――???
鹿目まどかは走っていた。
ただひたすらに出口を探し走り回っていた。
先の見えないほど長い道を走り、1つの扉を発見する
その扉を開くと、声が出なくなる。
彼女の目に飛び込んできたのは、黒い雲に覆われた崩壊した世界。
ビルは崩れ、瓦礫は宙を舞い、その中心で、巨大な歯車を持った悪魔と称するに相応しい「それ」が笑っていた。
対峙するとは一人の少女。
まどか「酷い……あの子一人じゃ無理だよ!!」
「仕方がないよ。彼女1人には荷が重すぎたんだ」
いつの間にか、まどかの隣には白い奇妙な生物がいた。この悲惨な状況を見ても顔色一つ変えずに話し続ける。
「でも彼女も覚悟の上だろう」
まどか「……そんな、こんなのってないよ。あんまりだよ!!」
「でも、君なら運命を変えられる。避けようもない滅びも、嘆きも、すべて君が覆せばいい。そのための力が君には備わってるんだから」
まどか「……本当なの? 私なんかでもこの結末を変えられるの?」
「勿論さ。だから僕と契約して、魔法少女に」
ちっきゅうはまーるくってあっおいことっをだーれだってしっているけーどー
―待てぇ!!―
白い生物の提案を遮り、背後から聞こえてくる力強い声。
まどか「え……? 五色の光?」
後ろを振り返ると、光が彼等を照らしていた。
逆光で顔は確認できないが赤、黒、青、黄、桃色の5人の戦士。
更に、その背後には巨大なロボ。
「決着をつけるぞ!!行くぞ、大獣神!!」
5人は「それ」へと向かっていく。大獣神と呼ばれるロボが稲妻のように輝く剣を「それ」へと振り下ろすと、辺りが光に包まれる。
まどか「キャアッ!?」
光はまどかをも飲み込んだ。
そこで、まどかは目を覚ました。
まどか「ん……。はぁう……夢落ち」
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