インターハイが終わったあと、県選抜対抗戦の開催が発表された。
全国都道府県毎にチームを作成して最強の都道府県を決める大会なのだそうだ。
学校数や人口を考慮しないことや留学生の参加を認めないという
規定ついては批判もあったが、第一回の今年はとりあえず
日本人のみの各県1チームで開催されることとなった。
長野選抜の決定には以前の四校合同合宿のメンバーが集まって話し合った。
そして、私たち長野選抜は順調に勝ちを重ね、今日はその優勝決定戦。
私達以外で決勝に駒を進めたのは、
優勝候補筆頭の東京選抜
その有力な対抗馬とされる大阪選抜
そして鹿児島選抜の3チームとなった。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380615457
期待
期待
鹿児島以外のメンバーが気になるな
小走先輩だめだったか
これもしかしてあの原作読んでなかったコミックスだけのあの人じゃ
作者です。
放置しててすみません。
立てたときにエラーメッセージが出てたので、
うまくたっていたことに気づいてませんでした。
チームは独断と偏見で決めましたが、一応基準としては以下の点を考慮しています。
・ 留学生は除外
・ 個人戦全国出場者を入れる(長野と鹿児島)
・ 力の振れ幅が大きい選手は最大値を重視
・ 原作で対戦したことの無い相手と対戦させる
では続きを書いていきます。
長野選抜 控え室
先鋒:龍門渕透華
次鋒:原村和
中堅:宮永咲
副将:福路美穂子
大将:天江衣
補欠:竹井久
美穂子「みなさんのおかげでついにここまで来れました。」
透華「ここまであまり目立てませんでしたわ。」
久「先鋒はエースポジションだし、仕方ないわ。むしろよく失点を抑えてるわよ。」
衣「今宵は満月だ。今回は久とは交代しない。どのような難敵が相手であろうと蹴散らしてくれよう。」
東京選抜 控え室
先鋒:宮永照
次鋒:弘世菫
中堅:辻垣内智葉
副将:渋谷尭深
大将:大星淡
補欠:亦野誠子
菫「我ら東京選抜が目指すは優勝のみ。気を引き締めていこう。」
誠子「私が入れなかったのは悔しいですが、宮永先輩に辻垣内さんまでいて負ける気がしません。」
淡「私もいるよー。」
照「油断しないで。他の3校はどこも強敵。」
大阪選抜 控え室
先鋒:上重漫
次鋒:江口セーラ
中堅:荒川憩
副将:愛宕洋榎
大将:園城寺怜
補欠:清水谷竜華
洋榎「ようやくここまできたで。これから全国に大阪の強さを見せ付けてやろうや。」
漫「私迷惑かけてばかりで申し訳ないです。」
竜華「そんなことないよ。先鋒を立派に務めてる思うで。」
憩「そうそう。それに後ろにうちらがおるから多少の失点は気にせんでええよ。」
怜「今度の大会は副将までにとばしてもろたり、竜華にかわってもろたりでだいぶ楽さしてくれたから、決勝ではがんばらしてもらうわ。」
鹿児島選抜 控え室
先鋒:神代小蒔
次鋒:滝見春
中堅:藤原利仙
副将:薄墨初美
大将:石戸霞
補欠:狩宿巴
霞「今度の決勝、他の3校はどこも強敵ぞろい。ですが、私達だって負ける気はありません。」
初美「勿論です。今度もたっぷり稼いじゃいますよー。」
巴「姫様には次は最強の神がおりてくるはずですから、宮永照にも負けませんよ。」
美穂子「お願いします。龍門渕さん。」
透華「勿論ですわ。」
智葉「頼むぞ。宮永照。」
照「うん。」
セーラ「いって来い。気楽にな。」
漫「はい」
利仙「よろしくね。神代さん。」
小蒔「はい。行ってきます。」
先鋒 前半戦 東1局 親:透華
透華(きましたわ。この配牌。今日はツイてますわ。)
照「………」ゴオッ
透華(この感じは……。これが照魔鏡ですのね。でもそんなの関係ありませんわ!)
小蒔(………)
漫(?)
透華「ツモ、4000オールですわ!!」
実況「この日最初の和了りは長野選抜龍門渕透華です。」
透華(思いっきり目立てましたわ!)
ツマンネ
東1局1本場
照「ツモ、600・1100」
東2局 親:照
照「ロン、2400」
小蒔「………」
照「ツモ、1700オール」
照「ロン、10200」
透華「くっ」(原点を下回ってしまいましたわ。)
照「ロン、12900」ギュオオオ
漫「はい……」
実況「宮永選手の連荘が続きます。既に2位との差を3万点近くあけています。」
東2局 4本場
小蒔「………」
照(この気配……くるか、神代小蒔。)
初美「きましたよー」
美穂子「純正九蓮宝燈……!」
小蒔「ツモ、8400・16400」
実況「ここで役満がでました!これにより鹿児島選抜が一気にトップに躍り出たー!」
南2局 親:照
実況「一度神代選手が役満を和了りましたが、ここまで再び宮永選手の和了が続いています。」
小蒔「ツモ、6000・12000」
実況「ここで神代選手が宮永選手を突き放しました。」
南3局 親 鹿児島選抜
照「ロン、2000」
透華「はい。」
照(このペースだと取り返せない)
前半戦 オーラス 親:漫
漫(この配牌。これはきたかもです。)
照(上重がここでくるか。)
洋榎「よっしゃ、爆発きたで。」
漫「ツモ、8000オールです。」
照「ツモ、500・900」
実況「前半戦終了ー!」
前半収支
宮永照(東京選抜) 103200(+3200)
上重漫(大阪選抜) 87700(-12300)
神代小蒔(鹿児島選抜) 137500(+37500)
龍門渕透華(長野選抜) 71600(-28400)
モモいないのか
先鋒 後半戦 東1局 親:漫
漫(まだいける。どんどん稼ぐで。)
漫「ツモ、6000オール」
東1局 1本場
照(これ以上好きにはさせない!辻垣内さんやチームのみんなを信用しないわけじゃないけど、次鋒以降で差を広げるチャンスはたぶんない。私が負けるわけにはいかない!!)
ギギギー
衣「岩戸が開いたか。」
霞「小蒔ちゃん……」
菫「ここで使うのか、照。」
セーラ「国士無双十三面待ちか。」
照「ツモ、8100・16100」
透華「………」
実況「国士無双炸裂ー!」
照(龍門渕透華……。そろそろくるか?)
東2局 親:照
透華「………」
衣「目覚めたな。とーか。」
透華「ツモ、800・1600」
照(これが龍門渕透華の力か。)
東4局 親:透華
透華「ツモ、1600オール」
照(河が静かだな。やりづらいが、この程度であきらめるつもりはない。)
照「ツモ、500・900」
南2局 親:照
漫(きた。)
漫「ツモ、2000・4000」
(なんとか和了れたで。)
後半戦 オーラス 親:透華
漫(いい感じや。オーラスやし稼がんと。)
「リーチ」
照(……)
漫(全然和了れん。このまま流局やろか?)
漫(海底牌……これもあかんか。)
透華「ロン、8000」
漫「!」
(河底撈魚…)
実況「龍門渕選手連荘を選択。」
透華「ツモ、900オール」
照(ここで止める!)
照「ロン、1600」
小蒔「は、はい」
春「ふりこんだ……」
霞「やっぱり途中から目が覚めちゃってたみたいね。」
初美「さすがに最初から最後までというのは無理だったようですねー。」
実況「先鋒戦終了です。」
合計収支
宮永照(東京選抜) 121300(+21300)
上重漫(大阪選抜) 79600(-20400)
神代小蒔(鹿児島選抜) 110400(+10400)
龍門渕透華(長野選抜) 88700(-11300)
大阪選抜強いな、唯一のウィークポイント漫ちゃんもそこそこ爆発したし
反対に鹿児島は実質永水だけみたいな感じで厳しい
照「あまり差をつけられなかった。」
菫「問題ない。2位を突き放してくる」
漫「最下位で申し訳ないです。」
セーラ「宮永照相手にこれだけやれれば十分や。あとは任せとき。」
小蒔「1位にはなれませんでした~。」フラフラ
春「十分プラス。」
霞「疲れたでしょう。ゆっくりやすんでね。」
透華「……」パタリ
美穂子「ありがとう。龍門渕さん…。」ダキトメ
「よろしくね。原村さん。」
和「全力を尽くします。」
次鋒 前半戦 東1局 親:菫
菫(まずは2位を削る)
菫「ロン、4800」
春「はい…」
実況「シャープシューター弘世菫、まずは鹿児島選抜を狙いました。」
東1局 1本場
和(……)
和「ツモ、900・1700」
透華「はっ」
衣「目が覚めたか、とーか」
透華「試合はどうなってますの?」
美穂子「まだ次鋒戦がはじまったばかりですよ。」
透華「……!」
(おはよう、のどっち)
東2局 親:セーラ
セーラ(親やし稼がせでもらわなな。)
セーラ「ツモ、6000オールや」
セーラ(まだまだいくで)
春(させない)
春「ツモ、400・600」
東3局 親:和
和「ツモ、1600オール」
和「ツモ、600オール」
東3局 2本場
菫(次は大阪を削っておくか)
菫「ロン、3800」
セーラ「はいよ」
(削られる以上に稼げばええだけのはなしや)
東4局 親:春
セーラ(今度もいけそうやな)
春「ツモ、500オール」
セーラ(つぶされたか)
東4局 1本場
セーラ「ツモ、2100・4100」
南1局 親:菫
菫(長野も削っておこう)
菫「ロン、6800」
和「はい」
和「ロン、1900」
菫「はい」
(分かりやすく狙いすぎたか?いや、こちらの河からの最善手か。)
南2局 親:セーラ
和「ツモ、500・1000」
南3局
春「ツモ、400・800」
前半戦 オーラス
春「ツモ、500オール」
前半収支
弘世菫(東京選抜) 120500(-800)
江口セーラ(大阪選抜) 96000(+16400)
滝見春(鹿児島選抜) 97900(-12500)
原村和(長野選抜) 85600(-3100)
次鋒 後半戦 東1局 親:セーラ
セーラ「ツモ、4000オール!」
菫(やはり主に狙うべきは江口セーラか)
春「ツモ、500・1000」
(これ以上大物は和了らせない)
東2局 親:春
春「ツモ、1600オール」
菫「ロン、6700」
セーラ「はい」
東3局 親:菫
菫「ロン、9600」
セーラ「はい」
(ちーと削られすぎかな。なんとかせんと。)
和「ツモ、1100・2100」
東4局 親:和
春「ツモ、300・500」
南1局 親:セーラ
和「ツモ、1600・3200」
南3局 親:菫
菫(今度も江口セーラを削る)
セーラ「ロン、8000」
菫「!」
(読まれていたか)
後半戦 オーラス 親:和
菫「ロン、3200」
セーラ「はい。そっちに張ってたか。読みきれへんだわ。」
実況「次鋒戦終了です。」
合計収支
弘世菫(東京選抜) 121400(+100)
江口セーラ(大阪選抜) 89900(+10300)
滝見春(鹿児島選抜) 99500(-10900)
原村和(長野選抜) 89200(+500)
菫「すまん。全く稼げなかった。」
智葉「2位はちゃんと突き放せている。十分だ。」
セーラ「2位にもなれへんだわ。」
憩「大丈夫。あとはまかしとき。」
春「けずられた」
利仙「あの人たち相手ならしかたないわ。」
和「たのみます、咲さん」
咲「うん。和ちゃん」
中堅 前半戦 東1局 親:利仙
利仙「ツモ、4000オールです」
憩(流石はリセさん。)
智葉「ツモ、2100・4100」
憩(こっちもか、負けられへんな)
東2局 親:智葉
咲「カン」
「ツモ、嶺上開花、1600・3200です。」
実況「嶺上開花炸裂です。」
東3局 親:憩
憩「ツモ、3200オール」
咲「カン」
咲「ツモ、500・900です。」
東4局 親:咲
咲「カン、ツモ、嶺上開花、1600オールです。」
咲「カン、ツモ、嶺上開花、8300」
利仙「っ!」(大明槓責任払い…)
智葉「ツモ、1000・1800」
南1局 親:利仙
智葉「ロン、2000」
利仙「はい」
南2局 親:智葉
憩「ツモ、1600・3200」
南3局 親:憩
憩(ここらで一気に2位浮上といきますか)
「ツモ、4000オール」
智葉「ロン、1900」
咲「はい」
南4局 親:咲
咲「ツモ、800オールです。」
実況「前半戦終了です。」
前半収支
辻垣内智葉(東京選抜) 116900(-4500)
荒川憩(大阪選抜) 105900(+16000)
藤原利仙(鹿児島選抜) 82800(-16700)
宮永咲(長野選抜) 94400(+5200)
照「咲……。」
菫「どうかしたか?」
照「ううん。なんでもない。」
(辻垣内さんに伝えても対策する意味がないかな。下手に妨害するより自分の点を伸ばした方が良い。)
前半収支
辻垣内智葉(東京選抜) 116900(-4500)
荒川憩(大阪選抜) 105900(+16000)
藤原利仙(鹿児島選抜) 82800(-16700)
宮永咲(長野選抜) 94400(+5200)
照「咲……。」
菫「どうかしたか?」
照「ううん。なんでもない。」
(辻垣内さんに伝えても対策する意味がないかな。下手に妨害するより自分の点を伸ばした方が良い。)
続き期待
中堅 後半戦 東1局 親:智葉
智葉(悪くない配牌だ。前半削られた分ここで稼ぐ!)
智葉「ツモ、4000オール」
智葉「ロン、2700」
利仙「はい」
憩(こっちも負けへんよ)
「ツモ、1800・3400」
東2局 親:利仙
利仙「ツモ、3200オール」
憩「ツモ、3100・6100」
東3局 親:咲
咲「ツモ、500オール」
咲「カン、ツモ、嶺上開花、1700オール」
咲「カン」
智葉「ロン、槍槓だ。3800」
咲「はい」
東4局 親:憩
憩「ツモ、6000オール」
智葉「ロン、12300」
憩「はい」
(さすがに智葉さんはなかなか好きにさせてくれへんなぁ)
南1局 親:智葉
智葉「ツモ、1600オール」
憩「ツモ、2100・4100」
南2局 親:利仙
利仙「ロン、6400」
憩「はい」
咲「カン、ツモ、嶺上開花、4200」
憩「はい」(大明槓責任払いか)
南3局 親:咲
咲「カン」
咲「カン」
利仙「ツモ、6000・12000」
(カンドラがのってだいぶ点が上がったわね……?)
衣「咲の支配が最高潮に達したな。」
照「この点差って……」
後半戦 オーラス 親:憩
憩(さて、ラス親やし最後にいくつか和了っときたいけど……
配牌は今ひとつやな)
利仙(さっきの和了り、私以外の力を感じた……。)
咲「ポン」
咲「カン」
咲「カン」
智葉(加槓に大明槓……。ここでは和了らないのか。)
照「やっぱり……。」
菫「どうした?照」
照「咲がこの点差からプラマイゼロにするとすればどうすると思う?」
菫「ん?しかし、槓2回でだいぶ選択肢は減っている。
あの状態からプラマイゼロにまでもっていく手なんて……まさか!」
咲「……」ゴッ
利仙「っ!」
咲「カン」
智葉(三槓子?いや、これは……)
咲「もいっこ、カン」
憩「!!」
咲「ツモ、8000・16000です。」
利仙「四槓子!?」
実況「これは珍しい役満がでました。ここで中堅戦終了です。」
咲「ありがとうございました。」ペッコリン
合計収支
辻垣内智葉(東京選抜) 116500(-4900)
荒川憩(大阪選抜) 95600(+5700)
藤原利仙(鹿児島選抜) 88300(-11200)
宮永咲(長野選抜) 99600(+10400)
憩「やられたなぁ。2連続プラマイ0な上に合計収支トップで2位浮上かぁ……。
1位と2位やった東京と鹿児島がマイナスになったんも意図的かな?」
智葉「そこまでは分からんが、姉にも劣らぬ逸材ということだな。
改めて思い知らされたよ。」
智葉「差を縮められてしまった。」
尭深「がんばってとりかえす。」
憩「咲ちゃんには完敗やったわ。あんまり稼げんでごめんな。」
洋榎「ええて。うちで逆転したるわ。」
利仙「削られてしまって申し訳ないわ。」
初美「私で取り返せば問題ないのですよー。」
咲「みんな強くてここまでが限界でした。」
美穂子「十分よ。ありがとう。」
副将 前半戦 東1局 親:初美
初美(うーん、渋谷尭深のことも考えるとここはオリておくのがベストですかねー。)
洋榎「ツモ、1600・3200や」
東2局 親:洋榎
初美(きたのですよー。)
初美「カン」
洋榎(暗カンで東を鳴いた。北は捨てんようにせんと。)
美穂子(あの並べ方。もしかして……)
初美「カン」
洋榎(また暗カンか。流石にこれは対処できへんな。)
初美「ツモ、8000・16000ですよー」
尭深(大四喜……)
洋榎(親かぶりは痛いな)
東3局 親:尭深
美穂子「ツモ、500・1000」
(例え私がマイナスになったとしても2人の役満を阻止しつつ、愛宕さんにも稼がれすぎないようにしないと。点差が開き過ぎないようにすれば今日の天江さんなら必ず……)
東4局 親:美穂子
洋榎「ツモ、2000・4000」
「ここらで取り返していくで」
南1局 親:初美
洋榎「ロン、8000」
尭深「はい…」
南2局 親:洋榎
洋榎(うーん、親やし、風牌が浮いてしもとるし、オリかな。)
美穂子「ツモ、500・1000」
南3局 親:尭深
洋榎「ツモ、500・1000や」
前半戦 オーラス 親:美穂子
美穂子(私が和了るわけにもいかないけど…)
洋榎「ツモ、2000・3900」
実況「前半戦終了です。」
前半収支
渋谷尭深(東京選抜) 92400(-24100)
愛宕洋榎(大阪選抜) 110400(+14800)
薄墨初美(鹿児島選抜) 111600(+23300)
福路美穂子(長野選抜) 85600(-14000)
後半戦 東1局 親:美穂子
美穂子(前半は薄墨さんの役満があったし、
それ以外の役満を防ごうとしてだいぶ失点してしまったわね。)
洋榎「ツモ、800・1600」
東2局 親:洋榎
洋榎(例え役満くらう確率が上がるとしてもこれは和了っとかなあかんな)
洋榎「ツモ、4000オール」
洋榎「ロン、9900」
初美「はいー。」
洋榎(まだいけるか…?)
美穂子(これ以上局数を増やさせるわけにはいかない。)右目パカー
美穂子「ロン、5800」
洋榎「はい」
東3局 親:初美
美穂子「ツモ、2000・3900」
東4局 親:尭深
尭深(私が親だから連荘したいけど、薄墨さんが怖い。どうしよう。)
美穂子(風牌はきてないし、いい配牌ね。)
美穂子「ツモ、2000・4000」
南1局 親:美穂子
美穂子(これは…。私も愛宕さんのことは言えないわね)
美穂子「ツモ、6000オール」
洋榎「ツモ、800・1400」
美穂子(和了られた。でもこれでいい。これ以上連荘するわけにもいかなかったし。)
南2局 親:洋榎
洋榎(すまんがまた和了らせてもらうで)
「ツモ、4000オール!」
美穂子「ツモ、1700・3300」
南3局 親:初美
美穂子(私は和了れそうにないけど……)
尭深(親には連荘してほしいけど……)
「ツモ、1000・2000」
美穂子(これでうまく連荘は防げた。)
後半戦 オーラス 親:尭深
尭深(ハーベストタイム)
洋榎(さて、ついにきてしもたな渋谷尭深のオーラスが。しかも薄墨は北家。しのげるかな。)
美穂子(速度を重視しないといけないし、渋谷さんよりは薄墨さんが和了るほうがましね。)
初美「ポンですー。」
尭深「ツモ、16000オール」
美穂子(大三元和了られてしまいました。)
実況「渋谷選手連荘を選択。」
菫「薄墨が北家なのに大丈夫か?」
照「あの配牌なら尭深の方が有利。でも、他家の思惑を考えるとリスクは大きい。」
美穂子(渋谷さんの配牌はすでに大三元確定になっている。何とか速攻で勝てる?いや、それとも……)
尭深(東を切れば聴牌……。例え相手が北家の薄墨さんでも今の私の方が有利なはず。)
初美「ポンなのですよー」
美穂子(私では追いつけそうもない。洋榎さんの配牌もあまりよくなさそう……。
点差を考えれば脅威になるのは鹿児島ではなく東京と大阪。ここは仕方ありませんね。)
初美「ポンですー。」
尭深・初美((先に和了る))
初美「ツモ、8100・16100なのですよー。」
尭深(小四喜……)
実況「副将戦終了です。」
合計収支
渋谷尭深(東京選抜) 105000(-11500)
愛宕洋榎(大阪選抜) 106300(+10700)
薄墨初美(鹿児島選抜) 92800(+4500)
福路美穂子(長野選抜) 95900(-3700)
尭深「ごめん……淡ちゃん。」
淡「あーもう、たかみー泣かないで。私が取り返して1位で帰るから。」
洋榎「ぎりぎり1位やけど、役満和了られてしもたわ。」
怜「あとはうちにまかせとき。」
初美「大口たたいておいて最下位脱出もままならず申し訳ないのですよー。」
霞「あの相手にプラスだっただけでもすごいわ。あとは何とかしてみましょう。」
美穂子「不甲斐ない結果になってしまってごめんなさい。」
衣「案ずるな。今宵の衣に負けはない。」
なにワカメ仕事してんだよ
衣、淡、怜、霞さんか
能力の相性でいうなら怜が良さげ
しかし霞さんは降ろすとチートだしなぁ
期待
大将 前半戦 東1局 親:淡
淡(まずは様子見)
霞(ふんふむ、配牌が悪くなるのね。)
淡「ツモ、3200オール」
怜「ポン」
(その和了り牌は取らせへん)
怜「ツモ、900・1700」
東2局 親:怜
怜「チー」
怜「ポン」
怜「ツモ、400・800」
怜(今度はズラせへんか)
淡「ツモ、1700・3300」
東3局 親:衣
衣「衣の親番だな」
衣「ポン」
淡・怜・霞(((聴牌できない)))
怜(海底で和了られる。ズラせへんか。)
衣「ツモ、海底摸月、4000オールだ」
怜「カン」(嶺上牌を利用して、ズラしつつ速攻で和了る。)
怜「ツモ、600・1100」
霞(苦手分野、いかざるをえないわね。力を使います。お祖母さま。)ゴッ
東4局 親:霞
怜(絶一門かぁ)
菫「絶対安全圏が破られてる?」
照「ううん。配牌は普通よりは悪くなってるから完全に無効化されたわけじゃない。
ただ、絶一門や一色独占になってる影響で相殺されてるみたい。
特に石戸さんは淡より速く和了れるかも。」
霞「ツモ、6000オール」
淡(私に競り勝つなんて…。やるじゃん。)
淡「ツモ、900・1700」
(そろそろ本気だそっかな…)ゴッ
南1局 親:淡
淡「リーチ!」
怜(きたか、ダブリー)
淡「カン」
淡「ツモ、6000オール」
淡「リーチ」
霞「ツモ、2100・4100」
淡(えっ)
照「石戸さん相手だと、淡がカンする前に和了られる場合があるね。」
南2局 親:怜
淡「リーチ」
怜「リーチ」
怜「一発ツモ、3200オール」
(ツモがよければ追いつけるか…。
絶一門になった影響か、大星や天江の支配が弱くなった気がする。)
淡「リーチ」
淡「カン」
淡「ロン、12300」
霞「はい」
(最後のカドの後は一色独占も完全に崩れてる。やはりこの力は防御には向いてないわね……)
小蒔「霞ちゃん……」
利仙「石戸さんが振り込むのは珍しいわね。」
初美「攻撃モード自体めったに使いませんからねー。」
南3局 親:衣
淡「リーチ」
怜「ツモ、1600・3200」
南4局 親:霞
淡「リーチ」
霞「ツモ、8000オール」
淡「リーチ」
霞「ロン、18300」
淡「っ!はい。」
(やっぱり速い……)
小蒔「やった!」
春「これでトップ……」
巴「準備が必要ですね。」
淡「リーチ」
怜「ツモ、2200・4200や」
実況「前半戦終了です。」
巴「準備できましたか」
春「万端……」
初美「では霞ちゃんを迎えにいってくるのですよー」
前半収支
大星淡(東京選抜) 98600(-6400)
園城寺怜(大阪選抜) 107800(+1500)
石戸霞(鹿児島選抜) 124600(+31800)
天江衣(長野選抜) 69000(-26900)
菫「淡は勝てると思うか?」
照「分からない。でも勝っても負けても、淡はこの試合を通じてきっともっと強くなる。
淡には来年のインターハイで白糸台の柱になって欲しい。」
竜華「怜ー。」
怜「あ、りゅーか。ってなんでうちの太ももに顔すりつけてくんの?くすぐったい。」
竜華「うん。うちはこの試合でーへんし、怜が後半戦でまた無茶せんでもいいように
枕神怜ちゃんがこの試合だけそっちに帰らへんかなー思て。」
怜「うーん。使えたとしても1回やろけど、ありがとうな。」
霞「時間があまりないけど、よろしくね。」
巴「はい。トップに立った以上、その状態でいるメリットはありませんから。」
初美「長くそのままでいると危険なのですよー」
咲「衣ちゃん、大丈夫かな?」
透華「問題ないですわ。月が高く上がるのはこれからですもの。」
なんだこの魔境
怜が一番有情だな
手が重くなり進まなくなり、霞が揃えたりする魔境やね
怜が有利なはずやけど、どうなるか
後半戦 東1局 親:霞
淡「リーチ」
霞「ツモだわ、3200オール」
淡「リーチ」
淡「カン」
淡「ツモ、3100・6100」
衣「……」
東2局 親:淡
淡「リーチ」
怜「リーチ」
怜「一発ツモ、3000・6000」
(ツモがよかったな)
衣(今宵の相手は勁敵ばかり……だが、勝ちたいな。そう言えば、こんなふうに思うのは始めてかもしれない。
今まで麻雀を打つときに勝ちたいと、負けたくないと真剣に願ったことはなかった。
だが今日は勝ちたい。勝とう。自分のためだけでなく、チームの、応援してくれている皆の為にも。)
東3局 親:怜
怜(そろそろなんとかしてみよか。)
淡「リーチ」
怜「ポン」
淡(カドなのに、カンできない!?今まで鳴いてズラされたくらいでそんなことになったことないのに。)
怜(そこでカンするのが見えたさかいな。うちに見えた時点でそこにその牌があるのは確定した事象や。
その後でズラせばどんな支配力でも関係ない。)
怜「ツモ、3200オール」
淡「リーチ」
霞「ツモ、500・900」
淡(こんな立て続けに和了られるなんて……)
東4局 親:衣
淡「リーチ」
衣「ロン、18000」
淡「……っ!はい。」
(は?)
淡「リーチ」
衣「ロン、12300だ」
淡「!!」
(間違いない。こいつの和了り牌を掴まされてる!!まさか今まで和了れなかったのも)
衣「あまり失望させるなよ。」ゴッ
淡「っ!!」
淡(今度はリーチすらかけられない……!)
怜「ロン、3600」
淡(!)
怜(悪いけど、隙を見逃すつもりはないで。)
霞(まくられた。でもこの程度ならまだ……。)
南1局 親:霞
衣「ロン、8000」
淡「うぅっ……!」
淡(こんなんじゃ、テルに、みんなにあわせる顔がない。負けてたまるか!)ゴッ
衣(ほぅ……)
霞(!)
南2局 親:淡
淡(きた……!!)
「天和。16000オール!」
実況「ここで天和だー!」
淡「リーチ」
怜(ツモ切りダブリーか)
淡「カン」
淡「ツモ、6100オール」
(これでトップ!)
菫「照。」
照「うん。淡はちゃんと期待に応えてくれた。来年の白糸台も心配ない。」
霞(東京にまで抜かれた。防御に徹した私がここまで削られるなんて。
もう一度攻撃モードになる?いいえ、2回目は危険すぎるし、なによりもうこの子達には通用しない気がする。
このままで何とかするしかない。)
淡「リーチ」
怜(ここらで使うか、枕神怜ちゃん。って自分で言うとなんかあれやな。
この場合はこっちのほうも有用やし、身体への負担も少な目や。)
怜「ツモ、600・1000」
南3局 親:怜
淡「リーチ」
怜(枕神は1回が限度か。竜華に心配かけたくないけど、今日は体力も十分。
ちょっとくらいなら何とかなるやろ。ダブル!!)
竜華「無茶はあかんて言うたのに……。しゃあないなぁ、怜は。」
淡(カンできない…。天江衣か?)
怜(天江衣……また海底でくるか)
「カン」
(暗槓で海底をズラして……。よし、いける。)
「リーチ」
衣(む……)
怜「海底一発ツモ、4000オール」
(またトップに立ったで)
淡「リーチ」
(取り返す!)
淡(きた!)
「カン!」
淡「ツモ、3100・6100!」
(負けてたまるか!)
後半戦 オーラス 親:衣
淡「リーチ」
衣「月が高くなってきたな。今日は本当に楽しかったよ。」
衣「ポン」
淡「っ!」(まずい!これで天江衣は海底コース)
淡(またカンできなくなってる……)
怜(鳴いてズラすのも無理か。見えてても避けられん。)
霞(なんて気配。この子は……)
衣「ツモ、清老頭、16000オールだ。」
実況「試合終了ー!天江選手の役満で長野選抜が劇的な勝利を飾りました!」
合計収支
大星淡(東京選抜) 104700(-300)
園城寺怜(大阪選抜) 99800(-6500)
石戸霞(鹿児島選抜) 80000(-12800)
天江衣(長野選抜) 115500(+19600)
東京選抜 控え室
淡「ごめんみんな……。負けちゃった。」
智葉「いいや、東京代表として不足のない闘牌を見せてもらったよ。
それにふがいないのは私も同じだ。」
尭深「淡ちゃんは悪くない。私が1位でつなげなかった。」
誠子「私に、いえ、誰にも、皆さん以上のことが出来たとは思えません。
すばらしい試合でした。」
菫「ああ。私も十分に満足できたと思っている。」
照「私達の麻雀に恥ずべきところは一つも無かった。胸を張って帰ろう。」
淡(天江衣……。次は絶対倒す!!)
対局室前 廊下
怜「あ、りゅーか。みんなも。」フラフラ
竜華「怜、インハイのときみたいにならんで良かった。身体は大丈夫?」ダキシメ
怜「正直、けっこー疲れたけど、へーきや。ごめんな。負けてしもたわ。」
憩「勝敗は怜さんだけの責任ちゃうから気にせんでええよ。」
セーラ「そういうことや。」
漫「園城寺さんも、みなさんもすごかったです。」
洋榎「ま、大阪の力は見せ付けてやれたし、うちは満足や。うちら3年はこれで引退やけど、どっかの卓でまた会おうや。」
鹿児島選抜 控え室
霞「力及ばず、申し訳ないわ。」
利仙「あなたは悪くないわ、私だって削られてばかりだもの。」
春「ひめさまのプラスを消してしまった……」
小蒔「いいえ、私だって宮永さんに及ばなかったんですから。」
巴「全国の強豪相手に、みなさんは十分にすごかったですよ。」
初美「そもそもインハイでは2回戦敗退の鹿児島がここまで来れて、
大将戦の後半途中までトップに立ったということが大健闘だと思うのですよー。」
小蒔「そう…ですね。」
霞「では、帰りましょうか。」
長野選抜 控え室
衣「勝ったぞ、皆。」
透華「やりましたわね、衣。」
咲「すごかったよ、衣ちゃん。」
和「咲さんも、すごかったですよ。」
美穂子「ありがとう、天江さん。皆さんもありがとう。私はふがいなかったけれど、あなたたちのおかげで勝てました。」
久「あら、美穂子だって立派に貢献してるわよ。」
美穂子「上埜さん……。」
衣「今日はとても楽しかった。」
透華「さぁ衣、行きますわよ。皆が待っていますわ。」
和「咲さん、私たちも行きましょう。」
咲「うん。和ちゃん。」
カン
おつおつ
乙!
書き切ったか、乙!です
>>66
どうでもいいことだと思うけど
連荘なしなん?
作者です。
つたない文を最後まで読んでくださってありがとうございます。
>>74
ありですが、アガリ止めもありなので、決勝の大将後半戦オーラスの1位でそうしない選択肢は無いと思います。
作者です。
つたない文を最後まで読んでくださってありがとうございます。
>>74
ありですが、アガリ止めもありなので、決勝の大将後半戦オーラスの1位でそうしない選択肢は無いと思います。
>>76
あぁ、そんなルールあったね
答えてくれてありがとう
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