まどか「恐竜戦隊ジュウレンジャー?」 (3)

――???


鹿目まどかは走っていた。

ただひたすらに出口を探し走り回っていた。
先の見えないほど長い道を走り、1つの扉を発見する

その扉を開くと、声が出なくなる。

彼女の目に飛び込んできたのは、黒い雲に覆われた崩壊した世界。

ビルは崩れ、瓦礫は宙を舞い、その中心で、巨大な歯車を持った悪魔と称するに相応しい「それ」が笑っていた。
対峙するとは一人の少女。

まどか「酷い……あの子一人じゃ無理だよ!!」

「仕方がないよ。彼女1人には荷が重すぎたんだ」

いつの間にか、まどかの隣には白い奇妙な生物がいた。この悲惨な状況を見ても顔色一つ変えずに話し続ける。

「でも彼女も覚悟の上だろう」

まどか「……そんな、こんなのってないよ。あんまりだよ!!」

「でも、君なら運命を変えられる。避けようもない滅びも、嘆きも、すべて君が覆せばいい。そのための力が君には備わってるんだから」

まどか「……本当なの? 私なんかでもこの結末を変えられるの?」

「勿論さ。だから僕と契約して、魔法少女に」

ちっきゅうはまーるくってあっおいことっをだーれだってしっているけーどー

                    ―待てぇ!!―




白い生物の提案を遮り、背後から聞こえてくる力強い声。

まどか「え……? 五色の光?」

後ろを振り返ると、光が彼等を照らしていた。


逆光で顔は確認できないが赤、黒、青、黄、桃色の5人の戦士。
更に、その背後には巨大なロボ。


「決着をつけるぞ!!行くぞ、大獣神!!」


5人は「それ」へと向かっていく。大獣神と呼ばれるロボが稲妻のように輝く剣を「それ」へと振り下ろすと、辺りが光に包まれる。

まどか「キャアッ!?」


光はまどかをも飲み込んだ。

そこで、まどかは目を覚ました。

まどか「ん……。はぁう……夢落ち」
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