春香「水瀬家のお宝を盗んじゃいます!」 (109)
前回:春香「夢見ることは盗むこと」
あらすじ・δのヮの<春香さが怪盗アクラ? えーどこ情報よそれ―?
伊織「もー、絶対に捕まえてやるんだから!」
やよい「伊織ちゃん。よっぽどあの怪盗さんが嫌いなんだね……」
真「前も捕まえるつもりでやって完敗だったからねー」
伊織「シャラップ! 今度はこっちのホームで迎え撃つんだから! うちの博物館で展示される『王女様ティアラ』! 時価数億円のこれで釣ってやるわ!」
やよい「す、すーおくえん……」
春香(ふふふ……駄目だなぁターゲットさん。壁に耳あり障子に目あり至る所に春香さんあり、だよ)
伊織「捕まえるために>>5の罠を張ってやるわ!」
雪歩「ひゃぁあ……すっごく恐いよ!」
age
ksk
水瀬さん家の宝
ジャム、か……
毒ガス
伊織「毒ガスの罠を張ってやるわ!」
真「おおぅ……確かに真っ向から挑んでもかわされるだけだし、いいかも」
伊織「気体が一番逃げにくいのよ! 薬物が効かない人間なんていないし」
やよい「ちょっと怪盗さんかわいそうかもー……」
伊織「やよいは優しいわね。でも大丈夫よ。筋弛緩系で動けなくするだけだから」
春香(筒抜けなんだけど)
春香「すごいねー伊織! これで怪盗アクラも最期かー。捕まるとこぐらいはみたいなぁ」
真「僕も、もう一回ぐらい会いたいかな。借りもあるし」
伊織「しょうがないわねぇ。あんたたちにも一等席で怪盗アクラの終わりを見せてあげるわ」
春香(いおりんちょろりん。侵入は楽勝だねっ!)
春香「……ミクさんフィギュアを取り出しまして――」
春香「でもってこのペンチでぽきっ!」ペキン
春香「もう片方もていっ!」ペキン
春香「後は予告状だね」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
予告状
我は怪盗アクラ。王権の頂き、その輝きを闇鳥の羽根にて曇らせるべく今宵水瀬博物館に参上する。
こんにちは! 世間をお騒がせしちゃってる怪盗アクラですっ!
『王女様ティアラ』を盗もうと思ってるので、予告状送りますねー!
警備は厳重に。されど柔軟に!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
春香「でーっきた!」
春香「んーでも今回楽勝っぽいなー。パフォーマンスを兼ねてなんかハンデでも付けようかな」
ハンデ>>9
kskst
マゼラドップ
脚だけで盗む
全裸で道具なし
陽気にはしゃげばセクシーですよ、セクシー!!
春香「はっ! そう言えば私をガンダムアイドルにしようとしているプロデューサーさんがなんか言ってた!」
P『このザクが装備しているマゼラトップ砲はな……マゼラアタックの砲台を外したものなんだ』
P『しかも聞いて驚くな! マゼラトップはそれ単体で『飛ぶ砲台』して運用可能なんだぞ!』
P『俺はな、リサイクルできることや単体運用可能なところに、ジオンの台所事情と驚異のメカニズムとロマンを感じずにはいられないんだ……』
春香「飛ぶ砲台で参上か……目立つしいいかも。さっそく裏のメカニック達に連絡しよう!」
春香「怪盗アクラは基本誰も傷つけない天使のような怪盗だから撃ちはしないけどね!」
春香「お金持ちさん達が忘れてしまったリサイクル精神や節約の精神をこれで叩き込んであげよっと!」
またガンダムかよwwwww
――
――――
黒服「伊織お嬢様! 怪盗アクラから予告状が届きましたっ!」
伊織「!! かかったわね! ……ってこの何? 緑の長いの」
黒服「ご存じないのですか!? これはグッドスマイルカンパニーによる初音ミク、1/8スケールのフィギュアのサイドテール部分ですっ!」
伊織「なにそれ。なんでこれが予告状に添えられてんの?」
??「本人証明のようなものですよお嬢様」
伊織「あっ、あんたはアクラを捕えるために呼んだ探偵!」
水瀬家が呼んだ探偵>>18
名探偵P
あ
ヴィクトリカ・ド・ブロワ
キャラを把握するからちょい待ってて
ほ
気を抜くと落ちるから保守をしておこう
>>1が知らなそうなキャラあげるとそのたびこうやって止まるのかな
伊織「ヴィクトリア!」
そう呼び掛ける伊織の呼びかけに応えたのは、黒服が抱えるノートPC。
画面には精巧な人形かと見まがう、ゴスロリを纏った金髪の少女が表示されている。
しかし、その声は老女のようにしゃがれていて――まるで
伊織(まるで、体と声がちぐはぐね)
ヴィクトリア『どうした。そんな目で見て。あいにく私には犯人ではないし、同性愛の趣味はもっと無いぞ』
伊織「だれが――っ! ……うさんくさいって思ってるだけよ。実際にここに来ないで画面越しに話すだけだし」
ヴィクトリア『ほほう。何度か説明したと思ったが……もしかしてボケたかな? 君の頭が』
伊織「はあ! アンタ誰に向かって――!」
ヴィクトリア「言ったはずだがね、お嬢さん。なるべく姿を見せないようにすることが、アクラに対する武器となるのだ、と」
伊織「――っ! もういいわ!」
伊織(ヴィクトリカ・ド・ブロワ……生年月日から考えて100歳以上になってる割には、画面には表示されているのは少女の姿
偽装? でも声は老人だし……)
ヴィクトリア『声は生来のものだよ。若い時分からずっとこの声を従えている』
伊織「心を読むなっ!」
伊織「とにかくっ! アクラを捕まえてよね!」
ヴィクトリア『承知しているとも。アクラが現れた際には、このPCをティアラの前に置いてくれたまえ。決して動かないようにね』
伊織「ふんっ! 言う通りにするわよ!」
伊織「さて、警察に連絡したら、春香たちにも連絡しないと……」
・
P「いいか、カトキVERのこのガンプラは……」
春香(そろそろかな……?)
小鳥「みんなっ! テレビでまた予告状が届いたって!」
春香(きたー――――――!!)
春香(さあ、愉快なショーを始めるとしますかっ!!)
神風怪盗ジャンヌを読みたくなってきた
水瀬ミュージアム
アナウンサー「すさまじい厳重さですっ! 警察に加え多数の警備会社から送られてきたガードマン達が、
アクラの魔の手からティアラを守らんと気を漲らせていますっ!」
アナウンサー「博物館の周りには多くのギャラリーが詰めかけ、まるでショーでも待ちわびるかのように盛り上がりを見せています」
ワァアアアアアアア!! アクラー!!
ガンダムカエセー!! アクラーマケンナヨー!!
アナウンサー「こころなしかいつもより大きく騒いでいるように聞こえるのは、今回には『探偵』が加わっているという情報のせいでしょうか!」
アナウンサー「『探偵』対『怪盗』! 現代において骨董品のような響きさえある彼らが見せる、最新の応酬!」
アナウンサー「アクラは果たして逃げおおせるか、捕まるか! 一体どのような結末を迎えるのでしょうかー!!」
・
ミュージアム・館長室
伊織「……ふんっ! 無責任に騒いじゃって!」
あずさ「うふふ、でもやっぱり少し心が躍るわね~。不謹慎だけど」
雪歩「はい。怪盗アクラって、必ず予告を達成して、注目を集めるからなんだかアイドルと通じる所があると思いますぅ」
春香(ふふふ、怪盗アクラの余りの華麗さにシンパも生まれてきたね!)
春香(アイドルとしても、怪盗としても人の心を惹きつけてやまない、天海春香ですっ!!)
律子「まったく……泥棒なんかに憧れるんじゃないの」
真「でも、やっぱり憧れちゃうよね、律子。ほら前に貸してもらったマンガにも怪盗出てきたじゃない」
律子「うっ、ま、まぁ心に刷り込まれているから、多少はね?」
響「直接見られるなんて楽しみだなー」
貴音「私達はまだ直にお会いしたことがありませんからね」
真美「すっごいよ~! 色んな声出せるんだから!」
亜美「まこちんでも敵わなかったんだから!」
千早「まあ、色んな声を出せるなんて……その技術は尊敬に値するわね」
春香(えっへっへっへっへー!!!!!)
やよい「春香さん楽しそうですねー」
P「でも良かったのか、全員で押しかけちゃって」
伊織「ええ、知り合いのアイドルには全部声をかけたわ。アクラの奴がここで終わるところを目に焼き付けなさい!」
伊織「そうだわ! 捕まえたら、縄でぐるぐるにして、ここにいる皆で囲んだ所をマスコミに撮らせましょう!」
伊織「『怪盗アクラ 765プロのアイドル達に御用!』って感じでね!」
春香「あはは、そりゃいいね!」
春香(ここまでくると、ムッとしちゃうなあ。盗むついでだし、伊織には>>30の目に合ってもらおうかな)
スカートふわり
目隠しであつあつおでん
春香(目隠しであつあつおでん……いいね!)
春香(テレビ的に美味しいし、伊織にもバラドルの素質があると常々思ってたし!)
春香(さっそく、おでん調達にいこーっと!)
春香「夜食買いに行ってきまーす!」
律子「まったく。太るわよ……変装して行きなさい」
春香「はぁーい」タタッ
伊織「まったく、もう1時間もないのに……」
美希「zzzz……」
あずさ「あらあら、美希ちゃんずっと寝ちゃってるわね」
真美「亜美! けーびに参加しよーよ!」
亜美「いいね! 今度こそ捕まえよ!」
伊織「緊張感がないわね、もう!」
ほ
千早「あら、春香からメール……『何か他に買うものありますか』って」
美希「ふぁああ……ツナマヨとおかかのおにぎりが欲しいの」
真「僕は栄養ドリンクが欲しいなぁ。目が覚めるやつ」
P「そうだな。ガムが欲しいかな」
貴音「『らおう』なるかっぷらぁめんをお願いします」
響「適当にみんなでつまめるようなお菓子がいるぞ」
千早「もう……そんなに頼んだら、春香帰ってくるの遅れてアクラを見れなくなっちゃうわ」
伊織「まあ、春香だしね。前回見てるしいいじゃない? にひひっ」
千早「そうかしら……」
・
警官「交通状況はどうだ!」
警官「はいっ! 未だ巨大戦車等の不審車両は見つかっておりません!」
警官「そうか、前のようにガンタンクでは来ないようだな……全員気を引き締めろっ! もう間もなくだぞ!」
そして――
やよい「もっ、もうすぐですね!」
伊織「ええ……! 武者ぶるいがしてきたわ」
千早(春香やっぱり帰ってこないわね)
・
『刻』が迫り――
警官A「おい……ヘリはどうした!」
警官B「それが、整備不良が発覚して、配備が遅れていると!」
警官A「何ぃ!? 馬鹿ないっせいに!?」
警官C「まさか……やられた! 」
希代の怪盗アクラは
雪歩「あれ? 照明が一斉に空に向かっていってませんか?」
響「ホントだっ。空になにかあるのかな?」
伊織「! バカっ! なにかって一つしかないでしょうが!」
獲物の喉元に予告通りかぶりつく。
警官A「空だっ! アクラは空から来る!」
警官B「あっ! あれは、なにかある! 何か飛んでるぞ!」
警官C「こっちに来る―――――!!」
ゴオオオオオオオオオオオオオォオオオォォォォォオォォォォオォォオォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!
美希「なにあれ? 黒色のヒコーキ? 大砲?」
P「違う。あれは……マゼラアタックのマゼラトップ! 五分間だけ飛行し、砲撃が可能なジオンの兵器だ!」
P「前回のガンタンクといい、アクラはいくつオーパーツを持っているんだ!?」
伊織「ティアラの元に行ってくるわっ!!」
真「ま、待って! ボクも!」
・
「ふふふっ。せっかくこんなすぐに墜落しちゃう乗り物で来てるのに……気付くのが遅いですよ」
テラセー!! ライトヲウエニ!! モットダー!!
幾多のライトが下から光を届け、黒く塗装したマゼラトップのその輪郭を明らかにしていく。
そして、開け放たれたコックピットにマントをたなびかせながら立つ、怪人の姿も――――
春香(アクラ)「さぁってと!! 水瀬家のお宝頂いちゃいますよっ!!」
「「「怪盗アクラッ!!」」」
春香(アクラ)「はーい! こんばんわ! 怪盗アクラです!」
春香「お忙しい中お越しいただいた皆々様! 感謝の言葉もありません! どうか我が肢体が織成す希代のショーを、お見逃しなきよう!」
春香(くぅー!! ライトが全部私に集中して、快感だねっ! この為に怪盗やってる!)
アクラー!! アクラサマー!!
スゲエマタヘンナノリモノニノッテル!
春香「ギャラリーもいることだし! 差しあたって>>40のパフォーマンスでもしようかな」
飛行時間残り:3分
あげ
飛び降りる
アイドルの寝顔写真公開
飛び降りる
ファンサービスよさすぎワロタ
これはアクラさま崇拝しますわ
春香(アクラ)「さて……ギャラリーさんにはプレゼントをあげようかな!」
春香「奪うだけではなく民衆には施しを与える! 怪盗アクラは義賊の鑑ですねっ!」
春香「というわけでぽーいっ!」
ヒラヒラヒラヒラ
警官「何か撒いているぞ!」
男「これは?」ヒラ
【R[天使の寝顔]萩原雪歩 -すぅ……すぅ……ん、いっしょに寝ませんか……-】
男「お、おおおおおっ!! これは寝顔写真!? しかもコメント付いてる!」
青年「てめえっ! よこせっ!!」
ワーワーワー!!
コウカンシマセンカ? ウオオオSRダアア!!
ウォオオオオ! ヒロエーッ!!
女「やたっ! 真王子!」
【R[王子の眠り]菊地真 ‐目覚めはキスでお願いします――‐】
警官B「これは、お姫ちん!」
【R[高貴なる午睡]四条貴音 -ん……、ずっとお傍にいて下さい……-】
男「よし、掴んだ……」
【N 星井美希 -まだ眠いの-】
男「くそっ! またミキミキか! かぶり過ぎだよ!」バシッ!
・
美希「なんか不当に貶められてる気がするの」
小鳥さんのはLRか
俺は響のをもらっていこう
春香「あはははははは! あんなに群がっちゃって! 警備の配置がむちゃくちゃですよ!」
・
ヴィクトリア『アクラが来たのかね? 何の騒ぎだ』
警備員「はっ、混乱していてよくわからないのですが……アイドルの寝顔写真がばらまかれていると」
ヴィクトリア『アイドル? ふむ、どうしてそんなプライベートな写真を……芸能関係者、か』
真美「うあー! 外はすごい騒ぎになってるよ!」
亜美「でも亜美達は持ち場を離れないかんねっ!」
伊織「来るなら来てみなさいよ! 毒ガスで痺れさせてあげる――――」
と、伊織が言いきる前に、正面の大扉が爆音と共に吹っ飛んだ。
伊織「きゃあっ!!」
真美&亜美「うあー!」
ヴィクトリア『無粋な客人、爆音と共に来たりぬ――――』
ウワァアアアアー!!
ドガガガガガガッッ!!
強引に開け放たれた大扉から滑空し、着地し、地を滑るマゼラトップが、砲身を先頭にホールへと突っ込んでくる。
かの機体は大理石の床を盛大に破壊しながらその速度を落とし、まるで計算されたかのように、『王女様ティアラ』の眼前で静止する。
春香「写真のばら撒きにより、ギャラリーが警備の配置を混乱させた。その隙を狙い、人を傷つけずに正面扉を砲撃で破壊」
春香「圧倒的な質量と速度によって、警備員にも警官にもトラップにも喰いつかれず――――怪盗アクラここに参上いたしました!」
伊織「あ、あんたねぇ! いちいち変な乗り物でやってくるのやめなさいよ!!」
それゆけ春香さん
春香(アクラ)「おや、お嬢さんこんばんわ。『王女様ティアラ』ありがたく頂戴いたします!」ニコリ
伊織「つ、捕まえなさい!!」
伊織のその命令に、散っていた警備員達が一気にアクラの元に殺到する。
その顔には顔面を覆う形で全員ガスマスクが装着されている。
警備員「お嬢様達もマスクを」
伊織「え、ええそうね!」
春香(万が一『毒ガス』が使用されても影響がないようにするためかー)
春香「でも、そのマスク付けてたら、『サングラス』は着けられませんよね!」
真美「へ?」
春香「閃光弾っ!!」
瞬間、強烈な光が博物館内に満ちた。
数秒後、余りにも強烈な光にさらされ、人体の反応として警備員達と伊織達は無様にも床に倒れ込んでいた。
春香「そして――停電にしちゃいます! 照明に向かって……ばーん!」バキュンバキュン!
春香(アクラ)「これで、博物館は真っ暗。片眼を閉じていたので暗順応はばっちり」
春香「で、用意したこれ持って……」ピョン
マゼラトップから降りたアクラは、伊織に向かって歩を進める。
伊織(なんか、気配が……アクラ!?)
春香「さてお嬢さん、ガスマスクを借りますよ」スッ
伊織「あっ……(こいつ、私のガスマスクを取るために!)」
春香「よし、目隠しは暗闇の中でされてるも同然ですし――ではまずはこんにゃくからいきましょうか」
伊織「は?」
ジュッ
伊織「!?!?!? あっっつっうううううぅぅぅ!!! なになになに!?」
春香「いいリアクションだよ! 次は……はんぺん!」ジュッ
伊織「あっちゃぁあああああっっっぅぅうぅう!!! なにすんの! やめて!!」
春香「たこあし!」ジュヌルン
伊織「あっつうううう!! ぬるっとするうううう!! やめてー!! なんでもするからー!!」
春香(アクラ)「こんなもんでいいかなっ!」
伊織「はぁっー――――っ! はぁっー――――っ!」ピクピク
春香「さてと……外の警官たちが瓦礫の山になった正面扉を突破するまでまだ十分時間はあるけど……」
春香「もう、頂いてとんずらするかな。ちょうどいい大きさのガレキ……あったあった」ヒョイ
春香「ケースにえいっ!」バリィイイン
プシュウウウウウゥゥゥゥ!!!
春香(これが毒ガスか。やっぱりケースになんかあったら噴出するようになっていたね。まあこのガスマスクがあれば平気だけど)
春香「あっ、伊織」
伊織「こほっ……痺れ……!! あぅ」ピク・・・ピク・・・
春香「ご、ごめんごめん。ほら、ハンカチを口と鼻にあてて」スッ
春香(アフターケア万全のアクラさん。これはまたファンを増やしちゃうかなー)
春香「じゃっ、ティアラ頂きまーす」
ヴィクトリア『止まりたまえ。怪盗アクラ』
ごめん。ヴィクトリア→ヴィクトリカで。
結構前から間違いぱなしだったわ。
しえ
春香(アクラ)「ん? 君は誰かな……パソコン越しに」
ヴィクトリカ『探偵だよ』
春香「ふーん。私は怪盗アクラ」
ヴィクトリカ『知っているよ。最初にそう呼んだだろ』
春香「私も知ってるよ。九十年前の『金色の妖精』の名前……生きてたんだね? 年をとってないように見えるけれど。
それとも――画面の向こうの本当の姿は違うのかな?」
ヴィクトリカ『今まさに犯行を成し遂げようとしている泥棒に、自己紹介などするわけがないだろう』
春香「ん、それもその通りだね。私も怪盗録に新たなお宝を加えるまさにその時に、人の過去を暴いたりする趣味は無いよ」
ヴィクトリア『盗るのだな。そのティアラ』
春香「うん例え――――」スッ
春香「偽物だとしてもね」
ヴィクトリカ『気付いていたのだな』
し
春香「というか、予感だね。『探偵』が来てるにしては、あまりにも警官や警備員の配備が今まで通りだったし」
春香(もし何か作戦があるのだとしたら、ヘリに細工しにいった時なんかに気付けるはずだしね)
春香(だから――『探偵』は、『なにもやっていない』か『やったことを誰にも言っていない』かの二つに一つ)
春香(一人でやれて、そして盗まれるのを防ぐ決定的なアクション……)
春香「ミス・ヴィクトリカ? いや、ミズ・ヴィクトリカ?」
ヴィクトリア『ミスで構わないぞ』
春香「ではミス・ヴィクトリカ……あなたが、ティアラを誰にも言わずに入れ替えたのですね?」
ヴィクトリカ『――――』
ヴィクトリカ『あれだな。癪に触るな。そういうふうに――探偵めいた物言いをされると』
春香「では、やはりあなたが入れ替えたのですね」
ヴィクトリカ『もちろん』
春香「ならば――――あなたはやはり、ヴィクトリカ・ド・ブロワその人ではない」
その通り。としゃがれた声が答えた。
春香(アクラ)「やっぱりか」
イオリー! ブジカー!!
真「伊織っ!!」
響「うわっ! 真っ暗だぞ!」
ヴィクトリカ『どうして気付いた?』
春香「すっごく簡単。『誰にも言わずに入れ替える』のなら『自分でやる』しかないから」
春香(でも、伊織は探偵に直に会っていない。ずっと画面越しで会っている)
春香(ここにいないヴィクトリカではできない……だけど)
春香「『ティアラを入れ替えた人物』が『ヴィクトリカ』を演じているということなら、話が通る」
ふむ
ヴィクトリカ?『ふーん……中々やる。でも話してていいの? 画面の光で、そちらの人にあなたは見えてるよ』
春香(アクラ)「確かに、照明を壊して暗闇にした意味が無くなっちゃうね……」
真「いたっ! アクラだ!!」
響「捕まえてやるぞ! 貴音は伊織達を頼む!」
貴音「無茶をいたしてはなりませんよ!」
律子「足元気をつけなさい!」
春香「さて……逃げなきゃね」
ヴィクトリカ?『さようなら。怪盗さん。今度はこちらからいって捕えるから』
春香&ヴィクトリカ?「あ、そうそう。あなたの目星はついてます」
春香&ヴィクトリカ?「アイドルでしょう?」
響「待てー! アクラ!」
真「か、借りは返すよ」
P「すっげー! まじでマゼラトップだ!」
春香(アクラ)(響に真。そして後ろからプロデューサーさんも来てるか)
春香「ここは>>64して切り抜けますよ!」
kskst
酔舞・再現江湖デッドリーウェイブ
ししょおおおおお
春香(アクラ)「まったく、宇宙世紀だからってはしゃぎ過ぎですね……この技で目を覚まして下さい」
春香「はああっ!!!」ダッ
真「ええっ! 逃げずにこっちに向かってくる!?」
響「ていうか超速いぞ!! 残像っぽいの出てる!」
P「質量を持った残像だと言うのか! ……えなんかおれねらわれてないえちょっと」
春香「残像ときたらすぐにそんな台詞を吐いて――――!! 恥を知りなさい」ドガキィインン!!
P「ごばふぅ!!」
春香「爆殺っ!!!」
瞬間、マゼラトップが爆発し、熱気と爆風が博物館内に荒れ狂った。
――
――――
やよい「伊織ちゃん! しっかり!」
伊織「うん……やよい?」
やよい「良かった――ほんの少しの間だけど伊織ちゃん気を失ってたんだよ」
伊織「なにが……あれ、体が動かないわ」
やよい「ガス吸っちゃったんだよ! 安静にしてて!!」
律子「爆発に乗じて姿をくらましちゃって……アクラはどこにいったのかしら」
あずさ「しっかりティアラも奪って行きましたね」
真「くそ! また逃げられた!」
響「アクラの勝ちだな……」
・
春香(まだ、終わっていない! 本物のティアラを奪いに行く!)
絵理「――勘付かれちゃった……アクラの頭のキレ中々?」
絵理「このティアラ。きっと諦めないよね」
そういって、絵理はトランクケースを開け、中のティアラを改める。
本物の『王女様ティアラ』の輝きが絵理の瞳に映った。
絵理「そう、私がヴィクトリカ……を名乗っていた探偵」
絵理「私がエリです」バァーン!
絵理「いくらアクラがすごくても、ここにいれば大丈夫なはず」
絵理「ここは>>71なんだから」
シャイニングガンダムのコックピット
ホワイトベース
いおりんとの愛の巣
火星
――伊織「ええ、知り合いのアイドルには全部声をかけたわ。アクラの奴がここで終わるところを目に焼き付けなさい!」
春香「――伊織は私達に見せたように、知り合いのアイドル達にも声をかけ、ティアラを披露したと考えられる」タタタタタッ
春香「『探偵』は恐らく、ティアラが展示される前に館長室にあった時に入れ替えたんだ」
春香「765プロ内部にその『探偵』が居た場合、真、響ちゃん、貴音さん、律子さん、Pさん、亜美真美はアリバイから除外」
春香「かといってやよいや雪歩、あずささん、美希からは『探偵』の匂いすら感じない」
春香「ならば――事務所外の知り合いのアイドル。961プロ? ……いや876プロだ」
春香「そう……高性能のパソコンを駆使し、『探偵』を演じることができる頭脳を持ち、伊織と親しくしているアイドル……」
春香「目星はついたっ!」
・
絵理「こないよね……伊織さんとの愛の巣は絶対に汚されない聖域なんだから……」
ドア「バーン!」
絵理「ひぅ!」
そう、僕だ
絵理「だ、誰? このマンションは勝手に入ってこれないはずなのに……」
絵理(探偵モードでいく)
絵理「……ふっ、こんな真夜中に闖入者か」
絵理「覚えがあるよ。そんな不作法な輩は」
コツコツ・・・・・・
絵理(この部屋に歩いてくる)
絵理(まだ、アクラが誰かは絞り切れていない。でも、この状況を打ち破る一言が欲しい)
絵理「こんばんわ。>>78さん」
武田ぁ!
天海春香さん
エディ・マーフィー
マイハニー
どっから出て来た
絵理「こんばんわエディ・マーフィーさん」
絵理(さあ、悩みなさい。何かの符号だったらどうする? 合言葉だったら? 怪盗であるあなたは悩むはず)
ピタ
絵理「足跡が止まった」
・
春香(アクラ)(何それ……エディ・マーフィー?)
春香(意味が分からない)
春香(答えなかったら撃たれる? なんか、試されてる気がする……どうやって切り抜けるか……)
分かるわけねえ
香ばしい後書き期待してる
後書き厨ってまだいたんだな
エディ・マーフィー(声)『恋愛とおんなじ! さっと見回しただけでビビっと感じる時があるんですぅもうこの家しかないって!』
絵理「!?!? (『ホーンテッドマンション』の台詞!)」
エディ・マーフィー(声)『あれもこれもこれもあれもあれもこれもぜぇ~んぶ欲しいっ!』
絵理(『ジャックはしゃべれま1000』! じゃ、じゃあ)
絵理「『ブーメラン』のエディ・マーフィさん?」
…………
絵理(静かになった…………これは古すぎてダメ?)
エディ・マーフィ(声)『っ失礼ですが息を呑むようなあなたの美しさにどぉにも我慢ができず、追いかけてきてしまいました』
絵理(すごい! 落ち着いた声音まで!!)
絵理(――厳密には山寺さんの声だけど)
はるるんが『エディーマーフィー 台詞』とかポチポチググったのかと思うと、萌える
春香(アクラ)(CV山寺宏一)『あなたのようなゴージャスな女性を見たのは初めてで……』
春香(なんで私はモノマネをやっているんだろう……)
春香(はっ! これは探偵さんのペースに引きずり込まれている?)
春香(こっちから仕掛けなきゃ!)
・
絵理(すごい……!! 一人で『ドクタードリトル』やってのけるかも、この人!)
絵理(はっ……度肝を抜かれている場合じゃない。怪盗アクラだったら、こっちから捕えなきゃ……)
絵理(よし、行こう!)
怪盗の行動>>89
探偵の行動>>91
転ぶ
いおりんに電話
かそくした
kskst
いおりんにメール
「『怪盗アウラが目の前にいるけど質問ある?』っと……」カタカタ
春香(よし! 持ってきたここの電話で伊織にかけて、動揺を誘う!)
・
絵理(伊織さんにメール! アクラを捕まえなくちゃ!!)
・
水瀬ミュージアム
P「くっそおおお! 酔舞・再現江湖デッドリーウェイブだったら爆殺! じゃなくて爆発! だろ!」
律子「実際に殺されなくてよかったじゃないですか……といかそこに怒ってるんですか?」
やよい「あれ、伊織ちゃんケータイ鳴ってるよ」
伊織「あれ……絵理から? メール、って電話も!?」
伊織(>>96から確認しましょう)
メールor電話
メール
普通に電話
伊織「ま、普通に電話でしょ。もしもし、絵理?」ピッ
・
『もしもし絵理?』
絵理「――っ!? 伊織さん?」
・
春香(反応したっ! 最近アニメで良く聞くこの声……! やはり『探偵』は絵理ちゃんだった!)
春香(怪盗対探偵は一歩こちらがアドバンテージを得たね!! そして声が分かれば……っ!)
春香(CV水谷絵理)「もしもし伊織さん!! ティアラ盗まれちゃってざぁんね~んっ!! 私が怪盗アクラでーっす!!
私がティアラ持ってまーっす!! けひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
伊織『!?!?!?!!!!』
絵理「!?!?!?!!!!」
伊織「なっなっなっ……!!」
律子「伊織!? どうしたの!」
伊織「絵理が……アクラだって……」フラッ
やよい「伊織ちゃんしっかり!」
貴音「警察に連絡を!」
・
春香(アクラ)「さて――水谷絵理君。チェックメイトだ」ガチャ
絵理「怪盗……アクラ」
春香「本物のティアラを渡したまえ。探偵君。君が持っていても、不都合しかないぞ」
春香「それとも伊織お嬢様に泥棒扱いされたいか。この私として刑に服したいか」
あ
絵理(やられた――――――!)
絵理「私が本物を持ってはいけない……!!」
絵理の視界が白く染まり、『探偵』が絵理の奥底から浮上する。
春香(アクラ)「さあ、渡したまえ。『物証』を残すことはあるまい。それに私は博物館でティアラを奪っている。
君がティアラを入れ替えた探偵だということは隠せるかもしれないよ。お嬢様と友人付き合いならまだできる」
絵理「そうかな。怪盗さん? 伊織さんはあなたが七色の声を持つことを知っている」
絵理「そして、まだ言葉を尽くして説明できれば、私は周囲を納得させられる。追い詰められているのはあなた」
絵理「あんな電話をしたからには……警察がここに来る? 早く逃げなきゃいけない?」
春香「なるほど。退かないか」
絵理「ふふふ」
春香「あはは」
あ
絵理「必要なのは……取引?」
春香(アクラ)「ほー聞こうか探偵さん」
絵理「今回は、私まで突きとめて、ここまで追い込んだ怪盗さんのほうが総合獲得ポイントは高い。だから、今回に限っては私は負けてもいい」
春香「武闘派な考えだね。ティアラを渡してくれるということか」
絵理「そうしてもいい」
春香「して、そうする条件は? 『この件を喋らない』ということかな。
つまり――博物館にあったのが『本物』で、探偵が怪盗に『本物』を渡したなんていう余計な醜聞はなかったということにする」
絵理「それが一つ。それで、次に狙う宝物は>>104にしてほしい。それさえ飲んでくれれば、今すぐ渡す」
はるるんのリボン
愛のぱんつ
亜美の処女
絵理「876プロの日高愛ちゃんのぱんつを盗んでほしい」
春香(アクラ)「ぶっ! なにそれ!」
春香(そうか……次は絵理ちゃんのホームである876プロで対決したいんだね)
春香(どんな仕掛けがあるかしれない絵理ちゃんの部屋からも出たいし……)
ウーウーウーウッウー……!!
春香(警察も集まってきた。ここで拒否して、ずっと渡してくれなくなるのも嫌な展開……)
春香「オーケイその条件飲むとも」
絵理「取引成立……そして本当の勝負開始? はい、このトランクに入ってる」
春香「中を開けて見せてくれ」
絵理「用心深い? 今更小細工しない」パカ
春香「うむ。確かに『王女様ティアラ』だ。頂いていこう」
春香(アクラ)「さて、ではな探偵君」
絵理「短いお別れ……お元気で」
春香「ふてぶてしいね。この私を前にここまで退かなかったのは称賛に値するよ。はい、ごほうびだ」ポス
絵理「っ! これ、私が作ったレプリカ」
春香「『お姫様ティアラ』といったところかな」
さて――と怪盗は息を吐き、ベランダに出た。
春香「おやすみなさい」
そして、闇夜に身を投げ出し、その姿を消した。
絵理「いつか――捕える」
春香「む……そーいえばなぜトランクごと絵理ちゃんは渡したんだろ――?」
春香「!!」パカ! ゴソゴソ!
春香(やっぱり! 盗聴器と発信機!)
春香「やってくれるね……あの探偵」グシャ
・
絵理「途絶えた……でも進行方向は分かった。声のサンプルも手に入れたし」
絵理「ティアラに事前に接触することができた伊織さんの周りアイドルを洗い、これらのデータと組み合わせれば――」
絵理「アクラの正体を暴くのも近い」
絵理「ひぅぅ、でもその前に……伊織さんを説得しないと」
絵理「はぁ、伊織さんは友達感覚だってわかってるけど、それでもやっぱり嫌われたくない……」
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