初春「じゃあちょっと私にやってみてくださいよ」

佐天「えー、でも初春は私の大事な友達だしー」

佐天「世界で一番大切な人を実験台にはできないよ！」

初春「佐天さん……///」ｷｭﾝ

初春「じゃあ御坂さんにでもやってみますか」

佐天「うん、そうだね」




黒子「佐天さーん、能力に目覚めたって本当なんですのー？」

佐天「あ、白井さん、一人でいるなんて珍しいですね」

黒子「お姉さまは途中まで一緒だったのですが途中でウニのような頭をした類人猿に話しかけてそのままどこかへ行ってしまわれたんですの」

佐天「あはは……」

初春「これは厄介なことになりましたね……」ﾋｿﾋｿ

佐天「大抵のssはここで白井さんと一緒に御坂さんも来るパターンだからね」ﾋｿﾋｿ

初春「なんとかして御坂を見つけないと」ﾋｿﾋｿ



黒子「お二人とも何を話してるんですの？」

佐天「な、なんでもありませんよあははー」

黒子「はぁ……そうそう、それで佐天さんの能力って何なんですの？」

佐天「触れた相手を巨人化させる能力ですよ」

黒子「きょ、巨人……？野球ですの？」

初春「ちがいますよ白井さん、普通に体が大きい人のことです」

黒子「……？」

佐天「ういにゃんナイスフォロー！」

初春「えへへー」ﾃﾚﾃﾚ

黒子「？？？」

黒子「はぁ……まだいまいち分かりませんがとにかく佐天さんが触った人は身長が高くなってしまうということですの？」

佐天「まぁ端的に言うとそういうことですね」

黒子「肉体変化の下位互換と言ったところでしょうか……まぁ、なんにせよ能力開花はめでたい事ですの」

初春「えへへー」

佐天「何で初春が照れてんの？」

佐天「さてっ、そろそろ消えた御坂さんを探しに行かなきゃね！」

黒子「別に消えたわけではないですの…」

初春「れっつらごー！」

佐天「ごー！」

黒子「ご、ごーですの」

佐天「――とはいったものの、ノーヒントだと全然見つからないなー」

初春「学園都市は広いですからね」

黒子「せめてどこの学区にいるかさえわかれば良いのですが…………」

佐天「なんか御坂さんと連絡取る方法は――ああっ！！」

初黒「「！？」」ﾋﾞｸｯ


佐天「ケータイ！！！」

初黒「「！！」」ﾊｯ

黒子「なんで今まで誰も気づかなかったんでしょう……」

初春「こんなに便利なものを忘れてたなんて……」

佐天「じゃあ、御坂さんに電話かけるよー」ﾎﾟﾁｯ

初黒「「…………」」

　　
　　アナウンス『おかけになった電話番号は、電源が切られているか、電波の届かないところに――』


佐天「えー」

黒子「電源が切られている――まさかお姉さまは今頃あの類人猿とイケない情事を行っているのではっ！？」

佐天「いやいや、それは……」

初春「さすがに……」

黒子「でももしも！」

黒子「もしものことがないとは言い切れないんですの！」

初春「はいはい、それは分かりましたからはやく御坂さん見つけましょう」

黒子「あぁっ、お姉さまっ、なんて早すぎる性の乱れっ！」

佐天「行きましょ、白井さ――いてっ」ﾄﾞﾝｯ

？？？「あ、ごめんねー」ﾀﾀﾀｯ



佐天「（なんだろうあのゲコ太フードの人……てゆーか肩ぶつかっちゃった。まぁ、肩くらいなら能力は発動しないよね？）」

初春「佐天さーん？」

佐天「あ、ごめん今行く―っ」

まだか

佐天「が」と「に」で全然違ってくるだけにどうなることやらｗｗｗ