かったな」
エーリカ「別に……ぃぃ……」
しえゆ
おとさねえよ
バルクホルン「ミーナも少佐もどこも怪我はないんだな?」
ミーナ「大丈夫よ」
美緒「はっはっは。これしきのことでどうにかなる私ではないぞ、バルクホルン」
バルクホルン「少佐!!!」
美緒「な、なんだ?」
バルクホルン「分かっている。少佐もミーナもシャーリーも、全員が柔な身体ではないことぐらいな」
ミーナ「トゥルーデ……?」
バルクホルン「でも、私たちの前から消えたら、そんなのは信じられなくなる」
美緒「……」
バルクホルン「信頼していないわけじゃない。でも、どうしても不安が先にくるんだ」
美緒「私も同じだろうな」
バルクホルン「みんな一緒だ」
エイラ「サーニャ!!! 宮藤たち無事だったぞー!!!」
サーニャ「エイラ!!」
エイラ「宮藤はぶじだったんだぁー!!! サーニャー!!!」
「これやるよ」つ④
リーネちゃんはかわいいなあ
フランカは知能障害
死ね
ルッキーニ「――あたしが全部悪いの。ハリケーンがきて、なんだが楽しくなっちゃって」
バルクホルン「ルッキーニ少尉……」
エーリカ「もういいじゃん。みんなこうして無事だったんだし。それに嵐の日にはしゃいじゃだめって軍規はないしね」
バルクホルン「軍人以前の問題だ。こんなものは。反省しろ!!」
ルッキーニ「あぃ」
芳佳「バ、バルクホルンさん。あの、私も悪いんです。ルッキーニちゃんを無理にでも屋内に連れていけばこんなことにはならなかったんですし」
リーネ「芳佳ちゃん……芳佳ちゃん……」スリスリ
バルクホルン「……わかった。今後、このようなことはないようにな」
ルッキーニ「はい」
シャーリー「よし。早いとこ帰ろう。もう空腹で倒れる」
美緒「そうだな。今、ネウロイの襲われたらやられてしまう」
ミーナ「みんな、急いで帰投しましょう」
エイラ「了解!!」
サーニャ「芳佳ちゃん、いこう」
芳佳「うんっ」
④
501基地 食堂
シャーリー「おかわりぃ!!!」
ルッキーニ「あたしもぉー!!」
リーネ「はぁーい。今、いきまーす」
芳佳「わたしも……」
サーニャ「待ってて」
エイラ「宮藤、ほら。いっぱい食べろ」
芳佳「ありがとうございます」
エイラ「いいっていいって」
サーニャ「エイラ……それ、私の役目……」
エイラ「つ、次はサーニャが……」
サーニャ「もういいわ」プイッ
エイラ「サーニャぁ!! わ、わるかったぁ!! ゆるしてくれー!!」
芳佳「……なんか、ごめんなさい」
リーネちゃん発情してるやん
ミーナ「うん、おいしいわ」
美緒「ああ。生き返るな」
バルクホルン「ミーナ。おかわりは?」
ミーナ「そうね。いただくわ」
ペリーヌ「少佐、もういっぱい如何ですかぁ?」
美緒「では、どんぶりで山盛りにしてくれ」
ペリーヌ「畏まりましたわ!!」
エーリカ「私も今日は本当にお腹すいたぁ」
バルクホルン「ハルトマンは昨日から何も食べてなかったからな」
シャーリー「そうなのか?」
エーリカ「全員だろ、それぇ」
バルクホルン「……そうだが」
ミーナ「本当に心配をかけてしまったわね」
美緒「すまんな」
ペリーヌ「しょうさぁ!! 山盛りできましたわぁ!! どーぞ!!」
(発情しちゃ)イカんのか?
いいよー
大浴場
美緒「ふぅー……やはり、一日一度は風呂に入らないとな」
ミーナ「疲れがとれるわ……」
バルクホルン「それにしても私たちとは随分と温度差があったようだな」
シャーリー「なんの話だ?」
バルクホルン「宮藤から聞いたぞ。呑気に談話していたそうじゃないか」
エーリカ「何話したの?」
ルッキーニ「好きな人暴露大会だよー」
ミーナ「ル、ルッキーニさん!!」
バルクホルン「ほう? そうかそうか。では、全員誰が好きなのか報告してくれ」
エーリカ「報告義務はあるよねぇ? こっちは大変だったんだからさぁ」
シャーリー「あーあ……」
美緒「大した話ではないぞ。主に宮藤のこと――」
バルクホルン「話せ!!! 一言一句違わず話せ!!!!」
ミーナ「トゥルーデ!! 落ち着いて!!!」
お姉ちゃん!
お姉ちゃんのターン
宮藤の部屋
芳佳「ちょっと……あの……狭いですよぉ……」
リーネ「芳佳ちゃんの温もり……」ギュゥゥ
ペリーヌ「エイラさん、もっと寄れませんの!?」
エイラ「これが限界だ」
サーニャ「わかったわ。私がエイラの上になれば……」
エイラ「おぉぉ!! サーニャ!! それは大胆すぎるってー!!」
リーネ「私が芳佳ちゃんの下になれば……」
芳佳「なんで!?」
ペリーヌ「ちょっと!! これじゃあ眠れませんでしょ!!」
芳佳「あの、もう床で寝ますか?」
エイラ「……それしかないか」
ペリーヌ「床なんて……かたくてねむれませんわ……」
サーニャ「そんなことないと思います」
リーネ「うん。みんなもうヘトヘトだから、きっとどこでも眠れちゃうと思うなぁ」
芳佳「でも、どうしてみんな私の部屋に?」
リーネ「それは……」
エイラ「なぁ?」
ペリーヌ「わ、わたくしは別に来たくはありませんでしたわ。リーネさんに誘われて仕方なく、きてあげましたのよ」
サーニャ「みんな、芳佳ちゃんのことが大好きだから」
芳佳「え……」
ペリーヌ「サ、サーニャさん!! デタラメなことを仰らないでくださいな!!」
リーネ「芳佳ちゃんたちがいなくなってきいたとき、目の前が真っ暗になった気がしたの」
芳佳「リーネちゃん」
サーニャ「そのとき、どれだけ芳佳ちゃんの存在が大きかったのかってわかって……」
エイラ「わ、わたしは別に、宮藤のことなんて、なんとも思ってないぞ。むしろ少佐や中佐がいなくなったほうが困るし」
ペリーヌ「わたくしだって、少佐がいなくなっては生きている意味を失うと同義ですもの」
芳佳「うれしいよ。ありがとう、みんな。大好きだよ」
リーネ「よしかちゃーん!!!」ギュッ
エイラ「なにが大好きだぁー? はぁー? うれしくないぞー! うれしくないかんなぁー!!」
エイラかわいいなww
面白い支援
ウレシクナンカナイカンナー
坂本の部屋
ミーナ「大変な一日だった……といっていいかしらね?」
美緒「24時間で救助されたからな。それで正しいだろう」
ミーナ「美緒も反省しないとダメよ」
美緒「分かっている。十分したさ」
ミーナ「私もあなたのことは言えないけど」
美緒「何故だ?」
ミーナ「美緒が消えたとき、心配でたまらなくて……ずっと海の傍にいたんですもの。それで波に浚われて……」
美緒「そうだったのか」
ミーナ「美緒。もう私の前から消えたりしないで」
美緒「そんなことするわけないだろう。こうしてミーナの手の届くところにいつでもいる」
ミーナ「約束よ?」
美緒「ああ。約束だ」
ミーナ「ふふっ……」
美緒「本当に疲れたな。さて、寝るか。明日はまたいつもの一日が始まるのだからな」
シャーリーの部屋
バルクホルン「まだ風は強いようだな」
シャーリー「そうだな。どうでもいいけど、なんであたしの部屋にいるんだ?」
バルクホルン「どうでもいいなら気にするな」
シャーリー「あ、そう?」
エーリカ「ルッキーニはこれからしばらく部屋でねろよー」グニーッ
ルッキーニ「ひふぁい! ひふぁい!!」
エーリカ「わかったかぁ?」
ルッキーニ「ふぁふぁりふぁふぃはぁー!!」
エーリカ「よーし。なら、許す」
ルッキーニ「ほっぺた、いたい」
シャーリー「で、三人ともあたしの部屋で寝るのか?」
バルクホルン「強要はしないが」
エーリカ「たまにはいいだろー」
ルッキーニ「シャーリー!! 一緒にねよー!!」
支援
ルッキーニ「シャーリー……」ギュッ
シャーリー「いやぁ。ホント、ルッキーニが海に落ちたときは、心臓止まるかと思った」
バルクホルン「それは私たちの台詞だ。次々と消えて、胃に穴が開く」
エーリカ「ねー?」
ルッキーニ「うじゅ……ごめん」
エーリカ「ま、もういいけどさ」
シャーリー「にしても、ハルトマンがあんなに心配してくれるとはなぁ。本当に予想外だった」
エーリカ「なんだよ。私が心配したら不都合でもあるのか?」
バルクホルン「エーリカは安堵から泣き出したそうだな」
エーリカ「な……ルッキーニ、喋ったなぁ……」
ルッキーニ「うぇぇぇん!! ごめんなさぁぁぁい!!!」
エーリカ「今日はあたしの隣でねろー!!」ギュゥゥゥ
ルッキーニ「うにゃぁぁぁ!!!」
バルクホルン「騒ぐな」
シャーリー「あははは。ホント、帰ってこれてよかったぁ……」
うむ
エーリカは仲間の死を絶対に許さない天使だからな
エーリヒもすごい仲間思いだったよな
翌日 滑走路
ルッキーニ「晴れだー!!! 外であそぼ!!! うじゅー!!!」ダダダダッ
芳佳「あはは。ルッキーニちゃん、大雨でも晴れでも結局外で遊ぶんだね」
ルッキーニ「ううん。もうハリケーンのときは遊ばないよ」
芳佳「それはそうしたほうがいいよ、絶対」
ルッキーニ「うん。芳佳、色々ありがと」
芳佳「私はなにもしてないよ」
ルッキーニ「えへへ。あ、芳佳ぁ!! みてみてー!! 魚がいっぱいいりゅー」
芳佳「あぁ、ルッキーニちゃん。あまり体を乗り出して海面を覗き込むのは危ないよ」
ルッキーニ「だいじょうぶ、だいじょ――」ツルッ
ドボンッ!!!
芳佳「あぁぁぁ!!! ルッキーニちゃぁぁぁん!!!! だれかー!!」
ルッキーニ「――ぷはぁ!! へいきだよー!! よしっかぁー!! 泳ぐの得意だもーん! にひぃ!」
バルクホルン「――こらぁ!!! 少しは懲りろ、ルッキーニ!!」
ルッキーニ「あにゃぁ!? ごめんなさーい!!」
おしまい。
??「宮藤は私の物・・・奪う奴は許せない」
乙乙
乙乙乙
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません