亜里沙「おねえさんとして見てほしいな」モバP「俺の方が年上なんですが……」 (35)

亜里沙「Pくん、Pくん、今日の服はどうかなぁ」

P「もうちょいスタイリッシュなのはどうです? いつもふわふわした服が中心なので」

亜里沙「……ちゃんとほめてくれないと、ありさおねえさんもウサコちゃんもしょんぼりしちゃうかもよ?」

P「えー? そうですねぇ……」

P「う、ウサコちゃんの毛がキレイになってますね」

亜里沙「もう、おねえさんの方だよ?」

P「春らしくていいと思いますよ。かわいいと思います」

亜里沙「本当かな〜? ウサコちゃん?」

亜里沙「(お世辞でも照れちゃうウサ〜)」

P「……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364464473

春の亜里沙さんSS。

P「あのですね、亜里沙さん」

亜里沙「なにかな?」

P「俺、亜里沙さんより年上なんですよね」

亜里沙「それがどうかしたの?」

P「だから……おねえさんぶられているとちょっと困るっていうか」

亜里沙「え?」

亜里沙「……!」

亜里沙「(う、ウサコは認めないウサ……)」フルフル

P(顔を隠してしまった……)

亜里沙「Pくん、もしかして先生のこと嫌いになった?」

P「いや、全然そういうことじゃなくて」

亜里沙「うたのおねえさんからだと仕事が取りにくいってぼやいてたし……」

P「い、いやいやいや! 露出はいいわけですから!」

亜里沙「キャラも薄いから、衣装だけでも濃くしないとって言ってたし……」

P「言ってませんよ!?」

亜里沙「じゃあ、おねえさんとして見てくれないの?」

P「だから、単純に年齢の問題でね、いくら二十歳過ぎても年下の女性をおねえさんと見るのはちょっと」

亜里沙「でも、Pくんは子どもっぽいし……」

P「そ、そんなことはないですよ!」

亜里沙「でも、つい最近も——」


P『おー、あずきー』

あずき『あ、プロデューサーさんっ!』

P『お花見イベント始まるなぁ』

あずき『そうだね〜、今度は何か作戦ってないのかな?』

P『そうだな……実は花見では大人の作法というのが存在するんだ』

あずき『作法……?』

P『そうだ、お酒を飲めない人は、お腹に絵をかいて笑いを取らないといけないんだ』

あずき『え、ええ〜っ!?』

P『名付けて腹芸大作戦だ』

あずき『む、無理無理、むりだよぉ〜っ!』

P『げへへ、そうでなければちょっといやらしい格好をしてお酌をしないといけないなぁ』

あずき『ぷ、プロデューサーさんっ、なんとか権力を使って回避出来ないのかな?』

P『うーん、あずきは色っぽいから、要望が多いんだよなぁ』

あずき『うーんうーん、どうしよう』

P『……なんちゃって』

あずき『あっ、嘘ついた!?』

P『へへー、ただし今度の衣装はついにへそ出しだぜ』

あずき『もー、エッチなことばっかり』


亜里沙「……ってことがあったんですよね?」

P(バレてる……)

P「よ、よくご存知で」

亜里沙「同じ県民ってことで聞いちゃいました」

P「まあ、その、俺だってからかう相手は選んでますよ!」

亜里沙「だから、そういうやんちゃなPくんだから、余計におねえさんしなくちゃって思うのっ」

P(うっ、先生モードだ)

亜里沙「Pくんがちゃんと大人になってくれたら、先生も甘えちゃうよ?」

P「いやいや、めちゃくちゃしっかりしてますよ、俺は」

亜里沙「どのへんが?」

P「毎日かな子の体重はチェックしてます」

亜里沙「……」

亜里沙「(正直、気持ち悪いウサ)」

P「け、健康チェックですよ、健康チェック!」

P「他にもありますよ? ローティーンのアイドルは送り迎えしてますし」

P「防犯のために筋トレや組手もやっています」

亜里沙「別に、お仕事が頼りないとは思ってないよ?」

亜里沙「でも先生、女の子にセクハラっぽいことしちゃうのがダメだと思うんです」

P(いよいよ敬語になってきたぞ)

P「ですけど、俺はなんていうか、亜里沙さんは先生でもおねえさんでもないっていうか……」

亜里沙「じゃあ、どんな子のつもり?」

P「担当アイドルの一人というか」

亜里沙「ぐすっ」

P「わーわーわー! そう! どちらかと言うと癒し系みたいな!?」

亜里沙「……癒し系?」

P「そう! 癒し系アイドルのね!」

P「それに〜、身長差もありますし、おねえさんというよりは癒し系妹的な気分なわけで!」

亜里沙「……妹?」

P「そーですよ! いろいろお節介してくれる妹的な!」

亜里沙「じゃあ、Pくんがおにいさん?」

P「お、おー、そうですよ。俺の方がお兄さんでしょう」

亜里沙「ダメなおにいさん」

亜里沙「(妹に苦労と迷惑をかける昭和の兄貴ウサ!)」

P「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です……って何言わせんですかっ」

亜里沙「うふふっ」

P「そーじゃなくてね。亜里沙さんはいつも、お仕事でもおねえさん、事務所でもおねえさん」

虎さんとかもう菜々しか知らないんじゃないか

ミス。

P「そーじゃなくてね。亜里沙さんはいつも、お仕事でもおねえさん、事務所でもおねえさん」

P「いつでもおねえさん的役回りだから、俺には妹だっていいわけじゃないですか!」

亜里沙「……」

P「むしろ、頼れるでしょ、俺は」

亜里沙「それはないかなぁ」

亜里沙「(自惚れ過ぎウサ!)」

P「うくっ、いやいや、でもね」

亜里沙「……でも、そこまで言うなら、甘えちゃうよ?」ボソッ

P「ん?」

亜里沙「……そ、それなら、おにいさんらしさを見せてほしいなっ」

P「おにいさんらしさ……ですか」

亜里沙「そう、Pくんが本当に頼りがいのあるおにいさんなのか、ありさおねえさんに見せてほしいよ」

P「ふっ……いいでしょう!」

P「俺のとびきりのおにいさんらしさを見せてあげますよ!」

亜里沙「ダメだったら、しばらく事務所のみんなに『○○おねえちゃん♪』って呼んでねっ」

P「ぶふーっ」

亜里沙「……嫌なの?」

P「い、いいでしょう。そこまで言うなら」

P「ただし! 俺が勝ったら、亜里沙さんはしばらく俺に甘えてもらいますからね!」

>>11 寅さんくらい小学生でも知ってるだろと思いたい(´・ω・`)

——

ちひろ「さあ、やって参りました。『第一回お兄さま選手権』」

ちひろ「実況とお得なお弁当の限定SHOP担当は千川ちひろ」

ちひろ「そして今回の審査員の持田亜里沙さん」

亜里沙「笑顔は満点っ! ですよぉっ!」(カメラ目線)

ちひろ「そしてお兄ちゃんと言えばこの人、榊原里美さん」

里美「ほぇぇ、イタリアから帰ってきたら、急に連れて来られましたぁ……」

ちひろ「もうお一方、ツッコミ役の間中美里さんです!」

美里「本当に私、関係ないわよねぇ?」

ちひろ「それでは、プロデューサーさん? 準備はいいですか?」

P「来やがれ! どんな妹でも滅多打ちにしてやる!」

美里「めった打ちにしてどうするのかしらぁ?」

里美と美里ってごっちゃになるだろwwwwww

ちひろ「ルールは簡単! これからティーンズな妹系アイドルが出てきます」

ちひろ「そのアイドルは少し困っています!」

P「ほうほう」

ちひろ「その困りごとに対して、『お兄さんらしさ』をアピールするような行動を取ってください!」

ちひろ「審査員の方々が、その『お兄さんらしさ』をポイントにするというわけです!」

P「なるほど」

亜里沙「期待大、ですねっ」

里美「ええと、何をすればいいんですかぁ?」

美里「意味が分からないけど、点数をつければいいわけねぇ?」

P「観ててください、俺のおにいさんらしさ」

ちひろ「それでは、まず一人目!」

P「誰だ……?」

ちひろ「輿水幸子ちゃんです!」

幸子「ボクが一番カワイイ妹系アイドルなんです!」テテーン


P「よし、この選手権はおしまいにしよう」

美里「はやっ!」

亜里沙「Pくん……」

P「うっ、亜里沙さんの視線が痛い……」

ちひろ「さあ、プロデューサーさん! 目の前のアイドルの困りごとを聞き出すところからスタートですよ!」

P「ちっ、仕方ない」

P「……おい、幸子、そんなに沈んだ顔をしてどうしたんだ?」

幸子「えー? やっぱり分かっちゃいますか!」

幸子「ボクが一番カワイイってことが!」

P「ふざけてるなら話を聞いてやらないぞ」くるっ

幸子「あ、ちょ、ちょっと……!」

P「聞いて欲しいことがあるなら、ちゃんと目をみて言わないと駄目だ」

幸子「は、はい……」


ちひろ「おーっとこれは!?」

亜里沙「『おにいさん的説教』ですねっ」

ちひろ「それはなんでしょうか」

亜里沙「説教をする時、一歩引くと見せかけて、態度から諭してくやり方ですっ」

里美「お兄さまそっくりですぅ」

美里「テキトーに言ってない?」

http://i.imgur.com/nblVvpG.jpg
http://i.imgur.com/xfuAnYq.jpg
持田亜里沙(21)

http://i.imgur.com/9hrYW4A.jpg
http://i.imgur.com/Wh1gIh8.jpg
桃井あずき(15)

http://i.imgur.com/SBvMdJ8.jpg
http://i.imgur.com/ZL0gZlt.jpg
榊原里美(17)

http://i.imgur.com/zmYvjVo.jpg
http://i.imgur.com/LFtX7AZ.jpg
間中美里(20)

http://i.imgur.com/n5KA6U9.jpg
http://i.imgur.com/ZqPsYCU.jpg
輿水幸子(14)


P「それで、何か困っていることでもあるのか?」

幸子「ええ……実は」

P「実は?」

幸子「カワイすぎて困っちゃってるんですよね! いよいよCDデビューもしちゃうわけで!」

P「……」


ちひろ「あーっとこれはウザい」

亜里沙「……」

里美「……ウザいですぅ」

美里「……」

P「そうか……よく分からんが、カワイすぎて困るってことはないと思うぞ……」

幸子「なにを言ってるんですか! お、お兄ちゃんが、ボクのカワイさを引き出すんですからね!」

P「ああ、分かった分かった」ポンポン

幸子「……あ」

P「ちゃんと引っ張っていってやるからな」

幸子「ふ、フフン! 当然です!」


ちひろ「決まったぁ! 必殺の『アタマぽんぽん』だーっ!」

亜里沙「おねえさんのなでなでっ! に相当するものですよぉっ!」

里美「あのぅ、トイレ行ってきてもいいですかぁ?」

美里「構わないと思うわよ」

>>19 サンクス

ちひろ「では先程のお兄さんポイントはいかがでしたか?」

亜里沙「手堅く攻めた印象ですねっ、正直、普通のプロデューサーでも大して変わらない気がしますっ!」5点

里美「お兄様はこんなこと言わない」3点

美里「あ、イタリア土産あるんだけどぉ、ちひろさん、いるぅ?」6点

ちひろ「私も買ってきちゃったんですよね」

ちひろ「……合計14ポイントですっ!」

ちひろ「それでは次のアイドルに言ってみましょう!」

P「もう辞めたいんですが」

ちひろ「じゃあ、次が最後でいいですよ」

P「……じゃあ、とびっきりの妹アイドルを連れてきてください」

P「そこでものすごいお兄ちゃんアピールをしてやりますよ!」

ちひろ「そこまで言うなら、ものすごい妹アイドルを連れてきましょう!」

P(しかし、そんな妹系アイドルなんていたかな……)

P(あっ、城ヶ崎妹とかか?)

ちひろ「彼女こそ、究極の妹系アイドル! 日下部若葉さんですっ!」

若葉「ち、ちっちゃくないですよ」

P「!?」

P「え、ええと、日下部……さん?」

若葉「い、いえ……今は、今は若葉ちゃんですー! お兄ちゃん!」

P(なんかゾクゾクする)


ちひろ「さぁ、いよいよ出てきてしまいましたが」

亜里沙「ありさおねえさんはおねえさんキャラで確立しているけど、若葉ちゃんはおねえさんキャラじゃないと思うなっ」

里美「何もかも小さいですぅ……」

美里「バカっ、後でひどい目に会うかもしれないわよぉ?」

http://i.imgur.com/8buzTyk.jpg
http://i.imgur.com/ZRBtQFw.jpg
日下部若葉(20)

P「そ、それで、くさか……若葉は何か悩みでもあるのかな?」

若葉「は、はい。聞いてください、お兄ちゃん!」

P(まったく違和感がないな。あるとしたら頭の大きさだけだ)

若葉「実は私、せくし〜な写真集を出したんです」

若葉「だけど、それを家族に見せたら、お父さんが『犯罪!』と言い出して……」

P「まあ、当然ですわ」

若葉「!?」


ちひろ「あーっと、これは本音が出てしまったかァ!?」

亜里沙「ありさおねえさんは、若葉ちゃんにはおねえさんオーラが足りないと思うの」

里美「はわぁ〜、胸とかでしょうかぁ、足りないの」

美里「うん、ケンカ売るのはやめなさい?」

P「い、いや、それはだな、セクシーすぎてお父さんがびっくりしちゃったんだと思うぞ」

P「ほら、娘がやらしいポーズを取ってたらやっぱり気になるじゃん?」

若葉「……」ジーッ

P「お、おにいちゃんも興奮したぞ! まあ、あまり参考にならないと思うが……」

若葉「そ、そうなんですか?」

P「ああ、ホントホント。大人の魅力たっぷりだったと思う」

若葉「えへへ……」


ちひろ「決まったァーっ! 『お兄ちゃん流褒め方』だーっ!」

亜里沙「実は妹に欲情してしまった罪悪感を、自信喪失している妹に語ることで昇華させる褒め方だねっ!」

里美「普段からお兄さまにむらむらされてたから分からないですぅ」

美里「とりあえず黙っておこうか」

P「あー、でもな、若葉……」

若葉「は、はい?」

P「無理して大人ぶらなくても、若葉は十分カワイイんだからな」

P「近くにいる俺が保証する、ぞ」

若葉「……そ、そうですか」プシュー


ちひろ「これは、ダメ押しの『近くにいるから分かる』宣言だーっ! エナドリ3本分の価値がありますっ!」

亜里沙「正直、これは近親相姦の一歩手前かな!」

亜里沙「(フ○ックウサー!)」ピコピコ

里美「どうしてこんなものを見せつけられないといけないんでしょうかぁ」

美里「あ、そういえばさ、ショッピング中に見つけたんだけど……。」

ちひろ「というわけで、審査員の皆さん!」

亜里沙「正直、妹とかどうでもいいです。他の娘とのイチャイチャを見せつけられるのが嫌です」6点

里美「どうして貧相な妹ばっかり出てきたんでしょうねぇ?」2点

美里「とりあえず、プロデューサーさんへのイタリアみやげはなしにするから」4点

ちひろ「か、辛いっ! 14点です!」

P「えっ」

ちひろ「ということは……? 一人10ポイント制でこのザマということは……?」

P「ちょっと待った! それ初耳なんですけど?」

ちひろ「プロデューサーさんに『お兄ちゃん』の資格なし!」

ちひろ「『第一回お兄さま選手権』はプロデューサーさんの敗退という結果に終わりましたぁああああ!」

三人「わああああああ!!」


P「うおーい!」

——その後。

P「お、おはようございます。ありさおねえさん」

亜里沙「うふふ、おはよう、Pくん」

亜里沙「(今日も弟としてPとして、キリキリ働くウサー!)」

P「は、はい」


幸子「あ! プロデューサーさん! じゃなかった、プロデューサークン!」

P「は、はい。幸子ねえさん」

幸子「うくっ、なんかゾクゾクしちゃいますね!」

P「……お前、これが終わったら徹底的に追い込んでやるからな……」

幸子「なにか言いましたか? ボクのようにカワイイ姉を持てて幸せなプロデューサークン?」

P「はいはい!」

P「……若葉おねえちゃん」

若葉「えへへ、なんですかぁ〜、プロデューサー」

P「き、今日も営業で、いっぱい若葉おねえちゃんをアピールしていくから」

若葉「えへへ、コホン、よ、よろしく頼むわよ。なんちゃって、キャー!」

P「うぐぐ」


P「里美ねぇねぇ」

里美「ほぇぇ、すっごく不思議な感じですぅ」

P「……一週間の辛抱だから」

里美「でも、弟もいいものですよねぇ」

P「!?」

P「はぁ、はぁ。なんかやたらと疲れる」

美里「どうしてそんな口車に乗っちゃったのぉ?」

P「あ、ああ。美里……ねぇには分からないだろうけど……」

P「俺は、亜里沙さんを甘えさせるような、そんな男になりたいわけですよ」

美里「ふぅん」

美里(やっだ、ベッタボレなのね)

美里「じゃ、私は甘えちゃダメなのかしらぁ?」

P「おうふ! も、もちろん、いいですとも!」

P「いいけど! 俺はあと何人姉を増やせばいいんだぁ〜〜〜〜!」

おまけ的な。

亜里沙「ん……」

亜里沙「ふぁ……やだ、ちょっと寝ちゃってたかしら」

P「すー……すぴー……」

亜里沙「わっ、Pくん」

亜里沙「……の、腕枕」

亜里沙「……」

亜里沙「うふふ。弟にでも、甘えてもいいわよね」

亜里沙「ねーんねこー♪ 弟の腕で眠っちゃうー♪」

亜里沙「んうー……」

亜里沙「くぴー……」


おわれ

にこごり。亜里沙SSもっと増えろ(´・ω・`)

おつかれさん
さとみん所々黒いぞww

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom